多層サンドイッチ型ラミネートにおける高慣性モーメントを有する3D繊維要素
本発明によるせん断耐力の高いZ軸繊維強化複合ラミネート構造は、コア材料と、上部ラミネートと、下部ラミネートと、該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間において該コア材料内に配置されて、該コア材料内に高慣性モーメントの固体複合構造要素を形成する、複数の連続した硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルとを備える。また、該高慣性モーメントの複合構造要素は、Z−X方向とZ−Y方向とのうちの少なくとも1つの方向を向き前記コア材料内にある固体複合構造パネルを含み得る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には複合ラミネート構造に関し、具体的には、高せん断弾性率を有する複合ラミネート構造における複合ラミネート構造およびZ軸繊維要素に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,645,333号および同第6,676,785号は、改善されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法および装置に関する。図9は、上記特許に記載されたプロセスによって作成された5.658インチ2かつ1.0インチ厚みのZ軸繊維強化の複合ラミネート構造において実施されたせん断テストの結果を示すグラフである。このZ軸繊維強化の複合ラミネート構造は引き抜かれ(pultruded)、その構造には、側面列のスキンおよびコアを介して堆積された1平方インチあたり16個のZ軸繊維バンドルが含まれる。参照した特許に教示されるように、ラミネートは濡らされてから引き抜きダイにおいて硬化される。せん断テストに対するASTM C273(「Standard Test Method for Shear Properties of Sandwich Core Materials」)に対して、サンプルはテストされた。このサンプルの詳細は以下の通りである
全厚:1.0インチ
コアの厚み:0.7インチ
スキンの厚み(上部/下部):各々0.15インチ
コア材料:ポリイソシアヌレート(2lb./cu.ft.)
Z軸繊維バンドルの密度:1平方インチあたり16
樹脂:ビニルエステル樹脂
長さ=2.921インチ
面積=5.658インチ2
幅=1.937インチ。
【0003】
ASTM C273より、せん断弾性率GCは、次式として図9から算出され得る。
【0004】
【数1】
テストデータから、せん断弾性率は以下のとおりであることが分かる。
【0005】
【数2】
図9の曲線は、1100lbs.の負荷において未固定のスキンが0.040インチ動くことを示す。サンプルの面積が5.658in.2で、1平方インチあたり16の密度でZ軸繊維バンドルがあったので、サンプルには、90.5(5.658×16=90.5)個のZ軸繊維バンドルがあった。従って、それぞれのZ軸繊維バンドルは、0.040インチ歪められると、12.15(1100/90.5=12.15)lbs.の負荷を耐える。
【0006】
図10は、せん断における複合ラミネート構造サンプル108のZ軸繊維バンドル110の略断面図である。Z軸繊維バンドル110はコア112を介して延び、スキン130における端部120近くで「固定」される。繊維バンドル110のボディは歪んだ構成を取る。図110の破線は、Z軸繊維バンドル110の歪みの傾きを示す。カンチレバー型シリンダの歪みの式を用いて、次式が得られる。
【0007】
【数3】
上記負荷は、Z軸繊維バンドル110(.35インチ)の長さの半分に、および、歪みの半分に適用され得る。
【0008】
せん断弾性率を推定するこの方法を用いて、(1)式の結果、0.02インチの歪みになる。
【0009】
【数4】
注:P=12.15lb.
L=.35インチ
E=硬化済みZ軸繊維バンドルの慣性モーメント
I=直径が0.08のバンドルの慣性モーメント。
【0010】
0.02インチの歪み値は、歪みの半分のみであるので、Z軸繊維バンドル110の総歪みはこの量の倍、つまり0.04インチである。このように、0.04インチの総歪みを示す実際のせん断テストデータは、0.04インチの総歪みを示す理論上のせん断計算と関連する。
【0011】
テストされたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造に対するこのせん断弾性率値は低い。なぜなら、コア112は、せん断弾性率が300psiより小さな低密度フォームからなるからであり(つまり、フォームはせん断に抵抗しない)、Z軸繊維バンドル110のみがせん断に抵抗する。テストされたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造はパネルとして強靭性および全体の密度が非常に優れているが、このZ軸繊維強化の複合ラミネート構造において提供されるよりも大きなせん断抵抗を要するアプリケーションが数多くある。たとえば、屈曲用途において、Z軸繊維強化の複合ラミネート構造は、高い曲げ強度と高いせん断強度の両方を有さなければならない。このように、特にコアにおける、Z軸繊維強化の複合ラミネート構造のせん断強度を高める必要がある。
【0012】
Z軸繊維強化の複合ラミネート構造においてせん断強度を高めるニーズは、曲げ剛性およびだせん断剛性を必要とするより大きなサンドウィッチ厚みのアプリケーションに対して大きい。より厚いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造が、米国特許第6,645,333号および第6,676,785号に記載されるプロセスを用いて作成される場合、Z軸繊維バンドル110が必然的により長くなる。それゆえ、(1)式におけるZ軸繊維バンドルの長さ(L項)はより大きくなり、歪みは長さの3乗に正比例するので、歪みはより大きくなる。また、サンドウィッチ厚みが増大するにつれ、せん断弾性率は減少し、せん断歪みが過剰になり、繊維複合構造は、曲げ強度およびせん断強度を必要とするより大きなサンドウィッチ厚み用途には不適切になる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の概要)
本発明は、Z−YおよびZ−X方向における連続し硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる高い慣性モーメントの固体複合構造内部パネルを作成することによって、特にコアにおいて、3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造におけるせん断弾性率を増大させる。
【0014】
従って、本発明の一局面は、コア材料を含むせん断耐力の高いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造と、上部ラミネートと、下部ラミネートと、コア材料に高い慣性モーメント固体複合構造要素を形成するために、上部ラミネートと下部ラミネートの間においてコア材料に配置された複数の連続し硬化された樹脂Z軸繊維バンドルとを含む。
【0015】
本発明の別の局面は、せん断耐力の高いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造を作成する方法を含む。この方法は、コア材料を提供することと、上部ラミネートを提供することと、下部ラミネートを提供することと、上部ラミネートと下部ラミネートの間に、コア材料内にある複数の連続したZ軸繊維バンドルを挿入することと、複数の連続したZ軸繊維バンドルを樹脂で濡らすことと、上部ラミネートと下部ラミネートとの間においてコア材料に配置された複数の連続し硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる、コア材料における高い慣性モーメント固体複合構造要素を形成するために樹脂を硬化することとを含む。
【0016】
以下に示される図面および好ましい実施形態の詳細を見ると、さらなる目的および利点が当業者に明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
広く図1〜12を参照して、高い慣性モーメントの硬化された樹脂のZ軸繊維構造要素142を有するZ軸繊維強化の複合ラミネート構造140を記載する。Z軸繊維強化の複合ラミネート構造140および高い慣性モーメントの硬化された樹脂のZ軸繊維構造要素142を記載する前に、引き抜かれて固定された3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法およびアプリケーションについて記載する。
【0018】
図1は、引き抜かれて固定された3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法およびアプリケーションを図示する。引き抜き方向は、図1において矢印で示されるように左から右である。この装置の主要成分は以下の記載を通して明らかとなるであろう。
【0019】
図1に示されるのはグリッパ34および35である。これらは典型的に油圧式に作動される装置であり、引き抜かれたダイ26を出ると、完全に硬化された複合ラミネートパネル32を掴み得る。これらのグリッパ34および35は手繰り寄せる方法で作動する。グリッパ34がパネル32にクランプされる場合、引き抜き方向にプログラムされた速度で動かし、硬化されたパネル32をダイ26から引き寄せる。グリッパ35は、グリッパ34がフルストロークを完了するまで待機し、それから引き継ぐ。
【0020】
これらのグリッパの上流において、原料は以下の方法でダイに引き寄せられる。すべての原料は図1のずっと左においてさまざまな製造器から到達するので、未使用材料であることが認められるべきである。繊維20はガラス繊維であり得、連続のストランドマットを有するロービングロール状か、もしくはx−yに縫われた繊維またはロービング織物のような繊維のどちらかであり得る。ガラスのほかに、炭素またはアラミドまたは他の強化繊維であり得る。コア22はサンドウィッチ プリフォームの初期の形成へと注がれる。サンドウィッチのスキンは、繊維20の層から、サンドウィッチ プリフォーム30の上下両方に形成される。コア22はサンドウィッチの中心部分である。コアは、ウレタンまたはPVCフォーム、または1立方フィートあたり2lbs.から1立方フィートあたり12lbs.に近い高い密度までの密度の他の類似のフォームで作られ得る。あるいは、コア22は、1立方フィートあたり6lb.の密度から1立方フィートあたり16lb.の特性を有する繊維組織の端が露出したバルサ材から作られ得る。
【0021】
原料は自動的にプロセスにおいて誘導システムに方向づけられ、このシステムにおいて、工業用供給源21からの樹脂は樹脂タンク23内の主要なウエットアウト ステーションに方向づけられる。濡らされたプレフォーム30は、樹脂タンクおよびデバルク(debulk)状態のデバルクステーションから抜け出て、パネル部分30の厚みは最終的な複合ラミネートの最終的な厚みに極めて近くなるようになる。これらのパネルは0.25インチから4インチまでまたはそれ以上の任意の厚みであり得る。パネルは4インチ幅から144インチ幅またはそれ以上の任意の幅であり得る。プリフォーム30はそれから、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングの堆積を提供するZ軸繊維堆積機械24に方向づけられる。いかにしてZ軸フィルタ堆積機械24が機能するかに関しての詳細は、参照された米国特許第6,645,33号の主題である。このシステムはコンピュータ制御され、様々な挿入がなされ得る。機械24は静止している間に作動し得るか、またはグリッパ34の速度と同期して動き得る。繊維フィラメントのグルーピングは、この機械によってプリフォーム31に自動的にインストールされ、そのプリフォームはそれからZ軸繊維堆積機械24から引き抜かれる。プリフォーム31は、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングの堆積によってのみプリフォーム30から変化した。繊維フィラメントはOwens Corningのような製造業者から届けられたので、全て未使用フィラメントである。
【0022】
図1の変更されたプリフォーム31は第2のウエットアウト ステーション39に自動的に入る。ステーション39は主要なウエットアウトであり得て、代替方法としてステーション23を取り除く。このステーションによって、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングを含む複合ラミネート構造の完全樹脂のウェットアウトの完成を促す。プリフォーム31はそれから前述の引き抜きダイ26に入り、熱プリフォーム31を介して、複合ラミネートパネルの触媒を引き起こすのに十分な温度で持ち出される。抜け出るダイ26は最終的な硬化されたパネル部分32であり、これはグリッパ34および35に掴まれるのに十分な強さの構成である。
【0023】
図1のサンドウィッチ構成はそれから、処理および出荷に実用的な任意の長さに作られ得る。グリッパ34および35の下流において、プリフォーム32は実際、下流ミリング機械システム36および37に「押し出され」る。ここで複数軸のCNC機械(コンピュータ数値制御)はグリッパの引き寄せ速度と同期してガントリ上を動き、進行中に複合ラミネート構造/パネルに細部を機械加工し得る。これらはボルト孔、またはエッジルーティング、またはミリング、またはカットオフであり得る。機械36は複数軸のヘッドで、コンピュータ37によって制御される。カットオフの後、部分33は、組み立てまたはパレタイジングおよび出荷のために取り除かれる。
【0024】
図2は一つの好ましい実施形態の垂直方向の断面図を図示する。厚み1.5インチ、幅48インチのパネル40の断面図であり、一時的な軍用機用の滑走路、誘導路、傾斜路として用いられる。離れた場所では、飛行場は素早く組み立てられなければならず、空輸による運搬および取り扱いのために軽量でなければならない。図2のパネル40はこれらの目的を達成する。繊維フィラメントのZ軸グルーピングを用いて強化されたので、パネルは航空機のタイヤならびに重い機械に耐え得る。パネル40は1平方フィートあたり約3lbs.と軽量なので、運搬および取り扱いの点において、軍事用の目的を達成する。40は、図1に示されるプロセスによって自動的に引き抜かれるので、軍事用としてリーズナブルな価格で製造され得る。また、図2に示されているのはエッジ接続41および42である。これらは同一であるが逆性である。これらによって、マットとしてもまた周知である滑走路パネル40は連結され、適切な場所に固定される。明らかなことに、これらの複合構造のための他のアプリケーションは、この一実施形態の粋を超えて存在する。
【0025】
図3は図2の線3−3に沿って取られた拡大図である。図3は複合ラミネート構造の断面を示し、上部スキン51aおよび下部スキン51bを含む。フォームとして示されるコア52は、明らかに、繊維組織の端が露出のバルサ材のような他のコア材料であり得る。他に示されるのは繊維フィラメント53の数個の3D Z軸グルーピングで、本実施形態において0.25インチずつ間隔が空けられ、直径約0.080インチである。図3から、繊維フィラメント53のグルーピングは固定され、スキン51aおよび51b外側にリベットで留められているのが見て取れる。図4は図3の線4−4に沿って取られた拡大図である。図4は、コア材料52および上部スキン部分51aおよび下部スキン部分51bを示す。これらのスキン部分はこの実施形態において約0.125インチの厚みで、1平方ヤード重量あたり24oz.で、X−Yに縫い合わされたガラス材料の6つの層で構成されている。繊維フィラメント53のZ軸グルーピングが図4に明白に見られる。これらのフィラメントの固定またはリベット留めが、スキンおよびコアを一つに組み合わせるのが、明白に見られる。
【0026】
図2、3および4は、滑走路マット材料を示しているが、それは滑走路マット材料が図1の方法および装置において製造されるためである。図2における概略部分40は、引き抜きダイ26を離れるので、完全に硬化されている。これらの同一部分の同類図が、滑走路マット材料のプリフォームに対して示されており、プリフォームは、図5、6および7によって引き抜きダイ26に入る前のように見える。図5、6および7は、図1のプリフォーム31と関連している。図2、3および4は、図1のプリフォーム32および部分33と関連している。
【0027】
図5は、全体のマットパネル61をプリフォームとして概略的に示す。パネル62の端は、図を明瞭にするために図2の42の詳細を示していない。線6−6は、図6に示される拡大部分を示す。
【0028】
図6は、スキン71aおよび71b、コア72、Z軸繊維フィラメント73の3Dグルーピングを示す。繊維フィラメントがスキン71aおよび71bの上と下に、それぞれ距離H1およびH2の分、出ているのが見える。線7−7は、図7に示されるさらなる拡大を示す。
【0029】
図7は、コア72、上部スキン材料71a、Z軸繊維フィラメント73の単一グループを備えるプリフォームを示す。繊維フィラメントの出た部分に注目すると、入った後に、引き抜きダイは屈曲され、複合スキンにリベット留め、つまり固定される。スキン71aおよび71bはX−Y材料からなり、繊維フィラメントのグルーピングはX−Y方向に垂直な方向すなわちZ軸方向なので、繊維フィラメントの3Dグルーピングの領域における複合スキンは3次元複合であると言われる。
【0030】
図8は、図2中の線8−8に沿って切り取られた拡大図であり、コア材料87、スキン材料88aおよび88b、並びに新たな内側の複合材料89を模式的に示している。ここで示されるように、この材料89は、スキン材料88aおよび88bと類似しているが幅は狭い(例えば、このマットの実施形態では2〜3インチ幅)X−Y繊維材料からなり得る。図1中におけるZ軸堆積機械24によって、Z軸繊維フィラメント84の3Dグルーピングが堆積され、これらは材料密度に独立して操作される。このZ軸繊維フィラメントの3Dグルーピングは、コア材料87か高密度のX−Y材料89かのどちらか一方を介して容易に堆積され得る。インターロック接合部85は、機械加工されて図8中の85の形状となるか、または引抜ダイによって引抜形成されるかのいずれかであり得る。図8中では、接合部85は機械加工されている。接合部85が引抜かれた場合には、85中のZ軸繊維フィラメントの3Dグルーピングは、リベット端部(riveted ends)またはクリンチ端部(clinched ends)を示すであろう。明らかであるが、他のインターロック接合またはオーバーラップがマットパネルを連結するために使用され得る。
【0031】
図11を参照し、高慣性モーメントのZ軸硬化樹脂繊維構造要素142を有する3DのZ軸繊維強化複合ラミネート構造140を説明する。高慣性モーメントのZ軸硬化樹脂繊維構造要素142は、今まで使用されてきたZ軸繊維バンドルの配置と比べてサンドイッチ複合体のコア112中のせん断弾性率を増加させる。
【0032】
各Z軸繊維バンドル110(直径0.088インチ)は、低い慣性モーメントI=289×10−6(インチ4)を有する。Y方向のみにおいてZ軸繊維バンドル110の密度をわずかに増加(例えば、16から32への増加)させることによっては、慣性モーメントは有意には改善されない。しかし、図11に示されるように、Z軸繊維バンドル110が、特にX方向とY方向の両方向において他のZ軸繊維バンドル110と連続して堆積され、樹脂で濡れている場合には、慣性モーメントが劇的に増加する。
【0033】
Z繊維堆積機械24(図1)は、このラミネートを濡らして触媒作用を及ぼす前において、無限アレイ状のパターンにZ軸繊維バンドル110を堆積し得る。Z繊維堆積機械24は、X方向およびY方向に正確に制御される複合挿入メカニズムを有し得、Z軸密度パターンを形成する。この密度パターンは、ガラスの113降伏ロービングの平方インチあたり0ファイバーから90ファイバーの範囲に及び得る。例えば、0.125インチの間隔で並行して、X方向およびY方向(Y方向では3/4インチ間隔、X方向には1.0インチ間隔)に0.125インチの繊維バンドル110をそれぞれ挿入すると、Z軸繊維バンドル110の密度がラミネートの1平方インチあたり30となる。
【0034】
図11に示されるように、構造要素142は、十字の形状となるようにX方向およびY方向に互いに連続して挿入されたZ軸繊維バンドル110を含む。樹脂を注入するか、または樹脂を濡らすときにおいて、互いに隣接して堆積されたZ軸繊維バンドル110が、樹脂で満たされる。この樹脂は、バンドル110中のボイドを満たし、いったんこれが硬化すると、このバンドルに付着して、十字状のZ−YまたはZ−Xの構造要素142を形成する。
【0035】
Z−YまたはZ−Xの構造要素142は、Z軸繊維複合ラミネート構造140のせん断抵抗を劇的に改善する。以下に示すシリンダに対する慣性モーメントの計算式((2)式)および矩形の慣性モーメントの計算式((3)式)より、(3)式では特に、項h(図11に記載の構造要素142の構造パネルの長さ(x方向またはy方向))が非常に強いファクターとなっていることに注目したい。従って、dを超える値までhを増加させるとIが大いに改善され、これによってせん断抵抗が改善される。
【0036】
【数5】
例えば、構造要素142の構造パネルの長さが0.5インチである場合、慣性モーメントは、360倍の増加である約1.0×10−3まで増加する。ここで、h=0.5インチで、樹脂が十分な幅が概して0.1インチであると仮定する(注:十字142は、縦の長さも幅も増加し得るが、サンドイッチ型コアを横切る任意の態様ではふらつき得る。これにより、Z軸繊維バンドル110の効率的な堆積パターンが供給される。)
図12は、構造要素/パネル152を有するZ軸繊維強化複合ラミネート構造150の代替実施形態を示しており、この構造要素/パネルは図11に示された十字パターンを延ばしたものである。図12では、Z軸繊維バンドル110は、互いに隣接して、実質的に複合ラミネート構造150の全幅および全縦長にわたって堆積される。いったん樹脂によって濡らされ硬化されると、Z軸繊維バンドル110は、縦方向と横方向に構造要素/パネル152の高慣性モーメントのグリッドを形成する。このことから、コア112においてはせん断弾性率が非常に高くなる。図12の構造要素152の厚みと間隔に依存して、Z軸繊維強化複合ラミネート構造50のせん断弾性率は、45000psiより大きくなり得る。
【0037】
図11および図12は、X軸方向では縦列状の構成で、かつY軸方向では横列状の構成で連続して堆積したZ軸繊維バンドル110を示すが、本明細書中において「X方向とY方向との両方向に延びる」とは、連続したZ軸繊維バンドル110が、X軸では縦方向に、かつY軸では横方向に堆積されることを意味するか、またはX方向成分とY方向成分の両成分を含む方向に(例えば、Z軸繊維強化複合ラミネート構造とある角度をもって)堆積されることを意味する。
【0038】
本明細書中に示され、上述されたもの以外にも高慣性モーメントの形状を有する構造要素は多数存在し、これは、米国特許第6,645,333号および米国特許第6,676,785号に記載される工程によって形成され得、高い慣性モーメント構造要素を形成する。これら他の高い慣性モーメントをもつ形状は、図3および図4に示される形状よりも低いかまたは高いせん断弾性率を含み得る。制限するものではないが、例えば、構造要素は、I型梁、中空シリンダ、楕円チューブ、正方形チューブ、その他3DのZ軸繊維複合ラミネート構造のせん断抵抗を制御するための任意の形状であり得る。1つ以上の代替実施形態では、Z軸繊維バンドル110は、2倍の幅をもつ繊維バンドル、3倍の幅をもつ繊維バンドル、またはそれ以上の幅をもつ繊維バンドルであり得る。さらにまたはあるいは、Z軸繊維バンドル110は、0.125インチの直径の繊維ファンドル以外の代替的な直径(それより大きい直径または小さい直径)の繊維バンドルを有し得る。繊維バンドルの幅が広いほどおよび/または繊維バンドルの直径が大きいほど、大きな繊維バンドル質量を得るために必要な挿入物が少ない。
【0039】
サンドイッチの深さが深すぎると、これらの構造要素はせん断に関して不安定となり得る。このことは、サンドイッチのコアの中心にある1層以上のX−Y材料層を追加して構造要素のZ方向の有効高さを減らすことによって克服され得る。これらは、コア材料のシート間において繊維材料のX−Y層としてプロセスに与えられ得る。
【0040】
連続した硬化樹脂のZ軸繊維バンドルからなる構造要素は、Z軸繊維強化複合ラミネート構造のせん断抵抗を有意に改善するZ−YおよびZ−X構造パネルを形成する。Z軸繊維強化複合ラミネート構造のスキン130にZ軸繊維バンドル110をクリンチおよび一体化することによってもまた、Z軸繊維強化複合ラミネート構造のせん断抵抗が改善される。
【0041】
添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されている実際のコンセプトにおいてさらなる変更および修正が容易になされ得ることは当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】対象の3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を連続的かつ自動的に形成する方法および装置の概略図である。
【図2】好ましい実施形態における引き抜かれた複合ラミネート構造の概略的な垂直方向の断面図であり、固定された3D Z軸繊維は進行中に硬化され、側面の詳細を示している。このパネルは、一時的な軍用機滑走路使用に、新しい軽量のマット面として用いられ得る。
【図3】図2の線3−3に沿って取られた拡大図である。
【図4】図3の線4−4に沿って取られた拡大図である。
【図5】引き抜きダイに入る直前の、好ましい実施形態の引き抜かれたサンドウィッチ型パネルの概略的な垂直方向の断面図であり、ここで、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングが配置され、ダイにおける固定およびリベットに備えられている。
【図6】図5の線6−6に沿って取られた拡大図である。
【図7】図6の線7−7に沿って取られた拡大図である。
【図8】図2の線8−8に沿って取られた拡大図である。
【図9】Z軸繊維強化の複合ラミネート構造の試験体におけるせん断のテストランに対する、力 対 位置のせん断グラフである。
【図10】せん断において示されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の一部の簡略化された断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に従って構成されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の部分透視図である。
【図12】本発明の別の実施形態に従って構成されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の部分透視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には複合ラミネート構造に関し、具体的には、高せん断弾性率を有する複合ラミネート構造における複合ラミネート構造およびZ軸繊維要素に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,645,333号および同第6,676,785号は、改善されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法および装置に関する。図9は、上記特許に記載されたプロセスによって作成された5.658インチ2かつ1.0インチ厚みのZ軸繊維強化の複合ラミネート構造において実施されたせん断テストの結果を示すグラフである。このZ軸繊維強化の複合ラミネート構造は引き抜かれ(pultruded)、その構造には、側面列のスキンおよびコアを介して堆積された1平方インチあたり16個のZ軸繊維バンドルが含まれる。参照した特許に教示されるように、ラミネートは濡らされてから引き抜きダイにおいて硬化される。せん断テストに対するASTM C273(「Standard Test Method for Shear Properties of Sandwich Core Materials」)に対して、サンプルはテストされた。このサンプルの詳細は以下の通りである
全厚:1.0インチ
コアの厚み:0.7インチ
スキンの厚み(上部/下部):各々0.15インチ
コア材料:ポリイソシアヌレート(2lb./cu.ft.)
Z軸繊維バンドルの密度:1平方インチあたり16
樹脂:ビニルエステル樹脂
長さ=2.921インチ
面積=5.658インチ2
幅=1.937インチ。
【0003】
ASTM C273より、せん断弾性率GCは、次式として図9から算出され得る。
【0004】
【数1】
テストデータから、せん断弾性率は以下のとおりであることが分かる。
【0005】
【数2】
図9の曲線は、1100lbs.の負荷において未固定のスキンが0.040インチ動くことを示す。サンプルの面積が5.658in.2で、1平方インチあたり16の密度でZ軸繊維バンドルがあったので、サンプルには、90.5(5.658×16=90.5)個のZ軸繊維バンドルがあった。従って、それぞれのZ軸繊維バンドルは、0.040インチ歪められると、12.15(1100/90.5=12.15)lbs.の負荷を耐える。
【0006】
図10は、せん断における複合ラミネート構造サンプル108のZ軸繊維バンドル110の略断面図である。Z軸繊維バンドル110はコア112を介して延び、スキン130における端部120近くで「固定」される。繊維バンドル110のボディは歪んだ構成を取る。図110の破線は、Z軸繊維バンドル110の歪みの傾きを示す。カンチレバー型シリンダの歪みの式を用いて、次式が得られる。
【0007】
【数3】
上記負荷は、Z軸繊維バンドル110(.35インチ)の長さの半分に、および、歪みの半分に適用され得る。
【0008】
せん断弾性率を推定するこの方法を用いて、(1)式の結果、0.02インチの歪みになる。
【0009】
【数4】
注:P=12.15lb.
L=.35インチ
E=硬化済みZ軸繊維バンドルの慣性モーメント
I=直径が0.08のバンドルの慣性モーメント。
【0010】
0.02インチの歪み値は、歪みの半分のみであるので、Z軸繊維バンドル110の総歪みはこの量の倍、つまり0.04インチである。このように、0.04インチの総歪みを示す実際のせん断テストデータは、0.04インチの総歪みを示す理論上のせん断計算と関連する。
【0011】
テストされたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造に対するこのせん断弾性率値は低い。なぜなら、コア112は、せん断弾性率が300psiより小さな低密度フォームからなるからであり(つまり、フォームはせん断に抵抗しない)、Z軸繊維バンドル110のみがせん断に抵抗する。テストされたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造はパネルとして強靭性および全体の密度が非常に優れているが、このZ軸繊維強化の複合ラミネート構造において提供されるよりも大きなせん断抵抗を要するアプリケーションが数多くある。たとえば、屈曲用途において、Z軸繊維強化の複合ラミネート構造は、高い曲げ強度と高いせん断強度の両方を有さなければならない。このように、特にコアにおける、Z軸繊維強化の複合ラミネート構造のせん断強度を高める必要がある。
【0012】
Z軸繊維強化の複合ラミネート構造においてせん断強度を高めるニーズは、曲げ剛性およびだせん断剛性を必要とするより大きなサンドウィッチ厚みのアプリケーションに対して大きい。より厚いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造が、米国特許第6,645,333号および第6,676,785号に記載されるプロセスを用いて作成される場合、Z軸繊維バンドル110が必然的により長くなる。それゆえ、(1)式におけるZ軸繊維バンドルの長さ(L項)はより大きくなり、歪みは長さの3乗に正比例するので、歪みはより大きくなる。また、サンドウィッチ厚みが増大するにつれ、せん断弾性率は減少し、せん断歪みが過剰になり、繊維複合構造は、曲げ強度およびせん断強度を必要とするより大きなサンドウィッチ厚み用途には不適切になる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の概要)
本発明は、Z−YおよびZ−X方向における連続し硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる高い慣性モーメントの固体複合構造内部パネルを作成することによって、特にコアにおいて、3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造におけるせん断弾性率を増大させる。
【0014】
従って、本発明の一局面は、コア材料を含むせん断耐力の高いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造と、上部ラミネートと、下部ラミネートと、コア材料に高い慣性モーメント固体複合構造要素を形成するために、上部ラミネートと下部ラミネートの間においてコア材料に配置された複数の連続し硬化された樹脂Z軸繊維バンドルとを含む。
【0015】
本発明の別の局面は、せん断耐力の高いZ軸繊維強化の複合ラミネート構造を作成する方法を含む。この方法は、コア材料を提供することと、上部ラミネートを提供することと、下部ラミネートを提供することと、上部ラミネートと下部ラミネートの間に、コア材料内にある複数の連続したZ軸繊維バンドルを挿入することと、複数の連続したZ軸繊維バンドルを樹脂で濡らすことと、上部ラミネートと下部ラミネートとの間においてコア材料に配置された複数の連続し硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる、コア材料における高い慣性モーメント固体複合構造要素を形成するために樹脂を硬化することとを含む。
【0016】
以下に示される図面および好ましい実施形態の詳細を見ると、さらなる目的および利点が当業者に明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
広く図1〜12を参照して、高い慣性モーメントの硬化された樹脂のZ軸繊維構造要素142を有するZ軸繊維強化の複合ラミネート構造140を記載する。Z軸繊維強化の複合ラミネート構造140および高い慣性モーメントの硬化された樹脂のZ軸繊維構造要素142を記載する前に、引き抜かれて固定された3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法およびアプリケーションについて記載する。
【0018】
図1は、引き抜かれて固定された3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を形成する方法およびアプリケーションを図示する。引き抜き方向は、図1において矢印で示されるように左から右である。この装置の主要成分は以下の記載を通して明らかとなるであろう。
【0019】
図1に示されるのはグリッパ34および35である。これらは典型的に油圧式に作動される装置であり、引き抜かれたダイ26を出ると、完全に硬化された複合ラミネートパネル32を掴み得る。これらのグリッパ34および35は手繰り寄せる方法で作動する。グリッパ34がパネル32にクランプされる場合、引き抜き方向にプログラムされた速度で動かし、硬化されたパネル32をダイ26から引き寄せる。グリッパ35は、グリッパ34がフルストロークを完了するまで待機し、それから引き継ぐ。
【0020】
これらのグリッパの上流において、原料は以下の方法でダイに引き寄せられる。すべての原料は図1のずっと左においてさまざまな製造器から到達するので、未使用材料であることが認められるべきである。繊維20はガラス繊維であり得、連続のストランドマットを有するロービングロール状か、もしくはx−yに縫われた繊維またはロービング織物のような繊維のどちらかであり得る。ガラスのほかに、炭素またはアラミドまたは他の強化繊維であり得る。コア22はサンドウィッチ プリフォームの初期の形成へと注がれる。サンドウィッチのスキンは、繊維20の層から、サンドウィッチ プリフォーム30の上下両方に形成される。コア22はサンドウィッチの中心部分である。コアは、ウレタンまたはPVCフォーム、または1立方フィートあたり2lbs.から1立方フィートあたり12lbs.に近い高い密度までの密度の他の類似のフォームで作られ得る。あるいは、コア22は、1立方フィートあたり6lb.の密度から1立方フィートあたり16lb.の特性を有する繊維組織の端が露出したバルサ材から作られ得る。
【0021】
原料は自動的にプロセスにおいて誘導システムに方向づけられ、このシステムにおいて、工業用供給源21からの樹脂は樹脂タンク23内の主要なウエットアウト ステーションに方向づけられる。濡らされたプレフォーム30は、樹脂タンクおよびデバルク(debulk)状態のデバルクステーションから抜け出て、パネル部分30の厚みは最終的な複合ラミネートの最終的な厚みに極めて近くなるようになる。これらのパネルは0.25インチから4インチまでまたはそれ以上の任意の厚みであり得る。パネルは4インチ幅から144インチ幅またはそれ以上の任意の幅であり得る。プリフォーム30はそれから、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングの堆積を提供するZ軸繊維堆積機械24に方向づけられる。いかにしてZ軸フィルタ堆積機械24が機能するかに関しての詳細は、参照された米国特許第6,645,33号の主題である。このシステムはコンピュータ制御され、様々な挿入がなされ得る。機械24は静止している間に作動し得るか、またはグリッパ34の速度と同期して動き得る。繊維フィラメントのグルーピングは、この機械によってプリフォーム31に自動的にインストールされ、そのプリフォームはそれからZ軸繊維堆積機械24から引き抜かれる。プリフォーム31は、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングの堆積によってのみプリフォーム30から変化した。繊維フィラメントはOwens Corningのような製造業者から届けられたので、全て未使用フィラメントである。
【0022】
図1の変更されたプリフォーム31は第2のウエットアウト ステーション39に自動的に入る。ステーション39は主要なウエットアウトであり得て、代替方法としてステーション23を取り除く。このステーションによって、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングを含む複合ラミネート構造の完全樹脂のウェットアウトの完成を促す。プリフォーム31はそれから前述の引き抜きダイ26に入り、熱プリフォーム31を介して、複合ラミネートパネルの触媒を引き起こすのに十分な温度で持ち出される。抜け出るダイ26は最終的な硬化されたパネル部分32であり、これはグリッパ34および35に掴まれるのに十分な強さの構成である。
【0023】
図1のサンドウィッチ構成はそれから、処理および出荷に実用的な任意の長さに作られ得る。グリッパ34および35の下流において、プリフォーム32は実際、下流ミリング機械システム36および37に「押し出され」る。ここで複数軸のCNC機械(コンピュータ数値制御)はグリッパの引き寄せ速度と同期してガントリ上を動き、進行中に複合ラミネート構造/パネルに細部を機械加工し得る。これらはボルト孔、またはエッジルーティング、またはミリング、またはカットオフであり得る。機械36は複数軸のヘッドで、コンピュータ37によって制御される。カットオフの後、部分33は、組み立てまたはパレタイジングおよび出荷のために取り除かれる。
【0024】
図2は一つの好ましい実施形態の垂直方向の断面図を図示する。厚み1.5インチ、幅48インチのパネル40の断面図であり、一時的な軍用機用の滑走路、誘導路、傾斜路として用いられる。離れた場所では、飛行場は素早く組み立てられなければならず、空輸による運搬および取り扱いのために軽量でなければならない。図2のパネル40はこれらの目的を達成する。繊維フィラメントのZ軸グルーピングを用いて強化されたので、パネルは航空機のタイヤならびに重い機械に耐え得る。パネル40は1平方フィートあたり約3lbs.と軽量なので、運搬および取り扱いの点において、軍事用の目的を達成する。40は、図1に示されるプロセスによって自動的に引き抜かれるので、軍事用としてリーズナブルな価格で製造され得る。また、図2に示されているのはエッジ接続41および42である。これらは同一であるが逆性である。これらによって、マットとしてもまた周知である滑走路パネル40は連結され、適切な場所に固定される。明らかなことに、これらの複合構造のための他のアプリケーションは、この一実施形態の粋を超えて存在する。
【0025】
図3は図2の線3−3に沿って取られた拡大図である。図3は複合ラミネート構造の断面を示し、上部スキン51aおよび下部スキン51bを含む。フォームとして示されるコア52は、明らかに、繊維組織の端が露出のバルサ材のような他のコア材料であり得る。他に示されるのは繊維フィラメント53の数個の3D Z軸グルーピングで、本実施形態において0.25インチずつ間隔が空けられ、直径約0.080インチである。図3から、繊維フィラメント53のグルーピングは固定され、スキン51aおよび51b外側にリベットで留められているのが見て取れる。図4は図3の線4−4に沿って取られた拡大図である。図4は、コア材料52および上部スキン部分51aおよび下部スキン部分51bを示す。これらのスキン部分はこの実施形態において約0.125インチの厚みで、1平方ヤード重量あたり24oz.で、X−Yに縫い合わされたガラス材料の6つの層で構成されている。繊維フィラメント53のZ軸グルーピングが図4に明白に見られる。これらのフィラメントの固定またはリベット留めが、スキンおよびコアを一つに組み合わせるのが、明白に見られる。
【0026】
図2、3および4は、滑走路マット材料を示しているが、それは滑走路マット材料が図1の方法および装置において製造されるためである。図2における概略部分40は、引き抜きダイ26を離れるので、完全に硬化されている。これらの同一部分の同類図が、滑走路マット材料のプリフォームに対して示されており、プリフォームは、図5、6および7によって引き抜きダイ26に入る前のように見える。図5、6および7は、図1のプリフォーム31と関連している。図2、3および4は、図1のプリフォーム32および部分33と関連している。
【0027】
図5は、全体のマットパネル61をプリフォームとして概略的に示す。パネル62の端は、図を明瞭にするために図2の42の詳細を示していない。線6−6は、図6に示される拡大部分を示す。
【0028】
図6は、スキン71aおよび71b、コア72、Z軸繊維フィラメント73の3Dグルーピングを示す。繊維フィラメントがスキン71aおよび71bの上と下に、それぞれ距離H1およびH2の分、出ているのが見える。線7−7は、図7に示されるさらなる拡大を示す。
【0029】
図7は、コア72、上部スキン材料71a、Z軸繊維フィラメント73の単一グループを備えるプリフォームを示す。繊維フィラメントの出た部分に注目すると、入った後に、引き抜きダイは屈曲され、複合スキンにリベット留め、つまり固定される。スキン71aおよび71bはX−Y材料からなり、繊維フィラメントのグルーピングはX−Y方向に垂直な方向すなわちZ軸方向なので、繊維フィラメントの3Dグルーピングの領域における複合スキンは3次元複合であると言われる。
【0030】
図8は、図2中の線8−8に沿って切り取られた拡大図であり、コア材料87、スキン材料88aおよび88b、並びに新たな内側の複合材料89を模式的に示している。ここで示されるように、この材料89は、スキン材料88aおよび88bと類似しているが幅は狭い(例えば、このマットの実施形態では2〜3インチ幅)X−Y繊維材料からなり得る。図1中におけるZ軸堆積機械24によって、Z軸繊維フィラメント84の3Dグルーピングが堆積され、これらは材料密度に独立して操作される。このZ軸繊維フィラメントの3Dグルーピングは、コア材料87か高密度のX−Y材料89かのどちらか一方を介して容易に堆積され得る。インターロック接合部85は、機械加工されて図8中の85の形状となるか、または引抜ダイによって引抜形成されるかのいずれかであり得る。図8中では、接合部85は機械加工されている。接合部85が引抜かれた場合には、85中のZ軸繊維フィラメントの3Dグルーピングは、リベット端部(riveted ends)またはクリンチ端部(clinched ends)を示すであろう。明らかであるが、他のインターロック接合またはオーバーラップがマットパネルを連結するために使用され得る。
【0031】
図11を参照し、高慣性モーメントのZ軸硬化樹脂繊維構造要素142を有する3DのZ軸繊維強化複合ラミネート構造140を説明する。高慣性モーメントのZ軸硬化樹脂繊維構造要素142は、今まで使用されてきたZ軸繊維バンドルの配置と比べてサンドイッチ複合体のコア112中のせん断弾性率を増加させる。
【0032】
各Z軸繊維バンドル110(直径0.088インチ)は、低い慣性モーメントI=289×10−6(インチ4)を有する。Y方向のみにおいてZ軸繊維バンドル110の密度をわずかに増加(例えば、16から32への増加)させることによっては、慣性モーメントは有意には改善されない。しかし、図11に示されるように、Z軸繊維バンドル110が、特にX方向とY方向の両方向において他のZ軸繊維バンドル110と連続して堆積され、樹脂で濡れている場合には、慣性モーメントが劇的に増加する。
【0033】
Z繊維堆積機械24(図1)は、このラミネートを濡らして触媒作用を及ぼす前において、無限アレイ状のパターンにZ軸繊維バンドル110を堆積し得る。Z繊維堆積機械24は、X方向およびY方向に正確に制御される複合挿入メカニズムを有し得、Z軸密度パターンを形成する。この密度パターンは、ガラスの113降伏ロービングの平方インチあたり0ファイバーから90ファイバーの範囲に及び得る。例えば、0.125インチの間隔で並行して、X方向およびY方向(Y方向では3/4インチ間隔、X方向には1.0インチ間隔)に0.125インチの繊維バンドル110をそれぞれ挿入すると、Z軸繊維バンドル110の密度がラミネートの1平方インチあたり30となる。
【0034】
図11に示されるように、構造要素142は、十字の形状となるようにX方向およびY方向に互いに連続して挿入されたZ軸繊維バンドル110を含む。樹脂を注入するか、または樹脂を濡らすときにおいて、互いに隣接して堆積されたZ軸繊維バンドル110が、樹脂で満たされる。この樹脂は、バンドル110中のボイドを満たし、いったんこれが硬化すると、このバンドルに付着して、十字状のZ−YまたはZ−Xの構造要素142を形成する。
【0035】
Z−YまたはZ−Xの構造要素142は、Z軸繊維複合ラミネート構造140のせん断抵抗を劇的に改善する。以下に示すシリンダに対する慣性モーメントの計算式((2)式)および矩形の慣性モーメントの計算式((3)式)より、(3)式では特に、項h(図11に記載の構造要素142の構造パネルの長さ(x方向またはy方向))が非常に強いファクターとなっていることに注目したい。従って、dを超える値までhを増加させるとIが大いに改善され、これによってせん断抵抗が改善される。
【0036】
【数5】
例えば、構造要素142の構造パネルの長さが0.5インチである場合、慣性モーメントは、360倍の増加である約1.0×10−3まで増加する。ここで、h=0.5インチで、樹脂が十分な幅が概して0.1インチであると仮定する(注:十字142は、縦の長さも幅も増加し得るが、サンドイッチ型コアを横切る任意の態様ではふらつき得る。これにより、Z軸繊維バンドル110の効率的な堆積パターンが供給される。)
図12は、構造要素/パネル152を有するZ軸繊維強化複合ラミネート構造150の代替実施形態を示しており、この構造要素/パネルは図11に示された十字パターンを延ばしたものである。図12では、Z軸繊維バンドル110は、互いに隣接して、実質的に複合ラミネート構造150の全幅および全縦長にわたって堆積される。いったん樹脂によって濡らされ硬化されると、Z軸繊維バンドル110は、縦方向と横方向に構造要素/パネル152の高慣性モーメントのグリッドを形成する。このことから、コア112においてはせん断弾性率が非常に高くなる。図12の構造要素152の厚みと間隔に依存して、Z軸繊維強化複合ラミネート構造50のせん断弾性率は、45000psiより大きくなり得る。
【0037】
図11および図12は、X軸方向では縦列状の構成で、かつY軸方向では横列状の構成で連続して堆積したZ軸繊維バンドル110を示すが、本明細書中において「X方向とY方向との両方向に延びる」とは、連続したZ軸繊維バンドル110が、X軸では縦方向に、かつY軸では横方向に堆積されることを意味するか、またはX方向成分とY方向成分の両成分を含む方向に(例えば、Z軸繊維強化複合ラミネート構造とある角度をもって)堆積されることを意味する。
【0038】
本明細書中に示され、上述されたもの以外にも高慣性モーメントの形状を有する構造要素は多数存在し、これは、米国特許第6,645,333号および米国特許第6,676,785号に記載される工程によって形成され得、高い慣性モーメント構造要素を形成する。これら他の高い慣性モーメントをもつ形状は、図3および図4に示される形状よりも低いかまたは高いせん断弾性率を含み得る。制限するものではないが、例えば、構造要素は、I型梁、中空シリンダ、楕円チューブ、正方形チューブ、その他3DのZ軸繊維複合ラミネート構造のせん断抵抗を制御するための任意の形状であり得る。1つ以上の代替実施形態では、Z軸繊維バンドル110は、2倍の幅をもつ繊維バンドル、3倍の幅をもつ繊維バンドル、またはそれ以上の幅をもつ繊維バンドルであり得る。さらにまたはあるいは、Z軸繊維バンドル110は、0.125インチの直径の繊維ファンドル以外の代替的な直径(それより大きい直径または小さい直径)の繊維バンドルを有し得る。繊維バンドルの幅が広いほどおよび/または繊維バンドルの直径が大きいほど、大きな繊維バンドル質量を得るために必要な挿入物が少ない。
【0039】
サンドイッチの深さが深すぎると、これらの構造要素はせん断に関して不安定となり得る。このことは、サンドイッチのコアの中心にある1層以上のX−Y材料層を追加して構造要素のZ方向の有効高さを減らすことによって克服され得る。これらは、コア材料のシート間において繊維材料のX−Y層としてプロセスに与えられ得る。
【0040】
連続した硬化樹脂のZ軸繊維バンドルからなる構造要素は、Z軸繊維強化複合ラミネート構造のせん断抵抗を有意に改善するZ−YおよびZ−X構造パネルを形成する。Z軸繊維強化複合ラミネート構造のスキン130にZ軸繊維バンドル110をクリンチおよび一体化することによってもまた、Z軸繊維強化複合ラミネート構造のせん断抵抗が改善される。
【0041】
添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されている実際のコンセプトにおいてさらなる変更および修正が容易になされ得ることは当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】対象の3D Z軸繊維強化の複合ラミネート構造を連続的かつ自動的に形成する方法および装置の概略図である。
【図2】好ましい実施形態における引き抜かれた複合ラミネート構造の概略的な垂直方向の断面図であり、固定された3D Z軸繊維は進行中に硬化され、側面の詳細を示している。このパネルは、一時的な軍用機滑走路使用に、新しい軽量のマット面として用いられ得る。
【図3】図2の線3−3に沿って取られた拡大図である。
【図4】図3の線4−4に沿って取られた拡大図である。
【図5】引き抜きダイに入る直前の、好ましい実施形態の引き抜かれたサンドウィッチ型パネルの概略的な垂直方向の断面図であり、ここで、繊維フィラメントの3D Z軸グルーピングが配置され、ダイにおける固定およびリベットに備えられている。
【図6】図5の線6−6に沿って取られた拡大図である。
【図7】図6の線7−7に沿って取られた拡大図である。
【図8】図2の線8−8に沿って取られた拡大図である。
【図9】Z軸繊維強化の複合ラミネート構造の試験体におけるせん断のテストランに対する、力 対 位置のせん断グラフである。
【図10】せん断において示されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の一部の簡略化された断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に従って構成されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の部分透視図である。
【図12】本発明の別の実施形態に従って構成されたZ軸繊維強化の複合ラミネート構造の部分透視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
せん断耐力の高いZ軸繊維強化複合ラミネート構造であって、
コア材料と、
上部ラミネートと、
下部ラミネートと、
該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間において該コア材料内に配置されて、該コア材料内に高慣性モーメントの固体複合構造要素を形成する、複数の連続した硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルと
を備える、複合ラミネート構造。
【請求項2】
前記高慣性モーメントの複合構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向とのうちの少なくとも1つの方向を向き前記コア材料内にある固体複合構造パネルを含む、請求項1に記載の複合ラミネート構造。
【請求項3】
前記Z軸繊維バンドルが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとに固定され、該上部ラミネートと該下部ラミネートと一体化された端部を含む、請求項1または2に記載の複合ラミネート構造。
【請求項4】
前記高慣性モーメントの構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び前記コア材料内にある複数の別個の高慣性モーメントの構造要素を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項5】
前記高慣性モーメントの構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び前記コア材料内にある高慣性モーメントの構造要素の連結されたグリッドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項6】
前記複合ラミネート構造が、その内部に配置された前記高慣性モーメントの構造要素を有するコア材料を1層よりも多く含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項7】
せん断耐力の高いZ軸繊維強化複合ラミネート構造を作成する方法であって、
コア材料を提供することと、
上部ラミネートを提供することと、
下部ラミネートを提供することと、
該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間に、該コア材料内にある複数の連続したZ軸繊維バンドルを挿入することと、
該複数の連続したZ軸繊維バンドルを樹脂で濡らすことと、
該樹脂を硬化させることによって、該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間において該コア材料内に配置された該複数の連続した硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる高慣性モーメントの固体複合構造要素を該コア材料内に形成することと
を包含する、方法。
【請求項8】
前記高慣性モーメントの複合構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向とのうちの少なくとも1つの方向を向き前記コア材料内にある固体複合構造パネルを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
堆積することが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとの間において前記コア材料内にある前記複数の連続したZ軸繊維バンドルを堆積することによって、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び該コア材料内にある複数の別個の高慣性モーメントの構造要素を形成することを包含する、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
堆積することが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとの間において前記コア材料内にある前記複数の連続したZ軸繊維バンドルを堆積することによって、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び該コア材料内にある高慣性モーメントの構造要素の連結されたグリッドを形成することを包含する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複合ラミネート構造が、その内部に配置された前記高慣性モーメントの構造要素を有するコア材料を1層よりも多く含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項1】
せん断耐力の高いZ軸繊維強化複合ラミネート構造であって、
コア材料と、
上部ラミネートと、
下部ラミネートと、
該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間において該コア材料内に配置されて、該コア材料内に高慣性モーメントの固体複合構造要素を形成する、複数の連続した硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルと
を備える、複合ラミネート構造。
【請求項2】
前記高慣性モーメントの複合構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向とのうちの少なくとも1つの方向を向き前記コア材料内にある固体複合構造パネルを含む、請求項1に記載の複合ラミネート構造。
【請求項3】
前記Z軸繊維バンドルが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとに固定され、該上部ラミネートと該下部ラミネートと一体化された端部を含む、請求項1または2に記載の複合ラミネート構造。
【請求項4】
前記高慣性モーメントの構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び前記コア材料内にある複数の別個の高慣性モーメントの構造要素を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項5】
前記高慣性モーメントの構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び前記コア材料内にある高慣性モーメントの構造要素の連結されたグリッドを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項6】
前記複合ラミネート構造が、その内部に配置された前記高慣性モーメントの構造要素を有するコア材料を1層よりも多く含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合ラミネート構造。
【請求項7】
せん断耐力の高いZ軸繊維強化複合ラミネート構造を作成する方法であって、
コア材料を提供することと、
上部ラミネートを提供することと、
下部ラミネートを提供することと、
該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間に、該コア材料内にある複数の連続したZ軸繊維バンドルを挿入することと、
該複数の連続したZ軸繊維バンドルを樹脂で濡らすことと、
該樹脂を硬化させることによって、該上部ラミネートと該下部ラミネートとの間において該コア材料内に配置された該複数の連続した硬化された樹脂のZ軸繊維バンドルからなる高慣性モーメントの固体複合構造要素を該コア材料内に形成することと
を包含する、方法。
【請求項8】
前記高慣性モーメントの複合構造要素が、Z−X方向とZ−Y方向とのうちの少なくとも1つの方向を向き前記コア材料内にある固体複合構造パネルを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
堆積することが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとの間において前記コア材料内にある前記複数の連続したZ軸繊維バンドルを堆積することによって、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び該コア材料内にある複数の別個の高慣性モーメントの構造要素を形成することを包含する、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
堆積することが、前記上部ラミネートと前記下部ラミネートとの間において前記コア材料内にある前記複数の連続したZ軸繊維バンドルを堆積することによって、Z−X方向とZ−Y方向との両方向に延び該コア材料内にある高慣性モーメントの構造要素の連結されたグリッドを形成することを包含する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複合ラミネート構造が、その内部に配置された前記高慣性モーメントの構造要素を有するコア材料を1層よりも多く含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−502231(P2007−502231A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533685(P2006−533685)
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/018466
【国際公開番号】WO2004/113063
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(504033175)エバート コンポジッツ コーポレイション (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/018466
【国際公開番号】WO2004/113063
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(504033175)エバート コンポジッツ コーポレイション (4)
【Fターム(参考)】
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