説明

受信回路

【目的】 プリアンブル部に格納されている情報を格納することができる受信回路を提供することを目的とする。
【構成】 位相情報若しくはデータを格納するプリアンブル部701、711と同期情報を格納する同期パターン部702、712と該データを格納するデータ部703、713とを有するバースト信号の位相を引き込み、バースト信号を復調した復調データを出力する復調部101と、復調データに基づき計数しタイミング信号を出力する制御部110と、タイミング信号に基づいて復調データを格納若しくは出力する記憶部102とにより構成した。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式を用いた無線通信システムの無線装置に関し、特に、受信回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7(a)に示すように、TDMA方式を用いた無線通信システムの受信回路は、所定時間毎(通話中の場合は5msec、非通話の場合は5msecの整数倍)にバースト信号を受信している。バースト信号はフレームにより構成され、フレーム長は625μsecである。ここで、図面を用いて、バースト信号のフレームの構成を説明する。図7(b)及び図7(c)は、フレームの構成を示す図であり、図7(b)及び図7R>7(c)に記載されているフレームの構成は同じである。以下、図7(b)を用いて説明する。フレームは、プリアンブル部701と、プリアンブル部701に続く同期パターン部702と、同期パターン部702に続くデータ部703と、データ部703に続く誤り検出用データ部704(以下、CRCデータ部704と称する)とを有している。さらに、フレームは、ガードビットなどの制御データ部等とを有しているが、説明の都合上、省略する。
【0003】プリアンブル部701は、受信側が送信側から受信したバースト信号を正常に取り込むことができるための初期位相引き込み用情報(以下、位相情報と称する)を格納している。同期パターン部702は、受信側が受信したバースト信号の同期を検出(捕捉とも言う)するための同期パターン情報(以下、同期情報と称する)を格納している。データ部703は、送受信情報(以下、データと称する)を格納している。CRCデータ部704は、バースト信号について誤り検出・訂正を行うための誤り訂正符号情報を格納している。
【0004】ここで、従来の受信回路は、現在受信しているバースト信号の同期パターン部に格納されている同期情報を正しく検出することにより、現在受信しているバースト信号のデータ部のデータを格納するタイミングを判断し、データ部のデータを格納していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の受信回路では、同期情報を正しく検出しても、プリアンブル部は同期情報を格納している同期パターン部よりも前段に位置するため、前段のプリアンブル部に格納されている位相情報を格納するタイミングを判断することができないという問題点があった。
【0006】また、従来の受信回路は、先に受信したバースト信号において同期情報を検出しても、検出結果は次に受信するバースト信号を格納するために利用されていないという問題点があった。
【0007】また、ビット誤り率特性は、無線信号とノイズの比(C/N比)をパラメータにして、データがどの程度誤るかを測定することによって得られる。そのため、同期情報の検出ができない場合、ビット誤り率特性の測定が正しく行われない。よって、同期情報の検出を誤ると、データを格納することができず、ビット誤り率が約50%となってしまう。従って、正確にビット誤り率が測定できないという問題点があった。
【0008】本発明は、プリアンブル部に格納されている情報を格納することができる受信回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の受信回路は、位相情報若しくはデータを格納するプリアンブル部と同期情報を格納する同期パターン部とデータを格納するデータ部とを有するバースト信号の位相を引き込みバースト信号を復調した復調データを出力する復調部と、復調データに基づき計数しタイミング信号を出力する制御部と、タイミング信号に基づいて復調データを格納若しくは出力する記憶部とにより構成される。
【0011】上記の手段によれば、プリアンブル部に格納されている情報を格納することができる受信回路を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の受信回路を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、本発明の実施の形態の受信回路は、移動局側の無線装置や基地局側の装置に設けることが可能である。なお、本発明の実施の形態の受信回路を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付与し、その繰り返しの説明は省略する。
【0013】(第1の実施の形態)以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態の受信回路を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の第1の実施の形態の受信回路及びその動作に係わる図である。図1は本発明の第1の実施の形態の受信回路の構造を示し、図2は本発明の第1の実施の形態の受信回路の動作のタイミングチャートを示している。
【0014】初めに、本発明の第1の実施の形態の受信回路の構成及び各構成の動作を説明する。本発明の第1の実施の形態の受信回路は、図1に示すように、復調部101と、記憶部102と、制御部110とにより構成されている。
【0015】復調部101は、受信したバースト信号(無線信号)RFのプリアンブル部に格納されている位相情報に基づき、受信したバースト信号の位相の引き込みを行なっている。そして、復調部101は、同期パターン部に格納されている同期情報と、データ部に格納されているデータと、CRCデータ部に格納されている誤り訂正符号情報とを再生し、復調データRDとして出力している。ここで、復調部101は、プリアンブル部に格納されている位相情報も再生し、復調データRDとして出力してもよい。なお、復調部101は、プリアンブル部にデータが格納されている場合も再生し、復調データRDとして出力してもよい。
【0016】制御部110は、同期パターン検出部111と、計数部112と、タイミング生成部113とにより構成されている。
【0017】同期パターン検出部111は、復調データRDの同期情報を検出し、検出信号DETを出力している。ここで、同期パターン検出部111は、所望の同期情報を検出した時は一時的に短い時間だけ電圧レベルが電源電圧レベル(以下、Hレベルと称する)となるワンショットパルスを出力し、所望の同期情報を検出できなかった時は電圧レベルが接地電圧レベル(以下、Lレベルと称する)を維持するように構成されている。
【0018】計数部112は、例えば複数のフリップフロップから構成されているカウンタである。この場合、計数部112は、複数のフリップフロップのリセット端子に検出信号DETが入力されるように構成されている。計数部112は、受信回路を動作させている内部クロックに応じて、カウント値を1ずつ増加し、増加されたカウント値COUNTを逐次出力している。ここで、計数部112は、検出信号DETを入力すると、検出信号DETの立ち上がりに同期してカウント値を初期値に戻し、再び初期値に戻ったカウント値を1ずつ増加している。例えば、初期値を“0(ゼロ)”とすると、計数部112は、内部クロックに応じてカウント値を0、1、2、…、n−1、n(nは整数)のように1つずつ増加する。そして、計数部112は、検出信号DETを入力すると、カウント値を初期値“0”に戻し、内部クロックに応じて再びカウント値を1ずつ増加する。なお、計数部112は、内部クロックに応じて、カウント値を1ずつ減算するように構成してもよい。
【0019】タイミング生成部113は、複数の設定値を格納している記憶部と、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較を行う比較部とを有している。タイミング生成部113は、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較結果に基づき、タイミング信号を生成及び出力している。ここで、タイミング信号は、記憶部102が復調データRDの格納を行う第1のタイミング信号SCK1(受信用データシフトクロックSCK1)と、記憶部102が格納している復調データRDの出力を行う第2のタイミング信号SCK2(出力用データシフトクロックSCK2)との総称である。ここで、図2を用いて、タイミング生成部113の有する複数の設定値について説明する。第1の設定値aは、先に受信したバースト信号の復調データRDのデータ及び誤り訂正符号情報の格納を開始するタイミングを示している。第2の設定値bは、先に受信したバースト信号の復調データRDのデータ及び誤り訂正符号情報の格納を終了するタイミングを示している。第3の設定値cは、格納している復調データRDのデータ及び誤り訂正符号情報の出力を開始するタイミングを示している。第4の設定値dは、格納している復調データRDのデータ及び誤り訂正符号情報の出力を終了するタイミングを示している。第5の設定値eは、次に受信するバースト信号のプリアンブル部に格納されている位相情報(データ部に格納されているデータと等価なデータが格納されている場合はそのデータ)と、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報の格納を開始するタイミングを示している。第6の設定値fは、格納している位相情報若しくはデータと、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報の出力を終了するタイミングを示している。ここで、第2の設定値bは、次に受信するバースト信号のプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報の格納を終了するタイミングも示している。第3の設定値cは、格納しているプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報の出力を開始するタイミングも示している。なお、設定値の数は、6つに限定されるものではなく、タイミング生成部113の構成により増減することは言うまでもない。
【0020】ここで、タイミング生成部113は、検出信号DETを入力することにより、復調データRD(データ部に格納されているデータ及び誤り訂正符号情報)を格納するように構成しても良い。
【0021】記憶部102は、例えばシフトレジスタにより構成されている。記憶部102は、制御部110から出力されるタイミング信号に基づいて、復調データRDを格納若しくは出力している。具体的には、記憶部102は、第1のタイミング信号SCK1を入力している間はバースト信号の復調データRD(プリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータ、同期情報、データ部に格納されているデータ、誤り訂正符号情報)を格納し、第2のタイミング信号SCK2を入力している間は格納している復調データRDを出力している。ここで、記憶部102は、誤り訂正符号情報を格納及び出力するように設定されているが、受信回路の使用者の仕様に応じて、格納しないように設定できることは言うまでもない。
【0022】次に、図2を用いて、本発明の第1の実施の形態の受信回路の動作を説明する。本発明の第1の実施の形態の受信回路は、時刻T1、T2、T3、...において、バースト信号を受信している。ここで、受信回路は、時刻T1のバースト信号を受信したときには先のバースト信号において同期情報が検出されてなく、時刻T1のバースト信号において同期情報が検出されたものとする。
【0023】復調部101は、時刻T1において、プリアンブル部に位相情報を格納しているバースト信号を受信する。復調部101は、その位相情報を用いて、受信したバースト信号の位相の引き込みを行う。そして、復調部101は、バースト信号の同期パターン部に格納されている同期情報と、データ部に格納されているデータと、CRCデータ部に格納されている誤り訂正符号情報を再生し、復調データRDとして出力する。次に、復調部101は、時刻T2において、プリアンブル部に位相情報若しくはデータを格納しているバースト信号を受信する。復調部101は、バースト信号のプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期パターン部に格納されている同期情報と、データ部に格納されているデータと、CRCデータ部に格納されている誤り訂正符号情報を再生し、復調データRDとして出力する。
【0024】同期パターン検出部111は、時刻T1及びT2のバースト信号に対し、復調データRDの同期情報を検出し、検出信号DETを出力する(時刻t1、t2)。
【0025】計数部112は、時刻t1、t2において検出された検出信号DETを入力すると、検出信号DETの立ち上がりに同期してカウント値を初期値“0”に戻し、カウント値を1ずつ増加する。そして、計数部112は、カウント値を逐次出力する。
【0026】タイミング生成部113は、入力したカウント値が第1の設定値aと等しいとき第1のタイミング信号SCK1の出力を開始し、入力したカウント値が第2の設定値bと等しいとき第1のタイミング信号SCK1の出力を終了する。また、タイミング生成部113は、入力したカウント値が第3の設定値cと等しいとき第2のタイミング信号SCK2の出力を開始し、入力したカウント値が第4の設定値dと等しいとき第2のタイミング信号SCK2の出力を終了する。さらに、タイミング生成部113は、入力したカウント値が第5の設定値eと等しいとき第1のタイミング信号SCK1の出力を開始し、入力したカウント値が第2の設定値bと等しいとき第1のタイミング信号SCK1の出力を終了する。なお、カウント値が第5の設定値eから第2の設定値bまでの間に、カウント値は一旦初期値“0”に戻されている。さらに、タイミング生成部113は、入力したカウント値が第3の設定値cと等しいとき第2のタイミング信号SCK2の出力を開始し、入力したカウント値が第6の設定値fと等しいとき第2のタイミング信号SCK2の出力を終了する。そして、タイミング生成部113は、入力したカウント値が第5の設定値eと等しいとき第1のタイミング信号SCK1の出力を開始する。このように、タイミング生成部113は、初めて同期情報が検出できたときは設定値a、b、c、d、eに基づいてタイミング信号を生成し、すでに同期情報が検出されているときは設定値a、b、c、f、eに基づいてタイミング信号を生成する。
【0027】記憶部102は、第1の設定値aにより生成された第1のタイミング信号SCK1を入力すると、復調データRD(再生された時刻T1のバースト信号)のデータ部703に格納されているデータ(以下、データ703)とCRCデータ部704に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報704)との格納を開始する。そして、記憶部102は、第2の設定値bにより生成された第1のタイミング信号SCK1を入力すると、データ703と誤り訂正符号情報704との格納を終了する。
【0028】また、記憶部102は、第3の設定値cにより生成された第2のタイミング信号SCK2を入力すると、格納しているデータ703と誤り訂正符号情報704との出力を開始する。そして、記憶部102は、第4の設定値dにより生成された第2のタイミング信号SCK2を入力すると、格納しているデータ703と誤り訂正符号情報704との出力を終了する。
【0029】また、記憶部102は、第5の設定値eにより生成された第1のタイミング信号SCK1を入力すると、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のプリアンブル部711に格納されている位相情報若しくはデータ(以下、データ711)と同期パターン部712に格納されている同期情報(以下、同期情報712)との格納を開始する。そして、記憶部102は、第1の設定値aにより生成された第1のタイミング信号SCK1を引き続き入力し、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のデータ部713に格納されているデータ(以下、データ713)とCRCデータ部714に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報714)との格納を開始する。そして、記憶部102は、第2の設定値bにより生成された第1のタイミング信号SCK1を入力すると、データ711と、同期情報712と、データ713と、誤り訂正符号情報714との格納を終了する。
【0030】また、記憶部102は、第3の設定値cにより生成された第2のタイミング信号SCK2を入力すると、格納しているデータ711と、同期情報712と、データ713と、誤り訂正符号情報714との出力を開始する。そして、記憶部102は、第6の設定値fにより生成された第2のタイミング信号SCK2を入力すると、格納しているデータ711と、同期情報712と、データ713と、誤り訂正符号情報714との出力を終了する。
【0031】また、記憶部102は、第5の設定値eにより生成された第1のタイミング信号SCK1を入力すると、復調データRD(再生された時刻T3のバースト信号)のプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期パターン部に格納されている同期情報との格納を開始する。以降、記憶部102は、同様な動作を行う。このように、記憶部102は、設定値a、eに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を開始し、設定値bに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を終了する。また、記憶部102は、設定値cに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を開始し、設定値d、fに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を終了する。
【0032】本発明の第1の実施の形態の受信回路によれば、以下の効果を奏する。
(1)本発明の第1の実施の形態の受信回路は、計数部を設け、先に受信したバースト信号の同期情報を検出結果に基づき計数している。よって、本発明の第1の実施の形態の受信回路は、計数値を利用して、次に受信するバースト信号のプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータを格納するタイミングを判断することができる。
(2)さらに、本発明の第1の実施の形態の受信回路は、プリアンブル部に格納されている位相情報を格納できるため、プリアンブル部を仮想のデータ部とし使用することができる。よって、本発明の第1の実施の形態の受信回路は、一回のバースト信号で、多くのデータを送受信することができる。
(3)さらに、本発明の第1の実施の形態の受信回路は、たとえ次に受信するバースト信号の同期情報が検出されなくても、先に受信した同期情報に基づき、次に受信するバースト信号の受信タイミングを予測し、データ等を格納することができる。よって、次に受信するバースト信号の同期情報が検出されなくても、ビット誤り率を正確に測定することができる。
【0033】(第2の実施の形態)以下、図面を用いて、本発明の第2の実施の形態の受信回路を詳細に説明する。図3及び図4は、本発明の第2の実施の形態の受信回路及びその動作に係わる図である。図3は本発明の第2の実施の形態の受信回路の構造を示し、図4は本発明の第2の実施の形態の受信回路の動作のタイミングチャートを示している。
【0034】初めに、本発明の第2の実施の形態の受信回路の構成及び各構成の動作を説明する。本発明の第2の実施の形態の受信回路は、図3に示すように、復調部101と、第1の記憶部301と、第2の記憶部302と、制御部310とにより構成されている。
【0035】制御部310は、同期パターン検出部111と、計数部112と、第1のタイミング生成部311と、第2のタイミング生成部312とにより構成されている。
【0036】第1のタイミング生成部311は、同期パターン検出部111において検出された検出信号DETに基づいて、タイミング信号を生成及び出力している。
【0037】第2のタイミング生成部312は、複数の設定値を格納している記憶部と、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較を行う比較部とを有している。第2のタイミング生成部312は、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較結果に基づき、タイミング信号を生成及び出力している。ここで、タイミング信号は、第1の記憶部301が復調データRDの格納を行う第1のタイミング信号SCK3(第1の受信用データシフトクロックSCK3)と、第1の記憶部301が格納している復調データRDの出力を行う第2のタイミング信号SCK4(第1の出力用データシフトクロックSCK4)と、第2の記憶部302が復調データRDの格納を行う第3のタイミング信号SCK5(第2の受信用データシフトクロックSCK5)と、第2の記憶部302が格納している復調データRDの出力を行う第4のタイミング信号SCK6(第2の出力用データシフトクロックSCK6)との総称である。ここで、図4を用いて、第2のタイミング生成部312の有する複数の設定値について説明する。第1の設定値aは、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報(データ部に格納されているデータと等価なデータが格納されている場合はそのデータ)と同期情報との格納を開始するタイミングを示している。第2の設定値bは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期情報との出力を開始するタイミングを示している。第3の値cは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期情報との出力を終了するタイミングを示している。ここで、第2のタイミング生成部312は、検出信号DETを入力すると、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期情報との格納を終了する。なお、設定値の数は、3つに限定されるものではなく、第2のタイミング生成部312の構成により増減することは言うまでもない。
【0038】第1及び第2の記憶部301、302は、例えばシフトレジスタにより構成されている。第1及び第2の記憶部301、302は、制御部310から出力されるタイミング信号に基づいて、復調データRDを格納若しくは出力している。具体的には、第1の記憶部301は、第1のタイミング信号SCK3を入力している間はバースト信号の復調データRD(データ部に格納されているデータ、誤り訂正符号情報)を格納し、第2のタイミング信号SCK4を入力している間は格納している復調データRDを出力している。また、第2の記憶部302は、第3のタイミング信号SCK5を入力している間はバースト信号の復調データRD(プリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータ、同期情報)を格納し、第4のタイミング信号SCK6を入力している間は格納している復調データRDを出力している。ここで、第1の記憶部301は誤り訂正符号情報を格納及び出力するように設定され、第2の記憶部302は同期情報を格納及び出力するように設定されているが、受信回路の使用者の仕様に応じて、格納しないように設定できることは言うまでもない。
【0039】次に、図4を用いて、本発明の第2の実施の形態の受信回路の動作を説明する。本発明の第2の実施の形態の受信回路は、時刻T1、T2、T3、...において、バースト信号を受信している。ここで、受信回路は、時刻T1のバースト信号を受信したときには先のバースト信号において同期情報が検出されてなく、時刻T1のバースト信号において同期情報が検出されたものとする。
【0040】第1のタイミング生成部311は、検出信号DETを入力すると、第1のタイミング信号SCK3を所定時間出力する。そして、第1のタイミング生成部311は、第1のタイミング信号SCK3の出力を終了すると、第2のタイミング信号SCK4を所定時間出力する。
【0041】第2のタイミング生成部312は、入力したカウント値が第1の設定値aと等しいとき第3のタイミング信号SCK5の出力を開始し、検出信号DETを入力すると第3のタイミング信号SCK5の出力を終了する。また、第2のタイミング生成部312は、入力したカウント値が第2の設定値bと等しいとき第4のタイミング信号SCK6の出力を開始し、入力したカウント値が第3の設定値cと等しいとき第4のタイミング信号SCK6の出力を終了する。
【0042】第1の記憶部301は、検出信号DETにより生成された第1のタイミング信号SCK3を入力している間、復調データRD(再生された時刻T1のバースト信号)のデータ部703に格納されているデータ(以下、データ703)とCRCデータ部704に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報704)とを格納する。そして、第1の記憶部301は、第2のタイミング信号SCK4を入力している間、格納しているデータ703と誤り訂正符号情報704とを出力する。
【0043】また、第1の記憶部301は、検出信号DETにより生成された第1のタイミング信号SCK3を入力している間、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のデータ部713に格納されているデータ(以下、データ713)とCRCデータ部714に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報714)とを格納する。そして、第1の記憶部301は、第2のタイミング信号SCK4を入力している間、格納しているデータ713と誤り訂正符号情報714とを出力する。以降、第1の記憶部301は、同様な動作を行う。このように、第1の記憶部301は、検出信号DETの検出に基づいて、データ部に格納されているデータと誤り訂正符号情報とを格納若しくは出力する。
【0044】また、第2の記憶部302は、第1の設定値aにより生成された第3のタイミング信号SCK5を入力すると、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のプリアンブル部711に格納されている位相情報若しくはデータ(以下、データ711)と同期パターン部712に格納されている同期情報(以下、同期情報712)との格納を開始する。そして、第2の記憶部302は、検出信号DETにより生成された第3のタイミング信号SCK5を入力すると、データ711と同期情報712との格納を終了する。
【0045】また、第2の記憶部302は、第1の設定値aにより生成された第3のタイミング信号SCK5を入力すると、復調データRD(再生された時刻T3のバースト信号)のプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期パターン部に格納されている同期情報との格納を開始する。以降、第2の記憶部302は、同様な動作を行う。このように、第2の記憶部302は、設定値aに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を開始し、検出信号DETに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を終了する。また、第2の記憶部302は、設定値bに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を開始し、設定値cに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を終了する。
【0046】本発明の第2の実施の形態の受信回路によれば、本発明の第1の実施の形態の受信回路において得られる効果(1)及び(2)に加え、以下の効果を奏する。
(4)本発明の第2の実施の形態の受信回路は、プリアンブル部に格納されているデータと同期パターン部に格納されている同期情報とを格納・出力する記憶部と、データ部に格納されているデータとCRCデータ部に格納されている誤り符号訂正情報とを格納・出力する記憶部とを分割している。そのため、一方の記憶部においてデータ等を格納している間に他方の記憶部においてデータ等を出力することができる。いわゆる並列処理が可能となる。よって、データ等の格納及び出力に要する時間を分散でき、高速処理を実現することができる。
【0047】(第3の実施の形態)以下、図面を用いて、本発明の第3の実施の形態の受信回路を詳細に説明する。図5及び図6は、本発明の第3の実施の形態の受信回路及びその動作に係わる図である。図5は本発明の第3の実施の形態の受信回路の構造を示し、図6は本発明の第3の実施の形態の受信回路の動作のタイミングチャートを示している。
【0048】初めに、本発明の第3の実施の形態の受信回路の構成及び各構成の動作を説明する。本発明の第3の実施の形態の受信回路は、図5に示すように、復調部101と、第1の記憶部501と、第2の記憶部502と、制御部510とにより構成されている。
【0049】制御部310は、同期パターン検出部111と、計数部112と、第1のタイミング生成部511と、第2のタイミング生成部512とにより構成されている。
【0050】第1及び第2のタイミング生成部511、512は、複数の設定値を格納している記憶部と、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較を行う比較部とを有している。第1及び第2のタイミング生成部511、512は、格納している設定値と入力するカウント値COUNTとの比較結果に基づき、タイミング信号を生成及び出力している。ここで、タイミング信号は、第1の記憶部501が復調データRDの格納を行う第1のタイミング信号SCK7(第1の受信用データシフトクロックSCK7)と、第1の記憶部501が格納している復調データRDの出力を行う第2のタイミング信号SCK8(第1の出力用データシフトクロックSCK8)と、第2の記憶部502が復調データRDの格納を行う第3のタイミング信号SCK9(第2の受信用データシフトクロックSCK9)と、第2の記憶部502が格納している復調データRDの出力を行う第4のタイミング信号SCK10(第2の出力用データシフトクロックSCK10)との総称である。
【0051】ここで、図6を用いて、第1のタイミング生成部511の有する複数の設定値について説明する。第1の設定値aは、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報(データ部に格納されているデータと等価なデータが格納されている場合はそのデータ)と、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報との格納を開始するタイミングを示している。第2の設定値cは、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報との格納を終了するタイミングを示している。第3の設定値dは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報と、データ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報との出力を開始するタイミングを示している。第4の設定値eは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのデータ部に格納されているデータと、誤り訂正符号情報との出力を終了するタイミングを示している。なお、第1のタイミング生成部511は、同期パターン検出部111において検出された検出信号DETに基づいても、タイミング信号を生成及び出力している。ここで、設定値の数は、4つに限定されるものではなく、第1のタイミング生成部511の構成により増減することは言うまでもない。
【0052】次に、第2のタイミング生成部512の有する複数の設定値について説明する。第1の設定値aは、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報(データ部に格納されているデータと等価なデータが格納されている場合はそのデータ)と、同期情報との格納を開始するタイミングを示している。第5の設定値bは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報との出力を開始するタイミングを示している。第3の設定値dは、格納している次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと、同期情報との出力を終了するタイミングを示している。ここで、第2のタイミング生成部512は、検出信号DETを入力すると、次に受信するバースト信号の復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期情報との格納を終了する。なお、設定値の数は、3つに限定されるものではなく、第2のタイミング生成部512の構成により増減することは言うまでもない。
【0053】第1及び第2の記憶部501、502は、例えばシフトレジスタにより構成されている。第1及び第2の記憶部501、502は、制御部510から出力されるタイミング信号に基づいて、復調データRDを格納若しくは出力している。具体的には、第1の記憶部501は、第1のタイミング信号SCK7を入力している間はバースト信号の復調データRD(プリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータ、同期情報、データ部に格納されているデータ、誤り訂正符号情報)を格納し、第2のタイミング信号SCK8を入力している間は格納している復調データRD(データ部に格納されているデータ、誤り訂正符号情報)を出力している。ここで、第1の記憶部501は、復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータと同期情報とデータ部に格納されているデータと誤り訂正符号情報とを格納しているが、データ部に格納されているデータ及び誤り訂正符号情報を出力している。なぜなら、第2の記憶部502が復調データRDのプリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータ及び同期情報を格納し、出力しているからである。しかし、使用者の仕様に応じて、格納しているすべての復調データRDを出力するようにしても良い。また、第2の記憶部502は、第3のタイミング信号SCK9を入力している間はバースト信号の復調データRD(プリアンブル部に格納されている位相情報若しくはデータ、同期情報)を格納し、第4のタイミング信号SCK10を入力している間は格納している復調データRDを出力している。ここで、第1の記憶部501は同期情報及び誤り訂正符号情報を格納及び出力するように設定され、第2の記憶部502は同期情報を格納及び出力するように設定されているが、受信回路の使用者の仕様に応じて、格納しないように設定できることは言うまでもない。
【0054】次に、図6を用いて、本発明の第3の実施の形態の受信回路の動作を説明する。本発明の第3の実施の形態の受信回路は、時刻T1、T2、T3、...において、バースト信号を受信している。ここで、受信回路は、時刻T1のバースト信号を受信したときには先のバースト信号において同期情報が検出されてなく、時刻T1のバースト信号において同期情報が検出されたものとする。
【0055】第1のタイミング生成部511は、時刻T1のバースト信号において、検出信号DETを入力すると、第1のタイミング信号SCK7を所定時間出力する。そして、第1のタイミング生成部511は、時刻T2以降のバースト信号において、第1のタイミング信号SCK7の出力を終了すると、第2のタイミング信号SCK8を所定時間出力する。また、第1のタイミング生成部511は、入力したカウント値が第1の設定値aと等しいとき第1のタイミング信号SCK7の出力を開始し、入力したカウント値が第2の設定値cと等しいとき第1のタイミング信号SCK7の出力を終了する。また第1のタイミング生成部511は、入力したカウント値が第3の設定値dと等しいとき第2のタイミング信号SCK8の出力を開始し、入力したカウント値が第4の設定値eと等しいとき第2のタイミング信号SCK8の出力を終了する。
【0056】第2のタイミング生成部512は、入力したカウント値が第1の設定値aと等しいとき第3のタイミング信号SCK9の出力を開始し、検出信号DETを入力すると第3のタイミング信号SCK9の出力を終了する。また、第2のタイミング生成部512は、入力したカウント値が第5の設定値bと等しいとき第4のタイミング信号SCK10の出力を開始し、入力したカウント値が第3の設定値dと等しいとき第4のタイミング信号SCK10の出力を終了する。
【0057】第1の記憶部501は、時刻T1のバースト信号において、検出信号DETにより生成された第1のタイミング信号SCK7を入力している間、復調データRD(再生された時刻T1のバースト信号)のデータ部703に格納されているデータ(以下、データ703)とCRCデータ部704に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報704)とを格納する。そして、第1の記憶部501は、第2のタイミング信号SCK8を入力している間、格納しているデータ703と誤り訂正符号情報704とを出力する。
【0058】また、第1の記憶部501は、第1の設定値aにより生成された第1のタイミング信号SCK7を入力すると、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のプリアンブル部711に格納されている位相情報若しくはデータ(以下、データ711)と、同期パターン部712に格納されている同期情報(以下、同期情報712)と、データ部713に格納されているデータ(以下、データ713)とCRCデータ部714に格納されている誤り訂正符号情報(以下、誤り訂正符号情報714)との格納を開始する。そして、第1の記憶部501は、第2の設定値cにより生成された第1のタイミング信号SCK7を入力すると、データ711と、同期情報712と、データ713と、誤り訂正符号情報714との格納を終了する。
【0059】また、第1の記憶部501は、第3の設定値dにより生成された第2のタイミング信号SCK8を入力すると、格納しているデータ713と誤り訂正符号情報714との出力を開始する。そして、第1の記憶部501は、第4の設定値eにより生成された第2のタイミング信号SCK8を入力すると、格納しているデータ713と誤り訂正符号情報714との出力を終了する。以降、第1の記憶部501は、同様な動作を行う。このように、第1の記憶部501は、初めて同期情報を検出したときは、検出信号DETの検出に基づいて、データ部に格納されているデータと誤り訂正符号情報とを格納若しくは出力する。そして、第1の記憶部501は、一旦同期情報を検出した後は、設定値aに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を開始し、設定値cに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を終了する。また、第1の記憶部501は、設定値dに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を開始し、設定値eに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を終了する。
【0060】第2の記憶部502は、第1の設定値aにより生成された第3のタイミング信号SCK9を入力すると、復調データRD(再生された時刻T2のバースト信号)のプリアンブル部711に格納されている位相情報若しくはデータ(以下、データ711)と、同期パターン部712に格納されている同期情報(以下、同期情報712)との格納を開始する。そして、第2の記憶部502は、検出信号DETにより生成された第3のタイミング信号SCK9を入力すると、データ711と同期情報712との格納を終了する。
【0061】また、第2の記憶部502は、第5の設定値bにより生成された第4のタイミング信号SCK10を入力すると、格納しているデータ711と同期情報712との出力を開始する。そして、第2の記憶部502は、第3の設定値dにより生成された第4のタイミング信号SCK10を入力すると、格納しているデータ711と同期情報712との出力を終了する。以降、第2の記憶部502は、同様な動作を行う。このように、第2の記憶部502は、設定値aに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を開始し、検出信号DETに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの格納を終了する。また、第2の記憶部502は、設定値bに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を開始し、設定値dに基づいて生成されたタイミング信号を入力したときは復調データRDの出力を終了する。
【0062】本発明の第3の実施の形態の受信回路によれば、本発明の第1若しくは第2の実施の形態の受信回路において得られる効果(1)〜(4)を奏する。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、受信したバースト信号のデータを出力用データシフトクロックで読み出すように構成したが、格納したレジスタより直接CPUインタフェースなどを使用し読み出すように構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0065】本発明は、プリアンブル部に格納されている情報を格納することができる受信回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の受信回路の構造を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の受信回路の動作示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の受信回路の構造を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の受信回路の動作示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態の受信回路の構造を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の受信回路の動作示すタイミングチャートである。
【図7】バースト信号のフレーム構造を示す図である。
【符号の説明】
201 復調部
202、401、402 記憶部
210、410 制御部
211 同期パターン検出部
212 計数部
213、411、412 タイミング生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 位相情報若しくはデータを格納するプリアンブル部と同期情報を格納する同期パターン部と該データを格納するデータ部とを有するバースト信号の位相を引き込み、前記バースト信号を復調した復調データを出力する復調部と、前記復調データに基づき計数し、タイミング信号を出力する制御部と、前記タイミング信号に基づいて、前記復調データを格納若しくは出力する記憶部とにより構成されることを特徴とする受信回路。
【請求項2】 請求項1記載の受信回路であって、前記制御部は、前記復調データの同期情報を検出し、検出信号を出力する同期パターン検出部と、前記検出信号に基づき計数し、計数値を出力する計数部と、複数の設定値を有し、前記計数値と該設定値とを比較し、比較結果に基づきタイミング信号を生成するタイミング生成部とにより構成されることを特徴とする受信回路。
【請求項3】 請求項2記載の受信回路であって、前記タイミング生成部は、前記比較結果に基づいて第1のタイミング信号と第2のタイミング信号とを生成し、前記記憶部は、前記第1のタイミング信号を入力すると前記復調データを格納し、前記第2のタイミング信号を入力すると格納した該復調データを出力することを特徴とする受信回路。
【請求項4】 請求項1記載の受信回路であって、前記制御部は、先に受信したバースト信号を復調した復調データに基づいて前記タイミング信号を出力し、前記記憶部は、前記タイミング信号に基づいて、現在受信しているバースト信号を復調した復調データを格納若しくは出力することを特徴とする受信回路。
【請求項5】 位相情報若しくはデータを格納するプリアンブル部と同期情報を格納する同期パターン部と該データを格納するデータ部とを有するバースト信号の位相を引き込み、前記バースト信号を復調した復調データを出力する復調部と、前記復調データに基づき計数し、タイミング信号を出力する制御部と、前記タイミング信号に基づいて、前記データ部に格納されている復調されたデータを格納若しくは出力する第1の記憶部と、前記タイミング信号に基づいて、前記プリアンブル部に格納されている復調された位相情報若しくはデータを格納若しくは出力する第2の記憶部とにより構成されることを特徴とする受信回路。
【請求項6】 請求項5記載の受信回路であって、前記制御部は、前記復調データの同期情報を検出し、検出信号を出力する同期パターン検出部と、前記検出信号に基づき計数し、計数値を出力する計数部と、前記検出信号に基づきタイミング信号を生成する第1のタイミング生成部と、複数の設定値を有し、前記計数値と該設定値とを比較し、比較結果に基づきタイミング信号を生成する第2のタイミング生成部とにより構成されることを特徴とする受信回路。
【請求項7】 請求項6記載の受信回路であって、前記第2のタイミング生成部は、前記検出信号に基づいてタイミング信号を生成することを特徴とする受信回路。
【請求項8】 請求項6記載の受信回路であって、前記第1のタイミング生成部は、前記検出信号に基づいて第1のタイミング信号と第2のタイミング信号とを生成し、前記第2のタイミング生成部は、前記比較結果に基づいて第3のタイミング信号と第4のタイミング信号とを生成し、前記第1の記憶部は、前記第1のタイミング信号を入力すると前記復調データを格納し、前記第2のタイミング信号を入力すると格納した該復調データを出力し、前記第2の記憶部は、前記第3のタイミング信号を入力すると前記復調データを格納し、前記第4のタイミング信号を入力すると格納した該復調データを出力することを特徴とする受信回路。
【請求項9】 請求項6記載の受信回路であって、第1のタイミング生成部は、複数の設定値を有し、前記計数値と該設定値とを比較し、比較結果に基づきタイミング信号を生成することを特徴とする受信回路。
【請求項10】 位相情報若しくはデータを格納しているプリアンブル部と、同期情報を格納している同期パターン部と、該データを格納しているデータ部とを有するバースト信号を連続して受信し、前記位相情報に基づいて、前記受信したバースト信号の位相の引き込みと該受信したバースト信号の復調を行い、先に受信したバースト信号の復調された同期情報を用いて、次に受信するバースト信号のプリアンブル部に格納されている復調された位相情報若しくはデータを格納する受信方法。
【請求項11】 位相情報若しくはデータを格納するプリアンブル部と同期情報を格納する同期パターン部と該データを格納するデータ部とを有するバースト信号の位相を引き込み、前記バースト信号を復調する復調部と、前記復調された同期情報に基づき計数し、タイミング信号を出力する制御部と、前記タイミング信号に基づいて、前記復調された位相情報若しくはデータを格納若しくは出力する記憶部とにより構成されることを特徴とする受信回路。

【図1】
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【図7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2002−118543(P2002−118543A)
【公開日】平成14年4月19日(2002.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−306102(P2000−306102)
【出願日】平成12年10月5日(2000.10.5)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】