説明

収納部ロックシステム

【課題】車両における収納部が第三者によって開けられるのを防止できるようにしてセキュリティを高めた収納部ロックシステムを提供する。
【解決手段】収納部ロックシステム2は、マスターキーとなる携帯機3、バレットキー4、車両の全体を制御するメインECU100、及び携帯機3に対するIDの送信要求を無線により行うと共にIDの照合を行う照合部101を備えて構成されている。照合部101は、オーナーが携帯機3を所持して車両に乗車すると、携帯機3との間で通信をし、ID送信要求を行って携帯機3からキーID31を受信し、照合部101に記憶されている車両ID105AとキーID31とを照合し、両者が一致するときにグローブボックスの扉を解錠する。また、照合部101は、オーナーが携帯機3を所持して車両の外に出ると、扉の施錠を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられたグローブボックス等の収納部の開閉を制御する収納部ロックシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車(以下、車両という)においては、マスターキーと、バレットキーの二種類のキーを用意している車種がある。バレットキーは、例えば、ホテルでバレットパーキング係にキーを手渡し、駐車場等に車両の移動を委託するときに用いられる。マスターキー及びバレットキーは、共に車両のドアの解錠・施錠及びエンジンの始動・停止を行うことができる。マスターキーは、更に、トランクルーム等の解錠・施錠を行うことができるが、バレットキーでは行えない。
【0003】
マスターキー及びバレットキーは、ドア用キーシリンダ及びエンジンスタートスイッチ用キーシリンダに挿入可能なキー溝及び鍵山を有するタイプと、無線による通信を行って車両の各種の制御を非接触により行えるようにして、盗難等に対するセキュリティを高めたタイプとがある。
【0004】
また、マスターキーとバレットキーの2つを別々に所持しないで済み、かつセキュリティを高めたものにスマートキーレスシステムがある(例えば、特許文献1参照)。このスマートキーレスシステムは、メカニカルキーを備えた携帯機にトランスポンダを内蔵する分離片(タング)を着脱可能に設け、このタングを外して携帯機をバレットパーキング係等に渡すと、タングが分離されたことを示すタング分離信号がID信号と共に携帯機から送信され、車両側にバレットモードが設定されるようになっている。
【特許文献1】特開2006−225976号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のスマートキーレスシステムによると、車両が第三者によって乗車可能な状態になったとき、車室内のグローブボックスが、施錠できない構造の場合、施錠できる構造であっても施錠しなかった場合等には、第三者によってグローブボックスが開けられ、収納品を見られたり盗まれたりする可能性がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、車両における収納部が第三者によって開けられるのを防止できるようにしてセキュリティを高めた収納部ロックシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため、以下の収納部ロックシステムを提供する。
[1]キーIDを記憶すると共に無線により前記キーIDを送信可能なキーと、物入れ用等の収納部を備えた車両に対応した車両IDを記憶すると共に前記キーとの通信機能を有し、前記キーから受信した前記キーIDと前記車両IDとを照合する照合部と、前記照合部が前記キーIDと前記車両IDとの一致を判定し、前記キーが車室内にあることに基づいて前記収納部の扉を解錠する制御部と、を備えたことを特徴とする収納部ロックシステム。
【0008】
[2]前記制御部は、前記キーが車両内にないことに基づいて前記扉を施錠することを特徴とする前記[1]に記載の収納部ロックシステムであってもよい。
【0009】
[3]前記制御部は、前記IDの照合が再度行われ、前記キーIDと前記車両IDとが一致したとき、前記扉を解錠することを特徴とする前記[1]に記載の収納部ロックシステムであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の収納部ロックシステムによれば、車両に設けられている収納部が第三者によって開けられるのを防止できると共にセキュリティを高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[実施の形態]
(車両内部の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムが適用された車両の車室内の前部を示す図、図2は、図1のグローブボックスを開けた状態の車室内の前部を示す図である。
【0012】
車両1は、図1に示すように、図示しないエンジン、後述の制御系等を搭載した車両本体11と、エンジンの始動等の際に操作されるエンジンスイッチ12と、車両1の舵取装置の一部を成すと共に運転者が左右に回転操作することによって車両1の走行方向を決めるステアリング13と、各種電子機器、各種計器類及びスイッチ類が設置されたインストルメントパネル14と、小物入れとして用いられるグローブボックス(収納部)15とを備えている。
【0013】
エンジンスイッチ12は、オーナーがマスターキー(携帯機又はカードキー)を携行し、かつ、ブレーキを操作しながら押す操作を行ったときエンジン始動、ブレーキを操作せず押す操作を行ったときON、ACC、OFF等に対応した信号を出力するようにマスターキー及びバレットキーとの間で通信が行えるように構成されている。
【0014】
(グローブボックス15の構成)
グローブボックス15は、図1及び図2に示すように、扉15aと、バレットキー収納部15bと、開口部14aと、レバー15dと、駆動部15eと、ロック機構部15fと、凸部15gと、収納スペース15hとを備えている。
【0015】
バレットキー収納部15bは、図2に示すように、駐車時等にバレットパーキング係等に手渡されるバレットキー4を着脱可能に収納できるように構成されている。
【0016】
開口部14aは、グローブボックス15の扉15aの開放端に面した位置のインストルメントパネル14に設けられており、扉15aに設けられた凸部15gが嵌入できる形状を有している。
【0017】
レバー15dは、開口部14a内の上部に設けられ、ロック機構部15fによる規制解除がなされたのち、図1の手前に引く操作がなされることによって、凸部15gとインストルメントパネル14に設けられた開口部14aとの結合を解除するように構成されている。
【0018】
駆動部15eは、ロック機構部15fに連結されたアクチュエータ(例えば、ソレノイド)であり、このアクチュエータの動きに応じてロック機構部15fが作動できるように構成されている。
【0019】
ロック機構部15fは、駆動部15eによる駆動力を凸部15gに伝達し、凸部15gを開口部14a側に突出させる機構を備えており、凸部15gと開口部14aの結合を保持するように凸部15gの動きを規制したときにロック状態になり、レバー15dに対する操作に基づいて凸部15gが変位したときにアンロック状態になるように構成されている。
【0020】
凸部15gは、開口部14aに嵌入可能にしてロック機構部15fに連結されているレバー状の構造物である。
【0021】
収納スペース15hは、開閉可能な扉15aを前部(座席側)に備え、内部には書類や貴重品等を収納可能なスペースが確保されている。
【0022】
(収納部ロックシステム2の構成)
図3は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムの制御系を示すブロック図である。収納部ロックシステム2は、オーナー等によって所持される携帯機(マスターキー)3と、グローブボックス15のバレットキー収納部15bに保管されているバレットキー4と、車両1に搭載の各種電子機器及びセンサ等を総合的に制御する制御部としてのメインECU(Electronic Control Unit)100と、ID照合を行う照合部101とを備えて構成されている。
【0023】
(携帯機3の構成)
携帯機3は、図3に示すように、携帯機3の識別番号コードであるキーID31が内蔵のメモリ(図示せず)に格納されていると共に携帯機3を総合的に制御する携帯機ECU30と、車両1から送信された信号を受信し、これを復号して携帯機ECU30へ出力する受信部32と、車両1からの電波を受信するアンテナ33と、携帯機ECU30からのキーID31を暗号化して高周波域の送信信号を生成する送信部34と、送信部34からの電波を放射するアンテナ35と、携帯機3の電源となるボタン型の電池36とを備えている。
【0024】
また、携帯機3には、携帯機3の電池36の電池切れにより照合部101との間に通信不能が生じたときに、緊急用として用いられるキー溝又は鍵山付きのメカニカルキー(図示せず)が携帯機3の本体内に着脱可能に装着されている。
【0025】
(バレットキー4の構成)
バレットキー4は、図3に示すように、バレットキーECU40と、バレットキー4の識別番号コードであるキーID41が内蔵のメモリ(図示せず)に格納されていると共にバレットキー4を総合的に制御するバレットキーECU40と、車両1から送信された信号を受信し、これを復号してバレットキーECU40へ出力する受信部42と、車両1からの電波を受信するアンテナ43と、バレットキーECU40からのキーID41を暗号化して高周波域の送信信号を生成する送信部44と、送信部44からの電波を放射するアンテナ45と、バレットキー4の電源となるボタン型の電池46とを備えている。
【0026】
このバレットキー4は、エンジンの始動・停止、及び車両1のドアの解錠・施錠を携帯機と同様に電子的に行うことができるが、通常、オーナーは携行せず、グローブボックス15のバレットキー収納部15bに保管されている。
【0027】
(メインECU100の構成)
メインECU100は、CPUを主体に構成されており、更に、プログラムを格納するROM、データを格納するRAM等を備えて構成されている。このメインECU100には、図3に示すように、エンジンを制御するエンジンECU5、ドアの開閉に応じてオン/オフ動作をするカーテシスイッチ6と、上記駆動部15e、上記ロック機構部15f及び上記照合部101が接続されている。
【0028】
(照合部101の構成)
照合部101は、図3に示すように、電波を送信すると共に携帯機3及びバレットキー4からの電波を受信するアンテナ102と、電波による送受信回路を備えた室内用送受信部103と、車両1のID(車両ID)105A(キーID31と同じ内容),105B(キーID41と同じ内容)を記憶するメモリを有すると共にIDの照合を行う認証ECU104と、電波を送信すると共に携帯機3及びバレットキー4からの電波を受信するアンテナ106、電波による送受信回路を備えた室外用送受信部107とを備えている。
【0029】
認証ECU104は、一定の時間間隔で携帯機3と通信を行うと共に携帯機3からキーID31を含む信号を受信し、或いはバレットキー4からキーID41を含む信号を受信し、この受信信号を復号してキーID31,41を得、この受信したキーID31,41と認証ECU104に記憶されている車両ID105A,105Bとが一致するか否かを比較して認証を行うプログラム及び回路を備えている。
【0030】
(収納部ロックシステム2の動作)
図4は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムの動作を示すフローチャートである。以下、図1〜図4を参照し、収納部ロックシステム2の動作を説明する。まず、カーテシスイッチ6の動作状態に基づいて、メインECU100は、人(オーナー等)が車両1の車室内に入ったか否か、即ち車両1に人が乗車したか否かを判定する(S401)。
【0031】
次に、携帯機3が車室内に有るか否かがメインECU100によって判定される(S402)。メインECU100は、照合部101を駆動し、携帯機3にID送信要求を送信する。携帯機3は照合部101の室内用送受信部103からのID送信要求を受けて、キーID31を携帯機ECU30及び送信部34によりアンテナ35から送信する。照合部101は、アンテナ102及び室内用送受信部103によってキーID31を受信ならびに復調し、更に、認証ECU104によりキーID31と車両ID105Aとを比較し、両者が一致したとき(S402:Yes)、携帯機3が車室内にあるものと判定する。また、不一致のとき(S402:No)、人が乗車していないものと判定する。
【0032】
人が車両1に乗車していないと判断されたとき(S402:No)、メインECU100は、扉15aが施錠状態にあるときはそのままとする。また、扉15aが解錠状態にあったとき、メインECU100は、駆動部15eを駆動し(S413)、ロック機構部15fを施錠状態にする(S414)。この状態では、グローブボックス15の扉15aは施錠されたままであるため、仮に、第三者が車両1に乗車したとしても、扉15aは開けられず、バレットキー4を取り出すことはできない。
【0033】
認証ECU104によって車室内に携帯機3が有ることが判定されたとき(S402:Yes)、メインECU100は、駆動部15eを駆動し(S403)、ロック機構部15fを解錠方向へ動作させ(S404)、グローブボックス15の扉15aを開けることが可能な状態にする。ここで、オーナーが、図2に示すように、扉15aを開ければ、バレットキー4をバレットキー収納部15bから取り出すことができる(S405)。バレットキー4を取り出した後、扉15aを手で閉める。本実施の形態の場合、扉15aの開閉は手動で行う構造であるので、開けた後の扉15aは、セキュリティ及び防犯の観点から開けたままにせず、用済み後は速やかに閉じるようにする。
【0034】
その後、携帯機3が車室内か否か(S406)、即ち、オーナーが車両1から降車したか否かを再度判定する。この判定は、上記ステップS402と同様に認証ECU104のID照合によって行われる。携帯機3が車室内に有ること、即ち、オーナーが乗車を継続中であることを認証ECU104が判定したとき(S406:Yes)、メインECU100は、駆動部15e及びロック機構部15fを駆動して扉15aを解錠し(S407)、扉15aが、オーナーによりいつでも開けられる状態にする。
【0035】
また、ステップS406において、認証ECU104がキーID31を受信できなかったとき(S406:No)、携帯機3が車室内に無い状態(オーナーが車両1から離れ、バレットキー4と照合部101との間の距離が長くなり、通信が不可能になった状態)であると判断し、駆動部15e及びロック機構部15fを駆動して扉15aの施錠を行う(S408)。
【0036】
なお、上記ステップS406の判定は、カーテシスイッチ6のオン/オフ動作に基づいて行ってもよい。また、上記ステップS406の判定は、アンテナ106及び照合部101の室外用送受信部107によって車両1の外に有る携帯機3の電波を受信したとき、認証ECU104が室外照合の一致を判定したことをもって、携帯機3が車室内に無いことを判定して行ってもよい。
【0037】
また、照合部101によってIDを受信できた場合でも、キーID31及び車両ID105Aと異なる内容のIDであったとき、例えば、第三者が車両1に乗車したものと判断し、携帯機3が車室内に無い場合と同様に、施錠を継続する。
【0038】
この時点で、オーナーは、バレットキー4をホテルマン(バレットパーキング係等)等に手渡すことができる(S409)。オーナーからバレットキー4を預かったホテルマンは、バレットキー4を持って車両1に乗車する。
【0039】
次に、ホテルマンが車両1に乗車したことを確認するため、照合部101は、車内に入ったキーが携帯機3かバレットキー4かを、室内用送受信部103で受信したIDから確認する(S410)。室内用送受信部103で受信したIDがキーID31であったとき、認証ECU104は、車両ID105AとキーID31との照合により、携帯機3が車室内に有ること、即ちオーナーの乗車継続中又は再乗車を判定し(S410:キーID31=車両ID105A)、処理をステップS403へ戻し、以降の処理を再度実行する。
【0040】
また、認証ECU104は、室内用送受信部103で受信したIDがキーID41であったとき、認証ECU104による車両ID105BとキーID41との照合結果に基づいて、メインECU100によりバレットキー4の存在を判定し(S410:キーID41=車両ID105B)、グローブボックス15の扉15aの施錠を継続する(S411)。従って、ホテルマン等の第三者がグローブボックス15の扉15aを開けることはできない。
【0041】
バレットキー4を預かったホテルマンは、バレットキー4と照合部101との通信によりID照合が済んでいるので、バレットキー4によってエンジンを始動させることができる。この場合、ホテルマンがエンジン始動の操作を行うことにより、メインECU100からエンジンECU5にエンジン制御の許可の指示が出される。ホテルマンは、車両1を駐車場等へ移動し、ドアを施錠した後、車両1のオーナーにバレットキー4を返却し、或いは、フロント等で保管する処置をする。
【0042】
また、本発明は、マスターキーが携帯機3である場合について説明したが、カードキーであっても、その操作及び動作は、上記した携帯機3の場合と同様になる。
【0043】
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)携帯機3が車両1の外にあるとき、即ち、オーナーが車両1から離れているとき、グローブボックス15の扉15aを開けることができないので、グローブボックス15が他人によって開けられる虞はなく、収納品に対するセキュリティ及び防犯性を高めることができる。
(2)携帯機3と照合部101との間の認証処理によってオーナーの車室内の存在の有無を判定して扉15aの解錠・施錠が自動的に行われるため、オーナーが手動によりグローブボックス15を施錠する必要が無く、グローブボックス15の開閉を可能にしたままオーナーが降車してしまうのを防止することができる。
(3)グローブボックス15の扉15aの解錠・施錠のためにバレットキー4が関与しないため、他人によるグローブボックス15の開閉操作を防止することができる。
(4)携帯機3が車両1内に有るか否かの判定(ステップS402)を、カーテシスイッチ6の動作の有無(ステップS401の判定)に基づいて行うことにより、例えば、車外から運転席の近傍に近寄った状態ではなく、完全に人が車内に入っている状態下でステップS402の判定を行うことができる。
【0044】
上記実施の形態においては、バレットキー4が電子回路を備えるものとしたが、電子回路を有しないメカニカルキーによる構成も可能である。この場合、ステアリングコラムに設けられたキーシリンダにメカニカルキーを挿入してエンジンの始動・停止を行い、或いは、ドアキーシリンダにメカニカルキーを挿入してドアの解錠・施錠を行うことになる。
【0045】
また、上記実施の形態においては、マスターキーが携帯機3であるとしたが、図3に示した携帯機3の構成によらないキーであっても、ID付きのキーであれば使用可能である。
【0046】
また、上記実施の形態は、収納部がグローブボックス15であるとし、バレットキー4はグローブボックス15内に収納されているものとしたが、バレットキー4がグローブボックス15以外の場所に収納されていてもよく、更には、バレットキー4を有しないタイプの車両であってもよい。このようなタイプの車両であっても、本発明の適用により、グローブボックス15の扉15aが第三者によって開けられるのを防止することができる。
【0047】
更に、上記実施の形態においては、車両1のグローブボックス15を対象にしたが、本発明は、車両1以外の設備、グローブボックス15以外の収納部にも適用可能であり、手で扉15aを解錠・施錠する煩わしさからオーナーを解放することができる。
ある。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムが適用された車両の車室内の前部を示す図である。
【図2】図2は、図1のグローブボックスを開けた状態の車室内の前部を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムの制御系を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る収納部ロックシステムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
1 車両、2 グローブボックスロックシステム、3 携帯機、4 バレットキー、5 エンジンECU、6 カーテシスイッチ、11 車両本体、12 エンジンスイッチ、13 ステアリング、14 インストルメントパネル、14a 開口部、15 グローブボックス、15a 扉、15b バレットキー収納部、15c 開口部、15d レバー、15e 駆動部、15f ロック機構部、15g 凸部、15h 収納スペース、30 携帯機ECU、31 キーID、32,42 受信部、33,35 アンテナ、34,44 送信部、36,46 電池、40 バレットキーECU、41 キーID、43,45 アンテナ、100 メインECU、101 照合部、102,106 アンテナ、103 室内用送受信部、104 認証ECU、105A,105B 車両ID、107 室外用送受信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーIDを記憶すると共に無線により前記キーIDを送信可能なキーと、
物入れ用等の収納部を備えた車両に対応した車両IDを記憶すると共に前記キーとの通信機能を有し、前記キーから受信した前記キーIDと前記車両IDとを照合する照合部と、
前記照合部が前記キーIDと前記車両IDとの一致を判定し、前記キーが車室内にあることに基づいて前記収納部の扉を解錠する制御部と、
を備えたことを特徴とする収納部ロックシステム。
【請求項2】
前記制御部は、前記キーが車両内にないことに基づいて前記扉を施錠することを特徴とする請求項1に記載の収納部ロックシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記IDの照合が再度行われ、前記キーIDと前記車両IDとが一致したとき、前記扉を解錠することを特徴とする請求項1に記載の収納部ロックシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−299352(P2009−299352A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155118(P2008−155118)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】