説明

原料の定量供給装置及び方法

【課題】持続的に一定な圧力を有する原料を供給されることで重量バラツキが最小化された単位原料を提供し、供給される原料と外気との接触を遮断し、自動化及び大量生産に最適化した原料の定量供給装置及び方法を提供することである。
【解決手段】本発明による原料の定量供給装置は、ゼラチン化された原料を提供する原料提供部と、上記原料提供部から提供された原料をスクリューで圧縮する押出機と、上記押出機から圧縮された原料を提供されパンチングロッドの往復動によって上記原料を所定の形状及び質量に切り出して単位原料を提供する単位定量切出機と、上記単位定量切出機から吐出された単位原料を搬送する搬送部、及び上記搬送部によって搬送される上記単位原料の質量を測定する質量測定部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原料の定量供給装置及び方法に係り、より詳しくは、ゼラチン化された原料を所定の大きさと質量を有するように定量に切り出して供給する原料の定量供給装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原料の定量を供給する方法としては、手作業により練った原料を作業者が秤で所定の質量にして原料を分割する方法が用いられた。しかし、このような手作業による原料供給では、原料に異物が混入される可能性が大きく、練られた原料に空気の流入による密度低下により最終製品の生産時に不良が多発し、大量生産をする場合に効率が悪いという問題点がある。
【0003】
上記のような手作業の改良方法として、押出成形機によって原料を所定の幅と厚みに成形した後、釣糸または糸を利用して所望の長さに切断する方法が開発された。しかし、この方法では、切断手段である釣糸または糸が頻繁に切れてしまい、大量生産に際して作業効率を低下させるという問題点があり、切れた釣糸や糸がゼラチン化された原料に混入されて製品の不良を招き得るという問題点がある。
【0004】
最近、お菓子、餅、ラーメンなどの製造に用いられている公知の工程を参照し、縦方向及び横方向のナイフを使用してシート化された原料を四角形に切断する方法が開発された。しかし、この方法では、横方向ナイフのピッチの制御誤差により原料の大きさにバラツキが発生し、ナイフによる原料の押され現象により原料の重量にバラツキが発生するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、持続的に一定の圧力を有する原料を供給されることで重量バラツキが最小化された単位原料を提供し、供給される原料と外気との接触を遮断し、自動化及び大量生産に最適化した原料の定量供給装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の実施形態による原料の定量供給装置は、ゼラチン化された原料を提供する原料提供部と、上記原料提供部から提供された原料をスクリューで圧縮する押出機と、上記押出機から圧縮された原料を原料投入口に充填し、上記原料投入口内を往復動するパンチングロッドによって上記原料投入口内に充填された原料を吐出させて所定の形状及び質量に切り出された単位原料を提供する単位定量切出機と、上記単位定量切出機から吐出された単位原料を搬送する搬送部と、上記搬送部によって搬送される上記単位原料の質量を測定する質量測定部と、を含む。
【0007】
また、上記押出機は、上記原料提供部から提供される原料を1次的に圧縮する第1スクリューを含む第1押出機、及び上記第1押出機の後端に装着され2次的に原料を加圧する第2スクリューを含む第2押出機、を含むようにしてもよい。
【0008】
また、上記第2スクリューは原料の進行方向に沿ってその直径が漸次大きくなってよく、また、上記第2押出機は上記第2スクリューの後段部にオリフィスを含むようにしてもよい。
【0009】
また、上記第1押出機の第1スクリューが2段からなっていてもよい。
【0010】
また、上記第2押出機と上記単位定量切出機との間に圧力制御センサーがさらに設けられていてもよい。
【0011】
また、上記単位定量切出機は、回転軸と、上記回転軸に装着され、周りに沿って上記第2押出機で圧縮された原料が供給される複数個の原料投入口を備える回転板と、上記回転板の原料投入口に挿入され往復動をしながら上記原料投入口に供給された原料を上記回転板の下方に吐出させるパンチングロッドと、を含むようにしてもよい。
【0012】
また、上記単位定量切出機は、上記回転板上部の上記回転軸に装着され、上記原料投入口に対応する位置に上記パンチングロッドが貫通するガイドホールを備えるガイド回転板をさらに含むようにしてもよい。
【0013】
また、上記単位定量切出機は、上記パンチングロッドの上端部に形成されたフランジ部と上記ガイド回転板との間に設置される弾性部材、及び上記パンチングロッド上に位置し上記弾性部材に圧縮力を加える高さ調節板をさらに含むようにしてもよい。
【0014】
また、上記高さ調節板は一方側に下向きに突設された押さえ部を備え、高さを調節して単位原料の質量を変更させることができ、上記押さえ部は上記回転板の回転時に上記パンチングロッドの往復動を提供できるようにしてもよい。
【0015】
また、上記押さえ部は、上記回転板の回転方向に高さが漸進的に増加して上記パンチングロッドを下降させる下降区間と、上記下降区間の最高高さを一定に保持する保持区間と、上記保持区間から上記回転板の回転方向に伴い漸進的に高さが減少して上記パンチングロッドを上昇させる上昇区間と、を含むようにしてもよい。
【0016】
また、上記質量測定部は、測定された単位原料の質量が設定された基準を外れる場合、設定された基準を外れた単位原料を上記押出機に返送する返送部をさらに含むようにしてもよい。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態による原料の定量供給方法は、ゼラチン化された原料を提供する段階と、上記提供された原料をスクリューを利用して連続的に押出す段階と、上記押出された原料の圧力を測定し該圧力に応じて上記スクリューの回転数を変化させて上記押出された原料の圧力を制御する段階と、上記押出された原料を複数個の配列された原料投入口に提供する段階と、上記原料投入口に充填された原料を上記原料投入口内を往復動するパンチングロッドによって吐出させて単位原料を形成する段階と、上記吐出された単位原料の質量を測定する段階と、を含む。
【0018】
また、上記押出す段階は、上記原料を第1スクリューによって予備的に圧縮する第1押出段階、及び上記予備的に圧縮された原料を第2スクリューによって再度押出す第2押出段階からなっていてもよい。
【0019】
また、上記単位原料を形成する段階は、回転軸に装着されて上記原料投入口を周りに沿って備える回転板を回転させ、上記回転板とともに回転する上記パンチングロッドを、所定の地点を通る時に下降させることで上記原料投入口に充填された原料を吐出させてから再び元の位置に復元させることからなっていてもよい。
【0020】
また、上記原料の定量供給方法は、上記測定された単位原料の質量が設定された基準を外れる場合、設定された基準を外れた単位原料を返送する段階をさらに含むようにしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明による原料の定量供給装置及び方法は、供給される単位原料の質量標準バラツキを最小化することでこの単位原料で製作される製品の不良率を低減させ、短い工程ラインによって単位原料の初期保持度を長く保持することができ、また、作業効率を増大させて自動化及び大量生産に有利であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態による原料の定量供給装置を概略的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態による第1押出機と第2押出機を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態による第2押出機の拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態による第1押出機と第2押出機を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態による単位定量切出機を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態による単位定量切出機を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態による質量測定部を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態による原料の定量供給装置の工程段階を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態による原料の定量供給装置及び方法を添付した図面を参照して詳しく説明する。
【0024】
図1は本発明の実施形態による原料の定量供給装置を概略的に示す図である。
【0025】
図1を参照すれば、本発明の実施形態による原料の定量供給装置100は、原料提供部10、第1押出機20、第2押出機30、単位定量切出機40、搬送部50及び質量測定部60を含む。
【0026】
原料提供部10は、ゼラチン化された原料を配合するものであって、原料貯蔵部12と原料混合機14を含む。原料貯蔵部12では、微細パウダーのような澱粉や穀物などの組成物を貯蔵し、原料混合機14では、原料貯蔵部12に貯蔵された組成物を供給され水と均一に配合してゼラチン化された原料を形成する。
【0027】
原料混合機14は、約70℃ないし100℃の範囲内で組成物をゼラチン化された原料に配合し、二重ジャケット混合機からなるものを使用すればよい。
【0028】
本発明においてゼラチン化された原料とは、微細パウダーのような澱粉や穀物などが含まれた組成物が水と混合されて柔らかな状態となった原料のことを意味する。
【0029】
第1押出機20と第2押出機30は、原料混合機14からゼラチン化された原料が供給され原料を所定の圧力で圧縮する。
【0030】
単位定量切出機40は、押出機20、30から圧縮された原料を所定の形状と質量に切り出して単位原料を吐出する。
【0031】
搬送部50は、単位定量切出機40から吐出された単位原料を一方向に搬送し、この単位原料を必要とする他の装置に供給する。搬送部50は、コンベヤーベルトから構成されていてもよい。上記のような単位原料の搬送過程において、質量測定部60は、搬送される単位原料の質量が設定された範囲内であるか否かを測定する。
【0032】
図2は、本発明の実施形態による第1押出機と第2押出機を示す断面図であり、図3は、本発明の実施形態による第2押出機の拡大断面図である。
【0033】
図2を参照すれば、第1押出機20は、第1ハウジング21、この第1ハウジング21内に位置する第1スクリュー22、及びこの第1スクリュー22が回転するように動力を提供する第1モーター23を含む。原料は、第1ハウジング21と第1スクリュー22との間の空間を通りながら第1スクリュー22の回転によって圧縮される。第1スクリュー22としては、コニカル(conical)スクリュー、シングルスクリュー、ツインスクリューなどを使用すればよいが、コストの面ではコニカルスクリューが有利である。
【0034】
第1スクリュー22によって予備的に圧縮された原料は、第1押出機20の後端に連結された第2押出機30によって再び圧縮される。第2押出機30も第1押出機20と同様に、第2ハウジング31、この第2ハウジング31内に位置する第2スクリュー32及びこの第2スクリュー32が回転するように動力を提供する第2モーター33を含む。
【0035】
上記のように、第1押出機20と第2押出機30を使用して原料を2段に圧縮する理由は、第1押出機20を使用することなく第2押出機30だけを使用する場合、第2押出機30によって制御したい原料の圧力が急激に変わることで原料の一定した圧力制御が難しくなるためである。すなわち、原料を段階的に圧縮するのが原料の一定した圧力制御に有利である。
【0036】
図3を参照すれば、第2押出機30の第2スクリュー32は、原料の進行方向(図3中に矢印で表示)に沿って直径が漸次増加するように構成される。より具体的に、第2スクリュー32は、原料が流入される部位である第1シャフト部321の直径D1が最も小さく、中間部位である第2シャフト部322の直径D2がその次に小さく、原料が流出される部位である第3シャフト部323の直径D3が最も大きい。(D1<D2<D3)
したがって、第1シャフト部321と第2ハウジング31との間の空間S1が最も大きく、第2シャフト部322と第2ハウジング31との間の空間S2がその次に大きく、第3シャフト部323と第2ハウジング31との間の空間S3が最も小さくなる。(S1>S2>S3)上記のように構成された第2スクリュー32は、その層数によって原料を段階的に圧縮する。
【0037】
第2スクリュー32としては、コストを考慮してシングルスクリューを使用するのが好ましい。
【0038】
第2押出機30は、原料に十分な圧力を加えるために第2スクリュー32の後段部にオリフィス34を備える。
【0039】
第2押出機30の後段部には圧力制御センサー35が設けられ、この圧力制御センサー35は、第2押出機30から圧縮されて出る原料の圧力を測定及び制御する。すなわち、圧力制御センサー35は、第2押出機30から流出される原料の圧力が設定された圧力より高い場合には第2モーター33に回転数を下げるよう信号を送り、第2押出機30から流出される原料の圧力が設定された圧力より低い場合には第2モーター33に回転数を上げるよう信号を送る。この第2モーター33の回転数の可変に応じて第2スクリュー32の回転数も変わることで原料の圧力が調節される。
【0040】
上記のような圧力制御センサー35によって、原料の圧力を所定の圧力範囲(一例として、3ないし8bar)内に一定に保持することができる。
【0041】
図4は、本発明の他の実施形態による第1押出機と第2押出機を示す断面図である。
【0042】
図4を参照すれば、第1押出機70は、2段から構成され水平押出機72及び垂直押出機74を含む。結果的に、押出機は、第2押出機30を含んで3段から構成される。このような段数は、原料の成分、物性、原料の圧力に応じて適宜調節される。
【0043】
図5及び図6は、本発明の実施形態による単位定量切出機を示す斜視図である。
【0044】
図5及び図6を参照すれば、単位定量切出機40は、回転軸41、回転板42、パンチングロッド43、ガイド回転板44、弾性部材45、高さ調節板46及び押さえ部47を含む。
【0045】
回転軸41は、モーター(図示せず)に連結されて動力を提供され、回転板42とガイド回転板44は、この回転軸41にそれぞれ一体で設置され回転軸41が回転する時に一緒に回転する。
【0046】
円形の回転板42は回転軸41の下部に設置され、その周りに沿って等間隔にて配列された複数個の原料投入口421を備える。この原料投入口421は、上記第2押出機30から押出された原料が充填され原料の形状を形成するフレームのような役割を果たす。
【0047】
パンチングロッド43は、回転板42の原料投入口421に所定の深さにて挿入されており、後述する押さえ部47によって往復動する。
【0048】
より具体的に、パンチングロッド43は、原料投入口421に挿入される下端部にピストン431を備え、このピストン431は、原料投入口421のインナー層422と接触しながら往復動することで、原料投入口421に提供された原料を回転板42の下方に吐出させる。これによって、原料は、所定の形状と質量を有する単位原料に形成される。
【0049】
また、パンチングロッド43の上端部には外側に拡張されたフランジ部432が形成され、後述する弾性部材45を固定する。
【0050】
パンチングロッド43の中間部にはガイド回転板44が設置される。ガイド回転板44は、上記原料投入口421と対応する位置にパンチングロッド43が貫通するガイドホールを備える。ガイド回転板44は、パンチングロッド43の往復動が滑らかに行なわれるようにパンチングロッド43の直線運動を案内する機能を有する。
【0051】
弾性部材45は、上記パンチングロッド43のフランジ部432とガイド回転板44との間に設置されパンチングロッド43に弾性力を付与する。弾性部材45は、一例として、スプリングを使用すればよい。
【0052】
高さ調節板46は、パンチングロッド43の上端部に位置し上記弾性部材45を圧縮する。この高さ調節板46は、上下方向へと高さを調節することができ、この高さ調節板46の位置によってパンチングロッド43の固定高さが決定される。したがって、高さ調節板46の高さが高くなれば、弾性部材45の復元力によってパンチングロッド43が上昇し、回転板42の原料投入口421に挿入されるパンチングロッド43の挿入深さは小さくなる。パンチングロッド43の挿入深さが小さくなると、原料を供給できる原料投入口の可容空間が増加するようになる。すなわち、高さ調節板46の高さによって、単位原料の質量を変更することができる。
【0053】
高さ調節板46の一方側には、下向きに突設されパンチングロッド43に往復動を提供する押さえ部47が形成される。すなわち、パンチングロッド43は、回転板42の回転時に押さえ部47にあたると、この押さえ部47の高さだけ往復動する。
【0054】
押さえ部47は、下降区間471、保持区間472及び上昇区間473からなる。下降区間471は、回転板42の回転方向(図5中に矢印で表示)に高さHが漸進的に増加することでパンチングロッド43を下降させる。保持区間472は、上記下降区間471の最高高さを一定に保持することでパンチングロッド43の下降高さを一定時間保持させる。上昇区間473は、上記保持区間472から上記回転板42の回転方向に沿って漸進的に高さが減少することで上記パンチングロッド43を上昇させる。
【0055】
本実施形態において、上記下降区間471と上昇区間473は直線からなるが、曲線からなっていてもよい。
【0056】
上記単位定量切出機40の作用について説明すれば、モーターに連結された回転軸41が回転すれば、回転板42、パンチングロッド43及びガイド回転板44が同時に回転する。この時、回転するパンチングロッド43が押さえ部47にあたると、パンチングロッド43は、押さえ部47の高さだけ下降して原料投入口421に供給されていた原料を下方に押し出す。その後、パンチングロッド43が押さえ部47を通り過ぎると、弾性部材45の復元力によって再び元の位置に戻る。このような過程の繰り返しにより単位原料は持続的に吐出されるようになる。
【0057】
図7は、本発明の実施形態による質量測定部を示す斜視図である。
【0058】
図7を参照すれば、質量測定部60は、搬送部50によって搬送される単位原料の質量を測定する質量検知センサー61を含む。質量検知センサー61は、単位原料の質量が設定された基準質量の範囲内であるか否かを測定する。また、質量測定部60は、上記単位原料の質量が設定された範囲を外れる場合、その範囲を外れた単位原料をエアガン62のような装置を利用して返送部63に向けて吹き飛ばす。返送部63は、吹き飛ばされてきた単位原料を第1押出機20側に返送する。
【0059】
図8は、本発明の実施形態による原料の定量供給装置の工程段階を示す図である。
【0060】
今まで説明した原料の定量供給装置の工程について説明すれば、原料の定量供給装置は、次のような方法で単位原料を供給する。
【0061】
図8を参照して本発明による原料の定量供給方法について説明すれば、原料貯蔵部12に貯蔵されていた組成物が原料混合機14に供給されてゼラチン化された原料として形成され、このゼラチン化された原料が第1押出機20と第2押出機30を通りながら連続的に圧縮される。この時、第1押出機20による圧出段階は2段からなっていてもよい。
【0062】
この圧縮された原料は、圧力制御センサー35によってその圧力が検知される。測定された圧力によって圧力制御センサー35が第2押出機30の第2モーター33に信号を送って回転数を調節し、圧縮されている原料の圧力を調節する。
【0063】
上記押出された原料が単位原料切出機40に設けられた複数個の原料投入口421に提供され、上記原料投入口421に充填された原料が上記原料投入口421内を往復動するパンチングロッド43によって吐出され、これにより単位原料が形成される。
【0064】
上記吐出された単位原料が設定された質量の基準に符合するか否かが測定され、基準に符合すれば、整列装置などに供給され、測定された単位原料の質量が設定された基準を外れる場合、第1押出機20に返送される。このような工程の繰り返しによって単位原料が持続的に供給される。
【0065】
以上では本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び添付した図面の範囲内で様々に変形し実施することが可能であり、かかる変形も本発明の範囲に属することはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、自動化及び大量生産に最適化した原料の定量供給装置及び方法を提供するものである。
【符号の説明】
【0067】
10 原料提供部
20 第1押出機
22 第1スクリュー
30 第2押出機
32 第2スクリュー
40 単位定量切出機
42 回転板
43 パンチングロッド
44 ガイド回転板
45 弾性部材
46 高さ調節板
47 押さえ部
50 搬送部
60 質量測定部
100 原料の定量供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゼラチン化された原料を提供する原料提供部と、
前記原料提供部から提供された原料をスクリューで圧縮する押出機と、
前記押出機から圧縮された原料を原料投入口に充填し、前記原料投入口内を往復動するパンチングロッドによって前記原料投入口内に充填された原料を吐出させて所定の形状及び質量に切り出された単位原料を提供する単位定量切出機と、
前記単位定量切出機から吐出された単位原料を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記単位原料の質量を測定する質量測定部と、
を含む原料の定量供給装置。
【請求項2】
前記押出機は、
前記原料提供部から提供される原料を1次的に圧縮する第1スクリューを含む第1押出機、及び
前記第1押出機の後端に装着され2次的に原料を加圧する第2スクリューを含む第2押出機、
を含む請求項1に記載の原料の定量供給装置。
【請求項3】
前記第2スクリューは原料の進行方向に沿ってその直径が漸次大きくなる請求項2に記載の原料の定量供給装置。
【請求項4】
前記第2押出機は前記第2スクリューの後段部にオリフィスを含む請求項2に記載の原料の定量供給装置。
【請求項5】
前記第1押出機の第1スクリューが2段からなる請求項2に記載の原料の定量供給装置。
【請求項6】
前記第2押出機と前記単位定量切出機との間に圧力制御センサーをさらに含む請求項2に記載の原料の定量供給装置。
【請求項7】
前記単位定量切出機は、
回転軸と、
前記回転軸に装着され、周りに沿って前記第2押出機で圧縮された原料が供給される複数個の原料投入口を備える回転板と、
前記回転板の原料投入口に挿入され往復動をしながら前記原料投入口に供給された原料を前記回転板の下方に吐出させるパンチングロッドと、
を含む請求項2に記載の原料の定量供給装置。
【請求項8】
前記単位定量切出機は、
前記回転板上部の前記回転軸に装着され、前記原料投入口に対応する位置に前記パンチングロッドが貫通するガイドホールを備えるガイド回転板をさらに含む請求項7に記載の原料の定量供給装置。
【請求項9】
前記単位定量切出機は、
前記パンチングロッドの上端部に形成されたフランジ部と前記ガイド回転板との間に設置される弾性部材、及び
前記パンチングロッド上に位置し前記弾性部材に圧縮力を加える高さ調節板、
を含む請求項8に記載の原料の定量供給装置。
【請求項10】
前記高さ調節板は一方側に下向きに突設された押さえ部を備え、高さを調節して単位原料の質量を変更させることができる請求項9に記載の原料の定量供給装置。
【請求項11】
前記押さえ部は前記回転板の回転時に前記パンチングロッドの往復動を提供する請求項10に記載の原料の定量供給装置。
【請求項12】
前記押さえ部は、
前記回転板の回転方向に高さが漸進的に増加して前記パンチングロッドを下降させる下降区間と、
前記下降区間の最高高さを一定に保持する保持区間と、
前記保持区間から前記回転板の回転方向に伴い漸進的に高さが減少して前記パンチングロッドを上昇させる上昇区間と、
を含む請求項11に記載の原料の定量供給装置。
【請求項13】
前記質量測定部は、測定された単位原料の質量が設定された基準を外れる場合、設定された基準を外れた単位原料を前記押出機に返送する返送部をさらに含む請求項1に記載の原料の定量供給装置。
【請求項14】
ゼラチン化された原料を提供する段階と、
前記提供された原料をスクリューを利用して連続的に押出す段階と、
前記押出された原料の圧力を測定し該圧力に応じて前記スクリューの回転数を変化させて前記押出された原料の圧力を制御する段階と、
前記押出された原料を複数個の配列された原料投入口に提供する段階と、
前記原料投入口に充填された原料を前記原料投入口内を往復動するパンチングロッドによって吐出させて単位原料を形成する段階と、
前記吐出された単位原料の質量を測定する段階と、
を含む原料の定量供給方法。
【請求項15】
前記押出す段階は、
前記原料を第1スクリューによって予備的に圧縮する第1押出段階、及び
前記予備的に圧縮された原料を第2スクリューによって再度押出す第2押出段階からなる請求項14に記載の原料の定量供給方法。
【請求項16】
前記単位原料を形成する段階は、
回転軸に装着されて前記原料投入口を周りに沿って備える回転板を回転させ、前記回転板とともに回転する前記パンチングロッドを、所定の地点を通る時に下降させることで前記原料投入口に充填された原料を吐出させてから再び元の位置に復元させることからなる請求項15に記載の原料の定量供給方法。
【請求項17】
前記測定された単位原料の質量が設定された基準を外れる場合、設定された基準を外れた単位原料を返送する段階をさらに含む請求項16に記載の原料の定量供給方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2010−508841(P2010−508841A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536160(P2009−536160)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/KR2007/005595
【国際公開番号】WO2008/060063
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(504466616)ヨウル チョン ケミカル カンパニー, リミテッド (16)
【Fターム(参考)】