説明

合成画像出力装置および合成画像出力処理プログラム

【課題】動画撮影された人物画像を他のキャラクタ画像に置き換えた合成画像を生成して出力するための合成画像出力装置において、対象人物の意志に従い、対象人物の顔画像を付けた他のキャラクタ画像の変身合成画像を生成すること。
【解決手段】動画撮影された一連の撮影画像データGが入力されると、当該撮影画像Gに含まれる人物画像(P,K)が抽出され、予め設定されたモーション(身振り)をしている人物画像(K)の有無が検出される。撮影画像Gに含まれる設定モーション(身振り)の人物画像(K)が検出されると、当該設定モーションのモデルデータに対応付けられて変身データメモリに記憶されている例えば美少女戦士の3D画像生成用の変身画像データ14Guに基づき、前記撮影画像Gの人物画像(K)中の顔画像を除く画像部分をそのモーションを同じにした変身画像14Guに置き換えられた顔画像付の合成画像GGとして生成出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画撮影された人物画像を他のキャラクタ画像に置き換えた合成画像を生成して出力するための合成画像出力装置および合成画像出力処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特殊撮影の技術の進歩により、ミニチュア撮影、人物と背景画像の合成、コンピュータグラフィックと撮影画像の合成等により、現実にはない情景を画面上に作り出すことが可能となった。そして最近では、モーションキャプチャ技術と3D画像処理技術によって、予め動画撮影されたモデル(対象人物)の動きにそのまま対応させた任意のキャラクタ画像を動画表示させることができるようになっている。また動画にコメントを追加する画像合成もネットサービスを用いて一般に行なわれるようになってきた。
【0003】
また従来、同一出願人において、デジタルカメラにより撮影された撮影画像に含まれる各画像部分までの距離情報に応じて、当該撮影画像から置き換え対象となる人物画像を抽出し、この抽出された対象人物画像のポーズ(姿勢)に応じた他のキャラクタ画像からなるまね画像を、当該対象人物画像に置き換え合成して表示する画像出力装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、同一出願人において、通信ネットワーク上の端末装置から送られてくる撮影された置き換え対象となる人物画像の姿勢を示すポーズ情報を受信し、このポーズ情報に対応した姿勢のキャラクタ画像をデータベースから読み出して前記端末装置へ送信提供する画像配信サーバも考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
このような従来の画像出力装置や画像配信サーバによれば、撮影画像の中の任意の対象人物画像を他のキャラクタ画像に置き換え合成して表示あるいはプリントすることが可能となり、ユーザ本人や知人を他のキャラクタ画像に置き換えて楽しんだり、あるいは他人に見られてはいけない人物を対象に他のキャラクタ画像に置き換え偽装したりして、撮影画像を様々な状況でより効果的に利用することができる。
【0006】
【特許文献1】特許第3901015号公報
【0007】
【特許文献2】特許第3918632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記従来における撮影人物画像の他のキャラクタ画像への置き換え合成技術では、静止画、動画、何れの場合でも、その対象人物画像をそのまま置き換え合成しているだけなので、特に、動画撮影された人物画像について、特撮やアニメーションのように対象人物の意志をもって、一連のシーンとなるような合成画像を生成することは困難な問題がある。近年、特に実写やアニメーションの映像の途中で顔画像はそのままでコスチューム(衣装)が変身画像になるシーンが多用されるようになっているが、このような変身画像を生成するには変身のための衣装の準備や撮影映像の編集等、多大な労力や専門技術が必要とされた。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、動画撮影された人物画像について、その人物の意志に従って、撮影された人物の顔画像をつけた変身合成画像を生成することが可能になる合成画像出力装置および合成画像出力処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の合成画像出力装置は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとを対応付けて記憶する変身データ記憶手段と、動画撮影された一連の撮影画像データを取得する撮影画像取得手段と、この撮影画像取得手段により取得された一連の撮影画像データの中から人物画像を抽出する人物画像抽出手段と、この人物画像抽出手段により抽出された人物画像の中から、前記変身データ記憶手段により記憶されているモデルデータとその予め設定された身振りが一致する人物画像を検出する変身身振り検出手段と、この変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えた顔画像付の合成画像データを生成する合成画像生成手段と、この合成画像生成手段により生成された一連の合成画像データを出力する合成画像出力手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の合成画像出力装置は、前記請求項1に記載の合成画像出力装置において、前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データと顔合成位置データとを対応付けて記憶し、前記合成画像生成手段は、前記変身身振り検出手段により検出された人物画像中の顔画像部分を抽出する顔画像部分抽出手段と、この顔画像部分抽出手段により抽出された顔画像部分を、前記顔合成位置データに対応する位置に合わせてサイズ変更して、変身キャラクタの画像データに合成する顔画像合成手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の合成画像出力装置は、前記請求項1に記載の合成画像出力装置において、前記変身データ記憶手段は、身振りのモデルデータとして、物品を用いて行う物品付身振りのモデルデータを含み、前記変身身振り検出手段は、前記変身データ記憶手段により記憶されている物品付身振りのモデルデータを含む身振りのモデルデータと身振りが一致する物品付きの人物画像を検出する手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の合成画像出力装置は、前記請求項1に記載の合成画像出力装置において、前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データおよび音声データとを対応付けて記憶し、前記合成画像生成手段は、前記変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えると共に、当該変身キャラクタの音声データを対応付けた合成画像データを生成する、ことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の合成画像出力装置は、前記請求項1に記載の合成画像出力装置において、前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データおよび音声データと当該変身キャラクタを示すマークデータとを対応付けて記憶し、前記合成画像生成手段は、前記変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像に前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタを示すマークデータを付加したマーク付き撮影画像データを生成するマーク付き撮影画像生成手段を有し、このマーク付き撮影画像生成手段により生成されたマーク付き撮影画像データについて、前記変身キャラクタを示すマークデータが付加された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えると共に、該変身キャラクタの音声データを対応付けた合成画像データを生成し、前記撮影画像取得手段による一連の撮影画像データの取得に伴い、前記マーク付き撮影画像生成手段により生成されたマーク付き撮影画像データを表示させるマーク付き撮影画像表示制御手段と、このマーク付き撮影画像表示制御手段による前記マーク付き撮影画像データの表示制御に伴い、当該マーク付き撮影画像データのマークデータに対応付けられて前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの音声データを読み出して出力させる音声出力制御手段と、をさらに備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の合成画像出力処理プログラムは、コンピュータを、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとを対応付けてメモリに記憶する変身データ記憶手段、動画撮影された一連の撮影画像データを取得する撮影画像取得手段、この撮影画像取得手段により取得された一連の撮影画像データの中から人物画像を抽出する人物画像抽出手段、この人物画像抽出手段により抽出された人物画像の中から、前記変身データ記憶手段によりメモリに記憶されているモデルデータとその予め設定された身振りが一致する人物画像を検出する変身身振り検出手段、この変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段によりメモリに記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えた顔画像付の合成画像データを生成する合成画像生成手段、この合成画像生成手段により生成された一連の合成画像データを出力する合成画像出力手段、として機能させることを特徴としている。
【0016】
請求項7に記載の合成画像出力処理プログラムは、前記請求項6に記載の合成画像出力処理プログラムにおいて、前記変身データ記憶手段は、前記コンピュータを、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとが対応付けられた複数種類の変身データを選択的にダウンロードしてメモリに記憶する手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、動画撮影された人物画像について、その人物の意志に従って、撮影された人物の顔画像をつけた変身合成画像を生成することが可能になる合成画像出力装置および合成画像出力処理プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の合成画像出力装置の実施形態に係るデジタルカメラ10を利用した動画像の撮影状態と合成画像の生成状態を示す概念図である。
このデジタルカメラ10は、その背面にLCD表示部11、入力部12、音声出力部(スピーカ)13を備え、入力部12の操作に応じて撮影される動画像(撮影画像)Gは、リアルタイムで表示部11に表示される。
【0019】
このデジタルカメラ10は、主要な機能として、撮影中の動画像Gに含まれる人物画像(P,J,K)を抽出する機能、抽出された人物画像が予め登録された人物画像(P)であるか否かを顔画像を認識処理して識別する機能、抽出された人物画像が予め登録された人物画像(P)である場合にその登録人物画像(P)に対応付けて予め設定された役柄画像(24Gw)のマーク(役柄変身マーク24Mw)を付加する機能、前記役柄変身マーク24Mwの付加された人物画像(P)を同予め設定された役柄画像(24Gw)に置き換える機能、抽出された人物画像の予め設定された身振り(モーション)を検出する機能、予め設定された身振りが検出された人物画像(K)について、予め設定された変身画像(14Gu2)のマーク(変身マーク14Mu2)を付加する機能、前記変身マーク14Muの付加された人物画像(K)から顔画像(Kf)を抽出する機能、さらにこの顔画像のままで(Kf’)顔以外の部分を同予め設定された変身画像(14Gu2)に置き換える機能、そして、前記抽出された人物画像(P,K)の動きを捉えて元の顔画像のまま前記役柄画像(24Gw)や変身画像(14Gu)の3D画像に変換するためのモーションキャプチャ処理機能、3D画像処理機能などを有する。
なお、前記顔画像認識処理、モーションキャプチャ処理、3D画像処理については、周知の画像処理技術であるためその詳細な説明を省略する。
このような主要な機能を有するデジタルカメラ10を、例えば家族で利用してその男の子Pを死神役、妹Kを美少女戦士B役(主人公)、姉Jを美少女戦士A役(脇役)とした一連のシーンを母親が動画撮影して遊ぶ場合に、当該デジタルカメラ10において、男の子Pの顔画像を死神画像(役柄画像24Gw)に対応付けて予め登録する。
【0020】
そして、死神の鎌に見立てた棒Bを振って近づく男の子Pと、死神によって操られた設定でふらふら近づく姉Jに遭遇して、妹Kが魔法スティックに見立てたペンDを振って変身のためのモーション(身振り)をして美少女戦士Bに変身しようとする一連のシーンを、母親がデジタルカメラ10により動画撮影する。
撮影中の動画像Gは、図1(A)に示すように、リアルタイムで表示部11に表示されると共に、本デジタルカメラ10が有する前記各種の機能によって解析され、男の子Pの人物画像には、対応する死神画像(役柄画像24Gw)を示す役柄変身マーク24Mwが付加表示され、妹Kの人物画像には、予め設定された身振り(モーション)が検出された時点以降、対応する美少女戦士B(変身画像14Gu2)を示す身振変身マーク14Mu2が付加表示される。なお、姉Jの人物画像には、すでに予め設定された身振り(モーション)が検出されており、(変身画像14Gu1)を示す変身マーク14Mu1が付加表示されるとともに、死神によって装着された仮面画像(Gk)を示す仮面マークMkが付加表示される。
【0021】
これにより撮影中の母親は、男の子Pや妹Kや姉Jの人物画像がその役柄通りに変身処理され、また姉Jの変身処理にさらに仮面画像処理がされていることがわかる。
またこの際、前記美少女戦士B(変身画像14Gu2)と仮面付きの美少女戦士A(変身画像14Gu1)死神画像(役柄画像24Gw)にそれぞれ対応付けられて予め記憶されている音声データ「キュート♪キュート♪」「クックック、」「ザクッ、ザクッ」が読み出され音声出力部13から出力されることで、各役柄を演じている最中の妹Kや男の子Pや姉Jにあっても、自らがその役柄通りに変身処理されていることを容易に認識することができる。
【0022】
なお、前記撮影された動画像(撮影画像)Gに対して役柄変身マーク24Mwや身振変身マーク14Mu、が付加された動画像をマーク付き撮影画像Gmと称する。
この後、前記一連のシーンの動画像Gの撮影が終了すると共にそのマーク付き撮影画像Gmが生成されると、当該マーク付き撮影画像Gmが前記各種の機能によって解析され、図1(B)に示すように、前記役柄変身マーク24Mwの付加された男の子Pの人物画像に対応する死神の役柄画像24Gwと、前記変身マーク14Mu2の付加された妹Kの人物画像に対応する元の顔画像Kf’での美少女戦士Bの変身画像14Gu2、前記変身マーク14Mu1と仮面マークMkの付加された姉Jの人物画像に対応する仮面画像Gk付きの美少女戦士Aの変身画像14Gu1が、予め設定された背景画像BGに合成されてなる合成動画像GGが生成される。また、変身マークに対応する音声データを対応づけて保存するようにしたので、適切な効果音がついた合成画像を容易に作成することができる。
【0023】
これによりユーザ家族は、容易に特撮風の合成動画像GGを作ることができ、当該生成された合成動画像GGを表示部11に出力表示させて見たり、外部のモニタに出力させて視聴することで、これまでにない楽しみを得ることができる。また元の顔を付けて衣装を変えた変身画像を生成するようにしたので、撮影画像そのままの表情の変身画像が容易に作成できる。
【0024】
図2は、前記デジタルカメラ10(通信端末A)の電子回路の構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ10は、コンピュータであるCPU16を備えている。
CPU16は、メモリ17に予め記憶されたシステムプログラム、あるいはメモリカードなどの外部記録媒体18からカードスロットなどの記録媒体読取部19を介して前記メモリ17に読み込まれたカメラ制御プログラム、あるいは通信ネットワーク(N)上のサーバ装置30(この場合はプログラムサーバ)から電送制御部20を介して前記メモリ17に読み込まれたカメラ制御プログラムに従い回路各部の動作を制御する。
【0025】
CPU16には、前記LCD表示部11、入力部12、音声出力部13、メモリ17、記録媒体読取部19、電送制御部20が接続される他に、固体撮像素子(CCD)や撮像光学系および距離センサや照度センサを備えた画像撮影部2lが接続される。
前記メモリ17のプログラムメモリ22には、本デジタルカメラ10の全体の動作を司るシステムプログラムや撮影動作を司るカメラ制御プログラム、通信ネットワークN上のサーバ装置30や外部の通信端末B(PC:personal computer)40との通信動作を司る通信制御プログラムが記憶されると共に、前記画像撮影部21により撮影された撮影画像Gに基づいて、前述したマーク付き撮影画像Gmや合成画像GGを生成したり出力したりするための前記各種の機能を司る画像処理プログラムが予め記憶される。
【0026】
そして、前記プログラムメモリ22に記憶された各種のプログラムは、入力部12からのキー入力信号や画像撮影部21からの撮影入力信号、電送制御部20を介した外部機器(30,40)からの受信入力信号に応じて起動される。
また、前記メモリ17には、変身データメモリ14、特殊効果データメモリ23A、防御効果データメモリ23B、変身役柄データメモリ24A、役柄別変身状態メモリ24B、撮影画像データメモリ25、マーク付き撮影画像データメモリ26、合成画像データメモリ27、およびその他の作業用データメモリなどが備えられる。
【0027】
図3は、前記デジタルカメラ10の変身データメモリ14に予め記憶される変身データの内容を示す図である。
この変身データメモリ14は、変身モーションモデルデータ14Pと変身画像データ14Guと変身マークデータ14Muの記憶領域を有し、変身画像データ14Guの記憶領域には、複数種類の変身画像データ(変身キャラクタ)、その音声データおよび顔合成位置データが、例えば美少女戦士Aの変身画像データ14Gu1、その音声データ「レモン♪レモン♪」14Su1、および顔合成位置データ14F1、美少女戦士Bの変身画像データ14Gu2、その音声データ「キュート♪キュート♪」14Su2および顔合成位置データ14F2として記憶される。また、変身マークデータ14Muの記憶領域には、前記複数種類の変身画像データ14Gu1,14Gu2をそれぞれ簡易表現する変身マークデータ14Mu1,14Mu2が記憶される。そして、変身モーションモデルデータ14Pの記憶領域には、前記複数種類の変身画像データ14Gu1,14Gu2にそれぞれ変身するための一連のモーション(身振り)からなる変身モーションモデルデータ14P1a〜14P1c(回転しながら両手を丸く上げていくモーション),14P2a〜14P2c(回転しながらペンを持つ右手を上げていくモーション)が記憶される。なお美少女戦士Bの変身モーションモデルデータ14P2a〜14P2cには、ペンを振るモーションモデルデータ部分14P2aD〜14P2cDが含まれており、ペンの物品を持って行われた特定モーションのみが変身モーションとして検出される。このため美少女戦士B役のペンを持った人のみが美少女戦士Bに変身できることとなる。
【0028】
なお、前記変身画像データ14Gu1,14Gu2は、様々な動きを表現した画像データそのもの、又は手足の骨格や顔の特徴点の移動データと3D画像生成用データとの組み合わせとして記憶される。また前記変身モーションモデルデータ14P1a〜14P1c,14P2a〜14P2cは、当該変身モーションを表現した画像データそのもの、又は手足の骨格や顔の特徴点の移動データとして記憶される。
【0029】
図4は、前記デジタルカメラ10の特殊効果データメモリ23Aに予め記憶される特殊効果データの内容を示す図である。本実施例の特殊効果には、相手を悩乱状態から正常状態に戻すキュア(癒し)効果23K1,23K2と、相手を正常状態から悩乱状態にするデス(死神)効果23K3とがある。
前記特殊効果データメモリ23Aは、特殊効果モーションモデルデータ23Pと特殊効果画像データ23Guと効果の種類23Wと特殊効果マークデータ23Muの記憶領域を有し、特殊効果画像データ23Guの記憶領域には、前記複数種類の変身画像データ14Gu1,14Gu2,24Gwにそれぞれ対応する特殊効果A,B,Cについて、特殊効果画像データおよびその音声データが、例えば美少女戦士A用の特殊効果画像データ23Gu1およびその音声データ「キュアーハート」23Su1、美少女戦士B用の特殊効果画像データ23Gu2およびその音声データ「キュアースター」23Su2、死神用の特殊効果画像データ23Gu3およびその音声データ「デスムーン」23Su3として記憶される。
効果の内容23Wの記憶領域は、効果の種類23Kと効果の相手23Tの記憶領域を有し、効果の種類23Kの記憶領域には、相手を悩乱状態から正常状態に戻すキュア(癒し)効果23K1,23K2と、相手を正常状態から悩乱状態にするデス(死神)効果23K3が記憶される。
効果の種類23Wの記憶領域の中の効果の相手23Tの記憶領域には、前記特殊効果A,B,Cについて、「特殊効果が出る相手」として、例えば「特殊効果モーションを向けた相手」23T1、「周辺の敵すべて」23T2、「周辺の敵すべて」23T3が記憶される。ここで周辺の敵とは、美少女戦士A、美少女戦士Bに対しては、死神、仮面付(悩乱状態)の美少女戦士をいう。逆に死神、仮面付(悩乱状態)の美少女戦士に対しては、正常な美少女戦士A、美少女戦士Bをいう。
また、特殊効果マークデータ23Muの記憶領域には、前記複数種類の特殊効果画像データ23Gu1,23Gu2,23Gu3をそれぞれ簡易表現する特殊効果マークデータ23Mu1,23Mu2,23Mu3が記憶される。そして、特殊効果モーションモデルデータ23Pの記憶領域には、前記複数種類の特殊効果画像データ23Gu1,23Gu2,23Gu3をそれぞれ対応する変身画像データ14Gu1,14Gu2,23Gwの所定の位置から発生させて付加するための一連のモーション(身振り)からなる特殊効果モーションモデルデータ23P1a〜23P1c(両腕を左右に離した状態から両手を手前で合わせて特殊効果を与える相手に向けて突き出すモーション),23P2a〜23P2c(左手を腰につけて右手でペンを持ち頭上でくるくる回すモーション),23P3a〜23P3c(右手で棒を前方に振り下ろすモーション)が記憶される。なお美少女戦士Bの特殊効果モーションモデルデータ23P2a〜23P2cには、ペンを振るモーションモデルデータ部分23P2aD〜23P2cDが含まれている。このため、ペンの物品を持って行われた特定モーションのみが特殊効果モーションとして検出されので、美少女戦士B役のペンを持った人のみが美少女戦士Bの特殊効果を出せることとなる。
【0030】
なお、前記特殊効果画像データ23Gu1,23Gu2,23Gu3は、画像データそのもの、又は3D画像生成用データとして記憶される。また前記特殊効果モーションモデルデータ23P1a〜23P1c,23P2a〜23P2c,23P3a〜23P3cは、当該特殊効果モーションを表現した画像データそのもの、又は手足の骨格や顔の特徴点の移動データとして記憶される。
【0031】
図5は、前記デジタルカメラ10の防御効果データメモリ23Bに予め記憶される防御効果データの内容を示す図である。防御効果は、相手から受けた特殊効果を無効化する効果である。例えば相手の特殊効果モーションによって、「キュア効果」23K1,23K2や、デス効果23K3等をされた人が、この防御効果モーションを行うことにより、相手の特殊効果を防御して、無効化するものである。
前記特殊効果とこの防御効果を用いることにより、例えば美少女戦士Aが死神Pに向けてキュア効果モーション23P1a〜23P1cを行って、キュア効果23K1を出したり(図17)、死神Pが美少女戦士Aから受けたキュア効果23K1に対して、防御効果を出してキュア効果を無効化したり(図17)、死神Pが美少女戦士Aに対してデス効果23K3を出して美少女戦士Aを仮面付の悩乱状態にしたり(図18)、美少女戦士Bが悩乱状態の美少女戦士Aと死神Pに対して、キュア効果23K2を出して(図21)、美少女戦士Aを仮面なしの正常状態にし、死神Pを王子Pに変身させたり(図22)といったシナリオを、特殊効果モーションをつけて演技するだけで、事前の準備なしに、特撮風に撮影画像中の顔画像がついた変身合成画像の動画を作成できることとなる。
この防御効果データメモリ23は、特殊効果モーションモデルデータ23'Pと防御効果画像データ23'Guと防御効果マークデータ23'Muの記憶領域を有し、防御効果画像データ23'Guの記憶領域には、防御効果A,Bについて、防御効果画像データおよびその音声データが、例えば死神P用のデス特殊を無効にする効果画像データ23'Gu1およびその音声データ「バキン」23'Su1、美少女戦士B用のキュア特殊を無効にする防御効果画像データ23'Gu2およびその音声データ「パーン」23'Su2として記憶される。また、防御効果マークデータ23'Muの記憶領域には、前記複数種類の防御効果画像データ23'Gu1,23'Gu2をそれぞれ簡易表現する防御効果マークデータ23'Mu1,23'Mu2が記憶される。そして、防御効果モーションモデルデータ23'Pの記憶領域には、前記複数種類の特殊効果画像データ23'Gu1,23'Gu2をそれぞれ対応する変身画像データ14Gu1,14Gu2の所定の位置で防御するための一連のモーション(身振り)からなる防御効果モーションモデルデータ23'P1a〜23'P1c(顔の前方で右手でペンを回転させるモーション),23'P2a〜23'P2c(棒を突き出したり頭上手前に傾けたりするモーション)が記憶される。
【0032】
なお美少女戦士Bの防御効果モーションモデルデータ23'P1a〜23P1cには、ペンを振るモーションモデルデータ部分23'P1aD〜23'P1cDが含まれている。そして、ペンの物品を持って行われた特定モーションのみが防御効果モーションとして検出され、美少女戦士B役のペンを持った人のみが美少女戦士Bの防御の防御効果を出せることとなる。また死神Pの防御効果モーションモデルデータ23'P2a〜23'P2cには、棒を振るモーションモデルデータ部分23'P2aB〜23'P2cBが含まれている。そして、棒の物品を持って行われた特定モーションのみが防御効果モーションとして検出され、死神役Pの棒を持った人のみが死神役Pの防御の防御効果を出せることとなる。
【0033】
図6は、前記デジタルカメラ10の役柄データメモリ24Aに記憶される役柄データの内容を示す図である。
この役柄データメモリ24Aは、ユーザ登録される変身対象画像データ24T、変身(1)画像データ24Gwと変身(1)マークデータ24Mw、変身(2)画像データ24Gw′と変身(2)マークデータ24Mw′、変身条件データ24Hの記憶領域を有し、変身(1)画像データ24Gwの記憶領域には、複数種類の第1段階の変身画像データ(変身キャラクタ)およびその音声データが設定される。
変身対象画像データ24Tの記憶領域には、役柄別に複数種類の変身画像データ24Gwに変身させて置き換えるための対象となる人物の顔画像が、例えば登録A;男の子の顔画像Pとしてユーザ登録され記憶される。登録Aの男の子Pの画像に対応して役柄-死神の変身(1)画像データ24Gw1およびその音声データ「ザクッ、ザクッ」24Sw1として記憶される。また、変身(1)マークデータ24Mwの記憶領域には、前記変身(1)画像データ24Gw1を簡易表現する変身(1)マークデータ24Mw1が記憶される。
また、変身(2)画像データ24Gw′の記憶領域には、前記第1段階の変身画像データ24Gw1に対応する第2段階の変身画像データ24Gw1′およびその音声データ24Sw1′が記憶される。また、変身(2)マークデータ24Mw′の記憶領域には、前記変身(2)画像データ24Gw1′を簡易表現する変身(2)マークデータ24Mw1′が記憶される。さらに、変身条件データ24Hの記憶領域には、前記第1段階の変身(1)画像データ24Gw1から第2段階の変身(2)画像データ24Gw1′に変身するための条件データ24H1が記憶される。例えば、男の子(P)の画像に対応して役柄-王子の変身の画像データ24Gw1’およびその音声データ「キラリ、キラリ、」が設定されている。また、変身条件データ24H1として「美少女戦士Bのキュア効果」が設定されている。
【0034】
また、図2の役柄別変身状態メモリ24Bには、登録者(登録A〜登録D)についての現時点での変身状態(変身(1)又は変身(2))を記憶しており、初期状態では、変身(1)を記憶している。各役柄別の変身条件が満たされた時点(たとえば、登録Cでは、「変身ポーズが検出された後」)で、この役柄別の変身状態が「変身(2)」に変更して記憶される。なお本実施例では、役柄の(登録B〜登録D)は、未登録となっている。
【0035】
なお、前記変身(1)(2)画像データ24Gw,24Gw′は、様々な動きを表現した画像データそのもの、又は手足の骨格や顔の特徴点の移動データと3D画像生成用データとの組み合わせとして記憶される。
撮影画像データメモリ25には、画像撮影部21により静止画または動画撮影されて入力された撮影画像データGが記憶される。
【0036】
マーク付き撮影画像データメモリ26には、前記撮影画像データメモリ25に動画撮影されて記憶された撮影画像データGに基づき、前記画像処理プログラムに従い撮影にリアルタイムで生成されたマーク付き撮影画像データGm(図1(A)参照)が順次記憶される。
【0037】
合成画像データメモリ27には、前記マーク付き撮影画像データメモリ26に生成記憶されたマーク付き撮影画像データGmに基づき、前記画像処理プログラムに従い生成された合成画像データGG(図1(B)参照)が記憶される。
なお、前記構成のデジタルカメラ10は、当該デジタルカメラ10自体により動画撮影される撮影画像データGに基づいて、前記マーク付き撮影画像データGm(図1(A)参照)をリアルタイムに生成表示し、この後に当該マーク付き撮影画像データGmから前記合成画像データGG(図1(B)参照)を生成して表示あるいは外部に出力するものである。これに対し、前記デジタルカメラ10が有する撮影機能以外の前記動画撮影された撮影画像データGからマーク付き撮影画像データGm(図1(A)参照)を生成し、このマーク付き撮影画像データGmから合成画像データGG(図1(B)参照)を生成するための各種の機能を、通信ネットワークN上のサーバ装置30に備えさせ、通信機能付きのデジタルカメラ(通信端末A)10′やPC(通信端末B)40から転送された動画撮影データGに基づき、当該サーバ装置30が前記マーク付き撮影画像データGmおよび合成画像データGGを生成し、前記各通信端末(A)10′,(B)40に応答配信してサービスを提供する構成としてもよい。
【0038】
図7は、本発明の合成画像出力装置の実施形態に係るサーバ装置30の電子回路の構成を示すブロック図である。
このサーバ装置30は、コンピュータであるCPU31を備えている。
CPU31は、メモリ32に予め記憶されたシステムプログラム、あるいはCD−ROMなどの外部記録媒体33から光ディスクドライブなどの記録媒体読取部34を介して前記メモリ32に読み込まれたサーバ制御プログラムに従い回路各部の動作を制御する。
【0039】
CPU31には、前記メモリ32、記録媒体読取部34が接続される他に、通信ネットワークN上の通信端末A(デジタルカメラ)10′や通信端末B(PC)40との間でデータの電送制御を行うための電送制御部35、キーボード・マウスなどの入力部36、LCD表示部37が接続される。
【0040】
前記メモリ32のプログラムメモリ32Aには、本サーバ装置30の全体の動作を司るシステムプログラム、通信ネットワークN上の各通信端末A(デジタルカメラ)10′や通信端末B(PC)40との通信動作を司る通信制御プログラムが記憶されると共に、当該外部の各通信端末A10′,B40から転送された動画撮影画像データGに基づいて、前述したデジタルカメラ10と同様にマーク付き撮影画像Gmや合成画像GGを生成したり出力(配信)したりするための前記図1を参照して説明した各種の機能を司る画像処理プログラムが予め記憶される。
【0041】
そして、前記プログラムメモリ32Aに記憶された各種のプログラムは、入力部36からの入力信号、電送制御部35を介した外部の各通信端末A10′,B40からの受信入力信号に応じて起動される。
また、前記メモリ32には、前記図1〜図6を参照して説明したデジタルカメラ10におけるそれと略同一のデータ内容である、変身データメモリ32B、特殊効果データメモリ32CA、特殊効果データメモリ32CB,破壊データメモリ32D、変身役柄データメモリ32D、役柄別変身状態メモリ32E、撮影画像データメモリ32F、マーク付き撮影画像データメモリ32G、合成画像データメモリ32H、およびその他の作業用データメモリなどが備えられる。
【0042】
これにより、サーバ装置30では、通信ネットワークNに接続された通信端末A(デジタルカメラ)10′や通信端末B(PC)40から転送された動画撮影画像データGに基づき、前記同様のマーク付き撮影画像データGm(図1(A)参照)および合成画像データGG(図1(B)参照)を生成すると共に、前記撮影画像データGの転送元である各通信端末A10′,B40に応答配信してサービスを提供できる。
【0043】
次に、前記構成のデジタルカメラ10あるいはサーバ装置30による合成画像出力装置の動作について説明する。
図8は、前記合成画像出力装置による合成画像出力処理の全体過程を示すフローチャートである。
図9は、前記合成画像出力処理に伴い撮影画像(G)中に存在する人物(P,J,K)の対象画像を抽出する対象画像抽出処理を示すフローチャートである。
【0044】
図10は、前記合成画像出力処理に伴い役柄登録された人物画像(P)に変身マーク(24Mw)を付加する役柄変身マーク処理を示すフローチャートである。
【0045】
図11は、前記合成画像出力処理に伴い変身モーション(14P)の検出された人物画像(J,K)に変身マーク(14Mu)を付加すると共に対応音声(14Su)を出力するモーション変身マーク処理を示すフローチャートである。
図12は、前記合成画像出力処理に伴い特殊効果モーション(23P)の検出された人物画像(J,K)に特殊効果マーク(23Gu)を付加すると共に対応音声(23Su)を出力する特殊効果マーク処理を示すフローチャートである。
【0046】
図13は、前記合成画像出力処理に伴い変身マーク(24Mw)(14Mu)の付加された人物画像(P)(J,K)を変身画像(24Gw)(14Gu)に置き換え合成すると共に対応音声(24Sw)(14Su)の出力を設定する変身マーク合成処理を示すフローチャートである。
【0047】
図14は、前記合成画像出力処理に伴い特殊効果マーク(23Gu)の付加された人物画像(K)の所定位置に特殊効果画像23Guを追加合成すると共に対応音声(23Su)の出力を設定する特殊効果マーク合成処理を示すフローチャートである。
【0048】
図15〜図22は、前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送り(その1)〜(その8)にして示す図であり、同図(A)は撮影画像Gを示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gmを示す図、同図(C)は合成画像GGを示す図である。
【0049】
前記図8における合成画像出力処理のステップS1〜S3の処理は、前記図15(A)〜図22(A)に示すように、動画撮影される各コマの撮影画像(G)が取得されるのに伴い繰り返し実行され、前記図15(B)〜図22(B)に示すようなマーク付き撮影画像(Gm)が生成出力される。
【0050】
そして、前記図8における合成画像出力処理のステップS4〜S7の処理は、前記図15(B)〜図22(B)に示すように生成された一連のマーク付き撮影画像(Gm)に基づき実行され、前記図15(C)〜図22(C)に示すような合成画像(GG)が生成出力される。
【0051】
なお、ここでは前記デジタルカメラ10(図2参照)において図8における合成画像出力処理を実行した場合を主体にして説明し、前記サーバ装置30(図7参照)において同合成画像出力処理を実行した場合については、略同じ処理内容となるためその説明を省略する。
【0052】
デジタルカメラ10の画像撮影部13により、例えば図15(A)〜図22(A)で示すように家族によって演じられる一連のシーンが撮影されると、その撮影画像G1〜G8は順次撮影画像データメモリ25に記憶され保存され(ステップS1)、リアルタイムで図9における対象画像抽出処理へ移行される(ステップSA)。
【0053】
この対象画像抽出処理は、2通りの方式があり、図9(A)に示す対象画像抽出処理(方式1)では、前記撮影画像データメモリ25に順次保存される撮影画像データGnが作業用メモリに一時転送記憶され(ステップA11)、前回の撮影画像データGn−1と今回の撮影画像データGnとの画像の変化部分がブロック化されて抽出される(ステップA12)。
【0054】
すると、前記撮影画像データGn上でブロック化された位置情報が、人物や物体である対象画像の位置情報となり、当該撮影画像データGnの付加情報として前記撮影画像データメモリ25に記憶される(ステップA13)。
【0055】
一方、図9(B)に示す対象画像抽出処理(方式2)では、前記撮影画像データメモリ25に順次保存される撮影画像データGnの付加情報である前記画像撮影部21の距離センサにより取得された被写体までの距離情報が読み出され(ステップA21)、その中で近距離に存在する画像部分がブロック化されて抽出される(ステップA22)。
【0056】
すると、前記撮影画像データGn上でブロック化された位置情報が、人物や物体である対象画像の位置情報となり、当該撮影画像データGnの付加情報として前記撮影画像データメモリ25に記憶される(ステップA23)。
【0057】
すなわち、図9(B)で示した対象画像抽出処理(方式2)は、撮影画像データGnの付加情報として被写体までの距離情報が必要になるため、デジタルカメラ10での処理に適し、また、図9(A)で示した対象画像抽出処理(方式1)は、逆に前記撮影画像データGnにおける被写体までの距離情報を必要としないので、サーバ装置30での処理に適している。
【0058】
このように、前記対象画像抽出処理(ステップSA)により、撮影画像データGnの中に存在する人物画像(J,P,K)が抽出されると、図10における役柄変身マーク処理へ移行される(ステップSB)。
【0059】
この役柄変身マーク処理では、前記対象画像抽出処理により抽出された撮影画像データGnの中の人物画像(J,P,K)について、前記役柄データメモリ24A(図6参照)にユーザ登録された変身対象(顔)画像データ24Tとしての人物画像(J)が含まれるか否かが前記顔画像認識処理を用いて識別される(ステップB1)。
【0060】
ここで、変身対象(顔)画像データ24Tとしての男の子の人物画像Pが含まれていないことが識別されると(ステップB1(No))、本処理を終了し、モーション変身マーク処理(SD)に進む。また、図15(A)〜図22(A)の撮影画像データG1〜G8にそれぞれ示すように、変身対象(顔)画像データ24Tとしての男の子の人物画像Pが含まれていることが識別されると(ステップB1(Yes))、メモリ24Bの役柄別変身状態メモリ内のワークエリア内の役柄状態フラグが検出され、現在の男の子人物画像に対応する登録Aの役柄状態フラグが検出される。
【0061】
そして、変身(2)の状態でない(変身(1)の状態である)と判断されると(ステップB2(No))、ステップB6で変身対象画像が含まれる一連の撮影画像中に、特殊効果モーションが検出されたか否かが判断される。(この特殊効果については後述の特殊効果マーク処理で詳述する。)例えば図15では、特殊効果モーションは検出されないので(ステップB6(No))、ステップB8へ処理が進み、前記役柄データメモリ24A(図6参照)に対応付けられて記憶されている変身(1)の死神Aの変身マークデータ24Mw1が読み出されると共に、前記識別された男の子の人物画像Pの顔画像認識された位置に対応して付加され、図15(B)〜図21(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8として作業用データメモリに一時保存されると共に表示部11に表示される(ステップB8)。
【0062】
なお、前記登録された人物画像Pの顔画像の位置に対応付加される変身マークデータ24Mw1は、当該顔画像に重ねて付加されるか、または当該顔画像の近傍に付加されるかの何れであってもよい。
【0063】
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップB4(Yes))、前記役柄データメモリ24A(図6参照)に対応付けられて記憶されている音声データ「ザクッ、ザクッ」24Sw1が読み出され、同図15(B)〜図21(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップB5)。
【0064】
また、現在の男の子人物画像に対応する登録Aの変身状態が検出され変身(2)の状態でない(変身(1)の状態である)と判断されると(ステップB2(No))、ステップB6で変身対象画像が含まれる一連の撮影画像中に、特殊効果モーションが検出されたか否かが判断され、例えば、図21に示すように特殊効果モーション23P2aが妹Kによって行われたことが検出された場合には、(ステップB6(Yes))→B7と処理が進み、メモリ24Bの役柄別変身状態メモリ内のワークエリア内の役柄状態フラグが変身(2)の状態に変更され(ステップB7)、変身対象画像に対応する位置に変身(2)マーク24Mw1’が付加され、図15(B)〜図22(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8として作業用データメモリに一時保存されると共に表示部11に表示される(ステップB3)。
【0065】
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップB4(Yes))、前記役柄データメモリ24A(図6参照)に対応付けられて記憶されている音声データ「キラリ、キラリ」24Sw1’が読み出され、同図22(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップB5)。
【0066】
また、現在の男の子人物画像に対応する登録Aの変身状態が検知され、変身(2)の状態であると判断されると(ステップB2(Yes))、変身対象画像に対応する位置に変身(2)マーク24Mw1’が付加され、図15(B)〜図22(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8として作業用データメモリに一時保存されると共に表示部11に表示される(ステップB3)。
【0067】
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップB4(Yes))、前記役柄データメモリ24A(図6参照)に対応付けられて記憶されている音声データ「キラリ、キラリ」24Sw1’が読み出され、同図15(B)〜図21(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップB5)。
【0068】
すると次に、図11におけるモーション変身マーク処理へ移行される(ステップSD)。
このモーション変身マーク処理では、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の撮影画像データGnの中の人物画像(J,P,K)について、前記変身データメモリ14(図3参照)に予め記憶された美少女戦士Aの一連の変身モーションモデルデータ14P1a〜14P1cや美少女戦士Bの一連の変身モーションモデルデータ14P2a〜14P2cと一致する画像部分が検出されたか否か判断される。この際変身モーションモデルデータ14P2a〜14P2cには、ペンを振るモーションモデルデータ部分14P2aD〜14P2cDが含まれているので、ペンの物品を持って行われた特定モーションのみが変身モーションとして検出される。このため美少女戦士B役のペンを持った人のみが美少女戦士Bに変身できることとなる。(ステップD1)。
【0069】
ここで、図16(A)の撮影画像データG2に示すように、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の姉の人物画像Jについて、前記変身データメモリ14(図3参照)に予め記憶された美少女戦士Aの一連の変身モーションモデルデータ14P1a〜14P1cと身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップD1(Yes))、当該変身データメモリ14(図3参照)に対応付けられて記憶されている美少女戦士Aの変身マークデータ14Mu1が読み出されると共に、前記モーション検出された子供の人物画像Kの顔画像認識された位置に対応して付加され、図16(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm2として作業用データメモリに一時保存され表示部11に表示される(ステップD2)。また、身振りが一致する画像部分が検出されない場合は(ステップD1(No))、本処理を終了し、特殊効果マーク処理(SE)に進む。
なお、前記モーション検出された人物画像Kの顔画像の位置に対応付加される変身マークデータ14Mu1は、当該顔画像に重ねて付加されるか、または当該顔画像の近傍に付加されるかの何れであってもよい。
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップD3(Yes))、前記変身データメモリ14(図3参照)に対応付けられて記憶されている美少女戦士Aの音声データ「レモン♪レモン♪」14Su1が読み出され、同図16(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップD4)。
【0070】
また、図20(A)の撮影画像データG6に示すように、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の妹の人物画像Kについて、前記変身データメモリ14(図3参照)に予め記憶された美少女戦士Bの一連の変身モーションモデルデータ14P1a〜14P1cと身振りが一致する画像部分であるか否かが判断される。美少女戦士Bの変身モーションモデルデータ14P2a〜14P2cには、ペンを振るモーションモデルデータ部分14P2aD〜14P2cDが含まれており、ペンの物品を持って行われた特定モーションのみが変身モーションとして検出される。このため美少女戦士B役のペンを持った人のみが美少女戦士Bに変身できることとなる。一致すると判断されると(ステップD1(Yes))、当該変身データメモリ14(図3参照)に対応付けられて記憶されている美少女戦士Bの変身マークデータ14Mu2が読み出されると共に、前記モーション検出された子供の人物画像Kの顔画像認識された位置に対応して付加され、図20(B)〜図22(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm6〜Gm8として作業用データメモリに一時保存され表示部11に表示される(ステップD2)。
なお、前記モーション検出された人物画像Kの顔画像の位置に対応付加される変身マークデータ14Mu2は、当該顔画像に重ねて付加されるか、または当該顔画像の近傍に付加されるかの何れであってもよい。
【0071】
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップD3(Yes))、前記変身データメモリ14(図3参照)に対応付けられて記憶されている美少女戦士Aの音声データ「キュート♪キュート♪」14Su2が読み出され、同図20(B)〜図22(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップD4)。
【0072】
すると次に、図12における特殊効果マーク処理へ移行される(ステップSE)。
本実施例では、特殊効果には、相手を悩乱状態から正常状態に戻すキュア(癒し)効果23K1,23K2と、相手を正常状態から悩乱状態にするデス(死神)効果23K3とがある。
この特殊効果マーク処理では、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の撮影画像データGnの中の人物画像(P,J,K)について、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Aの一連の変身モーションモデルデータ23P1a〜23P1cや特殊効果Bの一連の変身モーションモデルデータ23P2a〜23P2cや特殊効果Cの一連の変身モーションモデルデータ23P3a〜23P3cと一致する画像部分が検出されたか否か判断される。この際、特殊効果B,特殊効果Cのように、特殊効果モーションにペンや棒が含まれる場合は、ペンや棒を持つ人のみ特殊効果モーションとして検出される(ステップE1)。
【0073】
ここで、図17(A)の撮影画像データG3に示すように、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の姉の人物画像Jについて、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Aの一連の変身モーションモデルデータ23P1a〜23P1cと身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップE1(Yes))、当該特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Aの特殊効果マークデータ23Mu1が読み出されると共に、前記モーション検出された姉の人物画像Jの所定位置(例えば画像上部から3分の1の位置)に対応して前記死神Pの変身マークデータ24Mw1が付加されている人物画像(男の子)Pの方向へ向けて付加され、図17(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm3として作業用データメモリに一時保存され表示部11に表示される(ステップE2)。
【0074】
そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップE3(Yes))、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Aの音声データ「キュアーハート」23Su1が読み出され、同図17(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップE4)。このようにデジタルカメラから特殊効果Aの音声データ「キュアーハート」23Su1が出ることで、特殊効果の処理が適切にコンピュータに実行されていることが、演技者(姉、男の子)に、音により認識できる。また演技者は、特殊効果の音声データによりリアルな感覚で演技をすることができる。なお、前記モーション検出された人物画像Kの所定位置に対応付加される特殊効果マークデータ24Mu1は、当該人物画像Kに重ねて付加されるか、または当該人物画像Kの近傍に付加されるかの何れであってもよい。これにより撮影中の母親は、姉Jが、特殊効果モーションを行った結果、コンピュータにより特殊効果処理が適切に実行され、特殊効果画像が付加された合成画像が作成されることを容易に認識することができる。
【0075】
また同図18(A)の撮影画像データG4に示すように、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の男の子の人物画像Pについて、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Cの一連の変身モーションモデルデータ23P3a〜23P3cと、棒を持つ部分(23P3aB〜23P3cB)も含めて、身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップE1(Yes))、当該特殊効果データメモリ23Aに対応付けられて記憶されている特殊効果の特殊効果マークデータ23Mu3が読み出されると共に、前記モーション検出された子供の人物画像Pの所定位置(例えば画像上部から3分の1の位置)に対応して前記美少女戦士Aの変身マークデータ24Mu1が付加されている人物画像(姉)Jの方向へ向けて付加され、図17(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm4として作業用データメモリに一時保存され表示部11に表示される(ステップE2)。そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップE3(Yes))、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Cの音声データ「デスムーン」23Su3が読み出され、同図17(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップE4)。このようにデジタルカメラから特殊効果Aの音声データ「デスムーン」23Su3が出ることで、特殊効果の処理が適切にコンピュータに実行されていることが、演技者(姉、男の子)に、音により認識できる。
【0076】
また同図21(A)の撮影画像データG7に示すように、前記対象画像抽出処理により抽出される一連の妹の人物画像Kについて、前記特殊効果データメモリ23Aに予め記憶された特殊効果Bの一連の特殊効果モーションモデルデータ23P2a〜23P2cと、ペンを持つ部分(23P2aD〜23P2cD)も含めて、身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップE1(Yes))、当該特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Bの特殊効果マークデータ23Mu2が読み出されると共に、前記モーション検出された妹の人物画像Kの所定位置(例えば画像上部から3分の1の位置)に対応して前記仮面のマークデータMkが付加されている人物画像(姉)Jと死神Pの変身マークデータ24Mw1が付加されている人物画像(男の子)Pの方向へ向けて付加され、図21(B)に示すようなマーク付き撮影画像データGm7として作業用データメモリに一時保存され表示部11に表示される(ステップE2)。そして、現在デジタルカメラ10による撮影中にあると判断された場合には(ステップE3(Yes))、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Bの音声データ「キュアースター」23Su2が読み出され、同図21(B)に示すように音声出力部13から出力される(ステップE4)。このようにデジタルカメラから特殊効果Bの音声データ「キュアースター」23Su2が出ることで、特殊効果の処理が適切にコンピュータに実行されていることが、演技者(妹、姉、男の子)に、音により認識できる。
【0077】
上述のように特殊効果には、相手を悩乱状態から正常状態に戻すキュア(癒し)効果23K1,23K2と、相手を正常状態から悩乱状態にするデス(死神)効果23K3があり、防御効果は、相手から受けた特殊効果を無効化する。この特殊効果や防御効果による変身処理(ステップE5〜E23)について以下で説明する。
【0078】
図17のように姉Jの役の美少女戦士Aが特殊効果Aを出した場合、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Aの効果の相手23Tは、特殊効果モーションを向けた相手23T1であると判断されると(ステップE5(No))、画面内の特殊効果モーションを向けた敵役の人(美少女戦士に対して死神等)が検出され、特殊効果モーションを向けた敵役の人である男の子(死神役)Pが効果の相手者として設定される(ステップE12)。このように人物画像の身振りで示した相手の人物画像を特殊効果の対象者として検出するようにしたので、特殊効果を行う演技者の思い通りの相手に、適宜、特殊効果を出せて相手を変身させる合成画像を容易に作成することができる。
そして、特殊効果Aの効果の種類23T1がキュア効果であると判断されると(ステップE7(Yes))ステップE13へ進み、効果の相手者は仮面マークデータ付きの美少女戦士ではないと判断されると(ステップE13(No))、ステップE15へ進む。そして効果の相手者が死神マーク付きであると判断されると(ステップE15(Yes))、ステップE15へ進み、効果の相手者である男の子(死神役)Pにより防御効果モーションモデルデータ23'P2a〜23'P2cと、棒を持つ部分(23'P2aB〜23'P2cB)も含めて、身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップE16(Yes))、ハート形の特殊効果マーク23Mu1の隣に、特殊効果が無効化されたことを示すハートが割れた形の防御効果マーク23'Mu2を付ける((ステップE17)。この場合、男の子(死神役)Pの防御効果が出されたので、死神の変身状態が継続されることとなる。その後、防御効果マーク23'Mu2に対応する音声データ「パーン」23'Su2が出力される(ステップE22)。特殊効果が無効化されたことを示す防御効果マーク23'Mu2によりカメラ画面を見て撮影している母親は、防御効果が適切に出され、特殊効果が無効化されたことを視覚的に確認できる。また、防御効果マーク23'Mu2に対応する音声データ「パーン」の音により、母親や演技者全員は、防御効果が適切に出され、特殊効果が無効化されたことを聴覚的に確認できる。
【0079】
図18のように男の子(死神役)Pが、特殊効果Cを出した場合、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Cの効果の相手23Tは、周辺の敵全て23T3であると判断されると(ステップE5(No))、画面内の敵である美少女戦士A役の姉Jが効果の相手者として設定される(ステップE6)。そして、特殊効果Cの効果の種類23T3がデス効果であると判断されると(ステップE7(No))ステップE8へ進み、効果の相手者は美少女戦士マークデータ付きである判断されると(ステップE8(Yes))、ステップE9へ進む。そして効果の相手者により防御効果モーションが検出されない場合には(ステップE9(No))、美少女戦士Aマークデータ14Mu1の隣に仮面マークデータMkを付ける((ステップE10)。この場合、美少女戦士A(姉)Pは、デス(死神)効果により、悩乱状態になる仮面を付けられたことになる。そして仮面マークデータMkに対応する音声データ「クックック」Skが出力される(ステップE19)。なお、美少女戦士A(姉)Pにより防御効果モーションがにより防御効果モーションモデルデータ23'P1a〜23'P1cと、ペンを持つ部分(23'P1aD〜23'P1cD)も含めて、身振りが一致する画像部分であると検出されると(ステップE11(Yes))、特殊効果マーク23Mu2の隣に防御効果マーク23'Mu1を付ける((ステップE11)。この場合、姉(美少女戦士A役)Jから防御効果が出されることとなり、美少女戦士Aの変身状態が継続されることとなる。その後、防御効果マーク23'Mu1に対応する音声データ「バキン」23'Su1が出力される(ステップE20)。ただし、本実施例のように役柄上ペンを持つのは美少女戦士Bのみと決めた場合には、姉(美少女戦士A役)Jは、ペンを持たず、防御効果モーションの身振りを行えず、この防御効果を出すことはできないことになる。
【0080】
また、図21のように妹(美少女戦士B役)Kが、特殊効果Bを出した場合、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶された特殊効果Bの効果の相手23Tは、周辺の敵全て23T2であると判断されると(ステップE5(No))、画面内の敵である悩乱した仮面付きの美少女戦士A役の姉Jと、死神役(男の子)Pが効果の対象者として設定される(ステップE6)。そして、特殊効果Bの効果の種類23T2がキュア効果であると判断されると(ステップE7(No))ステップE13へ進み、効果の対象者は仮面マークデータ付き美少女戦士である判断されると(ステップE13(Yes))、ステップE14へ進む。そして、美少女戦士Aの仮面マークデータを削除する(ステップ14)。このように、キュア効果(癒し効果)によって、仮面付きの悩乱した美少女戦士Aが元の正常な美少女戦士Aに戻ることができたことになる。そして、元の美少女戦士A変身マークデータ14Mu1に対応する音声データ14Su1「レモン♪レモン♪」が出力される(ステップE21)。
また、ステップ15で効果の相手者が死神マーク付きであると判断されると(ステップ15(Yes))、ステップ16へ進み、効果の相手者による防御効果モーションの身振りがないと判断されると、(ステップ16(No))、死神役(男の子)Pから死神マークデータ24Mw1を削除し、星の王子マークデータ24Mw1'を付ける。このように、キュア効果(癒し効果)によって、死神が元の星の王子に戻ることができたことになる。そして星の王子の変身役柄マークデータ24Mw1’に対応する音声データ24Sw1’「キラリ、キラリ」が出力される(ステップE23)。
【0081】
上記のように特殊効果や防御効果による変身処理(ステップE5〜E18)が完了すると、前記図15(B)〜図22(B)で示したように、前記ステップSA〜SEの処理に従い作業用データメモリ上に生成されたマーク付きの連続した撮影画像データGm1〜Gm8がマーク付き撮影画像データメモリ26に記憶され保存される(ステップS2)。
【0082】
そして、画像撮影部21からの一連の撮影画像データG1〜G8の撮影入力が終了したと判断されると(ステップS3(Yes))、前記マーク付き撮影画像データメモリ26に生成保存された一連のマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8に基づく合成画像の生成処理に進むか否か判断される(ステップS4)。
ここで、入力部12に対する合成画像生成のためのユーザ操作に応じて、あるいは前記一連の撮影画像データの取得終了に伴い自動的に、合成画像の生成処理に進むと判断されると(ステップS4(Yes))、前記マーク付き撮影画像データメモリ26から前記一連のマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8が作業用メモリに読み出され、図14における変身マーク合成処理へ移行される(ステップSF)。
【0083】
この変身マーク合成処理では、まず、前記マーク付き撮影画像データメモリ26から作業用メモリに読み出されたマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8について、前記変身役柄データメモリ24(図6参照)に予め記憶されている変身マークデータ24Mwや前記変身データメモリ14(図3参照)に予め記憶されている変身マークデータ14muが付加された画像が含まれているか否か判断される(ステップF1)。
【0084】
ここで、予め記憶されている変身マークデータ24Mwや前記変身データメモリ14(図3参照)に予め記憶されている変身マークデータ14muが付加された画像が含まれていないと判断されると(ステップF1(No))、本処理を終了し、特殊効果マーク合成処理(SH)に進む。また、図15(B)〜図21(B)で示すように死神の変身マークデータ24Mw1が付加された画像、図22(B)で示すように星の王子の変身マークデータ24Mw1'が付加された画像、また、図17(B)〜図22(B)で示すように美少女戦士Aの変身マークデータ14Mu1が付加された画像、また、図20(B)〜図22(B)で示すように美少女戦士Bの変身マークデータ14Mu2が付加された画像が存在すると判断された場合には(ステップF1(Yes))、当該各変身マークデータ24Mw1,24Mw1',14Mu1,14Mu2が対応付加されている該マーク近傍の人物画像P,J,Kの位置が、前記対象画像抽出処理(ステップSA)により撮影画像データGnの付加情報として得られているブロックの位置情報から特定される(ステップF2)。
【0085】
すると、前記特定された人物画像P,J,Kがモーションキャプチャ処理され、変身役柄データメモリ24A(図6参照)に記憶されている前記死神の変身マークデータ24Mw,24Mw1'に対応するところの変身(1)画像データ24Gw1,24Gw1'、変身データメモリ14(図3参照)に記憶されている前記美少女戦士A,美少女戦士Bの変身マークデータ14Mu1,14Mu2に対応するところの変身画像データ14Gu1,14Gu2に基づき、図15(C)〜図21(C)に示すように当該人物画像(男の子)Pと同じポーズ(姿勢)の死神の変身画像データ24Gw1、図22(C)に示すように当該人物画像(男の子)Pと同じポーズ(姿勢)の星の王子の変身画像データ24Gw1'、図17(C)〜図22(C)に示すように当該人物画像(姉)Jと同じポーズ(姿勢)の美少女戦士Aの変身画像データ14Gu1、図20(C)〜図22(C)に示すように当該人物画像(妹)Kと同じポーズ(姿勢)の美少女戦士Bの変身画像データ14Gu2にそれぞれ予め設定された背景画像BG上で置き換えられて合成される(ステップF3)。この際、合成画像データGG1〜GG8が生成される(ステップF3)。
【0086】
そして各マークデータに対応した変身画像データに顔合成位置データがあるか否かが判断される。死神の変身マークデータ24Mw1に対応する顔合成位置データは記憶されておらず、ステップF8へ進む。星の王子の変身マークデータ24Mw1'に対応して顔合成位置データ24F1'(図6参照)があると判断され、美少女戦士Aの変身マークデータ14Mu1に対応して顔合成位置データ14F1(図3参照)があると判断され、美少女戦士Bの変身マークデータ14Mu2に対応して顔合成位置データ14F2(図3参照)があると判断されると(ステップF4(Yes))、顔合成位置データ24F1',14F1,14F2が読み出されて(ステップF5)、撮影画像の対象画像中の顔画像部分(Pf,Jf,Kf)が抽出され(ステップF6)、対象画像中の顔画像部分を顔合成位置に合わせてサイズ変更して(Pf',Jf',Kf')変身キャラクタの画像データに合成する(図16(C)〜図22(C))。このように抽出された顔画像部分を、前記顔合成位置データに対応する位置に合わせてサイズ変更して、変身キャラクタの画像データ(24Gw1'14Gu1,14Gu2)に合成するようにしたので、変身キャラクタの顔サイズに合わせて実写の顔部分が適切に合成され、実写の顔で変身キャラクタを適切に合成表示できることとなる。また変身キャラクタの顔のサイズを実写の顔のサイズに合わせる必要がないので、実写の顔のサイズが変身キャラクタに合わせて調整され、変身キャラクタを妖精のように小さく合成表示させたり、巨人のように大きく合成表示させることも容易に行えることになる。
なお、後から顔を合成するのではなく、変身画像データ24Gw1',14Gu1,14Gu2を、顔を隠さない範囲に限定して元の男の子P,姉J,妹Kの画像に合成するようにしても良い。この場合は元の顔部分がそのまま合成画像に残るので、顔を残した衣装部分のみを変更した簡易な合成画像を作成することができる。
【0087】
次にステップF8へ進み、対象画像に仮面マークデータが含まれているかが判断される。図8(B)〜図21(B)の美少女戦士B(姉J)に対して仮面マークデータMkが付けられていると判断されると、この画像中の顔画像部分に顔合成位置に合わせて仮面画像Gkを合成する(図8(C)〜図21(C))(ステップF9)。また、仮面マークデータMkが含まれていない場合には、この処理をスキップする。
そして、前記変身役柄データメモリ24A(図6参照)に対応付けられて記憶されている死神の音声データ「ザクッ、ザクッ」24Sw1、星の王子の音声データ「キラリ、キラリ」24Sw1'、前記変身データメモリ14(図3参照)に対応付けられて記憶されている美少女戦士A,美少女戦士Bの音声データ「レモン♪レモン♪」14Su1,「キュート♪キュート♪」14Su12が読み出され前記図15(C)〜図22(C)に示すように生成された合成画像GG1〜GG8に対応付けられて保存される。なお仮面マークデータMkが含まれている場合には、美少女戦士A,美少女戦士Bの音声データに替えて仮面マークデータMkに対応する音声データ「クックック」Skが合成画像GG1〜GG8に対応付けられて保存される。(ステップF10)。
【0088】
すると次に、図14における特殊効果マーク合成処理へ移行される(ステップSH)。
この特殊効果マーク合成処理では、まず、前記マーク付き撮影画像データメモリ26から作業用メモリに読み出されたマーク付き撮影画像データGm1〜Gm8について、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に予め記憶されている特殊効果マークデータ23Muまたは特殊効果データメモリ23B(図5参照)に予め記憶されている防御効果マークデータ23'Muが付加された画像が含まれているか否か判断される(ステップH1)。
【0089】
ここで、特殊効果マークデータ23Muや防御効果マークデータ23'Muが検出されない場合は(ステップH1(No))、本処理を終了し、ステップS6に進む。また図15(B),図16(B),図19(B),図20(B)で示すように特殊効果Aの特殊効果マークデータ23Muまたは防御効果マークデータ23'Muが付加された画像Gmが存在しないと判断された場合には(ステップH1(No))処理を終了し、図17(B),図18(B),図21(B),図22(B)のように存在すると判断された場合には(ステップH1(Yes))、当該特殊効果マークデータ23Mu1,23Mu2,23Mu3,または防御効果マークデータ23'Mu2が対応付加されている該マーク近傍の人物画像(姉、妹、男の子)J,P,Kの位置が、前記対象画像抽出処理(ステップSA)により撮影画像データGnの付加情報として得られているブロックの位置情報から特定される(ステップH2)。
【0090】
すると、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)の特殊効果マークデータ23Mu1,23Mu2,23Mu3,または特殊効果データメモリ23B(図5参照)の防御効果マークデータ23'Mu2に対応付けられて記憶されている特殊効果画像データ23Gu1,23Gu2,23Gu3,または防御効果マークデータ23'Gu2が読み出され、前記特定された人物画像の所定位置(例えば画像上部から3分の1の位置)に対応して、変身マークデータが付加されている敵役(相手)の人物画像の方向へ向けて追加合成され、合成画像データGGが生成される。例えば、図17では、特殊効果画像データ23Gu1が、美少女戦士Aの腕の位置から、死神の方向に追加合成される。一方、防御効果データ23'Gu3が、死神の上半身の位置から美少女戦士Aの方向に追加合成される。図18では、特殊効果画像データ23Gu3が、死神の腕の位置から、美少女戦士Aの方向に追加合成される。図20,図21では、特殊効果画像データ23Gu2が、特殊効果画像データ23Gu1が、美少女戦士Bの腕の位置から、悩乱した仮面付きの美少女戦士Aの方向に追加合成される。(ステップH3)。
【0091】
さらに、特殊効果によっては、その先端部を爆発効果画像にしてその部分が相手の人物画像変身画像データに到達する位置まで延長されて追加合成されるようにしてもよい(ステップH4)。
そして、前記特殊効果データメモリ23A(図4参照)に対応付けられて記憶されている特殊効果Aの音声データ「キュアーハート」23Su1、特殊効果Bの音声データ「キュアースター」23Su2、特殊効果Cの音声データ「デスムーン」23Su3が読み出され、また前記防御効果データメモリ23B(図5参照)に対応付けられて記憶されている防御効果Bの音声データ「パーン」23'Su2が読み出され、前記図17(C),図18(C),図21(C),図22(C)に示すように生成された合成画像GG3に対応付けられて保存される。(ステップH5)。
【0092】
すると、前記図15(C)〜図22(C)で示したように、前記ステップSF〜SHの処理に従い作業用データメモリ上に生成された一連の合成画像データGG1〜GG8が合成画像データメモリ27に記憶され保存される(ステップS6)。
そして、前記合成画像データメモリ27に記憶された一連の合成画像データ(対応付けられた音声データを含む)GG1〜GG8が、前記図15(C)〜図22(C)で示すように、表示部11により再生表示されると共に音声出力部13により再生出力される(ステップS7)。なお、本合成画像出力装置がサーバ装置30(図7参照)として構成されている場合には、前記ステップS1において受信された一連の撮影画像データG1〜G8の送信元である通信ネットワークN上の通信端末A(デジタルカメラ)10′や通信端末B(PC)40に対して、前記合成画像データメモリ27に記憶された一連の合成画像データ(対応付けられた音声データを含む)GG1〜GG8が読み出されて応答送信される(ステップS7)。
【0093】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10あるいはサーバ装置30による合成画像出力装置によれば、画像撮影部21により動画撮影された一連の撮影画像データGnが入力されると、当該撮影画像データGnに含まれる人物画像(P,J,K)が抽出され、予め設定されたモーション(身振り)をしている人物画像(K)の有無が検出される。そして、撮影画像データGnに含まれる予め設定されたモーション(身振り)をしている人物画像(K)が検出されると、当該設定モーションのモデルデータ14Pに対応付けられて変身データメモリ14に記憶されている例えば美少女戦士Bの3D画像生成用の変身画像データ14Gu1に基づき、前記撮影画像データGnの人物画像(J,K)中の顔画像を除く画像部分を、そのモーションを同じにした変身画像データ14Guに置き換えられた合成画像データGGnとして生成出力されるので、前記動画撮影に際して被写体となる人物がアニメのヒーローなどに変身するためのモーション(身振り)をするだけで、当該被写体の人物画像を顔は撮影画像のままで衣装等を前記ヒーローの画像に置き換えた合成画像を容易に生成することができる。
また、撮影画像データGnに含まれる予め設定された特殊効果のモーション(身振り)をしている人物画像(K)が検出されると、当該設定モーションのモデルデータ23Pに対応付けられて特殊効果データメモリ23Aに記憶されている例えば美少女戦士Bの特殊効果の内容23W2のうちの効果の種類「キュア(癒し)効果23K」と効果の相手「周辺の敵全て23T2」に応じて、効果の対象者の人物画像(J,K)が検出され、前記撮影画像データGnの人物画像(J,K)を、そのモーションを同じにした変身画像データ(24Gw1',14Gu1)に置き換えられた合成画像データGGnとして生成出力されるので、前記動画撮影に際して被写体となる人物がアニメのヒーローとして魔法モーション(身振り)をするだけで、その魔法により、他の被写体の人物を姿勢はそのままで、変身させたキャラクタ画像に置き換えた合成画像を容易に生成することができる。
【0094】
よって、動画撮影された人物画像について、対象人物の意志に従い他のキャラクタ画像に変化(変身)していく一連のシーンとなる合成画像を手軽に作成することができる。
これにより、例えばユーザ家族において子供をヒーロー役にした動画撮影を行えば、容易に特撮風の合成動画像GGnを作ることができ、当該生成された合成動画像GGnを表示部11に出力表示させて見たり、外部のモニタに出力表示させて見たりすることで、これまでにない楽しみを得ることができる。
【0095】
また、前記構成のデジタルカメラ10あるいはサーバ装置30による合成画像出力装置によれば、被写体となる人物画像(K)の予め設定されたモーション(身振り)を検出して、これに対応する例えば美少女戦士Bの変身画像データ14Gu2に前記人物画像(K)を置き換え合成した合成画像GGnを生成した際には、前記変身データメモリ14に記憶されている当該変身画像データ14Gu2の音声データ「キュート♪キュート♪」14Su2を、前記合成画像GGnに対応付けて保存し出力させるので、容易且つよりリアルに特撮風の合成動画像GGnを作ることができる。また、被写体となる人物画像(K)の予め設定されたモーション(身振り)を検出して、これに対応する例えば美少女戦士Bの特殊効果画像データ23Gu2を付加した合成画像GGnを生成した際には、前記特殊効果データメモリ23Aに記憶されている当該特殊効果画像データ14Gu2の音声データ「キュアースター」23Su2を、前記合成画像GGnに対応付けて保存し出力させるので、容易且つよりリアルに特撮風の合成動画像GGnを作ることができる。
【0096】
また、前記構成のデジタルカメラ10による合成画像出力装置によれば、前記動画撮影中に表示部11にリアルタイムに表示される撮影画像データGnについて、前記予め設定されたモーション(身振り)の人物画像(K)が検出された際には、当該人物画像(K)に対して例えば美少女戦士Bの変身画像データ14Gu2への変身対象となったことを示す変身マークデータ14Mu2を付加したマーク付き撮影画像データGmnとして表示部11に表示させ、しかも前記変身画像データ14Gu2の音声データ「キュート♪キュート♪」14Su2も共に音声出力部13から出力させるので、例えば撮影操作中の家族は、被写体の人物画像(子供)Kがその役柄通りに変身され置き換え処理されていることを容易に認識することができ、またこれを演じている最中の被写体自身(妹K)にあっても、自らがその役柄通りに変身処理されていることを音声により容易に認識することができる。
【0097】
前記実施形態では、撮影画像データGnから対象画像として抽出される人物画像(K)の予め設定されたモーション(身振り)を検出するための特殊効果モーションモデルデータ23Pと、これに対応する変身マークデータ23Muおよび変身画像データ23Guとを、変身データメモリ23により予め記憶する構成としたが、通信ネットワークN上のサーバ装置30(この場合はサービスサイトのデータ提供サーバ)から特殊効果画像データ(必殺技、攻撃等)の好みの種類を選択してダウンロードし、特殊効果データメモリ23Aとして新たに記憶させ前記同様に機能させる構成としてもよい。
【0098】
なお、前記実施形態において記載した合成画像出力装置による各処理の手法、すなわち、図8のフローチャートに示す合成画像出力処理、図9のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う対象画像抽出処理、図10のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う役柄変身マーク処理、図11のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴うモーション変身マーク処理、図12のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う特殊効果マーク処理、図13のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う変身マーク合成処理、図14のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う破壊マーク合成処理、図15のフローチャートに示す前記合成画像出力処理に伴う特殊効果マーク合成処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体18(33)に格納して配布することができる。そして、変身データ14(32B)、特殊効果データ23A(32CA)、防御効果データ23B(32CB)、変身役柄データ24A(32D)をメモリ17(32)に記憶した種々のコンピュータ端末は、この外部記憶媒体18(33)に記憶されたプログラムをプログラムメモリ22(32A)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した動画撮影画像データGnからの変身画像を用いた合成画像GGnの作成・出力機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0099】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)から前記のプログラムデータを取り込み、前述した動画撮影画像データGnからの変身画像を用いた合成画像GGnの作成・出力機能を実現することもできる。
【0100】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の合成画像出力装置の実施形態に係るデジタルカメラ10を利用した動画像の撮影状態と合成画像の生成状態を示す概念図。
【図2】前記デジタルカメラ10(通信端末A)の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記デジタルカメラ10の変身データメモリ14に予め記憶される変身データの内容を示す図。
【図4】前記デジタルカメラ10の特殊効果データメモリ23Aに予め記憶される特殊効果データ23Aの内容を示す図。
【図5】前記デジタルカメラ10の防御効果データメモリ23Bに予め記憶される防御効果データ23Bの内容を示す図。
【図6】前記デジタルカメラ10の変身役柄データメモリ24Aに記憶される変身役柄データの内容を示す図。
【図7】本発明の合成画像出力装置の実施形態に係るサーバ装置30の電子回路の構成を示すブロック図。
【図8】前記合成画像出力装置による合成画像出力処理の全体過程を示すフローチャート。
【図9】前記合成画像出力処理に伴い撮影画像(G)中に存在する人物(P,J,K)の対象画像を抽出する対象画像抽出処理を示すフローチャート。
【図10】前記合成画像出力処理に伴い役柄登録された人物画像(P)に変身マーク(24Mw)を付加する役柄変身マーク処理を示すフローチャート。
【図11】前記合成画像出力処理に伴い変身モーション(14P)の検出された人物画像(J,K)に変身マーク(14Mu)を付加すると共に対応音声(14Su)を出力するモーション変身マーク処理を示すフローチャート。
【図12】前記合成画像出力処理に伴い特殊効果モーション(23P)の検出された人物画像(J,P,K)に特殊効果マーク(23Gu)を付加すると共に対応音声(23Su)を出力する特殊効果マーク処理を示すフローチャート。
【図13】前記合成画像出力処理に伴い変身マーク(24Mw)(14Mu)の付加された人物画像(J,P)(K)を変身画像(24Gw)((14Gu)に置き換え合成すると共に対応音声(24Sw)(14Su)の出力を設定する変身マーク合成処理を示すフローチャート。
【図14】前記合成画像出力処理に伴い特殊効果マーク(23Gu)の付加された人物画像(J,P)(K)の所定位置に特殊効果画像23Guを追加合成すると共に対応音声(23Su)の出力を設定する特殊効果マーク合成処理を示すフローチャート。
【図15】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その1)であり、同図(A)は撮影画像G1を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm1を示す図、同図(C)は合成画像GG1を示す図。
【図16】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その2)であり、同図(A)は撮影画像G2を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm2を示す図、同図(C)は合成画像GG2を示す図。
【図17】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その3)であり、同図(A)は撮影画像G3を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm3を示す図、同図(C)は合成画像GG3を示す図。
【図18】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その4)であり、同図(A)は撮影画像G4を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm4を示す図、同図(C)は合成画像GG4を示す図。
【図19】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その5)であり、同図(A)は撮影画像G5を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm5を示す図、同図(C)は合成画像GG5を示す図。
【図20】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その6)であり、同図(A)は撮影画像G6を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm6を示す図、同図(C)は合成画像GG6を示す図。
【図21】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その7)であり、同図(A)は撮影画像G7を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm7を示す図、同図(C)は合成画像GG7を示す図。
【図22】前記合成画像出力処理に伴う動画撮影画像(G)に基づいた画像処理状態を順次代表的なコマ送りにして示す図(その8)であり、同図(A)は撮影画像G8を示す図、同図(B)はマーク付き撮影画像Gm8を示す図、同図(C)は合成画像GG8を示す図。
【符号の説明】
【0102】
10 …デジタルカメラ(通信端末A)
11(37)…表示部
12(36)…入力部
13 …音声出力部
14(32B)…変身データメモリ
14P…変身モーションモデルデータ
14Gu…変身画像データ
14Su…変身音声データ
14Mu…変身マークデータ
15(32D)…破壊データメモリ
15T…破壊対象画像データ
15G…破壊画像データ
15S…破壊音声データ
15M…破壊(前)マークデータ
15M′…破壊(後)マークデータ
16(31)…CPU
17(32)…メモリ
18(33)…外部記録媒体
19(34)…記録媒体読取部
20(35)…電送制御部
21 …画像撮影部
22(32A)…プログラムメモリ
23A(32CA)…特殊効果データメモリ
23B(32CB)…防御効果データメモリ
23'P…防御効果モーションモデルデータ
23'Gu…防御効果画像データ
23'Su…防御効果音声データ
23'Mu…防御効果マークデータ
Mk…仮面マークデータ
24A(32D)…変身役柄データメモリ
24B(32E)…役柄別変身状態
24T…変身対象(顔)画像データ
24Gw…変身画像データ
24Sw…変身音声データ
24Mw…変身マークデータ
24H …変身条件データ
25(32F)…撮影画像データメモリ
26(32G)…マーク付き撮影画像データメモリ
27(32H)…合成画像データメモリ
30 …サーバ装置
40 …通信端末B(PC)
N …通信ネットワーク(インターネット)
BG…背景画像データ
Gn…撮影画像データ
Gmn…マーク付き撮影画像データ
GGn…合成画像データ
P …人物画像(男の子)
K …人物画像(妹)
J …人物画像(姉)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとを対応付けて記憶する変身データ記憶手段と、
動画撮影された一連の撮影画像データを取得する撮影画像取得手段と、
この撮影画像取得手段により取得された一連の撮影画像データの中から人物画像を抽出する人物画像抽出手段と、
この人物画像抽出手段により抽出された人物画像の中から、前記変身データ記憶手段により記憶されているモデルデータとその予め設定された身振りが一致する人物画像を検出する変身身振り検出手段と、
この変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えた顔画像付の合成画像データを生成する合成画像生成手段と、
この合成画像生成手段により生成された一連の合成画像データを出力する合成画像出力手段と、
を備えたことを特徴とする合成画像出力装置。
【請求項2】
前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データと顔合成位置データとを対応付けて記憶し、
前記合成画像生成手段は、
前記変身身振り検出手段により検出された人物画像中の顔画像部分を抽出する顔画像部分抽出手段と、
この顔画像部分抽出手段により抽出された顔画像部分を、前記顔合成位置データに対応する位置に合わせてサイズ変更して、変身キャラクタの画像データに合成する顔画像合成手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の合成画像出力装置。
【請求項3】
前記変身データ記憶手段は、身振りのモデルデータとして、物品を用いて行う物品付身振りのモデルデータを含み、
前記変身身振り検出手段は、前記変身データ記憶手段により記憶されている物品付身振りのモデルデータを含む身振りのモデルデータと身振りが一致する物品付きの人物画像を検出する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の合成画像出力装置。
【請求項4】
前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データおよび音声データとを対応付けて記憶し、
前記合成画像生成手段は、前記変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えると共に、当該変身キャラクタの音声データを対応付けた合成画像データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の合成画像出力装置。
【請求項5】
前記変身データ記憶手段は、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データおよび音声データと当該変身キャラクタを示すマークデータとを対応付けて記憶し、
前記合成画像生成手段は、
前記変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像に前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタを示すマークデータを付加したマーク付き撮影画像データを生成するマーク付き撮影画像生成手段を有し、
このマーク付き撮影画像生成手段により生成されたマーク付き撮影画像データについて、前記変身キャラクタを示すマークデータが付加された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えると共に、該変身キャラクタの音声データを対応付けた合成画像データを生成し、
前記撮影画像取得手段による一連の撮影画像データの取得に伴い、前記マーク付き撮影画像生成手段により生成されたマーク付き撮影画像データを表示させるマーク付き撮影画像表示制御手段と、
このマーク付き撮影画像表示制御手段による前記マーク付き撮影画像データの表示制御に伴い、当該マーク付き撮影画像データのマークデータに対応付けられて前記変身データ記憶手段により記憶されている変身キャラクタの音声データを読み出して出力させる音声出力制御手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の合成画像出力装置。
【請求項6】
コンピュータを、
予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとを対応付けてメモリに記憶する変身データ記憶手段、
動画撮影された一連の撮影画像データを取得する撮影画像取得手段、
この撮影画像取得手段により取得された一連の撮影画像データの中から人物画像を抽出する人物画像抽出手段、
この人物画像抽出手段により抽出された人物画像の中から、前記変身データ記憶手段によりメモリに記憶されているモデルデータとその予め設定された身振りが一致する人物画像を検出する変身身振り検出手段、
この変身身振り検出手段により予め設定された身振りの人物画像が検出された撮影画像データについて、当該検出された人物画像中の顔画像を除く画像部分を、前記変身データ記憶手段によりメモリに記憶されている変身キャラクタの画像データに基づき、当該人物画像と同じ姿勢の変身キャラクタの画像データに置き換えた顔画像付の合成画像データを生成する合成画像生成手段、
この合成画像生成手段により生成された一連の合成画像データを出力する合成画像出力手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な合成画像出力処理プログラム。
【請求項7】
前記変身データ記憶手段は、前記コンピュータを、予め設定された身振りのモデルデータと変身キャラクタの画像データとが対応付けられた複数種類の変身データを選択的にダウンロードしてメモリに記憶する手段として機能させることを特徴とする請求項6に記載の合成画像出力処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−88729(P2009−88729A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252922(P2007−252922)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】