説明

媒体搬送装置、画像形成装置、及び画像形成システム

【課題】識別画像の間隔が変わっても、識別画像を読み取ることができるようにする。
【解決手段】マーク検出部82によって、予め設定された読み取り間隔で、マーク読取装置38によって読み取った読取結果から、マーク画像が表わすシートIDを検出する。シートID照合部84によって、検出されたシートIDと、入力された印字データに対応するシートIDとを照合する。印字制御部86は、シートIDが照合された場合、シートIDに対応する印字データに基づいて、搬送されている連続紙に画像を形成するように制御する。切替え制御部88は、検出されたシートIDが、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDである場合に、読み取り間隔を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体搬送装置、画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、送り孔を持たないウェブの第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とを有し、少なくとも第1印刷装置は、前記ウェブの各ページの予め指定された位置に位置合わせマークを形成するマーク形成手段を有し、少なくとも第2印刷装置は、前記位置合わせマークを検出するマーク検出手段と、前記位置合わせマークを検出することにより前記ウェブの第1の面に形成された画像位置と第2の面に形成される画像位置との位相を整合させる制御手段を有するタンデム印刷システムが知られている(特許文献1)。このタンデム印刷システムでは、前記第1印刷装置にて形成されるマークの間隔を前記第2印刷装置に報告する通信手段を有し、前記第2印刷装置において報告された前記マーク間隔に基づき前記制御手段を用いる。
【0003】
また、ページ単位の区切りのある長尺の用紙を搬送しながら該用紙の表面に帳票を印刷する第1のプリンタと、該第1のプリンタの、該用紙の搬送経路下流側に配備され、該用紙の裏面に帳票を印刷する第2のプリンタとを備え、該用紙を搬送する間に該用紙の両面に帳票を印刷する重連印刷装置が知られている(特許文献2)。この重連印刷装置では、第2のプリンタは、前記第1のプリンタで印刷された前記マークを読み取るマーク読取センサを備えている。また、この重連印刷装置は、前記第1の印刷制御部から、用紙裏面への帳票印刷用の印字データを受信するとともに、この受信した印字データに基づく帳票が印刷される用紙裏面のページと同一のページの用紙表面に印刷される帳票の寸法情報を受信して、前記マーク読取センサによる前記マークの読取りタイミング信号を生成するとともに、該マーク読取センサで該用紙表面の1つのページ上に印刷されたマークを読み取って得た帳票のページ情報と用紙裏面への帳票印刷用の印字データに含まれる帳票のページ情報とを照合して、前記第2のプリンタに、該用紙表面の1つのページに印刷された帳票のページの次のページの帳票を、該用紙の、該1つのページと同一のページの裏面に印刷させる第2の印刷制御部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−266825号公報
【特許文献2】特開2004−268572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
対応画像又は識別画像の間隔が変わっても、対応画像又は識別画像を読み取ることができる媒体搬送装置、画像形成装置、及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る媒体搬送装置は、用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列され、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の画像に対応する予め定められた対応画像を含む複数の対応画像が形成され、前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の画像に対応する複数の対応画像が形成された連続紙を、前記用紙連続方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記対応画像を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記対応画像が、前記予め定められた対応画像である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段とを含んで構成されている。
【0007】
請求項2記載の発明に係る画像形成装置は、用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列され、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第1の画像形成領域を識別する予め定められた識別情報を含む複数の識別情報を表わす複数の識別画像が形成され、前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第2の画像形成領域を識別する複数の識別情報を表わす複数の識別画像が形成された連続紙を、前記用紙連続方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記識別画像を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記識別画像が表わす識別情報が、前記予め定められた識別情報である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段と、前記検出手段によって検出された前記識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の前記識別情報によって識別される前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域に、画像を形成するための材料を用いて画像を形成する画像形成手段と、を含んで構成されている。
【0008】
請求項3記載の発明では、上記請求項2記載の発明に係る画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の、画像及び識別画像が形成されている面と反対側の面に、画像を形成する。
【0009】
請求項4記載の発明では、上記請求項2又は3記載の発明に係る画像形成装置において、前記検出手段によって検出された前記識別情報と、入力された画像情報に対応する前記識別情報とを照合する照合手段を更に含み、前記画像形成手段は、前記照合手段によって前記識別情報が照合されなかった場合、画像の形成を停止する。
【0010】
請求項5記載の発明では、上記請求項2又は3記載の発明に係る画像形成装置において、前記識別情報は、前記連続紙の前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域毎に、予め定められた規則で変化し、前記検出手段によって検出された前記識別情報と、前記規則で変化する識別情報とを照合する照合手段を更に含み、前記画像形成手段は、前記照合手段によって前記識別情報が照合されなかった場合、前記規則で変化する識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙に、画像を形成する。
【0011】
請求項6記載の発明では、上記請求項5記載の発明に係る画像形成装置において、前記画像形成手段は、前記照合されなかった回数が予め設定された回数以上となったとき、画像の形成を停止する。
【0012】
請求項7記載の発明に係る画像形成システムは、搬送されている連続紙の面を反転させる反転手段と、用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列された連続紙を用紙連続方向に搬送する第1搬送手段、及び入力された複数の画像情報の各々に基づいて、前記第1搬送手段により搬送されている連続紙の一方の面に、画像を形成するための材料を用いて、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像を形成すると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第1の画像形成領域を識別する予め定められた識別情報を含む複数の識別情報を表わす複数の識別画像を形成し、前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像を形成すると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第2の画像形成領域を識別する複数の識別情報を表わす複数の識別画像を形成する第1画像形成手段を含む、前記反転手段の搬送方向上流側に配置された上流側画像形成装置と、前記上流方画像形成装置によって前記画像及び前記識別画像が形成され、かつ、前記反転手段によって反転した前記連続紙を前記用紙連続方向に搬送する第2搬送手段、前記第2搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段、前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記識別画像を検出する検出手段、前記検出手段によって検出された前記識別画像が表わす識別情報が、前記予め定められた識別情報である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段、及び前記検出手段によって検出された前記識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の前記画像及び前記識別画像が形成されている面と反対側の面の前記識別情報によって識別される前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域に、画像を形成するための材料を用いて画像を形成する第2画像形成手段を含む、前記反転手段の搬送方向下流側に配置された下流側画像形成装置と、を含んで構成されている。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、請求項1記載の媒体搬送装置によれば、対応画像の間隔が変わっても、対応画像を読み取ることができる、という効果が得られる。
【0014】
請求項2記載の媒体搬送装置によれば、識別画像の間隔が変わっても、識別画像を読み取ることができる、という効果が得られる。
【0015】
請求項3記載の画像形成装置によれば、検出された識別画像が表わす識別情報に対応する画像情報に基づいて、連続紙の画像及び識別画像が形成されている面と反対側の面に画像を形成することができる、という効果が得られる。
【0016】
請求項4記載の画像形成装置によれば、検出された識別画像が表わす識別情報が照合されなかった場合、画像の形成を停止することができる、という効果が得られる。
【0017】
請求項5記載の画像形成装置によれば、検出された識別画像が表わす識別情報が照合されなかった場合、規則で変化する識別情報に対応する画像情報に基づいて、連続紙に画像を形成することができる、という効果が得られる。
【0018】
請求項6記載の画像形成装置によれば、照合されなかった回数が設定された回数以上になったとき、画像の形成を停止することができる、という効果が得られる。
【0019】
請求項7記載の画像形成システムによれば、識別画像の間隔が変わっても、識別画像を読み取ることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】複数のシートIDの例を示す図である。
【図4】複数のシートIDの例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの上流側システムのシステムコントローラの機能構成を示すブロック図である。
【図6】連続紙にマーク画像を形成した様子を示すイメージ図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの下流側システムのシステムコントローラの機能構成を示すブロック図である。
【図8】読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDを検出し、読み取り間隔の切り替えを行う様子を示すイメージ図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの下流側システムの画像形成装置におけるマーク読取処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの下流側システムの画像形成装置における第2面画像形成処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【図11】複数のシートIDの例を示す図である。
【図12】読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDを検出し、読み取り間隔の切り替えを行う様子を示すイメージ図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成システムの下流側システムの画像形成装置における第2面画像形成処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システム10は、搬送方向上流側の上流側システム12、及び搬送方向下流側の下流側システム14を備えている。
【0023】
上流側システム12は、前処理装置16、バッファ装置18、画像形成装置20、及び反転装置22を備えており、前処理装置16に装着された、一方向に連続した用紙である連続紙21を、バッファ装置18を介して画像形成装置20へ供給し、画像形成装置20によって連続紙21の一方の面(第1面)に対して画像形成を行った後に、反転装置22を介して連続紙21を反転させて、下流側システム14に搬送する。前処理装置16は、連続紙21に画像形成を行う前の種々の前処理(例えば、パンチや切り取り線等の作成)を行う。反転装置22は、ターンバー機構22Aを備え、連続紙21の第1面と第2面とを入れ替える(反転させる)。なお、本実施の形態では、上流側システム12、下流側システム14が、画像を形成するための材料としてトナーを用いて、連続紙21に画像を形成する場合について説明する。
【0024】
また、バッファ装置18、反転装置22は、連続紙21を予め定めた量まで蓄積するように構成され、バッファ装置18は、前処理装置16の処理速度と画像形成装置20の処理速度の差を吸収し、反転装置22は、画像形成装置20の処理速度と、下流側システム14の処理速度の差を吸収する。
【0025】
画像形成装置20は、画像形成機構24を備えており、連続紙21に画像を形成する。画像形成機構24は、電子写真方式によって連続紙21に画像を形成する構成とされている。具体的には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応する感光体ドラム26の周囲に、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、及び除電装置等が順番に配置され、定着装置28が連続紙搬送方向下流側に配置されている。
【0026】
すなわち、感光体ドラム26が回転され、帯電装置によって感光体ドラム26の表面が均一に帯電され、これによって感光体ドラム26の表面に露光装置によって潜像が形成される。そして、感光体ドラム26の表面に形成された潜像が現像装置によって現像されてトナー像が形成され、このトナー像が転写装置によって連続紙21に転写される。また、連続紙21に転写されたトナー像は定着装置28によって定着が行われる。また、転写装置によって連続紙21に転写されずに残存した感光体ドラム26の表面のトナーは、クリーニング装置によって除去され、除電装置によって除電された後に、再び、帯電装置による帯電から上述した処理が繰り返されることによって画像形成が行われる。なお、図1では、カラー画像形成を行う画像形成装置として示すが、これに限るものではなく、感光体ドラム26を1つ備えて白黒画像形成を行う画像形成装置を用いてもよい。
【0027】
搬送方向下流側の下流側システム14は、画像形成装置32、バッファ装置34、及び後処理装置36を備えており、反転装置22から搬送された連続紙21を、バッファ装置34を介して画像形成装置32に供給する。画像形成装置32によって連続紙21の他方の面(第2面)に対して画像形成を行った後に、バッファ装置34を介して、後処理装置36に搬送する。後処理装置36は、連続紙21を巻き取ると共に、画像形成装置20及び画像形成装置32によって両面に画像が形成された連続紙21に対して、種々の後処理(例えば、予め定めたサイズにカットしたり製本等)を行う。
【0028】
また、バッファ装置34は、連続紙21を予め定めた量だけ蓄積するように構成されており、バッファ装置34は、画像形成装置32の処理速度と後処理装置36の処理速度の差を吸収する。
【0029】
画像形成装置32は、画像形成装置20の画像形成機構24と同様の画像形成機構30を備えており、連続紙21の他方の面(第2面)に画像を形成する。画像形成機構30は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応する感光体ドラム26の周囲に、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、及び除電装置等が順番に配置され、定着装置28が連続紙搬送方向下流側に配置されている。
【0030】
画像形成装置32は、画像形成機構30より上流の搬送路上に、マーク読取装置38を備えている。マーク読取装置38は、例えば、スポット型の光学センサで構成され、搬送されている連続紙21の第1面上に画像形成されたマークを、1次元に読み取る。
【0031】
また、図2に示すように、上流側システム12の画像形成装置20は、システムコントローラ40、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)44、NVM(Non Volatile Memory)46、及び通信インタフェース48を含んで構成されている。システムコントローラ40には、ROM42、RAM44、NVM46、通信インタフェース48、及び画像形成機構24が接続されている。
【0032】
ROM42は、画像形成処理プログラムや各種パラメータ、制御に必要な各種データ等を予め記憶する記憶手段として機能するものである。RAM44は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるものである。NVM46は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶するものである。
【0033】
システムコントローラ40は、CPU(中央演算処理装置)及びその周辺回路等から構成され、予め定められたプログラムに従って搬送方向上流側の上流側システム12の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ40は、画像形成機構24の作動を制御すると共に、ROM42、RAM44、及びNVM46の読み書き制御等を行う。
【0034】
また、下流側システム14の画像形成装置32は、システムコントローラ50、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)54、NVM(Non Volatile Memory)56、及び通信インタフェース58を含んで構成されている。システムコントローラ50には、ROM52、RAM54、NVM56、通信インタフェース58、マーク読取装置38、及び画像形成機構30が接続されている。
【0035】
ROM52は、画像形成処理プログラムや各種パラメータ、制御に必要な各種データ等を予め記憶する記憶手段として機能するものである。RAM54は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるものである。NVM56は、装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶するものである。
【0036】
システムコントローラ50は、CPU(中央演算処理装置)及びその周辺回路等から構成され、予め定められたプログラムに従って下流側システム14の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ50は、画像形成機構30の作動を制御すると共に、ROM52、RAM54、及びNVM56の読み書き制御等を行う。
【0037】
また、画像形成システム10は、コントローラ60、及び画像形成指示(印刷指示)をコントローラ60に出力するプリントサーバ62を備えている。画像形成装置20、32と、コントローラ60とは、互いにデータやコマンドを授受するように通信手段64で接続されている。なお、画像形成システム10に、プリントサーバ62が含まれない構成としてもよい。プリントサーバ62は、一般的なサーバで構成され、コントローラ60は、一般的なパーソナルコンピュータで構成される。
【0038】
プリントサーバ62は、画像形成指示として、両面印字データをコントローラ60に出力する。画像形成指示には、両面印字データを構成する、シートが対応する第1面用印字データ及び第2面用印字データに付与された、シートIDが含まれている。例えば、図3に示すように、連続するシートIDが、プリントサーバ62から出力される画像形成指示に含まれている。シートIDは、連続紙21上の用紙連続方向に配列されたシートを識別する情報であり、同一のシートに対して画像形成される第1面用印字データ及び第2面用印字データについては、同一のシートIDが付与される。ここで、連続紙21上の用紙連続方向に配列されたシートは、用紙サイズに応じた画像形成領域を表わしている。印字データの印字長は、シートの用紙連続方向の大きさに対応する。
【0039】
コントローラ60は、連続紙21の第1面に画像形成するための複数の第1面用印字データ及び図4に示すような連続する複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置20に出力する。コントローラ60は、連続紙21の第2面に画像形成するための複数の第2面用印字データ及び複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置32に出力する。また、コントローラ60は、後述する読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートID、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数、及び読み取り間隔変更後の印字データの印字長(シートの用紙連続方向の長さ)を、画像形成装置32に出力して登録する。また、コントローラ60は、最初の印字データの印字長、及びマーク画像の形成位置を、画像形成装置32に出力して登録する。
【0040】
なお、この読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートID、及び読み取り間隔変更後の印字データの印字長は、複数の印字データに含まれる印字長の切り替わり、及び切り替わった後の印字長の各々に基づいて、コントローラ60によって設定される。また、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数は、画像形成装置32の構成に応じてコントローラ60に予め登録されている。コントローラ60によって、登録情報に基づいて、読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数が登録される。また、本実施の形態では、用紙サイズに関わらずマーク画像のシート上の形成位置が固定されている場合を例に説明する。
【0041】
画像形成装置20のシステムコントローラ40を、機能ブロックで表すと、図5に示すように、システムコントローラ40は、印字バッファ70、マーク生成部72、及び印字制御部74を備えている。印字バッファ70は、コントローラ60から入力された複数の印字データ及び上記図4に示した複数のシートIDを一時的に記憶する。マーク生成部72は、各シートIDを表わすマーク画像データを生成する。印字制御部74は、第1面用印字データ及びマーク画像データに基づいて、第1面用印字データが表わす画像、及びマーク画像データが表わす画像を、連続紙21の第1面に形成するように、画像形成機構24を制御する。図6に示すように、各シート(画像形成領域)に対して、連続紙21の端部に、当該シートを識別するシートIDを表わすマーク画像21Aが形成される。また、シートの用紙サイズに関わらず、各シートの固定位置にマーク画像21Aが形成されており、連続紙21の第1面に、シートの用紙連続方向の大きさに応じた間隔でマーク画像21Aが形成される。
【0042】
印字バッファ70は、コントローラ60から入力された複数の第1面用印字データ及び複数のシートIDを一時的に記憶する。
【0043】
画像形成装置32のシステムコントローラ50を、機能ブロックで表すと、図7に示すように、システムコントローラ50は、印字バッファ80、マーク検出部82、シートID照合部84、印字制御部86、及び切替え制御部88を備えている。
【0044】
印字バッファ80は、コントローラ60から入力された複数の第2面用印字データ及び上記図4に示した複数のシートIDを一時的に記憶する。マーク検出部82は、設定された最初の印字データの印字長に基づいて、読み取り間隔を設定し、設定されたマーク画像の形成位置と、設定された読み取り間隔とに基づくタイミングで、マーク読取装置38によって読み取られたマーク読取信号を取得する。マーク検出部82は、取得した読取データから、マーク画像21Aが表わすシートIDを検出する。例えば、マーク画像21Aを読み取った、0、1の複数ビットで表わされるマーク読取信号を、シートIDに変換することにより、マーク画像21Aが表わすシートIDを検出する。また、マーク検出部82は、変更後の印字データの印字長に基づいて、読み取り間隔を変更設定し、設定されたマーク画像の形成位置と、変更設定された読み取り間隔とに基づくタイミングで、マーク読取装置38によって読み取られたマーク読取信号を取得する。
【0045】
シートID照合部84は、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、コントローラ60から入力されたシートIDであって、画像形成処理しようとしている第2面用印字データに対応するシートIDとを比較して照合する。
【0046】
印字制御部86は、照合されたシートIDに対応する第2面用印字データに基づいて、第2面用印字データが表わす画像を、連続紙21の第2面のシートIDによって識別されるシートに形成するように、画像形成機構30を制御する。印字制御部86は、シートIDが照合されなかった場合に、画像形成機構30による画像形成処理を停止させる。
【0047】
切替え制御部88は、コントローラ60から入力された、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートID、読み取り間隔変更後の印字データの印字長、及び読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を記憶すると共に、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとを比較する。切替え制御部88は、検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとが一致した場合、読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を待って、記憶した変更後の印字データの印字長(シートの用紙連続方向の大きさ)に基づいて、マーク検出部82における読み取り間隔を切替えて設定する。
【0048】
例えば、図8に示すように、変更タイミングに対応するシートIDが“N−1”である場合、シートID“N−1”を検出した後、例えば2回シートIDを検出してから、読み取り間隔を、印字長bインチに応じた読み取り間隔に切り替える。
【0049】
次に、第1の実施の形態に係る画像形成システム10の作用について説明する。
【0050】
まず、コントローラ60がプリントサーバ62から画像形成指示を受信した場合に、コントローラ60のCPUにおいて、画像形成制御処理が実行される。ここで、画像形成指示には、連続紙21の両面(第1面及び第2面)に画像を形成する指示を含む画像形成指示が含まれると共に、連続紙21に形成するための画像を表す第1面用印字データ及び第2面用印字データ、並びに第1面用印字データ及び第2面用印字データに基づく画像が形成されるシートを識別するためのシートIDが含まれる。
【0051】
コントローラ60は、画像形成指示に含まれている、第1面に形成するための画像を表す第1面用印字データ及びシートIDを画像形成装置20に入力すると共に、画像形成指示に含まれている、第2面に形成するための画像を表す第2面用印字データ及びシートIDを画像形成装置32に入力する。
【0052】
また、コントローラ60は、第1面に形成するための画像を表す第1面用印字データに含まれる印字長及びシートIDに基づいて、印字長が切り替わる第1面用印字データのシートIDより2つ前の第1面用印字データのシートIDを、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDとして、画像形成装置32に出力すると共に、切り替わった後の第1面用印字データの印字長(シートサイズ)、及び読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を、変更後の読み取り間隔を設定するための情報として、画像形成装置32に出力する。
【0053】
また、コントローラ60は、最初の第1面用印字データの印字長と、マーク画像21Aの形成位置とを、初期設定情報として、画像形成装置32に出力する。
【0054】
画像形成装置20のシステムコントローラ40は、入力されたシートIDを表わすマーク画像データを生成し、第1面用印字データに基づいた画像及びマーク画像21Aを連続紙21の第1面に形成するように画像形成機構24を制御する。これによって、連続紙21の第1面の各シートに、第1面用印字データに基づく画像及びシートIDを示すマーク画像21Aが連続して形成される。
【0055】
画像形成装置32のシステムコントローラ50では、コントローラ60から、第2面用印字データ、シートID、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートID、変更後の印字データの印字長、及び初期設定情報が入力されると、RAM54に格納する。そして、システムコントローラ50は、図9に示すマーク読取処理ルーチンを実行する。
【0056】
まず、ステップ100において、初期設定情報に基づいて設定されるマーク画像21Aの読み取りタイミングが到来したか否かを判定し、初期設定情報に基づいて設定される読み取りタイミングが到来すると、ステップ102へ進み、マーク読取装置38から、マーク画像21Aの幅に応じて予め設定された期間分、マーク読取信号を取得する。そして、ステップ104において、上記ステップ102で取得したマーク読取信号から、マーク画像21Aが示すシートIDを検出する。
【0057】
そして、ステップ106において、前回の読み取りから、初期設定情報に基づいて設定される読み取り間隔、又は後述するステップ140で変更された読み取り間隔が経過したか否かを判定する。読み取り間隔が経過すると、ステップ108で、マーク読取装置38から、マーク画像21Aの幅に応じて予め設定された期間分、マーク読取信号を取得する。そして、ステップ110において、上記ステップ108で取得したマーク読取信号から、マーク画像21Aが示すシートIDを検出して、ステップ106へ戻る。
【0058】
上記のようにマーク読取処理ルーチンが実行されることにより、上記図8に示すように、連続紙21の第1面に形成されたマーク画像21Aが連続して読み取られ、マーク画像21Aが示すシートIDが連続して検出される。
【0059】
また、画像形成装置32のシステムコントローラ50は、図10に示す第2面画像形成処理ルーチンを実行する。なお、上記のマーク読取処理ルーチンと並列に実行される。
【0060】
まず、ステップ120において、RAM54から、最初の第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iを取得する。そして、ステップ122で、シートIDを示す変数iが、画像形成処理の終了に対応するシートIDを示す変数Mより小さいか否かを判定する。シートIDを示す変数iが、変数Mに到達した場合には、画像形成処理が終了したとして、第2面画像形成処理ルーチンを終了する。一方、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iが、変数Mより小さい場合には、ステップ124において、上述したマーク読取処理ルーチンで検出されたシートIDを示す変数jを取得する。
【0061】
次のステップ126では、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iと、検出したシートIDを示す変数jとが一致するか否かを判定する。変数iと変数jとが一致しない場合には、ステップ128において、画像形成機構30による画像形成処理を停止すると共に、シートID不一致エラーを示すエラーメッセージをコントローラ60に出力して、第2面画像形成処理ルーチンを終了する。
【0062】
一方、上記ステップ126で一致する場合には、ステップ129へ移行し、画像形成処理の実行対象の第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数Xを設定する。マーク読取装置38と画像形成機構30とでは、連続紙21の搬送路上の位置がずれているため、例えば、現在検出したシートIDと、現在の画像形成処理の実行対象となる第2面用印字データに対応するシートIDとでは、n個分のずれがあるとして、変数iからnを減算した値を、変数Xとして設定する。
【0063】
そして、ステップ130において、変数Xが0より大きいか否かを判定し、変数Xが0以下である場合には、最初の第2面用印字データに基づく画像形成処理の実行タイミングが到来していないとして、ステップ134へ移行する。一方、上記ステップ130において、変数Xが0より大きい場合には、ステップ132において、変数XのシートIDに対応する第2面用印字データに基づく画像形成処理の実行を画像形成機構30に対して指示する。これによって、画像形成機構30において、変数XのシートIDに対応する第2面用印字データに基づく画像が、連続紙21の第2面の、変数XのシートIDによって識別されるシート上に形成される。
【0064】
ステップ134では、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数i(=変数j)と、RAM54に記憶されている読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを示す変数kとが一致するか否かを判定する。変数iと変数kとが一致しない場合には、ステップ138へ移行する。
【0065】
一方、上記ステップ134で変数iと変数kとが一致する場合には、ステップ136において、切替え実行対象のシートIDを示す変数Yを設定する。前もって切替え実行対象のシートIDを設定しておくために、上述したように、切替え実行対象のシートIDよりm個前のシートIDを、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDとして登録している。上記ステップ136では、例えば、変数iにmを加算した値を、変数Yとして設定する。
【0066】
なお、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDが、複数記憶されている場合には、少なくとも1つのシートIDと一致している場合に、一致したシートIDを示す変数にmを加算して、変数Yを設定する。
【0067】
ステップ138では、変数Yと変数iとが一致するか否かを判定し、一致しない場合には、ステップ142へ移行するが、一方、変数Yと変数iとが一致する場合には、ステップ140において、RAM54に記憶されている変更後の印字データの印字長に基づいて、変更後の読み取り間隔に切替える。
【0068】
ステップ142では、次の第2面用印字データに対応するシートIDを取得し、変数iに格納して、上記ステップ122へ戻る。
【0069】
上記のように第2面画像形成処理ルーチンが実行されることにより、連続紙21の第2面に画像が連続して形成されると共に、設定したタイミングで、マーク画像21Aの読み取り間隔が変更される。
【0070】
次に第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る画像形成システムの構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して、構成に関する説明を省略する。
【0071】
第2の実施の形態では、シートIDは、予め定められた範囲の数値であり、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDは、予め定められた範囲外の数値である点が、第1の実施の形態と異なっている。
【0072】
第2の実施の形態では、例えば、図11に示すように、予め定められた範囲(例えば、1から1000までの範囲)の連続したシートIDに、予め定められた範囲外のシートIDを挿入した複数のシートIDが、プリントサーバ62から出力される画像形成指示に含まれている。コントローラ60は、連続紙21の第1面に画像形成するための複数の第1面用印字データ及び上記図11に示す複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置20に出力する。コントローラ60は、連続紙21の第2面に画像形成するための複数の第2面用印字データ及び上記図11に示す複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置32に出力する。また、コントローラ60は、読み取り間隔を変更するタイミングに対応する、予め定められた範囲外のシートID、読み取り間隔変更後の第1面用印字データの印字長、及び読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を、画像形成装置32に出力する
画像形成装置20のシステムコントローラ40では、印字バッファ70に、コントローラ60から入力された複数の第1面用印字データ及び上記図11に示した複数のシートIDが一時的に記憶される。マーク生成部72は、各シートIDを表わすマーク画像データを生成する。印字制御部74は、第1面用印字データ及びマーク画像データに基づいて、第1面用印字データが表わす画像、及びマーク画像データが表わす画像を、連続紙21の第1面に画像形成するように、画像形成機構24を制御する。図12に示すように、各シートに対して、連続紙21の端部に、シートIDを表わすマーク画像21Aが形成される。
【0073】
画像形成装置32のシステムコントローラ50では、印字バッファ80に、コントローラ60から入力された複数の印字データ及び上記図11に示した複数のシートIDが一時的に記憶される。マーク検出部82は、マーク読取装置38によって読み取られた読取データを、設定された読み取り間隔で取得し、取得した読取データから、マーク画像21Aが表わすシートIDを検出する。
【0074】
シートID照合部84は、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、コントローラ60から入力されたシートIDであって、これから画像形成しようとしている第2面用印字データに対応するシートIDとを比較して照合する。
【0075】
印字制御部86は、照合されたシートIDに対応する第2面用印字データに基づいて、第2面用印字データが表わす画像を、連続紙21の第2面の、シートIDによって識別されるシートに形成するように、画像形成機構30を制御する。印字制御部86は、シートIDが照合されなかった場合に、画像形成機構30による画像形成処理を停止させる。
【0076】
切替え制御部88は、コントローラ60から入力された、読み取り間隔を変更するタイミングに対応する、予め定められた範囲外のシートID、変更後の印字データの印字長、及び読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を記憶すると共に、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとを比較する。切替え制御部88は、図12に示すように、検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとが一致した場合に、変更タイミングに対応するシートID“XX”が検出された後、例えば2回シートIDを検出してから、印字長bインチに応じた読み取り間隔に切り替える。
【0077】
なお、第2の実施の形態に係る画像形成システムの他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0078】
次に第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態に係る画像形成システムは、第1の実施の形態と同様の構成となるため、同一符号を付して、構成に関する説明を省略する。
【0079】
第3の実施の形態では、検出されたシートIDが、シートIDの規則性に一致しない場合、規則性に従ったシートIDを補完している点が、第1の実施の形態と異なっている。
【0080】
第3の実施の形態では、例えば、上記図11に示すように、+1ずつインクリメントする予め定められた規則性に従って変化するシートIDに、規則性に従わないシートIDを挿入した複数のシートIDが、プリントサーバ62から出力される画像形成指示に含まれている。コントローラ60は、連続紙21の第1面に画像形成するための複数の第1面用印字データ及び上記図11に示す複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置20に出力する。コントローラ60は、連続紙21の第2面に画像形成するための複数の第2面用印字データ及び上記図11に示す複数のシートIDを含む画像形成指示を画像形成装置32に出力する。また、コントローラ60は、読み取り間隔を変更するタイミングに対応する、規則性に従わないシートID、読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数、及び変更後の印字データの印字長を、画像形成装置32に出力する。
【0081】
画像形成装置20のシステムコントローラ40では、印字バッファ70に、コントローラ60から入力された複数の第1面用印字データ及び上記図11に示した複数のシートIDが一時的に記憶される。マーク生成部72は、各シートIDを表わすマーク画像データを生成する。印字制御部74は、印字データ及びマーク画像データに基づいて、第1面用印字データが表わす画像、及びマーク画像データが表わす画像を、連続紙21の第1面に形成するように、画像形成機構24を制御する。
【0082】
画像形成装置32のシステムコントローラ50では、印字バッファ80に、コントローラ60から入力された複数の第2面用印字データ及び上記図11に示した複数のシートIDが一時的に記憶される。マーク検出部82は、マーク読取装置38によって読み取られた読取データを、設定された読み取り間隔で取得し、取得した読取データから、マーク画像21Aが表わすシートIDを検出する。
【0083】
シートID照合部84は、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、予め定められた規則性に従ったシートIDとを比較して照合する。
【0084】
印字制御部86は、照合されたシートIDに対応する第2面用印字データに基づいて、印字データが表わす画像を、連続紙21の第2面の、シートIDによって識別されるシートに形成するように、画像形成機構30を制御する。印字制御部86は、シートIDが照合されなかったとき、照合失敗回数をカウントし、カウントされた照合失敗回数が予め定められた照合失敗規定回数未満である場合には、規則性に従ったシートIDを補完して、補完されたシートIDに対応する第2面用印字データに基づいて、第2面用印字データが表わす画像を、連続紙21の第2面の、シートIDによって識別されるシートに形成するように、画像形成機構30を制御する。印字制御部86は、シートIDが照合されなかったとき、カウントされた照合失敗回数が照合失敗規定回数以上である場合には、画像形成機構30による画像形成処理を停止させる。
【0085】
切替え制御部88は、コントローラ60から入力された、読み取り間隔を変更するタイミングに対応する、予め定められた規則性に従わないシートID、読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数、及び変更後の読み取り間隔を示す情報を記憶すると共に、マーク検出部82によって検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとを比較する。切替え制御部88は、上記図12に示すように、検出されたシートIDと、変更タイミングに対応するシートIDとが一致した場合に、変更タイミングに対応するシートID“XX”が検出された後、例えば2回シートIDを検出してから、読み取り間隔を、印字長bインチに応じた読み取り間隔に切り替える。
【0086】
第3の実施の形態に係る画像形成装置32のシステムコントローラ50は、上記第1の実施の形態と同様に、マーク読取処理ルーチンを実行する。
【0087】
次に、第3の実施の形態に係る画像形成装置32のシステムコントローラ50による第2面画像形成処理ルーチンについて、図13を用いて説明する。なお、上記のマーク読取処理ルーチンと並列に実行される。また、第1の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0088】
まず、ステップ300において、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iに、初期値である1を設定すると共に、切替実行対象のシートIDを示す変数Y及び照合失敗回数NGの各々を初期値である0に設定する。
【0089】
そして、ステップ122で、シートIDを示す変数iが、画像形成処理の終了に対応するシートIDを示す変数Mより小さいか否かを判定する。シートIDを示す変数iが、変数Mに到達した場合には、画像形成処理が終了したとして、第2面画像形成処理ルーチンを終了する。一方、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iが、変数Mより小さい場合には、ステップ124において、上述したマーク読取処理ルーチンで検出されたシートIDを示す変数jを取得する。
【0090】
次のステップ126では、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数iと、検出した第1面用印字データに対応するシートIDを示す変数jとが一致するか否かを判定する。変数iと変数jとが一致しない場合には、ステップ134において、第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数i(=変数j)と、RAM54に記憶されている読み取り間隔を変更するタイミングに対応するシートIDを示す変数kとが一致するか否かを判定する。変数iと変数kとが一致する場合には、ステップ136において、切替え実行対象のシートIDを示す変数Yを設定する。例えば、変数iにmを加算した値を、変数Yとして設定する。
【0091】
上記ステップ134で、変数iと変数kとが一致しない場合には、ステップ302へ移行し、照合失敗回数NGを+1インクリメントして、照合失敗回数をカウントする。そして、ステップ304において、カウントされた照合失敗回数NGが、予め設定された照合失敗規定回数Z未満であるか否かを判定する。カウントされた照合失敗回数NGが、照合失敗規定回数Z以上である場合には、ステップ128において、画像形成機構30による画像形成処理を停止すると共に、ステップ130で、シートID不一致エラーを示すエラーメッセージをコントローラ60に出力して、第2面画像形成処理ルーチンを終了する。
【0092】
一方、上記ステップ304で、カウントされた照合失敗回数NGが、照合失敗規定回数Z未満である場合には、ステップ306において、検出した第1面用印字データに対応するシートIDを示す変数jを、規則性に従った変数iに変更して、規則性に従ったシートIDを補完し、ステップ129へ移行する。
【0093】
上記ステップ126で、検出した第1面用印字データに対応するシートIDを示す変数jと、規則性に従った変数iとが一致する場合には、ステップ129へ移行する。
【0094】
ステップ129では、画像形成処理の実行対象の第2面用印字データに対応するシートIDを示す変数Xを設定する。例えば、変数iからnを減算した値を、変数Xとして設定する。
【0095】
そして、ステップ130において、変数Xが0より大きいか否かを判定し、変数Xが0以下である場合には、最初の第2面用印字データに基づく画像形成処理の実行タイミングが到来していないとして、ステップ138へ移行する。一方、上記ステップ130において、変数Xが0より大きい場合には、ステップ132において、変数XのシートIDに対応する第2面用印字データに基づく画像形成処理の実行を画像形成機構30に対して指示する。これによって、画像形成機構30において、変数XのシートIDに対応する第2面用印字データに基づく画像が、連続紙21の第2面の、変数XのシートIDによって識別されるシート上に形成される。
【0096】
ステップ138では、変数Yと変数iとが一致するか否かを判定し、一致しない場合には、ステップ308へ移行するが、一方、変数Yと変数iとが一致する場合には、ステップ140において、RAM54に記憶されている読み取り間隔の変更後の印字データの印字長に基づいて、変更後の読み取り間隔に切替える。
【0097】
ステップ308では、印字データに対応するシートIDを示す変数iを、規則性に従って+1インクリメントして、上記ステップ122へ戻る。
【0098】
上記のように第2面画像形成処理ルーチンが実行されることにより、連続紙21の第2面に画像が連続して形成されると共に、設定したタイミングで、マーク画像21Aの読み取り間隔が変更されて、マーク画像21Aが読み取られる。
【0099】
なお、上記の第3の実施の形態では、規則性に従わないシートIDを、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDとして設定した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、規則性に従ったシートIDを、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDとして設定してもよい。
【0100】
また、上記の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、シートを識別するシートIDを示すマーク画像を連続紙に形成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、他の情報を示すマーク画像を連続紙に形成するようにしてもよい。例えば、切替えタイミングに対応するシートであることを表わすマーク画像を、連続紙に形成するようにしてもよい。また、シートIDと共に印字データの印字長を表わすマーク画像を、連続紙に形成するようにしてもよい。例えば、マーク画像が、読み取り間隔の変更後の印字データの印字長を表わすように構成してもよい。また、シートIDと共に、読み取り間隔の変更タイミングに対応する印字データであることを表わすマーク画像を、連続紙に形成するようにしてもよい。
【0101】
また、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDを検出した後、特定回数のシートIDの検出を待って、読み取り間隔の変更を実行する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDを検出した後すぐに、読み取り間隔の変更を実行するようにしてもよい。また、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDを検出した後、いつ読み取り間隔の変更を実行するかを、設定に応じて、変更するようにしてもよい。
【0102】
また、マーク読取装置が、スポット型の光学センサで構成されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、ライン型の光学センサで、マーク読取装置を構成してもよい。この場合には、マーク画像を2次元に読み取って、2次元のマーク画像が表わすシートIDを含む種々の情報を検出するようにしてもよい。
【0103】
また、各シートにおいて、マーク画像の形成位置が固定されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、マーク画像の形成位置が変更されるようになっていてもよい。例えば、シートの用紙サイズが切り替わるときに、マーク画像の形成位置も変更される場合には、印字データの印字長及びマーク画像の形成位置に応じた読み取り間隔となるタイミングで、マーク読取信号を取得するようにすればよい。
【0104】
また、上流側システム及び下流側システムで、両面に画像形成を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、上流側システム及び下流側システムで、同一の面に、重ねて画像を形成する画像形成システムであってもよい。この場合には、上流側システムで、画像及びマーク画像が形成された面と同一の面のシートに対して、下流側システムで、当該シートのシートIDが対応する印字データに基づいて画像を重ねて形成するようにすればよい。
【0105】
また、コントローラが、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDや、当該シートIDを検出してから読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を設定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、オペレータの入力操作により、読み取り間隔の変更タイミングに対応するシートIDや、読み取り間隔の変更を実行するまでのシートIDの検出回数を設定するようにしてもよい。
【0106】
また、画像形成装置が、画像を形成するための材料としてトナーを用いて、連続紙に画像を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、画像形成装置が、画像を形成するための材料としてインクを用いて、連続紙に画像を形成するようにしてもよい。また、この画像を形成するための材料は、トナー、インクに限られず、他の材料であってもよい。
【0107】
また、マーク検出部は、マーク読取装置によって読み取られたマーク読取信号を、読み取り間隔で取得して、マーク画像が表わしシートIDを検出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、マーク読取装置が、設定された読み取り間隔で連続紙を読み取って、マーク読取信号を出力するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0108】
10 画像形成システム
12 上流側システム
14 下流側システム
20、32 画像形成装置
21A マーク画像
21 連続紙
22 反転装置
24、30 画像形成機構
38 マーク読取装置
40、50 システムコントローラ
60 コントローラ
62 プリントサーバ
70、80 印字バッファ
72 マーク生成部
74、86 印字制御部
82 マーク検出部
84 シートID照合部
88 切替え制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列され、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の画像に対応する予め定められた対応画像を含む複数の対応画像が形成され、前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の画像に対応する複数の対応画像が形成された連続紙を、前記用紙連続方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記対応画像を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記対応画像が、前記予め定められた対応画像である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段と、
を含む媒体搬送装置。
【請求項2】
用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列され、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第1の画像形成領域を識別する予め定められた識別情報を含む複数の識別情報を表わす複数の識別画像が形成され、前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像が形成されると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第2の画像形成領域を識別する複数の識別情報を表わす複数の識別画像が形成された連続紙を、前記用紙連続方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段と、
前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記識別画像を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記識別画像が表わす識別情報が、前記予め定められた識別情報である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段と、
前記検出手段によって検出された前記識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の前記識別情報によって識別される前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域に、画像を形成するための材料を用いて画像を形成する画像形成手段と、
を含む画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成手段は、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の、前記画像及び前記識別画像が形成されている面と反対側の面に、画像を形成する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検出手段によって検出された前記識別情報と、入力された画像情報に対応する前記識別情報とを照合する照合手段を更に含み、
前記画像形成手段は、前記照合手段によって前記識別情報が照合されなかった場合、画像の形成を停止する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記識別情報は、前記連続紙の前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域毎に、予め定められた規則で変化し、
前記検出手段によって検出された前記識別情報と、前記規則で変化する識別情報とを照合する照合手段を更に含み、
前記画像形成手段は、前記照合手段によって前記識別情報が照合されなかった場合、前記規則で変化する識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙に、画像を形成する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成手段は、前記照合されなかった回数が予め設定された回数以上となったとき、画像の形成を停止する請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
搬送されている連続紙の面を反転させる反転手段と、
用紙連続方向の長さが第1の大きさの複数の第1の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列されると共に、前記複数の第1の画像形成領域に続いて、用紙連続方向の長さが前記第1の大きさと異なる第2の大きさの複数の第2の画像形成領域が用紙連続方向に沿って配列された連続紙を用紙連続方向に搬送する第1搬送手段、及び
入力された複数の画像情報の各々に基づいて、前記第1搬送手段により搬送されている連続紙の一方の面に、画像を形成するための材料を用いて、前記複数の第1の画像形成領域に、複数の画像を形成すると共に、前記第1の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第1の画像形成領域を識別する予め定められた識別情報を含む複数の識別情報を表わす複数の識別画像を形成し、
前記複数の第2の画像形成領域に、複数の画像を形成すると共に、前記第2の大きさに応じた前記用紙連続方向の間隔で、前記複数の第2の画像形成領域を識別する複数の識別情報を表わす複数の識別画像を形成する第1画像形成手段を含む、前記反転手段の搬送方向上流側に配置された上流側画像形成装置と、
前記上流方画像形成装置によって前記画像及び前記識別画像が形成され、かつ、前記反転手段によって反転した前記連続紙を前記用紙連続方向に搬送する第2搬送手段、
前記第2搬送手段により搬送されている前記連続紙を読み取る読取手段、
前記読取手段によって読み取った前記第1の大きさに応じた読み取り間隔の読取結果に基づいて、前記識別画像を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された前記識別画像が表わす識別情報が、前記予め定められた識別情報である場合に、前記検出手段における前記読み取り間隔を、前記第2の大きさに応じた読み取り間隔に変更する変更手段、及び
前記検出手段によって検出された前記識別情報に対応して入力された画像情報に基づいて、前記搬送手段により搬送されている前記連続紙の前記画像及び前記識別画像が形成されている面と反対側の面の前記識別情報によって識別される前記第1の画像形成領域又は前記第2の画像形成領域に、画像を形成するための材料を用いて画像を形成する第2画像形成手段を含む、前記反転手段の搬送方向下流側に配置された下流側画像形成装置と、
を含む画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−11463(P2011−11463A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157903(P2009−157903)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】