説明

外部機器、カメラシステム、撮像方法およびプログラム

【課題】既存のカメラ本体部のファームアップや新規なカメラ本体部の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができる外部機器、カメラシステム、撮像方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】交換レンズ装置3の操作種別に対応した操作画像データと操作画像データを表示部211で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、操作種別に応じた交換レンズ装置3の動作に関する動作情報とを記憶するレンズ操作データ記憶部309aと、表示部211に操作画像データに対応する操作画像を表示させる制御を行うとともに、表示部211が操作画像を表示している場合において、本体部2からタッチ位置情報を受信したとき、このタッチ位置情報と操作情報とによって定まる動作情報に基づいて、交換レンズ装置3の駆動制御を行うレンズ制御部312と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル一眼レフカメラの本体部に着脱自在な交換レンズ装置および外付けストロボ装置を含む外部機器、カメラシステム、撮像方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像機器の進歩は著しく、特にデジタルカメラ等の撮像装置の分野では、消費者の要望に応じて撮影に関する機能が年々豊富になることで、撮像装置のカメラ本体部(ボディー)に着脱自在な交換レンズや外付けストロボ等のアクセサリ類を含む外部機器も次々と発売されている。
【0003】
ところで、撮像装置の本体部に交換レンズ装置が装着された場合、カメラ本体部が装着された交換レンズ装置からレンズの型名、概観図およびレンズ構成画像等のレンズ情報を取得して表示モニタに表示するカメラシステムが知られている(たとえば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−181725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した技術では、本体部が交換レンズ装置から取得したレンズ情報の表示しか行っていない。このため、撮像装置に装着される交換レンズ装置が既製のレンズと機能的に異なる新規な操作機能やレンズ特有の操作機能等を有する場合、既製のカメラ本体部は、ファームウエアのアップデートが必要になるうえ、操作性の劣化を招く可能性がる。この場合、ユーザは、既製のカメラ本体部では操作機能等が制限されるため、全ての機能を使用するためには、新たにカメラ本体部を購入しなければならない問題点がある。
【0006】
また、上述したような問題は、交換レンズ装置に限らず、外付けストロボ装置等のアクセサリについても発生する可能性がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、既存のカメラ本体部のファームアップや新規なカメラ本体部の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができる外部機器、カメラシステム、撮像方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる外部機器は、 光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられ、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有するレンズ交換式カメラシステムの本体部に対して着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器であって、当該外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部と、前記本体部に装着された際に前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる制御を行うとともに、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、当該外部機器の駆動制御を行う外部機器制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記外部機器記憶部は、前記操作画像データに対応付けられ、当該外部機器の性能を示す性能情報と前記操作画像の操作内容を示すガイド情報とを含む操作対応データをさらに記憶し、前記外部機器制御部は、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、少なくとも該タッチ位置情報によって選択された前記操作対応データを前記本体部に送信して前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記外部機器制御部は、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から受信した前記タッチ位置が前記表示領域以外の領域に含まれるとき、前記表示部が表示する前記操作画像を削除することを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかるカメラシステムは、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムであって、前記外部機器は、前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部と、前記本体部に装着された際に前記操作情報および前記動作情報を前記本体部に送信する外部機器制御部と、を備え、前記本体部は、前記外部機器制御部から送信された前記操作情報に含まれる前記操作画像データに対応する操作画像を前記表示部に表示させるとともに、前記操作画像上で前記タッチパネルが前記タッチ位置情報を出力した場合、該タッチ位置情報と前記操作画像とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の動作を指示する信号を前記外部機器へ送信する本体制御部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかるカメラシステムは、上記発明において、前記本体部は、互いに異なる複数の前記外部機器を装着可能であり、前記本体制御部は、前記外部機器が前記本体部に複数装着された場合、各外部機器から送信された前記操作情報の切換えの指示入力を受け付ける切換情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかるカメラシステムは、上記発明において、前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる撮像方法は、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムで実行する撮像方法であって、前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部から前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる表示ステップと、前記表示ステップで前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の駆動制御を行う駆動制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかるプログラムは、光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムに実行させるプログラムであって、前記外部機器が前記本体部に装着された際に、前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部から前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる表示ステップと、前記表示ステップで前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の駆動制御を行う駆動制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、外部機器の外部機器制御部が、外部機器記憶部が記憶する操作種別毎の操作画像データと操作画像データを表示部に表示する際の表示領域とを含む操作情報を本体部に送信して表示部に操作画像データに対応する操作画像を表示させる一方、表示部が操作画像を表示している場合において、本体部からタッチパネルによって検出されたタッチ位置情報を受信したとき、このタッチ位置情報と操作情報とによって定まる動作情報に基づいて、外部機器の駆動制御を行う。この結果、既存の本体部でファームアップや新規な本体部の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、図1の矢視A方向のカメラシステムの背面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データとしてレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動データ記憶部が記憶するレンズ駆動データとしてのレンズ駆動データテーブルの一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態1にかかるカメラシステムの制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図7】図7は、制御部が表示部のアイコン操作領域に操作アイコンを表示させる際の表示位置の一例を示す図である。
【図8】図8は、同期通信において制御部と交換レンズ装置のレンズ制御部との同期通信の一例を示すタイミングチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施の形態1にかかるカメラシステムのレンズ制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データとしてのレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態2にかかるカメラシステムの制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図12】図12は、制御部が表示部のアイコン操作領域に操作アイコンを表示させる際の一例を示す図である。
【図13】図13は、制御部が表示部のアイコン操作領域に操作アイコンを表示させる際の表示位置の一例を示す図である。
【図14】図14は、制御部が表示部の画像表示領域に表示させる各アイコンの操作内容を示す画像の一例を示す図である。
【図15】図15は、制御部が表示部の画像表示領域に表示させる交換レンズ装置のレンズ情報を示す画像の一例を示す図である。
【図16】図16は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図17】図17は、本発明の実施の形態2の変形例1にかかる制御部が表示部のアイコン操作領域に表示させるレンズ操作アイコンの一例を示す図である。
【図18】図18は、本発明の実施の形態2の変形例2にかかる制御部が表示部のアイコン操作領域に表示させるレンズ操作アイコンの別の一例を示す図である。
【図19】図19は、本発明の実施の形態2の変形例3にかかる制御部が表示部のアイコン操作領域に表示させるレンズ操作アイコンの別の一例を示す図である。
【図20】図20は、図19に示す状況下からレンズ操作アイコンが遷移した状態の一例を示す図である。
【図21】図21は、図19に示す状況下からレンズ操作アイコンが遷移した状態別の一例を示す図である。
【図22】図22は、図19に示す状況下からレンズ操作アイコンが遷移した状態別の一例を示す図である。
【図23】図23は、本発明の実施の形態3にかかる交換レンズ装置および外付けストロボ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。
【図24】図24は、本発明の実施の形態3にかかる交換レンズ装置および外付けストロボ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図25】図25は、本発明の実施の形態3にかかるカメラシステムの制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図26】図26は、制御部が表示部のアイコン操作領域に表示する標準アイコンの一例を示す図である。
【図27】図27は、制御部が表示部のアイコン操作領域に表示するレンズ選択アイコンの一例を示す図である。
【図28】図28は、制御部が表示部のアイコン操作領域に表示するアクセサリ選択アイコンの一例を示す図である。
【図29】図29は、図25に示したアイコン表示切換処理の概要を示すフローチャートである。
【図30】図30は、制御部が表示部のアイコン操作領域に表示するアイコンの画面遷移の一例を示す図である。
【図31】図31は、制御部が表示部のアイコン操作領域に表示するアイコンの画面遷移の別の一例を示す図である。
【図32】図32は、本発明の実施の形態3にかかるカメラシステムのレンズ制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図33】図33は、本発明の実施の形態3にかかるカメラシステムのストロボ制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図34】図34は、本発明の実施の形態4にかかるレンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データとしてのレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。
【図35】図35は、本発明の実施の形態4にかかるカメラシステムが行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図36】図36は、図35に示すタッチ操作処理の概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる交換レンズ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。なお、図1および図2においては、左側を前方側とし、右側を後方側として説明する。
【0022】
図1および図2に示すカメラシステム1は、本体部2と、本体部2に装着自在な交換レンズ装置3と、を備える。交換レンズ装置3は、交換レンズ装置3の後方側に設けられた後方側レンズマウント31を、本体部2の前方側に設けられた本体側マウントリング21に結合することにより、本体部2に装着される。これにより、本体部2および交換レンズ装置3は、一体的に接続される。なお、上述した本体側マウントリング21は、たとえばバヨネットタイプであればよい。
【0023】
本体部2は、シャッタ201と、シャッタ駆動部202と、撮像素子203と、撮像素子駆動部204と、信号処理部205と、A/D変換部206と、ストロボ207と、ストロボ駆動部208と、画像処理部209と、入力部210と、表示部211と、表示駆動部212と、タッチパネル213と、FROM214と、SDRAM215と、記録媒体216と、電源部217と、本体通信部218と、制御部219(以下、「BCPU219」という)と、を備える。
【0024】
シャッタ201は、開閉動作を行うことにより、撮像素子203の状態を露光状態または遮光状態に設定する露光動作を行う。シャッタ201は、フォーカルプレンシャッタ等を用いて構成される。シャッタ駆動部202は、ステッピングモータ等を用いて構成され、BCPU219から入力される指示信号に応じてシャッタ201を駆動する。
【0025】
撮像素子203は、交換レンズ装置3が集光した光を受光して光電変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。撮像素子駆動部204は、所定の撮像タイミングで撮像素子203から画像データ(アナログ信号)を信号処理部205に出力させる。
【0026】
信号処理部205は、撮像素子203から入力される画像データに対して、アナログ処理を施してA/D変換部206に出力する。具体的には、信号処理部205は、画像データに対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。
【0027】
A/D変換部206は、信号処理部205から入力される画像データに対してA/D変換を行うことによってデジタルの画像データ(RAWデータ)を生成し、BCPU219に出力する。
【0028】
ストロボ207は、キセノンランプまたはLED等によって構成される。ストロボ207は、シャッタ201の露光動作と同期して所定の視野領域に向けて発光する。ストロボ駆動部208は、BCPU219の制御のもと、ストロボ207を発光させる。
【0029】
画像処理部209は、画像データに対して各種の画像処理を施す。具体的には、画像処理部209は、画像データに対して、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス調整処理、画像データの同時化処理、カラーマトリクス演算処理、γ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む画像処理を行う。画像処理部209は、焦点検出領域内の画像データから高周波成分(コントラスト)をハイパスフィルタ処理により抽出してAF評価値を算出する算出処理を行う。なお、画像処理部209は、画像データを所定の方式、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、MotionJPEG方式およびMP4(H.264)方式等に従って圧縮し、圧縮した画像データを記録媒体216に記録させてもよい。
【0030】
入力部210は、カメラシステム1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切換える電源スイッチ(図示せず)と、静止画撮影の指示を与える静止画レリーズ信号の入力を受け付けるレリーズスイッチ210aと、カメラシステム1に設定された各種撮影モードを切換える撮影モード切換スイッチ(図示せず)と、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号の入力を受け付ける動画スイッチ(図示せず)と、を有する。レリーズスイッチ210aは、外部からの押圧により進退可能であり、半押しされた場合に撮影準備動作を指示するファーストレリーズ信号の入力を受け付ける一方、全押しされた場合に静止画撮影を指示するセカンドレリーズ信号の入力を受け付ける。
【0031】
表示部211は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示駆動部212は、撮影した画像データや各種撮影情報を表示部211に表示させる。
【0032】
ここで、表示部211が画像を表示する表示領域について説明する。図3は、図1の矢視A方向のカメラシステム1の背面図である。図3に示すように、表示部211は、画像データに対応する画像Wn(n=自然数)を表示する画像表示領域211aと、各種撮影操作に関する操作アイコンを表示するアイコン操作領域211bと、を有する。表示部211は、アイコン操作領域211bに操作アイコンとして広角方向ズームアイコンA1(以下、「WアイコンA1」という)、望遠方向ズームアイコンA2(以下、「TアイコンA2」という)、至近方向フォーカスアイコンA3(以下、「NアイコンA3」という)、無限方向フォーカスアイコンA4(以下、「FアイコンA4」という)およびメニュー操作アイコンB1(以下、「MアイコンB1」という)を表示する。なお、図3に示す各アイコンについては後述する。
【0033】
タッチパネル213は、表示部211の表示画面上に設けられる(図3を参照)。タッチパネル213は、撮影者が表示部211で表示される操作アイコンに従ってタッチ(接触)した位置を検出し、この検出したタッチ位置に応じた信号をBCPU219へ出力する。一般に、タッチパネルとしては、抵抗膜方式、静電容量方式および光学方式等がある。本実施の形態1では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
【0034】
FROM214は、不揮発性メモリを用いて構成される。FROM214は、カメラシステム1を動作させるための各種プログラム、プログラムの実行中に使用される各種データおよび画像処理部209による画像処理の動作に必要な各種パラメータ等を記憶する。
【0035】
SDRAM215は、揮発性メモリを用いて構成される。SDRAM215は、BCPU219の処理中の情報を一時的に記憶する。
【0036】
記録媒体216は、本体部2の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成される。記録媒体216は、メモリI/F(図示せず)を介して本体部2に着脱自在に装着される。記録媒体216は、画像データが記録される一方、記録した画像データが読み出される。
【0037】
電源部217は、本体部2および交換レンズ装置3を構成する各部に電源を供給する。電源部217は、本体部2に装着されたバッテリの電圧の平滑化および昇圧等を行って各構成部に電源を供給する。
【0038】
本体通信部218は、本体部2に装着される交換レンズ装置3との通信を行うための通信インターフェースである。
【0039】
BCPU219は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。BCPU219は、入力部210からの指示信号に応じて、カメラシステム1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等と行ってカメラシステム1の動作を統括的に制御する。
【0040】
交換レンズ装置3は、フォーカスレンズ301と、レンズ駆動部302と、レンズ位置検出部303と、絞り304と、絞り駆動部305と、ズームレンズ306と、ズームレンズ駆動部307と、ズーム位置検出部308と、レンズFROM309と、レンズRAM310と、レンズ通信部311と、レンズ制御部312(以下「LCPU312」という)と、を備える。
【0041】
フォーカスレンズ301は、光軸O方向に沿って駆動されることにより、交換レンズ装置3の焦点状態を調整する。フォーカスレンズ301は、一または複数のレンズを用いて構成される。レンズ駆動部302は、フォーカスレンズ301を光軸O方向に沿って移動させる。レンズ駆動部302は、ステッピングモータまたはボイスコイルモータ等の駆動用モータおよびモータドライブ等を用いて構成される。
【0042】
レンズ位置検出部303は、フォトインタラプタ等を用いて構成され、レンズ駆動部302によって駆動されたフォーカスレンズ301の位置を検出する。具体的には、レンズ位置検出部303は、レンズ駆動部302に含まれる駆動用モータの回転量をパルス数に変換し、変換したパルス数に基づいて、無限端を基準とする基準位置からのフォーカスレンズ301の位置を検出する。
【0043】
絞り304は、開口面積を変化させて本体部2に入射する被写体光量を調整する。具体的には、絞り304は、交換レンズ装置3が集光する光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部305は、絞り304を駆動することにより、絞り304の開口動作を行う。絞り駆動部305は、ステッピングモータやモータドライバ等を用いて構成される。
【0044】
ズームレンズ306は、光軸O方向に沿って駆動されることにより、交換レンズ装置3の焦点距離を変更する。ズームレンズ306は、一または複数のレンズを用いて構成される。ズーム駆動部307は、ズームレンズ306を光軸O方向に沿って移動させる。ズーム駆動部307は、ステッピングモータまたはボイスコイルモータ等の駆動用モータおよびモータドライブ等を用いて構成される。
【0045】
ズーム位置検出部308は、ズーム駆動部307によって駆動されたズームレンズ306の位置を検出する。ズーム位置検出部308は、リニアエンコーダや可変抵抗素子等のポテンショメータやA/D変換回路等を用いて構成される。
【0046】
レンズFROM309は、不揮発性メモリを用いて構成され、フォーカスレンズ301やズームレンズ306の位置および動きを決定するための制御用プログラム、フォーカスレンズ301およびズームレンズ306それぞれのレンズ特性および各種パラメータを含む光学データを記憶する。レンズFROM309は、レンズ操作データ記憶部309aと、レンズ駆動データ記憶部309bと、を有する。レンズ操作情報記憶部309aは、フォーカスレンズ301およびズームレンズ306それぞれの操作種別に対応するレンズ操作アイコン画像データと、このレンズ操作アイコン画像データを表示部211で表示する際の表示領域とを含む操作情報としてのレンズ操作データを記憶する。レンズ駆動データ記憶部309bは、交換レンズ装置3の操作種別に応じた交換レンズ装置3の動作に関する動作情報を記憶する。具体的には、レンズ駆動データ記憶部309bは、交換レンズ装置3の操作種別に応じたフォーカスレンズ301およびズームレンズ306それぞれを駆動する動作情報としてのレンズ駆動データを記憶する。
【0047】
ここで、レンズ操作データ記憶部309aおよびレンズ駆動データ記憶部309bがそれぞれ記憶するレンズ操作データおよびレンズ駆動データについて説明する。図4は、レンズ操作データ記憶部309aが記憶するレンズ操作データとしてのレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。図5は、レンズ駆動データ記憶部309bが記憶するレンズ駆動データとしてのレンズ駆動データテーブルの一例を示す図である。
【0048】
図4に示すように、レンズ操作情報テーブルT1には、操作種別、アイコン表示位置、アイコン表示サイズおよびアイコン画像が記載されている。たとえば、操作種別が広角方向ズームの場合、アイコン表示位置が(10,15)、アイコン表示サイズが30×30およびアイコン画像が画像データ1として記載されている。また、操作種別が至近方向フォーカス駆動の場合、アイコン表示位置が(10,65)、アイコン表示サイズが30×30およびアイコン画像が画像データ3として記載されている。
【0049】
また、図5に示すように、レンズ駆動データテーブルT2には、操作種別と、操作対応データとが記載されている。たとえば、操作種別が広角方向ズーム駆動の場合、操作対応データとしてコマンド情報1が記載されている。また、操作種別が至近方向フォーカス駆動の場合、操作対応データとしてコマンド情報3が記載されている。
【0050】
このように、レンズ操作データ記憶部309aおよびレンズ駆動データ記憶部309bは、交換レンズ装置3における固有の操作情報および駆動情報を記憶する。
【0051】
レンズRAM310は、揮発性メモリを用いて構成され、LCPU312の処理中の情報を一時的に記憶する。
【0052】
レンズ通信部311は、交換レンズ装置3が本体部2に装着されたとき、本体部2の本体通信部218と通信を行うための通信インターフェースである。また、レンズ通信部311および本体通信部218を介して本体部2の電源部217から交換レンズ装置3の各構成部へ電源が供給される。
【0053】
LCPU312は、CPU等を用いて構成され、交換レンズ装置3の各部の動作を制御。具体的には、LCPU312は、レンズ駆動部302、絞り駆動部305およびズーム駆動部307の駆動制御を行う。LCPU312は、交換レンズ装置3が本体部2に操作された際にレンズ操作情報記憶部309aが記憶する操作情報を本体部2に送信して表示部211に操作画像データに対応する操作画像を表示させる制御を行うとともに、表示部211が操作画像を表示している場合において、本体部2からタッチ位置情報を受信したとき、このタッチ位置情報と操作情報とによって定まる動作情報に基づいて、交換レンズ装置3の駆動制御を行う。具体的には、LCPU312は、レンズ通信部311および本体通信部218を介してBCPU219と通信を行い、交換レンズ装置3のレンズ動作状態、レンズFROM309に記憶された光学データおよびレンズ操作データを含むレンズデータを送信して表示部211にレンズ操作データに対応する操作アイコンを表示させる。さらに、LCPU312は、本体部2からタッチパネル213によって検出されたタッチ位置情報を受信したとき、タッチ位置情報とレンズ操作データとによって定まる駆動データに基づいて、フォーカスレンズ301またはズームレンズ306を駆動する。
【0054】
つぎに、本実施の形態1にかかるカメラシステム1のBCPU219が行う動作について説明する。図6は、BCPU219が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0055】
図6に示すように、まず、本体部2の電源がオンされると、BCPU219は、交換レンズ装置3が装着されているか否かを判断する(ステップS101)。交換レンズ装置3が本体部2に装着されていないとBCPU219が判断した場合(ステップS101:No)、BCPU218は、交換レンズ装置3が装着されるまで定期的に装着検出を行う等の待機動作を行う。なお、BCPU219は、待機中に撮影者により撮影パラメータの変更操作や過去に撮影した画像データを生成する再生操作等が行われた場合、各操作に応じた動作を実行する。
【0056】
これに対して、交換レンズ装置3が本体部2に装着されているとBCPU219が判断した場合(ステップS101:Yes)、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312とレンズ通信を行う(ステップS103)。具体的には、BCPU219は、交換レンズ装置3の光学データおよびレンズ操作データを含むレンズデータを取得してSDRAM215に記憶する。
【0057】
続いて、BCPU219は、LCPU312から取得した交換レンズ装置3のレンズ操作データに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bにレンズ操作アイコンを表示させる(ステップS102)。具体的には、BCPU219は、レンズ操作データに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bに操作アイコンを表示させる。
【0058】
図7は、BCPU219が表示部211のアイコン操作領域211bに操作アイコンを表示させる際の表示位置の一例を示す図である。図7において、アイコン操作領域211bの左上隅を原点とし、右方向をX軸の正とし、下方向をY軸の正とする座標系として考える。なお、図7において、アイコン操作領域211bを100×150ドットの分解能の領域とする。
【0059】
図7に示すように、BCPU219は、レンズ操作データに含まれるアイコン表示位置情報データとアイコン表示サイズとに基づいて、各操作アイコンの表示位置を決定する。具体的には、図7に示すように、BCPU219は、広角方向ズームアイコンA1、望遠方向ズームアイコンA2、至近方向MFアイコンA3および無限方向MFアイコンA4を表示部211のアイコン操作領域211bの各表示位置(a1〜a4)に表示させる。このように、BCPU219は、レンズ操作データに含まれるアイコン表示位置データとアイコン表示サイズとに基づいて、各操作アイコンの表示位置を決定して表示部211のアイコン操作領域211bに各アイコンを表示する。これにより、ユーザは、アイコン操作領域211bに表示されるアイコンにタッチすることによって、カメラシステム1の撮影操作を直感的に行うことができる。
【0060】
図6に戻り、ステップS104以降の説明を続ける。ステップS104において、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312と同期通信を開始する。
【0061】
続いて、BCPU219は、撮像素子駆動部204を駆動することにより、撮像素子203を同期周期毎に動作させて画像データを取得し、取得した画像データを画像処理部209でライブビュー画像表示用の画像処理を施して表示部211にライブビュー画像を表示させる(ステップS105)。
【0062】
ここで、同期通信について説明する。図8は、同期通信においてBCPU219とLCPU312との同期通信の一例を示すタイミングチャートである。図8において、(a)が本体部内処理のタイミングを示し、(b)が垂直同期信号を示し、(c)が撮像・読出しのタイミングを示し、(d)がレンズ通信の内容を示し、(e)がレンズ通信同期信号のタイミングを示し、(f)がレンズ位置取得信号のタイミングを示し、(g)が交換レンズ装置3のレンズ内処理のタイミングを示す。
【0063】
図8に示すように、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312にレンズ状態データを取得するためのレンズ状態データ要求コマンドを送信する(BL)。さらに、BCPU219は、同期通信モード中に、レンズ状態データ要求コマンド以外に所定周期、たとえば垂直同期信号と同じ周期でレンズ通信用の同期信号およびフォーカスレンズ301の位置情報を取得するタイミングを指示するレンズ位置取得信号を送信する。このレンズ位置取得信号は、所定のタイミング、たとえば、図8(c)に示すように撮像素子203中央部の蓄積時間の1/2が経過した時点で状態が変化させられる。このため、LCPU312は、レンズ位置取得信号が変化したタイミングでフォーカスレンズ301およびズームレンズ306の位置情報を取得する。その後、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介して受信したレンズ状態データ要求コマンドに基づいて、レンズ状態データをBCPU219に送信する(LB)。
【0064】
具体的には、BCPU219は、前フレームで取得した画像データによりライブビュー画像の画像処理およびAF評価値の算出等を画像処理部209に実行させるとともに、LCPU312にレンズ状態データ要求コマンドを送信する(B1)。続いて、BCPU219は、取得したレンズ状態データに基づいて、AF評価値の算出や各種設定変更、たとえば露出値の変更等を行う(B2)。LCPU312は、レンズ位置取得信号の状態が変化した値ミングでフォーカスレンズ301およびズームレンズ306のレンズ位置情報を取得するとともに、レンズ通信同期信号の受信タイミングでMF環(図示せず)の操作状態を検出する(L1)。続いて、LCPU312は、BCPU219から受信したレンズ状態データ要求コマンドに基づいて、フォーカスレンズ301とズームレンズ306の位置情報およびMF環の操作状態等を含むレンズ状態データをBCPU219に送信する(L2)。
【0065】
図6に戻り、ステップS106以降の説明を続ける。ステップS106において、BCPU219は、交換レンズ装置3が本体部2に装着されているか否かを判断する。具体的には、BCPU219は、同期通信でレンズ状態データを取得することができた場合、交換レンズ装置3が本体部2に装着されていると判断する一方、同期通信でレンズ状態データを取得することができない場合、交換レンズ装置3が本体部2に装着されていないと判断する。交換レンズ装置3が本体部2に装着されているとBCPU219が判断した場合(ステップS106:Yes)、BCPU219は、後述するステップS107へ移行する。一方、交換レンズ装置3が本体部2に装着されていないとBCPU219が判断した場合(ステップS106:No)、BCPU219は、後述するステップS124へ移行する。
【0066】
ステップS107において、BCPU219は、電源がオフ状態であるか否かを判断する。電源がオフ状態であるとBCPU219が判断した場合(ステップS107:Yes)、BCPU219は、後述するステップS125へ移行する。一方、電源がオフ状態ででないとBCPU219が判断した場合(ステップS107:No)、BCPU219は、後述するステップS108へ移行する。
【0067】
ステップS108において、BCPU219は、タッチパネル213に対してタッチ操作が行われたか否かを判断する。タッチパネル213に対してタッチ操作が行われたとBCPU219が判断した場合(ステップS108:Yes)、BCPU219は、タッチパネル213から出力されるタッチ位置を示すタッチ位置情報を本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312に送信し(ステップS109)、ステップS110へ移行する。一方、タッチパネル213に対してタッチ操作が行われていないとBCPU219が判断した場合(ステップS108:No)、BCPU219は、ステップS110へ移行する。
【0068】
続いて、動画スイッチがオン状態でなく(ステップS110:No)、ファースレリーズ信号(1st)が入力された(ステップS111:Yes)、BCPU219は、LCPU312と同期通信を行いながら静止画撮影用の測光・AF処理を実行する(ステップS112)。具体的には、BCPU219は、信号処理部205およびA/D変換部206を介して撮像素子203から出力される画像データに基づいて、画像内の輝度値や輝度分布を求める露出演算を行う測光処理を行う。さらに、BCPU219は、画像データから抽出した高周波成分が最も大きくなる位置を合焦位置とする、いわゆる山登りAF動作を実行する。なお、BCPU219は、撮像素子203に設けられた交換レンズ装置3と異なる瞳位置を通過する被写体光束を受光する複数対のAF用画素出力の位相ずれから求めたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ301を駆動制御する位相差AF動作を行ってもよい。
【0069】
その後、ファーストレリーズ信号が入力中であり(ステップS113:No)、レリーズスイッチ210aが全押し操作されることにより、セカンドレリーズ信号(2nd)が入力された場合(ステップS114:Yes)、BCPU219は、撮影を行う(ステップS115)。具体的には、BCPU219は、LCPU312と通信を行い、測光処理により算出した露出演算結果に基づいて、絞り304の絞り動作コマンドを送信する。そして、BCPU219は、LCPU312から送信される絞り込み動作完了情報を受信後に、撮像素子駆動部204およびシャッタ駆動部202により、撮像素子203およびシャッタ201を駆動させて撮影を行う。最後に、BCPU219は、信号処理部205およびA/D変換部206を介して撮像素子203から出力される画像データを画像処理部209に画像処理を実行させる。
【0070】
続いて、BCPU219は、撮影した画像データをSDRAM215または記録媒体216に記憶する(ステップS116)。この際、BCPU219は、表示駆動部212を駆動することにより、撮影した画像データに対応する静止画像(撮影画像)を所定時間(たとえば2秒)だけ表示部211にレックビュー表示させる。
【0071】
その後、BCPU219は、表示部211がレックビュー表示している静止画像の削除や合焦マークを初期化し、ライブビュー画像を表示部211に表示させる表示の初期化を実行し(ステップS117)、ステップS106へ戻る。
【0072】
ステップS111において、レリーズスイッチ210aを介してファーストレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS111:No)、BCPU219は、ステップS106へ戻る。
【0073】
ステップS113において、ファーストレリーズ信号が入力中でない場合(ステップS113:Yes)、BCPU219は、ステップS117へ移行する。
【0074】
ステップS114において、レリーズスイッチ210aを介してセカンドレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS114:No)、BCPU219は、ステップS113へ戻る。
【0075】
つぎに、ステップS110において、動画スイッチがオン状態である場合(ステップS110:Yes)について説明する。この場合、BCPU219は、動画撮影を開始する(ステップS118)。具体的には、BCPU219は、撮像素子駆動部204を駆動することにより、撮像素子203を同期周期毎に動作させて連続的に画像データを生成させ、信号処理部205およびA/D変換部206を介して撮像素子203から出力される画像データを画像処理部209で画像処理を施させてSDRAM214または記録媒体への記憶を開始する。
【0076】
続いて、BCPU219は、タッチパネル213に対してタッチ操作が行われたか否かを判断する(ステップS219)。タッチパネル213に対してタッチ操作が行われたとBCPU219が判断した場合(ステップS219:Yes)、BCPU219は、タッチパネル213から出力されるタッチ位置を示すタッチ位置情報を本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312に送信し(ステップS120)、ステップS121へ移行する。一方、タッチパネル213に対してタッチ操作が行われていないとBCPU219が判断した場合(ステップS119:No)、BCPU219は、ステップS121へ移行する。
【0077】
その後、BCPU219は、LCPU312と同期通信を行いながら動画撮影用のAE・AF処理を実行する(ステップS121)。具体的には、BCPU219は、信号処理部205およびA/D変換部206を介して撮像素子203から出力される画像データに基づいて、露出を調整するAE処理およびAF処理を実行し、AF処理により検出した合焦位置の前後でフォーカスレンズ301を光軸Oに沿って微小駆動させるウォブリング動作を行って合焦状態を維持する。
【0078】
続いて、BCPU219は、動画スイッチがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS121)。動画スイッチがオフ状態であるとBCPU219が判断した場合(ステップS121:Yes)、BCPU219は、ステップS123へ移行する。一方、動画スイッチがオフ状態でないとBCPU219が判断した場合(ステップS121:No)、BCPU219は、ステップS119へ戻る。
【0079】
ステップS121の後、BCPU219は、撮像素子駆動部204の駆動を停止することにより、撮像素子203の動作を停止させて動画撮影を終了し(ステップS123)、ステップS117へ移行する。
【0080】
ステップS106において、交換レンズ装置3が本体部2に装着されていないとBCPU219が判断した場合(ステップS106:No)について説明する。この場合、BCPU219は、LCPU312から取得したレンズ操作データに対応する操作アイコンを表示部211の操作アイコン領域211bから削除し(ステップS124)、ステップS101へ戻る。
【0081】
ステップS107において、本体部2の電源がオフ状態でない場合(ステップS107:Yes)について説明する。この場合、BCPU219は、各種データの退避、リセット動作および電源系統の切断処理等の所定の終了処理を実行し(ステップS125)、本処理を終了する。
【0082】
つぎに、本実施の形態1にかかるカメラシステム1のLCPU312が行う動作について説明する。図9は、LCPU312が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0083】
図9に示すように、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219からタッチ位置情報を受信したか否かを判断する(ステップS201)。BCPU219からタッチ位置情報を受信したとLCPU312が判断した場合(ステップS201:Yes)、LCPU312は、ステップS202へ移行する。一方、BCPU219からタッチ位置情報を受信していない場合(ステップS201:No)、LCPU312は、この判断を同期通信毎に繰り返す。
【0084】
続いて、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、WアイコンA1がタッチされたか否かを判断する(ステップS202)。具体的には、LCPU312は、BCPU219から送信されたタッチ位置情報に含まれるアイコン操作領域211bのタッチ位置がレンズ操作情報テーブルT1のWアイコンA1の表示領域内であるか否かを判断する。WアイコンA1がタッチされたとLCPU312が判断した場合(ステップS202:Yes)、LCPU312は、後述するステップS203へ移行する。一方、WアイコンA1がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS202:No)、LCPU312は、後述するステップS204へ移行する。
【0085】
ステップS203において、LCPU312は、WアイコンA1に対応する広角方向ズーム駆動のコマンド情報に基づいて、ズームレンズ306を広角方向に駆動し、BCPU219から送信されるタッチ位置情報が受信できなくなった時点でズームレンズ306の駆動を停止する。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0086】
ステップS204において、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、TアイコンA2がタッチされたか否かを判断する。TアイコンA2がタッチされたとLCPU312が判断した場合(ステップS204:Yes)、LCPU312は、後述するステップS205へ移行する。一方、TアイコンA2がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS204:No)、LCPU312は、後述するステップS206へ移行する。
【0087】
ステップS205において、LCPU312は、TアイコンA2に対応する望遠方向ズーム駆動のコマンド情報に基づいて、ズームレンズ306を望遠方向に駆動し、BCPU219から送信されるタッチ位置情報が受信できなくなった時点でズームレンズ306の駆動を停止する。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0088】
ステップS206において、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、NアイコンA3がタッチされたか否かを判断する。NアイコンA3がタッチされたとLCPU312が判断した場合(ステップS206:Yes)、LCPU312は、後述するステップS207へ移行する。一方、NアイコンA3がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS206:No)、LCPU312は、後述するステップS208へ移行する。
【0089】
ステップS207において、LCPU312は、NアイコンA3に対応する至近方向フォーカス駆動のコマンド情報に基づいて、フォーカスレンズ301を至近方向に駆動し、BCPU219から送信されるタッチ位置情報が受信できなくなった時点でフォーカスレンズ301の駆動を停止する。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0090】
ステップS208において、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、FアイコンA4がタッチされたか否かを判断する。FアイコンA4がタッチされたとLCPU312が判断した場合(ステップS208:Yes)、LCPU312は、後述するステップS209へ移行する。一方、FアイコンA4がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS208:No)、LCPU312は、本処理を終了する。
【0091】
ステップS209において、LCPU312は、FアイコンA4に対応する無限方向フォーカス駆動の操作対応データであるコマンド情報に基づいて、フォーカスレンズ301を無限方向に駆動し、BCPU219から送信されるタッチ位置情報が受信できなくなった時点でフォーカスレンズ301の駆動を停止する。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0092】
以上説明した本実施の形態1によれば、LCPU312が、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219にレンズ操作データを送信する一方、BCPU219から送信されるタッチ位置情報のタッチ位置信号に対応する表示領域の操作対応である駆動コマンドを実行する。これにより、既存の本体部2でファームアップや新規な本体部2の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができる。この結果、ユーザは、交換レンズ装置3が有する固有の操作または新規の操作を行うことができる。
【0093】
また、本実施の形態1によれば、交換レンズ装置3を本体部2に装着する際に、本体部2が取得するデータは、アイコン操作画像データだけでよい。このため、ユーザがアイコン操作を行った場合、BCPU219は、タッチ位置情報をLCPU312に送信するだけでよいので、交換レンズ装置3の各種、たとえばフォーカスレンズ301の起動時間の短縮や応答性の良い操作を行うことができる。
【0094】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2にかかるカメラシステムは、レンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データが上述したカメラシステムと異なる。さらに、本発明の実施の形態2にかかるカメラシステムのBCPUおよびLCPUが行う処理が異なる。このため、以下において、レンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データを説明後、BCPUおよびLCPUが行う処理について説明する。なお、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0095】
図10は、レンズ操作データ記憶部309aが記憶するレンズ操作データとしてのレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。
【0096】
図10に示すように、レンズ操作データテーブルT3には、操作種別、アイコン表示位置、アイコン表示サイズ、アイコン画像および操作対応画像データが記載されている。たとえば、操作種別が広角方向ズーム駆動の場合、アイコン表示位置が(10,15)、アイコン表示サイズが30×30およびアイコン画像がアイコン画像データ1として記載されている。また、操作種別がレンズ情報表示の場合、アイコン表示位置が(10,115)、アイコン表示サイズが30×30、アイコン画像がアイコン画像データ5および操作対応画像データがレンズ情報データとして記載されている。さらに、操作種別が操作ガイド表示の場合、アイコン表示位置が(60,115)、アイコン表示サイズが30×30、アイコン画像がアイコン画像データ6および操作対応画像データが操作ガイド画像データとして記載されている。
【0097】
つぎに、本実施の形態2にかかるカメラシステム1のBCPU219が行う動作について説明する。図11は、BCPU219が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0098】
図11において、ステップS301〜ステップS302は、図6に示したステップS101〜ステップS102それぞれに対応する。
【0099】
ステップS303において、BCPU219は、LCPU312から受信したレンズ操作データに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bにレンズ操作用アイコンを表示させる。具体的には、図12に示すように、BCPU219は、LCPU312から送信されたレンズ操作データテーブルT3を参照して、各操作アイコンA1〜A6をアイコン操作領域211bの所定位置に表示させる(図13を参照)。
【0100】
ステップS304〜ステップS309は、図6に示したステップS104〜ステップS109それぞれに対応する。
【0101】
ステップS310において、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312から操作対応画像データを受信したか否かを判断する。LCPU312から操作対応画像データを受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS310:Yes)、BCPU219は、後述するステップS311へ移行する。一方、LCPU312から操作対応画像データを受信していないとBCPU219が判断した場合(ステップS310:No)、BCPU219は、後述するステップS312へ移行する。
【0102】
ステップS311において、BCPU219は、LCPU312から受信した操作画像データに対応する画像を表示部211に表示させる。具体的には、BCPU219は、受信した操作対応画像データが操作ガイド画像データの場合、表示部211の画像表示領域211aに各アイコンの操作内容を示す画像を表示させる(図14を参照)。また、BCPU219は、受信した操作対応画像データがレンズデータの場合、表示部211の画像表示領域211aに交換レンズ装置3のレンズ情報を示す画像を表示させる(図15を参照)。
【0103】
ステップS312〜ステップS322は、図6のステップS110〜ステップS120それぞれに対応する。
【0104】
ステップS323〜ステップS324は、上述したステップS310〜ステップS311それぞれに対応する。
【0105】
ステップS325〜ステップS329は、図6のステップS121〜ステップS125それぞれに対応する。
【0106】
つぎに、本実施の形態2にかかるカメラシステム1のLCPU312が行う動作について説明する。図16は、LCPU312が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0107】
図16に示すように、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219からタッチ位置情報を受信したか否かを判断する(ステップS401)。BCPU219からタッチ位置情報を受信したとLCPU312が判断した場合(ステップS401:Yes)、LCPU312は、ステップS402へ移行する。一方、BCPU219からタッチ位置情報を受信していない場合(ステップS401:No)、LCPU312は、この判断を同期通信毎に繰り返す。
【0108】
続いて、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、IアイコンA5がタッチされたか否かを判断する(ステップS402)。具体的には、LCPU312は、BCPU219から送信されたタッチ状態に含まれるアイコン操作領域211bのタッチ位置がレンズ操作データテーブルT3のIアイコンA5の表示領域内であるか否かを判断する。IアイコンA5がタッチされたとLCPU312が判断した場合、LCPU312は、後述するステップS403へ移行する。一方、IアイコンA5がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS402:No)、LCPU312は、後述するステップS404へ移行する。
【0109】
ステップS403において、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219にレンズ情報画像データを送信する。これにより、ユーザは、表示部211が表示するレンズ情報画像(図15を参照)で交換レンズ装置3のレンズ情報を確認することができる。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0110】
ステップS404において、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、GアイコンA6がタッチされたか否かを判断する。GアイコンA6がタッチされたとLCPU312が判断した場合(ステップS404:Yes)、LCPU312は、後述するステップS405へ移行する。一方、GアイコンA6がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS404:No)、LCPU312は、後述するステップS406へ移行する。
【0111】
ステップS405において、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219に操作ガイド画像データを送信する(ステップS405)。これにより、ユーザは、表示部211が表示する操作ガイド画像(図14を参照)で各操作アイコンの操作内容を確認することができる。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0112】
ステップS406〜ステップS413は、図9のステップS202〜ステップS209それぞれに対応する。
【0113】
以上説明した本実施の形態2によれば、LCPU312が、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219にレンズ操作データを送信する一方、BCPU219から送信されるタッチ位置情報のタッチ位置信号に対応する表示領域の操作対応である駆動コマンドを実行する。これにより、既存の本体部2でファームアップや新規な本体部2の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができる。この結果、ユーザは、交換レンズ装置3が有する固有の操作または新規の操作を行うことができる。
【0114】
さらに、本実施の形態2によれば、アイコン操作が行われる毎に必要な情報を取得するので、記憶容量の小さい本体部2に表示項目の多い交換レンズ装置4が装着された場合であっても、全ての情報表示(操作アイコン等)を確認に行うことができる。
【0115】
(実施の形態2の変形例1)
上述した実施の形態2において、BCPU219が表示部211のアイコン操作領域211bに表示させるレンズ操作用アイコンに変えて、交換レンズ装置3と異なる交換レンズ装置のレンズ操作用アイコンを表示させることも可能である。
【0116】
図17は、本実施の形態2の変形例1にかかるBCPU219が表示部211のアイコン操作領域211bに表示させるレンズ操作用アイコンの一例を示す図である。なお、図17においては、交換レンズ装置3の種類を単焦点レンズとして説明する。
【0117】
図17に示すように、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312から受信した操作アイコンデータに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bにレンズ操作用アイコンを表示させる。具体的には、BCPU219は、NアイコンA3、FアイコンA4、IアイコンA5およびGアイコンA6を表示するとともに、交換レンズ装置3の焦点位置に対応する被写体距離を示す各アイコンA11〜A14を表示する。これにより。LCPU312は、BCPU219から送信されるタッチ位置情報に基づいて、たとえばアイコンA11がタッチされた場合、交換レンズ装置3の焦点位置が0.5mの被写体に合焦する位置になるようにフォーカスレンズ301を駆動することができる。この結果、既存の本体部2でフォームアップや新規な本体部2の購入を行わずに、新規な交換レンズ装置3の固有または新規の操作を行うことができる。
【0118】
(実施の形態2の変形例2)
図18は、本実施の形態2の変形例2にかかるBCPU219が表示部211のアイコン操作領域211bに表示させるレンズ操作用アイコンの別の一例を示す図である。なお、図18においては、交換レンズ装置3の種類を単焦点レンズとして説明する。
【0119】
図18に示すように、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312から送信された操作アイコンデータに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bにレンズ操作用アイコンを表示させる。具体的には、BCPU219は、NアイコンA3、FアイコンA4、IアイコンA5およびGアイコンA6を表示部211に表示させるとともに、交換レンズ装置3の焦点位置を所定の位置に限定するリファレンズフォーカスアイコンA21(以下、「RFアイコンA21」という)を表示部211に表示させる。
【0120】
図18に示す状況下で、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219から受信したタッチ位置情報に含まれるタッチ位置がRFアイコンA21の表示領域上である場合、LCPU312は、RFアイコンの操作内容を展開した各アイコンA11〜A14のアイコン画像データをBCPU219に送信する。
【0121】
続いて、BCPU219は、LCPU312から受信したアイコン画像データに基づいて、RFアイコンA21に変えて各アイコンA11〜A14を表示部211に表示させる(図17を参照)。
【0122】
その後、LCPU312は、BCPU219から送信されるタッチ位置情報に基づいて、たとえばアイコンA11がタッチされた場合、交換レンズ装置3の焦点位置が0.5mの被写体に合焦する位置になるようにフォーカスレンズ301を駆動する。
【0123】
このように、既存の本体部2でフォームアップや新規な本体部2の購入を行わずに、新規な交換レンズ装置3の固有または新規の操作を行うことができる。
【0124】
(実施の形態2の変形例3)
図19は、本実施の形態2の変形例3にかかるBCPU219が表示部211のアイコン操作領域211bに表示させるレンズ操作用アイコンの別の一例を示す図である。なお、図19においては、交換レンズ装置3の種類をズームレンズとして説明する。
【0125】
図19に示すように、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312から送信される操作アイコンデータに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bにレンズ操作用アイコンを表示させる。具体的には、BCPU219は、IアイコンA5およびGアイコンA6を表示部211に表示させるとともに、プリセットズームアイコンA31(以下、「PZアイコンA31」という)およびマニュアルフォーカスアイコンA32を表示部211に表示させる。
【0126】
図19に示す状況下で、LCPU312が本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219から受信したタッチ位置情報に含まれるタッチ位置がPZアイコンA31の表示領域上である場合、LCPU312は、PZアイコンA31の操作内容である各ズーム倍率を示すアイコンA311〜A314のアイコン画像データをBCPU219に送信する。
【0127】
続いて、BCPU219は、LCPU312から受信したアイコン画像データに基づいて、PZアイコンA31に変えてアイコンA311〜A314を表示部211に表示させる(図20を参照)。
【0128】
また、図19に示す状況下で、LCPU312が本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219から受信したタッチ位置情報に含まれるタッチ位置がMFアイコンA32の表示領域上である場合、LCPU312は、MFアイコンA32の操作内容を展開したNアイコンA3およびFアイコンA4のアイコン画像データ(図21を参照)をBCPU312に送信する。
【0129】
その後、LCPU312は、BCPU219から送信されるタッチ位置情報に基づいて、たとえばアイコンA311がタッチされた場合、交換レンズ装置3の焦点距離が28mmになるようにズームレンズ306を駆動する。
【0130】
このように、本実施の形態2の変形例3においても、既存の本体部2でフォームアップや新規な本体部2の購入を行わずに、新規な交換レンズ装置3の固有または新規の操作を行うことができる。
【0131】
なお、本実施の形態2の変形例3では、LCPU312が本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219から受信したタッチ位置情報に含まれるタッチ位置がMFアイコンA32の表示領域上である場合、LCPU312は、MFアイコンA32の操作内容を展開したNアイコンA3およびFアイコンA4のアイコン画像データをBCPU312に送信していたが、たとえば、図22に示すようなスライドバーアイコンA321のアイコン画像データをBCPU312に送信してもよい。この場合、LCPU312は、BCPU312から送信されるタッチ位置情報に応じて、同期周期毎にスライドバーアイコンA312上の指標を示す指標アイコンA312aのアイコン画像データをBCPU312に送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、交換レンズ装置3の焦点位置を直感的に把握することができるとともに、既存の本体部2でフォームアップや新規な本体部2の購入を行わずに、新規な交換レンズ装置3の固有または新規の操作を行うことができる。
【0132】
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3にかかるカメラシステムは、本体部に着脱自在な外部機器として外付けストロボ装置をさらに備える。また、本体部の構成が異なる。さらに、本発明の実施の形態3にかかるカメラシステムの各部の処理が異なる。このため、以下においては、本体部の構成および外付けストロボ装置の構成を説明後、本発明の実施の形態3にかかる各部の処理を説明する。なお、図面の記載において、同一の部分には、同一の符号を付して説明する。
【0133】
図23は、本発明の実施の形態3にかかる交換レンズ装置および外付けストロボ装置が装着されるカメラシステムの模式的な構成図である。図24は、本発明の実施の形態3にかかる交換レンズ装置および外付けてストロボ装置が装着されるカメラシステムの構成を示すブロック図である。なお、図23および図24においては、左側を前方側とし、右側を後方側として説明する。
【0134】
図23および図24に示すカメラシステム100は、本体部4と、本体部2に装着自在な交換レンズ装置3と、本体部2に装着自在な外付けストロボ装置5と、を備える。外付けストロボ装置5は、外付けストロボ装置5の底面に設けられた接続部51を、本体部4の上面に設けられたアクセサリ接続用のホットシュー22に接続することにより、本体部4に装着される。これにより、本体部4および外付けストロボ装置5は、一体的に接続される。
【0135】
本体部2は、シャッタ201と、シャッタ駆動部202と、撮像素子203と、撮像素子駆動部204と、信号処理部205と、A/D変換部206と、ストロボ207と、ストロボ駆動部208と、画像処理部209と、入力部210と、表示部211と、表示駆動部212と、タッチパネル213と、FROM214と、SDRAM215と、記録媒体216と、電源部217と、本体通信部218と、BCPU219、外部通信部411と、を備える。
【0136】
外部通信部411は、本体部4に装着される外付けストロボ装置5との通信を行うための通信インターフェースである。なお、外部通信部411は、外付けストロボ装置5以外の本体部4に装着されるLED等を用いた補助照明装置、GPS装置、録音マイク、電子ビューファインダ(EVF)および無線通信ユニット等の外付けアクセサリである外部機器装置とも通信可能である。
【0137】
外付けストロボ装置5は、ストロボ511と、ストロボ駆動部512と、ストロボFROM513と、ストロボRAM514と、ストロボ通信部515と、ストロボ制御部516(以下、「SCPU516」という)と、を備える。
【0138】
ストロボ511は、キセノンランプまたはLED等によって構成される。ストロボ511は、シャッタ201の露光動作と同期して所定の視野領域に向けて発光する。ストロボ駆動部512は、SCPU516の制御のもと、ストロボ511を発光させる。
【0139】
ストロボFROM513は、不揮発性メモリを用いて構成され、SCPU516のプログラムおよびストロボ511の各種パラメータを記憶する。ストロボFROM513は、ストロボ操作データ記憶部513aと、ストロボ駆動データ記憶部513bと、を有する。ストロボ操作データ記憶部513aは、外付けストロボ装置5の操作内容を示すストロボ操作アイコンのストロボ操作アイコン画像データを記憶する。ストロボ駆動データ記憶部513bは、外付けストロボ装置5の駆動情報を記憶する。
【0140】
ストロボRAM514は、揮発性メモリを用いて構成され、SCPU516の処理中の情報を一時期に記憶する。
【0141】
ストロボ通信部515は、外付けストロボ装置5が本体部4に装着されたとき、本体部4の外部通信部411と通信を行うための通信インターフェースである。また、ストロボ通信部515および外部通信部411を介して本体部4の電源部217から外付けストロボ装置5の各構成部へ電源が供給される。
【0142】
SCPU516は、CPU等を用いて構成され、外付けストロボ装置5の各部の動作を制御する。具体的には、SCPU516は、ストロボ駆動部512を駆動することにより、ストロボ511の充電または発光動作を行う。また、SCPU516は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してBCPU219と通信を行い、タッチパネル213がタッチされたタッチ位置情報を受信するとともに、外付けストロボ装置5の充電状態およびストロボFROM513に記憶されたストロボ操作アイコン画像データを送信する。
【0143】
つぎに、本実施の形態3にかかるカメラシステム100のBCPU219が行う動作について説明する。図25は、BCPU219が行う処理の概要を示すフローチャートである。なお、以下においては、外部機器のアクセサリとして外付けストロボ装置5を例に説明する。
【0144】
図25において、ステップS501〜ステップS502は、図6に示したステップS101〜ステップS102それぞれに対応する。
【0145】
続いて、BCPU219は、カメラシステム100の撮影モードやメニュー表示の入力を受け付ける標準アイコンを表示部211の操作アイコン領域211bに表示させる(ステップS503)。具体的には、図26に示すように、BCPU219は、表示部211のアイコン操作領域211bに標準アイコン(A41〜A46)を表示させる。
【0146】
アイコンA41は、画像表示領域211aにカメラシステム100の撮影モード設定画面の表示を受け付けるアイコンである。アイコンA42は、ユーザにより割り当てられた操作機能の実行を受け付けるアイコンである。アイコンA43は、動画撮影の開始を受け付けるアイコンである。アイコンA44は、撮影した画像の再生表示を受け付けるアイコンである。アイコンA45は、表示部211の画像表示領域211aに各種情報の表示を受け付けるアイコンである。アイコンA46は、表示部211の画像表示領域211aに各種メニュー設定画像の表示を受け付けるアイコンである。
【0147】
ステップS503の後、BCPU219は、交換レンズ装置3から取得したレンズデータの中にレンズ操作データが有るか否かを判断する(ステップS504)。交換レンズ装置3から取得したレンズデータの中にレンズ操作データが有るとBCPU219が判断した場合(ステップS504:Yes)、BCPU219は、レンズ操作データに対応するレンズ選択アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示する(ステップS505)。具体的には、図27に示すように、BCPU219は、LアイコンA52を表示部211のアイコン操作領域211bに表示するとともに、BアイコンA51を表示部211のアイコン操作領域211bに表示する。BアイコンA51は、表示部211のアイコン操作領域211bに標準アイコンの表示を受け付けるアイコンである。なお、LアイコンA52について後述する。その後、BCPU219は、ステップS506へ移行する。
【0148】
これに対して、交換レンズ装置3から取得したレンズデータの中にレンズ操作データが無いとBCPU219が判断した場合(ステップS504:No)、BCPU219は、ステップS506へ移行する。
【0149】
ステップS506〜ステップS509は、図6に示したステップS104〜S107それぞれに対応する。
【0150】
ステップS510において、BCPU219は、アクセサリが本体部4に接続されたか否かを判断する。アクセサリが本体部4に接続されているとBCPU219が判断した場合(ステップS510:Yes)、BCPU219は、後述するステップS511へ移行する。一方、アクセサリが本体部4に接続されていないとBCPU219が判断した場合(ステップS510:No)、BCPU219は、後述するステップS532へ移行する。
【0151】
ステップS511において、BCPU219は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してSCPU516とアクセサリ通信を行う。具体的には、BCPU219は、外付けストロボ装置5のストロボデータを取得してSDRAM215に記憶する。
【0152】
続いて、BCPU219は、外付けストロボ装置5から取得したストロボデータにアクセサリ操作データが有るか否かを判断する(ステップS512)。アクセサリ操作データが有るとBCPU219が判断した場合(ステップS512:Yes)、BCPU219は、表示部211のアイコン操作領域211bにアクセサリ選択アイコンを表示させる(ステップS513)。具体的には、図28に示すように、BCPU219は、アクセサリ操作データに対応するアクセサリ選択アイコンA5を表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる。その後、ステップS514へ移行する。
【0153】
これに対して、外付けストロボ装置5から取得したストロボデータにアクセサリ操作データが無いとBCPU219が判断した場合(ステップS512:No)、BCPU219は、後述するステップS514へ移行する。
【0154】
ステップS514〜S515は、図6に示したステップS108およびステップS109それぞれに対応する。
【0155】
ステップS515の後、BCPU219は、LCPU312およびSCPU516から受信したデータに基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bに表示されるアイコンの表示を切換えるアイコン表示切換処理を実行する(ステップS516)。なお、アイコン表示切換処理の内容について後述する。
【0156】
ステップS517〜ステップS527は、図6に示したステップS110〜ステップS120それぞれに対応する。
【0157】
ステップS527の後、BCPU219は、ステップS516のアイコン表示切換処理を実行する(ステップS528)。なお、アイコン表示切換処理の内容については後述する。
【0158】
ステップS529〜ステップS531は、図6に示したステップS121〜ステップS123それぞれに対応する。
【0159】
ステップS532において、BCPU219は、本体部4からアクセサリが取り外されたか否かを判断する。本体部4からアクセサリが取り外されたとBCPU219が判断した場合(ステップS532:Yes)、BCPU219は、表示部211のアイコン操作領域211bに表示されているアイコンの表示を切換え(ステップS533)、ステップS514へ移行する。一方、本体部4からアクセサリが取り外されていないとBCPU219が判断した場合(ステップS532:No)、BCPU219は、ステップS514へ移行する。
【0160】
ステップS534〜ステップS535は、図6に示したステップS124〜ステップS125それぞれに対応する。
【0161】
つぎに、図25のステップS516およびステップS528で示したアイコン表示切換処理の概要について説明する。図29は、図25に示したアイコン表示切換処理の概要を示すフローチャートである。
【0162】
図29に示すように、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312からレンズ操応画像データを受信したか否かを判断する(ステップS601)。LCPU312からレンズ操作画像データを受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS601:Yes)、BCPU219は、後述するステップS602へ移行する。一方、LCPU312からレンズ操作画像データを受信していないとBCPU312が判断した場合(ステップS601:No)、BCPU219は、後述するステップS605へ移行する。
【0163】
ステップS602において、BCPU219は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してSCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信したか否かを判断する。SCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS602:Yes)、BCPU219は、ステップS603へ移行する。一方、SCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信していないとBCPU219が判断した場合(ステップS602:No)、BCPU219は、この判断を続ける。
【0164】
続いて、BCPU219は、SCPU516から受信したアクセサリ操作画像データの削除指示に基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bに表示しているアクセサリ操作アイコンを削除し(ステップS603)、LCPU312から受信したレンズ操作画像データに対応するレンズ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示する(ステップS604)。具体的には、図30に示すように、BCPU219は、アクセサリ操作アイコン(図30(a))を削除して、レンズ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる(図30(b))。その後、BCPU219は、図25のメインルーチンへ戻る。
【0165】
ステップS605において、BCPU219は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してSCPU516からアクセサリ操作画像データを受信したか否かを判断する。SCPU516からアクセサリ操作画像データを受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS605:Yes)、BCPU219は、後述するステップS606へ移行する。一方、SCPU516からアクセサリ操作画像データを受信していないとBCPU219が判断した場合(ステップS605:No)、BCPU219は、後述するステップS609へ移行する。
【0166】
ステップS606において、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312からレンズ操作画像データの削除指示を受信したか否かを判断する。LCPU312からレンズ操作画像データの削除指示を受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS606:Yes)、BCPU219は、ステップS607へ移行する。一方、LCPU312からレンズ操作画像データの削除指示を受信していないとBCPU219が判断した場合(ステップS606:No)、BCPU219は、この判断を続ける。
【0167】
続いて、BCPU219は、LCPU312から受信したレンズ操作画像データの削除指示に基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bに表示しているレンズ操作アイコンを削除し(ステップS607)、SCPU516から受信したアクセサリ操作画像データに対応するアクセサリ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示する(ステップS608)。具体的には、図31に示すように、BCPU219は、レンズ操作アイコン(図31(a))を削除して、アクセサリ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる(図31(b))。その後、BCPU219は、図25のメインルーチンへ戻る。
【0168】
ステップS609において、BCPU219は、LCPU312からレンズ操作画像データの削除指示およびSCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信したか否かを判断する。LCPU312からレンズ操作画像データの削除指示およびSCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信したとBCPU219が判断した場合(ステップS609:Yes)、BCPU219は、後述するステップS610へ移行する。一方、LCPU312からレンズ操作画像データの削除指示およびSCPU516からアクセサリ操作画像データの削除指示を受信していないとBCPU219が判断した場合(ステップS609:No)、BCPU219は、図25のメインルーチンへ戻る。
【0169】
ステップS610において、BCPU219は、LCPU312から受信したレンズ操作画像データの削除指示およびSCPU516から受信したアクセサリ操作画像データの削除指示に基づいて、表示部211のアイコン操作領域211bに表示しているレンズ操作アイコンまたはアクセサリ操作アイコンを削除する(ステップS610)。
【0170】
続いて、BCPU219は、表示部211のアイコン操作領域211bに標準アイコンを表示させる(ステップS611)。その後、BCPU219は、図25のメインルーチンへ戻る。
【0171】
つぎに、本実施の形態3にかかるカメラシステム100のLCPU312が行う動作について説明する。図32は、LCPU312が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0172】
図32に示すように、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してBCPU219からタッチ位置情報を受信したか否かを判断する(ステップS701)。BCPU219からタッチ位置情報を受信したとLCPU312が判断した場合(ステップS701:Yes)、LCPU312は、ステップS702へ移行する。一方、BCPU312からタッチ位置情報を受信していないとLCPU312が判断した場合(ステップS701:No)、LCPU312は、この判断を同期周期毎に繰り返す。
【0173】
続いて、LCPU312は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、AアイコンA53またはBアイコンA51がタッチされたか否かを判断する(ステップS702)。AアイコンA53またはBアイコンA51がタッチされた場合(ステップS702:Yes)、LCPU312は、ステップS703へ移行する。一方、AアイコンA53またはBアイコンA51がタッチされていないとLCPU312が判断した場合(ステップS702:No)、LCPU312は、ステップS704へ移行する。
【0174】
ステップS703において、LCPU312は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してレンズ操作画像データの削除指示をBCPU219に送信する(ステップS703)。その後、LCPU312は、本処理を終了する。
【0175】
ステップS704〜ステップS715は、図16に示したステップS402〜ステップS413それぞれに対応する。
【0176】
つぎに、本実施の形態3にかかるカメラシステム100のSCPU516が行う動作について説明する。図33は、SCPU516が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0177】
図33に示すように、SCPU516は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してBCPU219からタッチ位置情報を受信したか否かを判断する(ステップS801)。BCPU219からタッチ位置情報を受信したとSCPU516が判断した場合(ステップS801:Yes)、SCPU516は、ステップS802へ移行する。一方、BCPU219からタッチ位置情報を受信していないとSCPU516が判断した場合(ステップS801:No)、SCPU516は、この判断を同期周期毎に繰り返す。
【0178】
続いて、SCPU516は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、LアイコンA52またはBアイコンA51がタッチされたか否かを判断する(ステップS802)。LアイコンA52またはBアイコンA51がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS802:Yes)、SCPU516は、後述するステップS803へ移行する。一方、LアイコンA52またはBアイコンA51がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS802:No)、SCPU516は、後述するステップS804へ移行する。
【0179】
ステップS803において、SCPU516は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介してアクセサリ操作画像データの削除指示をBCPU219に送信する。その後、SCPU516は、本処理を終了する。
【0180】
ステップS804において、SCPU516は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、IアイコンA65がタッチされたか否かを判断する。IアイコンA65がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS804:Yes)、SCPU516は、後述するステップS805へ移行する。一方、IアイコンA65がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS804:No)、SCPU516は、後述するステップS806へ移行する。
【0181】
ステップS805において、SCPU516は、外付けストロボ情報画像データをBCPU219に送信する。これにより、ユーザは、表示部211が表示する外付けストロボ情報画像で外付けストロボ装置5の情報を確認することができる。その後、SCPU516は、本処理を終了する。
【0182】
ステップS806において、SCPU516は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、GアイコンA6がタッチされたか否かを判断する。GアイコンA6がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS806:Yes)、SCPU516は、後述するステップS807へ移行する。一方、GアイコンA6がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS806:No)、SCPU516は、後述するステップS808へ移行する。
【0183】
ステップS807において、SCPU516は、外部通信部411およびストロボ通信部515を介して外付けストロボ装置5の操作ガイド情報画像をBCPU219に送信する。これにより、ユーザは、表示部211が表示する外付けストロボ装置の操作ガイド画像を確認することで、アイコンの操作内容を把握することができる。その後、SCPU516は、本処理を終了する。
【0184】
ステップS808において、SCPU516は、BCPU219から受信しタッチ位置情報に基づいて、AUTOアイコンA61がタッチされたか否かを判断する。AUTOアイコンA61がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS808:Yes)、SCPU516は、後述するステップS809へ移行する。一方、AUTOアイコンA61がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS808:No)、SCPU516は、後述するステップS810へ移行する。
【0185】
ステップS809において、SCPU516は、撮像する際の明るさに応じてストロボ511を発光させる自動発光選択を設定し、本処理を終了する。
【0186】
ステップS810において、SCPU516は、BCPU219から受信したタッチ位置情報に基づいて、赤目アイコンA62がタッチされたか否かを判断する。赤目アイコンA62がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS810:Yes)、SCPU516は、後述するステップS811へ移行する。一方、赤目アイコンA62がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS810:No)、SCPU516は、後述するステップS812へ移行する。
【0187】
ステップS811において、SCPU516は、ストロボ511が発光することで被写体の目が赤目になることを低減する赤目発光を設定し、本処理を終了する。
【0188】
ステップS812において、SCPU516は、BCPU219から送信されたタッチ位置情報に基づいて、強制発光アイコンA63がタッチされたか否かを判断する。強制発光アイコンA63がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS812:Yes)、SCPU516は、後述するステップS813へ移行する。一方、強制発光アイコンA63がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS812:No)、SCPU516は、後述するステップS814へ移行する。
【0189】
ステップS813において、SCPU516は、撮影する際の明るさに関わらず、ストロボ511に強制的に発光させる強制発光を設定し、本処理を終了する。
【0190】
ステップS814において、SCPU516は、BCPU219から送信されたタッチ位置情報に基づいて、発光禁止アイコンA64がタッチされたか否かを判断する。発光禁止アイコンA64がタッチされたとSCPU516が判断した場合(ステップS814:Yes)、SCPU516は、後述するステップS815へ移行する。一方、発光禁止アイコンA64がタッチされていないとSCPU516が判断した場合(ステップS814:No)、SCPU516は、本処理を終了する。
【0191】
ステップS815において、SCPU516は、撮影する際の明るさに関わらず、ストロボ511の発光を禁止する発光禁止を設定し、本処理を終了する。
【0192】
以上説明した本実施の形態3によれば、BCPU219が、操作アイコンを切換えるアイコン操作で表示部211の操作アイコンの削除データと、次に表示する操作アイコンの表示データとをそれぞれの外部機器から取得し、取得したデータに基づいて、表示の切換処理を行えばよいので、複数の外部機器が本体部4に装着されている場合でも、既存の本体部2でファームアップや新規な本体部2の導入を行うことなく、多様な操作を受け付けることができる。この結果、ユーザは、交換レンズ装置4が有する固有の操作または新規の操作を行うことができる。さらに、LCPU312およびSCPU516がそれぞれ交換レンズ装置3および外付けストロボ装置5の処理を行うので、BCPU219の処理能力がそれほど高くなくても、多種多様な操作を行うことができる。
【0193】
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4にかかるカメラシステムは、レンズ操作データ記憶部およびストロボ操作データが上述した実施の形態3のカメラシステムと異なる。さらに、本発明の実施の形態4にかかるカメラシステムBCPUが行う処理が異なる。このため、以下においては、レンズ操作データ記憶部が記憶するレンズ操作データを説明後、BCPU219が行う処理について説明する。なお、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0194】
図34は、レンズ操作データ記憶部309aが記憶するレンズ操作データとしてのレンズ操作データテーブルの一例を示す図である。
【0195】
図34に示すように、レンズ操作データテーブルT4には、操作種別、アイコン表示位置、アイコン表示サイズ、アイコン画像データ、属性および操作対応データがそれぞれ記載されている。たとえば、操作種別が広角方向ズーム駆動の場合、アイコン表示位置が(10,15)、アイコン表示サイズが30×30、アイコン画像がアイコン画像データ1、属性が01および操作対応データがコマンド情報1(駆動コマンド,停止コマンド)として記載されている。さらに、操作種別が無限方向フォーカス駆動の場合、アイコン表示位置が(60,65)、アイコン表示サイズが30×30、アイコン画像がアイコン画像データ4、属性が01および操作対応データがコマンド情報4(駆動コマンド,停止コマンド)として記載されている。
【0196】
このように、レンズ操作データ記憶部309aは、操作アイコンデータと操作対応データとを対応付けて記憶する。なお、ストロボ操作データ記憶部513aが記憶するストロボ操作データもほぼ同様の内容のため、説明を省略する。
【0197】
つぎに、本実施の形態4にかかるカメラシステム100の動作について説明する。図35は、カメラシステム100が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0198】
図35において、ステップS901〜ステップS914は、図25に示したステップS501〜ステップS515それぞれに対応する。ステップS902においては、BCPU219は、本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312から光学データ、レンズ操作データおよびレンズ駆動データを一括で取得してSDRAM215に記憶する。
【0199】
ステップS915において、BCPU219は、タッチ位置に応じてカメラシステム100の各種撮影操作を行うタッチ操作処理を実行する。なお、タッチ操作処理の内容について後述する。
【0200】
ステップS916〜ステップS925は、図25に示したステップS517〜ステップS526それぞれに対応する。
【0201】
ステップS926において、BCPU219は、ステップS915と同様のタッチ操作処理を実行する。なお、タッチ操作処理の内容については後述する。
【0202】
ステップS927〜ステップS933は、図25に示したステップS529〜ステップS535それぞれに対応する。ステップS933の後、カメラシステム100は、本処理を終了する。
【0203】
つぎに、図35に示したステップS915およびステップS926のタッチ操作処理について説明する。図36は、図35に示すタッチ操作処理の概要を示すフローチャートである。
【0204】
図35において、BCPU219は、BアイコンA51(図28を参照)がタッチされたか否かを判断する(ステップS1001)。BアイコンA51がタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1001:Yes)、BCPU219は、標準アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる(ステップS802)。その後、カメラシステム100は、図35のメインルーチンへ戻る。一方、BアイコンA51がタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1001:No)、カメラシステム100は、ステップS1003へ移行する。
【0205】
続いて、BCPU219は、LアイコンA52がタッチされたか否かを判断する。LアイコンA52がタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1003:Yes)、BCPU219は、LCPU219から取得したレンズデータに含まれるレンズ操作データに対応するレンズ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる(ステップS1004)。その後、カメラシステム100は、図35に示すメインルーチンへ戻る。一方、LアイコンA52がタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1003:No)、カメラシステム100は、ステップS1005へ移行する。
【0206】
その後、BCPU219は、AアイコンA53がタッチされたか否かを判断する(ステップS1005)。AアイコンA53がタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1005:Yes)、BCPU219は、SCPU516から取得したストロボデータに含まれるストロボ操作データに対応するアクセサリ操作アイコンを表示部211のアイコン操作領域211bに表示させる(ステップS1006)。その後、カメラシステム100は、図35に示すメインルーチンへ戻る。一方、AアイコンA53がタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1005:No)、カメラシステム100は、ステップS1007へ移行する。
【0207】
続いて、BCPU219は、表示部211がアイコン操作領域211b上で標準アイコン(図27を参照)を表示している際に標準アイコン(A41〜A46)がタッチされたか否かを判断する(ステップS1007)。標準アイコンがタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1007:Yes)、BCPU219は、選択された標準アイコンの対応処理を実行する(ステップS1008)。たとえば、BCPU219は、モードアイコンA41が選択された場合、撮影モードに関する情報を表示部211に表示させる。その後、カメラシステム100は、図35に示すメインルーチンへ戻る。一方、標準アイコンがタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1007:No)、カメラシステム100は、ステップS1009へ移行する。
【0208】
その後、BCPU219は、表示部211がアイコン操作領域211b上でレンズアイコン(図30(b)を参照)を表示している際にレンズアイコンA1〜A6がタッチされたか否かを判断する(ステップS1009)。レンズアイコンがタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1009:Yes)、BCPU219は、選択されたレンズアイコンに対応するレンズ動作を交換レンズ装置3に指示する(ステップS1010)。たとえば、BCPU219は、WアイコンA1が選択された場合、LCPU312から取得したレンズ操作データテーブルT4を参照して、コマンド情報1に対応する駆動命令を本体通信部218およびレンズ通信部311を介してLCPU312に送信して交換レンズ装置3に実行させる。その後、カメラシステム100は、図35のメインルーチンへ戻る。一方、レンズアイコンがタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1009:No)、カメラシステム100は、ステップS1011へ移行する。
【0209】
続いて、BCPU219は、表示部211がアイコン操作領域211bでアクセサリアイコン(図31(b)を参照)を表示している際にアクセサリアイコンA61〜A64がタッチされたか否かを判断する(ステップS1011)。アクセサリアイコンA61〜A
64がタッチされたとBCPU219が判断した場合(ステップS1011:Yes)、BCPU219は、選択されたアクセサリアイコンに対応するアクセサリ動作を外付けストロボ装置5に指示する(ステップS1012)。たとえば、BCPU219は、AUTOアイコンA61が選択された場合、SCPU516から取得したストロボ操作テーブル(図示せず)を参照して、コマンド情報に対応する駆動命令を外部通信部411およびストロボ通信部515を介してSCPU516に送信して外付けストロボ装置5に実行させる。その後、カメラシステム100は、図35のメインルーチンへ戻る。一方、アクセサリアイコンがタッチされていないとBCPU219が判断した場合(ステップS1011:No)、カメラシステム100は、ステップS1013へ移行する。
【0210】
ステップS1013において、BCPU219は、他の操作処理を実行する。具体的には、BCPU219は、選択アイコンB1に対応した操作処理を実行する。その後、カメラシステム100は、図35のメインルーチンへ戻る。
【0211】
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、BCPU219が、LCPU312から送信された操作情報に含まれる操作画像データに対応する操作画像を表示部211に表示させるとともに、操作画像上でタッチパネル213がタッチ位置情報を出力した場合、このタッチ位置情報と操作画像とによって定まる動作情報に基づいて、交換レンズ装置3の動作を一括して指示する。この結果、交換レンズ装置3の駆動を瞬時に行わせることができる。
【0212】
(その他の実施の形態)
また、上述した実施の形態では、特許請求の範囲、明細書および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」や「つぎに、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0213】
また、上述した実施の形態では、レンズマウントに交換レンズ装置を装着していたが、たとえば、画像を投射するプロジェクタ装置等を装着できるようにし、本体部からの操作で画像の投射を行えるようにしてもよい。
【0214】
また、上述した実施の形態では、アクセサリの外部機器をホットシューに接続していたが、たとえばホットシュー以外に、外部機器と双方向に通信可能なアクセサリポートを設け、このアクセサリポートに外部機器を接続するようにしてもよい。この場合、有線または無線であってもよい。
【0215】
また、上述した実施の形態では、撮像装置としてデジタル一眼レフカメラとして説明していたが、たとえばアクセサリ等を装着可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮影機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
【符号の説明】
【0216】
1,100 カメラシステム
2,4 本体部
3 交換レンズ装置
5 外付けストロボ装置
201 シャッタ
202 シャッタ駆動部
203 撮像素子
204 撮像素子駆動部
205 信号処理部
206 A/D変換部
207,511 ストロボ
208,512 ストロボ駆動部
209 画像処理部
210 入力部
211 表示部
212 表示駆動部
213 タッチパネル
214 FROM
215 SDRAM
216 記録媒体
217 電源部
218 本体通信部
219 制御部
301 フォーカスレンズ
302 レンズ駆動部
303 レンズ位置検出部
304 絞り
305 絞り駆動部
306 ズームレンズ
307 ズーム駆動部
308 ズーム位置検出部
309 レンズFROM
309a レンズ操作データ記憶部
309b レンズ駆動データ記憶部
310 レンズRAM
311 レンズ通信部
312 レンズ制御部
411 外部通信部
513 ストロボFROM
513a ストロボ操作データ記憶部
513b ストロボ駆動データ記憶部
514 ストロボRAM
515 ストロボ通信部
516 ストロボ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、前記表示部の表示画面上に設けられ、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有するレンズ交換式カメラシステムの本体部に対して着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器であって、
当該外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部と、
前記本体部に装着された際に前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる制御を行うとともに、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、当該外部機器の駆動制御を行う外部機器制御部と、
を備えたことを特徴とする外部機器。
【請求項2】
前記外部機器記憶部は、前記操作画像データに対応付けられ、当該外部機器の性能を示す性能情報と前記操作画像の操作内容を示すガイド情報とを含む操作対応データをさらに記憶し、
前記外部機器制御部は、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、少なくとも該タッチ位置情報によって選択された前記操作対応データを前記本体部に送信して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の外部機器。
【請求項3】
前記外部機器制御部は、前記表示部が前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から受信した前記タッチ位置が前記表示領域以外の領域に含まれるとき、前記表示部が表示する前記操作画像を削除することを特徴とする請求項1または2に記載の外部機器。
【請求項4】
所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の外部機器。
【請求項5】
所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の外部機器。
【請求項6】
光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムであって、
前記外部機器は、
前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部と、
前記本体部に装着された際に前記操作情報および前記動作情報を前記本体部に送信する外部機器制御部と、
を備え、
前記本体部は、
前記外部機器制御部から送信された前記操作情報に含まれる前記操作画像データに対応する操作画像を前記表示部に表示させるとともに、前記操作画像上で前記タッチパネルが前記タッチ位置情報を出力した場合、該タッチ位置情報と前記操作画像とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の動作を指示する信号を前記外部機器へ送信する本体制御部と、
を備えることを特徴とするカメラシステム。
【請求項7】
前記本体部は、互いに異なる複数の前記外部機器を装着可能であり、
前記本体制御部は、前記外部機器が前記本体部に複数装着された場合、各外部機器から送信された前記操作情報の切換えの指示入力を受け付ける切換情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載のカメラシステム。
【請求項8】
前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする請求項6または7に記載のカメラシステム。
【請求項9】
光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムで実行する撮像方法であって、
前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部から前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる表示ステップと、
前記表示ステップで前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の駆動制御を行う駆動制御ステップと、
を含むことを特徴とする撮像方法。
【請求項10】
光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像素子と、前記撮像素子が生成した前記画像データに対応する画像を表示する表示部と、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置を含むタッチ位置情報を出力するタッチパネルとを有する本体部と、前記本体部に着脱自在であり、前記本体部と双方向に通信可能な外部機器とを備えたカメラシステムに実行させるプログラムであって、
前記外部機器が前記本体部に装着された際に、前記外部機器の操作種別に対応する操作画像データと該操作画像データを前記表示部で表示する際の表示領域とを含む操作情報と、前記操作種別に応じた当該外部機器の動作に関する動作情報とを記憶する外部機器記憶部から前記操作情報を前記本体部に送信して前記表示部に前記操作画像データに対応する操作画像を表示させる表示ステップと、
前記表示ステップで前記操作画像を表示している場合において、前記本体部から前記タッチ位置情報を受信したとき、該タッチ位置情報と前記操作情報とによって定まる前記動作情報に基づいて、前記外部機器の駆動制御を行う駆動制御ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2013−26664(P2013−26664A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156600(P2011−156600)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】