説明

化粧用および皮膚科の酸素キャリヤシステム

本発明は化粧用および皮膚科の形態で皮膚に応用するために適している酸素キャリヤシステムに関する。前記システムは0.1ないし10重量パーセントの液体ペルフッ素化または部分的にフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物、10−85重量パーセントの液体シリコーンポリマーまたはシリコーンポリマー混合物、および5−25重量パーセントのオイルベースまたは水ベースからなり、全パーセントはキャリヤシステムの全重量に関する。本発明のシステムの主要部分は特にシリコーンオイル含有製剤に安定性の問題なしで導入する事ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚への塗布を化粧用および皮膚科の形態で気体状酸素を適用するために適している酸素キャリヤシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品形態での適用で酸素キャリヤとしてペルフルオロカーボンを用いる事が知られている。特許文献1はホスファチジルコリン含量が少なくとも30重量%のペルフルオロカーボンとホスホリピドからなる非対称層状凝集体を記載している。現代の化粧品製剤は軽重量で粘着性がなく、濃厚といった一定の有利な性質を達成するために、シリコーンオイルがますます使用されてきている。しかし、このような製剤は、パーセンテージが高まると製剤の安定性の問題がでてくるので、5重量%を超えない僅かな濃度の既知の酸素キャリヤシステムを混合する。低濃度のこのような既知の酸素キャリヤシステムは製剤中に相応じて皮膚に対する有効性に関して応じて低酸素含量が要求される。
【0003】
既知のシステムの他の不利な点は、8ないし40週の長期間の酸素放出量を確保するため比較的高い濃度の10−40重量パーセントのキャリヤシステムがシリコーンオイルフリー製剤に必要であるという事実である。
【特許文献1】国際公開第94/0098号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、製剤に対する安定性の問題なしで、その有効性が酸素放出が関係するかぎり著しく増加するシリコーンオイル含有化粧用または皮膚科製剤において随意に使用できる新規の酸素キャリヤーシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、化粧用および皮膚科酸素キャリヤステムは0.1−10重量パーセントの部分が液体ペルフッ素化または部分的にフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物、10−85重量パーセントの部分が液体シリコーンポリマーまたはシリコーンポリマー混合物および5−25重量パーセントの部分がオイルまたは水ベースからなることに特徴があり、全重量パーセントはキャリヤシステムの全重量に関係する。
【0006】
有利な例では、酸素キャリヤシステムは初期酸素含量が150−950mbarOで装填される。好ましくは、ペルフルオリン化炭化水素2−5重量パーセントの部分の存在ですでに初期酸素の含量は250−400mbarOである。
【0007】
他の有利な例では、酸素キャリヤシステムは初期の酸素含量が5−40容量パーセント、好ましくは15−25容量パーセントが装填後4週間装填される。本発明によるシステムの酸素装填は一般に次の通り行われる。キャリヤシステムを調製後、180−600mbarの分圧の酸素気体を、各化粧用または皮膚科学的製剤に組み込んだ後、15ないし100分、好ましくは20ないし40分の期間、200−400r.p.m.で室温(18−25℃)にて攪拌しながら成分全体に泡立たせる。
【0008】
ホスホリピドまたはホスホリピドに属するスフィンゴミエリン(セラソーム)を用いる既知の酸素キャリヤシステムを用いると、24時間後のO濃度の初期低下は約30−50%であり、その後数週間で濃度は連続して低下し26週間後には空気の酸素と平衡になるまで低下するが、本発明によるキャリヤシステムは24時間後には30−50%に低下し、その後の数週間O濃度は本質的に長期にわたり、さらに高い一部は25ないし40%を維持する。8週間後、初期の量と比較するとき本発明のキャリヤシステムに対しO濃度が5ないし15%と測定され、ほぼ一定のままで持続する。これは比較できる濃度のペルフルオロカーボンを用い増加した酸素の提供が長期間有効であり、従って皮膚細胞に与える事ができることを意味する。特に0.4mmの深さまでの皮膚の表面領域は、酸素の大部分が血液ではなく空気の酸素を介して吸収される事が知られている。
【0009】
都合のよいことには、本発明の酸素キャリヤシステムはさらにトコフェロールまたはトコフェロール誘導体をキャリヤシステム全重量に対して0.01−1.5重量パーセントを含む。従って、シリコーンオイル含有化粧用製剤でのシステムの安定性に関する有効性の更なる改善は達成される。適当なトコフェロール誘導体は例えばトコフェリールアセテート、トコフェリールパルミテート、トコフェリールスクシネート、トコフェリールプロピオネート、トコフェリールオレエート、トコフェリールリノレートまたはトコフェリールソルベートであり、これらの混合物としてまたはトコフェロールとともに用いられる。
驚くべきことには、本発明の酸素キャリヤシステムは化粧用または皮膚科の製剤に、特にシリコーンオイルまたはシリコーンポリマーと共に、化粧用または皮膚科の製剤の安定性を損なう事なく、40重量パーセントの濃度で組み込む事ができる。
【0010】
オイルベースの本発明によるキャリヤシステムでの液体シリコーンポリマーは有利には環状シリコーンオイルまたは環状シリコーンオイルと他のシリコーンオイルとの混合物である。水ベースのキャリヤシステムでの液体シリコーンポリマーは有利にはメチルポリシロキサンと組み合わせたシリコーンエラストマーの水懸濁液である。
【0011】
特に好ましいものは有機シリコーンオキシドポリマー、メチルポリシロキサンのような、例えば、BAR−SIL(登録商標)2001(Barnet,Englewood
Cliffs,USA)またはモノマー中に少なくとも1のトリフルオロアルキル基を含むフルオロシリコーン、例えばGransil(登録商標)、例えばGransil(登録商標)FLD−55(GrantInd.,Inc.,Elmwood Park,USA)である。好ましいシリコーンエラストマー懸濁液は粘度が約5,000mPa.s.のジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー(および)C12−12 Pareth−12である。
【0012】
他の適当なシリコーンポリマーはポリメチルシクロシロキサン(例えばシクロペンタシロキサン)、シクロペンタシロキサンとシクロヘキサシロキサンとの混合物(例えばDC(登録商標)345)、シクロペンタシロキサンと高粘度のジメチコノール(例えばDC(登録商標)1501)混合物、粘度が0.65−60,000mm2Sのポリジメチルシロキサン(例えばDC(登録商標)200Fluids)の混合物である。
【0013】
キャリヤシステムのオイルベースは有利には植物油、エステル、例えばジカプリリルカーボネート(Cetiol CC)、イソデシルネオペンタノエート(例えばDUV VCl 10)、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート(例えばLexfeel(登録商標)7)、トリメチロールプロパントリカプリレート/トリカプレート(例えばLexfeel(登録商標)21)またはこれらの混合物である。合成オイルは特に好ましい。
【0014】
酸素キャリヤは好ましくはペルフッ素化炭化水素、特にペルフルオデカリンである。F−ブチルテトラヒドロ−フラン、ペルフルオロトリブチルアミン、ペルフルオロメチルシクロペンタン、ペルフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン、ペルフルオロペルヒドロ−ベンジル−デカリン、ペルフルオロペルヒドロフェナンスレン、ペルフルオロオクチル−ブロミド、ビス−フルオロ−(ブチル)エテンまたはC6−C9−ペルフルオロアルカンである。
【0015】
ペルフッ素化炭化水素または炭化水素混合物の部分は、キャリヤシステムの全重量に関して好ましくは1.5ないし6重量パーセントの範囲である。キャリヤシステムのシリコーンポリマーの部分は有利には15ないし35重量パーセントである。さらにキャリヤシステムは有利には、特にオイルベースのキャリヤシステムでは粘度の範囲が120,000Pa.sないし300,000Pa.sの少なくとも1のゲル化剤を含む。
【0016】
特に好ましいものは、ベースとして水素化したポリイソブテンとのミネラルオイルを含まないゲルであり、例えばVersagel(登録商標)(ペンレコ、ジッキンソン、USA)または有機の変更したモンモリロナイト、例えばベントンゲルである。キャリヤシステムでの濃化剤の使用も好ましい。
【0017】
次のものは水濃化剤として使用する事が好ましい:キサンタンガム、アンモニウムアクリロイルジメチルラウレート/VPコポリマー、アンモニウムアクリロイルヂメチルラウレート/ベヘネス−25、メチルアクリレートコポリマー(例えばAristoflex(登録商標)AVCまたはHMB)、ホモ−および高分子量のポリアルケニルポリエーテル(例えばCarbopol(登録商標)−濃化剤)とアクリル酸のホモ−およびコポリマー。
【0018】
異なるベントンゲルはオイル濃化剤として適しており、例えばC12−15アルキルベンゾエート(および)ステアラルコニウムヘクトライト(および)プロピレンカーボネート、イソデカン(および)ジステアルジモニウムヘクトライト(および)プロピレンカーボネート、シクロペンタシロキサン(および)ジステアルジモニウムヘクトライト(および)SDアルコールもまた混合して用いられる。
【0019】
濃化剤、例えば粘度が約143,000mPa.s(ブルックフィルド粘度計、25℃、Spindle T−C、5r.p.m.)の水素化ポリイソブテン(例えばVersagel(登録商標)ME1600)を用いる事もできる。本発明による酸素キャリヤシステムは任意の化粧用または皮膚科製剤に組み込む事ができ、例えばそのような局所的製剤はクリーム、ローション、自己なめし剤、マスク、ゲル、スプレイの形で太陽光照射前、最中および後に使用するための太陽光から保護する製剤の形をとる事ができる。
【0020】
化粧用製剤では、酸素キャリヤシステムの部分は製剤の全重量に関して1ないし25重量パーセント、好ましくは6ないし10%である。
【0021】
皮膚科的な製剤では、酸素キャリヤシステムの部分は製剤の全重量に関して3ないし40重量パーセント、好ましくは6ないし35重量パーセントである。
【0022】
本発明の酸素キャリヤシステムを組み込む事ができる化粧用または皮膚科用製剤は普通の不活性成分、キャリヤおよび活性成分、例えば不活性成分およびキャリヤ、例えば水、保存剤、着色料、着色効果をもつ顔料、濃化剤、芳香剤、一価または多価アルコール、エステル、電解液、ゲル化剤、極性および非極性オイル、ポリマー、コポリマー、乳化剤、ワックス、安定剤を含むことができる。
【0023】
特に適した製剤はシリコーンオイル部分を>5%、好ましくは6−70%、特に6−35%含む事が出来る。本発明の酸素キャリヤシステムはこのような製剤に組み込まれ、製剤の不安定のリスクがない。通常のシリコーンオイルはすべて製剤中でシリコーンオイルとみなされる。
【0024】
化粧用活性成分は、とりわけ、無機および有機日焼け止め剤、フリーラジカル捕捉剤、加湿剤、ビタミン、酵素、植物からの活性成分、酸化防止剤、消炎天然活性成分、WO94/13783に準じた超音波壊変法によって製造された酵母または植物物質からの壊変生成物、カオリンならびにWO94/17588に従ったSiO2で改変したカオリンとジヒドロキシアセトンを含む。本発明による酸素キャリヤシステムとこのような製剤のための他の活性成分はフリーラジカルに対し高要素で保護する特定の製剤であり、抽出についで酵素学的加水分解によってケブラチョ皮の樹皮から生成した生成物、これは少なくとも90重量パーセントのプロアントシアニジンオリゴマーおよび10重量パーセント以下の没食子酸をマイクロカプセル中に含み、そして抽出によって生成したカイコ抽出物を含み、この抽出物はペプチドセクロピンを含み、アミノ酸およびビタミン混合物および非イオン性、カチオン性またはアニオン性ヒドロゲルまたはヒドロゲルの混合物、および1またはそれ以上のホスホリピド、および水を含む。この特定の製剤はまたスーパーオキシドジスムターゼおよびシクロデキストリンを含む。
【0025】
さらに、本発明は化粧用酸素キャリヤシステムの調製法に関し、少なくとも1部の液体シリコーンポリマーを20ないし100r.p.m.で攪拌しながら少なくとも1部のオイルまたは水ベースに18ないし26℃の範囲の温度で混合し、さらに10ないし80r.p.m.で攪拌しながら液体ペルフッ素化または部分的にペルフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物を攪拌しながら3ないし30分添加して、適当ならば、さらに複数の成分または前記成分の残りの部分を40ないし150r.p.m.で攪拌しながら添加し混合物を20ないし150秒最大3000r.p.m.で均一にする。
【0026】
有利には、キャリヤシステムは150ないし950mbarO2の分圧まで気体酸素を用いる方法で装填される。
本発明はさらに1部0.1−10重量パーセントの液体ペルフッ素化または部分的にフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物、1部35−85重量パーセントの液体シリコーンポリマー、1部5−25重量パーセントのオイルまたは水ベース、および、適当ならば、1部0.01ないし1.5重量パーセントのトコフェロールまたはトコフェロール誘導体からなり、特に主題の製剤の全重量に関して、5ないし25重量パーセントのシリコーンオイル含量を持つものにおいて、全重量パーセントは主題の製剤でのキャリヤシステムの全重量に関係する。
【0027】
主題の製剤は有利にはクリーム、ローション、自己退色剤、太陽光に露出前、最中および後に使用するためのパック、ゲル、スプレイの太陽光線保護製剤の形態である。
以下、さらに詳細に本発明を実施例によって説明する。全数量は特記しないかぎり重量%である。
【実施例1】
【0028】
水ベースの酸素キャリヤシステム(SiOx I)の調製
組成 重量パーセント
(A)ジメチコン 20
(B)トリフルオロメチルC1−4
アルキルジメチコン 35
(C)ペルフルオロデカリン 5
(D)トコフェロール 0.4
(E)ジメチコン/ビニルジメチコン
クロスポリマー(および)C12−
14Pareth−12 25
(F)水 14.6
攪拌しながら、適切な量の(B)を室温で(A)に徐々に添加し数分間攪拌を続ける。攪拌しながら、(C)を添加し、約20ないし30分間攪拌を続ける。その後、またゆっくりと攪拌しながら(E)を続けて添加し、(D)および最後に(F)を添加する。混合物を50分間、約2,500r.p.m.で均一にする。全行程を約21−25℃で行う。その後、400mbarの気体状酸素を280r.p.m.で攪拌しながら30分間混合物に通し泡立たせる。得られた酸素含量をOxi3000(WTW GmbH、Weiheim、Germany)で測定する。
【実施例2】
【0029】
オイルベースの酸素キャリヤシステム(SiOx II)の調製
組成 重量パーセント
(A)シクロペンタシロキサン 10
(B)ジカプリルカーボネート 10
(C)ペルフルオロデカリン 2
(D)トコフェロール 0.5
(E)水素化ポリイソブテン(および)
エチレン/プロピレン/スチレン
コポリマー(および)
ブチレン/−エチレン/−スチレン
コポリマー(Versagel(登録
商標)ME1600 40
(F)ベントンゲル 37.5
400ないし500r.p.m.で攪拌しながら、適切な量の(B)を(A)に徐々に添加し数分間攪拌を続ける。(C)を900ないし1,000r.p.m.で添加し、約20ないし30分間攪拌を続ける。その後、(D)を添加し、次いで(E)最後に(F)を添加する。混合物を約2,700ないし2,800r.p.m.で40秒間均一にする。全行程を約20−24℃で行った。その後、450mbarの気体状酸素を300r.p.m.で攪拌しながら35分間混合物に通し泡立たせる。
【実施例3】
【0030】
ボデイフォーム(ムース)I
水 up to 100%
スクアレン 0.01
ブチレングリコール 2.0
グリセロール 2.0
PPG−5 Ceteth−20 1.0
デシルグルコシド 3.0
実施例1のSiOx;160mbarO2 6.0
成分を前記の順番で室温にて混合し、ついでムース用の特別なポンプのポンプボトルに移した。
【実施例4】
【0031】
ボデイフォーム(ムース)II
実施例3と同じ成分およびさらに6%のシリコーンオイルを同じ方法でボデイフォームにした。
【実施例5】
【0032】
自己日焼け剤I O/W
相A
水 up to 100%
ジヒドロキシアセトン 5.0
グリセロール 2.0
相B
ジメチコン 6.0
ジメチコン/ビニルジメチコン
クロスポリマー(および)C12−
14Pareth−12 25
シクロペンタシロキサンジメチコノール 2.0
オクチルドデシルステアロイル
ステアレート 2.5
相C
保存剤 0.5
芳香剤 0.5
相D
実施例2のSiOx II;
210mbar O2 10
【実施例6】
【0033】
自己日焼け剤II (比較例)
相A
水 up to 100
ジヒドロキシアセトン 5.0
グリセロール 2.0
相B
ジメチコン 6.0
ジメチコン/ビニルジメチコン
クロスポリマー(および)C12−
14Pareth−12 5
セチオール CC 20
オクチルドデシル
ステアロイルステアレート 2.5
相C
保存剤 0.5
芳香剤 0.5
WO94/0098に準ずる
非対称層状凝集体 5
5%以上の酸素キャリヤ(180mbarO2)として前記凝集体の含量を増加すると、製剤は不安定になり相分離が起きる。
【実施例7】
【0034】
ボデイゲル
水 up to 100
グリセロール 5
ジメチコン 15
プロピレングリコール 10
カーボメル 2
トリエタノールアミン 2
保存剤 0.5
芳香剤 0.2
実施例1のSiOx I;
254mbarO2 20
成分を続けて添加し攪拌して均一に混合した。
【実施例8】
【0035】
皮膚流体血清
水 up to 100
グリセロール 3
プロピレングリコール 5
カーボメール 1
シリコーン 10
トリエタノールアミン 1
保存剤 0.5
芳香剤 0.2
実施例2のSiOx I;
215mbarO2 15
成分を続けて添加し攪拌して均一に混合した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.1ないし10重量%の部分が液体ペルフッ素化または部分的にフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物、10−85重量%の部分が液体シリコーンポリマーまたはシリコーンポリマー混合物、および5−25重量%の部分がオイルまたは水ベースからなり、全重量パーセントは酸素キャリヤシステムの全重量に関係し、酸素キャリヤシステムが1−40重量%の部分の製剤中に存在し、それは製剤の全重量に関係し、そして酸素キャリヤシステムが150−950mbarO2の分圧まで気体状酸素を装填する酸素キャリヤシステムを有する化粧用または皮膚科製剤。
【請求項2】
酸素キャリヤシステムが初期の酸素含量の25−40容量%の酸素含量を装填後4週間に装填される、請求項1記載の製剤。
【請求項3】
酸素キャリヤシステムが0.01−1.5重量%の部分のトコフェロールまたはトコフェロール誘導体を含有する、請求項1記載の製剤。
【請求項4】
液体シリコーンポリマーの部分が15−35重量%の範囲である、請求項1記載の製剤。
【請求項5】
酸素キャリヤシステムが少なくともゲル化または濃化剤またはそれらの混合物を含む、請求項1記載の製剤。
【請求項6】
酸素キャリヤシステムのオイルベースが植物油、エステルまたはそれらの混合物である、請求項1記載の製剤。
【請求項7】
酸素キャリヤがペルフルオロデカリンである、請求項1記載の製剤。
【請求項8】
ペルフッ素化炭化水素または炭化水素混合物が1.5−6重量%の範囲である、請求項1記載の製剤。
【請求項9】
酸素キャリヤシステムが6ないし10%の部分に存在する、請求項1記載の製剤。
【請求項10】
製剤の全重量に関して、化粧用製剤として3−70%の部分、好ましくは6−35%の部分のシリコーンオイルを含む、請求項1記載の製剤。
【請求項11】
製剤の全量に関して、製剤中の酸素キャリヤシステムが3ないし40重量%、好ましくは6ないし35重量%の部分で存在する、請求項1記載の製剤。
【請求項12】
少なくとも1部の液体シリコーンポリマーが20ないし100r.p.m.で攪拌しながら少なくとも1部のオイルまたは水ベースに18ないし26℃の範囲の温度で混合され、さらに10ないし80r.p.m.で攪拌しながら液体ペルフッ素化または部分的にペルフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物を添加し、3ないし30分間攪拌し、任意に、さらに、40ないし150r.p.m.で攪拌しながらキャリヤシステム用の成分または残りの部分の前述の成分を添加し混合物を20ないし150秒間、最大3,000r.p.m.で10ないし40分間均一化し、部分圧が150−950mbarO2まで気体状酸素を有するキャリヤシステムを装填し、キャリヤシステムと化粧用または皮膚科製剤の成分を混合する、請求項1記載の化粧用酸素キャリヤシステムを有する化粧用または皮膚科用製剤の調製方法。
【請求項13】
キャリヤシステムを部分圧が18ないし600mbarの気体状酸素で処理する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
0.1−10重量%の部分の液体ペルフッ素化または部分的にペルフッ素化した炭化水素または炭化水素混合物、35−85重量%の部分の液体シリコーンポリマー、5−25重量%の部分のオイルまたは水ベースからなり、全重量パーセントはキャリヤシステムの全重量に関係し、主題の製剤の全重量に関し、5−25重量%のシリコーンオイル含量を有する主題の製剤において、酸素キャリヤシステムを有する化粧用製剤の使用方法。
【請求項15】
主題の製剤がクリーム、ローション、自己日焼け剤、太陽光に露出前、最中および後に使用するための太陽光線保護製剤、マスク、ゲル、スプレイの形態である請求項14記載の使用方法。

【公表番号】特表2007−513194(P2007−513194A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543453(P2006−543453)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013856
【国際公開番号】WO2005/053636
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(500080007)
【Fターム(参考)】