説明

外観検査装置

【課題】電子部品のリード端子や筐体脚の外観検査を確実に、また、効率的に行うことができる外観検査装置を提供する。
【解決手段】電子部品70のリード端子71に対応する位置にリード端子穴11が形成された基台2を備え、リード端子穴11にリード端子71を挿入して電子部品70の外観検査を行う外観検査装置1において、挿入されたリード端子71の先端が到達すべき位置にリード端子の先端を検出する検出部21を設けている。これによって、電子部品70のリード端子71の外観検査を確実に、また、効率的に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品のリード端子や筐体脚の外観検査を行うための外観検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品の端子の形態には、種々のタイプのものがあるが、その中の1つとして本体からリード端子を導出させたものがある。例えば、DIPタイプのコネクタや半導体デバイスは、リード端子が本体から垂直に設けられている。また、電子部品の中には、筐体本体から筐体脚が設けられているものもある。例えば、DIPタイプのコネクタは、端子の両端に基板等に固定するための筐体脚が設けられている。
【0003】
このように本体から突出しているリード端子や筐体脚は、細長く形成されているので、製造工程において変形したり、曲折したりする場合がある。また、リード端子の形成工程その他の加工工程において、所定寸法長より短く切断されたりする場合がある。
【0004】
リード端子や筐体脚(以下、リード端子等ともいう)が変形したり、曲折したり、または短く切断された電子部品は、基板に適切に実装できず、また、適切に半田付けできないことから、実装不良を増加させるので問題になる。そのため、電子部品の製造工程において外観検査を行うことにより外観不良として除去される。
【0005】
従来では、このようなリード端子や筐体脚の外観不良は、目視で検査することにより除かれていた。外観検査の作業効率を向上させるために電子部品の形状に溝が設けられた帯板状の治具が提案されている。この治具によれば、電子部品を溝に整列させることができるので、同時に複数の電子部品の外観検査を行うことができる(例えば、特許文献1:従来例1)。
【0006】
また、特にリード端子等の外観検査を効率的に行うために、リード端子等の外観検査を行うことができる外観検査装置が用いられる場合がある(従来例2)。
【0007】
図10は、従来例2の外観検査装置において、電子部品を外観検査装置により検査している状態を示した概略斜視図である。従来例2の外観検査装置100は、電子部品170のリード端子171を挿入するためのリード端子穴111が形成された基台102から構成されている。リード端子171の外観検査は、電子部品170のリード端子171をリード端子穴111に挿入し、また、筐体脚176を筐体脚穴116に挿入して電子部品170を押し込むことにより行われる。リード端子171を挿入して円滑に電子部品170を所定の位置にまで押し込むことができたときは外観良品とされる。他方、リード端子171が変形等しているためにリード端子171を挿入し難く円滑に電子部品170を所定の位置にまで押し込むことができないときは外観不良として取り除かれる。
【特許文献1】実開平05−31237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来例1の技術では、外観検査を目視に頼って行っているため必ずしも完全ではなく、度々外観不良が流出してしまうという問題があった。また、従来例2の技術では、外観検査装置を用いているので、リード端子171や筐体脚176の変形があれば確実に不良として除去できるものの、変形の度合いが大きいものやリード端子が短く切断されたものは不良として除去できないという問題があった。
【0009】
図11は、従来例2の外観検査装置において、リード端子が90度折れ曲っている電子部品を外観検査装置により検査している状態を示す概略斜視図である。リード端子171が90度折れ曲っている電子部品170を従来例2の外観検査装置100により検査する場合、90度折れ曲っているリード端子171はリード端子穴111に挿入されず、また、基台102に突き当たる等の障害も発生しないことから、電子部品170は所定の位置にまで容易に押し込まれることになる。そのため、作業者はリード端子171が90度に変形していることにも気づくこともなく、良品として選別してしまうことがあった。
【0010】
図12は、従来例2において、リード端子が短く切断された電子部品を外観検査装置により検査している状態を示す概略斜視図である。リード端子171が短く切断された電子部品170を従来例2の外観検査装置100により検査する場合、短く切断されたリード端子171はリード端子穴111に容易に挿入され、また、基台102に突き当たる等の障害も発生しないことから、電子部品170は所定の位置にまで容易に押し込まれることになる。そのため、作業者はリード端子171が短く切断されていることにも気づくこともなく、良品として選別してしまうことがあった。
【0011】
そのため、従来例2の外観検査装置100によりリード端子171の検査をしたあとで、再度、目視により外観検査を行う必要があった。結果的に、従来例2の外観検査装置100を使用する場合は、外観検査を2回行う必要が生じていた。
【0012】
また、筐体脚176についての外観検査においても同様の問題があった。すなわち、目視による外観検査のみでは度々外観不良が流出してしまうという問題があった。また、筐体脚176の外観検査を行うために従来例2の外観検査装置100を用いた場合であっても、90度程度折れ曲った外観不良や筐体脚176が切断された外観不良は取り除くことができないという問題があった。そのため、再度、目視による外観検査を行う必要があった。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電子部品のリード端子や筐体脚の外観検査を確実に、また、効率的に行うことができる外観検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る外観検査装置は、電子部品のリード端子に対応する位置にリード端子穴が形成された基台を備え、前記リード端子穴に前記リード端子を挿入して前記電子部品の外観検査を行う外観検査装置において、挿入された前記リード端子の先端が到達すべき位置に該先端を検出する検出部を設けたことを特徴とする。
【0015】
この構成により、所定の形状を保持したリード端子は対応するリード端子穴に円滑に挿入され、他方、変形したリード端子は対応するリード端子穴に円滑に挿入されないことから、リード端子が変形していない電子部品のみを所定の位置まで押し込むことができる。これにより、リード端子が変形した電子部品を外観不良として選別することができる。
【0016】
また、電子部品を所定の位置まで押し込むことができたものの中には、リード端子が端子根元で90度に曲折していたり、リード端子長さが短くなっていたりする外観不良が含まれているが、このようなものも、検出部でリード端子の先端が検出されないことから、外観不良として選別することができる。
【0017】
本発明に係る外観検査装置は、電子部品の筐体脚に対応する位置に筐体脚穴が形成された基台を備え、前記筐体脚穴に前記筐体脚を挿入して前記電子部品の外観検査を行う外観検査装置において、挿入された前記筐体脚の先端が到達すべき位置に該先端を検出する検出部を設けたことを特徴とする。
【0018】
この構成により、所定の形状を保持した筐体脚は対応する筐体脚穴に円滑に挿入され、他方、変形した筐体脚は対応する筐体脚穴に円滑に挿入されないことから、筐体脚が変形していない電子部品のみを所定の位置まで押し込むことができる。これにより、筐体脚が変形した電子部品を外観不良として選別することができる。
【0019】
また、電子部品を所定の位置まで押し込むことができたものの中には、筐体脚が端子根元で90度に曲折していたり、筐体脚長さが短くなっていたりする外観不良が含まれているが、このようなものも、検出部で筐体脚の先端が検出されないことから、外観不良として選別することができる。
【0020】
また、本発明に係る外観検査装置では、前記検出部は、可動部が規定の距離範囲内で移動することにより接点がオンするマイクロスイッチにより構成され、前記可動部は、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする。
【0021】
この構成により、可動部を規定の距離範囲内で移動させるリード端子または筐体脚を外観良とし、これ以外のものを外観不良とすることができる。これにより、リード端子または筐体脚の長さにばらつきがあっても、電子部品のリード端子または筐体脚の外観検査を行うことができる。
【0022】
また、本発明に係る外観検査装置では、前記検出部は、板バネ電極の先端が移動することにより接点がオンする板バネ式スイッチにより構成され、前記板バネ電極の先端は、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする。
【0023】
この構成により、簡単な構成により検出部を形成することができる。この結果、外観検査装置の製造費を削減できる。
【0024】
また、本発明に係る外観検査装置では、前記検出部は、板バネ電極の先端が移動することにより接点がオンする板バネ式スイッチ、および、挿入された前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端と前記板バネ電極の先端との間に設けられた絶縁性スペーサから構成され、前記絶縁性スペーサは、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする。
【0025】
この構成により、リード端子と板バネ電極の先端の間に絶縁性スペーサを介在させることから、リード端子に電流が流れることがないので、微小な電流が流れた場合でも破壊する虞がある電子デバイスでも外観検査することができる。また、リード端子が短い電子デバイスでも、外観検査をすることができる。
【0026】
また、本発明に係る外観検査装置では、前記検出部は、検出エリアに進入した被検出物を検出する反射センサにより構成され、前記検出エリアは、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記反射センサにより検出されるように配置されていることを特徴とする。
【0027】
この構成により、非接触によりリード端子または筐体脚の先端の検出が行われるので、リード端子または筐体脚に力が加わることがなく、外観検査によって変形させることがない。
【0028】
また、本発明に係る外観検査装置では、前記リード端子穴または前記筐体脚穴が形成された部分と前記検出部とは、ユニットとして基台に対して取り替え可能になっていることを特徴とする。
【0029】
この構成により、電子部品のリード端子または筐体脚の形態に合わせて、前記リード端子穴または筐体脚穴が形成された部分と検出部とが一体化したユニットを基台に対して取り替えることができるので、種々の電子部品の外観検査を行うことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る外観検査装置によれば、リード端子の先端が到達すべき位置に検出部が設けられているので、リード端子が変形したもの、曲折したもの、または、リード端子が短くなったもの等を確実に選別することができる。
【0031】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、筐体脚の先端が到達すべき位置に検出部が設けられているので、筐体脚が変形したもの、曲折したもの、または、筐体脚が短くなったもの等を確実に選別することができる。
【0032】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、検出部がマイクロスイッチにより構成されているので、リード端子または筐体脚の長さにばらつきがあっても、電子部品のリード端子または筐体脚の外観検査を行うことができる。
【0033】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、検出部が板バネ式スイッチにより構成されているので、簡単な構成により検出部を形成することができる。この結果、外観検査装置の製造費を削減できる。
【0034】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、リード端子と板バネ電極の先端の間に絶縁性スペーサを介在させているので、微小な電流が流れた場合でも破壊する虞がある電子デバイスでも外観検査することができる。また、リード端子が短い電子デバイスでも、外観検査をすることができる。
【0035】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、反射センサにより非接触でリード端子または筐体脚の先端の検出が行われるので、外観検査によってリード端子や筐体脚を変形させることがない。
【0036】
また、本発明に係る外観検査装置によれば、各種類の電子部品のリード端子または筐体脚の形態に合わせてユニットを基台に対して取り替えることができるので、種々の電子部品の外観検査を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【0039】
本実施の形態に係る外観検査装置1は、電子部品70のリード端子71を挿入するためのリード端子穴11および筐体脚76を挿入するための筐体脚穴16が形成された基台2と、リード端子71や筐体脚76の先端71a、76aを検出するための検出部21とから主要部が構成されている。なお、外観検査装置1は、電子部品70の良品/不良品を判定する判定装置3を備えるのが好ましい。
【0040】
基台2には、検査対象となる電子部品70のリード端子71および筐体脚76に対応するようにリード端子穴11および筐体脚穴16が形成されている。リード端子穴11は、リード端子71を挿入するための貫通穴であり、各リード端子穴11の間隔は電子部品70におけるリード端子71の間隔と同一になっている。また、リード端子穴11の寸法は、リード端子71の断面寸法より大きくなっており、また、リード端子71が変形していても許容範囲内(寸法誤差範囲内)であればリード端子71が挿入されるような大きさになっている。
【0041】
筐体脚穴16は、筐体脚76を挿入するための貫通穴であり、各筐体脚穴16の間隔は電子部品70における筐体脚76の間隔と同一になっている。また、筐体脚穴16の寸法は、筐体脚76の断面寸法より大きくなっており、筐体脚76が変形していても許容範囲内(寸法誤差範囲内)であれば筐体脚76が挿入されるような大きさになっている。
【0042】
検出部21は、電子部品70のリード端子71および筐体脚76の数のマイクロスイッチ22により構成されている。リード端子71を検査するマイクロスイッチ22は、リード端子穴11に挿入されたリード端子71の先端71aが到達すべき位置に配置されている。また、筐体脚76を検査するマイクロスイッチ22は、筐体脚穴16に挿入された筐体脚76の先端76aが到達すべき位置に配置されている。
【0043】
すなわち、リード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入して電子部品70を所定の位置にまで押し込んだときに、マイクロスイッチ22の可動部22bが移動してマイクロスイッチ22がオンするようになっている。マイクロスイッチ22がオンしたときには規定値の電圧/電流を出力され、導線部26を介して出力信号が判定装置3に伝達されるようになっている。
【0044】
判定装置3は、リード端子71および筐体脚76の変形の有無を判定するものであり、検出部21からの出力信号により判定する判定回路部(不図示)と、判定結果を報知する報知部4とから構成されている。判定回路部は、検出部21の各マイクロスイッチ22からの出力を総合して、全てのマイクロスイッチ22がオンしているか否かを判定するものである。すなわち、全てのマイクロスイッチ22がオンしたときはOKの判定を出力し、1つでもマイクロスイッチ22がオンしていないときには、NGの判定を出力するように構成されている。
【0045】
報知部4は、判定回路部からの出力により判定結果を報知するものであり、NG判定の場合はランプを点灯させる。なお、NG判定の場合に報知音を出力するようにしてもよい。また、OK判定の時にランプを点灯させたり、報知音を出力させたりするようにしてもよい。
【0046】
図2は、本発明の実施の形態1に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【0047】
マイクロスイッチ22は、本体部22aと係止部22cと可動部22bと導線部26とから構成されている。本体部22aの内部には接点を構成する2つの電極(不図示)が設けられている。係止部22cは、本体部22aを基台2に係合するためのものである。可動部22bは、マイクロスイッチ22の頂部に所定距離(所定範囲)の移動が可能なように設けられている。導線部26は、各電極に電流を導通させる導線から構成されている。
【0048】
また、マイクロスイッチ22は、可動部22bが規定の距離範囲内Sで移動したときにオンするようになっている。したがって、可動部22bの頭部22dにリード端子71の先端71aが当接しても、可動部22bが規定の距離範囲内Sで移動しない場合はオンしないようになっている。
【0049】
これによって、リード端子71または筐体脚76を挿入したときに可動部22bを規定の距離範囲内Sで移動させる電子部品70を外観良品とし、これ以外のものを外観不良品とすることができる。すなわち、リード端子71または筐体脚76の長さにばらつきがあっても、電子部品70のリード端子71または筐体脚76の外観検査を行うことができる。
【0050】
次に、外観検査が行われたときの外観検査装置1の動作について説明する。まず、電子部品70のリード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入し、電子部品70を所定の位置まで押し込む。電子部品70は、パッケージの底部(リード端子71の根元の面)や筐体脚76の台座部分が基台2に当接する位置まで押し込まれる。
【0051】
このとき、リード端子71および筐体脚76の先端71a、76aは、マイクロスイッチ22の可動部22bに当接して移動させ、マイクロスイッチ22をオンさせる。しかしながら、電子部品70のリード端子71や筐体脚76に変形等の外観不良があるときは、リード端子穴11や筐体脚穴16に円滑に挿入することができないので、マイクロスイッチ22をオンさせない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0052】
また、リード端子71の長さに規定寸法より短いものがある場合は、可動部22bはマイクロスイッチ22がオンする位置まで移動しないので、対応するマイクロスイッチ22はオンしない。このときも、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0053】
図3は、本発明の実施の形態1に係る外観検査装置に外観不良の電子部品を押し込んだときの状態を示した概略斜視図である。短く切断されたリード端子71は、マイクロスイッチ22の可動部22bに当接せず、オンさせていない。一方、その他の端子は、マイクロスイッチ22の可動部22bに当接してオンさせている。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0054】
なお、リード端子71や筐体脚76が90度以上に変形している場合でも、同様に、可動部22bは移動しないので、マイクロスイッチ22はオンしない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0055】
すなわち、本実施の形態に係る外観検査装置1によれば、所定の形状を保持したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができる一方、変形したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができないことから、所定の形状を保持したリード端子71を有する電子部品70のみを所定の位置まで押し込むことができる。これにより、リード端子71が変形した電子部品70を容易に選別することができる。
【0056】
また、電子部品70を所定の位置まで押し込むことができたものの中には、リード端子71が端子根元で90度に曲折していたり、リード端子71の長さが短くなっていたりする外観不良が含まれているが、このようなものも、マイクロスイッチ22によりリード端子71の先端71aが検出されないことから、外観不良として選別することができる。
【0057】
<実施の形態2>
図4は、本発明の実施の形態2に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【0058】
本実施の形態に係る外観検査装置1は、電子部品70のリード端子71を挿入するためのリード端子穴11および筐体脚76を挿入するための筐体脚穴16が形成された基台2と、リード端子71や筐体脚76の先端71a、76aを検出するための検出部21とから主要部が構成されている。なお、外観検査装置1は、電子部品70の良品/不良品を判定する判定装置3を備えるのが好ましい。なお、本実施の形態に係る外観検査装置1は、検出部21以外の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0059】
検出部21は、電子部品70のリード端子71および筐体脚76の数の板バネ式スイッチ23により構成されている。リード端子71を検査する板バネ式スイッチ23は、リード端子穴11に挿入されたリード端子71の先端71aが到達すべき位置に配置されている。また、筐体脚76を検査する板バネ式スイッチ23は、筐体脚穴16に挿入された筐体脚76の先端76aが到達すべき位置に配置されている。
【0060】
すなわち、リード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入して電子部品70を所定の位置にまで押し込んだときに、板バネ電極23bの先端23dが移動して板バネ式スイッチ23がオンするようになっている。板バネ式スイッチ23がオンしたときには規定値の電圧/電流を出力され、導線部26を介して出力信号が判定装置3に伝達されるようになっている。
【0061】
図5は、本発明の実施の形態2に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【0062】
板バネ式スイッチ23は、固定接点23tを有する固定電極23aと、可動接点23sを有する板バネ電極23bと、導線部26とから構成されている。固定電極23aは、短冊状の導電性金属板により構成されている。板バネ電極23bは、屈曲した短冊状の導電性金属板により構成され、先端23dの内側面23eには凸状の可動接点23sが設けられている。板バネ電極23bは、可動接点23sが固定接点23tに対向するようにして配置され、先端に力を加えたときに可動接点23sが固定接点23tに当接するように基台2に固定されている。導線部26は、固定電極23aと板バネ電極23bに電流を導通させる2本の導線から構成されている。
【0063】
また、板バネ式スイッチ23は、板バネ電極23bの先端23dが規定の距離以上移動したときにオンするようになっている。したがって、板バネ電極23bの先端23dにリード端子71の先端71aが当接しても、板バネ電極23bの先端23dが規定の距離以上移動しない場合はオンしないようになっている。また、板バネ電極23bの先端23dが固定電極23aに当接しても、板バネ電極23bの先端23dはさらに移動するようになっている。具体的には、板バネ電極23bの先端23dは、固定電極23aに当接した後でも若干撓むように構成されている。
【0064】
これによって、リード端子71または筐体脚76を挿入したときに板バネ電極23bの先端23dを規定の距離以上移動させる電子部品70を外観良品とし、これ以外のものを外観不良品とすることができる。すなわち、リード端子71または筐体脚76の長さにばらつきがあっても、電子部品70のリード端子71または筐体脚76の外観検査を行うことができる。
【0065】
次に、電子部品70のリード端子71を板バネ電極23bの先端23dに直接当接させないでリード端子71の外観検査を行う外観検査装置1の構成について説明する。
【0066】
図6は、本発明の実施の形態2に係る外観検査装置において、リード端子と板バネ電極の間に絶縁性スペーサを設けた構成とした検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。絶縁性スペーサ28は、リード端子穴11に摺動可能に設けられ、一方の先端が挿入されるリード端子71の先端71aに当接し、他端が板バネ電極23bの先端23dに当接するように配置されている。また、絶縁性スペーサ28の長さは、リード端子71を到達すべき位置にまで挿入したときに、絶縁性スペーサ28の先端28aが板バネ電極23bの先端23dに当接して板バネ式スイッチ23がオンするように調整されている。
【0067】
絶縁性スペーサ28は、リード端子71と板バネ電極23bとを絶縁させる機能を有している。リード端子71と板バネ電極23bの先端23dの間に絶縁性スペーサ28を介在させることにより、リード端子71に電流が流れることがなくなるので、微小な電流が流れた場合でも破壊する虞がある電子デバイスでも外観検査することができる。
【0068】
なお、絶縁性スペーサ28は、板バネ電極23bの先端23dの外側面23fに接着させて設けてもよい。これによっても、リード端子71の先端71aが導電性のある板バネ式スイッチ23に直接当接させないようにすることができる。
【0069】
また、絶縁性スペーサ28をリード端子71の長さを補うための補償部材として機能させてもよい。すなわち、リード端子穴11に絶縁性スペーサ28を摺動可能に設けることにより、リード端子穴11の長さよりも短いリード端子71を有する電子部品70であっても、外観検査することができるようになる。
【0070】
次に、外観検査が行われたときの外観検査装置1の動作について説明する。まず、電子部品70のリード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入し、電子部品70を所定の位置まで押し込む。電子部品70は、パッケージの底部(リード端子71の根元の面)や筐体脚76の台座部分が基台2に当接する位置まで押し込まれる。
【0071】
このとき、リード端子71および筐体脚76の先端71a、76a(または絶縁性スペーサ28の先端28a)は、板バネ式スイッチ23の板バネ電極23bの先端23dに当接して規定の距離を移動させ、板バネ式スイッチ23をオンさせる。しかしながら、電子部品70のリード端子71や筐体脚76に変形等の外観不良があるときは、リード端子穴11や筐体脚穴16に円滑に挿入することができないので、板バネ式スイッチ23をオンさせない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0072】
また、リード端子71の長さに規定寸法より短いものがある場合は、板バネ電極23bの先端23dは板バネ式スイッチ23がオンする位置まで移動しないので、対応する板バネ式スイッチ23はオンしない。このときも、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0073】
なお、リード端子71や筐体脚76が90度以上に変形している場合でも、同様に、板バネ電極23bの先端23dは移動しないので、板バネ式スイッチ23はオンしない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0074】
すなわち、本実施の形態に係る外観検査装置1によれば、所定の形状を保持したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができる一方、変形したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができないことから、所定の形状を保持したリード端子71を有する電子部品70のみを所定の位置まで押し込むことができる。これにより、リード端子71が変形した電子部品70を容易に選別することができる。
【0075】
また、電子部品70を所定の位置まで押し込むことができたものの中には、リード端子71が端子根元で90度に曲折していたり、リード端子71の長さが短くなっていたりする外観不良が含まれているが、このようなものも、板バネ式スイッチ23によりリード端子71の先端71aが検出されないことから、外観不良として選別することができる。
【0076】
<実施の形態3>
図7は、本発明の実施の形態3に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【0077】
本実施の形態に係る外観検査装置1は、電子部品70のリード端子71を挿入するためのリード端子穴11および筐体脚76を挿入するための筐体脚穴16が形成された基台2と、リード端子71や筐体脚76の先端71a、76aを検出するための検出部21とから主要部が構成されている。なお、外観検査装置1は、電子部品70の良品/不良品を判定する判定装置3を備えるのが好ましい。なお、本実施の形態に係る外観検査装置1は、検出部21以外の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0078】
検出部21は、電子部品70のリード端子71および筐体脚76の数の反射センサ24により構成されている。リード端子71を検査する反射センサ24は、リード端子穴11に挿入されたリード端子71の先端71aが到達すべき位置に配置されている。また、筐体脚76を検査する反射センサ24は、筐体脚穴16に挿入された筐体脚76の先端76aが到達すべき位置に配置されている。
【0079】
すなわち、リード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入して電子部品70を所定の位置にまで押し込んだときに、リード端子71の先端71aおよび筐体脚76の先端76aは、対応する反射センサ24の検出エリアに進入して反射センサ24により検出されるようになっている。リード端子71の先端71aおよび筐体脚76の先端76aが反射センサ24により検出されたとき、規定値の電圧/電流を出力され、導線部26を介して出力信号が判定装置3に伝達されるようになっている。
【0080】
検出エリアとは、反射センサ24が被検出物を検出できる範囲であり、反射センサ24の発光部の指向角度や受光部の受光角度により定められるものである。検出エリアは、反射センサ24の種類によりその範囲が異なるため、被検出物となるリード端子71または筐体脚76の太さにより最適な反射センサ24が選択される。また、反射センサ24の前面にスリットを設けて検出エリアの範囲を調整するようにしてもよい。
【0081】
図8は、本発明の実施の形態3に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【0082】
反射センサ24は、発光部と受光部とを備えるセンサ本体24aと、発光部および受光部の前面に設けられたレンズ部24bと、導線部26とから構成されている。センサ本体24aは、被検出物(リード端子71や筐体脚76)からの反射光を受光部により検出するものである。レンズ部24bは発光部からの光を集束させ、また、被検出物からの反射光を集束させるものであり、光の効率的な利用を図るためのものである。導線部26は、反射センサ24を駆動させるための電力供給用の導線と出力信号を出力するための導線とから構成されている。
【0083】
また、反射センサ24は、規定範囲の光量を受光したときに被検出物を検出したものとして検出信号を出力するようになっている(検出状態になる)。したがって、検出エリアに所定の位置にまでリード端子71が進入しないとき、また、進入しすぎたときは、受光量が規定範囲以下または規定範囲以上になるので、反射センサ24は検出信号を出力しない。
【0084】
これによって、リード端子71または筐体脚76を挿入したときに反射センサ24の受光量が規定範囲になる電子部品70を外観良品とし、これ以外のものを外観不良品とすることができる。すなわち、リード端子71または筐体脚76の長さにばらつきがあっても、電子部品70のリード端子71または筐体脚76の外観検査を行うことができる。
【0085】
また、非接触によりリード端子71または筐体脚76の先端76aの検出が行われるので、リード端子71または筐体脚76に力が加わることがなく、外観検査によってリード端子71または筐体脚76を変形させることがない。
【0086】
次に、外観検査が行われたときの外観検査装置1の動作について説明する。まず、電子部品70のリード端子71および筐体脚76を対応するリード端子穴11および筐体脚穴16に挿入し、電子部品70を所定の位置まで押し込む。電子部品70は、パッケージの底部(リード端子71の根元の面)や筐体脚76の台座部分が基台2に当接する位置まで押し込まれる。
【0087】
このとき、リード端子71および筐体脚76の先端71a、76aは、反射センサ24の検出エリアに進入して光を反射させることになるので、反射センサ24は検出状態になる。しかしながら、電子部品70のリード端子71や筐体脚76に変形等の外観不良があるときは、リード端子穴11や筐体脚穴16に円滑に挿入することができないので、光が反射されないので反射センサ24は検出状態にならない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0088】
また、リード端子71の長さに規定寸法より短いものがある場合は、光が殆ど反射されないことから、反射センサは規定範囲の光量を受光しないので検出状態にならない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0089】
なお、リード端子71や筐体脚76が90度以上に変形している場合でも、同様に、光が反射されないことから、反射センサは規定範囲の光量を受光しないので反射センサ24は検出状態にならない。このとき、判定回路部はNGの判定を出力し、報知部4は外観不良品であることを示すランプを点灯させる。
【0090】
すなわち、本実施の形態に係る外観検査装置1によれば、所定の形状を保持したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができる一方、変形したリード端子71を対応するリード端子穴11に円滑に挿入することができないことから、所定の形状を保持したリード端子71を有する電子部品70のみを所定の位置まで押し込むことができる。これにより、リード端子71が変形した電子部品70を容易に選別することができる。
【0091】
また、電子部品70を所定の位置まで押し込むことができたものの中には、リード端子71が端子根元で90度に曲折していたり、リード端子71長さが短くなっていたりする外観不良が含まれているが、このようなものも、反射センサ24によりリード端子71の先端71aが検出されないことから、外観不良として選別することができる。
【0092】
<実施の形態4>
図9は、本発明の実施の形態4に係る外観検査装置において、リード端子検査ユニットが取り替え可能である状況を説明した説明図であり、(A)は取り替え前の状態であり、(B)は取り外した状態であり、(C)は他の形態のリード端子検査ユニットを取り付けた状態を示している。
【0093】
本実施の形態に係る外観検査装置1は、電子部品70のリード端子71を挿入するためのリード端子穴11および筐体脚76を挿入するための筐体脚穴16が形成された基台2と、リード端子71や筐体脚76の先端71a、76aを検出するための検出部21とから主要部が構成されている。なお、本実施の形態に係る外観検査装置1は、リード端子穴11が形成されている部分およびリード端子71を検出する検出部21aが取り替え可能になっている点で他の実施の形態と異なっている。したがって、この点について説明し、構成要素は他の実施の形態と同様であるので構成要素については説明を省略する。
【0094】
なお、同図では、外観検査装置1は、リード端子穴11とリード端子71を検出する検出部21aのみが取り替え可能になっているが、リード端子穴11とリード端子71を検出する検出部21a並びに筐体脚穴16と筐体脚76を検出する検出部21bとを含めた部分を取り替え可能として構成してもよい。
【0095】
本実施の形態に係る外観検査装置1は、基台2においてリード端子穴11が形成されている部分とリード端子71を検出する検出部21aとが一体化され、リード端子検査ユニット8として設けられている。リード端子検査ユニット8は、外観検査装置1の本体から取り外し可能になっている。
【0096】
すなわち、同図(A)に示すように、リード端子検査ユニット8は、取り外し可能な状態に固定されている。また、同図(B)に示すように、リード端子検査ユニット8は、リード端子穴11が形成されている部分とリード端子71を検出する検出部21aとが一体化して取り外される。すなわち、リード端子検査ユニット8は、互いの距離が変動しないように結合部材8aにより、リード端子穴11が形成されている部分とリード端子71を検出する検出部21aとが結合されている。そして、同図(C)に示すように、外観検査装置1には、他の形態のリード端子検査ユニット8が取り付けられる。
【0097】
これにより、電子部品70のリード端子71または筐体脚76の形態に合わせて、リード端子穴11または前記筐体脚穴16とが形成された部分と検出部21aとが一体化したリード端子検査ユニット8を基台2に対して取り替えることができるので、種々の電子部品70の外観検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の実施の形態1に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る外観検査装置に外観不良の電子部品を押し込んだときの状態を示した概略斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る外観検査装置において、リード端子と板バネ電極の間に絶縁性スペーサを設けた構成とした検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る外観検査装置により電子部品を検査する前の状態を示した概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る外観検査装置の検出部の一部を拡大して示した概略拡大図である。
【図9】本発明の実施の形態4に係る外観検査装置において、リード端子検査ユニットが取り替え可能である状況を説明した説明図であり、(A)は取り替え前の状態であり、(B)は取り外した状態であり、(C)は他の形態のリード端子検査ユニットを取り付けた状態を示している。
【図10】従来例2の外観検査装置において、電子部品を外観検査装置により検査している状態を示した概略斜視図である。
【図11】従来例2の外観検査装置において、リード端子が90度折れ曲っている電子部品を外観検査装置により検査している状態を示す概略斜視図である。
【図12】従来例2において、リード端子が短く切断された電子部品を外観検査装置により検査している状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0099】
1 外観検査装置
2 基台
3 判定装置
4 報知部
8 リード端子検査ユニット
11 リード端子穴
16 筐体脚穴
21 検出部
22 マイクロスイッチ
22b 可動部
S 規定の距離範囲内
23 板バネ式スイッチ
23b 板バネ電極
23d 板バネ電極の先端
24 反射センサ
26 導線部
28 絶縁性スペーサ
28a 絶縁性スペーサの先端
70 電子部品
71 リード端子
71a リード端子の先端
76 筐体脚
76a 筐体脚の先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品のリード端子に対応する位置にリード端子穴が形成された基台を備え、
前記リード端子穴に前記リード端子を挿入して前記電子部品の外観検査を行う外観検査装置において、
挿入された前記リード端子の先端が到達すべき位置に該先端を検出する検出部を設けたことを特徴とする外観検査装置。
【請求項2】
電子部品の筐体脚に対応する位置に筐体脚穴が形成された基台を備え、
前記筐体脚穴に前記筐体脚を挿入して前記電子部品の外観検査を行う外観検査装置において、
挿入された前記筐体脚の先端が到達すべき位置に該先端を検出する検出部を設けたことを特徴とする外観検査装置。
【請求項3】
前記検出部は、可動部が規定の距離範囲内で移動することにより接点がオンするマイクロスイッチにより構成され、
前記可動部は、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外観検査装置。
【請求項4】
前記検出部は、板バネ電極の先端が移動することにより接点がオンする板バネ式スイッチにより構成され、
前記板バネ電極の先端は、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外観検査装置。
【請求項5】
前記検出部は、板バネ電極の先端が移動することにより接点がオンする板バネ式スイッチ、および、挿入された前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端と前記板バネ電極の先端との間に設けられた絶縁性スペーサから構成され、
前記絶縁性スペーサは、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記接点がオンするように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外観検査装置。
【請求項6】
前記検出部は、検出エリアに進入した被検出物を検出する反射センサにより構成され、
前記検出エリアは、前記リード端子の先端または前記筐体脚の先端が到達すべき位置に挿入されたときに前記反射センサにより検出されるように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外観検査装置。
【請求項7】
前記リード端子穴または前記筐体脚穴が形成された部分と前記検出部とは、一体化したユニットとして基台に対して取り替え可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の外観検査装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2007−141965(P2007−141965A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330658(P2005−330658)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】