説明

唇用化粧料および化粧製品

【課題】透明感のある奥行き感を有し、艶やかな仕上がりが持続する唇用化粧料を提供する。
【解決手段】次の(1a)〜(1c)を含む水中油型タイプの第1剤と、(2a)平均粒径が150〜600μmのパール剤を第2剤中0.2〜3質量%含む油性タイプの第2剤とからなり、第1剤、続いて第2剤の順に唇に適用する。
(1a)R3SiO1/2単位およびSiO2単位からなり、平均式が下記一般式(1)である有機シリコーン樹脂を第1剤中0.1〜8.0質量%
nSiO(4-n)/2 ‥‥(1)
(Rは炭素数1〜6までの炭化水素基またはフェニル基、nは1.0から1.8の値)
(1b)水膨潤性増粘剤を第1剤中0.1〜10.0質量%
(1c)平均粒径が1〜50μmのパール剤を第1剤中0.5〜5質量%

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は唇用化粧料および化粧製品に関し、より詳しくは、透明感のある奥行き感を有する唇用化粧料およびその化粧料を収容した化粧製品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より口紅やグロスを適用する前に、口唇周辺へのにじみを防止したり、唇のくすみや輪郭を補正したりするための唇用下地化粧料が用いられている(特許文献1〜3)。このような唇用下地化粧料には、粉末が多量に配合されているため、厚ぼったく、輪郭がくっきりとし、仕上がりが不自然になってしまうという欠点があった。
また近年、口唇周辺へのにじみを防止したり、唇のくすみや輪郭を補正し、発色や質感を損なわずに化粧持ちをよくする水中油型の唇用下地化粧料が開発されている(特許文献4)。この水中油型唇用下地化粧料は、有機シリコーン樹脂と、顔料と、水膨潤性増粘剤を含むものである。
【0003】
【特許文献1】特開平5−178724号公報
【特許文献2】特開2003−2814号公報
【特許文献3】特開2003−183128号公報
【特許文献4】特開2007−284376号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような唇用下地化粧料には、上につける口紅やグロスの発色を唇の色で妨げないことや、化粧持ちをよくしたりといった口紅やグロスによる化粧効果を維持するに留まるものであり、口紅やグロスをつけるだけでは得られなかったさらなる化粧効果を創出するまでには至っていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究の結果、特定の成分組成を持つ第1剤と、その上に適用する第2剤の2種類を組み合わせた化粧料とすることで、単一組成の唇用化粧料を用いたのでは得られない透明感や奥行き感を付与した唇用化粧料が得られることを見出した。
【0006】
すなわち本発明は、次の(1a)〜(1c)を含む水中油型タイプの第1剤と、(2a)を含む油性タイプの第2剤とからなり、第1剤、続いて第2剤の順に唇に適用されることを特徴とする唇用化粧料である。
(1a)R3SiO1/2単位およびSiO2単位からなり、平均式が下記一般式(1)である有機シリコーン樹脂を第1剤中0.1〜8.0質量%
nSiO(4-n)/2 ‥‥(1)
(但し、一般式(1)中、Rは炭素数1〜6までの炭化水素基またはフェニル基を表し、nは1.0から1.8までの値を表す。)
(1b)水膨潤性増粘剤を第1剤中0.1〜10.0質量%
(1c)平均粒径が1〜50μmのパール剤を第1剤中0.5〜5質量%
(2a)平均粒径が150〜600μmのパール剤を第2剤中0.2〜3質量%
【発明の効果】
【0007】
本発明の唇用化粧料は、透明感のある奥行き感を有し、艶やかな仕上がりが持続するものである。
本発明の化粧製品は、2剤からなる本発明の唇用化粧料を簡便に持ち運ぶことができるものである。また唇用化粧料が塗布具付き容器に収納されていることにより、保存性が良く、かつ唇への適用が容易で使用性に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明の最良の実施形態について説明する。
本発明においては、第1剤に色材と平均粒径の小さいパール剤を含ませ、第2剤には平均粒径の大きいパール剤を含ませ、かつ透明膜を形成するものであることが重要である。このような構成とすることで、第1剤の小粒径のパール剤と色味が、透明感のある第2剤の大粒径のパール剤を通して見えることになる。そして、下には色をしっかりと密着させ、上には透明層という2層の膜とすることで、水槽を覗いたように見える立体感を感じることができ、このことによって唇に奥行き感のある化粧効果を創出できる。また、第1剤は水中油型タイプとし、第2剤は油性タイプとしているので、塗布した時に相互に混ざり合うことがない。
【0009】
本発明の唇用化粧料における水中油型タイプの第1剤は、唇の下地化粧料として用いられるものであり、好ましくは水を含む水性媒体の配合量が40.0質量%以上であり、液状またはペースト状であるものである。
【0010】
先ず、(1a)有機シリコーン樹脂について説明する。
本発明で用いられる有機シリコーン樹脂は、R3SiO1/2単位およびSiO2単位からなり、平均式が一般式(1):
nSiO(4-n)/2 ‥‥(1)
(式中、Rは炭素数1〜6までの炭化水素基またはフェニル基を表し、nは1.0から1.8までの値を表す。)に示すトリメチルシロキシケイ酸である。
これは、約1500〜10000までの平均分子量を有することが望ましい。
【0011】
上記有機シリコーン樹脂はベンゼンに可溶であり、各種の方法により作製できる。
例えば、一般式R3SiX、およびSiX4(Xは加水分解し得る基、たとえば塩素、臭素、フッ素、アルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシなどの基、アシロキシ基を表す。)で示される化合物を、目的とする樹脂組成に応じてトルエン、ベンゼン、キシレンなどのごとき適当な溶媒に添加し、次いでこの溶媒を適当な酸性溶媒中における希望する加水分解および共縮合を得るのに十分な量の水中に加える。こうして得られた二相系から水相を除去し、残留する樹脂状物質を重炭酸ナトリウムあるいは他のアルカリ性物質の充分量を用いて中和し、溶媒を留去すれば目的の有機シリコーン樹脂が得られる。
【0012】
上記の平均式が一般式(1)で表される有機シリコーン樹脂としては、具体的にKF7312F、KF7312J、KF7312K、KF9001、KF9002(信越シリコーン社製商品名)、BY11−018(東レ社製商品名)等が挙げられる。
【0013】
有機シリコーン樹脂は、あらかじめ揮発油分(溶剤)に溶解させたものを、本発明の唇用化粧料第1剤中に配合することが望ましい。この時の揮発油分としては、例えばデカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、イソパラフィン等が挙げられる。
【0014】
有機シリコーン樹脂の配合量は0.1〜8.0質量%であるものとし、好ましくは3.0〜6.0質量%である。有機シリコーン樹脂の配合量が0.1質量%未満では、色混じりが生じて口紅の色持ちが悪くなり、8.0質量%を超えると、べたつきを生じるようになる。
【0015】
次に、(1b)水膨潤性増粘剤について説明する。
本発明の水中油型唇用化粧料第1剤には、従来公知の水膨潤性増粘剤を適用することができる。
例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、ザウコナイト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バーミキュライト、合成ヘクトライト等の、天然及び合成のモンモリロナイト群などの粘土鉱物。アラビアゴム、トラガント、カラギーナン等の植物系、キサンタンガム等の微生物系、ゼラチン、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の動物系、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピセルロース等のセルロース系、コメデンプン、コムギデンプン等の澱粉系、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール等のアルギン酸系、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル等のビニル系、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル樹脂アルカノールアミン液、ポリメタクリル酸エチル、カルボキシビニルポリマー等のアクリル系等が挙げられる。これらの水膨潤性増粘剤の中で好ましいものは、ベントナイト、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース(セルロースガム)である。
【0016】
水膨潤性増粘剤の配合量は0.1〜10.0質量%であるものとし、好ましくは0.5〜5.0質量%であるものとする。水膨潤性増粘剤の配合量が0.1質量%未満では、塗布時の色ムラが生じてくすみ補正効果に劣り、10.0質量%を超えると、速乾性が悪くなり、塗布時の色ムラを生じる。
【0017】
次に、(1c)平均粒径が1〜50μmのパール剤について説明する。
第1剤で用いられるパール剤は、平均粒径が1〜50μmであり、第2剤のパール剤よりも小さいものである。第1剤におけるパール剤の平均粒径が1μm未満では、第1剤の輝きがなく、第2剤を重ねたときに目的とする奥行き感が感じられない。平均粒径が50μmを超えると、第2剤におけるパール剤の平均粒径との違いが小さくなるため、奥行き感があまり感じられなくなる。
【0018】
かかるパール剤としては、例えば酸化チタン被覆マイカが挙げられ、市販品としては、メルク社製の酸化チタン被覆マイカ(平均粒径:5μm)が挙げられる。
【0019】
第1剤におけるパール剤の配合量は0.5〜5質量%であるものとし、好ましくは3〜4.5質量%であるものとする。パール剤の配合量が0.5質量%未満では、重ねた際に第1剤が輝かず、唇の色と同化してしまうため、目的とする奥行き感が得られない、5質量%を超えると、第1剤が輝きすぎ、第2剤より目立ってしまうため、目的とする奥行き感が得られない。
【0020】
次に(1d)色材について説明する。
本発明の唇用化粧料第1剤には、従来公知の色材を配合することができる。色材は口紅に通常用いられる色材であれば良く、粉末状でもレーキ状(油を練り込んだ状態)でもよい。また無機顔料であっても、有機顔料であってもよい。
かかる色材としては、例えば、酸化鉄が挙げられる。
【0021】
これらの色材は、本発明の効果を妨げない範囲で、粉体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で処理したものも使用することができる。例えば、フッ素化合物処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理などによって事前に表面処理されていてもいなくてもかまわないし、必要に応じて1種、または2種以上の表面処理を併用することができる。
【0022】
上記色材の配合量は、1.5〜30.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜15.0質量%であるものとする。顔料の配合量が1.5質量%未満では、唇のくすみ補正効果に劣り、口紅の発色が悪くなる。また30.0質量%を超えると、塗布時の色ムラが生じるようになる。
【0023】
本発明の唇用化粧料における水中油型タイプの第1剤は、好ましくは水を含む水性媒体の配合量が40.0質量%以上である。
水性媒体は、水を主成分として含む媒体であり、低級アルコールや保湿剤を含んでいても良い。第1剤中の水を含む水性媒体の配合量は第1剤中、40.0質量%以上であり、好ましくは50.0質量%以上である。水性媒体の配合量が40.0質量%未満では、速乾性に劣り、口紅の発色や色持ちが悪くなる。
【0024】
本発明においては、第1剤の水性媒体中に保湿剤を含むことが好ましい。
保湿剤としては通常化粧料に用いられているものを適用できる。例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、短鎖可溶性コラーゲン等が挙げられる。
【0025】
本発明の唇用化粧料第1剤においては、上記の成分以外に油性成分が使用される。かかる油性成分としては、通常化粧料に使用される固形油、半固形油、液状油、揮発性油等が使用できる。動物油、植物油、鉱物油、合成油を問わず、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、高級アルコール類、アルキルグリセリルエーテル類、エステル類、フッ素系油剤類、シリコーン油、親油性界面活性剤等が挙げられる。
【0026】
具体的には、オリーブ油、ヤシ油、アボカド油、ヒマシ油、サフラワー油、硬化油、ミンク油、馬油等の油脂類;ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、パラフィン、イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス、ワセリン、セレシン、ポリエチレン、ポリブテン、スクワレン、スクワラン、12−ヒドロキシステアリン酸等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類;イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ヘキシルドデカノール、コレステロール等の高級アルコール類;バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル類;オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等のエステル類;パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系油剤類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、シクロポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のシリコーン油類;グリセリンモノステアレート、モノステアリン酸ソルビタン等の親油性界面活性剤が挙げられ、これらを必要に応じて一種または二種以上組み合わせて配合することができる。
【0027】
本発明の唇用化粧料第1剤においては、通常化粧料に配合されうる界面活性剤を、そのイオン性の有無に関わらず用いることができる。具体的には、アニオン界面活性剤として例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(以下、POEと略する)ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEステアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ロウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0028】
カチオン界面活性剤として例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0029】
両性界面活性剤として例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0030】
親油性非イオン系界面活性剤として例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0031】
親水性非イオン系界面活性剤としては、例えば、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEステアリルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル、プルロニック等のプルアロニック型類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPと略する)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合体、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられるが、上記の界面活性剤に限定されるものではない。また、これら界面活性剤は、本発明メーキャップ化粧料において1種あるいは2種以上を任意に選択して配合することができる。
【0032】
本発明の唇用化粧料第1剤では上記の各成分以外に、従来唇用化粧料に使用されてきた各種の成分を適宜配合することが可能である。例えば、本発明の必須成分以外の粉体、フッ素化合物、樹脂、粘剤、フェノキシエタノール,エチルパラベンなどの防腐剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、生理活性成分、塩類、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0033】
本発明の唇用化粧料第1剤で適宜用いることができる紫外線吸収剤の例としては、例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸 2−エチルヘキシルや、これらの高分子誘導体、シラン誘導体等が挙げられる。これらの有機系紫外線吸収剤の内、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンが特に好ましく用いられる。
【0034】
本発明の唇用化粧料第1剤では生理活性成分を配合することができる。生理活性成分としては、例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分等を特に好ましい。これらの成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0035】
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子、グリシン、ヴァリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニン、トリプトファン等のアミノ酸、エストラジオール、エテニルエストラジオールなどのホルモン、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等の保湿成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイン、トラネキサム酸、アズレン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、カンフル等の清涼剤等が挙げられる。
【0036】
第1剤は、液状又はペースト状であることが好ましく、BL型粘度計を用いて、12rpm、ローターNo.4、30℃の条件で測定した時の粘度が、5000〜30000mPa・sであることが好ましい。
【0037】
本発明の唇用化粧料における油性タイプの第2剤は、第1剤の上に適用されるものであり、塗布することで透明膜が形成されるものである。ここで、第2剤は、下記の成分(2a)であるパール剤を除いた基剤を次の条件で測定した時の透過率が、0.7〜0.9であるものが好ましい。
(透過率の測定条件)
基剤を分光光度計(JASCO社製UV/VIS Spectrophotometer V-550)に入れ、400nm−700nmの透過率を測定した。条件は、光の光路長:10mm、セルサイズ:12×12×45(mm)、セルの材質:PMMAである。そのときの平均透過率を示す。
【0038】
先ず、(2a)平均粒径が150〜600μmのパール剤について説明する。
第2剤で用いられるパール剤は、平均粒径が150〜600μmであり、第1剤におけるパール剤よりも大きいものである。第2剤におけるパール剤の平均粒径が150μm未満では、第1剤のパール剤の平均粒径との違いが少なくなるため、奥行き感があまり感じられなくなる。平均粒径が600μmを超えると、唇の上でざらつきが大きくなり、好ましい使用性ではない。
【0039】
かかるパール剤としては、例えば、(PET/ポリメタクリル酸メチル)ラミネート(平均粒径:200μm、(株)角八魚鱗箔社製)、ベンガラ・酸化チタン被覆合成金雲母(平均粒径:300〜600μm、トピー工業(株)社製)が挙げられる。
【0040】
第2剤におけるパール剤の配合量は0.2〜3質量%であるものとし、好ましくは0.8〜1.4質量%であるものとする。パール剤の配合量が0.2質量%未満では、第2剤が輝かず、目的とする奥行き感が得られない、3質量%を超えると、第2剤が輝きすぎて、第3剤が透けて見えず、目的とする奥行き感が得られない。また、第1剤中のパール剤(1c)成分の濃度と第2剤中のパール剤(2a)成分の濃度との比は、(1c):(2a)=1:0.1〜2(質量基準)であることが好ましい。この範囲内で、最も奥行き感に優れた唇用化粧料が得られる。
【0041】
本発明の第2剤には、色材を含まないことが好ましい。あるいは含んでも0.1質量%以下であることが好ましい。色材の配合量が0.1質量%を超えると、塗布膜の透明性を保持するのが困難になる。色材としては、第1剤で用いたのと同様のものが挙げられる。
【0042】
本発明の第2剤としての油性化粧料には、上記必須成分の他、通常の油性化粧料に用いられる油剤、ワックス、粉体、顔料、染料、高分子化合物、保湿剤、香料、界面活性剤、酸化防止剤、防腐剤、美容成分等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。油分の種類は特に限定されず、第1剤で用いられるのと同様のものが使用される。保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール等の多価アルコール系保湿剤が挙げられる。
ワックスについては、配合することができるが、多量配合はつやを損なうため、配合してもその配合量は5質量%以下であることが望ましい。
また、皮膜剤については、多量配合はごわつき感を生じさせるため、配合しないか、あるいは配合しても5質量%以下であることが望ましい。
【0043】
第2剤は、液状又はペースト状であることが好ましく、BL型粘度計を用いて、12rpm、ローターNo.4、30℃の条件で測定した時の粘度が、5000〜10000mPa・sであることが好ましい。
【0044】
本発明の唇用化粧料は、第1剤、第2剤ともに、薄付きで、輪郭をソフトに描くことができ、塗布具の付いたボトル容器に収納されていることが好ましい。かかる塗布具付き容器は、塗布具が常に中味化粧料と接し、中味化粧料に覆われている容器である。塗布用筆の付いたペンタイプの容器も適用できるが、中味化粧料の防腐剤の効果が十分に発揮され難い。よって、ボトルタイプの方が保存性の点で優れている。第1剤を収容した塗布具付き容器と、第2剤を収容した塗布具付き容器は、一体とすることにより、持ち運びが簡便で、使用しやすい化粧製品となる。
【実施例】
【0045】
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
【0046】
実施例1〜3、比較例1〜5
(1)第1剤の調製
次の表1の処方で、下記の方法により水中油型の第1剤を調製した。
〔製造方法〕
成分(1)、(2)、(4)−(6)を60〜70℃で攪拌溶解した後、成分(11)、(16)−(18)をそこに添加し70〜80℃で攪拌混合し水相部とする。成分(3)、(7)−(10)、(12)−(15)、(19)を70〜80℃に溶解して油相部とする。水相部に油相部を加えて乳化させ、水中油型の唇用化粧料第1剤を得た。
【0047】
【表1】

【0048】
※1:信越シリコーン社製、50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液(一般式(1)を平均式とするもの)
※2:平均粒径:5μm、メルク社製
【0049】
(2)第2剤の調製
次の表2の処方で、常法により油性の第2剤を調製した。
【0050】
【表2】

【0051】
※3:シリル化処理無水ケイ酸(日本アエロジル社製)
※4:(PET/ポリメタクリル酸メチル)ラミネート((株)角八魚鱗箔社製)
※5:ベンガラ・酸化チタン被服合成金雲母(トピー工業(株)社製)
※6:平均粒径100μm
【0052】
(2)唇用化粧料の調製
得られた第2剤を、上記第1剤とともにそれぞれ塗布具付き容器に収納し、それを一体化させた。得られた化粧製品を用いて下記の基準で奥行き感を評価した。その結果を併せて表2に示す。
【0053】
(奥行き感の評価方法)
10名の専門パネルによる実使用性試験を行った。上記化粧製品を用いて、第1剤を唇に塗布した後、5分経過後に第2剤を唇に塗布し、目視による奥行き感(立体感)を下記の評価点基準に基づいて5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記評価基準で判定した。
【0054】
(スコア)
5点:奥行き感が非常に優れている。
4点:奥行き感が優れている。
3点:奥行き感が普通。
2点:奥行き感が劣る。
1点:奥行き感が非常に劣る。
【0055】
(評価基準)
A:評価値(平均値)4.0以上5.0点以下
B:評価値(平均値)3.0以上4.0点未満
C:評価値(平均値)3.0点未満
【0056】
実施例4〜6、比較例6〜10
(1)第1剤の調製
次の表3の処方で、下記の方法により水中油型の第1剤を調製した。
〔製造方法〕
成分(1)、(2)、(4)−(6)を60〜70℃で攪拌溶解した後、成分(11)、(16)−(18)をそこに添加し70〜80℃で攪拌混合し水相部とする。成分(3)、(7)−(10)、(12)−(15)、(19)を70〜80℃に溶解して油相部とする。水相部に油相部を加えて乳化させ、水中油型の唇用化粧料第1剤を得た。
【0057】
【表3】

【0058】
※1:信越シリコーン社製、50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液(一般式(1)を平均式とするもの)
※2:平均粒径:5μm、メルク社製
【0059】
(2)第2剤の調製
次の表4の処方で、常法により油性の第2剤を調製した。
【0060】
【表4】

【0061】
※3:シリル化処理無水ケイ酸(日本アエロジル社製)
※4:平均粒径:200μm(PET/ポリメタクリル酸メチル)ラミネート((株)角八魚鱗箔社製)
【0062】
(2)唇用化粧料の調製
得られた第2剤を、上記第1剤とともにそれぞれ塗布具付き容器に収納し、それを一体化させた。得られた化粧製品を用いて上記の基準で奥行き感を評価した。その結果を併せて表3に示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(1a)〜(1c)を含む水中油型タイプの第1剤と、(2a)を含む油性タイプの第2剤とからなり、第1剤、続いて第2剤の順に唇に適用されることを特徴とする唇用化粧料。
(1a)R3SiO1/2単位およびSiO2単位からなり、平均式が下記一般式(1)である有機シリコーン樹脂を第1剤中0.1〜8.0質量%
nSiO(4-n)/2 ‥‥(1)
(但し、一般式(1)中、Rは炭素数1〜6までの炭化水素基またはフェニル基を表し、nは1.0から1.8までの値を表す。)
(1b)水膨潤性増粘剤を第1剤中0.1〜10.0質量%
(1c)平均粒径が1〜50μmのパール剤を第1剤中0.5〜5質量%
(2a)平均粒径が150〜600μmのパール剤を第2剤中0.2〜3質量%
【請求項2】
前記第2剤は、成分(2a)を除いた基剤を次の条件で測定した時の透過率が、0.7〜0.9であることを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。
(透過率の測定条件)
基剤を分光光度計(JASCO社製UV/VIS Spectrophotometer V-550)に入れ、400nm−700nmの透過率を測定した。条件は、光の光路長:10mm、セルサイズ:12×12×45(mm)、セルの材質:PMMAである。そのときの平均透過率を示す。
【請求項3】
前記第1剤が、(1d)色材を第1剤中1.5〜30質量%、含むことを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。
【請求項4】
第1剤中の(1c)成分の濃度と第2剤中の(2a)成分の濃度との比が、(1c):(2a)=1:0.1〜2(質量基準)であることを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。
【請求項5】
請求項1に記載の唇用化粧料における第1剤、第2剤のそれぞれが塗布具付き容器に収納され、各塗布具付き容器が一体に備えられていることを特徴とする化粧製品。

【公開番号】特開2010−6779(P2010−6779A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−170680(P2008−170680)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】