説明

印刷装置

【課題】 印刷システムにおけるユーザビリティを向上させる。
【解決手段】 カラー用プリンタドライバとモノクロ用プリンタドライバを備えるホストコンピュータと通信可能であるとともに、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置であって、色処理モードをモノクロモード又はカラーモードに切り替える色処理モード切替手段と、前記色処理モード切替手段により色処理モードを切り替えた際に、前記ホストコンピュータに当該印刷装置に対するプリンタドライバを、前記切り替えられた色処理モードに適したものに切り替えるよう指示する指示手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷装置はモノクロ、カラーそれぞれの専用機として設定されたものが大多数であり、プリンタドライバもそれぞれ専用のものが利用されてきた。近年では、モノクロ印刷装置の置き換えを狙ったモノクロ印刷に強いカラー印刷装置やモノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置(例えば特許文献1)も登場している。
【0003】
【特許文献1】特開平5−019993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来までのモノクロ印刷に強いカラー印刷装置やモノクロモード及びカラーモードに切り替え可能な印刷装置では、モノクロ印刷のときにもカラー印刷用のプリンタドライバを使用するか、ユーザが各モードに合ったプリンタドライバを選択するかの必要があり、使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置と、当該印刷装置と通信可能なホストコンピュータとにより構成される印刷システムにおけるユーザビリティを向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷装置は、カラー用プリンタドライバとモノクロ用プリンタドライバを備えるホストコンピュータと通信可能であるとともに、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置であって、色処理モードをモノクロモード又はカラーモードに切り替える色処理モード切替手段と、前記色処理モード切替手段により色処理モードを切り替えた際に、前記ホストコンピュータに当該印刷装置に対するプリンタドライバを、前記切り替えられた色処理モードに適したものに切り替えるよう指示する指示手段を備えた点に特徴を有する。
また、本発明の印刷装置の他の特徴とするところは、前記ホストコンピュータで現在設定されているプリンタドライバがカラー用プリンタドライバであるかモノクロ用プリンタドライバであるかを判断する判断手段を更に有し、前記指示手段は、色処理モード切替手段により切り替えられた色処理モードが、前記判断手段により判断されたプリンタドライバの色処理が対応していない場合に、色処理モードに適したものに切り替えるよう指示する点にある。
また、本発明の印刷装置の他の特徴とするところは、各色のトナー残量を検出する検出手段を備え、前記指示手段は、前記検出手段によりトナー切れであると検出された場合に、空トナー情報をホストコンピュータに通知する点にある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷装置にてモノクロモード及びカラーモードを切り替える際に、自動的にホストコンピュータのプリンタドライバが各モードに適したものに切り替わるようにしたので、ユーザビリティを大幅に向上させることができる。さらに、ホストコンピュータの表示部や印刷装置の表示部に現在設定されているモードを表示するようにすれば、ユーザは現在設定されているモードを確認することができ、ユーザビリティの更なる向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の印刷システムの構成を示す図であり、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置(プリンタ)100と、ホストコンピュータであるPC(パーソナルコンピュータ)200とにより構成される。印刷装置100とホストコンピュータ200とは双方向通信可能なインタフェース(パラレルインタフェース、USB、IEEE1394等)により接続する。
【0009】
印刷装置(プリンタ)100は、ホストコンピュータ200からデータを受け取って描画データを作成等するプリンタコントローラ101、エンジン103各部を制御するためのエンジンコントローラ102、実際に印刷を行う機構(メカニカル)部分であるエンジン103を備える。
【0010】
ホストコンピュータ200は、印刷装置100との間でステータス情報を監視する機能を有し、プリンタドライバがインストールされており、モノクロモード及びカラーモードそれぞれに適したプリンタドライバがインストールされている。
いる。
【0011】
このように構成された印刷システムにおいて、印刷装置100にてモノクロモード及びカラーモードを切り替える際に、ホストコンピュータ200のプリンタドライバを各モードに適したもの切り替え、更にはホストコンピュータ200のステータスウィンドウや印刷装置100の表示部に、現在設定されているのがモノクロモードかカラーモードかを表示するようにする。
【0012】
ここで、まず図5〜図8を参照して、本発明を適用可能な印刷装置100の例としてレーザビームプリンタ及びインクジェットプリンタの構成について説明する。なお、本発明を適用する印刷装置としては、レーザビームプリンタ及びインクジェットプリンタに限られるものではなく、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0013】
図5はレーザビームプリンタ(LBP)の構成例を示す図である。同図において、1500はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータから供給される印刷情報(文字コード等)やフォーム情報或いはマクロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等を作成し、記録媒体である記録紙等に像を形成する。1501は操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている操作パネル、1000はLBP本体1500全体の制御及びホストコンピュータから供給される文字情報等を解析するプリンタ制御ユニットである。プリンタ制御ユニット1000は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1502に出力する。レーザドライバ1502は半導体レ−ザ1503を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1503から発射されるレーザ光1504をオン・オフ切り替えする。レーザ光1504は回転多面鏡1505で左右方向に振らされて静電ドラム1506上を走査露光する。これにより、静電ドラム1506上には文字パターンの静電潜像が形成されることになる。この潜像は、静電ドラム1506周囲に配設された現像ユニット1507により現像された後、記録紙に転写される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はLBP1500に装着した用紙カセット1508に収納され、給紙ローラ1509及び搬送ローラ1510と搬送ローラ1511とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム1506に供給される。また、LBP本体1500には、図示しないカードスロットを少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なる制御カード(エミュレーションカード)を接続できるように構成されている。
【0014】
また、図6はインクジェットプリンタの構成例を示す図である。同図において、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011、5009を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン(図示しない)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。キャリッジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン5000に対して押圧する。5007、5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ5013の回転方向切り替え等を行うためのホームポジション検知手段として機能する。5016は記録ヘッドの全面をキャップするキャップ部材5022を指示する部材、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレードで、部材5019により前後方向に移動可能となる。5018は本体支持板で、上記5017、5019を支持する。5012は吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り替え等の公知の伝達手段で移動制御される。これらのキャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャッリジがホームポジション側領域にきたときにリードスクリュー5005の作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望動作を行うように構成されていればよい。
【0015】
図7は、図6に示したインクジェットプリンタの制御構成を説明するブロック図である。同図において、1700は記録信号を入力するインターフェイス、1701はMPU、1702はMPU1701が実行する制御プログラムやホスト印刷情報等を格納するROM、1703はDRAMで、各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存する。1704は記録ヘッド1708に対する出力データの供給制御を行うゲートアレイで、インターフェイス1700、MPU1701、DRAM1703間のデータの転送制御も行う。1710は記録ヘッド1708を搬送するためのキャリアモータ、1709は記録用紙搬送のための搬送モータ、1705は記録ヘッド1708を駆動するヘッドドライバ、1706は前記搬送モータ1709を駆動するモータドライバ、1707はキャリアモータ1710を駆動するモータドライバである。
【0016】
このように構成された印刷装置において、インターフェイス1700を介してホストコンピュータより入力情報が入力されると、ゲートアレイ1704とMPU1701との間で入力情報がプリント用の出力情報に変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されるとともに、ヘッドドライバ1705に送られた出力情報に従って記録ヘッドが駆動され印字が実行される。
【0017】
なお、MPU1701はインターフェイス1700を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、DRAM1703に関するメモリ情報呼び資源データ等やROM1702内のホスト印刷情報をホストコンピュータに通知可能に構成されている。
【0018】
図8は本実施形態の印刷システムの具体的な構成例を示すブロック図である。ここでは、レーザビームプリンタ(図5)を例にして説明する。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0019】
図8において、3000はホストコンピュータ(図1のホストコンピュータ200に相当)で、ROM3のプログラム用ROMに記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU1を備え、システムデバイス4に接続される各デバイスをCPU1が総括的に制御する。また、ROM3のプログラム用ROMにはCPU1の制御プログラム等を記憶し、ROM3のフォント用ROMには上記文書処理の際に使用するフォントデ−タ等を記憶し、ROM3のデ−タ用ROMは上記文書処理等を行う際に使用する各種デ−タを記憶する。
【0020】
2はRAMで、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム,種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。8はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インターフェイス(インターフェイス)21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
【0021】
なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
【0022】
プリンタ1500(図1の印刷装置100に相当)において、12はプリンタCPUで、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等或いは外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、印刷部インタフェース16を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)17に出力情報としての画像信号を出力する。また、ROM13のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等を記憶する。ROM13のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM13のデータ用ROMにはハードディスク等の外部メモリ14が無いプリンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情報等を記憶している。
【0023】
CPU12は入力部18を介してホストコンピュータ3000との通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ3000に通知可能に構成されている。19はCPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0024】
なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ14は、ディスクコントローラ(DKC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、18は前述した操作パネルで操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。
【0025】
また、前述した外部メモリは1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。
【0026】
以下、本実施形態の印刷システムにおける処理動作について説明する。図2Aは印刷装置100側での処理動作を示すフローチャート、図2Bはホストコンピュータ200側での処理動作を示すフローチャートである。本動作は、印刷装置100にて、操作者が操作パネルを介して色処理モードをモノクロモード又はカラーモードへ設定を切り替える際に、実行される。
【0027】
印刷装置100において、まず、ステップS201で、操作者により操作パネルを介して設定された色処理モードのモノクロモード・フラグの有無を判断し、モノクロモード・フラグがあればステップS202へ、なければステップS203へ進む。
【0028】
ステップS202では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200と双方向通信を行い、ドライバ・ステータス要求コマンドを送信し、その要求コマンドに対するホストコンピュータ200からの応答に基づいて、ホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、ホストコンピュータ200で現在設定されているプリンタドライバがカラー用プリンタドライバであるか、モノクロ用プリンタドライバであるかを判断し、カラー用プリンタドライバであればステップS205へ、モノクロ用プリンタドライバであれば終了する(ステップS204)。ステップS205では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをカラー用プリンタドライバからモノクロ用プリンタドライバに切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0029】
一方、ステップS203ではホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、現在設定されているプリンタドライバがモノクロ用プリンタドライバであればステップS205へ、カラー用プリンタドライバであれば終了する(ステップS206)。ステップS205では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをモノクロ用プリンタドライバからカラー用プリンタドライバに切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0030】
ホストコンピュータ200において、まず、ステップS251で印刷装置100からドライバ・ステータス要求コマンドを受信し、続いてステップS252で、そのドライバ・ステータス要求コマンドに応答して、印刷装置100にドライバ・ステータスを送信する。
【0031】
その後、ステップS253でホストコンピュータ200は、印刷装置100からドライバ切り替えコマンドを受信したかを判断し、受信したならばステップS254へ進んで、ドライバ切り替えコマンドに基づいて、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを指定されたプリンタドライバに切り替える。例えば、モノクロ用プリンタドライバへの切り替えコマンドの場合は、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを現在設定されているカラー用プリンタドライバからモノクロ用プリンタドライバに変更し、また、カラー用プリンタドライバへの切り替えコマンドの場合は、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを現在設定されているモノクロ用プリンタドライバからカラー用プリンタドライバに変更する。プリンタドライバの切り替えが起こった場合、変更後に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをアクティブドライバとし、変更前に印刷装置100を出力先としていたプリンタドライバを非アクティブドライバとプリンタドライバのステータスを変更する。さらに、ステップS255ではホストコンピュータ200は、表示部上のステータスウィンドウに現在アクティブなプリンタドライバを表示して終了する。
【0032】
以上述べたように、印刷装置100にてモノクロモード及びカラーモードを切り替える際に、自動的にホストコンピュータ200のプリンタドライバが各モードに適したものに切り替わるようにし、更にホストコンピュータ200のステータスウィンドウや印刷装置100の表示部に、現在設定されているモードを表示するようにしたので、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0033】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、印刷装置100において黒以外のトナーが切れたことでモノクロモードに切り替わった場合に、トナーが切れたことをユーザに通知するようにしたものである。なお、印刷システムの構成は図1に示したものを同様であり、ここではその説明は省略する。
【0034】
図3Aは印刷装置100側での処理動作を示すフローチャート、図3Bはホストコンピュータ200側での処理動作を示すフローチャートである。印刷装置100は、印刷開始前、印刷中、印刷終了後に各色のトナー残量を検出する機能(各色トナー内の攪拌棒を用いてトナー残量の検出を行っている。トナー残量の検出方法は、公知の技術で実現可能であるため、詳細な説明は省略する。)を備えているものとする。図3A及び図3Bは、第1の実施形態の図2の処理に新たな処理を付加して説明するが、以下のステップ304以降の処理を、トナー残量検出機能により、YMCKトナーのうち、YMCトナーのいずれかのトナーの残量がなくなった場合、もしくは残量が所定量以下であると検出された場合に、以下の処理が行われてもよい。なお、いずれかの色のトナー残量が所定値以下(あるいはなくなった)場合には、印刷装置100は、トナー切れフラグを立てる(フラグを「0」から「1」にする)ものとする。
【0035】
印刷装置100において、まず、ステップS301でモノクロモード・フラグの有無を判断し、モノクロモード・フラグがあればステップS302へ、なければステップS303へ進む。
【0036】
ステップS302では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200と双方向通信を行い、ドライバ・ステータス要求コマンドを送信し、その要求コマンドに対するホストコンピュータ200からの応答に基づいて、ホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、ホストコンピュータ200で現在設定されているプリンタドライバがカラー用プリンタドライバであるか、モノクロ用プリンタドライバであるかを判断し、カラー用プリンタドライバであればステップS308へ、モノクロ用プリンタドライバであれば終了する(ステップS307)。ステップS308では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをカラー用プリンタドライバからモノクロ用プリンタドライバに切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0037】
また、ステップS304では印刷装置100は、トナー切れフラグの有無を判断し、モノクロモード・フラグがあるのが黒以外のトナーが切れたことによるものかどうかを判断する。トナー切れであればステップS305へ、トナー切れでなければステップS307へ進む。ステップS305では、黒以外のどのトナーがエンプティであるかを確認し、ステップS306で印刷装置100は、双方向通信を行い、空トナー情報をホストコンピュータ200に送信する。
【0038】
一方、ステップS303では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200と双方向通信を行い、ドライバ・ステータス要求コマンドを送信し、その要求コマンドに対するホストコンピュータ200からの応答に基づいて、ホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、ホストコンピュータ200で現在設定されているプリンタドライバがカラー用プリンタドライバであるか、モノクロ用プリンタドライバであるかを判断し、モノクロ用プリンタドライバであればステップS308へ、カラー用プリンタドライバであれば終了する(ステップS309)。ステップS308では、印刷装置100は、ホストコンピュータ200に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをモノクロ用プリンタドライバからカラー用プリンタドライバに切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0039】
ホストコンピュータ200において、まず、ステップS351で印刷装置100からドライバ・ステータス要求コマンドを受信し、続いてステップS352で、そのドライバ・ステータス要求コマンドに応答して、印刷装置100にドライバ・ステータスを送信する。
【0040】
その後、ステップS353でホストコンピュータ200は、印刷装置100から空トナー情報を受信したならば、ステップS354でステータスウィンドウに空トナー情報を表示する。また、ステップS355で印刷装置100からドライバ切り替えコマンドを受信したかを判断し、受信したならばステップS356へ進んで、ドライバ切り替えコマンドに基づいて、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを指定されたプリンタドライバに切り替える。例えば、モノクロ用プリンタドライバへの切り替えコマンドの場合は、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを現在設定されているカラー用プリンタドライバからモノクロ用プリンタドライバに変更し、また、カラー用プリンタドライバへの切り替えコマンドの場合は、印刷装置100を出力先とするプリンタドライバを現在設定されているモノクロ用プリンタドライバからカラー用プリンタドライバに変更する。プリンタドライバの切り替えが起こった場合、変更後に印刷装置100を出力先とするプリンタドライバをアクティブドライバとし、変更前に印刷装置100を出力先としていたプリンタドライバを非アクティブドライバとプリンタドライバのステータスを変更する。さらに、ステップS357ではホストコンピュータ200は、表示部のステータスウィンドウに現在アクティブなプリンタドライバを表示して終了する。
【0041】
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1、2の実施形態で説明した印刷システムにおいて、印刷装置100が複数のホストコンピュータ200に接続されており、各ホストコンピュータ200によってリモート操作で印刷モードを切り替えることができる場合、各ホストコンピュータ200が互いに干渉し合わないように自動ドライバ切り替えの機能を停止するようにしたものである。
【0042】
図4は印刷装置100側での処理動作を示すフローチャートである。なお、自動ドライバ切り替えの機能を停止する処理動作は印刷装置100での処理動作で実現可能であり、ホストコンピュータ200側での処理動作の説明は省略する。
【0043】
印刷装置100において、まず、ステップS401でモノクロモード・フラグの有無を判断し、モノクロモード・フラグがあればステップS402へ、なければステップS403へ進む。
【0044】
ステップS402ではリモート操作によるモード切り替えかどうかを示すリモート・フラグを確認し、リモート切り替えでなければステップS404へ、リモート切り替えであれば終了する。ステップS404では、ホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、ドライバがカラー用であればステップS406へ、モノクロ用であれば終了する(ステップS405)。ステップS406では、ホストコンピュータ200にドライバをカラー用からモノクロ用に切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0045】
一方、ステップS403ではホストコンピュータ200のドライバ・ステータス(ドライバ情報)を確認し、ドライバがモノクロ用であればステップS406へ、カラー用であれば終了する(ステップS407)。ステップS406では、ホストコンピュータ200にドライバをモノクロ用からカラー用に切り替えるようドライバ切り替えコマンドを送信する。
【0046】
なお、本発明の目的は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0049】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明を適用した印刷システムの構成例を示す図である。
【図2A】第1の実施形態における印刷装置側での処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図2B】第1の実施形態におけるホストコンピュータ側での処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図3A】第2の実施形態における印刷装置側での処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図3B】第2の実施形態におけるホストコンピュータ側での処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】第3の実施形態における印刷装置側での処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明を適用可能な印刷装置の構成例を示す断面図である。
【図6】本発明を適用可能な他の印刷装置の構成例を示す外観図である。
【図7】図6に示した印刷装置の制御構成を説明するブロック図である。
【図8】本実施形態の印刷システムの具体的な構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0052】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 システムバス
12 CPU
13 ROM
19 RAM
100 印刷装置
101 プリンタコントローラ
102 エンジンコントローラ
103 エンジン
200 印刷装置
1500 印刷装置
3000 ホストコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー用プリンタドライバとモノクロ用プリンタドライバを備えるホストコンピュータと通信可能であるとともに、モノクロモード及びカラーモードを切り替え可能な印刷装置であって、
色処理モードをモノクロモード又はカラーモードに切り替える色処理モード切替手段と、
前記色処理モード切替手段により色処理モードを切り替えた際に、前記ホストコンピュータに当該印刷装置に対するプリンタドライバを、前記切り替えられた色処理モードに適したものに切り替えるよう指示する指示手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記ホストコンピュータで現在設定されているプリンタドライバがカラー用プリンタドライバであるかモノクロ用プリンタドライバであるかを判断する判断手段を更に有し、
前記指示手段は、色処理モード切替手段により切り替えられた色処理モードが、前記判断手段により判断されたプリンタドライバの色処理が対応していない場合に、色処理モードに適したものに切り替えるよう指示することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
各色のトナー残量を検出する検出手段を備え、
前記指示手段は、前記検出手段によりトナー切れであると検出された場合に、空トナー情報をホストコンピュータに通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−123339(P2006−123339A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−314528(P2004−314528)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】