説明

媒体厚さ検出装置及び画像形成装置

【課題】媒体厚さを高精度に検出できる媒体厚さ検出装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙Pの厚さを検出する媒体厚さ検出装置であって、LED素子12と、受光面13a上における受光位置を検出してこの受光位置を示す位置信号を出力するPSDセンサ13と、LED素子12からの光を案内して受光面13aに向けて出射する導光レンズ14と、導光レンズ14を支持し、用紙Pの厚さに応じて導光レンズ14を移動させて、受光位置を用紙Pの厚さに対応する位置にするホルダ15とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体の厚さを高精度に検出する媒体厚さ検出装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の媒体厚さ検出装置として、ガラスとプラテンローラの間に挟まれながら搬送される媒体(用紙)の先端部に、光源からガラスを通して斜めに光を照射し、用紙によってプラテンローラ上に形成される影の長さをイメージセンサで検出し、検出された影の長さに基づいて用紙の厚さを算出するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−69792号公報(段落0022、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の媒体厚さ検出装置では、用紙の端部の厚さしか検出できず、加えて、用紙の端部の形状は、しわ、折り曲げなどの厚さに影響を与える状態が発生しやすいので、用紙の厚さを高精度に検出できないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、媒体の厚さを高精度に検出できる媒体厚さ検出装置及びこれが適用された画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る媒体厚さ検出装置は、発光部と、受光面を有し、該受光面上における受光位置を検出して該受光位置を示す位置信号を出力する受光位置検出部と、前記発光部からの光を案内して前記受光面に向けて出射する導光部材と、前記導光部材を支持し、前記媒体の厚さに応じて前記導光部材を移動させて、前記受光位置を前記媒体の厚さに対応する位置にする移動部材とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、媒体の厚さを高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置の構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の媒体厚さ検出装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図3】図1の媒体厚さ検出装置の形状及び光路を概略的に示す平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置の動作を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置の構造を概略的に示す斜視図である。
【図6】図5の媒体厚さ検出装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図7】(a)及び(b)は、第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置の動作を示す説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の構造を概略的に示す斜視図である。
【図9】図8の画像形成装置の要部の構造を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10の構造を概略的に示す斜視図であり、図2は、図1の媒体厚さ検出装置10の構造を概略的に示す分解斜視図である。また、図3は、図1の媒体厚さ検出装置10の形状及び光路を概略的に示す平面図である。媒体厚さ検出装置10は、例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機のような画像形成装置に適用することができる。また、媒体厚さ検出装置10は、媒体の厚さを示す検出信号を利用する装置であれば、画像形成装置以外の装置にも適用可能である。
【0010】
図1乃至図3に示されるように、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10は、装置本体に固定された構造物である基板11と、基板11の面11a上に備えられた発光部としてのLED素子12と、基板11の面11a上に備えられた受光位置検出部である半導体位置検出素子(PSD(Position Sensitive Detector)素子)13とを備えている。PSD素子13は、受光面(感光面)13aを有し、この受光面13a上における光入射位置(受光位置)を検出してこの受光位置を示す位置信号を出力する。また、媒体厚さ検出装置10は、LED素子12からの光を案内し、光の断面サイズを縮小して(集光して)受光面13aに向けて出射する導光部材としての導光レンズ14と、この導光レンズ14を支持し、搬送ローラ(図示せず)によって矢印Dp方向に送られる媒体としての用紙Pの厚さに応じて導光レンズ14を移動させる移動部材としてホルダ15とを備えている。
【0011】
基板11は、例えば、媒体厚さ検出装置10の本体部分又は媒体厚さ検出装置10が組み込まれている装置(後述する図8に一例を示す)の本体部分に固定されている。第1の実施形態においては、基板11の同じ面11aに、LED素子12とPSD素子13とが備えられている。このため、LED素子12の発光面とPSD素子13の受光面13aとは、同じ方向を向いている。また、基板11の同じ面11aにLED素子12とPSD素子13とが備えられているので、LED素子12とPSD素子13との間の相対的位置の精度を高めることができる。ただし、LED素子12とPSD素子13とをそれぞれ別個の基板に取付けることもできる。
【0012】
LED素子12は、媒体厚さ検出装置10の光源として好適であるが、他の種類の光源を採用することもできる。
【0013】
PSD素子13は、受光面(半導体面)13a上のスポット状の入射光の位置(本実施形態においては1次元の位置)を検出できる光センサである。受光面13aは、入射した光の光量に応じた電荷を発生する材料が一様に塗布された面である。受光面13aのサイズは、例えば、数mm〜十数mmの範囲内とすることができるが、このサイズには限定されない。PSD素子13の受光面13a上にスポット状の入射光を照射すると、入射光量に応じた電荷が発生し、発生した電荷は両端の電極(図示せず)に到達する。到達した電荷の量は、入射光の位置から電極までの距離に反比例する。したがって、両端の電極から取り出した電流の値は、入射光のスポット光の位置に応じたデータとして使用することができる。なお、第1の実施形態においては、図1の上下方向に長尺な受光面13aを有し、受光面13aの上端と下端のそれぞれに電極(図示せず)が接続された1次元PSD素子13を用いている。
【0014】
導光レンズ14は、ガラスなどからなる平面形状が概ねU字状の光学素子である。導光レンズ14は、LED素子12に対向する光入射面14aと、LED素子12から光入射面14aに入射した光を所定方向に導く第1の導光部14bと、第1の導光部14bを伝搬した光の伝搬方向を変える第1の反射面14cと、第1の反射面14cで反射した光を所定方向に導く第2の導光部14dと、第2の導光部14dを伝搬した光の伝搬方向を変える第2の反射面14eと、第2の反射面14eで反射した光を所定方向に導くとともに、光の断面サイズ(受光面13aの長手方向のサイズ)を小さくする(すなわち、集光する)テーパー状の第3の導光部14fと、受光面13aに対向する光出射面14gとを有している。光出射面14gの図1の上下方向(導光レンズ14の光出射面14gの移動方向でもある)のサイズは、テーパー状の第3の導光部14fによって、光入射面14aの図1の上下方向のサイズよりも小さくなるように形成されている。これは、受光面13a上に受光面13aよりも断面形状が十分に小さい光線を照射するためである。また、導光レンズ14の光入射面14aの図1の上下方向のサイズは、LED素子12の発光面の図1の上下方向のサイズよりも大きい。これは、光入射面14aが移動しても、発光部12aからの光を入射できるようにするためである。なお、導光レンズ14の形状は、LED素子12とPSD素子13の配置、形状などに応じて変更された、他の形状であってもよい。
【0015】
ホルダ15は、図示しない装置本体に支持された支軸15aを中心に回動可能に備えられており、導光レンズ14を支持するホルダ本体15bと、ホルダ本体15bの一部に形成され、用紙Pの表面に当接する当接部15cとを有している。第1の実施形態においては、支軸15aは、受光面13aに直交する方向の軸であることが望ましい。ホルダ本体15bは、当接部15cに用紙Pが当接することによって支軸15aを中心に回動し、この回動によってホルダ本体15bに支持される導光レンズ14の光出射面14gが上下方向Dvに移動する。
【0016】
また、当接部15cから支軸15aまでの第1の距離は、支軸15aから導光レンズ14の光出射面14gまでの第2の距離よりも短いことが望ましい。例えば、レバー比(=第1の距離/第2の距離ホルダ)を調節することによって、当接部15cの小さな変位を光出射面14gの大きな変位にすることができ、PSD素子13を利用して、用紙Pの厚さなどの微量の変位を検出することができる。
【0017】
図4(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10の動作を示す説明図であり、同図(a)は、ホルダ15の当接部15cがガイド板31に当接している状態を示し、同図(b)は、ホルダ15の当接部15cがガイド板31上の用紙Pに当接している状態を示す。
【0018】
図4(a)に示されるように、第1のステップとして、図示しない制御部は、LED素子12を発光させ、ホルダ15の当接部15cがガイド板31に当接しているときのPSD素子13の検出信号を第1の情報として図示しないメモリに記憶させる。この第1の情報は、例えば、媒体厚さ検出装置10が搭載されている画像形成装置の電源が投入されたときに取得されるようにしてもよい。
【0019】
続く第2のステップとして、図示しない制御部は、図示しない搬送ローラ(後述する図8に示す)によって用紙Pを搬送する。搬送される用紙Pは、図4(b)に示されるように、ホルダ15の当接部15cに当接して当接部15cを用紙Pの厚さ分だけ押し上げる。この押し上げによって、ホルダ本体15bが支軸15aを中心に回動し、この回動に伴って導光ガイド14が回動し、導光ガイド14の光出射面14gが下降する。
【0020】
続く第3のステップとして、制御部は、LED素子12を発光させ、用紙Pが当接部15cを押し上げているときのPSD素子13の検出信号(第2の情報)を取得し、メモリに記憶されている第1の情報と取得された第2の情報とレバー比に基づいて、用紙Pの厚さを算出する。なお、制御部は、第2の情報を所定時間間隔又は所定距離間隔で複数回取得し、用紙Pの厚さの平均値を算出してもよい。
【0021】
以上に説明したように、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10によれば、構成の簡素化を実現でき、また、用紙Pの厚さ用紙Pの各位置で検出できるので、用紙Pの厚さを高精度に検出することができる。
【0022】
また、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10によれば、LED素子12からの光を導光レンズ14を用いてPSD素子13に照射しているので、これらの構成をケースに収めることによって、外光の影響を受けない安定した検出ができる。
【0023】
さらに、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10によれば、ホルダ15のレバー比を変更(調整)することで、検出倍率を変化させることができる。
【0024】
第2の実施形態.
図5は、本発明の第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置20の構造を概略的に示す斜視図であり、図6は、図5の媒体厚さ検出装置20の構造を概略的に示す分解斜視図である。図5及び図6において、図1及び図2(第1の実施形態)における構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置20は、ホルダ25の構造が、第1の実施形態におけるホルダ15の構造と相違する。媒体厚さ検出装置20は、例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機のような画像形成装置に適用することができ、また、画像形成装置以外の装置にも適用可能である。
【0025】
ホルダ25は、図示しない装置本体に支持された支軸25aを中心に回動可能に備えられており、導光レンズ14を支持するホルダ本体25bと、ホルダ本体25bの一部に形成され、用紙Pの表面に当接する当接部25cとを有している。第2の実施形態においては、支軸25aは、受光面13aに平行な方向の軸であることが望ましい。ホルダ本体25bは、当接部25cに用紙Pが当接することによって支軸25aを中心に回動し、この回動によってホルダ本体25bに支持される導光レンズ14の光出射面14gが上下方向Dvに移動する。このように、第2の実施形態においては、ホルダ25の支軸25aを基板11と平行な軸として、当接部25cの動きでホルダ本体25bを回転動作させることで、導光レンズ14を傾けることによって、導光レンズ14の光出射面14gの位置をPSD素子13の受光面13a上で移動させることができるように配置した。第2の実施形態の場合には、ホルダ25の支軸25aを中心とする重量バランスをほぼ均衡させることができるので、当接部25cに加えられる小さな押し上げ力で、ホルダ25を回転動作させることができる。
【0026】
また、当接部25cから支軸25aまでの第1の距離は、支軸25aから導光レンズ14の光出射面14gまでの第2の距離よりも短いことが望ましい。例えば、レバー比(=第1の距離/第2の距離ホルダ)を調節することによって、当接部25cの小さな変位を光出射面14gの大きな変位にすることができ、PSD素子13を利用して、用紙Pの厚さなどの微量の変位を検出することができる。
【0027】
図7(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る媒体厚さ検出装置10の動作を示す説明図であり、同図(a)は、ホルダ25の当接部25cがガイド板31に当接している状態を示し、同図(b)は、ホルダ25の当接部25cがガイド板31上の用紙Pに当接している状態を示す。
【0028】
図7(a)に示されるように、第1のステップとして、図示しない制御部は、LED素子12を発光させ、ホルダ25の当接部25cがガイド板31に当接しているときのPSD素子13の検出信号を第1の情報として図示しないメモリに記憶させる。この第1の情報は、例えば、媒体厚さ検出装置20が搭載されている画像形成装置の電源が投入されたときに取得されるようにしてもよい。
【0029】
続く第2のステップとして、図示しない制御部は、図示しない搬送ローラ(後述する図8に示す)によって用紙Pを搬送する。搬送される用紙Pは、図7(b)に示されるように、ホルダ25の当接部25cに当接して当接部25cを用紙Pの厚さ分だけ押し上げる。この押し上げによって、ホルダ本体25bが支軸25aを中心に回動し、この回動に伴って導光ガイド14が回動し、導光ガイド14の光出射面14gが下降する。
【0030】
続く第3のステップとして、制御部は、LED素子12を発光させ、用紙Pが当接部25cを押し上げているときのPSD素子13の検出信号(第2の情報)を取得し、メモリに記憶されている第1の情報と取得された第2の情報とに基づいて、用紙Pの厚さを算出する。なお、制御部は、第2の情報を所定時間間隔又は所定距離間隔で複数回取得し、用紙Pの厚さの平均値を算出してもよい。
【0031】
以上に説明したように、第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置20によれば、構成の簡素化を実現でき、また、用紙Pの厚さ用紙Pの各位置で検出できるので、用紙Pの厚さを高精度に検出することができる。
【0032】
また、第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置20によれば、LED素子12からの光を導光レンズ14を用いてPSD素子13に照射しているので、これらの構成をケースに収めることによって、外光の影響を受けない安定した検出ができる。
【0033】
さらに、第2の実施形態に係る媒体厚さ検出装置20によれば、ホルダ25のレバー比を変更(調整)することで、検出倍率を変化させることができる。
【0034】
第3の実施形態.
図8は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の構造を概略的に示す斜視図であり、図9は、図8の画像形成装置の要部の構造を概略的に示す斜視図である。
【0035】
図8又は図9に示されるように、第3の実施形態に係る画像形成装置は、ドットインパクトプリンタ40である。このドットインパクトプリンタ40は、印字位置において用紙Pの下面を支えるプラテン41と、用紙Pの厚さを検出するPSDセンサユニット50(例えば、第1又は第2の実施形態における媒体厚さ検出装置10又は20)と、用紙Pを矢印Dp方向に搬送するフロントフィードローラ42及びリヤフィードローラ43と、印字ヘッド44と、ガイドシャフト45と、印字ヘッド44をガイドシャフト45に移動可能に支持するキャリッジ46と、キャリッジ46をガイドシャフト45に沿って移動させるスペースモータ47とを備えている。
【0036】
図示しない制御部からの指示により駆動されるパルスモータによってフロントフィードローラ42及びリヤフィード43が回転すると、用紙Pが搬送される。制御部は、用紙Pが印字位置に到達したときに、スペースモータ47を起動させ、キャリッジ46をガイドシャフト45に沿って移動させる。キャリッジ46に搭載された印字ヘッド45は、制御部の指示により、印字ヘッド45のピンを電磁石により駆動し、このピンが印字リボンを介して用紙Pを叩くことにより、リボンに含浸させたインクを用紙Pに転写する。転写されたインクのドットの並びにより、文字が構成される。
【0037】
PSDセンサユニット50は、キャリッジ46に取り付けられたリボンプロテクタ48に搭載されており、検出レバー(例えば、第1及び第2の実施形態におけるホルダ15又は25の当接部15c又は25c)が、用紙P側に突出している。PSDセンサユニット50は、用紙Pが搬送されているときに、用紙Pの厚さを検出する動作を行う。印字ヘッド44の横にPSDセンサユニット50が搭載されていることで、印字の直前の用紙Pの厚さを検出して、印字条件をフィードバック制御することができる。
【0038】
PSDセンサユニット50は、一定間隔を置いて、用紙Pの厚さを検出しており、常に10回分の厚さの平均を取りながら用紙Pの厚さを判別し、判別された値に応じて、印刷時のキャリッジ46の走行速度、印字ヘッド44のピンによるインパクト強度などを変化させる。
【0039】
以上に説明したように、第3の実施形態に係る画像形成装置40によれば、用紙Pの厚さに応じて印字条件を変更することができるので、高品位の印刷を行うことができる。
【0040】
また、例えば、PSDセンサユニット50が、極端に厚い用紙を検出したときには、印字ヘッド44を保護するために印字を停止させることもできる。
【0041】
さらに、PSDセンサユニット50が、用紙無しを検出したときには、プラテン41の保護のため、印字を停止させることもできる。
【符号の説明】
【0042】
10,20 媒体厚さ検出装置、 11 基板、 11a 面、 12 LED素子、 12a 受光面(感光面)、 13 PSD素子、 14 導光レンズ、 14a 光入射面、 14g 光出射面、 15,25 ホルダ、 15a,25a 支軸、 15b,25b ホルダ本体、 15c,25c 当接部、 31 ガイド板、 40 画像形成装置、 41 プラテン、 42 フロントフィードローラ、 43 バックフィードローラ、 44 印字ヘッド、 45 ガイドシャフト、 46 キャリッジ、 47 スペースモータ、 50 PSDセンサユニット、 P 用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体の厚さを検出する媒体厚さ検出装置において、
発光部と、
受光面を有し、該受光面上における受光位置を検出して該受光位置を示す位置信号を出力する受光位置検出部と、
前記発光部からの光を案内して前記受光面に向けて出射する導光部材と、
前記導光部材を支持し、前記媒体の厚さに応じて前記導光部材を移動させて、前記受光位置を前記媒体の厚さに対応する位置にする移動部材と
を備えたことを特徴とする媒体厚さ検出装置。
【請求項2】
前記導光部材は、
前記発光部に対向する光入射面と、
前記受光面に対向し、前記導光部材の移動に伴って所定方向に移動する光出射面と
を有し、
前記光出射面の前記所定方向のサイズは、前記受光面の前記所定方向のサイズよりも小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項3】
前記導光部材の前記光入射面の前記所定方向のサイズは、前記発光部の前記所定方向のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項4】
前記導光部材は、
前記光入射面から入射した光を案内する導光部と、
前記導光部内における光の伝搬方向を変える光反射面と
を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項5】
前記移動部材は、
支軸を中心に回動可能であり、前記導光部材を支持する移動部材本体と、
前記移動部材本体の一部に形成され、前記媒体の表面に当接する当接部と
を有し、
前記当接部に前記媒体が当接することによって前記移動部材本体が回動し、該回動によって前記移動部材本体に支持される前記導光部材の前記光出射面が移動する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項6】
前記支軸は、前記受光面に直交する方向の軸であることを特徴とする請求項5に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項7】
前記支軸は、前記受光面に平行な方向の軸であることを特徴とする請求項5に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項8】
前記当接部から前記支軸までの距離は、前記支軸から前記導光部材の前記光出射面までの距離よりも短いことを特徴とする請求項6又は7に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項9】
前記受光面は、入射した光の光量に応じた電荷を発生する材料が一様に塗布された半導体光位置検出器であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項10】
基板をさらに備え、
前記発光部と前記受光位置検出部は、前記発光部の発光面と前記受光面とが同じ方向を向くように、前記基板の同じ面上に配置された
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の媒体厚さ検出装置。
【請求項11】
媒体を搬送する媒体搬送部と、
前記媒体の厚さを検出する、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の媒体厚さ検出装置と、
前記媒体の厚さに応じた印刷条件で印刷を行う印刷部と
を有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−88227(P2012−88227A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236364(P2010−236364)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】