説明

医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラム

【課題】観察対象の部位の大きさが認識しやすい画像を生成することが可能な医用画像処理装置を提供する。
【解決手段】この実施形態に係る医用画像処理装置は、設定手段と第1の画像生成手段と第2の画像生成手段と表示処理手段とを有する。設定手段は、管状組織を表すボリュームデータを受けて、管状組織に境界を設定する。第1の画像生成手段は、管状組織の内部に指定された視点と境界との間の第1の領域におけるボリュームデータに対して、平行投影法によるレンダリングを施すことにより平行投影画像データを生成する。第2の画像生成手段は、視点を基準にして境界より離れた第2の領域におけるボリュームデータに対して、透視投影法によるレンダリングを施すことにより透視投影画像データを生成する。表示処理手段は、平行投影画像と透視投影画像とを表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大腸や血管などの管状組織を観察するための技術として、フライスルーと称される技術が知られている。フライスルーは、大腸や血管などの管状組織の内部の表面を、内視鏡と同じ視線で観察するための技術である。例えば医用画像診断装置によって取得された医用画像データを用いて、管状組織の内部の表面を3次元的に表す仮想的な内視鏡画像データ(以下、「仮想内視鏡画像データ」と称する場合がある)を生成することができる。
【0003】
フライスルーにおいては、透視投影法を用いて仮想内視鏡画像を生成して表示する。そのため、視点から遠い部位がより小さく表示され、視点に近い部位がより大きく表示される。例えば視点を観察対象の部位に近づけると、その部位がより大きく表示されるため、観察対象の部位の大きさを認識することが困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−14483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この実施形態は、観察対象の部位の大きさが認識しやすい画像を生成することが可能な医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この実施形態に係る医用画像処理装置は、設定手段と、第1の画像生成手段と、第2の画像生成手段と、表示処理手段と、を有する。設定手段は、管状組織を表すボリュームデータを受けて、管状組織に境界を設定する。第1の画像生成手段は、管状組織の内部に指定された視点と境界との間の第1の領域におけるボリュームデータに対して、平行投影法によるレンダリングを施すことにより平行投影画像データを生成する。第2の画像生成手段は、視点を基準にして境界より離れた第2の領域におけるボリュームデータに対して、透視投影法によるレンダリングを施すことにより透視投影画像データを生成する。表示処理手段は、平行投影画像データに基づく平行投影画像と、透視投影画像データに基づく透視投影画像とを表示手段に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この実施形態に係る医用画像処理装置を示すブロック図である。
【図2】管状組織を模式的に示す斜視図である。
【図3】管状組織と個別領域とを模式的に示す図である。
【図4】管状組織と個別領域とを模式的に示す図である。
【図5】管状組織の側面と個別領域とを模式的に示す図である。
【図6】平行投影画像と透視投影画像とを含む合成画像を示す図である。
【図7】平行投影画像と透視投影画像とを含む合成画像を示す図である。
【図8】平行投影画像と透視投影画像とを含む合成画像を示す図である。
【図9】この実施形態に係る医用画像処理装置による一連の動作を示すフローチャートである。
【図10】透視投影画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照して、この実施形態に係る医用画像処理装置について説明する。この実施形態に係る医用画像処理装置1には、例えば医用画像撮影装置90が接続されている。
【0009】
(医用画像撮影装置90)
医用画像撮影装置90には、X線CT装置やMRI装置などの撮影装置が用いられる。医用画像撮影装置90は、被検体を撮影することで被検体を表す医用画像データを生成する。例えば医用画像撮影装置90は、3次元の撮影領域を撮影することで3次元の撮影領域を表すボリュームデータを生成する。大腸や血管や気管支などの管状組織を撮影の対象とした場合、医用画像撮影装置90は、管状組織を撮影することで管状組織を表すボリュームデータを生成する。
【0010】
例えば医用画像撮影装置90としてのX線CT装置は、3次元の撮影領域を撮影することにより、位置がそれぞれ異なる複数の断面におけるCT画像データを生成する。X線CT装置は、複数のCT画像データを用いてボリュームデータを生成する。管状組織の一例として大腸を観察対象とした場合、X線CT装置は、大腸を含む3次元の撮影領域を撮影することにより大腸を含む撮影領域を表すボリュームデータを生成する。医用画像撮影装置90はボリュームデータを医用画像処理装置1に出力する。以下では、大腸を観察対象の一例として説明する。
【0011】
(医用画像処理装置1)
医用画像処理装置1は、画像記憶部2と、画像生成部3と、演算部4と、条件記憶部5と、表示処理部6と、ユーザインターフェース(UI)7と、を有する。
【0012】
(画像記憶部2)
画像記憶部2は、医用画像撮影装置90によって生成された医用画像データを記憶する。大腸を表すボリュームデータが医用画像撮影装置90によって生成された場合、大腸を表すボリュームデータが画像記憶部2に記憶される。なお、医用画像撮影装置90がボリュームデータを生成せずに、医用画像処理装置1がボリュームデータを生成しても良い。この場合、医用画像処理装置1は、医用画像撮影装置90によって生成された複数の医用画像データ(例えばCT画像データ)を受けて、複数の医用画像データに基づいてボリュームデータを生成する。この場合、画像記憶部2は、医用画像処理装置1によって生成されたボリュームデータを記憶する。
【0013】
(画像生成部3)
画像生成部3は、第1の画像生成部31と第2の画像生成部32とを有する。
【0014】
(第1の画像生成部31)
第1の画像生成部31は、画像記憶部2からボリュームデータを読み込み、平行投影法によるボリュームレンダリングをボリュームデータに施すことにより、管状組織を3次元的に表す平行投影画像データを生成する。例えば操作者が入力部72を用いて視線方向を指定すると、その視線方向を示す視線方向情報(座標情報)が、ユーザインターフェース(UI)7から第1の画像生成部31に出力される。第1の画像生成部31は、その視線方向に向かって互いに平行な仮想光線をボリュームデータに照射することにより、平行投影画像データを生成する。例えば第1の画像生成部31は、管状組織の内面を3次元的に表す平行投影画像データを生成する。第1の画像生成部31は、平行投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0015】
(第2の画像生成部32)
第2の画像生成部32は、画像記憶部2からボリュームデータを読み込み、透視投影法によるボリュームレンダリングをボリュームデータに施すことにより、管状組織を3次元的に表す透視投影画像データを生成する。すなわち、第2の画像生成部32は、仮想内視鏡(Virtual Endoscopy)画像データを生成する。例えば操作者が入力部72を用いて視点の位置と視線方向とを指定すると、視点の位置を示す視点位置情報(座標情報)と視線方向を示す視線方向情報(座標情報)とが、ユーザインターフェース(UI)7から第2の画像生成部32に出力される。第2の画像生成部32は、その視点を通り視線方向を中心にして放射状に広がる仮想光線をボリュームデータに照射することにより、透視投影画像データを生成する。例えば、管状組織の内部に視点が設定されると、第2の画像生成部32は、管状組織の内面を3次元的に表す透視投影画像データを生成する。第2の画像生成部32は、透視投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0016】
(演算部4)
演算部4は、特定部41と設定部42とを有する。図2から図4を参照して、演算部4による処理について説明する。図2は、管状組織を模式的に示す斜視図である。図3及び図4は、管状組織と個別領域とを模式的に示す図である。
【0017】
(特定部41)
特定部41は、画像記憶部2からボリュームデータを読み込み、CT値などの画素値に基づいてボリュームデータから管状組織の輪郭を特定する。特定部41は、例えば大腸の内面(内壁)の輪郭を特定する。特定部41によって特定された管状組織を、図2に示す。図2において、管状組織100が特定部41によって特定される。説明の便宜上、管状組織100の長手方向をZ方向と定義する。また、説明を簡便にするために、Z方向を視線方向とする。
【0018】
(設定部42)
設定部42は、第1の画像生成部31によって平行投影画像データを生成する領域と、第2の画像生成部32によって透視投影画像データを生成する領域との境界を求める。設定部42は、例えば視点からの距離に基づいて境界を求める。または、設定部42は、ボリュームデータに表される管状組織の各箇所の大きさに対する、透視投影法によって表される管状組織の各箇所の大きさの比(拡大率)を求め、その比(拡大率)に基づいて境界を求めてもよい。以下、境界を求める方法について説明する。
【0019】
(距離に基づいて境界を求める方法)
設定部42は、視点から所定距離離れた位置を境界として定義する。例えば操作者が入力部72を用いて、視点の位置と視線方向と基準距離とを指定する。視点の位置を示す視点位置情報と、視線方向を示す視線方向情報と、基準距離を示す基準距離情報とが、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。基準距離は、境界を求めるために基準となる距離である。設定部42は、視点から基準距離離れた位置を境界として定義する。図2において、基準距離Lが、操作者によって入力された距離である。設定部42は、視点VPから基準距離L離れた位置を境界110として定義する。なお、基準距離Lは、条件記憶部5に予め記憶されていてもよい。この場合、設定部42は、条件記憶部5から基準距離情報を読み込み、視点VPから基準距離L離れた位置を境界110として定義する。
【0020】
図2に示すように、管状組織100は、境界110によって領域R1(第1の領域)と領域R2(第2の領域)とに分けられる。領域R1は、視点VPから境界110までの領域である。領域R2は、視点VPを基準にして境界110より離れた領域である。後述するが、領域R1におけるボリュームデータが、第1の画像生成部31によって処理が施される。領域R2におけるボリュームデータが、第2の画像生成部32によって処理が施される。すなわち、第1の画像生成部31は、領域R1におけるボリュームデータに平行投影法によるボリュームレンダリングを施すことにより、領域R1における平行投影画像データを生成する。第2の画像生成部32は、領域R2におけるボリュームデータに透視投影法によるボリュームレンダリングを施すことにより、領域R2における透視投影画像データを生成する。
【0021】
以上のように、基準距離Lは、平行投影画像データを生成する領域R1と、透視投影画像データを生成する領域R2とを決定するための基準となる。透視投影画像においては、視点VPから遠い部位がより小さく表され、視点VPに近い部位がより大きく表される。すなわち、視点VPに近い部位ほど拡大率が大きくなり、透視投影画像において形状が歪んで表示される。例えば視点VPに近い領域R1における部位の形状は、透視投影画像においては歪んで表示される。そこで、視点VPから境界110までの領域R1(視点VPにより近い領域)における部位を、平行投影画像によって表す。一方、領域R2(視点VPからより遠い領域)における部位は、透視投影画像に表示されても形状の歪みが小さい。そのため、領域R2における部位は、透視投影画像によって表す。
【0022】
(比(拡大率)に基づいて境界を求める方法)
設定部42は、ボリュームデータに表される管状組織100の各箇所の大きさ(例えば幅)に対する、透視投影法によって表される管状組織100の各箇所の大きさ(幅)の比(拡大率)を求め、その比(拡大率)に基づいて境界を求めてもよい。まず、設定部42は、視点VPから管状組織100の各箇所までの距離と、視点VPから管状組織100の各箇所を仰ぐ角度とに基づいて、透視投影法によって表される管状組織100の各箇所の大きさを求める。そして、設定部42は、ボリュームデータに表される管状組織100の各箇所の大きさに対する、透視投影法によって表される管状組織100の各箇所の大きさの比を求める。すなわち、設定部42は、ボリュームデータに表される管状組織100の各箇所が、どのくらい拡大されて透視投影画像データに表されるのか、その拡大率を求める。設定部42は、拡大率に基づいて境界を求める。例えば、操作者が入力部72を用いて基準拡大率を入力する。基準拡大率を示す基準拡大率情報が、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。基準拡大率は、境界を求めるための基準となる拡大率である。設定部42は、ユーザインターフェース(UI)7から基準拡大率情報を受けて、拡大率が基準拡大率以上となる位置を境界110として定義する。図2に示す例では、領域R1においては拡大率が基準拡大率以上となり、領域R2においては拡大率が基準拡大率未満となる。なお、基準拡大率情報は、条件記憶部5も予め記憶されていてもよい。この場合、設定部42は、条件記憶部5から基準拡大率情報を読み込み、拡大率が基準拡大率以上となる位置を境界110として定義する。
【0023】
上述したように、視点VPに近い部位ほど拡大率が大きくなり、透視投影画像において形状が歪んで表示される。そこで、基準拡大率以上となる位置を境界110として定義し、視点VPから境界110までの領域R1(視点VPにより近い領域)における部位を、平行投影画像によって表す。一方、領域R2(拡大率が基準拡大率未満となる領域)における部位は、透視投影画像に表示されても形状の歪みが小さい。そのため、領域R2における部位は、透視投影画像によって表す。
【0024】
(切り込み120の設定)
さらに図2に示すように、設定部42は、領域R1における管状組織100に、管状組織100の長手方向(Z方向)に沿って境界110まで延びる切り込み120を設定する。例えば操作者が入力部72を用いて、切り込み120の位置を指定すると、その位置を示す位置情報が、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。設定部42は、指定された位置に切り込み120を設定する。また、操作者が入力部72を用いて、切り込み120の数を指定してもよい。この場合、指定された数を示す数情報が、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。設定部42は、指定された数の切り込み120を円周方向に等間隔に設定する。また、切り込み120の位置を示す位置情報、及び数を示す数情報は、条件記憶部5に予め記憶されていてもよい。この場合、設定部42は、位置情報又は数情報を条件記憶部5から読み込み、位置情報が示す位置又は数情報が示す数に従って切り込み120を設定する。図2に示す例では、設定部42は、切り込み120を4箇所に等間隔に設定している。図2に示す切り込み120の数及び位置は一例である。切り込み120は、2箇所以上に設定されればよい。また、切り込み120の位置は等間隔でなくてもよい。操作者は入力部72を用いて、任意の位置を指定することができる。
【0025】
そして図3に示すように、設定部42は、切り込み120によって管状組織100の領域R1を長手方向(Z方向)に沿って複数の個別領域130に分割する。図3では、切り込み120によって分割された個別領域130と個別領域130の内面131とが、模式的に示されている。図3に示す例では、4箇所に切り込み120が設定されているため、領域R1は4つの個別領域130に分割される。切り込み120は等間隔に設定されているため、各個別領域120の大きさは等しい。切り込み120の数及び位置を変えると、設定部42は、数及び位置に応じて領域R1を複数の個別領域に分割する。
【0026】
なお、設定部42は、切り込み120の位置を求めて、自動的に切り込み120を設定してもよい。この場合、設定部42は画像記憶部2からボリュームデータを読み込み、ボリュームデータから病変部候補(例えば腫瘍候補)の位置を推定する。例えば、CAD(Computer Aided Diagnosis:コンピュータ支援診断)を用いることにより、病変部候補を推定することができる。設定部42は、病変部候補の位置を避けて、領域R1における管状組織100に、境界110まで延びる切り込み120を設定する。そのことにより、設定部42は、病変部候補の位置を避けて、管状組織100の領域R1を複数の個別領域130に分割する。
【0027】
設定部42は、境界110の位置を示す境界情報(座標情報)と、各個別領域130の位置を示す情報(座標情報)とを、画像生成部3に出力する。
【0028】
(個別領域に対するレンダリング)
第1の画像生成部31は、各個別領域の座標情報を設定部42から受けて、各個別領域におけるボリュームデータに平行投影法によるボリュームレンダリングを施すことにより、各個別領域における平行投影画像データを生成する。例えば、操作者が入力部72を用いて、視線方向に対する個別領域の傾斜角度αを入力する。傾斜角度αを示す角度情報は、ユーザインターフェース(UI)7から第1の画像生成部31に出力される。第1の画像生成部31は、個別領域におけるボリュームデータを視線方向に対して傾斜角度αに傾斜させて、平行投影法によるボリュームレンダリングを施すことにより、個別領域における平行投影画像データを生成する。すなわち、第1の画像生成部31は、個別領域におけるボリュームデータと視線方向とがなす角度を相対的に傾けて、個別領域における平行投影画像データを生成する。つまり、視点VPから個別領域の内側がのぞめるような傾斜角度αを設ける。
【0029】
例えば図4に示すように、第1の画像生成部31は、視線方向VDに向かって互いに平行な仮想光線を、個別領域130におけるボリュームデータに照射することにより、個別領域130における平行投影画像データを生成する。個別領域130は視線方向VDに対して傾斜角度αに傾いているため、個別領域130の内面131を斜めの方向から見た平行投影画像データが生成される。第1の画像生成部31は、各個別領域130におけるボリュームデータにも平行投影法によるボリュームレンダリングを施すことにより、各個別領域130における平行投影画像データを生成する。第1の画像生成部31は、領域R1に含まれる各個別領域130における平行投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0030】
一方、第2の画像生成部32は、境界情報を設定部42から受けて、視点VPを通り視線方向VDを中心にして放射状に広がる仮想光線を領域R2におけるボリュームデータに照射することにより、領域R2における透視投影画像データを生成する。第2の画像生成部32は、領域R2における透視投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0031】
(表示処理部6)
表示処理部6は合成部61を有する。表示処理部6は、画像生成部3によって生成された画像データを受けて、画像データに基づく画像を表示部71に表示させる。例えば、表示処理部6は、第1の画像生成部31から平行投影画像データを受けて、平行投影画像データに基づく平行投影画像を表示部71に表示させる。また、表示処理部6は、第2の画像生成部32から透視投影画像データを受けて、透視投影画像データに基づく透視投影画像を表示部71に表示させる。
【0032】
(合成部61)
合成部61は、第1の画像生成部31によって生成された平行投影画像データと、第2の画像生成部32によって生成された透視投影画像データとをつなぎ合わせることにより、合成画像データを生成する。表示処理部6は、合成画像データに基づく合成画像を表示部71に表示させる。
【0033】
例えば図4に示すように、合成部61は、領域R1における平行投影画像データと領域R2における透視投影画像データとを境界110にてつなぎ合わせることにより、合成画像データを生成する。図4に示す例では、合成部61は、4つの個別領域130における平行投影画像データと、領域R2における透視投影画像データとを境界110にてつなぎ合わせることにより、合成画像データを生成する。そして、表示処理部6は、平行投影画像と透視投影画像とがつなぎ合わされた合成画像を表示部71に表示させる。
【0034】
なお、表示処理部6は、平行投影画像と透視投影画像とを境界110にてつなぎ合わせずに、表示部71に表示させてもよい。すなわち、表示処理部6は、個別領域における平行投影画像と領域R2における透視投影画像とを、別々に表示部71に表示させてもよい。例えば、表示処理部6は、個別領域に平行投影画像と領域R2における透視投影画像とを並べて表示部71に表示させる。
【0035】
(傾斜角度αを変える場合)
次に、図5を参照して、傾斜角度αについて説明する。図5は、管状組織の側面と個別領域とを模式的に示す図である。操作者は入力部72を用いて、任意の傾斜角度αを指定することができる。第1の画像生成部31は、操作者によって指定された傾斜角度αに、個別領域130におけるボリュームデータを傾けてボリュームレンダリングを施す。例えば図5に示す個別領域130Aは、視線方向VDに対する傾斜角度αが90°未満に設定された個別領域である。個別領域130Bは、傾斜角度αが90°に設定された個別領域である。すなわち、個別領域130Bは、視線方向VDに直交している。個別領域130Cは、傾斜角度αが90°より大きい角度に設定された個別領域である。
【0036】
傾斜角度αを90°より大きい角度に設定すると、境界110を間にして視点VPとは反対側に個別領域130Cがめくれた状態になる。そのため、ポリープや腫瘍などの病変部300が大腸のひだ310の陰に存在する場合であっても、ひだ310の裏側から見た平行投影画像データを生成することが可能となる。
【0037】
なお、すべての個別領域130を同じ傾斜角度αに傾斜させてもよいし、それぞれ異なる傾斜角度αに傾斜させてもよい。また、いくつかの個別領域130を同じ傾斜角度αに傾斜させ、他の個別領域130を異なる傾斜角度αに傾斜させてもよい。例えば操作者が入力部72を用いて、各個別領域130に対する傾斜角度αを指定することにより、任意の個別領域130を任意の傾斜角度αに傾斜させることができる。
【0038】
また、第1の画像生成部31は、傾斜角度αを変えることにより、各傾斜角度αに対応する平行投影画像データを生成してもよい。例えば、第1の画像生成部31は、個別領域130を傾斜角度A(=90°)に傾けて、傾斜角度Aに対応する平行投影画像データを生成する。さらに、第1の画像生成部31は、個別領域130を傾斜角度B(>90°)に傾けて、傾斜角度Bに対応する平行投影画像データを生成してもよい。この場合において、第1の画像生成部31は、すべての個別領域130に対する傾斜角度αを変えて、すべての個別領域130について各傾斜角度αに対応する平行投影画像データを生成してもよい。または、第1の画像生成部31は、操作者によって指定された個別領域130を対象にして傾斜角度αを変えて、指定された個別領域130について各傾斜角度αに対応する平行投影画像データを生成してもよい。
【0039】
(ユーザインターフェース(UI)7)
ユーザインターフェース(UI)7は、表示部71と入力部72とを有する。表示部71は、CRTや液晶ディスプレイなどのモニタで構成されている。入力部72は、キーボードやマウスなどの入力装置で構成されている。
【0040】
(表示例)
次に、図6から図8を参照して、合成画像の表示例について説明する。図6から図8は、平行投影画像と透視投影画像とを含む合成画像を示す図である。
【0041】
(第1の表示例)
図6を参照して、第1の表示例について説明する。図6に示すように、表示処理部6は合成画像200を表示部71に表示させる。合成画像200は、透視投影画像210と、透視投影画像210のまわりに配置された平行投影画像220、221、222、223とを含む。透視投影画像210と平行投影画像220〜223とは、境界110にてつなぎ合わされている。平行投影画像220〜223はそれぞれ、個別領域130における平行投影画像に対応している。一例として、平行投影画像220〜223はそれぞれ、対応する個別領域130の傾斜角度αが90°に設定された画像である。また、平行投影画像220には病変部300が表されている。
【0042】
以上のように、視点VPに近い領域R1における部位は平行投影画像に表されるため、領域R1における部位を一定の拡大率で表示することができる。そのため、領域R1における部位は、形状が歪まずに表示される。その結果、操作者は、視点VPに近い領域R1における部位の大きさを、より正しく認識することが可能となる。例えば領域R1に病変部300が含まれている場合に、病変部300の形状が歪まずに平行投影画像220に表されるため、操作者は、病変部300の大きさをより正しく認識して観察することが可能となる。また、視点VPから遠い領域R2における部位は透視投影画像に表されるため、操作者は、領域R2における部位を内視鏡と同じ視線で観察することが可能となる。
【0043】
(第2の表示例)
図7を参照して、第2の表示例について説明する。第2の表示例では、上述した4つの個別領域130のうち、1つの個別領域130の傾斜角度αを90°より大きい角度に設定し、他の3つの個別領域130の傾斜角度αを90°に設定した。例えば図7に示すように、表示処理部6は合成画像200Aを表示部71に表示させる。合成画像200Aは、透視投影画像210と、透視投影画像210のまわりに配置された平行投影画像221〜224とを含む。透視投影画像210と平行投影画像221〜224はとは、境界110にてつなぎ合わされている。平行投影画像221〜223はそれぞれ、対応する個別領域130の傾斜角度αが90°に設定された画像である。一方、平行投影画像224は、対応する個別領域130の傾斜角度αが90°より大きい角度に設定された画像である。平行投影画像224には病変部300が表されている。
【0044】
平行投影画像224は、傾斜角度αが90°より大きい角度に設定された画像である。そのため、境界110を間にして視点VPとは反対側にめくれたように、管状組織100の内面131が平行投影画像224に表される。そのため、例えば図5に示すように、ひだ310の陰に病変部300が存在する場合であっても、個別領域130Cのように傾斜角度αを90°より大きい角度にすることにより、ひだ310の陰に隠れた病変部300に仮想光線を照射して、病変部300が表された平行投影画像データを生成することができる。そのことにより、ひだ310の陰になっている領域が平行投影画像224に表されるため、操作者は視点VPからでは観察できない病変部300を観察することができる。なお、図7においては、説明の便宜上、ひだ310を省略している。
【0045】
以上のように、ひだ310の陰になっている領域を観察することができるため、大腸検査などの診断に要する時間を削減することが可能となる。従来に係る大腸検査においては、例えば肛門から小腸に向かって観察を行い、その後、小腸から肛門に向かって観察を行う必要がある。すなわち、大腸を往復して観察する必要がある。これに対して、この実施形態に係る医用画像処理装置1によると、ひだ310の陰になっている領域を反対側にめくるようにして観察することができるため、往復して観察しなくても済む。そのことにより、診断の時間を削減することが可能となる。
【0046】
(第3の表示例)
図8を参照して、第3の表示例について説明する。この実施形態においては、傾斜角度αが異なる複数の平行投影画像を表示部71に表示してもよい。例えば図8に示すように、表示処理部6は、合成画像200と平行投影画像240〜243とを並べて表示部71に表示させる。合成画像200は、透視投影画像210と平行投影画像220〜223とを含む。平行投影画像220〜223と平行投影画像240〜243とでは、傾斜角度αが異なる。例えば、平行投影画像220〜223はそれぞれ、対応する個別領域130が傾斜角度A(=90°)に傾けられた画像である。平行投影画像240〜243はそれぞれ、対応する個別領域130が傾斜角度B(>90°)又は傾斜角度C(<90°)に傾けられた画像である。このように、傾斜角度αが異なる複数の平行投影画像を表示部71に表示することにより、操作者は、領域R1における部位を複数の角度から観察することが可能となる。
【0047】
画像生成部3、演算部4、及び表示処理部6のそれぞれの機能は、プログラムによって実行されてもよい。一例として、画像生成部3、演算部4、及び表示処理部6はそれぞれ、CPU、GPU、又はASICなどの図示しない処理装置と、ROM、RAM、又はHDDなどの図示しない記憶装置とによって構成されていてもよい。記憶装置には、画像生成部3の機能を実行するための画像生成プログラムと、演算部4の機能を実行するための演算プログラムと、表示処理部6の機能を実行するための表示処理プログラムと、が記憶されている。画像生成プログラムには、第1の画像生成部31の機能を実行するための第1の画像生成プログラムと、第2の画像生成部32の機能を実行するための第2の画像生成プログラムとが含まれる。演算プログラムには、特定部41の機能を実行するための特定プログラムと、設定部42の機能を実行するための設定プログラムとが含まれる。表示処理プログラムには、合成部61の機能を実行するための合成プログラムが含まれる。CPUなどの処理装置が、記憶部に記憶されている各プログラムを実行することにより、各部の機能を実行する。
【0048】
(動作)
次に、図9及び図10を参照して、この実施形態に係る医用画像処理装置1による一連の動作について説明する。図9は、この実施形態に係る医用画像処理装置による一連の動作を示すフローチャートである。図10は、透視投影画像を示す図である。
【0049】
(ステップS01)
まず、透視投影画像(仮想内視鏡画像)を表示する。操作者は入力部72を用いて視点VPの位置と視線方向VDとを指定する。第2の画像生成部32は、画像記憶部2からボリュームデータを読み込み、指定された視点VP及び視線方向VDに従って、透視投影法によるボリュームレンダリングをボリュームデータに施すことにより、管状組織100の内面を3次元的に表す透視投影画像データを生成する。第2の画像生成部32は、透視投影画像データを表示処理部6に出力する。例えば図10に示すように、表示処理部6は、透視投影画像400を表示部71に表示させる。
【0050】
(ステップS02)
操作者は入力部72を用いて、基準拡大率、及び切り込みの数を指定する。基準拡大率を示す基準拡大率情報及び切り込みの数を示す数情報が、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。なお、操作者は、基準拡大率の代わりに基準距離Lを指定してもよいし、切り込みの位置を指定してもよい。
【0051】
(ステップS03)
設定部42は、管状組織100を領域R1と領域R2とに分ける境界110を求める。例えば、設定部42は、ボリュームデータに表される管状組織100の各箇所の大きさに対する、透視投影法によって表される管状組織100の各箇所の大きさの比(拡大率)を求める。そして図2に示すように、設定部42は、拡大率が基準拡大率以上となる位置を境界110として定義する。または、設定部42は、視点VPから基準距離L離れた位置を境界110として定義してもよい。
【0052】
なお、操作者が境界110を指定してもよい。例えば操作者が入力部72を用いて、図10に示す透視投影画像400上で境界110の位置を指定する。図10においては、境界110を破線で示されている。このように操作者によって境界110が指定されると、境界110の位置を示す境界情報が、ユーザインターフェース(UI)7から設定部42に出力される。設定部42は、操作者によって指定された位置を境界110として定義する。
【0053】
(ステップS04)
図2及び図3に示すように、設定部42は、領域R1における管状組織100に、境界110まで延びる切り込み120を設定し、切り込み120によって管状組織100の領域R1を複数の個別領域130に分割する。設定部42は、境界110の位置を示す境界情報(座標情報)と、各個別領域130の位置を示す情報(座標情報)とを、画像生成部3に出力する。
【0054】
(ステップS05)
操作者は入力部72を用いて、視線方向に対する個別領域130の傾斜角度αを入力する。傾斜角度αを示す角度情報は、ユーザインターフェース(UI)7から第1の画像生成部31に出力される。
【0055】
(ステップS06)
第2の画像生成部32は、領域R2における透視投影画像データを生成する。第2の画像生成部32は、透視投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0056】
(ステップS07)
第1の画像生成部31は、領域R1における平行投影画像データを生成する。例えば図4及び図5に示すように、第1の画像生成部31は、各個別領域130におけるボリュームデータを視線方向VDに対して傾斜角度αに傾斜させて、各個別領域130における平行投影画像データを生成する。第1の画像生成部31は、各個別領域130における平行投影画像データを表示処理部6に出力する。
【0057】
なお、ステップS06の処理とステップS07の処理とは、順番が逆であってもよいし、同時に行われてもよい。
【0058】
(ステップS08)
表示処理部6は、領域R1における平行投影画像と領域R2における透視投影画像とを境界110にてつなぎ合わせて、合成画像を表示部71に表示させる。例えば図6又は図7に示すように、表示処理部6は、合成画像200や合成画像200Aを表示部71に表示させる。なお、表示処理部6は、領域R1における平行投影画像と領域R2における透視投影画像とをつなぎ合わせずに、別々にして並べて表示部71に表示させてもよい。
【0059】
(ステップS09)
傾斜角度αを変える場合(ステップS09、YES)、操作者は入力部72を用いて、新たな傾斜角度αを入力する(ステップS05)。この場合、ステップS06からステップS08の処理が実行される。傾斜角度αを変えない場合(ステップS09、NO)、処理はステップS10に進む。
【0060】
(ステップS10)
視点VPを移動させる場合(ステップS10、YES)、操作者は入力部72を用いて視点VPの位置を指定する。例えば操作者は入力部72を用いて、視点VPを移動させる。この場合、ステップS03からステップS08の処理が実行される。視点VPを移動させない場合(ステップS10、NO)、処理はステップS11に進む。
【0061】
(ステップS11)
切り込み120の位置を変える場合(ステップS11、YES)、操作者は入力部72を用いて切り込み120の位置を指定する。この場合、ステップS04からステップS08の処理が実行される。切り込み120の位置を変えない場合(ステップS11、NO)、処理は終了する。
【0062】
なお、ステップS09からステップS11の処理の順番は、任意であってよい。
【0063】
以上のように、この実施形態に係る医用画像処理装置1によると、視点VPに近い領域R1における部位は平行投影画像に表されるため、領域R1における部位を一定の拡大率で表示することが可能となる。そのことにより、領域R1における部位は形状が歪まずに表示されるため、操作者は、領域R1における部位の大きさをより正しく認識することが可能となる。また、傾斜角度αに応じて傾斜した平行投影画像を生成することができるため、操作者は、傾斜角度αに応じて異なる角度から管状組織100の内面131を観察することができる。そのため、操作者は、例えば大腸のひだ310の陰に隠れている病変部300を観察することが可能となる。その結果、大腸内を往復して観察しなくて済むため、大腸検査の時間を削減することが可能となる。
【0064】
この発明の実施形態を説明したが、上記の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
1 医用画像処理装置
2 画像記憶部
3 画像生成部
4 演算部
5 条件記憶部
6 表示処理部
7 ユーザインターフェース(UI)
31 第1の画像生成部
32 第2の画像生成部
41 特定部
42 設定部
61 合成部
71 表示部
72 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状組織を表すボリュームデータを受けて、前記管状組織に境界を設定する設定手段と、
前記管状組織の内部に指定された視点と前記境界との間の第1の領域におけるボリュームデータに対して、平行投影法によるレンダリングを施すことにより平行投影画像データを生成する第1の画像生成手段と、
前記視点を基準にして前記境界より離れた第2の領域におけるボリュームデータに対して、透視投影法によるレンダリングを施すことにより透視投影画像データを生成する第2の画像生成手段と、
前記平行投影画像データに基づく平行投影画像と、前記透視投影画像データに基づく透視投影画像とを表示手段に表示させる表示処理手段と、
を有する医用画像処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記視点から所定距離離れた位置を前記境界に設定する、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記視点から前記管状組織の各箇所までの距離と、前記視点から前記管状組織の前記各箇所を仰ぐ角度とに基づいて、前記ボリュームデータに表される前記管状組織の前記各箇所の大きさに対する、前記透視投影法によって表される前記各箇所の大きさの比を求め、前記比が所定値以上となる位置を前記境界に設定する、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記第1の領域に含まれる前記管状組織を、前記管状組織の長手方向に沿って複数の個別領域に分割し、
前記第1の画像生成手段は、前記複数の個別領域におけるボリュームデータに前記平行投影法によるレンダリングを施すことにより、前記個別領域ごとに平行投影画像データを生成し、
前記表示処理手段は、前記複数の個別領域における平行投影画像データに基づく平行投影画像と、前記透視投影画像データに基づく前記透視投影画像とを前記表示手段に表示させる、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記第1の画像生成手段は、前記複数の個別領域を視線方向に対して傾けて前記平行投影法によるレンダリングを施すことにより、前記個別領域ごとに前記平行投影画像データを生成する、
請求項4に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
前記第1の画像生成手段は、前記複数の個別領域のうち少なくとも1つを前記視線方向に対して90°以上に傾けて前記平行投影法によるレンダリングを施す、
請求項5に記載の医用画像処理装置。
【請求項7】
前記第1の画像生成手段は、前記複数の個別領域を前記視線方向に対して複数の角度に傾けて、前記複数の角度のそれぞれにおける前記個別領域の前記平行投影画像データを生成し、
前記表示処理手段は、前記複数の角度における前記平行投影画像データに基づく平行投影画像を前記表示手段に表示させる、
請求項5又は請求項6に記載の医用画像処理装置。
【請求項8】
前記設定手段は、前記ボリュームデータに基づいて前記管状組織内における病変部候補の位置を推定し、前記推定された前記病変部候補の位置を避けて、前記第1の領域に含まれる前記管状組織を前記複数の個別領域に分割する、
請求項4から請求項7のいずれかに記載の医用画像処理装置。
【請求項9】
前記表示処理手段は、前記平行投影画像と前記透視投影画像とを前記境界にてつなぎ合わせて前記表示手段に表示させる、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の医用画像処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、
管状組織を表すボリュームデータを受けて、前記管状組織に境界を設定する設定機能と、
前記管状組織の内部に指定された視点と前記境界との間の第1の領域におけるボリュームデータに対して、平行投影法によるレンダリングを施すことにより平行投影画像データを生成する第1の画像生成機能と、
前記視点を基準にして前記境界より離れた第2の領域におけるボリュームデータに対して、透視投影法によるレンダリングを施すことにより透視投影画像データを生成する第2の画像生成機能と、
前記平行投影画像データに基づく平行投影画像と、前記透視投影画像データに基づく透視投影画像とを表示装置に表示させる表示処理機能と、
を実行させる医用画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−40081(P2012−40081A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182018(P2010−182018)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】