説明

囲炉裏及び野外用バーベキューコンロの炉本体

【課題】床切式または設置式の囲炉裏、又は焚き火台、野外用のバーベキューコンロなどにおいて、炉本体の燃焼物が燃焼状態で安全、清潔に炉本体を移動することができる囲炉裏用炉、又は炉本体を提供することを課題とする。
【解決手段】四角箱型に形成される炉本体10の上部の炉開口部37の四方の長手方向の外側に水平に形成される炉出っ張り11と、炉本体10の外側の四隅の側面に固設される炉支持部57の水平辺を構成する炉支持プレート57aと、三方の炉出っ張り11に挿入されるスライド溝39が裏面の三方に形成され炉開口部37を閉じる四角型形状の蓋36と、この蓋36の表面の両端部に設けられる取り外し自在の取っ手40と、蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部の表面に設けられるロック装置41と、このロック装置41のスプリング部分47の先端に形成されるロック部分52と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、囲炉裏及び野外用バーベキューコンロの炉本体に関する。
【背景技術】
【0002】
図24において、従来の設置式の囲炉裏1Aにおける炉本体10は四角箱状で上部の炉開口部37の縁の外側に炉出っ張り11が水平方向に形成される。囲炉裏1Aの炉端2は木枠12と天板24から構成され、床面4に設置される。木枠12は底部に底板13が固定され四角枠状に形成される。木枠12の上端部の外側の端部周辺が天板24の中央に形成される四角形の炉端開口部3の周辺の天板24の裏面と接合固定され、天板24を支持すると同時に木枠12の上端の木口の内側周辺縁部に炉係合部58が形成される。炉本体10が炉端開口部3に挿入され、炉本体10の炉開口部37の縁に形成された炉出っ張り11の裏面が炉係合部58に掛けられて炉本体10が炉端2に設置され囲炉裏1Aが形成される。さらに、炉本体10の内部に灰31が敷かれ、燃焼物32が燃焼される。
【0003】
図25において、従来の床切式の囲炉裏1Bにおける炉本体10は四角箱状で上部の炉開口部37の縁に炉出っ張り11が外側の水平方向に形成される。囲炉裏1Bの炉端2は天板24から構成され、床面4が四角形状に切り抜かれ、床面開口部5と床下面9の間に四角筒状の木枠12Bが四角枠状に設けられる。この木枠12Bの上端部が床面開口部5の周辺の床面4の裏面と接触固定され、床面開口部5の周辺の床面4を支持する。天板24の中央部に床面開口部5に対応する大きさで炉端開口部3が形成され、床面開口部5の周辺の床面4に天板24が載せられ固定されることにより、床面開口部5の周辺縁部の床面の表面に炉係合部58が形成される。炉本体10が炉端開口部3に挿入され、炉本体10の炉開口部37の長手方向に形成された炉出っ張り11の裏面が炉係合部58に掛けられて炉本体10が炉端2に設置され囲炉裏1Bが形成される。さらに、炉本体10の内部に灰31が敷かれ、燃焼物32が燃焼される。
【0004】
図26において、従来の焚き火台TBにおける炉本体10は四角箱状である。脚280は脚連結部28cにより束ねられて閉脚した状態と放射状に開脚された状態とに開閉できる4本の脚棒28aからなる。各脚棒28aの上端部に、この脚棒28aに沿って折り畳まれた状態と脚棒28aに対し開いた状態との間で回動する折り畳み部28bを連結する。炉本体10は開脚した各脚棒28aの上端部ないし開いた各折り畳み部28bの下端部に載置する。これら折り畳み部28bが炉本体10を側方から押さえる。
【非特許文献1】夢工舎の囲炉裏カタログp27
【非特許文献2】夢工舎の囲炉裏カタログp31
【特許文献1】特許出願平10−361879
【特許文献2】実用新案出願平9−7831
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上の技術によれば、非特許文献1の夢工舎の囲炉裏カタログp27、非特許文献2の夢工舎の囲炉裏カタログp31に示すように、炉本体の炉出っ張りは炉端の下に敷設され、特許文献1の特許出願平10−361879に見られるように、天板が取り外し式の囲炉裏においても炉本体の中で燃焼物が燃焼中の炉本体のみを移動することは容易ではなかった。炉本体の中で燃焼物が燃焼中の炉本体を移動する場合、炉本体の開口部から灰、又は燃焼物からの火の粉等が炉本体の外に飛ぶ恐れがあった。又、特許文献2実用新案出願平9−7831に見られるように焚き火台、バーベキューコンロ等の炉本体の開口部を塞ぐものは何も設けられていないのが通常であった。そのため、炉本体を安全、清潔に移動することが容易でなく、設置式または床切式の囲炉裏の炉本体において、炉本体の中で燃焼物が燃焼中の場合に、安全、清潔に炉本体を運搬することはできなかった。
そこで、この発明は、床切式または設置式の囲炉裏、又は焚き火台、野外用のバーベキューコンロなどにおいて、炉本体の中で燃焼物が燃焼中の状態である場合でも、安全、清潔に炉本体を容易に運搬することができる囲炉裏用炉、又は炉本体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は、図1、図3、図9に例示するように、設置式の囲炉裏、床切式の囲炉裏、焚き火台、又は野外用のバーベキューコンロなどの四角箱型に形成され、上部の炉開口部の縁に沿って水平方向に炉出っ張りが形成される炉本体において、裏面の端部に断面がコの字型のスライド溝が形成され、前記炉本体の炉開口部に対応し、四角形状に形成される蓋を、取付可能とした炉本体である。
また、第二発明は、図1、図3、図9に例示するように、さらに、前記スライド溝が前記蓋の裏面の端部の二方、又は三方に形成されることを特徴とする炉本体である。
また、第三発明は、図1、図3、図4、図9に例示するように、さらに、前記蓋の表面に取っ手が固設されることを特徴とする炉本体である。
また、第四発明は、図1、図3、図5、図9に例示するように、さらに、前記炉本体と前記蓋を固定、又は解除することができるロック装置が、前記蓋の表面の端部に設けられることを特徴とする炉本体である。
【0007】
第五発明は、図3、図6、図7に例示するように、設置式の囲炉裏、又は床切式の囲炉裏の炉端の炉端開口部に設置する囲炉裏用炉において、四角箱型に形成される炉本体と、この炉本体の上部の炉開口部の縁に沿って水平方向に形成される炉出っ張りと、前記炉本体の外壁の四隅の側面に前記炉出っ張りより一定の低い位置で互いに同じ高さで固定され設けられる下向きのL字形状の炉支持部と、これら下向きのL字形状の炉支持部の縦辺を構成し前記炉本体の外壁の側面に固定され取り付けられる炉支持プレートと、前記L字形状の炉支持部の水平辺を構成し、炉端開口部周辺の炉係合部に掛けられ裏面が接触する事により前記炉本体を前記炉端に設置する炉支持プレートと、前記炉出っ張りに対応し金属製の板材で四角型形状に形成され、裏面の四方の端部と前記炉出っ張りの表面が合わされ前記炉開口部を閉じる蓋と、この蓋の裏面の三方の端部の長手方向に形成され、前記炉出っ張りの三方が挿入される断面がコの字型のスライド溝と、を有する事を特徴とする囲炉裏用炉である。
また、第六発明は、図3、図4、図6、図7に例示するように、さらに、前記蓋の表面の少なくとも両端部に設けられる取り外し式の一対の取っ手と、これらの取っ手の本体を構成し両端が内側に直角に形成されるコの字型の連結棒と、この連結棒の上部に取り付けられる握り部分と、前記取っ手の取付部を構成し前記蓋の表面に固定される略長方形の取っ手プレートと、これら取っ手プレートの端部が巻き上がってフック状に形成され、このフック状の先端部に連結棒が出し入れできる隙間を有する連結棒受け部と、を有する事を特徴とする囲炉裏用炉である。
【0008】
また、第七発明は、図5、図6、図7に例示するように、さらに、前記蓋の裏面にスライド溝が形成されない一方の端部の表面に設けられるロック装置と、このロック装置を構成し、コの字状に形成され、両後端部が上方に直角に形成され、さらに内側に直角に形成された状態で、ロック上蓋の両側面の後端部に形成されるスプリング穴に挿入され上下に自在に動くように連結されるスプリング部分と、このスプリング部分の先端部に前記蓋の裏面にスライド溝が形成されない一方の端部と前記炉出っ張りが合わされた状態で「緩やかに」挿入されるコの字型に形成されるロック部分と、前記ロック上蓋の後端部に形成されるロック出っ張りと、前記ロック上蓋の先端部の両側面の上部に形成される連結穴と、ロック本体の先端部の両側面の上部に形成される連結穴と、これらの連結穴が合わされた状態で軸で連結され前記ロック本体に被さる状態で上下自在に動くように長方形の天板の両端から垂直方向に側板を有する形状に形成されるロック上蓋と、このロック上蓋に対応する大きさで長方形の箱型に形成され底面が前記蓋の表面に固設されるロック本体と、を有する事を特徴とする囲炉裏用炉である。
また、第八発明は、図8に例示するように、相対する一対の前記炉出っ張りに、取外し自在に取り付けることができる、取っ手を設けたことを特徴とする炉本体である。
【0009】
また、第九発明は、図8に例示するように、設置式の囲炉裏、又は床切式の囲炉裏の炉端の炉端開口部に設置する囲炉裏用炉において、四角箱型に形成される炉本体と、この炉本体の上部の炉開口部の相対する二方の長手方向の外側に沿って水平方向に形成される炉出っ張りと、前記炉本体の外壁の四隅の側面に前記炉出っ張りより一定の低い位置で互いに同じ高さで固定され設けられる下向きのL字形状の炉支持部と、これら下向きのL字形状の炉支持部の縦辺を構成し前記炉本体の外壁の側面に固定され取り付けられる炉支持プレートと、前記L字形状の炉支持部の水平辺を構成し、炉端開口部周辺の炉係合部に掛けられ裏面が接触する事により前記炉本体を前記炉端に設置する炉支持プレートと、前記炉出っ張りに設けられる取り外し式の取っ手と、これら取っ手の本体を構成しコの字型に形成され下部の両端が内側に直角に形成される連結棒と、これら連結棒の上部に取り付けられる握り部分と、前記取っ手の取付部を構成し前記連結棒の両端下部が挿入できる大きさで前記炉出っ張りに一対が形成される切欠きと、を有する事を特徴とする囲炉裏用炉である。
【0010】
また、第十発明は、図14に例示するように、前記囲炉裏用炉を設置するための炉運搬箱と、この炉運搬箱の下部を構成し四角箱型に形成される炉本体収納部と、上部を構成し四角箱型に形成される炉運搬箱蓋と、前記炉本体収納部の両側面に取外し自在に設けられる一対の取っ手と、これらの取っ手の本体を構成し両端が内側に直角に形成されるコの字型の連結棒と、この連結棒の上部に取り付けられる握り部分と、前記取っ手の取付部を構成し前記炉本体収納部の両側面に固定される略長方形の取っ手プレートと、これら取っ手プレートの端部が巻き上がってフック状に形成され、このフック状の先端部に連結棒が出し入れできる隙間を有する連結棒受け部と、を有することを特徴とする囲炉裏用炉である。
【0011】
また、第十一発明は、図14に例示するように、さらに、前記炉本体収納部の上部開口部と炉運搬箱蓋の下部開口部が合い重なり連結される部分の両側面の両端部に固設される蝶番と、この蝶番が固設された両側面と相対する両側面の両端部に固設されるロック装置と、このロック装置と下部を構成し、コの字上に形成され両下端部が内側の水平方向に直角に形成された状態で、ロック上蓋の両側面の下端部に形成されるスプリング穴に挿入され、上下自在に動くように連結されるスプリング部分と、前記ロック上蓋の下端部に形成されるロック出っ張りと、前記ロック上蓋の両側面の上端部に形成される連結穴と、ロック本体の両側面の上端部に形成される連結穴(53)と、これらの連結穴が合わされた状態で軸で連結され前記ロック本体に被さる状態で上下自在に動くように長方形の縦板の両端から水平方向に側板を有する形状に形成されるロック上蓋と、このロック上蓋に対応する大きさで長方形の箱型に形成され前記炉本体収納部の側面の中央の上端部に固設されるロック本体と、前記ロック装置の上部を構成し下端」が前記スプリング部分の先端が掛けられためにJの字状に形成され前記炉運搬箱の側面の中央の下端部に固設されるスプリング受けと、を有することを特徴とする囲炉裏用炉である。
【0012】
また、第十二発明は、図14に例示するように、下部を構成し四角箱型に形成される炉本体収納部と、上部を構成し四角箱型に形成される炉運搬箱蓋から構成され、前記炉本体収納部の相対する一対の側面に設けられる取っ手と、を有する事を特徴とする炉運搬箱である。
【0013】
また、第十三発明は、図15に例示するように、さらに、前記炉本体収納部の内側側面に設けられる炉支持部を、有することを特徴とする炉運搬箱である。
【0014】
また、第十四発明は、図16に例示するように、さらに、前記炉本体収納部の開口部に形成される箱出っ張りと、前記運搬箱蓋の開口部に形成される箱出っ張りと、を有することを特徴とする炉運搬箱である。
また、第十五発明は、図15、図16に例示するように、さらに、前記炉本体収納部と前記炉運搬箱蓋の側面に固設される蝶番と、
この蝶番が固設された側面と相対する前記炉本体収納部と前記炉運搬箱蓋の側面に固設されるロック装置を、
有することを特徴とする炉運搬箱である。
【0015】
また、第十六発明は、図15に例示するように、さらに、前記炉本体収納部の内部側面の四隅に互いに同じ高さに固設されるL字状の炉支持部と、この炉支持部の縦辺を構成し前記炉本体収納部の内部側面に固定される炉支持プレートと、前記炉支持部の水平辺を構成する炉支持プレートと、この炉支持プレートが前記炉本体を支持することにより炉運搬箱の内部に形成される空気層と、を有することを特徴とする囲炉裏用炉である。
【0016】
また、第十七発明は、図15、図16に例示するように、さらに、前記炉運搬箱蓋の下部の開口部に固設される底板と、この底板が前記炉運搬箱蓋の下部の開口部を閉じることにより前記炉運搬箱蓋の内部に形成される空気層と、を有することを特徴とする囲炉裏用炉である。
また、第十八発明は、図15、図16に例示するように、さらに、前記炉運搬箱蓋の下部の開口部に固設される底板と、前記炉運搬箱蓋の内部に形成される空気層が設けられるを特徴とする炉運搬箱である。
また、第十九発明は、図16に例示するように、さらに、前記底板の四方の端部から垂直方向に前記箱出っ張りの端部に接合され枠状に形成された側板で前記炉運搬箱蓋の側部に空気層が設けられたことを特徴とする前記炉運搬箱である。
【発明の効果】
【0017】
第一、第二、第五発明によれば、炉本体(10)の上部の炉開口部(37)を閉じる蓋(36)により、炉本体(10)内部の燃焼中の燃焼物(32)や灰(31)等が覆われ、燃焼物(32)の飛び火を防ぎ、移動中の風により舞い上がることもなく、安全に、清潔に、炉本体(10)を運搬することができる。また、蓋(36)はスライド溝(39)に挿入されており外れにくい。
【0018】
第三、第六発明によれば、蓋(36)の表面に取り外し自在に設けられる一対の取っ手(40)によって、囲炉裏用炉(35)の一対の取っ手(40)を両手で握って炉本体(10)を運搬することができる。また、取っ手(40)が取り外し自在なので、蓋(36)が燃焼中の燃焼物(32)で熱くなった場合でも取っ手(40)の連結棒(40)と握り部分(44)が熱くならず安全に炉本体(10)を運搬することができる。握り部分(44)が木製であり炉本体(10)の熱が伝わりにくいので安全に炉本体(10)を運搬することができる。
【0019】
第四、七発明によれば、ロック装置(41)によってさらに蓋(36)が炉本体(10)に固定されるので炉本体(10)を倒した場合でも安全であり、炉本体(10)内部で燃焼物(32)が燃焼中の場合でも安全、清潔に炉本体(10)を運搬することができる。蓋(36)を炉本体(10)の炉開口部(37)にロックする手順を述べる。蓋(36)の裏面の端部に形成される三方のスライド溝(39)を炉出っ張り(11)に挿入し、炉開口部(37)が蓋(36)で閉じられる状態で、ロック装置(41)のロック出っ張り(50)を上方に上げてスプリング部分(47)を蓋(36)の外側に出し、炉出っ張り(11)と裏面にスライド溝(39)が形成されない蓋(36)の一方の端部を重ね合わせた部分にスプリング部分(47)の先端に形成されたロック部分(52)を合い向かわせる。この状態でロック出っ張り(50)を下方に押し下げてロック部分(52)に炉出っ張り(11)とスライド溝(39)が形成されない蓋(36)の一方の端部を重ね合わせた部分を挿入することで蓋(36)が炉本体(10)に固定される。蓋(36)を炉本体(10)から解除する場合は、固定する場合と逆の順序で行う。
【0020】
第八、九発明によれば、取っ手(40)の働きで、一対の取っ手(40)を両手で握って炉本体(10)を運ぶことができる。取っ手(40)の連結棒が取り外し自在なので、炉本体(10)で燃焼物(32)が燃焼している状態でも取っ手(40)が熱くならず安全に炉本体(10)を運搬することができる。
【0021】
第十、十二発明によれば、炉本体(10)を設置するための炉運搬箱(59)により、炉本体(10)内部の燃焼中の燃焼物(32)や灰(31)等が覆われ、燃焼物(32)の飛び火を防ぎ、移動中の風により舞い上がることもなく、安全に、清潔に、炉本体(10)を運搬することができる。炉本体収納部(61)の両側面に取り外し自在に設けられる一対の取っ手(40)によって、両手で握って炉本体(10)を運搬することができる。また、取っ手(40)が取り外し自在なので、炉運搬箱(59)が熱くなった場合でも取っ手(40)の連結棒(42)と握り部分(44)が熱くならず安全に炉本体(10)を運搬することができる。
【0022】
第十一、十五発明によれば、炉本体収納部(61)の上部開口部と炉運搬箱蓋(62)の下部開口部が合い重なり連結される部分の両側面の両端部に固設される蝶番(21)と、この蝶番(21)が固設された両側面と相対する両側面の両端部に固設されるロック装置(41B)により、炉本体収納部(61)と炉運搬箱蓋(62)が固定されるので炉運搬箱(59)が倒れた場合でも炉本体(10)の内部の燃焼中の燃焼物(32)や灰(31)が炉運搬箱(59)の外にこぼれずに安全、清潔に、炉本体(10)を運搬することができる。
【0023】
第十三、十四、十六発明によれば、炉運搬箱(59)の内部に形成される空気層(64)の働きで、炉本体(10)内部の熱が炉運搬箱(59)に直接伝わらず炉運搬箱(59)の外側の表面に熱が伝わりにくく、運搬する人の火傷などの可能性を低くできる。
【0024】
第十七、十八発明によれば、炉運搬箱蓋(59)の内部に形成される空気層(64B)により炉本体(10)の内部から炉運搬箱(59)に直接伝わる熱が遮断されることで炉運搬箱(59)の表側に熱が伝わりにくい。したがって、炉運搬箱(59)の炉運搬箱蓋に熱が伝わりにくく、運搬する人の火傷などの可能性を低くできる。
第十九発明によれば、炉運搬箱蓋(59)の内部に形成される空気層(64C)により炉本体(10)の内部から炉運搬箱(59)に直接伝わる熱が遮断されることで炉運搬箱(59)の表側に熱が伝わりにくい。したがって、炉運搬箱(59)の炉運搬箱蓋に熱が伝わりにくく、運搬する人の火傷などの可能性を低くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
この発明の第一実施形態を、図1から図6に示す。図1は第一実施形態における炉本体10に蓋36を取り付けた事を示す斜視図、図2は炉本体10を示す斜視図、図3は蓋36を示す斜視図、図4は蓋36の取っ手40を示す部分斜視図、図5はロック装置41を示す側面図、図6は蓋36を取り付けた炉本体10を設置式の囲炉裏1Aの炉端2に設置したことを示す断面図、図7は蓋36を取り付けた炉本体10を床切式の囲炉裏1Bの炉端2に設置したことを示す断面図である。
【0026】
図1に示すように、蓋36を取り付けた炉本体10には下部の炉本体10と上部の蓋36から構成される。下部を構成する炉本体10は図2に示すように、金属の板材で四角箱型に形成され、上部の炉開口部37の縁の外側に沿って水平方向に炉出っ張り11が形成される。また、外壁の側面の四隅に炉支持部57が設けられる。
【0027】
炉支持部57は金属のプレートが直角の下向きにL字状に形成された金属片で、炉支持部57は炉本体10の外壁の四隅の側面の炉出っ張り11より低い位置で互いに同じ高さの位置に固定される。炉支持部57は上部の炉支持プレート57aと下部の炉支持プレート57bから構成され、下部の炉支持プレート57bの縦面が炉本体10の外壁の四隅の側面に熔接され取り付けられることにより炉支持部57が炉本体10に設けられる。
【0028】
蓋36は、図3に示すように、炉出っ張り11に対応し金属製の板材で四角型形状に形成され、裏面の「三方の端部」の長手方向にL字型の金属の板を熔接などで固定する事により断面がコの字型のスライド溝39が蓋3の裏面の三方に形成される。(ここでいう「三方の端部」とは、図中の左右端部及び図示しない奥側端部をいう。)図1に示すように、このスライド溝39の両端に炉本体10の相対する二方の炉出っ張り11の両端が一定の隙間を有し挿入され、相対する二方のスライド溝39が相対する二方の炉出っ張り11を一定の隙間を有し内包した状態で蓋6が水平方向にスライドされる。
さらに蓋36の裏面のもう一方のスライド溝39が炉本体10の一方の炉出っ張り11に一定の隙間を有し挿入されると同時に、この炉出っ張り11に相対するもう一方の炉出っ張り11の表面と、スライド溝39が形成されない蓋36の一方の端部の裏面が合い重なり、蓋36の三方のスライド溝39が炉本体10の三方の炉出っ張り11に一定の隙間を保ち挿入される。これにより、蓋36の四方の端部の裏面と炉本体10の四方の炉出っ張り11の表面が合い重なり、炉本体10の炉開口部37が蓋36で閉じられる。
蓋36は両端部に一対の取り外し自在の取っ手40が設けられ、裏面にスライド溝39が形成されない一方の表面の端部に一対の金属製のロック装置41が設けられる。
取っ手40は、図4に示すように、本体を構成する金属のコの字型の連結棒42の上部に木製の握り部分44が取付けられ、下部の両端が内側に直角に形成される。取付部は金属板の取っ手プレート43から構成される。取っ手プレート43は略長方形の形状で端部が巻き上がってフック状に形成される連結棒受け部45が形成される。この連結棒受け部45は連結棒42の両端の下部が自在に出し入れできる一定の隙間46を有し形成される。取っ手プレート43の裏面が蓋36の表面の両端部に熔接され固定される。
【0029】
ロック装置41は、図1に示すように、蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部の表面に一対が設けられ、炉本体10の炉開口部37が蓋36で閉じられる状態で蓋36と炉本体10を固定解除する。金属製のロック装置41は従来のスプリングパチン錠のコの字状のスプリング部分を変形させたものであり、このロック装置41は金属棒のスプリング部分47と、ロック上蓋48と、ロック本体49から構成される。図5に示すように、スプリング部分47は両後端部が上方に直角に形成され、さらに両後端部が内側に直角に形成された状態で、ロック上蓋48の両側面の後端部形成されるスプリング穴51に挿入され、上下自在に動くように連結される。
【0030】
ロック上蓋48はロック本体49を覆う大きさで長方形の天板の両端から垂直方向に側板を有する形状に形成され、天板の後端部にロック出っ張り50が形成される。ロック上蓋48は両側板の後端部にスプリング部分47の両端が挿入されるスプリング穴51と、先端部の上部に連結穴53が形成され、ロック本体49の先端部の両側面の上部に形成される連結穴53と合わされた状態で軸54が挿入され、ロック本体49に被さる状態で上下自在に動くようにロック本体49と連結される。ロック本体49はロック上蓋48に対応する大きさで長方形の箱型に形成され、ロック本体49の底面が裏面にスライド溝39が形成されない蓋36の一方の端部の表面にネジ55とボルト56で取付けられ固定される。
炉本体10の炉開口部37が蓋36で閉じられる状態で蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部と炉本体10の炉出っ張り11の一方の端部が合い揃う状態の部分にスプリング部分47の先端のロック部分52が「緩やかに」挿入されて蓋36と炉本体10が固定される。(ここで、「緩やかに」というのは、人の力で蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部と炉本体10の炉出っ張り11の一方の端部が合い揃う状態を固定又は解除できるほどにロック部分52と蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部と炉本体10の炉出っ張り11の一方の端部が合い揃う肉厚との間に隙間があることを言う。)
図6に示すように、蓋36を取り付けた炉本体10は設置式の囲炉裏1Aの炉端開口部3に設置される。この囲炉裏1Aの炉端2は木枠12と天板24から構成され、床面4に設置される。木枠12は底部に底板13が固定され四角枠状に形成される。木枠12の上端部の外側の端部周辺が天板24の中央に形成される四角形の炉端開口部3の周辺の天板24の裏面と接合固定され、天板24を支持すると同時に木枠12の上端の木口の内側周辺に炉係合部58が形成される。炉本体10が炉端開口部3に挿入され、炉本体10の炉支持部57の炉支持プレート57aの裏面が木枠12の上端内側に形成された炉係合部58に載せられることで炉本体10が炉端2の炉端開口部3に設置され設置式の囲炉裏1Aを形成する。
【0031】
図7に示すように、蓋36を取り付けた炉本体10は床切式の囲炉裏1Bの炉端開口部3に設置される。囲炉裏1Bは床面4が切抜かれることで形成される床面開口部5に天板24から構成される炉端2を設置し、この炉端2の炉端開口部3に炉本体10を設置することで床切式の囲炉裏1Bが形成される。床面4が四角形状に切り抜かれ、床面開口部5と床下面9の間に四角筒状の木枠12Bが四角枠状に設けられる。この木枠12Bの上端部が床面開口部5の周辺の床面4の裏面と接触固定され、床面開口部5の周辺の床面4を支持する。天板24の中央部に床面開口部5に対応する大きさで炉端開口部3が形成され、床面開口部5の周辺の床面4に天板24が載せられ固定されることにより、床面開口部5の周辺の床面の表面に炉係合部58が形成される。炉本体10が炉端開口部3に挿入され、炉本体10の炉支持部57の炉支持プレート57aの裏面が床面の表面に形成された炉係合部58に載せられることで炉本体10が炉端2の炉端開口部3に設置され囲炉裏1Bを形成する。
【0032】
この発明の第二実施形態を、図8に示す。図8は第二実施形態における炉本体10を示す斜視図である。
【0033】
図8に示すように、炉本体10は金属の板材で四角箱型に形成され、上部の炉開口部37の縁の外側に沿って水平方向に炉出っ張り11が形成され、相対する一対の炉出っ張り11に取っ手40が設けられる。また、外壁の側面の四隅に炉支持部57が設けられる。この炉支持部57は第一実施形態における炉支持部57と全く同じ構成要素で構成される。
【0034】
取っ手40は本体を構成する連結棒42と取付部を構成する切欠き34から構成される。
本体を構成する連結棒42は第一実施形態における取っ手40の本体を構成する連結棒42と全く同じであり上部に木製の握り部分44が取付けられ、下部の両端が内側に直角に形成される。取付部を構成する切欠き34は炉本体10の上部の炉開口部37の縁の外側に水平に形成される炉出っ張り11の相対する二方の炉出っ張り11にそれぞれ一対の切欠き34が形成される。これらの切欠き34は取っ手40の連結棒42が挿入できる大きさで形成され、二方の炉出っ張り11にそれぞれ形成される一対の切欠き34に一対の連結棒42の両端下部が挿入されることで取外し式の取っ手40が形成される。
【0035】
この発明の第三実施形態を、図9、図10、図11、図12、図13に示す。図9は焚き火台TAを示す斜視図、図10は側板14を示す斜視図、図11、図12は脚28の組立途中図、図13は脚28を示す斜視図である。
【0036】
図9に示すように、第一実施形態と全く同じ構成要素で構成された炉本体10の炉開口部37が第一実施形態と全く同じ構成要素で構成された蓋36で閉じられた状態で側板14が井桁状に組まれた脚28の上に据え置かれる。
【0037】
脚28を構成するのは、互いに平行で二対が設けられる4枚の金属の側板14である。これらの側板14は図10に示すように、両端部に井桁組溝17が形成され、4枚の側板14がこれら井桁組溝17によって、互いに「緩やかに」井桁に組まれることにより、脚28が形成される。(ここで、「緩やかに」というのは、人の力で脚28の井桁が分解でき、組み立てられるほどに井桁組溝17と側板14の肉厚との間に隙間があることを言う。)
脚28の組み立て順序を図11、図12、図13を使って以下に説明する。
先ずはじめに、図11に示すように、一枚目の側板14(1)の端部に形成された井桁組溝17と二枚目の側板14(2)の端部に形成された井桁組溝17を「緩やかに」組み合わせる。次に、図12に示すように、二枚目の側板14(2)のもう一方の端部に形成された井桁組溝17と一枚目の側板14(1)と平行で一対が設けられるもう一方の三枚目の側板14(3)の端部に形成された井桁組溝17を「緩やかに」組合せる。
次に、図13に示すように、一枚目の側板14(1)のもう一方の端部に形成された井桁組溝17と二枚目の側板14(2)と平行で一対が設けられるもう一方の四枚目の側板14(4)の端部に形成された井桁組溝17とを「緩やかに」組み合わせる。同時に、三枚目の側板14(3)のもう一方の端部に形成された井桁組溝17と、四枚目の側板14(4)のもう一方の端部に形成された井桁組溝17を「緩やかに」組合せて、脚28を設ける。分解する場合は組立順と逆に分解する。
【0038】
この発明の第四実施形態を、図14、図15に示す。図14は炉本体10を運搬する炉運搬箱59を示す斜視図、図15はこの炉運搬箱59に炉本体10を設置したことを示す断面図である。
【0039】
図14に示すように、炉運搬箱59は下部の炉本体収納部61と上部の炉運搬箱蓋62から構成され、下部の炉本体収納部61と上部の炉運搬箱蓋62は金属で四角箱型の形状に形成される。下部の炉本体収納部61は両側面に第一実施形態と同じ構成要素の取っ手40が設けられ、連結棒受け部45が上部になる状態で取っ手プレート43の裏面が炉本体収納部61の側面に溶接で固定され取り付けられる。図15に示すように、炉本体収納部61の上部開口部と炉運搬箱蓋62の下部開口部とが合い重なり炉本体収納部61の側面上端と炉運搬箱蓋62の側面下端が合わせられた状態で炉本体収納部61の一方の側面と炉運搬箱蓋62の一方の側面が連結される部分に蝶番21が溶接で固設され炉運搬箱蓋62が炉本体収納部61に上下自在に動くように取り付けられる。
【0040】
また、蝶番21が固設された炉本体収納部61と炉運搬箱蓋62の両側面と相対する両側面の両端部にロック装置41Bが設けられる。この金属製のロック装置41Bは従来のスプリングパチン錠であり、ロック装置41Bはスプリング受け60と、金属棒のスプリング部分47Bと、ロック上蓋48と、ロック本体49から構成される。図14に示すように、コの字型に形成されたスプリング部分47Bの両下端が水平に内側に直角に形成された状態で、ロック上蓋48の両側板の下端部に形成されるスプリング穴51に挿入され、上下に自在に動くように連結される。スプリング部分47Bの先端はコの字型の形状に形成される。
【0041】
図15に示すように、ロック上蓋48はロック本体49を覆う大きさで長方形の縦板の両端から水平方向に側板を有する形状に形成され、縦板の下端部にロック出っ張り50が形成される。ロック上蓋48は両側板の下端部にスプリング穴51が形成され、上端部に連結穴53が形成される。ロック上蓋48はこれら連結穴53とロック本体49の両側板の上端部に形成される連結穴53と合わされた状態で軸54が挿入され、ロック本体49に被さる状態で上下自在に動くようにロック本体49と連結される。ロック本体49は前記ロック上蓋48に対応する大きさで長方形の箱型に形成され、ロック本体49の側板が炉本体収納部61の側面の中央の上端部にネジ55とボルト56で取付けられ固定される。
【0042】
断面がJの字の形状に形成されたスプリング受け60の裏側の側面が炉運搬箱蓋62の側面の中央の下端部に取り付けられ固定され、このスプリング受け60の下端の部分にスプリング部分47Bのコの字型に形成された部分が掛けられ、ロック上蓋48のロック出っ張り50が押し下げられることにより炉本体収納部61と炉運搬箱蓋62が固定される。
【0043】
炉運搬箱59の下部を構成する炉本体収納部61は四角箱型で内部側面の四隅に炉支持部57Bが固設され、これらの炉支持部57Bは金属で直角のL字型の形状に形成され上部の炉支持プレート57cと下部の炉支持プレート57dから構成される。これら炉支持部57Bの炉支持プレート57cの側面が炉本体収納部61の内部の側面の四隅に溶接で固定され、これら炉支持部57Bが互いに同じ高さに固設される。炉支持プレート57dの表面に炉本体10の四隅に固設された炉支持部57の上部を構成する炉支持プレート57aの裏面と合い重なり囲炉裏用炉35を支持することで炉運搬箱59の内部に空気層64が形成される。炉運搬箱59の上部を構成する炉運搬箱蓋62は四角箱型で下部の開口部に底板13Bが固設され、炉運搬箱蓋62の内部に空気層64Bが形成される。
【0044】
この発明の第五実施形態を、図16に示す。図16は炉本体10を運搬する炉運搬箱59を示す断面図である。
【0045】
図16に示すように、炉本体10は第一実施形態と全く同じ構成要素で構成され、炉運搬箱59は下部の炉本体収納部61と上部の炉運搬箱蓋62から構成され、下部の炉本体収納部61と上部の炉運搬箱蓋62は金属で四角箱型の形状に形成される。下部の炉本体収納部61の開口部の縁に沿って内側の水平方向に箱出っ張り19aが設けられ、上部の炉運搬箱蓋62の開口部の縁に沿って内側の水平方向に箱出っ張り19bが設けられる。この場合、下部の炉本体収納部61の開口部の縁に沿って形成される箱出っ張り19aが上部の炉運搬箱蓋62の開口部の縁に沿って形成される箱出っ張り19bより幅が広く、炉支持プレート57aが載せることができる幅の差がある状態で形成される。
【0046】
炉本体収納部61の箱出っ張り19aの表面と炉運搬箱蓋62の箱出っ張り19bの下面が合い重なり炉本体収納部61の開口部上端と炉運搬箱蓋62の下端が合わせられた状態で炉本体収納部61の一方の側面と炉運搬箱蓋62の一方の側面が連結される部分に蝶番21が溶接で固設され炉運搬箱蓋62が炉本体収納部61に上下自在に動くように取り付けられる。又、第四実施形態と全く同じ構成要素のロック装置41Bは第四実施形態と全く同じ位置に固設される。第四実施形態と全く同じ構成要素の取っ手40が第四実施形態と全く同じ位置に設けられる。
【0047】
炉本体10の側面に固設された炉支持部57の炉支持プレート57aの裏面が炉本体収納部61の箱出っ張り19aの表面に掛けられることで炉運搬箱59の炉本体収納部61の下部に空気層64が形成される。又、炉運搬箱蓋62の上部に底板13を固設することで炉運搬箱蓋62の上部に空気層64Bが形成され、炉運搬箱蓋62の箱出っ張り19bの端部から底板13の下面の端部の間に枠状の側板14が固設されることで、炉運搬箱蓋62の下部側部に空気層64Cが形成される。
「第一実施形態の効果」
第一実施形態によれば、炉支持部57の炉支持プレート57aの働きで、炉本体10を炉端開口部3に挿入したとき、天板24と炉本体10の炉開口部37の四方の長手方向に形成される炉出っ張り11の裏面の間に空間が形成され、炉本体10の炉出っ張り11が両手で持ちやすい。したがって、炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全に炉本体10を移動することができる。又、したがって、蓋36の裏面の三方向に形成されたスライド溝39を挿入しやすい。
【0048】
炉支持プレート57aの働きで、炉本体10を炉端開口部3に挿入したとき、炉本体10と木枠12(12B)の内側の間に隙間を形成することができるので、炉本体2の燃焼物43が燃焼し、発生する熱が木枠12(12B)に伝わりにくい。したがって、炉端2の耐久性を高めることができる。
【0049】
蓋36の働きで、炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全、清潔に炉本体10を移動することができる。
【0050】
蓋36の裏面の三方の端部の長手方向に形成されるコの字型のスライド溝39と、炉本体10の炉開口部37の四方の長手方向に形成される炉出っ張り11の働きで、蓋36が炉開口部37から外れにくい。したがって、炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全、清潔に炉本体10を移動することができる。
【0051】
取っ手40の働きで、炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全、清潔に炉本体10を移動することができる。握り部分44の働きで、連結棒42が握りやすく熱くならない。取っ手プレート43に形成される隙間46の働きで、取っ手40を蓋36に取り外し自在に取り付ける事ができる。したがって、取っ手40は熱くならないので炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全に炉本体10を移動することができる。
ロック装置41のロック部分52の働きで、蓋36と炉本体10の炉開口部37の縁に形成される炉出っ張り11を固定することができる。したがって、炉開口部37に蓋36が固定されるので炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全、清潔に炉本体10を移動することができる。
【0052】
「第二実施形態の効果」
第二実施形態によれば、 取っ手40の働きで、炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全に炉本体10を移動することができる。握り部分44の働きで、連結棒42が握りやすく熱くならない。切欠き34の働きで、取っ手40を炉出っ張り11に取り外し自在に取り付ける事ができる。したがって、取っ手40は熱くならないので炉本体10の燃焼物32が燃焼中に安全に炉本体10を移動することができる。
【0053】
「第三実施形態の効果」
第三実施形態によれば、脚28の働きで地面と炉本体10の間に空間ができるので、炉本体10で燃焼物を燃焼した場合でも、地面に熱による影響が少なくすることができる。
脚28は組立式なので、炉本体10を運搬、又は収納する場合に縮小することができるので運搬しやすく、狭い空間でも収納することができる。
「第四、第五実施形態の効果」
第四、第五実施形態によれば、空気層64の働きで、炉本体10の底面と炉本体収納部61の底面が接触することがなく炉本体10のなかで燃焼物32が燃焼した場合でも、その熱が炉運搬箱59の表面に伝わりにくいので、燃焼物32が燃焼中の炉本体10を炉運搬箱59に設置した場合でも安全に炉本体10を移動することができる。ロック装置41Bの働きで、炉本体10が炉運搬箱59に固定されるので炉本体10の中で燃焼物32が燃焼中の炉本体10を炉運搬箱59に設置した場合でも安全に炉本体10を移動することができる。空気層64Bの働きで、さらに炉本体10の内部の熱が炉運搬箱59の上部に伝わりにくい。
【0054】
「第五実施形態の効果」
第五実施形態によれば、空気層64Cの働きで、炉本体10の中で燃焼物32が燃焼中である場合でもその熱が炉運搬箱59の表面に伝わりにくいので、燃焼物32が燃焼中の炉本体10を炉運搬箱59に設置した場合でも安全に炉本体10を移動することができる。
「他の実施形態」
図1の実施形態では、ロック装置41は従来のスプリングパチン錠のスプリング部分を変形させたものであったが、他の実施形態では、図17に示すように、ロック装置41は取り外し自在のロック装置41Cを設けるものでも良い。このロック装置41Cは長方形のプレートで中央の両端こぐちから長手方向にロック部分52Bが水平に形成され、炉本体10の一方の炉出っ張り11と蓋36のスライド溝39が形成されない一方の端部が合わされた部分に「緩やかに」挿入され、蓋36と炉本体10が固定される。又は、図には示さないが、図1の実施形態におけるロック装置41のスプリング部分47の先端にロック部分52の替わりに前記ロック装置41Cを接合させるものでも良い。(ここで、「緩やかに」というのは、人の力で蓋36と炉本体2を固定解除できるほどにロック部分52Bと裏面にスライド溝39が形成されない蓋36の一方の端部と炉本体10の前記炉出っ張り11の端部が合い揃う部分の肉厚との間に隙間があることを言う。)

図1の実施形態では、ロック装置41は従来のスプリングパチン錠のスプリング部分を変形させたものであったが、他の実施形態では、図には示さないが、ロック装置41はロック装置41Cに取っ手40を固設するものでも良い。この場合、図2に示す取っ手48の取っ手プレート43をロック装置41Cの中央部に固設し、連結棒が上下自在に動くものと連結棒42の両端をロック装置41Cの中央部に固設し連結棒が固定されるものでも良い。
【0055】
図1の実施形態では、ロック装置41は蓋36の裏面にスライド溝39が形成されない一方の端部に設けられたが、他の実施形態では、ロック装置41は蓋36の裏面の相対する二方のスライド溝39が形成されない表面に設けられるものでも良い。 図18に示すように、蓋36は裏面の相対する二方の両端にスライド溝39が形成されない状態で、図1におけるロック装置41、又は図17におけるロック装置41Cが設けられるものでも良い。
図1の実施形態では、取っ手40は連結棒42の上部に木製の握り部分44が設けられたが、他の実施形態では、木製の握り部分44がないものでも良い。図1の実施形態では、ロック装置41は一対が設けられたが、他の実施形態では、一つのロック装置41が設けられるものでも良い。
図1の実施形態では、取っ手40は蓋36の両端部に一対が設けられたが、他の実施形態では、蓋36の中央部に一つが設けられるものでも良い。
【0056】
図6の実施形態では炉支持部57は炉本体10の側面の四隅に固設されたが、他の実施形態では、図19に示すように、炉本体10の底面に炉支持部57Cを設けるものでも良い。この炉支持部57Cは四本、又は3本から構成される角柱、又は円柱の脚で炉本体10の底面とこれら炉支持部57Cの上端が接触することで炉本体10を支持する。
【0057】
図8の実施形態では、切欠き34は炉本体10の相対する二方の炉出っ張り11に一対が形成されたが、他の実施形態では、切欠き34は炉本体10の相対する二方の側面に連結穴53が一対形成されるものでも良い。
図8の実施形態では、取っ手40と炉本体10の連結は、相対する二方の炉出っ張り11に一対の切欠き34に一対の取っ手40の連結棒の両端部が挿入されることで連結されたが、他の実施形態では、取っ手40と炉本体10の連結は、炉出っ張りに切り欠き34が無い状態で、図15に示すロック装置41Cの中央部に連結棒42の両端部を固設したもの又は、ロック装置41Cに取っ手プレート43を固設して、連結棒42がロック装置41Cに上下自在に動くように取り付けられるものを炉出っ張り11に挿入して取っ手40と炉本体10の連結をしても良い。
【0058】
図15の実施形態では、炉本体10の炉開口部37は炉本体10の炉開口部37に形成される三方の炉出っ張り11に蓋36の裏面の三方に形成されるスライド溝39が挿入され蓋36で閉じられたが、他の実施形態では、図20に示すように、炉本体10の炉開口部37は炉運搬箱59のロック装置41Bでロックされた場合に蓋36Bで閉じられるものでも良い。炉本体10の炉出っ張り11と同じ形状、又はより外側に出る大きさの蓋36Bが炉運搬箱59の上部を構成する炉運搬箱蓋62の底板13Bの裏面の四方の端部に固設されるパイプ63で連結され固設される。底板13Bの四方の端部と蓋36Bの四方の端部の同じ位置に連結穴53が形成され蓋36Bの四方の端部に形成された連結穴53にネジ55が挿入され、さらにパイプに挿入されて蓋36Bの四方の端部に形成された連結穴53にネジ55が挿入され、蓋36Bの上部に出されたネジ55がボルト56で固定されることにより底板13Bに一定の空間が形成された状態で蓋36Bが固定される。
又は、蓋36Bの四隅に連結穴53が形成されこの連結穴53にネジ55が挿入され内側にネジが切られたパイプ63が挿入され固設されるものでも良い。又は、底板13Bの四隅に連結穴53が形成されこの連結穴53にネジ55が挿入され内側にネジが切られたパイプ63が挿入され固設されるものでも良い。
【0059】
又は、図には示さないが、底板13Bで炉本体10の炉開口部37を閉じるものでも良い。
【0060】
図15の実施形態では、炉本体10の炉開口部37は炉本体10の炉開口部37に形成される三方の炉出っ張り11に蓋36の裏面の三方に形成されるスライド溝39が挿入され蓋36で閉じられたが、他の実施形態では、図21に示すように、炉本体10の炉開口部37は炉運搬箱59のロック装置41Bでロックされた場合に蓋36Cで閉じられるものでも良い。蓋36Cは四角箱状の形態であり、四角形の平面の端部の四方から垂直に側面が形成され上端部が蓋36Bの端部の底面と接触することで炉本体10の炉開口部37が閉じられる。
【0061】
図15の実施形態では、炉支持部57Bは炉本体収納部61の内側の側面の四隅に溶接で固定され、これら炉支持部57Bが互いに同じ高さに固設されたが、他の実施形態では、炉支持部57BはL字状の枠体であるものでも良い。炉支持部57Bは上部を構成する枠体の炉支持プレート57cと下部を構成する枠体の炉支持プレート57dから構成される。上部を構成する枠体の炉支持プレート57cの下部開口部から内側に水平に形成され中央に炉本体10の四隅に固設された炉支持部57に対応する大きさで形成される開口部を有する炉支持プレート57cが形成される。上部を構成する枠体の炉支持プレート57cの外側側面と炉本体収納部61の内側の側面が溶接などで水平に固定されることで枠体の炉支持部57Bが炉本体収納部61の内側側面に水平に固設される。
【0062】
図15の実施形態では、炉支持部57Bは炉本体収納部61の内側の側面に設けられたが、他の実施形態では、図22に示すように、炉本体収納部61の底面に炉支持部57Dが設けられるものでも良い。炉支持部57Dは炉本体10の四隅に設けられた炉支持部57に対応して炉本体10の底面の四隅に固設される。炉支持部57DはL字状で上部の炉支持プレート57eと下部の炉支持プレート57fから構成される。下部の炉支持プレート57fの端部長手方向から垂直に側板の炉支持プレート57eが形成されこの炉支持プレート57eの上端が炉本体10の四隅に設けられた炉支持部57の炉支持プレート57aの裏面と接触することで炉本体10を支持する。下部の炉支持プレート57fの裏面が炉本体10の底面に溶接などで取り付けられ固定されることで炉支持部57Dが炉本体収納部61の底面に固設される。
【0063】
又は、炉支持部57DはL字状の枠体で炉本体10の底面の中央部に固設され上部の枠体の炉支持プレート57eと下部の炉支持プレート57fから構成される。下部の四角枠状の炉支持プレート57fの開口部の四方の長手方向から垂直に側板の炉支持プレート57eが形成されこの炉支持プレート57eの上端が炉本体10の四隅に設けられた炉支持部57の炉支持プレート57aの裏面と接触することで炉本体10を支持する。下部を構成する炉支持プレート57fの裏面が炉本体10の底面に溶接などで取り付けられ固定されることで枠体の炉支持部57Dが炉本体収納部61の底面に固設される。
図15の実施形態では、空気層64は炉本体10が炉本体収納部61の開口部に挿入され、炉支持プレート57aの裏面が炉支持プレート57dの表面と接触することにより形成されたが、他の実施形態では、図23に示すように、空気層64はグラスウール、珪藻土などの断熱材Dが炉本体収納部61の側部及び底部に固設されることにより形成されるものでも良い。
図15の実施形態では、空気層64Bは底板13Bが炉運搬箱蓋62の開口部に固設されることにより形成されたが、他の実施形態では、図23に示すように、空気層64Bはグラスウール、珪藻土などの断熱材Dが炉運搬箱62の上部に固設されることにより形成されるものでも良い。
図20の他の実施形態では、空気層64Cは側板14bが炉運搬箱蓋62の側部に固設されることにより形成されたが、他の実施形態では、図21に示すように、空気層64Cはグラスウール、珪藻土などの断熱材Dが炉運搬箱62の側部に固設されることにより形成されるものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第一実施形態の炉本体に蓋を取り付けたことを示す斜視図である
【図2】第一実施形態の炉本体を示す斜視図
【図3】第一実施形態の蓋を示す斜視図
【図4】第一実施形態の取っ手を示す蓋の部分斜視図である
【図5】第一実施形態のロック装置を示す囲炉裏用炉の部分断面図である
【図6】第一実施形態の囲炉裏を示す断面図である
【図7】第一実施形態の囲炉裏を示す断面図である
【図8】第二実施形態の炉本体を示す斜視図である
【図9】第三実施形態の焚き火台を示す斜視図
【図10】第三実施形態の側板を示す斜視図
【図11】第三実施形態の脚の組立途中の部分図
【図12】第三実施形態の脚の組立途中の斜視図
【図13】第三実施形態の脚を示す斜視図
【図14】第四実施形態の炉運搬箱を示す斜視図である
【図15】第四実施形態の炉運搬箱を示す断面図である
【図16】第五実施形態の炉運搬箱を示す断面図である
【図17】他の実施形態を示す斜視図である
【図18】他の実施形態を示す断面図である
【図19】他の実施形態を示す断面図である
【図20】他の実施形態を示す断面図である
【図21】他の実施形態を示す断面図である
【図22】他の実施形態を示す断面図である
【図23】他の実施形態を示す断面図である
【図24】従来の囲炉裏用炉を使用した囲炉裏の断面図である。
【図25】従来の囲炉裏用炉を使用した囲炉裏の断面図である。
【図26】従来の炉本体を使用した焚き火台の断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1囲炉裏 2炉端 3炉端開口部 4床面 5床面開口部 9床下面 10炉本体

11炉出っ張り 12木枠 13底板 14側板 19箱出っ張り 21蝶番 24天板

28脚 31灰 32燃焼物 35囲炉裏用炉 36蓋 37炉開口部

39スライド溝 40取っ手 41ロック装置 42連結棒 43取っ手プレート

44握り部分 45連結棒受け部 46隙間 47スプリング部分 48ロック上蓋

49ロック本体 50ロック出っ張り 51スプリング穴 52ロック部分 53連結穴

54軸 55ネジ 56ボルト 57炉支持部 58炉係合部 59炉運搬箱

60スプリング受け 61炉本体収納部 62炉運搬箱蓋 63パイプ 64空気層

T焚き火台 D断熱材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置式の囲炉裏(1A)、床切式の囲炉裏(1B)、焚き火台(TA)、
又は野外用のバーベキューコンロなどの四角箱型に形成され、
上部の炉開口部(37)の縁に沿って水平方向に炉出っ張り(11)が形成される炉本体(10)において、
裏面の端部に断面がコの字型のスライド溝(39)が形成され、
前記炉本体(10)の炉開口部(37)に対応し、四角形状に形成される蓋(36)を、
取付可能とした炉本体。
【請求項2】
前記スライド溝(39)が前記蓋(36)の裏面の端部の二方、又は三方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の炉本体。
【請求項3】
前記蓋(36)の表面に取っ手(40)が固設されることを特徴とする請求項1、又は2に記載の炉本体。
【請求項4】
前記炉本体(10)と前記蓋(36)を固定、又は解除することができるロック装置(41)が、前記蓋(36)の表面の端部に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の炉本体。
【請求項5】
設置式の囲炉裏(1A)、又は床切式の囲炉裏(1B)の炉端(2)の炉端開口部(3)に設置する囲炉裏用炉(35)において、
四角箱型に形成される炉本体(10)と、
この炉本体(10)の上部の炉開口部(37)の縁に沿って水平方向に形成される炉出っ張り(11)と、
前記炉本体(10)の外壁の四隅の側面に前記炉出っ張り(11)より一定の低い位置で互いに同じ高さで固定され設けられる下向きのL字形状の炉支持部(57)と、
これら下向きのL字形状の炉支持部(57)の縦辺を構成し前記炉本体(10)の外壁の側面に固定され取り付けられる炉支持プレート(57b)と、
前記L字形状の炉支持部(38)の水平辺を構成し、炉端開口部(3)周辺の炉係合部(58)に掛けられ裏面が接触する事により前記炉本体(10)を前記炉端(2)に設置する炉支持プレート(57a)と、
前記炉出っ張り(11)に対応し金属製の板材で四角型形状に形成され、裏面の四方の端部と前記炉出っ張り(11)の表面が合わされ前記炉開口部(37)を閉じる蓋(36)と、
この蓋(36)の裏面の三方の端部の長手方向に形成され、
前記炉出っ張り(11)の三方が挿入される断面がコの字型のスライド溝(39)と、
を有する事を特徴とする囲炉裏用炉。
【請求項6】
前記蓋(36)の表面に設けられる取っ手(40)と、
これらの取っ手(40)の本体を構成し両端が内側に直角に形成されるコの字型の連結棒(42)と、
前記取っ手(40)の取付部を構成し前記蓋(36)の表面に固定される略長方形の取っ手プレート(43)と、
これら取っ手プレート(43)の端部が巻き上がってフック状に形成され、
このフック状の先端部に連結棒が出し入れできる隙間(46)を有する連結棒受け部(45)と、
を有する事を特徴とする請求項5に記載の囲炉裏用炉。
【請求項7】
前記蓋(36)の裏面にスライド溝(39)が形成されない一方の端部の表面に設けられるロック装置(41)と、
このロック装置(41)を構成し、コの字状に形成され、
両後端部が上方に直角に形成され、さらに内側に直角に形成された状態で、ロック上蓋(48)の両側面の後端部に形成されるスプリング穴(51)に挿入され、上下に自在に動くように連結されるスプリング部分(47)と、
このスプリング部分(47)の先端部に前記蓋(36)の裏面にスライド溝(39)が形成されない一方の端部と前記炉出っ張り(11)が合わされた状態で「緩やかに」挿入されるコの字型に形成されるロック部分(52)と、
前記ロック上蓋の後端部に形成されるロック出っ張り(50)と、
前記ロック上蓋(48)の先端部の両側面の上部に形成される連結穴(53)と、
ロック本体(49)の先端部の両側面の上部に形成される連結穴(53)と、これらの連結穴(53)が合わされた状態で軸(54)で連結され前記ロック本体(49)に被さる状態で上下自在に動くように長方形の天板の両端から垂直方向に側板を有する形状に形成されるロック上蓋(48)と、
このロック上蓋(48)に対応する大きさで長方形の箱型に形成され底面が前記蓋(36)の表面に固設されるロック本体(49)と、
を有する事を特徴とする請求項5、又は6に記載の囲炉裏用炉。
【請求項8】
相対する一対の前記炉出っ張り(11)に、取外し自在に取り付けることができる、取っ手(40)を設けたことを特徴とする炉本体。
【請求項9】
設置式の囲炉裏(1A)、又は床切式の囲炉裏(1B)の炉端(2)の炉端開口部(3)に設置する囲炉裏用炉(35)において、
四角箱型に形成される炉本体(10)と、
この炉本体(10)の上部の炉開口部(37)の相対する二方の長手方向の外側に沿って水平方向に形成される炉出っ張り(11)と、
前記炉本体(10)の外壁の四隅の側面に前記炉出っ張り(11)より一定の低い位置で互いに同じ高さで固定され設けられる下向きのL字形状の炉支持部(57)と、
これら下向きのL字形状の炉支持部(57)の縦辺を構成し前記炉本体(10)の外壁の側面に固定され取り付けられる炉支持プレート(57b)と、
前記L字形状の炉支持部(57)の水平辺を構成し、炉端開口部(3)周辺の炉係合部(58)に掛けられ裏面が接触する事により前記炉本体(10)を前記炉端(2)に設置する炉支持プレート(57a)と、
前記炉出っ張り(11)に設けられる取り外し式の取っ手(40)と、
これら取っ手(40)の本体を構成しコの字型に形成され下部の両端が内側に直角に形成される連結棒(42)と、
前記取っ手(40)の取付部を構成し前記連結棒(42)の両端下部が挿入できる大きさで前記炉出っ張り(11)に一対が形成される切欠き(34)と、
を有する事を特徴とする囲炉裏用炉。
【請求項10】
前記囲炉裏用炉(35)を設置するための炉運搬箱(59)と、
この炉運搬箱(59)の下部を構成し四角箱型に形成される炉本体収納部(61)と、
上部を構成し四角箱型に形成される炉運搬箱蓋(62)と、
前記炉本体収納部(61)の両側面に取外し自在に設けられる一対の取っ手(40)と、これらの取っ手(40)の本体を構成し両端が内側に直角に形成されるコの字型の連結棒(42)と、
この連結棒(42)の上部に取り付けられる握り部分(44)と、前記取っ手(40)の取付部を構成し前記炉本体収納部(61)の両側面に固定される略長方形の取っ手プレート(43)と、
これら取っ手プレート(43)の端部が巻き上がってフック状に形成され、このフック状の先端部に連結棒(42)が出し入れできる隙間(46)を有する連結棒受け部(45)と、
を有することを特徴とする請求項5、6、7、又は9に記載の囲炉裏用炉。
【請求項11】
前記炉本体収納部(61)の上部開口部と炉運搬箱蓋(62)の下部開口部が合い重なり連結される部分の両側面の両端部に固設される蝶番(21)と、
この蝶番(21)が固設された両側面と相対する両側面の両端部に固設されるロック装置(41B)と、
このロック装置(41B)と下部を構成し、コの字上に形成され両下端部が内側の水平方向に直角に形成された状態で、ロック上蓋(48)の両側面の下端部に形成されるスプリング穴(51)に挿入され、上下自在に動くように連結されるスプリング部分(47B)と、
前記ロック上蓋(48)の下端部に形成されるロック出っ張り(50)と、前記ロック上蓋(48)の両側面の上端部に形成される連結穴(53)と、
ロック本体(49)の両側面の上端部に形成される連結穴(53)と、これらの連結穴(53)が合わされた状態で軸(54)で連結され前記ロック本体(49)に被さる状態で上下自在に動くように長方形の縦板の両端から水平方向に側板を有する形状に形成されるロック上蓋(48)と、
このロック上蓋(48)に対応する大きさで長方形の箱型に形成され前記炉本体収納部(61)の側面の中央の上端部に固設されるロック本体(49)と、前記ロック装置(41B)の上部を構成し下端」が前記スプリング部分(47B)の先端が掛けられためにJの字状に形成され前記炉運搬箱(62)の側面の中央の下端部に固設されるスプリング受け(60)と、
を有することを特徴とする請求項10に記載の囲炉裏用炉。
【請求項12】
下部を構成し四角箱型に形成される炉本体収納部(61)と、
上部を構成し四角箱型に形成される炉運搬箱蓋(62)から構成され、前記炉本体収納部(61)の相対する一対の側面に設けられる取っ手(40)と、
を有する事を特徴とする炉運搬箱。
【請求項13】
前記炉本体収納部(61)の内側側面に設けられる炉支持部(57B)を、有することを特徴とする請求項12に記載の炉運搬箱。
【請求項14】
前記炉本体収納部(61)の開口部に形成される箱出っ張り(19a)と、
前記運搬箱蓋(62)の開口部に形成される箱出っ張り(19b)と、
を有することを特徴とする請求項12に記載の炉運搬箱。
【請求項15】
前記炉本体収納部(61)と前記炉運搬箱蓋(62)の側面に固設される蝶番(21)と、この蝶番(21)が固設された側面と相対する前記炉本体収納部(61)と前記炉運搬箱蓋(62)の側面に固設されるロック装置(41B)を、
有することを特徴とする請求項12乃至14に記載の炉運搬箱。
【請求項16】
前記炉本体収納部(61)の内部側面の四隅に互いに同じ高さに固設されるL字状の炉支持部(57B)と、
この炉支持部(57B)の縦辺を構成し前記炉本体収納部(61)の内部側面に固定される炉支持プレート(57c)と、
前記炉支持部(57B)の水平辺を構成する炉支持プレート(57d)と、
この炉支持プレート(57d)が前記炉本体(10)を支持することにより炉運搬箱(59)の内部に形成される空気層(64)と、
を有することを特徴とする請求項10、又は11に記載の囲炉裏用炉。
【請求項17】
前記炉運搬箱蓋(62)の下部の開口部に固設される底板(13B)と、
この底板(13B)が前記炉運搬箱蓋(62)の下部の開口部を閉じることにより前記炉運搬箱蓋(62)の内部に形成される空気層(64B)と、
を有することを特徴とする請求項10,11、又は16に記載の囲炉裏用炉。
【請求項18】
前記炉運搬箱蓋(62)の下部の開口部に固設される底板(13B)と、前記炉運搬箱蓋(62)の内部に形成される空気層(64B)が設けられるを特徴とする請求項12乃至15に記載の炉運搬箱。
【請求項19】
前記底板(13B)の四方の端部から垂直方向に前記箱出っ張り(19b)の端部に接合され枠状に形成された側板(14b)で前記炉運搬箱蓋(62)の側部に空気層(64C)が設けられたことを特徴とする請求項18に記載の前記炉運搬箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2008−107078(P2008−107078A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246658(P2007−246658)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(500430006)有限会社法翼堂 (2)
【Fターム(参考)】