説明

印刷時間制御機器、方法、及び、プログラム

【課題】既存の印刷環境の変更を必要とせず、かつ、印刷許可時間帯の切り替わり時に印刷に支障がでることを回避できる印刷時間制御機器を提供する。
【解決手段】設定情報記憶部103は、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する。判定部104は、クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、設定情報記憶部103を参照して、印刷ジョブごとに、印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、比較結果に基づいて、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する。実行部105は、判定部104での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷時間制御機器、方法、及び、プログラムに関し、更に詳しくは、プリンタに対する印刷制御を行う印刷時間制御機器、方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタにおける印刷を制御するシステム(装置)がある。例えば、特許文献1には、夜間等の業務時間外における印刷出力のセキュリティを確保しつつ、その印刷出力の出力し忘れを防止できるプリンタが記載されている。特許文献1では、プリンタは、実行要求された印刷ジョブについて、そのジョブが用紙出力禁止対象であるか否かを判定する。プリンタは、現在時刻が、設定された用紙出力禁止期間内にあるとき、用紙出力禁止対象と判定する。プリンタは、用紙出力禁止対象と判定すると、その印刷ジョブを、用紙出力禁止期間以後の所定時刻を出力予定時刻とする時刻指定ジョブに種別変更し、その予定時刻が到来した時点で印刷出力を行う。
【0003】
また、特許文献2には、セキュリティを向上するのに好適な認証出力システムが記載されている。この認証出力システムは、クライアントとサーバとで構成される。ホスト端末(クライアント)は、印刷を許可する印刷許可時間帯を設定し、許可時間帯情報及び認証情報を含む印刷データをプリントサーバに送信する。プリントサーバは、受信した印刷データを記憶装置に保存する。プリントサーバは、認証カードが与えられると、認証カードから認証情報を読み出し、記憶装置の中から、読み出した認証情報に対応する印刷データを検索する。プリントサーバは、検索された印刷データに含まれる許可時間帯情報に基づいて、認証情報を取得した時刻が、許可時間帯に属するか否かを判定する。プリントサーバは、許可時間帯に属すると判定すると、検索された印刷データを、ネットワークプリンタに出力する。
【0004】
ここで、現在時刻に基づいてフィルタリングを行うネットワーク装置が、特許文献3に記載されている。特許文献3に記載のネットワーク装置(ルータ装置)は、IP(Internet Protocol)パケットを受信した際に実行されるフィルタリングの条件が記述されたフィルタリングテーブルを有する。ルータ装置は、フィルタリングテーブルのエントリが適用される適用時刻の範囲を設定すると共に、現在時刻が適用時刻の範囲内か範囲外かに応じて、エントリを有効又は無効とする。特許文献3では、特定の時間だけ適用するようにフィルタリングテーブルのエントリを設定することで、ネットワーク内のIPパケットの流れを、時間ごとに制御することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】特開2006−229499号公報
【特許文献2】特開2006−236190号公報
【特許文献3】特開2002−232453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、プリンタ自体の機能で、印刷時間の制御を行っている。このため、印刷時間の制限を実現するためには、全てのプリンタを、印刷時間を制限する機能を有するプリンタに入れ替える必要がある。また、特許文献2では、印刷時間を制限する機能を有するソフトウェアを組み込んだプリントサーバを設置した上で、クライアント側の印刷出力先の設定を全てプリントサーバに変更し、プリントサーバに出力先のプリンタのドライバを組み込むといった作業が必要である。このように、特許文献1及び特許文献2では、印刷時間を制限する機能を、既存の印刷環境に組み入れることが煩雑であった。
【0007】
特許文献3は、対象プロトコルがインターネットプロトコルである。仮に、特許文献3を印刷プロトコルに適用することを考える。特許文献3では、パケットの受信時刻に従って、パケットをパケットの単位でフィルタリングするため、エントリ適用の開始時刻をまたいで一連のパケットが到着するような場合は、エントリが有効化されるまではパケットが通過し、エントリ有効化後はパケットが破棄されることが考えられる。この場合、中途半端なデータが流れることになり、印刷を行うことができない。
【0008】
本発明は、既存の印刷環境の変更を必要とせず、かつ、印刷許可時間帯の切り替わり時に印刷に支障がでることを回避できる印刷時間制御機器、方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の印刷時間制御機器は、クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定部と、前記判定部での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する実行部とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の印刷時間制御方法は、印刷時間制御機器における印刷時間制御方法であって、前記印刷時間制御機器が、クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定ステップと、前記印刷時間制御機器が、前記判定ステップでの判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する出力制御ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明のプログラムは、コンピュータに、クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定処理と、前記判定処理での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する出力制御処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の印刷時間制御機器、方法、及び、プログラムは、既存の印刷環境の変更を必要とせず、かつ、印刷許可の時間帯の切り替わり時に印刷に支障がでることを回避しつつ、印刷の許可/不許可を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の印刷時間制御機器を含むネットワークシステムを示している。このネットワークシステムは、管理用PC50と、印刷時間制御機器20と、印刷機器10とを有する。印刷機器10は、プリンタや複合機などの印刷装置である。HUB/ルーター30は、ネットワークデータの中継機器である。
【0014】
管理用PC(管理者用端末)50及びクライアントPC(クライアント端末)40は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムである。クライアントPC40は、印刷機器10に印刷データを送信する。管理用PC50は、印刷時間制御機器20に、印刷時間制御機器20がサポートする印刷時間制御コマンドを送信し、印刷時間制御機器20に対して印刷許可/不許許可の時間設定を行う。
【0015】
印刷時間制御機器20は、クライアントPC40から印刷機器10までの経路上、図1では、印刷機器10とHUB/ルーター30との間に設置される。印刷時間制御機器20は、ネットワークポートを2つ有する。2つのネットワークポートのうちの一方(IN)は、クライアントPC40側のネットワークに接続され、他方(OUT)は、印刷機器10側のネットワークに接続される。
【0016】
印刷時間制御機器20は、ブリッジやルーター、或いは、2つのネットワークポートを有するサーバなどで構成できる。印刷時間制御機器20は、例えば、フラッシュメモリなどのメモリを有しており、フラッシュメモリに記憶されたプログラムに従って動作する。印刷時間制御機器20は、固有のネットワークアドレスを持っている。
【0017】
システム運用に先立って、管理者は、管理用PC50を操作し、印刷時間制御機器20に、印刷時間制御コマンドを送信する。管理者は、印刷時間制御コマンドを用いて、印刷を許可する時間帯、又は、許可しない時間帯を指定する情報を設定する。時間帯の設定では、具体的には、日時、曜日、期間などを設定する。管理用PC50は、印刷時間制御機器20のアドレスを知っており、そのアドレスに向けて、印刷時間制御コマンドを送信する。
【0018】
管理者は、印刷許可/不許可の時間帯の指定に加えて、現時点において印刷の許可/不許可を指示する印刷時間制御コマンドを送信することもできる。現時点での印刷の許可/不許可の指示は、印刷許可/不許可の時間帯指定による制御よりも優先するものとする。
【0019】
図2は、印刷時間制御機器20の構成を示している。印刷時間制御機器20は、解析部101、時間情報設定部102、設定情報記憶部103、判定部104、実行部105、ログ情報記憶部106、及び、時刻タイマー107を有する。印刷時間制御機器20内の各部の機能は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行することで実現できる。
【0020】
解析部101は、印刷時間制御機器20に、HUB/ルーター30側のネットワークポートから入力されたネットワークデータを解析し、ネットワークデータが、印刷時間制御機器20に対する時間指定コマンド(印刷時間制御コマンド)であるか否かを判断する。解析部101は、ネットワークデータの送信先のIPアドレスが印刷時間制御機器20のIPアドレスであり、かつ、ポート番号が印刷時間制御コマンドで使用する特定のポート番号に一致するとき、印刷時間制御コマンドであると判断する。
【0021】
解析部101は、HUB/ルーター30側のネットワークポートから入力されたネットワークデータが印刷時間制御コマンドであると判断すると、時間情報設定部102にネットワークデータを渡す。解析部101は、ネットワークデータが印刷時間制御コマンド以外であるときは、入力されたネットワークデータを判定部104に渡す。
【0022】
時間情報設定部102は、解析部101から印刷時間制御コマンドを受け取ると、受け取った印刷時間制御コマンドを解析する。時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドが、印刷を許可する時間帯、又は、印刷を許可しない時間帯を指定するコマンドであるときは、設定情報記憶部103に、時間帯情報を記録する。設定情報記憶部103は、印刷許可/不許可の少なくとも一方に関する情報を、時間単位で保持する。時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドが、現時点での印刷許可/不許可を示すコマンドであるときは、実行部105に、印刷許可/不許可の指示を行う。
【0023】
判定部104は、解析部101からネットワークデータを受け取ると、ネットワークデータ(パケット)の中身を参照し、ネットワークデータが印刷プロトコルデータであるか否かを判断する。判定部104は、ポート番号が印刷プロトコルのポート番号に一致するとき、ネットワークデータが印刷プロトコルデータであると判断する。判定部104は、ネットワークデータが印刷プロトコルデータでないときは、受け取ったネットワークデータを、そのまま印刷機器10側のネットワークポートから出力する。
【0024】
判定部104は、ネットワークデータが印刷プロトコルデータであると判断すると、印刷ジョブごとに、印刷プロトコルデータの受け取り時刻(現時刻)と印刷許可/不許可の時間帯とを比較する。時刻タイマー107は、現時点の時刻をカウントする。判定部104は、設定情報記憶部103と時刻タイマー107とを参照し、現在時刻と印刷許可/不許可の時間帯情報とを比較する。判定部104は、現在時刻と印刷許可/不許可の時間帯情報との比較結果に基づいて、印刷プロトコルデータを印刷機器10に向けて出力すべきか否かを判定する。
【0025】
判定部104は、印刷プロトコルデータの受信時刻が印刷許可/不許可の時間帯に該当するか否かに応じて、印刷ジョブごとに、印刷時間制御機器20が印刷機器10に対して印刷プロトコルデータを出力すべきか否かを判定する。判定部104は、印刷ジョブの開始時に、つまりは、印刷プロトコルデータの先頭パケットを受け取ったときに、その時刻が印刷許可の時間帯の範囲内、又は、印刷不許可の時間帯の範囲外であるときは、印刷プロトコルデータを出力すると判定する。判定部104は、現時刻が印刷許可時間の範囲外、又は、印刷不許可の時間帯の範囲内にあるときは、印刷プロトコルデータの出力を抑止すると判定する。
【0026】
判定部104は、印刷プロトコルデータの出力を抑止すると判定すると、つまり、印刷不許可と判定すると、不許可の印刷に関する情報を、ログ情報記憶部106に書き込む。ログ情報記憶部106は、印刷不許可時に印刷行為を行った印刷データに関する情報、具体的には、日時、印刷要求元のアドレスなどの情報を保持する。
【0027】
実行部105は、判定部104から、ネットワークデータを受け取る。実行部105は、受け取ったネットワークデータが印刷プロトコルデータでないときは、受け取ったネットワークデータを、そのまま印刷機器10側のネットワークポートから出力する。実行部105は、印刷プロトコルデータについては、判定部104での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器10に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器10への出力を抑止する。実行部105は、判定部104にて印刷プロトコルデータを出力すると判定されたときは、判定部104から受け取った印刷プロトコルデータを、印刷機器10側のネットワークに出力する。実行部105は、判定部104にて印刷プロトコルデータを出力しないと判定されたときは、判定部104から受け取った印刷プロトコルデータを破棄する。
【0028】
ただし、実行部は、印刷時間制御コマンドにて現時点での印刷の許可/不許可が指示されている場合は、判定部104での判定結果にかかわらず、印刷時間制御コマンドによる指示を優先する。例えば、管理者が管理用PC50を用いて現時点での印刷不許可を示す印刷時間制御コマンドを送信したとする。解析部101は、印刷時間制御コマンドを時間情報設定部102に渡し、時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドを解析して、実行部105に印刷不許可を指示する。この場合、実行部105は、判定部104にて印刷プロトコルデータを出力すると判定されたときでも、印刷プロトコルデータを破棄する。
【0029】
判定部104は、処理中の印刷ジョブを管理するジョブ管理テーブル201を有している。図3に、ジョブ管理テーブル201のデータ例を示す。ジョブ管理テーブル201は、セッション番号、ジョブ開始を表すフラグ、及び、ジョブ取り扱いフラグのデータ項目を有する。ジョブ管理テーブル201のセッション番号には、処理中の印刷ジョブに対応する印刷プロトコルデータのセッション番号を格納する。判定部104は、新たな印刷ジョブを示す印刷プロトコルデータを受け取ると、ジョブ管理テーブル201のセッション番号に、印刷プロトコルデータのセッション番号を書き込む。また、判定部104は、ジョブ管理テーブル201のジョブ開始フラグに、ジョブ開始を表す“1”を書き込む。
【0030】
判定部104は、印刷プロトコルデータの先頭パケットを受け取ると、時刻タイマー107と設定情報記憶部103とを参照して、パケット受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較する。判定部104は、比較結果に基づいて印刷プロトコルデータを印刷機器10に出力するか否かを判定し、その判定結果を、ジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグに保存する。より詳細には、判定部104は、印刷プロトコルデータを出力しないと判定したときは、ジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグに、パケット破棄を表す“1”を書き込む。判定部104は、印刷プロトコルデータを出力すると判定したときは、ジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグに、パケット出力を表す“0”を書き込む。
【0031】
判定部104は、解析部101から印刷プロトコルデータを受け取ると、ジョブ管理テーブル201を参照して、入力された印刷プロトコルデータが、処理中の印刷ジョブとは異なる新たな印刷ジョブのデータであるか否かを判断する。判定部104は、受け取った印刷プロトコルデータのセッション番号に一致するエントリのジョブ開始フラグが“0”、又は、該当するセッション番号が存在しないとき、受け取った印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであると判断する。
【0032】
判定部104は、受け取った印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであると判断すると、ジョブ管理テーブル201の該当するセッション番号のエントリのジョブ開始フラグを“1”に設定する。判定部104は、ジョブ管理テーブル201にセッション番号が存在しないときは、ジョブ管理テーブル201に新たなエントリを生成し、そのエントリにセッション番号を書き込むと共に、ジョブ開始フラグを“1”に設定する。
【0033】
また、判定部104は、受け取った印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであると判断すると、印刷プロトコルデータの先頭パケットの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較する。判定部104は、その比較結果に基づいて、印刷プロトコルデータを印刷機器10に出力するか否かの判定を行う。判定部104は、その判定結果をジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグに保存する。以降、判定部104は、ジョブ管理テーブル201に格納済みのセッション番号の印刷プロトコルデータが入力されたときは、ジョブ管理テーブル201を参照して、その印刷プロトコルデータを印刷機器10に出力するか否かの判定結果を調べる。
【0034】
図4に、印刷時間制御コマンド受信時の印刷時間制御機器の動作手順を示す。印刷時間制御コマンドを用いた印刷許可/不許可の時間帯の設定は、クライアントPC40が印刷を行う前に実行しておく。管理者は、管理用PC50を用いて、印刷時間制御機器20に印刷時間制御コマンドを送信する。解析部101は、HUB/ルーター30側のネットワークポートから、印刷時間制御コマンドを表すネットワークデータを受信する(ステップA1)。解析部101は、受信したネットワークを解析し、印刷時間制御コマンドを時間情報設定部102に渡す(ステップA2)。
【0035】
印刷時間制御コマンドは、印刷許可又は不許可の時間を指定するデータを含む。例えば、印刷時間制御コマンドは、月曜日から金曜日の9:00〜12:00及び13:00〜18:00までは印刷許可で、それ以外と火曜日は終日不許可といったデータを含む。時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドに含まれる印刷許可又は不許可の時間を指定するデータに従って、印刷許可/不許可の時間帯情報を、設定情報記憶部103に登録する(ステップA3)。これまでの動作で、印刷許可/不許可の時間帯情報が、印刷時間制御機器20に設定される。
【0036】
図5に、印刷実行時の動作手順を示す。クライアントPC40は、印刷データを、印刷機器10に向けて出力する。この印刷データは、印刷プロトコルデータを表すネットワークデータとして、HUB/ルーター30を経由して、印刷時間制御機器20で受信される。解析部101は、HUB/ルーター30側のネットワークポートから、印刷プロトコルデータ(ネットワークデータ)を受信する(ステップB1)。解析部101は、受信したネットワークデータを、判定部104に渡す(ステップB2)。
【0037】
判定部104は、受け取ったネットワークデータを解析し、印刷プロトコルデータであると認識する。判定部104は、ジョブ管理テーブル201を参照して、受け取った印刷プロトコルデータが、新たな印刷ジョブのデータであるか否か、つまりは、印刷ジョブの最初のデータ(先頭パケット)であるか否かを判断する(ステップB3)。
【0038】
パケットが先頭パケットであるか否かは、ジョブ管理テーブル201のジョブ開始フラグで判断できる。ジョブ開始フラグは、ジョブなし状態で“0”、ジョブあり状態で“1”とする。ジョブ開始フラグの初期状態は、“0”とする。判定部104は、ジョブ開始フラグが“0”のとき印刷プロトコルデータを受け取ると、そのパケットを印刷ジョブの先頭パケットと判断する。また、判定部104は、ジョブ管理テーブル201に、受け取った印刷プロトコルデータのセッション番号のエントリが存在しないときも、先頭パケットと判断する。
【0039】
判定部104は、ステップB3で受け取った印刷プロトコルデータが印刷ジョブの先頭パケットであると判断すると、ジョブ管理テーブル201に受け取った印刷プロトコルデータのセッション番号を書き込み、ジョブ開始フラグを“0”から“1”に変更する(ステップB4)。その後、判定部104は、時刻タイマー107と、設定情報記憶部103に記憶された印刷許可/不許可の時間情報とを比較する(ステップB5)。判定部104は、ステップB5の比較結果に基づいて、受け取った印刷プロトコルデータを、印刷機器10に向けて出力するか否かを判定する(ステップB6)。
【0040】
判定部104は、ステップB6の判定結果を、ジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグに設定する(ステップB7)。判定部104は、印刷プロトコルデータを印刷機器10に出力すると判定したときは、ジョブ取り扱いフラグを、パケット出力を意味する“0”にセットする。判定部104は、印刷プロトコルデータの印刷機器10への出力を抑止すると判定したときは、ジョブ取り扱いフラグを、パケット破棄を意味する“1”にセットする。
【0041】
判定部104は、ステップB3で、印刷プロトコルデータが先頭パケットでないと判断すると、ジョブ管理テーブル201のジョブ取り扱いフラグを調べる(ステップB8)。判定部104は、ステップB8では、ジョブ管理テーブル201にて、受け取った印刷プロトコルデータのセッション番号と同じセッション番号を検索し、検索されたエントリのジョブ取り扱いフラグを調べる。このジョブ取り扱いフラグは、印刷ジョブの先頭パケットを処理する際に、ステップB7で、ステップB6での判定結果に基づいて設定されている。
【0042】
判定部104は、ステップB7で設定したジョブ取り扱いフラグ、又は、ステップB8で調べたジョブ取り扱いフラグが、パケット破棄を意味するフラグであるか否かを判断する(ステップB9)。判定部104は、ジョブ取り扱いフラグがパケット破棄を意味するときは、印刷プロトコルデータの送信先のアドレスを、所定のアドレスに書き換える(ステップB10)。所定のアドレスは、印刷時間制御機器20のアドレスとする。判定部104は、アドレスの書換え後、印刷機器10への出力が抑止される印刷プロトコルデータの情報を、ログ情報記憶部106に書き込む(ステップB11)。判定部104は、ステップB11では、印刷プロトコルデータのパケットの受信時刻、出力元アドレス、出力先アドレスなどを、ログ情報記憶部106に書き込む。
【0043】
判定部104は、ステップB9で、ジョブ取り扱いフラグが出力を意味するフラグであるときは、ステップB10のアドレスの書換え、及び、ステップB11のログ情報記憶部106への記録は行わない。判定部104は、印刷プロトコルデータを、実行部105に出力する(ステップB12)。実行部105は、ポート番号が印刷プロトコルを示すポート番号で、かつ、入力されたネットワークデータの送信先のアドレスが印刷時間制御機器20のアドレスであるか否かを判断する(ステップB13)。
【0044】
実行部105は、ステップB13の判断の結果、印刷プロトコルデータの送信先アドレスが印刷時間制御機器20のアドレスのときは、その印刷プロトコルデータのパケットを破棄する(ステップB14)。実行部105は、ネットワークデータが印刷プロトコルデータではない、又は、印刷プロトコルデータの送信先が印刷時間制御機器20ではないときは、ネットワークデータの宛先を解析し、その宛先に向けて、印刷機器10側のネットワークポートから、ネットワークデータを出力する(ステップB15)。
【0045】
印刷時間制御機器20は、図5に示す一連の処理を印刷プロトコルデータのパケットが到着するたびに行う。判定部104は、実行部105によるパケットの破棄(ステップB14)又はパケットの出力(ステップB15)後、印刷ジョブが終了(セッションが終了)したか否かを判断する。印刷ジョブの終了は、lprプロトコルなどの場合は、データの先頭でデータサイズを取得し、そのデータサイズ分のデータを送信し終わったか否かで判断してもよい。判定部104は、印刷ジョブが終了したときは、ジョブ管理テーブル201から、終了したセッションのセッション番号のエントリを削除する。また、ジョブ開始フラグを“1”から“0”に変更する。
【0046】
図6に、現時点での印刷許可/不許可を指定する際の動作手順を示す。管理者は、管理用PC50を用いて、印刷時間制御機器20に、現時点での印刷許可又は不許可を指定する旨を含む印刷時間制御コマンドを送信する。解析部101は、HUB/ルーター30側のネットワークポートから、印刷時間制御コマンドを表すネットワークデータを受信する(ステップC1)。解析部101は、受信したネットワークを解析し、印刷時間制御コマンドを時間情報設定部102に渡す(ステップC2)。
【0047】
時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドを解析し、現時点での印刷許可/不許可を指定するコマンドであることを認識する。時間情報設定部102は、印刷時間制御コマンドの内容に従って、実行部105に対して、印刷許可又は不許可を指示する(ステップC3)。実行部105は、指示に従って、印刷プロトコルデータの出力又は出力の抑止を行う(ステップC4)。
【0048】
実行部105は、ステップC3で印刷許可が指示されたときは、ステップC4で、印刷プロトコルデータのパケットを印刷機器10に向けて出力する。実行部105は、ステップC3で印刷不許可が指示されたときは、ステップC4で、印刷プロトコルデータのパケットを破棄する。ただし、実行部105は、現在処理中の印刷プロトコルデータについては、現在の取り扱いを継続する。例えば、実行部105は、ある印刷ジョブ(印刷プロトコルデータ)のパケットを印刷機器10に出力しているときに、時間情報設定部102から印刷不許可に指示を受けたときは、その印刷ジョブが終了するまでは、パケット出力を継続する。実行部105は、印刷不許可の指示を受けた以降に開始する印刷ジョブについては、印刷プロトコルデータのパケットを破棄する。
【0049】
本実施形態では、印刷時間制御機器20は、クライアントPC40側から送信された印刷プロトコルデータについて、設定情報記憶部103を参照して、印刷ジョブごとに、印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、その比較結果に基づいて、印刷プロトコルデータを印刷機器10に向けて出力するか否かを判定する判定部104と、判定部104での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器10に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器10への出力を抑止する実行部105とを備える。ネットワーク上の印刷データが通過する位置に、印刷時間制御機器20を配置することで、印刷データの印刷機器10への出力を、印刷許可/不許可の時間帯に合わせて、自動で制御することができる。
【0050】
本実施形態では、印刷時間制御機器20を用いて印刷可能な時間を制御しているので、印刷機器10自体に印刷可能な時間を制御する機能は不要である。また、プリントサーバを用いる場合と異なり、クライアントPC40側は、特に印刷時間制御機器20の存在を意識する必要がない。すなわち、プリントサーバに印刷機器10のドライバを組み込んだ上で、クライアントPC40の印刷出力先の設定をプリントサーバに変更するといった作業が不要である。本実施形態では、印刷プロトコルデータの経路上に印刷時間制御機器20を設置することで印刷可能な時間の制御が可能であり、既存の印刷環境の変更を伴わずに、印刷可能な時間の制御が可能である。
【0051】
また、本実施形態では、印刷ジョブごとに、印刷プロトコルデータの出力又は出力の抑止を判定している。印刷ジョブの最初のパケットの受信時点で、現時刻と印刷許可/不許可の時間帯との比較を行い、後続するパケットを受信した際には、先頭のパケットに対する判定結果を用いる。このようにすることで、例えば、印刷ジョブの継続中に、時刻が印刷許可の時間帯から印刷不許可の時間帯へ変化したときでも、その印刷ジョブについては、印刷を継続することができる。従って、本実施形態では、印刷許可時間帯の切り替わり時に、印刷に支障がでることを回避することができる。
【0052】
なお、上記実施形態では、実行部105は、印刷プロトコルデータの送信先のアドレスが印刷時間制御機器20のアドレスに一致するときに、パケットを破棄したが、パケットの破棄は、このやり方には限定されない。実行部105は、判定部104から判定結果を受け取り、印刷プロトコルデータの出力が抑止されるとの判定結果を受け取ったときに、パケットを破棄してもよい。また、図1では、印刷時間制御機器20とHUB/ルーター30とを別の装置として記載したが、印刷時間制御機器20は、HUB/ルーター30の機能の一部として構成されてもよい。
【0053】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の印刷時間制御機器、方法、及び、プログラムは、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態の印刷時間制御機器を含むネットワークシステムを示すブロック図。
【図2】印刷時間制御機器の構成を示すブロック図。
【図3】ジョブ管理テーブルのデータ例を示す図。
【図4】印刷許可/不許可の時間帯を設定する印刷時間制御コマンド受信時の動作手順を示すフローチャート。
【図5】印刷実行時の印刷時間制御機器の動作手順を示すフローチャート。
【図6】現時点での印刷許可/不許可を指定する印刷時間制御コマンド受信時の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0055】
10:印刷機器
20:印刷時間制御機器
30:HUB/ルーター
40:クライアントPC
50:管理用PC
101:解析部
102:時間情報設定部
103:設定情報記憶部
104:判定部
105:実行部
106:ログ情報記憶部
107:時刻タイマー
201:ジョブ管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定部と、
前記判定部での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する実行部とを備える印刷時間制御機器。
【請求項2】
前記判定部は、処理中の印刷ジョブを管理するジョブ管理テーブルを有しており、印刷プロトコルデータが入力されると、前記ジョブ管理テーブルを参照して、入力された印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであるか否かを判断し、新たな印刷ジョブと判断すると、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かの判定を行い、該判定の結果を前記ジョブ管理テーブルに保存する、請求項1に記載の印刷時間制御機器。
【請求項3】
前記判定部は、前記入力された印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであるか否かの判断で、新たな印刷ジョブでないと判断すると、前記ジョブ管理テーブルを参照して、前記入力された印刷プロトコルデータに対応する印刷ジョブの判定結果を調べる、請求項2に記載の印刷時間制御機器。
【請求項4】
前記判定部は、前記判定にて前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力しないと判定すると、前記印刷プロトコルデータの送信先のアドレスを印刷時間制御機器のアドレスに書き換えて前記実行部に渡し、前記実行部は、前記判定部から受け取った印刷プロトコルデータの送信先のアドレスが印刷時間制御機器のアドレスと一致するときは、当該印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する、請求項1乃至3の何れか一に記載の印刷時間制御機器。
【請求項5】
前記印刷プロトコルデータと、少なくとも前記印刷許可/不許可の時間帯を指定する情報を含む印刷時間制御コマンドとを含むネットワークデータを受信し、該受信したネットワークデータが前記印刷時間制御コマンドであるか否かを判断し、前記ネットワークデータが前記印刷時間制御コマンドでないと判断すると、前記判定部に前記受信したネットワークデータを渡す解析部と、
前記解析部にて印刷時間制御コマンドであると判断されたネットワークデータを受け取り、前記印刷時間制御コマンドに従って、前記設定情報記憶部に、前記印刷許可/不許可の時間帯情報を登録する時間情報設定部とを更に備える、請求項1乃至4の何れか一に記載の印刷時間制御機器。
【請求項6】
印刷時間制御機器における印刷時間制御方法であって、
前記印刷時間制御機器が、クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定ステップと、
前記印刷時間制御機器が、前記判定ステップでの判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する出力制御ステップとを有する印刷時間制御方法。
【請求項7】
前記印刷時間制御機器が、印刷プロトコルデータが入力されると、処理中の印刷ジョブを管理するジョブ管理テーブルを参照して、前記入力された印刷プロトコルデータが新たな印刷ジョブのデータであるか否かを判断する新規印刷ジョブ判断ステップを更に有し、
前記印刷時間制御機器は、前記新規印刷ジョブ判断ステップで新たな印刷ジョブと判断すると、前記判定ステップを実行し、該判定ステップでの判定結果を前記ジョブ管理テーブルに保存する、請求項6に記載の印刷時間制御方法。
【請求項8】
前記印刷時間制御機器が、前記新規印刷ジョブ判断ステップで、新たな印刷ジョブでないと判断すると、前記ジョブ管理テーブルを参照して、前記入力された印刷プロトコルデータに対応する印刷ジョブの判定結果を調べるステップを更に有する、請求項7に記載の印刷時間制御方法。
【請求項9】
前記印刷時間制御機器が、前記判定ステップで前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力しないと判定すると、前記印刷プロトコルデータの送信先のアドレスを所定のアドレスに書き換えるアドレス書換えステップを更に有し、
前記印刷時間制御機器は、前記出力制御ステップでは、前記印刷プロトコルデータの送信先アドレスが前記アドレス書換えステップで書き換えられたアドレスと一致するとき、当該印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する、請求項6乃至8の何れか一に記載の印刷時間制御方法。
【請求項10】
前記印刷時間制御機器が、前記印刷プロトコルデータと、少なくとも前記印刷許可/不許可の時間帯を指定する情報を含む印刷時間制御コマンドとを含むネットワークデータを受信する受信ステップと、
前記印刷時間制御機器が、前記受信ステップで受信したネットワークデータが前記印刷時間制御コマンドであるか否かを判断するコマンド判断ステップと、
前記印刷時間制御機器が、前記コマンド判断ステップで前記ネットワークデータが前記印刷時間制御コマンドであると判断すると、印刷時間制御コマンドに従って、前記設定情報記憶部に、前記印刷許可/不許可の時間帯情報を登録する時間帯情報設定ステップとを更に有する、請求項6乃至9の何れか一に記載の印刷時間制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、
クライアント端末側から送信された印刷プロトコルデータについて、印刷許可の時間帯、及び、印刷不許可の時間帯の少なくとも一方を設定する設定情報記憶部を参照して、印刷ジョブごとに、前記印刷プロトコルデータの受信時刻と印刷許可/不許可の時間帯とを比較し、該比較結果に基づいて、前記印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力するか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理での判定結果に従って、印刷プロトコルデータを印刷機器に向けて出力し、或いは、印刷プロトコルデータの印刷機器への出力を抑止する出力制御処理とを実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−92149(P2010−92149A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−259461(P2008−259461)
【出願日】平成20年10月6日(2008.10.6)
【出願人】(000242666)北陸日本電気ソフトウェア株式会社 (11)
【Fターム(参考)】