説明

四環系インドール誘導体およびその使用法

本発明は、四環系インドール誘導体、少なくとも1種の四環系インドール誘導体を含む組成物、および患者におけるウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療しまたは予防するために四環系インドール誘導体を使用する方法に関する。患者におけるウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療しまたは予防するための方法であって、該患者に、有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体を投与するステップを含む方法も、本発明によって提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化325】

を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ
[式中、
Xは、−O−、−S−、−NH−、−N(R)−、−OC(RO−または−OC(RN(R)−であり、
Yは、=O、=NH、=NR、=NSOR11、=NSO11または=NSON(R11であり、
Zは−N−または−C(R31)−であり、
は、結合、−[C(R12−、−[C(R12−O−[C(R12−、−[C(R12−N(R)−[C(R12−、−[C(R12−CH=CH−[C(R12−、−[C(R12−C≡C−[C(R12−または−[C(R12−SO−[C(R12−であり、
、R、RおよびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、−[C(R12−ハロアルキル、−[C(R12−ヒドロキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−CN、−[C(R12−C(O)R、−[C(R12−C(O)OR、−[C(R12−C(O)N(R、−[C(R12−OR、−[C(R12−N(R、−[C(R12−NHC(O)R、−[C(R12−NRC(O)N(R、−[C(R12−NHSO11、−[C(R12−S(O)11、−[C(R12−SON(R−SON(R)C(O)N(Rであるか、あるいは
およびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員の環式基を形成するか、あるいはRおよびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員の環式基を形成するか、あるいはRおよびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員の環式基を形成し、
の各出現は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、−[C(R12−アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
の各出現は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、−[C(R12−アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、ハロアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、
10は、H、ハロ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールであり、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールまたはヘテロアリール基は、最大4個の置換基で場合によっておよび独立に置換されていてよく、それらは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、−[C(R12−ハロアルキル、−[C(R12−ヒドロキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−CN、−[C(R12−C(O)R、−[C(R12−C(O)OR、−[C(R12−C(O)N(R、−[C(R12−OR、−[C(R12−N(R、−[C(R12−NHC(O)R、−[C(R12−NRC(O)N(R、−[C(R12−NHSO11、−[C(R12−S(O)11、−[C(R12−SON(Rおよび−SON(R)C(O)N(Rからそれぞれ独立に、Rが結合である場合、R10はH以外であるように選択され、
11の各出現は、独立に、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリール、ハロアルキル、ヒドロキシまたはヒドロキシアルキルであり、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールまたはヘテロアリール基は、最大4個の置換基で場合によっておよび独立に置換されていてよく、それらは、−H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、−[C(R12−ハロアルキル、−[C(R12−ヒドロキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−CN、−[C(R12−C(O)R、−[C(R12−C(O)OR、−[C(R12−C(O)N(R、−[C(R12−OR、−[C(R12−N(R、−[C(R12−NHC(O)R、−[C(R12−NRC(O)N(R、−[C(R12−NHSOアルキル、−[C(R12−NHSOシクロアルキル、−[C(R12−NHSOアリール、−[C(R12−SON(Rおよび−SON(R)C(O)N(Rからそれぞれ独立に選択され、
12の各出現は、独立に、H、ハロ、−N(R、−OR、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニルであり、ここで、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル基は、最大4個の置換基で場合によっておよび独立に置換されていてよく、それらは、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ、−CN、−C(O)アルキル、−C(O)Oアルキル、−C(O)NH−アルキル、−C(O)N(アルキル)、−O−アルキル、−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)、−NHC(O)アルキル、−NHSOアルキル、−SOアルキルまたは−SONH−アルキルからそれぞれ独立に選択されるか、あるいは2個のジェミナルなR12基は、それらが結合した共通の炭素原子と一緒になって、3〜7員のシクロアルキル、3〜7員のヘテロシクロアルキルまたはC=O基を形成し、
30の各出現は、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、−[C(R12−ハロアルキル、−[C(R12−ヒドロキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、−OR、−CN、−[C(R12−C(O)R、−[C(R12−C(O)OR、−[C(R12−C(O)N(R、−[C(R12−OR、−[C(R12−N(R、−[C(R12−NHC(O)R、−[C(R12−NRC(O)N(R、−[C(R12−NHSO11、−[C(R12−S(O)11、−[C(R12−SON(R−SON(R)C(O)N(Rであるか、あるいは任意のR30およびR31は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員の環式基を形成し、
31は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、−[C(R12−シクロアルキル、−[C(R12−シクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロシクロアルキル、−[C(R12−ヘテロシクロアルケニル、−[C(R12−ヘテロアリール、−[C(R12−ハロアルキル、−[C(R12−ヒドロキシアルキル、ハロ、ヒドロキシ、−ORまたは−CNであり、
pの各出現は、独立に、0、1または2であり、
qの各出現は、独立に、0〜4の範囲の整数であり、
rの各出現は、独立に、1〜4の範囲の整数である]。
【請求項2】
Xが、−O−、−OCH(R)O−、−NH−または−OCH(R)NH−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが、=O、=NH、=N(R)SOR11、=N(R)SO11または=N(R)SON(R11である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが−O−であり、Yが=Oまたは=N(R)SO11である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
11がアルキル、シクロアルキル、ハロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、RがH、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Zが(C)R31である、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
が−[C(R12−である、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
が、−CH−、−CHCH−、−CH(CH)−または
【化326】

である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
およびRが、それぞれ独立に、H、アルキル、ハロまたはヒドロキシである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
が、H、アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NHまたは−CNであり、Rが、H、アルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH、−NH−アルキルまたは−CNである、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
およびRが、それらが結合した共通の炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される−3〜7員の環式基を形成する、請求項8に記載の化合物。
【請求項12】
およびRが、それらが結合した共通の炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基を形成する、請求項8に記載の化合物。
【請求項13】
およびRが、それらが結合した共通の炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基を形成する、請求項8に記載の化合物。
【請求項14】
10がアリールまたはヘテロアリールである、請求項4に記載の化合物。
【請求項15】
10が、フェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはキノキサリニルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
10が、
【化327】

[式中、R13は、H、F、BrまたはClであり、R14は、アルキル、シクロアルキル、CF、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO−アルキル、−NO、−C(O)NH、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH、−SOアルキル、−SONH−アルキル、−S−アルキル、−CHNH、−CHOH、−SONH、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールからそれぞれ独立に選択される、最大4個の任意選択および追加の置換基を表し、
【化328】

は、ピリジル基を表し、ここで、前記環窒素原子は、5つの置換されていない環原子の位置のいずれにあってもよい]
である、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
がH、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NHまたは−CNであり、RがH、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NHまたは−CNである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
がメチル、エチルまたはシクロプロピルであり、RがH、Cl、Fまたはヒドロキシである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Xが−O−であり、Yが=Oであり、Rが−CH−である、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
Zが−CH−である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
式:
【化329】

を有する請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ
[式中、
Yは、=O、=NHまたは=NSO11であり、
Zは−C(R31)−であり、
は結合またはアルキレン基であり、
はHであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員の環式基を形成し、
およびRは、それぞれ独立に、H、ハロ、アルキル、−O−アルキル、ハロアルキル、−O−ハロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはシクロアルキルであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員の環式基を形成し、
はHであるか、あるいはRおよびRは、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員の環式基を形成し、
10は、H、ハロ、アリール、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリールであり、ここで、アリールまたはヘテロアリール基は、最大4個の置換基で場合によっておよび独立に置換されていてよく、それらは、H、アルキル、ハロ、−NH、−OH、−CN、−NO、−O−アルキル、−C(O)NH、ヘテロアリール、−SONH、−SONH−アルキル、−SO−アルキル、フェニル、−NHC(O)OH、−S−アルキル、−NHSO−アルキル、−NHSO−シクロアルキル、−O−ベンジル、−C(O)NH−アルキル、−S−ハロアルキルまたは−S(O)−ハロアルキルからそれぞれ独立に、Rが結合である場合、R10はH以外であるように選択され、
11の各出現は、独立に、アルキルまたはシクロアルキルであり、
30の各出現は、独立に、H、アルキル、−O−アルキレン−C(O)OH、−O−アルキレン−C(O)O−アルキルであるか、あるいは任意のR30およびR31は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員の環式基を形成し、
31はHまたはハロである]。
【請求項22】
上記明細書の、1〜230と番号付けた化合物のいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ。
【請求項23】
少なくとも1種の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項24】
患者におけるウイルス感染症を治療するための方法であって、前記患者に、有効量の少なくとも1種の請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法。
【請求項25】
前記患者に、少なくとも1種のさらなる抗ウイルス剤を投与するステップをさらに含み、前記さらなる抗ウイルス剤が、HCVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス複製阻害剤、アンチセンス剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼ阻害剤、ビリオン産生阻害剤、抗体療法(モノクローナルまたはポリクローナル)、およびRNA依存性ポリメラーゼ関連障害を治療するために有用な任意の薬剤から選択される、請求項24に記載の方法。

【公表番号】特表2010−537980(P2010−537980A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522933(P2010−522933)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/010147
【国際公開番号】WO2009/032123
【国際公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】