説明

増粘性を改良された洗浄剤組成物

【課題】 適度な粘度を有し、長期間保存しても粘度の低下が少なく、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感にも優れた身体用洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】 N−長鎖アシル酸性アミノ酸またはその塩と分子内に酸化エチレン構造を少なくとも一つ以上有している増粘剤を含有し、且つpHが4〜7に調整されている洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体に対して使用する洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、 洗浄剤組成物の界面活性剤としてアルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩等が使用されてきた。しかし、手肌に対する刺激性に問題があり、よりマイルドな原料が望まれている。近年、手肌にマイルドで安全性が高く、生分解性も良い界面活性剤として、N−アシルグルタミン酸塩等のN―長鎖アシル酸性アミノ酸塩が注目されている。
【0003】
しかしながら、N―長鎖アシル酸性アミノ酸塩は皮膚刺激性や生分解性の点で優れている一方、増粘剤による増粘効果が発現し難いという問題点があった。これらの問題を解決するために、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5に各種増粘剤との併用が提案されており、これらの提案によりかなりの改善がなされてきた。しかし、とりわけ人体用洗浄剤組成物として、増粘効果や増粘効果の持続性において不十分であったり、増粘剤の併用による起泡性の低下やすすぎ時にヌメリ感が発現するなど、一層の改善が望まれている。
【0004】
【特許文献1】特開平6−158089号公報
【特許文献2】特開平1−294798号公報
【特許文献3】特開昭64−75410号公報
【特許文献4】特開昭53−14711号公報
【特許文献5】特開昭53−14710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感を損なうことなく、長期間保存しても安定な粘度を有する液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、N−長鎖アシル酸性アミノ酸と特定の増粘剤を併用し、且つ該組成物のpHを4〜7に調整することで上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は下記の通りである。
1. 成分(A)及び(B)を含有し、且つpH4〜7に調整されていることを特徴とする洗浄剤組成物。
成分(A):下記一般式(1)又は(2)で表わされる、N−長鎖アシル酸性アミノ酸またはその塩を主成分とするN−長鎖アシル酸性アミノ酸系界面活性剤
【化1】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化2】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
成分(B):分子内に下記一般式(3)の構造を少なくとも1つ以上有する増粘剤
【化3】

(n=1以上であり、上記部分が分子内に複数個存在しても良い。)
【0008】
2. さらに、成分(C)を含有することを特徴とする前記1記載の洗浄剤組成物。
成分(C):一般式(4)、(5)、(6)及び(7)からなる群より選択される1種又は2種以上のN−長鎖アシルジペプチドまたはその塩を含有する界面活性剤
【化4】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化5】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,M,M10は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化6】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M11,M12,M13は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化7】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M14,M15,M16は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【0009】
3. 一般式(4)および/または(5)におけるRが一般式(1)におけるRと等しい、または一般式(6)および/または(7)におけるRが一般式(2)におけるRと等しいことを特徴とする前記2に記載の洗浄剤組成物。
【0010】
4. さらに、成分(D)を含有することを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
成分(D):一般式(8)で表される高級脂肪酸またはその塩
【化8】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M17は、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【0011】
5.一般式(8)におけるRが一般式(1)または(2)におけるRまたはRと等しいことを特徴とする前記4に記載の洗浄剤組成物。
【0012】
6.成分(B)に含まれる一般式(3)のエチレンオキサイド付加モル数が40以上であることを特徴とする前記1〜5いずれか記載の洗浄剤組成物。
【0013】
7.さらに、非イオン系界面活性剤または陰イオン系界面活性剤(但し、N−アシルアスパラギン酸系界面活性剤および高級脂肪酸またはその塩を除く)または両性界面活性剤およびカチオン系界面活性剤から選ばれる1種または2種以上の界面活性剤を含有することを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【0014】
8.非イオン系界面活性剤の含有量が0.5〜20%であることを特徴とする前記7に記載の洗浄剤組成物
【0015】
9.N−長鎖アシル酸性アミノ酸のアミノ酸部分がアスパラギン酸であることを特徴とする前記1〜8いずれか記載の洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【0016】
本発明の洗浄剤組成物は、適度な粘度を有し、長期間保存しても粘度の低下が少なく、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感にも優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、主成分として前記一般式(1)又は(2)で表される成分(A)のN−アシル酸性アミノ酸またはその塩を含有し、好ましくはさらに、一般式(4)、(5)、(6)又は(7)で表される成分(C)のN−長鎖アシルジペプチドまたはその塩を含有する。一般式(4)あるいは(5)におけるRが一般式(1)におけるRと等しい、または一般式(6)あるいは(7)におけるRが一般式(2)におけるRと等しいN−長鎖アシルジペプチドまたはその塩を用いることが本発明の効果、即ち適度な粘度を有し、長期間保存しても粘度の低下が少なく、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感にも優れる効果を最大にする事が出来るのでより好ましい。また、泡立ちや洗浄後のサッパリ感まで考慮に入れると、アミノ酸部分がアスパラギン酸である一般式(1)で表されるN−長鎖アシルアスパラギン酸またはその塩を用いることが好ましい。
【0018】
そのアミノ酸部分の光学活性に関しては、L体、D体、DL体のいずれでも良い。一般式(1)又は(2)で表されるN−長鎖アシル酸性アミノ酸またはその塩あるいは一般式(4)〜(7)で表されるN−長鎖アシルジペプチドまたはその塩としては、例えば、N−オクタノイルアスパラギン酸、N−デカノイルアスパラギン酸、N−ラウロイルアスパラギン酸、N−ミリストイルアスパラギン酸、N−パルミトイルアスパラギン酸、N−ステアロイルアスパラギン酸、N−イソステアロイルアスパラギン酸、N−オレオイルアスパラギン酸、N−リノレオイルアスパラギン酸、N−ヤシ油脂肪酸アシルアスパラギン酸、N−パーム油脂肪酸アシルアスパラギン酸、N−パーム核油脂肪酸アシルアスパラギン酸等のN−アシルアスパラギン酸の単一物あるいは混合物、これらアシル基のジアスパラギン酸の単一物あるいは混合物、N−オクタノイルグルタミン酸、N−デカノイルグルタミン酸、N−ラウロイルグルタミン酸、N−ミリストイルグルタミン酸、N−パルミトイルグルタミン酸、N−ステアロイルグルタミン酸、N−イソステアロイルグルタミン酸、N−オレオイルグルタミン酸、N−リノレオイルグルタミン酸、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸、N−パーム油脂肪酸アシルグルタミン酸、N−パーム核油脂肪酸アシルアグルタミン酸等のN−アシルグルタミン酸の単一物あるいは混合物、これらアシル基のジグルタミン酸の単一物あるいは混合物そしてそれらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の単一物あるいは混合物が挙げられる。
【0019】
更にN−長鎖アシル酸性アミノ酸またはその塩は塩基成分の当量を適宜調節して得られる部分的な塩であってもよく、また複数の塩基成分の組み合わせであってもよい。これらN−長鎖アシル酸性アミノ酸とN−長鎖アシル酸性アミノ酸塩はそれぞれ単独で用いてもまた両者を混合して用いてもよい。塩の配合に代えて、N−長鎖アシル酸性アミノ酸と塩基をそれぞれに配合して配合処方の中で塩を形成することもできる。
【0020】
本発明の洗浄剤組成物の成分(B)である一般式(3)を分子内に少なくとも1つ以上有する増粘剤としては、ポリオキシエチレングリコールジステアリン酸エステル、ミリストイルポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタントリイソステアレート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)ラウレート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)ミリステート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)パルミテート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)ステアレート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)イソステアレート、ポリオキシエチレンメチルグルコース(モノ、ジまたはトリ)オレエート等のポリオキシアルキレン系非イオン型ポリマー等が挙げられる。好ましくは、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド、テトラステアリン酸ポリオキシエチレンペンタエリスリット、ポリオキシエチレン(160)ソルビタントリイソステアレートである。この他公知の増粘剤を適宜用いることができる。また、これら1分子あたりのエチレンオキサイドの平均重合度が40以上の場合に、本発明の効果である適度な粘度を有し、長期間保存しても粘度の低下が少なく、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感にも優れる効果を最大にする事が出来るので好ましい。より好ましくはエチレンオキサイド付加モル数が40〜1000であり、さらに好ましくは40〜500である。組成物に含まれる添加剤によっては、エチレンオキサイド付加モル数が40未満の場合、充分な粘度が得られず、1000より多い場合はすすぎ時にヌメリ感が発現する場合がある。
【0021】
成分(B)の成分(A)に対する割合には、特に制限は無く、製品の形態や用途に応じて適宜に選ぶことが出来るが、一般に0.1〜30質量%の範囲で用いられる。増粘剤の選択にあたっては、増粘効果のみならず、製品の形態や用途に応じて、各種レオロジー特性(例えば、ニュートン流動、塑性流動、チキソトロピー性など)に関する効果も考慮に入れて選択される。
【0022】
本発明の洗浄剤組成物はpHが4.0〜7.0に調製することが好ましい。さらに好ましくは4.0〜6.5である。組成物に含まれる添加剤によっては、pHが4.0未満の場合、泡立ちが低下し、7.0より大きい場合は十分な粘度が得られない場合がある。
【0023】
本発明の洗浄剤組成物に、さらに成分(D)として、一般式(8)で表される高級脂肪酸またはその塩を配合することによりさらに効果を高めることができる。なかでも、高級脂肪酸のアルキル基が、N−長鎖アシル酸性アミノ酸のアシル基のアルキル部分と等しい時に本発明の効果は最大となる。高級脂肪酸の種類については特に限定するものではなく、飽和、不飽和の何れであっても良いし、直鎖状、分岐状の何れであっても良いし、水酸基、芳香族基等の置換基を有していても良い。高級脂肪酸またはその塩の具体例としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、ひまし油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等の高級脂肪酸の単一物あるいは混合物、そしてそれらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の単一物あるいは混合物が挙げられる。これら高級脂肪酸と高級脂肪酸塩はそれぞれ単独で用いてもまた両者を混合して用いてもよい。塩の配合に代えて、高級脂肪酸と塩基をそれぞれに配合して配合処方の中で塩を形成することもできる。
【0024】
本発明の洗浄剤組成物にさらに非イオン系界面活性剤を含有することでさらに効果を高めることが出来る。含有することの出来る非イオン系界面活性剤としては、例えば、POE(ポリオキシエチレン)オクチルエーテル、POEラウリルエーテル、POEミリスチルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチル(2−エチル−ヘキシル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;POE・POP(ポリオキシプロピレン)ブチルエーテル、POE・POEラウリルエーテル、POE・POPセチルエーテルPOE・POPグリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール型;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEクロロフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフトールエーテル等のポリオキシエチレンアリールエーテル;POE硬化ひまし油エーテル、POEひまし油エーテル;その他POEラノリンアルコールエーテル、POEフィトステロール等のエーテル系;モノステアリン酸POEグリセリル、オレイン酸POEグリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、トリステアリン酸POEソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ヘキサステアリン酸POEソルビトール、テトラステアリン酸POEソルビトール、テトラオレイン酸POEソルビトール、モノラウリン酸POEソルビトール等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールモノラウリン酸、ポリエチレングリコールモノステアリン酸、ポリエチレングリコールモノオレイン酸、ポリエチレングリコールジステアリン酸、ポリエチレングリコールジオレイン酸、ポリエチレングリコールジイソステアリン酸等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;その他ポリエチレングリコールラノリン脂肪酸エステル等のエーテルエステル系;モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸エチレングリコール等のエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸ペンタエリスリトール、モノオレイン酸ペンタエリスリトール等のペンタエリスリトール脂肪酸エステル;マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキル(ポリ)グルコシド、シュガーエステル等の糖誘導体;α−モノイソステアリルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;アセチル−モノグリ、乳酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド等の有機酸モノグリセリド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、ミリストイルモノエタノールアミド、ラウロイルジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウロイルイソプロパノールアミド、ミリストイルイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、POEラウロイルモノエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;POEラウリルアミン、POEステアリルアミン等のPOEアルキルアミン;ラウリルジメチルアミンオキサイド、ココジメチルアミンオキサイド、ココアミドプロピルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド等;ポリグリコールジエステル等が挙げられる。
【0025】
非イオン系界面活性剤の含有量は特に制限は無く、製品の形態や用途に応じて適宜に選ぶことが出来るが、好ましくは0.5〜20%である。組成物に含まれる添加剤によっては、非イオン界面活性剤の含有量が0.5%未満の場合、十分な粘度が得られず、また20%より多い場合、すすぎ時にヌルミが発現する場合がある。
【0026】
本発明の洗浄剤組成物に含有することの出来る両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルベタイン、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、オレイルジメチルベタイン、ヤシ油アルキルジメチルベタイン、ラウリルメチルエチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油アルキルジヒドロキシエチルベタイン等のアルキルカルボキシベタイン、オクタデシルオキシメチルジメチルベタイン等のエーテルカルボキシベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン等のアミドカルボキシベタインなどを含むカルボキシベタイン型;RN+2CH2COO-(R:アルキル)で示されるラウリルグリシン、ステアリルグリシン等のグリシン型;RN+2CH2CH2COO-(R:アルキル)で示されるラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン等のアミノプロピオン酸型;ラウリルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、ミリスチルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、ラウリルジメチルプロピルスルホベタイン、ヤシ油アルキルジメチルプロピルスルホベタイン等のアルキルスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン等のアミドスルホベタイン等を含むスルホベタイン型;RN+2CH2CH2SO3-(R:アルキル)で示されるスルホン酸型;RN+2CH2CH2OSO3-(R:アルキル)で示される硫酸型;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシエチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシエチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸アシル−N´−カルボキシエチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシメチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシメチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ヒドロキシドデシル−N−ポリオキシエチレン−N´−カルボキシエチル−N´−ポリオキシエチレンエチレンジアミンナトリウム等のアミノカルボン酸塩型;2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ミリスチル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ステアリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型;RN+2CH(CH3)P(OH)O2-(R:アルキル)で示されるリン酸型;レシチン等およびこれらの混合物が挙げられる。
【0027】
また陰イオン系界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアリールエーテル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、オレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアミド硫酸およびその塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等のアシルエステル硫酸およびその塩;ラウリルスルホン酸ナトリウム、ミリスチルスルホン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸およびその塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸およびその塩;アルキルナフタレンスルホン酸およびその塩;ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物等のホルマリン縮合系スルホン酸およびその塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、オレイン酸アミドスルホコハク酸2ナトリウム等のスルホコハク酸およびその塩;ドデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデセンスルホン酸カリウム、デトラデセンスルホン酸カリウム等のα−オレフィンスルホン酸およびその塩;α−スルホラウリン酸メチルエステル、α−スルホミリスチン酸メチルエステル、α−スルホラウリン酸(EO)nメチルエステル等のα−スルホ脂肪酸エステルおよびその塩;ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリンカリウム、ラウロイル−Nメチルタウリンナトリウム、ラウロイル−Nメチルタウリンカリウム、ラウロイル−Nメチルタウリントリエタノールアミン、ミリストイル−Nメチルタウリンナトリウム、ミリストイル−Nメチルタウリントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリントリエタンールアミン等のN−アシルメチル−タウリンおよびその塩;ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸ナトリウム等のアシルイセチオン酸およびその塩;アルキルスルホ酢酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ジポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸およびその塩;アルキルアリールエーテルリン酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルアミドエーテルリン酸ナトリウム等の脂肪酸アミドエーテルリン酸およびその塩;ラウリルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸リン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸カリウム、ラウリルリン酸トリエタノールアミン、オレイルリン酸ジエタノールアミン等のアルキルリン酸およびその塩;N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニンカリウム、N−ラウロイルスレオニントリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン等のN−アシルアミノ酸およびその塩;ラウロイルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸ジナトリウム、パーム核脂肪酸イミノジ酢酸ナトリウム等のアシルイミノジ酢酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル酢酸カリウム、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル酢酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリグリセリルラウリルエーテル酢酸ナトリウム等のエーテルカルボン酸およびその塩;ヤシ油脂肪酸シルクペプチド等のアシル化ペプチド;ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテルカルボン酸トリエタノールアミン等のアミドエーテルカルボン酸およびその塩;アシル乳酸塩;アルケニルコハク酸およびその塩等が挙げられる。
【0028】
本発明の洗浄剤組成物には、その効果を損なわない範囲において、通常、洗浄剤あるいは化粧料として用いられる各種成分を、その目的に応じて適宜配合することができる。
これらの成分としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、二酸化チタン、二酸化亜鉛等の粉末成分;ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、トーモロコシ油、カカオ油、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、パーム油、パーム核油、卵黄油、ラノリン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセライド;スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素類;カルナバウロウ、パラフィンワックス、鯨ロウ、ミツロウ、キヤンデリラワックス、ラノリン等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;コレステリル−オクチルドデシル−ベヘニル等のコレステロールおよびその誘導体;
【0029】
イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸グリセロール、ブチルステアリン酸、リノール酸エチル等のエステル類;ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリトリトールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等の極性オイル;その他、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマルション、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等、更にはアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、親水性特殊変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコーン、フッ素変性シリコーン等の各種誘導体を含むシリコーン類;
【0030】
パラアミノ安息香酸およびその誘導体、ホモメチル−7N−アセチルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクチルシンナメート等のパラメトキシケイ皮酸誘導体、アミルサリシレート等のサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、酢酸液状ラノリン、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノ−p−カルボエチルヘキシルオキシ−トリアジン等の紫外線吸収剤;アルブチン、コウジ酸、リン酸アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸およびその誘導体、グルタチオン、甘草エキス、チョウジエキス、茶抽出物、アスタキサンチン、牛胎盤エキス、トコフェロールおよびその誘導体、トラネキサム酸およびその塩、アズレン、γ−ヒドロキシ酪酸等の美白成分;
【0031】
マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、乳酸ソーダ、クエン酸ソーダなど有機酸およびその塩、ヒアルロン酸ソーダなどヒアルロン酸およびその塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、乳酸菌培養液など醗酵代謝産物、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白、コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のぺプチド類およびその塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、ラフィノース、メリビオース、蔗糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類、結晶性セルロース、非結晶性セルロース、キシラン、マンナン、ガラクタン、アラビナン、アラビノキシラン等の多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マロニエ等の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、スクワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の保湿剤;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、ニトロセルロース等の増粘剤;
【0032】
エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類などの金属イオン封鎖剤;エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレグリコール等の有機溶剤、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体;ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC類、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモールイノシトール、サポニン類(キラヤサポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)トラネキサム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤;トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤、各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなどの抗炎症剤;
【0033】
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤;メントール、カンフルなどの清涼剤;抗ヒスタミン剤;トコフェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGA、ユビキノンなどの酸化防止剤等の各種薬剤;サッカロマイセスなどの酵母、糸状菌、バクテリア、牛胎盤、人胎盤、人臍帯、酵母、牛コラーゲン、牛乳由来蛋白、小麦、大豆、牛血液、ブタ血液、鶏冠、カミツレ、キュウリ、コメ、シアバター、シラカバ、茶、トマト、ニンニク、ハマメリス、バラ、ヘチマ、ホップ、モモ、アンズ、レモン、キウイ、ドクダミ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チンピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワラ等の動植物・微生物およびその一部から有機溶媒、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽出または加水分解して得た天然エキス;色素;香料;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムメチル流酸等のモノアルキル第四級アンモニウム塩;
【0034】
ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等のジアルキル第四級アンモニウム塩;ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチル硫酸ラウロイルアミノエチルメチルジエチルアンモニウムメチル硫酸等のアシルアミノアルキル第四級アンモニウム塩;ジパルミチルポリエテノキシエチルアンモニウムクロライド、ジステアリルポリエテノキシメチルアンモニウムクロライド等のアルキルエテノキシ第四級アンモニウム塩;ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等のベンザルコニウム塩;ベンジルジメチル{2−[2−(p-1,1,3,3、-テトラメチルブチルフェノオキシ)エトオキシ]エチル}アンモニウムクロライド等のベンゼトニウム塩;セチルピリジニウムクロライド等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;N−ココイルアルギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩、N−ラウロイルリジンエチルエチルエステル塩酸塩等のアシル塩基性アミノ酸アルキルエステル塩等のカチオン界面活性剤;ラノリン、コレステロール、サポニン等の天然界面活性剤;アルギン酸ナトリウム、澱粉誘導体、トラガントゴム等の高分子界面活性;精製水等を配合することができる。
【0035】
この内粉末成分との併用は、物理的な摩擦効果によって洗浄力を高めると共に、粒子表面に汚れを吸着することで有効である。また、油性成分との併用は油性成分の溶剤効果により油性の汚れを可溶化する効果があるために洗浄力の向上に適している。油性成分の中でも、シリコーン類との併用は使用後にさっぱりした感触を与える為に特に有効である。さらに、保湿剤を併用することは過剰な脱脂による皮膚の荒れを防止することが出来、使用感の向上に寄与する。金属イオン封鎖剤、酸化防止剤との併用は長期間または過酷な使用条件下における製品の変化を防止し、良好な使用感を提供しつづける上で有効である。
【実施例】
【0036】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲及びその実施態様はこれに限定されるものではない。実施例でえられた洗浄剤組成物の諸物性の測定は、以下の試験法と評価法によって行った。
【0037】
<増粘効果の測定>B型粘度計を用い、25℃において、化粧品原料基準一般試験法に準じて粘度を測定し、次の基準で増粘効果を判定した。粘度計はBROOKFIELD社製Model:RVDV−II+を用いて測定した。粘度が3000以上の場合スピンドルNo.29を用い、3000未満の場合はスピンドルNo.18を用いて粘度を測定した。◎:粘度3000mPa・s以上、○:粘度1000mPa・s以上〜3000mPa・s未満、△:100mPa・s以上〜1000mPa・s未満、×:100mPa未満
【0038】
<使用感の測定>試料洗浄組成物を用いて、男女パネラー8人を対象に手洗浄試験を行い、各試験項目(泡のクリーミーさ、すすぎ時のヌメリ感)について7段階評価し、更にその平均点から次の基準により判定した。[7段階評価]7点:非常によい、6点:良い、5点:やや良い、4点:普通、3点:やや悪い、2点:悪い、1点:非常に悪い。[判定]◎:平均点が6点以上、○:平均点が4点以上、6点未満、△:平均点が2点以上、4点未満、×:平均点が2点未満とした。
【0039】
<保存安定性の測定>試料を50℃で1ヶ月保存した後、前記条件で粘度を測定し、保存による粘度の低下率を求めた。保存安定性は次の基準で判定した。○:低下率15%未満、△:低下率15%以上30%未満、×:低下率30%以上
【0040】
[実施例1〜14、比較例1〜8]
表1および表2に記載の配合成分を、表に記載の割合(質量%)で混合し、洗浄剤組成物を調製した。なお、pHはクエン酸や水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンを用いて調整した。得られた洗浄剤組成物の物性を、上記、記載の方法にて測定した。結果を表の評価欄に示す。本発明の組成物は増粘性、保存安定性、泡のクリーミーさやすすぎ時のヌメリ感で優れた結果を示した。
【表1】

【表2】

【0041】
[実施例15、16]
ラウロイルアスパラギン酸96g、ラウロイル−αジアスパラギン酸0.5g、ラウロイル−βジアスパラギン酸0.5g、ラウリン酸3gを混合した物を、30%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、組成物1(pH5.5)を作成した。またヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸95g、ヤシ油脂肪酸アシル−αジグルタミン酸1.0g、ヤシ油脂肪酸アシル−γジグルタミン酸1.0g、ヤシ油脂肪酸3gを混合したものをトリエタノールアミンで中和し、組成物2(pH6.0)を作成した。下記組成によりボディシャンプーを常法により作成し、クエン酸にてpHを5.8に調整したところ、粘度特性および使用感に優れたものが得られた。
【0042】
(質量%)
組成物1 10.0(固形分)
ラウリルベタイン 20.0
ココイルメチルタウリンNa 18.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 2.0
ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル 3.0
ベタイン 1.0
EDTA−2Na 0.2
水 バランス
【0043】
(質量%)
組成物2 10.0(固形分)
ラウリルベタイン 20.0
ココイルメチルタウリンNa 18.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 2.0
ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル 3.0
ベタイン 1.0
EDTA−2Na 0.2
水 バランス
【0044】
[実施例17,18]
下記組成により頭髪用シャンプー(pH6.0)を常法により作製し、クエン酸にてpHを5.8に調整したところ、得られたシャンプーは、粘度特性および使用感に優れたものであった。
【0045】
(質量%)
上記で作製した組成物1 8.0(固形分)
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 2.0
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム 2.0
ラウロイルジエタノールアミド 3.0
POE(120)メチルグルコースジオレート 1.0
グリセリン 5.0
4級窒素含有セルロース 0.5
精製水 バランス
【0046】
(質量%)
上記で作製した組成物2 8.0(固形分)
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 2.0
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム 2.0
ラウロイルジエタノールアミド 3.0
POE(120)メチルグルコースジオレート 1.0
グリセリン 5.0
4級窒素含有セルロース 0.5
精製水 バランス
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の洗浄剤組成物は、適度な粘度を有し、長期間保存しても粘度の低下が少なく、クリーミーな泡立ちを有し、且つ使用感にも優れており、化粧品並びに洗浄用途の分野で好適に利用できる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)及び(B)を含有し、且つpH4〜7に調整されていることを特徴とする洗浄剤組成物。
成分(A):下記一般式(1)又は(2)で表わされる、N−長鎖アシル酸性アミノ酸またはその塩を主成分とするN−長鎖アシル酸性アミノ酸系界面活性剤
【化1】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化2】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
成分(B):分子内に下記一般式(3)の構造を少なくとも1つ以上有する増粘剤
【化3】

(n=1以上であり、上記部分が分子内に複数個存在しても良い。)
【請求項2】
さらに、成分(C)を含有することを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。
成分(C):一般式(4)、(5)、(6)及び(7)からなる群より選択される1種又は2種以上のN−長鎖アシルジペプチドまたはその塩を含有する界面活性剤
【化4】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,M,Mは同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化5】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M,M,M10は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化6】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M11,M12,M13は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【化7】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M14,M15,M16は同一であってもよく、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【請求項3】
一般式(4)および/または(5)におけるRが一般式(1)におけるRと等しい、または一般式(6)および/または(7)におけるRが一般式(2)におけるRと等しいことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
さらに、成分(D)を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
成分(D):一般式(8)で表される高級脂肪酸またはその塩
【化8】

(Rは炭素数7〜23のアルキル基を示す。M17は、水素原子、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などの金属原子、有機または無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【請求項5】
一般式(8)におけるRが一般式(1)または(2)におけるRまたはRと等しいことを特徴とする請求項4に記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
成分(B)に含まれる一般式(3)のエチレンオキサイド付加モル数が40以上であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
さらに、非イオン系界面活性剤または陰イオン系界面活性剤(但し、N−アシルアスパラギン酸系界面活性剤および高級脂肪酸またはその塩を除く)または両性界面活性剤およびカチオン系界面活性剤から選ばれる1種または2種以上の界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
【請求項8】
非イオン系界面活性剤の含有量が0.5〜20%であることを特徴とする請求項7に記載の洗浄剤組成物。
【請求項9】
N−長鎖アシル酸性アミノ酸のアミノ酸部分がアスパラギン酸であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の洗浄剤組成物。


【公開番号】特開2006−348101(P2006−348101A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−173538(P2005−173538)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【出願人】(303046314)旭化成ケミカルズ株式会社 (2,513)
【Fターム(参考)】