説明

基地局装置

【課題】他の基地局装置の送信電力配分切替タイミングに応じて、自己の送信電力配分の切替も行う。
【解決手段】周波数領域での送信電力配分を制御する制御部22と、前記送信電力配分の切り替えを他の基地局装置が行う切替タイミングを検出する検出部23と、を備えている。前記制御部22は、他の基地局装置における電力配分切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記送信電力配分の変更を行うことで、セル間干渉が防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の基地局装置を備えた無線通信システムにおいて、当該複数の基地局装置それぞれが設定する通信エリア(セル)が重複している場合、ある基地局装置から送信された信号が、近傍の他の基地局装置のセル内にある端末装置に届いてしまい、その端末装置にとって干渉信号となることがある。
【0003】
このような干渉は、ビームフォーミングにより抑制できることは良く知られている。つまり、自セル内の端末装置(以下、自己の端末装置ともいう)にはビームを向けつつも、他の基地局装置のセル内にある端末装置(以下、他の端末装置ともいう)には、ヌルビームを向けるようにビームフォーミングを行うことで、自基地局装置からの信号(干渉信号)が他の端末装置に届きにくくなり、干渉が抑制される(なお、ビームフォーミングについては、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】菊間信良著、「アレーアンテナによる適応信号処理」、科学技術出版、1998年11月25日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記無線通信システムでは、基地局装置として、例えば、数キロメートルの大きさのセル(マクロセル)を形成するマクロ基地局装置と、前記マクロセル内に設置され数十メートル程度の比較的小さなセル(フェムトセル)を当該マクロセル内に形成するフェムト基地局装置とを備えたものがある。
【0006】
上記無線通信システムでは、フェムト基地局装置が形成するフェムトセルは、マクロセル内に形成されることがあり、そのほぼ全域がマクロセルと重複することがある。さらに、フェムト基地局装置は、ユーザによってマクロセル内で任意の場所に設置されることがある。
このため、フェムト基地局装置の下り信号が、マクロ基地局装置に接続する端末装置に干渉を与えたり、フェムト基地局装置に接続する端末装置が送信する上り信号が、マクロ基地局装置に干渉を与えたりすることがある。
また、互いに隣接してフェムトセルを形成する複数のフェムト基地局装置及びそれに接続する端末装置が、相互に干渉を与える場合もある。
【0007】
このように、干渉を生じさせるケースが多様となることが考えられることから、基地局装置が上記ビームフォーミングを利用したとしても、上記のような多様な状況に対して好適に干渉を抑制することが困難な場合があった。
【0008】
このような与干渉を抑制するため、フェムト基地局装置のように干渉を与えるおそれのある場合は、他の基地局装置(特に、マクロ基地局装置)の上り又は下りリンクで使用される周波数の使用を避けてその周波数の電力をゼロにしたり、その周波数を使用するとしても送信電力を下げたりすることが考えられる。
他セルに干渉を与えるおそれのある周波数の電力配分を小さく抑えることで、自セルからの送信信号が、他セルにおける干渉信号となりにくく、与干渉を抑えることができる。
【0009】
つまり、フェムトセルからマクロセルへの与干渉を抑える場合、図11(a)(b)に示すように、フェムトセルにおける全通信周波数帯域のうち、マクロセルにて使用されている周波数帯域f1の送信電力を小さく抑えればよい。
【0010】
ところが、マクロセルにて使用されている周波数帯域fは、常に、一定ではなく、図11(c)に示すように、マクロセル内での電波状況の変化によって周波数帯域f1の使用が不適切になるなどの理由により、別の周波数帯域fに変更され、周波数領域における送信電力配分が切り替わることがある。
【0011】
図11(c)のように、マクロセルにおける送信電力配分の切り替わりが起こったときに、フェムトセル側での送信電力配分が、図11(d)に示すように従前の通りであると、マクロセル−フェムトセル間で干渉が生じる。つまり、マクロセル及びフェムトセルにおいて重複した周波数を使用するため、一方のセルからの送信信号が他方のセルへの干渉信号となる。
【0012】
以上のように、他セルに干渉を与えるおそれのある周波数の電力配分を小さく抑えたとしても、他セルにおける送信電力配分の切り替わりに対応しなければ、その切替時点で干渉が発生するおそれがある。
【0013】
そこで、本発明は、他の基地局装置の送信電力配分切替タイミングに応じて、自己の送信電力配分の切替も行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
(1)本発明は、周波数領域での送信電力配分を制御する制御部と、前記送信電力配分の切り替えを他の基地局装置が行う切替タイミングを検出する検出部と、を備え、前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記送信電力配分の変更を行うことを特徴とする基地局装置である。
【0015】
上記本発明によれば、他の基地局装置における送信電力配分の切替タイミングその近傍のタイミングにおいて、自装置における送信電力配分の変更を行うことができる。
【0016】
(2)前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置から前記切替タイミングを示す情報を取得することで、前記切替タイミングを検出することができる。この場合、切替タイミングの検出が容易となる。
(3)前記切替タイミング後において自セルにおいて送信電力値を抑えるべき周波数を示す電力抑制情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記電力抑制情報に基づいて前記送信電力配分の変更を行うのが好ましい。
(4)前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、周波数領域の一部又は全部における送信電力を一旦低下させてから、前記切替タイミング後における自セルの新たな前記送信電力配分に変更するのが好ましい。
【0017】
(5)前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における送信電力配分に関する電力配分情報を取得し、当該電力配分情報が示す電力配分切替の周期に基づいて前記切替タイミングを検出するのが好ましい。この場合、他の基地局装置から送信された電力配分情報から切替タイミングを検出することができる。
(6)前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における送信電力配分切替の切替周期を示す情報を取得し、その切替周期に基づいて前記切替タイミングを検出するのが好ましい。
【0018】
(7)前記検出部は、前記他の基地局装置による通信信号の電力強度分布の変化の観測値に基づいて、電力強度分布の変化の周期を求めて、前記切替タイミングを検出するのが好ましい。この場合、他の基地局装置の通信信号の観測によって切替タイミングを検出することができる。
(8)前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における通信信号の電力強度分布の変化の周期を示す情報を取得し、その周期に基づいて前記切替タイミングを検出する
【0019】
(9)前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、周波数領域の一部又は全部における送信電力を一旦低下させてから、前記切替タイミング後における自セルの新たな前記送信電力配分に変更するのが好ましい。この場合、検出した切替タイミングの時点で新たな電力配分に切替できなくても、干渉を防止できる。
なお、このような制御は、検出した切替タイミングの時点で、新たな電力配分を決定できない場合のほか、検出した切替タイミングの精度が低い場合に用いると、有利である。
【0020】
(10)前記切替タイミング後において、自セルにおいて送信電力値を抑えるべき周波数を示す電力抑制情報を取得する取得部を備え、前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記電力抑制情報に基づいて前記送信電力配分の変更を行うのが好ましい。この場合、電力抑制情報に基づいて、切替後の送信電力配分の変更を行うことができる。
【0021】
(11)前記取得部は、前記電力抑制情報を、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置から取得するのが好ましい。この場合、電力抑制情報を容易に取得することができる。
【0022】
(12)他の観点からみた本発明は、周波数領域における送信電力配分を制御する制御部と、前記制御部が前記送信電力配分の切り替えを行う切替タイミングを、他の基地局装置に対して通知する通知部と、を備えていることを特徴とする基地局装置である。この場合、他の基地局装置に対して送信電力配分の切替タイミングを通知することができる。
【0023】
(13)前記通知部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記切替タイミングを、前記他の基地局装置に対して通知するのが好ましい。この場合、通知が容易に行える。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、他の基地局装置の送信電力配分切替タイミングに応じて、自己の送信電力配分の切替を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係る基地局装置を備えた無線通信システムの構成を示す概略図である。
【図2】LTEのDLフレーム構造を示す概略図である。
【図3】基地局装置のブロック図である。
【図4】干渉電力の測定方法の説明図である。
【図5】セル#1からの干渉情報を示す図である。
【図6】マクロ基地局装置からフェムト基地局装置への切替タイミング情報等の通知を示す図である。
【図7】マクロ基地局装置とフェムト基地局装置とで同期をとって電力配分切替を行っている様子を示す図である。
【図8】電力低下モードの説明図である。
【図9】切替タイミング検出の変形例を示す図である。
【図10】切替タイミング検出の変形例を示す図である。
【図11】電力配分切替に伴う問題の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る基地局装置を備えた無線通信システムの構成を示している。本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用される携帯電話用のシステムであり、各基地局装置と、端末装置との間において、LTEに準拠した通信が行われる。ただし、通信方式は、LTEに限られるものではない。
【0027】
この無線通信システムは、複数の基地局装置1を備えている。端末装置2(移動端末;Mobile Station)は、いずれかの基地局装置1に対して無線接続して、通信を行うことができる。
【0028】
前記無線通信システムが備える基地局装置1としては、例えば数キロメートルの大きさの通信エリア(マクロセル)MCを形成するマクロ基地局装置(Macro Base Station)1aのほか、マクロセルMC内などに設置され数十メートル程度の比較的小さなフェムトセルFCを形成する複数のフェムト基地局装置(Femto Base Station)1bが設けられている。
【0029】
マクロ基地局装置(以下、「マクロBS」ともいう。)1aは、自己のマクロセルMC内にある端末装置2との間で無線通信を行うことができる。
また、フェムト基地局装置(以下、「フェムトBS」ともいう)1bは、例えば、屋内等、マクロBS1aの無線波を受信し難い場所等に配置され、上記フェムトセルFCを形成する。
【0030】
フェムトBS1bは、自己が形成するフェムトセルFC内にある端末装置(以下、「MS」ともいう)2との間で無線通信が可能である。本システムでは、マクロBS1aの無線波が受信し難い場所等においても、その場所に比較的小さいフェムトセルFCを形成するフェムトBS1bを設置することで、MS2に対して十分なスループットでのサービスの提供を可能にする。
【0031】
複数の基地局装置1a,1b,1bは、X2インターフェースと呼ばれる基地局間通信インターフェースによって、情報交換が可能となっている。この基地局間通信インターフェースは、有線ネットワークによって構成されており、基地局装置間で必要な情報を交換するために用いられる。
【0032】
LTEでは、周波数分割複信(FDD)方式が採用されており、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)と、下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)との間で、互いに異なる使用周波数を割り当てることで、上り通信と下り通信とを同時に行うことができる。
【0033】
複数の異なるセルであっても、同じ周波数を使って通信することがあるため、複数のセル間(特にマクロセルMCとフェムトセルFCとの間)では、セル間干渉が生じることがある。セル間干渉とは、ある基地局装置からの送信信号が、他の基地局装置に接続する端末装置への干渉信号となったり、ある基地局装置に接続する端末装置からの送信信号が他の基地局装置への干渉信号となったりすることである。
【0034】
このようなセル間干渉は、比較的大きなマクロセルMC内に、数十メートル程度の比較的小さなフェムトセルFCを形成するフェムトBS1bを設置した場合に、特に生じやすい。これは、マクロセルMCとフェムトセルFCとが重複して位置するため、マクロセルMCとフェムトセルFCとの間で相互に信号が届きやすい状態となっているからである。
【0035】
前記セル間干渉の抑制のため、本実施形態の基地局装置1は、自セル内では、他セルでは使用されていない周波数を使用したり、自セルの基地局装置又は端末装置から送信される信号の電力(送信電力)の大きさを制限したりして、他セルへ信号が届きにくくなるように制御を行う。
【0036】
図2は、LTEの下りリンクの無線フレーム(DLフレーム))の構造の概略を示している。1つのDLフレームは、10個のサブフレームを時間軸方向に並べて構成されている(なお、図2は、1つのDLフレームの一部を示している)。1個のサブフレームは、時間軸方向に14OFDMシンボル分の長さ(=1msec)を有し、周波数幅が10MHzである。
【0037】
各サブフレームは、その先頭に、制御情報(Control Information)が格納される制御領域を有し、その後に、ユーザデータが格納されるPDSCH(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)が確保される。
【0038】
前記制御領域には、下り及び上りリンクの割当情報等を含む下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)が確保される。上記PDCCHは、前記割当情報のほか、上り送信電力制限値の情報や、下りのCQI(Channel Quality Indicator)についての報告の指示等に関する情報を含んでいる。なお、PDCCHの大きさは、制御情報の大きさに応じて変化する。
【0039】
なお、制御領域には、PDCCHのほか、PDCCHに関する情報を通知するための制御チャネル構成指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、PUSCHに対するハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)の受信成功通知(ACK:Acknowledgement)、受信失敗通知(NACK:Negative Acknowledgement)を送信するためのハイブリッドARQ指示チャネル(PHICH:Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)も割り当てられる。
【0040】
ユーザデータ等が格納されるPDSCHは、複数の端末装置で共有して用いられるエリアであり、ユーザデータの他、各端末装置個別の制御情報等も格納される。
このPDSCHは、データ伝送の上での基本単位領域(無線リソース割り当ての最小単位)であるリソースブロック(RB:Resource Block)を複数有して構成されている。リソースブロックは、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル分の大きさを有している。
【0041】
DLフレームの周波数帯域幅が10MHzに設定されている場合、600個のサブキャリアが配列される。したがって、1つのサブフレーム中に、リソースブロックは、周波数軸方向に25個配置されることになり、1つのサブフレーム中における時間軸方向のリソースブロックの数は2個となる。
【0042】
基地局装置1は、無線リソースであるリソースブロックの端末装置への割り当て及びリソースブロック毎の送信電力値を決定する機能を有している(詳細は後述)。また、LTEの上りリンクの無線フレーム(ULフレーム))も、DLフレームと同様に、複数のリソースブロックを有しており、DLフレームのリソースブロックの端末装置への割り当ても、基地局装置1によって決定される。
【0043】
基地局装置1が決定した下り及び上りのリソースブロック割り当ては、割当情報としてPDCCHに格納され、基地局装置1から端末装置2へ送信される。基地局装置1及び端末装置2は、決定された割り当て情報に従って、リソースブロックを使用して通信を行う。
【0044】
図3は、基地局装置1の構成を示している。この基地局装置の構成は、フェムトBS1bのための構成として好適であるが、本実施形態では、マクロBS1aも同様の構成を有しているものとする。
【0045】
フェムトBS1bは、アンテナ3と、アンテナ3が接続された送受信部(RF部)4と、RF部4との間で授受が行われる送受信信号の信号処理のほか、他のセル(他セルの基地局装置又は端末装置)に与える干渉を抑制する処理等を行う信号処理部5とを備えている。
【0046】
RF部4は、上り信号受信部11、下り信号受信部12、及び送信部13を備えている。上り信号受信部11は、MS2からの上り信号を受信するためのものであり、下り信号受信部12は、他のマクロBS1a又は他のフェムトBS1bからの下り信号を受信するためのものである。送信部13は、MS2へ下り信号を送信するためのものである。
【0047】
本実施形態において、下り信号受信部12は、他の基地局装置1の下り信号の傍受や、当該下り信号の観測(メジャメント)のために用いられる。下り信号受信部12から出力された下り受信信号は、信号処理部5に与えられ、メジャメント部21又は図示しない復調部によって処理される。
【0048】
信号処理部5は、リソース割当&電力配分制御部22を備えている。この制御部22は、上り及び下りの各サブフレームに関し、各端末装置へのリソースブロックの割り当て(周波数割り当て)を行う。また、制御部22は、自装置1の下り送信信号の送信電力及び自装置1に接続する端末装置2の上り送信信号の送信電力を、リソースブロックごとに設定する機能を有している。
【0049】
前記制御部22は、リソースブロックの割り当て方や、自装置1の送信電力及び/又は自装置と通信する端末装置の送信電力を調整することで、他セルの基地局装置又は端末装置への与干渉を抑制する。
つまり、制御部22は、他セルへ干渉を与えるおそれがある周波数領域(リソースブロック)については、自セルにおいて使用しないか、又は、自装置又は自セル内の端末装置の送信電力を抑えるように制御して、自装置又は自セル内の端末装置から送信した信号が、他セルにおいて干渉信号となることを回避させる。
【0050】
前記制御部22は、サブフレームごとに送信電力配分を異ならせるのではなく、所定の期間(連続する複数のサブフレーム分の長さ;例えば、100msec)について同じ送信電力配分を維持するよう制御する。また、制御部22は、送信電力配分(リソースブロック割当及びリソースブロック毎の送信電力)を所定のタイミングで見直し、新たな送信電力配分を決定する。
【0051】
制御部22は、それまでの送信電力配分から、新たな送信電力配分への切替を、他の基地局装置1(マクロBS1a)の送信電力配分切替の切替タイミングに合わせて行う。
【0052】
信号処理装置5は、他の基地局装置1の送信電力配分切替のタイミングを検出するための検出部23を備えている。
制御部22は、この検出部23によって検出された他の基地局装置1(特に、マクロBS1a)の切替タイミングの時点、又はその切替タイミングの近傍の時点で、自セルにおける送信電力配分の切替を行う。
【0053】
また、信号処理部5は、電力抑制情報取得部24を備えている。この電力抑制情報取得部24は、どの周波数(リソースブロック)の送信電力を抑制すべきかを示す情報、及び/又は、各周波数についてどの程度抑制すべきかを示す情報を含む電力抑制情報を取得する。取得した電力抑制情報は、制御部22に与えられる。
【0054】
制御部22では、電力抑制情報及びその他必要な情報(QoS情報及びCQI情報)を用いて、自セルにおける電力配分切替後の新たな電力配分を決定する。
【0055】
自セルにおける切替後の新たな送信電力配分は、他セルにおける使用リソースブロック(周波数)の送信電力を抑制するなどして、他セルに対する干渉が生じないように決定される。
このように、他セルにおける送信電力配分の変更にあわせて、自セルでも送信電力配分を切り替えて、他セルにおける新たな送信電力配分での通信に干渉を与えないようにすることで、他セルでの送信電力配分切替直後において干渉が発生するのを防止することができる。
【0056】
本実施形態において、前記検出部22及び取得部24は、X2インターフェース(基地局間通信インターフェース)25を介して、他の基地局装置1から、自装置において電力配分を切り替えるタイミングを把握するために必要な情報を取得する。ここでは、自装置において電力配分を切り替えるタイミングを把握するために必要な情報として、例えば、他の基地局装置1における切替タイミングを示す情報を取得するとともに、電力抑制情報を取得する。
【0057】
なお、他の基地局装置1(マクロBS1a)は、送信電力配分を周期的に切り替えるように構成されており、当該他の基地局装置1(マクロBS1a)は、X2インターフェース(基地局間通信インターフェース)を介して、切替タイミングを示す情報及び電力抑制情報を送信するよう構成されている。
【0058】
送信用の電力抑制情報を生成するため、前記他の基地局装置(マクロBS1a)は、好ましくは、次のような処理を行う。
図4に示すように、マクロBS1aは、自装置1aに接続する端末装置2a,2aに対して、近隣のセル(セル#1、セル#5、セル#5)の基地局装置1b,1b,1bから送信された信号の受信電力を測定して報告するよう指示を出す。
【0059】
この指示には、マクロBS1aが有するネイバーリスト(近隣のセル(基地局装置)のリスト)が含められている。この指示を受けた端末装置2a,2aは、ネイバーリストにある各基地局装置からの信号の受信を試み、その受信電力を測定する。
端末装置2a,2aにて、測定された受信電力は、マクロBS1bに報告される。
【0060】
マクロBS1aでは、各セル(基地局装置)から各端末装置2a,2bが測定した受信電力を干渉情報(干渉電力)として扱う。
ここで、図4においてマクロBSに接続する2つのマクロMS2a,2aのうちの一方をユーザAとし、他方をユーザBとする。
【0061】
図5(a)に示すように、マクロBS1aは、セル毎(基地局装置)ごとの干渉情報を生成する。図5(a)は、セル#1を形成するフェムトBS1bから各ユーザA,B(端末装置2b,2b)が受けた干渉電力(測定した受信電力)の大きさRa,Rbを示す干渉情報である。
図5(b)に示すように、セル#1に近い位置に存在するユーザAについては、受信電力の大きさRaが大きく、セル#1に遠い位置に存在するユーザBについては、受信電力の大きさRbが小さくなっている。
【0062】
このような受信電力の違いは、主に、セル#1を形成する基地局装置1bからの距離の違いによるものである。距離が小さい場合には、伝送路における信号減衰(パスロス)が少なく受信電力が大きくなる。一方、距離が大きい場合には、伝送路における信号減衰(パスロス)が多く受信電力が小さくなる。
【0063】
したがって、ユーザAが使用する周波数については、セル#1において同じ周波数が使用されると、ユーザAが干渉を受けやすくなる。一方、ユーザBが使用する周波数については、セル#1において同じ周波数が使用されても、ユーザBは干渉を受けにくい。
【0064】
このため、フェムトBS1bは、マクロBS1aで使用される全周波数(リソースブロック)の使用を回避したり、送信電力を抑制したりする必要はない。つまり、干渉を受けにくいユーザBの使用周波数(リソースブロック)については、フェムトBS1bが、その周波数をある程度大きな送信電力で使用しても、干渉を回避することができる。
【0065】
さて、マクロBS1aの通知部26は、図6に示すように、セル#1を形成するフェムトBS1bに対して、マクロBS1a自身の次回の電力配分切替タイミングを示す情報を送信する際に、電力抑制指示も送信する。電力抑制指示は、マクロBS1aにおける電力配分切替タイミング後において、セル#1での所定の周波数における送信電力を抑制させるためのものである。
【0066】
この電力抑制指示には、フェムトBS1b又はフェムトMS2bが送信電力を抑制すべき周波数を特定する電力抑制情報が含まれる。電力抑制情報が示す周波数は、マクロBS1aが電力配分切替タイミング後において使用する全周波数でもよいが、マクロセルにおいて実際に干渉を受けやすい周波数だけに絞ってもよい。つまり、図4の状態であれば、干渉を受けやすいユーザAが使用する周波数だけを、送信電力を抑制すべき周波数とすることができる。この場合、セル#1において使用可能な無線リソースが多くなり、有利である。
【0067】
また、電力抑制情報には、送信電力を抑制すべき周波数において、どの程度、送信電力を抑制すべきかを示す情報(例えば、送信電力の上限値 )が含まれる。図5に示す受信電力が大きければ、より干渉が生じやすいことになるため、図5の受信電力が大きいほど、セル#1からの送信電力を小さくすべきである。
そこで、マクロBS1aは、図5に示す受信電力に応じて、ユーザAが使用する周波数における送信電力抑制値(送信電力の上限値)を決定し、その送信電力抑制値を電力抑制情報に含めて送信する。
【0068】
図7は、以上のようにしてマクロBS1aから切替タイミングなどの情報が通知されるフェムトBS1bにおける電力配分切替の様子を示している。
まず、ある時点(phaseA)において、マクロBS1aは、図7(a1)に示す周波数領域をユーザA及びユーザB用に使用しているものとする。このとき、図7(a2)に示すように、フェムトBS1bは、マクロBS1bでは使用していない周波数領域を、自セルFC内の端末装置2b,2b(ユーザx,y)に使用しており、マクロセル及びフェムトセル#1間での干渉は回避されているものとする。
なお、図7(a2)中の「A」、「B」で示す周波数領域は、理解の容易のため、図7(a1)におけるユーザA及びユーザBの使用周波数領域を示しており、フェムトセル#1で使用されている領域ではなく、図7(b2),(c2)における「A」「B」「C」についても同様である。
【0069】
マクロBS1aが、セルMC内の電波状況の変化などで、周波数領域における電力配分を切り替えようとする場合、その切替タイミングの前に、マクロBS1aは、フェムトBS1bに対して、切替タイミング情報及び電力抑制指示を通知する。
【0070】
切替タイミング情報及び電力抑制指示の通知を受けたフェムトBS1bは、通知された電力抑制指示に基づいて、自セル#1において使用する周波数(リソースブロック)及び各周波数(リソースブロック)における送信電力を決定する。新たな使用周波数及び送信電力の決定は、マクロセルMCへ干渉を与えないように行われる。
【0071】
そして、フェムトBS1bは、通知された切替タイミングの時点で、決定した新たな使用周波数及び送信電力への切替を行う。図7(b1)及び(b2)は、電力配分切替後(phaseB)におけるマクロBS1a及びフェムトBS1bの電力配分状況を示している。
【0072】
ここでは、電力抑制指示に含まれる電力抑制情報が示す周波数には、ユーザBが使用する周波数(図7(b1)参照)は含まれず、ユーザAが使用する周波数だけが含まれているものとする。このため、フェムトBS1bは、phaseBでは、図7(b2)に示すように、ユーザyについては、マクロBS1aが使用していない周波数を割り当てる。さらに、フェムトBS1bは、ユーザxについては、マクロセルMCのユーザAが使用する周波数を含む周波数を割り当てるものの、送信電力を小さく抑えて、マクロセルMCに干渉を与えないように電力配分が行われる。
【0073】
したがって、phaseBにおいても、マクロセル及びフェムトセル#1間での干渉は回避される。しかも、マクロセル及びフェムトセル#1の電力配分の切替は、同期して行われるため、両セルにおける電力配分の切替タイミングが異なることによる干渉の発生期間がほとんどない。
なお、マクロセル及びフェムトセル#1の電力配分の切替のタイミングは、完全に一致しているのが好ましいが、完全に一致していなくてもよく、多少ずれてもよい。つまり、フェムトセル#1における切替タイミングは、マクロセルにおける切替タイミング又はその近傍のタイミングであればよい。
【0074】
同様に、マクロBS1aは、次の切替タイミングの前においても、同様の通知を、フェムトBS1bに対して行う。これにより、図7(c1)(c2)に示すように、切替後のphaseCにおいてもphaseBと同様に、マクロBS1aとフェムトBS1bとは、セル間で互いに干渉しないように協調して電力配分を決定する。
【0075】
さて、マクロBS1aから切替タイミングの通知を受けたフェムトBS1bは、切替タイミングになる前に、切替後の電力抑制情報を取得できていれば、電力を抑制すべき周波数(使用すべきでない周波数を含む)を把握でき、マクロセルに干渉を与えない電力配分を決定できる。
しかし、電力抑制情報の取得が遅れると、マクロBS1aの切替に合わせて、フェムトBS1bの切替を行うことができない。
【0076】
図8は、電力抑制情報の取得が遅れる可能性のある場合に適した制御の仕方を示している。フェムトBS1bは、マクロBS1aの電力配分切替前の時点では、図8(a)に示す電力配分で通信を行っているものとする。
【0077】
図8(a)の状態において、フェムトBS1bの検出部23は、マクロBS1aの切替タイミングを検出したが、当該切替タイミングになっても、電力抑制情報取得部24は、切替後の電力抑制情報を取得していない場合、制御部22は、送信電力を通信周波数帯域全体にわたって下げるよう電力配分の変更制御をする。このように制御された状態を、電力低下モードという。
【0078】
この電力低下モードでは、いずれの周波数においても、送信電力値が、比較的低い所定の送信電力値を超えないように通信が行われる。
したがって、電力低下モードでは、スループットは低下するが、電力配分切替後におけるマクロBS1aの電力配分状況がどのようなものであっても、干渉を抑えることができる。
なお、電力低下モードでは、送信電力を通信周波数帯域全体にわたって下げてもよいが、マクロBS1bが使用しないことが明らかな周波数については、下げなくてもよい。つまり、電力低下モードでは、一部の周波数だけ送信電力を下げてもよい。
【0079】
電力低下モードになった後、フェムトBS1bの電力抑制情報取得部24が、電力抑制情報を取得すると、制御部22は、電力抑制情報に基づいて、新たな使用周波数及び送信電力の配分を決定し、新たな電力配分に切り替える。切替後は、マクロBS1aに干渉を与えない周波数領域では、送信電力を電力低下モードのときよりも大きくして、効率的に通信を行うことができる。
【0080】
図8のように、マクロBS1aの切替タイミングにおいて、フェムトBS1bが電力低下モードになることで、フェムトBS1bは、新たな電力配分を決定するための時間的猶予が生じ、処理が容易になる。
【0081】
図9は、切替タイミング検出部23による切替タイミング検出の仕方の他の例を示している。図9(a)では、X2インターフェースを介して、マクロBS1aからフェムトBS1bに対して、単に、マクロBS1aにおける周波数領域における電力配分を示す電力配分情報が送信される。この電力配分情報は、サブフレーム毎に頻繁に送信されてよいし、電力配分が切り替わるタイミングのときだけ送信されてもよい。
【0082】
X2インターフェース25を介して電力配分情報を受信したフェムトBS1bの検出部23は、図9(b)に示すように、過去の電力配分情報に基づいて、マクロBS1aにおいて周期的に切り替わる電力配分の切替周期を求める。具体的には、過去の電力配分切替の周期の平均値を求め、直近の電力配分切替時点から当該平均値ほど経過した時点を、次の切替タイミングの予測値として検出する。なお、フェムトBS1bは、マクロBS1aにおける電力配分の切替周期を示す情報を、X2インターフェース25を介して、マクロBS1aから取得し、取得した切替周期に基づいて、次の切替タイミングを予測してもよい。
【0083】
前記予測値が示す予想切替タイミングになると、制御部22は、図8(b)に示すような電力低下モードとなる。そして、電力抑制情報取得部23が、切替後の電力配分情報をマクロBS1bから取得すると、マクロBS1aが使用している周波数の電力を抑制すべきことを示す電力抑制情報を生成し、制御部22に通知する。
これにより、制御部22は、電力抑制情報に従った、新たな電力配分を決定することができる。
【0084】
図10は、切替タイミング検出部23による切替タイミング検出の仕方の他の例を示している。図10(a)では、フェムトBS1bは、マクロBS1aがマクロMS1bとの間で行っている通信信号を観測して、マクロセルにおける通信の周波数領域における電力強度分布を把握する。
この観測は、マクロセルにおける上り及び又は下り信号を、受信部11,12にて受信した受信信号に基づいて、メジャメント部21が行う。
【0085】
周波数毎の電力強度の分布を示す観測値は、検出部23に与えられる。検出部23は、電力強度分布が変化するタイミング (マクロBS1aにおける電力配分切替タイミング)を抽出して、蓄積する。さらに、検出部23は、蓄積した電力強度分布変化のタイミングに基づいて、その変化の周期を求める。具体的には、過去の周期の平均値を求め、直近の電力強度分布変化時点から当該平均値ほど経過した時点を、次の切替タイミングの予想値として検出する。
なお、フェムトBS1bは、マクロBS1aにおける電力強度分布変化の周期を示す情報を、X2インターフェース25を介して、マクロBS1aから取得し、取得した周期に基づいて、次の切替タイミングを予測してもよい。
【0086】
前記予測値が示す予想切替タイミングになると、制御部22は、図8(b)に示すような電力低下モードとなる。そして、電力抑制情報取得部23が、メジャメント部21を介して、切替後のマクロセルにおける電力強度分布を取得すると、マクロBS1aが使用している周波数の電力を抑制すべきことを示す電力抑制情報を生成し、制御部22に通知する。
これにより、制御部22は、電力抑制情報に従った、新たな電力配分を決定することができる。
【0087】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、マクロBSとフェムトBS間の干渉抑制について説明したが、フェムトBS同士間で干渉を抑制してもよい。また、フェムトBSがマクロBSに切替タイミング情報等を通知するようにしてもよい。
また、図9に示す切替タイミング検出方法と図10に示す切替タイミング検出方法は、併用してもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 基地局装置
1a マクロ基地局装置
1b フェムト基地局装置
2a マクロ端末装置
2b フェムト端末装置
21 メジャメント部
22 制御部
23 検出部
24 電力抑制情報取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数領域での送信電力配分を制御する制御部と、
前記送信電力配分の切り替えを他の基地局装置が行う切替タイミングを検出する検出部と、を備え、
前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記送信電力配分の変更を行う
ことを特徴とする基地局装置。
【請求項2】
前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置から前記切替タイミングを示す情報を取得することで、前記切替タイミングを検出する
請求項1記載の基地局装置。
【請求項3】
前記切替タイミング後において自セルにおいて送信電力値を抑えるべき周波数を示す電力抑制情報を取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記電力抑制情報に基づいて前記送信電力配分の変更を行う
請求項2記載の基地局装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、周波数領域の一部又は全部における送信電力を一旦低下させてから、前記切替タイミング後における自セルの新たな前記送信電力配分に変更する
請求項3記載の基地局装置。
【請求項5】
前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における送信電力配分に関する電力配分情報を取得し、当該電力配分情報が示す電力配分切替の周期に基づいて前記切替タイミングを検出する
請求項1記載の基地局装置。
【請求項6】
前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における送信電力配分切替の切替周期を示す情報を取得し、その切替周期に基づいて前記切替タイミングを検出する
請求項1記載の基地局装置。
【請求項7】
前記検出部は、前記他の基地局装置による通信信号の電力強度分布の変化の観測値に基づいて、電力強度分布の変化の周期を求めて、前記切替タイミングを検出する
請求項1、5及び6のいずれか1項に記載の基地局装置。
【請求項8】
前記検出部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置における通信信号の電力強度分布の変化の周期を示す情報を取得し、その周期に基づいて前記切替タイミングを検出する
請求項1、5及び6のいずれか1項に記載の基地局装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、周波数領域の一部又は全部における送信電力を一旦低下させてから、前記切替タイミング後における自セルの新たな前記送信電力配分に変更する
請求項1〜8のいずれか1項に記載の基地局装置。
【請求項10】
前記切替タイミング後において、自セルにおいて送信電力値を抑えるべき周波数を示す電力抑制情報を取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記切替タイミング又はその近傍のタイミングにおいて、前記電力抑制情報に基づいて前記送信電力配分の変更を行う
請求項1〜9のいずれか1項に記載の基地局装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記電力抑制情報を、基地局間通信インターフェースを介して、前記他の基地局装置から取得する
請求項10記載の基地局装置。
【請求項12】
周波数領域における送信電力配分を制御する制御部と、
前記制御部が前記送信電力配分の切り替えを行う切替タイミングを、他の基地局装置に対して通知する通知部と、
を備えていることを特徴とする基地局装置。
【請求項13】
前記通知部は、基地局間通信インターフェースを介して、前記切替タイミングを、前記他の基地局装置に対して通知する
請求項12記載の基地局装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−205177(P2011−205177A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67666(P2010−67666)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】