説明

吊り下げ型の吸音装置

【課題】スラットが見えずに、外装部材をプリーツが整ったカーテンのような外形を保つことができ、カーテンで吸音効果を発揮しているような吸音装置とする。
【解決手段】吸音性のスラット1は、縦長長方形のフェルト系の材料で、上端部2に吊り金具7を有する。スラット1で、広い面を正面3とし縦長の細い面を取付面4、4aとする。取付面4、4aにほぼ全長に亘る切り欠き溝5を形成する。布地9の中間部に筒状のポケット12を形成して、スラット1の上下を覆う外装部材10を構成する。外装部材10の各ポケット12にスラット1を挿入し、ポケット12に形成した挿入片17を切り欠き溝5内に挿入する。レール24の軸25に、スラット1、1の吊り金具7を取り付けて、吸音装置20とする(a)。通常の縦型ブラインド同様にスラット1をレール24に沿って移動して、あるいは回転させて使用する(b)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、吸音性のスラットを縦型ブラインドの吊り金具に吊り下げて、スラットを布地などで覆って、カーテンのような外観を呈する吊り下げ型の吸音装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、縦型ブラインドとカーテンを組み合わせて使用する技術は、種々提案されている。たとえば、縦型ブラインド用のレール、カーテン用のレールを設けて縦型ブラインドとカーテンを併用する手間を省き、ブラインドのスラットにカーテンを係止する構造が提案されている(特許文献1。第1の従来技術)。
【0003】
また、スラットの表面を表裏からカバーで覆って、スラットの表面を清潔に保ちかつ、ブラインドの表面デザインをカバーで変更する構造が提案されている(特許文献2。第2の従来技術)。
【0004】
また、スラットの上部を空間又は半透明にした縦型ブラインドで、上部を覆うスクリーンを、スラットと別のレールに取り付けた構造も提案されている(特許文献3。第3の従来技術)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3031990号公報
【特許文献2】特開2011−17235公報
【特許文献3】特開2004−19183公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記第1の従来技術では、スラットの表面の装飾のみが目的であり、またスラットの上端に、カーテンをボタンなどで取り付ける構造であり、スラットの上方の金具が露出し、さらに、スラットの下部で、カーテンの裾が整わない問題点があった。
【0007】
また、第2の従来技術では、あくまでも縦型ブラインドの外形を保った構成であり、スラット1枚毎にカバーをする構造となっており、交換が面倒であり、かつスラットの上方の金具が露出する問題点があった。
【0008】
また、第3の従来技術では、カーテン用とスラット用(縦型ブラインド)のレールが2つ必要であり、かつ開閉操作もそれぞれ必要となる問題点があった。また、スラットとカーテンのそれぞれの作用効果しかなく、あくまでブラインドであり、スラットに何らの機能を付加するものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこでこの発明では、吸音材料からなるスラットに、スラットの上下縁よりも突出した外装部材を、スラットの縦方向の縁又は面に、高さ方向全長に亘って連続して又は所定間隔を空けて、係止したので、前記問題点を解決した。
【0010】
すなわち、この発明は、窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、吸音性のスラットの多数枚を、回転可能で、かつ前記レールに沿って移動自在に吊り下げて、以下のように構成したことを特徴とする吊り下げ型の吸音装置である。
(1) 前記スラットは、板状の吸音材料から構成する。
(2) 前記各スラットの全部又は一部を、音を通過できる材料からなる外装部材で覆うとともに、各外装部材を連結部材で連結した。
(3) 前記スラットの縦方向の縁又は面を取付面として、前記外装部材は、前記スラットの取付面に、高さ方向全長に亘って連続して又は所定間隔を空けて断続して、取り付けした。
(4) 前記外装部材は、前記スラットの上縁よりも上方に突出し、かつ前記スラットの下縁よりも下方に突出させる。
【0011】
また、前記において、以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ型の吸音装置である。
(1) スラットの一縦縁に係止条を形成して取付面とし、
(2) 前記スラットの係止条に、外装部材の内面を着脱自在に係止した。
【0012】
また、外装部材を以下のように形成したことを特徴とする吊り下げ型の吸音装置である。
(1) 音を通過できる材料からスラットを収容するポケット部を形成し、
(2) 前記ポケット部を所定間隔毎に多数形成し、前記ポケット部を、連結材料で連結する。
(3) 前記ポケット部に、前記スラットの縦縁に係止できる係止部を形成する。
【0013】
また、前記において、外装部材を以下のように形成したことを特徴とする請求項3記載の吊り下げ型の吸音装置である。
(1) 一枚の長方形の音を通過できる材料の中間部を折って、スラットを収容するポケット部を形成し、
(2) 前記ポケット部を所定間隔毎に多数形成し、前記ポケット部の間を連結部とする。
【0014】
前記におけるスラットの「係止条」は、スラットに直接に切り欠き溝を形成し、あるいは、スラットに係止する手段を有する保持部材を取り付けて構成する。
【0015】
また、前記における「吸音性を有するスラット」は、たとえば、以下のようなフェルト系の材料からなが、求める吸音性能により、適宜選択して使用する。また、外装部材の芯材として使用するので、自立できる程度の硬さがあることが望ましい。自立できる程度の硬さで形成すれば、下端まで外装部材をきれいに整えることができる。
【0016】
また、前記における「音を通過できる材料」としては、様々なデザインに対応でき、また繊維自体も多孔質で吸音に寄与するので繊維材料が最適であるが、例えば、空気が通過できるフィルム状の材料(例えば、多孔質な樹脂フィルム材料)から構成することもできる。また、空気を通過できる材料であれば、その材料の形状は任意であり、1枚のフィルム状や薄い板状、スリットが入った形状などでも良い。また、空気が通過できないフィルム状の材料であっても、透孔を形成し、あるいはスリットなどを形成して、外装部材の外側の音を吸音性のスラットに導くことができれば良い。
【0017】
また、連結材料は、デザイン上または製造上、外装部材と同一とすることが望ましいが、外装部材とは別材料で形成するなど、連結材料は任意とすることもできる。
【0018】
また、前記におけるスラットと外装部材は、着脱自在に取り付けすることが望ましい。この場合、係止具を使用して機械的に係止することが望ましいが、着脱できれば、スラットの外面と外装部材の内面とを部分的又は全面に接着剤層を形成し、あるいは粘着テープなどを用いることもできる。
【0019】
たとえば、スラットは、日本特殊塗料製の「繊維原料からなり、難燃アクリル繊維、PET系繊維、PET系バインダー繊維からなり、面重量1.0〜2.0kg/m、空気流れ抵抗値2000〜3500N・s・m−3、」構成(特開2009−97306公報に記載)または、「繊維原料からなり、面重量0.5〜1.5kg/m、空気流れ抵抗値1000〜4000N・s・m−3の繊維硬質板」(特開2006−106447公報に記載)を使用する。また、この繊維板は、たとえば、PETリサイクル繊維を20wt%、難燃アクリル繊維を30wt%によりフリースを作り、これにPETバインダー繊維50wt%を混合して原反を作り、該原反を50℃〜150℃程度に加熱し冷熱ロールを使用して製造し、面重量1.0kg/m、空気流れ抵抗値3500N・s・m−3の繊維硬質板を得る。
【発明の効果】
【0020】
この発明は、吸音性のスラットを繊維材料からなる外装部材で覆い、かつ外装部材をスラットの上下から突出させたので、またスラットの縦方向の取付面に外装部材を取り付けするので、スラットが見えずに、かつ外装部材はプリーツが整ったカーテンのような外形を保つことができるので、あたかもカーテンで吸音効果を発揮しているような吸音装置を構成できる。よって、吸音性を有するスラットの吸音性能を維持して、その適用範囲を一般住宅などに広めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1はこの発明の実施態様で、一部を破折した正面図、(b)は平面図である。
【図2】図2は、(a)(b)は製造を説明する平面図、(c)は拡大横断面図、(d)は他の実施態様の拡大横断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、保持部材を使用した拡大横断面図である。
【図4】図4(a)〜(e)は、使用状態を説明する概略した平面図である。
【図5】図5(a)(b)は、使用状態を説明する概略した平面図である。
【図6】図6は、他の使用状態を説明する一部拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図面に基づきこの発明の実施の形態を説明する。
【0023】
1.吊り下げ型の吸音装置20の構成
【0024】
(1) 吸音性のスラット1は、高さH、幅D、厚さtの縦長長方形で、フェルト系の材料からなり、上端部2にレール24に取り付けるための吊り金具7を取り付けてある(図1(a))。
スラット1で、高さH、幅Dの広い面を正面3、3とし、高さH、厚さtの縦長の面を取付面4、4aとする。取付面4、4aで、厚さt方向のほぼ中央部分に、高さ(長さ)H方向に沿ってほぼ全長に亘る切り欠き溝(深さ5mm程度)5、5を形成する。切り欠き溝5の深さは、スラットの厚さt、使用する布地の厚さなどにもよるが、通常は3〜10mm程度で形成する。
【0025】
(2) 幅(高さ)Hの一枚の布地9の中間部に、所定長さLのポケット形成予定部12A、12Aを、間隔L毎に形成する。ポケット形成予定部12A、12Aの間(間隔L)の布地部分を連結片予定部16Aとする。布地9の幅Hは、スラット1の高さHより大きく、スラット1の上縁2aから吊り金具7が隠れる程度上方に突出する分(H01)、スラット1の下縁2bから床面程度まで下方に突出する分(H02)だけ(図1(a))、長く形成してある。また、ポケット形成予定部12Aの長さLは、少なくとも
>(D+t)×2
で、これよりも十分に長く形成してある。
【0026】
ポケット形成予定部12Aを折って、両端13A、13Aを接合して、筒状のポケット12を形成する。両端13A、13Aの接合は、たとえば、接合面に接着剤膜を配置して熱溶着で接合して、接合した部分を接合点13とする(図2(c))。また、両端13A、13Aを縫って、接合点13とすることもできる。
【0027】
各ポケット12、12を形成したならば、ポケット12、12の接合点13、13間の残余の連結片予定部16A、16Aが、連結片16、16を構成する。連結片16の長さLは、縦型ブラインドしてレール24に沿ってスラット1、1を並べた場合、隣接するスラット1、1の最大の間隔(最大幅)Lよりも(図1(b))、十分に長く形成する。
【0028】
以上のようにして、外装部材10を構成する。
【0029】
(3) 外装部材10の各ポケット12、12にスラット1を挿入する。ポケット12の接合点13を、スラット1の一方の取付面4に合わせ、ポケット12の接合点13の対向他側をスラット1の他方の取付面4aに合わせる。取付面4aで、対応するポケットを、ほぼ全長に亘り折り曲げて挿入片17を形成して、挿入片17を切り欠き溝5内に挿入する。この場合、ポケット12の外面14a側から、切り欠き溝5に沿った形状の断面T字型の挿入治具22を使用すれば、容易に挿入作業ができる(図2(a)(b))。
【0030】
なお、ここで、取付面4aとポケット12の内面14の当接面(挿入片17の基端側)とを仮止め又は本止めで接着することもできる(図示していない)。
【0031】
この状態で、外装部材10の上縁11は、スラット1の上縁2aよりも長さH01だけ上方に位置して、吊り金具7を隠すように配置される。また、外装部材10の下縁11aは、スラット1の下縁2bよりも長さH02だけ下方に位置するように配置される。
【0032】
外装部材10のポケット12、12内にスラット1、1を挿入したならば、通常の縦型ブラインドのレール24の軸25に、スラット1、1の吊り金具7を取り付ける。以上のようにして、吸音装置20を構成する(図1(a))。
【0033】
(4) なお、前記において、ポケット12を形成した後に、ポケット12内にスラット1を入れて、挿入片17をスラット1の切り欠き溝5に挿入したが、他の工程で製造することもできる。たとえば、布地9にスラット1を巻きながら、ポケット形成予定部12A、12Aにスラット1を沿わせて、ポケット12の形成と同時にスラット1をポケット12内に挿入することもできる(図示していない)。この場合、挿入片17をスラット1の切り欠き溝5への挿入も、ポケット12の形成の前後のいずれでも可能である。
【0034】
2.吸音装置20の使用
【0035】
(1) 通常の縦型ブラインドと同様に、吸音装置20を、天井面(又は壁など)42にレール24を固定して、主に、スラット、1が開口部を覆うように配置する。また、同様に、吸音装置20を、開口部以外の壁面の前や間仕切りとして部屋の中間部に配置することもできる。この場合、開口部や壁に配置する場合には、開口部の建具の垂直面や壁面からある程度の距離を空けて、開口部の建具の垂直面や壁面と、スラット1、1群の正面3、3との間に空気層26が形成されるように配置する(図1(b))。
【0036】
(2) レール24上で、隣接するスラット1、1の間隔を最大Lにして、スラット1、1をレール24とできるだけ平行なるように回転させれば、通常のスラットと同様に、開口部を覆って遮蔽できる(図1(b)、図5(a)(b))。この状態で、外装部材10は、切り欠き溝5、5に下端側まで挟まれているので、スラット1を芯として、外装部材10は下端に至るまで保形され、きれいなプリーツやドレープを形成できる。従って、スラット1が見えず、外装部材10のみが見えるので、あたかもカーテンのような外観となる。
【0037】
(3) また、この状態で、居住室内の多くの音は、フェルト系のスラット1、1に吸収される。また、スラット1を透過した音の成分も、開口部の建具の垂直面等との間に、空気層26が形成されるので、乱反射をしながら、スラット1、1に吸収される。よって、居住室内で生じている音を効果的に吸収できる。
この場合、音の発生源に向けて、スラット1の角度を変えれば、より効果的に吸音を行うことができる(図4(c)(d)(e))。
【0038】
(4) また、スラット1、1を、レール24に直交する向きにすれば(図4(b))、採光をし、あるいは吸音性能を軽減できる。また、この状態で、通常の縦型ブラインドと同様に、一側に寄せて全閉すれば、吸音装置20を収納して、通常のスラットと同様に、開口部を全開にできる(図4(a))。
【0039】
3.他の実施態様
【0040】
(1) 前記実施態様において、外装部材10で、レール24の端部に相当する側で、ポケット12に連続して、端部片18を形成しておけば、最も外側に位置するスラット1の端縁側で、光の漏れを軽減して遮光効果を高めることができる(図1(b))。
【0041】
(2) また、前記実施態様において、切り欠き溝5を、スラット1の高さHの全長に亘って設けたが、少なくとも上端部及び下端部に形成すれば良く、該部で外装部材10を係止できるので、上下に通したプリーツやドレープを形成できる(図示していない)。
【0042】
(3) また、前記実施態様において、切り欠き溝5を形成したが、スラット1の取付面4aとポケット12の内面14とを仮止めできれば良いので、接着剤膜等の保持シート27を使用してスラット1の取付面4aとポケット12の内面14とを保持することもできる(図2(d))。また、この場合、ポケット12の内面14とスラット1の取付面4aとの間に、面テープ片を貼って保持シート27として、スラット1、1から外装部材10を着脱することもできる(図2(d))。
【0043】
(4) また、前記実施態様において、切り欠き溝5を形成しない場合で、スラット1の取付面4aに、金属製又は樹脂製などの保持部材31を取り付けることもできる(図3)。
保持部材31として、スラット1の取付面4aに当接できる筒状(四角、半円など)の基部32に、スラット1の取付面4a側に挟んで固定する固定片33、33を連設し、固定片33の対向他側に、保持部材31の長さ方向のスリット34を形成して、構成する(図3(a))。この場合、スリット34が、切り欠き溝5と同様の機能を発揮する。
また、保持部材31として、スリット34を固定片33の対向他側ではなく、横方向(スラット1の正面3側)に形成することでもできる(図3(b))。
また、保持部材31として、押さえ片(基部)32に針(固定片)33を設けたピンのような構造で構成することもできる(図3(c))。この場合、スラット1の取付面4aに外装部材10を重ねて、外装部材12の外面(ポケット12の外面14a)からスラット1の取付面4aに向けて針33を刺して、スラット1の取付面4aに外装部材10を保持することもできる(図3(c))。
【0044】
(5) また、前記実施例において、外装部材10にポケット12を設けてスラットを収容したが、スラット1の全体を覆うポケット12を省略することもできる。この場合、たとえば、ポケット12は、少なくともスラット1の取付面4aに固定して該部を覆うポケット12部分と、隣接するスラット1、1間に配置される連結片16とからなる(図6)。この場合、取付面4及びその周辺(または取付面4のみ)でスラット1の外面と外装部材10の内面との間に、図2(d)と同様の接着剤層27を形成し(図6左側の鎖線図示27)、あるいは、図3(d)と同様の保持部材31を使用することもできる(図6右側の鎖線図示31)。また、保持部材31は図3(a)〜(c)の各例あるいはその他の構造とすることもできる(図示していない)。
【符号の説明】
【0045】
1 スラット
2 スラットの上端部
3 スラットの正面
4、4a スラットの取付面
5 スラットの切り欠き溝
7 スラットの吊り金具
9 布地
10 外装部材
11 外装部材の上縁
11a 外装部材の下縁
12 外装部材のポケット
12A 布地のポケット予定部
13 外装部材の接合点
13A 布地のポケット予定部の両端
14 ポケットの内面
14a ポケットの外面
16 外装部材の連結片
16A 連結片予定部
17 外装部材の挿入部
18 外装部材の端部片
20 吸音装置
24 レール
26 空気層
31 保持部材(係止条)
32 保持部材の基部
33 保持部材の固定片
34 保持部材のスリット
42 天井面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓や壁などの取り付け面に沿って配置したレールに、吸音性のスラットの多数枚を、回転可能で、かつ前記レールに沿って移動自在に吊り下げて、以下のように構成したことを特徴とする吊り下げ型の吸音装置。
(1) 前記スラットは、板状の吸音材料から構成する。
(2) 前記各スラットの全部又は一部を、音を通過できる材料からなる外装部材で覆うとともに、各外装部材を連結部材で連結した。
(3) 前記スラットの縦方向の縁又は面を取付面として、前記外装部材は、前記スラットの取付面に、高さ方向全長に亘って連続して又は所定間隔を空けて断続して、取り付けした。
(4) 前記外装部材は、前記スラットの上縁よりも上方に突出し、かつ前記スラットの下縁よりも下方に突出させる。
【請求項2】
以下のように構成したことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ型の吸音装置。
(1) スラットの一縦縁に係止条を形成して取付面とし、
(2) 前記スラットの係止条に、外装部材の内面を着脱自在に係止した。
【請求項3】
外装部材を以下のように形成したことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ型の吸音装置。
(1) 音を通過できる材料からスラットを収容するポケット部を形成し、
(2) 前記ポケット部を所定間隔毎に多数形成し、前記ポケット部を、連結材料で連結する。
(3) 前記ポケット部に、前記スラットの縦縁に係止できる係止部を形成する。
【請求項4】
外装部材を以下のように形成したことを特徴とする請求項3記載の吊り下げ型の吸音装置。
(1) 一枚の長方形の音を通過できる材料の中間部を折って、スラットを収容するポケット部を形成し、
(2) 前記ポケット部を所定間隔毎に多数形成し、前記ポケット部の間を連結部とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−202197(P2012−202197A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71213(P2011−71213)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000220169)東京ブラインド工業株式会社 (7)
【Fターム(参考)】