説明

取引システム

【課題】生体情報を利用した個人認証方法を利用すると共に、1利用者の自動取引装置の待ち時間を短縮する。
【解決手段】(1)ユーザは、入口60から店舗SHに入店し、通路50を矢印に沿って進み、空いているATMを利用する。いずれのATMも空いていない場合には、通路50に並んで順番待ちをする。ユーザは、順番待ちの間に事前受付端末10に生体情報を入力する。(2)事前受付端末10は入力された生体情報を利用して個人認証を実行する。(3)ユーザは空いたATMを利用して取引を実行する。ユーザは、取引を実行する際に、ATM22に生体情報を入力する。(4)ATM22は、入力された生体情報を用いて、個人認証がなされているか否かを処理サーバ30に確認する。(5)個人認証がなされている場合には、ATM22は取引を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の生体情報を用いた個人認証を行う取引システムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人の生体情報、例えば、指紋や静脈を利用する個人認証方法が利用されている。生体情報を利用した個人認証は安全性が高いため、近年では、金融機関に設置されている自動取引端末において応用されている。例えば、自動取引端末には、生体情報、口座番号が格納されているデータベースが備えられており、自動取引端末は、利用者から生体情報を取得し、取得された生体情報とデータベースに格納されている生体情報とを照合して個人認証を行い、利用者が所望する取引を実行する。
【0003】
【特許文献1】特開平11−3389475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、データベースに格納されている生体情報が膨大な情報量である場合、取得された生体情報とデータベースに格納されている生体情報との照合に非常に時間がかかる。金融機関のような多人数の利用者が利用する自動取引端末において生体情報を利用した個人認証方法が適用されると、利用者が自動取引端末の操作を開始してから生体情報の照合がなされるため、利用者が自動取引端末を占有する時間が増大し、その結果、自動取引端末の利用を待つ利用者の待ち時間を増大させるという問題がある。
【0005】
上述の課題は、金融機関における自動取引システムに固有の問題ではなく、多人数の利用者が利用するシステムに共通する課題である。本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、生体情報を利用した個人認証方法を利用すると共に、1利用者の自動取引端末の占有時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述された課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の取引システムは、ユーザが所望する取引を実行する自動取引端末と、前記取引の実行に先立ち前記ユーザの認証を行う事前受付端末と、を備える取引システムにおいて、前記事前受付端末は、複数のユーザの口座に関する口座情報と、各前記ユーザの身体に関する一意の登録生体情報とが含まれる個人情報をユーザ別に格納する個人情報格納部と、前記認証済みの前記個人情報を記録する認証済個人情報記録部と、前記ユーザの事前生体情報を取得する事前生体情報取得手段と、前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記事前生体情報とを利用してユーザの認証を行う事前個人認証手段と、前記認証に成功したユーザの個人情報を前記認証済個人情報記録部に記録する記録手段と、を備え、前記自動取引端末は、前記ユーザから、前記ユーザの取引生体情報を取得する取引生体情報取得手段と、前記ユーザが所望する取引に関する取引情報を入力する入力手段と、前記事前受付端末の前記認証済個人情報記録部に、前記取引生体情報と一致する前記登録生体情報が含まれる認証済個人情報が記録されているかを判断する判断手段と、前記認証済個人認証が前記認証済個人情報記録部に記録されている場合に、前記認証済個人情報および前記取引情報に応じて前記取引を実行する取引実行手段を備えることを要旨とする。
【0007】
本発明の取引システムによれば、自動取引端末は、事前受付端末によって実行された個人認証の結果を利用して取引を実行できる。従って、1ユーザが自動取引端末を占有する時間を短縮することができ、その結果として、自動取引端末の利用を待っているユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0008】
本発明の取引システムにおいて、前記個人情報格納部は、更に、登録生体情報および前記口座情報に対応付けられている暗証番号を格納しており、前記事前受付端末は、更に、前記ユーザの暗証番号を入力する暗証番号入力手段と、前記入力された暗証番号と一致する暗証番号を含む前記個人情報を検索する検索手段と、を備え、前記個人認証手段は、前記検索された個人情報の中から、前記事前生体情報に一致する登録生体情報を検索してもよい。
【0009】
本発明の取引システムによれば、入力された暗証番号に一致する個人情報に含まれる生体情報の中から、事前受付端末により取得された生体情報に一致する生体情報を検索することにより個人認証を行うことができる。従って、個人認証にかかる時間を短縮できる。また、暗証番号による認証と、生体情報による個人認証と2つの認証を行うことにより、ユーザを他人と誤って認識する誤認識率を軽減できる。
【0010】
本発明の取引システムにおいて、前記自動取引端末は、更に、前記判断部により、前記認証済個人認証が前記認証済個人情報記録部に記録されていないと判断された場合に、前記事前受付端末の前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記取引生体情報とを利用してユーザの認証を行う取引個人認証手段を備え、前記取引実行手段は、前記認証に成功したユーザの個人情報、および、前記取引情報に応じて前記取引を実行してもよい。
【0011】
本発明の取引システムによれば、事前受付端末において取得された事前生体情報と登録生体情報とが一致しない場合にも、取引生体情報を用いて再度個人認証を実行できる。
【0012】
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。また、本発明は、上述した取引システムとしての構成の他に、取引システムによる取引方法、事前受付端末、事前受付端末による受付方法、取引システムに取引を実行させるためのコンピュータプログラム、事前受付端末に受付を実行させるためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体等としても構成できる。いずれの構成においても、上述した各態様を適宜適用可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等種々の媒体を利用することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき、適宜図面を参照しながら説明する。
【0014】
A.実施例:
実施例では、ユーザが自動取引端末の順番待ちをしている間に、事前受付端末を利用して個人認証を行う取引システムについて説明する。
【0015】
A1.システム構成:
図1は、本実施例における取引システム1000を例示する説明図である。取引システム1000は、事前受付端末10、自動取引端末20,21,22、処理サーバ30および中央サーバ40を備える。本実施例では、以降、自動取引端末20,21,22をATM20,21,22と呼ぶ。事前受付端末10、ATM20,21,22および処理サーバ30は店舗SH内に設置されており、ローカルエリアネットワークLANを介してそれぞれ接続されている。処理サーバ30は、専用線EXを介して中央サーバ40と接続されている。
【0016】
事前受付端末10の概略構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施例における事前受付端末10の構成を例示する説明図である。事前受付端末10は、セットエリア11、赤外光源12,カメラ13、および、制御ユニット15を備える。
【0017】
セットエリア11は、ユーザの右手が置かれる領域である。セットエリア11には赤外線透過ガラスが利用されている。赤外光源12は、セットエリア11の上方に設置されており、波長700〜1200nmの近赤外光をセットエリア11に向かって放射する光源である。カメラ13は、CCD(Charge Coupled Device)カメラである。カメラ13のレンズは、セットエリア11の下方からセットエリア11の方向を向いており、カメラ13は、セットエリア11を透過した赤外光を撮影して静脈のパターンを取得する。赤外光源から放射される波長700〜1200nmの近赤外光はヘモグロビン、メラニン等の色素以外の生体組織を良く透過する特性を有する。すなわち、近赤外光を指に照射すると、近赤外光は血中のヘモグロビンに選択的に吸収されるため、静脈が存在する部分だけ光が吸収され反射が少なく、映像上黒く映し出されるため、明瞭な静脈画像が取得される。
【0018】
以上説明した事前受付端末10の各ユニットの動作は、制御ユニット15により制御される。制御ユニット15は、内部にCPU、メモリを備えたマイクロコンピュータとして構成されており、各ユニットとの情報の授受を行い、事前受付端末10の全体の動作を制御する。
【0019】
ATM20,21,22は同様の構成を備える。各ATMの構成について、ATM22を例に図3を用いて説明する。本実施例のATM22は、紙幣取扱機構23aと、取引処理部26aと、制御ユニット29を備えている。
【0020】
紙幣取扱機構23aは、一点鎖線24を境界として、その上部に入出金部23bを、下部に紙幣収納部23cを備えている。入出金部23bには、カバー23dが設けられている。紙幣収納部23cは、現金を収納しているため、セキュリティの観点から、金庫25の内部に設置されている。顧客との紙幣の授受は、カバー23dに設けられている紙幣入出金口23eを通じて行われる。出金時には、顧客が指示した金額分の紙幣を、紙幣収納部23cから用意し、紙幣入出金口23eから顧客に受け渡す。
【0021】
取引処理部26aは、操作パネル26bと、セットエリア27aと、赤外光源27bと、カメラ27cとを備えている。操作パネル26bは、顧客への取引処理の情報や案内などの表示や、取引処理時の操作入力を行うためのインターフェースである。本実施例では、操作パネル26bはタッチパネルにより構成されている。セットエリア27a、赤外光源27bおよびカメラ27cはそれぞれ、事前受付端末10のセットエリア11、赤外光源12およびカメラ13と同様の構成を備える。
【0022】
以上説明したATM22の各ユニットの動作は、制御ユニット29により制御される。制御ユニット29は、内部にCPU、メモリを備えたマイクロコンピュータとして構成されており、各ユニットとの情報の授受を行い、ATM22の全体の動作を制御する。
【0023】
処理サーバ30および中央サーバ40は、CPU、メモリを備える一般的なコンピュータによって構成されているため、概略構成については説明を省略する。
【0024】
図1の(1)〜(5)に沿って、本実施例の取引システム1000の処理の流れについて説明する。(1)ユーザは、入口60から店舗SHに入店し、通路50を矢印に沿って進み、空いているATMを利用する。いずれのATMも空いていない場合には、通路50に並んで順番待ちをする。ユーザは、順番待ちの間に事前受付端末10に生体情報を入力する。(2)事前受付端末10は処理サーバ30を介して中央サーバ40と通信を行い、入力された生体情報を利用して個人認証を実行する。(3)ATMが空くと、ユーザは空いたATMを利用して取引を実行する。ユーザは、取引を実行する際に、ATM22に生体情報を入力する。(4)ATM22は、入力された生体情報を用いて、個人認証がなされているか否かを処理サーバ30に確認する。(5)個人認証がなされている場合には、ATM22は、処理サーバ30を介して中央サーバ40をと通信を行い、取引を実行する。以下に、事前受付端末10の制御ユニット15、ATM22の制御ユニット29、処理サーバ30および中央サーバ40の機能ブロックを説明すると共に、取引システム1000の処理内容を、適宜図面を参照しながら説明する。
【0025】
A2.機能ブロック:
図4は、事前受付端末10の制御ユニット15の機能ブロックを例示する説明図である。制御ユニット15は、CPU100、RAM101、入出力部102、メモリ103を備える。メモリ103は、生体情報取得モジュール104および事前受付要求モジュール105を備える。各機能ブロックはCPU100によって制御されている。入出力部102は、処理サーバ30と通信を行うためのネットワークインターフェースである。
【0026】
生体情報取得モジュール104は、セットエリア11にユーザの手が置かれたことを検知すると、赤外光源12およびカメラ13を制御して右手人差し指の静脈画像データを取得し、取得された静脈画像を事前生体情報としてRAM101に記録する。
【0027】
事前受付要求モジュール105は、事前生体情報と個人認証要求を含む事前受付要求を処理サーバ30に送信する。
【0028】
図5は、ATM22の制御ユニット29の機能ブロックを例示する説明図である。制御ユニット29は、CPU200、RAM201、入出力部202、メモリ203を備える。メモリ203は、生体情報取得モジュール204、取引実行モジュール205および表示制御モジュール206を備える。各機能ブロックは、CPU200によって制御されている。入出力部202は、処理サーバ30と通信を行うためのネットワークインターフェースである。
【0029】
生体情報取得モジュール204は、セットエリア27aにユーザの手が置かれたことを検知すると、赤外光源27bおよびカメラ27cを制御して右手人差し指の静脈画像データを取得し、取得された静脈画像を取引生体情報としてRAM201に記録する。
【0030】
取引実行モジュール205は、取得された取引生体情報と、操作パネル26bを介して入力された取引に関する取引情報とが含まれる取引要求を処理サーバ30に送信する。また、取引実行モジュール205は、処理サーバ30から取引要求に対する結果を受信し、受信された結果に応じて、紙幣収納部23cから紙幣の出金、入金された紙幣の紙幣収納部23cへの格納を行う。
【0031】
表示制御モジュール206は、取引メニューや操作案内メッセージ、エラーメッセージを操作パネル26bに表示する。
【0032】
図6は、本実施例における処理サーバ30の機能ブロックを例示する説明図である。処理サーバ30は、CPU300、RAM301、通信部302、メモリ303を備える。RAM301は、認証済情報格納領域310を有する。メモリ303には、認証要求モジュール304、認証結果確認モジュール306が備えられている。各機能ブロックは、CPU300によって制御されている。通信部302は、事前受付端末10、ATM20,21,22および40と通信を行うためのネットワークインターフェースである。
【0033】
認証要求モジュール304は、事前受付端末10から事前受付要求を受信すると、中央サーバ40に対して、事前生体情報が含まれる個人認証要求を送信する。認証要求モジュール304は、また、中央サーバ40から個人認証の結果を受信し、個人認証結果に含まれる登録生体情報および口座番号を認証済情報格納領域310に記憶する。
【0034】
認証結果確認モジュール306は、ATM22から取引要求を受信すると、取引要求に含まれる取引生体情報と認証済情報格納領域310に記録されている登録生体情報とを照合する。また、認証結果確認モジュール306は、取引生体情報に一致する登録生体情報に対応付けられている口座情報および要求されている取引内容が含まれる取引要求を中央サーバ40に対して送信する。
【0035】
図7は、本実施例における中央サーバ40の機能ブロックを例示する説明図である。中央サーバ40は、CPU400、RAM401、通信部402、メモリ403、ハードディスクドライブ406を備える。メモリ403は、個人認証モジュール404、取引実行モジュール405を備える。ハードディスクドライブ406は、個人情報データベース410、元帳データベース420を有する。各機能モジュールは、CPU400によって制御されている。通信部302は、専用線EXを介して処理サーバ30と通信するためのネットワークインターフェースである。
【0036】
個人情報データベース410には、多数のユーザの個人情報が格納されている。個人情報データベース410の内容について、図8を用いて説明する。図8は、本実施例における個人情報データベース410の内容を例示する説明図である。個人情報データベース410は、口座番号、ユーザ名、登録生体情報、暗証番号の4項目を有する。口座番号は、ユーザが契約している口座の口座番号を表す。ユーザ名は、ユーザの氏名を表す。登録生体情報は、口座の契約時に登録したユーザの右手人差し指の静脈画像を示す。例えば、口座番号「012345」のユーザの名前は「○田×子」であり、このユーザの登録生体情報は指静脈画像411である。また、この口座の暗証番号は「9933」である。登録生体情報は、ユーザ「○田×子」を認証するために使用される。暗証番号は、ユーザの契約口座に対応する暗証番号を表しており、登録生体情報とともに、もしくは、単独でユーザの認証に利用される。
【0037】
個人認証モジュール404は、処理サーバ30から送信された個人認証要求を受信すると、個人認証要求に含まれる事前生体情報と個人情報データベース410に格納されている登録生体情報とを照合し、個人認証を行う。個人認証モジュール404は、また、事前生体情報に一致する登録生体情報および該登録生体情報に対応付けられている口座番号を個人認証の結果に含めて処理サーバ30に対して送信する。
【0038】
取引実行モジュール405は、処理サーバ30から送信された取引要求を受信すると、元帳データベース420を参照し、取引内容に応じて、取引可能か否かを判断し、取引を実行する。
【0039】
元帳データベース420について、図9を用いて説明する。図9は、本実施例における元帳データベース420の内容を例示する説明図である。元帳データベース420は、口座番号と残高の2項目を有する。口座番号はユーザの口座番号を表す。残高は、口座番号によって表されるユーザの口座の残高を表す。例えば、口座番号「334455」の口座の残高は「135,000円」であることを示している。
【0040】
A3.取引処理:
取引システム1000が実行する取引処理について、図10〜図17を用いて、詳細に説明する。図10は、本実施例における取引処理の概略を説明するフローチャートである。図11は、本実施例における事前受付処理を詳細に説明するフローチャートである。図12は、本実施例における受付確認処理を詳細に説明するフローチャートである。図13は、本実施例における取引処理を詳細に説明するフローチャートである。図14は、本実施例における認証・取引処理を詳細に説明するフローチャートである。図15〜図17は、本実施例における操作パネル26bに表示される画面例である。取引システム1000が実行する一連の取引処理は、制御ユニット15、制御ユニット29、処理サーバ30および中央サーバ40に備えられている各CPUが、各機能モジュールを実行することにより行われる。
【0041】
A3−1.事前受付処理:
取引システム1000の取引処理は、図10に示すように、3段階の処理にわけられる。まず、取引システム1000は、事前受付処理を実行する(ステップS1000)。事前受付処理は、図1において(1)、(2)として示す処理に当たる。
【0042】
事前受付処理について図11を参照して詳細に説明する。事前受付処理は、事前受付端末10、処理サーバ30および中央サーバ40により実行される。説明を明瞭とするために、事前受付端末10、処理サーバ30および中央サーバ40のCPUではなく、事前受付端末10、処理サーバ30および中央サーバ40が実行するものとして説明する。
【0043】
事前受付端末10は、ユーザの右手がセットエリア11に置かれたことを検知すると、赤外光源12およびカメラ13を制御してユーザの事前生体情報を取得し(ステップS10)、事前生体情報を含む事前受付要求を、処理サーバ30に対して送信する(ステップS11)。
【0044】
処理サーバ30は、事前受付要求を受信し(ステップS13)、受信された事前受付要求を中央サーバ40に対して送信する(ステップS14)。
【0045】
中央サーバ40は、事前受付要求を受信する(ステップS15)と、生体情報の照合を行う(ステップS16)。具体的には、中央サーバ40は、事前受付要求に含まれる事前生体情報と、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報とを照合する。中央サーバ40は、登録生体情報の中に、事前生体情報に一致する生体情報が存在するか否かを判断する(ステップS17)。
【0046】
中央サーバ40は、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報の中に、事前生体情報に一致する生体情報が存在する場合(ステップS17:YES)、個人情報データベース410から事前受付情報に一致する登録生体情報、および、該登録生体情報に対応付けられている口座番号を取得し(ステップS18)、取得された登録生体情報、口座番号を含む個人認証結果を処理サーバ30に送信する(ステップS19)。
【0047】
中央サーバ40は、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報の中に、事前生体情報に一致する生体情報が存在しない場合(ステップS17:NO)、事前生体情報に一致する生体情報が存在せず個人認証が行えなかった旨を表す個人認証結果を、処理サーバ30に対して送信する(ステップS19)。
【0048】
処理サーバ30は、中央サーバ40から送信された個人認証結果を受信すると、個人認証結果に含まれる登録生体情報、口座番号を認証済情報格納領域310に記録する(ステップS20)。
【0049】
A3−2.受付確認処理:
取引システム1000は、事前受付処理を終えると受付確認処理を実行する(ステップS1001)。受付確認処理は、図1において(3)、(4)として示す処理に当たる。受付確認処理は、ATM22、処理サーバ30および中央サーバ40により実行される。説明を明瞭とするために、自動取引端末20、処理サーバ30および中央サーバ40のCPUではなく、自動取引端末20、処理サーバ30および中央サーバ40が実行するものとして説明する。受付確認処理は、ユーザがATMの操作を開始することにより実行される。
【0050】
ATM22は、セットエリア11にユーザの右手が置かれたことを検知して、ユーザから取引生体情報を取得し(ステップS30)、ユーザの操作に応じて、ユーザから取引の入力を受け付ける(ステップS31)。ATM22は、取引生体情報および取引内容が含まれる取引要求を処理サーバ30に対して送信する(ステップS32)。
【0051】
処理サーバ30は、取引要求を受信する(ステップS33)と、取引要求に含まれる取引生体情報と認証済情報格納領域310に記録されている登録生体情報とを照合し(ステップS34)、一致するか否かを判断する(ステップS35)。
【0052】
処理サーバ30は、認証済情報格納領域310に、取引生体情報と一致する生体情報が記録されている場合(ステップS35:YES)、ATM22を操作しているユーザは個人認証が完了していると判断し、続けてステップS40以降の取引処理を実行する。
【0053】
処理サーバ30は、認証済情報格納領域310に、取引要求に含まれる取引生体情報と一致する生体情報が記録されていない場合(ステップS35:NO)、ATM22を操作しているユーザは個人認証が行われていないと判断し、改めて、中央サーバ40に対して生体情報を含む個人認証要求、および、取引要求を送信する(ステップS36)。
【0054】
中央サーバ40は、個人認証要求および取引要求を受信すると個人認証を実行した後、取引要求に応じた取引処理を実行する。この処理については、後述する。
【0055】
A3−3.取引処理:
取引システム1000は、受付確認処理において、事前受付がなされていることを確認すると、取引処理を実行する(ステップS1002)。取引処理は、図1において(5)として示す処理に当たる。取引処理は、ATM22、処理サーバ30および中央サーバ40により実行される。説明を明瞭とするために、ATM22、処理サーバ30および中央サーバ40のCPUではなく、ATM22、処理サーバ30および中央サーバ40が実行するものとして説明する。取引処理は、図12のステップS35において、認証済情報格納領域310に、取引要求に含まれる取引生体情報と一致する生体情報が記録されている場合に実行される。
【0056】
処理サーバ30は、認証済情報格納領域310に記録されている、取引生体情報と一致する登録生体情報に対応付けられている口座番号と取引内容とを中央サーバ40に対して送信する(ステップS40)。
【0057】
中央サーバ40は、処理サーバ30から送信された口座番号と取引内容とを受信し(ステップS41)、元帳データベース420を参照して、受信された口座番号の残高を確認し(ステップS42)、取引内容に応じた取引が可能か否かを判断する(ステップS43)。
【0058】
中央サーバ40は、取引内容に応じた取引が可能である場合(ステップS43:YES)、取引を実行し(ステップS44)、取引結果を処理サーバ30に対して送信する(ステップS45)。
【0059】
中央サーバ40は、取引内容に応じた取引が可能でない場合(ステップS43:NO)、取引不可であることを表す情報を含む取引結果を処理サーバ30に対して送信する(ステップS45)。
【0060】
処理サーバ30は、中央サーバ40から取引結果を受信し、ATM22に転送する(ステップS46)。
【0061】
ATM22は、処理サーバ30から転送された取引結果を受信し(ステップS47)、取引結果に応じて操作パネル26bに取引結果を表示する(ステップS48)。
【0062】
操作パネル26bに表示される取引結果について図15および図16を用いて説明する。図15は、取引可能であった際の取引結果の画面例である。図16は、取引不可であった際の取引結果の画面例である。
【0063】
取引が実行された場合、図15に示すように、操作パネル26bに表示される取引終了通知画面500には、ユーザの口座の残高および取引を終了した旨をユーザに通知するメッセージが表示される。
【0064】
取引が実行されなかった場合、図16に示すように、操作パネル26bに表示されるエラー画面510には、取引内容の確認をユーザに促すメッセージが表示される。エラー画面510には、取引不可となった理由が併せて表示されてもよい。
【0065】
A3−4.個人認証・取引処理:
ステップS35において、認証済情報格納領域310に、取引要求に含まれる取引生体情報と一致する生体情報が記録されていない場合の処理について、図14を用いて以下に説明する。
【0066】
処理サーバ30は、取引内容を含む取引要求および取引生体情報を含む個人認証要求を、中央サーバ40に対して送信する(ステップS50)。
【0067】
中央サーバ40は、取引要求および個人認証要求を受信すると(ステップS51)、生体情報の照合を行う(ステップS52)。具体的には、中央サーバ40は、個人認証要求に含まれる取引生体情報と、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報とを照合する。中央サーバ40は、登録生体情報の中に、取引生体情報に一致する生体情報が存在するか否かを判断する(ステップS53)。
【0068】
中央サーバ40は、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報の中に、取引生体情報に一致する生体情報が存在する場合(ステップS53:YES)、個人情報データベース410から取引受付情報に一致する登録生体情報に対応付けられている口座番号を取得し(ステップS54)、元帳データベース420を参照して、取得した口座番号の残高を確認し(ステップS56)、取引内容に応じた取引が可能か否かを判断する(ステップS57)。
【0069】
中央サーバ40は、取引内容に応じた取引が可能である場合(ステップS57:YES)、取引を実行し(ステップS58)、取引結果を処理サーバ30に対して送信する(ステップS59)。
【0070】
中央サーバ40は、取引内容に応じた取引が可能でない場合(ステップS57:NO)、取引不可であることを表す情報を含む取引結果を処理サーバ30に対して送信する(ステップS59)。
【0071】
処理サーバ30は、中央サーバ40から取引結果を受信し、ATM22に転送する(ステップS60)。
【0072】
ATM22は、処理サーバ30から取引結果を受信すると(ステップS61)、結果を操作パネル26bに表示し(ステップS62)、処理を終了する。なお、取引可能であった場合には、図15に示されている取引終了通知画面500が表示される。取引不可であった場合には、図16に示されているエラー画面510が表示される。
【0073】
中央サーバ40は、個人情報データベース410に格納されている登録生体情報の中に、取引生体情報に一致する生体情報が存在しない場合(ステップS53:NO)、個人認証に失敗したと判断し、その旨を表す情報が含まれる個人認証結果を処理サーバ30に対して送信する(ステップS59)。
【0074】
処理サーバ30は、中央サーバ40から個人認証結果を受信し、ATM22に転送する(ステップS60)。
【0075】
ATM22は、処理サーバ30から個人認証結果を受信すると(ステップS61)、個人認証に失敗した旨の通知を操作パネル26bに表示し(ステップS62)処理を終了する。
【0076】
個人認証に失敗した場合、図15に示されるように、操作パネル26bにはエラー画面520が表示される。エラー画面520には、認証に失敗したことをユーザに通知するメッセージが表示される。
【0077】
以上説明した第1実施例の取引システムによれば、ユーザは、ATM利用の待ち時間の間に事前受付端末を介して個人認証を実行できる。従って、ユーザは、ATMを操作する前に個人認証を行えるため、ユーザがATMの操作を開始してから個人認証を実行する場合と比較して、ユーザがATMを占有する時間を短縮できる。よって、ATMの利用待ちをしているユーザの待ち時間を短縮できる。
【0078】
B.第2実施例:
上述した第1実施例では、事前受付端末で取得された生体情報と、中央サーバ40の個人情報データベース410に格納されている生体情報とを照合して個人認証を行っている。第2実施例では、暗証番号を用いて個人情報データベース410から個人情報を絞り込んだ後、絞り込まれた個人情報に含まれる生体情報と、事前受付端末で取得された生体情報とを照合して個人認証を行う。
【0079】
例えば、図8に示すように、各ユーザの個人情報には、暗証番号が含まれている。事前受付端末10は、セットエリア11、赤外光源12およびカメラ13以外に暗証番号入力部を備える。ユーザは、事前受付端末10に対して生体情報と暗証番号を入力する。事前受付端末10は入力された事前生体情報と暗証番号を、処理サーバ30を介して中央サーバ40へ送信する。
【0080】
中央サーバ40は、事前生体情報と暗証番号を受信すると、まず、個人情報データベース410を参照し、受信された暗証番号と同一の暗証番号が含まれる個人情報を検索する。次に、検索された個人情報に含まれる登録生体情報と、事前生体情報とを照合し、事前生体情報と一致する登録生体情報を含む個人情報を検索する。中央サーバ40は、事前生体情報と一致する登録生体情報を含む個人情報が検索されれば、ユーザの個人認証がなされたと判断し、検索された個人情報に含まれる登録生体情報および口座番号を、処理サーバ30に通知する。
【0081】
上述した第2実施例の取引システムによれば、生体情報の照合を行う前に、暗証番号を利用して、膨大な個人情報の中から、同一の暗証番号が含まれる個人情報に絞り込みを行うことができるため、生体情報の照合にかかる時間を短縮できる。
【0082】
C.変形例:
(1)上述の第1実施例では、ユーザがATMの操作を開始する段階で、既に事前受付が終了しているが、これに限られない。例えば、処理サーバ30は、処理サーバ30のRAMの一領域に個人認証処理中の生体情報を記録する受付中生体情報記録領域に、個人認証処理中である事前生体情報を記録する。処理サーバ30は、自動取引端末20から取引要求を受信した際に、まず、取引要求に含まれる取引生体情報と受付中生体情報記録領域に記録されている事前生体情報とを照合する。一致する生体情報が受付中生体情報記録領域に記録されていれば、個人認証処理中であると判断し、認証済情報格納領域310に認証結果が記録されていない場合にも、一定時間の待ちを設け、認証済情報格納領域310に認証結果が記録されているか否かを判断してもよい。
【0083】
こうすれば、ユーザがATMの操作を開始する時点で個人認証処理が終了していなくとも、取引処理を実行できる。また、受付中生体情報記録部に記録されている個人情報と取引要求に含まれる個人情報とを照合するため、更に安全性の高い取引システムを提供できる。
【0084】
上述の第1実施例では、取引システム1000には、ATM,事前受付端末10、処理サーバ30および中央サーバ40が含まれているが、これに限られない。本発明では、事前受付端末を準備し、ユーザのATM操作に先立ち事前受付端末において個人認証を実行することによりユーザのATM占有時間を短縮することを目的としている。よって、処理サーバ30および中央サーバ40の機能のうち、例えば、個人認証に関する機能を事前受付端末に組み込み、取引実行に関する機能をATMに組み込んで取引システムを構成してもよい。
【0085】
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】第1実施例における取引システムを例示する説明図である。
【図2】第1実施例における事前受付端末のハードウェア構成を例示する説明図。
【図3】第1実施例における自動取引端末のハードウェア構成を例示する説明図。
【図4】第1実施例における事前受付端末の機能ブロックを例示する説明図。
【図5】第1実施例における自動取引端末の機能ブロックを例示する説明図。
【図6】第1実施例における処理サーバの機能ブロックを例示する説明図。
【図7】第1実施例における中央サーバの機能ブロックを例示する説明図。
【図8】第1実施例における個人情報データベースの内容を例示する説明図。
【図9】第1実施例における元帳データベースの内容を例示する説明図。
【図10】第1実施例における処理の概略を説明するフローチャート。
【図11】第1実施例における事前受付処理を詳細に説明するフローチャート。
【図12】第1実施例における受付確認処理を詳細に説明するフローチャート。
【図13】第1実施例における取引処理を詳細に説明するフローチャート。
【図14】第1実施例における個人認証・取引処理を詳細に説明するフローチャート。
【図15】第1実施例における操作パネルに表示される画面例。
【図16】第1実施例における操作パネルに表示される画面例。
【図17】第1実施例における操作パネルに表示される画面例。
【符号の説明】
【0087】
10…事前受付端末
11…セットエリア
12…赤外光源
13…カメラ
15…制御ユニット
20,21,22…ATM
23a…紙幣取扱機構
23b…入出金部
23c…紙幣収納部
23d…カバー
23e…紙幣入出金口
24…一点鎖線
25…金庫
26a…取引処理部
26b…操作パネル
27a…セットエリア
27b…赤外光源
27c…カメラ
29…制御ユニット
30…処理サーバ
40…中央サーバ
50…通路
60…入口
100…CPU
101…RAM
102…入出力部
103…メモリ
104…生体情報取得モジュール
105…事前受付要求モジュール
200…CPU
201…RAM
202…入出力部
203…メモリ
204…生体情報取得モジュール
205…取引実行モジュール
206…表示制御モジュール
300…CPU
301…RAM
302…通信部
303…メモリ
304…認証要求モジュール
306…認証結果確認モジュール
310…認証済情報格納領域
400…CPU
401…RAM
402…通信部
403…メモリ
404…個人認証モジュール
405…取引実行モジュール
406…ハードディスクドライブ
410…個人情報データベース
411…指静脈画像
420…元帳データベース
500…取引終了通知画面
510,520…エラー画面
1000…取引システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所望する取引を実行する自動取引端末と、前記取引の実行に先立ち前記ユーザの認証を行う事前受付端末と、を備える取引システムであって、
前記事前受付端末は、
複数のユーザの口座に関する口座情報と、各前記ユーザの身体に関する一意の登録生体情報とが含まれる個人情報をユーザ別に格納する個人情報格納部と、
前記認証済みの前記個人情報を記録する認証済個人情報記録部と、
前記ユーザの事前生体情報を取得する事前生体情報取得手段と、
前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記事前生体情報とを利用してユーザの認証を行う事前個人認証手段と、
前記認証に成功したユーザの個人情報を前記認証済個人情報記録部に記録する記録手段と、を備え、
前記自動取引端末は、
前記ユーザから、前記ユーザの取引生体情報を取得する取引生体情報取得手段と、
前記ユーザが所望する取引に関する取引情報を入力する入力手段と、
前記事前受付端末の前記認証済個人情報記録部に、前記取引生体情報と一致する前記登録生体情報が含まれる認証済個人情報が記録されているかを判断する判断手段と、
前記認証済個人認証が前記認証済個人情報記録部に記録されている場合に、前記認証済個人情報および前記取引情報に応じて前記取引を実行する取引実行手段を備える、取引システム。
【請求項2】
請求項1記載の取引システムであって、
前記個人情報格納部は、更に、登録生体情報および前記口座情報に対応付けられている暗証番号を格納しており、
前記事前受付端末は、更に、
前記ユーザの暗証番号を入力する暗証番号入力手段と、
前記入力された暗証番号と一致する暗証番号を含む前記個人情報を検索する検索手段と、を備え、
前記個人認証手段は、前記検索された個人情報の中から、前記事前生体情報に一致する登録生体情報を検索する、取引システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の取引システムであって、
前記自動取引端末は、更に、
前記判断部により、前記認証済個人認証が前記認証済個人情報記録部に記録されていないと判断された場合に、前記事前受付端末の前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記取引生体情報とを利用してユーザの認証を行う取引個人認証手段を備え、
前記取引実行手段は、前記認証されたユーザの個人情報、および、前記取引情報に応じて前記取引を実行する、取引システム。
【請求項4】
ユーザが所望する取引を実行する自動取引端末と接続され、前記取引の実行に先立ち前記ユーザの認証を実行する事前受付端末であって、
複数のユーザの口座に関する口座情報と、各前記ユーザの身体に関する一意の登録生体情報とが含まれる個人情報をユーザ別に格納する個人情報格納部と、
前記認証済みの前記個人情報を記録する認証済個人情報記録部と、
前記ユーザの事前生体情報を取得する事前生体情報取得手段と、
前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記事前生体情報とを利用してユーザの認証を行う個人認証手段と、
前記認証に成功したユーザの個人情報を前記認証済個人情報記録部に記録する記録手段と、を備える事前受付端末。
【請求項5】
ユーザが所望する取引を実行する自動取引端末と、複数のユーザの口座に関する口座情報と、各前記ユーザの身体に関する一意の登録生体情報とが含まれる個人情報をユーザ別に格納する個人情報格納部を有し、前記取引の実行に先立ちユーザの個人認証を実行する事前受付端末と、を備える取引システムが実行する取引方法であって、
前記事前受付端末は、
前記ユーザの事前生体情報を取得し、
前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記事前生体情報とを利用してユーザの認証を行い、
前記認証済みの前記個人情報を記録する前記認証済個人情報記録部に、前記認証に成功したユーザの個人情報を記録し、
前記自動取引端末は、
前記ユーザから、前記ユーザの取引生体情報を取得し、
前記ユーザが所望する取引に関する取引情報を入力し、
前記事前受付端末の前記認証済個人情報記録部に、前記取引生体情報と一致する前記登録生体情報が含まれる認証済個人情報が記録されているかを判断し、
前記認証済個人認証が前記認証済個人情報記録部に記録されている場合に、前記認証済個人情報および前記取引情報に応じて前記取引を実行する、取引方法。
【請求項6】
ユーザが所望する取引を実行する自動取引端末と接続され、複数のユーザの口座に関する口座情報と、各前記ユーザの身体に関する一意の登録生体情報とが含まれる個人情報をユーザ別に格納する個人情報格納部を有し、前記取引の実行に先立ちユーザの個人認証を実行する事前受付方法であって、
前記ユーザの事前生体情報を取得し、
前記個人情報格納部に格納されている登録生体情報と、前記事前生体情報とを利用してユーザの認証を行い、
前記認証済みの前記個人情報を記録する認証済個人情報記録部に、前記認証に成功したユーザの個人情報を記録する、事前受付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−140884(P2007−140884A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−333470(P2005−333470)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】