説明

多目的農作業機

【課題】直播装置82と苗植付部4などトラクタ本体に装着可能な装置側に高価なセンサを設置することなくローリング制御ができる多目的農作業機を提供すること。
【解決手段】 走行車体2の後部に複数条分の種子を圃場に播くための直播装置82又は複数条分の苗を圃場に植え付けるための苗植付部4を車体2に対して昇降自在に且つ着脱自在に設け、車体2の後部に圃場面を整地するロータ27,27をロータ昇降リンク66を介して設け、該ロータ昇降リンク66に水平センサ81aを取り付けたので、作業装置を取り替えても前記左右傾斜センサ81aを利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、種子を圃場に播くための直播装置又は苗を圃場に植え付けるための苗植付装置を備えた多目的農作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行車体に設けた昇降リンク機構により昇降自在の走行部側ベースに整地ローリング軸を介して整地ベースを左右ローリング自在に設け、整地ベースに整地装置を設けると共に、走行部側ベースと整地ベースとの間を左右のローリングスプリングで連結して整地ベースを従動的に左右にローリング制御可能に構成し、整地ベースには植付ローリング軸により苗植付部を左右ローリング自在に設けて、該苗植付部をローリングアクチュエータにより整地ベースのローリング制御状態に沿うように左右ローリング制御可能に構成した苗移植機が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006−129827号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載の苗移植機の苗植付部を粉粒体吐出機(直播装置)の取り替える構成が知られているが、上記苗移植機ではローリング制御機構を整地装置に設けているため、苗植付部を粉粒体吐出機(直播装置)に取り替えると、粉粒体吐出機(直播装置)にもローリング制御機構を設ける必要がある。
【0004】
このようにトラクタ本体に装着可能な複数の装置(粉粒体吐出機と苗植付部など)がある場合に、機体全体をローリング制御をする場合に左右傾斜センサが必要であるが、この左右傾斜センサを粉粒体吐出機と苗植付装置などトラクタ本体に装着可能な装置側に設置すると、高価なセンサ設置費用がかさむことになる。
【0005】
そこで本発明の課題は粉粒体吐出機(直播装置)と苗植付部などトラクタ本体に装着可能な装置側に高価なセンサを設置することなくローリング制御ができる多目的農作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。請求項1記載の発明は、走行車体(2)の後部に複数条分の種子を圃場に播くための直播装置(82)又は複数条分の苗を圃場に植え付けるための苗植付部(4)からなる作業装置を走行車体(2)に対して昇降自在に且つ前後方向のローリング軸(96)回りに左右ローリング可能に且つ着脱ヒッチ(65)を介して着脱自在に設け、走行車体(2)の後部に圃場面を整地するロータ(27)を、着脱ヒッチ(65)で着脱しない側で且つローリング軸(96)回りに左右ローリング可能に設けたロータフレーム(76)にロータ昇降リンク(66)を介して設け、該ロータフレーム(76)と一体で左右ローリングし且つ着脱ヒッチ(65)で着脱しない部分に左右傾斜センサ(81a)を取り付けた多目的農作業機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、左右傾斜センサ81aを走行車体2に連結する作業装置側にでなく、走行車体2側に設けることで、作業装置を取り替えても前記左右傾斜センサ81aを利用することができ、左右傾斜センサ81aにより作業装置(粉粒体吐出機や苗植付部など)の左右傾斜角度を検出できる構成としながら、作業装置(粉粒体吐出機や苗植付部など)の着脱作業時に左右傾斜センサ81aへの配線(ハーネスなど)を着脱する必要がなく、作業装置(粉粒体吐出機や苗植付部など)の着脱作業が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本実施例の直播機は乗用4輪駆動走行形態の直播機であり、図1は、施肥装置付きの乗用型の直播機の左側面図を示すものであり、この乗用型の直播機は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して直播装置82が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。図2には直播装置82に代えて苗植付部4を昇降リンク装置3を介して走行車体2の後部に取り付けた直播機全体の側面図を示し、図3には直播装置82部分の拡大側面図を示す。
なお、本明細書では、直播機の前進方向に向って左右方向をそれぞれ左、右とし、前進方向を前、後進方向を後とする。
【0009】
走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪10,10及び後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース(図示せず)が設けられ、該前輪ファイナルケースの操向方向を変えることができる前輪支持部から外向きに突出する前輪車軸に前輪10,10が取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸(図示せず)を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
【0010】
原動機となるエンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が第一ベルト伝動装置21を介して静油圧式変速装置(HST)とミッションケース12内のミッションに伝達される。ミッションケース12内のミッションに伝達された回転動力は、変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース(図示せず)に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、カウンタ軸26を介して走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、図示しない施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。
【0011】
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するボンネット32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びボンネット32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。
【0012】
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらのリンクである上リンク40及び下リンク41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、メインフレーム15と上リンク40に一体形成したスイングアーム45の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、直播装置82がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
【0013】
直播装置82の下部には複数のフロート55が設けられている。フロート55を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に直播装置82により種子が播かれる。各フロート55は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、直播作業時にはフロート55の前部の上下動が図示しない上下動検出機構により検出され、その検出結果に応じ、前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて直播装置82を昇降させることにより、種子の播種深さを常に一定に維持する。
【0014】
施肥装置5は、肥料貯留タンク(粉粒体貯留タンク)60に貯留されている肥料(粉粒体)を走行車体2の左右方向に複数設けられた肥料繰出部(粉粒体繰出部)61によって一定量づつ繰り出し、その肥料を図示しない施肥ホース(粉粒体移送ホース)フロート55の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)まで導き、施肥ガイドの前側に設けた播種用作溝器64によって播種条の側部近傍に形成される施肥溝内に吐出するようになっている。図示していないが、モータで駆動のブロアで発生させた圧力風を左右方向に長いエアチャンバを経由して施肥ホース内に吹き込み、施肥ホース内の肥料を植付部側の肥料吐出口へ強制的に移送するようになっている。
【0015】
また、フロート55の前側には整地用の整地ロータ27,27 を設けている。
整地ロータ27,27は、縦リンク43に着脱自在に取り付け可能な着脱ヒッチ65に設けられるロータ昇降リンク66に支持されている。ロータ昇降リンク66は着脱ヒッチ65の基部側面に「く」字状部材67の中央部に機体横方向に伸びるロータフレーム76に回転自在に取り付け、該「く」字状部材67の上端部には回動自在に上リンク68の一端を接続し、「く」字状部材67の下端部には回動自在に下リンク69の一端を接続している。また上リンク68の中央部にはロータ昇降レバー81側のアーム70(図3参照)に連結するロッド71が接続し、また下リンク69の他端は鉛直方向を向いたロータ支持フレーム73の中間部に回動自在に連結している。
【0016】
ロータ支持フレーム73の上端には短いアーム74の一端が回動しないように固定され、該短いアーム74の他端が上リンク68の一端に回動自在に連結している。
ロータ支持フレーム73の下端には整地ロータ27の駆動軸(図示せず)が取り付けられ、該駆動軸は後輪伝動ケース18からの動力が伝動軸78を経由して伝達される。また、機体横幅のセンタにあるフロート55の前方に配置されるロータ27は機体両サイドにあるフロート55の前方にあるロータ27より前方に配置され、伝動部材を収納した伝動ケース56を介してロータ27の駆動系に連結している。
【0017】
上記構成からなる整地ロータ昇降機構では、ロータ昇降レバー81を左右方向に操作すると、上リンク68と下リンク69の各一端(前端)が上動し、ロータ支持フレーム73と共に整地ロータ27,27が上昇する。
整地ロータ27,27の上下位置の調整はロータ昇降レバー81により上下動させることができる。
【0018】
また、ローリング軸96に設けられる水平センサ81aは整地ロータ27,27及び直播装置82の左右傾斜角度を検出するもので、縦リンク43の上部に設けたローリングアクチュエータとなるローリング用油圧シリンダ(図4参照)により整地ロータ27,27及び直播装置82が左右にローリングする。ロータ昇降レバー81はメカ連繋により整地ロータ27,27を直接的に上下動させるものである。
【0019】
水平センサ81aを走行車両2に連結する作業装置側にでなく、走行車両2側にあるローリング軸96に設けることで、作業装置を取り替えても前記水平センサ81aを利用することができる。
【0020】
整地ロータ27,27を備えた着脱ヒッチ65に作業装置である直播装置82(伝動ケース29)を装着するとき、該直播装置82(伝動ケース29)が着脱ヒッチ65から外れないように着脱ヒッチ65への伝動ケース29の装着部にロックを掛ける場合には、図4の側面図に示すように着脱ヒッチ65に一端部を回動支点として回動自在に支持された左右の一対のロック部材38は着脱ヒッチ65の下側の連結溝65b(図4参照)に嵌る連結軸(図4参照)上から回動支点軸65a回りに回動して連結軸58が連結溝65bから抜けないように該連結軸58に係止させる構成にすると、着脱ヒッチ65の下方及び下側に位置するフロート55並びに仰角センサ44や硬軟センサ39の取付スペースを確保できる。
なお、フロート55の仰角を検出する仰角センサ44がフロート55の先端部の上方に位置する伝動ケース29に設けられている。
【0021】
また、ロック部材38の着脱ヒッチ65への係止と解除は図5の着脱ヒッチ部分を示す走行車両背面図に示すようにロック部材38の作動用のロックレバー49により人手により行う。
【0022】
このロックレバー49は図2に示す苗植付具53の先端の爪で掻き取る苗載台51上の苗マット(図示せず)の苗取量を調節する苗取量調節レバーガイド54の左右方向内側(左側)で且つ着脱ヒッチ65の左右方向外側(右側)であって、ロックレバー49は(作業装置である苗植付部4)をローリングさせるためのローリング用油圧シリンダ48(図4参照)の作動ロッドを連結するステー56の左右方向外側(右側)に配置する。
【0023】
こうして、作業者が車体2の右側からロックレバー49を操作するとき、ステー56が邪魔にならず、作業装置の着脱作業を容易に行える利点がある。
【0024】
なお、図2に示す苗載台51上にある苗を圃場に植え付ける苗植付具53が、その先端の爪で所定量の苗を取り、圃場に植え付ける。
【0025】
直播装置82は、上部の種子タンク85から種子を繰り出す種子繰出部87、種子繰出部87から繰出案内される種子を下方へ空気搬送により放出する放出筒90と播種口91等からなり、左右方向に延びるフレーム89により支持されている。
種子は、ブロア86から放出筒90に供給される空気により圃場に植え付けられる。
【0026】
本実施例の直播装置82を用いると、ブロア86から供給される空気が播種口91内で上方から下方に向けて鉛直方向を向き、しかも種子の播種深度を確保するための空気流で種子の流下速度を加速させた状態で土中に種子を打ち込むことができる。
【0027】
直播装置82の下方には、播種フレーム33(図1参照)の下方に吊持され、土壌面に接地して滑走するフロート55を配置しており、また、フロート55の両側には一対の播種用作溝器64と該播種用作溝器64でできた圃場の溝を埋める一対の覆土板59が設けられているので、圃場の溝内に打ち込まれた種子の上を覆土板59により土で覆うことができる。
直播装置82は図3にローリング軸96により圃場面に追従させて機体左右方向にローリングできる。
【0028】
また、図2に示すように苗植付部4を着脱ヒッチ65に支持させて装着することができる。苗植付部4を設ける場合には直播装置82は取り外す。着脱ヒッチ65から直播装置82を外して、図2に示す田植用の苗植付部4を取り付けると直播機は田植機として利用出来る。
【0029】
図2に示すように本実施例の苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50などを備えている。また、苗載台51の図示しない苗取出口に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。
【0030】
苗植付部4の下部の中央部と左右両側にはフロート55が設けられることになるが、これらフロート55を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52により苗が植付けられる。各フロート55は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時には中央のフロート55の前部の上下動が迎い角センサ44により検出され、その検出結果に応じ、前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
【0031】
図1の直播機のフロート55の底面図(図6(a))と斜視図(図6(b))に示す。フロート55の底面の例えば4個の短い脚55aを工場出荷段階で設けておき、実際に図1の直播機を圃場で使用する前に前記短い脚55aを削り取る使用方法を採用する。こうして、圃場で使用前の段階でフロートの底面が傷つく事を防止でき、商品価値を損なうことがない。
【0032】
図7の機体の要部側面図には苗植付部4又は直播装置82を走行車体2の後部に連結するとき、又は前記連結を解除するときに、苗植付部4又は直播装置82の一時的な地面上での支持装置とし得るスタンド88を作業装置である苗植付部4又は直播装置82に設けておく。
【0033】
また図7に示す状態のスタンド88の前脚の底面にはコロ89が取り付けられているので、走行車体2から外した作業装置を容易に移動させることができる。また、スタンド88の前部はロータ27の下方にまで延設されているので、ロータ27の下に潜り込むことができ、走行車両2に苗植付部4又は直播装置82を連結するときにスタンドがロータ27の保護の役目を果たす。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は田植機をはじめとして各種の施肥用、直播用又は薬剤散布用の粉粒体の吐出機である直播装置を備えた作業機として利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施例の直播機の側面図である。
【図2】図1の直播機の直播装置を田植装置に代替した場合の側面図である。
【図3】図1の直播機の直播装置部分の機体への取付部の側面図である。
【図4】図1の直播機のロータ設置部の側面図である。
【図5】図1の直播機の着脱ヒッチ部分を示す走行車両背面図である。
【図6】図1の直播機のフロート部分の底面図(図6(a))と斜視図(図6(b))である。
【図7】図1の直播機の機体の要部側面図である。
【符号の説明】
【0036】
2 走行車体 3 昇降リンク装置
4 苗植付部 5 施肥装置
10 前輪 11 後輪
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
15 メインフレーム 18 後輪ギヤケース
19a 畦クラッチレバーセンサ
20 エンジン 21 第一ベルト伝動装置
23 第二ベルト伝動装置 25 クラッチケース
26 カウンタ軸 27 整地ロータ
28 ドライブシャフト 29 伝動ケース
30 エンジンカバー 31 座席
32 ボンネット 33 播種フレーム
34 ハンドル 35 フロアステップ
36 リヤステップ 37 ロータカバー
38 ロック部材 39 硬軟センサ
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 フロート仰角センサ 45 スイングアーム
46 昇降油圧シリンダ 47 防水板
48 ローリング用油圧シリンダー
49 ロックレバー 50 伝動ケース
51 苗載台 52 苗植付装置
53 苗植付具 54 苗取量調節レバーガイド
55 フロート 56 ローリングシリンダステー
57 上下動検出機構 58 連結軸
59 覆土板 60 肥料貯留タンク
61 肥料繰出部 64 播種用作溝器
65 着脱ヒッチ 65a 回動支点軸
65b 連結溝 66 ロータ昇降リンク
67 「く」字状部材 68 上リンク
69 下リンク 70 アーム
71 ロッド 73 ロータ支持フレーム
74 短いアーム 76 ロータフレーム
78 伝動軸 81 ロータ昇降レバー
81a 左右傾斜センサ 82 直播装置
85 種子タンク 86 ブロア
87 種子繰出部 88 スタンド
89 コロ 89 フレーム
90 放出筒 91 播種口
96 ローリング軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車体(2)の後部に複数条分の種子を圃場に播くための直播装置(82)又は複数条分の苗を圃場に植え付けるための苗植付部(4)からなる作業装置を走行車体(2)に対して昇降自在に且つ前後方向のローリング軸(96)回りに左右ローリング可能に且つ着脱ヒッチ(65)を介して着脱自在に設け、
走行車体(2)の後部に圃場面を整地するロータ(27)を、着脱ヒッチ(65)で着脱しない側で且つローリング軸(96)回りに左右ローリング可能に設けたロータフレーム(76)にロータ昇降リンク(66)を介して設け、該ロータフレーム(76)と一体で左右ローリングし且つ着脱ヒッチ(65)で着脱しない部分に左右傾斜センサ(81a)を取り付けたことを特徴とする多目的農作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−148408(P2010−148408A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329094(P2008−329094)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】