説明

家屋倒壊予知方法およびシステム

【課題】
豪雪地帯(エリア)において積雪による家屋倒壊の危険を予知し、予知結果を遠隔地の監視センタへ送信して警報発令その他の対策を可能にする家屋倒壊予知方法およびシステムを提供する。
【解決手段】
エリア内の選択された家屋20A、20Bに取り付けられたセンサ40A、40Bにより取得したセンサ情報により積雪状態や屋根の荷重を測定し、家屋の荷重耐力と比較する。その結果を終端端末50に設けられた表示部54に表示すると共に送受信部53を介して警備会社や地方自治体に設けられた監視センタ30に送信する。監視センタ30では、送受信部31で受信したセンサ情報や位置情報等の家屋情報に基づいてセンサを設けていない家屋20Cを含めたエリア内の家屋倒壊予知を行い、警報発令すると共に雪下ろしや融雪作業の必要性について判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家屋倒壊予知方法およびシステムに関し、特に豪雪地帯における積雪による家屋倒壊の危険を監視センタにおいて未然に検知又は予知し、予知結果を地域住民に通知すると共に必要な対策をとることを可能にする家屋倒壊予知方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
安全に居住することは万人共通の願いであるが、地震、台風、洪水、火山の噴火、積雪等の天災による家屋の破壊等は、予測が困難である。斯かる破壊が万一発生すると、少なくともその家屋の居住者の生命および財産の被害は甚大である。そこで、斯かる破壊の発生の危険を予知することが好ましい。
【0003】
上述した天災のうち、比較的突然に発生する地震や津波の場合とは異なり、積雪は、比較的長い期間にわたる自然現象である。そこで、積雪による家屋倒壊の危険は、各家屋の強度と積雪量等に基づき、比較的容易に予知可能であり、危険の予知結果に基づいて適切な対策を講じることも不可能ではない。
【0004】
積雪による家屋倒壊の危険を予知する技術は、幾つか提案されている。家屋の所要箇所に歪を測定する複数のストレンゲージを取り付け、その箇所の歪量を検出し、この歪量に基づき積雪荷重を算出し、予め設定した積雪荷重に達するとき警報器から警報を発生する積雪荷重監視システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、積雪による建物構成部材の撓みをセンサが検出すると、警報部から警報を発生して不測の事故が発生しないように雪下ろし等の作業を行い、雪害事故の未然防止を図る建物用雪害予知警報装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。更に、豪雪地帯における建造物の屋根雪の荷重による損壊防止のため、屋根から流下する融雪水の水量を計測する装置、建造物の屋根の近傍に設置した降水量を計測する装置、これらの両装置の計測値を演算処理する演算処理装置を備える建造物の積雪荷重監視システムが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】実開昭63−97881号(第1頁、第1図)
【特許文献2】特開昭62−232099号公報(第2頁、第1図)
【特許文献3】特開平7−19938号公報(第2頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の如き従来技術は、次の如き幾つかの課題を有する。第1に、警報が建物内にしか通知されないということである。その結果、居住者が不在の場合や高齢者で雪下ろしや融雪作業が困難な場合には、警報に対して迅速に対処できない。第2に、家屋倒壊予知システムが設けられた家屋しか状況が分からないということである。その結果、家屋倒壊予知システムがなく又は居住者が高齢者である家屋では、雪下ろしや融雪作業のタイミングが分からず対応が遅れる。
【0007】
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、斯かる課題を解消又は軽減可能な家屋倒壊予知方法およびシステムを提供することを主たる目的とする。
【0008】
本発明の付加的な目的は、遠隔で家屋の積雪状態がわかり、雪下ろしや融雪作業等の対処判断でき、また家屋倒壊予知システムが設けられていない家屋でも近所のデータより状況が分かり、雪下ろしや融雪等の対処判断を可能にする家屋倒壊予知方法およびシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するため、本発明による家屋倒壊予知方法およびシステムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0010】
(1)積雪地帯に建てられた複数の家屋の積雪による倒壊の危険を予知して通報する家屋倒壊予知方法において、
前記複数の家屋のうち選択された家屋の屋根の積雪荷重をセンサで検出する検出ステップと、該検出ステップで検出された積雪荷重を予め設定された値と比較して家屋倒壊の危険を判断する判断ステップと、該判断ステップによる判断結果を前記選択された家屋の表示部に表示すると共に監視センタへ送信する通知ステップとを備え、該通知ステップの通知に基づき前記監視センタで必要な対策がとれるようにする家屋倒壊予知方法。
(2)前記検出ステップで使用されるセンサは、前記選択された家屋の屋根の積雪荷重や柱の歪情報を検出する上記(1)の家屋倒壊予知方法。
(3)前記検出ステップにおいて選択される家屋は、条件の異なるエリア毎に少なくとも1軒以上の家屋を含む上記(1)又は(2)に記載の家屋倒壊予知方法。
(4)前記通知ステップは、前記選択された家屋からの検出情報、判断情報および位置情報を含む上記(1)、(2)又は(3)の家屋倒壊予知方法。
(5)前記監視センタには、前記選択された家屋から受信した情報に基づき表示部の地図上にマッピング表示する上記(1)乃至(4)の何れかの家屋倒壊予知方法。
(6)前記監視センタが受信した情報に基づく家屋倒壊予知情報は、前記選択された家屋のあるエリア内の他の家屋へも通知される上記(1)乃至(5)の何れかの家屋倒壊予知方法。
(7)多量の積雪が予想されるエリアに建てられた複数の家屋の積雪による倒壊を監視センタにおいて予知する家屋倒壊予知システムにおいて、
前記エリア内の家屋のうち選択された家屋に設けられた積雪荷重や柱の歪を検出するセンサと、前記選択された家屋に設けられ前記センサのセンサ情報等を表示すると共に前記監視センタとの情報の送受信を行う終端端末とを備え、前記監視センタに設けられ前記終端端末の前記センサのセンサ情報および位置情報を含む情報を受けて特定エリアの家屋倒壊予知を行い、前記特定エリアの家屋に前記家屋倒壊予知結果を送信する家屋倒壊予知システム。
(8)前記監視センタには表示部を備え、前記エリア内の家屋の位置情報と共に家屋倒壊予知結果をマッピング表示することを特徴とする請求項7に記載の家屋倒壊予知システム。
【発明の効果】
【0011】
本発明の家屋倒壊予知方法およびシステムによると、次の如き実用上の顕著な効果が得られる。第1に、雪下ろしや融雪作業等の家屋倒壊を防止する作業を行うタイミングを家屋にて確認可能である。第2に、居住者が不在の場合や住民が高齢者で雪下ろしや融雪作業が困難な家屋に対して、遠隔で監視できるため、自治体や警備会社等において作業の必要性の判断が可能である。第3に、雪下ろしや融雪作業が必要な特定エリアを、例えば表示パネルにマッピング表示するため、家屋倒壊予知システムを導入していない家屋に対しても雪下ろしや融雪が必要なことが判断でき、家屋倒壊を未然防止できる。第4に、家屋内の通信に無線を使用することにより、センサの設置や撤去が容易になり、センサのみを家屋の側の駐車場へ取り付け、システムが未導入の近所の家屋に取り付ける等のきめ細かな監視が可能となることにある。また、広いエリア内の特定エリア毎に選択された家屋にセンサを取り付け、エリア毎にきめ細かく家屋倒壊予知を行い、例えば自治体が必要な対策を効率的に実行できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明による家屋倒壊予知方法およびシステムの好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
先ず、図1は、本発明による家屋倒壊予知システムの第1実施形態の全体構成の概略を示すシステム構成図である。図1に示す積雪による家屋倒予知システム10は、複数の家屋、例えば家屋倒壊予知システムのセンサを設けている第1の家屋20Aおよび第2の家屋20Bとセンサを設けていない第3の家屋20Cおよび監視センサ30により構成されている。
【0014】
図1に示す家屋予知システム10に含まれる家屋20の数は幾つでもよい。この家屋倒壊予知システム10において、第1の家屋20Aおよび第2の家屋20Bは、通信網を介して監視センタ30に接続されている。そして、後述の如く、これらの家屋20Aおよび20Bのセンサで取得したセンサ情報を監視センタ30でリモート(遠隔)監視する。
【0015】
次に、図2は、図1に示す家屋倒壊予知システム10の1つの家屋、例えば第1の家屋20Aの詳細構成を示す図である。第1の家屋20Aは、第1のセンサ40A、第2のセンサ40Bおよび終端端末(又は終端装置)50を備えている。尚、図1中の第2の家屋20Bも、実質的に第1の家屋20Aと同様の構成である。また、終端端末50は、センサ40が設置された家屋20毎に設けてもよいが、例えば地方自治体の行政区分その他の地区毎に纏めて設けてもよい。
【0016】
図2において、第1の家屋センサ40Aは、第1の家屋20Aの屋根の積雪による荷重(又は積雪荷重)を測定する。一方、第2のセンサ40Bは、第1の家屋20Aの歪を測定する。終端端末50は、第1のセンサ40Aおよび第2のセンサ40Bで取得したセンサ情報を収集し、図1中に示す監視センタ30へ送信する。
【0017】
次に、図3は、図1中の監視センタ30の詳細構成を示すブロック図である。図3に示す監視センタ30は、送受信部31、処理部32および表示部33により構成される。送受信部31は、第1の家屋20Aからの各種センサ情報と判断結果および第2の家屋20Bからの各種センサ情報と判断結果等の複数の家屋からの情報を受信する。処理部32は、送受信部31から受信した各種センサ情報と判断結果等に基づき必要な処理を行う。表示部33は、例えばカラー液晶表示パネル(LCD)等の表示パネルであって、処理部32で処理された処理結果に基づき、家屋倒壊予知結果を例えば地図上にマッピングして、雪下ろしや融雪作業を必要とするエリアをグラフ等で表示する。
【0018】
図4は、図2中の第1のセンサ40Aの詳細構成を示すブロック図である。第1のセンサ40Aは、センサ部41および無線部42により構成されている。センサ部41は、家屋20Aの屋根の積雪による荷重を検出する。無線部42は、センサ部41で取得したセンサ情報を終端端末50へ無線により送信する。尚、第2のセンサ40Bも、実質的に第1のセンサ40Aと同様構成である。
【0019】
一方、図5は、図2中の終端装置50の詳細構成を示すブロック図である。この終端装置50は、無線部51、処理部52、送受信部53および表示部54により構成されている。図5中の無線部51は、第1のセンサ40Aや第2のセンサ40Bから送信されたセンサ情報を収集する。処理部52は、無線部51で収集したセンサ情報を解析する。送受信部53は、無線部51で収集したセンサ情報、処理部52で解析した結果および第1の家屋20Aの位置情報を図1中の監視センタ30へ送信する。表示部54は、処理部52で解析した結果を表示する。
【0020】
次に、図1乃至図5を参照して、本発明による好適実施形態である家屋倒壊予知システム10の動作を説明する。
【0021】
先ず、第1の家屋20Aに設置されている第1のセンサ40A内に搭載されているセンサ部41は、荷重センサにより屋根上の積雪荷重を測定する。そして、無線部42により第1の家屋20内の適当な位置に設けられた終端端末50に周期的に送信する。同様に、第1の家屋20Aに設置されている第2のセンサ40B内に搭載されているセンサ部は、歪センサにより第1の家屋20Aの選択された柱の歪を測定する。そして、無線部により終端端末50に周期的に測定結果を送信している。尚、家屋20に設置されるセンサ40は、家屋20の倒壊予知に使用可能なセンサであれば、如何なるセンサでもよい。また、センサ40の検出結果の送信周期は、一定周期(例えば、1時間毎)の場合又は数分から数日まで、その時々の降雪状況に応じて積雪荷重値や歪値等により変更することが可能である。
【0022】
次に、終端端末50は、無線部51で第1のセンサ40Aや第2のセンサ40Bで取得した各種センサ情報を受信する。処理部52にて各種センサ40のセンサ値および家屋20の設計荷重耐力値を比較する。そして、積雪対策、即ち雪下ろしや融雪作業等を行うか否か判断する。第1のセンサ40Aや第2のセンサ40Bで取得した各種センサ情報、判断結果および位置情報を、送受信部53を介して監視センタ30へ送信する。同時に、処理部52の判断結果を表示部54に表示する。
【0023】
ここで、監視センタ30の具体例は、地方自治体や警備会社等のである。尚、送受信部53および監視センタ30間の通信は、携帯電話やFTTH、ADSL等の広域なインフラや無線のマルチホップ機能を利用し、数珠つなぎにして通信する方法がある。
【0024】
また、監視センタ30は、送受信部31にて第1の家屋20Aからの各種センサ情報と判断結果および第2の家屋20Bからの各種センサ情報と判断結果等の複数の家屋20からの情報を受信する。そして、処理部32にて受信した各種センサ情報と判断結果等に基づき、地図上にマッピング表示して、降雪対策、即ち雪下ろしや融雪作業等が必要なエリアを表示部33に表示する。表示部33は、例えばカラー液晶表示パネルであって、家屋倒壊予知結果に基づき、エリア毎に異なる色(例えば、家屋倒壊危険度の高いエリアは赤、家屋倒壊の危険のないエリアは緑、中程度の危険エリアは黄等)で一目瞭然に表示可能である。
【0025】
次に、本発明による家屋倒壊予知方法の好適実施形態、即ち図1乃至図5に示す家屋倒壊予知システム10が採用する家屋倒壊予知方法を、図1乃至図5と共に図6のフローチャートを参照して説明する。この家屋倒壊予知方法は、地方自治体内に設けられた監視センタ30において、多量の積雪が予想されるエリア(豪雪地帯)の家屋の倒壊の危険を予知して、必要な対策を可能にするものである。
【0026】
先ず、エリア内に建てられている全ての家屋(図1中の20A〜20C)の情報、例えば位置情報、築年数、居住人数、年齢構成その他(家屋情報)を取得する(ステップS1)。次に、エリア内の特有の条件を有する家屋(図1の家屋20A、20Bに対応するサンプリング家屋)を選択して、屋根や柱等に積雪荷重や歪を検出するセンサ(図2の40A、40Bに対応)および終端端末(図2中の50)を設置する(ステップS2)。そして、終端端末50にてセンサ値を取得し、処理部52で処理する(ステップS3)。この処理結果は、終端端末50の処理部52において必要な判断乃至予知が行われる(ステップS4)。
【0027】
上述したステップS4の判断の結果、差し迫った家屋倒壊の危険がない場合(ステップS4:NO)には、倒壊の危険が予知されるのを待つ。一方、家屋倒壊の危険が予知された場合(ステップS4:YES)には、終端端末50の表示部54にその旨を表示する(ステップS5)と共に、そのセンサ情報および位置情報等の関連情報を監視センタ30へ送信する(ステップS6)。そこで、監視センタ30では、処理部(図3中の32)において、上述したエリアの家屋情報に基づき必要な処理を行う(ステップS7)。そして、特定の家屋20の居住者へ警報等の通知又は除雪等の対策が必要か否か判断する(ステップS8)。警報等の対策が不要であると判断された場合(ステップS8:NO)は、特別の処置は不要である。しかし、特定のエリア(又は全てのエリア)で警報等の対策が必要であると判断された場合(ステップS8:YES)には、そのエリアの家屋の居住者に監視センタ30の送受信部31および終端端末50の送受信部53を介して通知し、表示部54に表示すると共に必要な対策を講じる(ステップS9)。
【0028】
以上、本発明による家屋倒壊予知方法およびシステムの好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨や精神を逸脱することなく特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0029】
例えば、図5に示す終端端末において、処理部52を削除して、第1のセンサ40Aおよび第2のセンサ40Bの生情報のみを監視センタ30へ送信することも可能である。また、センサ40と終端端末50間の通信は、無線通信でなく有線通信であってもよい。
【0030】
本発明の家屋倒壊予知方法およびシステムによると、豪雪地帯における家屋倒壊災害の未然防止に好適である。その理由は、高齢化社会が進行するにつれて、雪下ろしや融雪作業を高齢者が行うのは困難になるため、自治体や警備会社が遠隔で積雪状態を監視して、家屋倒壊の危険度の高い箇所から効率よく雪下ろしや融雪作業を行う必要があるためである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明による家屋倒壊予知システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1中における第1の家屋の構成図である。
【図3】図1中における監視センタの詳細構成を示すブロック図である。
【図4】図2中の第1のセンサの構成を示すブロック図である。
【図5】図2中の終端端末の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】本発明による家屋倒壊予知方法の好適実施形態を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
10 家屋倒壊予知システム
20A〜20C 家屋
30 監視センタ
31、53 送受信部
32、52 処理部
33、54 表示部
40A 第1のセンサ
40B 第2のセンサ
41 センサ部
42、51 無線部
50 終端端末(終端装置)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
積雪地帯に建てられた複数の家屋の積雪による倒壊の危険を予知して通報する家屋倒壊予知方法において、
前記複数の家屋のうち選択された家屋の屋根の積雪荷重をセンサで検出する検出ステップと、該検出ステップで検出された積雪荷重を予め設定された値と比較して家屋倒壊の危険を判断する判断ステップと、該判断ステップによる判断結果を前記選択された家屋の表示部に表示すると共に監視センタへ送信する通知ステップとを備え、該通知ステップの通知に基づき前記監視センタで必要な対策がとれるようにすることを特徴とする家屋倒壊予知方法。
【請求項2】
前記検出ステップで使用されるセンサは、前記選択された家屋の屋根の積雪荷重や柱の歪情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の家屋倒壊予知方法。
【請求項3】
前記検出ステップにおいて選択される家屋は、条件の異なるエリア毎に少なくとも1軒以上の家屋を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の家屋倒壊予知方法。
【請求項4】
前記通知ステップは、前記選択された家屋からの検出情報、判断情報および位置情報を含むことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の家屋倒壊予知方法。
【請求項5】
前記監視センタには、前記選択された家屋から受信した情報に基づき表示部の地図上にマッピング表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の家屋倒壊予知方法。
【請求項6】
前記監視センタが受信した情報に基づく家屋倒壊予知情報は、前記選択された家屋のあるエリア内の他の家屋へも通知されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の家屋倒壊予知方法。
【請求項7】
多量の積雪が予想されるエリアに建てられた複数の家屋の積雪による倒壊を監視センタにおいて予知する家屋倒壊予知システムにおいて、
前記エリア内の家屋のうち選択された家屋に設けられた積雪荷重や柱の歪を検出するセンサと、前記選択された家屋に設けられ前記センサのセンサ情報等を表示すると共に前記監視センタとの情報の送受信を行う終端端末とを備え、前記監視センタに設けられ前記終端端末の前記センサのセンサ情報および位置情報を含む情報を受けて特定エリアの家屋倒壊予知を行い、前記特定エリアの家屋に前記家屋倒壊予知結果を送信することを特徴とする家屋倒壊予知システム。
【請求項8】
前記監視センタには表示部を備え、前記エリア内の家屋の位置情報と共に家屋倒壊予知結果をマッピング表示することを特徴とする請求項7に記載の家屋倒壊予知システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−249474(P2007−249474A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70447(P2006−70447)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】