説明

印刷システム、アクセス元集計システム、及び、印刷システム用プログラム

【課題】本発明は、コンテンツ内に含まれるリンク先へのアクセスを容易にし、且つ、コンテンツを印刷した印刷システムを特定する情報をリンク先に通知することを目的とする。
【解決手段】第1データの中から、第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、印刷システムの利用者を特定する特定情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上のコンテンツを印刷可能な印刷システム、アクセス元集計システム、及び、印刷システム用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットは一般消費者の家庭にまで広く普及し、企業は、それら消費者をターゲットとして、多くのホームページに、自社商品やサービスを紹介するホームページへのアクセス元としての広告を掲載していた。
【0003】
それら広告には、ホームページが印刷された場合でも、その広告のリンク先に辿り着けるように、広告内に2次元コードやバーコードなどの画像コードを備えたものがあった。
【0004】
そして、企業は、消費者に、印刷媒体に掲載した画像コードを読み取らせ、企業ホームページにアクセスさせることにより、どの画像コードからアクセスされたものかを判断し、広告効果を集計していた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−111909
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる場合、企業が集計できる広告効果は、予め企業側が設定、掲載した画像コードからのアクセスのみで、ホームページに掲載の広告内に画像コードが存在しない場合には、広告効果は集計できない。
【0007】
さらに、広告内に画像コードがあり、その広告を印刷し、配布してくれる人がいたとしても、印刷物の画像コードは予め企業が作成したものであるため、印刷した人、つまりその企業を紹介した人の情報は一切含まれていない。
【0008】
そのため、企業は、画像コードからのアクセスか否かは集計できても、誰によって印刷され紹介された画像コードからのアクセスなのかは判断できず、詳細な広告効果の集計はできなかった。
【0009】
本発明は、コンテンツ内に含まれるリンク先へのアクセスを容易にし、且つ、コンテンツを印刷した印刷システムを特定する情報をリンク先に通知することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記従来の課題に鑑みなされた本発明は、第1データの中から、第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、印刷システムの利用者を特定する特定情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本願発明によれば、リンク先アドレスを示す画像コードが、予めコンテンツデータに含まれていなくても、そのコンテンツを印刷することにより生じる、リンク情報の喪失を防止できる。
【0012】
さらに、画像コードには、リンク先アドレスとともに、その画像コードを印刷した印刷システムを特定する情報が含まれるため、画像コードを画像コード読取装置で読み取ることで、画像コードにより特定されるリンク先に容易にアクセス可能であるとともに、リンク先に印刷システムの特定情報を提供できる。
【0013】
また、リンク先のサーバは、印刷システムから送信される特定情報を集計することで、どの印刷システムにより印刷された画像コードから、何回のアクセスがあったかが分かる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本願の請求項1に係る発明は、一又は複数の第2データへのリンク先アドレス情報を含んだ第1データを印刷可能な印刷手段を備えた印刷システムであって、前記第1データの中から、前記第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、前記印刷システムを特定する特定情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする印刷システムである。
【0015】
これにより、第1データを印刷出力する際、画像コード読取装置が読み取り可能な形式で、リンク情報と印刷システムを特定する情報が含まれた画像コードを付加して印刷媒体に印刷が可能である。
【0016】
なお、印刷システムにおける、印刷手段を備えた装置は、少なくとも、印刷機能を備えていれば足り、それは複合機であっても、ファクシミリ装置であってもよく、プリンタ単体からなる装置であってもよい。さらには、そのような一装置からなるものに限られることはなく、情報処理装置と印刷手段を備えた装置がネットワークを介して接続されているような、複数の装置からなる印刷システムであってもよい。
【0017】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の印刷システムと、前記印刷システムにコンテンツを提供するサーバと、を備えたアクセス元集計システムであって、前記印刷システムは、前記印刷手段により印刷された前記画像コードを備えた印刷媒体から画像コードを読み取る読取手段と、前記読取手段に読み取らせた画像コードから、前記リンク情報を取得するリンク情報取得手段と、前記リンク情報取得手段によって取得した前記リンク情報に基づいて、前記リンク先にアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段により、前記リンク先にアクセスする際、前記特定情報を送信する特定情報送信手段と、を備え、前記サーバは、前記特定情報送信手段により送信される前記特定情報を受信する特定情報受信手段と、前記アクセス手段によるアクセスに基づいてコンテンツを提供するコンテンツ提供手段と、を備えたことを特徴とするアクセス元集計システムである。
【0018】
これにより、リンク先情報と印刷システムを特定する情報が含まれた画像コードを印刷し、さらに、その画像コードを画像コード読取装置で読み取り、その画像コードに基づいてリンク先にアクセスすることが可能となる。
【0019】
また、リンク先にアクセスするとともに、印刷した印刷システムを特定する情報も送信することができ、サーバはその特定情報を受信し、集計することができる。
【0020】
請求項3に係る発明は、一又は複数の第2データへのリンク先アドレス情報を含んだ第1データを印刷可能な印刷手段を備えた印刷システムに搭載可能なコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記第1データの中から、前記第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、前記印刷システムの利用者を特定する特定情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させる出力制御手段と、して機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
【0021】
これにより、第1データを印刷出力する際、画像コード読取装置が読み取り可能な形式で、リンク情報と印刷システムを特定する情報が含まれた画像コードを付加して印刷媒体に印刷が可能である。
【実施例】
【0022】
以下、本発明の印刷システムを備えた複合機を含むネットワークシステムについて、図面を用いて説明する。なお、本発明は以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することが可能であることは云うまでもない。
【0023】
図1はネットワークシステムの構成を示す図である。図から明らかなとおり、このネットワークシステム1は、情報の管理機能を備えた情報処理装置としてのパソコン10と、各種機能を実現可能な外部装置としての複合機20と、2次元コード(画像コード)読取機能を備えた携帯端末30が、ネットワーク回線40を介して接続されている。
【0024】
パソコン10は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、パソコン10の各動作(パソコン10全体)について、このROMに記憶されたプログラムに基づき制御を行う制御部100と、ネットワーク回線40に接続され、このネットワーク回線40を制御する通信部102、パソコン10の利用者からの指示を受け付ける操作部104、各種情報を表示する表示部106、及び、ハードディスク等から構成された記憶部108を備えている。
【0025】
複合機20は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、複合機20の各動作(複合機20全体)についての制御を行う制御部200と、画像形成手段としての記録部202と、画像読取手段としての読取部204と、マイクとしての音声入力部206と、スピーカとしての音声出力部208と、着脱メディア2101が装着されるメディアIF部210と、ハードディスクや不揮発性メモリ等から構成され、パソコンや外部サーバ等から送信されるデータや、利用者を特定する情報、作成した2次元コード等を記憶する記憶部220を備えている。
【0026】
また、電話回線60に接続され、この電話回線60を制御する回線通信部212と、ネットワーク回線40に接続され、このネットワーク回線40を制御する通信部214と、複合機20の利用者からの指示を受け付ける操作部216と、各種情報を表示する表示部218とを備えている。
【0027】
なお、複合機20は、読取部204により読み取った画像から、バーコード等の1次元コードや、QRコード(登録商標)等の2次元コードを検出する手段を備えており、その検出した各種コードに基づいて、例えば、後述のサーバ80やパソコン10とのアクセスを可能とする構成になっている。
【0028】
携帯端末30は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、携帯端末30の各動作(携帯端末30全体)についての制御を行う制御部300と、カメラ等の画像読取手段としての読取部310と、ハードディスクや不揮発性メモリ等から構成される記憶部308を備えている。
【0029】
なお、図1では、携帯端末30は、通信部214がネットワーク40と接続されているが、無線通信により、後述するサーバ80やパソコン10との通信が可能である。
【0030】
また、ネットワーク40に接続され、このネットワーク回線40を制御する通信部302と、携帯端末30の利用者からの指示を受け付ける操作部304と、及び、各種情報を表示する表示部306とを備えている。
【0031】
なお、これらの機器は、ルータ70を介して、外部のインターネット網50とつながっており、同じくインターネット網50に接続されたサーバ80と独自にデータのやり取りが可能となっており、サーバ80が提供するホームページやコンテンツを閲覧、利用することができる。
【0032】
図1では、サーバは、サーバ80しか図示されていないが、もちろん、ひとつのサーバとだけの通信に限られるものではない。
【0033】
サーバ80は、CPU、ROM、RAM等(図示せず。)を備え、サーバ80の各動作(サーバ80全体)について、このROMに記憶されたプログラムに基づき制御を行う制御部800と、インターネット回線50に接続され、このインターネット回線50を制御する通信部806、サーバ80の管理者からの指示を受け付ける操作部804、各種情報を表示する表示部802、及び、ハードディスク等から構成された記憶部808を備えている。
【0034】
なお、記憶部808は、パソコン10や、複合機20、携帯端末30等のクライアントとなる情報処理装置からの要求に応じるための、ウェブページ等のコンテンツが記憶されている。
【0035】
次に、上記の通り構成されたネットワークシステム1における、印刷システムの処理について、図面を用いて説明する。
【0036】
(複合機処理)
図2は、複合機により行われるメインとなる処理のフローを示したものである。なお、このフローに示される処理は、複合機20の制御部200により行われる。より具体的には、制御部200を構成するCPUがROM等に記憶されたプログラムにしたがい実行されるものである。
【0037】
まず、制御部200は、複合機20の操作部216から、又は、パソコン10から何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機し(S205)、何らかの指令が入力されると、その指令が、複合機20の利用者情報の登録か否かを判断する(S210)。
【0038】
ここで、利用者情報を登録すると判断すると(S210:YES)、S215に移行し、利用者により複合機20の操作部216やパソコン10の操作部104から入力された利用者情報を記憶部220に記憶する。
【0039】
この利用者情報は、後述する印刷処理の中で、コンテンツの中に、リンク先情報が含まれていた場合、コンテンツを印刷した印刷システムを特定するための情報として用いられるものである。
【0040】
そして、S205に戻り、何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機する。
【0041】
なお、利用者情報は利用者個人を特定するものに限ることはなく、この複合機20、もしくは、印刷システムを特定するものであってもよい。
【0042】
一方、入力された指令が、利用者情報の登録ではないと判断すると(S210:NO)、その指令はインターネット接続を実行するものであるか否かを判断する(S220)。
【0043】
ここでいうインターネット接続とは、パソコン10とは独立し、複合機20が単独で行う処理を例示する。
【0044】
S220での処理でインターネットに接続と判断された場合(S220:YES)、そのアクセス先の入力が操作部216から、URL(Uniform Resource Locator)が直接入力されたか否かを判断する(S225)。
【0045】
そして、その結果、操作部216からのURL入力ではないと判断すると(S225:NO)、次いで、そのアクセス先入力が、読取部204を介しなされる、印刷物に印刷された2次元コードの読み取りによる入力であるか否かを判断する(S230)。
【0046】
なお、この2次元コードによるアクセス先入力の詳細ついては、公知の技術であり省略する。
【0047】
S230において、インターネットへの接続のためのアクセス先入力が、スキャナからの2次元コードの読み取りである場合(S230:YES)、後述するスキャナ一元化情報入力処理(S235)を実行する。
【0048】
一方、スキャナからの2次元コードの読み取りではない場合(S230:NO)、すなわち、S220における指令は、アクセス先の入力ではないとして、S205に移行する。なお、S205への以降は、所定時間経過後、もしくは、操作部216が備えるキャンセルボタンの押下などに行われるようにすると好適である。このように構成すれば、所定時間何も入力がない場合でも、URL入力待機のまま他の処理が実行できないという不具合を生じることはない。
【0049】
一方、S225で、利用者によりアクセス先の入力が操作部216から、URLが直接入力されたと判断すると(S225:YES)、そのURLに特定されるアクセス先が、ウェブページか否かを判断し、ウェブページの閲覧ではないと判断すると(S240:NO)、S245に移行し、その他の処理を実行する。
【0050】
この、その他の処理S245は、例えば、ファームウェアのアップデートや、データのアップロード等の、インターネット接続を必要とする処理を例示する。
【0051】
この、その他の処理S245を終えると、S205に戻り、何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機する。
【0052】
また、S240で、ウェブページの閲覧であると判断すると(S240:YES)、そのウェブページを印刷出力するか否かを判断する(S250)。
【0053】
この判断は、利用者の操作部216による操作により判断されるものであって、ウェブページを印刷出力しないと判断すると(S250:NO)、S205に戻り、何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機する。
【0054】
一方、ウェブページを印刷出力すると判断すると(S250:YES)、後述する印刷処理を実行する(S255)。
【0055】
印刷処理S255終了後は、S205に戻り、何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機する。
【0056】
また、複合機20の操作部216から、又は、パソコン10からの何らかの処理の実行をするための指令が、利用者情報登録でもなく、インターネットへの接続指令でもないと判断すると(S220:NO)、その指令は、印刷出力の指令か否かを判断する(S260)。
【0057】
そして、その指令が、印刷出力指令であると判断すると(S260:YES)、S255に移行し、後述する印刷処理を実行する。なお、この場合の印刷処理指令は、パソコン10からの印刷指令が代表的なものである。
【0058】
一方で、指令が、印刷出力指令ではないと判断すると(S260:NO)、S265に移行し、その他の処理を実行する。
【0059】
なお、ここでいう、その他の処理とは、上述した利用者情報登録指令、インターネット接続指令、印刷出力指令以外の指令による処理を示すものであって、音声入力部206,音声出力部208等を利用した電話通話や、着脱メディア2101からのデータ読み込み、データ書き込み等が挙げられる。
【0060】
そして、S265の、その他の処理が終了すると、S205に戻り、何らかの処理の実行をするための指令が入力されるまで待機する。
【0061】
以上が、複合機20が行うメイン処理のフローの説明である。以下に、印刷処理、及び、スキャナ一元化情報入力処理について詳述する。
【0062】
(印刷処理)
図3、及び、図4は印刷処理のフローを示したものである。
【0063】
この印刷処理は、複合機20が直接サーバ80から取得したコンテンツや、パソコン10や携帯端末30がサーバ80から取得したコンテンツを複合機20に転送したデータ、パソコン10や携帯端末30が作成したデータに、リンク情報を付与して印刷するための処理である。
【0064】
先ずはじめに、制御部200は、印刷指令を受信すると(S305)、アクセス先情報を備えた2次元コードを、印刷対象データと共に印刷するか否かを、利用者に判断させるべく、図5(a)のように表示部218に表示させ、待機する。そして、利用者が、操作部216のカーソルキーを操作しNOを選択することにより、2次元コードを印刷しないと判断すると(S310:NO)、S315に移行する。S315では、通常の印刷処理を行い、印刷処理を終了する。
【0065】
図5(a)は、表示部218に表示され、「2次元コードを印刷しますか?」という問いかけになっており、利用者は、操作部216のカーソルキーを操作し、YESもしくはNOを選択可能となっている。
【0066】
一方、利用者が、操作部216のカーソルキーを操作しYESを選択することにより、2次元コードを印刷すると判断した場合(S310:YES)、印刷対象データ内のリンク情報の検出を行う(S320)。
【0067】
このリンク情報の検出は、例えば、あるHTML(Hyper Text Markup Language)形式のデータに基づいて表示されるウェブページを印刷する場合、そのHTMLデータ内に含まれるリンク情報を示す部分を検出することにより可能である。
【0068】
リンク情報を示す部分とは、例えば、HTML構文では、<a href=“http://www.○○○○.com/”>と表される部分であり、この場合、http://www.○○○○.comがリンク先のURLとなっている。
【0069】
S320でのリンク情報の検出により、印刷対象データ内にリンク情報が存在するか否かを判断する(S325)。そして、判断の結果、リンク情報が含まれていないと判断すると(S325:NO)、リンク情報としての2次元コードを作成する必要はないため、S315に移行し、2次元コードを印刷せず、通常の印刷処理を行う。その後、印刷処理を終了する。
【0070】
一方、リンク情報が含まれていると判断すると(S325:YES)、前述した複合機処理フロー内のS210,S215の処理により、利用者情報が、記憶部220に記憶されているか否かの判断を行う(S330)。
【0071】
ここで、利用者情報が登録されていないと判断すると(S330:NO)、S320で検出されたリンク情報のみを備えた2次元コードの作成を開始し(S335)、S350に移行する。
【0072】
また、利用者情報が登録されていると判断すると(S330:YES)、その利用者情報とリンク情報を含んだ2次元コードを作成するか否かを判断する(S340)。ここで、利用者情報を含めないと判断すると(S340:NO)、S320で検出されたアクセス先情報のみを備えた2次元コードの作成を開始し(S335)、S350に移行する。
【0073】
このS340での判断は、表示部218に表示される図5(b)のような「利用者情報を含ませますか?」という表示に対し、利用者が操作部216のカーソルキーを操作し、YESもしくはNOを選択する判断に基づいて、制御部200はS340での判断を行う。
【0074】
S340で、利用者情報とリンク情報を含んだ2次元コードを作成すると判断すると(S340:YES)、利用者情報とリンク情報を含んだ2次元コードの作成を開始し(S345)、S350に移行する。
【0075】
S345で作成した2次元コードには、リンク情報、及び、利用者情報が含まれているので、後述するスキャナ一元化入力処理にて、この2次元コードを読み取ると、容易にリンク先にアクセスすることができるとともに、どの利用者により印刷された2次元コードからのアクセスかを、非アクセス側に伝えることができる。
【0076】
そして、S350以降の処理では、S345までに作成した2次元コードを、印刷するか否かを、各種条件に基づいて判断していく処理である。
【0077】
また、S335,S345では、2次元コード作成の開始処理であるため、2次元コードを作成しつつ、S350以降の処理を実行することができ、印刷処理全体の処理時間を短縮することができる。
【0078】
S350では、印刷対象データを取得したサーバとリンク情報により特定されるサーバが、別のサーバである場合に、先に作成した2次元コードを印刷するか否かを判断し、別のサーバがリンク先となっていない場合でも印刷、すなわち、どのサーバがリンク先となっている場合でも印刷すると判断すると(S350:NO)、S405に移行する。
【0079】
この判断(S350:NO)により、どこのサーバがリンク先となっているか否かを問わず、2次元コードを印刷対象とすることができる。
【0080】
このS350における判断は、図5(c)に示すように表示部218に、「別サーバの2次元コードのみを印刷しますか?」と表示し、利用者による操作部216のカーソルキーの操作により、YESもしくはNOを選択することで、その選択に基づいて、制御部200は判断する。
【0081】
なお、同一であるか又は別サーバであるかを判断する方法としては、S320で検出したアクセス先のURLと、その印刷対象データを取得した先のURLの、ドメイン名に相当する部分を比較し、それらが同一であった場合、同一サーバとして判断する。なお、同一でない場合は、別サーバと判断して処理をする。
【0082】
そして、S405では、どのサーバをリンク先と設定しているかを問わず印刷対象としている2次元コードのうち、すでに印刷対象データ内に、2次元コードが付されているリンク情報にも2次元コードを付すか否かを判断する。
【0083】
このS405における判断は、図5(d)に示すように表示部218に、「2次元コードが付加されていないものだけを印刷しますか?」と表示し、利用者による操作部216のカーソルキーの操作により、YESもしくはNOを選択することで、その選択に基づいて、制御部200は判断する。
【0084】
ここで、予め印刷データ内に2次元コードが付加されていないリンク情報のみに2次元コードを付加すると判断すると(S405:YES)、印刷する際に、2次元コードが予め付されていないリンク情報のみに、S335もしくはS345で作成した2次元コードを付加して印刷する(S410)。
【0085】
ここまでの処理により、印刷される2次元コードは、リンク情報が、どのサーバがリンク先となっているか否かを問わず、印刷対象データに予め2次元コードが付されていないものだけに対して2次元コードを付加して印刷することができる。
【0086】
これにより、予め2次元コードが付されている場合に、重複して2次元コードを付すことを防止できる。
【0087】
一方、すでに2次元コードが付加されていても2次元コードを付加すると判断すると(S405:NO)、印刷する際に、すべてのリンク情報に対して、S335もしくはS345で作成した2次元コードを付加して印刷する(S415)。
【0088】
ここまでの処理により、リンク情報が、どのサーバがリンク先となっているか否かを問わず、印刷データに予め2次元コードが付されていても2次元コードを付加して印刷することができる。
【0089】
これにより、予め2次元コードが付されていても、その2次元コードが解像度の関係上、読み取り可能な程度に印刷できなくても、新たに2次元コードを作成し、付与することで、リンク先にアクセスが可能となる。
【0090】
なお、2次元コードが、予め印刷データ内に含まれているか否かの判断方法としては、例えば、印刷対象となった情報がHTML形式データで表示されるウェブページの場合、そのHTMLデータ内に含まれる画像を示す部分(例えば、画像の拡張子がgifやjpg、bmp)に基づいて、画像だけを抽出し、それを、画像イメージとして2次元コードを読み取るプログラムに読み取らせ、判断することとしている。
【0091】
これにより、読み取れたものが2次元コードとして認識される。それ以外の読み取れない画像は、2次元コードが予め付されていない画像、もしくは、読み取れない2次元コードであると判断される。
【0092】
また、ウェブページ全体を画像イメージ化し、それを2次元コードを読み取るプログラムに読み取らせることによっても、2次元コードが存在するか否かを判断することができる。
【0093】
なお、本実施例で、パソコン10や携帯端末30が作成した印刷対象データの場合、印刷対象データ取得先のサーバが存在しないので、その場合は、S350での選択肢は、すべてNOの進むステップとなる。
【0094】
一方、S350で、印刷対象データを取得したサーバとリンク情報により特定されるサーバが、印刷対象データを取得したサーバと異なる場合のみ印刷すると判断すると(S350:YES)、S355に移行する。
【0095】
この判断により、印刷対象データを取得したサーバと異なるサーバをアクセス先とした場合のみに、2次元コードを付加することができる。
【0096】
S355では、すでに印刷データ内に、2次元コードが付されているアクセス先情報にも2次元コードを付すか否かを判断する。
【0097】
ここで、予め印刷データ内に2次元コードが付加されていないアクセス先情報のみに2次元コードを付加すると判断すると(S355:YES)、印刷する際に、2次元コードが予め付されていないリンク情報のみに、2次元コードを付加して印刷する(S360)。
【0098】
ここまでの処理により、印刷される2次元コードは、そのリンク情報が、印刷対象データを取得したサーバと異なるサーバであり、印刷対象データに含まれるリンク情報に、予め2次元コードが付されていないものだけに対して2次元コードを付加して印刷することができる。
【0099】
これにより、リンク元アドレスとリンク先アドレスが同じサーバ上のアドレスである場合に、過剰に多くの2次元コードが付与されるのを抑制できるとともに、予め2次元コードが付与されている場合に、重複して2次元コードを付することを防止できる。
【0100】
一方、すでに2次元コードが付加されていても2次元コードを付加すると判断すると(S355:NO)、印刷する際に、すべてのリンク情報に2次元コードを付加して印刷する(S365)。
【0101】
ここまでの処理により、印刷される2次元コードは、そのリンク情報が、印刷データを取得したサーバと異なるサーバであり、印刷対象データに含まれるリンク情報に、予め2次元コードが付されていても2次元コードを付加して印刷することができる。
【0102】
これにより、予め2次元コードが付されていても、その2次元コードが解像度の関係上、上手く読み取ることができなくても、新たに作成し、付与することにより、読み取ることが可能となる。
【0103】
なお、この印刷処理で、2次元コードを付加して印刷するとされた場合、その2次元コードの印刷される場所は、例えば、図6(a)に示すように、印刷データ内のアクセス先情報と併記して印刷するようにすれば、2次元コード605とリンク情報610の対応関係が分かりやすい。
【0104】
また、図6(b)に示すように、2次元コード605のみをまとめて一箇所に印刷するようにすれば、元の印刷対象データの体裁が崩れることもなく、閲覧者も読みやすい。
【0105】
さらに、リンク情報と対応した2次元コードに、共通の記号や数字(例えば、615)を付しておけば、さらにその対応関係は明確なものになり、利用者は、所望のリンク情報を特定する2次元コードを探しやすい。
【0106】
なお、リンク情報が複数含まれた印刷対象データを印刷する場合、各リンク情報毎に上述した印刷処理を行うようにしてもよい。そうすれば、2次元コード作成のための、情報処理装置の負荷の低減が図れる上、印刷対象データの体裁の崩れを抑えることができる。
【0107】
さらに、2次元コードを印刷するに際し、利用者情報が含まれている2次元コードか否かで、色分け、もしくは、特定記号を付加すると、利用者情報が含まれている2次元コードが一目で分かり、利用者情報を送りたくないときに誤って、利用者情報を含む2次元コードからのアクセスを防止できる。
【0108】
以上のように、本実施例では、S335,S345で、2次元コードを作成し、その作成したものの中から、条件に合うものだけを印刷しているが、S360,S365,S410,S415で、2次元コードを印刷する条件が決定してから作成するようにしてもよい。そうすれば、必要な2次元コードだけを作成するので、2次元コード作成時間の短縮や、少ないメモリ消費量で印刷処理を実現できる。
【0109】
(スキャナ一元化情報入力処理)
次に、S235におけるスキャナ一元化情報入力処理について説明する。
【0110】
図7はスキャナ一元化情報入力処理のフローを示したものである。
【0111】
このスキャナ一元化情報入力処理は、前述した印刷処理において作成、印刷された2次元コードを読み取り、外部サーバにアクセスするための処理である。
【0112】
まず、S705で、読取部204の読み取り面にセットされている印刷物をスキャンし、その読み取ったイメージを記憶部220に記憶する。
【0113】
そして、制御部200は、その読み取った印刷物に2次元コードが記載されているかを確認し(S710)、2次元コードが記載されていないと判断すると(S710:NO)、表示部218に、アクセス先のURLを読み取れない旨を表示する(S755)。次いで、スキャナ一元化情報入力処理を終え、S205に戻り、何らかの指令があるまで待機する。
【0114】
この2次元コードが記載されているか否かの判断は、記憶部220に記憶されたスキャンしたイメージに対し、S355,S405と同様の処理をすることにより可能である。
【0115】
なお、通常の画像を読み取るだけの処理は、S710とS755の間に行えばよい。
【0116】
一方、読み取った印刷物に2次元コードが記載されていると判断すると(S710:YES)、S715に移行する。
【0117】
ここで、印刷物には、複数の2次元コードが記憶されている場合もあるので、次の処理を行うことにより、複数の2次元コードから、所望のリンク先が記憶された2次元コードを読み取り、アクセスする。
【0118】
まず、印刷物に未処理の2次元コード、つまり、まだ読み取っていない2次元コードが存在しているか否かを判断し(S715)、すべての2次元コードを読み取り、リンク先にアクセスしたと判断すると(S715:NO)、スキャナ一元化情報入力処理を終え、S205に戻り、何らかの指令があるまで待機する。
【0119】
S715で、まだ読み取っていない未処理の2次元コードが存在すると判断すると(S715:YES)、未処理の2次元コードを1つ抽出し(S720)、その2次元コードから、利用者情報を含んだリンク先URLを取得する(S725)。
【0120】
なお、S335により作成された2次元コードには利用者情報は含まれていないため、リンク先URLのみを取得する。
【0121】
そして、その取得したURLに基づいて、アクセスするか否かの判断を利用者に促し(S730)、利用者による操作部216からの操作に基づいて、アクセスしないと判断すると(S730:NO)、その2次元コードに処理済のフラグをセットし(S750)、S715に戻る。
【0122】
なお、このS730の判断時に、表示部218に、アクセスするか否かの判断表示と併せて、そのリンク先URLを表示すればよい。そうすると、利用者は、URLからある程度リンク先を予測することができ、無駄に望まないリンク先にアクセスすることを防ぐことができる。
【0123】
S750で、処理済フラグをセットすることにより、S715で、処理済の2次元コードとして判断することができる。
【0124】
ここで、取得したURLにアクセスすると判断すると(S730:YES)、そのURLに特定されるアクセス先が、ウェブページか否かを判断し、さらに、ウェブページの閲覧ではないと判断すると(S732:NO)、S733に移行し、その他の処理を実行する。
【0125】
その他の処理S733は、例えば、ファームウェアのアップデートや、データのアップロード等の、インターネット接続を必要とする処理を例示する。
【0126】
この、その他の処理S733を終えると、S750に移行し、その2次元コードに処理済のフラグをセットして、S715に戻る。
【0127】
また、S732で、ウェブページの閲覧であると判断すると(S732:YES)、そのリンク先にアクセスするとともに利用者情報を送信し、取得したウェブページを代表とする各種情報を、表示部218に表示する(S735)。
【0128】
そして、S735で表示した各種情報を、印刷出力するか否かの判断を利用者に促し(S740)、利用者による操作部216からの操作により、印刷しないと判断すると(S740:NO)、その2次元コードに処理済のフラグをセットし(S750)、S715に戻る。
【0129】
また、S740で、印刷すると判断すると(S740:YES)、S745に移行し、前述した印刷処理を実行する。
【0130】
なお、印刷物の中に複数の2次元コードが存在し、未処理の2次元コードから所望のリンク情報を見つける一連の処理(S720〜S750)において、本実施例では、印刷物に記録されている2次元コードすべてを処理した後に、スキャナ一元化情報入力処理を終了しているが、利用者が所望のリンク情報を見つけた時点で、その処理を中止するように、S715とS720の処理の途中に、所望のリンク情報が得られたか否か、という選択処理を挿入し、所望のリンク情報を得た場合、スキャナ一元化情報入力処理を終了し、まだ、所望のリンク情報の2次元コードを読み取っていない場合、S720に移行するようにしてもよい。
【0131】
そのようにすることによって、所望のアクセス先を見つけた後の処理をスキップすることが可能となり、利用者は、望まないリンク情報を得る回数を減らすことが可能となる。
【0132】
さらに、S705で一度読み取ったイメージ画像を、表示部218に表示し、操作部216から、アクセスしたい所望の2次元コードの位置を特定し、その特定箇所の2次元コードを読み取らせるような構成にしてもよい。
【0133】
そのようにすれば、望まない2次元コードを読み取ってアクセスする無駄を省くことができ、利用者が所望するリンク先にすぐに辿り着くことができる。
【0134】
なお、S730で送信する利用者情報は、例えば、利用者情報が「kumiko」であり、「http://www.○○○○.co.jp/」というURLにリンクが張られていた場合、作成されるリンク情報は、「http://www.○○○○.co.jp/reg−kumiko」というURLで表され、目的のリンク先サーバがその利用者情報を受信する構成になっている。また、「http://click.△△△△.from.code−kumiko&adurl=http://○○○○.co.jp/」というURLで表され、利用者情報を受信するだけのサーバがあり、そこから目的のリンク先サーバに転送されるようになっていてもよい。さらに、リンク情報とは全く別に、利用者情報のみを単独で送信するように設定してもよい。
【0135】
本実施例では、目的のリンク先サーバが、利用者情報を受信する構成をとっており、以下に、サーバ80の集計処理について説明する。
【0136】
(集計処理)
次に、クライアントとなる複合機20や、パソコン10、携帯端末30からの要求に対し、ウェブページやコンテンツを提供するサーバ80の処理について説明する。
【0137】
図8はサーバ80の集計処理を表すフローである。
【0138】
複合機20、パソコン10、または携帯端末30から、リンク情報に基づく情報要求アクセスとともに、利用者情報を受信すると(S805)、要求アクセスに対する情報を、要求元のクライアント装置へ送信する(S810)。
【0139】
そして、S805で受信した内容に、利用者情報が含まれていたか否かを判断し(S815)、含まれていないと判断すると(S815:NO)、集計処理を終了する。
【0140】
一方、利用者情報が含まれていると判断すると(S815:YES)、その利用者情報が、記憶部808に記憶されている集計テーブルに既に記憶されているか否かを検索し(S820)、S825に移行する。
【0141】
S825で、受信した利用者情報が集計テーブルに記憶されていないと判断するとS825:NO)、集計テーブルに、新たにその利用者情報を登録し(S830)、集計処理を終了する。
【0142】
また、S825で、その利用者情報が既に記憶されていると判断すると(S825:YES)、その利用者情報に該当する集計テーブルのアクセス数(集計ポイント)を加算し(S835)、集計処理を終了する。
【0143】
これにより、どの印刷システムにより印刷された2次元コードからアクセスがあったかが分かり、さらに、集計テーブルで利用者情報毎にアクセス数をカウントすることで、どの2次元コードからのアクセスが多いかを判断することができる。
【0144】
以上、上述したように、本実施形態では、ウェブページを始めとする他のリンク情報を備えた各種データを、印刷出力するに際し、そのリンク情報に対応したリンク先アドレスと、その印刷システムの利用者を特定する特定情報を有した2次元コードを、印刷データとともに出力できる。
【0145】
そして、印刷システムもしくは、携帯端末などが備える、2次元コード読み取り手段で読み取ることにより、容易に、所望のリンク先にアクセスが可能であるとともに、利用者情報をサーバに通知することが可能となる。
【0146】
これにより、サーバ側で、その利用者情報のアクセス回数を集計すれば、どの2次元コードから何回のアクセスがあったかが分かる。
【0147】
よって、この印刷システム含んだネットワークシステムを利用してアフィリエイトシステムを構築すれば、広告を印刷してくれた利用者の情報を、広告提供者は知ることができるため、インクや用紙などの消耗品を消費してまでも広告を印刷して企業ホームページを紹介してくれる紹介者に、何らかの利益をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明の実施例におけるネットワークシステムの構成を示した図
【図2】本発明の実施例における複合機処理のフローを示す図
【図3】本発明の実施例における印刷処理のフローを示す図
【図4】本発明の実施例における印刷処理のフローを示す図
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の印刷処理の実行にともなう表示態様を示す図
【図6】(a)、(b)は、本発明の印刷処理の実行にともなう印刷物を示す図
【図7】本発明の実施例におけるスキャナ一元化情報処理のフローを示す図
【図8】本発明の実施例における集計処理のフローを示す図
【符号の説明】
【0149】
10 パソコン
20 複合機
30 携帯端末
40 ネットワーク回線
50 インターネット網
60 電話回線
80 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の第2データへのリンク先アドレス情報を含んだ第1データを印刷可能な印刷手段を備えた印刷システムであって、
前記第1データの中から、前記第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、
前記印刷システムを特定する特定情報を記憶する記憶手段と、
前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、
前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷システムと、前記印刷システムにコンテンツを提供するサーバと、を備えたアクセス元集計システムであって、
前記印刷システムは、
前記印刷手段により印刷された前記画像コードを備えた印刷媒体から画像コードを読み取る読取手段と、前記読取手段に読み取らせた画像コードから、前記リンク情報を取得するリンク情報取得手段と、前記リンク情報取得手段によって取得した前記リンク情報に基づいて、前記リンク先にアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段により、前記リンク先にアクセスする際、前記特定情報を送信する特定情報送信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記特定情報送信手段により送信される前記特定情報を受信する特定情報受信手段と、
前記アクセス手段によるアクセスに基づいてコンテンツを提供するコンテンツ提供手段と、を備えたことを特徴とするアクセス元集計システム。
【請求項3】
一又は複数の第2データへのリンク先アドレス情報を含んだ第1データを印刷可能な印刷手段を備えた印刷システムに搭載可能なコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記第1データの中から、前記第2データへのリンク先アドレスを検出する検出手段と、
前記印刷システムの利用者を特定する特定情報を記憶する記憶手段と、
前記検出手段が検出した前記リンク先アドレスを特定し、且つ、前記記憶手段に記憶された前記特定情報を含んだリンク情報を、画像コード読取装置が読み取り可能な形式の画像コードとして作成する画像コード作成手段と、
前記第1データとともに、前記画像コード作成手段により作成された画像コードを前記印刷手段に出力させる出力制御手段と、
して機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−122595(P2007−122595A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−316723(P2005−316723)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】