説明

印刷装置、媒体残量管理装置、媒体残量算出方法、及びプログラム

【課題】ロール状媒体を用いる印刷装置において、媒体の残量を適切に算出する。
【解決手段】ロール状媒体52a、52bを用いる印刷装置10であって、ロール状媒体52aを保持する媒体保持ロール60と、媒体保持ロール60の回転に応じて繰り出される媒体50に印刷を行う印刷部であるインクジェットヘッド14と、媒体保持ロール60の回転量を検出する回転検出部と、インクジェットヘッド14へ搬送される媒体50の搬送量を検出する媒体搬送量検出部と、回転検出部が検出する回転量、及び媒体搬送量検出部が検出する搬送量に基づき、媒体50の厚みを算出する媒体厚算出部と、回転検出部が検出する回転量、媒体搬送量検出部が検出する搬送量、及び媒体厚算出部が算出する媒体50の厚みに基づき、ロール状媒体52aに対し、巻芯54に巻かれている媒体50の残量を算出する媒体残量算出部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、媒体残量管理装置、媒体残量算出方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、媒体(メディア)がロール状に巻かれたロール状媒体を使用する印刷装置が知られている。また、このような印刷装置としては、例えばラージフォーマットプリンタ等が知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような印刷装置においては、適切に印刷を行うために、例えば、媒体の残量を検出することが望まれる。しかし、ロール状媒体としては、例えば、媒体の厚みや長さ、あるいは媒体が巻かれる巻芯の径が異なる様々なものが使用される場合がある。また、例えば、印刷の目的に応じて、ロール状媒体を使用途中で入れ替える場合もある。そのため、例えば媒体の厚みや巻芯の径等が予め分かっている場合を除き、媒体の残量を自動的に検出することは困難であった。
【0004】
尚、従来、媒体の厚みが既知の場合について、その既知の厚みの値を用いて媒体の残量を求める方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかし、媒体の厚み等が異なる様々なロール状媒体が使用される状況を考えると、媒体の厚み等が未知の場合であっても、媒体の残量を適切に検出することが望まれる。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置、媒体残量管理装置、媒体残量算出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【特許文献1】特開2005−247568号公報
【特許文献2】特開平7−172649号公報
【特許文献3】特開2003−48348号公報
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置であって、巻芯を保持することによりロール状媒体を保持する媒体保持ロールと、媒体保持ロールの回転に応じて繰り出される媒体に印刷を行う印刷部と、媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出部と、媒体保持ロールの回転に応じて印刷部へ搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出部と、回転検出部が検出する回転量、及び媒体搬送量検出部が検出する搬送量に基づき、媒体の厚みを算出する媒体厚算出部と、回転検出部が検出する回転量、媒体搬送量検出部が検出する搬送量、及び媒体厚算出部が算出する媒体の厚みに基づき、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体に対し、巻芯に巻かれている媒体の残量を算出する媒体残量算出部とを備える。
【0006】
このように構成した場合、例えば、媒体の厚みや使用履歴が未知の場合にも、厚みを適切に算出できる。また、検出した厚みに基づき、媒体の残量を適切に算出できる。そのため、このように構成すれば、例えば、ロール状媒体を用いる印刷装置において、媒体の残量を適切かつ自動的に算出できる。
【0007】
尚、媒体の搬送量とは、例えば、搬送される媒体の走行距離である。媒体保持ロールは、例えば、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体を保持する供給側ロールである。印刷装置は、供給側ロールの他に、印刷後の媒体が巻かれたロール状媒体を保持する媒体保持ロールである巻取側ロールを更に備えてもよい。この場合、回転検出部は、巻取側ロールの回転量を更に検出してもよい。また、媒体厚算出部は、巻取側ロールの回転量に基づき、媒体の厚みを検出してもよい。
【0008】
(構成2)媒体残量算出部が算出する媒体の残量が予め設定された量より少なくなった場合に媒体の残量が少なくなったことを示す情報を出力する残量情報出力部を更に備える。
【0009】
残量情報出力部は、例えば印刷データに対して必要な量と比べて媒体が不足する場合に、媒体の残量が少なくなったことを示す情報を出力する。また、残量情報出力部は、例えば警告表示、発音、又はブザー等により、媒体の残量が少なくなったことを示す情報を、使用者へ通知する。このように構成すれば、媒体の残量不足を適切に使用者へ知らせることができる。また、残量情報出力部は、印刷装置の運転停止等により、媒体の残量が少なくなったことを示す情報を、使用者へ通知してもよい。
【0010】
(構成3)媒体保持ロールは、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体を保持する供給側ロールであり、媒体厚算出部は、予め設定された第1の回転量と、第1の回転量の間に搬送される媒体の搬送量との比に基づき、第1の回転量の回転時における、媒体保持ロールに保持されたロール状媒体の径を算出し、第1の回転量の回転後に更に媒体保持ロールが回転する第2の回転量と、第2の回転量の間に搬送される媒体の搬送量との比に基づき、第2の回転量の回転時における、媒体保持ロールに保持されたロール状媒体の径を算出し、第1の回転量の回転時におけるロール状媒体の径、第2の回転量の回転時におけるロール状媒体の径、及び第1の回転量の回転時から第2の回転量の回転時までの間に搬送される媒体の搬送量に基づき、媒体の厚みを算出する。
【0011】
第1の回転量の回転時から第2の回転量の回転時までの間に搬送される媒体の搬送量とは、例えば、第1の回転量の回転の開始時から、第2の回転量の回転の終了時までに搬送される媒体の搬送量である。ロール状媒体の径とは、例えば、巻芯の軸方向と垂直な平面によるロール状媒体の断面の半径である。ロール状媒体の径は、断面の直径であってもよい。このように構成すれば、例えば、媒体の厚みを適切に算出できる。また、これにより、例えば、媒体の残量を適切に算出できる。
【0012】
尚、第1の回転量、及び第2の回転量は、例えば1回転とすることが好ましい。このように構成すれば、例えば、回転の間におけるロール状媒体の径を一定と考えて以降の演算を適切に行うことができる。また、これにより、それぞれの回転時におけるロール状媒体の径を適切に算出できる。
【0013】
印刷装置は、第1の回転量の回転と、第2の回転量の回転との間に、更に、予め設定された第3の回転量分、媒体保持ロールを回転させることが好ましい。このように構成すれば、第1の回転量の回転時から第2の回転量の回転時までの間のロール状媒体の径の変化をより大きくできる。また、これにより、媒体の厚みをより高い精度で算出できる。
【0014】
例えば、第1の回転量、及び第2の回転量を1回転とする場合、印刷装置10は、媒体保持ロールに、第1の回転量に相当する1回転の回転をさせた後、第3の回転量と第2の回転量を合わせた回転量として、α(αは、2以上の整数)回転の回転を行わせる。この場合、α回転のうちの最初のαー1回転が、第3の回転量に相当する。また、α回転の最後の1回転が、第2の回転量に相当する。
【0015】
(構成4)媒体厚算出部は、第1の回転量の回転時におけるロール状媒体の径、及び第2の回転量の回転時におけるロール状媒体の径のそれぞれに基づき、それぞれの径に対応するロール状媒体の断面積を算出し、それぞれの径に対応する断面積の差を、第1の回転量の回転時から第2の回転量の回転時までの間に搬送される媒体の搬送量で除すことにより、媒体の厚みを算出する。
【0016】
ロール状媒体の断面積とは、例えば、巻芯の軸方向と垂直な平面によるロール状媒体の断面の断面積である。このように構成すれば、例えば、媒体の厚みを適切に算出できる。また、これにより、例えば、媒体の残量を適切に算出できる。
【0017】
(構成5)巻芯の径を記憶する巻芯径記憶部を更に備え、媒体残量算出部は、巻芯径記憶部が記憶する巻芯の径に更に基づき、媒体の残量を算出する。このように構成すれば、例えば、ロール状媒体の巻芯の径が様々に異なる場合にも、媒体の残量を適切に算出できる。
【0018】
(構成6)巻芯には、当該巻芯の径を示す情報である巻芯径情報が付されており、印刷装置は、巻芯の巻芯径情報を読み取る巻芯径情報読み取り部を更に備え、巻芯径記憶部は、巻芯径情報読み取り部が読み取る巻芯径情報に基づき、巻芯の径を記憶する。巻芯径情報は、例えば、巻芯に付されたバーコード等である。このように構成すれば、例えば、巻芯が予め判明していない場合でも、媒体の残量を適切に算出できる。
【0019】
(構成7)巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置において、媒体の残量を管理する媒体残量管理装置であって、巻芯を保持することによりロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出部と、媒体に印刷を行う印刷部へ媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出部と、回転検出部が検出する回転量、及び媒体搬送量検出部が検出する搬送量に基づき、媒体の厚みを算出する媒体厚算出部と、回転検出部が検出する回転量、媒体搬送量検出部が検出する搬送量、及び媒体厚算出部が算出する媒体の厚みに基づき、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体に対し、巻芯に巻かれている媒体の残量を算出する媒体残量算出部とを備える。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
【0020】
(構成8)巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置において、媒体の残量を算出する媒体残量算出方法であって、巻芯を保持することによりロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出段階と、媒体に印刷を行う印刷部へ媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出段階と、回転検出段階で検出される回転量、及び媒体搬送量検出段階で検出される搬送量に基づき、媒体の厚みを算出する媒体厚算出段階と、回転検出段階で検出される回転量、媒体搬送量検出段階で検出される搬送量、及び媒体厚算出段階で算出される媒体の厚みに基づき、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体に対し、巻芯に巻かれている媒体の残量を算出する媒体残量算出段階とを備える。このようにすれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
【0021】
(構成9)巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置の制御部に媒体の残量を算出させるプログラムであって、巻芯を保持することによりロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出処理と、媒体に印刷を行う印刷部へ媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出処理と、回転検出処理で検出される回転量、及び媒体搬送量検出処理で検出される搬送量に基づき、媒体の厚みを算出する媒体厚算出処理と、回転検出処理で検出される回転量、媒体搬送量検出処理で検出される搬送量、及び媒体厚算出処理で算出される媒体の厚みに基づき、印刷前の媒体が巻かれたロール状媒体に対し、巻芯に巻かれている媒体の残量を算出する媒体残量算出処理とを制御部に行わせる。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
【0022】
制御部は、例えば印刷装置のCPUである。制御部は、印刷装置に実装されるASICやFPGA等であってもよい。また、印刷装置の全体を制御するCPUと、ASICやFPGA等とを含む構成であってもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、例えば、ロール状媒体を用いる印刷装置において、媒体の残量を適切に算出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す。図1(a)は、印刷装置10の構成の一例を示す。印刷装置10は、巻芯54に媒体(メディア)50がロール状に巻かれたロール状媒体52a、52bを用いるインクジェットプリンタであり、プラテン12、インクジェットヘッド14、媒体搬送ローラ16、従動ローラ18、巻芯径情報読み取り部20、記憶部22、制御部24、及び複数の媒体保持ロール60を備える。
【0025】
ここで、印刷装置10は、例えばラージフォーマットプリンタであってよい。ラージフォーマットプリンタとは、例えば、出力サイズがA2判以上の広幅プリンタであり、様々な厚みの媒体50に対して印刷を行う。
【0026】
また、ロール状媒体52aは、印刷前の媒体50が巻かれたロール状媒体であり、インクジェットヘッド14よりも媒体50の搬送方向の上流側に設置される。また、ロール状媒体52bは、印刷後の媒体50が巻かれたロール状媒体であり、インクジェットヘッド14よりも媒体50の搬送方向の下流側に設置される。
【0027】
ロール状媒体52a、52bの巻芯54は、中空の筒状体である。本例において、ロール状媒体52aの巻芯54には、例えばバーコード等により、巻芯54の径を示す巻芯径情報が付されている。巻芯径情報は、媒体50が巻かれた状態で読み取り可能なように、例えば巻芯54の端部等に付されている。巻芯径情報は、例えばバーコード以外の各種識別情報により付されてもよい。例えば、巻芯径情報は、文字情報であってもよい。
【0028】
以下、印刷装置10の各構成について説明する。プラテン12は、印刷される媒体50を支持する台である。インクジェットヘッド14は、媒体50に印刷を行う印刷部の一例であり、媒体50を挟んでプラテン12と対向する位置に設けられ、媒体50へインク滴を吐出する。これにより、インクジェットヘッド14は、ロール状媒体52aから繰り出される媒体50に印刷を行う。
【0029】
媒体搬送ローラ16は、媒体50の搬送用のローラであり、従動ローラ18との間に媒体50を挟んで回転することにより、所定の搬送方向へ媒体50を搬送する。また、本例において、媒体搬送ローラ16は、例えばエンコーダ付きのローラであり、回転時において、エンコーダパルス等の回転量を示す信号を制御部24へ伝える。従動ローラ18は、媒体搬送ローラ16に従って回転するローラである。
【0030】
巻芯径情報読み取り部20は、例えばバーコードリーダであり、ロール状媒体52aの巻芯54に付されている巻芯径情報を読み取る。記憶部22は、印刷装置10の動作に必要な各種情報を記憶するメモリである。本例において、記憶部22は、例えば印刷装置10の動作を制御するプログラムを記憶し、制御部24に実行させる。また、記憶部22は、巻芯径記憶部として動作し、巻芯径情報読み取り部20が読み取る巻芯径情報に基づき、巻芯54の径を記憶する。これにより、巻芯54の径が登録され、既知となる。
【0031】
このように構成すれば、例えば、ロール状媒体52aの巻芯径が媒体50の種類に応じて頻繁に変わる場合等においても、例えばロール状媒体52aのセット時等に巻芯径情報を読み取り、自動入力できる。また、これにより、以下で説明する媒体50の残量の算出等を正確かつ適切に行うことが可能になる。
【0032】
尚、巻芯54の径のデータは、例えば手動で入力されてもよい。また、例えば、巻芯径情報の読み取り以外の方法で自動入力されてもよい。これらの場合も、記憶部22は、入力された巻芯54の径を記憶する。
【0033】
制御部24は、印刷装置10の動作を制御する構成であり、記憶部22に記憶されているプログラムに従って、印刷装置10の各部を制御する。また、本例において、制御部24は、プログラムに従って、媒体50の厚み、及びロール状媒体52aにおける媒体50の残量を算出する。
【0034】
尚、媒体50の厚み、及び媒体50の残量の算出方法については、後に詳しく説明する。また、以下の説明において、ロール状媒体52a、52bの巻芯54の半径はrとする。また、図示した状態において、ロール状媒体52aの半径は、rである。ロール状媒体52bの半径は、rn2である。
【0035】
複数の媒体保持ロール60のそれぞれは、ロール状媒体52a、52bのそれぞれを保持するローラである。本例において、媒体保持ロール60は、対応するロール状媒体52a、52bの巻芯54の中空部へ挿入されることにより、ロール状媒体52a、52bの巻芯54を保持する。
【0036】
尚、印刷前の媒体50が巻かれたロール状媒体52aを保持する媒体保持ロール60は、供給側ロールとして機能する。ロール状媒体52aの媒体50は、供給側ロールとして機能する媒体保持ロール60の回転に応じて繰り出される。また、印刷後の媒体50が巻かれたロール状媒体52bを保持する媒体保持ロール60は、巻取側ロールとして機能する。印刷後の媒体50は、巻取側ロールとして機能する媒体保持ロール60の回転に応じて、ロール状媒体52bに巻き取られる。
【0037】
図1(b)は、ロール状媒体52aを保持する媒体保持ロール60の構成の一例を示す。尚、ロール状媒体52bを保持する媒体保持ロール60も、ロール状媒体52a側と同一又は同様の構成を有してよい。
【0038】
本例において、媒体保持ロール60は、軸部62及びエンコーダ64を有する。軸部62は、巻芯54の中空部分へ挿入される部分であり、巻芯54に挿入された状態で回転することにより、例えば制御部24の指示に応じて、ロール状媒体52aを回転させる。エンコーダ64は、軸部62の回転量を示す信号を制御部24へ出力するエンコーダである。これらの構成により、本例において、媒体保持ロール60は、ロール状媒体52aを回転させる。また、エンコーダ64の出力信号により、行った回転量を、制御部24へ伝える。
【0039】
図2は、制御部24の構成の一例を示す。本例において、制御部24は、搬送量検出部102、回転検出部104、媒体厚算出部106、媒体残量算出部108、残量情報出力部110、及びローラ制御部112を有する。
【0040】
搬送量検出部102は、媒体50(図1参照)の搬送量を検出する構成である。媒体50の搬送量とは、例えば、所定の搬送方向へ搬送される媒体50の走行距離である。本例において、搬送量検出部102は、媒体搬送ローラ16のエンコーダから受け取る信号に基づいて媒体搬送ローラ16の回転量を検知し、媒体搬送ローラ16の回転量に基づき、媒体50の搬送量を算出する。これにより、搬送量検出部102は、媒体保持ロール60の回転に応じてロール状媒体52a(図1参照)からインクジェットヘッド14(図1参照)へ搬送される媒体50の搬送量を検出する。
【0041】
回転検出部104は、媒体保持ロール60の回転量を検出する構成である。本例において、回転検出部104は、ロール状媒体52aを保持する媒体保持ロール60のエンコーダ64(図1参照)から受け取る信号に基づき、ロール状媒体52a側の媒体保持ロール60の回転量を検出する。回転検出部104は、例えば、ロール状媒体52b側の媒体保持ロール60の回転量を更に検出してもよい。
【0042】
媒体厚算出部106は、媒体50の厚みを算出する構成である。本例において、媒体厚算出部106は、搬送量検出部102が検出する搬送量、及び回転検出部104が検出する回転量に基づき、媒体50の厚みを算出する。厚みの具体的な算出方法については、後に更に詳しく説明する。媒体厚算出部106は、例えばロール状媒体52b側の媒体保持ロール60の回転量に基づき、媒体50の厚みを検出してもよい。
【0043】
媒体残量算出部108は、ロール状媒体52aにおける媒体50の残量を算出する構成である。本例において、媒体残量算出部108は、搬送量検出部102が検出する搬送量、回転検出部104が検出する回転量、媒体厚算出部106が算出する媒体50の厚み、及び記憶部22が記憶する巻芯54(図1参照)の径に更に基づき、印刷前の媒体50が巻かれたロール状媒体52aに対し、巻芯54に巻かれている媒体50の残量を算出する。残量の具体的な算出方法についても、後に更に詳しく説明する。
【0044】
残量情報出力部110は、媒体50の残量についての情報を出力する構成である。本例において、残量情報出力部110は、媒体残量算出部108が算出する媒体50の残量が予め設定された量より少なくなった場合に、媒体50の残量が少なくなったことを示す情報を出力する。例えば、残量情報出力部110は、印刷データに対して必要な量と比べて媒体50が不足する場合に、媒体50の残量が少なくなったことを示す情報を出力する。残量情報出力部110は、例えば外部の表示装置や警告装置等を制御することで、警告表示、発音、又はブザー等により、媒体50の残量が少なくなったことを示す情報を、使用者へ通知してよい。本例によれば、例えば、媒体50の残量不足を適切に使用者へ知らせることができる。
【0045】
ローラ制御部112は、ロール状媒体52a及びロール状媒体52bの媒体保持ロール60の回転を制御する構成である。ローラ制御部112は、例えば媒体保持ロール60を駆動するモータを制御することにより、媒体保持ロール60の回転を制御する。
【0046】
また、本例において、ローラ制御部112は、例えば、残量情報出力部110の出力に応じて、媒体50の残量が少なくなった場合に、媒体保持ロール60の回転を停止させる。これにより、ローラ制御部112は、媒体50の残量が少なくなった場合に、媒体50の搬送を停止させる。
【0047】
尚、制御部24は、例えば印刷装置10の全体を制御するCPUである。この場合、CPUが、制御部24の各部として機能する。制御部24は、印刷装置に実装されるASICやFPGA等であってもよい。また、制御部24は、印刷装置の全体を制御するCPUと、ASICやFPGA等とを含む構成であってもよい。この場合、制御部24の一部の構成は、例えば、CPUとは別のASICやFPGA等により構成される。例えば、媒体厚算出部106や媒体残量算出部108をASICやFPGA等により構成することが考えられる。このように構成すれば、例えば、媒体50の厚みや残量の算出を適切かつ高速に行うことが可能になる。
【0048】
また、本例において、印刷装置10は、例えば運転開始時等に、媒体50の残量を算出する。そして、印刷データに対して媒体50が不足する場合等に、媒体50の残量が少なくなったことを示す情報を出力し、運転を中止する。本例によれば、例えば、媒体やインク、及び作業時間の無駄を適切に低減できる。
【0049】
図3は、印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートであり、媒体50の厚み及び媒体50の残量の算出方法の一例を示す。本例において、媒体50の厚み及び残量を算出する場合、印刷装置10は、先ず、現時点でのロール状媒体52aの巻径(半径)rを求める。
【0050】
ロール状媒体52aの巻径を求める動作においては、先ず、ローラ制御部112が、ロール状媒体52aの媒体保持ロール60を1回転させる(S102)。また、これに伴い、媒体搬送ローラ16は、1回転分の媒体50を搬送する。
【0051】
この間、回転検出部104は、媒体保持ロール60のエンコーダ64から受け取るエンコーダパルスに基づき、媒体保持ロール60が1回転することを検出する。また、1回転のエンコーダパルスの検出開始時間tを基準にして、次の1回転後のエンコーダパルスが検出されるまでの所要時間、すなわちロール状媒体52aの媒体保持ロール60の1回転の所要時間T1を求める。
【0052】
また、搬送量検出部102は、媒体搬送ローラ16の回転回数N、及び媒体搬送ローラ16の半径Rに基づき、同一時間T1中に搬送された媒体50の搬送量△Lを検出する。この検出は、例えば、次の式(1)から求めることができる。
△L=2πR×N 式(1)
【0053】
次に、算出されたΔLに基づき、媒体厚算出部106が、現時点でのロール状媒体52aの巻径rを、次の式(2)から求める(S104)。
=△L/2π 式(2)
【0054】
続いて、ローラ制御部112は、ロール状媒体52aの媒体保持ロール60を更にα回転させ、更に媒体50を搬送する(S106)。そして、最後のα回転目の回転に基づき、S102及びS104と同様にして、搬送量検出部102及び媒体厚算出部106は、α回転目のロール状媒体52aの巻径rαを求める(S108)。例えば、搬送量検出部102は、α回転目の1回転時間中の搬送量△Lαを、その間の媒体搬送ローラ16の回転回数Nα、及び媒体搬送ローラ16の半径Rに基づき、次の式(3)より求める。
△Lα=2πR×Nα 式(3)
【0055】
また、算出された△Lαに基づき、媒体厚算出部106が、ロール状媒体52aの巻径rαを、次の式(4)から求める。
α=△Lα/2π 式(4)
【0056】
尚、本例において、搬送量検出部102は、α回転が終わった時点で、1回転目におけるエンコーダパルスの検出開始時間tからα回転後までにおける媒体50の搬送量Lを更に算出する。この算出において、搬送量検出部102は、この間の媒体搬送ローラ16の積算回転数N(t、α)を記憶しておき、次の式(5)から搬送量Lを求める。
=2πR×N(tα、α) 式(5)
【0057】
続いて、媒体厚算出部106が、媒体の厚みDの算出を行う(S110)。厚みDの算出において、媒体厚算出部106は、先ず、式(2)、(4)で求めたロール状媒体52aの巻径r、rαに基づき、α回転前後の巻径の変化から、媒体50の繰り出しによって変化した断面積(断面積の差)△Sを、次の式(6)から求める。
△S=π(rα−π(r
=π(△Lα/2π)−π(△L/2π)
={(△Lα一(△L)}/4π 式(6)
【0058】
そして、媒体厚算出部106は、次の式(7)のように、算出した断面積の差ΔSを、エンコーダパルスの検出開始時間tからα回転後までにおける媒体50の搬送量Lで除すことにより、媒体50の厚みDを求める。
=△S/L
={(△Lα一(△L)}/4π÷{2πR×N(tα、α)}
={(△Lα−(△L)}/{8πR×N(tα、α)} 式(7)
【0059】
続いて、媒体残量算出部108が、媒体50の残量として、残量の長さLrを算出する(S112)。残量の長さLrの算出において、媒体残量算出部108は、先ず、記憶部22から、ロール状媒体52aの巻芯54の径(半径)rを読み取る。これにより、巻芯54の径rが既知となる。巻芯の径rを用いることにより、ロール状媒体52aの外周と巻芯54との間の媒体50の断面積△Sは、次の式(8)で表される。
△S=π(r−r) 式(8)
【0060】
そして、式(7)で既に求めた媒体50の厚みDで断面積△Sを割ると、次の(9)式のように、媒体50の残量Lrが求まる。
Lr=△S/D 式(9)
【0061】
尚、本例において、媒体残量算出部108は、回転開始時のロール状媒体52aの半径rに基づき、この時点での媒体50の残量を算出する。媒体残量算出部108は、例えばα回転後の半径rαに基づき、α回転後の媒体50の残量を算出してもよい。また、媒体残量算出部108は、算出した残量Lrを、残量情報出力部110へ通知する。残量情報出力部110は、必要に応じて、媒体50の残量が少なくなったことを示す情報を出力する。
【0062】
本例によれば、例えば、媒体50の厚みや使用履歴が未知の場合にも、演算により自動的に、媒体50の厚みを適切に算出できる。また、検出した厚みに基づき、媒体50の残量を適切に算出できる。また、媒体保持ロール60や媒体搬送ローラ16等を動かすことでこれらの算出を行うことにより、例えば、ほぼリアルタイムに媒体50の残量を求めることができる。そのため、本例によれば、例えば、ロール状媒体52a、52bを用いる印刷装置10において、媒体50の残量を適切かつ自動的に算出できる。
【0063】
また、巻芯径情報に基づいて巻芯54の径を取得し、予め登録することにより、例えば、巻芯54の径が様々に異なるロール状媒体52aを使用する場合にも、媒体50の残量を適切に算出できる。尚、巻芯54の径は、例えば印刷装置10に対して固定されていてもよい。この場合、例えば、巻芯径情報の読み取り等を行うことなく、媒体50の残量を適切に算出できる。
【0064】
ここで、ローラ制御部112が媒体保持ロール60を回転させる回転量は、上記の回転量に限らず、適宜変更可能である。例えば、ローラ制御部112は、媒体保持ロール60に対し、第1の回転量の回転を行わせ、その後、第2の回転量の回転を行わせてもよい。この場合、第1の回転量及び第2の回転量は、1回転以外の回転量であってもよい。また、例えば第1の回転量の回転と第2の回転量の回転との間に、更に、第3の回転量の回転を行わせてもよい。
【0065】
この場合、媒体厚算出部106は、例えば、第1の回転量と、第1の回転量の間に搬送される媒体50の搬送量との比に基づき、第1の回転量の回転時におけるロール状媒体52aの径を算出する。また、例えば、第2の回転量と、第2の回転量の間に搬送される媒体50の搬送量との比に基づき、第2の回転量の回転時におけるロール状媒体52aの径を算出する。そして、媒体厚算出部106は、例えば、第1の回転量の回転時におけるロール状媒体52aの径、及び第2の回転量の回転時におけるロール状媒体52aの径のそれぞれに基づき、それぞれの径に対応するロール状媒体52aの断面積を算出し、それぞれの径に対応する断面積の差を、第1の回転量の回転時から第2の回転量の回転時までの間に搬送される媒体50の搬送量で除すことにより、媒体50の厚みを算出する。
【0066】
このように構成した場合も、例えば、媒体50の厚みを適切に算出できる。また、これにより、媒体50の残量を適切に算出できる。
【0067】
尚、本発明の変形例においては、例えば、ロール状媒体52aの巻径の変化を、演算ではなく、測定により検出することも考えられる。この場合、印刷装置10は、例えば、ロール状媒体52aの巻径を直接測定する機構(例えば、巻径測定部)を更に備える。
【0068】
また、以上の説明では、ロール状媒体52a側の媒体保持ロール60の回転量を回転検出部104で検出する方法を説明したが、例えば、回転検出部104により、ロール状媒体52b側の媒体保持ロール60の回転量を検知することも考えられる。この場合も、上記と同一又は同様にして、媒体50の厚みを適切に算出できる。
【0069】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す図である。図1(a)は、印刷装置10の構成の一例を示す。図1(b)は、ロール状媒体52aを保持する媒体保持ロール60の構成の一例を示す。
【図2】制御部24の構成の一例を示す図である。
【図3】印刷装置10の動作の一例を示すフローチャートでありる。
【符号の説明】
【0072】
10・・・印刷装置、12・・・プラテン、14・・・インクジェットヘッド、16・・・媒体搬送ローラ、18・・・従動ローラ、20・・・巻芯径情報読み取り部、22・・・記憶部、24・・・制御部、50・・・媒体、52・・・ロール状媒体、54・・・巻芯、60・・・媒体保持ロール、62・・・軸部、64・・・エンコーダ、102・・・搬送量検出部、104・・・回転検出部、106・・・媒体厚算出部、108・・・媒体残量算出部、110・・・残量情報出力部、112・・・ローラ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置であって、
前記巻芯を保持することにより前記ロール状媒体を保持する媒体保持ロールと、
前記媒体保持ロールの回転に応じて繰り出される前記媒体に印刷を行う印刷部と、
前記媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出部と、
前記媒体保持ロールの回転に応じて前記印刷部へ搬送される前記媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出部と、
前記回転検出部が検出する前記回転量、及び前記媒体搬送量検出部が検出する前記搬送量に基づき、前記媒体の厚みを算出する媒体厚算出部と、
前記回転検出部が検出する前記回転量、前記媒体搬送量検出部が検出する前記搬送量、及び前記媒体厚算出部が算出する前記媒体の厚みに基づき、印刷前の前記媒体が巻かれた前記ロール状媒体に対し、前記巻芯に巻かれている前記媒体の残量を算出する媒体残量算出部と
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
媒体残量算出部が算出する前記媒体の残量が予め設定された量より少なくなった場合に前記媒体の残量が少なくなったことを示す情報を出力する残量情報出力部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記媒体保持ロールは、印刷前の前記媒体が巻かれた前記ロール状媒体を保持する供給側ロールであり、
前記媒体厚算出部は、
予め設定された第1の前記回転量と、前記第1の回転量の間に搬送される前記媒体の前記搬送量との比に基づき、前記第1の回転量の回転時における、前記媒体保持ロールに保持された前記ロール状媒体の径を算出し、
前記第1の回転量の回転後に更に前記媒体保持ロールが回転する第2の回転量と、前記第2の回転量の間に搬送される前記媒体の前記搬送量との比に基づき、前記第2の回転量の回転時における、前記媒体保持ロールに保持された前記ロール状媒体の径を算出し、
前記第1の回転量の回転時における前記ロール状媒体の径、前記第2の回転量の回転時における前記ロール状媒体の径、及び前記第1の回転量の回転時から前記第2の回転量の回転時までの間に搬送される前記媒体の前記搬送量に基づき、前記媒体の厚みを算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記媒体厚算出部は、
前記第1の回転量の回転時における前記ロール状媒体の径、及び前記第2の回転量の回転時における前記ロール状媒体の径のそれぞれに基づき、それぞれの前記径に対応する前記ロール状媒体の断面積を算出し、
それぞれの前記径に対応する前記断面積の差を、前記第1の回転量の回転時から前記第2の回転量の回転時までの間に搬送される前記媒体の前記搬送量で除すことにより、前記媒体の厚みを算出することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記巻芯の径を記憶する巻芯径記憶部を更に備え、
前記媒体残量算出部は、前記巻芯径記憶部が記憶する前記巻芯の径に更に基づき、前記媒体の残量を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
【請求項6】
前記巻芯には、当該巻芯の径を示す情報である巻芯径情報が付されており、
前記印刷装置は、前記巻芯の前記巻芯径情報を読み取る巻芯径情報読み取り部を更に備え、
前記巻芯径記憶部は、巻芯径情報読み取り部が読み取る前記巻芯径情報に基づき、前記巻芯の径を記憶することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置において、前記媒体の残量を管理する媒体残量管理装置であって、
前記巻芯を保持することにより前記ロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出部と、
前記媒体に印刷を行う印刷部へ前記媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出部と、
前記回転検出部が検出する前記回転量、及び前記媒体搬送量検出部が検出する前記搬送量に基づき、前記媒体の厚みを算出する媒体厚算出部と、
前記回転検出部が検出する前記回転量、前記媒体搬送量検出部が検出する前記搬送量、及び前記媒体厚算出部が算出する前記媒体の厚みに基づき、印刷前の前記媒体が巻かれた前記ロール状媒体に対し、前記巻芯に巻かれている前記媒体の残量を算出する媒体残量算出部と
を備えることを特徴とする媒体残量管理装置
【請求項8】
巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置において、前記媒体の残量を算出する媒体残量算出方法であって、
前記巻芯を保持することにより前記ロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出段階と、
前記媒体に印刷を行う印刷部へ前記媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出段階と、
前記回転検出段階で検出される前記回転量、及び前記媒体搬送量検出段階で検出される前記搬送量に基づき、前記媒体の厚みを算出する媒体厚算出段階と、
前記回転検出段階で検出される前記回転量、前記媒体搬送量検出段階で検出される前記搬送量、及び前記媒体厚算出段階で算出される前記媒体の厚みに基づき、印刷前の前記媒体が巻かれた前記ロール状媒体に対し、前記巻芯に巻かれている前記媒体の残量を算出する媒体残量算出段階と
を備えることを特徴とする媒体残量算出方法。
【請求項9】
巻芯に媒体がロール状に巻かれたロール状媒体を用いる印刷装置の制御部に前記媒体の残量を算出させるプログラムであって、
前記巻芯を保持することにより前記ロール状媒体を保持する媒体保持ロールの回転量を検出する回転検出処理と、
前記媒体に印刷を行う印刷部へ前記媒体保持ロールの回転に応じて搬送される媒体の搬送量を検出する媒体搬送量検出処理と、
前記回転検出処理で検出される前記回転量、及び前記媒体搬送量検出処理で検出される前記搬送量に基づき、前記媒体の厚みを算出する媒体厚算出処理と、
前記回転検出処理で検出される前記回転量、前記媒体搬送量検出処理で検出される前記搬送量、及び前記媒体厚算出処理で算出される前記媒体の厚みに基づき、印刷前の前記媒体が巻かれた前記ロール状媒体に対し、前記巻芯に巻かれている前記媒体の残量を算出する媒体残量算出処理と
を前記制御部に行わせることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−132419(P2010−132419A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310517(P2008−310517)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000137823)株式会社ミマキエンジニアリング (437)
【Fターム(参考)】