説明

包装容器及びその製造方法

【課題】包装容器を容易に開封することができ、流動性を有する食品の品質が低下することがないようにする。
【解決手段】樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材10を、所定の形状に成形し、所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させることによって形成されるようになっている。加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位AR1が形成される。この場合、包材10の加熱部位に熱風を一様に当てても、融着抑制部位AR1における樹脂自体の融着力を小さくすることができるので、包装容器を容易に開封することができる。また、剥(はく)離剤を塗布することによって融着力を小さくする必要がないので、流動性を有する食品の品質が低下することがなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装容器及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、牛乳、清涼飲料等の流動性を有する食品、例えば、液体食品を収容するゲーブルトップ型の包装容器を製造する場合、型抜きによって形成された包装容器1個分の板状のブランクスが、縦方向にシールされて筒状カートンとされ、該筒状カートンが充填(てん)機にセットされるようになっている。
【0003】
そして、該充填機において、包装容器形成装置が、前記筒状カートンの底部をシールして有底カートンを形成し、充填装置が、前記有底カートンの頂部の開口から液体食品を充填し、シール装置が、前記頂部に形成された合せ部に熱風を当て、合せ部を融着することによって頂部をシールする。
【0004】
図2は従来のゲーブルトップ型の包装容器の斜視図である。
【0005】
図において、71は包装容器、72は前壁、73、74は側壁、75は後壁、76、77は前記前壁72及び後壁75より上方に傾斜させて形成された傾斜上壁、78は前記側壁73より上方に傾斜させて形成された傾斜上壁(側壁74より上方にも傾斜上壁が形成される。)、79は傾斜上壁76、77より上方に形成された合せ部である。また、zは各傾斜上壁76、77に形成された開封用の折り目である(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
前記包装容器71を開封する場合、前記傾斜上壁76、77の一方側の縁部eg1、eg2に指をかけて、該縁部eg1、eg2から折り目zまでの三角形の部分を両側に開き、これに伴って、合せ部79を中央の折曲げ部81まで引き剥(は)がすと、傾斜上壁78が現れる。続いて、傾斜上壁78を引き剥がすと、包装容器71の頂部に開口を形成することができる。
【0007】
ところで、包装容器71を開封するのに伴って、傾斜上壁78を引き剥がす必要があるが、前記合せ部79の融着力が大きいと、傾斜上壁78を引き剥がすのが困難になってしまう。
【0008】
そこで、前記合せ部79の加熱部位に非加熱領域を設定し、該非加熱領域を加熱しないようにして、融着力を小さくするようにしている。
【特許文献1】特開平10−101003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の包装容器71においては、前記非加熱領域以外の加熱部位に熱風を当てるようにしているが、熱風が非加熱領域に当たることがあり、その場合、非加熱領域における融着力が大きくなり、包装容器71の開封が困難になってしまう。
【0010】
また、非加熱領域に代えて、剥(はく)離剤を塗布することによって融着力を小さくすることが考えられるが、剥離剤が液体食品に触れると、液体食品の品質が低下してしまう。
【0011】
本発明は、前記従来の包装容器の問題点を解決して、容易に開封することができ、流動性を有する食品の品質が低下することがない包装容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのために、本発明の包装容器においては、樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材を、所定の形状に成形し、所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させることによって形成されるようになっている。
【0013】
そして、前記加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位が形成される。
【0014】
本発明の他の包装容器においては、さらに、前記融着抑制部位において、樹脂が薄くされる。
【0015】
本発明の更に他の包装容器においては、さらに、前記包装容器はゲーブルトップ型の包装容器である。そして、前記融着抑制部位は、カートントップ部の合せ部に形成される。
【0016】
本発明の包装容器の製造方法においては、樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材を、所定の形状に成形し、前記包材の所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させる。
【0017】
そして、前記加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位が形成される。
【0018】
本発明の他の包装容器の製造方法においては、さらに、前記融着抑制部位において、樹脂が軟化させられ、掻(か)き取られて薄くされる。
【0019】
本発明の更に他の包装容器の製造方法においては、さらに、前記融着抑制部位において、樹脂が削り取られて薄くされる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、包装容器においては、樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材を、所定の形状に成形し、所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させることによって形成されるようになっている。
【0021】
そして、前記加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位が形成される。
【0022】
この場合、包材の加熱部位に熱風を一様に当てても、融着抑制部位における樹脂自体の融着力を小さくすることができるので、包装容器を容易に開封することができる。
【0023】
また、剥離剤を塗布することによって融着力を小さくする必要がないので、流動性を有する食品の品質が低下することがなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図3は本発明の第1の実施の形態におけるウェブ状の包材を示す図、図4は本発明の第1の実施の形態におけるブランクスの表側の要部を示す図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるブランクスの裏側の要部を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における包装容器成形装置の概念図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるカートントップ部の成形状態を示す斜視図である。
【0026】
図において、10はウェブ状の包材、15はゲーブルトップ型の包装容器を製造するためのブランクスであり、該ブランクス15は、包材10をスリッタで型抜きすることによって形成される。前記包材10は、多層構造を有し、紙基材、並びに該紙基材に樹脂フィルムを被覆することによって形成された最内層及び最外層を備える。また、必要に応じて前記紙基材と最内層との間にガスバリヤ性の樹脂、アルミ箔(はく)等から成るガスバリヤ層を形成することもできる。
【0027】
前記最内層及び最外層を形成するための樹脂フィルムとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を使用することができ、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を使用するのが好ましい。前記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン−1等のポリオレフィンを使用するのが好ましい。そして、ポリオレフィンとしては、特にポリエチレンが好ましく、ポリエチレンとして、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「mLLDPE」という。)等が挙げられるが、特に低密度ポリエチレン及びmLLDPEが好ましい。
【0028】
前記ブランクス15は、互いに隣接させて形成された第1〜第5のパネル部P1〜P5を備え、第5のパネル部P5は、縦シール部分を構成する。
【0029】
そして、前記第1のパネル部P1は、包装容器の側壁を構成する矩(く)形部a1、包装容器の傾斜上壁を構成する矩形部b1、包装容器の底壁を構成する図示されない矩形部、及び包装容器の合せ部を構成する矩形部d1を備える。
【0030】
また、前記第2のパネル部P2は、包装容器の側壁を構成する矩形部a2、包装容器の傾斜上壁を構成する三角形部e2、f2、g2、包装容器の底壁を構成する図示されない三角形部、及び包装容器の合せ部を構成する矩形部k2、m2を備える。
【0031】
さらに、前記第3のパネル部P3は、包装容器の側壁を構成する矩形部a3、包装容器の傾斜上壁を構成する矩形部b3、包装容器の底壁を構成する図示されない矩形部、及び包装容器の合せ部を構成する矩形部d3を備える。
【0032】
そして、前記第4のパネル部P4は、包装容器の側壁を構成する矩形部a4、包装容器の傾斜上壁を構成する三角形部e4、f4、g4、包装容器の底壁を構成する図示されない三角形部、及び包装容器の合せ部を構成する矩形部k4、m4を備える。なお、xは山折りの折目、yは谷折りの折目である。
【0033】
さらに、前記第5のパネル部P5は、包装容器の側壁を構成する矩形部a5、包装容器の傾斜上壁を構成する矩形部b5、包装容器の底壁を構成する図示されない矩形部、及び包装容器の合せ部を構成する矩形部d5を備える。
【0034】
前記構成の包材15において、前記第1のパネル部P1と第5のパネル部P5とを融着し、縦方向にシールすると、前記包材15は、断面が四角形の筒状カートン16になる。なお、筒状カートン16になったとき、上側の矩形部b1、b3、d1、d3、k2、k4、m2、m4及び三角形部e2、e4、f2、f4、g2、g4によってカートントップ部22が、図示されない下側の矩形部及び三角形部によってカートンボトム部23がそれぞれ構成される。
【0035】
続いて、包装容器成形装置の動作について説明する。
【0036】
図6において、17はシャフト、18はボスであり、該ボス18は、図示されない駆動部によって矢印A方向に間欠的に回転させられる。前記ボス18の外周縁に等ピッチ角で6本のマンドレル21が径方向外方に向けて突出させて配設され、該各マンドレル21は、前記ボス18の回転に伴って回動させられ、包装容器成形装置に設定された位置S1〜S6に順次置かれる。なお、シャフト17、ボス18及びマンドレル21によってマンドレルユニットが構成される。
【0037】
前記構成の包装容器成形装置において、マンドレル21が装填部としての位置S1に置かれると、図示されない装填装置によって、矢印B方向に筒状カートン16がマンドレル21にセットされる。この場合、前記筒状カートン16は、カートントップ部22がボス18側に、カートンボトム部23が径方向外方に向くように、マンドレル21に対して外嵌(かん)される。
【0038】
続いて、前記マンドレル21が加熱部としての位置S2に置かれると、該位置S2に配設された第1の加熱部材としての熱風ノズル24から熱風が噴射され、該熱風によってカートンボトム部23の表裏の所定の位置に設定された加熱部位が加熱され、包材10の最内層及び最外層が溶融させられる。そのために、前記熱風ノズル24は管25を介して図示されない空気加熱装置と接続され、該空気加熱装置によって熱風が発生させられるようになっている。
【0039】
次に、前記マンドレル21が加工部としての位置S3に置かれると、前記カートンボトム部23が、加工手段としての折曲装置26にセットされ、折目x、yに沿って折り曲げられ、続いて、前記マンドレル21が位置S3から加圧シール部としての位置S4に移動させられる間に、位置S3、S4間に配設されたガイド27によって、前記カートンボトム部23が更に折り曲げられる。そして、前記マンドレル21が位置S4に置かれると、シール部材としてのシールプレート30が径方向内方に向けて前進させられ、底壁が形成される。このようにして、筒状カートン16は有底カートン31になる。
【0040】
その後、前記マンドレル21が位置S4から冷却部としての位置S5を経て位置S6に移動させられる間に、前記有底カートン31の底壁が冷却される。
【0041】
そして、前記マンドレル21が取出部としての位置S6に置かれると、図示されない取出手段としての吸引装置が前記有底カートン31を吸引し、マンドレル21から取り外す。また、前記位置S6にはコンベヤ32が配設され、前記マンドレル21から取り外された有底カートン31は、コンベヤ32によって図示されない充填装置に送られ、該充填装置によって、有底カートン31の頂部の開口から液体食品が充填される。
【0042】
続いて、前記有底カートン31は、図示されないシール装置に送られ、その間に、充填装置とシール装置との間に配設された成形装置によって、カートントップ部22が成形される。図7は成形装置によってカートントップ部22が成形される状態を示す。また、カートントップ部22が成形される間、図示されない第2の加熱部材としての熱風ノズルから熱風が噴射され、該熱風によってカートントップ部22の表裏の所定の位置に設定された加熱部位が加熱され、包材10の最内層及び最外層が溶融させられる。そのために、前記熱風ノズルは前記空気加熱装置と接続され、該空気加熱装置によって熱風が発生させられるようになっている。
【0043】
本実施の形態においては、図4及び5のハッチングで示される部位、すなわち、ブランクス15の表側において、矩形部k2、m2、k4、m4が、ブランクス15の裏側において、矩形部d1、k2、m2、d3、k4、m4、d5が前記加熱部位として設定される。そして、前記熱風ノズルは複数のノズル口を備え、各ノズル口は、ブランクス15の表側の矩形部k2、m2、k4、m4、及びブランクス15の裏側の矩形部d1、k2、m2、d3、k4、m4、d5に熱風を当てることができるように、所定のパターンで分布させて形成される。
【0044】
したがって、シール装置によって、ブランクス15の表側において、矩形部k2と矩形部m2とを対向させ、矩形部k4と矩形部m4とを対向させて融着させ、ブランクス15の裏側において、矩形部d1と矩形部k2、m4とを対向させ、矩形部d3と矩形部m2、k4とを対向させ、かつ、矩形部d1と矩形部d3とを対向させて融着させ、有底カートン31の頂部をシールすることができる。このようにして、包装容器を製造することができる。
【0045】
ところで、包装容器を開封する際に、三角形部e4によって形成される傾斜上壁より上方の合せ部を中央の折曲げ部まで引き剥がすと、ブランクス15の表側において、矩形部k2と矩形部m2とが分離させられ、ブランクス15の裏側において、矩形部k2、m2の上方において矩形部d1と矩形部d3とが分離させられる。続いて、前記傾斜上壁を引き剥がすと、ブランクス15の裏側において、矩形部d1と矩形部k2とが、また、矩形部d3と矩形部m2とが分離させられる。
【0046】
ところが、前記合せ部において、矩形部d1、k2、m2、d3における融着力が大きいと、傾斜上壁を引き剥がすのが困難になってしまう。
【0047】
そこで、前記合せ部の所定の箇所、本実施の形態においては、ブランクス15の裏側の矩形部d1、k2、m2、d3に融着を抑制する領域、すなわち、融着抑制部位d11、k12、m12、d13が設定され、形成される。
【0048】
なお、前記融着抑制部位k12、m12は、矩形部k2、m2の中央に寄せて、かつ、矩形部k2、m2の面積の50〔%〕以上のあらかじめ設定された面積で形成され、前記融着抑制部位d11、d13は、矩形部d1、d3において融着抑制部位k12、m12と対向する位置に、融着抑制部位k12、m12と同じ面積で形成される。
【0049】
この場合、前記融着抑制部位d11、k12、m12、d13における融着力が抑制され、小さくされるので、矩形部d1、k2、m2、d3における融着力をその分小さくすることができる。
【0050】
次に、融着抑制部位d11、k12、m12、d13の形成方法について説明する。
【0051】
図1は本発明の第1の実施の形態における融着抑制部位の形成方法を示す図である。
【0052】
図において、10は包材、AR1は包材10の裏側の所定の箇所に形成される融着抑制部位、AR2は該融着抑制部位AR1を形成するために、所定の間隔で形成される被処理部位である。
【0053】
また、52は被処理部位AR2をスポットで加熱する加熱体としてのヒータ、53は包材10の搬送方向におけるヒータ52より下流側に配設されたスクレーパである。
【0054】
前記ヒータ52によって被処理部位AR2を300〔℃〕以上の温度に加熱し、包材10の裏側の最内層を構成する樹脂を軟化させ、軟化した樹脂を前記スクレーパ53によって機械的に掻き取ると、最内層の樹脂を薄くすることができる。したがって、ブランクス15(図5)の表側の矩形部k2、m2、k4、m4、及びブランクス15の裏側の矩形部d1、k2、m2、d3、k4、m4、d5に熱風を一様に当てても、被処理部位AR2、すなわち、融着抑制部位d11、k12、m12、d13における樹脂自体の融着力を小さくすることができる。その結果、包装容器を容易に開封することができる。
【0055】
また、剥離剤を塗布することによって融着力を小さくする必要がないので、液体食品の品質が低下することがなくなる。
【0056】
なお、融着抑制部位d11、k12、m12、d13においては、融着力は小さくされるが、液体食品が漏れるのを防止することができるだけのシール性が確保される。
【0057】
図8は本発明の第2の実施の形態における融着抑制部位の形成方法を示す図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0058】
この場合、被処理部位AR2をスポットで機械的に削り取るために研磨器54が配設される。したがって、被処理部位AR2における包材10の最内層の樹脂を薄くすることができるので、ブランクス15(図5)の表側の矩形部k2、m2、k4、m4、及びブランクス15の裏側の矩形部d1、k2、m2、d3、k4、m4、d5に熱風を一様に当てても、融着抑制部位d11、k12、m12、d13における樹脂自体の融着力を小さくすることができる。
【0059】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1の実施の形態における融着抑制部位の形成方法を示す図である。
【図2】従来のゲーブルトップ型の包装容器の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるウェブ状の包材を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるブランクスの表側の要部を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるブランクスの裏側の要部を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における包装容器成形装置の概念図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるカートントップ部の成形状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における融着抑制部位の形成方法を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
10 包材
AR1、d11、d13、k12、m12 融着抑制部位
d1、d3、d5、k2、k4、m2、m4 矩形部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材を、所定の形状に成形し、所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させることによって形成された包装容器において、
前記加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位が形成されることを特徴とする包装容器。
【請求項2】
前記融着抑制部位において、樹脂が薄くされる請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
(a)前記包装容器はゲーブルトップ型の包装容器であり、
(b)前記融着抑制部位は、カートントップ部の合せ部に形成される請求項1に記載の包装容器。
【請求項4】
(a)樹脂から成る最外層及び最内層を備えた包材を、所定の形状に成形し、
(b)前記包材の所定の箇所に設定された加熱部位を加熱し、融着させるとともに、
(c)前記加熱部位のうちの所定の加熱部位に、融着力を小さくした融着抑制部位が形成されることを特徴とする包装容器の製造方法。
【請求項5】
前記融着抑制部位において、樹脂が軟化させられ、掻き取られて薄くされる請求項4に記載の包装容器の製造方法。
【請求項6】
前記融着抑制部位において、樹脂が削り取られて薄くされる請求項4に記載の包装容器の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−168851(P2007−168851A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−368975(P2005−368975)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000229232)日本テトラパック株式会社 (259)
【Fターム(参考)】