説明

医用画像出力システム及び医用画像出力方法

【課題】医用画像をトナー等で紙等の記録媒体に形成する場合、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできる医用画像出力システム及び医用画像出力方法を提供する。
【解決手段】この医用画像出力方法は、被写体の医用画像を生成し、生成された医用画像に階調処理を施し、階調処理された医用画像を表示部に表示し、表示された医用画像を表示部における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するプリンタにより記録媒体上に出力するものであって、表示部に表示された画像の所定の領域を指定するステップS11と、指定された領域の階調処理を可変するステップS12と、階調変更後の表示部に表示された画像を記録媒体に出力するステップS18と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体の医用画像を生成し表示し記録媒体上に出力する医用画像出力システム及び医用画像出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、診療所や個人病院などに罹っている患者に手術を施す必要が生じたり、精密な検査を要する事態が発生したりした場合に、設備の整った総合病院などに患者を紹介することが広く行われている。患者は手術や精密検査等の診療を受けるために診療所などで作成された紹介状を持参して紹介先の病院を訪れるのが通例である(例えば、下記特許文献1参照)。この場合、紹介状に患者の診断に供した診断用フィルムを添付することがあるが、診断用フィルムでは費用がかかり、また、サイズが比較的大きくかさばったりすること等により、好ましくないことがある。
【0003】
そこで、医用画像を紙等の記録媒体に出力し、その記録媒体を参照用に添付することが考えられる。例えば、下記特許文献2では、インクジェット方式のプリンタで紙または透過フィルムにX線画像を形成し、被写体領域外の濃度を可変とすることで、読影モード(紙または透過フィルム)に応じてインクを節約しインクの無駄な消費を抑制するようにしている。例えば、図6(a)のように通常の診断用フィルムでは濃度が黒色となる有効領域外において、図6(b)のように濃度を薄くまたはインクが吐出しないようにすることでインクを節約している。
【0004】
また、上述の紹介状等に用いられる参照プリントは低コストの電子写真式レーザプリンタからの出力で得ることができるが、この場合も、図6(b)と同様に診断用フィルムでは濃度が黒色となる有効領域外は出力しないようにすることでトナーの消費を抑えることができる。
【0005】
しかし、電子写真式のレーザプリンタの出力コントラスト範囲(階調範囲)は、感光性フィルムやCRT・液晶パネル等の画面表示のコントラスト範囲(濃度範囲Dmin0.2〜Dmax4.0、または、これに対応する輝度範囲)と比べると、かなり狭い(図5(a)、(b)参照)。このため、電子写真式のレーザプリンタの出力で表現可能な階調範囲は、感光性フィルムやCRT等による表現範囲よりも劣る。
【特許文献1】特開2003−345900号公報
【特許文献2】特開2005−6885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、医用画像をトナー等で紙等の記録媒体に形成する場合、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできる医用画像出力システム及び医用画像出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による医用画像出力システムは、被写体の医用画像を生成する画像生成装置と、前記生成された医用画像に階調処理を施す階調処理手段と、前記階調処理された医用画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された医用画像を記録媒体上に出力するとともに前記表示手段における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するプリンタと、を有する医用画像出力システムであって、前記表示手段に表示された画像において所定の領域を指定する領域設定手段と、前記指定された領域の階調処理を可変する階調変更手段と、を有し、前記階調変更後の表示手段に表示された画像を前記記録媒体に出力することを特徴とする。
【0008】
この医用画像出力システムによれば、指定領域内の画像の階調処理を可変でき、その階調変更後の表示手段に表示された画像を記録媒体に出力し、この場合、プリンタが表示手段における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するものであっても、そのプリンタに適合するように指定領域の階調処理を変更しているので、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできる。このため、記録媒体上に可能な限り広くした階調範囲で医用画像を出力できる。
【0009】
上記医用画像出力システムにおいて前記領域設定手段で指定された領域を示すアノテーションを付加する手段を有することが好ましい。これにより、出力後の記録媒体において指定領域の確認が容易となる。
【0010】
本発明による医用画像出力方法は、被写体の医用画像を生成し、前記生成された医用画像に階調処理を施し、前記階調処理された医用画像を表示部に表示し、前記表示された医用画像を前記表示部における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するプリンタにより記録媒体上に出力する医用画像出力方法であって、前記表示部に表示された画像の所定の領域を指定するステップと、前記指定された領域の階調処理を可変するステップと、前記階調変更後の表示部に表示された画像を前記記録媒体に出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
この医用画像出力方法によれば、指定領域内の画像の階調処理を可変でき、その階調変更後の表示部に表示された画像を記録媒体に出力し、この場合、プリンタが表示部における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するものであっても、そのプリンタに適合するように指定領域の階調処理を変更しているので、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできる。このため、記録媒体上に可能な限り広くした階調範囲で医用画像を出力できる。
【0012】
上記医用画像出力方法において前記指定ステップで指定された領域を示すアノテーションを付加することが好ましい。これにより、出力後の記録媒体において指定領域の確認が容易となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の医用画像出力システム及び医用画像出力方法によれば、医用画像をトナー等で紙等の記録媒体に形成する場合、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできるので、記録媒体上に可能な限り広くした階調範囲で医用画像を出力できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態による医用画像出力システムの概略的構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す本実施の形態の医用画像出力システムは、超音波により被写体内部の医用画像を生成する超音波装置(US)1と、カセッテ内に収容した輝尽性蛍光体プレートで被写体を放射線撮影し、その被写体内部の医用画像を生成するカセッテCR読取装置2と、各装置1,2で生成した医用画像について階調処理等の画像処理を行い階調処理した医用画像を表示する画像処理表示装置3と、各装置1,2で生成した医用画像をその付帯情報とともに保存し管理する画像サーバ4と、電子写真方式により記録紙に医用画像を形成し出力するレーザプリンタ5と、感光性フィルムに医用画像を形成し診断用フィルムとして出力するレーザイメージャ6と、を含む。
【0016】
なお、図1における各装置1〜6間の接続手段9は、特に制限はなく、専用線にて接続されていてもよいし、ネットワークによる接続でもかまわない。
【0017】
次に、図1の画像処理表示装置3の制御系について説明する。図2は図1の画像処理表示装置3の制御系を示すブロック図である。
【0018】
画像処理表示装置3は、コンピュータ本体とマウスやキーボード等の入力装置と表示装置とを含むパーソナルコンピュータ(PC)から構成可能である。図2のように、画像処理表示装置3は、US、CRの各医用画像発生装置1,2から送信された医用画像を受信し一時的に蓄え保存する保存部11と、医用画像を表示する液晶パネルやCRT等から構成される表示部12と、表示部12に表示された医用画像について階調処理を実行する階調処理部13と、マウス等のポインティングデバイスやキーボードからなり必要な動作を選択したり各種情報を入力する入力部14と、を備える。
【0019】
図2の画像処理表示装置3は、更に、表示部12に表示された医用画像において入力部14により関心領域として指定した所定の領域を設定する領域設定部15と、その関心領域外の医用画像の輪郭を線画として抽出する輪郭抽出部16と、関心領域内の画像と抽出された輪郭とを重畳させる画像重畳部17と、被写体の各部位に対応する輪郭を線画(シェーマ図)として予め準備し複数記憶するシェーマ記憶部18と、画像重畳部17で重畳した画像データをレーザプリンタ5に出力する出力部19と、プリント後の関心領域の内外に矢印・文字・数字等のアノテーション(注釈)を付加するアノテーション付加部20と、各部11〜20を含む装置全体を制御する中央演算処理装置(CPU)から構成される制御部10と、を備える。
【0020】
図2の輪郭抽出部16は、被写体領域について自動認識を行い、背景部との境界領域のみ線画(シェーマ)で表示させて輪郭抽出を行うようになっている。また、輪郭抽出部16は、付帯情報に含まれる部位情報に基づいてシェーマ記憶部18に保存されたシェーマ図を自動選択することで表示させて輪郭抽出を行うこともできる。この場合、部位情報はオペレータが表示部12に表示された画像を見て入力してもよい。
【0021】
図5は図2の階調処理部13による、画面表示のときの機能を説明するための図(a)及びプリント出力における機能を説明するための図(b)である。階調処理部13は、表示部12に表示された医用画像について階調処理を可変でき、例えば、図5(a)の一点鎖線のような入力信号と出力信号との関係を有する画像データを表示部12に画面表示するとき、図5(a)の実線のように出力信号を入力信号に比してかなり大きくしコントラストが最大になるようにして階調処理を変更できる。また、階調処理部13は、図5(b)の一点鎖線のような入力信号と仕上がり濃度との関係を有する画像データをレーザプリンタ5で出力するとき、レーザプリントにおいて最も適合する階調表示(最大コントラスト)となるように図5(b)の実線のように仕上がり濃度を入力信号に比してやや大きくするようにして階調処理を変更できる。
【0022】
また、図1,図2の画像処理表示装置3は、各装置1,2で生成した医用画像について図5(a)のように階調処理を行い表示部12に表示し、階調処理後の医用画像はその付帯情報とともに画像サーバ4に保存される。
【0023】
次に、図1,図2の医用画像出力システムの動作について図3,図4を参照して説明する。図3は図1,図2の医用画像出力システムの動作を説明するためのフローチャートである。図4は図1,図2の画像処理表示装置3に表示された関心領域と線画による輪郭とを重畳した画像を模式的に示す図(a)及びプリンタで記録紙に出力した重畳画像を模式的に示す図(b)である。
【0024】
まず、被写体(患者)の診断部位である例えば肺野において輝尽性蛍光体プレートを収容したカセッテで放射線撮影を行い(S01)、カセッテCR読取装置2で被写体の肺野の医用画像を生成し(S02)、この医用画像を図2の画像処理表示装置3の表示部12に表示し(S03)、図5(a)のように階調処理部13で階調処理され(S04)、その階調処理された医用画像を図1のレーザイメージャ6で感光性のフィルムに露光し出力し(S05)、その診断用フィルムが医師の診断に供せられる(S06)。また、その階調処理された医用画像データは付帯情報とともに画像サーバ4に保存される(S07)。
【0025】
次に、総合病院等に対する紹介状の添付等のために記録紙に医用画像を出力させる場合、画像処理表示装置3は、医用画像データを付帯情報とともに画像サーバ4から読み出し(S08)、図4(a)のように、その読み出した矩形状の医用画像Iを表示部12の画面12a上に表示させる(S09)。
【0026】
次に、画像サーバ4から読み出した画像データは図5(a)のような階調処理が施されているので、画像の階調をレーザプリンタ5に合わせるべく図5(b)のように医用画像全体について階調変換処理を行い(S10)、表示部12に表示された医用画像Iについて診断や治療等が必要で最も関心のある画像(図4(a)の例では左肺野)を含む関心領域I1を指定して設定する(S11)。この関心領域I1は、図4(a)のように、入力部14のマウス等により例えば左上隅部c1と右下隅部c2とをポイント指定することで設定できる。また、図4(a)の関心領域I1に関し、プリント後の関心領域に矢印等のアノテーションを付加するように入力部14からアノテーション付加部20により指定する。
【0027】
次に、設定した関心領域I1内の画像がプリンタ5における最大コントラストを表現するように再度階調変換処理を行いその階調処理後の画像を表示する(S12)。そして、階調がOKとなるまで階調変換処理を行い(S13)、階調がよければ、関心領域I1の外の医用画像の輪郭を線画I2として抽出する(S14)。図2の輪郭抽出部16で、例えば、医用画像(被写体領域)Iについて自動認識を行い、背景部との境界領域のみ線画とすることで、図4(a)のように、関心領域外の右肺野と首・肩のラインを線画I2で表示させる。
【0028】
次に、上述の関心領域I1内の画像と輪郭を表す線画(シェーマ)I2とを重畳させる(S15)。一方、上記ステップS11で矢印等のアノテーションが付加された場合、プリントで再現できるようにデータを加工するとともに(S16)、図4(a)のように被写体外領域に、患者IDをプリントするための患者ID領域I3をステップS11と同様にしてマウス等で指定する(S17)。
【0029】
次に、上述の重畳した画像データを行事部12の画面上に表示し、画像処理表示装置3に予め搭載されている、例えばウインドウズOS上で作動する、一般的なプリンタドライバを介して出力し、図4(b)のように図1のレーザプリンタ5で重畳画像を記録紙Sに形成し出力させる(S18)。なお、倍率は、PC画面の一般出力と同様に、出力時の紙サイズを指定することで、上述のプリンタドライバにより自動決定される。
【0030】
上述のプリント出力により、図4(b)の記録紙Sには、表示部12の画面12aに表示された関心領域I1に対応するプリント関心領域P1と、線画(シェーマ)I2に対応するプリント線画(シェーマ)P2が記録紙Sのサイズに応じて縮小されて形成される。
【0031】
また、図4(b)の記録紙Sの余白部分P3には患者ID領域I3と対応したプリント患者ID部P3が形成され、患者ID部P3には画像データの付帯情報に基づいて患者IDが自動的にプリントされる。なお、図4(a)のような患者ID領域I3は、制御部10で被写体外領域を自動検出し患者IDを自動的に表示できるようにしてもよい。
【0032】
また、図1の医用画像出力システムが医用デジタル画像と通信の標準規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)に対応している場合、医用画像Iの画像部と付帯情報部とを別扱いとし、画像処理表示装置3の表示部12に新たにウインドウを開き、患者ID領域I3と医用画像I全体との比率を変えることで、レーザプリンタ5から例えばA4サイズで出力したときに患者IDが読み易くなるように患者ID部P3を大きくプリントでき、記録紙Sにおいて患者IDを見易く表示できる。
【0033】
また、図2のアノテーション付加部20で例えば矢印のアノテーションを指定した場合、図4(b)のように、記録紙S上にプリント関心領域P1を指し示す矢印Rが形成され、プリント関心領域P1が容易に分かる。なお、プリント関心領域P1を囲む枠の線を破線にしたり太線にするようにしてもよい。
【0034】
以上のように、図1の医用画像出力システムによれば、表示部12に表示された関心領域I1内の画像の階調処理を変更し、その階調変更後の表示部12に表示された画像を記録紙Sに出力する際に、レーザプリンタ5が図5(b)のように表示部12における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するものであっても、そのレーザプリンタ5に適合し最大コントラストとなるように関心領域I1内の画像について階調処理を変更しているので、画像を表現する階調範囲をできるだけ広くできる。このため、記録紙S上に可能な限り広くした階調範囲で医用画像を出力できる。
【0035】
また、表示部12に表示された画像I内で所定領域を関心領域I1として設定でき、その関心領域外の画像については被写体の輪郭を線画I2として抽出し、関心領域I1内の画像と輪郭とを重畳させた画像を記録紙Sにプリントすることで、表示画像Iの一部である関心領域I1とその周りの線画I2による輪郭だけを出力し、関心領域外の画像形成を省略できるので、医用画像を記録紙Sに形成するのに用いられるレーザプリンタ5のトナーの無駄な消費を抑えることができる。
【0036】
上述のようにして病院の紹介状に用いられる参照プリントを低コストの電子写真式のレーザプリンタ5で得ることができるが、この場合、関心領域外は線画(シェーマ)による輪郭で表示し不要な画像部分は出力せずにすむので、無駄なトナーの消費を抑えることができるとともに、全体部位に対する関心領域の相対位置を表示できるので、紹介状等に添付されたプリントにおいて関心領域I1の相対位置が容易に分かり、観察に支障は生じない。また、記録紙S上において関心領域及び線画(シェーマ)による輪郭以外の部分は、医師等によるメモ書きとして利用可能である。
【0037】
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、医用画像を生成する装置として、図1ではCR(computed radiography)・US(ultrasound)のモダリテイ機器であったが、CR・US以外のCT(computed tomography:コンピュータ断層撮影装置)やMRI(magnetic resonance imaging:核磁気共鳴映像装置)やDR(digital radiography:デジタルラジオグラフィー)等の各種のモダリテイ機器であってもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施の形態による医用画像出力システムの概略的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理表示装置3の制御系を示すブロック図である。
【図3】図1,図2の医用画像出力システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1,図2の画像処理表示装置3に表示された関心領域と線画による輪郭とを重畳した画像を模式的に示す図(a)及びプリンタで記録紙に出力した重畳画像を模式的に示す図(b)である。
【図5】図2の階調処理部13による、画面表示のときの機能を説明するための図(a)及びプリント出力における機能を説明するための図(b)である。
【図6】従来のインクジェットプリンタによる医用画像形成のときにインクを節約する構成を説明するための図(a)、(b)である。
【符号の説明】
【0039】
1 超音波装置(US)、医用画像発生装置
2 カセッテCR読取装置、医用画像発生装置
3 画像処理表示装置
4 画像サーバ
5 レーザプリンタ
10 制御部
11 保存部
12 表示部
12a 画面
13 階調処理部
14 入力部
15 領域設定部
16 輪郭抽出部
17 画像重畳部
18 シェーマ記憶部
19 出力部
20 アノテーション付加部
I 医用画像、表示画像
I1 関心領域
I2 線画、シェーマ
I3 患者ID領域
P1 プリント関心領域
P2 プリント線画(シェーマ)
P3 プリント患者ID部
S 記録紙(記録媒体)
R 矢印


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の医用画像を生成する画像生成装置と、前記生成された医用画像に階調処理を施す階調処理手段と、前記階調処理された医用画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された医用画像を記録媒体上に出力するとともに前記表示手段における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するプリンタと、を有する医用画像出力システムであって、
前記表示手段に表示された画像において所定の領域を指定する領域設定手段と、
前記指定された領域の階調処理を可変する階調変更手段と、を有し、
前記階調変更後の表示手段に表示された画像を前記記録媒体に出力することを特徴とする医用画像出力システム。
【請求項2】
前記領域設定手段で指定された領域を示すアノテーションを付加する手段を有する請求項1に記載の医用画像出力システム。
【請求項3】
被写体の医用画像を生成し、前記生成された医用画像に階調処理を施し、前記階調処理された医用画像を表示部に表示し、前記表示された医用画像を前記表示部における表示可能な階調範囲よりも狭い階調範囲で出力するプリンタにより記録媒体上に出力する医用画像出力方法であって、
前記表示部に表示された画像の所定の領域を指定するステップと、
前記指定された領域の階調処理を可変するステップと、
前記階調変更後の表示部に表示された画像を前記記録媒体に出力するステップと、を含むことを特徴とする医用画像出力方法。
【請求項4】
前記指定ステップで指定された領域を示すアノテーションを付加する請求項3に記載の医用画像出力方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−89644(P2007−89644A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−279642(P2005−279642)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】