説明

基板処理装置及び薬液再生方法

【課題】基板を洗浄するのに使用された薬液を再生する基板処理装置及び薬液再生方法 が提供される。
【解決手段】本発明の基板処理装置1は基板の上の異物を洗浄する洗浄チャンバー2と、上記基板を洗浄するのに使用された第1薬液及び第2薬液を含む混合液を回収して再生する再生ユニット3と、を含み、再生ユニット3は、洗浄チャンバー2で回収された上記混合液を分離する分離ユニット30と、分離ユニット30と洗浄チャンバー2とを連結し、上記混合液が分離ユニット30へ流入するようにする回収ライン700と、一側が分離ユニット30に連結され、分離ユニット30で蒸発した混合液が排気される減圧ライン710と、減圧ライン710に設置され、分離ユニット30の内部の圧力を低くする減圧ユニット40と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板を処理する基板処理装置に関し、より詳細には基板を洗浄するのに使用された薬液を再生する基板処理装置及び薬液再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子又は液晶ディスプレイを製造するために、基板にフォトリソグラフィー、エッチング(蝕刻)、アッシング、イオン注入、及び薄膜蒸着等の多様な工程が遂行される。各々の工程で生成された汚染物及びパーティクルを除去するために、工程が進行される前又は後の段階で基板を洗浄する洗浄工程が実施される。
【0003】
一般的に洗浄工程では、基板の上へ薬液を供給して基板を洗浄処理する。薬液は基板の上に付着された異物を除去した後、外部へ排出されて捨てられる。又は、使用された薬液は沸点の差異を利用して分離された後、再生される。従来では、使用された薬液を大気圧で加熱して分離していた。したがって、薬液が沸点に到達するようにするために薬液を高温に加熱しなければならないので、薬液の再生に消費されるエネルギーが大きく、効率が低いという問題があった(たとえば、下記特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−059603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、基板を洗浄するのに使用された薬液を再生する基板処理装置及び薬液再生方法を提供することである。
【0006】
また、本発明の目的は、薬液を再生するのに要される時間が短縮される基板処理装置及び薬液再生方法を提供することである。
【0007】
また、本発明の目的は、薬液を再生するのに要される費用が節減される基板処理装置及び薬液再生方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の基板処理装置は、基板の上の異物を洗浄する洗浄チャンバーと、前記基板を洗浄するのに使用された第1薬液及び第2薬液を含む混合液を回収して再生する再生ユニットと、を含み、前記再生ユニットは、前記洗浄チャンバーで回収された前記混合液を分離する分離ユニットと、前記分離ユニットと前記洗浄チャンバーとを連結し、前記混合液が前記分離ユニットへ流入するようにする回収ラインと、一側が前記分離ユニットに連結され、前記分離ユニットで蒸発した混合液が排気される減圧ラインと、前記減圧ラインに設置され、前記分離ユニットの内部の圧力を低くする減圧ユニットと、を含む。
【0009】
また、本発明の薬液再生方法は、基板を洗浄するのに使用された第1薬液及び第2薬液を含む混合液が回収ラインを通じて分離ユニットへ流入する段階と、前記分離ユニットの内部から蒸発した薬液及び気体を減圧ポンプへ排気して前記分離ユニットが減圧された状態で、前記分離ユニットの内部の混合液を加熱する段階と、前記分離ユニットの内部に残っている前記第1薬液の純度が設定された純度に到達すれば、前記第1薬液を回収する段階と、を含む。
【0010】
また、本発明の基板処理装置は、基板の上の異物質を硫酸及び過酸化水素の混合液で洗浄する洗浄チャンバーと、前記基板を洗浄するのに使用された前記混合液を前記洗浄チャンバーで回収する回収ラインと、回収された前記混合液を加熱して前記硫酸を分離する分離ユニットと、前記分離ユニットで蒸発した前記混合液が排出される減圧ラインと、前記分離ユニットの圧力を低くして前記混合液の沸点を低くする減圧ユニットと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、基板を洗浄するのに使用された薬液を再生することができる。
【0012】
また、本発明によれば、基板を洗浄するのに使用された薬液を再生するのに要される時間が短縮され得る。
【0013】
また、本発明によれば、基板を洗浄するのに使用された薬液を再生するのに要される費用が節減され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による基板処理装置の構成図である。
【図2】本発明の他の実施形態による基板処理装置の構成図である。
【図3】図1に示す再生ユニットの構成を示す図面である。
【図4】図3に示す分離ユニットの構成を示す図面である。
【図5】他の実施形態による分離ユニットの構成を示す図面である。
【図6】図3に示す凝縮器の構成を示す図面である。
【図7】他の実施形態による予備加熱ユニットの構成を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を添付された図1乃至図7を参照してさらに詳細に説明する。本発明の実施形態は、様々な形態に変形することができ、本発明の範囲が以下の実施形態に限定されることとして解釈されてはならない。本実施形態は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者(当業者)に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状は、より明確な説明をするために強調されたり、誇張されたりすることがある。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態による基板処理装置の構成図である。
【0017】
図1を参照すれば、基板処理装置1は洗浄チャンバー2、再生ユニット3、及び薬液供給ユニット6を含む。
【0018】
薬液供給ユニット6は、供給ライン7を介して洗浄チャンバー2に連結される。薬液供給ユニット6は、供給ライン7を通じて洗浄チャンバー2へ混合液を供給する。混合液は、第1薬液及び第2薬液を含む。第1薬液は、硫酸、アンモニア、又は硝酸のうちの1つであり得る。第2薬液は、過酸化水素であり得る。以下では、混合液は、第1薬液が硫酸であり、第2薬液が過酸化水素である場合について例を挙げて説明する。
【0019】
洗浄チャンバー2は、薬液供給ユニット6から混合液の供給を受けて基板を洗浄する。基板を洗浄するのに使用された混合液は、回収されて再生ユニット3へ供給される。混合液に含まれる過酸化水素の一部は、洗浄チャンバー2へ供給される過程と、基板を洗浄するのに使用された後、回収される過程とにおいて水になる。したがって、再生ユニット3へ供給される混合液には硫酸、過酸化水素又は水が含まれる。
【0020】
再生ユニット3は、回収された混合液から硫酸を分離する。再生ユニット3は、混合液から硫酸が設定された純度を有するように分離した後、薬液供給ユニット6へ供給する。
薬液供給ユニット6は、再生ユニット3から供給された硫酸を供給ライン7を通じて洗浄チャンバー2へ供給する。
【0021】
図2は、本発明の他の実施形態による基板処理装置の構成図である。
【0022】
図2を参照すれば、再生ユニット3は、洗浄チャンバー2へ直接的に硫酸を供給することができる。したがって、硫酸は薬液供給ユニット6から洗浄チャンバー2へ供給されるか、或いは再生ユニット3から洗浄チャンバー2へ供給され得る。
【0023】
図3は、図1に示す再生ユニットの構成を示した図面である。
【0024】
図3を参照すれば、再生ユニット3は、分離ユニット30、減圧ユニット40、及び予備加熱ユニット50を含む。
【0025】
分離ユニット30は、回収ライン700、減圧ライン710、及び第1排出ライン720の一側に各々連結される。回収ライン700の他側は洗浄チャンバー2に連結される。したがって、洗浄チャンバー2で基板を洗浄するのに使用された混合液は回収ライン700を通じて分離ユニット30へ流入される。分離ユニット30は、設定量の混合液が内部へ流入されれば、混合液を加熱する。混合液の加熱を続ければ、混合液に含まれる過酸化水素及び水が蒸発する。また、混合液に含まれる硫酸の一部もヒューム(fume)として蒸発する。
【0026】
減圧ユニット40は、減圧ライン710に設置される。減圧ユニット40は、減圧ライン710を通じて分離ユニット30へ吸入圧力を提供する。したがって、分離ユニット30の内部にある気体及び蒸発した混合液は、減圧ライン710を通じて排気され、分離ユニット30の内部の圧力は低下する。分離ユニット30の内部の圧力が低下すれば、混合液の沸点が低くなる。一例として減圧ユニット40は、分離ユニット30の内部の圧力が0.005〜0.025barになるように圧力を提供し、分離ユニット30は混合液を150〜170℃に加熱する。
【0027】
そして、減圧ライン710には、分離ユニット30と減圧ユニット40との間に後述する凝縮器43が設置される。
【0028】
第1排出ライン720には、排出バルブ721及び排出ポンプ722が設置される。混合液を加熱する間に排出バルブ721は、混合液が第1排出ライン720へ流動することを遮断する。また、分離ユニット30で設定量の混合液から硫酸を分離する間に、混合液は追加的に分離ユニット30へ流入しない。混合液は、加熱される過程で、過酸化水素及び水が主に蒸発する。したがって、混合液の加熱と蒸発した混合液の排出を続ければ、混合液に含まれた硫酸の純度が増加する。分離ユニット30に残っている硫酸の純度が設定された純度になれば、排出バルブ721は開放され、排出ポンプ722が動作して、硫酸は第1排出ライン720へ排出される。
【0029】
予備加熱ユニット50は、回収ライン700に設置される。予備加熱ユニット50は、ハウジング501及びヒーター502を含む。ハウジング501は、予備加熱ユニット50の外郭を構成し、設定量の混合液を格納する空間を提供する。ヒーター502は、ハウジング501に格納された混合液を加熱する。
【0030】
分離ユニット30で混合液に含まれた硫酸を分離する間に、回収ライン700を通じて追加的に供給される混合液は、ハウジング501に格納されながら、ヒーター502で加熱される。分離ユニット30で分離された硫酸が第1排出ライン720を通じて排出されれば、ハウジング501に格納された混合液又は洗浄チャンバー2から供給される混合液が分離ユニット30へ供給される。したがって、予備加熱ユニット50が設置されれば、分離ユニット30へ供給される混合液の温度は上昇するようになって、混合液が蒸発温度に到達するまでに要される時間が減少する。
【0031】
予備加熱ユニット50と分離ユニット30とを連結する回収ライン700には循環ライン730が分岐され、循環ライン730の他方は予備加熱ユニット50に連結される。回収ライン700で循環ライン730が分岐されるところには第1三方バルブ731が設置される。
【0032】
第1三方バルブ731は、分離ユニット30へ流入する流路又は循環ライン730に連結される流路を選択的に開閉するように制御される。したがって、予備加熱ユニット50から排出された混合液は、分離ユニット30へ流入するか、或いは循環ライン730を通じて予備加熱ユニット50へ再び流入する。分離ユニット30で混合液に含まれた硫酸を分離する間に、第1三方バルブ731は回収ライン700を通じての分離ユニット30への流入を遮断し、循環ライン730は開放するように制御されて、混合液はハウジング501の内部で流動するようになる。したがって、予備加熱ユニット50でヒーター502と混合液とが熱交換される面積が増加して、混合液が加熱される時間が短縮される。一例として予備加熱ユニット50は、混合液を100〜160℃に加熱する。
【0033】
そして、予備加熱ユニット50で混合液が排出される方の回収ライン700には、ポンプ703が設置される。ポンプ703は、分離ユニット30又は循環ライン730へ流入する混合液の流動を円滑にする。
【0034】
予備加熱ユニット50と分離ユニット30とを連結する回収ライン700には、ラインヒーター502が設置される。ラインヒーター502は、回収ライン700の外周面に接するように設置されて、回収ライン700を流動する混合液を加熱する。したがって、予備加熱ユニット50から排出された混合液の温度が流動の中で低くなることを防止する。また、流動する混合液は、ラインヒーター502との熱交換面積が大きく構成されているので、熱交換効率が向上する。また、循環ライン730にもラインヒーター502が設置される。
【0035】
回収ライン700には、洗浄チャンバー2と予備加熱ユニット50との間に第2三方バルブ741及びフィルター705が設置される。第2三方バルブ741が設置されたところには回収ライン700から廃棄ライン740が分枝される。第2三方バルブ741は、廃棄ライン740と、予備加熱ユニット50と連結される回収ライン700とを選択的に開閉する。廃棄ライン740へ流入した混合液は廃棄される。したがって、使用者は、第2三方バルブ741を制御して混合液を再生するか、或いは廃棄することができる。一例として硫酸及び過酸化水素を1:1乃至1:4の比率に混合して使用した混合液を廃棄し、1:5乃至1:7の比率に混合して使用した混合液を再生するように選択することができる。フィルター705は、予備加熱ユニット50へ流入する混合液から異物を取り除く。
【0036】
本実施形態で凝縮器43は省略して実施することができる。また、本実施形態で循環ライン730は省略して実施することができる。また、本実施形態で予備加熱ユニット50は省略して実施することができる。
【0037】
図4は、図3に示す分離ユニット30の構成を示す図面である。
【0038】
図4を参照すれば、分離ユニット30は、ハウジング301、分離ヒーター302、及び濾過部材303を含む。
【0039】
ハウジング301は、設定量の混合液が格納される空間を形成するように提供される。ハウジング301の内部には濾過部材303が設置される。濾過部材303は、多孔性素材で提供される。濾過部材303が提供されれば、ハウジングの内部は、上部空間及び下部空間に分けられる。回収ライン700及び第1排出ライン720は下部空間に、減圧ライン710は上部空間に各々連結される。また、第1排出ライン720は、回収ライン700より下方に連結される。
【0040】
分離ヒーター302は、ハウジング301へ熱伝達できるように設置される。分離ヒーター302はハウジング301の内部、内壁、又は外壁に設置される。分離ヒーター302が動作すれば、ハウジング301へ流入した混合液は加熱されて蒸発する。蒸発した混合液は、濾過部材303を通過した後、減圧ライン710へ移動する。蒸発した混合液は、濾過部材303を通過する過程で、硫酸が濾過される。即ち、蒸発した混合液は、濾過部材303を通過しながら、濾過部材303と衝突する。蒸発した混合液の一部は濾過部材303と衝突する過程で粘性によって濾過部材303に付着される。蒸発が続ければ、濾過部材303に付着された混合液は粒子が大きくなった後、重力によって下に落ちるようになる。
【0041】
蒸発した混合液に含まれる硫酸は、蒸発した過酸化水素又は水より粒子が大きくて粘性が高い。したがって、蒸発した混合液が濾過部材303と衝突すれば、濾過部材303に付着する硫酸が濾過部材303に付着する過酸化水素又は水より多い。したがって、濾過部材303から落ちる混合液には硫酸が過酸化水素及び水より多く包まれる。
【0042】
図5は、他の実施形態による分離ユニットの構成を示す図面である。
【0043】
図5を参照すれば、減圧ライン710は、下部空間を横切って上部空間に連結される。即ち、減圧ライン710はハウジング301の内部で下部空間から上部空間に延長形成され、濾過部材303に形成されたホール304を通じて上部空間に連結される。したがって、減圧ライン710がハウジング301の外部に連結される位置は、上部空間が形成されたところに限定されることはなく、分離ユニット30に連結される減圧ライン710の位置を変更することができる。
【0044】
図6は、図3に示す凝縮器の構成を示す図面である。
【0045】
図6を参照すれば、凝縮器43は、ハウジング430、第1区画部材431、第2区画部材432、及び連結管436を含む。
【0046】
外郭をなすハウジング430の内部には、第1区画部材431及び第2区画部材432が設置されて、流入空間433、冷却空間435及び流出空間434が形成される。流入空間433には、混合液が流入される減圧ライン710が連結される。流出空間434には、混合液が流出される減圧ライン710及び第2排出ライン750が連結される。第2排出ライン750は、混合液が流出される減圧ライン710より低いところに連結される。連結管436は、冷却空間435を横切って設置されて、流入空間433と流出空間434とを連結する。また、冷却空間435には、冷媒流入管437及び冷媒流出管438が連結される。
【0047】
流入空間433へ流入した蒸発した混合液は、連結管436を通じて流出空間434へ流動する。また、冷媒流入管437へ入って来る冷媒は、冷却空間435を流動した後、冷媒流出管438へ排出される。連結管436を流動する蒸発した混合液は、冷却空間435を流動する低温の冷媒と熱交換する過程で凝縮されて、一部は液相になる。液相の混合液は、流出空間434から第2排出ライン750へ流動し、気相の混合液は減圧ライン710へ流動する。第2排出ライン750及び減圧ライン710へ流動された混合液は廃棄される。
【0048】
蒸発した混合液に含まれる硫酸は、蒸発した混合液に含まれる過酸化水素及び水より沸点が高いので、混合液に含まれる過酸化水素及び水より容易に液化される。したがって、流出空間434から減圧ライン710へ流動する混合液より第2排出ライン750へ流動する混合液に硫酸が多く含まれる。減圧ユニット40へ流入する硫酸の量が減少して、硫酸による減圧ユニット40の腐蝕が防止される。
【0049】
また、減圧ユニット40へ流入する蒸発した混合液の量が減少して減圧ユニット40に加えられる負荷が減少するため、減圧ユニット40で消費されるエネルギーが減少する。
【0050】
図7は、その他の実施形態による予備加熱ユニットの構成を示す図面である。
【0051】
図7を参照すれば、予備加熱ユニット50は、2個並列に提供される。回収ライン700は、第1分枝ライン706及び第2分枝ライン707に並列に分枝される。第1分枝ライン706及び第2分枝ライン707には、各々第1予備加熱ユニット51及び第2予備加熱ユニット52が設置される。また、回収ライン700が分枝されるところには第3三方バルブ708が設置される。
【0052】
第3三方バルブ708は、回収ライン700へ流入した混合液が第1分枝ライン706又は第2分枝ライン707へ選択的に流入するように制御される。したがって、回収ライン700へ流入した混合液は、第1予備加熱ユニット51又は第2予備加熱ユニット52へ流入する。したがって、第1予備加熱ユニット51及び第2予備加熱ユニット52は、各々設定量の混合液を設定温度に加熱することができる。
【0053】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明することであり、本発明は多様な他の組み合わせ、変更及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとすることでない。また、添付された請求の範囲は他の実施状態も含むことと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0054】
1 基板処理装置、
2 洗浄チャンバー、
3 再生ユニット、
6 薬液供給ユニット、
30 分離ユニット、
40 減圧ユニット、
43 凝縮器、
50 予備加熱ユニット、
700 回収ライン、
710 減圧ライン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の上の異物を洗浄する洗浄チャンバーと、
前記基板を洗浄するのに使用された第1薬液及び第2薬液を含む混合液を回収して再生する再生ユニットと、を含み、
前記再生ユニットは、前記洗浄チャンバーで回収された前記混合液を分離する分離ユニットと、
前記分離ユニットと前記洗浄チャンバーとを連結し、前記混合液が前記分離ユニットに流入するようにする回収ラインと、
一側が前記分離ユニットと連結され、前記分離ユニットで蒸発した混合液が排気される減圧ラインと、
前記減圧ラインに設置され、前記分離ユニットの内部の圧力を低くする減圧ユニットと、を含む基板処理装置。
【請求項2】
前記減圧ラインに設置され、前記分離ユニットと前記減圧ユニットとの間に位置する凝縮器をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記凝縮器には、前記蒸発した混合液が前記凝縮器で凝縮されて排出される第2排出ラインが連結されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記再生ユニットは、前記回収ラインに設置されて前記混合液を加熱する予備加熱ユニットをさらに含み、
前記予備加熱ユニットは、混合液が格納されるハウジングと、
前記ハウジングに格納される混合液を加熱するヒーターと、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記回収ラインには、前記予備加熱ユニット及び分離ユニットの間で分岐され、前記予備加熱ユニットから吐出された前記混合液が前記予備加熱ユニットへ再び流入するようにする循環ラインが設置されることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記回収ラインには、前記予備加熱ユニット及び分離ユニットの間にラインヒーターが設置されることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記回収ラインは、第1分枝ライン及び第2分枝ラインに並列に分枝され、
前記予備加熱ユニットは、前記第1分枝ラインに位置する第1予備加熱ユニットと、前記第2分枝ラインに位置する第2予備加熱ユニットとを備えることを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記再生ユニットは、一側が前記分離ユニットに連結されて前記分離ユニットで分離された前記第1薬液が排出される第1排出ラインをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1排出ラインは、前記洗浄チャンバーへ前記第1薬液を供給する薬液供給ユニット又は前記洗浄チャンバーに連結されることを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記分離ユニットには、濾過部材が設置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記分離ユニットの内部は、前記濾過部材によって上部空間と下部空間とに分かれ、
前記回収ラインは、前記下部空間に直接連結され、
前記減圧ラインは、前記上部空間に直接連結されることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記分離ユニットの内部は、前記濾過部材によって上部空間と下部空間とに分かれ、
前記回収ラインは、前記下部空間に直接連結され、
前記減圧ラインは、前記濾過部材に提供されたホールを通じて前記上部空間に直接連結されることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記回収ライン及び減圧ラインは、前記濾過部材の下方に位置するように前記分離ユニットに連結され、
前記分離ユニットには、前記濾過部材の上方と前記減圧ラインとを連結する内部ラインが設置されることを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記第1薬液は硫酸であり、前記第2薬液は過酸化水素又は水を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記第1薬液は硫酸、アンモニア、又は硝酸からなる群から選択されるいずれか1つであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項16】
薬液を再生する方法において、
基板を洗浄するのに使用された第1薬液及び第2薬液を含む混合液が回収ラインを通じて分離ユニットへ流入する段階と、
前記分離ユニットの内部で蒸発した薬液及び気体を減圧ポンプへ排気して、前記分離ユニットが減圧された状態で、前記分離ユニットの内部の混合液を加熱する段階と、
前記分離ユニットの内部に残っている前記第1薬液の純度が設定された純度に到達すれば、前記第1薬液を回収する段階と、を含む薬液再生方法。
【請求項17】
前記分離ユニットで蒸発した薬液が前記減圧ユニットへ流れる間に前記蒸発した薬液を凝縮する段階をさらに含む請求項16に記載の薬液再生方法。
【請求項18】
前記混合液が前記分離ユニットへ流入する前に前記混合液を予備加熱ユニットで加熱する段階をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の薬液再生方法。
【請求項19】
前記予備加熱ユニットは、前記混合液を100〜160℃に加熱することを特徴とする請求項18に記載の薬液再生方法。
【請求項20】
前記第1薬液は硫酸であり、前記第2薬液は過酸化水素又は水を含むことを特徴とする請求項16に記載の薬液再生方法。
【請求項21】
前記混合液は、前記硫酸及び過酸化水素が1:5乃至1:7に混合されて使用されたことを特徴とする請求項20に記載の薬液再生方法。
【請求項22】
前記混合液を加熱する段階は、前記分離ユニットを0.005〜0.025barに減圧し、前記混合液を150〜170℃に加熱することを特徴とする請求項16に記載の薬液再生方法。
【請求項23】
前記第1薬液は硫酸、アンモニア、又は硝酸からなる群から選択されるいずれか1つであることを特徴とする請求項16に記載の薬液再生方法。
【請求項24】
基板の上の異物を硫酸及び過酸化水素の混合液で洗浄する洗浄チャンバーと、
前記基板を洗浄するのに使用された前記混合液を前記洗浄チャンバーで回収する回収ラインと、
回収された前記混合液を加熱して前記硫酸を分離する分離ユニットと、
前記分離ユニットで蒸発した前記混合液が排出される減圧ラインと、
前記分離ユニットの圧力を低くして前記混合液の沸点を低くする減圧ユニットと、を含む基板処理装置。
【請求項25】
前記基板処理装置は、前記減圧ユニットへ排出される前記蒸発した混合液を凝縮させる凝縮器をさらに含む請求項24に記載の基板処理装置。
【請求項26】
前記基板処理装置は、前記分離ユニットへ流入する前記混合液を加熱する予備加熱ユニットをさらに含む請求項24に記載の基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−98550(P2013−98550A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231003(P2012−231003)
【出願日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【出願人】(500376449)セメス株式会社 (61)
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., Ltd
【住所又は居所原語表記】278, Mosi−ri, Jiksan−eup, Seobuk−gu, Cheonan−si, Chungcheongnam−do 330−290, Republic of Korea
【Fターム(参考)】