説明

可変吸気装置

【課題】 吸気路上における圧力損失が十分に低減された可変吸気装置を提供する。
【解決手段】 可変吸気装置は、エンジンの燃焼室に向けて空気が流れ、通路上の中間部21rに第1の流線を規定する吸気通路21と、中間部21rに接続され、その接続された他方端26nに第1の流線に交差する方向に延びる第2の流線を規定する短絡通路26と、中間部21rに隣り合って短絡通路26に配置されたバルブ31とを備える。バルブ31は、空気流れを規制する弁体32を有する。バルブ31が短絡通路26から吸気通路21に合流する空気流れを許容する時、弁体32は、第1の流線が延びる矢印101に示す方向と、第2の流線が延びる矢印102に示す方向との間の方向に延在するように位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には、可変吸気装置に関し、より特定的には、バルブの作動により内燃機関の有効吸気路長を切り換える可変吸気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の可変吸気装置に関して、たとえば、特開2002−276380号公報には、V型内燃機関のエンジンルームへの搭載性を向上させることを目的とした可変吸気装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された可変吸気装置には、吸気マニホールドの途中を第1のサージタンクに連通させる短絡通路が設けられている。短絡通路の途中には、通路内を開閉する開閉弁が設けられている。
【0003】
また、特開平10−299594号公報には、流量精度を確保することを目的とした可変吸気バルブの取り付け方法が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された可変吸気バルブは、サージタンク室と吸気管との間を連通させている。可変吸気バルブを構成するバルブボディには、バルブシャフトに連結された板状弁体が回転自在に配設されている。
【特許文献1】特開2002−276380号公報
【特許文献2】特開平10−299594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1および2に開示されているように、可変吸気装置には、サージタンクと吸気通路との間を短絡させる短絡通路が設けられている。短絡通路には、通路内の空気流れを制御するバルブが配置されている。バルブを閉じると短絡通路内の空気流れが遮断され、吸気通路からなる相対的に長い吸気路が形成される。
【0005】
また、バルブを開くと短絡通路内の空気流れが許容され、サージタンクと吸気通路との間が短絡された相対的に短い吸気路が形成される。このとき、バルブを設けた位置での圧力損失を最小にするため、バルブは短絡通路内の空気流れの流線に対して平行に開かれる。しかしながら、短絡通路と吸気通路とが滑らかに接続されていない場合、空気が短絡通路から吸気通路に円滑に合流できなくなる。これにより、空気流れに剥離が生じ、圧力損失が増大するおそれが生じる。
【0006】
そこで、この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、吸気路上における圧力損失が十分に低減された可変吸気装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に従った可変吸気装置は、内燃機関の吸気路長を変化させる可変吸気装置である。可変吸気装置は、内燃機関の燃焼室に向けて空気が流れ、経路上の所定の位置に第1の流線を規定するメイン通路と、所定の位置に接続され、その接続された位置に第1の流線に交差する方向に延びる第2の流線を規定する短絡通路と、所定の位置に隣り合って短絡通路に配置されたバルブとを備える。バルブは、空気流れを規制する弁体を有する。バルブが短絡通路からメイン通路に合流する空気流れを許容する時、弁体は、第1の流線が延びる方向と第2の流線が延びる方向との間の方向に延在するように位置決めされる。
【0008】
このように構成された可変吸気装置によれば、バルブが短絡通路内の空気流れを許容する時、つまりバルブが開かれた時、短絡通路からメイン通路に合流する空気の流れ方向が、第2の流線に沿った方向からバルブの弁体が延在する方向に変化する。この場合、弁体が延在する方向は、第1の流線が延びる方向と第2の流線が延びる方向との間の方向であるため、空気の流れ方向は、第1の流線に沿った方向により近い方向に変化することとなる。このため、空気を、短絡通路からメイン通路により円滑に合流させることができる。これにより、吸気路上における圧力損失を低減させ、内燃機関の性能を向上させることができる。
【0009】
また、バルブは、弁体を回転自在に軸支する弁軸をさらに有する。好ましくは、弁軸は、短絡通路が延びる方向に直交する平面で切断した場合の短絡通路の断面の中心位置に対して、メイン通路における空気流れの上流側にずれた位置に設けられている。
【0010】
このように構成された可変吸気装置によれば、バルブが開かれた時、バルブが設けられた位置を通過する空気の流量を、弁体に対してメイン通路における空気流れの下流側で増大させることができる。これにより、より多くの空気を、短絡通路からメイン通路に円滑に合流させることができ、吸気路上における圧力損失をさらに効果的に低減させることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、この発明に従えば、吸気路上における圧力損失が十分に低減された可変吸気装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における可変吸気装置が設けられた車両用V型多気筒エンジンを示す構成図である。図2は、図1中のエンジンが備えるインテークマニホールドを示す斜視図である。
【0014】
図1および図2を参照して、エンジン10は、燃焼室に連通する吸気ポート50が形成されたシリンダヘッド51と、シリンダヘッド51に取り付けられたインテークマニホールド11とを備える。インテークマニホールド11は、車両前方から取り入れた空気を、エンジン10の各シリンダに分配する役割を果たす。インテークマニホールド11は、外気を取り込むエアインテークと、ホースによって接続されている。エアインテークとインテークマニホールド11との間には、エアクリーナおよびレゾネータが配置されている。
【0015】
インテークマニホールド11には、エアインテークからインテークマニホールド11に供給された空気が流れるサージタンク12が形成されている。サージタンク12は、エンジン10の左右バンクのシリンダ組が複数、並ぶ方向、本実施の形態では、車両の前後方向に延びている。インテークマニホールド11には、吸気通路21および短絡通路26の組が、サージタンク12が延びる方向に複数、並んで形成されている。吸気通路21および短絡通路26の組は、その並ぶ方向に沿って、サージタンク12と左バンクのシリンダとの間およびサージタンク12と右バンクのシリンダとの間を、交互に連通させている。
【0016】
吸気通路21は、サージタンク12の鉛直方向下側で開口する一方端21mと、吸気ポート50に連通する他方端21nとを有する。吸気通路21は、一方端21mからサージタンク12の周りを周回してサージタンク12の鉛直方向上側に達し、さらに、サージタンク12の周りを通って、他方端21nに向かって延びている。吸気通路21は、一方端21mと他方端21nとの間で途中、湾曲しながら延びている。吸気通路21によって、サージタンク12と吸気ポート50とが連通している。
【0017】
短絡通路26は、サージタンク12の鉛直方向上側で開口する一方端26mと、吸気通路21に連通する他方端26nとを有する。短絡通路26は、一方端21mと他方端21nとの間にある中間部21rで、吸気通路21に接続されている。短絡通路26の通路長は、吸気通路21の通路長よりも短い。短絡通路26の通路長と、吸気通路21の中間部21rから他方端21nまでの通路長とを足した長さは、吸気通路21の一方端21mから他方端21nまでの通路長よりも短い。短絡通路26は、車両の前後方向に延びるサージタンク12の断面位置に重ならないように設けられている。短絡通路26には、短絡通路26内の空気流れを制御するバルブ31が、中間部21rに隣り合って設けられている。
【0018】
エンジン10には、さらに、バルブ31を作動させるDCモータ52と、クランクポジションセンサ56およびスロットルポジションセンサ57からの信号により、適切な時期にDCモータ52に信号を送るエンジンコントロールコンピュータ55とが設けられている。なお、アクチュエータと、アクチュエータにかかる負圧を制御するVSV(vacuum switching valve)とによって、バルブ31を作動させても良い。
【0019】
バルブ31が閉じられると、短絡通路26の空気流れが遮断される。このとき、サージタンク12に流れる空気は、吸気通路21を通って吸気ポート50に供給される。一方、バルブ31が開かれると、短絡通路26の空気流れが許容される。このとき、サージタンク12に流れる空気は、主に、短絡通路26から吸気通路21に合流し、さらに吸気通路21を通って吸気ポート50に供給される。
【0020】
このようにバルブ31を開閉することにより、サージタンク12から吸気ポート50までの吸気路長を2段階に切り換えることができる。これにより、吸気路内の脈動効果を利用して吸入空気量を増大させることができ、低回転から高回転に渡る全域でトルクアップを図ることができる。
【0021】
図3は、図2中のIII−III線上に沿った短絡通路の断面図である。図中には、空気流れの直交平面で切断した場合の短絡通路の断面形状が示されている。図3を参照して、短絡通路26を規定する内壁26cは、トラック形状(2つの半円状の円弧を直線でつないで形成される長円形状)の断面形状を有する。バルブ31は、図1中のDCモータ52に連結され、回転自在に支持された弁軸33と、弁軸33から延在する弁体32とから構成されている。
【0022】
図4は、バルブが開かれた状態を示す吸気通路および短絡通路の断面図である。図中には、図1中の2点鎖線IVで囲まれた範囲が示されている。図5は、バルブが開かれた状態で弁体が延在する方向を示す図である。
【0023】
図3から図5を参照して、吸気通路21は、短絡通路26が接続される中間部21rにおいて、矢印101に示す方向に延びる空気流れの流線を規定する。短絡通路26は、吸気通路21に連通する他方端26nにおいて、矢印102に示す方向に延びる流線を規定する。これらの流線が延びる方向は、中間部21rおよび他方端26nのそれぞれにおいて、吸気通路21および短絡通路26を通路が延びる方向の直交平面で切断した場合の中心位置で決定されている。
【0024】
短絡通路26は、吸気通路21に対して斜めに交差しており、矢印101に示す方向と矢印102に示す方向とが鋭角をなしている。バルブ31が開かれた状態で、弁体32は、中間部21rで吸気通路21が規定する流線方向(矢印101に示す方向)と、他方端26nで短絡通路26が規定する流線方向(矢印102に示す方向)との間の方向(図5中の矢印103に示す方向)に延在するように位置決めされる。弁体32が延在する方向は、吸気通路21が規定する流線方向と短絡通路26が規定する流線方向とが180°よりも小さい角度をなす範囲、本実施の形態では、鋭角をなす範囲に存在する。短絡通路26の内壁26cと吸気通路21の内壁とは、湾曲しながら滑らかに連なっている。
【0025】
バルブ31が開かれた状態で、弁体32は、吸気通路21内の空気流れの下流側に面する表面32aを有する。表面32aは、一方端26mから他方端26nに近づくに従って、吸気通路21内の空気流れの上流側から下流側に向かうように延在している。
【0026】
このような構成により、バルブ31が開かれると、他方端26nにおける空気の流れ方向が、矢印102に示す方向から、矢印101に示す方向により近い、矢印103に示す方向に変化する。これにより、短絡通路26に流れる空気を、より円滑に吸気通路21に合流させることができる。
【0027】
弁軸33は、サージタンク12が延びる、車両の前後方向に延びている。短絡通路26が延びる方向の直交平面で切断した場合の短絡通路26の断面の中心位置に、中心線110を規定した場合に、弁軸33は、中心線110に対して吸気通路21内の空気流れの上流側、つまり、図1中の一方端21m側に設けられている。
【0028】
弁体32は、弁軸33の一方の側に、相対的に広い面積で延在する部分32pと、弁軸33の他方の側に、相対的に狭い面積で延在する部分32qとから構成されている。弁軸33は、内壁26cの断面形状を規定するトラック形状の中心線111からずれた位置に設けられている。弁軸33から最も離れて位置する部分32qの周縁部32dは、バルブ31が開かれた状態で、一方端26mにおける短絡通路26の開口面115から突出している。
【0029】
このような構成により、バルブ31が開かれた状態で、弁体32の表面32aと、表面32aに向い合う短絡通路26の内壁26cとの間の距離が広がる。これにより、弁体32によって所望の方向に方向転換させられる空気の量を増大させることができる。またこのとき、弁体32は短絡通路26内で通路の壁面のように機能する。このため、短絡通路26の長さを短く設定しても、サージタンク12に流れる空気を吸気通路21に安定して導くことができる。これにより、エンジン10の全高を高くすることなく、サージタンク12の容量を十分に確保できる。
【0030】
この発明の実施の形態における可変吸気装置は、内燃機関としてのエンジン10の吸気路長を変化させる可変吸気装置である。可変吸気装置は、エンジン10の燃焼室に向けて空気が流れ、通路上の所定の位置としての中間部21rに第1の流線を規定するメイン通路としての吸気通路21と、中間部21rに接続され、その接続された位置としての他方端26nに第1の流線に交差する方向に延びる第2の流線を規定する短絡通路26と、中間部21rに隣り合って短絡通路26に配置されたバルブ31とを備える。バルブ31は、空気流れを規制する弁体32を有する。バルブ31が短絡通路26から吸気通路21に合流する空気流れを許容する時、弁体32は、第1の流線が延びる方向(矢印101に示す方向)と第2の流線が延びる方向(矢印102に示す方向)との間の方向(矢印103に示す方向)に延在するように位置決めされる。
【0031】
このように構成された、この発明の実施の形態1における可変吸気装置によれば、バルブ31が開かれた時に、短絡通路26から吸気通路21に合流する位置で、空気流れに剥離が生じることを抑制できる。これにより、吸気路内における圧力損失を低減させ、より多くの空気を吸気ポート50に導入することができる。また、バルブ31の開度を、開いた状態と閉じた状態との間の適当な位置に調整すれば、燃焼室内に任意のスワール流やタンブル流(特にタンブル流)を発生させることができる。
【0032】
なお、本発明を適用する内燃機関は、ガソリンエンジンに限られず、ディーゼルエンジンであっても良い。また、エンジンの形状としては、直列型、V型、W型もしくは水平対向型などのさまざまな形状のエンジンが挙げられる。さらに、インテークマニホールド11の配置場所としても、車両の前方、中央および後方のいずれであっても良い。また、吸気通路21および短絡通路26とサージタンク12とは、別の部材に形成されていても良い。
【0033】
また、本発明における可変吸気装置を、車両用以外のエンジン、たとえば発電用のエンジンに適用しても良い。
【0034】
図6は、図4中の矢印VIで示す位置の流速分布を示す図である。図6を参照して、バブルが開かれた時の通路内の速度分布を求めるシミュレーションを行なった。短絡通路26から吸気通路21への合流位置では、通路の内壁から延びる実線38に囲まれた範囲で大きい流速が得られた。また比較のため、弁体を、短絡通路26が規定する流線方向に平行に位置決めした場合の通路内の速度分布を求めた。この比較例では、2点鎖線39に囲まれた範囲で大きい流速が得られた。
【0035】
比較例では、短絡通路26から吸気通路21への合流位置で、流速が大きくなる範囲が通路の内壁から中心に向かって広く形成された。その結果、通路の内壁から大きく離れた位置でも剥離が発生し、流れの有効管径が小さくなった。これに対して、本実施の形態のシミュレーションでは、流速が大きくなる範囲が、通路の内壁の近傍に限られ、剥離の発生を効果的に抑えることができた。このため、流れの有効管径が大きくなり、流量を増大させることができた。
【0036】
図7は、図1中の可変吸気装置において、弁体の開き角と吸気流量との関係を示すグラフである。図7を参照して、吸気通路21の一方端21mおよび他方端21nに差圧を与えることで、インテークマニホールド11から吸気ポート50に供給される吸気流量を算出するシミュレーションを行なった。この際、矢印102に示す短絡通路26が規定する流線方向と、矢印103に示す弁体32が延在する方向とがなす角度、つまり弁体32の開き角α(図5を参照)を変化させ、それぞれの開き角で吸気流量がいくらになるかを求めた。
【0037】
その結果、短絡通路26が規定する流線方向に対して弁体32が傾いている場合、開き角αが0°の場合と比較して、吸気流量が増大することを確認できた。特に開き角αが10°から20°の範囲で、吸気流量の増大が顕著となった。
【0038】
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2における可変吸気装置を示す断面図である。図8は、実施の形態1における図4に対応し、バルブが開かれた状態が示されている。図9は、図8中の可変吸気装置に設けられた短絡通路の断面図である。図9は、実施の形態1における図3に対応する図であり、バルブが閉じられた状態が示されている。本実施の形態における可変吸気装置は、基本的には、実施の形態1における可変吸気装置と同様の構造を備える。以下、重複する構造については、説明を繰り返さない。
【0039】
図8および図9を参照して、本実施の形態では、短絡通路26を規定する内壁26cが、円形の断面形状を有する。短絡通路26には、弁軸43および弁体42を有するバルブ41が配置されている。弁体42は、弁軸43の一方の側および他方の側に半円状に広がり、互いに同一形状を有する部分42pおよび42qから構成されている。弁軸43は、中心線110に重なる位置に設けられている。
【0040】
バルブ41が開かれた状態で、弁体42は、中間部21rで吸気通路21が規定する流線方向と、他方端26nで短絡通路26が規定する流線方向との間の方向に延在するように位置決めされる。
【0041】
このように構成された、この発明の実施の形態2における可変吸気装置によっても、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
【0042】
図10は、図8中の可変吸気装置において、弁体の開き角と吸気流量との関係を示すグラフである。図10を参照して、実施の形態1において図7を用いて説明したシミュレーションを、本実施の形態における可変吸気装置でも同様に行なった。その結果、短絡通路26が規定する流線方向に対して弁体42が傾いている場合、開き角αが0°の場合と比較して、吸気流量が増大することを確認できた。特に開き角αが5°から15°の範囲で、吸気流量の増大が顕著となった。
【0043】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施の形態1における可変吸気装置が設けられた車両用V型多気筒エンジンを示す構成図である。
【図2】図1中のエンジンが備えるインテークマニホールドを示す斜視図である。
【図3】図2中のIII−III線上に沿った短絡通路の断面図である。
【図4】バルブが開かれた状態を示す吸気通路および短絡通路の断面図である。
【図5】バルブが開かれた状態で弁体が延在する方向を示す図である。
【図6】図4中の矢印VIで示す位置の流速分布を示す図である。
【図7】図1中の可変吸気装置において、弁体の開き角と吸気流量との関係を示すグラフである。
【図8】この発明の実施の形態2における可変吸気装置を示す断面図である。
【図9】図8中の可変吸気装置に設けられた短絡通路の断面図である。
【図10】図8中の可変吸気装置において、弁体の開き角と吸気流量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0045】
10 エンジン、21 吸気通路、21r 中間部、26 短絡通路、26n 他方端、31,41 バルブ、32,42 弁体、33,43 弁軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の吸気路長を変化させる可変吸気装置であって、
前記内燃機関の燃焼室に向けて空気が流れ、経路上の所定の位置に第1の流線を規定するメイン通路と、
前記所定の位置に接続され、その接続された位置に前記第1の流線に交差する方向に延びる第2の流線を規定する短絡通路と、
空気流れを規制する弁体を有し、前記所定の位置に隣り合って前記短絡通路に配置されたバルブとを備え、
前記バルブが前記短絡通路から前記メイン通路に合流する空気流れを許容する時、前記弁体は、前記第1の流線が延びる方向と前記第2の流線が延びる方向との間の方向に延在するように位置決めされる、可変吸気装置。
【請求項2】
前記バルブは、前記弁体を回転自在に軸支する弁軸をさらに有し、
前記弁軸は、前記短絡通路が延びる方向に直交する平面で切断した場合の前記短絡通路の断面の中心位置に対して、前記メイン通路における空気流れの上流側にずれた位置に設けられている、請求項1に記載の可変吸気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−299910(P2006−299910A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−122432(P2005−122432)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】