説明

受信装置、および、プログラム

【課題】1チューナの受信装置で高品質の同時受信を実現する。
【解決手段】選局部111はチューナ部130を制御することで、複数のチャンネルを交互に切り替えて選局する。選局された複数のチャンネルのそれぞれについて、受信されたデータがバッファ部150にバッファされる。交互に選局しているため、各データには欠落部分が生じているが、復調部160が復調する際、誤り訂正符号を用いた誤り訂正により欠落データを補完する。複数のチャンネルについてデータが補完されるので、品質を落とすことなく同時受信をおこなうことができる。これにより、タイムラグを生じさせずにチャンネル切替をおこなうことができる他、1チューナの受信装置において裏番組録画をおこなうことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置、および、プログラムに関し、特に、デジタル放送の受信に好適な受信装置、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話のような小型の端末装置でもデジタルテレビ放送の受信が可能となってきているが、視聴中の番組とは別の裏番組を同時に録画したいという要求は小型の端末装置であっても変わらずある。この要求に応えるために複数のチューナを搭載すると、端末装置が大型化してしまいコストも上がってしまう。
【0003】
このため、1つのチューナのみで複数の番組を受信し、一方を表示しつつ他方を録画する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−352695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、1つのチューナで複数のチャンネルの放送を切り替えて受信するため、受信していない間の映像は存在しないことになる。すなわち、受信していない間の映像は間引かれて処理されるので、通常よりも画質の劣る映像しか取得できないという問題がある。
【0006】
また、デジタル放送の場合、受信した放送波のデコード動作が必要となるため、チャンネルを切り替えた際の画面表示にタイムラグが生じることがあり、ユーザにとってのストレスとなることがあった。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、デジタル放送を視聴する際の利便性を向上させる受信装置、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる受信装置は、
デジタル放送を受信する受信装置であって、
複数の異なるチャンネルを交互に切り替えて選局する選局手段と、
前記選局手段によって切り替えられる複数のチャンネルそれぞれについて受信したデータの欠落を誤り訂正によって補完する補完手段と、
前記選局手段が選局したチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
上記受信装置は、
前記誤り訂正に用いられるパラメータに基づいて、前記選局手段が切り替えるチャンネルの数を決定するチャンネル数決定手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記選局手段は、前記チャンネル数決定手段が決定したチャンネル数のチャンネルを交互に切り替えて選局することが望ましい。
【0010】
この場合、
前記チャンネル数決定手段は、受信可能なチャンネルで放送されている番組の種類に基づいて、前記選局手段が切り替えるチャンネルの数を決定してもよい。
【0011】
また、
前記選局手段は、受信可能なチャンネルで放送されている番組の種類に基づいて、チャンネルの切替タイミングを変更してもよい。
【0012】
上記受信装置は、
前記選局手段が選局したチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを記録する記録手段をさらに備えていることが望ましい。
【0013】
この場合、
前記記録手段は、前記出力手段が出力しているチャンネル以外のチャンネルについて補完されたデータを記録してもよい。
【0014】
上記受信装置において、
前記選局手段は、視聴対象となっているチャンネルと、当該視聴対象チャンネルに隣接するチャンネルを交互に切り替えて選局することが望ましい。
【0015】
上記受信装置において、
前記出力手段は、受信した画像を表示する表示手段を含み、この場合、
前記出力手段は、前記選局手段が切り替えて選局するチャンネルの数で前記表示手段の画面を分割し、前記各チャンネルで放送されている映像を、前記分割した画面のそれぞれに表示させることが望ましい。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
デジタル放送を受信する受信装置を制御するコンピュータに、
複数の異なるチャンネルを交互に切り替えて選局させる機能と、
前記切り替えられる複数のチャンネルそれぞれについて受信したデータの欠落を誤り訂正によって補完させる機能と、
前記選局されたチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを出力させる機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、デジタル放送を視聴する際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態にかかる受信装置の構造を示すブロック図である。
【図2】図1に示した制御部によって実現される機能を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態1で実行される「放送受信処理」を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示した「放送受信処理」において実行される「隣接チャンネル受信処理」を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態1におけるチャンネル切替を説明するための図であり、(a)は、「放送受信処理」において2チャンネル分の同時受信をおこなう際のチャンネル切替タイミングの例を示し、(b)は、「隣接チャンネル受信処理」において3チャンネル分の同時受信をおこなう際のチャンネル切替タイミングの例を示す。
【図6】本発明の実施形態2で実行される「放送受信録画処理」を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明にかかる受信装置の例を以下に説明する。本実施形態にかかる受信装置100は、例えば、携帯型のテレビジョン放送受信装置であり、地上デジタルテレビ放送などのデジタル放送を受信して出力する。本実施形態では、受信装置100によって、地上デジタルテレビ放送である1セグメント放送(いわゆる、ワンセグ放送)が受信されるものとする。
【0020】
この場合、受信装置100は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式で変調された放送電波の受信をおこなう。放送される映像・音声・データは符号化されて伝送されるが、このときに所定の訂正符号を用いた誤り訂正がかけられているものとする。本実施形態では、例えば、リードソロモン(RS)符号を外符号とした外符号誤り訂正と、畳み込み符号を内符号とした内符号誤り訂正がかけられているものとする。
【0021】
本実施形態にかかる受信装置100を、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる受信装置100の概略構成を示すブロック図である。図示するように、受信装置100は、制御部110、操作部120、チューナ部130、ADC140、バッファ部150、復調部160、デコード部170、出力部180、記憶部190、などから構成される。
【0022】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成され、所定の動作プログラムを実行することで受信装置100の各部を制御する。すなわち、受信装置100の各構成は制御部110によって制御されるとともに、各構成間の情報伝達などは制御部110を介しておこなわれる。
【0023】
操作部120は、受信装置100の外面上に構成されたボタンやキーなどから構成され、受信装置100のユーザによって操作される。操作部120は、各ボタンやキーなどと接続された入力回路などを備え、ユーザの操作に応じた入力信号を生成して制御部110に入力する。本実施形態では、少なくとも、ユーザが所望する放送チャンネルの選局に用いられるボタンやキーなどが含まれるものとし、例えば、受信チャンネルを連続的に切り替えるためのアップダウンキーなどが含まれているものとする。
【0024】
チューナ部130は、例えば、Low−IF(Low-Intermediate Frequency)方式のチューナ回路などから構成され、アンテナ131が受信した高周波(RF)の放送波を中間周波数(IF)に変換するとともに、指定されたチャンネルの選局をおこなう。本実施形態にかかるチューナ部130は、既知のデジタル放送用チューナ回路などによって実現されるものであり、1チャンネル分の受信が可能なチューナ回路を1つ備えたものとする。なお、本実施形態にかかるチューナ部130は、制御部110からの制御によって受信チャンネルの切替がおこなわれるものとする。
【0025】
ADC140は、アナログ−デジタル変換器(Analog-Digital Converter:ADC)であり、チューナ部130から出力されるアナログIF信号をデジタルデータ(OFDM信号)に変換する。
【0026】
バッファ部150は、半導体記憶装置などから構成されたバッファメモリであり、ADC140が変換したデジタルデータなどをバッファリングする。
【0027】
復調部160は、放送波の変調方式に応じた復調回路などから構成され、ADC140によって変換されたデジタルデータの復調をおこなう。本実施形態では、OFDM方式によって変調されたデジタルデータを復調することで、受信したチャンネルで放送されているコンテンツを示すTS(Transport Stream:トランスポートストリーム)信号を出力する。
【0028】
この場合、復調部160は、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)、波形等化、周波数デインタリーブ、時間デインタリーブ、デマッピング、ビットデインタリーブ、ビタビ復号、バイトデインタリーブ、エネルギー拡散、TS復号、RS復号、などの処理を順次おこなうことでTS信号に復調する。
【0029】
ここで、ビットデインタリーブは、畳み込み符号の訂正能力を高めるために施されたビットインタリーブの逆処理であり、ビットデインタリーブ後のビタビ復号によって、畳み込み符号による誤り訂正がおこなわれる。また、バイトデインタリーブは、RS符号の訂正能力を高めるために施されたバイトインタリーブの逆処理であり、バイトデインタリーブ後のRS復号によって、RS符号による誤り訂正がおこなわれる。
【0030】
なお、復調部160によって復調されたTS信号は、バッファ部150にバッファリングされるものとする。
【0031】
デコード部170は、TSデコーダ回路、音声デコーダ回路、画像デコーダ回路、などから構成され、復調部160によって復調されたTS信号から音声データや画像データを取り出すとともに、これらに施されている圧縮符号化方式(例えば、MPEG-2 AAC(音声)やH.264/AVC(画像)、など)に応じたデコード処理をおこなうことで、受信チャンネルについての画像信号や音声信号を出力する。
【0032】
出力部180は、例えば、DAC(Digital-Analog Converter:デジタル−アナログ変換器)、表示装置(例えば、液晶表示装置など)、音声出力装置(例えば、スピーカなど)、などから構成され、デコード部170から出力された画像信号や音声信号に基づいた再生出力動作をおこなう。
【0033】
記憶部190は、例えば、フラシュメモリなどの記憶装置から構成され、制御部110が実行する動作プログラムを格納する他、本発明を実現するために必要な種々のデータを格納する。
【0034】
また、本実施形態にかかる受信装置100は、受信した放送の録画機能を有しているものとし、録画対象となった放送番組のデータは記憶部190に格納される。この場合、復調部160によって復調されたTS信号が記憶部190に記録されるものとする。なお、記憶部190には、例えば、メモリカードなどのような着脱可能な記憶媒体が含まれていてもよい。
【0035】
上述したように、本実施形態にかかる受信装置100のチューナ部130は、1つのチャンネルを受信可能なチューナ回路を1つ備える構成(1チューナ)であるが、本実施形態では、このようなチューナ構成において複数チャンネルの同時受信をおこなう。この動作は、制御部110が各部を制御することで実現される。
【0036】
この場合に制御部110で実現される機能を図2に示す。図2は、制御部110がプログラムを実行することで実現される機能を示す機能ブロック図である。図示するように、制御部110は、選局部111、同時受信処理部112、出力制御部113、などとして機能する。
【0037】
選局部111は、操作部120からの入力信号に基づいて、ユーザが所望するチャンネルが選局されるようチューナ部130を制御する他、複数チャンネルを同時受信する際には、複数のチャンネルを交互に切り替えるようチューナ部130を制御する。
【0038】
同時受信処理部112は、複数のチャンネルを同時受信する際に、受信状況に応じて、同時受信可能なチャンネル数を決定する他、選局部111によるチャンネル切替時間などを決定し、これらの決定事項に基づいて、復調部160の動作を制御する。
【0039】
出力制御部113は、同時受信処理部112の制御によって復調部160が復調した信号の出力を制御する。この場合、出力制御部113は、ユーザによって指定されているチャンネルの画像や音声が出力されるよう出力部180を制御する他、録画対象となっているチャンネルのTS信号を記憶部190に格納する動作などをおこなう。
【0040】
本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することで上記各機能が論理的に実現されるものとするが、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって上記各機能が実現されてもよい。
【0041】
このような受信装置100によって実行される動作を以下に説明する。
【0042】
(実施形態1)
まず、ユーザが受信装置100でテレビ放送を視聴する際に実行される「放送受信処理」を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。この「放送受信処理」は、受信装置100の電源が投入されたことなどを契機に開始される。
【0043】
処理が開始されると、選局部111はまず、デジタル放送受信における一般的な初期化動作であるチャンネルスキャンをおこなう(ステップS101)。ここでは、選局部111がチューナ部130を制御することで、受信チャンネルを順次変えながら受信することで、受信装置100の現在位置において受信可能なチャンネルを走査(スキャン)する。このスキャン動作により、選局部111はチャンネルリストを作成し、記憶部190に格納する。
【0044】
ここで、選局部111は、スキャン時のチャンネル切替の際に、チャンネル切替にかかるタイムラグの計測をおこなう(ステップS102)。このタイムラグは、受信可能であることが確認できたチャンネルから次のチャンネルに切り替えた際に、切り替え後のチャンネルについて受信可能であることが確認できるまでの時間とする。
【0045】
選局部111によるスキャン動作によって各チャンネルの受信動作がおこなわれるが、このときの復調動作に基づき、同時受信処理部112は、受信可能な放送波についての誤り訂正パラメータなどを検出する。そして、同時受信処理部112は、検出した誤り訂正パラメータに基づいて、誤り訂正可能なデータ量を判別する(ステップS103)。ここでは、どの程度までのデータ量が欠落しても誤り訂正できるか判別する。
【0046】
誤り訂正可能なデータ量(以下、「許容欠落データ量」とする)を判別すると、同時受信処理部112は、判別した許容欠落データ量に基づき、放送電波の受信・復調において当該データ量に相当する時間を決定する。すなわち、当該時間の分データを受信しなくても誤り訂正できることを意味する。よって、同時受信処理部112は、このような時間(以下、「許容不受信時間(T)」もしくは「時間(T)」とする)を決定する(ステップS104)。
【0047】
許容不受信時間(T)を決定すると、同時受信処理部112は、許容欠落データ量や許容不受信時間に基づいて、同時に受信できるチャンネルの数(n)を決定する(ステップS105)。ここで、本実施形態における「同時受信」とは、1チューナにおいて複数のチャンネルを一定時間毎に交互に切り替え、それぞれのチャンネルにおいて受信していない時間のデータを誤り訂正で補完することにより、複数チャンネルのデータを取得するものである。
【0048】
この場合において、同時に受信できるチャンネルの数を、そのときの誤り訂正パラメータなどから判別された許容欠落データ量などから決定する。ここでは、例えば、データの2/3が欠落しても誤り訂正によって復調できるのであれば、2チャンネル分を同時受信できるものと想定する。本実施形態では、少なくとも2チャンネル分の同時受信ができることを前提条件とする。よって、例えば、誤り訂正符号の符号化率や拘束長の違いなどのような誤り訂正の能力にかかるパラメータ設定によっては、3チャンネル以上を同時受信できる場合も想定できる。
【0049】
同時受信チャンネル数(n)を決定すると、同時受信処理部112は、その旨を選局部111に通知するとともに、決定した同時受信チャンネル数(n)が2であるか3以上であるかを判別する(ステップS106)。
【0050】
ここで、ステップS103で判別した許容欠落データ量、ステップS104で決定した許容不受信時間(T)、ステップS105で決定した同時受信チャンネル数(n)などは記憶部190に記録されるものとする。
【0051】
以下、同時受信チャンネル数(n)が2である場合(ステップS106:Yes)の処理を説明する。この場合、選局部111は、同時受信処理部112からの通知に応じて、視聴対象チャンネルを選局する動作をおこなう(ステップS107)。ここでは、例えば、ユーザが操作部120を操作することで指定したチャンネルや前回の終了時に設定されていたチャンネルなどを視聴対象チャンネルとする。
【0052】
この場合、選局部111がチューナ部130を制御することで、視聴対象チャンネルが選局される。そして、復調部160による受信信号の復調の後、デコード部170がデコードすることで出力部180から映像や音声が出力される(ステップS108)。
【0053】
ユーザは出力された映像や音声を視聴するが、操作部120を操作することによるチャンネル切替をおこなわなければ、所定の終了イベント(例えば、受信装置100の電源オフなど)が発生するまで、同チャンネルについての受信、復調、デコード、出力の各動作が継続される(ステップS109:No、ステップS113:No)。
【0054】
一方、当初の視聴対象チャンネルから他のチャンネルへの切替操作がおこなわれた場合(ステップS109:Yes)、選局部111は、操作部120からの入力信号に基づいて切替後のチャンネルを判別する。そして、チューナ部130を制御し、切替後のチャンネルと切替前のチャンネルとを、図5(a)に示すように、ステップS104で決定した許容不受信時間(T)毎に交互に選局させる(ステップS110)。
【0055】
この場合、チューナ部130が受信し、ADC140によって変換されたデジタルデータ(OFDM信号)は、チャンネル単位でバッファ部150にバッファされる(ステップS111)。
【0056】
この場合、復調部160は、バッファされた2チャンネル分のOFDM信号のそれぞれを復調するが、許容不受信時間(T)毎に交互に選局されているため、それぞれのチャンネルについて時間(T)分のデータ欠落が生じている。同時受信処理部112は、復調部160を制御し、各チャンネルのデータを誤り訂正することで、不受信分のデータを補完させる(ステップS112)。
【0057】
この場合、出力制御部113は、切替後のチャンネルについて復調・補完したデータをデコード部170に出力するよう復調部160を制御する。これにより、ユーザが指定した切替後のチャンネル(新たな「視聴対象チャンネル」)についての映像や音声が出力部180から出力される(ステップS113:No、ステップS108)。
【0058】
このとき、切替前のチャンネルについてのデータも復調・補完されてバッファ部150にバッファされているので、切替前のチャンネル(当初の「視聴対象チャンネル」)に再度切り替えられた場合、デコード部170に出力するデータを切り替えることで、当該チャンネルの映像や音声がタイムラグなしに出力されることになる。
【0059】
このように、同時に受信可能なチャンネル数(n)が2である場合は、チャンネル切替が生じた際に、切替前後のチャンネル(2チャンネル)について、誤り訂正を利用した擬似的な同時受信をおこなう。これにより、例えば、いわゆるザッピングと呼ばれるチャンネルを切り替えながら視聴する場合において、切り替えたチャンネルから前のチャンネルに戻る場合、あるいは、操作部120に「前選局」のような、切替直前に視聴していたチャンネルへの切替をおこなうキーが備えられており、この「前選局」キーが操作された場合、などにおいて、タイムラグを生じさせずにチャンネル切替をおこなうことができる。
【0060】
次に、同時に受信できるチャンネル数が3以上である場合(ステップS106:No)の動作例を説明する。ここでは、同時受信チャンネル数(n)が3である場合を想定し、視聴対象チャンネルと視聴対象チャンネルの前後に隣接するチャンネルの3チャンネル分を同時受信することで、アップダウンキーによるチャンネル切替をタイムラグなしにおこなう。このような動作を実現するための「隣接チャンネル受信処理」が、制御部110によって実行される(ステップS120)。この「隣接チャンネル受信処理」を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0061】
ここでは、視聴対象チャンネルを「CH1」とし、CH1の前後に隣接する2チャンネルをそれぞれ「CH0」および「CH2」とする。この場合において、CH0はCH1の直前のチャンネルを示し、CH2はCH1の直後のチャンネルを示すものとするが、チャンネルリストにおけるCH1のチャンネル番号が最小である場合には、CH0はチャンネルリストにおけるチャンネル番号が最大となっているチャンネルとなる。
【0062】
処理が開始されると、選局部111は、チューナ部130を制御し、現在の視聴対象チャンネルであるCH1を選局させる(ステップS121)。この場合、選局部111は、CH1の受信動作を、許容不受信時間(T)の1/2(時間(T/2))おこなう。これにより、CH1について、時間(T/2)分の受信データがバッファ部150にバッファされる(ステップS122)。
【0063】
そして、CH1の受信について時間(T/2)経過すると(ステップS123:Yes)、選局部111は、チューナ部130を制御し、CH1の一方に隣接しているCH0に選局を切り替える(ステップS124)。この場合も、選局部111は、CH0の受信動作を時間(T/2)おこなう。これにより、CH0についても、時間(T/2)分の受信データがバッファ部150にバッファされる(ステップ125)。
【0064】
CH0の受信について時間(T/2)経過すると(ステップS126:Yes)、選局部111は、チューナ部130を制御し、CH1の他方に隣接しているCH2に選局を切り替える(ステップS127)。ここでもCH2の受信動作を時間(T/2)おこなうことで、CH2についての時間(T/2)分の受信データがバッファ部150にバッファされる(ステップS128)。
【0065】
CH2の受信について時間(T/2)経過すると(ステップS129:Yes)、所定の終了イベントが発生するまで(ステップS132:No)、ステップS121〜ステップS129の動作が繰り返しおこなわれる。すなわち、同時受信チャンネル数が3である場合、視聴対象チャンネルを除いたチャンネル数(m)が2(すなわち、m=n−1)ということになる。この場合、図5(b)に示すような「CH1→CH0→CH2→CH1→…」という順序で切り替えながら受信する際、時間(T/m)毎に切り替えることで、各チャンネルにおける不受信時間がTとなる。
【0066】
このような動作により、バッファ部150には、各チャンネルについてのデータがバッファされるが、それぞれのデータには不受信期間に相当するデータの欠落がある。上述したように、各チャンネルでの不受信時間は、許容不受信時間(T)となっているので、誤り訂正をおこなうことができる。
【0067】
同時受信処理部112は、復調部160を制御することで、バッファ部150にバッファされている各チャンネルのデータについて誤り訂正による補完をおこなう(ステップS130)。
【0068】
そして、出力制御部113が復調部160を制御し、復調・補完されたデータのうち、現在視聴対象チャンネルとなっているCH1についてのデータをデコード部170に出力させることで、CH1についての映像や音声が出力部180から出力されることになる(ステップS131)。
【0069】
このような動作も所定の終了イベントが発生するまで繰り返しおこなわれる(ステップS132:No)。すなわち、T/2時間毎の選局切替と並行して、誤り訂正による補完が順次おこなわれる。
【0070】
この動作において、ユーザが操作部120のアップダウンキーを操作することでチャンネル切替をおこなうと、CH1からCH0もしくはCH2のいずれかに切り替えられることになる。ここで、CH1を出力している際に、これらの隣接チャンネルについてのデータも復調・補完されているので、どちらのチャンネルに切り替えられたとしても、切替後の出力をタイムラグなしにおこなうことができる。そして、このようなチャンネル切替の後は、切替後のチャンネルをCH1として上述した処理をおこなえば、アップダウンキーが操作された場合におけるチャンネル切替をタイムラグなしにおこなうことができる。
【0071】
以上のような「隣接チャンネル受信処理」は、所定の終了イベント(例えば、受信装置100の電源オフなど)とともに「放送受信処理」(図3)のフローに戻り、そのまま終了する。
【0072】
本実施形態の上記各処理によれば、1チューナの受信装置であっても、デジタル放送でおこなわれている誤り訂正を用いることで、複数のチャンネルについてのデータを、品質を劣化させることなく取得することができる。この場合、複数チャンネルの同時受信を擬似的におこなうことで、チャンネル切替時のタイムラグを減少させることができる。
【0073】
なお、本実施形態において、同時受信チャンネル数(n)が2の場合、切替前後の2チャンネル分の同時受信をおこなうものとしたが、どのチャンネルを同時受信するかはこの例に限られるものではない。例えば、操作部120にテンキーなどのようなチャンネルを直接指定できるキーやボタンが備えられている場合において、このようなキー操作によって切替後のチャンネルが直接指定された場合には、上述したような切替前後の2チャンネルを同時受信するようにすることができる。
【0074】
一方、アップダウンキーによってチャンネル切替がおこなわれた場合は、切替後のチャンネルと、当該切替後のチャンネルに隣接するチャンネルの2チャンネルを同時受信するようにしてもよい。例えば、当初の視聴対象チャンネルがCH1であった場合に、アップダウンキーによりCH1の直後となるCH2に切り替えられた場合には、当該CH2と、CH2の直後となるCH3の2チャンネルを同時受信しておけば、アップダウンキーの操作によってチャンネルを順送りに切り替える場合に、タイムラグのない高速な切替をおこなうことができる。
【0075】
すなわち、チャンネル切替の操作方法を判別し、これに応じて同時受信の対象とするチャンネルを決定することで、タイムラグのない高速チャンネル切替をより効果的におこなうことができる。
【0076】
(実施形態2)
実施形態2では、受信装置100に録画機能を有している場合において、実施形態1で説明した同時受信動作を利用した裏番組録画の動作例を説明する。この場合に実行される「放送受信録画処理」を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。この「放送受信録画処理」は、受信装置100の電源が投入されたことなどを契機に開始される。
【0077】
処理が開始されると、通常の起動時と同様、選局部111がチューナ部130を制御することでチャンネルスキャンがおこなわれ(ステップS201)、チャンネルリストが記憶部190に格納される。
【0078】
次に選局部111は、操作部120からの入力信号などに基づいて、ユーザが視聴を所望するチャンネル(視聴対象チャンネル)が選局されるようチューナ部130を制御する(ステップS202)。
【0079】
選局されたチャンネルのデータは順次チューナ部130で受信され、復調部160による復調の後、デコード部170でデコードされ出力部180から出力される(ステップS203)。
【0080】
ここで、例えば、予約録画の設定時間となったことなどによって録画開始指示がなされると(ステップS204:Yes)、同時受信処理部112は、録画対象となっているチャンネル(録画チャンネル)と、現在視聴対象となっているチャンネル(視聴チャンネル)が異なるか否かを判別する(ステップS205)。
【0081】
ここで、録画チャンネルと視聴チャンネルとが異なる場合(ステップS205:Yes)、同時受信処理部112は、現在受信しているチャンネルの復調動作で得られる誤り訂正パラメータなどに基づいて、誤り訂正可能なデータ量を判別し(ステップS206)、これに基づいて許容不受信時間(T)を決定する(ステップS207)。
【0082】
許容不受信時間(T)を決定すると、同時受信処理部112は、その旨を選局部111に通知する。ここでは、決定された許容不受信時間(T)などが記憶部190に記録されるものとする。選局部111は、同時受信処理部112からの通知に応じて、録画チャンネルと視聴チャンネルを時間(T)毎に交互に選局されるようチューナ部130を制御する(ステップS208)。
【0083】
この場合、録画チャンネルと視聴チャンネルのそれぞれについての受信データがバッファ部150にバッファされるので(ステップS209)、同時受信処理部112は、復調部160を制御し、各チャンネルのデータ欠落を誤り訂正により補完させる(ステップS210)。
【0084】
この場合、出力制御部113は、視聴チャンネルについて復調・補完されたデータがデコード部170に出力されるよう復調部160を制御する。これにより、視聴チャンネルについては、他のチャンネルの録画が開始されても、映像や音声の出力が継続される(ステップS211)。
【0085】
出力制御部113は、このような視聴チャンネルの出力動作と並行して、録画チャンネルについて復調・補完されたデータが記憶部190に保存されるよう復調部160を制御する。これにより、録画チャンネルのコンテンツデータが記憶部190に保存され、録画がおこなわれる(ステップS212)。
【0086】
録画が開始された後は、所定の終了イベント(例えば、録画終了指示の入力など)が発生するまで、ステップS208〜ステップS212の動作が繰り返しおこなわれる(ステップS213:No)。これにより、視聴チャンネルと録画チャンネルとが異なる、いわゆる裏番組録画が1チューナの受信装置100で実現される。
【0087】
なお、録画チャンネルと視聴チャンネルが同一の場合(ステップS205:No)は、ステップS211とステップS212を同時におこなうことで、通常の録画動作となる。この動作も、所定の終了イベントが発生するまで繰り返しおこなわれる(ステップS213:No)。
【0088】
そして、終了イベントの発生とともに本処理を終了するが(ステップS213:Yes)、録画開始指示がなされない場合(ステップS204:No)において、視聴チャンネルの切替がおこなわれた場合には、上記実施形態1で示した「放送受信処理」(図3)が実行されてもよい。
【0089】
以上のように、本実施形態にかかる上記処理により、1チューナの受信装置であっても、いわゆる裏番組録画をおこなうことができる。この場合も、誤り訂正を利用したデータの補完がおこなわれているので、視聴チャンネルおよび録画チャンネルの双方において品質を劣化させることなく、出力および録画することができる。
【0090】
なお、本実施形態では、視聴チャンネルと録画チャンネルの2チャンネルを同時受信する場合を例示したが、同時受信可能なチャンネル数が3以上となる場合は、視聴チャンネル以外の異なる2以上のチャンネルを同時に録画することもできる。
【0091】
(実施形態3)
上記実施形態2では、いずれかのチャンネルを視聴中に他のチャンネルの録画をおこなう例を示したが、同時受信可能なすべてのチャンネルについて復調・補完されたデータを録画するようにしてもよい。
【0092】
すなわち、受信装置100で放送の視聴をおこなっていない場合であっても、複数チャンネルの放送を同時に録画することができる。例えば、あるチャンネルについての予約録画動作中に、他のチャンネルについての予約録画が開始される場合、上記各実施形態で示したような同時受信をおこなうことで、同じ時間帯に放送されている複数の番組を、1チューナの受信装置で録画することができる。
【0093】
(実施形態4)
上記各実施形態では、複数のチャンネルを切り替えて選局する際、一定の時間間隔で切り替えるようにしたが、同時受信するチャンネル毎に切り替えるタイミングを異ならせてもよい。つまり、切替タイミングとなる許容不受信時間(T)は、誤り訂正能力に基づいて許容される欠落データのデータ量から求められるので、チャンネル毎にコンテンツが異なる場合、例えば、映像の動きの大小などによって圧縮率やデータ転送量が異なると、誤り訂正に許容される欠落データ量も異なる。すなわち、受信するコンテンツにかかわらず許容不受信時間(T)を一定にしてしまうと、適切な補完がおこなえない場合がある。
【0094】
よって、同時受信対象とする複数のチャンネルが決定した場合に、各チャンネルでそのとき放送されているコンテンツに応じて、許容不受信時間(T)をチャンネル毎に設定することで、より適切な補完をおこなうことができる。この場合、チャンネルスキャン時に取得される番組表に基づいて、受信対象チャンネルのそれぞれで放送されているコンテンツの種類を判別し、コンテンツの種類に応じて許容不受信時間(T)を設定すればよい。ここでは、画像の動きの激しさを示す指標を番組のジャンル(例えば、スポーツ、ニュース、ドラマ、アニメ、など)毎に予め規定しておき、記憶部190に格納しておく。そして、番組表から判別される番組内容に応じた指標に基づいて、チャンネル毎に許容不受信時間(T)を設定する。このような動作は、制御部110がチューナ部130や復調部160を制御することで実現できるものである。
【0095】
また、許容不受信時間(T)ではなく、同時受信チャンネル数(n)についても、同様の基準で決定してもよい。つまり、視聴対象チャンネルについての番組内容から当該チャンネルについての許容不受信時間(T)を決定し、一のチャンネルについて決定された許容不受信時間(T)に基づいて、同時に受信できるチャンネルについて割り当て可能な許容不受信時間(T’)を求めることができる。そして、他のチャンネルでそのとき放送されている番組を番組表から特定し、許容不受信時間(T’)で補完可能な番組を放送しているチャンネルを同時受信対象とすれば、視聴対象チャンネルを基準とした適切な同時受信チャンネル数(n)を決定することができる。このような動作も、制御部110がチューナ部130や復調部160を制御することで実現できるものである。
【0096】
(実施形態5)
上記各実施形態では、1つの視聴チャンネルについて出力されるように動作したが、同時受信した複数のチャンネルを視聴チャンネルとして出力してもよい。この場合、出力制御部113の制御により、例えば、同時受信チャンネル数(n)で出力部180の表示装置における画面を分割し、同時受信した各チャンネルの映像を表示出力してもよい。
【0097】
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、1チューナの受信装置における複数チャンネルの同時受信を、受信データの品質を劣化させることなく実現することができる。
【0098】
すなわち、1チューナで複数のチャンネルを交互に受信することで、各チャンネルの受信データに欠落が生じるが、変調時に施されている誤り訂正符号を用いた誤り訂正により欠落部分を補完するので、1チューナであっても、複数のチャンネルのデータを、品質を損なうことなく取得することができる。
【0099】
この場合において、誤り訂正にかかるパラメータなどに基づいて、同時に受信できるチャンネルのチャンネル数を決定するので、放送データのフォーマットや受信装置の処理能力などに応じて、適切に補完可能な範囲で同時受信をおこなうことができる。
【0100】
また、受信可能な番組の種類に基づいて、同時受信可能なチャンネル数を決定したり、チャンネルの切替タイミングを変更したりすることで、コンテンツによって誤り訂正の処理負荷が異なる場合であっても、適切な補完をおこなうことができる。
【0101】
このように同時受信した複数のチャンネルの少なくとも一について復調・補完されたデータを記録することで、1チューナの受信装置であっても、品質を落とすことなく同一時間帯に放送されている複数の番組を録画することができる。
【0102】
ここで、受信している複数のチャンネルの一を表示出力している場合、当該チャンネル以外のチャンネルを同時受信して記録することで、1チューナの受信装置であっても、品質を落とすことなく裏番組録画をおこなうことができる。
【0103】
また、同時受信対象とするチャンネルを、視聴対象に隣接するチャンネルとすることで、アップダウンキーなどによる連続的なチャンネル切替時におけるタイムラグを減少させることができる。
【0104】
また、表示画面を分割させることにより、同時受信したチャンネルのすべてを表示出力することができ、複数のチャンネルを同時に視聴することができる。
【0105】
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
【0106】
例えば、上記実施形態では、本発明にかかる受信装置を、1セグメント放送を受信する携帯型のデジタルテレビ放送受信機として実現した場合を例示したが、誤り訂正機能のあるデジタル放送を受信するものであれば、種々の形態で実現可能である。例えば、携帯電話などに搭載されている1セグメント放送受信機能に本発明を適用することもできる。あるいは、据え置き型のデジタル放送受信装置に本発明を適用してもよい。
【0107】
なお、本発明は、1チューナの受信装置において、その効果が特に発揮されるものであるが、複数のチューナを備えた受信装置に本発明を適用してもよい。この場合、複数のチューナそれぞれにおいて本発明にかかる動作を実行すれば、チューナの数よりも多いチャンネルを同時に受信することができる。
【0108】
なお、本発明にかかる機能を実現するための構成を予め備えた受信装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の受信装置を本発明にかかる受信装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した制御部110による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の受信装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるよう適用することで、本発明にかかる受信装置として機能させることができる。
【0109】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカードやCD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
【符号の説明】
【0110】
100…受信装置、110…制御部、111…選局部、112…同時受信処理部、113…出力制御部、120…操作部、130…チューナ部、131…アンテナ、140…ADC、150…バッファ部、160…復調部、170…デコード部、180…出力部、190…記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送を受信する受信装置であって、
複数の異なるチャンネルを交互に切り替えて選局する選局手段と、
前記選局手段によって切り替えられる複数のチャンネルそれぞれについて受信したデータの欠落を誤り訂正によって補完する補完手段と、
前記選局手段が選局したチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする受信装置。
【請求項2】
前記誤り訂正に用いられるパラメータに基づいて、前記選局手段が切り替えるチャンネルの数を決定するチャンネル数決定手段をさらに備え、
前記選局手段は、前記チャンネル数決定手段が決定したチャンネル数のチャンネルを交互に切り替えて選局する、
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記チャンネル数決定手段は、受信可能なチャンネルで放送されている番組の種類に基づいて、前記選局手段が切り替えるチャンネルの数を決定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記選局手段は、受信可能なチャンネルで放送されている番組の種類に基づいて、チャンネルの切替タイミングを変更する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項5】
前記選局手段が選局したチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを記録する記録手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項6】
前記記録手段は、前記出力手段が出力しているチャンネル以外のチャンネルについて補完されたデータを記録する、
ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
【請求項7】
前記選局手段は、視聴対象となっているチャンネルと、当該視聴対象チャンネルに隣接するチャンネルを交互に切り替えて選局する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項8】
前記出力手段は、受信した画像を表示する表示手段を含み、
前記出力手段は、前記選局手段が切り替えて選局するチャンネルの数で前記表示手段の画面を分割し、前記各チャンネルで放送されている映像を、前記分割した画面のそれぞれに表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項9】
デジタル放送を受信する受信装置を制御するコンピュータに、
複数の異なるチャンネルを交互に切り替えて選局させる機能と、
前記切り替えられる複数のチャンネルそれぞれについて受信したデータの欠落を誤り訂正によって補完させる機能と、
前記選局されたチャンネルの少なくとも一について補完されたデータを出力させる機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2010−157979(P2010−157979A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−418(P2009−418)
【出願日】平成21年1月5日(2009.1.5)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】