説明

壁面緑化装置

【課題】取り付けが簡単、現場において取付け位置の調整が可能、かつ、潅水や冷却のための配水ホースや電気配線が目立たないワイヤタイプの壁面緑化装置の提供。
【解決手段】壁面にレール部材2をL形ブラケット7で固定する。レール部材2は中空の押出し形材などであり、壁面へ水平にかつ上下方向で複数段に配置する。レール部材2の上面部と下面部に形成した長手方向のスリット14,15にスライド板34(スライド部材52)を装着する。スライド板34はスリット14,15に沿って移動でき、任意の位置で固定可能としてある。レール部材2に取り付けたスライド板34を用いてワイヤ3やルーバー5をレール部材2に取り付ける。潅水のための配水ホース9や照明器具45などのための電気配線16はレール部材2の中空部に納める。スライド板34は、レール部材2のどの位置からも着脱が可能な構造とすることがある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
建物の壁面につたなどの植物を育成して壁面の緑化を図る壁面緑化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
都市の温暖化現象の抑止や炭酸ガス濃度の上昇抑止など、都市の生活環境改善の一環として壁面緑化が普及してきた。壁面緑化の装置として植生ブロックを積み重ねたり、網を張設するものがあるが、植生ブロックを利用するタイプは緑化面積が広い場合に大量の植生ブロックを必要とし、メインテナンスも各ブロック単位となるのでコスト高となる。また、壁面を埋めるような緑化では、その大量の植生ブロックの重量を支持する構造が必要で、この面でもコストがかさむ。
【0003】
網を張設するタイプでは網が風でバタついたり、植生が行きわたらない箇所で網が露出したりし、見苦しいなどの難点がある。この点、特許文献1のようにワイヤを張設してこれにつたなどのつる性植物を這わせて植生する構造のもの(ワイヤタイプの壁面緑化装置)は、安価であって、風にあおられることもなく、また、植生がいきわたるまでの期間、ワイヤが露出していても目立つことが少ない利点がある。さらに、ワイヤタイプの壁面緑化装置は、植生を延ばしたいと思う方向へ施工することが容易であるうえ、不要となった場合の撤去作業も迅速に行えるので、ワイヤタイプの壁面緑化装置は壁面緑化の手段として優れたものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−000036号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ワイヤタイプの壁面緑化装置は、植物を伝わらせるためのワイヤを通常、壁面に沿った上下方向として平行に多数本を配置し、これらそれぞれの上端と下端を固定する。ワイヤの上端と下端は、例えば、壁面に取り付けた横方向に長いアングル材にあらかじめ形成した孔にワイヤ先端のフックを係合させたり、ねじ止めしたりすることで固定される。
【0006】
ワイヤに絡む植物は壁面からの輻射熱や吹きつける風、あるいはワイヤが高温になるなど、地面に這っている場合に比べ植物として厳しい環境にあるといえる。特に葉面からの蒸散が大きくなる環境や根から生長点(先端)までの距離(高さ)が大きくなってしまう環境では、必要な水分が植物の全体に充分にいきわたらないことがあり、ワイヤに絡む植生の中間部がしおれたり、生長が鈍くなったりすることがある。
【0007】
この状態を改善するには、壁面の緑化部分全体に水を噴霧するなど潅水を頻繁に行えばよいが、建物の壁面などでは通行人を濡らしてしまうなどの不都合があるので、実行が難しい。
また、従来のワイヤタイプ壁面緑化装置ではワイヤの端部を壁面に直接に固定したアンカーボルトや、このようなボルトで壁面に固定された断面L形のいわゆるL形アングル材に工場であらかじめ加工した孔を利用して取り付けているので、現場では、例えば、隣接するワイヤ間の間隔を状況に応じて調整することができない。
さらに、ワイヤタイプの壁面緑化装置ではワイヤ上端の取り付け作業は高所で行われるので、前記した取付け位置の調整も含めて、簡単な作業で取り付けられることが求められる。
さらに、最近の壁面緑化では単に緑化だけではなく、壁面としてのデザイン性も要求されるので、壁面緑化装置は外観も考慮する必要がある。
【0008】
そこで、この発明は、植生に対して潅水を簡単且つ有効に行える一方、施工が容易であり、かつ、外観の良好なワイヤタイプの壁面緑化装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ワイヤタイプの壁面緑化装置において、縦に張設されるワイヤの上端から下方へ水を流下させ、潅水する構造とする。
ワイヤは通常の線状のワイヤでもよいが、芯線に副線をらせん状に巻きつけたスパイラルワイヤが好ましい。スパイラルワイヤは植物の絡みを強固に、また、潅水のために流下する水と植物との接触機会を多くする。ワイヤ(スパイラルワイヤを含む)には耐候性のある合成樹脂を被覆して、ワイヤが高温になって植物を弱らせる、いわゆる,熱焼けを防止することがある。
【0010】
壁面に対するワイヤなどの取り付けには、中空形材のレール部材を用いる。形材の中空部を潅水のための配水ホースや電気配線の収納部とする。また、レール部材は長手方向にスリットを備えたものとし、スリットに沿って移動と位置固定が可能なスライド部材を用いて、壁面に対するレール部材の取り付けやワイヤの取り付け,あるいはルーバー材などの外観装飾材を取り付ける共通の部材とする。
【発明の効果】
【0011】
ワイヤの上部から流下する潅水のための水は、ワイヤを伝って下方に移動してワイヤに絡む植物と直接に接触し吸収される。つる性植物には葉柄の根元から発根するものがあり、この場合、水はこの根からも吸収される。すなわち、水がワイヤを伝って流下することで植物と水との接触機会が多くなる。また、気化熱で壁面に近接する空間及びワイヤそのものが冷却され、植生が熱気によって弱ってしまうのを防止することができる。
壁面に対するワイヤの取り付けと外観装飾材(ルーバー材)の取り付けに中空形材のレール部材を共用するので、壁面緑化装置の構造が簡素になるとともに施工手間を削減できる。
レール部材である中空形材の長手方向にスリットを形成し、このスリットにスライド部材を取り付けて、レール部材の長手方向に移動と位置固定が可能なように構成することによって、現場にてワイヤの取り付け位置を調整可能とすることができる。これによれば、壁面緑化装置の施工が容易になる。
【0012】
この場合、レール部材にスライド部材を仮止め状態にしてから、レール部材をレール用L形ブラケットに取り付けたり、レール部材に仮止めしたスライド部材にワイヤをフック掛けしたり、あるいはルーバーに取り付けたL形ブラケットをレール部材に引掛けてからスライド部材を固定したりできるので、作業しやすく、また、高所作業の危険が少なくなる。
スライド部材を、壁面とレール部材との固定、レール部材に対するワイヤの取付け及びレールに対するルーバー材の取付けに共通に利用する構造とできるので、必要な部品の種類を抑制することができる。
【0013】
レール部材の中空部に潅水のための配水ホースや電気配線を配置できるので、緑化された壁面に配水ホースや電線がだらしなくぶら下がることがなく、緑化された壁面の外観を向上させることができる。また、配水ホースや電線が外力から保護され、接続部が外れたり、切れてしまったりすることがない。
ルーバー材を簡単に取り付けることができ、緑化された壁面のデザイン調整を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】壁面緑化装置の一部を示した正面図。
【図2】ルーバーを取り除いて示す正面図。
【図3】図2のA部分を解体して示す斜視図。
【図4】図2のB−Bに沿った横断面図。
【図5】L形ブラケットの斜視図。
【図6】(イ)は上部のばねフックの正面図、(ロ)は一部を断面で示した前記ばねフック部の正面図。
【図7】(イ)は下部のばねフックの正面図、(ロ)は一部を断面で示した前記ばねフックの正面図。
【図8】係合ナットをレール部材へ取り付けた状態で示した側面図であり、透視的に示している。(イ)は固定状態、(ロ)は移動が可能な状態。
【図9】照明器具の取り付け状態を示した側面図。
【図10】ルーバー材の取り付け状態を説明するための側面図(一部透視的にしめしている)。
【図11】ルーバー材の取り付け状態を示す斜視図。
【図12】図2のD,E,F部分を拡大して示す斜視図。
【図13】図2のB−B線に沿った断面に相当する部分を示した実施例2。
【図14】図2のC−C線に沿った断面に相当する部分を示した実施例2。
【図15】(イ)はスライド部材23aの斜視図、(ロ)はスライド部材23bの斜視図。
【図16】スライド部材23a,23bの取り付け状態を説明するための一部を断面で示した側面図。(イ)は固定前、(ロ)は固定時。
【図17】実施例2における各部材の連結状態を一部断面で示した正面図。
【図18】図2のB−B線に沿った断面に相当する部分を示した実施例3。
【図19】図4の構造を天吊りタイプとした実施例4。
【図20】独立型壁面緑化装置(平面タイプ)、イは斜視図、ロは正面図。
【図21】独立型壁面緑化装置(サークルタイプ)の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、この発明の第1の実施例である壁面緑化装置1を示している。
この壁面緑化装置1は、概略として、横方向に配置されて壁面へ3段(複数段)に固定されたレール部材2と、レール部材2を利用して取り付けられたワイヤ3、潅水装置4およびルーバー5(外観装飾材)を有している。符号6はポンプであって、コントロールボックスに設定した時間間隔と流量とで潅水装置4へ揚水するためのものである。
この壁面緑化装置1は外観的にはルーバー5の間にワイヤ3が張設された外観である。
図2は説明のために、図1のルーバー5を省略して示したものである。
レール部材2は、それぞれがL形ブラケット7で壁面に取り付けられている(区別の必要あるときは、レール部材2a,2b,2cとする)。
【0016】
ワイヤ3は、下部のプランター8に植えつけたつる性の植物を絡ませて育成するためのものであり、上段と中段のレール部材2a,2b間(ワイヤ3a)と中段と下段のレール部材2b,2c間(ワイヤ3b)でそれぞれ多数本が平行に張設されている。
潅水装置4は、ポンプ6から圧送される水を配水ホース9で各ワイヤ3a,3bの上端部まで送り、そこからワイヤ3a,3bに流下(この実施例では滴下)させる構造のものである。なお、潅水のための水は、準備したタンクに貯めた雨水や水道管への直結で得る。
【0017】
ルーバー5(図1)はルーバー材10を縦方向に複数本ずつをグループにして前記複数段としたレール部材2間にL形ブラケット7(図1では見えていない)を用いて取り付けてある。L形ブラケット7はレール部材2を壁面へ固定する場合に用いるものと同じものを兼用する。なお、符号11は縦方向の中空形材であって、内部にポンプ6からのメインの配水ホース9aを収容している。メインの配水ホース9aからはサブの配水ホース9b、9cが枝分かれし上段、中段および下段のレール部材2a,2b、2cの方向へ枝分かれしている。配水ホースについて区別する必要のないときは配水ホース9と表記する。
【0018】
各部材の構成を具体的に説明する。
レール部材2は、図3に示すように、この実施例1においてアルミ合金の押出し成形による中空形材であって、周囲壁12と内部を横断した中壁13を備え、周囲壁12の上面部と下面部とに長手方向に連続したスリット14、15が形成されている。この実施例において中空形材は周囲壁12の断面が矩形であり、平らな上面の中央部に上面部スリット14が、また、平らな下面の中央部に下面部スリット15がレールの長手方向に沿って形成されている。なお、レール部材2は周囲壁12が丸い断面円形のものであっても良い。レール部材2の中空部には配水ホース9と電気配線16が収納されている。
【0019】
レール部材2は図4のように、L形ブラケット7で壁面に固定される。L形ブラケット7(図5)は、垂直部17と水平部18を有するL字形で垂直部17にアンカーボルト19(M10)(図4)が挿通できるボルト挿通孔20が形成されるとともに水平部18の先端に前端を開放した前後方向の長孔21が形成されている。長孔21の幅は取付け用ボルト22(M8)(図4)が前後に移動できる大きさである。垂直部17のボルト挿通孔20は側方に開口されている。
【0020】
レール部材2の取り付けはL形ブラケット7を用いる。上段、中段、下段のレール部材2の位置に対応させて、それぞれに複数のL形ブラケット7を壁面の墨出しした位置へアンカーボルト19で確実に固定し、ついで、レール部材2をボルト22で取り付ける。ボルト22はナット兼用のスライド板23と対になっていて、ボルト22にスライド板23をあらかじめ螺合させたものをレール部材2の端から上面部スリット14を利用してはめ込んでおき、L形ブラケット7の位置で長孔21に係合させた後、ボルト22をしっかりと締め付ける。スライド板23はレール部材2の内部を長手方向に移動できるが回転はできない寸法と長さに形成されている。
【0021】
ワイヤ3(区別する必要のあるときは、ワイヤ3a,3b)は上部にばねフック24および下部にばねフック25を備えている(図4)。ワイヤ3は、ステンレスの芯線26に副線27を螺旋状に巻きつけて固定したスパイラルワイヤである(図4)。上部のばねフック24は図6イ、同ロに示すように、コイルばねの上端部をフック28に形成したものであり、下方を円錐上にすぼめたてテーパー状の形態としてある。これに対してワイヤ3は上端に固定した係合体29をコイルばねの前記円錐部分に係合させて取付けられる。係合体29は円柱を側面から押し潰した形であり、ばねフック24のテーパー状部分へ係合させたとき、扁平であるために係合体29の両側に水の通る間隙が生じる。
【0022】
ワイヤ3の下部(図7イ、ロ)にはこの実施例1においてチャック30が取り付けられ、チャック30の下部にねじ部材31を介してばねフック25が取り付けられている。ばねフック25はコイルばねの下端部がフック32に形成されている。チャック30は内部にばねにより押圧された楔を備える摩擦式のものであり、ワイヤ3下端の芯線26をチャック30の上方から差し込むだけでワイヤ3の下部をチャック30に固定することができる。チャック30からワイヤ3を抜き取るにはチャック30のリリースボタン33を押し下げる。
【0023】
ワイヤ3の上部はばねフック24のフック28をスライド板34(図3)に係合させて取り付ける。スライド板34は、この実施例1において、レール部材2の中空部にその端部からはめ込まれ、下面部スリット15の両側に渡って配置される。スライド板34は、レール部材2の長手方向に移動可能であるが回転はできない寸法とされている。
スライド板34には、後述の給水ホース35が取り付けられ、また、係合孔36を備えている。給水ホース35は短寸でスライド板34を上下方向に貫通し、レール部材2の中空部に配置された配水ホース9とドリッパー37(均圧滴下具)を介して接続されている。
【0024】
レール部材2の中空部において、スライド板34に給水ホース35とワイヤ3の上部が取り付けられ、給水ホース35が配水ホース9へドリッパー37を介してで接続されている。これらの部材をレール部材2の中空部へ取り付ける際にはあらかじめスライド板34に給水ホース35を取り付け、ばねフック24のフック28をスライド板34に係合させ、かつ、給水ホース35と配水ホース9をドリッパー37によって接続した一連の連続状態でレール部材2の端部から順次送りこむようにして配置する。このとき、スライド板34から下方へ突出する給水ホース35とフック28は下面部スリット15を移動させて所定の位置に定める。
【0025】
ワイヤ3の下部は、係合孔38を備えた小さなアイボルト39aとナット39b(アイボルト・ナット40)(図4、図8)に下部のばねフック25を係合して取り付ける。
アイボルト・ナット40は、図8のように、雄ねじ部を備えたスライド板41と対になっている。アイボルト・ナット40とスライド板41とで上面部スリット14の両側に位置する周囲壁12を挟んだ状態で配置する。そして、アイボルト39aの雄ねじ部をスライド板41の雌ねじ部に螺合してナット39b強く締め付けることで、アイボルト・ナット40をレール部材2へ固定できる。
【0026】
スライド板41は、その幅を上面部スリット14を通過でき、長さをスリット14の幅よりも十分に長くしてある。すなわち、スライド板41は、その長手方向をスリット14の長手方向に沿わせた配置にすると、スリット14を内外に通過できる。そして、通過させてから90度回転させることによって、スライド板41はレール部材2の内部で下面部スリット15の両側にまたがった係合状態となる。したがって、スライド板41はレール部材2に対して下面部スリット15のどこからでもレール部材2の中空部へ差し込み、回転させることによって取り付け、また、逆の手順で取り外しができる。さらに、アイボルト・ナット40を締め付けることによって位置を固定できるとともに、アイボルト・ナット40を緩めた状態でレール部材2に沿って任意の位置に移動させることができる。
【0027】
この実施例1においてアイボルト・ナット40とスライド板41とは、これらの間にスプリング43とワッシャー44を嵌めて組み合わされる(図8ロ)。ナット40は凹部42を有してこの中にスプリング43がはめ込まれる。ナット39bをねじ込むとスプリング43は圧縮されてナット39bの凹部42に収納される(図8イ)。この構造では、アイボルト・ナット40を緩めた状態でも、ワッシャー44はスライド板41との間でスプリング43の弾力で上面部の周囲壁12を軽く把持するので、仮止めする際にその位置がみだりに移動してしまうことがない。
【0028】
潅水装置4は、ポンプ6とメインの配水ホース9a、サブの配水ホース9b、9c、ドリッパー37及び給水ホース35aで構成されている。メインの配水ホース9aは、前記のように、縦方向の中空形材11の内部を通過し、その途中、下方から第1段のレール部材2cと第2段のレール部材2bとに枝別れしながら、上段のレール部材2aに到達する。また、各レール部材2において各ワイヤ3の上端部が取り付けられる箇所では、ドリッパー37を介して給水ホース35が枝分かれし、その先端が、それぞれワイヤ3の上部に取り付けたテーパー状のばねフック24の内部に配置されている。
【0029】
したがって、ポンプ6からの水はメインの配水ホース9a、サブの配水ホース9b、9c、ドリッパー37及び給水ホース35aを通じて各ワイヤ3の上部に供給される。供給状態は、この実施例1では、圧力を調整するドリッパー37によって均等に配分され、各ワイヤの上端に対して滴下状態となる。滴下状態はドリッパー37の調整とポンプ6が備えたコントローラーによる潅水装置4への流量調整(時間、圧力)によるのであり、滴下の間隔(連続した流下状態を含む)は植生の状態に応じて設定される。
なお、電気配線16は、壁面をライトアップする照明や潅水のために必要な各種センサー(温度、湿度など)のために使用するものであり、照明器具45などはL形ブラケット7を用いてレール部材2に取り付けられる(図9)。
【0030】
ワイヤ3aは上下のレール部材2a,2b間において、上部のばねフック24を上のレール部材2aに取り付けたスライド板34に係合させ、下部のばねフック25を下のレール部材2bに取り付けたアイボルト・ナット40に係合させて張設する。ワイヤ3aは上下のレール部材2a,2bの間に上下方向で平行に複数本を張設する。レール部材2bと2cの間においても同様であり、ワイヤ3bも上下に隣接するレール部材2b,2c間で多数が平行に張設される。この場合、中間に位置するレール部材2bでは上面部スリット14にアイボルト・ナット40が取り付けられ、下面部スリット15にスライド板34が取り付けられるので、中間のレール部材2bは中継のための部材となる。
【0031】
中間のレール部材2bで中継される上下のワイヤ3a,3bが直線状に整合しないときや、ワイヤ3間の間隔や平行度を修正したいときは、調整が必要な箇所におけるスライド板34の位置やアイボルト・ナット40の位置を調整する。このとき、アイボルト・ナット40の場合はスライド板41に対する締め付けを緩めて少し押し込むようにすると下方のスライド板41が周囲壁12の内面から外れ、レール部材2の長手方向へ移動が可能になるので調整を簡単に行える。しかも、移動した目的の位置で手を離せばそのままでもスプリング43の弾力でスライド板41とワッシャー44が周囲壁12を把持するので、目的の位置へ簡単に仮止めすることができる。これにより、現場におけるワイヤ3の張設作業が簡単になる。
また、ワイヤ部材3の取付けは、上部、下部ともにフック28や32を用いた係合によるので、簡単で確実に取り付けられる。このため、高所作業で細かな手順が必要とされず、短期間にかつ安全に施工できる。
【0032】
ルーバー5(図1)は、この実施例においてルーバー材10を2枚ずつ組としたものであり、各ルーバー材10は上下の部分ルーバー材46a,46bを中間のレール部材2の箇所で上下方向に接続してある(図10)。そして、L形ブラケット7(図5)でレール部材2に取り付けられる。L形ブラケット7はレール部材2を壁面へ取り付けるときと同じものが向きを変えて兼用される(図11)。すなわち、前記L形ブラケット7の水平部18を垂直にしてルーバー材10の背面に通常のボルト・ナット51aで固定される。L形ブラケット7を取り付けたルーバー材10は前記L形ブラケット7の垂直部17(水平になっている)をレール部材2の上面部に引っ掛け、取り付け用ボルト22とスライド板23とで確実に固定する。
【0033】
このとき、前記L形ブラケット7の垂直部17におけるボルト挿通孔20は側方に開口されているので、ルーバー材10に取り付けたL形ブラケット7をレール部材2の上面部に摺動させて、つまり、ルーバー材10の重量をレール部材2に負担させながら移動させて取り付けボルト22とL形ブラケット7とを組み合わせることができる。このため、高所作業であっても、長く重量も比較的大きなルーバー材10を軽快にまた安全に取り付けることができる。
【0034】
ルーバー材10は合成樹脂製の本体中央にアルミ合金の押出し成形品からなる芯材47を長手方向に嵌め込んだものであり、前記の接続箇所では下方となる部分ルーバー材46bの上端面から芯材47が40mm程度突出して凸部48を構成しているとともに、上方となる部分ルーバー材46aの下端面から芯材47が40mm程度引き込まれて凹部49を構成している。
ルーバー5は、まず下方の部分ルーバー材46bをレール部材2に取り付けてから、上方の部分ルーバー材46aを凹凸嵌合で上下方向に連続させて取り付ける。
【0035】
このように、長いルーバー材10を引き回すのではなく、短い部分ルーバー材46a,46bを用いているので、施工しやすい。
さらに、ルーバー材10はL形ブラケット7を介してワイヤ3と共にレール部材2に取り付けられるので、ルーバー材10を壁面に取り付けるための固定部材とワイヤ3のための固定部材とを別個に設ける必要がなく、壁面の緑化と共に外観を整える施工を安価に達成することができる。
【0036】
上下方向で部分ルーバー材46a,46bが直線に整合しないときは、L形ブラケット7をレール部材2へ仮固定している取付け用ボルト22を緩めて左右に移動させることで調整する。
なお、ルーバー材10は木製のこともあるし、パンチメタルのような金属性やアルミ合金の押出し成形品のこともある。形や外観も種々のものを採用できる。ルーバー5は外観装飾材の一つである。
【0037】
図12は、図2におけるD,E,F部分を拡大したものであり、上段のレール部材2a、中段のレール部材2b及び下段のレール部材2cのそれぞれと縦方向の中空形材11との接続構造D,E,Fを示している。これらの部材が接続される箇所ではコーナー金物50とボルト・ナット51bを用いて2つの部材が結合されている。接続構造D,Eではレール部材2の内部空間が縦方向の中空形材11の内部空間につながり、レール部材2a、2bに入り込んだ余剰潅水や雨水は、中空形材11を縦方向の排水樋として下方に誘導される。これにより、上方のレール部材2a、2bから水が下方の通行人などに飛び散ることがない。
【0038】
また、接続構造Fでは、縦方向の形材11の内部空間が下端でレール部材2cの内部空間につながり、レール部材2cが横方向の排水樋として機能する。このため、レール部材を通じて集まってきた余剰の潅水や雨水がレール部材2cの端部1箇所から排出され、余剰の水が流れ出して作る水の流れ跡が建物の周辺に不規則にいくつも生じるのを防止することができる。
【0039】
以上のように、壁面緑化装置1は、壁面にワイヤ3を縦方向に張設し、これに植物を伝わらせて成長させる構造であり、張設したワイヤ3の上部から下部へ植物に対する潅水目的の水を流下させることを特徴としている。ワイヤ3の上方から滴下される水はワイヤ3を伝って重力で下方に移動する。ワイヤ3を伝う水は螺旋状に巻きつけた副線27を伝い、時間をかけて流下していくので、植生によって利用される機会が多い。すなわち、ワイヤ3に絡んでいる植生に水を供給し、また、夏場などでは植生を冷却する。さらに、水は葉面やワイヤ3に絡む支根からも吸収される。もちろん、プランター8にも潅水される。ワイヤ3は芯線26に副線27を巻きつけたものなので、植生が絡みやすく、また、風などで植生の絡み付きが解けてしまうことも少ない。
【0040】
余剰の潅水や雨水は横方向に配置されているレール部材2の上面部スリット14を通じてレール部材2の内部に入り、レール部材2の端部に誘導されて、縦方向の形材によって地面まで誘導されるので、壁面の不規則な箇所からみだりに流れ出ることがない。
なお、ワイヤ3の上部に滴下された水滴はスパイラルワイヤを伝うので、流下する間に回転が付いて振り回され、跳び散ることがあるが、この問題は、スパイラルのピッチを大きくするとか流下の量を調節するなどして解決することができる。ただし、跳び散ることが不都合ではなく、場合によってはこのシャワー状の散水状態を利用して広く葉面を濡らし、植生に対する冷却効果を図ることもできる。散水状態とはいえ、水滴はほとんどが植生の葉面で受け止められ、そのまま下方へ落下することは少ない。
【0041】
中空形材からなるレール部材2をワイヤ3の取り付けに利用するので、取り付けが簡単であり、また、現場で取り付け位置の調整が可能となる。
ルーバー5のような外観装飾材を併設することにより、壁面を緑化と壁面装飾を組み合わせたデザインとすることができる。
中空のレール部材2は外観装飾材の取り付けにも利用できるので、壁面緑化装置1の構成を簡素にすることができる。また、潅水のための配水ホース9や電気配線16のほとんどをレール部材2に収納できるので、外部に垂れ下がるなどの見苦しさがない。
【0042】
図13は実施例2を示し、実施例1とは、L形ブラケット7とレール部材2との固定にスライド部材52aが用いられ、また、レール部材2に対してワイヤ3を取り付けるために、スライド部材52b、52cが用いられている点が異なる。他の構成は実施例1の場合と同じなので、同じ構成箇所には同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
スライド部材52aは、図14、図15(イ)のように、取り付け用ボルト22とナットを兼ねたスライド板41との対を備え、これらの間にスプリング43とワッシャー44が配置される。そして、スライド板41は、その幅をレール部材2の上面部スリット14を通過できる寸法とし、幅に対する長さをスリット14の幅よりも十分に長くしてある。
【0043】
これにより、スライド板41の長手方向をスリット14に沿った配置にするとスライド板41はスリット14を通過して中空形材であるレール部材2の中空部へ移動でき、通過させてから90度回転させることによりレール部材2と係合させることができる(図16イ、ロ)。つまり、スライド部材52aをレール部材2に対してスリット14を利用してどこからでも取り付け、取り外しができる。また、スプリング43とワッシャー44を備えるので、取付け用ボルト22を緩めて仮止めの状態にすることができる。仮止めの状態では取付け用ボルト22を押し込むようにしてスライド板41を周囲壁12から離しながら、スリット14に沿いスライド部材52aの全体を移動させることができる。
このため、壁面に取り付けて定位置にあるL形ブラケット7に対してあらかじめレール部材2に仮止めしたスライド部材52aを移動してはめ込み、ついで、固定することができるため、取り付け作業の能率を上げることができる。
【0044】
スライド部材52b(図15ロ)は、アイボルト(またはアイボルト状のボルト)53と外周にローレットを刻んだ操作ナット54、スプリング43、ワッシャー44及びアイボルト53の雄ねじ部55の先端に固定されたスライド板41とからなる。スライド板41の縦横寸法はレール部材2のスリット15に差し込むことができるとともに、回転させるとスリット15両側の周囲壁12(レール部材2の)に係合させることができるものである。また、操作ナット54を回動操作することによって、スライド部材52bをレール部材2の長手方向に沿って移動させたり、任意の位置で固定したりすることができる。ワイヤ3は、その上部に取り付けたばねフック24のフック28をアイボルト53に引っ掛けて取り付ける
【0045】
ワイヤ3の下部は、レール部材2の上面部にスリット14を利用して取り付けたスライド部材52cに係合される。スライド部材52cは、実施例1のアイボルト・ナット40をアイボルト(あるいはアイボルト状のボルト)の形態としたものである。したがって、他のスライド部材52a,52bと同様に、レール部材2の長手方向に沿って移動させ位置調整することができる。
【0046】
図17は、実施例2の場合の各部の連結状態の例である。実施例1の場合(図3)と給水ホース35の配置が異なる。スライド部材52bのスライド板41は幅が狭いので、給水ホース35をあらかじめ取り付けておくことが困難であり、ワイヤ3を係合させるためのスライド板41とは別個に、ドリッパー37から直接にスリット15を通過して上部のばねフック24に到達させてある。
【0047】
図18は実施例3を示し、実施例1の場合とワイヤ3の上部を取り付ける構造が異なる。上部と下部の双方でアイボルト・ナット40を用いた構造となっている。上方のレール部材2ではアイボルト・ナット40が下面部スリット15に取り付けられている。他の構成は実施例1の場合と同じなので、同じ構成箇所には同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
以上の実施例2,3では、レール部材2に対する取り付けがいずれの場合もスライド部材52(52a,52b,52c)によっているので、レール部材2の位置やワイヤ3の取り付け間隔あるいは傾きの調整を現場において簡単に行うことができる。
【0048】
図19は実施例4を示し、実施例1(図4)を天吊り構造としたものである。実施例1とはレール部材2を天面(軒天、建物張り出し部の下面)に固定するためのブラケットの構造が異なる。実施例4では天吊り用に、実施例1のL形ブラケット7をもう一回内側へ屈曲させたコ字形のブラケット56を用いている。他の構成は実施例1の場合と同じである。
天吊りタイプの構造は、建物の張り出し部の下方に壁面緑化装置1を配置する場合に必要となる。
なお、この実施例4では、ワイヤ3の下部を取り付けるレール部材2もコ字形のブラケット56を用いて直接に建物の床面に固定されている。
【0049】
図20,21は実施例5,6を示している。前述の実施例1〜4は、いずれも、建物の壁を利用して構築する壁面緑化装置1であったが、実施例5,6は門型やアーチ形をした頑丈なフレーム57を構築し、このフレーム57にワイヤ3を張設した独立型の壁面緑化装置1である。フレーム57に対するワイヤ3の取り付けには先の実施例と同様にレール部材2をL形ブラケット7やコ字形ブラケット56を用いて取り付け、このレール部材2にワイヤ3の上下端を取り付ける。レール部材2に対するワイヤ3の取りつけ構造など、他の構成は実施例1の場合と同様である。
【0050】
独立型の壁面緑化装置1は、建物の壁面がレール部材2の固定に不向きで壁面緑化装置1の構築を別途に設計する必要のある場合や図20(イ)のように、本来目隠しとなる壁面そのものを壁面緑化装置で兼用するような場合に利用される。
実施例5(図20ロ)のような平面タイプの独立型壁面緑化装置1の場合は、例えば、車誘導路から歩行者を安全に隔離する安全壁(図20イ)として利用されている。
【0051】
実施例6(図21)の独立型壁面緑化装置1は、公園などにおける水飲み場を想定したもので、サークル状に構成した頑丈なフレーム57にワイヤ3を張設した壁面で、周りを取り囲み、ワイヤ3に植生を育成するもので、一時的な憩いの雰囲気をかもし出すようにしてある。フレーム57に対するレール部材2の固定やレール部材2に対するワイヤ3の取りつけ、及び潅水装置4など、他の構成は実施例1の場合と同じである。
【0052】
以上、実施例について説明した。
潅水装置4は、配水ホース9から直接ワイヤ3の上部に水を滴下する構造のものでもよい。
ブラケット7の構造やレール部材2を壁面へ固定する構造は実施例のものに限定されない。
レール部材2は上面部と下面部に長手方向のスリット14,15を必要とするが、その断面構造と大きさは限定されない。断面の大きさや肉厚などは壁面緑化装置1の規模に応じて設計される。縦方向の形材11は、ワイヤ3の張力に耐える必要がないので、レール部材より断面の小さな、耐荷重は低いがコストを削減できるものを使用することがある。
レール部材2の端部が形材の切り落としのために鋭いエッジを有する場合は、接触による傷害を避けるため、端部に合成樹脂製のエンドキャップを装着する。熱収縮性の幅広い樹脂リングを端部の外周に嵌め端縁から張り出している部分をバーナーなどで収縮させてレール部材2の端縁にまきつかせるなどの方法でも良い。
【符号の説明】
【0053】
1 壁面緑化装置
2 レール部材
3 ワイヤ
4 潅水装置
5 ルーバー
6 ポンプ
7 L形ブラケット
8 プランター
9a メインの配水ホース
9b,9c サブの配水ホース
10 ルーバー材
【0054】
11 縦方向の中空形材
12 周囲壁
13 中壁
14 上面部スリット
15 下面部スリット
16 電気配線
17 垂直部
18 水平部
19 ボルト
20 ボルト挿通孔
【0055】
21 長孔
22 取付け用ボルト
23 スライド板
24 上方のばねフック
25 下方のばねフック
26 芯線
27 副線
28 フック
29 係合体
30 チャック
【0056】
31 ねじ部材
32 フック
33 リリースボタン
34 スライド板
35 給水ホース
36 係合孔
37 ドリッパー
38 係合孔
39a アイボルト
39b ナット
40 アイボルト・ナット
【0057】
41 スライド板
42 凹部
43 スプリング
44 ワッシャー
45 照明器具
46a,46b 部分ルーバー材
47 芯材
48 凸部
49 凹部
50 コーナー金物
51a,51b ボルト・ナット
52a,52b,52c スライド部材
53 アイボルト
54 操作ナット
55 雄ねじ部
56 ブラケット
57 フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面にワイヤを縦方向に張設し、これに植物を伝わらせて成長させる構造であって、張設したワイヤの上部から下部へ植物に対する潅水目的の水を流下させることを特徴とした壁面緑化装置。
【請求項2】
ワイヤは芯線に副線をらせん状に巻きつけたスパイラルワイヤであって、芯線及び副線共に耐候性の合成樹脂で被覆してあることを特徴とした請求項1に記載の壁面緑化装置。
【請求項3】
壁面に中空形材のレール部材を横方向に固定し、レール部材にワイヤの端部を取り付けて張設してあることを特徴とした請求項1に記載の壁面緑化装置。
【請求項4】
レール部材は壁面に固定したL形ブラケットにスライド板とボルトを用いて取り付けられており、スライド板はレール部材の中空部に配置され、レール部材に形成した長手方向のスリットに沿って移動が可能で任意の位置に配置できることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項5】
レール部材とワイヤはワイヤの端部をレール部材に取り付けたスライド板を用いて取り付けられており、スライド板はレール部材の中空部に配置され、レール部材に形成した長手方向のスリットに沿って移動が可能で任意の位置に配置できることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項6】
スライド板はこれと対向するナット部材又はボルト部材とでスライド部材を構成し、スライド板は、レール部材に形成したスリットの幅より小さな幅とこのスリットの幅よりも大きな長さを備え、スライド部材はスライド板とナット部材又はボルト部材とでレール部材の上面部あるいは下面部の周囲壁を協働して挟み付ける構造であり、スライド部材はスリットを介してレール部材へ着脱可能であるとともに、スリットに沿って移動と位置固定が可能とされていることを特徴とした請求項4または5に記載の壁面緑化装置。
【請求項7】
レール部材の中空部に潅水のための配水ホースを収納してあることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項8】
潅水は、配水ホースのワイヤ上端位置に対応した箇所に取り付けた均圧滴下具から行われることを特徴とした請求項7に記載の壁面緑化装置。
【請求項9】
レール部材の中空部に照明やセンサー用などの電気配線を収納してあることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項10】
ルーバー材にL形ブラケットの垂直部を固定し、水平部をレール部材に係合させてスライド板とボルトを用いて取り付けられており、スライド板はレール部材の中空部に配置されると共にレール部材に形成した長手方向のスリットに沿って移動可能であって任意の位置に固定可能とされていることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項11】
横方向に配置したレール部材の端部を縦方向の中空形材で連結し、配水ホースを内部に配置するとともに、レール部材の中空部を縦方向形材の中空部に連通させ、縦方向形材をレール部材を伝う水の縦排水樋としてあることを特徴とした請求項3に記載の壁面緑化装置。
【請求項12】
L形ブラケットは、水平部に取付け用ボルトが挿通できる前後方向の長孔とこれに一側面側から連続する横方向のボルト首通過孔とが形成されていることを特徴とした請求項4または10に記載の壁面緑化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−55180(P2012−55180A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198794(P2010−198794)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(598132886)株式会社アルティマ (11)
【Fターム(参考)】