説明

多孔質物質を有するバッテリーとバッテリー製造方法

本発明は、使い捨て診断用機器、バイオMEMSとDNAチップ、ラブ・オン・ア・チップや微少流体機械のようなバイオシステムに必ず必要な電気エネルギーを供給するために液体によって作動が始まるバッテリーを提供する。本発明はまた、一回用デバイスやシステムと容易に結合することができるバッテリーの製作方法を提供する。
本発明はバッテリーに関したことであって、特に病気を診断するのに使われる診断キット、バイオメムスとDNAチップ、ラブ・オン・ア・チップ、微細流体機械等で言及されるバイオシステム等に利用されることができるように、多孔質物質を有して液体によって作動することを特徴とするバッテリーに関する。本バッテリーは使い捨て装置やシステムと容易に集積されることができて使い捨て装置を製作しながら同時に製作されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバッテリーに関したことであって、特に病気を診断するのに使われる診断キット、バイオメムス(BioMEMS、Bio Micro Electro Mechanical Systems)とDNAチップ、ラブ・オン・ア・チップ(lab−on−a−chip)、微細流体機械(Microfluidic device)等で言及されるバイオシステム等に利用されることができるように、多孔質物質を有して液体によって作動することを特徴とするバッテリーに関する。本バッテリーは使い捨て装置やシステムと容易に集積されることができて使い捨て装置を製作しながら同時に製作されることができる。
【背景技術】
【0002】
去る数十年間にかけてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とマイクロマシン(Micromachine)分野の技術的な進歩によりラブ・オン・ア・チップ(Lab−on−a−chip)、DNAチップ(DNA chip)、微細流体機械(Microfluidic devices)、微細光学システム(Optical microsystems)等で呼ばれるマイクロシステムやナノシステムを製作することが可能になった。基板微細加工(Bulk micromachining)と表面微細加工(Surface micromachining)のような一括工程によってMEMSやバイオMEMS装置を一つの基板(Substrate)上にマイクロアクチュエーター(Microactuator)、マイクロセンサ(Microsensor)、回路を同時に製作することができる。今日、このようなマイクロスケール(Microscale)やナノスケール(Nanoscale)のデバイス等はいろいろな所に多く利用されるが、特に生体信号(Bio−signal)の感知と増幅等の分野で多く用いられている。ナノ技術を利用してバイオセンサーを開発することは今日バイオ技術(Biotechnology)開発の重要な推進力になっている。
【0003】
しかし現在のMEMS、バイオMEMS、DNAチップ、ラブ・オン・ア・チップ、健康診断機器、バイオシステム技術等が直面した重要な問題中の一つはエネルギー源の問題である。たとえラブ・オン・ア・チップやDNAチップ等のシステムが小さな基板上に作られることができるが、前記したシステムはいまだに外部と連結されたバッテリーで電気を供給を受けたり感知のために光エネルギーが必要である。例えば、マイクロアレイ(Microarray or DNAchip)はチップ上で起こるDNAの結合を感知するために外部で紫外線を照射してDNA結合と関連して放出される光を感知するスキャナーが必要である。
【発明の開示】
【0004】
使い捨て診断用機器、バイオMEMSとDNAチップ、ラブ・オン・ア・チップや微少流体機械のようなバイオシステムに必ず必要な電気エネルギーを供給するために液体によって作動が始まるバッテリーを提供することが本発明の目的である。本発明のまた他の目的は一回用デバイスやシステムと容易に結合することができるバッテリーの製作方法を提供することにある。
【0005】
前述した目的を達成するために次のように発明を構成する。
【0006】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層が互いに所定の距離を維持することができるようにする距離維持手段で構成されて;
前記した多孔質物質に液体が接触する時、前記した液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に浸透して、前記した多孔質物質の中に入っているカソードと前記したアノードを活性化して電気を発生させることを特徴とするバッテリーを提供する。
【0007】
上の構成に付け加えて次を単独または並行してさらに実施すればさらに望ましい結果をもたらすことができる。
【0008】
前記した液体が水を含む液体であることを特徴とするバッテリー。
【0009】
前記した水を含む液体が動物の血、汗、唾液、鼻水、尿、膣分泌物、糞尿、体液、DNA、RNA、タンパク質、細胞組織と植物の樹液、DNA、RNA、細胞組織のうち少なくとも一つを含む液体であることを特徴とするバッテリー。
【0010】
前記したアノードと多孔質物質間の距離と前記した多孔質物質と電流収集層間の距離のうち少なくとも一つの距離が全くなく互いに接触していることを特徴とするバッテリー。
【0011】
前記したアノードがマグネシウムであることを特徴とするバッテリー。
【0012】
前記した多孔質物質内に含まれているカソードが塩化銅(CuCl)と塩化銀(AgCl)同じであり塩化物であることを特徴とするバッテリー。
【0013】
前記した多孔質物質がパルプで得られる紙であることを特徴とするバッテリー。
【0014】
前記した多孔質物質がニトロセルロース(nitrocellulose)であることを特徴とするバッテリー。
【0015】
前記した距離維持手段がゴム、プラスチック、木、紙、金属のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするバッテリー。
【0016】
前記した距離維持手段がプラスチックフィルムを利用して前記したアノードと電流収集層に接触することを特徴とするバッテリー。
【0017】
前記した距離維持手段がプラスチックモールディング(Plastic Molding)技術を利用して製作された部品を組み合わせて製作されたことを特徴とするバッテリー。
【0018】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために接着剤を利用することを特徴とするバッテリー。
【0019】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが固体から液体、固体から気体の相変化のうち少なくとも一つの変化を起こして接着されることを特徴とするバッテリー。
【0020】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが他の一つの物質に拡散現象(Diffusion phenomenon)を起こして接着されることを特徴とするバッテリー。
【0021】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、加熱と加圧のうち少なくとも一つを利用して付けることを特徴とするバッテリー。
【0022】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、超音波を含む音波と;レーザと可視光線、高周波、赤外線、紫外線を含む電磁波(Electromagnetic wave)と;強い圧力を加えて一部を溶かすことと;互いに摩擦を起こして溶かすことのうち少なくとも一つ以上を利用することを特徴とするバッテリー。
【0023】
前記した液体が前記した多孔質物質に容易に接触して前記した多孔質物質内部の空気が容易に抜けることができるように少なくとも一つ以上の穴を有することを特徴とするバッテリー。
【0024】
前記したアノードとカソードは外部の回路と連結されるために電流を通過しやすい物質で作られた導線を利用することを特徴とするバッテリー。
【0025】
前記した導線が外部とよく接触するように、前記した導線に導電性接着剤が塗られていることを特徴とするバッテリー。
【0026】
前記した導線と外部の回路がよく連結できるように、前記した導線と外部の回路を雌雄の機械的接触をできるように一方が突出して向かい合う他の側がくぼんで互いに差込まれて結合できるようにすることを特徴とするバッテリー。
【0027】
望ましいまた他のバッテリーの構成は次のようである。
【0028】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層を囲む板状型のプラスチックで構成されて;
前記した多孔質物質に水を含む液体が接触する時、前記した液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に浸透して、前記した多孔質物質の中に入っているカソードと前記したアノードを活性化して電気を発生させることを特徴とする板状型のバッテリーを提供する。
【0029】
望ましいまた他のバッテリーの構成は次のようである。
【0030】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
多孔質物質(Porous material)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層を囲む板状型のプラスチックで構成されて;
前記した多孔質物質に水を含む電解質液体が接触する時、前記した電解質液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に浸透して、前記したアノードと反応して電気を発生させることを特徴とする板状型のバッテリー。
【0031】
本発明による望ましいバッテリーの製造方法は次のようである。
【0032】
下部基板上にバッテリーの構成要素で電子を発生させるアノード(Anode)、電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と、前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)を順に積み上げる段階と;
前記した基板から電流収集層までの層上に上部接着層を乗せる段階と;
前記した基板が前記したアノード、カソード、電流収集層、上部接着層のうち少なくとも一つに接着されて、前記した上部接着層が前記したアノード、カソード、電流収集層と基板のうち少なくとも一つに接着になるようにする段階と;の組合で構成されることを特徴とするバッテリー製造方法。
【0033】
前記した構成に付け加えて次を単独または並行して実施すればさらに望ましい結果をもたらすことができる。
【0034】
前記した基板と上部接着層がゴム、プラスチック、金属のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするバッテリー製造方法。
【0035】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために接着剤を利用することを特徴とするバッテリー製造方法。
【0036】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが固体から液体、固体から気体の相変化のうち少なくとも一つの変化を起こして接着されることを特徴とするバッテリー製造方法。
【0037】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが他の一つの物質に拡散現象を起こして接着されることを特徴とするバッテリー製造方法。
【0038】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、加熱と加圧のうち少なくとも一つを利用して付けることを特徴とするバッテリー製造方法。
【0039】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、超音波を含む音波と;レーザと可視光線、高周波、赤外線、紫外線を含む電磁波(Electromagnetic wave)と;強い圧力を加えて一部を溶かすことと;互いに摩擦を起こして溶かすことのうち少なくとも一つ以上を利用することを特徴とするバッテリー製造方法。
【0040】
望ましいまた他のバッテリーの構成は次のようである。
【0041】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノードと前記した電流収集層間に位置して外部の液体と接触する時表面張力と毛細管現象によって外部の液体を前記したアノードと前記した電流収集層に誘導する媒介層(Medium)と;
前記したアノード、媒介層、電流収集層を囲む距離維持手段で構成される構造物を少なくとも一つ以上用いることを特徴とするバッテリー。
【0042】
上の構成に付け加えて次を単独または並行してさらに実施すればさらに望ましい結果をもたらすことができる。
【0043】
前記した液体が水を含む液体であることを特徴とするバッテリー。
【0044】
前記した水を含む液体が動物の血、汗、唾液、鼻水、尿、膣分泌物、糞尿、体液、DNA、RNA、タンパク質、細胞組織と植物の樹液、DNA、RNA、細胞組織のうち少なくとも一つを含む液体であることを特徴とするバッテリー。
【0045】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が空いた空間と;紙のように空いた空間を含む多孔質物質が入り交じって構成されたことを特徴とするバッテリー。
【0046】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が紙のように空いた空間を含む多孔質物質だけで構成されたことを特徴とするバッテリー。
【0047】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が全部空いた空間であることを特徴とするバッテリー。
【0048】
前記した媒介層、多孔質物質、空間の一部または全部に前記した電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含有することを特徴とするバッテリー。
【0049】
前記したカソードが塩化銅(CuCl)と塩化銀(AgCl)のように塩化物であることを特徴とするバッテリー。
【0050】
前記したアノードがマグネシウムであることを特徴とするバッテリー。
【0051】
前記した媒介層が前記した液体に容易に接触して前記した媒介層内にある気体が容易に外に放出できるように少なくとも一つ以上の穴を有していることを特徴とするバッテリー。
【0052】
前記した構造物が板状型でなっていて容易に積層技術(Laminationtechnology)で製造されることができることを特徴とするバッテリー。
【0053】
電子を吸収する役割をするカソード物質が外部で流入する液体に含まれていることを特徴とするバッテリー。
【0054】
前記した液体が1地点から他の地点に動く間に作動することを特徴とするバッテリー。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
以下添付された図面を参照にして本発明の望ましい実施形態を説明する。
【0056】
図1は本発明によるバッテリーの代表的な実施形態を示すものである。マイクロバッテリー100は透明な下面と上面プラスチックフィルム(Plastic film)101と107間に電子を集める銅層(Copper layer)102、塩化銅(CuCl)を有する紙105、酸化して電子を供給するマグネシウム層(Magnesium layer)106が層に積もられて板の形態を形成されることに構成される。ここで未説明符号103、104は前記した銅層102とマグネシウム層106と電気的な連結をするための電極である。また他の未説明符号108と109は前記した紙105に水を含む液体を加えるための液体孔と、前記穴108に液体を加える時紙の中にある空気が抜けるための空気孔である。前記した銅層102は電子を集めるための電流収集層(Current Collector)であって適切な他の金属を使うことができ、前記した紙105は他の多孔質物質で代替が可能である。例えば、紙、プラスチック、木のような有機物質(organic material)や砂、多孔質金属、溝を掘った金属等の無機物質(inorganic material)等が前記した紙105の代用で使われることができる。また電気化学反応と関係されて前記した紙105に含まれた塩化銅は電子が供給される時電子を吸収して他の物質に変わる他の種類のいかなるカソード(Cathode)物質を用いてもかまわなく、前記したマグネシウムは電子を供給することができるアノード(Anode)役割をすることで電気化学反応が起こる時電子を発生させる役割をするいかなる物質でも代替が可能である。
【0057】
このような基本構成を有して本発明によるバッテリー100の電極103と104間が図示しなかった負荷抵抗によって連結になっていると考えて本発明によるバッテリー100の作動原理を説明する。ここでは便宜上バッテリーを作動させる液体で尿を利用することを例に挙げて説明するが、水を含むいかなる液体も使用が可能である。前記したバッテリー100の液体孔108に人の尿(図示せず)を接触させれば前記尿は表面張力と毛細管現象によって紙内部の微細な空間内に染み込みながら前記した塩化銅(CuCl)に会うようになって、前記マグネシウムは次の電気化学反応を起こしながら電子(図示せず)を発生させて、前記した電子は負荷抵抗を経て塩化銅に移動をする。
【0058】
Mg+2CuCl−−>MgCl+2Cu(化学式1)
前記した電気化学反応によって負荷抵抗に沿って流れる電流の流れは電気であるので前記したバッテリー100は尿によって作動になって外部回路に電気を供給することが可能になる。尿がはじめに入る時もバッテリーが作動になるが流入が終わって尿が停止している時も上の化学反応によって続けてバッテリーが作動になる。尿を続けて紙内に流入させる場合も前記バッテリーは作動になる。このような目的のためにバッテリー内で尿を循環させるポンプ等の装置が追加されることができる。
【0059】
前記したバッテリーはいろいろの形態で製作できるが診断キットやバイオチップのような製品のために板状で製作することが望ましい。図2は本発明によるバッテリーの製作方法の一例を説明することであって、板状で製作する時プラスチックフィルム(Plastic film)を利用したラミネーティングテクノロジー(Laminating Technology)を利用して説明した。ここで前記したプラスチックフィルムの積層(Lamination)は本発明によるバッテリー構成要素であるアノード、多孔質物質、電流収集層等を互いに密着させる距離維持手段とバッテリーのためのハウジング(housing)を提供する。前記マグネシウムは塩化銅を含んだ紙上にすぐ位置したり、尿等の流体抵抗(fluid redistance)を減らすために前記塩化銅紙と前記マグネシウム間に所定の距離を置くこともできる。説明の便宜のためにここでは各層間に間隔がない場合を例に挙げて説明する。プラスチックフィルム201上に接着剤(Adhisive)202が塗られていて前記したプラスチックフィルム201と接着剤202は基板(Substrate)として使われる。
【0060】
図2は図1のバッテリー100を安価で作ることができる工程の一例を示したものである。図2の(a)で、前記した下のプラスチックフィルム(厚さ0.15mm)201上にある前記した接着剤202上に銅層(厚さ0.2mm)203を接着する。図2の(b)で、アルミニウム(厚さ0.2mm)を接着させるのに前記銅と接触する部分は電気的に導通になるように接着する。前記した銅とアルミニウムは半導体製造等に利用することと同じ技術である蒸着(Evaporation)、スパッタリング(Sputtering)、メッキ等の技術でも形成させることができて、アルミニウムテープと銅テープのようなテープを利用しても形成でき、前記した接着層上にアルミ箔と銅箔をすぐ付けて形成することもできる。図2の(c)と(d)で見るように前記した銅層203上に順に塩化銅を有する紙(厚さ0.2mm)206とマグネシウム207を乗せる。この時前記した紙206は銅とだけ接触するようにして、前記したマグネシウム207は前記した紙206と前記したアルミニウム電極205上に置かれるようにすることが望ましい。図2の(e)で、前記した図2の(d)の積み上げた層上に接着層209を有するまた他のプラスチックフィルム208を乗せた後、全体を摂氏120度程度の熱い接着ローラ210と211間を矢印212の方向に通過させれば、図2の(f)で、見るところのような板状のバッテリーを得ることができる。液体孔213と空気孔214は前記ローラを通過して板状になった後にカッター(cutter)のような道具で後ほど作ることもできて、それとも前記プラスチックフィルム208と接着剤209で構成された上フィルムにあらかじめ作ってローラを通過させることができる。前記した図2の(e)で熱いローラを通過させたことは前記した接着剤202と209が熱によってくっつく熱可塑性樹脂系接着剤(thermoplastic adhesive)である場合であって、前記した接着剤が常温でも接着力を有すれば無理に加熱をする必要はなくそのまま圧力を加える他の手段(ローラやプレス)を利用すればよい。また他の加熱加圧手段として超音波加熱装置、レーザ加熱装置、プレス等を利用することができる。
【0061】
図3は本発明によるバッテリーに使われる多孔質物質の製造方法の一例で図2の紙206の製作方法を見せてくれる。ビーカー301に塩化銅を含む懸濁液(Suspension、水100mlに塩化銅3g含有)302のような液体を満たしてその内にフィルター紙(Filterpaper、メーカーWhatman、カタログ番号1001070)303を入れてから取り出せば紙304は紙全体にかけて塩化銅を含むことになる。この紙304を線(wire)305にやっとこ306を利用して乾かして適当な大きさに切れば、塩化銅を含む紙を作ることができる。図3では実験室でバッテリー用紙を作ることを説明したが同じ原理を利用する機械を利用することも可能である。また前記した塩化銅を前記したように液体に溶かした後紙を入れてから取り出して乾燥させる方法でなくて、前記した塩化銅粉末を直ちに紙上に撒くことも可能であって、塩化銅をペイスト(Paste)に入れた塩化銅ペイストを作って紙に塗った後に乾かして塩化銅紙を得ることも可能である。このような場合に紙の両側面に塩化銅が塗られるようにすることもできる。また他の場合では紙の一側に塩化銅ペーストを塗って紙の他の一側には紙面がそのまま維持するようにすることも可能である。このようにした場合の紙を利用して図2のようにバッテリーを作れば紙に塩化銅が塗られている面が銅箔と接触し、銅が塗られていない純粋な紙面はマグネシウムを向かい合うようにして化学的にさらに安定するようにすることができる。同様な場合で塩化銅を含んだ紙と塩化銅を含まない紙(または他の多孔質物質)を接着剤で付けたり密着して図2で説明した紙206で用いることができる。前記紙に塩化銅を付着させる場合懸濁液に入れた場合とペイストを利用する場合を説明したのに、塩化銅が容易に紙に接着するように接着剤を入れたり導電性を高めるために黒鉛粉等を入れることができる。このようにペーストを塗る時はスクリーンプリンティング(Screen printing)技術等プリント技術を利用することが便利で、この場合ペーストには塩化銅粉、接着力を向上させるバインダー(binder)、伝導性を向上させる炭素(carbon black、activated carbon)等を入れることができる。
【0062】
バッテリーを安価で製造するために、基板上に前記電流収集層、カソードを有したり有しない紙、アノード等で構成されるバッテリーのサンドウィッチをスクリーンプリンティング技術で作ることができる。例えば図2のバッテリー製造工程で、全てのバッテリー構成物質が次の工程の組合によるスクリーンプリンティングで作られることができる:1)シルバーペースト(silver paste)やカーボンペースト(carbon paste)のような伝導性物質のスクリーンプリンティング、2)カソード物質を有する物質のスクリーンプリンティング、3)アノード物質を含むアノードペーストのスクリーンプリンティング。また図2で示した上プラスチックフィルムと下のプラスチックフィルムがないバッテリーを製造することも可能である。この場合にはバッテリーを構成するサンドウィッチは基板の役割をする銅層、紙層とマグネシウム層で構成されており、前記構成層がよく密着して電気抵抗を減らすことができるように前記紙層を接着剤で他の層に付けることができる。
【0063】
図4は図2と図3の製作方法によって製作されたバッテリー400の写真を示す。全体的な大きさは約6cmx3cmであり透明なプラスチックフィルム401間に銅層402、塩化銅を含んだ紙403、マグネシウム404があることが見えて、前記した銅402にアルミニウム電極405と前記したマグネシウム404にまた他のアルミニウム電極406が連結されていることを見ることができる。未説明番号407は大きさを調べて見やすくするための物差しである。
【0064】
図5は図4で見せてくれたバッテリーの一側端の断面を見せてくれる電子顕微鏡(SEM)写真であって、銅層504、塩化銅を含む紙505、マグネシウム層506が層層に積もられた構造物を見ることができ、前記構造物はプラスチックフィルム507と502にある接着剤508と503によって支持されることを見ることができる。未説明符号509と510はそれぞれ前記した接着剤どうし接着された接着部分と微細な空気空間を示す。
【0065】
図6は図5のバッテリー電圧曲線を示すことであって、図4で言及したバッテリーに10キロオームの抵抗を連結して0.2ミリリットルの人尿を液体供給口に落とした後測定した電圧である。最大電圧は1.47Vで90分まで1.04Vの電圧を続けて維持することを見ることができる。
【0066】
前記したバッテリーは導電性の導体を利用して外部の回路に連結されることができ、連結の簡便性のためにアノード等のバッテリー構成部品に導電性の接着剤を付着しておけば、バッテリーを疾病診断用キット(Diagnostic kit for disease)等電気的なエネルギーを必要とする外部のシステムに容易に付着して使うことができる。同じ目的で前記した導線と外部の回路がよく連結できるように、前記した導線と外部の回路を雌雄の機械的に接触をできるように一方が突出して向かい合う他の側がくぼんで互いに差込まれて結合できるようにすることができる。このような構成を有する場合は家電製品に連結されるコンセント−プラグの結合のような形態になる。
【0067】
前記したバッテリーの構成及び説明ではバッテリーの多孔質物質がカソードになる物質を含んで外部で水を含む液体が入る時バッテリーが作動することを説明したが、多孔質物質がカソード物質を含まなくて外部の液体がカソード物質を含む場合も同じ構造のバッテリーを利用することができる。例えば前記した構成のバッテリーで紙が塩化銅を含まない場合外部の流入液体が尿の場合尿に含まれている尿酸等の電解質がバッテリーを作動させることができる。この場合にカソード物質は尿に含まれて紙に流入する尿酸等の電解質になる。尿が紙内で動かない時もバッテリーが作動になるが尿が流入する間にもバッテリーは作動される。またポンプ等の機械を利用して尿を外部で続けて供給することができる。
【0068】
いままで本発明の構成と代表的な実施形態を説明した。本発明に対して説明した内容を容易に修正して実施したり組み合わせて実施することは本発明の範囲に含まれる。例えば本発明の説明では多孔質物質で紙(Paper)を例に挙げて説明したのに妊娠診断有無を診断するのに使われるニトロセルロース(nitrocellulose)等のような物質で代替が可能である。すなわち液体の表面張力によって液体が移動が可能な多孔質物質または毛細管を有する全ての物質をこのような目的で利用できる。本発明では電気化学反応によって発生した電子を受け入れるカソード物質で塩化銅(CuCl)を用いることを説明したが電子を受け入れるいかなる物質を用いることも可能である。もしも塩化銅(AgCl)をカソード物質に変えるならば次の化学反応によって電池が作動するようになる。
【0069】
Mg+2AgCl−−>MgCl+2Ag(化学式2)
同様に電気化学反応によって電子を発生させるアノードにマグネシウムを用いる代わり他の物質を用いることが可能である。例えば亜鉛をアノードで利用することができる。
【0070】
また本発明の製作例で、バッテリーを板状に作ることだけ言及したが製作されるバッテリーは板状だけでなく四角形球形等いろいろの形状になることができてまた前記した板状型バッテリーをのりまきを巻くようにぐるぐる巻いて作るものも可能である。ハウジングまたは間隔維持手段を製作する時、プラスチック板間に接着剤があってその接着剤を熱と圧力を利用して溶かして付ける加熱加圧ローラを用いたが、前記したローラの代わりに加熱加圧プレス等他の手段を用いることが可能である。またプラスチック間に接着剤を使わなくて他のエネルギーを利用して付けることも可能である。例えば超音波を含む音波、レーザを含む光、高周波、赤外線、紫外線、可視光線を利用する電磁波(Electromagnetic wave)、を利用することができて、強い圧力を加えて一部が溶けるようにして付ける圧接、熱によって接着する物質の全部または一部が溶けるようにして付けるソルダリング(soldering)、上下板の接触部分を摩擦させて接合する摩擦接合等の他の方法を利用して付けることができる。
【0071】
また本発明では前記した上下の板にプラスチック板を利用したが前記したプラスチック板は製作工程の理解を容易にするために言及したことであって、前記したプラスチック板の代わりに一つ以上のプラスチック板(ビニルとも言う)とアルミニウム等の金属、紙や木等の有機物層等の組合で構成された利用することも可能である。また一般ゴムやシリコーンゴム(Poly dimethyl siloxane rubber(PDMS))等を利用することも可能である。
【0072】
液体の流入と内部の気体排出等がよくできるように前記紙と外部(大気)がよく連結できるようにチャネル、穴やスリット(slit)の形状を任意の形状に作ることが可能である。前記紙と外部の大気を連結するいかなる方法もこのような目的のために使われることができる。例えば多孔質マグネシウム、塩化銅を有する紙、多孔質の銅で構成されるバッテリーサンドウィッチの密封(encapsulation)やハウジング(housing)のために多孔質の上下のプラスチック板が利用されることができる。この場合には前記紙と外部の大気間にある物質の数多い微少チャネルや微少穴が外部の流体流入と内部のガスを排出するのに利用される。
【0073】
いままで言及した実施形態は本発明の原理、製作方法等の本発明の内容を説明するためのことであり、本発明の範囲がいままで説明した内容に限定されるのではない。既に言及された実施形態は他のいろいろ形態、使われる部品または物質の他の配列、作動や製造順序の配列等において容易な修正が可能である。このように本発明で説明した内容を容易に修正して実施したり組み合わせて実施することは本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
病気を診断するのに使われる診断キット、バイオシステム、バイオメムス(BioMEMS)等の作動が必要な時点で尿、血、体液等水を含む液体を本発明のバッテリーの所定の位置に落とす時作動して希望する検査をすることができるように電気的なエネルギーを供給するようにする。このバッテリーは安価で容易に利用することができるラミネーティングテクノロジー(Laminating Technology)を利用するので非常に低価の板状型バッテリーを多量生産できる。それゆえプラスチックモールディング技術を利用したりラミネーティングテクノロジー(Laminating Technology)、ホットエンボシング(Hot embossing)技術または同様の技術で製作される診断装置等のシステムを非常に容易にバッテリーを共に作ることができる長所がある。
【0075】
すなわち本発明のバッテリーと製作技術を利用すると他のシステムを作りながら同時にバッテリーが製作される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明によるバッテリーの斜視図。
【図2】本発明によるバッテリーの製作方法の一例。
【図3】本発明によるバッテリーに使われる多孔質物質の製造方法の一例。
【図4】図2と図3の製作方法によって製作されたバッテリーの写真。
【図5】図4で見られたバッテリーの断面を見せてくれる電子顕微鏡(SEM)写真。
【図6】図4のバッテリーの電圧曲線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層が互いに所定の距離を維持することができるようにする距離維持手段(Housing)で構成されて;
外部で液体が流入する時、前記した液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に伝達されて、前記した多孔質物質の中に入っているカソードと前記したアノードを活性化して電気を発生させることを特徴とするバッテリー。
【請求項2】
前記した液体が水を含む液体であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記した水を含む液体が動物の血、汗、唾液、鼻水、尿、膣分泌物、糞尿、体液、DNA、RNA、タンパク質、細胞、細胞組織と;植物の樹液、DNA、RNA、タンパク質、細胞、細胞組織のうち少なくとも一つを含む液体であることを特徴とする請求項2に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記した多孔質物質が前記したアノードと電流収集層のうち少なくとも一つに接触していることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記したアノードがマグネシウムであることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記した多孔質物質内に含まれているカソードが 塩化銅(CuCl)と塩化銀(AgCl)であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記した多孔質物質がパルプで得られる紙であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記した多孔質物質がニトロセルロース(nitrocellulose)であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記した距離維持手段がゴム、プラスチック、木、紙、金属のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記した距離維持手段が次のうち少なくとも一つを包含したことを特徴とする請求項1と請求項9に記載のバッテリー:プラスチックラミネイション(Plastic Lamination)、ヒートエンボシング(Heat embossing)、ホットエンボシング(Hot embossing)、ウルトラバイオレットエンボシング(ultraviolet embossing)、液体のウルトラバイオレットキュアリング(ultraviolet curing of a liquid substance)、薄いフィルムのパターニングを含むフォトリソグラフィー技術(photolithographic techniques including patterning a thin film)、デポジットあるいはエッチング(deposit or etching)、ウルトラソニックフォーミング(ultrasonic forming)、プレッシャーフォーミング(pressure forming)、サーマルフォーミング(thermal forming)、バキュームフォーミング(vacuum forming)、ブローモルディング(blow molding)、ストレッチ モルディング(stretch molding)、インサートモルディング(insert molding)、インジェクションモルディング(injection molding)、エクストルージョンキャスティング(extrusion casting)、コンプレションモルディング(compression molding)、ダイキャスティング(die casting)、インカプセルレイションプロセシズ(encapsulation processes)
【請求項11】
前記した距離維持手段がプラスチックモールディング(Plastic Molding)技術を利用して製作された部品を組み合わせて製作されたことを特徴とする請求項10に記載のバッテリー。
【請求項12】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために接着剤を利用することを特徴とする請求項9乃至11に記載のバッテリー。
【請求項13】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが固体から液体、固体から気体の相変化のうち少なくとも一つの変化を起こして接着されることを特徴とする請求項9乃至11に記載のバッテリー。
【請求項14】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが他の一つの物質に拡散現象(Diffusion phenomenon)を起こして接着されることを特徴とする請求項9乃至11に記載のバッテリー。
【請求項15】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、加熱と加圧のうち少なくとも一つを利用して付けることを特徴とする請求項12乃至14に記載のバッテリー。
【請求項16】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、超音波を含む音波と;レーザと可視光線、高周波、赤外線、紫外線を含む電磁波(Electromagnetic wave)と;強い圧力を加えて一部を溶かすことと;互いに摩擦を起こして溶かすことのうち少なくとも一つ以上を利用することを特徴とする請求項12乃至14に記載のバッテリー。
【請求項17】
前記した液体が前記した多孔質物質に容易に接触して前記した多孔質物質内部の空気が容易に抜けることができるように少なくとも一つ以上の穴を有することを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項18】
前記したアノードとカソードは外部の回路と連結されるために電流を通過しやすい物質で作られた導線を利用することを特徴とする請求項1に記載のバッテリー。
【請求項19】
前記した導線が外部とよく接触するように、前記した導線に導電性接着剤が塗られていることを特徴とする請求項18に記載のバッテリー。
【請求項20】
前記した導線と外部の回路がよく連結できるように、前記した導線と外部の回路を雌雄の機械的接触をできるように一方が突出して向かい合う他の側がくぼんで互いに差込まれて結合できるようにすることを特徴とする請求項18に記載のバッテリー。
【請求項21】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層が互いに所定の距離を維持することができるようにする平板型プラスチック距離維持手段(Planar Plastic Housing)で構成されて;
外部で液体が流入する時、前記した液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に伝達されて、前記した多孔質物質の中に入っているカソードと前記したアノードを活性化して電気を発生させることを特徴とするバッテリー。
【請求項22】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
多孔質物質(Porous material)と;
前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノード、多孔質物質、電流収集層が互いに所定の距離を維持することができるようにする平板型プラスチック距離維持手段(Planar Plastic Housing)で構成されて;
外部でカソード物質を含む液体が流入する時、前記した液体が表面張力と毛細管現象によって前記した多孔質物質内に伝達されて、前記したカソードと前記したアノードを活性化して電気を発生させることを特徴とするバッテリー。
【請求項23】
下部基板上にバッテリーの構成要素で電子を発生させるアノード(Anode)、電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含む多孔質物質(Porous material)と、前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)を順に積み上げる段階と;
前記した基板から電流収集層までの層上に上部接着層を乗せる段階と;
前記した基板が前記したアノード、カソード、電流収集層、上部接着層のうち少なくとも一つに接着されて、前記した上部接着層が前記したアノード、カソード、電流収集層と基板のうち少なくとも一つに接着になるようにする段階と;の組合で構成されることを特徴とするバッテリー製造方法。
【請求項24】
前記した基板と上部接着層がゴム、プラスチック、金属のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項23に記載のバッテリー製造方法。
【請求項25】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために接着剤を利用することを特徴とする請求項24に記載のバッテリー製造方法。
【請求項26】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが固体から液体、固体から気体の相変化のうち少なくとも一つの変化を起こして接着されることを特徴とする請求項24に記載のバッテリー製造方法。
【請求項27】
プラスチックと金属またはプラスチックとプラスチックを接着するために、プラスチックと金属のうち少なくとも一つが他の一つの物質に拡散現象を起こして接着されることを特徴とする請求項24に記載のバッテリー製造方法。
【請求項28】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、加熱と加圧のうち少なくとも一つを利用して付けることを特徴とする請求項24乃至27に記載のバッテリー製造方法。
【請求項29】
一側のプラスチックを他の方向に付けるために、超音波を含む音波と;レーザと可視光線、高周波、赤外線、紫外線を含む電磁波(Electromagnetic wave)と;強い圧力を加えて一部を溶かすことと;互いに摩擦を起こして溶かすことのうち少なくとも一つ以上を利用することを特徴とする請求項24乃至27に記載のバッテリー製造方法。
【請求項30】
電子を発生させるアノード(Anode)と;
前記したアノードで発生した電子が外部の回路を通じて流れ込む時、前記電子を収集する役割をする電流収集層(Current Collector)と;
前記したアノードと前記した電流収集層間に位置して外部の液体と接触する時表面張力と毛細管現象によって外部の液体を前記したアノードと前記した電流収集層に誘導する媒介層(Medium)と;
前記したアノード、媒介層、電流収集層を囲む距離維持手段で構成される構造物を少なくとも一つ以上用いることを特徴とするバッテリー。
【請求項31】
前記した液体が水を含む液体であることを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項32】
前記した水を含む液体が動物の血、唾液、鼻水、尿、膣分泌物、糞尿、体液、DNA、RNA、タンパク質、細胞組織と植物の樹液、DNA、RNA、細胞組織のうち少なくとも一つを含む液体であることを特徴とする請求項31に記載のバッテリー。
【請求項33】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が空いた空間と;紙のように空いた空間を含む多孔質物質が入り交じって構成されたことを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項34】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が紙のように空いた空間を含む多孔質物質だけで構成されたことを特徴とする請求項33に記載のバッテリー。
【請求項35】
前記したアノードと電流収集層間の前記した媒介層が全部空いた空間であることを特徴とする請求項33に記載のバッテリー。
【請求項36】
前記した媒介層、多孔質物質、空間の一部または全部に前記した電子を吸収する役割をするカソード(Cathode)物質を含有することを特徴とする請求項30または請求項33乃至35に記載のバッテリー。
【請求項37】
前記したカソードが塩化銅(CuCl)と塩化銀(AgCl)のように塩化物であることを特徴とする請求項36に記載のバッテリー。
【請求項38】
前記したアノードがマグネシウムであることを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項39】
前記した媒介層が前記した液体に容易に接触して前記した媒介層内にある気体が容易に外に放出できるように少なくとも一つ以上の穴を有していることを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項40】
前記した構造物が板状型でなっていて容易に積層技術(Lamination technology)で製造されることができることを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項41】
電子を吸収する役割をするカソード物質が外部で流入する液体に含まれていることを特徴とする請求項30に記載のバッテリー。
【請求項42】
前記した液体が1地点から他の地点に動く間に作動することを特徴とする請求項30または41に記載のバッテリー。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2008−512839(P2008−512839A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531073(P2007−531073)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002953
【国際公開番号】WO2006/028347
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(507052485)
【Fターム(参考)】