説明

回生抵抗器

【課題】大容量の回生電力エネルギを信頼性よく熱エネルギに変換可能な小型の回生抵抗器を実現する。
【解決手段】回生抵抗器1は、平面状に捲回された加熱コイル10と、加熱コイルに隣接して配設され、加熱コイルにより誘導加熱される被加熱体30と、加熱コイルと被加熱体の間に配置された断熱体20と、加熱コイルおよび被加熱体に送風して冷却する冷却部42とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は電気エネルギを熱エネルギに変換する回生抵抗器に関し、とりわけモータなどの駆動装置の回生時に発生する回生電力を誘導加熱コイルにより熱に変換することができる回生抵抗器に関する。
【背景技術】
【0002】
モータを駆動するインバータ回路の直流母線間においてモータ減速時に生じる回生電力は、直流母線間に接続された他の回路装置に過大な電圧を与え得るため、速やかに安全かつ効率的に熱に変換する必要があり、これまでにもさまざまな回生抵抗器が提案されている。たとえば特許文献1に記載の従来式の回生抵抗器は、発熱源であるニクロム線をセメントブロック内に埋設された、いわゆるセメント抵抗を用いたものであり、ニクロム線に回生電力を供給することによりセメントブロックを加熱し、加熱されたセメントブロックを強制空冷することにより回生電力を熱に変換するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63−179799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ニクロム線は、許容可能な動作温度が低く、熱伝達率の低いセメントブロックにより埋設されているため過熱しやすく、大容量の回生電力を信頼性よく熱に変換することができず、あるいは所望量の回生電力エネルギを熱エネルギに変換するためには、セメント抵抗を含む回生抵抗器の巨大化が避けられなかった。
【0005】
他方、電気エネルギを熱エネルギへ変換するための手段として、ニクロム線の他に誘導加熱コイルが知られている。誘導加熱コイルは、高周波電流が供給されると、隣接して配置された導電性の被加熱体内に高周波磁界を形成することにより渦電流を形成し、その結果として生じるジュール熱により被加熱体を加熱するものである。すなわち誘導加熱コイルは、被加熱体に接触することなく直接的に加熱できるので、被加熱体とは断熱(誘導加熱コイル自体を低温に維持)しつつ、効率的に被加熱体を加熱することができる。したがって、発熱源としてニクロム線を用いたセメント抵抗に比して、誘導加熱コイルを用いた回生抵抗器は、より大容量の回生電力を安全に熱に変換し、または小型化を実現できる潜在的可能性が高い。
【0006】
ところが、誘導加熱コイルは、工業用途としては金属の溶解および熱処理などに、民生用としては誘導加熱調理器(いわゆるIHクッキングヒータ)に適用されるに止まり、回生抵抗器として用いられることはなかった。
【0007】
本願発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、誘導加熱コイルを用いて、大容量の回生電力を信頼性よく熱に変換可能な小型の回生抵抗器を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明に係る回生抵抗器は、平面状に捲回された加熱コイルと、前記加熱コイルに隣接して配設され、該加熱コイルにより誘導加熱される被加熱体と、前記加熱コイルと前記被加熱体の間に配置された断熱体と、前記加熱コイルおよび前記被加熱体に送風して冷却する冷却部とを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本願発明によれば、大容量の回生電力エネルギを信頼性よく熱エネルギに変換可能な小型の回生抵抗器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本願発明に係る回生抵抗器に回生電力を供給する回生回路と、モータに電源供給するための駆動回路の回路ブロック図である。
【図2】本願発明に係る実施の形態1による回生抵抗器の概略的な斜視図である。
【図3】図2のII−II線から見た断面図である。
【図4】図2のIII−III線から見た断面図である。
【図5】実施の形態2による回生抵抗器の図4と同様の断面図である
【図6】実施の形態2の変形例による回生抵抗器の図4と同様の断面図である。
【図7】実施の形態2の変形例による回生抵抗器の図4と同様の断面図である。
【図8】実施の形態3による回生抵抗器の図3と同様の断面図である。
【図9】実施の形態4による回生抵抗器の図3と同様の断面図である。
【図10】実施の形態4による回生抵抗器の図5と同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願発明に係る回生抵抗器の実施の形態を説明する前に、図1を参照しながら、エレベータかごを駆動するモータMに電源供給するための駆動回路100、およびモータMの減速時に生じる回生電力を回生抵抗器1に供給する回生回路200について以下説明する。
【0012】
図1に示す駆動回路100は、三相交流電源102を直流電流に変換する整流器(たとえばダイオードブリッジコンバータ)104と、整流器104の出力端(直流母線)に接続された平滑用コンデンサ106と、平滑用コンデンサ106に並列に接続された駆動インバータ108とを備える。駆動インバータ108は、整流器104および平滑用コンデンサ106により整流された直流電流を高周波の交流電流に変換して、モータMに供給するものである。
【0013】
一方、図1に示す回生回路200は、本願発明に係る回生抵抗器1(後述する誘導加熱コイル10のインダクタンス202と抵抗204の等価回路として図示)と、誘導加熱コイル10のインダクタンス202と共振する共振用コンデンサ206と、同様に整流器104の出力端(直流母線)に接続された回生インバータ208とを有する。回生回路200は、モータMの減速時に直流母線電圧間に生じる回生電力を誘導加熱コイル10に供給して熱エネルギに変換させることにより、直流母線電圧間に生じ得る過大な電圧上昇を防止するものである。これにより、整流器104および平滑用コンデンサ106を回生電力による過電圧から保護することができる。
【0014】
実施の形態1.
図2は本願発明に係る実施の形態1の回生抵抗器1の概略的な斜視図、図3は図2のII−II線から見た断面図、図4は図2のIII−III線から見た断面図である。回生抵抗器1は、図2〜図4に示すように、平面状に捲回された誘導加熱コイル10と、被加熱体30と、誘導加熱コイル10および被加熱体30の間に配設された断熱体20と、被加熱体30に当接するヒートシンク40とを有する。また、実施の形態1の回生抵抗器1は、図3および図4の矢印W,Wで示すように、誘導加熱コイル10および被加熱体30(これに当接するヒートシンク40を含む)のそれぞれに送風して冷却するコイル冷却部12と、被加熱体冷却部42とを有する。
【0015】
具体的には、誘導加熱コイル10は、たとえばポリイミド樹脂製の絶縁被膜が形成された銅線などの芯線を平面渦巻状に捲回して構成されたものである(詳細図示せず)。芯線は、高周波電流による電力損失を極力低減するために、複数の細い銅線を束ねたものを用いることが好ましい。被加熱体30は、好適には、誘導加熱コイル10による誘導加熱に適した鉄などの金属からなる金属板で構成され、断熱体20は、被加熱体30から誘導加熱コイル10に伝わる熱を遮断するために熱伝導率の低いガラス繊維またはセラミック繊維からなる断熱シートあるいは断熱板などを用いて形成される。
【0016】
図1に示す回生回路200のインバータ208から高周波電流が誘導加熱コイル10に供給されると、誘導加熱コイル10により高周波磁界が形成され、被加熱体30内で生じる渦電流により被加熱体30の抵抗値に応じたジュール熱が発生して、被加熱体30が加熱される。
【0017】
被加熱体30は上述のようにヒートシンク40に当接しており、被加熱体30で生じた熱はヒートシンク40に伝熱する。ヒートシンク40は、熱伝導性の高いアルミニウムなどからなり、空気との接触面積を増大させて放熱効果を改善するために、図2および図3で示すようにフィン状の突起部44を有することが好ましい。なお、空気と接触する表面積を増大させるものであれば、任意の形状の突起部44を採用することができ、たとえばピン状突起部(図示せず)を設けてもよい。また、被加熱体30とヒートシンク40との間の密着性を高め、これらの界面における熱抵抗を低減するために薄い銅板など熱伝導シート(図示せず)を配置してもよい。
【0018】
コイル冷却部12および被加熱体冷却部42は、たとえばシロッコファンなどの任意の形態の送風機を用いて構成することができる。これらの冷却部12,42は、誘導加熱コイル10に高周波電流が供給された時に誘導加熱コイル10および被加熱体30に送風するか、あるいは図示しない温度センサで検出した誘導加熱コイル10および被加熱体30の温度が所定温度を超えた場合に送風するようにしてもよい。また、冷却部12,42は、回生電力から適当な電源回路を介して少なくとも部分的に電源供給されるように回路設計してもよい。
【0019】
上記のように、本願発明に係る誘導加熱コイル10は、断熱体20により被加熱体30からの熱が遮断されるので、誘導加熱コイル10自身に流れる高周波電流で生じるジュール熱により絶縁被膜が損傷(溶融等)しない限り、大容量の高周波電流を誘導加熱コイル10に流すことができる。すなわち誘導加熱コイル10は、絶縁被膜の許容温度を超えない範囲で大容量の回生電力を消費(熱エネルギに変換)することができる。換言すると、本願発明によれば、消費すべき回生電力が一定であるとき、誘導加熱コイル10が断熱体20により被加熱体30から断熱されているので、絶縁被膜が損傷を受けにくい信頼性の高い回生抵抗器1を実現することができる。
【0020】
また実施の形態1に係る誘導加熱コイル10は、コイル冷却部12により直接的に空冷されるので、絶縁被膜の温度を抑制し、より多くの回生電力を熱エネルギに変換することができる。銅線などの芯線は、一般に、温度上昇に伴い抵抗率が増大するので、同一電流量で生じるジュール熱も増大する傾向があるが、芯線も絶縁被膜を介して効率的に冷却されるので、芯線の抵抗率が増大することなく、より大容量の回生電力を熱エネルギに変換することができる。
【0021】
加えて、誘導加熱コイル10は、薄型の板状の断熱体20により被加熱体30と断熱するように設計されるので、被加熱体30に近接して配置することができ、回生抵抗器1の全体の構成を小型化することができる。また、実施の形態1に係る誘導加熱コイル10およびヒートシンク40(被加熱体30を含む)は、コイル冷却部12および被加熱体冷却部42により直接的に十分に冷却されるので、所定容量の回生電力を消費するために必要な回生抵抗器1の大きさを小さくすることができる。回生抵抗器1の小型化により、各構成部品の材料費が安価となり、生産コストを低減することができる。
【0022】
断熱体20の厚みは、被加熱体30の誘導インピーダンスおよび誘導加熱コイル10への断熱効果に影響を与えるため、両者を比較考量して最適な厚みに設計する必要がある。
【0023】
また、被加熱体30は、誘導加熱コイル10により誘導加熱されるものであるが、消費すべき回生電力量(被加熱体30内で生じる熱量)が変動して、一時的に許容温度(被加熱体30を構成する金属の融点またはキュリー温度など)を超えて高温になる場合がある。したがって被加熱体30は、一時的に急激に昇温した場合であっても当該許容温度以下に維持されるように、被加熱体30の寸法(特に厚み)を大きくして、その熱容量を十分に大きく設計することが好ましい。
【0024】
なお、上記においては、被加熱体30は鉄などで構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、誘導加熱コイル10による誘導加熱できるものであれば任意の材料を用いて構成することができ、ニッケル、コバルトなどの磁性材料のみならず、アルミニウムなどの非磁性材料を用いてもよい。また誘導加熱コイル10の芯線および絶縁被膜は他の任意の材料を用いて形成してもよく、本願発明を限定するものではない。さらに断熱体20も同様に、上記のガラス繊維またはセラミック繊維だけでなく、グラスウール、ロックウール、フェノールウール、ポリスチレンフォームなどの熱伝導率が低い任意の構成材料を用いて形成することができる。
【0025】
実施の形態2.
図5〜図7を参照しながら、実施の形態2の回生抵抗器2について以下説明する。実施の形態2の回生抵抗器2は、概略、ハウジング50をさらに有し、単一の冷却部60により誘導加熱コイル10および被加熱体30(ヒートシンク40を含む)の両方を冷却する点を除き、実施の形態1の回生抵抗器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
【0026】
図5は実施の形態2の回生抵抗器2を示す図4と同様の断面図である。図5の回生抵抗器2は、吸気口52および排気口54を有する筒状のハウジング50を備え、ハウジング50内に、単一の冷却部60、誘導加熱コイル10、被加熱体30、およびヒートシンク40が配設される。冷却部60(送風機)が駆動すると、ハウジング50内の空気は、ハウジング50と誘導加熱コイル10との間に形成されたコイル流路56と(図5の矢印W)、ハウジング50とヒートシンク40のフィン状突起部44との間に形成されたヒートシンク流路58と(図5の矢印W)に案内される。このとき、誘導加熱コイル10および被加熱体30は、互いに独立したコイル流路56およびヒートシンク流路58の内部にそれぞれ配設され、冷却部60より送風された空気により個別に冷却される。すなわち、独立したコイル流路56とヒートシンク流路58に案内された空気により、誘導加熱コイル10およびヒートシンク40の両方を同時に冷却することができる。このように実施の形態2の回生抵抗器2によれば、単一の送風機60を用いて誘導加熱コイル10およびヒートシンク40の両方を同時に冷却することができるので、実施の形態1の回生抵抗器1よりも送風機60を1つ省略して、製造コストを低減することができる。
【0027】
図6および図7は実施の形態2の変形例による回生抵抗器2を示す図4と同様の断面図である。図6に示す回生抵抗器2においては、単一の冷却部60が誘導加熱コイル10の上流側に配置され、コイル流路56内に送風された空気は、誘導加熱コイル10を冷却した後(図6の矢印W)、図6の連絡流路59に案内され(図6の矢印W)、ヒートシンク流路58を通過するときにヒートシンク40を冷却する(図6の矢印W)。同様に、図7に示す回生抵抗器2においては、単一の冷却部60がヒートシンク40の上流側に配置され、ヒートシンク流路58内に送風された空気は、ヒートシンク40を冷却した後(図7の矢印W)、図7の連絡流路59に案内され(図7の矢印W)、コイル流路56を通過するときに誘導加熱コイル10を空冷する(図7の矢印W)。いずれにしても、図6および図7に示す回生抵抗器2によれば、単一の冷却部60を用いて誘導加熱コイル10およびヒートシンク40の両方を冷却することができるので、部品点数を減らし、低コスト化を図ることができる。
【0028】
実施の形態3.
図8を参照しながら、実施の形態3の回生抵抗器3について以下説明する。実施の形態3の回生抵抗器3は、被加熱体30とヒートシンク40とが一体に成形された点を除き、実施の形態1の回生抵抗器1と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
【0029】
図8は実施の形態3の回生抵抗器3を示す図3と同様の断面図である。回生抵抗器3は、上述のように被加熱体30とヒートシンク40とが一体に成形されており、被加熱ヒートシンク70を備える。したがって、被加熱ヒートシンク70は、被加熱体30とヒートシンク40との間の界面に相当するものがないので伝熱効果を最適化するとともに、部品点数を減らすことができるので低コスト化を実現することができる。
なお、実施の形態3の被加熱ヒートシンク70は、実施の形態2の構造にも容易に適用することができ、単一の冷却部60を用いて誘導加熱コイル10および被加熱ヒートシンク70の両方を冷却するように構成することにより、同様に製造コストを実質的に低減することができる。
【0030】
実施の形態4.
図9および図10を参照しながら、実施の形態4の回生抵抗器4について以下説明する。実施の形態4の回生抵抗器4は、概略、平面状の誘導加熱コイル10の両面側に一対の被加熱ヒートシンク70を設けた点を除き、実施の形態2の回生抵抗器2と同様の構成を有するので、重複する点については説明を省略する。
【0031】
図9および図10は、実施の形態4の回生抵抗器4を示す図8および図5と同様の断面図である。図9に示す回生抵抗器4は、誘導加熱コイル10を挟持するように配設された一対の断熱体20および被加熱ヒートシンク70を有する。平面状の誘導加熱コイル10は、その両面において交流磁界を形成するので、被加熱ヒートシンク70(または被加熱体30)を設けることにより、よりいっそう大容量の回生電力を熱に変換することができる。
【0032】
このとき回生抵抗器4は、上記実施の形態と同様、一対の断熱体20および被加熱ヒートシンク70を包囲するハウジング50を備え、これと被加熱ヒートシンク70のフィン状突起部44との間に形成された一対のヒートシンク流路58を有する。また回生抵抗器4は、たとえば図9に示すように断熱体20に凹凸状の溝部22を形成することにより、誘導加熱コイル10との間に複数の通気孔(コイル流路)56を設け、単一の冷却部60により送風された空気を通気孔56内に導入して、誘導加熱コイル10を同様に空冷することが好ましい。なお、誘導加熱コイル10と断熱体20との間の通気孔56はこれに限定されるものではなく、冷却部60により送風された空気が通過することにより誘導加熱コイル10を冷却することができるものであれば任意の構成を採用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1〜4:回生抵抗器、10:誘導加熱コイル、12:コイル冷却部、20:断熱体、30:被加熱体、40:ヒートシンク、42:被加熱体冷却部、44:フィン状突起部、50:ハウジング、52:吸気口、54:排気口、56:コイル流路、58:ヒートシンク流路、59:連絡流路、60:冷却部、70:被加熱ヒートシンク、100:駆動回路、200:回生回路、102:三相交流電源、104:整流器、106:平滑用コンデンサ、108:駆動インバータ、202:インダクタンス、204:抵抗、206:共振用コンデンサ、208:回生インバータ、M:モータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面状に捲回された加熱コイルと、
前記加熱コイルに隣接して配設され、該加熱コイルにより誘導加熱される被加熱体と、
前記加熱コイルと前記被加熱体の間に配置された断熱体と、
前記加熱コイルおよび前記被加熱体に送風して冷却する冷却部とを備えたことを特徴とする回生抵抗器。
【請求項2】
吸気口と排気口の間に少なくとも1つの流路を形成するハウジングをさらに有し、
加熱コイル、被加熱体、および単一の冷却部が流路内に配置され、
前記単一の冷却部により送風された空気が、前記加熱コイルを冷却した後、前記流路内に案内されて被加熱体を冷却するか、前記被加熱体を冷却した後、前記流路内に案内されて前記加熱コイルを冷却するか、あるいは独立した前記流路内に配置された前記加熱コイルおよび前記被加熱体を個別に冷却することを特徴とする請求項1に記載の回生抵抗器。
【請求項3】
被加熱体に固定または一体に成形されたヒートシンクをさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の回生抵抗器。
【請求項4】
ヒートシンクは、所定方向に配列された複数のフィン形状またはピン形状を有することを特徴とする請求項3に記載の回生抵抗器。
【請求項5】
一対の断熱体、被加熱体およびヒートシンクが加熱コイルの両側に配設され、
前記加熱コイルと前記断熱体との間に複数の通気孔が設けられ、
冷却部は前記一対のヒートシンクに送風して冷却するとともに、前記通気孔内にも空気を案内して前記加熱コイルを冷却することを特徴とする請求項1に記載の回生抵抗器。
【請求項6】
加熱コイルに高周波電力を供給する回生電力供給手段をさらに有し、
冷却部はモータを含む冷却ファンを有し、
前記冷却部の前記モータは前記回生電力供給手段から少なくとも部分的に電源供給されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の回生抵抗器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−172104(P2010−172104A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11843(P2009−11843)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】