説明

化粧料組成物及び該組成物を含有する皮膚外用剤又は化粧料

【課題】経時における凝集や沈殿を生ずることなく、水中に均一に分散し、塗布時の伸びがよく、みずみずしい使用感に優れ、肌のキメを整える効果に優れる化粧料組成物及び皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】 次の成分(A)〜(C);
(A)カタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物
(B)リン脂質及び/又はリゾリン脂質から選ばれる一種又は二種以上
(C)水
を含有し、高圧分散機により分散処理することを特徴とする化粧料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物を安定に含有する化粧料組成物に関するものであり、更に詳しくは、みずみずしい使用感を有し、凝集やゲル化が生じることなく、肌のキメを整える効果がある化粧料組成物に関するものである。また該組成物を含有する皮膚外用剤又は化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)は、スギノリ目ミリン科に属する紅藻類である。従来より、カタメンキリンサイの抽出物を化粧料成分として用いられており、保湿効果や肌にツヤを与える作用があることも知られている(特許文献1参照)。さらに、カタメンキリンサイ抽出物を顔料表面に被覆するメイクアップ化粧料(特許文献2参照)、メラニン生成抑制剤や抗炎症剤との組み合わせ(特許文献3参照)なども知られている。しかしながら、カタメンキリンサイ抽出物の分散方法や分散安定化方法については、検討されていない。
【0003】
【特許文献1】特開平1−221306号
【特許文献2】特開平3−38510号
【特許文献3】特開2005−154375号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カタメンキリンサイ抽出物は、凝集性が強いため、水への分散性が悪く、凝集やゲル化を生じてしまい、水中に均一に配合することが困難であった。このため、みずみずしい使用感や均一な伸び広がりが充分でなく、結果として肌のキメを整える及びハリ感の付与などの肌効果が満足できる水準にはなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、カタメンキリンサイ抽出物とリン脂質およびリゾリン脂質を高圧分散機により分散処理することで、上記問題点が解決することを見出した。
【0006】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)カタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物
(B)リン脂質及び/又はリゾリン脂質から選ばれる一種又は二種以上
(C)水
を含有し、高圧分散機により分散処理することを特徴とする化粧料組成物を提供するものである。
【0007】
更に、高圧分散機により50〜250MPaの圧力下で分散処理することを特徴とする化粧料組成物を提供するものである。
【0008】
また、成分(A)と成分(B)の含有質量比が(A)/(B)=0.01〜1であることを特徴とする化粧料組成物を提供するものである。
【0009】
更に、これらの化粧料組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤又は化粧料を提供するものである。
【0010】
更に、25℃における粘度が1〜3000mPa・sであることを特徴とする皮膚外用剤又は化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の化粧料組成物及び該化粧料組成物を含有する皮膚外用剤又は化粧料は、経時におけるカタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物の凝集や沈殿を生ずることなく、これを水中に均一に分散し、塗布時の伸び広がりがよく、肌のキメを整える効果に優れるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の化粧料組成物及び皮膚外用剤に用いられる成分(A)のカタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物は、調製法についても、特に限定されるものではないが、抽出溶剤を用いて抽出したものであり、得られた抽出液を減圧濃縮、凍結乾燥などの方法で乾固させ、溶剤を除去して得られる抽出物である。本発明においては、この抽出物をそのまま用いることもできるが、さらに、この抽出物を分子量分画、溶媒分画、各種の精製処理(イオン交換樹脂、吸着剤)等によって精製されたもの、凍結乾燥されたもの(乾燥粉末)、さらに乾燥粉末を水系溶媒に膨潤したもの等いずれのものでも用いることができる。このカタメンキリンサイの抽出物は、例えば、以下のようにして製造することができる。
【0013】
カタメンキリンサイを海中から採取後、異物を十分除去し、水洗した全藻又はその一部が用いられる。乾燥粉末は、カタメンキリンサイを天日乾燥するか、凍結乾燥後、粉砕して得られる。粉末の形態で適用する場合の平均粒径は、3〜300μm程度が適当である。抽出物は、乾燥したカタメンキリンサイを細断又は粉砕し、抽出溶剤に浸漬して得られる。
【0014】
抽出溶剤としては、例えば、水、メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,3−ブチレングリコールなどのグリコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類、アセトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、n−ヘキサン、1so−ヘキサン、ジクロロメタン、シクロヘキサンおよびその誘導体、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶剤などの1種または2種以上が挙げられる。
【0015】
これらのうち、水又は水溶性の溶剤が好ましく、特に、水、エタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールの1種または2種以上の混合溶剤が好ましい。
【0016】
抽出時間は溶剤の種類や抽出温度などによって異なるが通常10分間以上、好ましくは30分間ないし1時間である。抽出温度は、溶剤の種類によって異なるが、0℃以上、通常40〜60℃が適当である。得られた抽出物を減圧下に濃縮して濃度を調整してもよい。
【0017】
本発明の抽出物の調製に際して、抽出液のpHは5〜9の範囲に保持されることが好ましく、かかる意味で、必要ならば上記の抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、アルギニンなどのアルカリ性pH調整剤や、クエン酸、乳酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性pH調整剤等を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
【0018】
ここに得られる抽出物溶液は、これをそのまま、もしくは希釈或いは減圧濃縮等により適宜の濃度に調整して、化粧料組成物及び皮膚外用剤又は化粧料に含有してもよく、又場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って粉末化して化粧料組成物及び皮膚外用剤又は化粧料に含有してもよい。成分(A)の市販品としては、ベーターヘリン(テクノーブル社製)等が挙げられる。
【0019】
成分(A)の含有量は、特に限定されないが、固形分濃度として換算した場合に、0.01〜1質量%(以下、単に「%」とする)であることが好ましい。抽出物中の固形分濃度が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
【0020】
本発明の成分(B)のリン脂質は、成分(A)の分散性を向上させ、経時による凝集を防ぐ目的で配合するものである。成分(B)のリン脂質は天然の大豆や卵黄から抽出した大豆レシチン、卵黄レシチン及び/又はこれらを水素添加した水素添加レシチン、水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチンや合成リン脂質など、一般にリン脂質として知られるものが使用できる。リン脂質の種類としては例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、及びホスファチジルイノシトールなどが好ましく用いられる。リン脂質を構成する脂肪酸としては、炭素数7〜22の飽和及び不飽和カルボン酸が挙げられる。市販品としては、レシノールS-10E(日光ケミカル株式会社)、HSL−70(株式会社ワイエムシィ)、ベイシスLS−60HR(株式会社日清オイリオグループ社)等が挙げられる。
【0021】
また本発明の成分(B)のリン脂質にはコレステロール及び又はフィトステロールをあらかじめ混合されたものとして用いることも可能であり、市販品としてEXTRASOME MMC(日油株式会社)やPRESOME CS2−101(日本精化株式会社)、PHYTOPRESOME(日本精化株式会社)が挙げられる。
【0022】
本発明の成分(B)のリゾリン脂質は、酵素改質リン脂質の1つで、リン脂質をホスフォリパーゼにより2位のエステル結合が加水分解されたものをいう。リゾリン脂質は、2本鎖の脂肪酸を有するリン脂質とは異なり、疎水基である脂肪酸が1つしかないため、HLBが高く、リン脂質とは異なる化学的性質を有する。また、リゾリン脂質はその構造中に不飽和脂肪酸が含まれる場合が多く、そのために不飽和脂肪酸部分が光や酸素によって酸化され、着色、異臭発生等を引き起こし化粧品の品質を低下させる場合がある。そこでこれらの品質低下を防止するために、不飽和結合を水素添加して飽和結合とした水素添加リゾリン脂質があるが、これを本発明の成分(B)として用いることができる。
【0023】
本発明に用いられる成分(B)のリゾリン脂質は、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン等の複数種のリゾリン脂質を含有していてもよい。中でも、少なくともリゾホスファチジルコリンを含有しているのが好ましく、15%以上含有しているのがより好ましく、20%以上含有しているのがさらに好ましい。リゾホスファチジルコリンを15%以上含有していると、保存安定性の点で好ましい。
【0024】
本発明において凝集性の強い成分(A)を安定に分散し、かつ凝集やゲル化を抑制する目的で成分(B)を含有することによりその効果を得られる。これら成分(A)、成分(B)の含有質量比は特に限定されるものではないが、(A)/(B)=0.01〜1の範囲にすることで特に経時での凝集やゲル化を抑制する効果に優れるものとすることが可能となる。
【0025】
本発明の化粧料組成物の製造方法は、高圧分散機により分散処理することで実現できる。この高圧分散機とは、流路に高圧を加えることにより高い剪断力を与えることが可能な装置であり、さらに、流路を折り曲げたり、複数の流路を合一させることで液に衝撃力を与える構造を有していてもよい。高圧分散機は、種類は問わないが、例えば、マントン−ゴーリン型高圧ホモジナイザー、ジェット水流反転型高圧乳化機、マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディスク社製)、ナノマイザー(ナノマイザー社製)、アルティマイザー(スギノマシン社製)、DeBee2000(BEEインターナショナル社製)、超音波乳化機等が挙げられる。これらの高圧分散機を二種以上組み合わせて使うことや複数回処理することもできる。
【0026】
また、あらかじめ、プロペラ式攪拌機、ホモジナイザー等の、高圧分散機以外の方法で得た予備分散液に、高圧分散機を用いて分散処理を施すことにより、分散物を得ることもできる。
【0027】
高圧分散機における圧力は、50〜250MPaの圧力を流路に与えて分散処理することが好ましい。成分(A)の分散を効果的に行うことから50MPa以上が好ましい。また、250MPa以上の処理圧で行った際には分散安定化効果の向上はみられない場合もあることからこの圧力の範囲で行うことが好ましい。
【0028】
本発明の化粧料組成物の用途は、化粧料組成物をそのまま本発明の皮膚外用剤又は化粧料とすることも可能であるが、本化粧料組成物を好ましくは1〜95%の範囲で用いて、これに他の成分を配合して皮膚外用剤又は化粧料とすることも可能である。
【0029】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料は、25℃における粘度が1〜3000mPa・sであることが好ましい。これは成分(A)の水溶液は、通常では凝集状態で存在しているが、本発明の効果により低粘度の分散状態とすることが可能となるためである。そのため本発明の化粧料組成物を配合した皮膚外用剤においては、25℃における粘度が1〜3000mPa・s粘度範囲として用いる場合に、特に塗布時の伸び広がりがよいため、より好ましい。なお、本発明において粘度測定は、ビスメトロン粘度計VDA2(芝浦システム株式会社)を用いて行った。
【0030】
本発明の化粧料組成物及び皮膚外用剤又は化粧料は、上記成分の他に、通常、化粧料に使用される成分、界面活性剤、水溶性高分子、保湿剤、油剤、防腐剤、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0031】
本発明の皮膚外用剤の用途としては、外用液剤、外用ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、リニメント剤、ローション剤、ハップ剤、硬膏剤、噴霧剤、エアゾール剤等法等が挙げられる。
【0032】
本発明の化粧料の用途としては、化粧水、乳液、クリーム、アイクリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディクリーム、日焼け止め化粧料等のスキンケア化粧料や、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、化粧用下地化粧料、白粉、コンシーラー、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料を例示することができる。
【0033】
本発明の皮膚外用剤又は化粧料の使用方法は、手又はコットンで使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
【実施例1】
【0034】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0035】
本発明品1〜11及び比較品1〜4:化粧料組成物
表1〜表4に示す組成の化粧料組成物を下記製造方法により調製し、「凝集及びゲル化の有無」、「沈殿の有無」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1〜表4に示した。なお比較品4は高圧分散機による分散処理を行っていいない例である。
【0036】
【表1】

【0037】
【表2】

【0038】
【表3】

【0039】
【表4】

【0040】
(製造方法)本発明品1〜11及び比較品1〜3
A:成分1〜8を70℃で混合分散する。
B:Aを室温まで冷却する。
C:Bをマイクロフルイダイザー(マイクロフルイディスク社製)で処理する。
マイクロフルイダイザーの処理圧は、表1〜表4に併せて示す。
D:Cを取り出し、化粧料組成物を得た。
【0041】
(製造方法)比較品4
A:成分1〜8を70℃で混合分散する。
B:Aを室温まで冷却して化粧料組成物を得た。
【0042】
(評価方法1)
「凝集・ゲル化の有無」については、40℃の恒温槽に1ヶ月保管し、外観の変化(凝集・ゲル化の有無)について以下の基準で評価を行い、判定した。なおここでのゲル化とは凝集が進行して部分的にゲル状態となるものをさす。分離もしくは排液とは凝集が全体的に進行することで水を抱えきれなくなった状態をいう。評価については目視観察にて行った。
(判定)
◎:全く変化なし。
○:外観が僅かに変化(凝集傾向はあるが全体が均一である)。
△:外観に変化あり(凝集やゲル化が進行し全体が不均一となる)。
×:外観に大きな変化あり(分離若しくは排液)。
【0043】
(評価方法2)
「沈殿の有無」については、40℃の恒温槽に1ヶ月保管し、外観の変化について以下の基準で評価を行い、判定した。
(判定)
◎:全く変化なし
○:ほとんど沈殿はない
△:沈殿がある
×:激しい沈殿がある
【0044】
表1〜表4の結果から明らかなように、本発明の発明品1〜11の化粧料組成物は、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」の項目に優れた化粧料組成物であった。これに対して、成分(B)を配合しない比較品1では、「凝集・ゲル化の有無」が良好ではなかった。また、成分(B)に変えて、ポリオキシエチレンアルキル(12−15)エーテルリン酸(8EO)や、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタンを配合した比較品2および3では、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」の点で劣っていた。そして、高圧分散機を用いなかった比較品4では、「凝集・ゲル化の有無」が良好ではなかった。
【実施例2】
【0045】
実施例2は、実施例1の本発明品1〜11を含有する化粧料としての例である。
本発明品12〜22:化粧水
表5、表6に示す化粧料組成物を含有した化粧水を下記の製法により調製した。得られた化粧水に対して、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」の結果、並びに、「伸び広がりのよさ」、「キメの向上」、「ハリ感の付与」の各項目については、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表5、表6に示した。
【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【0048】
(製造方法)
A:成分1〜4を室温で混合溶解する。
B:成分5〜8を室温で混合溶解する。
C:BにAを添加混合する。
D:Cに成分9〜18を添加混合し、化粧水を得た。
【0049】
(評価方法1)
「凝集・ゲル化の有無」については、40℃の恒温槽に1ヶ月保管し、外観の変化(凝集・ゲル化の有無)について以下の基準で評価を行い、判定した。なおここでのゲル化とは凝集が進行して部分的にゲル状態となるものをさす。分離もしくは排液とは凝集がさらに進行して全体的にゲル状態となることによりおこる状態をいう。評価については目視観察にて行った。
(判定)
◎:全く変化なし。
○:外観が僅かに変化(凝集傾向はあるが全体が均一である)。
△:外観に変化あり(凝集やゲル化が進行し全体が不均一となる)。
×:外観に大きな変化あり(分離若しくは排液)。
【0050】
(評価方法2)
「沈殿の有無」については、40℃の恒温槽に1ヶ月保管し、外観の変化について以下の基準で評価を行い、判定した。
(判定)
◎:全く変化なし
○:ほとんど沈殿はない
△:沈殿がある
×:激しい沈殿がある
【0051】
(評価方法3)
化粧品評価専門パネル20名に、前記発明品及び比較品の化粧料組成物を50%含有した化粧水を使用してもらい、「伸び広がりのよさ」、「キメの向上」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し化粧料組成物毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0052】
実施例2の化粧水は、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」、「伸び広がりのよさ」、「キメの向上」の項目に優れた化粧水であった。
【実施例3】
【0053】
美容液
(成分) (%)
1.実施例1の本発明品1 50.0
2.カルボキシビニルポリマー 0.08
3.1,3−ブチレングリコール 10.0
4.1,2−ペンタンジオール 1.0
5.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
6.香料 0.1
7.ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.3
8.エタノール 10.0
9.水酸化ナトリウム 0.03
10.精製水 残量
【0054】
(製造方法)
A:成分10を70℃に加熱後、成分2をホモミキサーにて添加混合する。
B:成分3〜8を均一に混合する。
C:AにBを添加混合する。
D:Cに成分9を添加混合する。
E:Dに成分1を添加混合し、美容液を得た。
【0055】
実施例3の美容液は、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」、「伸び広がりのよさ」、「キメの向上」の全ての項目に優れた美容液であった。実施例3の粘度値は3000mPa・s(25℃)であった。
【実施例4】
【0056】
マッサージクリーム
(成分) (%)
1.N―ステアロイルーLグルタミン酸ナトリウム 0.4
2.グリセリン 1.0
3.1,3−ブチレングリコール 15.0
4.精製水 23.0
5.α−オレフィンオリゴマー 20.0
6.モノオレイン酸ソルビタン(20EO) 0.1
7.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
8.ジメチルポリシロキサン 0.5
9.ワセリン 10.0
10.ミツロウ 2.0
11.ジカプリン酸プロピレングリコール 7.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
13.フェノキシエタノール 0.3
14.香料 適量
15.実施例1の本発明品2 20.0
【0057】
(製造方法)
A:成分1〜4を70℃で均一に混合溶解する。
B:成分5〜13を70℃で均一に混合溶解する。
C:AにBを70℃で添加混合後、室温まで冷却する。
D:Dに14、15を添混合し、マッサージクリームを得た。
【0058】
実施例4のマッサージクリームは、「凝集・ゲル化の有無」、「沈殿の有無」、「伸び広がりのよさ」、「キメの向上」、「ハリ感の付与」の全ての項目に優れたであった。実施例4の粘度値は30000mPa・s(25℃)であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(C);
(A)カタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)の抽出物
(B)リン脂質及び/又はリゾリン脂質から選ばれる一種又は二種以上
(C)水
を含有し、高圧分散機により分散処理することを特徴とする化粧料組成物。
【請求項2】
高圧分散機により50〜250MPaの圧力下で分散処理することを特徴とする前記請求項1記載の化粧料組成物。
【請求項3】
成分(A)と成分(B)の含有質量比が(A)/(B)=0.01〜1であることを特徴とする前記請求項1又は2記載の化粧料組成物。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかの項記載の化粧料組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤又は化粧料。
【請求項5】
25℃における粘度が1〜3000mPa・sであることを特徴とする請求項4記載の皮膚外用剤又は化粧料。

【公開番号】特開2010−229107(P2010−229107A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80443(P2009−80443)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】