説明

危険度報知システム、危険度報知方法、サーバ装置及びユーザ端末

【課題】気象情報等の情報を利用することによって、ユーザの生体に関する危険度を適切に把握し、これをユーザが簡便に利用できるようにする。
【解決手段】契約会社サーバ22は、分析会社サーバ21から気象に関する情報として低気圧に関するデータを取得して管理し、また、契約者DBを用いて契約者により使用される電話端末の設置位置を管理する。契約会社サーバ22は、取得された気象に関する情報と契約者DBの電話端末の設置位置を示す情報とに基づいて、当該電話端末が設置された位置における低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を契約者に報知するための情報を形成し、契約者の電話端末に送信し、契約者に対して危険度の報知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、気象庁等から提供される気象に関する情報を利用して、ユーザ端末を利用するユーザに対する報知情報を形成し、当該報知情報に応じた情報を、ユーザ端末を通じてユーザに報知できるようにするシステム、方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電話網やインターネットなどの通信網が高度に整備され、様々な情報の伝送に利用されている。近年においては、気象庁からの緊急地震速報を、通信網を通じて目的とする相手先に確実に伝送するようにすることが行われている。例えば、後に記す特許文献1には、緊急地震速報を、担当者を含む関係者に限って全員の携帯端末に遅滞無く伝送できるようにするための発明が開示されている。また、後に記す特許文献2には、緊急地震速報(地震事前情報)等を、専用の地震情報表示装置等を設置することなく、構内電話設備が備える機能を有効活用して利用者へ通知する構内電話装置に関する発明が開示されている。このように、気象庁からの緊急地震速報は、地震に対する危険度を報知するための情報として、その有効利用が種々検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−295290号公報
【特許文献1】特開2007−281907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、緊急地震速報以外にも、例えば気象庁は種々の気象情報を豊富に提供している。しかし、緊急地震速報が直接的に地震の危険を報知するものであるのに対して、種々の気象情報は、提供を受けた者が個別に自己への影響を判断しなければならない。例えば、降水確率に基づいて傘の必要性を判断したり、最低気温、最高気温などの情報に基づいて服装を考慮したりするなどのことは通常行われていることである。
【0005】
また、経験的に種々の気象状態(気象条件)が人間の生体(人体)に影響を及ぼすことが知られている。近年においては、それらが科学的、医学的にも解明されてきている。その一例として、低気圧が近づいてくると血圧が上昇することが知られている。例えば、
参考サイト1:「http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/hd.htm」
参考サイト2:「http://www5f.biglobe.ne.jp/~kinosita/he.htm」
等には、低気圧と高血圧との関連性についての情報が公開されている。また、他の例として、気圧が下がり、湿度が上昇すると、関節リュウマチや変形性関節症などの場合の関節の症状が悪化したり、気温がある程度まで下がると、腰痛や神経痛などを発症する確率が高くなったりするなどことが知られている。
【0006】
このように、気象状態が人間の生体(人体)に影響を及ぼすことが知られているが、各人が個々に天気予報などから気象情報を得て、自己への影響を判断しなければならないのは、上述した降水確率に基づいて傘の必要性を判断したり、気温情報に基づいて服装を考慮したりするなどいった場合と同様である。しかしながら、例えば、高血圧症である人にとっては、低気圧の接近は脳出血発作の発症リスクが高まる。すなわち、低気圧の接近は、身体に対する危険度が高まることを意味する。
【0007】
そこで、高精度の気象情報が豊富に提供されるようになっている現状から、単に気象情報の提供に止めるのではなく、気象情報に基づいて、ユーザの生体(人体)に関する危険度を適切に把握し、これを必要とするユーザに対して適切に提供できるようにすることが望まれるようになってきている。
【0008】
以上のことに鑑み、この発明は、気象情報等の情報を利用することによって、ユーザの生体に関する危険度を適切に把握し、これをユーザが簡便に利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の危険度報知システムは、
気象に関する情報を取得する気象情報取得手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記気象情報取得手段を通じて取得された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、前記ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報を送信する送信手段と
を備えるサーバ装置と、
前記サーバ装置の前記送信手段を通じて送信された前記危険度を報知するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を通じて受信した前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えるユーザ端末と
からなることを特徴とする。
【0010】
この請求項1に記載の発明の危険度報知システムによれば、サーバ装置においては、気象情報取得手段を通じて気象に関する情報が取得され、また、位置情報取得手段を通じてユーザの位置に関する情報が取得される。この取得された気象に関する情報とユーザの位置に関する情報とに基づいて、形成手段により、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報が形成される。ここで形成される危険度を報知するための情報は、ユーザの位置に関する情報により特定される位置において受ける気象状態の影響に応じたものである。そして、形成手段により形成された危険度を報知するための情報は送信手段を通じてユーザ端末に対して送信される。一方、ユーザ端末においては、サーバ装置からの危険度を報知するための情報が受信手段により受信され、この危険度を報知するための情報に基づいて、報知手段により、ユーザの生体に関する危険度が報知される。
【0011】
これにより、サーバ装置において、ユーザの位置に関する情報により特定される位置において気象状態の影響を受けることによるユーザの生体(人体)に関する危険度を適切に把握し、これをユーザ端末を通じてユーザが簡便に利用することができるようにされる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明の危険度報知システムは、
気象に関する情報を取得する気象情報取得手段と、
前記気象情報取得手段を通じて取得された前記気象に関する情報を送信する送信手段と
を備えるサーバ装置と、
前記サーバ装置の前記送信手段を通じて送信された前記気象に関する情報を受信する受信手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記受信手段を通じて受信された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えるユーザ端末と
からなることを特徴とする。
【0013】
この請求項2に記載の発明の危険度報知システムによれば、サーバ装置においては、取得手段を通じて気象に関する情報が取得され、この取得された気象に関する情報が、送信手段を通じてユーザ端末に送信される。
【0014】
一方、ユーザ端末においては、サーバ装置からの気象に関する情報が受信手段により受信される。また、ユーザ端末においては、位置情報取得手段によりユーザの位置に関する情報が取得される。そして、これら取得された気象に関する情報と、ユーザの位置に関する情報とに基づいて、形成手段により、ユーザの生体に関する危険度を通知するための通知情報が形成される。ここで形成される危険度を報知するための情報は、ユーザの位置に関する情報により特定される位置において受ける気象状態の影響に応じたものである。そして、この危険度を通知するための情報に基づいて、報知手段によりユーザの生体に関する危険度が報知される。
【0015】
これにより、ユーザ端末は、サーバ装置からの気象に関する情報と、ユーザの位置に関する情報とを利用することによって、ユーザの位置に関する情報により特定される位置におけるユーザの生体に関する危険度を適切に把握することができるようにされる。そして、把握されたユーザの生体に関する危険度をユーザ端末を通じて、ユーザが簡便に利用することができるようにされる。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、気象情報等の情報を利用することによって、ユーザの生体に関する危険度を適切に把握し、これをユーザが簡便に利用できるようにすることができる。これにより、ユーザは自己の身体に関する危険度を把握して、安全に活動(生活)することができるように対応を取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の危険度報知システムの一実施形態が適用されて構成された危険度報知システムの構成例を説明するための図である。
【図2】図1に示した気象データ分析会社のサーバ21の構成例を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示した契約会社のサーバ22の構成例を説明するためのブロック図である。
【図4】図3に示した契約会社のサーバ22の契約者データベース224の内容の例を説明するための図である。
【図5】図1に示した契約会社のサーバ22とボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…において用いられる危険度テーブルの例について説明するための図である。
【図6】図1に示したボタン電話1B(1)、…や有線加入電話1X(1)、…である固定電話の外観例を説明するための図である。
【図7】図1に示したボタン電話1B(1)、…や有線加入電話1X(1)、…である固定電話の構成例を説明するためのブロック図である。
【図8】ボタン電話1B(1)、…や固定電話1X(1)、…で行われる契約会社のサーバ22への位置登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】契約会社のサーバ22で行われる契約者データベースの生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】データ分析会社のサーバ21で行われる気象データの分析処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図11】契約会社のサーバ22からボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…への危険度の通知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図12】ボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図13】ボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知態様の他の例を説明するための図である。
【図14】図13に示した態様の報知を行う場合のボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図15】図13に示した態様の報知を行うようにする場合の契約会社のサーバ22における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図16】ボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知態様の他の例を説明するための図である。
【図17】図16に示した態様の報知を行う場合のボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図18】図16に示した態様の報知を行うようにする場合の契約会社のサーバ22における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図19】旅行先(行き先)における生体に関する危険度を確認する場合に必要となる情報の入力画面の一例を説明するための図である。
【図20】旅行先における生体に関する危険度の報知画面の一例を説明するための図である。
【図21】訪問先の訪問順等を確認する場合に必要となる情報の入力画面の一例を説明するための図である。
【図22】訪問先の訪問順に関する報知画面の一例を説明するための図である。
【図23】訪問先の訪問順に関する報知画面の他の例を説明するための図である。
【図24】旅行の出発日に関する報知画面の一例を説明するための図である。
【図25】旅行の出発日に関する報知画面の他の例を説明するための図である。
【図26】旅行の出発日に関する報知画面の他の例を説明するための図である。
【図27】旅行先の訪問順を確認する場合の情報の入力画面の他の例を説明するための図である。
【図28】旅行先の訪問順に関する報知画面の他の例を説明するための図である。
【図29】図21〜図28に示した表示を用いる場合のボタン電話1B(1)、…、固定電話1X(1)、…における報知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図30】図21〜図28に示した表示を用いるようにする場合の契約会社のサーバ22における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図31】この発明の危険度報知システムの一実施形態が適用されて構成された他の危険度報知システムの構成例を説明するための図である。
【図32】図1に示した危険度通知システムで用いられる携帯電話端末4の構成例を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図を参照しながらこの発明の一実施形態について説明する。上述もしたように、気圧、湿度、気温などの気象状態が、人間の生体(人体)に対して影響を及ぼすことが知られている。以下に説明する実施形態においては、種々の気象状態の内、低気圧の接近が血圧の上昇を招くことに着目している。そして、以下に説明する実施形態の危険度報知システムは、低気圧の予想位置等に応じて、高血圧症の人に血圧上昇の危険度を報知したり、旅行先に低気圧が接近する可能性がある場合に、これを報知したりするなどのことができるようにしている。すなわち、以下に説明する実施形態において、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報は、ユーザの血圧上昇に関する危険度を報知するためのものである。
【0019】
なお、低気圧の接近が血圧の上昇を招くことについては、上述した参考サイト1に開示されている。当該参考サイト1には、北海道大学の定期健康診断で測定した2万人の学生血圧と天候との情報に基づいた、天候と血圧との関係について記載されている。そして、当該参考サイト1には、血圧はその日の気圧に影響を受けるのではなく、翌日の気圧変動が、既にその前日の血圧に影響を与えていることが観察できることが記載されている。このことは、低気圧がやってくる前の日に、既に血圧が高くなっていることを意味している。このため、以下に説明する実施形態においては、ユーザが位置することになる位置(現在位置や訪問先の位置)に低気圧が到達した場合に危険度を通知するものではない。ユーザが位置することになる位置への低気圧の接近の度合いに応じて、例えば高血圧症である当該ユーザに対して血圧上昇の危険度を報知することができるようにしている。
【0020】
[危険度報知システムの構成例]
[危険度報知システムの構成の概要]
図1は、この発明のシステムの一実施形態が適用されて構成された危険度報知システムの構成例を説明するための図である。図1に示すように、この実施形態の危険度報知システムは、ボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…、1B(n)や有線加入電話端末1X(1)、1X(2)、…、1X(n)などのいわゆる固定電話端末と、サービス提供センター2とからなり、サービス提供センター2が、気象データ提供元3から気象データの提供を受けることができる構成になっている。
【0021】
ボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…、1B(n)のそれぞれは、例えば事業所内などに構築される構内電話システムを構築するために用いられるものであり、図1に示すように、主装置MEを介して通信網に接続されるものである。ここで、主装置MEは、内線と外線間または内線間をつなぐ小型の交換機の機能を有し、複数の外線をひとつに収容することができ、内線側も複数のボタン電話端末を接続し制御することができるものである。そして、主装置MEは、利用中の回線を判別して空いている回線に振り分けたりすることで、少ない回線数を、複数の人で共有して電話回線を効率よく使うことができるようにするものである。
【0022】
この実施形態の危険度報知システムにおいて、主装置MEは、SIP(Session Initiation Protocol)サーバとしての機能を備えたものである。そして、主装置MEは、この実施形態においてIP(Internet Protocol)電話としての機能をも有するボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…、1B(n)のそれぞれを、インターネット100にも、また、図示しないがPSTN(Public Switched Telephone Network)等のいわゆる公衆電話網にも接続することができるものである。
【0023】
また、有線加入電話端末1X(1)、1X(2)、…、1X(n)のそれぞれは、例えば、各家庭などに設置されるものである。この実施形態において、有線加入電話端末1X(1)、1X(2)、…、1X(n)のそれぞれは、モデムMd(1)、Md(2)、…、Md(n)を通じて、インターネット100にも公衆電話網にも接続することができるものである。すなわち、モデムMd(1)、Md(2)、…、Md(n)のそれぞれは、いわゆるIP電話対応機器であり、接続された有線加入電話端末からの指示に応じて、インターネット100にも公衆電話網にも接続することができるものである。
【0024】
そして、モデムMd(1)、Md(2)、…、Md(n)のそれぞれは、インターネット100に接続した場合には、有線加入電話端末からの音声データや制御データ等をパケット化してインターネット100に送出する。同時に、モデムMd(1)、Md(2)、…、Md(n)のそれぞれは、インターネット100からのパケット化された音声データや制御データ等を有線加入電話端末に供給する形式のデータに復元して有線加入電話端末に供給する。また、モデムMd(1)、Md(2)、…、Md(n)のそれぞれは、公衆電話網に接続したときには、有線加入電話端末と公衆電話網との間において音声データや制御データの送受を仲介することができるものである。
【0025】
サービス提供センター2は、図1に示すように、気象データ分析会社のサーバ21と契約会社のサーバ22とから構成されている。気象データ分析会社のサーバ21は、後述する気象データ提供元3から気象データの提供を受け、これを分析することによって、契約会社のサーバ22において必要とされる気象データ(この実施形態では低気圧に関するデータ)を形成する。そして、気象データ分析会社のサーバ21は、分析することにより形成した気象データを契約会社のサーバ22に提供することができるものである。
【0026】
契約会社のサーバ22は、詳しくは後述もするが契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末の設置位置を管理する契約者データベース(図1では契約者DBと記載)を備えたものである。そして、契約会社のサーバ22は、気象分析会社のサーバ21からの気象データである低気圧に関するデータと契約者データベースの情報とから、各契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に対して通知すべきユーザの生体に関する危険度を示す情報を形成し、これを契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に対して通知する。
【0027】
なお、図1においては説明を簡単にするため、異なる機能を実現する気象データ分析会社のサーバ21と契約会社のサーバ22との2つのサーバを設けるようにした。しかし、これに限るものではない。気象データ分析会社のサーバ21の機能と契約会社のサーバ22の機能とを1つのサーバ装置に持たせるようにすることももちろん可能である。
【0028】
気象データ提供元3は、この実施形態においては、気象データ分析会社のサーバ21からの要求に応じて、種々の気象データを提供することができるものである。具体的には、気象庁や気象協会、或いは、気象情報の提供業務を行う種々の気象会社などが運営する情報提供サーバなどである。この実施の形態において、気象データ提供元3は、例えば、気象庁の情報提供サーバである。
【0029】
例えば、気象庁は、気象警報、注意報等の情報、天気予報等の情報、気象観測データ等、種々の気象に関する情報を提供している。具体的には、気象観測データとして、実況天気図、予想天気図、気象庁天気図、各地の観測値と低気圧や前線の位置などの情報が気象庁から提供される。特に、予想天気図として、9時と21時の観測をもとに観測時刻から24時間後と48時間後の高・低気圧、前線と等圧線等の予想などを提供している。なお、9時の24時間後予想は15時頃、48時間後予想は17時頃、21時の同予想は、それぞれ翌朝の4時頃と6時頃というように、観測時点から予報発表までに6時間から9時間かかるため、これらの時間を考慮して情報を利用する必要がある。また、気象庁は、6時、12時、18時には、各地の観測値と低気圧や前線の位置を示す情報(テキスト形式の情報)を提供している。このように、気象庁は、種々の気象情報を発表し、これを自由に利用することができるようにしている。
【0030】
[危険度報知システムの動作の概要]
そして、この実施形態の危険度報知システムにおいて、気象データ分析会社のサーバ21は、所定時間毎に気象データ提供元3に対して必要となる気象データの提供を要求し、当該必要となる気象データの提供を受ける。ここで必要となる気象データは、主に気圧に関する情報であり、例えば、最新の天気図、24時間後、48時間後の予想天気図、各地の観測値や低気圧や前線の位置を示す情報等である。なお、低気圧や前線の位置を示す情報には、低気圧の中心位置と勢力範囲、移動方向、移動速度などの情報が含まれる。
【0031】
気象データ分析会社のサーバ21は、新たに提供を受けた気象データや記憶保持している過去の気象データ等に基づいて、例えば、現時点などの所定時点から24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置やその他の必要な気象予測情報(気象予測データ)を形成(予測)する。そして、気象データ分析会社のサーバ21は、契約会社のサーバ22からの要求により、あるいは、気象予測情報を形成したタイミング毎などの所定のタイミング毎に、形成した気象予測情報から低気圧に関するデータを抽出して契約会社のサーバ22に提供する。
【0032】
なお、ここでは、気象データ分析会社のサーバ21が、気象データ提供元3に対して必要となる気象データの提供を要求して、その提供を受けるものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、気象データ分析会社と気象データ提供元との間で予め契約を締結しておくことにより、最新の気象データを気象データ提供元3から気象データ分析会社のサーバ21に自動的に送信して提供することも可能である。すなわち、気象データ分析会社のサーバ21は、能動的に働きかけて気象データ提供元3から気象データの提供を受けたり、受動的に気象データ提供元3から気象データの提供を受けたりすることができるものである。
【0033】
また、ここでは、現時点などの所定時点から24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置やその他の必要な気象予測情報(気象予測データ)を形成(予測)するものとして説明した。このように、現時点などの所定の時点としたのは、気象データ提供元3から提供される気象データが、例えば数時間前のものであるために、数時間前の時点を基準にして、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置等を予測する場合もあるためである。このように、現時点を基準にできない場合には、いつの時点を基準にしているかは、明確に把握され、電話端末1にも通知するようにされる。
【0034】
そして、契約会社のサーバ22は、詳しくは後述もするが、高血圧症である契約者が利用するボタン電話端末や有線加入電話端末の位置を示す情報(位置情報)が登録されている契約者データベース(図1においては契約者DBと記載)を備えている。そして、契約会社のサーバ22は、気象データ予測会社のサーバ21からの低気圧に関するデータと契約者データベースの情報とに基づき、低気圧の予測位置に応じた各契約者に対する危険度を通知するための情報を形成する。
【0035】
例えば、24時間以内に低気圧の勢力範囲となるエリアに位置することになるボタン電話端末や有線加入電話端末に対しては、危険度が高いことを通知する情報を形成する。また、48時間以内に低気圧の勢力範囲となるエリアに位置することになるボタン電話端末や有線加入電話端末に対しては、危険度が高くなりつつあること(危険度が中程度であること)を通知する情報を形成する。このように、契約会社のサーバ22は、契約者DBに登録された契約者毎に、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成する。そして、契約会社のサーバ22は、契約者毎に形成した危険度を報知するための情報を、この実施形態においてはインターネット100を通じて、各契約者の利用するボタン電話端末や有線加入電話端末のそれぞれに毎に送信する。
【0036】
契約者の利用するボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…や有線加入電話1X(1)、1X(2)、…などのそれぞれでは、契約会社のサーバ22からの自機宛の危険度を報知するための情報に基づいて、低気圧の位置に応じた血圧上昇に関する危険度を報知する。この危険度の報知は、例えば、LED(Light Emitting Diode)の発光色の違いや、表示メッセージ(文字や図形の表示)により行われる。
【0037】
このようにして、この実施形態の危険度報知システムにおいては、サービス提供センター2が、気象データ提供元3からの気象データを利用し、契約者毎に、各契約者の利用するボタン電話端末や有線加入電話端末の設置位置に応じた血圧上昇の危険度を報知する情報を形成する。そして、サービス提供センター2が、当該血圧上昇の危険度を通知する情報を各契約者の利用するボタン電話端末や有線加入電話端末に送信し、これら電話端末を通じて、例えば高血圧症である契約者に対して、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を自動的に報知することができるようにしている。
【0038】
[危険度報知システムを構成する各装置の構成と動作]
[気象データ分析会社のサーバ21の構成例]
次に、この実施形態の危険度報知システムを構成する各装置の構成や動作について詳細に説明する。まず、気象データ分析会社のサーバ21について説明する。図2は、図1に示した危険度報知システムにおいて用いられる気象データ分析会社のサーバ(以下、分析会社サーバという。)21の構成例を説明するためのブロック図である。図2に示すように、分析会社サーバ21は、制御部210、通信部211、気象予測情報生成部212、送信用低気圧情報生成部213、時計回路214、気象データファイル215、気象履歴ファイル216、気象予測ファイル217を備えたものである。
【0039】
制御部210は、分析会社サーバ21の各部を制御するものであり、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)2101、ROM(Read Only Memory)2102、RAM(Random Access Memory)2103が、CPUバス2104を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。ここで、CPU2101は、後述するROM2102に保持されているプログラムを読み出して実行し、各部に供給する制御信号を形成してこれを各部に供給したり、各部からの信号を受信して、これに応じた処理を実行したりするなど、分析会社サーバ21における制御の主体となるものである。
【0040】
また、ROM2102は、上述したように、CPU2101によって実行される種々のプログラムや処理に必要となる種々のデータ等が予め記録されたものである。また、RAM2103は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。なお、図2には図示しなかったが、CPUバス2104には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等のいわゆる不揮発性メモリも接続される。そして、当該不揮発性メモリに、電源が落とされた場合にも保持しておくべきパラメータや追加プログラムなどを記憶させることもできるようにしている。
【0041】
そして、通信部211は、気象データ提供元3や詳しくは後述する契約会社のサーバ22との間においての通信処理を行うものである。具体的に、通信部211は、制御部210の制御に応じて、自機から送信すべきデータ(送信用データ)を形成し、これを目的とする相手先に送信することができるものである。また、通信部211は、自機宛の送信データを受信して、これを制御部210で処理可能な形式のデータに変換し、これを制御部210に供給することができるものである。
【0042】
気象予測情報生成部212は、通信部211を通じて取得する気象データや自機に保持する気象履歴データ等を用いて、例えば現時点など、予め決められた時点(時刻)を基準とし、気象予測情報を生成する。ここで気象予測情報は、例えば、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置、24時間後、48時間後、72時間後等の低気圧や高気圧の移動方向や移動速度、その他、気温、湿度、風向き、風速、降水確率などの種々の予測情報である。また、気象予測情報には、例えば現時点など、基準となる所定の最新時点の気圧配置や低気圧や高気圧の移動方向や移動速度、その他、気温、湿度、風向き、風速、降水確率などの種々の最新の気象情報も含まれる。
【0043】
送信用低気圧情報生成部213は、気象予測情報生成部212により生成された気象予測情報から契約会社のサーバ22に提供する低気圧に関するデータを抽出し、これから契約会社サーバ22に送信する送信用低気圧情報を生成する。ここで、低気圧に関するデータは、上述した種々の気象予測情報の内、例えば、現時点などの所定時点、および、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置、現時点などの所定時点、および、24時間後、48時間後、72時間後等の低気圧の移動方向や移動速度などの情報である。送信用低気圧情報生成部213で生成された送信用低気圧情報は、上述した通信部211を通じて契約会社のサーバ22に送信されることになる。
【0044】
時計回路214は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供するものであり、気象データ提供元3から気象データを取得する時刻などの到来を検出する場合などに用いられる。また、気象データファイル215、気象履歴ファイル216、気象予測ファイル217のそれぞれは、ハードディスク、書き換え可能な光ディスク、半導体メモリなどの大容量記録媒体に形成されるデータファイルである。この実施形態において、気象データファイル215、気象履歴ファイル216、気象予測ファイル217のそれぞれは、分析会社サーバ21が有するハードディスクに形成されたものである。
【0045】
ここで、気象データファイル215は、気象データ提供元3から提供を受けた最新の気象データを記憶保持する。気象履歴ファイル216は、過去に取得した気象データを取得タイミングが区別可能なように記憶保持する。つまり、気象履歴ファイル216に格納された気象履歴データはいつ取得されたものかが分かるようにされている。なお、最新の気象データを気象データ提供元3から提供を受ける毎に、気象データファイル215の気象データが気象履歴データとして気象履歴ファイル216に移し替えられるようになっている。気象予測ファイル217は、上述した気象予測情報生成部212で生成される気象予測情報(気象予測データ)を記憶保持する。
【0046】
なお、図2においては、気象予測情報生成部212と送信用低気圧情報生成部213とは、それぞれ独立した生成部として示したが、これに限るものではない。気象予測情報生成部212の機能や送信用低気圧情報生成部213の機能は、制御部210のCPU2101によって実行されるソフトウェアにより、制御部210の機能として実現するように構成することも可能である。すなわち、気象予測情報生成部212の機能と送信用低気圧情報生成部213の機能との一方あるいは両方の機能を、制御部210の機能として実現するように構成することも可能である。
【0047】
[気象データ分析会社のサーバ21の動作概要]
そして、分析会社サーバ21の制御部210は、時計回路214の現在時刻を監視し、気象データ提供元3から最新の気象データの提供を受けることが可能な時刻の到来を検知すると、気象データ提供要求を形成し、これを気象データ提供元3に送信する。当該気象データ提供要求に応じて、気象データ提供元3から目的とする気象データが送信されてくるので、通信部211はこれを受信し、制御部210を通じて気象データファイル215に格納する。なお、上述もしたように、気象データファイル215に既に格納されている古い気象データは、気象履歴データとして気象履歴ファイル216に移し替えられる。
【0048】
次に、制御部210は、気象予測情報生成部212を制御して、気象予測情報を生成させるようにする。この場合、気象予測情報生成部212は、気象データファイル215の最新に取得した気象データを用いるとともに、気象履歴ファイル216の気象履歴データを考慮するなどして、上述した種々の気象予測情報を生成する。ここで生成された気象予測情報は、制御部210を通じて気象予測ファイル217に格納される。
【0049】
そして、制御部210は、送信用低気圧情報生成部213を制御して、契約会社のサーバ22に提供する上述もした所定の低気圧に関するデータを抽出し、送信用低気圧情報を生成させる。すなわち、送信用低気圧情報生成部213は、制御部210の制御に応じて、気象予測ファイル217に格納されている気象予測情報から低気圧に関するデータを抽出して送信用低気圧情報を形成し、これを通信部211を通じて契約会社のサーバ22に送信する。
【0050】
このように、分析会社サーバ21は、気象データ提供元3から必要な気象データの提供を受けて、種々の気象予測情報を形成する。そして、形成した気象予測情報から契約会社のサーバ22に提供する低気圧に関するデータを抽出して送信用低気圧情報を生成し、これを契約会社のサーバ22に提供する。
【0051】
[契約会社のサーバ22の構成例]
次に、契約会社のサーバ22について説明する。図3は、図1に示した危険度報知システムにおいて用いられる契約会社のサーバ(以下、契約会社サーバという。)22の構成例を説明するためのブロック図である。図3に示すように、契約会社サーバ22は、制御部220、通信部221、契約者データベース保守部(以下、契約者DB保守部という。)222、報知情報生成部223、契約者データベース(以下、契約者DBという。)224、低気圧情報ファイル225、地図データベース(以下、地図DBという。)226を備えている。
【0052】
制御部220は、契約会社サーバ22の各部を制御するものであり、図3に示すように、CPU2201、ROM2202、RAM2203が、CPUバス2204を通じて接続されて構成されたマイクロコンピュータである。ここで、CPU2201は、後述するROM2202に保持されているプログラムを読み出して実行し、各部に供給する制御信号を形成してこれを各部に供給したり、各部からの信号を受信して、これに応じた処理を実行したりするなど、契約会社サーバ22における制御の主体となるものである。
【0053】
また、ROM2202は、上述のように、CPU2201によって実行される種々のプログラムや処理に必要となる種々のデータが予め記録されたものである。また、RAM2203は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。なお、図3には図示しなかったが、CPUバス2204には、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等のいわゆる不揮発性メモリも接続される。そして、当該不揮発性メモリに対して、電源が落とされた場合にも保持しておくべきパラメータや追加プログラムなどを記憶させることもできるようにしている。
【0054】
そして、通信部221は、上述した分析会社サーバ21や後述する契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末などとの間においての通信処理を行うものである。具体的に、通信部221は、上述した分析会社サーバ21の通信部211と同様の機能を有するものである。すなわち、通信部221は、自機から送信すべきデータ(送信用データ)を形成し、これを目的とする相手先に送信することができるものである。また、通信部221は、自機宛の送信データを受信して、これを制御部220で処理可能な形式のデータに変換し、これを制御部220に供給することができるものである。
【0055】
契約者DB保守部222は、通信部221を通じて受信する契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末などからの契約者DBの登録要求、変更要求、削除要求に応じて、後述する契約者DB224への情報の登録、変更、削除の各処理を行うものである。報知情報生成部223は、上述した分析会社サーバ21からの低気圧に関するデータと、後述する契約者DB224の登録情報とに基づいて、契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に対して通知するユーザの生体に対する危険度を報知するための情報(報知情報)を生成する。ここで危険度を報知するための情報は、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報であり、具体的には、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報である。ここで生成された危険度を報知するための情報は、契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に送信されることになる。
【0056】
また、図3において、契約者DB224、低気圧情報ファイル225、地図DB226のそれぞれは、ハードディスク、書き換え可能な光ディスク、半導体メモリなどの大容量記録媒体に形成されるデータファイルである。この実施形態において、契約会社サーバ22においても、契約者DB224、低気圧情報ファイル225、地図DB226のそれぞれは、契約会社サーバ22が有するハードディスクに形成されるものである。
【0057】
ここで、契約者DB224は、詳しくは後述もするが、例えば高血圧症であるために、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知を希望する契約者(ユーザ)に関する種々の情報を管理するものである。また、低気圧情報ファイル225は、上述したように、分析会社サーバ21から提供され、通信部221を通じて受信した低気圧に関するデータを保持するものである。地図DB226は、例えば、契約者データベース224への情報の登録時において、例えば、契約者の住所から契約者の利用するボタン電話端末や有線加入電話端末の設置位置を示す情報(緯度、経度)を取得するための地図情報が保持されているものである。
【0058】
なお、図3においては、契約者DB保守部222と報知情報生成部223とは、それぞれ独立したものとして示したが、これに限るものではない。契約者DB保守部222の機能や報知情報生成部223の機能は、制御部220のCPU2201によって実行されるソフトウェアにより、制御部220の機能として実現するように構成することも可能である。すなわち、契約者DB保守部222の機能と報知情報生成部223の機能との一方あるいは両方の機能を、制御部210の機能として実現するように構成することも可能である。
【0059】
[契約会社のサーバ22の動作概要]
そして、契約会社サーバ22が、契約者の利用するボタン電話端末や有線加入電話端末に対して低気圧の接近に伴う血圧上昇に関する危険度の報知を行えるようにするためには、契約者DB224に契約者に関する情報(契約者情報)が登録されている必要がある。このため、契約者DB保守部222は、通信部221を通じて受信する契約者側からの情報と、地図DB226の情報をも用いて、契約者DB224に契約者情報の登録を行う。
【0060】
図4は、契約者DB224に登録されて管理される契約者情報について説明するための図である。図4に示すように、契約者DB224に登録される契約者情報は、契約者氏名、位置(経度、緯度)、住所、電話番号、IPアドレスなどからなるものである。ここで、位置(経度、緯度)は、契約者が使用するボタン電話端末や有線加入電話端末の設置位置を示すものである。従って、契約者DB224に登録される位置は、契約者が使用するボタン電話端末が設置された会社の所在地や契約者が使用する有線加入電話端末が設置された自宅の所在地を示すものである。
【0061】
そして、詳しくは後述もするが、契約者は、契約会社サーバ22から低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知サービスの提供を受けるためには、予め、契約会社サーバ22にアクセスし、必要な情報の登録を行うようにする。すなわち、契約者は自分が使用するボタン電話端末や有線加入電話端末を通じて、契約会社サーバ22にアクセスし、契約者氏名、住所、電話番号、IPアドレスを送信する。ここでIPアドレスは、主装置MEやモデムMd(1)、Md(2)、…が例えばインターネットに接続するようにした場合に割り当てられるインターネット上の所在を示す情報である。
【0062】
そして、ボタン電話端末や有線加入電話端末から送信されてくる契約者氏名、住所、電話番号、IPアドレスを、契約会社サーバ22が通信部221を通じて受信すると、契約者DB保守部222の機能により、図4に示した契約者DBに契約者情報を登録する処理を行う。この場合、契約者DB保守部222は、送信されてきた契約者の住所に基づいて、地図DB226を参照し、当該住所に対応する位置(経度、緯度)を取得して、当該位置(経度、緯度)をも契約者DB224に登録する。このようにして、契約会社サーバ22の契約者DB224には、事前に、契約者毎に、契約者情報として、契約者氏名、位置(経度、緯度)、住所、電話番号、IPアドレスが登録される。なお、契約者DB224の「報知状態」と「報知FLG」とは、後述する危険度情報生成部223の機能により更新されるものである。
【0063】
また、契約会社サーバ22の契約者DB224への情報の登録時などにおいて、契約者側のボタン電話端末や有線加入電話端末から契約会社サーバ22にアクセスする場合には、例えば、契約者と契約会社サーバ22等を運営する会社等との間で契約時等に提供されるパスワードや契約者IDなどを用いることによって、契約者だけが契約会社サーバ22にアクセスすることができるようにされる。
【0064】
また、ここでは、契約者は使用するボタン電話端末や有線加入電話端末を通じて契約者情報を登録するものとして説明したが、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータを通じて登録したり、契約会社側に書面等により契約者情報の登録を依頼して登録してもらうようにしたりすることも可能である。しかし、IPアドレスが必須の情報である場合には、契約者が使用するボタン電話端末や有線加入電話端末を通じて契約者情報の登録を行うようにすることが望ましい。
【0065】
上述のようにして、契約者DB224に契約者に関する情報が登録された後においては、契約会社サーバ22を通じて、契約者情報が登録済みの契約者に対して、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知サービスを行うことができるようにされる。この実施形態において、上述した分析会社サーバ21は、最新の気象予測情報を生成した場合には、低気圧に関するデータをも形成(抽出)して、これを契約会社サーバ22に送信して来る。このため、契約会社サーバ22は、分析会社サーバ21からの低気圧に関するデータを通信部221を通じて受信し、これを制御部220を通じて低気圧情報ファイル225に格納する。
【0066】
そして、契約会社サーバ22の制御部220は、報知情報生成部223を制御して、危険度を報知するための情報の生成を行う。この場合、報知情報生成部223は、低気圧情報ファイル225の最新の低気圧に関するデータと、契約者DB224に登録されている情報に基づいて、契約者毎に低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を示す情報(危険度情報)を生成して、契約者DB224の該当情報を更新する。
【0067】
図5は、この実施形態の契約会社サーバ22や契約者の使用するボタン電話端末や有線加入電話端末で用いられる危険度テーブルについて説明するための図である。この実施形態の危険度報知システムにおいては、図5に示すように、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を5つの段階に分けて報知(通知)することができるようにしている。
【0068】
具体的には、第1接近段階として、契約者の使用するボタン電話端末や有線加入電話端末の設置位置に、低気圧の勢力範囲が例えば現時点などの所定の時点から48時間以内に到達する場合を通知する。また、第2接近段階として、当該設置位置に、低気圧の勢力範囲が例えば現時点などの所定の時点から24時間以内に到達する場合を通知する。また、第1離脱段階として、当該設置位置に、低気圧の勢力範囲が到達しているが当該低気圧の中心がまだ当該設置位置が属する所定エリアを通過していない場合(通過中(1))を通知する。また、第2離脱段階として、当該設置位置に、低気圧の勢力範囲が到達しており、かつ、当該低気圧の中心が、当該設置位置が属する所定エリアを既に通過している場合(通過中(2))を通知する。更に安全圏段階として、当該設置位置を、当該低気圧の勢力範囲が完全に通過した場合(通過済)を通知する。
【0069】
そして、報知情報生成部223は、低気圧情報ファイル225に格納されている低気圧に関するデータと契約者DB224に登録されている情報とを付け合せる。そして、契約者DB224の契約者情報の位置(緯度、経度)が示す位置が、48時間以内に低気圧の勢力範囲に属することが予測される場合には、当該契約者情報の報知状態に2進数表現のコード「100」を更新する。この場合、既に報知状態に2進数表現のコード「100」が更新されている場合には、再度の報知をしないようにするために、報知フラグに値「0」を更新し、報知状態が、他のコードから2進数表現のコード「100」に変わる場合には、新たに報知が必要であるために報知フラグを値「1」に更新する。
【0070】
同様にして、契約者DB224の契約者情報の位置(緯度、経度)が示す位置が、24時間以内に低気圧の勢力範囲に属することが予測される場合には、当該契約者情報の報知状態に2進数表現のコード「011」を更新する。この場合のも、既に報知状態に2進数表現のコード「011」が更新されている場合には、再度の報知をしないようにするために、報知フラグに値「0」を更新し、報知状態が、他のコードから2進数表現のコード「011」に変わる場合には、新たに報知が必要であるために報知フラグを値「1」に更新する。
【0071】
同様にして、契約者DB224の契約者情報の位置(緯度、経度)が示す位置が、既に低気圧の勢力範囲に属しているが当該低気圧の中心がまだ当該設置位置が属する所定エリアを通過していないことが予測される場合には、当該契約者情報の報知状態に2進数表現のコード「010」を更新する。この場合にも、既に報知状態に2進数表現のコード「010」が更新されている場合には、再度の報知をしないようにするために、報知フラグに値「0」を更新し、報知状態が、他のコードから2進数表現のコード「010」に変わる場合には、新たに報知が必要であるために報知フラグを値「1」に更新する。
【0072】
同様にして、契約者DB224の契約者情報の位置(緯度、経度)が示す位置が、既に低気圧の勢力範囲に属しており、かつ、当該低気圧の中心が既に当該設置位置が属する所定エリアを通過していると予測される場合には、当該契約者情報の報知状態に2進数表現のコード「001」を更新する。この場合にも、既に報知状態に2進数表現のコード「001」が更新されている場合には、再度の報知をしないようにするために、報知フラグに値「0」を更新し、報知状態が、他のコードから2進数表現のコード「001」に変わる場合には、新たに報知が必要であるために報知フラグを値「1」に更新する。
【0073】
同様にして、契約者DB224の契約者情報の位置(緯度、経度)が示す位置を、既に低気圧の勢力範囲が通過し終えていることが予測される場合には、当該契約者情報の報知状態に2進数表現のコード「000」を更新する。この場合にも、既に報知状態に2進数表現のコード「000」が更新されている場合には、再度の報知をしないようにするために、報知フラグに値「0」を更新し、報知状態が、他のコードから2進数表現のコード「000」に変わる場合には、新たに報知が必要であるために報知フラグを値「1」に更新する。
【0074】
そして、報知情報生成部223は、例えば制御部220と協働し、契約者DB224に登録されている契約者情報の内、報知FLGが値「1」である契約者情報を抽出して、当該抽出した契約者情報により特定される契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に対して、報知状態に応じた危険度を報知するための情報を送信する。具体的には、各契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末に対して、それぞれの契約者情報の報知状態に更新されている二進数表現されたコード情報が、危険度を報知するための情報として送信される。
【0075】
これにより、各契約者のボタン電話端末や有線加入電話端末においては、契約会社サーバ22からの報知状態を示すコード情報に応じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、LEDの発光色の違いによって各契約者(ユーザ)に報知することができるようにされる。
【0076】
[ボタン電話端末、有線加入電話端末の構成例]
次に、契約者の使用するボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…、1B(n)や有線加入電話端末1X(1)、1X(2)、…、1X(n)について説明する。なお、主装置MEを通じてネットワークに接続されるか、対応するモデムMd(1)、Md(2)、…を通じてネットワークに接続されるかの違いは有るものの、ボタン電話端末も有線加入電話端末も、この発明に関わる部分の基本的な構成は同じである。そこで、以下においては、ボタン電話端末1B(1)、1B(2)、…、1B(n)や有線加入電話端末1X(1)、1X(2)、…、1X(n)を電話端末1と総称し、この発明に関わる部分を中心に説明する。また、各有線加入電話1X(1)、1X(2)、…に対応して設けられるモデムMd(1)、Md(2)、…のそれぞれも、以下においては、総称してモデムMdという。
【0077】
図6は、この実施形態の危険度報知システムで用いられる電話端末1の外観図であり、図7は、当該電話端末1の構成を説明するためのブロック図である。この実施形態の危険度報知システムで用いられる電話端末1は、所定の場所に設置されて利用されるいわゆる固定電話端末であり、図6に示すように、大きく分けると本体Bdとハンドセット13とからなっている。ハンドセット13は、受話器(スピーカ)と送話器(マイクロホン)を有し、通話時においてユーザが手に持って使用するものである。
【0078】
そして、本体Bdには、ハンドセット13が着脱可能なように載置される。また、本体Bdの上面側には、スピーカ14、マイク(マイクロホン)15が、その放音面、集音面が位置するように設けられている。これらスピーカ14、マイク15は、ハンドセット13を用いずに通話を行うようにするいわゆるハンズフリー機能を用いる場合において、受話器、送話器として用いられる。この他、スピーカ14は、自機への着信時に着信音を放音したり、種々のアラーム音を放音したりするなどの場合にも用いられる。また、本体Bdの上面側には、複数の操作キーからなる操作入力部16の操作面が設けられると共に、LCD(Liquid Crystal Display)部17のLCDの表示画面とLED部18の発光面とが、観視可能なように設けられている。
【0079】
そして、この実施形態の電話端末1についてその内部構成も加味して示すと、図7のように示すことができる。すなわち、電話端末1は、制御部10、通信インターフェース(以下、通信I/F部と略称する。)11、音声処理部12、ハンドセット13、スピーカ14、マイク15、操作入力部16、LCD部17、LED部18、メモリ部19を備えたものである。制御部10は、図7に示すように、電話端末1の各部と接続され、これら各部を制御することができるものである。なお、制御部10は、図示しないが、CPU、ROM、RAMなどがCPUバスを通じて接続され、マイクロコンピュータの構成とされたものである。
【0080】
そして、通信I/F部11は、制御部10の制御により、自機から送信する音声処理部12からの音声情報や制御部10からの制御情報を主装置MEやモデムMdに供給する形式の信号に変換して送出する機能を有する。また、通信I/F部11は、制御部10の制御により、主装置MEやモデムMdを通じて送信されてくる自機宛の信号を自機において使用可能な形式の信号に変換し、音声情報は音声処理部12に、また、制御情報は制御部10に供給する機能を有する。
【0081】
音声処理部12は、ハンドセット13の送話器やマイク15を通じて集音された音声を処理して、通信I/F部11に供給する信号を形成し、これを通信I/F部11に供給する機能を有する。また、音声処理部12は、通信I/F部11から供給される音声信号からハンドセット13の受話器やスピーカ14に供給する音声信号を形成し、これをハンドセット13の受話器やスピーカ14に供給する。なお、ハンドセット13を用いて通話を行うか、スピーカ14及びマイク15を用いて通話を行うかは、操作入力部16の所定の操作キーを用いることにより、切り換えることができるようにされる。
【0082】
また、操作入力部16は、数字キーや各種ファンクションを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作に応じた電気信号を制御部10に供給することができるものである。これにより、制御部10が各部を制御し、ユーザの指示に応じた処理を実行することができるようにされる。なお、この実施形態の電話端末1において、操作入力部16の数字キーには、日本語の50音の各文字が割り当てられ、例えば、氏名などの日本語入力を行うこともできるようになっている。
【0083】
LCD部17は、LCDコントローラと比較的に大きな表示画面のLCDとからなるものである。そして、LCD部17のLCDの表示画面には、発呼時には相手先の電話番号や氏名を表示したり、着信時には発呼元の電話番号や氏名を表示したりするなど、種々の情報を表示することができるものである。また、LCD部17のLCDの表示画面には、文字の他、簡単な図形やキャラクタ画像などをも表示することができる。
【0084】
LED部18は、例えば、オレンジ色のLED181、赤色のLED182、黄色のLED183、青色のLED184の少なくとも4色のLEDと、これらを制御するLEDコントローラを備えたものである。そして、制御部10を通じてLED部18の各LEDの点灯、消灯を制御することができるようになっている。また、メモリ部19は、例えば、EEPROMなどの不揮発性メモリを備え、例えば、図5を用いて説明した危険度テーブルなどの必要な情報や電話帳データや追加プログラムなどが記憶保持するようにされている。また、このメモリ部19には、操作入力を通じて入力される、例えば、使用者の氏名、電話番号、設置される場所の住所などを予め登録しておくこともできるようにされる。
【0085】
[電話端末1の動作概要]
そして、この実施形態の電話端末1は、従来通りの電話機能を実現すると共に、契約会社サーバ22からの危険度を報知するための情報によって、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、その低気圧の接近の状態に応じて報知することもできるようにしている。
【0086】
まず、電話端末1の発呼時の基本的な動作について説明する。例えば、ハンドセット13を持ち上げ、操作入力部16を通じて相手先の電話番号を入力したり、あるいは、メモリ部19に登録されている電話帳データから目的とする相手先を選択し、所定のオフフック操作を行ったりすると、制御部10は発信処理を行う。この場合、制御部10は、相手先の電話番号を含む発信要求を形成し、これを通信I/F部11を通じてネットワークに送出する。そして、相手先が着信に応答すると、当該相手先から着信応答が送信されてくるので、制御部10は通信回線を接続するようする。これにより、電話端末1のユーザは、通信I/F部11と音声処理部12とハンドセット13とを通じて、あるいは、ハンドセット13に替えてスピーカ14、マイク15を通じて通話が行えるようになる。このようにして、電話端末1は、自機から発呼して目的とする相手先との間で通話を行えるようにすることができる。
【0087】
次に、電話端末1の着呼時の基本的な動作について説明する。制御部10は、通信I/F部11を通じて自機宛の着信を受け付けると、着信音データを音声処理部12に供給し、ここでアナログ音声信号に変換してスピーカ14に供給する。これにより、スピーカ14から着信音が放音される。これに応じて、電話端末1のユーザがハンドセット13を上げるなどのオフフック操作を行うと、制御部10は着信応答を形成して、通信I/F部11を通じて送出するようにし、通信回線を接続する。これにより、電話端末1のユーザは、通信I/F部11と音声処理部12とハンドセット13とを通じて、あるいは、ハンドセット13に替えてスピーカ14、マイク15を通じて通話が行えるようになる。このようにして、電話端末1は、自機への着呼に応答して、電話をかけてきた相手先との間で通話を行えるようにすることができる。
【0088】
そして、この実施形態の電話端末1においては、インターネット100を通じて送信されてくる、契約会社サーバ22からの低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知(通知)するための自機宛の情報を受信すると、これに応じた報知(通知)処理を実行する。具体的には、図5を用いて説明したように、制御部10は、通信I/F部11を通じて受け付けた契約会社サーバ22からの情報(二進数のコード情報)に応じて、LED部18に設けられたLEDを発光させることにより危険度を報知する。
【0089】
すなわち、契約会社サーバ22からの当該危険度を報知するための情報(以下、報知情報という。)が、当該電話端末1が設置された位置に低気圧の勢力範囲が例えば現時点などの所定の時点から48時間以内に到達することを示すものあったとする。この場合、制御部10はLED部18を制御してオレンジ色のLED181を点灯させ、他のLEDは消灯させる。同様に、契約会社サーバ22からの当該報知情報が、当該電話端末1が設置された位置に低気圧の勢力範囲が現時点などの所定の時点から24時間以内に到達することを示すものあったとする。この場合、制御部10はLED部18を制御して赤色のLED182を点灯させ、他のLEDは消灯させる。
【0090】
同様に、契約会社サーバ22からの当該報知情報が、当該電話端末1が設置された位置に低気圧の勢力範囲が到達しているが当該低気圧の中心がまだ当該設置位置が属する所定エリアを通過していないことを示すものあったとする。この場合、制御部10はLED部18を制御して黄色のLED183を点灯させ、他のLEDは消灯させる。同様に、契約会社サーバ22からの当該報知情報が、当該電話端末1が設置された位置に低気圧の勢力範囲が到達しており、かつ、当該低気圧の中心が当該設置位置が属する所定エリアを既に通過していることを示すものあったとする。この場合、制御部10はLED部18を制御して青色のLED184を点灯させ、他のLEDは消灯させる。
【0091】
また、契約会社サーバ22からの報知情報が、当該電話端末1が設置された位置を、当該低気圧の勢力範囲が完全に通過したことを示しているものであったとする。この場合、制御部10はLED部18を制御して全てのLEDを消灯させる。このようにして、この実施形態の電話端末1は、契約会社サーバ22からの報知情報に応じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、LEDの発光色によって通知することができるようにしている。
【0092】
[各装置における具体的な処理]
次に、上述したように構成される、電話端末1、分析会社サーバ21、契約会社サーバ22のそれぞれにおいて行われる処理について具体的に説明する。
【0093】
[電話端末1の位置登録処理]
まず、この実施形態の電話端末1が、サービス提供センター2側の契約会社サーバ22に対して、自機の設置位置を登録する処理について説明する。この処理は、電話端末1のユーザが、契約会社サーバ22を通じて行われる低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知サービスを受けようとする場合に、自己が使用する電話端末1を通じて最初に行う処理である。
【0094】
図8は、この実施形態の電話端末1において行われる自機の契約会社サーバ22への位置登録処理を説明するためのフローチャートである。この図8に示す処理は、電話端末1の主に制御部10において実行される処理である。電話端末1のユーザが、電話端末1の操作入力部16を操作することにより、例えば、実行可能な処理が登録するようにされているメニューを、制御部10の制御によりLCD部17のLCDの表示画面に表示させる。そして、操作入力部16を通じて、当該メニューに登録されている処理から位置登録処理を選択すると、制御部10は、図8に示した位置登録処理を実行する。
【0095】
この場合、制御部10は、LCD部17のLCDの表示画面に必要事項の登録を受け付けるようにする登録画面を表示する(ステップS101)。そして、制御部10は、操作入力部16を通じて、LCD部17のLCDの表示画面に表示された登録画面に対して、ユーザの氏名、住所、電話番号などの必要な情報の入力を受け付ける(ステップS102)。この後、制御部10は、操作入力部16を通じて確認入力を受け付ける(ステップS103)。ユーザは、LCD部17のLCDの表示画面に表示された入力情報を確認し、操作入力部16を通じて確認入力を行うことになる。
【0096】
制御部10は、ステップS103にいて受け付けた確認入力が、入力OKか否かを判断する(ステップS104)。ステップS104の判断処理において、受け付けた確認入力が入力OKではないと判断したときには、ステップS102からの処理を繰り返し、必要な情報の再度の入力を行うことができるようにされる。また、ステップS104の判断処理において、受け付けた確認入力が入力OKであると判断したときには、制御部10は、通信I/F部11を通じて、主装置MEやモデムMdから、それらに割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスを取得する(ステップS105)。
【0097】
このようにして、電話端末1の制御部10は、契約会社サーバ22に位置登録する場合に必要となる登録情報(契約者氏名、住所、電話番号、IPアドレス)を整える。この後、制御部10は、通信I/F部11、インターネット100を通じて契約会社サーバ22にアクセスし、当該サーバ22に登録情報を送信する(ステップS106)。契約会社サーバ22においては、電話端末1から送信されてきた登録情報に基づいて、図4を用いて説明した契約者DB224にデータを登録する処理を行い、その結果を当該登録情報の送信元の電話端末1に送信してくる。
【0098】
そこで、制御部10は、通信I/F部11を通じて、契約会社サーバ22から送信されてくる自機宛の応答を受信するようにする(ステップS107)。そして、制御部10は、契約会社サーバ22から送信されてきた応答は、登録OKか否かを判断する(ステップS108)。ステップS108の判断処理において、契約会社サーバ22からの応答が、登録OKを示すものではないと判断したときには、制御部10は、位置登録が成功しなかったことを通知するエラーメッセージをLCD部17のLCDの表示画面に表示する(ステップS109)。この後、ステップS101からの処理を繰り返すようにする。
【0099】
なお、契約会社サーバ22で位置登録が成功しない場合とは、既に全く同じ情報が登録されていない場合や後述もするように、住所から位置(経度、緯度)が特定できなかった場合などである。また、ステップS109のメッセージ表示の後、再度の入力を行うか、位置登録処理を終了するかの指示入力を受け付け、再度の入力を行う場合には、ステップS101からの処理を行うようにし、終了する場合には、この図8に示す処理を終了させるようにすることもできる。
【0100】
また、ステップS108の判断処理において、契約会社サーバ22からの応答が、登録OKを示すものであると判断したときには、制御部10は、契約会社サーバ22に対して位置登録処理が完了したことを示すメッセージをLCD部17のLCDの表示画面に表示する(ステップS110)。この後、制御部10は、ユーザからの終了確認入力を受け付けるようにし(ステップS111)、終了確認を受け付けたか否かを判断する(ステップS112)。このステップS112の判断処理において、終了確認を受け付けていないと判断したと時には、ステップS111からの処理を繰り返す。また、ステップS112の判断処理において、終了確認を受け付けたと判断したときには、制御部10は、この図8に示した処理を終了する。このように、この実施形態の電話端末1においては、当該電話端末1を通じて、契約会社サーバ22に対して位置登録を行うことができるようにされる。
【0101】
なお、ここでは、契約者の登録情報を契約会社サーバ22に登録する場合の処理について説明したが、契約者の登録情報の変更処理や削除処理も同様にして行うことができる。この場合には、変更や削除の対象となる登録情報を特定する情報(契約者氏名と電話番号など)と、変更や削除の別、変更の場合には変更対象の情報を示す情報、変更後の情報などを電話端末1から契約会社サーバ22に送信するようにすればよい。
【0102】
[契約会社サーバ22の位置登録処理]
次に、図8に示した電話端末1からの位置登録処理に対応して、契約会社サーバ22において行われる電話端末1の位置登録処理(契約者DB224へのデータの登録処理)を説明する。図9は、契約会社サーバ22において行われる電話端末1の位置登録処理について説明するためのフローチャートである。この図9に示す処理は、契約会社サーバ22の主に制御部220と契約者DB保守部222により、常時実行するようにされている。
【0103】
すなわち、契約会社サーバ22の制御部220は、常時、通信部221を通じて自機へのアクセスを受け付けるようにしており、通信部221を通じて電話端末1からの接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS201)。ステップS201の判断処理において、接続要求を受け付けていないと判断したときには、ステップS201からの処理を繰り返すようにする。ステップS201の判断処理において、電話端末1からの接続要求を受け付けたと判断したときには、制御部220は、通信部221を通じて電話端末1からの登録情報を受信する(ステップS202)。
【0104】
そして、制御部220は、契約者DB保守部222を制御し、契約者DB224に登録情報を登録する処理を実行する。すなわち、契約者DB保守部222は、受信した登録情報の住所に基づいて、地図DB226を参照し、当該データベースから位置(経度、緯度)を示す情報を取得する(ステップS203)。そして、制御部220は、契約者DB保守部222が電話端末1からの住所に基づいて、位置(経度、緯度)を取得できたか否かを判断する(ステップS204)。
【0105】
ステップS204の判断処理において、位置(経度、緯度)を取得できたと判断したときには、制御部220は契約者DB保守部222を制御して、取得した当該位置(経度、緯度)を含む登録情報(氏名、住所、電話番号、IPアドレス)を契約者DB224に登録する(ステップS205)。この後、制御部220は、登録完了応答を形成し(ステップS206)、これを通信部221を通じて、登録情報を送信してきた電話端末1に対して送信する(ステップS207)。そして、制御部220は、ステップS201からの処理を繰り返すようにする。
【0106】
一方、ステップS204の判断処理において、位置(経度、緯度)を取得できなかったと判断したときには、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を特定するための位置が存在しないので、制御部10は位置登録を行いない。この場合、制御部220は、登録未了応答を形成し(ステップS208)、これを通信部221を通じて、登録情報を送信してきた電話端末1に対して送信する(ステップS207)。そして、制御部220は、ステップS201からの処理を繰り返すようにする。このようにして、契約会社サーバ22においては、電話端末1から送信されてくる登録情報に応じて、契約者DB224に契約者データを登録することができる。
【0107】
なお、ここでは、契約者の登録情報を契約者DB224に登録する場合の処理について説明したが、契約者の登録情報の変更処理や削除処理も同様にして行うことができる。この場合には、電話端末1から送信されてくる変更や削除の対象となる登録情報を特定する情報(契約者氏名と電話番号など)、変更や削除の別、変更の場合には変更対象の情報を示す情報、変更後の情報などを受信し、当該受信した情報に基づいて、契約者DB224に登録されているデータの変更や削除を行うようにすればよい。
【0108】
このように、電話端末1と契約会社サーバ22とは、相互に通信を行うようにし、電話端末1からの契約者の登録情報の契約会社サーバ22の契約者DB224への追加、変更、削除を行うことができるようにされる。
【0109】
[分析会社サーバ21の分析処理]
次に、分析会社サーバ21において行われる気象データの分析処理について説明する。図10は、分析会社サーバ21において行われる気象データの分析処理を説明するためのフローチャートである。この図10に示すフローチャートの処理は、分析会社サーバ21の制御部210において常時行うようにされている。
【0110】
すなわち、分析会社サーバ21の制御部210は、所定のタイミング毎に時計回路214から現在時刻を取得し(ステップS301)、気象データ提供元3から目的する気象データを取得可能になった否かを判断する(ステップS302)。このステップS301〜ステップS302の処理は、例えば気象庁などの気象データ提供元3から目的とする気象データが取得可能な時間(目的とする気象データの発表時間)になったか否かを判断する処理である。ステップS302の判断処理において、目的とする気象データの取得時間になっていないと判断したときには、ステップS301からの処理を繰り返すようにする。
【0111】
ステップS302の判断処理において、目的とする気象データの取得時間になったと判断したときには、気象データファイル215から気象履歴ファイル216へのデータの移し替えを行う(ステップS303)。このステップS303の処理は、気象データファイル215に保持して気象データのうち、今回新たに取得する気象データに対応する古い気象データを気象履歴ファイル216に移し替える処理である。この後、制御部210は通信部211を制御し、インターネット100を通じて気象データ提供元3にアクセスし、目的とする気象データを取得する(ステップS304)。ステップS304で取得する気象データは、上述もしたように、主に気圧に関する情報であり、例えば、最新の天気図、24時間後、48時間後の予想天気図、各地の観測値や低気圧や前線の位置を示す情報等である。ここで取得した気象データは、制御部210を通じて気象データファイル215に記録される。
【0112】
そして、制御部210は、気象予測情報生成部212を制御して、気象データファイル215に格納された最新の気象データと、気象履歴ファイルの過去の気象データを用い、更に独自の解析ツールなどを駆使して、気象予測情報を生成し、これを気象予測ファイルに格納する(ステップS305)。具体的には、上述もしたように、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置、24時間後、48時間後、72時間後等の低気圧や高気圧の移動方向や移動速度、その他、気温、湿度、風向き、風速、降水確率などの種々の気象情報が予測される。また、気象予測情報には、例えば現時点など、基準となる所定の最新時点の気圧配置や低気圧や高気圧の移動方向や移動速度、その他、気温、湿度、風向き、風速、降水確率などの種々の最新の気象情報も含まれる。
【0113】
この後、制御部210は、送信用低気圧情報生成部213を制御して、気象予測ファイルのデータから必要な情報を抽出し、契約会社サーバ22に提供する低気圧に関するデータを生成して、これを通信部211を通じて契約会社サーバ22に送信する(ステップS306)。そして、制御部210は、ステップS301からの処理を繰り返すようにする。このように、この実施形態の分析会社サーバ21は、気象データ提供元3から目的とする気象データを取得することができる時間になる毎に、当該気象データ提供元3にアクセスして必要な気象データを取得する。そして、分析会社サーバ21は、取得した最新の気象データをも考慮して、契約会社サーバ22に提供する低気圧に関するデータを生成して、これを契約会社サーバ22に提供することができるようにしている。
【0114】
[契約会社サーバから電話端末への通知処理]
次に、契約会社サーバ22において行われる低気圧の接近に伴う血圧上昇に関する危険度の通知(報知)処理について説明する。図11は、契約会社サーバ22において行われる低気圧の接近に伴う血圧上昇に関する危険度の通知(報知)処理を説明するためのフローチャートである。この図11に示す処理は、契約会社サーバ22の主に制御部220によって行うようにされる処理である。
【0115】
契約会社サーバ22の制御部220は、常時、通信部221を通じて分析会社サーバ21から低気圧に関するデータを受信するようにし(ステップS401)、低気圧に関するデータを受信したか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402の判断処理において、低気圧に関するデータをまだ受信していないと判断したときには、制御部220は、ステップS401からの処理を繰り返すようにする。ステップS402の判断処理において、低気圧に関するデータを受信したと判断したときには、制御部220は、受信した低気圧に関するデータを低気圧情報ファイル225に格納する(ステップS403)。
【0116】
この後、制御部220は、報知情報生成部223を制御し、低気圧情報ファイルの低気圧に関するデータと契約者DB224の各契約者の位置(経度、緯度)に基づいて、契約者DB224の報知状態と報知FLGを更新する処理を行う(ステップS404)。このステップS404においては、報知情報生成部223が、低気圧情報ファイル225に格納した低気圧に関するデータと、契約者DB224に格納されている契約者の登録情報の位置(経度、緯度)とを付け合せる。そして、低気圧に関するデータから各契約者の登録情報の位置が、図5を用いて説明した5つの状態のどの状態にあるかを判定し、その状態に対応するコードを報知状態とし、これを契約者DB224の報知状態の欄に更新する。
【0117】
この時、更新前の報知状態と更新後の報知情報とが同じであるときには、報知情報生成部223は、報知情報の更新は行わず、報知FLGが値「1」であるときには、これを値「0」に更新する。なお、この時、報知FLGが値「0」であるときには、更新FLGの更新も必要ない。また、更新前の報知状態と更新後の報知情報とが同じでないときには、報知情報生成部223は、新たな報知情報を契約者DB224の報知情報の欄に更新すると共に、報知FLGが値「0」であるときには、これを値「1」に更新する。なお、この時、報知FLGが値「1」であるときには、報知FLGの更新は必要ない。
【0118】
これにより、最新の低気圧の冠するデータに基づいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を示す報知状態が契約者DB224の該当欄に更新されると共に、新たに危険度を報知する必要が生じた契約者の登録情報の報知FLGが値「1」になるようにされる。そして、制御部220は、契約者DB224に登録されている登録情報の内、報知FLGが値「1」である登録情報の契約者に対して、当該登録情報のIPアドレスによって特定される契約者の電話端末1に対して最新の報知状態を送信する(ステップS405)。ここで送信される報知状態が、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報である。この後、制御部220は、ステップS401からの処理を繰り返すようにする。
【0119】
このように、契約会社サーバ22は、分析会社サーバ21から低気圧に関するデータの提供を受ける毎に、各契約者の電話端末の設置位置が、低気圧に対してどのような位置にあるかを示す報知情報を生成する。そして、契約会社サーバ22は、この生成した報知情報し、当該契約者の電話端末1に送信することができるようにしている。
【0120】
[電話端末における危険度の報知処理]
図11を用いて説明したように、契約会社サーバ22から、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を示す報知状態の提供を受ける電話端末1における当該危険度の報知処理について説明する。図12は、この実施形態の電話端末1において行われる危険度の報知処理を説明するためのフローチャートである。この図12に示す処理は、契約者の登録情報の契約会社サーバ22への登録が完了した電話端末1の制御部10により常時実行するようにされる処理である。
【0121】
電話端末1の制御部10は、通信I/F部11を通じて、契約会社サーバ22から送信されてくる報知状態(危険度を報知するための情報)を受信するようにし(ステップS501)、自機宛の報知状態を受信したか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502の判断処理において、自機宛の報知状態を受信していないと判断したときには、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返す。
【0122】
ステップS502の判断処理において、自機宛の報知状態を受信したと判断したときには、制御部10は受信した報知状態は、二進数表現のコード「100」か否かを判断する(ステップS503)。二進数表現でコード「100」は、図5を用い説明したように、低気圧の第1接近段階にあり、電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が現時点などの所定の時点から48時間以内に到達する場合を示すものである。ステップS503の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「100」であると判断したときには、制御部10は、LED部18を制御し、オレンジ色のLED181を点灯させ、その他のLEDは消灯させるようにする(ステップS504)。この後、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返すようにする。
【0123】
ステップS503の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「100」ではないと判断したときには、制御部10は受信した報知状態は、二進数表現のコード「011」か否かを判断する(ステップS505)。二進数表現でコード「011」は、図5を用い説明したように、低気圧の第2接近段階にあり、電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が現時点などの所定時点から24時間以内に到達する場合を示すものである。ステップS505の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「011」であると判断したときには、制御部10は、LED部18を制御し、赤色のLED182を点灯させ、その他のLEDは消灯させるようにする(ステップS506)。この後、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返すようにする。
【0124】
ステップS505の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「011」ではないと判断したときには、制御部10は受信した報知状態は、二進数表現のコード「010」か否かを判断する(ステップS507)。二進数表現でコード「010」は、図5を用い説明したように、低気圧の第1離脱段階にあり、電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が到達しているが当該低気圧の中心がまだ当該設置位置が属する所定エリアを通過していない場合を示すものである。ステップS507の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「010」であると判断したときには、制御部10は、LED部18を制御し、黄色のLED183を点灯させ、その他のLEDは消灯させるようにする(ステップS508)。この後、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返すようにする。
【0125】
ステップS507の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「010」ではないと判断したときには、制御部10は受信した報知状態は、二進数表現のコード「001」か否かを判断する(ステップS509)。二進数表現でコード「001」は、図5を用い説明したように、低気圧の第2離脱段階にあり、電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が到達しており、かつ、当該低気圧の中心が当該設置位置が属する所定エリアを既に通過している場合を示すものである。ステップS509の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「001」であると判断したときには、制御部10は、LED部18を制御し、青色のLED184を点灯させ、その他のLEDは消灯させるようにする(ステップS510)。この後、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返すようにする。
【0126】
ステップS509の判断処理において、報知状態は、二進数表現のコード「001」ではないと判断したときには、受信した報知状態は、二進数表現のコード「000」であると判断する。二進数表現でコード「000」は、図5を用い説明したように、低気圧は電話端末1の設置位置を既に通過し、安全な状態であることを通知しているので、制御部10は、LED部18を制御し、全てのLEDを消灯させる(ステップS511)。この後、制御部10は、ステップS501からの処理を繰り返すようにする。
【0127】
このように、この実施形態の電話端末1は、契約会社サーバ22から通知される報知状態に応じて、発光色の異なるLEDを発光させ、このLEDの発光色に応じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度をユーザに報知(通知)することができる。すなわち、オレンジ色のLED181が点灯している場合には、ユーザは、当該電話端末1の設置位置が所定の時点から48時間以内に低気圧の勢力範囲に属することになり、血圧が上昇する可能性があるので、以後は過激な運動など血圧上昇を促す行為をできるだけ行わないように注意することができる。
【0128】
また、赤色のLED182が点灯している場合には、ユーザは当該電話端末1の設置位置が所定時点から24時間以内に低気圧の勢力範囲に属することになり、現在既に血圧が上昇している可能性があるので、即座に過激な運動など血圧上昇を促す行為を行わないように注意することができる。また、黄色のLED183が点灯している場合には、ユーザは当該電話端末1の設置位置に低気圧の勢力範囲が到達しているが当該低気圧の中心がまだ当該設置位置が属する所定エリアを通過していないので、今しばらく過激な運動など血圧上昇を促す行為を行う場合には注意することができる。
【0129】
また、青色のLED184が点灯している場合には、ユーザは当該電話端末1の設置位置に低気圧の勢力範囲が到達し、かつ、当該低気圧の中心が当該設置位置が属する所定エリアを通過したので、過激な運動など血圧上昇を促す行為を行うことによる危険度が低くなったことを知ることができる。また、全ての色のLEDが消灯している場合には、ユーザは当該電話端末1の設置位置に対して、現時点において低気圧が接近してきていないし、また、当該電話端末1の設置位置が低気圧の勢力範囲内にも属していないので、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度は無いことを知ることができる。
【0130】
このように、この実施形態の危険度報知システムにおいては、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、電話端末1に設けた発光色の異なるLEDによってユーザに対して報知することができるようにしている。
【0131】
なお、ここでは、発光色の異なるLEDを用いるものとして説明したが、これに限るものではない。発光色が白色の複数のLEDのそれぞれを、異なる色がついた透明プラスチックカバーなどで覆うようにする。そして、契約会社サーバ22からの報知状態に応じて、どの色のカバーで覆われたLEDを発光させるかを制御するようにしても、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を発光色により分けて報知することができる。
【0132】
[第1の変形例]
上述した実施形態においては、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、電話端末1のLEDの発光色によって区別して報知するようにした。したがってユーザは、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、視覚を通じて直感的に認識することができる。しかし、電話端末1のLEDの発光色による通知では、自己が使用する電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲がいつ到達するのかを正確に把握することはできない。そこで、第1の変形例においては、電話端末1から契約会社サーバ22に問い合わせを行うことによって、ユーザが使用する電話端末1の設置位置に、低気圧がいつ接近し、いつ通過するかなどを日にちによって明確に報知することができるようにしている。
【0133】
図13は、この第1の変形例において、電話端末1のLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示される低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合の表示例を説明するための図である。上述もしたように、血圧はその日の気圧に影響を受けるのではなく、翌日の気圧変動が、既にその前日の血圧に影響を与えていることが知られている。そこで、この第1の変形例においては、例えば、図13(A)に示すように、ユーザが使用する電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が24時間以内に到達する可能性の高い日を接近日として通知する。また、図13(A)に示すように、ユーザが使用する電話端末1の設置位置を、当該低気圧の勢力範囲が完全に通過する可能性の高い日を通過日として通知する。なお、図13(A)においては、例えば、2009年10月28日などにおいて問い合わせが行われた場合を示している。そして、図13(A)は、2009年10月30日が接近日、2009年11月2日が通過日として通知されている場合を示している。
【0134】
また別の通知態様として、図13(B)に示すように、ユーザが使用する電話端末1の設置位置に、低気圧の勢力範囲が24時間以内に到達する可能性の高い日を危険日として通知する。さらに、図13(B)に示すように、ユーザが使用する電話端末1の設置位置を、低気圧の勢力範囲が通過途中である可能性の高い日を通過日として通知する。さらに、図13(B)に示すように、ユーザが使用する電話端末1の設置位置を、当該低気圧の勢力範囲が完全に通過する可能性の高い日を安全日として通知する。このように、この第1の変形例の場合には、日にちを示す情報によって、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度をユーザに報知するようにしている。なお、図13(B)においても、例えば、2009年10月28日などにおいて問い合わせが行われた場合を示している。そして、図13(B)は、2009年10月30日〜同年10月31日が接近日、2009年10月31日〜同年11月1日が通過日、2009年11月2日以降が安全日として通知されている場合を示している。
【0135】
なお、図13(A)に示した態様の表示を行うのか、図13(B)に示した態様の表示を行うのかは、例えば製造時点などにおいて、電話端末1のメーカー側において決めておくようにすることができる。また、事前に、あるいは、報知を行うようにする時に、電話端末1のユーザが選択できるようにすることも可能である。
【0136】
[第1の変形例の場合の電話端末1の動作]
次に、図13を用いて説明したように、日にちを示す情報によって、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合の電話端末1の動作について説明する。図14は、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、日にちを示す情報によって報知する場合の電話端末1の動作について説明するためのフローチャートである。この図14に示す処理は、例えば、実行可能な処理が登録するようにされているメニューから、通過日程情報の表示処理を選択した場合に、主に制御部10において実行される処理である。
【0137】
通過日程情報の表示処理が選択されると、制御部10は、自機の識別情報として例えばモデムMdのIPアドレス等を含む通過日程情報の提供要求を形成し、これを通信I/F部11を通じてインターネット100に送出し、契約会社サーバ22に送信する(ステップS601)。制御部10は、当該要求に応じて、契約会社サーバ22において形成され、自機宛に送信されてくる通過日程情報を、通信I/F部11を通じて受信するようにする(ステップS602)。ここで、通過日程情報は、要求元の識別情報を含み、図13(A)や図13(B)に示した態様の表示を行うための情報である、接近日や通過日を示す日にち情報、あるいは、危険日や通過日や安全日を示す日にち情報からなるものである。
【0138】
そして、制御部10は、自機宛の通過日程情報を受信したか否かを判断する(ステップS603)。ステップS603の判断処理において、自機宛の通過日程情報を受信していないと判断したときには、制御部10は、タイムアウトになったか否かを判断する(ステップS604)。このステップS604の判断処理は、自機(電話端末1)の図示しないカウンタや時計回路の機能を用いることにより、通過日程情報の提供要求の送信から一定時間が経過したか否かを判断する処理である。ステップS604の判断処理において、まだタイムアウトになっていないと判断したときには、ステップS602からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS604の判断処理において、タイムアウトになったと判断したときには、制御部10は、通過日程情報が取得できないことを通知するエラーメッセージをLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示する処理を行い(ステップS605)、この図14に示す処理を終了する。
【0139】
ステップS603の判断処理において、自機宛の通過日程情報を受信したと判断したときには、制御部10はこれを例えばメモリ部19に格納する(ステップS606)。そして、制御部10は、メモリ部19に格納した通過日程情報に基づいて、例えば、図13(A)、(B)として示した態様で、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を示す日にち情報をLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示する(ステップS607)。この後、制御部10は、操作入力部16を通じて終了操作を受け付けるようにし(ステップS608)、終了操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS609)。
【0140】
ステップS609の判断処理において、終了操作を受け付けていないと判断したときには、制御部10は、タイムアウトになったか否かを判断する(ステップS610)。このステップS610の判断処理は、自機(電話端末1)の図示しないカウンタや時計回路の機能を用いることにより、ステップS607の表示処理から一定時間が経過したか否かを判断する処理である。ステップS610の判断処理において、まだタイムアウトになっていないと判断したときには、ステップS608からの処理を繰り返す。また、ステップS609の判断処理において、終了操作が行われたと判断した場合、および、ステップS610の判断処理においてタイムアップになったと判断した場合には、制御部10は、LCD17部のLCDの表示画面17に表示した情報を消去し(ステップS611)、この図14に示す処理を終了する。このようにして、電話端末1においては、図13(A)、(B)に示した態様の表示処理を行う。
【0141】
[第1の変形例の場合の契約会社サーバ22の動作]
次に、電話端末1において、図13に示した態様で低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するために、電話端末1からの要求に応じた情報を提供する場合の契約会社サーバ22の動作について説明する。図15は、電話端末1からの要求に応じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための日にち情報を提供する契約会社サーバ22の動作を説明するためのフローチャートである。この図15に示す処理は、契約会社サーバ22の主に制御部220によって常時行うようにされている処理である。
【0142】
すなわち、契約会社サーバ22の制御部220は、常時、通信部221を通じて契約者の電話端末1からの要求を受信するようにしている(ステップS701)。そして、制御部220は、契約者の電話端末1からの要求を受信したか否かを判断する(ステップS702)。このステップS702の判断処理は、受信した要求に含まれる契約者の電話端末1の識別情報に基づいて、契約者DB224を参照することにより、受信した要求が契約者の電話端末1からのものか否かを判断することがでる。
【0143】
そして、制御部220は、ステップS702の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信していないと判断したときは、ステップS701からの処理を繰り返すようにする。また、制御部220は、ステップS702の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信したと判断したときには、当該要求が通過日程情報の提供要求か否かを判断する(ステップS703)。
【0144】
このステップS703の判断処理において、受信した当該要求が通過日程情報の提供要求ではないと判断したときには、制御部220は、当該受信した要求に応じた処理を実行し(ステップS704)、この後、ステップS701からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS703の判断処理において、受信した当該要求が通過日程情報の提供要求であると判断したときには、制御部220は、通過日程情報を形成する処理を行なう(ステップS705)。
【0145】
このステップS705の処理は、低気圧情報ファイル225に格納されている低気圧に関するデータと、要求元の電話端末1の設置位置とに基づいて、当該設置位置における接近日と通過日とを、あるいは、危険日と通過日と安全日とを、通過日程情報として形成する処理である。ステップS705の処理の後、制御部220は、通信部221を制御し、要求元の電話端末1に対して通過日程情報を送信し(ステップS706)、この後、ステップS701からの処理を繰り返すようにする。これにより、要求元の電話端末1に対して通過日程情報が提供され、上述もしたように、電話端末1において、図13(A)や図13(B)に示した態様の表示(報知)が行われる。
【0146】
[第2の変形例]
ところで、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、より分かりやすい態様で通知を受けたい場合もある。例えば、低気圧が、いつ、どのエリアに影響を及ぼすか、また、自己の使用する電話端末1の設置位置が属するエリアへの影響はどうかを直感的に把握したい場合もある。そこで、この第2の変形例は、地図情報をも考慮して、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を契約者に対して報知できるようにするものである。
【0147】
図16は、この第2の変形例において行われる、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合の表示例を説明するための図である。この図16は、例えば、2009年10月28日に低気圧の接近に伴う血圧上の危険度の報知を受けるようにした場合の例である。そして、図16(A)は、契約者の電話端末1が設置された位置を含む日本列島全体における低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するようにした場合の表示例である。図16(A)において、矢印で示す方向が、現在日本列島に接近中の低気圧の進路を示している。日本海側から太平洋側に日本列島を横断するように低気圧が進むことが示されている。そして、図16(A)において、点線とその上端部の日付により、24時間以内に低気圧が接近するエリアと日にちとが示されている。
【0148】
すなわち、当該低気圧は、10月29日には九州地方の西側端部に、10月30日には近畿地方の西側端部に、10月31日には関東地方の西側端部に、11月1日には北海道の東側端部に、それぞれ24時間以内に接近することが示されている。したがって、図16(A)の表示により、概要として、10月29日から九州地方から中国、四国地方における血圧上昇の危険度が高まることが分かり、10月30日から近畿、中部、東海地方における血圧上昇の危険度が高まることが分かる。また、10月31日から関東、東北、北海道地方における血圧上昇の危険度が高まることが分かる。
【0149】
さらに、契約者の電話端末1の設置位置が属する地方における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度をできるだけ正確に知りたい場合もある。この場合には、図16(B)に示すように地方レベルの表示を行うようにする。図16(B)は、関東地方における低気圧の接近に伴う危険度を報知する場合の表示例を示している。図16(B)に示した例の場合、関東地方の地図が表示されると共に、左上端部の日付表示「10/31」により、関東地方は、10月31日に24時間以内に低気圧が接近する可能性が高いことが通知されている。そして、図16(B)において点線を引くと共に、文字表示「危険」、「注意」により、低気圧の進路とその勢力範囲とから、関東地方の北部は当該低気圧の勢力範囲に入る可能性が高く、血圧上昇の危険度は高いが、関東地方の南部は当該低気圧の勢力範囲からはずれるため、北部に比べ血圧上昇の危険度は低いことが報知される。なお、図16(B)において黒点Pは、当該契約者の使用する電話端末1の設置位置を示している。
【0150】
さらに、契約者の電話端末1の設置位置が属する市町村における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度をできるだけ正確に知りたい場合もある。この場合には、図16(C)に示す用に市町村レベルの表示を行うようにする。図16(C)は、例えば神奈川県相模原市における低気圧の接近に伴う危険度を報知する場合の表示例を示している。図16(C)に示した例の場合、相模原市の地図が表示されると共に、左上端部の日付表示「10/31」により、相模原市は、10月31日に24時間以内に低気圧が接近する可能性が高いことが通知される。そして、図16(C)において点線を引くと共に、文字表示「危険」、「注意」により、低気圧の進路とその勢力範囲とから、相模原市の北部は当該低気圧の勢力範囲に入る可能性が高く、血圧上昇の危険度は高いが、相模原市の南部は当該低気圧の勢力範囲からはずれるため、北部に比べ血圧上昇の危険度は低いことが報知される。なお、図16(C)において黒点Pは、当該契約者の使用する電話端末1の設置位置を示している。
【0151】
このように、日本全体のレベル、地方レベル、市町村レベルというように、目的とするエリアのレベルに対応して、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知することができるようにされる。なお、エリアのレベルは一例であり、種々のエリアを設定し、その設定エリアにおける低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するようにすることももちろん可能である。
【0152】
[第2の変形例の場合の電話端末1の動作]
次に、図16を用いて説明したように、地図情報を含めたかたちで、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合の電話端末1の動作について説明する。図17は、地図情報を含めたかたちで、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合の電話端末1の動作について説明するためのフローチャートである。この図17に示す処理は、例えば、実行可能な処理が登録するようにされているメニューから、危険エリア情報の表示処理を選択した場合に、主に制御部10において実行される処理である。
【0153】
危険エリア情報の表示処理が選択されると、制御部10は、自機の識別情報として例えばモデムMdのIPアドレス等を含む危険エリア情報の提供要求を形成し、これを通信I/F部11を通じてインターネット100に送出し、契約会社サーバ22に送信する(ステップS801)。制御部10は、当該要求に応じて、契約会社サーバ22において形成され、自機宛に送信されてくる危険エリア情報を、通信I/F部11を通じて受信するようにする(ステップS802)。ここで、危険エリア情報は、要求元の識別情報を含み、図16(A)、(B)、(C)に示した態様の表示を行うための情報であり、エリアを示すための地図情報等の情報や日にち情報や文字情報などからなるものである。
【0154】
そして、制御部10は、自機宛の危険エリア情報を受信したか否かを判断する(ステップS803)。ステップS803の判断処理において、自機宛の危険エリア情報を受信していないと判断したときには、制御部10は、タイムアウトになったか否かを判断する(ステップS804)。このステップS804の判断処理は、自機(電話端末1)の図示しないカウンタや時計回路の機能を用いることにより、危険エリア情報の提供要求の送信から一定時間が経過したか否かを判断する処理である。ステップS804の判断処理において、まだタイムアウトになっていないと判断したときには、ステップS802からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS804の判断処理において、タイムアウトになったと判断したときには、制御部10は、危険エリア情報が取得できないことを通知するエラーメッセージをLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示する処理を行い(ステップS805)、この図17に示す処理を終了する。
【0155】
ステップS803の判断処理において、自機宛の危険エリア情報を受信したと判断したときには、制御部10はこれを例えばメモリ部19に格納する(ステップS806)。そして、制御部10は、操作入力部16を通じて、表示レベルの選択入力等を受け付けるようにする(ステップS807)。そして、制御部10は、受け付けた操作入力は、当該表示処理の終了を指示するものか否かを判断する(ステップS808)。ステップS808の判断処理において、受け付けた操作入力が、当該表示処理の終了を指示するものであると判断したときには、制御部10は、当該表示処理を終了させるための所定の終了処理を行い(ステップS809)、この図17に示す処理を終了する。
【0156】
また、ステップS808の判断処理において、受け付けた操作入力が、当該表示処理の終了を指示するものではないと判断したときには、制御部10は、受け付けた操作入力は、日本レベルの危険エリア情報の表示指示か否かを判断する(ステップS810)。ステップS810において、受け付けた操作入力が、日本レベルの危険エリア情報の表示指示であると判断したときには、制御部10は、契約会社サーバ22からの情報に基づいて、図16(A)に示した態様の日本レベル(国レベル)の危険エリア情報の表示を行う(ステップS811)。この後、ステップS807からの処理を繰り返すようにする。
【0157】
ステップS810の判断処理において、受け付けた操作入力が、日本レベルの危険エリア情報の表示指示ではないと判断したときには、制御部10は、受け付けた操作入力は、地方レベルの危険エリア情報の表示指示か否かを判断する(ステップS812)。ステップS812において、受け付けた操作入力が、地方レベルの危険エリア情報の表示指示であると判断したときには、制御部10は、契約会社サーバ22からの情報に基づいて、図16(B)に示した態様の地方レベルの危険エリア情報の表示を行う(ステップS813)。この後、ステップS807からの処理を繰り返すようにする。
【0158】
ステップS812の判断処理において、受け付けた操作入力が、地方レベルの危険エリア情報の表示指示ではないと判断したときには、制御部10は、受け付けた操作入力は、市町村レベルの危険エリア情報の表示指示か否かを判断する(ステップS814)。ステップS814において、受け付けた操作入力が、市町村レベルの危険エリア情報の表示指示であると判断したときには、制御部10は、契約会社サーバ22からの情報に基づいて、図16(C)に示した態様の市町村レベルの危険エリア情報の表示を行う(ステップS815)。この後、ステップS807からの処理を繰り返すようにする。
【0159】
ステップS814の判断処理において、受け付けた操作入力が、市町村レベルの危険エリア情報の表示指示ではないと判断したときには、当該操作入力は有効なものではないと判断し、ステップS807からの処理を行うようにする。このようにして、電話端末1においては、ユーザの選択指示に応じて、図16(A)、(B)、(C)に示した態様の表示処理を行うことができる。
【0160】
[第2の変形例の場合の契約会社サーバ22の動作]
次に、電話端末1において例えば図16に示した態様で低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するために、電話端末1からの要求に応じた情報を提供する場合の契約会社サーバ22の動作について説明する。図18は、電話端末1からの要求に応じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための危険エリア情報を提供する契約会社サーバ22の動作を説明するためのフローチャートである。この図18に示す処理は、契約会社サーバ22の主に制御部220によって常時行うようにされている処理である。
【0161】
すなわち、契約会社サーバ22の制御部220は、常時、通信部221を通じて契約者の電話端末1からの要求を受信するようにしている(ステップS901)。そして、制御部220は、契約者の電話端末1からの要求を受信したか否かを判断する(ステップS902)。このステップS902の判断処理は、受信した要求に含まれる契約者の電話端末1の識別情報に基づいて、契約者DB224を参照することにより、受信した要求が契約者の電話端末1からのものか否かを判断することができる。
【0162】
そして、制御部220は、ステップS902の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信していないと判断したときは、ステップS901からの処理を繰り返すようにする。また、制御部220は、ステップS902の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信したと判断したときには、当該要求が危険エリア情報の提供要求か否かを判断する(ステップS903)。
【0163】
このステップS903の判断処理において、受信した当該要求が危険エリア情報の提供要求ではないと判断したときには、制御部220は、当該受信した要求に応じた処理を実行し(ステップS904)、この後、ステップS901からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS903の判断処理において、受信した当該要求が危険エリア情報の提供要求であると判断したときには、制御部220は、危険エリア情報を形成する処理を行なう(ステップS905)。
【0164】
このステップS905の処理は、低気圧情報ファイル225に格納されている低気圧に関するデータと、要求元の電話端末1の設置位置と、地図DBの地図情報とに基づいて、図16(A)、(B)、(C)に示した態様の表示を行うための表示情報を危険エリア情報として形成する処理である。ステップS905の処理の後、制御部220は、通信部221を制御し、要求元の電話端末1に対して危険エリア情報を送信し(ステップS906)、この後、ステップS901からの処理を繰り返すようにする。これにより、要求元の電話端末1に対して危険エリア情報が提供され、上述もしたように、電話端末1において、図16(A)、(B)、(C)に示した態様の表示(報知)が行われる。
【0165】
[第3の変形例]
上述した実施形態においては、変形例1および変形例2を含め、契約者の使用する電話端末1の設置位置における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を電話端末1を通じて報知するようにした。しかし、契約者の使用する電話端末1の設置位置における危険度だけでなく、例えば、これから出向く旅行先においての低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を、事前に電話端末1を通じて調べておきたい場合もある。そこで、この第3の変形例においては、行き先を指示したり、出発日と行き先(訪問先)を指示したりすることにより、行き先や出発日を考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度について報知することができるようにしたものである。
【0166】
図19〜図28は、この第3の変形例の電話端末1において用いられる情報入力画面や情報表示画面の例を説明するための図である。以下、そのそれぞれの例について説明する。図19は、この実施形態の電話端末1において、目的とする旅行先における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の通知を受ける場合に、行き先(旅行先)を入力するための入力画面の例を示す図である。図19に示すように、この入力画面には、行き先の地名(住所)の入力を促すメッセージが表示されると共に、行き先の入力エリアを備えている。さらに、当該入力画面の下端側には、入力した情報がよければ数位キーの「1」を押下操作し、再入力する場合には数字キーの「2」を押下操作し、情報の入力をやめる場合には数字キーの「9」を押下操作することを促すメッセージが表示されている。この図19に示す入力画面を通じて、目的とする行き先を入力し、入力情報を契約会社サーバ22に送信することができるようにされる。
【0167】
図20は、図19に示した入力画面を通じて入力した行き先における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度についての情報の表示例を示している。例えば、2009年10月28日に、図19に示した入力画面を通じて、行き先として、「大阪」と入力したとする。この場合、入力情報は、契約会社サーバ22に送信され、契約会社サーバ22において、「大阪」における低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度についての情報が生成され、これが要求元の電話端末1に返信されて電話端末1のLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示される。
【0168】
例えば、「大阪」に低気圧の接近が全く無い場合には、電話端末1のLCD部17のLCDの表示画面17Dには、図20(A)に示すように、「行き先:大阪」、「危険:今のとこなし」、「安全:全日」といった表示がなされる。また、例えば、10月30日の午後9時ごろから、低気圧が24時間以内に接近する可能性が高くなり、11月1日の午前4時には、当該低気圧の勢力範囲が完全に大阪を抜ける可能性が高いことが予想されたとする。この場合には、図20(B)に示すように、「行き先:大阪」、「危険:10月30日PM9:00〜11月1日AM4:00」、「安全:〜10月30日PM8:00、11月1日AM5:00〜」といった表示がなされ、低気圧の接近に伴う血圧上昇の可能性が高い期間とそうでない期間とを区別して通知することができるようにされる。
【0169】
図21は、この実施形態の電話端末1において、出発日と訪問先とを入力することにより、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度に応じた好適な訪問順の報知を受けたり、好適な出発日や訪問順の報知を受けたりする場合の情報の入力画面の例を示す図である。すなわち、低気圧が接近している場合には、当該低気圧を避けるように訪問先の訪問順を変えたり、出発日を変えたりすることを促す情報の提供を受けることができるようにしたものである。
【0170】
図21に示すように、この入力画面には、現在地の表示欄を有している。この現在地の表示欄には、例えば、メモリ部19に対して予め登録するようにされる当該電話端末1の設置位置を示す住所が表示するようにされる。この登録される住所は、図8を用いて説明した位置登録処理時に入力した住所をメモリ部19に登録することにより、住所の入力操作を複数回行わなくてもよいようにすることができる。また、図21に示すように、出発日の入力エリアが設けられている。この出発日の入力は省略することもできるようにされる。さらに、訪問先の入力エリアが設けられている。この訪問先の入力エリアには、複数の訪問先を入力することができるようにされる。
【0171】
また、この図21に示した入力画面の下端側には、入力した情報がよければ数位キーの「1」を押下操作し、再入力する場合には数字キーの「2」を押下操作し、情報の入力をやめる場合には数字キーの「9」を押下操作することを促すメッセージが表示されている。この図21に示す入力画面を通じて、出発日、1つ以上の訪問先を入力し、当該入力情報を契約会社サーバ22に送信することができるようにされる。
【0172】
図22〜図26は、図21に示した入力画面を通じて入力した出発日や訪問先に応じた、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度についての情報の表示例を示している。例えば、図21を通じて、「出発日:11月3日」、「訪問先:広島、京都、神戸、名古屋」と入力したとする。この場合、入力情報は、契約会社サーバ22に送信され、契約会社サーバ22において、出発日と訪問先とを考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度についての情報が生成され、これが要求元の電話端末1に返信されて電話端末1のLCD部17のLCDの表示画面17Dに表示される。
【0173】
例えば、南から北に日本列島を縦断するような進路を取る低気圧が、11月3日ごろから日本列島に接近する状況にあるとする。この場合、契約会社サーバ22は、低気圧により近い訪問先から順番に訪問し、早めに帰宅できるようにするために、訪問先を南から北に向かう順番がよいことを通知する情報を形成し、これを要求元の電話端末1に送信する。当該電話端末1では、図22に示すように、出発日が11月3日である場合には、訪問順は、広島→神戸→京都→名古屋の順番が良いことを通知する表示がなされる。
【0174】
また、図21に示した入力画面において、出発日が入力されなかったとする。この場合には、例えば、図23に示すように、最適出発日と、訪問順とが表示するようにされる。例えば、上述したように、南から北に日本列島を縦断するような進路を取る低気圧が、11月3日ごろから日本列島に接近する状況にある場合には、契約会社サーバ22はできるだけ低気圧の影響を受けないようにするために、最適出発日と、目的とする訪問先の訪問順を設定するようにする。図23に示した例の場合、11月3日ごろから低気圧が日本列島に接近してくるため、最適出発日が11月2日とされ、訪問順は図22の表示例の場合と同様に、南から北に向かう方向で訪問順が決められている。
【0175】
また、図21に示した入力画面において、出発日が入力されなかった場合であって、低気圧の位置、移動方向、移動速度などから複数の出発可能日が設定可能であったとする。この場合には、例えば、図24に示すように、出発可能日である出発日の候補と、訪問順とが表示するようにされる。図24に示した例の場合には、10月30日〜11月3日までであれば出発日は選択できることが示されると共に、その場合でも、訪問順は、南から北に向かう方向がよいことが示される。
【0176】
また、図21に示した入力画面において、出発日や訪問先が入力されたが、低気圧は接近してきておらず、低気圧の影響は受けない可能性が高い場合には、契約会社サーバ22は、例えば、図25に示すような、出発日や訪問先の訪問順は自由に選択可能であることを通知するメッセージを形成し、これを要求元の電話端末1に送信する。当該電話端末1では、図24に示す態様の表示を行うことになる。
【0177】
これとは逆に、図21に示した入力画面において、出発日や訪問先が入力され、これらの情報から低気圧の接近に伴う影響を受けてしまう可能性が高いとする。この場合には、契約会社サーバ22は、例えば、図26に示すように、低気圧の接近に伴う影響を受ける可能性が高いので、出発日を変更するか、それが無理なら訪問先での激しい運動などは避けた方がよいことを通知するメッセージを形成し、これを要求元の電話端末1に送信する。当該電話端末1では、図26に示す態様の表示を行うことになる。
【0178】
また、図27は、出発日と訪問先と各訪問先の訪問日とを入力することにより、各訪問先における低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知を受ける場合の情報の入力画面の例を示す図である。図27に示すように、出発日の入力エリアと、訪問先とその訪問先への訪問予定日の入力欄が設けられている。当該、訪問先と訪問予定日の入力欄には、複数の訪問先についての情報を入力することができるようにされる。
【0179】
また、この図27に示した入力画面においても、その下端側には、入力した情報がよければ数位キーの「1」を押下操作し、再入力する場合には数字キーの「2」を押下操作し、情報の入力をやめる場合には数字キーの「9」を押下操作することを促すメッセージが表示されている。この図27に示す入力画面を通じて、出発日、1つ以上の訪問先および訪問予定日を入力し、当該入力情報を契約会社サーバ22に送信することができるようにされる。
【0180】
そして、図27に示したように、「出発日:11月3日」と入力し、訪問順に、訪問先(訪問予定日として、「名古屋(11月3日)、京都(11月3日)、高知(11月4日)、広島(11月5日)、大分(11月6日)」と入力したとする。そして、例えば、北から南に日本列島を縦断するような進路を取る低気圧が、11月3日ごろから日本列島に接近する状況にあるとする。
【0181】
この場合に、前半の訪問先は問題ないが、後半の訪問先については低気圧の接近に伴う影響を受ける可能性があるとする。この場合には、約会社サーバ22は、11月3〜11月4日までに訪問する名古屋、京都、高知までは安全であるが、11月5日〜11月6日に訪問する広島、大分については低気圧の接近に伴い血圧が上昇する可能性があるために注意を要することを示す情報を形成し、これを要求元の電話端末1に送信する。当該電話端末1では、図28に示すように、出発日が11月3日である場合には、11月3日〜11月4日に名古屋、京都、高知を訪問することが安全であるが、11月5日〜11月6日に訪問する広島と大分については血圧上昇の危険性があることが通知される。
【0182】
このように、訪問先を入力したり、あるいは、出発日や訪問先や訪問予定日を入力したりすることにより、その入力された情報と低気圧に関するデータとに基づいて、訪問先における低気圧の接近にともなう血圧上昇の危険度に関する情報を報知することができる。この場合、訪問先における低気圧の接近にともなう血圧上昇の危険度に関する情報としては、上述もしたように、訪問先における危険日や安全日、複数の訪問先の訪問順序、最適出発日、訪問順と訪問予定日に応じた安全な訪問先と注意を要する訪問先、訪問順序における安全日と注意日などである。
【0183】
なお、図19、図20を用いて説明した表示を行うのか、図21〜図26を用いた表示を行うのか、図27、図28を用いた表示を行うのかは、電話端末1のユーザによって選択することができるようにされる。
【0184】
[第3の変形例の場合の電話端末1の動作]
次に、図19〜図28を用いて説明した、出発日や行き先等を考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度について報知する場合の電話端末1の動作について説明する。なお、上述したように、どのような情報を入力し、どのような報知情報の提供を受けるかはユーザが選択することができるようにされる。しかし、電話端末1から契約会社サーバ22に送信される情報や契約会社サーバ22から電話端末1に返信される情報は異なるが、処理の概要は同じあるため、以下においては、訪問先情報の提供を受けるものとして図19〜図28を用いて説明した処理を統一した処理として説明する。
【0185】
図29は、出発日や行き先等を考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度について報知する場合の電話端末1の動作について説明するためのフローチャートである。この図29に示す処理は、例えば、実行可能な処理が登録するようにされているメニューから、訪問先情報の表示処理を選択した場合に、主に制御部10において実行される処理である。
【0186】
訪問先情報の表示処理が選択されると、制御部10は、ユーザの選択に応じて、図19、図21、図27のいずれかの入力画面を表示して情報の入力を受け付け、自機の識別情報を含む訪問先情報の提供要求を形成して送出する(ステップS1001)。具体的には、制御部10は、操作入力部16を通じて受け付けた出発日や訪問先の情報と、自機の識別情報として例えばモデムMdのIPアドレス等を含む訪問先情報の提供要求を形成する。そして、この形成した訪問先情報の提供要求を、通信I/F部11を通じてインターネット100に送出して、契約会社サーバ22に送信する。
【0187】
そして、制御部10は、当該要求に応じて、契約会社サーバ22において形成され、自機宛に送信されてくる訪問先情報を、通信I/F部11を通じて受信するようにする(ステップS1002)。ここで、訪問先情報は、要求元の識別情報を含み、電話端末1からの情報に応じて、図20、図22〜図26、図28に示したいずれかの態様の表示を行うための情報である。
【0188】
そして、制御部10は、自機宛の訪問先情報を受信したか否かを判断する(ステップS1003)。ステップS1003の判断処理において、自機宛の訪問先情報を受信していないと判断したときには、制御部10は、タイムアウトになったか否かを判断する(ステップS1004)。このステップS1004の判断処理は、自機(電話端末1)の図示しないカウンタや時計回路の機能を用いることにより、訪問先情報の提供要求の送信から一定時間が経過したか否かを判断する処理である。ステップS1004の判断処理において、まだタイムアウトになっていないと判断したときには、ステップS1002からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS1004の判断処理において、タイムアウトになったと判断したときには、制御部10は、訪問先情報が取得できないことを通知するエラーメッセージをLCD部17のLCDの表示画面に表示する処理を行い(ステップS1005)、この図29に示す処理を終了する。
【0189】
ステップS1003の判断処理において、自機宛の訪問先情報を受信したと判断したときには、制御部10は、受信した訪問先情報を例えばメモリ部19に格納する(ステップS1006)。そして、制御部10は、メモリ部19に格納した訪問先情報に基づいて、例えば、図20、図22〜図26、図28に示したいずれかの態様で、出発日や訪問先を考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度に関する情報をLCD部17のLCDの表示画面に表示する(ステップS1007)。この後、制御部10は、操作入力部16を通じて終了操作を受け付けるようにし(ステップS1008)、終了操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1009)。
【0190】
ステップS1009の判断処理において、終了操作を受け付けていないと判断したときには、制御部10は、タイムアウトになったか否かを判断する(ステップS1010)。このステップS1010の判断処理は、自機の図示しないカウンタや時計回路の機能を用いることにより、ステップS1007の表示処理から一定時間が経過したか否かを判断する処理である。ステップS1010の判断処理において、まだタイムアウトになっていないと判断したときには、ステップS1008からの処理を繰り返す。また、ステップS1009の判断処理において、終了操作が行われたと判断した場合、および、ステップS1010の判断処理においてタイムアップになったと判断した場合には、制御部10は、LCD部17のLCDの表示画面17Dに表示した情報を消去し(ステップS1011)、この図29に示す処理を終了する。このようにして、電話端末1においては、図20、図22〜図26、図28に示した態様の表示処理を行う。
【0191】
[第3の変形例の場合の契約会社サーバ22の動作]
次に、電話端末1において、図19〜図28を用いて説明した、行き先や出発日を考慮した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度について報知するために、電話端末1からの要求に応じた情報を提供する場合の契約会社サーバ22の動作について説明する。図30は、電話端末1からの要求に応じて、訪問先情報を提供する契約会社サーバ22の動作を説明するためのフローチャートである。この図30に示す処理は、契約会社サーバ22の主に制御部220によって常時行うようにされている処理である。
【0192】
すなわち、契約会社サーバ22の制御部220は、常時、通信部221を通じて契約者の電話端末1からの要求を受信するようにしている(ステップS1101)。そして、制御部220は、契約者の電話端末1からの要求を受信したか否かを判断する(ステップS1102)。このステップS1102の判断処理は、受信した要求に含まれる契約者の電話端末1の識別情報に基づいて、契約者DB224を参照することにより、受信した要求が契約者の電話端末1からのものか否かを判断することができる。
【0193】
そして、制御部220は、ステップS1102の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信していないと判断したときいは、ステップS1101からの処理を繰り返すようにする。また、制御部220は、ステップS1102の判断処理において、契約者の電話端末1からの要求を受信したと判断したときには、当該要求が訪問先情報の提供要求か否かを判断する(ステップS1103)。
【0194】
このステップS1103の判断処理において、受信した当該要求が通過日程情報の提供要求ではないと判断したときには、制御部220は、当該受信した要求に応じた処理を実行し(ステップS1104)、この後、ステップS1101からの処理を繰り返すようにする。また、ステップS1103の判断処理において、受信した当該要求が訪問先情報の提供要求であると判断したときには、制御部220は、訪問先情報を形成する処理を行なう(ステップS1105)。
【0195】
このステップS1105の処理は、低気圧情報ファイル225に格納されている低気圧に関するデータと、契約者DBと、出発日や訪問先の情報とに基づいて、図20、図22〜図26、図28の表示を行うための情報を訪問先情報として形成する処理である。ステップS1005の処理の後、制御部220は、通信部221を制御し、要求元の電話端末1に対して訪問先情報を送信し(ステップS1106)、この後、ステップS1101からの処理を繰り返すようにする。これにより、要求元の電話端末1に対して訪問先情報が提供され、上述もしたように、電話端末1において、図20、図22〜図26、図28に示した態様の表示(報知)が行われる。
【0196】
[第4の変形例]
[第4の変形例の危険度報知システムの概要]
上述した実施形態の危険度報知システムは、第1〜第3の変形例の場合も含め、電話端末1はボタン電話端末や有線加入電話端末などのいわゆる固定電話端末であるものとして説明した。しかし、近年においては、携帯電話端末も広く普及しており、携帯電話端末を通じて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度の報知を受けるようにした場合もある。そこで、この第4の変形例の場合には、固定電話端末である電話端末1に替えて、携帯電話端末を用いるようにしたものである。
【0197】
図31は、この第4の変形例の場合の危険度報知システムの構成例を説明するための図である。この第4の変形例の危険度報知システムは、図31に示すように、各契約者(ユーザ)が使用する携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)と、サービス提供センター2Xとからなり、サービス提供センター2Xが、気象データ提供元3から気象データの提供を受けることができる構成になっている。
【0198】
そして、携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)のそれぞれは、詳しくは後述するが、GPS(Global Positioning System)機能を備え、自機の現在位置を示す情報を精度よく取得することができるものである。また、図31に示した気象データ分析会社のサーバ(分析会社サーバ)21は、図1、図2を用いて上述した分析会社サーバ21と同様に構成され、同様の機能を実現するものである。また、図31に示した契約会社のサーバ(契約会社サーバ)22Xは、図1、図3を用いて上述した契約会社サーバ22と同様の構成を有するものであるが、ユーザの使用する端末が持ち運ばれて使用される携帯電話端末であるために、図4を用いて説明したような電話端末の設置位置を示す位置情報や報知状態、報知FLGなどを管理する契約者DB224は備えず、例えば契約者であることの認証を取るために必要な情報からなる認証用DBを備えたものである。
【0199】
そして、ユーザの使用する携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)のそれぞれは、所定の操作を行うことにより、自機の識別情報やGPS機能を用いて取得した現在位置を示す位置情報を含む、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報の提供要求を形成して契約会社サーバ22Xに送信する。すると、契約会社サーバ22Xは、分析会社サーバ21から提供される低気圧に関するデータと、携帯電話端末からの位置情報に基づいて、危険度を報知するための情報を形成し、要求元の携帯電話端末に送信する。ここで、契約会社サーバ22Xから送信される危険度を報知する情報は、例えば、LEDの発光色により当該危険度を報知するための情報(図5に示したコード情報)や、図13や図16に示した態様の表示を行うための情報である。これにより、携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)に設けられた発光色の異なるLEDを契約会社サーバ22からの危険度を報知する情報に応じて制御しては発光させたり、図13や図16に示した態様の表示を行うようにしたりすることができる。
【0200】
また、ユーザの使用する携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)のそれぞれは、所定の操作を行うことにより、入力した行き先(訪問先)を示す情報、あるいは、出発地、出発日、訪問先を示す情報等を含む訪問先情報の提供要求を形成して契約会社サーバ22Xに送信する。すると、契約会社サーバ22Xは、分析会社サーバ21から提供される低気圧に関するデータと、携帯電話端末からの入力した行き先(訪問先)を示す情報、あるいは、出発地、出発日、訪問先を示す情報等に基づいて、危険度を報知するための情報を形成し、要求元の携帯電話端末に送信する。ここで、契約会社サーバ22Xから送信される危険度を報知するための情報は、例えば、図20、図22〜図26、図28に示した態様の表示を行うための情報である。これにより、携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)において、図20、図22〜図26、図28に示した態様の表示を行うようにすることができる。
【0201】
[携帯電話端末4の構成例]
次に、契約者の使用する携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)の構成例について説明する。なお、この例の携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)のそれぞれは同様に構成されるものであるので、以下においては、携帯電話端末4(1)、4(2)、…、4(n)のそれぞれを携帯電話端末4として説明する。
【0202】
図32に示すように、この第4の変形例のシステムで用いられる携帯電話端末4は、送受信アンテナ401、アンテナ共用器402、受信部403、ベースバンド処理部404、コーデック405、受話器(スピーカ)406、送話器(マイクロホン)407、送信部408、局発部409、LCD部410、LED部411、リンガ412、制御部420、操作部430、地図データメモリ431、GPS部432、GPSアンテナ433を備えたものである。
【0203】
制御部420は、携帯電話端末4の各部を制御するものであり、CPU421、ROM422、RAM423、EEPROM424が、CPUバス425を通じて形成されたマイクロコンピュータである。ここで、CPU421は、制御の主体となるものであり、後述するROM422などに記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成して、これを各部に供給したり、各部からの信号を受け付けて、これを処理したりする。ROM422は、上述もしたように、CPU421によって実行される種々のプログラムやフォントデータなどの処理に必要になる各種のデータを記憶保持しているものである。RAM423は、各種の処理において途中結果を一時記憶するなど、主に作業領域として用いられるものである。EEPROM424は、いわゆる不揮発性メモリであり、この携帯電話端末4の電源が落とされても保持しておくべき情報、例えば、各種の設定パラメータ、電話帳データ、電子メールデータ、新たに提供されたプログラムなどを記憶保持するものである。
【0204】
このような制御部420に対しては、図32に示すように、操作部430が接続されている。操作部430は、図示しないが、テンキーや各種のファクションキーなどの複数の操作キーが設けられたものであり、ユーザからの操作入力を受け付けるものである。そして、操作部430を通じて受け付けた使用者からの操作入力は、電気信号に変換されて制御部420に供給される。これにより、制御部420は、ユーザからの指示に応じて各部を制御し、ユーザの指示に応じた処理を行うことができるようにしている。
【0205】
また、制御部420に対しては、LCD部410と、LED部411とリンガ412とが接続されている。LCD部410はLCDコントローラを含むものであり、制御部420からの制御信号に応じて、種々の表示情報をLCD部410のLCDの表示画面に表示させることができるものである。また、LED部411はLEDコントローラと発光色の異なる複数のLEDからなるものであり、制御部420からの制御信号に応じて、LEDの点灯、消灯が制御され、LEDの発光色や点灯、消灯、点滅などの状態に応じて、種々の状態を通知することができるものである。なお、この例において、LED部411は、オレンジ色のLEDと、赤色のLEDと、黄色のLEDと、青色のLEDとを備えたものである。また、リンガ412はリンガコントローラを備え、制御部420からの制御信号に応じて、警告音や着信音を放音することができるものである。
【0206】
さらに、制御部420に対しては、地図データメモリ431が接続されている。この地図データメモリ431には、後述するGPS部432を通じて取得する現在位置を示す情報を用いて、例えば、経路案内(道案内)を行う場合などに用いられる地図データが格納されている。なお、地図データメモリ431には、必要な地域の地図データを、例えば、インターネット100を通じて所定のサーバからダウンロードしてきて格納しておくことができるようにされる。
【0207】
そして、GPS部432及びGPSアンテナ433は、現在位置を取得するためのものであり、複数の人口衛星からの測位データがGPSアンテナ433を通じて受信され、これがGPS部432に供給される。GPS部432は、受信した複数の人口衛星からの測位データを分析することにより、自己の現在位置を示す情報(経度、緯度)を精度良く特定する。そして、制御部420は、GPS部432により特定された現在位置を示す情報と、地図データメモリ431に格納されている地図データとにより、経路案内を行うことができるようにされる。また、GPS部432を通じて特定した現在位置を示す情報を、上述もしたように、契約会社サーバ22Xに送信して、現在位置における、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度に関する情報の報知を行うこともできるようにしている。
【0208】
次に、携帯電話端末4において、電話網やインターネットを通じた通信を行う場合の受信系および送信系について説明する。先ず、携帯電話端末4の受信系について説明する。送受信アンテナ401を通じて受信した受信信号は、アンテナ共用器402を通じて受信部403に供給される。受信部403は、受信信号が適正なレベルになるように、必要な帯域制限、AGC(Automatic Gain Control)を行なうとともに、局発部(周波数シンセサイザ)409からの信号に基づいて、受信信号の周波数を一定の周波数にするなどの処理を行って、処理後の信号をベースバンド処理部404に供給する。
【0209】
ベースバンド処理部404は、受信部403からの信号をA/D変換し、フェージングなどの影響除去や、受信した信号の種別判別、デ・インターリーブ、エラー訂正を行ない、適切な復号処理を行って、音声データとその他の通信データとを分離する。そして、音声データは、DSP(Digital Signal Processor)の構成とされたコーデック405に供給され、その他の通信データである、例えば、各種の制御情報や文字データなどは、制御部420に供給される。
【0210】
コーデック405は、ベースバンド処理部404からの音声データをD/A変換してアナログ音声信号を形成し、これをスピーカ406に供給する。スピーカ406は、コーデック405からのアナログ音声信号により駆動され、受信信号に応じた音声を放音する。一方、ベースバンド処理部404から制御部420に供給された通信データは、携帯電話端末4用の制御データや文字データなどの場合には、制御部420のRAM423に一時記憶されて、この携帯電話端末4において使用される。そして、契約会社サーバ22Xからの種々の通知情報は、自機に対するいわゆる制御データをも含んでおり、上述したように、送受信アンテナ401、アンテナ共用器402、受信部403、ベースバンド処理部404を通じて制御部420に供給されて、危険度の報知に用いられるようにされる。
【0211】
次に、この実施の形態の携帯電話端末4の送信系について説明する。マイクロホン407は、収音した音声をアナログ音声信号に変換し、これをコーデック405に供給する。コーデック405は、マイクロホン407からのアナログ音声信号をA/D変換して、デジタル音声信号を形成し、これをベースバンド処理部404に供給する。ベースバンド処理部404は、コーデック405からのデジタル音声信号を所定の符号化方式で符号化して圧縮し、所定のブロックにまとめる。またベースバンド処理部404は、制御部420を通じて供給されるキー操作部430を通じて受け付けた送信用のデジタルデータついても所定のブロックにまとめることができるものである。ベースバンド処理部404は、圧縮されたデジタル音声信号や操作部430を通じて受け付けた送信用のデジタルデータをまとめ、送信部408に供給する。
【0212】
送信部408は、ベースバンド処理部404からのデジタルデータから変調信号を形成し、この変調信号を所定の送信周波数に変換するために、変調信号と、局発部409からの変換用の信号とを混合して、送信用変調信号を形成する。この送信部408において形成された送信用変調信号は、アンテナ共用器402を経由して、送受信アンテナ401から送信される。したがって、操作部430を操作することにより、形成される契約会社サーバ22Xに対する種々の要求も、ベースバンド処理部404、送信部408、アンテナ共用器402、送受信アンテナ401を通じて送出され、契約会社サーバ22Xに対して送信することができるようにされる。
【0213】
このような受信系および送信系を備えた携帯電話端末4においては、待ち受け受信時(待ち受け時)においては、制御部420は、ベースバンド処理部404からの受信信号を監視することにより、自機への着信を検出する。そして、制御部420は、自機への着信を検出した場合には、リンガ412を制御して、呼び出し音(リンガ音)を放音することにより、自機への着信を当該携帯電話端末4の使用者に通知する。
【0214】
そして、携帯電話端末4の使用者が、携帯電話端末4に設けられている操作部430の通話開始キー(オフフックキー)を押下するなどのオフフック操作を行なうことにより、着信に応答した場合には、制御部420は、送信系を通じて、接続応答を送出するなどして通信回線を接続し、前述したように、受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0215】
また、この携帯電話端末4から発信(発呼)する場合には、例えば、操作部430のダイヤルキーを通じて電話番号を入力し、あるいは、予め登録された電話帳データから相手先の電話番号を選択することにより、目的とする相手先を特定するようにし、操作部430の通話開始キーを押下するなどのオフフック操作を行うことによって、ダイヤル動作(発呼処理)を行なうようにすることができる。
【0216】
これにより、制御部420は、発呼要求を形成し、送信系を通じて送信することにより、目的とする相手先の電話端末との間に通信回線を接続するようにする。そして、相手先からの着信応答が返信されてきて、通信回線の接続を確認すると、前述したように、受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0217】
また、この実施の形態の携帯電話端末は、インターネットに接続が可能なものであり、例えば、電話会社が提供するプロバイダ機能を通じて、URL(Uniform Resource Locators)を入力して送信することにより、Webページなどの情報を得て、この情報を、制御部420を通じてLCD部410のLCDに表示したりすることもできるようにしている。また、この実施の形態の携帯電話端末4は、操作部430、LCD部410のLCDを通じて情報を入力して、送信用の電子メールデータをEEPROM424に作成し、これをインターネットを通じて目的とする相手先のメールサーバに送信したり、また、自機宛の電子メールをメールサーバから受信してEEPROM424に格納し、これをLCD部410のLCDに表示して利用したりするなどのこともできるものである。
【0218】
このように、携帯電話端末4は、携帯電話ネットワークやインターネット100などの広域ネットワークを通じて、電話通信やデータ通信を行うことができるものである。そして、この第4の変形例の携帯電話端末4は、インターネット接続機能を用いることにより、インターネット100を通じて契約会社サーバ22Xにアクセスし、情報提供要求を送信する。そして、携帯電話端末4は、当該情報提供要求に応じて、契約会社サーバ22Xにおいて形成される低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を、インターネット100を通じて提供を受け、これに応じた報知処理を行うことができるようにされる。
【0219】
例えば、上述もしたように、操作部430を通じて所定の操作を行うことにより、制御部420が、GPS部432を制御して現在位置を取得する。そして、制御部420は、この現在位置を示す情報と自機の識別情報とを含む低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報の提供要求を形成し、これを上述した送信系を通じて契約会社サーバ22に送信する。すると、当該要求に応じて、契約会社サーバ22Xから、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報が送信されてくるので、携帯電話端末4は、上述した受信系を通じてこれを受信して制御部420に供給する。そして、制御部420が、受信した当該危険度を報知するための情報に基づいて、LED部411やLDE部410を制御することによって、受信した当該危険度を報知するための情報に応じて報知処理を行うことができるようにされる。
【0220】
なお、ここでは、携帯電話端末4はGPS部423を通じて取得した現在位置を示す情報を含む低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報の提供要求を形成して契約会社サーバ22Xに送信するものとした。しかしこれに限るものではない。当該要求に、操作部430を通じて受け付ける出発日、訪問先など、図19、図21、図27を用いて説明した入力画面を通じて入力した情報を同様にして受け付けて、これを含めた提供要求を自機の送信系を通じて契約会社サーバ22に送信する。これにより、契約会社サーバ22Xから送出される、図20、図22〜図26、図28に示した表示を行う危険度を報知するための情報を自機の受信系を通じて受信し、当該受信した危険度を報知するための情報に応じた報知処理を行うこともできるようにされる。
【0221】
なお、この第4の変形例において、携帯電話端末4はGPS機能を有するものとして説明したが、これに限るものではない。携帯電話端末の場合、近隣の基地局に対して、当該基地局のカバー範囲内に自機が存在していることを登録するようにしている。携帯電話端末4は、自機がどの基地局に対して位置登録(所在登録)をしたかを例えば基地局の識別情報により把握することができる。このため、契約会社サーバ22Xに、各基地局の識別情報とその基地局の位置を登録しておくようにする。そして、携帯電話端末から自機が現在位置登録している基地局の識別情報を契約会社サーバ22Xに送信することで、契約会社サーバ22Xにおいて、当該携帯電話端末のおおまかな現在位置を把握することができる。
【0222】
このように、携帯電話端末が現在位置登録するようにしている基地局の識別情報によって、携帯電話端末の現在位置を特定するようにしてもよい。また、携帯電話端末は、近隣の複数の基地局からの信号を受信し、そのそれぞれの信号の送出元の基地局の識別情報と、そのそれぞれの基地局からの信号の受信信号強度とを契約会社サーバ22Xに送信し、これらに基づき、より正確に当該携帯電話端末の位置を契約会社サーバ22Xにおいて特定できるようにすることもできる。
【0223】
[その他の変形例]
[電話端末1や携帯電話端末4での危険度を報知するための情報の生成]
なお、上述した実施形態においては、電話端末1や携帯電話端末4から送信されてくる情報に基づいて、契約会社サーバ22や契約会社サーバ22Xにおいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成するようにした。そして、契約会社サーバ22や契約会社サーバ22Xから、当該生成した報知するための情報を、要求元の電話端末1や携帯電話端末4に返信することにより、要求元の電話端末1や携帯電話端末4において、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度に関して報知するようにした。しかし、これに限るものではない。
【0224】
上述した実施形態の分析会社サーバ21や契約会社サーバ22の機能を電話端末1に持たせたり、分析会社サーバ21や契約会社サーバ22Xの機能を携帯電話端末4に持たせたりすることも可能である。例えば、電話端末1に契約会社サーバ22の機能を持たせるとする。この場合には、電話端末1は、分析会社サーバ21から低気圧に関するデータを得て、更に、自己の位置や入力される情報に基づいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成し、これに応じた報知を行うようにすることができる。
【0225】
なお、この場合、電話端末1の設置位置を示す情報は、例えば、操作入力部16を通じて当該設置位置の住所を入力する。そして、制御部10が通信I/F部11を通じてインターネット100上の所定のサーバに入力された当該住所に対応する位置(経度、緯度)を問い合わせ、当該所定のサーバから当該設置位置に対応する位置(経度、緯度)を取得する。この取得した位置(経度、緯度)をメモリ部19などに登録し、用いるようにすることができる。また、電話端末1のユーザが、携帯用のGPS装置などから当該設置位置の位置(経度、緯度)を取得し、これを操作入力部16および制御部10を通じて、メモリ部19に登録し、これを用いるようにすることができる。また、この場合、電話端末1の制御部10が、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成する機能を実現することになる。
【0226】
また、携帯電話端末4に契約会社サーバ22Xの機能を持たせるとする。この場合には、携帯電話端末4は、分析会社サーバ21から低気圧に関するデータを得て、更に、自己の位置や入力される情報に基づいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成し、これに応じた報知を行うようにすることができる。なお、この場合、携帯電話端末4のGPS部432およびGPSアンテナ433が、携帯電話端末4の位置を示す位置情報の取得手段となる。また、この場合、携帯電話端末4の制御部420が、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成する機能を実現することになる。
【0227】
また、電話端末1に分析会社サーバ21と契約会社サーバ22の機能を持たせるとする。この場合には、電話端末1は、気象データ提供元3から必要な気象データを得て、分析会社サーバ21で説明したように、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置等の必要な気象予測情報を生成する。そして、電話端末1は、さらに、自己の位置や入力される情報に基づいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成し、これに応じた報知を行うようにすることができる。同様に、携帯電話端末4に分析会社サーバ21と契約会社サーバ22Xの機能を持たせるとする。この場合には、携帯電話端末4は、気象データ提供元3から必要な気象データを得て、分析会社サーバ21で説明したように、24時間後、48時間後、72時間後等の気圧配置等の必要な気象予測データを生成する。そして、携帯電話端末4は、さらに、自己の位置や入力される情報に基づいて、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するための情報を形成し、これに応じた報知を行うようにすることができる。
【0228】
このように、電話端末1に契約会社サーバ22の機能を持たせたり、あるいは、分析会社サーバ21と契約会社サーバ22との両方の機能を持たせたりすることもできる。同様に、携帯電話端末4に契約会社サーバ22Xの機能を持たせたり、あるいは、分析会社サーバ21と契約会社サーバ22Xとの両方の機能を持たせたりすることもできる。
【0229】
[音声による危険度の報知]
なお、上述した実施形態においては、LEDの発光色やLCDの表示情報により、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するようにしたが、これに限るものではない。例えば、音声の放音によって、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するようにすることもできる。例えば、上述した電話端末1の場合、制御部10のROM内にアラーム音を発生させるデータを用意しておき、低気圧の接近の状況に応じて、当該アラーム音を発生させるデータを、音声処理部12を通じてスピーカ14に供給することにより、アラーム音によって、危険度を報知することができる。
【0230】
この場合、低気圧の接近に伴い、アラーム音の放音間隔を短くしたり、長くしたりすることにより、低気圧の接近の度合いを知らせることもできる。また、「48時間以内に低気圧が到達します。」、「24時間以内に低気圧が到達します。」といった報知音声メッセージを制御部10内のROMに用意しておき、これを低気圧の接近に伴って、スピーカ14から放音するようにすることもできる。ただ、常時、アラーム音や音声メッセージが放音されていると耳障りな場合もあるので、所定の操作が行われた場合にだけ、契約会社サーバ22からの危険度を報知するための情報に応じた音声による報知を行うようにすることも可能である。
【0231】
同様のことは、携帯電話端末4においても行うことができる。この場合には、例えば契約会社サーバ22Xからの危険度を報知するための情報に応じて、携帯電話端末4の制御部420がリンガ412を制御して、アラーム音を放音させるようにすることができる。また、ROM422やEEPROM424に用意される音声メッセージなどを、例えば契約会社サーバ22からの危険度を報知するための情報に応じて、制御部420が読み出し、これをコーデック405に供給して、スピーカ406を通じて再生することができる。このように、電話端末1や携帯電話端末4を通じて行う危険度の報知処理は、種々の音声を放音することによっても行うことが可能である。
【0232】
[気圧変動と血圧変動の関係の詳細化]
上述した実施の形態においては、48時間以内に低気圧の接近する可能性がある場合や24時間以内に低気圧の接近する可能性がある場合を通知したり、低気圧の勢力範囲はユーザ位置に到達する日を通知したりすることができるようにした。しかし、これに限るものではない。例えば、低気圧の勢力範囲が、24時間以内にユーザ位置に到達、16時間以内にユーザ位置に到達、8時間以内にユーザ位置に到達、4時間以内にユーザ位置に到達、…というように、より細かく、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知するようにすることも可能である。
【0233】
また、上述した参考サイト2には、気圧変動曲線と血圧変動曲線との関係から、低気圧の接近に伴い気圧が下がるどの位前から血圧が上昇するかについて、詳細な考察がなされている。当該参考サイト2には、気圧変動より血圧変動の方がどの位早く始まるかを計算により予測する手法が開示されている。そこで、上述した実施の形態の契約会社サーバ22や電話端末1、携帯電話端末4において、当該手法を用いることにより、血圧が上昇する可能性の高いタイミングで、血圧上昇の危険度が非常に高いことを通知するようにすることも可能である。
【0234】
すなわち、上述したように、低気圧の勢力範囲が24時間以内にユーザ位置に到達する可能性が高い場合にこれを報知するなど、低気圧の勢力範囲が何時間後に到達するかに応じた報知を行うのではなく、当該手法に基づく、低気圧の影響を受け始める可能性の高いタイミングで、これをユーザに報知するようにすることも可能である。
【0235】
[ユーザ端末の他の例]
また、上述した実施形態においては、ユーザが使用する端末は、電話端末1や携帯電話端末4であるものとして説明したが、これに限るものではない。電話端末1や携帯電話端末4に替えて、例えば、通信機能を備え、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータを用いるようにしてもよいし、また、通信機能を備え、インターネットに接続可能なPDA(Personal Digital Assistant)などと呼ばれる携帯型の個人情報端末を用いるようにすることもできる。
【0236】
[分析会社サーバと契約会社サーバの統合]
また、上述した実施形態においては、分析会社サーバ21と契約会社サーバ22とをも行けるようにしたが、これに限るものではない。例えば、分析会社サーバ21と契約会社サーバ22との機能を合わせ持つサーバをサービス提供センターのサーバとして設けるようにすることもできる。
【0237】
[気圧に関する情報以外の気象情報の利用可能性]
また、上述した実施形態においては、低気圧の位置、勢力範囲、移動方向、移動速度などを考慮して、低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、関節リュウマチなどの関節に病気のある人の場合、湿度の上昇は関節の状態に影響を及ぼし、関節痛を誘発させる可能性がある。そこで、湿度が所定値以上に上昇する日に到達する時間に応じて、関節の状態が悪くなる可能性があることを報知するようにすることもできる。
【0238】
例えば、契約会社サーバ22が、湿度が所定値以上に上昇する日をユーザが使用する電話端末等に通知し、湿度が所定値以上に上昇する日の前日にはオレンジ色のLEDを点灯させ、湿度が所定値以上に上昇する日には赤色のLEDを点灯させるなどのことができる。この後、湿度の低下の度合い応じて、黄色や青色のLEDを点灯させ、湿度が問題ないレベルにまで低下したら全てのLEDを消灯させるようにするなどのことができる。
【0239】
また、上述した低気圧の接近に伴う血圧上昇の危険度を報知する場合と同様に、湿度が所定値以上に上昇する危険日と、湿度が所定値以下に低下する安全日を通知したり、訪問先の湿度の予測に基づいて、訪問先における危険日や安全日を通知したり、最良出発日や、訪問先の訪問順なども、訪問先の湿度の予測に応じて報知することも可能である。
【0240】
また、湿度に替えて気温に着目し、同様のことを行うことも可能であるし、低気圧の接近の状態、湿度、温度などの種々の気象情報を考慮して、ユーザの生体に関する危険度を報知することももちろん可能である。このように、ユーザの生体に関する危険度の報知は、低気圧に関するデータだけに基づくものではなく、種々の気象情報に基づいて、ユーザが気にする生体に関する危険度を報知することが可能である。
【0241】
[緊急時の報知]
また、上述した実施形態においては、分析会社サーバ21が所定時間ごとに気象データ提供元に気象データを取りにいくものとして説明したが、これに限るものではない。例えば、急に気象状態が大きく変化した場合などにおいては、分析会社サーバ21は自動的に気象データ提供元から最新の気象データの提供を自動的に受けることができるようにする。このように緊急に気象データの提供を受けたときには、分析会社サーバは直ちに気象予測情報を生成しなおし、契約会社サーバ22に提供し、契約会社サーバ22も、最新の低気圧に関するデータに応じた危険度を報知するための情報を配信しなおすようにする。このようにすることによって、電話端末1のユーザは、急な気象状態の変化にも迅速に対応することができるようにされる。
【0242】
[その他]
なお、上述した実施形態においては、契約会社サーバ22の通信部221と制御部220とが協働して、サーバ装置の気象情報取得手段の機能を実現し、また、契約会社サーバ22の通信部221と制御部220と契約者DB224とが協働してサーバ装置の位置情報取得手段の機能を実現している。また、契約会社サーバ22の報知情報生成部223がサーバ装置の形成手段の機能を実現し、契約会社サーバ22の報知情報生成部223と通信部221と制御部220とが協働してサーバ装置の送信手段の機能を実現している。
【0243】
また、上述の実施形態においては、電話端末1の通信I/F部11と制御部10とが協働して、ユーザ端末の受信手段の機能を実現し、制御部10とLED部18、あるいは、制御部10とLCD部17とが、ユーザ端末の報知手段の機能を実現している。また、上述した実施形態においては、携帯電話端末4の送受信アンテナ401、アンテナ共用器402、受信部403、ベースバンド処理部404からなり受信系が、ユーザ端末の受信手段の機能を実現し、制御部420とLED部411、あるいは、制御部420とLCD部410とが、ユーザ端末の報知手段の機能を実現している。
【0244】
また、電話端末1の通信I/F部11と制御部10が協働してインターネット上のサーバから位置情報を取得する位置情報取得手段としての機能を実現し、また、操作入力部16と制御部10とが協働してユーザからの位置情報の入力を受け付ける位置情報取得手段としての機能を実現することも可能である。また、電話端末1の主に制御部10が、ユーザ端末の形成手段としての機能を実現することができる。
【0245】
また、携帯電話端末4の送受信アンテナとアンテナ共用器402と受信部403とベースバンド処理部404と制御部420とが協働してユーザ端末の受信手段の機能を実現し、GPS部432とGPSアンテナ433と制御部420とが協働してユーザ端末の位置取得手段の機能を実現している。また、携帯電話端末4の主に制御部420がユーザ端末の形成手段を実現し、制御部420とLCD部410やLED部411が協働して、ユーザ端末の報知手段を実現している。
【0246】
[この発明の方法、プログラム]
そして、上述した実施形態からも分かるように、図11及び図12のフローチャートを用いて説明した処理方法や、図14及び図15のフローチャートを用いて説明した処理方法や、図17及び図18のフローチャートを用いて説明した処理方法や、図29及び図30のフローチャートを用いて説明した処理方法が、この発明の方法の一実施形態に対応するものである。また、図11、図15、図18、図30に示したフローチャートの処理を行うプログラムを形成し、インターネットに接続可能なサーバ装置に搭載することにより、この発明のサーバ装置を実現することができる。また、図12、図14、図17、図29に示したフローチャートの処理を行うプログラムを形成し、インターネットに接続可能な通信端末に搭載することにより、この発明のユーザ端末を実現することができる。
【符号の説明】
【0247】
1…電話端末、10…制御部、11…通信インターフェース、12…音声処理部、13…ハンドセット、14…スピーカ、15…マイロホン、16…操作入力部、17…LCD部、18…LED部、19…メモリ部19、1B(1)、1B(2)、…ボタン電話端末、1X(1)、1X(2)、…有線加入電話端末、2、2X…サービス提供センター、21…気象データ分析会社のサーバ、210…制御部、211…通信部、212…気象予測情報生成部、213…送信用低気圧情報生成部、214…時計回路、215…気象データファイル、216…気象履歴ファイル、217…気象予測ファイル、22、22X…契約会社のサーバ、220…制御部、221…通信部、222…契約者データベース保守部、危223…険度情報生成部、224…契約者データベース、224…低気圧情報ファイル、226…地図データベース、3…気象データ提供元、4(1)、4(2)…携帯電話端末、401…送受信アンテナ、402…アンテナ共用器、403…受信部、404…ベースバンド処理部、405…コーデック、406…受話器(スピーカ)、407…送話器(マイクロホン)、408…送信部、409…局発部、410…LCD、411…LED部、412…リンガ、420…制御部、430…操作部、431…地図データメモリ、432…GPS部、433…GPSアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
気象に関する情報を取得する気象情報取得手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記気象情報取得手段を通じて取得された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、前記ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報を送信する送信手段と
を備えるサーバ装置と、
前記サーバ装置の前記送信手段を通じて送信された前記危険度を報知するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を通じて受信した前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えるユーザ端末と
からなることを特徴とする危険度報知システム。
【請求項2】
気象に関する情報を取得する気象情報取得手段と、
前記気象情報取得手段を通じて取得された前記気象に関する情報を送信する送信手段と
を備えるサーバ装置と、
前記サーバ装置の前記送信手段を通じて送信された前記気象に関する情報を受信する受信手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記受信手段を通じて受信された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えるユーザ端末と
からなることを特徴とする危険度報知システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の危険度報知システムであって、
前記気象に関する情報は、気圧に関するものであり、
前記ユーザの生体に関する前記危険度を通知するための情報は、気圧の影響を受けるユーザの血圧に関するものである
ことを特徴とする危険度報知システム。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の危険度報知システムであって、
前記ユーザ端末の前記報知手段は、色表示、文字と図形の一方または両方の表示、音声の出力のいずれか1つ以上を用いて、前記危険度を報知するための情報に応じた報知を行う
ことを特徴とする危険度報知システム。
【請求項5】
サーバ装置において、
気象に関する情報を気象情報取得手段を通じて取得する気象情報取得工程と、
ユーザの位置に関する情報を位置情報取得手段を通じて取得する位置情報取得工程と、
前記気象情報取得工程において取得した前記気象に関する情報と、前記位置情報取得工程において取得したユーザの位置に関する情報とに基づいて、前記ユーザの生体に関する危険度を通知するための情報を形成手段が形成する形成工程と、
前記形成工程において形成した前記危険度を報知するための情報を送信手段を通じて送信する送信工程と
を行い、
ユーザ端末において、
前記サーバ装置の前記送信工程において送信された前記危険度を報知するための情報を、受信手段を通じて受信する受信工程と、
前記受信工程を通じて受信した前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知手段を通じて報知する報知工程と
を行う危険度報知方法。
【請求項6】
サーバ装置において、
気象に関する情報を気象情報取得手段を通じて取得する気象情報取得工程と、
前記気象情報取得工程において取得した前記気象に関する情報を送信手段を通じて送信する送信工程と
を行い、
ユーザ端末において、
前記サーバ装置の前記送信工程において送信された前記気象に関する情報を受信手段を通じて受信する受信工程と、
ユーザの位置に関する情報を位置情報取得手段を通じて取得する位置取得工程と、
前記受信工程を通じて受信した前記気象に関する情報と、前記位置情報取得工程において取得した前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、ユーザの生体に関する危険度を通知するための情報を形成手段が形成する形成工程と、
前記形成工程において形成した前記危険度を通知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知手段を通じて報知する報知工程と
を行う危険度報知方法。
【請求項7】
気象に関する情報を取得する気象情報取得手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記気象情報取得手段を通じて取得された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、前記ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報を送信する送信手段と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
気象に関する情報と、ユーザの位置に関する情報とに基づいて、前記ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成して送信してくるサーバ装置からの前記危険度を報知するための情報を受信する受信手段と、
前記受信手段を通じて受信した前記通知情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えることを特徴とするユーザ端末。
【請求項9】
サーバ装置から提供される気象に関する情報を受信する受信手段と、
ユーザの位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記受信手段を通じて受信された前記気象に関する情報と、前記位置情報取得手段を通じて取得された前記ユーザの位置に関する情報とに基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知するための情報を形成する形成手段と、
前記形成手段により形成された前記危険度を報知するための情報に基づいて、ユーザの生体に関する危険度を報知する報知手段と
を備えることを特徴とするユーザ端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2011−182225(P2011−182225A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45203(P2010−45203)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】