説明

回胴式遊技機の躯体構造

【課題】利便性、操作性、コストを考慮しつつ、回胴式遊技機の防犯効果を高める。
【解決手段】回胴式遊技機1の躯体構造は、前面が開放された筐体2と、前面を開閉する前面扉3と、を備え、前面扉3を、板金フレーム4と、板金フレーム4の前面に装着される複数のパネル5〜7に分割し、複数のパネル5〜7のうち、操作部8を配置するパネル6の前面側に凸面9を備えた突出部10を設け、防護板金11を板金フレーム4に架設し、防護板金11を突出部10の裏側凹面12領域に配置することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機の躯体構造、特に、防犯性能に係る構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の発明のスロットマシンは、簡単な構成により、質や見栄え良く機種交換できるようにするため、前扉5を、筐体に対して分離可能に取り付けると共に、操作板17と下パネル15との間で蝶番により上半部と下半部を連結してほぼ中央部で折曲可能に形成したものである。また、第3実施形態では、前扉5が、扉枠体55と、この扉枠体55に着脱自在に装着された上、中、下のパネル枠体57,59,61とを備え、これら各パネル枠体57,59,61に着脱自在に上、中、下パネル7,9,15がそれぞれ取り付けられるようになっている。ここで、各パネル枠体57,59,61は、フックにより扉枠体55の所定位置にそれぞれ着脱自在に取り付けられる。この第3実施形態によれば、機種交換を行う際、各パネル7,9,15を各パネル枠体57,59,61それぞれから取り外し、リール装置41を前扉5から取り外すことで、各パネル7,9,15、リール装置41及び主、補助基板45,47のみを交換すればよく、新機種に要する部品コストを大幅に低減することができ、しかも新機種に要する部品重量も軽減できて運搬が非常に容易になる。このとき、スロットマシン1の前面はデザイン的にほぼ上、中、下に分けることができるため、上、中、下の3つのパネル7,9,15を分離可能にしておけば、前扉5を新しいデザイン交換する手間が非常に簡素化することができる。そして、パネル7,9,15をホールで交換できるため、交換作業を非常に手軽に行うことができる。また、リール装置41と共に主基板45及び補助基板47を一緒に交換することができ、主基板45及び補助基板47付きのリール装置41をホールにおいて交換でき、上記したようなパネル7,9,15含めて、最小限の交換で機種交換をホールで行えることになり、交換効率を大幅に改善することができる。
【0003】
特許文献2の発明は、リサイクル可能部品とリサイクル不可部品を遊技機の機種やシリーズに応じてブロック分けし、これらをブロック単位で扉本体から着脱自在に形成することにより、機種変更を臨機応変に対処でき、かつ効率よくリサイクルを行うことが可能な遊技機を提供することを目的とし、遊技機の前扉3を、筐体デザインが変更されるまでは全機種共通に使用される上扉枠50などの枠体と、この枠体に着脱自在に取り付けられる部材であって、複数機種に共通して使用可能な、例えばスピーカユニット60を含むシリーズ別部材と、枠体に着脱自在に取り付けられる部材であって、遊技機の機種毎に異なる部材、例えば上パネルユニット70を含む部材である機種別部材とにより構成するものである。
【0004】
特許文献3の発明は、大幅且つ大胆で斬新なデザイン変更が可能であり、且つフロントマスクは共通化することができるような下パネル構造を得るため、本体筐体11内にスロット遊技装置を配設し、本体筐体の前面にヒンジ結合される前扉2が、フロントマスク20と、フロントマスクの前面に取り付けられた上パネルアセンブリ30、表示部22、操作部23、下パネルアセンブリ50等を有して構成される。下パネルアセンブリ50が着脱自在に取り付けられる下パネル取付部24は、左右両端のランプ取付凹部24cと、中央凹部24aとを有し、ランプ取付凹部24cを覆う飾りレンズ52を左右に有するとともに中央凹部を覆うパネル55を中央に有した下パネルアセンブリ50と、左右のランプ取付凹部および中央凹部の全体を覆うパネル部を有した下パネルアセンブリ150とが下パネル取付部に選択的に取り付けられる。
【0005】
【特許文献1】特開2004−305433号公報
【特許文献2】特開2005−152483号公報
【特許文献3】特開2005−21444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1〜3の発明は、いずれもデザイン性向上、部材の共通化などの機能性を高めることはできるが、不正夜間侵入、営業中の不正開扉、穴あけなどによる不正行為を有効に防止することが困難になるという問題がある。また、構造が複雑化し、コスト高となり、低価格で実効性のある防犯対策が困難である。
【0007】
そこで、本発明は、機能性を確保するとともに、利便性、操作性、コストを考慮しつつ、回胴式遊技機の防犯効果を高めることを目的とする。
【0008】
完全防犯は諸般の事情から事実上困難と思量され、コストをかけたからといってセキュリティが完全なものとなる保障はない。本発明の趣旨は、利便性、操作性、低コストを確保した上で、不正行為を行い難くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題に鑑み、請求項1の発明は、前面が開放された筐体と、前記前面を開閉する前面扉と、を備え、前記前面扉を、板金フレームと、該板金フレームの前面に装着される複数のパネルに分割し、前記複数のパネルのうち、操作部を配置するパネルの前面側に凸面を備えた突出部を設け、防護板金を前記板金フレームに架設し、該防護板金を前記突出部の裏側凹面領域に配置することを特徴とする回胴式遊技機の躯体構造である。板金フレームは板材が好ましいが、必要に応じて、これに代えて、又は、これとともに、角パイプ、丸パイプを採用してもよい。防犯の部分に関わってくる部位については、板金を、そうではないところは軽くて安い材料を採用してもよい。
【0010】
請求項2の発明は、前記防護板金が横方向に延び出し表面側が凸面である皿状の構造である請求項1の回胴式遊技機の躯体構造である。
【0011】
請求項3の発明は、前記筐体を、筐体板金フレームと、該筐体板金フレームを覆う複数の板金外板とに分割構成し、前記前面扉の板金フレームの縦材に蝶番を設けて、前記筐体板金フレームの縦材に開閉自在に連結する請求項1の回胴式遊技機の躯体構造である。筐体の特徴は、ベースとしては、三次元形状の板金フレームの構造物があり、その構造物に周囲から板材を貼り付けるという構造である。筐体に板金フレームを採用することによって防犯性能を高めることができる。また、防犯の部分に関わってくる部位については、板金を、そうではないところは軽くて安い材料を採用してもよい。また、板金については板材が好ましいが、場合によってはこれに代えて、又は、これとともに、角パイプ、丸パイプを採用してもよい。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、利便性や操作性を低減させることなく、低コストで、回胴式遊技機の防犯効果を高めることができる。請求項2の発明によれば、穴あけによる不正行為を防止できる。請求項3によれば、不正行為を防止でき、捩れなどに強い頑丈な構造が実現できる上に、パネルの材質選択の幅が広がる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る回胴式遊技機1について図1〜図3を参照して説明する。
【0014】
本発明実施形態の回胴式遊技機1の躯体構造は、図1〜図2に示す通り、前面が開放された筐体2と、前面を開閉する前面扉3と、を備え、前面扉3を、板金フレーム4と、板金フレーム4の前面に装着される複数(ここでは3個)のパネル5〜7に分割し、複数のパネル5〜7のうち、操作部8を配置するパネル6の前面側に凸面9を備えた突出部10を設け、防護板金11を板金フレーム4に架設し、防護板金11を突出部10の裏側凹面12領域に配置することを特徴とする。また、回胴式遊技機1の躯体構造は、筐体2の上部室13と下部室14と区画形成する仕切板15と、上部室13に収容され電子抽選を行ってその抽選結果に応じて各リールの回転及び停止制御を行う主基板16と、上部室13に収容され3個のリール及び各リールを回転するステッピングモータを含むリールユニット17と、下部室14に収容された電源ボックス18と、で形成されている。下部室14には、当たりになったときにメダルを払いだすホッパー装置(図示略)などが格納されている。また、前面扉3に設けられている鍵シリンダ錠19に専用鍵を挿脱することで、前面扉3を開錠と施錠を行う。
【0015】
前面扉3にはリール観察窓20が設けられ、遊技者はリール観察窓20を通してリールユニット17の3個のリールを部分的に観察することができる。また、リール観察窓20の下方には、毎ゲームごとに遊技者がベットしたメダルの枚数を表示するベット枚数表示部、当たりが得られたときの払出しメダル枚数を表示する配当メダル枚数表示部、クレジットしたメダルの枚数を表示するクレジット枚数表示部などから構成される表示部21が操作パネル6表面側に設けられている。前面扉3には、メダルの投入口、ベットボタン、リールごとに対応したストップボタン、スタートレバーが設けられ、また下部にはメダル受皿22が設けられている。前面扉3は、蝶番23で開閉自在に筐体2に連結され横開き構造となっている。以下、詳細に説明する。
【0016】
図2に示す通り、板金フレーム4は二次元の矩形板金フレーム4aに三次元形状の防護板金11が結合したものである。すなわち、防護板金11は不正行為を防止するための構造であって、横方向に延び出し表面側が凸面11aである皿状の構造であり、両端部が矩形板金フレーム4aの縦材に接続されることにより横架されている。この防護板金11は、横方向のブリッジ形状に構成されている。凸面11aは、両側面が外側に向かって傾斜する矩形の傾斜面(両端部は垂直面)となっており、上面と下面が略台形状の水平面であり、前面が矩形の垂直面であり、それらが結合した5面構成であり、裏面の基板やコネクタを覆うことで不正行為から防護する覆板構造である。凸面11aの面数や形状は限定されることはなく、湾曲形状でもよい。凸面11aにはボタン類11bが固定され、ボタン類は操作パネル6の孔から突出する。裏側凹面12領域には、図示は略すが、基板或いはコネクタなどが設けてある。補強板金4bが防護板金11の上部に横架されている。凸面11aに操作レバーを固定してもよい。パネル5〜7は装飾性、製造容易性を確保するため合成樹脂製が好ましいが、限定されるわけではない。
【0017】
筐体2を、筐体板金フレーム24と、筐体板金フレーム24を覆う複数の板金外板26〜30とに分割構成し、前面扉2の板金フレーム4側面縦材に設けた蝶番23が筐体板金フレーム24の縦材24iに開閉自在に連結する構造を備える。
【0018】
図2、3に示す通り、筐体2は縦長の角形ボックスであり、筐体板金フレーム24に板金外板26〜30が取り付けられている。すなわち、筐体板金フレーム24の背側に背板26、上面に天板27、左右側面に一対の側板28,29、底面に底板30を備え、矩形の前面が開放された状態である。筐体2は、板金が好ましい。また、部位によってはMDFを採用できるので、MDF(中密度繊維板)と板金の組み合わせも好ましい。MDFの場合、切り取りや穴あけを防止することは困難がことがあるので、防犯性が必要な部位は板金とする。
【0019】
図3に示す通り、筐体板金フレーム24は三次元構造であって、上部の第1水平材24a,24bと、これらと直交して接続されて第1矩形部をなす第2水平材24c,24dと、下部の第3水平材24e,24fと、これらと直交して接続されて上部よりも大きな形状の第2矩形部をなす第4水平材24g,24hと、第1矩形部と第2矩形部とを接続する4本の垂直材24i,24j,24k,24lと、を備えている。各部材24a〜24lには、適宜、接続のためのビス孔が形成されている。
【0020】
図1、3に示す通り、筐体2の内部は仕切板15で上部室13と下部室14とに区画され、上部室13に主基板16とリールユニット17が収納され、リールユニット17が仕切板15の上面に固定されている。仕切板15は筐体板金フレーム24の縦材24i〜24lにビス等により固定されている。なお、電子抽選やリールの停止制御を行う主基板16は、不正行為がしにくいように、封印機能をもった基板ケースに収納した上で上部室13の奥に縦方向に収められている。そして、前面扉3を閉じると主基板16、電源ボックス18やホッパー装置(図示略)などが覆われる。
【0021】
仕切板15は、板金のほか、MDF(中密度繊維板)、紙板、合成樹脂板などから選択することが好ましい。
【0022】
前面扉3の裏側面には、役物、表示装置、音響装置及び/又はサブ基板ボックスなどの各種装置を装着してある。主基板16の配置は各種装置の奥側が好ましく、スペースの有効活用になる。製造コストを抑えるため、各種装置には表示装置がない場合がある。最低限、役物は設置することが多い。この場合、前面扉3の開閉の都合上、各種装置の回転の軌跡上、出張部分が筐体2に当たって閉まらないこともあるので、少ない空間範囲でしか装置が取り付けられない場合がある。
【0023】
本実施形態の変更形態としては、たとえば、前記の役物、表示装置、音響装置及び/又はサブ基板ボックスなどの各種装置としての装置40を、図4〜図6に示す通り、上部室13の内部に装着してもよい。この場合、上部室13内部に収納することによって、スペースを有効に活用できる。また前面扉3の意匠変更・交換が容易になる。
【0024】
この場合、装置40は、仕切板15の上部に別に間隙を開けて設けた支持板50の上に設置することが安定性などの観点から好ましい。上部室13が支持板50で分割されることとなる。また、液晶表示装置など、表示装置又は役物は、前面扉3か又は前面扉3に近い位置に近接配置することが好ましい。液晶表示装置のため前面扉3には窓を設けることが好ましい。支持板50は、板金のほか、MDF(中密度繊維板)、紙板、合成樹脂板などから選択することが好ましい。
【0025】
具体的には、図4(a)に示す通り、矩形の支持板50を水平に配置し、筐体板金フレーム24の縦材24i〜24lに固定してある。たとえば、その後端縁と両側側面縁は、筐体板金フレーム24の奥側面と両側面にそれぞれ固定され、前面縁は、前面扉3の後面縁に当接するものが挙げられる。また、図4(b)に示す通り、支持板50の前面側に隙間53を形成し、支持板50で仕切られた上部室13を連通させてもよい。図4、図5で示す通り、点線で示す装置40を収容する場合には、装置40を収容しない場合と比べて、支持板50を長くする必要がある。図5に示す通り、支持板50の前部に防護壁として縦板54を立設してもよく、防犯効果を高めることができる。図6(a)(b)に示す通り、支持板50で主基板6を覆う覆板構造としてもよい。また図6の点線で示す通り、装置40を収容する場合には、支持板50を増設することもある。図6の場合、支持板50はビスなどの締結部品或いは溶接等によって筐体板金フレーム24の内壁に固定される。ここでは締結部品の取り外しは可能とする。
【0026】
主基板16は装置40の奥に配置されてもよいが、主基板16の視認性を高めるため、主基板16を装置40の前方に配置してもよい。
【0027】
電源ボックス18にはトランスや定電圧回路などが組み込まれ、外部電源からの電源供給を受けてスロットマシンの各部、例えば、主基板16、リールユニット17、ホッパー装置、各種表示部を駆動するための表示回路などのそれぞれに規定の電圧で給電を行う。
【0028】
〔実施形態の動作〕
本実施形態に係る回胴式遊技機1の動作の一例を図面を参照して説明する。図2に示す通り、前面扉3を組み立て、図3に示す通り筐体2を組み立て、蝶番23で連結するなどによって製造する。そして、回胴式遊技機1の投入口から1〜3枚のメダルを投入し、あるいはベットボタンを操作してクレジットされたメダルの中から3枚のメダルをベットした後、スタートレバーを操作するとその時点で電子抽選が行われ、当たりの種類あるいは外れが決められる。そして、一斉に3個のリールが回転を開始し、遊技者は任意のタイミングでストップボタンを順に操作することによって、対応するリールを停止させることができる。ただし、すでに電子抽選によって当たりの種類あるいはハズレが決められているので、ストップボタンの操作によってリールの停止制御が開始されるが、基本的には電子抽選の結果が反映されるようにリールの停止制御が行われる。そして、当たりになった場合にはメダル受皿22に当たりの種類に応じた枚数のメダルが払いだされる。
【0029】
〔実施形態の効果〕
本実施形態の回胴式遊技機1の躯体構造によれば、操作部のボタン類などに対する不正行為が困難になる。また、装置40の配置などにより主基板16への不正行為が困難になる。
【0030】
特に、防護板金11の作用により、前面扉3の操作パネル6から孔を空ける等により、回胴式遊技機の躯体の破壊等を行って不正行為を行っても、防護板金11が破壊できないので、防犯効果が向上する。また、操作パネル6内側の板金フレーム4の防護板金11にボタン類を固定してあるので、ボタン類の取り外しによる不正行為を防ぐことができる。一番防犯性を高めたい部位には板金を、そうではない部位には板金以外の材質を採用可能であるので、材質のカスタマイズの自由度が高くなる。前面扉の材質がMDFなどの場合、切り取りや穴開けを防ぐことは困難であり、そこで、不正対策を強化したいパネルに対応する箇所について、材質、形状を変更することで、セキュリティ性が向上する。また、板金フレーム構造とパネルの分割で、パネルの装飾についてのカスタマイズの自由度を確保できる。
【0031】
前面扉3が防護板金11を有する板金フレーム4を備えた簡易な構造であるので、利便性、操作性、低コストを確保した上で、不正行為をし難くする実用的な効果がある。
【0032】
筐体板金フレーム24の周囲パネルが別構造となり、また板金フレーム4と結合させることで、捩れなどの変形に強い頑丈な構造体を提供できるとともに、筐体2の意匠の変更・交換が容易になる(例えば、MDF、板金などの組み合わせ等)。また、パネルのみの交換が可能となることでリユース性が向上する。さらに、筐体の軽量化を実現できる。
【0033】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。たとえば、板金フレーム4、防護板金11の構造は、図示のものに限定されない。前面扉3に関し、フレーム形状の見直し(軽量、剛性)、シリンダー錠の仕様、サオの形状及び仕様、ボタン、レバー、セレクターの仕様、スピーカーの形状、配置場所等は適宜設計できる。筐体2において、フレーム形状の変更(軽量、剛性)、周囲パネルの材質(材料)選定、蝶番の形状及び仕様、電源ボックスの形状、設定キーの選定、各基板ケース類、スピーカーの形状及び配置場所、ホッパーの仕様、リールの仕様等は適宜設計できる。さらに図2に示す防護板金11の下側の空間を板金で覆ってもよい。これにより、電源ボックス18に対する不正行為を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明実施形態の回胴式遊技機の開扉状態の斜視図である。
【図2】同実施形態の前面扉の分解斜視図である。
【図3】同実施形態の筐体の分解斜視図である。
【図4】(a)は同実施形態の上部の部分縦断面図、(b)は変更形態の上部の部分断面図である。
【図5】(a)は異なる変更形態の上部の部分縦断面図、(b)は更に異なる変更形態の上部の部分縦断面図である。
【図6】(a)は他の実施形態の上部の部分縦断面図、(b)は更に異なる他の変更形態の上部の部分縦断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1・・・回胴式遊技機 2・・・筐体 3・・・前面扉
4・・・板金フレーム 5〜7・・・パネル 8・・・操作部 9・・・凸面
10・・・突出部 11・・・防護板金 12・・・裏側凹面
13・・・上部室 14・・・下部室 15・・・仕切板 16・・・主基板
17・・・リールユニット 18・・・電源ボックス 19・・・鍵シリンダ錠
20・・・リール観察窓 21・・・表示部 22・・・メダル受皿
23・・・蝶番 11a・・・凸面 24・・・筐体板金フレーム
26・・・背板 27・・・天板 28,29・・・側板
30・・・底板 40・・・装置 50・・・支持板 53・・・隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が開放された筐体と、
前記前面を開閉する前面扉と、を備え、
前記前面扉を、板金フレームと、該板金フレームの前面に装着される複数のパネルに分割し、
前記複数のパネルのうち、操作部を配置するパネルの前面側に凸面を備えた突出部を設け、
防護板金を前記板金フレームに架設し、該防護板金を前記突出部の裏側凹面領域に配置することを特徴とする回胴式遊技機の躯体構造。
【請求項2】
前記防護板金が横方向に延び出し表面側が凸面である皿状の構造である請求項1の回胴式遊技機の躯体構造。
【請求項3】
前記筐体を、筐体板金フレームと、該筐体板金フレームを覆う複数の板金外板とに分割構成し、
前記前面扉の板金フレームの縦材に蝶番を設けて、前記筐体板金フレームの縦材に開閉自在に連結する請求項1の回胴式遊技機の躯体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−268774(P2009−268774A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−122962(P2008−122962)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(593045053)株式会社内藤商会 (112)
【Fターム(参考)】