説明

包装体およびその包装方法

【課題】多種類の図柄のうちの任意の1種類の図柄を個々に持つ同一形状の物品を複数個ずつ梱包した包装体においては、梱包された物品の図柄を確認することができない。
【解決手段】多種類の図柄A〜Hのうちの任意の1種類の図柄を個々に持つ同一形状の物品10を複数個ずつ梱包する本発明による物品の包装方法は、個々の包装袋22に梱包される複数個の物品10が少なくとも2種類以上の異なる図柄A,Bを持った物品10でそれぞれ構成され、個々の包装袋22に梱包される複数の物品10の図柄A〜Hの種類にそれぞれ対応した複数の目印をあらかじめ設定するステップと、個々の包装袋22に梱包される複数の物品10の図柄A〜Hの種類を把握するステップと、把握した物品10の図柄の種類に対応した目印24を選択するステップと、選択した目印24を対応する包装袋22に形成するステップとを具える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個の同一形状をなす物品を1つの包装袋に梱包してなる包装体およびその包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特に乳幼児などを対象とした使い捨ておむつには、衣服と同じように表面の色などの他に柄やキャラクターなどが印刷され、利用者や着用者が楽しく使えるような工夫がなされている。例えば、色付きの不織布や柄などを印刷した不織布を使い捨ておむつのカバーシートとして使用したものが知られている。また、カバーシートで覆われる使い捨ておむつのバックシート(漏れ防止シート)の表面に不織布やフィルムにキャラクターを印刷したパッチを貼り付けたものも知られている。他に、バックシ−トにキャラクターなどの図柄を直接印刷したものも特許文献1にて周知である。
【0003】
図柄を直接バックシ−トに印刷する場合、使い捨ておむつを製造するラインにおけるバックシートの連続体の搬送方向に沿って何種類の図柄を印刷することが可能かは、刷版の寸法、つまり印刷ドラムの径によって制限される。例えば乳児用使い捨ておむつの場合、その長手方向寸法が最大で約50センチメートルあるので、約1メートルの周長を持つ印刷ドラムを用いた場合には2種類の図柄を印刷するのが限界である。なお、バックシートの連続体をその幅方向に沿ってスリッタにて分断する場合、このバックシートの幅方向に沿って異なる図柄を印刷することが可能となる。例えば、1ロールのバックシートの幅方向中央部をスリッタにて分断する場合、2種類の図柄を持った使いすておむつを交互に包装袋に梱包することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−266号公報
【特許文献2】特表2008−528398号公報
【特許文献3】特表2006−516425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
使い捨ておむつの図柄は、利用者や着用者を楽しくさせるという性格上、図柄によって人気があったり、好まれたりする反面、人気がなかったり、好まれない場合もある。多種類の図柄のうちの一部の図柄を持つ使い捨ておむつが梱包された包装体の場合、ここで問題が発生する。すなわち、一般的な使い捨ておむつを梱包した包装袋には、個々の包装袋に梱包される予定の図柄のすべて、またはその一部があらかじめ印刷されている。このため、実際に梱包されている使い捨ておむつがどのような図柄のものであるのかは、その包装袋を破かない限り、確認することができない。
【0006】
梱包される予定の図柄に対応した包装袋を個々に用意することは、多種類の包装袋を製造しなければならず、また、そのために使い捨ておむつの製造ラインに対して異なる包装袋の供給ラインを付加しなければならず、製造コストの上昇を招いてしまう。
【0007】
このため、特許文献2や特許文献3に開示されているように、包装袋の一部に中身が見やすい透明な窓を形成したり、包装袋の一部に印刷を施さずに中身が透けて見やすい部分を設けるなどの工夫がされたものが提案されている。
【0008】
しかしながら、使い捨ておむつに用いられる材料の中には太陽光など、紫外線を含む光によって劣化したり変質したりするものが含まれている場合があり、中身が透けて見えるような包装袋にすることは、品質管理上、好ましいことではない。
【0009】
本発明の目的は、複数個の同一形状の物品を1つの包装袋に梱包してなる包装体において、梱包されている物品の特徴を外部から把握し得る包装体およびこのような物品の包装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の形態は、多種類の図柄のうちの任意の1種類の図柄を個々に持つ同一形状の物品を複数個ずつ包装袋に梱包するための方法であって、個々の包装袋に梱包される複数個の前記物品が少なくとも2種類以上の異なる図柄を持った物品でそれぞれ構成され、個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類にそれぞれ対応した複数の目印をあらかじめ設定するステップと、個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類を把握するステップと、把握した物品の図柄の種類に対応した目印を選択するステップと、選択した目印を対応する包装袋に形成するステップとを具えたことを特徴とするものである。
【0011】
ここで、本発明が意図する図柄とは、人物,動物,植物,乗り物,食べ物,道具,衣服,玩具,建築物,自然の造形物,星座,神話や昔話の登場人物,アニメーションキャラクターなどの絵または写真や、文字、記号、図形、模様およびこれらの組み合わせからなり、色相などの相違も含む。
【0012】
本発明の第1の形態による包装体の包装方法において、個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類にそれぞれ対応した複数のマーカーをあらかじめ設定するステップをさらに具え、図柄がこの図柄を識別するためのマーカーを含むものであってよい。この場合、マーカーは図柄に応じてあらかじめ設定された個別の色相を有することが好ましい。マーカーとしては、この他に図柄よりも簡単な図形,記号,文字などを含むことができる。
【0013】
物品がカバーシートと、このカバーシートの上に重ねられる液不透過性のバックシートと、このバックシートの上に重ねられる吸収体と、この吸収体を挟んでバックシートの上に重ねられる液透過性のトップシートとを含む吸収性物品であり、図柄がカバーシートに臨む側のバックシートの表面に形成されているものであってよい。この場合、あらかじめ2種類以上の図柄が所定間隔毎に形成されたバックシートの連続体に対し、図柄の位置に対応した所定間隔毎に吸収体を配置し、吸収体が配置されたバックシートの連続体にトップシートの連続体を重ね合わせ、これらを所定間隔毎に切断するステップをさらに具えることができる。この場合、物品の図柄の種類を把握するステップがバックシートの連続体を切断する前に実行されるものであってよい。
【0014】
あるいは、包装袋に梱包するために複数個の吸収性物品を圧縮状態で整列させるステップをさらに具え、物品の図柄の種類を把握するステップが包装袋に梱包する直前の整列状態にある物品に対して実行されるものであってよい。
【0015】
目印が文字,記号,図柄のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
物品の図柄の種類を把握するステップが図柄のパターンおよび図柄の色の少なくとも一方を認識するステップを含むものであってよい。
【0017】
目印を対応する包装袋に形成するステップが包装体に対する目印の印刷または目印の加工を含むことができる。
【0018】
目印を対応する包装袋に形成するステップが複数個の物品を包装袋に梱包してなる包装体の製造に関する情報を当該包装体に記録するステップを含むものであってよい。
【0019】
本発明の第2の形態は、複数個の同一形状をなす物品を1つの包装袋に梱包してなる包装体であって、個々の前記物品は多種類の図柄のうちの任意の1種類の図柄を持ち、包装袋に梱包される複数個の物品は、少なくとも2種類以上の異なる図柄を持った物品で構成され、包装袋は、この包装袋に梱包されている複数個の物品の図柄を示す図柄表示部を有し、この図柄表示部が包装工程で与えられることを特徴とするものである。
【0020】
本発明においては、包装袋の図柄表示部を見ることにより、この包装袋に梱包されている物品の図柄の識別が可能となる。
【0021】
本発明の第2の形態による包装体において、図柄がこの図柄を識別するためのマーカーを含むことができる。マーカーは、図柄に応じた個別の色相,記号,文字,図形,図柄の名称のうちの少なくとも1つを有することが好ましい。また、前記包装袋にあらかじめ梱包される可能性がある図柄をすべて印刷しておき、包装工程で包装される物品の図柄が確定した後、あらかじめ印刷された図柄のうち、対応する図柄に目印を与えてこれを図柄表示部とすることも有効である。
【0022】
図柄表示部が包装体の製造に関する情報の記録箇所にあってよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の包装体の製造方法によると、個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類にそれぞれ対応した複数の目印をあらかじめ設定し、個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類を把握し、把握した物品の図柄の種類に対応した目印を選択し、選択した目印を対応する包装袋に形成するようにしたので、包装袋に梱包されている物品の図柄を目印に基づいて認識することができる。
【0024】
図柄がこの図柄を識別するためのマーカーを含む場合、複数種類の図柄が類似している場合であっても、個々のマーカーに基づいて図柄を判定することができるため、図柄の把握を容易かつ正確に行うことが可能となる。
【0025】
あらかじめ2種類以上の図柄が所定間隔毎に形成されたバックシートの連続体に対し、図柄の位置に対応した所定間隔毎に吸収体を配置し、吸収体が配置されたバックシートの連続体にトップシートの連続体を重ね合わせ、これらを所定間隔毎に切断するステップをさらに具え、バックシートの連続体を切断する前に物品の図柄の種類を把握するステップを実行する場合、製造工程内で複数の図柄のおむつを組み合わせて1つの包装袋に梱包するよりも、製造がはるかに容易である。また、図柄の認識精度の面では、図柄が物品のしわなどで変形したり、カバーシートで覆われていないため、その把握を容易かつ正確に行うことができる。
【0026】
本発明の効果が最も期待される例としては、物品の図柄デザインが6〜12種類用意され、そのうちの2種類の図柄だけが選択されて包装袋に入っている場合である。2種類であるのは、バックシートの印刷工程で印刷設備の規模の制限から2図柄が交互に並ぶ印刷しかできないためである。もちろん、印刷設備によっては3種類以上の図柄を印刷できるようにすることも可能である。何れの場合においても、どの図柄デザインになる可能性があるか、パッケージに記載されていたとしても、購入者が特定の図柄デザインを探すことが容易ではない。従って、パッケージには包装される可能性のある図柄の全てを一覧できるようにあらかじめ印刷しておき、そのうちのどの図柄、またはどの組み合わせで梱包されているのかがわかるように目印を形成する。
【0027】
なお、1つの包装体に梱包される物品の図柄の種類が3種類以上の多彩なものであっても、本発明を適用させることができる。例えば、図柄があるテーマをもって設定されているような場合、例えば夏向けの図柄や冬向けの図柄が物品に印刷される場合などで包装袋のデザインを変更しようとすると、その度に包装袋の印刷版を変更する必要がある。しかしながら、包装袋に梱包される商品が持つ図柄を物品の梱包過程で追記することで、包装体の印刷を変更することが必要ない。
【0028】
包装袋に梱包するために複数個の吸収性物品を圧縮状態で整列させるステップをさらに具え、包装袋に梱包する直前の整列状態にある吸収性物品に対して物品の図柄の種類を把握するステップを実行した場合、包装体に梱包される直前の物品の図柄を把握することが可能となる。
【0029】
複数個の物品を包装袋に梱包した後に目印をこの包装袋に形成するステップを実行する場合、あらかじめ包装袋に目印を与えた場合に発生する可能性がある機械トラブルによる物品の図柄と包装袋に与えた目印とにずれが起こる間違いを低減させることができる。
【0030】
目印を対応する包装袋に形成するステップが複数個の物品を包装袋に梱包してなる包装体の製造に関する情報を当該包装体に記録するステップを含む場合、目印を形成するための新たな印刷または加工設備を追加する必要がなくなり、低コストにて本発明を実施することができる。なお、インクジェットプリンターで包装袋に目印を形成する場合、あらかじめ包装袋にグラビア印刷などで与えた美麗な印刷よりも印刷品質が劣るため、包装体の意匠性やデザインを壊さないように、印刷すべき目印を製造に関する情報に加える程度の控えめにしておくことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の対象となったパンツ型使い捨ておむつの外観を表す立体投影図である。
【図2】図1に示したおむつを展開して分解状態で表す立体投影図である。
【図3】図1に示したおむつの製造から梱包に至る手順を模式的に表す製造ブロック図である。
【図4】図1に示したおむつの製造途中の状態を示す一部破断図である。
【図5】図1に示したおむつを梱包した本発明の包装体の一実施形態の外観を表す立体投影図である。
【図6】図4に示したおむつの梱包前の状態を表す立体投影図である。
【図7】図3に示したおむつの梱包時に用いられるプリンターおよび梱包機に関する制御ブロック図である。
【図8】図3に示したおむつの梱包時に用いられる梱包機の主要部を模式的に表す平面図である。
【図9】図8に示した梱包機の側面図である。
【図10】図3に示した梱包機における包装袋の搬入部を模式的に表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明をパンツ型使い捨ておむつの包装に応用した実施形態について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明はこのような実施形態のみに限らず、前述した本発明が解決しようとする課題を抱える任意の物品に対する包装に対しても応用することができることは言うまでもない。例えば、生理用ナプキン,軽失禁パッド,パンティーライナーなど、個包装される吸収性物品において、中身の吸収性物品毎に異なる図柄が形成され、この図柄を個包装下で確認したいような場合に採用することも可能である。
【0033】
本発明の対象となるパンツ型使い捨ておむつの一実施形態の外観を図1に示し、その構造を展開して分解状態で図2に示す。本実施形態におけるパンツ型使い捨ておむつ(以下、単におむつと記述する場合がある)10は、外側から順にカバーシート11と、バックシート12と、吸収体13と、着用者の肌に触れるトップシート14とを重ねて接合したものである。さらに、これらの前身頃領域10Fおよび図示しない後身頃領域の左右両側縁部を相互に接合して閉じ合わせ部15を形成することにより、着用者のウエストの部分に対応するウエスト周り開口部16と、両脚の太股部分に対応する左右一対の脚周り開口部17とを画成している。
【0034】
良好な手触りを得るために薄い不織布にて形成されるカバーシート11は、外側のアウターカバーシート11oと、先のバックシート12が重ね合わされるインナーカバーシート11iとを含み、これらの間に脚周りギャザーを形成するためのゴム18が伸長状態で接合されている。
【0035】
液不透過性のカバーシート11(インナーカバーシート11i)側を向くバックシート12の表面の前身頃領域10Fおよび後身頃領域には、一対の図柄Aが形成されており、先のカバーシート11を介してこの図柄Aを外側から認識することができるようになっている。
【0036】
吸収体13は、マット状をなすフラッフパルプ中にSAP(Super Absorbent Polymer:高吸水性ポリマー)を分散させ、これをティシュで包み込んだものが一般的であり、前身頃領域10Fから股下領域10Cを通って後身頃領域まで延在するように配されている。この吸収体13は、長手方向中央部に位置する股下領域10Cが細くくびれた砂時計の如き輪郭形状を持っている。
【0037】
液透過性のトップシート14の左右両側縁部には、液不透過性のサイドシート14sが接合され、ウエスト周りギャザーを形成するためのゴム19が伸長状態でアウターカバーシート11oの左右両側端部に接合されている。また、左右のサイドシート14sの内側端縁部には、立体ギャザーを形成するためのゴム20が伸張状態で接合されている。
【0038】
このような構成のおむつ10の製造方法に関しては、例えば特開2001−346825号公報などで公知であるが、このおむつ10の製造梱包手順を模式的に表す図3およびその製造途中の一部を模式的に表す図4を用いて簡単に説明する。まず、アウターカバーシートの連続体11owの中央部に脚周りギャザーを形成するための左右一対のゴム18をほぼ波形に伸長状態で左右対称に接合し、さらにこれらの上にインナーカバーシートの連続体11iwを重ね合わせて接合することにより、カバーシートの連続体11wを形成する。本実施形態では、左右一対のゴム18をおむつ10の股下領域10Cに位置する部分でそれぞれ切断し、ゴム18が股下領域10Cに介在しないように配慮している。
【0039】
一方、おむつ10の前後一対の図柄Aが長手方向に沿ってあらかじめ一定間隔で印刷されたバックシートの連続体12wの上に吸収体13の長手方向がこのバックシートの連続体12wの長手方向に沿って一定間隔で配列するように、すなわち吸収体13がバックシートの連続体12wの長手方向に沿って並ぶ一対の図柄Aを覆うように配置する。さらに、これらの上にトップシートの連続体14wを重ね合わせてこれらを接合する。また、左右一対のサイドシートの連続体14swの対向する内側端縁部に沿って立体ギャザーを形成するためのゴムの連続体20wを伸長状態で接合する。そして、これらをトップシートの連続体14wの上に重ね合わせ、これらの幅方向外側端縁部をトップシートの連続体14wに接合する。
【0040】
しかる後、上述の吸収体13,トップシートの連続体14w,サイドシートの連続体14swが接合されたバックシートの連続体12wをその長手方向に沿って所定間隔毎に切断する。そして、立体ギャザー用のゴム20の伸長状態を保ったまま、これを90度回転して先のカバーシートの連続体11wの上に一定間隔毎に接合する。つまり、脚周りギャザーを形成するための左右一対のゴム18が最も接近した股下領域10Cを吸収体13が横切るように、吸収体13を含むトップシート14,サイドシート14s,バックシート12の切断片をカバーシートの連続体11wに接合する。この状態においては、吸収体13の長手方向がカバーシートの連続体11wの幅方向に沿って配列することに注意されたい。次に、このカバーシートの連続体11wの左右両端部に沿ってウエスト周りギャザーを形成するための左右一対のゴムの連続体19wを伸長状態でカバーシートの連続体11wの左右両側端部に接合する。そして、カバーシートの連続体11wの左右両側端部を折り返してウエスト周りギャザーを形成するための左右一対のゴムの連続体19wをカバーシートの連続体11wの左右両側端部で被覆する。
【0041】
しかる後、脚周り開口部17となる隣接する股下領域10Cの間に介在する積層状態のカバーシート11,バックシート12の部分に円弧状の切欠部17cを形成する。そして、カバーシートの連続体11wをその左右両端縁部が相互に重なり合うように、その幅方向中央部にて2つ折りにし、先の切欠部17cを通るように閉じ合わせ部15となる相互に重なり合う部分を接合してその中央部を切断することにより、図1に示すようなおむつ10を得ることができる。
【0042】
なお、本発明が対象とするおむつ10の構造およびその製造方法は、上述したようなものに限定されるわけではなく、多種類の図柄が形成されたおむつでありさえすれば、どのような構造および製造方法であってもよい。例えば、展開可能なテープ型使い捨ておむつなどであっても本発明を適用可能である。
【0043】
個々のおむつ10のバックシート12に印刷される図柄は、あらかじめ設定された複数種類、例えば8種類の図柄のうちの1つであり、本実施形態ではこれら8種類の図柄を便宜的に図柄A〜Hとして記述する。本実施形態ではこれら8種類の図柄A〜Hのうちの任意の2種類の図柄を持つおむつ10がそれぞれ同数、例えば26個ずつ交互に1つの包装袋に2列に並べて梱包された商品形態を取る。また、1つの包装体21に梱包されるおむつ10の2種類の図柄の組み合せは、本実施形態では4つのパターンに設定されている。すなわち、第1のパターンは図柄A,Bの組み合わせであり、第2のパターンは図柄C,Dの組み合わせであり、第3のパターンは図柄E,Fの組み合わせであり、第4のパターンは図柄G,Hの組み合わせである。もちろん、必要に応じてこれら以外に任意の組み合わせを設定することが可能であり、さらに1つの包装体21に梱包されるおむつ10が1種類のみ、あるいは3種類〜7種類の図柄を含むように設定することも可能である。
【0044】
本実施形態では、包装袋22に梱包されるおむつ10の図柄の組み合わせを容易に識別できるようにするため、4つのパターンに応じて設定されたマーカー23が各おむつ10の図柄A〜Hに隣接して形成されている。本実施形態におけるマーカー23は色相が相互に異なる赤,黄,青,緑の円形をなし、赤を第1のパターンに対応させ、黄を第2のパターンに対応させ、青を第3のパターンに対応させ、緑を第4のパターンに対応させている。従って、例えば図柄A,Bのおむつ10には、それぞれ赤色のマーカー23が図柄Aに隣接して形成されることとなる。このため、マーカー23の色相を識別するだけで図柄の組み合わせを簡単に把握することが可能となる。なお、このようなマーカー23を用いずに図柄A〜H自体の輪郭形状および色相などに基づいてこれらの種類を把握することも当然可能である。
【0045】
このようなパンツ型使い捨ておむつ10が包装される本実施形態における包装体21の外観を図5に示し、包装袋22におむつ10を梱包する直前の状態を図6に示す。本実施形態では、包装袋22を上述した第1〜第4のすべてのパターンのものに共用して使用するため、上述した図柄A〜Hのすべてがあらかじめ包装袋22にサンプルとして印刷されている。しかしながら、本実施形態では4つのパターンの図柄の組み合わせがあるので、包装体21には2種類の図柄の組み合わせが上述した第1〜第4パターンの何れであるかを識別できるようにしておくことが有効である。このため、本実施形態ではサンプルとして印刷された図柄A〜Hのうちの対応する図柄のみを丸く囲む目印24が包装体22に印刷されている。この図柄表示部としての目印24が個々の図柄の組み合わせパターンの側方にチェックマークなどを付すような形態であってもよい。つまり、本発明における複数の目印は、包装袋23に印刷される位置によって識別可能であれば、形状などが全く同一であってもかまわない。
【0046】
なお、包装体21には製造場所や製造日などを記録する箇所があり、この記録箇所を本発明の図柄表示部として兼用させ、ここに図柄の組み合わせパターンに対応した目印を同時に記録することも可能である。つまり、製造場所や製造日などの製造に関する情報25を記録する際に、この包装体21を構成する2種類のおむつ10の図柄の組み合わせパターンが何であるのかを目印として同時に記録する。図柄の組み合わせパターンに対応した目印としては、文字や記号などが簡便であるが、図形などを採用することも当然可能である。これらを記録する方法としては、インクジェットプリンターなどを用いた印刷またはレーザーを用いた刻印などの加工が特に有効であるけれども、製造に関する情報25を記録するために用いるプリンター、通常はインクジェットプリンターを兼用させることが最も好ましいと言えよう。
【0047】
図1に示したおむつ10の梱包機26の平面形状を模式的に図7に示し、その側面形状を図8に示し、この梱包機26における包装袋22の搬送部を模式的に図9に示し、この梱包機26に関する制御ブロックを模式的に図10に示す。本実施形態における梱包機26は、受け渡しコンベヤ27と、整列コンベヤ28と、第1圧縮テーブル29および第2圧縮テーブル30と、包装袋搬入機31と、梱包ガイド32と、包装体搬出機33とを具えている。
【0048】
受け渡しコンベヤ27は、切断されたおむつ10を1つずつ受け入れるための仕切り羽根34がその搬送面の上に一定間隔で形成された無端の平面コンベヤである。この受け渡しコンベヤ27は、その受け入れ位置27iにておむつ10を横向き状態で受け入れ、その反対側の搬出位置27oにて所定数(例えば20個)のおむつ10を整列コンベヤ28上に送り出す。このため、受け渡しコンベヤ27にある複数個のおむつ10を整列コンベヤ28へと移載するための図示しない移載手段が設けられている。また、この受け渡しコンベヤ27の搬出位置27oの直近には、隣接する仕切り羽根34の間に供給されたおむつ10をカウントするための計数器35が配され、この計数器35の出力が制御装置36に出力される。なお、受け渡しコンベヤ27の受け入れ位置27iには、所定の組み合わせの2種類の図柄を持つおむつ10が交互に連続して搬入される。
【0049】
整列コンベヤ28は、仕切り部材37が搬送面の上に一定間隔で突設された無端のコンベヤであり、搬送方向に沿って隣接する仕切り部材37の間に所定数(例えば26個)のおむつ10が載せられる。この整列コンベヤ28の搬出端28oには、下降位置29dにある第1圧縮テーブル29が隣接して配されており、整列コンベヤ28は仕切り部材37の間に保持された所定数のおむつ10を第1圧縮テーブル29へと送り出す。このため、整列コンベヤ28上にある複数個のおむつ10を第1圧縮テーブル29へと移載するための移載手段38がその搬出端28o側に設けられている。
【0050】
第1圧縮テーブル29は、昇降駆動装置39に取り付けられて整列コンベヤ28の搬出端に隣接する下降位置29dと、第2圧縮テーブル30の下降位置30dに隣接する上昇位置29uとに昇降可能である。また、この第1圧縮テーブル29には、整列コンベヤ28から搬入された所定数のおむつ10をその配列方向に沿って圧縮するための一対の押圧板40が相隔てて配されている。これに伴い、これら一対の押圧板40をその対向方向に沿って相互に逆向きに駆動するための図示しない押圧板駆動手段が第1圧縮テーブル29に組み込まれている。さらに上昇位置29uにて圧縮状態のおむつ10を第2圧縮テーブル30に送り出すための移載手段41が設けられている。
【0051】
第2圧縮テーブル30も、昇降駆動手段42に取り付けられて上昇位置29uにある第1圧縮テーブル29に隣接する下降位置30dと、梱包ガイド32を介しておむつ10を包装袋22に押し込み、包装体搬出機33側に押し出すための上昇位置30uとに昇降可能である。この第2圧縮テーブル30は、第1圧縮テーブル29から供給されるおむつ10を2列に整列させてその上昇位置30uにて梱包ガイド32の案内筒43を介して包装袋22に押し込むためのものであり、そのための押し出し手段44が設けられている。また、第2圧縮テーブル30にも第1圧縮テーブル29と同様に、第1圧縮テーブル29から搬入された所定数のおむつ10をその配列方向に沿ってさらに圧縮するための一対の押圧板45が相隔てて配されている。これに伴い、これら一対の押圧板45をその対向方向に沿って相互に逆向きに駆動するための図示しない押圧板駆動手段が第2圧縮テーブル30に組み込まれている。
【0052】
押圧板45の一方には、透明な窓46が形成されており、この透明な窓46を介して整列状態にあるおむつ10の図柄A〜Hおよびマーカー23が露出する前身頃領域10F(あるいは後身頃領域)を観察できるようになっている。第2圧縮テーブル30には、この透明な窓46を介しておむつ10の図柄A〜H、より具体的にはマーカー23を撮像してこれを制御装置36の画像処理部47に出力するための撮像装置48が設置されている。
【0053】
包装袋搬入機31は、搬入コンベヤ49と、この搬入コンベヤ49と後述する梱包ガイド32との間に配される待機コンベヤ50とを具えている。搬入コンベヤ49は、平積みされた包装袋22がその搬入位置49iにて1枚ずつ図示しない真空パッドを持つマニプレーターを用いて一定間隔毎に載せられ、その搬出位置49oにて待機コンベヤ50へと送り出すようになっている。待機コンベヤ50は、第1プリンター51によって印刷された包装袋22を搬入コンベヤ49から後述する梱包ガイド32のおむつ挿入位置32dに待機している案内筒43に向けて搬出するためのものである。
【0054】
第1プリンター51は、包装体21の製造に関する情報25を印刷するためのプリンターヘッド52を具えている。このプリンターヘッド52は、包装袋搬入機31の搬入コンベヤ49の搬入位置49iと搬出位置49oとの間の搬入コンベヤ49の直上に配置されている。これにより、搬入コンベヤ49の搬出位置49oに向けてここを通過する包装袋22の封止部53、つまり包装体21の底部に対し、包装袋22の製造に関する情報25が印刷されるようになっている。なお、この第1プリンター51を用いて包装袋22の製造に関する情報25に加え、包装袋22に梱包される2種類のおむつ10の図柄の組み合わせパターンに対応した目印を包装袋22の底部に同時に印刷することも可能である。
【0055】
梱包ガイド32は、旋回アーム54と、この旋回アーム54の両端部に取り付けられた一対の案内筒43と、旋回アーム54をその長手方向中央を旋回中心Oとして間欠的に180度ずつ旋回させる図示しないアーム駆動手段とを具えている。一対の案内筒43は、先の第2圧縮テーブル30の上昇位置30uに対向するおむつ挿入位置32dと、待機コンベヤ50の搬出端50oと対向して包装袋22が装着される袋掛け位置32aとに交互に旋回駆動される。袋掛け位置32aにおける案内筒43の一方の開口端側には、待機コンベヤ50の搬出端まで搬送された包装袋22の開口端部が図示しない真空パッドを持つマニプレーターを用いてかぶせられる。さらに、この案内筒43の他方の開口端側から真空引きが行われて取手22hが形成された包装袋22の閉止端側が案内筒43内に引き入れられた状態となる(図9参照)。一方、おむつ挿入位置32dにおける袋掛けされた案内筒43には、第2圧縮テーブル30側から2列に整列状態となったおむつ10が第2圧縮テーブル30の押し出し手段44により押し込まれ、包装袋22と共に包装体搬出機33側に押し出される。
【0056】
なお、図6では2列に整列するおむつ10の前身頃領域に印刷された図柄が図柄A,Bの組み合わせになっているけれども、これは製造工程によって任意に変化するものであり、図柄Aのみが一番前に整列したり、逆に図柄Bのみが一番前に整列したりすることも可能である。
【0057】
包装体搬出機33は、2列に整列したおむつ10を押し込んだ包装袋22が第2圧縮テーブル30の押し出し手段44により押し出される搬出コンベヤ55と、この搬出コンベヤ55上で包装袋22の開口端22oにヒートシールなどによる封止部53を形成するための図示しない封止装置とを具えている。
【0058】
この封止装置の直近には、おむつ10が梱包された包装袋22を検出するための光電管56と、目印24を印刷するための第2プリンター57のプリンターヘッド58とが配されている。光電管56は搬出コンベヤ55上を移動する包装袋22を検出し、その検出信号を制御装置36に出力する。第2プリンター57は、おむつ10の図柄A〜Hの組み合わせパターンに対応する目印24を印刷するためのものであり、プリンターヘッド58の直下を包装袋22に印刷された図柄A〜Hが通過するように、プリンターヘッド58が搬出コンベヤ55の直上に配されている。これにより、包装袋22に梱包された2種類のおむつ10の図柄の組み合わせパターンに対応した所定の図柄に対し、これを囲む丸い目印24を印刷することができる。
【0059】
制御装置36は、撮像装置48,光電管56,計数器35などからの情報に基づき、上述した第1および第2プリンター51,57ならびに梱包機26の円滑な作動を実行するため、画像処理部47と、図柄判定部59と、プリンター制御部60と、梱包機制御部61とを有する。画像処理部47は、撮像装置48によって撮像された画像情報を処理し、その処理データを図柄判定部59に出力する。図柄判定部59は、画像処理部47からの処理データに基づき第2圧縮テーブル30に搭載されたおむつ10の図柄A〜Hを判定し、対応する目印24を選択してこれをプリンター制御部60に出力する。プリンター制御部60は、包装袋22の製造に関する情報25を印刷するための第1プリンター51に対する制御に加え、図柄判定部59にて選択された目印24が対応する包装袋22に印刷されるように、第2プリンター57の作動を併せて制御する。一方、梱包機制御部61は、上述した受け渡しコンベヤ27,整列コンベヤ28,第1圧縮テーブル29,第2圧縮テーブル30,包装袋搬入機31,梱包ガイド32,包装体搬出機33の作動を相互に関連付けて制御する。なお、当然のことであるが、撮像装置48により図柄が把握された第2圧縮テーブル30上のおむつ10は、対応する目印24を印刷した包装袋22に梱包されるようになっていることは言うまでもない。
【0060】
上述した実施形態では、目印24を印刷するための第2プリンター57のプリンターヘッド58を包装体搬出機33の搬出コンベヤ55の上方に配置し、目印24を包装袋22の視認しやすい箇所に印刷するようにしたが、おむつの大きさやその包装形態によっては、包装体21の寸法形状や高さが変わる場合がある。このため、プリンターヘッド58と搬送コンベア55上の梱包済みの包装袋22との間隔が変わってしまい、そのままでは不鮮明な印刷となったり、目印24のゆがみなどが生じるおそれがある。このような不具合を回避するため、目印24が包装体21の側面側に形成されるように、プリンターヘッド58を包装袋22の側面を向くように搬送コンベア55の脇に配することも可能である。この場合には、先のサンプル図柄A〜Hの印刷位置を包装袋22の側面にしておくことが好ましい。あるいは、プリンターヘッド58を昇降できるようにしておくことも有効である。先にも述べたように、包装体21の製造に関する情報25と共に包装体21の底部に目印を印刷するようにしてもよい。この場合には、第2プリンター57を省略することがてきる。また、おむつ10の図柄A〜Hを把握するための撮像装置48を梱包機26の第2圧縮テーブル30の上に取り付けず、吸収体13が重ね合わされる連続体の状態にあるバックシート12wにて図柄を撮像するようにしてもよい。この場合には、バックシートの連続体12wがカバーシート11で覆われておらず、しかも伸長状態に保たれているため、鮮明な図柄A〜Hを撮像することが可能となり、第1プリンター51を用いて目印を印刷することも可能となる。さらに、撮像装置48を用いずにオペレーターがプリンター制御部60に目印24のための情報を手作業にて入力するようにしてもよい。
【0061】
なお、本発明はその特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。つまり、上述した実施形態におけるすべての事項は、本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる構成を含め、その用途や目的などに応じて任意に変更し得るものである。
【符号の説明】
【0062】
10 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ)
10F 前身頃領域
10C 股下領域
11 カバーシート
11w カバーシートの連続体
11o アウターカバーシート
11ow アウターカバーシートの連続体
11i インナーカバーシート
11iw インナーカバーシートの連続体
12 バックシート
12w バックシートの連続体
13 吸収体
14 トップシート
14w トップシートの連続体
14s サイドシート
14sw サイドシートの連続体
15 閉じ合わせ部
16 ウエスト周り開口部
17 脚周り開口部
17c 切欠部
18〜20 ゴム
19w,20w ゴムの連続体
21 包装体
22 包装袋
22h 取手
22o 包装袋の開口端
23 マーカー
24 目印
25 情報
26 梱包機
27 受け渡しコンベヤ
27i 受け渡しコンベヤの受け入れ位置
27o 受け渡しコンベヤの搬出位置
28 整列コンベヤ
28o 整列コンベヤの搬出端
29 第1圧縮テーブル
29d 第1圧縮テーブルの下降位置
29u 第1圧縮テーブルの上昇位置
30 第2圧縮テーブル
30d 第2圧縮テーブルの下降位置
30u 第2圧縮テーブルの上昇位置
31 包装袋搬入機
32 梱包ガイド
32d おむつ挿入位置
32a 袋掛け位置
33 包装体搬出機
34 仕切り羽根
35 計数器
36 制御装置
37 仕切り部材
38 移載手段
39 昇降駆動装置
40 押圧板
41 移載手段
42 昇降駆動手段
43 案内筒
44 押し出し手段
45 押圧板
46 窓
47 画像処理部
48 撮像装置
49 搬入コンベヤ
49i 搬入コンベヤの搬入位置
49o 搬入コンベヤの搬出位置
50 待機コンベヤ
50o 待機コンベヤの搬出端
51 第1プリンター
52 プリンターヘッド
53 包装袋の封止部
54 旋回アーム
55 搬出コンベヤ
56 光電管
57 第2プリンター
58 プリンターヘッド
59 図柄判定部
60 プリンター制御部
61 梱包機制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多種類の図柄のうちの任意の1種類の図柄を個々に持つ同一形状の物品を複数個ずつ包装袋に梱包するための方法であって、個々の包装袋に梱包される複数個の前記物品が少なくとも2種類以上の異なる図柄を持った物品でそれぞれ構成され、
個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類にそれぞれ対応した複数の目印をあらかじめ設定するステップと、
個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類を把握するステップと、
把握した物品の図柄の種類に対応した目印を選択するステップと、
選択した目印を対応する包装袋に形成するステップと
を具えたことを特徴とする物品の包装方法。
【請求項2】
個々の包装袋に梱包される複数の物品の図柄の種類にそれぞれ対応した複数のマーカーをあらかじめ設定するステップをさらに具え、前記図柄が前記マーカーを含むことを特徴とする請求項1に記載の物品の包装方法。
【請求項3】
物品がカバーシートと、このカバーシートの上に重ねられる液不透過性のバックシートと、このバックシートの上に重ねられる吸収体と、この吸収体を挟んで前記バックシートの上に重ねられる液透過性のトップシートとを含む吸収性物品であり、図柄がカバーシートに臨む側のバックシートの表面に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品の包装方法。
【請求項4】
あらかじめ2種類以上の図柄が所定間隔毎に形成されたバックシートの連続体に対し、前記図柄の位置に対応した所定間隔毎に吸収体を配置し、前記吸収体が配置されたバックシートの連続体にトップシートの連続体を重ね合わせ、これらを所定間隔毎に切断するステップをさらに具えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の物品の包装方法。
【請求項5】
前記物品の図柄の種類を把握するステップは、前記バックシートの連続体が切断される前に実行されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の物品の包装方法。
【請求項6】
包装袋に梱包するために複数個の吸収性物品を圧縮状態で整列させるステップをさらに具え、前記物品の図柄の種類を把握するステップは、包装袋に梱包する直前の整列状態にある吸収性物品に対して実行されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の物品の包装方法。
【請求項7】
目印を対応する包装袋に形成するステップは、複数個の物品を包装袋に梱包してなる包装体の製造に関する情報を当該包装袋に記録するステップを含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の物品の包装方法。
【請求項8】
前記目印を対応する包装袋に形成するステップは、複数個の物品を包装袋に梱包後に実行されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の物品の包装方法。
【請求項9】
複数個の同一形状をなす物品を1つの包装袋に梱包してなる包装体であって、個々の前記物品は多種類の図柄のうちの任意の1種類の図柄を持ち、包装袋に梱包される複数個の物品は、少なくとも2種類以上の異なる図柄を持った物品で構成され、包装袋は、この包装袋に梱包されている複数個の物品の図柄を示す図柄表示部を有し、この図柄表示部が包装工程で与えられることを特徴とする包装体。
【請求項10】
前記図柄がこの図柄を識別するためのマーカーを含むことを特徴とする請求項9に記載の包装体。
【請求項11】
前記図柄表示部が包装体の製造に関する情報の記録箇所にあることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−215269(P2010−215269A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64530(P2009−64530)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(390036799)王子ネピア株式会社 (387)
【出願人】(000122298)王子製紙株式会社 (2,055)
【Fターム(参考)】