説明

吸着剤包装

乾燥剤パッケージの細長い帯において、各パッケージが下記の構成を備えていることを特徴とする帯。スパンボンデッドの不織ポリエチレンからなるボデイ;上記ボデイの各端の横断シール。この横断シールは接着剤を用いない直接的なきざきざのシールであって、交差したシールラインを有し、各シールラインはパッケージの長手方向に延びる軸に対して傾いている。;上記横断シール間を延びる縦シール。;パッケージに印刷された識別表示。この識別表示は実質的に横断シール間に配置され縦シールから離れている。上記縦シールと横断シールの領域は実質的に印刷が無い。;ボデイ上の少なくとも1つの位置決めマーク。このマークは、少なくとも1つの横断シールから所定の距離だけ離れており、上記シール領域の外に配置されている。;ボデイ内の吸着剤。
乾燥剤パッケージを製品容器に入れる方法であって、次の工程を備えている方法。幅に較べて少なくとも1000倍の長さを有する、予め印刷された乾燥剤パッケージの細長い帯を供給する。この予め印刷された乾燥剤パッケージは、第1の印刷された識別表示と、この識別表示から離れた少なくとも1つのインデックスマークとを有している。印刷された識別表示とインデックスマークは食品級のインクを含む。;上記パッケージをカッターに供給する。;上記インデックスマークを検出する。;上記インデックスマークが無い場合には、上記供給工程を禁じる。;上記インデックスと位置合わせして、上記の印刷された識別表示から離れた領域において、上記帯から個々のパケットを切断する。;切断された上記パケットを製品容器に挿入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸着剤包装に関し、特に医薬品等の製品に自動的に挿入される吸着剤のためのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
吸着剤、特に乾燥剤は、長年にわたって長い帯(strips or bandoliers)の形態で顧客に提供されていた。このような品物を製造するための自動高速装置と方法は、比較的良く知られており、多数の会社がこのような品物を得意先に提供した。帯当たりパケットの最小数について特に制約はないが、10,000ないしは15,000までの数のパケットを有する、非常に大きなパケットのスプールが有用であり、自動的な分離と製品への挿入のために連続した形態で用いられる。
【0003】
パケットの機能の1つが、貯蔵寿命を延ばし、製品の初期の効能をできるだけ維持した状態で顧客に製品を送るために、湿気、酸素、臭い、他の揮発性物質を製品から吸収することであり、あるいは物質を脱着することである。このような吸着剤のためのパッケージは、通常多孔質であるか、湿気、揮発性物質、臭気物質が通過可能である。強さと、製品のために要求される多孔性ないしは湿気の通過性を提供するために、多くの材料が長年にわたって用いられてきたが、ブランド名Tyvekの不織材が特に良く用いられている。不織材は、強さと多孔性を有し、不織材からなるパケットの製造と挿入のための自動化方法が多くの会社によって開発されてきた。
【0004】
2種類の不織材が特に用いられていた。接着剤を塗った不織材と、そのまま(raw form)の不織材である。接着剤を塗った不織材は、一般的には、シール領域に熱と圧力を付与することにより、パケットになる。そのまま(plain)の不織材は、通常は、超音波エネルギーと圧力をシール領域に付与することによってシールされる。
【0005】
パケットの帯の所望長さと同じかそれ以上の不織材の帯が、充填装置に提供される。充填装置は、不織材の帯をマンドレルに巻き、続いて、不織材の側縁を重ね合わせることにより、又は不織材の対面する側縁を一緒にシールしてフィンを形成することにより、連続した又は間欠的な細長い縦シールを形成する。
【0006】
最初の横方向の端部シールが、包装材の帯の長手方向に対して横切るようにして形成され、ある量の吸着剤、特にある量の乾燥剤が、開かれた筒状のパケットに挿入される。それから、第2の横方向の端部シールが包装材に対して横切るようにして形成され、これにより、最初の閉じられた吸着剤のパケットが形成され、次のパケットの底のシールが形成される。この工程は、包装材を使い切るまで、または所望数のパケットが形成されるまで繰り返される。
【0007】
ここで記述した技術は、そのままの不織材に超音波シールを付与することにより得られるパッケージは勿論のこと、接着剤を塗布した不織材を加熱し加圧することにより形成されるパッケージにも用いられてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したタイプのパッケージに関連して多数の問題があった。横断シールを横方向に切断することによりパッケージを分離して挿入する時に、横断シールは、完全なシール性を維持するように設計しなければならない。私達は次のことを発見した。シールが縦方向の複数のシールの縞である場合、パッケージが帯に沿って裂け、多かれ少なかれ内容物が漏れ出る。複数の横筋のシールは、上記の裂ける問題に対処できるが、パッケージの内容物に最も近いこのシールラインの縁が弱くなり、再び漏れを起こす。
【0009】
上述したタイプのシールでは、次に記述する他の問題もあった。すなわち、品物を製造し、高速度でパケットを分断して顧客の製品に挿入するための装備が開発されている。製造の過程での蓄積された許容誤差の悪影響が、ついに装置における整列誤差を生じさせる。
【0010】
好ましくは、パケットを製造する前にパケットのための標識(labeling)が不織材の帯に印刷される。本願で用いられる標識(labeling and labels)は、帯に直接印刷された識別表示、他の媒体に印刷されその後で帯に付される識別表示、及び当業者にとって自明な他の技術を含むように、広く解釈されるべきである。多数のパケットが連続したパケットの綴りに形成される場合には、印刷精度の誤差や、パケットの形成および充填の期間における製造交差の誤差により、パッケージの印刷領域の整列ミスを招く。この整列ミスは、パッケージの連続した綴りのシール部に標識を位置させてしまうような十分に深刻な整列ミスを含む。以前には、この整列ミスは標識をかなり間隔をあけて配することにより、解決しようとしていた。これにより、如何なるサイズのパケットが形成されるかに拘わらず、どのような整列ミスが起きるかに拘わらず、1つまたはそれ以上の標識付けエリアがパケットの面に配され、ここで読み取ることができるようになる。場合によっては、標識部は横断シール領域に配されてしまうことがあるが、これは標識付けの観点から些細なこととみなされていた。
【0011】
分断と挿入の装置は、蓄積された誤差の影響を受ける。装置はパケットを横断シール領域において分断するように調節されるが、蓄積されたエラーがついにはパケットを横断シール領域以外の箇所で分断して、内容物を漏出させてしまい、パケットが挿入される製品を、汚染する可能性もある。そこで、引き続き行われる分断と挿入のために、パケットの綴りの残りを位置調節することが求められる。
【0012】
蓄積された誤差により生じる位置合わせの誤りに関する他の問題を次に記述する。特に超音波溶着が横断シール形成のために用いられる場合、パッケージを標識付けするために用いられるインクが、超音波溶着装置によって劣化し、パッケージから離れて小さな薄片となることがある。度々、インクは黒でなくカラーであっても、超音波シール工程がインクを黒色に変えてしまい、不織材から離れた黒い薄片を生じさせる。これらインクの薄片は、シール装置の隙間に蓄積されたり、パケットを使用箇所で分配する時にパケットから離れたり、パケットが入れられる製品を見た目で汚したり、さもなければ装置と製品のいずれかまたは両方を汚染する。本出願人は、他の目的に対しては望ましい、引き裂き耐性のあるぎざぎざ(こぶだらけの;knurled)の超音波溶着を用いることにより、薄片状のインクの問題が悪化することを見出した。以前には、薄片状のインクの問題に対する1つの解決手段として、害なく摂食できる食品級(food grade)のインクを用いていた。しかし、この解決法は審美的問題を解決していない。
【0013】
本出願人のみならず本出願人の全ての競争会社によって製造された、現在利用されているパケットの長い綴りないしは帯は、これら問題の1つまたはそれ以上の問題を抱えている。低コストを維持するために極めて高速度でこのようなパケットを製造する必要があるため、誤った位置合わせによって生じる問題を解決しようとすることはつまらないことかも知れないが、産業はこの問題を単純に受け入れてきた。上記問題により、廃棄したり改善のために蓄えたり、即座に処分したりする必要がある使用不可能なパッケージを時々生じさせ、蓄積されたインクによりシール装置を清掃する必要が生じるにも拘わらずである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、乾燥剤の包装において、上述した課題の1つまたはそれ以上を解決するための改良に係わる。例えば、この改良は、接着剤なしの不織材からなるパケットのための、きざきざした超音波による横断シールの提供を含む。このシールは、パッケージが分断される場所で引き裂きやほつれに対して強く、さらにパケットの内容物が漏出するような弱い箇所を作らない。
【0015】
本発明のもう一つの態様によれば、各パッケージは、隣り合うシール領域間においてこれらシール領域から離れた視認可能な識別表示を含む印刷領域を有している。これにより、シール領域は実施的に印刷を免れる。
【0016】
本発明のもう一つの態様によれば、位置合わせの誤りの影響は、各パッケージに位置決めマークを提供することにより減じられる。この位置決めマークは、横断シールから所定距離だけ離れて位置し、最も好ましくは、シール領域の外に位置している。
【0017】
本発明の新規な態様は、添付の特許請求の範囲に詳述されている。発明それ自体、ならびに、そのさらなる目的および利点が、以下の発明の詳細な説明を添付の図面とともに参照することにより、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による吸着剤パッケージの帯の一部を示す斜視図である。
【図2】図1の吸着剤パッケージの背面図である。
【図3】図1、図2の吸着剤パッケージを形成するための、印刷された材料の帯を示す平面図である。
【図4】図1のパッケージの帯を形成し充填ための装置を示す概略図である。
【図5】図1の帯のパッケージを切断して容器に挿入するための装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0019】
図1は、本発明に係わる吸着剤パッケージの帯の一部を概略的に示している。図では3つのパッケージが部分的に示されているが、本発明においては、連続した帯に多数のパッケージが配置されるのが好ましく、例えば帯当たり10,000から15,000のパッケージが配置される。形成後に、パッケージは連続した帯の状態でスプールに巻かれ、顧客に送られる。
【0020】
図1に示す帯10の一部は、全て同形態をなす3つのパケットを含んでいる。中央のパケットについて説明すると、第1端部シール14は超音波溶着されたシールとするのが好ましい。この超音波溶着シールにおいて、クロスハッチ状配列(cross-hatched arrangement)をなす多数のシールポイントが形成される。第1端部シール14はパケットの帯の長手方向に所定長さにわたって延びる。好ましくは、このシール14は、十分広く(または、帯の長手方向の量として表現するならば十分に長く)するのが好ましい。これにより、結合されているパケットを帯から分断する際に、そのシール領域の中央で切断されるようにする。さらに、上記クロスハッチのシールは、連続したクロスハッチのシール線により形成してもよいし、より好ましくは、シールポイントの配列により形成してもよい。これらシールポイントは円、四角、ダイヤモンド形状または他の形状をなしており、ほぼクロスハッチのパターンをなす交差した列の目(グリッド)に配されている。クロスハッチのパターンは、パッケージが切り離された時に、ほつれるのを防止し、同時に、パッケージ内の吸着剤が逃げてしまうような、ポイントや線上に並んだポイントや線からなる脆弱部が形成されない。
【0021】
図2について簡単に述べると、パケット10の裏側が示されている。後で詳細に説明するように、縦シール30が包装材の側縁の重ね合わせ部に形成され、これにより細長いチューブ状の構造が形成されている。好ましくは、上記シール30は溶着により形成され、より好ましくは包装材の重ね合わせ縁部の全体ではなく一部を溶着することにより形成される。好ましくは、包装材として不織ポリオレフィンが用いられる。この溶着工程は、溶着部を全体的に又は部分的に透明または少なくとも半透明にし、パケットの内容物がパッケージの溶着部を通して見られるようにする。さらに、横断シールが形成される時に、好ましくは、このシールがパケットの全体および最大厚肉部を横切るように形成される。この縁部が重なる最大厚肉部は、溶着工程により透明または少なくとも半透明にされている。
【0022】
公知のパッケージとは異なり、上記クロスハッチのシール14は、包装材の縁部が重ねられたシールの領域においてのみ、透明領域を作る。今までは、特に縦ラインのシールが作られた場合には、透明部はパッケージの全幅を横切って配される縦ラインの連続として現れていた。本発明によれば、局部的な小さなシール領域16が透明になるが、これら領域はシールの中央近傍に形成された大きな透明領域に較べて極めて小さい。
【0023】
パッケージは、名前や商標や製造者確認等の視認可能な識別表示(visible indicia)(以後、符号20で示す)を含む。好ましくは、特に、パケットが食料品や医薬と関連して用いられる場合には、この視認可能な識別表示は、食品級のインクを用いて印刷されている。パッケージがパケット自身を食べるのを禁じるような警告表示を付けていても、食品級のインクの使用により、パケットからインクが剥げ落ちてパケットが用いられている製品に付着することにより生じる有害な効果を減じている。
【0024】
さらに、パケットは1つ又はそれ以上、好ましくは2つのインデックスマーク22を含んでいる。このインデックスマーク22は、視認可能な識別表示20と同じインクで印刷されるとともに、パケットの所定位置に配置され、このインデックスマーク22を用いてシール装置におけるパケットの位置決めをすることにより、シール14を形成できるようにしている。
【0025】
加えて、シーリングの間、およびそれに続く分離と分配の間、より正確にかつ高速でパケットの位置決めを行うために、高コントラストのインクを用いて高コントラストの筋24を印刷してもよい。
【0026】
他の態様では、設置工程において吸収剤の使用をコントロールする安全性のための特徴として、位置決めマーク24(registration mark)を用いてもよい。例えば、所定の番号または連続した番号を符号化したバーコードが用いられる。このバーコードは、分離され挿入されるパケットが承認されたパケットであることを確かめるために、挿入時に読み出すことができる。
【0027】
さらに他の態様では、マーク24は、所有者のみに使用が許される商標または登録商標であってもよい。挿入装置は、パターン認識センサを備えておいる。このパターン認識センサは、商標を認識し、商標を有するパケットのみの切断と挿入を許可し、これにより承認されていないパケットが使用されないように保証する。
【0028】
図2は、少し長いパケットの帯の裏側を示す。上述したように、パケットは横断シール14によって互いに分けられている。パッケージの裏側は視認可能な識別表示26,28を有していてもよいし、そうでなくてもよい。これら識別表示は、必須ではないが好ましくは、パケットにおいて縦シール30の左右に配されている。本発明の好ましい態様によれば、パケットの表側の識別表示20とパケットの裏側の識別表示26,28は、シール領域14,30に入らないように配することが重要である。シール領域に入らないように識別表示を配すること、およびシールと充填の装置により使用するための位置決めマーク22,24を付与することにより、シール領域にインクが配され、シール工程においてこのインクがパケットから離れる不都合を回避することができる。これは、シール工程の間にインクを劣化させること、およびパッケージからインクが剥がれてこのパッケージが入る製品を少なくとも見た目では汚すことを、抑制ないしは防止することができる。
【0029】
図3は、包装材の細長いウエブの一部を示す。この包装材ウエブから図1、図2のパケットが作られる。このウエブは、いかなる所望の長さでもよいが10,000から15,000のパケットを含むパケット帯を作るように、できるだけ比較的長いものが用いられる。ウエブは、パケット内に収容される吸着剤の性質により種々の材料により形成されるが、不織材、好ましい不織材、より好ましくは、デュポン社が製造したスパンボンデッド不織ポリエステル「Tyvek」等の、不織のスパンボンデッドのポリエステル材が用いられる。識別表示20,26,28およびインデックスマーク22,24をウエブに印刷するために種々の方法を採用できるが、現在のところ食品級インクを用いたフレキソ印刷が好ましい。
【0030】
好ましくは、識別表示20,26,28および位置決めマーク22は、一度に第3級の色で印刷され、位置決めマーク24は、同じプレスにおける別の印刷ステーションで印刷するか、その後で印刷する。位置決めマーク22は識別表示20,26,28から所定の公知の間隔だけ離れて配される。これにより充填しウエブからパケットを作る期間において、縦シールと横断シールを、識別表示が印刷された領域と重ならないように正確に位置決めできる。
【0031】
好ましくは、位置決めマーク24は位置決めマーク22と直線上に並べられる。位置決めマーク24は前述したように種々の形態を取り得る。
【0032】
図4は、本発明による吸着剤のパケットの形成と充填のための装置を示す。この装置のいくつかの構成要素は周知であり、本発明の特徴部分を構成していないので、詳細な説明を省略する。
【0033】
装置112は、図3に示すような予め印刷された包装材の細長いウエブ12を持つスプール11を備えている。ウエブは1つ又はそれ以上の遊びローラにより形成ステーションに向けて導かれている。この形成ステーションにおいて、ウエブが中空の充填マンドレル34の周りに形作られる。この充填マンドレル34を、吸着剤36が制御された量だけ通る。溶着バーまたは溶着ローラ32が、当業者に知られている方法で包装材のウエブを溶着することにより縦シール30を形成し、筒形状にする。
【0034】
横断シール16は第2の溶着ステーション40、好ましくは超音波溶着ステーションで形成される。前述したように、シール16は多数の不連続な溶着ポイントにより形成されたクロスハッチのシールとするのが好ましい。
【0035】
上記シールが形成される際に、吸着剤36が所定量ずつパケットに分配される。本発明にしたがい、センサ44が位置決めマーク22または位置決めマーク24またはその両方を検出し、パケットの帯の位置を制御し、これにより、シール14が印刷された識別表示から離れた、予め選択された位置に、形成される。横断シールが形成された後で、パケットは巻き取りリール46に巻かれ、顧客に搬送され、そして最後に分離して製品に挿入される。印刷された識別表示から離れた領域に横断シールが形成されるのを保証することにより、超音波シール40上のインク蓄積を減らすか無くすことができ、それ故、パッキング装置を清掃することなく非常に多くのパケットを作ることができる。
【0036】
図5は、巻き状態を解き、切断し、パケットを製品容器に入れるための装置の概略図である。パケットはスプール46に巻かれており、ここからローラによって切断ステーションに導かれる。センサ48がパケットの帯を正確に切断ステーションに位置決めする。これによりパケットが横断シール14において、好ましくはシール領域の中央において、互いに分断される。パケットは、シール領域に印刷がされていないので、インク薄片の一部がカッターに付着しない。以前は、このインク薄片の付着のために、挿入工程を周期的に停止させ、切断ステーションを清掃する必要があったのである。さらに、視認可能な識別表示20が横断シールと関連させてパケットに記録されるので、各パケットは、横断シールに重なり切断ステーションで分断された複数の識別表示を持つのではなく、正確な位置に配された視認可能な識別表示20を持つ。切断された後、パケット12は製品容器54に入れられる。この容器は例えば当業者にとって周知のようにコンベアベルトによって切断ステージに配置される。
【0037】
現時点で好ましい実施例に従って本発明を説明してきたが、当業者には、本来の主旨および範囲から逸脱することなく、本発明へのさまざまな改造および変更が可能であることが理解されるであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥剤パッケージの細長い帯において、各パッケージが下記の構成を備えていることを特徴とする帯。
スパンボンデッドの不織ポリエチレンからなるボデイ。
上記ボデイの各端の横断シール。この横断シールは接着剤を用いない直接的なきざきざのシールであって、交差したシールラインを有し、各シールラインはパッケージの長手方向に延びる軸に対して傾いている。
上記横断シール間を延びる縦シール。
パッケージに印刷された識別表示。この識別表示は実質的に横断シール間に配置され縦シールから離れている。上記縦シールと横断シールの領域は実質的に印刷が無い。
ボデイ上の少なくとも1つの位置決めマーク。このマークは、少なくとも1つの横断シールから所定の距離だけ離れており、上記シール領域の外に配置されている。
ボデイ内の吸着剤。
【請求項2】
上記の交差するシールラインが不連続なシールポイントのラインを含むことを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項3】
上記吸着剤が乾燥剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項4】
上記位置決めマークが独占的なマークを含むことを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項5】
上記独占的なマークが登録商標を含むことを特徴とする、請求項4に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項6】
上記独占的なマークがバーコードを含むことを特徴とする、請求項4に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項7】
上記横断シールにおいて少なくとも半透明な領域を有することを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項8】
上記印刷された識別表示と位置決めマークが、食品級のインクを含むことを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項9】
さらに、上記第1の位置決めマークと直線的に並ぶ第2の位置決めマークを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項10】
上記第2の位置決めマークが独占的なマークを含むことを特徴とする、請求項9に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項11】
上記独占的なマークが商標を含むことを特徴とする、請求項10に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項12】
上記第2の位置決めマークが第1の位置決めマークと異なるインクを含むことを特徴とする、請求項9に記載の乾燥剤パッケージの細長い帯。
【請求項13】
吸着剤パッケージを作るための材料であって、次の構成を備えていることを特徴とする材料。
スパンボンデッドのポリエステル材料からなり、幅に対して少なくとも1000倍の長さを有する細長いウエブ。
上記ウエブの長手方向に沿って繰り返す箇所に供給された食品級のインクからなる第1の視認可能な識別表示。
上記第1の視認可能な識別表示の各々に対応して、これと同時に食品級インクにより形成された第1のインデックスマーク。
上記第1のインデックスマークと位置合わせされ、これと離れて形成された第2のインデックスマーク。
【請求項14】
上記第2のインデックスマークが独占的なマークを含むことを特徴とする、請求項13に記載の吸着剤パッケージを作るための材料。
【請求項15】
上記独占的なマークが商標を含むことを特徴とする、
請求項14に記載の吸着剤パッケージを作るための材料。
【請求項16】
さらに第2の視認可能な識別表示を備え、この第2の視認可能な識別表示は、上記第1の視認可能な識別表示に対して横方向に離れ長手方向に揃っており、食品級インクにより形成されていることを特徴とする、請求項13に記載の吸着剤パッケージを作るための材料。
【請求項17】
さらに第3の視認可能な識別表示を含み、この第3の視認可能な識別表示は、上記第1の視認可能な識別表示に対して横方向に離れ長手方向に揃っており、食品級インクにより形成されていることを特徴とする、請求項16に記載の吸着剤パッケージを作るための材料。
【請求項18】
乾燥剤パッケージを作る方法であって、次の工程を備えている方法。
予め印刷された包装材の細長いウエブを提供する。このウエブは、幅に対して1000倍の長さを有している。予め印刷された包装材は、第1の印刷された識別表示と、この識別表示から離れた少なくとも1つのインデックスマークとを有している。これら印刷された識別表示とインデックスマークは食品級インクを含む。
上記の予め印刷された包装材のウエブをマンドレルに巻いて、印刷された識別表示から離れた重ね合わせシール領域を形成する。
上記重ね合わせシール領域に第1の縦シールを形成する。このシールは、印刷された識別表示から離れている。
上記インデックスマークを検出する。
上記インデックスマークと位置合わせして、上記の印刷された識別表示から離れた第1の横断シールを形成する。
パッケージに乾燥剤を入れる。
上記インデックスマークと位置合わせして、第2の横断シールを形成するためにパッケージを位置決めする。
上記インデックスマークと位置合わせして、上記の印刷された識別表示から離れた第2の横断シールを形成する。
【請求項19】
上記第1のインデックスマークと位置合わせして、第2のインデックスマークを形成する工程を備えたことを特徴とする、請求項18に記載の乾燥パッケージを作る方法
【請求項20】
上記第2のインデックスマークの形成が、独占的なインデックスマークの形成を含むことを特徴とする、請求項19に記載の乾燥パッケージを作る方法。
【請求項21】
パケットの帯を個々のパケットに分断し、このパケットを製品容器に挿入するための装置であって、次の構成を備えている装置。
スプール。
端同士が連なった多数のパケットからなる連続帯。この帯は上記スプールに巻かれており、各パケットは、パケットの端から所定距離離れたインデックスマークを有している。
上記パケットの連続帯を個々のパケットに分断するカッター。
上記パケットを上記スプールから受け取り、上記カッターに送るフィーダー。
上記パケットの帯に隣接するとともにスプールとカッターとの間に配置されたセンサ。このセンサは、上記帯からパケットの端部においてパケットを分断するべく上記パケットの帯を上記カッターに対して位置決めするために、上記インデックスマークに対して応答する。
上記センサに接続され上記インデックスマークが検出されない場合には装置を停止させるコントローラ。
【請求項22】
上記インデックスマークが、独占的なインデックスマークを含むことを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
上記インデックスマークが、商標を含むことを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項24】
上記インデックスマークが、バーコードを含むことを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項25】
乾燥剤パッケージを製品容器に入れる方法であって、次の工程を備えている方法。
幅に較べて少なくとも1000倍の長さを有する、予め印刷された乾燥剤パッケージの細長い帯を供給する。この予め印刷された乾燥剤パッケージは、第1の印刷された識別表示と、この識別表示から離れた少なくとも1つのインデックスマークとを有している。印刷された識別表示とインデックスマークは食品級のインクを含む。
上記パッケージをカッターに供給する。
上記インデックスマークを検出する。
上記インデックスマークが無い場合には、上記供給工程を禁じる。
上記インデックスマークと位置合わせして、上記の印刷された識別表示から離れた領域において、上記帯から個々のパケットを切断する。
切断された上記パケットを製品容器に挿入する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−516576(P2010−516576A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−547406(P2009−547406)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/051835
【国際公開番号】WO2008/091968
【国際公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(509196903)マルチソーブ テクノロジーズ インク (9)
【Fターム(参考)】