説明

化粧柱構造

【課題】施工が簡易な化粧柱構造を提供する。
【解決手段】柱芯材10と、一対の化粧柱部材20と、取付具40とを備える。柱芯材10は、四角柱状に形成されている。化粧柱部材20は、互いに対向する接合面に形成された凹部21と、この凹部21と接合面との間に形成された被挟持部28とを備える。取付具40は、化粧柱部材20の被挟持部28を弾性的に挟持する弾性挟持部41と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間において柱芯材10に固定される固定片44とを備える。固定片44がビスによって柱芯材10に着脱可能に固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧柱構造に関する。例えば、住宅などの玄関ポーチにおいて、玄関庇を支持するポーチ柱などの化粧柱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の住宅などにおいて、例えば、玄関ポーチにおける意匠性を高める工夫として、玄関庇を支えるポーチ柱にデザインを施す施工が行われている。
従来、これらの施工は、塗料や顔料などを吹き付けることにより行われていたが、近年、柱芯材に取付具を固定し、この取付具に化粧柱部材を取り付ける施工が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、断面正方形の芯柱と、この芯柱の長手方向に沿って半割に構成され芯柱を対向側から被覆する一対の化粧カバー部材と、この一対の化粧カバー部材をその突き合わせ接合部分において連結する一対の取付部材と、この各取付部材を芯柱に止め付けるネジ釘とを備える組立式化粧柱が示されている。
化粧カバー部材の両端部分には、各取付部材の両端部が収納される嵌合溝がそれぞれ形成されている。
【0004】
施工にあたっては、芯柱を挟んで両化粧カバー部材を合わせる。すると、両化粧カバー部材の接合面間に芯柱の長手方向に連続するネジ釘操作用間隙が形成される。続いて、両化粧カバー部材の接合面間に対向して形成された嵌合溝の上端より、取付部材を差し込んで下方へ落とし込み、所定高さ位置において、ネジ釘操作用間隙から挿入したネジ釘を取付部材を通して芯柱にねじ込む。これにより、化粧カバー部材が芯柱に固定される。
【0005】
【特許文献1】特開平9−132952号公報(図8〜図10参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に開示の組立式化粧柱の構成では、芯柱を挟んで両化粧カバー部材を合わせた状態では、両化粧カバー部材は他に支持されていないため、取付部材をネジ釘で芯柱にねじ込むまで、化粧カバー部材を支えておかないと、化粧カバー部材が外れる虞がある。そのため施工性が悪い。
【0007】
特許文献1に記載の実施形態(図1〜図7に記載の第1実施形態)では、取付部材を芯柱の長さに略等しい長さに形成し、これを芯柱にネジ釘で仮止めしたのち、この取付部材の両端部分の翼片に、両化粧カバー部材の対向する嵌合溝を嵌合させる。こののち、ネジ釘を本締めして、両化粧カバー部材を芯柱に固定する方法が提案されている。
ところが、この方法の場合、上下方向に長い取付部材の幅方向両端の翼片全長(上下方向全長)に渡って、両化粧カバー部材の対向する嵌合溝を嵌合させなければならないため、これも施工性が悪い。
【0008】
本発明の目的は、このような従来の課題を解消し、施工が容易な化粧柱構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の化粧柱構造は、柱芯材と、この柱芯材の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材と、この各化粧柱部材を前記柱芯材に取り付ける取付具とを備え、前記柱芯材は、四角柱状に形成され、前記各化粧柱部材は、互いに対向する接合面に形成され前記柱芯材の少なくとも一部を収納する断面矩形状の凹部と、この凹部と接合面との間に形成された被挟持部とを備え、前記取付具は、前記化粧柱部材の被挟持部を弾性的に挟持する弾性挟持部と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記柱芯材に固定される固定片とを備え、前記固定片が止着具によって前記柱芯材に着脱可能に固定されている、ことを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、一方の化粧柱部材の被挟持部を取付具の挟持部で挟持して、取付具を化粧柱部材に装着する。この状態の化粧柱部材を、凹部を柱芯材に向けて嵌め込む。すると、取付具の固定片が柱芯材の対向する側面に沿って差し込まれるので、この状態において、止着具によって固定片を柱芯材に固定する。他方の化粧柱部材についても、同様にして、柱芯材に固定する。
従って、一対の化粧柱部材を片側ずつ柱芯材に固定することができるから、施工が簡易である。つまり、従来のように、一対の化粧カバー部材を保持しておかなくてもよいから、施工が簡易である。また、止着具を緩めれば、取付具の固定片を柱芯材から外すことができるから、化粧柱部材が破損や損傷した場合でも簡単に交換することができる。
【0011】
本発明の化粧柱構造において、前記被挟持部は、前記凹部の内側面に形成されその内側面に対して交差する第1被挟持面と、前記接合面に形成されその接合面に対して略直交する第2被挟持面とを備え、前記弾性挟持部は、前記固定片から一体的に形成され前記第1被挟持面を弾性的に挟持する第1弾性挟持片と、前記固定片から一体的に形成され前記第2被挟持面を弾性的に挟持する第2弾性挟持片とを備える、ことが好ましい。
この構成によれば、弾性挟持部は、被挟持部の第1被挟持面を弾性的に挟持する第1弾性挟持片と、被挟持部の第2被挟持面を弾性的に挟持する第2弾性挟持片とを備えているから、化粧柱部材が外れにくく、かつ、化粧柱部材の嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向に対してずれにくい。
つまり、化粧柱部材に外れる方向の力が作用した場合、第1弾性挟持片が凹部の内側面にこれと交差して形成され第1被挟持面に当接して、化粧柱部材が外れる方向へ移動するのを阻止するから、化粧部材が外れにくい。化粧柱部材に嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向の力が作用した場合、第2弾性挟持片が接合面にこれと略直交して形成された第2被挟持面に当接して、化粧柱部材が嵌め込み方向(化粧柱部材の凹部深さ方向)に対して交差する方向に移動するのを阻止するから、化粧柱部材のずれを防止できる。
【0012】
本発明の化粧柱構造において、前記第1弾性挟持片は、前記固定片から前記柱芯材と前記凹部との間に延長して形成された延長部と、この延長部の先端に前記第1被挟持面に向かって斜めに折曲された第1挟持爪とを有し、前記第2弾性挟持片は、前記固定片から略直角に折曲され前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間に延びる折曲部と、この折曲部の先端から略直角に折曲げられたのち、外側に向かって折曲された第2挟持爪とを備える、ことが好ましい。
この構成によれば、取付具を化粧柱部材に装着する際、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪が化粧柱部材の被挟持部を挟む姿勢で、取付具を化粧柱部材の被挟持部に差し込む。すると、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪は、化粧柱部材の被挟持部によって互いに離れる方向へ弾性変形されながら差し込まれる。やがて、第1挟持爪の先端が凹部の内側面に形成された第1被挟持面に達すると、第1挟持爪は弾性復帰して第1被挟持面に係合される。これにより、取付具の第1挟持爪および第2挟持爪が化粧柱部材の被挟持部を挟持した状態で、取付具が化粧柱部材に装着される。
従って、取付具を化粧柱部材の被挟持部に差し込むだけで、取付具を化粧柱部材に装着することができるので、施工性をより高めることができる。
【0013】
本発明の化粧柱構造において、一対の化粧柱部材の対向する接合面間には、シーリング材が充填されていることが好ましい。
この構成によれば、一対の化粧柱部材の対向する接合面間にはシーリング材が充填されているから、雨水などの浸入を確実に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
<住宅の説明(図1参照)>
図1は、住宅1の玄関部分2に設けられた玄関ポーチ3を示している。
玄関ポーチ3は、住宅1の玄関部分2の上部に設けられた玄関庇4と、この玄関庇4を支持する2本のポーチ柱5によって構成されている。本実施形態では、ポーチ柱5が本発明の化粧柱構造によって構成されている。
【0015】
<ポーチ柱の説明(図2、図3参照)>
図2は、ポーチ柱5の断面図、図3は、ポーチ柱5の分解斜視図である。
ポーチ柱5は、柱芯材10と、この柱芯材10の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材10の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材20と、柱芯材10の外周に取り付けられ各化粧柱部材20を柱芯材10に取り付ける複数の取付具40とを備えて構成されている。
柱芯材10は、四角柱状、具体的には、断面四角形の鋼管製柱材によって構成されているが、これに限られない。内部が空洞でない無垢の柱材であってもよく、あるいは、鋼管製に限らず、木製であってもよい。
【0016】
<化粧柱部材の説明(図2、図3、図4参照)>
化粧柱部材20は、円柱を軸方向に沿って2つに分割した形状、つまり、柱芯材10の長手方向に沿った接合面20Aを有する断面半円形状で、かつ、長さが柱芯材10の長さに略等しい柱状に形成されている。化粧柱部材20の材質は、窯業系、石材系、タイル系、樹脂系、アルミ系、木質系などが用いられる。
化粧柱部材20の接合面20A、つまり、半円形状の直径に相当する面には、中心部分に柱芯材10の少なくとも一部(略半分)を収納する凹部21が、両端部分に断面矩形状の溝部27が化粧柱部材20の長手方向に沿ってそれぞれ形成されているとともに、凹部21と化粧柱部材20の外周輪郭円20Bとの間には複数の肉抜き孔23が形成されている。
【0017】
凹部21は、内底面21Aおよび両内側面21Bを有する断面矩形状(四角形状)に形成されている。
両内側面21Bの中間位置には、深さが凹部21の開口側へ向かうに従って次第に深くなる傾斜溝26が形成されている。
傾斜溝26と溝部27との間、つまり、凹部21と接合面20Aとの間の角部には、被挟持部28が形成されている。被挟持部28は、凹部21の内側面21Bに対して交差する第1被挟持面28Aと、接合面20Aに対して略直交する第2被挟持面28Bとを備えている。つまり、第1被挟持面28Aは、傾斜溝26の開口側傾斜面によって形成されている。第2被挟持面28Bは、溝部27の内側側壁によって形成されている。
【0018】
<取付具の説明(図2、図3、図5参照)>
取付具40は、全体が弾性を有する材料、例えば、メッキ鋼板、ステンレス材、アルミ材、樹脂材などによって形成されているとともに、化粧柱部材20の被挟持部28を弾性的に挟持する弾性挟持部41と、一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間において、柱芯材10に固定される固定片44とを備えている。
弾性挟持部41は、固定片44の中間位置から一体的に形成され第1被挟持面28Aを弾性的に挟持する第1弾性挟持片42と、この第1弾性挟持片42を挟んで固定片44の上下端位置から一体的に形成され第2被挟持面28Bを弾性的に挟持する一対の第2弾性挟持片43とを備える。
第1弾性挟持片42は、固定片44から柱芯材10と凹部21との間に延長して形成された延長部42Aと、この延長部42Aの先端に第1被挟持面28Aに向かって斜めに折曲された第1挟持爪42Bとを有する。第2弾性挟持片43は、固定片44から略直角に折曲され一対の化粧柱部材20の対向する接合面20A間に延びる折曲部43Aと、この折曲部43Aの先端から略直角に折曲げられたのち外側に向かって折曲された第2挟持爪43Bとを備える。
【0019】
固定片44は、長方形板状で、略中央位置に止着具挿通孔としてのビス挿通孔45が形成されている。ビス挿通孔45に、止着具、例えば、ビス46が挿通されることによって、固定片44が柱芯材10に対して着脱可能に固定されている。
【0020】
<化粧柱構造の施工方法の説明(図2〜図5、図6、図7参照)>
施工にあたっては、片方の化粧柱部材20の被挟持部28に取付具40の弾性挟持部41を差し込んで、取付具40を化粧柱部材20に装着する。
まず、取付具40の第1挟持爪42Bおよび第2挟持爪43Bが化粧柱部材20の被挟持部28を挟む姿勢で、取付具40を化粧柱部材20の被挟持部28に差し込む。すると、取付具40の第1挟持爪42Bおよび第2挟持爪43Bは、化粧柱部材20の被挟持部28によって互いに離れる方向へ弾性変形されながら差し込まれる。やがて、第1挟持爪42Bの先端が凹部21の内側面21Bに形成された第1被挟持面28Aに達すると、第1挟持爪42Bは弾性復帰して第1被挟持面28Aに係合される。
【0021】
これを、化粧柱部材20の凹部21を挟む両側の被挟持部28について、取付具40の装着作業を行うと、図6に示すように、取付具40の第1挟持片42および第2挟持片43が化粧柱部材20の被挟持部28を挟持した状態で、取付具40が化粧柱部材20に装着される。
【0022】
この状態の化粧柱部材20を、凹部21を柱芯材10に向けて嵌め込む。すると、取付具40の固定片44および第1弾性挟持片42が柱芯材10の対向する側面に沿って所定位置まで差し込まれる。この状態において、ビス46を固定片44のビス挿通孔45に差し込み、柱芯材10にねじ込む(図7参照)。これにより、一方の化粧柱部材20が柱芯材10に取り付けられる。
【0023】
同様にして、他方の化粧柱部材20の被挟持部28に取付具40の弾性挟持部41を差し込んで、取付具40を化粧柱部材20に装着したのち、この状態の化粧柱部材20を柱芯材10に嵌め込み、ビス46で柱芯材10に固定する。これにより、残る他方の化粧柱部材20も柱芯材10に取り付けられる。
【0024】
この状態では、化粧柱部材20が外れにくく、かつ、化粧柱部材20の嵌め込み方向(化粧柱部材20の凹部21深さ方向)に対して交差する方向に対してずれが生ずるのを防ぐことができる。
つまり、化粧柱部材20に外れる方向の力が作用した場合、第1弾性挟持片42が凹部21の内側面21Bと交差して形成され第1被挟持面28Aに当接するので、化粧柱部材20が外れるのが阻止される。
化粧柱部材20に嵌め込み方向(化粧柱部材20の凹部21深さ方向)に対して交差する方向の力が作用した場合、第2弾性挟持片43が接合面20Aと略直交して形成された第2被挟持面28Bに当接するので、化粧柱部材20が嵌め込み方向に対して交差する方向に対してずれるのが阻止される。
【0025】
このようにして、柱芯材10に、取付具40を介して、一対の化粧柱部材20を柱芯材10の外周を覆うように取り付けたのち、一対の化粧柱部材20の対向する接合面間の突き合わせ端部間にシーリング材70を充填し、止水処理を施す。
シーリング材70としては、湿式シーリング材と乾式シーリング材とがあるが、乾式シーリング材が好ましい。乾式シーリング材としては、シリコン系、ウレタン系、アクリル系などを採用することができる。なかでも、EPDM(エチレン・プロピレンゴム系)などの弾性シーリング材は好適に使用できる。
【0026】
<実施形態の効果>
(1)一対の化粧柱部材20を片側ずつ柱芯材10に固定することができるから、施工が簡易である。つまり、従来のように、一対の化粧カバー部材を保持しておかなくてもよいから、施工が簡易である。
【0027】
(2)取付具40を化粧柱部材20に装着するにも、取付具40を化粧柱部材20の被挟持部28に差し込むだけで、取付具40を化粧柱部材20に装着することができるので、施工性をより高めることができる。
【0028】
(3)取付具40の弾性挟持部41は、化粧柱部材20の被挟持部28の第1被挟持面28Aを弾性的に挟持する第1弾性挟持片42と、被挟持部28の第2被挟持面28Bを弾性的に挟持する第2弾性挟持片43とを備えているから、化粧柱部材20が外れにくく、かつ、化粧柱部材20の嵌め込み方向(化粧柱部材20の凹部深さ方向)に対して交差する方向に対してずれにくい。
【0029】
(4)化粧柱部材20を柱芯材10に組み付け後において、シーリング材70を除去してビス46を緩めれば、取付具40の固定片44を柱芯材10から外すことができるから、化粧柱部材20が破損や損傷した場合でも簡単に交換することができる。
(5)一対の化粧柱部材20の突き合わせ端部間にはシーリング材70が充填されているから、雨水などの浸入を確実に防ぐことができる。
【0030】
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれる。
例えば、化粧柱部材20の形状は、半円形状に限らず、断面矩形状であってもよく、あるいは、これ以外の形状であってもよい。また、外形輪郭形状については、特に問わない。
【0031】
また、取付具40において、第2弾性挟持片43の先端部内面側に、粗い表面処理を施したり、鋸歯状の突起などを形成して、化粧柱部材20の被挟持部28との摩擦抵抗を大きくすれば、より強固に化粧柱部材20を保持することができる。あるいは、第2弾性挟持片43が接する化粧柱部材20の被挟持部28に、第2弾性挟持片43の先端が嵌り込む溝などを形成しても、同様な効果が期待できる。
【0032】
また、前記実施形態では、1枚の板材を折り曲げ加工して取付具40を形成したが、これに限られない。例えば、図8および図9に示すように、2枚の板材を一体的に結合して取付具40を構成するようにしてもよい。つまり、固定片44から第1弾性挟持片42を一体的に折り曲げ形成した第1の部材40Aと、固定片44の上下端位置から一対の第2弾性挟持片43を一体的に折り曲げ形成した第2の部材40Bとを、固定片44部分で互いに重ね合わせ、この重ね合わせ部分をバーリング加工して両者を一体的に結合して取付具40を構成するようにしてもよい。この場合、弾性が要求される第1弾性挟持片42をもつ第1の部材40Aについては、第2の部材40Bに対して厚みが薄い材料を用いたり、あるいは、ばね材やステンレス材、メッキ鋼板などを用いることにより、化粧柱部材20を確実に挟持できる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、ポーチ柱に利用できるほかに、例えば、バルコニの化粧柱など、一般の住宅に用いられる各種化粧柱の構造に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態の住宅を示す斜視図。
【図2】同上実施形態におけるポーチ柱の断面図。
【図3】同上実施形態におけるポーチ柱の分解斜視図。
【図4】同上実施形態における化粧柱部材の端面図。
【図5】同上実施形態における取付具の斜視図。
【図6】同上実施形態において、取付具を化粧柱部材に装着した斜視図。
【図7】同上実施形態において、取付具を化粧柱部材に装着した断面図。
【図8】同上実施形態において、取付具の変形例を示す斜視図。
【図9】同上変形例の端面図。
【符号の説明】
【0035】
5…ポーチ柱(化粧柱)、
10…柱芯材、
20…化粧柱部材、
20A…接合面、
20B…外周輪郭円、
21…凹部、
21A…内底面、
21B…内側面
28…被挟持部、
28A…第1被挟持面、
28B…第2被挟持面、
40…取付具、
41…挟持部、
42…第1弾性挟持片、
42A…延長部、
42B…第1挟持爪、
43…第2弾性挟持片、
43A…折曲部、
43B…第2挟持爪、
44…固定片、
46…ビス(止着具)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱芯材と、この柱芯材の長手方向に沿った接合面を有しかつ柱芯材の外周を互いに向かい合って覆う一対の化粧柱部材と、この各化粧柱部材を前記柱芯材に取り付ける取付具とを備え、
前記柱芯材は、四角柱状に形成され、
前記各化粧柱部材は、互いに対向する接合面に形成され前記柱芯材の少なくとも一部を収納する断面矩形状の凹部と、この凹部と接合面との間に形成された被挟持部とを備え、
前記取付具は、前記化粧柱部材の被挟持部を弾性的に挟持する弾性挟持部と、前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間において前記柱芯材に固定される固定片とを備え、
前記固定片が止着具によって前記柱芯材に着脱可能に固定されている、ことを特徴とする化粧柱構造。
【請求項2】
請求項1に記載の化粧柱構造において、
前記被挟持部は、前記凹部の内側面に形成されその内側面に対して交差する第1被挟持面と、前記接合面に形成されその接合面に対して略直交する第2被挟持面とを備え、
前記弾性挟持部は、前記固定片から一体的に形成され前記第1被挟持面を弾性的に挟持する第1弾性挟持片と、前記固定片から一体的に形成され前記第2被挟持面を弾性的に挟持する第2弾性挟持片とを備える、ことを特徴とする化粧柱構造。
【請求項3】
請求項2に記載の化粧柱構造において、
前記第1弾性挟持片は、前記固定片から前記柱芯材と前記凹部との間に延長して形成された延長部と、この延長部の先端に前記第1被挟持面に向かって斜めに折曲された第1挟持爪とを有し、
前記第2弾性挟持片は、前記固定片から略直角に折曲され前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間に延びる折曲部と、この折曲部の先端から略直角に折曲げられたのち、外側に向かって折曲された第2挟持爪とを備える、ことを特徴とする化粧柱構造。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の化粧柱構造において、
前記一対の化粧柱部材の対向する接合面間には、シーリング材が充填されていることを特徴とする化粧柱構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−208615(P2008−208615A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−46325(P2007−46325)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(390036722)神島化学工業株式会社 (54)
【Fターム(参考)】