説明

半導体集積回路及びそのレイアウト方法

【課題】短時間でレイアウト構成を行うことができる半導体集積回路及びそのレイアウト方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様である半導体集積回路100は、出力回路11、信号分岐用セル12、マスタ回路13及びチェッカ回路14を有する。出力回路11は、出力信号を出力する。信号分岐用セル12は、出力信号を分岐した第1及び第2の出力信号を出力する。第1及び第2の出力信号に分岐される前の出力信号が伝搬する共通線部である第1の配線16の長さは、制約値X以下である。マスタ回路13は、第1の出力信号を受ける。チェッカ回路14は、第2の出力信号を受け、マスタ回路13と冗長構成回路を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体集積回路及びそのレイアウト方法に関し、特に共通故障原因に着目した半導体集積回路及びそのレイアウト方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路は、障害対策などのために、通常の運用で必要なシステム以外のバックアップ用の予備システムを含む構成を有する場合がある。例として、マルチコアCPUにおけるCPUコアを挙げることができる。特に、自動車、航空宇宙機器及び医療機器向けのLSIなどの高信頼性製品においては、バックアップは特に重要である。
【0003】
マスタ型及びチェッカ型の冗長構成回路を有する高信頼性製品の耐故障率を大きく左右するパラメータの一つに、CCF(共通原因故障:Common Cause Failure)がある。CCFは、冗長構成回路の共通部分の故障を指す。共通部分が故障すると、冗長構成回路を構成するマスタ回路及びチェッカ回路の両方が動作不良となってしまう。そのため、耐故障性を向上するには、CCFを最小化することが不可欠である。CCFを最小化するには、例えばfRFMEA(耐故障性に関する故障モードと影響解析:Fault Robust Failure Mode and Effect Analysis)により該当箇所を検出し、該当箇所の故障率を基準値以下に抑制することが求められる。
【0004】
図4は、マスタ型及びチェッカ型の冗長構成回路を有する半導体集積回路300の要部のレイアウトを示すブロック図である。半導体集積回路300は、出力回路31、バッファB31〜33、マスタ回路33及びチェッカ回路34により構成される。出力回路31の出力は、バッファB31の入力と接続される。バッファB31の出力は、分岐配線35を介して、バッファB32及びB33の入力と接続される。バッファB32の出力は、マスタ回路33の入力と接続される。バッファB33の出力は、チェッカ回路34の入力と接続される。マスタ回路33及びチェッカ回路34は、冗長構成回路を構成する。ここで、出力回路31とバッファB31は近接配置され、その間の距離は無視できる程小さいものとする。
【0005】
半導体集積回路300では、信号を生成する出力回路31と、バッファB31及び分岐配線35の共通線部36が、共通部分である。ここで、共通線部36に着目する。共通線部36は、その長さが長いほど、故障率が増加する。そのため、CCFを低減するには、共通線部36の長さには制約がある。この制約値Xは、例えばfRFMEAにより求めることができる。制約値Xは、例えば共通線部36の長さや、バッファB31〜B33の相対位置として与えられる。制約値Xは、アーキテクチャ・プロセスから決まる特有の小さな値であり、設計時の要求仕様である。
【0006】
次いで、半導体集積回路300のレイアウト方法について説明する。図5は、半導体集積回路300のレイアウト方法を示すフローチャートである。まず、出力回路31、マスタ回路33及びチェッカ回路34を配置する(ステップS31)。
【0007】
次いで、バッファB31を出力回路31に近接して配置する。また、バッファB32及びB33を、バッファB31に近接して配置する。そして、出力回路31、バッファB31〜B33、マスタ回路33及びチェッカ回路34との間の配線を行う(ステップS32)。
【0008】
次いで、バッファB31とバッファB32との間の距離Laと、バッファB31とバッファB33との間の距離Lbを測定する(ステップS33)。測定した距離La及びLbが制約値X以下であるかを判定する(ステップS34)。判定結果がNGであれば、バッファB32及びB33を移動させてECO修正を行い、ステップS33に戻る(ステップS35)。判定結果がOKであれば、配置配線処理を終了する。これにより、半導体集積回路300のレイアウトを得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−151591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、発明者らは、通常の半導体集積回路のレイアウトツールには、以下の問題点があることを見出した。通常の半導体集積回路のレイアウトツールは、予め規定されたQoR(Quality of Result)を満足するレイアウトを作成するように構成されている。QoRとして考慮されるのは、例えば、レイアウトルール、電力や素子数の最小化、総配線長の最短化などである。QoRを向上するためには総配線長を短くする必要があるが、CCFを少なくするためには総配線長を長くする必要がある。つまり、QoRとCCFは、トレードオフの関係にある。
【0011】
ところが、自動配置配線ツールはQoRを考慮したレイアウトはできるものの、CCFを考慮したレイアウトを行うことができない。つまり、レイアウトツールは、QoRを満足するようにセルを配置する。図6は、QoRを考慮して作成された半導体集積回路400の要部のレイアウトを示すブロック図である。半導体集積回路400は、バッファB31〜B33の配置が、半導体集積回路300と異なる。半導体集積回路400のその他の構成は、半導体集積回路300と同様であるので、説明を省略する。
【0012】
図4に示す半導体集積回路300は、バッファB32及びB33が、バッファB31に近接して配置されている。よって、共通線部36の長さは制約値X以下であり、CCFを基準値以下に抑制できる。一方、QoRを考慮した場合、レイアウトツールは、図6に示す半導体集積回路400のように、総配線長が短くなるレイアウトを作成してしまう。その結果、共通線部36の長さが制約値Xを超えてしまう。この場合、CCFを基準値以下に抑制するには、ECO修正を行う必要がある。具体的には、図5に示すレイアウト方法のように、自動配置配線後にCCFの原因となる共通部分の配線長を測定し、共通部分が制約値を満足していない場合にはECO修正を行う。その結果、ECO修正に要する工数が追加されてしまう。
【0013】
また、出力回路31は、例えばクロック源、メモリ及びIO等であるが、特にメモリの出力分岐に対するECO修正は、容易に数千箇所以上の膨大な修正箇所が生じる。そのため、実際のECO修正には多大な工数を要する。従って、ECO修正が不要なレイアウト方法の確立が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様である半導体集積回路は、信号を出力する出力回路と、前記信号を分岐した第1及び第2の出力信号を出力し、前記第1及び前記第2の出力信号に分岐される前の前記信号が伝搬する共通線部の長さが所定の制約値以下である信号分岐用セルと、前記第1の出力信号を受けるマスタ回路と、前記第2の出力信号を受け、前記マスタ回路と冗長構成回路を構成するチェッカ回路と、を備えるものである。本発明の一態様である半導体集積回路では、共通線部の長さが所定の制約値以下であるため、CCF制約を満たすことが既知である。そのため、CCF制約を特に考慮せずにレイアウトを行っても、CCF制約を満たす半導体集積回路のレイアウトを得ることができる。
【0015】
本発明の一態様である半導体集積回路のレイアウト方法は、出力回路からの信号を分岐した第1及び第2の出力信号を出力し、前記第1及び前記第2の出力信号に分岐される前の前記信号が伝搬する共通線部の長さが所定の制約値以下である信号分岐用セルを作成し、前記出力回路、前記第1の出力信号を受けるマスタ回路及び前記第2の出力信号を受け、前記マスタ回路と冗長構成回路を構成するチェッカ回路を配置し、前記信号分岐用セルを、前記出力回路と、前記マスタ回路及び前記チェッカ回路と、の間に配置するものである。本発明の一態様である半導体集積回路のレイアウト方法では、共通線部の長さが所定の制約値以下であるため、CCF制約を満たすことが既知である。そのため、CCF制約を特に考慮せずにレイアウトを行っても、CCF制約を満たす半導体集積回路のレイアウトを得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、短時間でレイアウト構成を行うことができる半導体集積回路及びそのレイアウト方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施の形態1にかかる半導体集積回路100の要部のレイアウトを示すブロック図である。
【図2】半導体集積回路100のレイアウト方法を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態2にかかる半導体集積回路200の要部のレイアウトを示すブロック図である。
【図4】マスタ型及びチェッカ型の冗長構成回路を有する半導体集積回路300の要部のレイアウトを示すブロック図である。
【図5】半導体集積回路300のレイアウト方法を示すフローチャートである。
【図6】QoRを考慮して作成された半導体集積回路400の要部のレイアウトを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
【0019】
実施の形態1
以下、本発明の実施の形態1にかかる半導体集積回路について説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体集積回路100の要部のレイアウトを示すブロック図である。半導体集積回路100は、出力回路11、信号分岐用セル12、マスタ回路13及びチェッカ回路14を有する。
【0020】
出力回路11は、信号分岐用セル12に出力信号を出力する。図1では出力信号を1本の信号として表示しているが、出力信号は複数の信号であってもよい。
【0021】
信号分岐用セル12は、入力バッファB11、第1の出力バッファB12、第2の出力バッファB13及び分岐配線15を有する。入力バッファB11の入力は、出力回路11の出力と接続される。入力バッファB11の出力は、分岐配線15を介して、第1の出力バッファB12及び第3の出力バッファB13の入力と接続される。
【0022】
分岐配線15は、第1の配線16、第2の配線17及び第3の配線18を有する。第1の配線は入力バッファB11の出力と接続され、入力バッファB11からの出力信号を、第2の配線17及び第3の配線18に伝搬させる。なお、第1の配線16は、入力バッファB11からの出力信号が分岐される前に伝搬する信号線であり、CCF要因部となる共通線部を構成する。すなわち、共通線部である第1の配線16の長さは、CCFの制約値Xを満たす長さである。なお、本実施の形態において、第2の配線17の長さと第3の配線18の長さとは等しい。これにより、第1の出力バッファB12及び第2の出力バッファB13には、同じタイミングで信号が入力される。
【0023】
第2の配線17は、第1の配線16と第1の出力バッファB12との間に接続され、分岐された出力信号を第1の出力バッファB12に伝搬させる。第3の配線18は、第1の配線16と第2の出力バッファB13との間に接続され、分岐された出力信号を第2の出力バッファB13に伝搬させる。
【0024】
第1の出力バッファB12の出力は、マスタ回路13の入力と接続される。第2の出力バッファB13の出力は、チェッカ回路14の入力と接続される。
【0025】
次に、半導体集積回路100のレイアウト方法について説明する。図2は、半導体集積回路100のレイアウト方法を示すフローチャートである。まず、信号分岐用セル12を作成する(ステップS11)。次いで、出力回路11、マスタ回路13及びチェッカ回路14を配置する(ステップS12)。その後、信号分岐用セル12を出力回路11に近接して配置し、信号分岐用セル12と出力回路11、マスタ回路13及びチェッカ回路14との間の配線を行う(ステップS13)。その結果、半導体集積回路100のレイアウトを得ることができる。
【0026】
半導体集積回路100では、信号分岐用セル12を作成するので、入力バッファB11、第1の出力バッファB12及び第2の出力バッファB13の配置が予め固定される。つまり、共通線部である第1の配線16がCCFの制約値Xを満たしていることが既知であるため、設計者及び配置配線ツールは、信号分岐用セル12を出力回路11に近接配置することで、CCF制約を考慮すること無く、自動で配置配線を行うことが可能となる。その結果、ECO修正を行う必要がない。従って、本構成によれば、短時間で設計を行うことができる半導体集積回路及びそのレイアウト方法を提供することができる。
【0027】
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる半導体集積回路について説明する。図3は、実施の形態2にかかる半導体集積回路200の要部のレイアウトを示すブロック図である。半導体集積回路200は、出力回路21、信号分岐部セル22、マスタ回路23及びチェッカ回路24を有する。
【0028】
出力回路21は、m(mは、1以上の整数)入力n(nは、2以上の整数)出力の回路構成を有する。信号分岐部セル22は、入力バッファB21_1〜B21_n、第1の出力バッファB22_1〜B22_n及び第2の出力バッファB23_1〜B23_nを有する。すなわち、信号分岐部セル22は、実施の形態1にかかる信号分岐用セル12がn個並列に配置された1つのセルとして構成され、出力回路21に近接して配置される。マスタ回路23及びチェッカ回路24は、それぞれn本の入力を有する。半導体集積回路200のその他の構成は、半導体集積回路100と同様であるので、説明を省略する。
【0029】
また、半導体集積回路200のレイアウト方法は、信号分岐用セル12を信号分岐部セル22に入れ替える他は、図2示す半導体集積回路100のレイアウト方法と同様であるので、説明を省略する。なお、信号分岐部セル22を作成して配置することは、n個の信号分岐用セル12を作成して並列に配置することと同意である。
【0030】
本構成によれば、出力回路の出力信号が複数である場合も、実施の形態1にかかる半導体集積回路100と同様の作用効果を奏する半導体集積回路200を得ることが可能である。
【0031】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、1個の入力バッファに対し2個の出力バッファが設けられる構成について説明したが、出力バッファは3個以上設けることも可能である。
【0032】
また、図2に示すフローチャートにおいて、ステップS11及びステップS12の順番を入れ換えることが可能である。
【符号の説明】
【0033】
11、21、31 出力回路
12 信号分岐用セル
13、23、33 マスタ回路
14、24、34 チェッカ回路
15、35 分岐配線
16 第1の配線
17 第2の配線
18 第3の配線
22 信号分岐部セル
36 共通線部
100、200、300、400 半導体集積回路
B11、B21_1〜B21_n 入力バッファ
B12、B22_1〜B22_n 第1の出力バッファ
B13、B23_1〜B23_n 第2の出力バッファ
B31〜33 バッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号を出力する出力回路と、
前記信号を分岐した第1及び第2の出力信号を出力し、前記第1及び前記第2の出力信号に分岐される前の前記信号が伝搬する共通線部の長さが所定の制約値以下である信号分岐用セルと、
前記第1の出力信号を受けるマスタ回路と、
前記第2の出力信号を受け、前記マスタ回路と冗長構成回路を構成するチェッカ回路と、を備える、
半導体集積回路。
【請求項2】
前記信号分岐用セルは、
前記出力回路からの前記信号を受ける入力バッファと、
前記第1の出力信号を出力する第1の出力バッファと、
前記第2の出力信号を出力する第2の出力バッファと、
前記入力バッファと、前記第1及び前記第2の出力バッファと、の間に接続され、前記信号を前記第1及び前記第2の出力信号に分岐させる分岐配線と、を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記分岐配線は、
前記入力バッファを介して入力される前記信号を伝搬させる、前記共通線部である第1の配線と、
前記第1の配線から分岐された前記第1の出力信号を前記第1の出力バッファへ伝搬させる第2の配線と、
前記第1の配線から分岐された前記第2の出力信号を前記第2の出力バッファへ伝搬させる第3の配線と、を備えることを特徴とする、
請求項2に記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記第2の配線の長さは、前記第3の配線の長さと等しいことを特徴とする、
請求項3に記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記信号分岐用セルは、前記出力回路に近接して形成されることを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体集積回路
【請求項6】
n(nは、2以上の整数)個の前記信号分岐用セルを備え、
前記出力回路は、n本の前記信号を、前記n個の前記信号分岐用セルのそれぞれへ出力し、
前記マスタ回路は、前記n本の前記信号から分岐されたn本の前記第1の出力信号を受け、
前記チェッカ回路は、前記n本の前記信号から分岐されたn本の前記第2の出力信号を受け、
前記n個の前記信号分岐用セルは、一つの信号分岐部セルとして形成されることを特徴とする、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体集積回路。
【請求項7】
前記信号分岐部セルは、前記出力回路に近接して形成されることを特徴とする、
請求項6に記載の半導体集積回路
【請求項8】
出力回路からの信号を分岐した第1及び第2の出力信号を出力し、前記第1及び前記第2の出力信号に分岐される前の前記信号が伝搬する共通線部の長さが所定の制約値以下である信号分岐用セルを作成し、
前記出力回路、前記第1の出力信号を受けるマスタ回路及び前記第2の出力信号を受け、前記マスタ回路と冗長構成回路を構成するチェッカ回路を配置し、
前記信号分岐用セルを、前記出力回路と、前記マスタ回路及び前記チェッカ回路と、の間に配置する、
半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項9】
前記信号分岐用セルは、
前記出力回路からの前記信号を受ける入力バッファと、
前記第1の出力信号を出力する第1の出力バッファと、
前記第2の出力信号を出力する第2の出力バッファと、
前記入力バッファと、前記第1及び前記第2の出力バッファと、の間に接続され、前記信号を前記第1及び前記第2の出力信号に分岐させる分岐配線と、を備えることを特徴とする、
請求項8に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項10】
前記分岐配線は、
前記入力バッファを介して入力される前記信号を伝搬させる、前記共通線部である第1の配線と、
前記第1の配線から分岐された前記第1の出力信号を前記第1の出力バッファへ伝搬させる第2の配線と、
前記第1の配線から分岐された前記第2の出力信号を前記第2の出力バッファへ伝搬させる第3の配線と、を備えることを特徴とする、
請求項9に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項11】
前記第2の配線の長さは、前記第3の配線の長さと等しいことを特徴とする、
請求項10に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項12】
前記信号分岐用セルを、前記出力回路に近接して配置することを特徴とする、
請求項8乃至11のいずれか一項に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項13】
n(nは、2以上の整数)個の前記信号分岐用セルを備え、
前記出力回路は、n本の前記信号を、前記n個の前記信号分岐用セルのそれぞれへ出力し、
前記マスタ回路は、前記n本の前記信号から分岐されたn本の前記第1の出力信号を受け、
前記チェッカ回路は、前記n本の前記信号から分岐されたn本の前記第2の出力信号を受け、
前記n個の前記信号分岐用セルを、一つの信号分岐部セルとして形成することを特徴とする、
請求項8乃至11のいずれか一項に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
【請求項14】
前記信号分岐部セルを、前記出力回路に近接して配置することを特徴とする、
請求項13に記載の半導体集積回路のレイアウト方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−212810(P2012−212810A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78264(P2011−78264)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】