説明

半導体装置の製造方法

【課題】 テープ・リールにおいて防湿環境の維持を図る。
【解決手段】 アルミニウム層を有するカバーテープ3が接合されるとともに、複数のポケット2aが設けられ、かつ高分子材料からなるキャリアテープ2と、このキャリアテープ2を巻き取ることが可能なリールとからなり、熱シールによるシール部6を、ポケット2aを囲んで繋がった状態に形成する。これにより、シール部6の外側の外気がシール部6の内側に入り込むことは無く、ポケット2aを密閉状態にすることができ、テープ・リールにおいて防湿環境を維持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造技術に関し、特に、半導体装置を収容するテープ・リールに適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品包装用キャリアテープのシール方法は、チップ型電子部品を収納する収納ポケットを連続に形成したプラスチック製エンボステープとそのカバーテープとをシールするシール方法であり、該収納ポケット間のリブの部分をX状にシールして、個々の収納ポケットのシール形状が六角形になるように密封シールする(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、チップ型電子部品包装用キャリアテープは、チップ型電子部品を収納するポケットを連続的に形成したプラスチック製エンボスキャリアテープであり、第一層がエンボス可能な樹脂層であり、第二層が防湿性に優れた樹脂層である二層以上の複合シートからなる(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平5−338617号公報(図1)
【特許文献2】特開平5−193670号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
半導体パッケージや半導体チップ等の半導体装置の出荷の形態の1つとしてテープ&リール(以降、テープ・リールという)が知られている。テープ・リールは、キャリアテープのポケット(凹部)に半導体装置を収容し、これを上からカバーテープによってシールし、その後、リールに巻き取って出荷する方式である。
【0005】
テープ・リールによる出荷では、製品の防湿対策として、アルミ箔などからなる吸湿しない袋(以降、防湿袋ともいう)に入れ、脱気処理を行って出荷している。
【0006】
テープ・リール方式では、防湿袋を開封後、製品(半導体装置等)は、一般的に168時間以内に実装するという制約があり、この時間を超えると製品をベーク処理しなければならない。
【0007】
しかしながら、テープ・リールを形成する材料の耐熱性の問題などからテープ・リールに収容した状態でのベーク処理は困難であるため、一度、製品をトレイに移し替てベーク処理を行っている。
【0008】
したがって、テープ・リール方式では、開封後、使用までの時間的制約があることが問題となっている。
【0009】
また、テープ・リールの状態で50〜60℃の温度でベーク処理を行う真空ベーク方法と呼ばれる方法もあるが、設備が大きいこと、時間がかかること、真空排気によってリールが変形すること等の問題がある。
【0010】
また、出荷形態として、テープ・リールではなくトレイを用いた出荷も行われているが、トレイを用いた場合の製品(半導体装置)のトレイからの取り出し装置(実装装置)は、大型のものとなり、スペース効率が悪いことが問題である。さらに、前記取り出し装置は大型であるため、コストも高く、かつ移載時に処理時間がかかることも問題である。
【0011】
以上により、半導体装置の収容手段として、トレイよりテープ・リールのニーズの方が高まりつつある。
【0012】
なお、前記特許文献1および2には、製品の防湿環境を維持しつつ、カバーテープを剥がし易くする技術やキャリアテープの使用面積の効率化を図る技術についての記載は無い。
【0013】
本発明の目的は、テープ・リールにおいて防湿環境を維持することができる技術を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、防湿袋を廃止して開封後実装条件を無くすことができる技術を提供することにある。
【0015】
さらに、本発明の他の目的は、テープ・リールを用いた出荷における原価低減化を図ることができる技術を提供することにある。
【0016】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0018】
すなわち、本発明は、高分子材料からなるキャリアテープとアルミニウム層を備えたカバーテープとを有するテープ・リールを準備し、キャリアテープの凹部に半導体装置を収容した後、凹部の周囲でキャリアテープとカバーテープを熱シールし、シール部が凹部を囲んで繋がっているものである。
【0019】
また、本発明は、凹部に半導体装置が収容されたキャリアテープとアルミニウム層を備えたカバーテープを熱シールし、シール部が凹部を囲んで繋がった状態で形成され、カバーテープの剥離方向に対して平行に並んだ凹部列の凹部間のシール部は、カバーテープの剥離方向に向かって剥離基点から徐々に広がるように形成されているものである。
【0020】
さらに、本発明は、凹部に半導体装置が収容されたキャリアテープとアルミニウム層を備えたカバーテープを熱シールし、キャリアテープの複数の凹部のうち、隣り合った第1の凹部と第2の凹部において、第1の凹部の中心とシール部の中心の距離は、第2の凹部の中心とシール部の中心の距離より長いものである。
【0021】
また、本発明は、高分子材料からなるキャリアテープとアルミニウム層を備えたカバーテープとを準備し、キャリアテープの凹部に半導体装置を収容した後、凹部の周囲でキャリアテープとカバーテープを熱シールし、所定の複数の凹部の領域ごとにキャリアテープを切断した後、切断されたキャリアテープを梱包して出荷するものである。
【発明の効果】
【0022】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0023】
テープ・リールにおいてカバーテープがアルミニウム層を備え、かつキャリアテープとカバーテープの熱シールによるシール部が凹部を囲んで繋がっていることにより、テープ・リールの状態で防湿環境を維持することができる。また、テープ・リールで防湿環境を維持することができるため、防湿袋の使用を廃止することができ、防湿袋の開封後実装条件を無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下の実施の形態では特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0025】
さらに、以下の実施の形態では便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。
【0026】
また、以下の実施の形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0028】
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法で用いられるテープ・リールの構造の一例を一部破断して示す側面図と拡大部分断面図、図2は図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造とシール部を示す部分拡大平面図、図3は図1に示すテープ・リールにおけるキャリアテープの基材の構造の一例を示す断面図である。さらに、図4は図1に示すテープ・リールにおけるキャリアテープの基材の構造の変形例を示す断面図、図5は図1に示すテープ・リールにおけるカバーテープの基材の構造の一例を示す断面図、図6は図1に示すテープ・リールにおけるカバーテープの基材の構造の変形例を示す断面図である。
【0029】
また、図7〜図10はそれぞれ図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図、図11は図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図および拡大平面図、図12は図1に示すテープ・リールのキャリアテープにおける変形例のシール部を示す拡大平面図である。さらに、図13〜図15はそれぞれ図1に示すテープ・リールにおける変形例のキャリアテープの構造とそのシール部を示す部分平面図、図16は図15に示すキャリアテープの長手方向に沿った方向の断面の構造の一例を示す拡大部分断面図である。
【0030】
また、図17は本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を示す製造プロセスフロー図、図18は図17に示す半導体装置の製造方法で用いられるテーピング装置の構造の一例を示す構成概略図、図19は図18に示すテーピング装置の熱シール部の要部の構造の一例を示す部分拡大斜視図である。さらに、図20は図19に示す熱シール部におけるシールごての熱シール面の構造の一例を示す裏面図、図21は本発明の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法で用いられるキャリアテープの出荷形態の一例を示す部分平面図である。
【0031】
本実施の形態の半導体装置の製造方法は、キャリアテープとカバーテープを用いるものであり、キャリアテープやカバーテープに防湿対策を施すとともにカバーテープの剥離性の向上を図るものである。
【0032】
まず、キャリアテープとカバーテープを用いたテープ・リールについて説明する。図1に示すテープ・リール1の構成は、図5に示すようなアルミニウム層3aを備えたカバーテープ3が接合されるとともに、複数のポケット(凹部)2aが設けられ、かつ高分子材料からなるキャリアテープ2と、このキャリアテープ2を巻き取ることが可能なリール4とからなる。
【0033】
キャリアテープ2には、図1および図2に示すように、複数の凹部であるポケット2aが等間隔で並んで形成されており、それぞれのポケット2aは、半導体パッケージや半導体チップなどの半導体装置5を収容可能となっている。各ポケット2aには、製品突き上げ用の孔等は形成されていない。なお、半導体パッケージは、例えば、アウタリードを有するリードフレームタイプの半導体装置5であってもよく、もしくは、バンプ電極を有する基板タイプの半導体装置5であってもよく、何れの構造の半導体装置5であってもよい。
【0034】
また、図2に示すようにキャリアテープ2の幅方向の一方の端部には、テープ送りの際のガイド孔である複数のスプロケットホール2eが等間隔で形成されている。
【0035】
さらに、熱シール後のキャリアテープ2の上面にはポケット2aの開口を塞ぐためのカバーテープ3が接合されている。そして、熱シールを完了したキャリアテープ2は図1に示すリール4に巻き取られ、テープ・リール1として図17に示す内装箱11に収容して出荷となる。
【0036】
なお、キャリアテープ2は、図3に示すように、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)またはポリエステル(PET)などの高分子材料からなる単一層によって形成されており、その厚さは、例えば、0.3〜0.5mm程度である。
【0037】
一方、カバーテープ3は、図5に示すように、例えば、ポリエステル層3c、アルミニウム層3a、ナイロン層3bおよびポリエチレン(PE)層3dを有する4層構造であり、その厚さは、例えば、30μm程度である。
【0038】
また、図2に示すように、カバーテープ3が熱シールされたキャリアテープ2の各ポケット2aの周囲には、前記熱シールによるシール部6が形成されており、シール部6はポケット2aを囲んで繋がった状態に形成されている。シール部6では、カバーテープ3とキャリアテープ2の上面が熱圧着によって接合されている。例えば、シール部6は、四角形のポケット2aの4辺に略沿って繋がって形成されており、したがって、シール部6の外側の外気がシール部6の内側に入り込むことは無い。
【0039】
すなわち、全周がシール部6によって囲まれたポケット2aは、密閉状態となっており、ポケット2aに収容された半導体装置5が外気に触れることは無い。
【0040】
このようにキャリアテープ2のポケット2aの全周をシール部6によって囲んでポケット2aを密閉状態にすることにより、透湿度を1.5g/m2 24hr(40℃・90%RH)以下(JIS−Z0208)にすることができる。
【0041】
したがって、テープ・リール1において、防湿環境を維持可能な防湿構造を実現することができる。さらに、カバーテープ3がアルミニウム層3aを有することにより、防湿効果をさらに高めて、透湿度を1.5g/m2 24hr(40℃・90%RH)以下に確実に維持することが可能である。
【0042】
なお、図4の変形例のキャリアテープ2に示すように、キャリアテープ2において、アルミニウム層2fをポリスチレン層2gによって挟んでポリスチレン層2gと、アルミニウム層2fと、ポリスチレン層2gとからなる3層構造としてもよい。この場合、カバーテープ3がアルミニウム層3aを有することと組み合わせることで、キャリアテープ2もアルミニウム層2fを有することにより、テープ・リール1における防湿効果をさらに高めることが可能である。
【0043】
また、図6の変形例のカバーテープ3に示すように、その構造を、例えば、無機物バリア(Inorganic Barrier PET)層3e、ポリエチレン層3d、ナイロン層3bおよびポリエチレン層3dを有する4層構造としてもよい。この場合、キャリアテープ2が高分子材料からなる単一層であることと組み合わせることで、カバーテープ3も無機材料や高分子材料によって形成されるため、環境負荷の低減化を図ることが可能なテープ・リール1を実現できる。
【0044】
また、図2に示すように、カバーテープ3が熱シールされたキャリアテープ2において、カバーテープ3の剥離方向7に対して平行に並んだポケット2a列のポケット2a間に形成されたシール部6は、カバーテープ3の剥離方向7に向かって剥離基点6aから徐々に広がるように形成されていることが好ましい。すなわち、図2に示すキャリアテープ2におけるポケット2a間のシール部6は、キャリアテープ2の幅方向に対して湾曲して形成されている。したがって、湾曲状のシール部6のシール形成方向14の最突端部を剥離基点6aとすることができ、この剥離基点6aからカバーテープ3の剥離方向7に向かってシール部6の面積が徐々に大きくなっている。
【0045】
このようにシール部6が、カバーテープ3の剥離方向7に向かって剥離基点6aから徐々に広がるように形成されていることにより、カバーテープ3を剥がす際に、剥がすのに必要な力が一点からかかり始め、少しずつ広範囲にかかるようにすることができる。
【0046】
その結果、カバーテープ3を剥がす際の力がキャリアテープ2に対して大きくかかってポケット2aから収容物である半導体装置5が飛び出すことを防止できる。したがって、テープ・リール1において、カバーテープ3の剥離性を向上できる。
【0047】
また、カバーテープ3を剥がす際の力がキャリアテープ2に対してバランス良くかかるように、剥離基点6aはカバーテープ3の幅方向のシール部6の中央部に設けられていることが好ましい。なお、シール形成方向14はカバーテープ3の剥離方向7と反対の方向である。
【0048】
また、キャリアテープ2に設けられた複数のポケット2aのうち、図2に示すように、隣り合った第1のポケット2bと第2のポケット2cにおいて、第1のポケット2bの中心2dとシール部6の中心6bの距離(A1)は、第2のポケット2cの中心2dとシール部6の中心6bの距離(A2)より長く形成されていることが好ましい。すなわち、第1のポケット2bの中心2dと第2のポケット2cの中心2dとの距離(B)が、B=A1+A2となっており、かつA1>A2となっている。
【0049】
これは、ポケット2aの外周とシール部6は接しない程度に離れていた方が好ましいため、ポケット2a間に形成されるシール部6が湾曲状のシール部6である場合、第1のポケット2bの角部とシール部6の距離(C)と、第2のポケット2cとシール部6の距離(D)は、C≒Dにすることが好ましい。湾曲状のシール部6を、C≒Dになるようにポケット2a間に形成すると、必然的にA1>A2となる。
【0050】
このように湾曲状のシール部6がA1>A2となるようにポケット2a間に形成されていることにより、特開平5−338617号公報(特許文献1)に記載されているような収納ポケット間にX字状のシールが形成されている場合に比較して、ポケット2a間の距離を詰めることが可能になる(特許文献1の内容では、B=2×A1となる)。これにより、キャリアテープ2の単位長さ当たりに形成されるポケット2aの数を増やすことができる。すなわち、キャリアテープ2における半導体装置5の収容効率を向上させることができる。
【0051】
なお、ポケット2aの外周とシール部6は離れている方が好ましいが、シール部6の形状との関係で接していてもよい。
【0052】
次に、熱シールの形態の変形例について説明する。
【0053】
図7に示す変形例のシール部6は、カバーテープ3が熱シールされたものであり、ポケット2a間に形成されるシール部6が、直線状のシール部6と三角形のシール部6を組み合わせたものである。W2>W1となっており、ポケット2a間に形成されたシール部6は、カバーテープ3の剥離方向7に向かって剥離基点6aから徐々に広がるように形成されている。これにより、カバーテープ3を剥がす際に、剥がすのに必要な力が一点からかかり始め、少しずつ広範囲にかかるようにすることができる。その結果、カバーテープ3を剥がす際の力がキャリアテープ2に対して大きくかかってポケット2aから収容物である半導体装置5が飛び出すことを防止でき、カバーテープ3の剥離性を向上できる。
【0054】
また、カバーテープ3を剥がす際の力がキャリアテープ2に対してバランス良くかかるように、剥離基点6aはカバーテープ3の幅方向のシール部6の中央部に設けられていることが好ましい。
【0055】
図8に示す変形例のシール部6は、シール部6が複数のポケット2aを囲むように形成されているとともに、シール部6が複数のポケット2aの周囲において繋がっているものである。すなわち、複数のポケット2aをグルーピングして複数のポケット2aごとに熱シールするものである。
【0056】
これにより、個別のポケット2aごとの熱シールの場合に比較して、シール部6の箇所が少なくなるため、カバーテープ3の剥離を容易に行うことができ、カバーテープ3の剥離性を向上させることができる。
【0057】
図9に示す変形例のシール部6は、シール部6が各ポケット2aを個別に囲むとともに、それぞれのシール部6が円形に形成されているものである。シール部6を円形に形成することにより、シール部6が全て曲線からなり、シール部6に角部が形成されないため、カバーテープ3を剥がす際の応力が局所的に集中せずにほぼ均等にシール部6にかかり、その結果、カバーテープ3を剥がしやすくすることができる。すなわち、カバーテープ3の剥離性を向上させることができる。
【0058】
図10に示す変形例のシール部6は、図9と同様にシール部6の形状を円形にするとともに、隣り合った円を熱シールによる連結部6cで連結するものである。これにより、隣り合った円同士が熱シールによる連結部6cで繋がるため、カバーテープ3を剥がす際に連続的にカバーテープ3を剥がすことができ、カバーテープ3の剥離性を向上させることができる。
【0059】
図11に示す変形例のシール部6は、直線状のシール部6と小型の三角形のシール部6を組み合わせたものである。E>Fであり、かつ剥離基点6aは、直線状のシール部6より僅かに突出していればよい。さらに、剥離基点6aは1箇所であることが好ましい。また、図12に示す変形例のシール部6は、直線状のシール部6と小型の半円形のシール部6を組み合わせたものである。図11および図12に示す変形例によれば、シール面積が小さいため、カバーテープ3の剥離が容易であるとともに、製品の収容効率を向上させることができる。
【0060】
図13は、変形例のキャリアテープ2を示すものであり、キャリアテープ2の複数のポケット2aがマトリクス配列で形成されており、さらに、隣り合ったポケット2aにおいて、キャリアテープ2の長手方向のポケット2a間のピッチ(G)に比べて幅方向のポケット2a間のピッチ(H)の方が遥かに短い。
【0061】
すなわち、複数のポケット2aをマトリクス配列にすることで、単列配列の場合に比較して、カバーテープ3の剥がす量を同じとすると、マトリクス配列の方がより多くの半導体装置5を取り出すことができる。さらに、マトリクス配列において幅方向のポケット2a間のピッチを可能な限り小さくすることにより、キャリアテープ2の単位長さ当たりの収容効率を向上させることができる。
【0062】
また、製品(半導体装置5等)の取り出し装置(実装装置)の製品取り出し時のハンドリングにおいても、キャリアテープ2の幅方向のポケット2a間のピッチを可能な限り小さくすることにより、ハンドリングでの無駄な時間を短くしてハンドリング性を向上させることができる。
【0063】
図14に示す変形例は、カバーテープ3の表面に製品(半導体装置5)の情報を示すバーコード13が印字されているものである。すなわち、製品個別ごとの情報(例えば、ロットNo. や耐熱温度等)がカバーテープ3の表面にバーコード13で印字されているものであり、この情報を製品実装時に読み取って、製品の情報を認識した上で実装する。
【0064】
これにより、製品の保持期間等を確認した上で実装することができ、防湿対応のテープ・リール1としても非常に有効活用することができる。
【0065】
図15に示す変形例は、キャリアテープ2に、小型の半導体チップであるミューチップ8が埋め込まれているものである。図16に示すように、ミューチップ8は、例えば、キャリアテープ2のポケット2a間の空き領域に埋め込む。なお、ミューチップ8は、メモリ回路を有しており、前記メモリ回路に製品(半導体装置5)の情報(ロットNo. 等)が格納されている。また、ミューチップ8は、カバーテープ3の熱シール時にキャリアテープ2に埋め込んでもよいし、また、キャリアテープ2の成型時に埋め込んでもよい。
【0066】
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について説明する。
【0067】
まず、図17のステップS1に示すように、半導体装置5などの製品を収容したトレイ9を準備する。
【0068】
一方、複数のポケット2aが並んで設けられ、かつポリカーボネート(PC)などの高分子材料からなるキャリアテープ2と、アルミニウム層3aを備えたカバーテープ3と、リール4とを有するテープ・リール1を準備する。なお、キャリアテープ2は、その各ポケット2aには何も収容していない空のものである。
【0069】
その後、トレイ9と、空のキャリアテープ2と、カバーテープ3と、リール4をテーピング装置10にセットする。
【0070】
テーピング装置10は、図18に示すように、空のキャリアテープ2を送り出す送り出しリール10aと、熱シール後のキャリアテープ2を巻き取る巻き取りリール10bと、熱シール部10fにて熱圧着を行うシールごて10cを備えている。
【0071】
その後、ステップS2に示す収容を行う。ここでは、キャリアテープ2のポケット2aに半導体装置5を収容する。すなわち、トレイ9から半導体装置5をピックアップし、キャリアテープ2のポケット2aに移し換える。
【0072】
その後、ステップS3に示すテーピングを行う。すなわち、図19に示すように、シールごて10cによって熱圧着を行ってキャリアテープ2の上面にカバーテープ3を熱シールする。その際、ポケット2aの周囲において、熱シールによって形成されたシール部6がポケット2aを囲んで繋がっているように熱シールする。
【0073】
例えば、ポケット2a間に湾曲状のシール部6を形成する場合、図20に示すように、シールごて10cの熱シール面10dには、湾曲状のシール部6を形成するための湾曲状を含んだ突起部10eが形成されている。したがって、熱シール時に、この熱シール面10dの突起部10eをカバーテープ3上から押し当てることにより、湾曲状のシール部6をポケット2a間に形成できる。なお、隣り合ったポケット2aのピッチに対応させて1回の熱シールごとに前記ピッチずつキャリアテープ2を送ってシールごて10cで熱シールする。
【0074】
したがって、シールごて10cの突起部10eのテープ送り方向と平行な水平突起部10gを前記ピッチより十分に長く形成しておくことにより、シールごて10cの1回ごとの熱シールによりテープ送り方向と平行なシール部6を重複させて熱シールすることができる。その結果、各ポケット2aの周囲においてシール部6が確実に繋がるように熱シールすることができる。
【0075】
その後、ステップS4に示す巻き取りを行う。すなわち、熱シールを終えたキャリアテープ2を巻き取りリール10b(リール4)に巻き取って、半導体装置5を収容したテープ・リール1を完成させる。
【0076】
その後、ステップS5に示す梱包を行う。ここでは、内装箱11にテープ・リール1を入れて梱包する。その後、ステップS6に示す出荷となる。
【0077】
図21に示す変形例は、例えば、ポケット2aにベアチップ12が収容されたキャリアテープ2に対してカバーテープ3の熱シールを行い、前記熱シール後、所定の複数のポケット2aの領域ごとに切断手段(例えば、はさみ等)15によってキャリアテープ2を切断し、前記切断されたキャリアテープ2を梱包して出荷するものである。すなわち、複数のポケット2aを有する領域単位にキャリアテープ2を個片化し、この個片化されたキャリアテープ2の状態を出荷形態として出荷するものである。
【0078】
これにより、顧客の要求数に応じて、要求数単位に切断を行って出荷することができる。さらに、トレイ包装より簡易包装が可能なため、輸送コストを大幅に低減することができる。
【0079】
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、テープ・リール1において、少なくともカバーテープ3がアルミニウム層3aを有し、かつキャリアテープ2とカバーテープ3の熱シールによるシール部6がポケット2aを囲んで繋がっていることにより、テープ・リール1の状態で防湿環境を維持することができる。
【0080】
さらに、テープ・リール1の状態で防湿環境を維持することができるため、内装箱11にそのままテープ・リール1を収容して梱包することが可能になり、簡易的な包装で出荷することが可能になる。
【0081】
また、カバーテープ3に加えてキャリアテープ2もアルミニウム層2fを有することにより、テープ・リール1における防湿環境をさらに強化することができる。
【0082】
さらに、テープ・リール1で防湿環境を維持することができるため、防湿袋の使用を廃止することができ、防湿袋の開封後実装条件を無くすことができる。すなわち、防湿袋開封後の実装の時間的制約を無くすことができる。
【0083】
また、キャリアテープ2におけるシール部6がポケット2aを囲んで繋がっていることにより、必要な数量の製品を取り出した際にも、キャリアテープ2に残った製品の防湿効果は低下させることなくテープ・リール1の状態で保管することができる。
【0084】
また、防湿袋、シリカゲルおよびインジケータカード等の防湿用梱包材の部品点数を削減することができ、梱包費用の削減と作業費の低減化を図ることができる。その結果、テープ・リール1の防湿環境の維持における原価低減化を図ることができる。さらに、簡易的な包装を実現できるため、環境に負荷を与えない包装を実現できる。
【0085】
また、防湿袋を廃止できるため、脱気作業も無くすことができ、脱気作業によって発生するリールの変形等の不良ポテンシャルを排除することができる。
【0086】
また、テープ・リールでの防湿環境の維持を実現できるため、製品(半導体装置)をテープ・リール1から取り出す実装装置の小型化を図ることができ、これにより、スペース効率の向上を図ることができる。
【0087】
また、製品情報が書き込まれたバーコード13やミューチップ8をカバーテープ3もしくはキャリアテープ2に取り付けることにより、製品の個別情報を追跡することが可能になる。
【0088】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0089】
例えば、前記実施の形態で説明したポケット2aに収容される半導体装置5は、QFP(Quad Flat Package)やQFN(QuadFlatNon-leaded Package) 等のリードフレームタイプであってもよく、またBGA(Ball Grid Array)やLGA(LandGridArray)等の基板タイプであっもよく、さらにベアチップ12等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、キャリアテープを用いた電子部品の収容技術に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法で用いられるテープ・リールの構造の一例を一部破断して示す側面図と拡大部分断面図である。
【図2】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造とシール部を示す部分拡大平面図である。
【図3】図1に示すテープ・リールにおけるキャリアテープの基材の構造の一例を示す断面図である。
【図4】図1に示すテープ・リールにおけるキャリアテープの基材の構造の変形例を示す断面図である。
【図5】図1に示すテープ・リールにおけるカバーテープの基材の構造の一例を示す断面図である。
【図6】図1に示すテープ・リールにおけるカバーテープの基材の構造の変形例を示す断面図である。
【図7】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図である。
【図8】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図である。
【図9】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図である。
【図10】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図である。
【図11】図1に示すテープ・リールのキャリアテープの構造と変形例のシール部を示す部分平面図および拡大平面図である。
【図12】図1に示すテープ・リールのキャリアテープにおける変形例のシール部を示す拡大平面図である。
【図13】図1に示すテープ・リールにおける変形例のキャリアテープの構造とそのシール部を示す部分平面図である。
【図14】図1に示すテープ・リールにおける変形例のキャリアテープの構造とそのシール部を示す部分平面図である。
【図15】図1に示すテープ・リールにおける変形例のキャリアテープの構造とそのシール部を示す部分平面図である。
【図16】図15に示すキャリアテープの長手方向に沿った方向の断面の構造の一例を示す拡大部分断面図である。
【図17】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を示す製造プロセスフロー図である。
【図18】図17に示す半導体装置の製造方法で用いられるテーピング装置の構造の一例を示す構成概略図である。
【図19】図18に示すテーピング装置の熱シール部の要部の構造の一例を示す部分拡大斜視図である。
【図20】図19に示す熱シール部におけるシールごての熱シール面の構造の一例を示す裏面図である。
【図21】本発明の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法で用いられるキャリアテープの出荷形態の一例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
【0092】
1 テープ・リール
2 キャリアテープ
2a ポケット(凹部)
2b 第1のポケット(第1の凹部)
2c 第2のポケット(第2の凹部)
2d 中心
2e スプロケットホール
2f アルミニウム層
2g ポリスチレン層
3 カバーテープ
3a アルミニウム層
3b ナイロン層
3c ポリエステル層
3d ポリエチレン層
3e 無機物バリア層
4 リール
5 半導体装置
6 シール部
6a 剥離基点
6b 中心
6c 連結部
7 剥離方向
8 ミューチップ(半導体チップ)
9 トレイ
10 テーピング装置
10a 送り出しリール
10b 巻き取りリール
10c シールごて
10d 熱シール面
10e 突起部
10f 熱シール部
10g 水平突起部
11 内装箱
12 ベアチップ
13 バーコード
14 シール形成方向
15 切断手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)複数の凹部が設けられ、高分子材料からなるキャリアテープと、アルミニウム層を備えたカバーテープとを有するテープ・リールを準備する工程と、
(b)前記キャリアテープの前記凹部に半導体装置を収容する工程と、
(c)前記凹部の周囲において前記キャリアテープと前記カバーテープを熱シールする工程と、
(d)前記キャリアテープを前記リールに巻き取る工程とを有し、
前記熱シールによって形成されたシール部が前記凹部を囲んで繋がっていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は複数の前記凹部を囲んで繋がっていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記カバーテープの剥離方向に対して平行に並んだ凹部列の凹部間に形成された前記シール部は、前記カバーテープの前記剥離方向に向かって剥離基点から徐々に広がるように形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープの前記複数の凹部のうち、隣り合った第1の凹部と第2の凹部において、前記第1の凹部の中心と前記シール部の中心の距離は、前記第2の凹部の中心と前記シール部の中心の距離より長いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項5】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープに前記凹部がマトリクス配列で複数形成されており、隣り合った前記凹部において、前記キャリアテープの長手方向の凹部間のピッチに比べて幅方向の凹部間のピッチの方が短いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は、円形に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項7】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記凹部が四角形に形成されており、前記シール部は、前記凹部の四角形の辺に沿って形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項8】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープはアルミニウム層を有していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項9】
請求項1記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープは、メモリ回路を有する半導体チップを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項10】
(a)複数の凹部が設けられたキャリアテープと、アルミニウム層を備えたカバーテープとを有するテープ・リールを準備する工程と、
(b)前記キャリアテープの前記凹部に半導体装置を収容する工程と、
(c)前記凹部の周囲において前記キャリアテープと前記カバーテープを熱シールする工程と、
(d)前記キャリアテープを前記リールに巻き取る工程とを有し、
前記熱シールによって形成されたシール部が前記凹部を囲んで繋がった状態で形成されており、前記カバーテープの剥離方向に対して平行に並んだ凹部列の凹部間に形成された前記シール部は、前記カバーテープの前記剥離方向に向かって剥離基点から徐々に広がるように形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項11】
請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は複数の前記凹部を囲んで繋がっていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項12】
請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープの前記複数の凹部のうち、隣り合った第1の凹部と第2の凹部において、前記第1の凹部の中心と前記シール部の中心の距離は、前記第2の凹部の中心と前記シール部の中心の距離より長いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項13】
請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記キャリアテープに前記凹部がマトリクス配列で複数形成されており、隣り合った前記凹部において、前記キャリアテープの長手方向の凹部間のピッチに比べて幅方向の凹部間のピッチの方が短いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項14】
請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は、円形に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項15】
(a)複数の凹部が設けられたキャリアテープと、アルミニウム層を備えたカバーテープとを有するテープ・リールを準備する工程と、
(b)前記キャリアテープの前記凹部に半導体装置を収容する工程と、
(c)前記凹部の周囲において前記キャリアテープと前記カバーテープを熱シールする工程と、
(d)前記キャリアテープを前記リールに巻き取る工程とを有し、
前記熱シールによって前記凹部の周囲にシール部が形成されており、前記キャリアテープの前記複数の凹部のうち、隣り合った第1の凹部と第2の凹部において、前記第1の凹部の中心と前記シール部の中心の距離は、前記第2の凹部の中心と前記シール部の中心の距離より長いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項16】
請求項15記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は複数の前記凹部を囲んで繋がっていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項17】
請求項15記載の半導体装置の製造方法において、前記カバーテープの剥離方向に対して平行に並んだ凹部列の凹部間に形成された前記シール部は、前記カバーテープの前記剥離方向に向かって剥離基点から徐々に広がるように形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項18】
請求項15記載の半導体装置の製造方法において、前記シール部は、円形に形成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項19】
(a)複数の凹部が設けられ、高分子材料からなるキャリアテープと、アルミニウム層を備えたカバーテープとを準備する工程と、
(b)前記キャリアテープの前記凹部に半導体装置を収容する工程と、
(c)前記凹部の周囲において前記キャリアテープと前記カバーテープを熱シールする工程と、
(d)所定の複数の凹部の領域ごとに前記キャリアテープを切断する工程と、
(e)前記切断されたキャリアテープを梱包して出荷する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−306403(P2006−306403A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−127451(P2005−127451)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】