説明

圧力制御弁

【課題】 その高圧側の弁体が安定に支持されていて使用中にいつも正当位置からずれにくい圧力制御弁を提供する。
【解決手段】 圧力制御弁を、その高圧側の弁体が、高圧室にあるが、その連通路の方に向かっている面に、連通路内に入ってから、低圧側弁体が押圧されると低圧側弁体の先端に押されることができる箇所まで延び続ける上、連通路の周壁と動き嵌めになっている突起を有するように構成し、連通路の周壁での突起を支えることにより高圧側弁体を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力制御弁に関し、もっと詳しくは、ガス供給源からの高圧ガスを安定的な所定低圧で供給するための圧力制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の圧力制御弁は、特許文献1に記載されているように、通常、図1に示すように、高圧側にあってガス供給源と連通する高圧室120と、高圧室120に連通している連通路130と、低圧側にあって連通路130に連通していてガス使用先と連通する低圧室140とが所定方向にこの順序に並んでおり、高圧室120に第一の弁体121があり、低圧室140に第二の弁体141があり、また、第一の弁体121は、非作動時に常に前記所定方向から連通路130を弾性的に遮蔽する上、第二の弁体141が所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている。
【0003】
また、図2を見てみると、前記従来の圧力制御弁における第一の弁体121は、全体が高圧室120にあるが、第二の弁体141は、その連通路130の方に向かっている面には、該面の中央近くから前記連通路130内に延びていて前記押圧がされると前記連通路130を貫通してから前記第一の弁体121を押して該第一の弁体121の前記連通路130に対する遮蔽を開ける突起142を有する。
【0004】
即ち、前記従来の圧力制御弁は、第二の弁体141への押圧により、ガス供給源からの高圧ガスをガス使用先へ供給することができる。
【0005】
しかしながら、図2に示すように、この従来技術の高圧側にある第一の弁体121は、バネによる押圧のみがあり、他になんの支持もないので、安定ではなく、正当位置からずれてガスが本来過圧の際においてのみ働くべき案内路143及びベント144を経由して大気に漏れる虞れがあり、ガスが燃料ガスである場合、安全問題を来たし、ガスが工作空気である場合、使用先への工作圧力の供給を下げる、などの欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−316988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その高圧側にある第一の弁体が安定に支持され、使用中もいつも正当位置からずれにくい圧力制御弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、高圧側にあってガス供給源と連通する高圧室と、前記高圧室に連通している連通路と、低圧側にあって前記連通路に連通していてガス使用先と連通する低圧室とが所定方向にこの順序に並んでおり、前記高圧室に第一の弁体があり、前記低圧室に第二の弁体があり、前記第一の弁体は、非作動時に常に前記所定方向から前記連通路を弾性的に遮蔽する上、前記第二の弁体が前記所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている圧力制御弁において、前記第二の弁体は、全体が非作動時に常に前記低圧室にあり、前記第一の弁体は、その前記連通路の方に向かっている面には、該面から、前記連通路内に入ってから、前記第二の弁体が前記のように押圧されると前記第二の弁体の先端に押されることができる箇所まで延び続ける上、前記連通路の周壁と動き嵌めになっている突起が設けてある圧力制御弁が提供される。
【0009】
その実施形態として、高圧側にあってガス供給源と連通する高圧室と、前記高圧室に連通している連通路と、低圧側にあって前記連通路に連通していてガス使用先と連通する低圧室とが所定方向にこの順序に並んでおり、前記高圧室に第一の弁体があり、前記低圧室に第二の弁体があり、前記第一の弁体は、非作動時に常に前記所定方向から前記連通路を弾性的に遮蔽する上、前記第二の弁体が前記所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている圧力制御弁において、前記連通路は、第一の連通路と第二の連通路とを有しており、前記第二の弁体は、全体が少なくとも非作動時に常に前記低圧室にあり、前記第一の弁体は、その前記連通路の方に向かっている面には、該面から、前記第一の連通路内に入ってから、前記第二の弁体が前記のように押圧されると前記第二の弁体の先端に押されることができる箇所まで延び続ける上、前記第一の連通路の周壁と動き嵌めになっている突起と、該突起の根元を回っていて前記押圧がリリースされて前記第一の弁体が元の位置に弾性的に戻ると前記第二の連通路を再び遮蔽する肩面とが設けてある圧力制御弁が挙げられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、圧力制御弁の第一の弁体を、連通路、特に第一の連通路内に延びて第一の連通路の周壁と動き嵌めになる突起を有する構成にし、第一の弁体を、第一の連通路の周壁での支持により安定にさせるので、従来の欠点がない圧力制御弁を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来の圧力制御弁がガス供給をしていない非作動時の断面図である。
【図2】従来の圧力制御弁がガス供給をしている作動時の断面図である。
【図3】本実施例の圧力制御弁がガス供給をしていない非作動時の断面図である。
【図4】本実施例の圧力制御弁がガス供給をしている作動時の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図3及び図4を参照しながら本発明の圧力制御弁の実施例を説明する。
【実施例】
【0013】
図3は、本実施例の圧力制御弁がガス供給をしていない非作動時の断面図であり、図4は、前記圧力制御弁がガス供給をしている作動時の断面図である。
【0014】
本実施例の圧力制御弁は、図3に示すように、高圧側にあってガス供給源(図示せず)と連通する高圧室200と、高圧室200に連通している連通路300と、低圧側にあって連通路300に連通していてガス使用先(図示せず)と連通する低圧室400とが所定方向(図示では右の方から左の方へ)にこの順序に並んでおり、高圧室200に第一の弁体210があり、低圧室400に第二の弁体410があり、また、第一の弁体210は、非作動時に常に所定方向から連通路300を弾性的に遮蔽する上、第二の弁体410が前記所定方向と反対方向(図示では左の方から右の方へ)に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている(図4参照)。
【0015】
即ち、本実施例の圧力制御弁は、従来の圧力制御弁と同じように、第二の弁体410への押圧で、第一の弁体210を押し、本来第一の弁体210により遮蔽された高圧側と低圧側とを連通させ、ガス供給源からの高圧ガスをガス使用先へ供給することができる。
【0016】
この実施例の圧力制御弁における連通路300は、図示のように、第一及び第二の連通路301,302を有し、二つとも前記所定方向を沿って高圧室200と低圧室400とを連通しているが、第一の連通路301は、該圧力制御弁の横断面の中央近くを通っており、第二の連通路302は、第一の連通路301の近傍に配置されている。
【0017】
また、第二の弁体410は、全体が非作動時に常に低圧室400にある上、前記のように押圧されるとその先端411が第一の連通路301に挿入することができるように配置構成されている。
【0018】
第一の弁体210は、その第一の連通路301の方に向かっている面には、該面の中央近くから第一の連通路301内に延びている突起211と、該突起211の根元を回っている肩面212とが設けられている。
【0019】
図3及び図4を比較するとわかるように、突起211は、第二の弁体410が前記のように押圧されると第二の弁体410の第一の連通路301に挿入する先端411に押動されるように形成されており、肩面212は、前記押圧がリリースされて第一の弁体210が元の位置に弾性的に戻ると連通路300を再び遮蔽するように形成されている。
【0020】
前記構成により、本実施例の圧力制御弁における第一の弁体210は、第一の連通路301の周壁で突起211を支持することにより良好に支持されるので、従来の圧力制御弁における第一の弁体より安定に支持され、使用中もいつも正当位置からずれにくいものに構成される。
【0021】
この実施例における実際の構成を詳しく説明すると、やはり図3及び図4を参照するように、この実施例の圧力制御弁は、ガス供給源(図示せず)と連結するための高圧継ぎ手50と、高圧室200と連通路300の該高圧室200に寄っている部分とを有する高圧段20と、連通路300の低圧室400に寄っている部分と低圧室400とを有する低圧段40と、使用先(図示せず)と連結するための使用先継ぎ手60とからなっている。
【0022】
そして、図3をよく見てみると、第二の連通路302は、その高圧室200の方に向かっている開口が非作動時に常に第一の弁体210の肩面212によって遮蔽されていて、高圧室200との連通が遮蔽される。第一の弁体210の突起211は、気密ユニットで第一の連通路301と気密的な動き嵌めになっている。
【0023】
もっと詳しくは、第一の弁体210の突起211は、第一の連通路301内に、摺動でき、且つ、摺動面から気体が通れないようにぴったりと嵌め込むように配置構成される上、突起211の周壁と第一の連通路301の周壁との間に、気密ユニットとしてシール用のOリング32が設けられている。
【0024】
前記構成により、第一の弁体210は、非作動時に常に所定方向から連通路300を遮蔽する上、第二の弁体410が所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている(図4参照)。
【0025】
さらに、第一の弁体210と高圧継ぎ手50との間に第一のバネ51が第一の弁体210に前記所定方向への移動を付勢するように介在している。
【0026】
図示のように、第一のバネ51は、コイルバネであり、その一端が第一の弁体210に、他端が高圧継ぎ手50に連接され、第一の弁体210に右から左への移動を付勢し、第一の弁体210を非作動時に常に連通路300を弾性的に遮蔽するようにさせている。
【0027】
そして、使用先継ぎ手60は、低圧段40とねじ付けで連接しているので、そのねじ付けの調整により第二の弁体410を押すことができる。
【0028】
また、本実施例の圧力制御弁は、非作動時に常に第一の連通路301を経由して低圧室400と大気とを連通させるが、第一の弁体210の突起211が第二の弁体410の先端411に押されると、低圧室400と大気との連通が遮断される大気連通路310を更に有している。
【0029】
大気連通路310は、常に第一の連通路301とも大気とも連通しているベント311と、非作動時だけ低圧室400とベント311とを連通させる案内路312とからなっている。
【0030】
図示のように、ベント311は、低圧段40に設けてあり、案内路312は、第一の弁体210の突起211内の開口部に設けられ、その一端が突起211の先端面に開口し、他端が突起211の周壁に開口し、非作動時に常に低圧室400とベント311とを連通させるが、突起211が第二の弁体410の先端411に押されるとその突起211の先端面にある開口312a(図4参照)が第二の弁体410の先端411に閉じられて低圧室400とベント311との連通を遮断することができるように設けられている。
【0031】
ちなみに、図示のように、前記突起211の周壁と第一の連通路301の周壁との間のOリング32は、案内路312の他端開口312b(図4参照)と連通路300の両端の開口との間にそれぞれ一つ配置されているので、第一の連通路301の、前記高圧室200及び前記低圧室400それぞれへの連通が遮断されている。
【0032】
前記構成により、この実施例の圧力制御弁は、使用先継ぎ手60と低圧段40とのねじ付けを調整することで、突起211が第二の弁体410の先端411に押されると、ガス供給源からの高圧ガスを高圧室200、第二の連通路310及び低圧室400を通して、ガス使用先へ供給できるようになり、また、突起211が第二の弁体410の先端411から離れると、肩面212により高圧室200と第二の連通路302との連通が遮断されるとともに、低圧室400とベント311が連通となり、低圧室400が大気につながるようになる。
【0033】
それにより、ガス供給源が切り替えられた場合、使用先継ぎ手60をガス使用先と接続したままで使用先継ぎ手60と低圧段40との間のねじ付けを調整して低圧側の内圧を案内路312とベント311とを経由してリリースすることができる。
【0034】
そして、第二の弁体410は、その使用先継ぎ手60の方に向かっている面には、管状部412をさらに有する。
【0035】
管状部412は、該面の中央近くから使用先継ぎ手60内に延びるとともに、使用先継ぎ手60内に摺動することができるようになっている。
【0036】
また、使用先継ぎ手60と第二の弁体410との間に第二のバネ61が介在している。第二のバネ61は、図示のように、第一のバネ51と同じくコイルバネであり、その渦巻きで管状部412を囲む上、その一端が第二の弁体410に、他端が使用先継ぎ手60に連接されていて、使用先継ぎ手60の移動に応じて第二の弁体410を前記所定方向と反対方向に押すことができるようになっている。
【0037】
即ち、第二のバネ61は、低圧段40が使用先継ぎ手60を前記所定方向と反対方向へ移動させるようにねじ回されると、第二の弁体410を高圧室200の方へ押し、且つ、第二の弁体410が第一の弁体210を押して、第二の連通路302と高圧室200とを連通して、第二の連通路302の第一の弁体210の肩面212による遮断を開いた後のガス供給中にガス供給源の圧力と対抗してガス供給圧力を制御することができるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上説明したように、本発明の圧力制御弁は、圧力制御弁の第一の弁体を、第一の連通路内に延びて第一の連通路の周壁と動き嵌めになる突起を有する構成にすることにより、第一の弁体を安定化するので、第一の弁体が位置ずれしにくくなり、ガス漏れの虞れがないので、釘打ち機やタッカ、エアダスター等のツールの圧縮空気供給に広く使用され得る。
【0039】
そして、本発明の圧力制御弁では、ガス供給源が切り替えられた場合、ガス使用先と接続したままで使用先継ぎ手60と低圧段40との間のねじ付けを調整して低圧側の内圧を案内路312とベント311とを経由してリリースすることができるから、作業の利便性や安全性はかなり上がる。
【符号の説明】
【0040】
20 高圧段
200 高圧室
210 第一の弁体
211 突起
212 肩部
300 連通路
301 第一の連通路
302 第二の連通路
310 大気連通路
311 ベント
32 Oリング
40 低圧段
400 低圧室
410 第二の弁体
411 先端
412 管状部
50 高圧継ぎ手
51 第一のバネ
60 使用先継ぎ手
61 第二のバネ
312 案内路
312a 案内路の開口
312b 案内路の他端開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高圧側にあってガス供給源と連通する高圧室と、前記高圧室に連通している連通路と、低圧側にあって前記連通路に連通していてガス使用先と連通する低圧室とが所定方向にこの順序に並んでおり、
前記高圧室に第一の弁体があり、
前記低圧室に第二の弁体があり、
前記第一の弁体は、非作動時に常に前記所定方向から前記連通路を弾性的に遮蔽する上、前記第二の弁体が前記所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽が開けられるようになっている圧力制御弁において、
前記第二の弁体は、少なくとも非作動時に全体が常に前記低圧室にあり、
前記第一の弁体は、その前記連通路の方に向かっている面には、該面から、前記連通路内に入ってから、前記第二の弁体が前記のように押圧されると前記第二の弁体の先端に押されることができる箇所まで延びている上、前記連通路の周壁と動き嵌めになっている突起が設けてあることを特徴とする圧力制御弁。
【請求項2】
高圧側にあってガス供給源と連通する高圧室と、前記高圧室に連通している連通路と、低圧側にあって前記連通路に連通していてガス使用先と連通する低圧室とが所定方向にこの順序に並んでおり、
前記高圧室に第一の弁体があり、
前記低圧室に第二の弁体があり、
前記第一の弁体は、非作動時に常に前記所定方向から前記連通路を弾性的に遮蔽する上、前記第二の弁体が前記所定方向と反対方向に押圧されると、それと共に押されて前記遮蔽を開けられるようになっている圧力制御弁において、
前記連通路は、第一の連通路と第二の連通路とを有しており、
前記第二の弁体は、少なくとも非作動時に全体が常に前記低圧室にあり、
前記第一の弁体は、その前記連通路の方に向かっている面には、該面から、前記第一の連通路内に入ってから、前記第二の弁体が前記のように押圧されると前記第二の弁体の先端に押されることができる箇所まで延びている上、前記第一の連通路の周壁と動き嵌めになっている突起と、該突起の根元を回っていて前記押圧がリリースされて前記第一の弁体が元の位置に弾性的に戻ると前記第二の連通路を再び遮蔽する肩面とが設けてあることを特徴とする圧力制御弁。
【請求項3】
非作動時に常に前記低圧室と大気とを連通させるが、前記第一の弁体の前記突起が前記第二の弁体の先端に押されると、該連通が遮断されるように構成されている大気連通路を更に有していることを特徴とする請求項2に記載の圧力制御弁。
【請求項4】
前記大気連通路は、前記第一の連通路を経由して前記低圧室と連通しており、
前記第一の連通路の周壁と前記第一の弁体の前記突起との間には、気密ユニットが、前記第一の連通路の、前記高圧室及び前記低圧室それぞれへの連通を遮断するように設置されていることを特徴とする請求項3に記載の圧力制御弁。
【請求項5】
前記第二の弁体は、前記のように押圧されるとその先端が前記第一の連通路に挿入してその先端で前記突起を押動し、前記第一の弁体の前記第二の連通路に対する遮蔽を開けることができるように配置構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の圧力制御弁。
【請求項6】
前記ガス供給源と連続するための高圧継ぎ手と、前記高圧室と前記連通路の該高圧室に寄っている部分とを有する高圧段と、前記連通路の前記低圧室に寄っている部分と前記低圧室とを有する低圧段と、前記使用先と連結するための使用先継ぎ手とからなっており、前記第一の連通路は、前記第一の弁体における前記面の中央近くに開口しており、
前記第一の弁体における突起は、前記面の中央近くから延びており、前記第二の連通路は、前記第一の連通路の前記開口の近傍に開口する上、非作動時に常に前記第一の弁体の肩面に遮蔽されるように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の圧力制御弁。
【請求項7】
前記第一の弁体と前記高圧継ぎ手との間に第一のバネが前記第一の弁体に前記所定方向への移動を付勢するように介在していて前記第一の弁体を押して非作動時に常に前記連通路を遮蔽することを特徴とする請求項6に記載の圧力制御弁。
【請求項8】
前記使用先継ぎ手は、前記低圧段とねじ付けで連接していてそのねじ付けの調整により前記第二の弁体を押すことができ、
前記大気連通路は、常に前記第一の連通路とも大気とも連通しているベントと、非作動時だけに前記低圧室と前記ベントとを連通させる案内路とを有しており、
前記案内路は、前記第一の弁体の前記突起に設けられ、その一端が前記突起の先端面に開口し、他端が前記突起の周壁に開口する上、非作動時に常に前記低圧室と前記ベントとを連通させるが、前記突起が前記第二の弁体の先端に押されるとその前記突起の先端面にある開口が前記第二の弁体の前記先端に閉じられて前記低圧室と前記ベントとの連通を遮断することができるように設けられており、
それにより、ガス供給源が切り替えられた場合、ガス使用先と接続したままで前記使用先継ぎ手と前記低圧段との間のねじ付けを調整して低圧側の内圧を前記案内路と前記ベントとを経由してリリースすることができることを特徴とする請求項6に記載の圧力制御弁。
【請求項9】
前記第二の弁体は、その前記使用先継ぎ手の方に向かっている面には、該面の中央近くから前記使用先継ぎ手内に延びる上、前記使用先継ぎ手内に摺動することができる管状部を有し、
前記使用先継ぎ手と前記第二の弁体との間に第二のバネが、前記低圧段が前記使用先継ぎ手を前記所定方向と反対方向へ移動させるようにねじ回すと前記第二の弁体を前記高圧室の方へ押し、且つ、前記第二の弁体が前記第一の弁体を押して前記高圧室と前記第二の連通路とを連通させて、前記第二の連通路の前記第一の弁体の前記肩面による遮断を開いた後のガス供給中にガス供給源の圧力と対抗してガス供給圧力を制御することができるように介在していることを特徴とする請求項8に記載の圧力制御弁。
【請求項10】
前記気密ユニットは、前記突起の周壁と前記第一の連通路の周壁との間の、前記案内路の前記他端の開口と前記連通路の両端の開口との間にそれぞれ設けられたシール用のOリングであることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の圧力制御弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−199595(P2009−199595A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32629(P2009−32629)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(508243684)鑽全實業股▲分▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】