説明

小さいフットプリントおよび効率的なレイアウトアスペクト比を有するターナリ検索機能付きメモリ(TCAM)セル

スケーラビリティを高める効率的なレイアウトアスペクト比および極めて小さいレイアウトフットプリントサイズを有するターナリCAMセルが提供される。また、セルは、ビット線、データ線、マッチ線に対する高い歩留りの相互接続を容易にする高度の対称性も有している。16TターナリCAMセルは、セルの第1の側に隣接して延びる第1および第2の対のアクセストランジスタと、セルの第2の側に隣接して延びる第1および第2の対の交差結合インバータとを有している。また、4T比較回路の第1及び第2の半分部位も設けられている。4T比較回路の第1の半分部位は、第1の対のアクセストランジスタと第1の対の交差結合インバータとの間で延びるように位置されている。同様に、4T比較回路の第2の半分部位は、第2の対のアクセストランジスタと第2の対の交差結合インバータとの間で延びるように位置されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路メモリ装置に関し、特に、検索機能付きメモリ(CAM:Content Addressable Memory)装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ランダムアクセスメモリ(RAM)装置を含む多くのメモリ装置において、データは、一般に、メモリセルのアレイに対してアドレスを供給した後にその供給したアドレスに存在するメモリセルからデータを読み取ることにより、アクセスされる。しかしながら、検索機能付きメモリ(CAM)装置において、CAMアレイ内のデータは、最初にアドレスを供給することによってはアクセスされず、最初にデータ(例えば検索ワード)をアレイに対して加えた後に、検索作業を行なって、加えられたデータと等価なデータを含むCAMアレイ内の1または複数のエントリを識別し、それにより「マッチ」条件を表示することによりアクセスされる。このように、データは、そのアドレスではなくその内容にしたがってアクセスされる。検索作業の完了時、等価データを含む識別された記憶場所は、一般に、マッチングエントリが位置するアドレス(例えば、ブロックアドレス+ブロック内の行アドレス)を与えるためにエンコードされる。検索作業に応じて複数のマッチングエントリが識別される場合には、最良の或いは最も高い優先マッチングエントリの場所を識別するために、ローカルプライオリティエンコーディング演算が行なわれても良い。そのような優先エンコーディング演算は、最も高いプライオリティマッチングエントリを識別するために、CAMアレイ内の複数のマッチングエントリの相対的な物理的場所を頻繁に利用する。
【0003】
CAMアレイ内のセルは、データビット(「1」または「0」の論理値として)だけを記憶するバイナリCAMセルとして、または、ビットおよびマスクビットを記憶するターナリ(またはクオータナリ)CAMセルとして頻繁に構成される。当業者であれば分かるように、ターナリCAMセル内のマスクビットが非アクティブ(例えば、論理1値に設定される)であると、ターナリCAMセルは、「マスクされていない」データビットを記憶する従来のバイナリCAMセルとして機能することができる。マスクビットがアクティブ(例えば、論理0値に設定される)であると、ターナリCAMセルは、アクティブにマスクされたターナリCAMセルで行なわれる全ての比較演算によってセルマッチ条件が得られることを意味する「don’t care」(X)値を記憶するものとして処理される。したがって、アクティブマスクビットおよび論理1データビットを記憶するターナリCAMセルに対して論理0データビットが加えられると、比較演算がセルマッチ条件を示す。また、セルマッチ条件は、アクティブマスクビットおよび論理0データビットを記憶するターナリCAMセルに対して論理1データビットが加えられる場合にも示される。したがって、内部に複数のエントリを有するターナリCAMアレイに対して長さがN(Nは整数)のデータワードが加えられる場合、比較回路は、ターナリCAMアレイ内の1つのエントリのマスクされていない全てのデータビットが加えられた検索ワードの対応するデータビットと同じ場合にはいつでも、1または複数のマッチ条件をもたらす。このことは、加えられた検索ワード{1011}と等しい場合に、その後のエントリが、ターナリCAMセルを備えるCAMにおいてマッチ条件すなわち{1011},{X011},{1X11},{10X1},{101X},{XX11},{1XX1},....,{1XXX},{XXXX}をもたらすことを意味する。クオータナリCAMセルは、状態の4つの有効な組み合わせ((データ=0、マスク=アクティブ),(データ=1、マスク=アクティブ),(データ=0、マスク=非アクティブ),(データ=1、マスク=非アクティブ))を有しているため、ターナリCAMセルとは異なる。クオータナリCAMセルは、検索作業が行なわれるときに4つの状態のうちの2つが等しいアクティブマスク条件を示すため、「ターナリ」CAMセルとして頻繁に処理される。しかしながら、ターナリCAM(TCAM)セルおよびクオータナリCAM(QCAM)セルは、ここでは、CAMセルの別個のカテゴリーとして処理される。
【0004】
CAMセルは、揮発性SRAMおよびDRAM技術並びに不揮発性メモリ技術を含む様々な異なるメモリセル技術を使用しても良い。これらの技術に基づくCAMセルは、本譲受人に対して譲渡された米国特許第6,101,116号、第6,128,207号、第6,256,216号、第6,266,263号、第6,373,739号、第6,496,399号において開示されている。また、Fossに対して付与され且つ「レイアウトが改良された検索機能付きメモリセル」と題された米国特許第6,522,562号は、SRAMアクセストランジスタとしてpチャンネルトランジスタを使用するCAMセルを開示している。これらのpチャンネルトランジスタは、各CAMセル内のpチャンネルトランジスタの数とNチャンネルトランジスタの数とを釣り合わせることによりレイアウト効率を高めていると言われている。特に、’562特許の図4は、2つのPMOSアクセストランジスタP3,P4と2つのPMOSプルアップtランジスタP1,P2と2つのNMOSプルダウントランジスタN1,N2とによって形成された6T SRAMセルを含むCAMハーフセルを示している。また、4T比較回路の1つの半分部位は、2つのNMOSトランジスタN3,N4を含むように示されている。残念ながら、PMOSトランジスタは一般にサイズが等しいNMOSトランジスタに対してモビリティが低いため、SRAMセル内のアクセストランジスタとしてPMOSトランジスタを使用するには、全体の単位セルサイズを大きくする比較的大きなPMOSトランジスタが必要になる場合がある。
【0005】
また、トランジスタ総数が低いダイナミックCAMセルを使用することにより、小さな単位セルサイズを有するCAMセルを得ることもできる。例えば、Ongに対して付与され且つ「ピッチが短い6−トランジスタNMOS検索機能付きメモリセル」と題された米国特許第6,188,594号の図5は、単一性がないレイアウトアスペクト比を有する6T CAMセルを開示している。
【発明の開示】
【0006】
本発明の実施形態は、スケーラビリティおよび巻線ピッチの均一性を高める効率的なレイアウトアスペクト比および極めて小さいレイアウトフットプリントサイズを有するターナリCAMセルを含んでいる。また、ターナリCAMセルは、トランジスタ等価ハーフセル間のビアの広範囲にわたる共有を容易にする高度の対称性も有している。これらの共有されたビアは、ビット線、データ線、マッチ線の端子間の電気的な相互接続を行なう。したがって、CAMハーフセルが4つの全ての側で互いに結合されて大きなCAMアレイを形成すると、1セル当りのビア総数を下げることができる。
【0007】
本発明の第1の実施形態は、半導体基板内で延び且つ略正方形のレイアウトアスペクト比を有する16T SRAM型ターナリCAMセルを含んでいる。特に、CAMセルは、前記ターナリCAMセルの第1の側に隣接して延びる第1および第2の対のアクセストランジスタと、前記ターナリCAMセルの第2の側に隣接して延びる第1および第2の対の交差結合インバータとを有している。また、4T比較回路の第1および第2の半分部位も設けられている。4T比較回路の第1の半分部位は、第1の対のアクセストランジスタと第1の対の交差結合インバータとの間で延びるように位置されている。同様に、4T比較回路の第2の半分部位は、第2の対のアクセストランジスタと第2の対の交差結合インバータとの間で延びるように位置されている。
【0008】
第1の対の交差結合インバータは、第1のPMOSプルアップトランジスタおよび第1のNMOSプルダウントランジスタを内部に有する第1のインバータと、第2のPMOSプルアップトランジスタおよび第2のNMOSプルダウントランジスタを内部に有する第2のインバータとを有している。高いセル密度を容易にするため、第1および第2のNMOSプルダウントランジスタは、第1および第2のPMOSプルアップトランジスタ(一方側)と4T比較回路の第1の半分部位(反対側)との間で延びるように位置されている。第2の対の交差結合インバータは、第2の対のPMOSプルアップトランジスタと4T比較回路の第2の半分部位との間で延びる第2の対のNMOSプルダウントランジスタおよび第2の対のPMOSプルアップトランジスタを有している。
【0009】
これらの実施形態の好ましい態様において、第1および第2の対のアクセストランジスタは、第1の幅/長さ(W/L)比を有するサイズが等しいNMOSトランジスタであり、前記4T比較回路は、前記第1の幅/長さ比よりも大きい第2の幅/長さ比を有するサイズが等しい4つのNMOSトランジスタを備えている。幾つかの実施形態においては、前記第1の幅/長さ比が約1.15よりも小さく、前記第2の幅/長さ比が約1.15よりも大きい。より好ましくは、前記第1の幅/長さ比が約1.04であり、前記第2の幅/長さ比が約1.25である。第1の対の交差結合インバータは、第3の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのNMOSプルダウントランジスタと、第3の幅/長さ比よりも小さい第4の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのPMOSプルアップトランジスタとを備えている。幾つかの実施形態においては、前記第3の幅/長さ比が約1.5よりも大きく、前記第4の幅/長さ比が約1.25よりも小さい。より好ましくは、前記第3の幅/長さ比が約1.8であり、前記第4の幅/長さ比が約1.0である。
【0010】
高度のスケーラビリティを達成し且つ比較的均一な水平および垂直巻線ピッチをサポートするために、ターナリCAMセルの幅/高さアスペクト比は、ほぼ正方形である。幾つかの実施形態においては、幅/高さアスペクト比が約1.08〜約1.20の範囲内にあっても良い。高い充填密度を達成する垂直なx方向およびy方向でCAMセルのMOSトランジスタを配置して方向付けることにより高密度レイアウトも達成できる。特に、約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内のフットプリントを有するターナリCAMセルを得ることができる。
【0011】
本発明の更なる実施形態に係るターナリCAMセルは、ターナリCAMセルの第1象限内にy方向に配置されたソース・ドレイン領域を有する第1の対のNMOSアクセストランジスタを有している。ターナリCAMセルの第2象限内には第2の対のNMOSアクセストランジスタも設けられており、これらのソース・ドレイン領域もy方向に配置されている。また、ターナリCAMセルは、第4象限および第3象限にそれぞれ位置された第1および第2の対の交差結合インバータも有している。第1の対の交差結合インバータは、y方向に対して垂直なx方向に配置された2つのPMOSプルアップトランジスタおよび2つのPMOSプルアップトランジスタを備えている。同様に、第2の対の交差結合インバータは、x方向に配置された2つのPMOSプルアップトランジスタおよび2つのPMOSプルアップトランジスタを備えている。また、ターナリCAMセルは、2つの半分部位に分けられる4T比較回路も有することができる。4T比較回路の第1の半分部位は、第1の対のアクセストランジスタと第1の対の交差結合インバータとの間に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSトランジスタを備えている。同様に、4T比較回路の第2の半分部位は、第2の対のアクセストランジスタと第2の対の交差結合インバータとの間に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSトランジスタを備えている。
【0012】
ここで更に説明するように、本発明の多くの更なる実施形態も提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
ここで、本発明の好ましい実施形態が示されている添付図面を参照しながら、本発明について更に十分に説明する。しかしながら、この発明は、多くの様々な形態で具現化されても良く、ここに示される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示内容が十分に完全であり且つ本発明の範囲を当業者に対して十分に伝えるように与えられている。同様の参照符号は全体にわたって同様の要素を示しており、信号ラインと信号ライン上の信号とが同じ参照符号によって示される場合がある。また、信号は、同期されても良く及び/又は異なる信号と見なされることなく僅かなブール演算(例えば、転置)が施されても良い。信号名に対する添字B(または接頭記号「/」)は、例えば相補的なデータまたは情報信号あるいはアクティブロー制御信号を示しても良い。
【0014】
ここで、図1Aを参照すると、本発明の一実施形態に係るターナリCAMセル10Aの電気的な概略図が示されている。ターナリCAMセル10Aは、2つのSRAMセルと4トランジスタ(4T)比較回路とを内部に有する16トランジスタ(16T)ターナリCAMセルを表わしている。各SRAMセルは、2つのアクセストランジスタと、記憶素子として機能する一対の交差結合されたインバータとを有している。図1Aの左側には、ターナリCAMセル10Aの左半分が示されている。この左半分は、4T比較回路の左半分に対して供給されるX出力を生成するX−SRAM記憶素子を含んでいる。X−SRAM記憶素子は、PMOSプルアップトランジスタP1とNMOSプルダウントランジスタN1とからなる第1のインバータと、PMOSプルアップトランジスタP2とNMOSプルダウントランジスタN2とからなる第2のインバータとによって形成されている。第1のインバータの入力はラベルXで示されており、第2のインバータの入力は相補的ラベルXBで示されている。
【0015】
第1のインバータの入力Xは、NMOSアクセストランジスタN10の第1の電流伝送端子に対して電気的に接続されている。NMOSアクセストランジスタN10のこの第1の電流伝送端子は、ドレイン端子として示されている。NMOSアクセストランジスタN10は、ワード線信号WLに対応するゲート端子と、真のビット線信号(BXとして示されている)に対応する第2の電流伝送端子とを有している。第2のインバータの入力XBは、NMOSアクセストランジスタN9の第1の電流伝送端子に対して電気的に接続されている。NMOSアクセストランジスタN9は、ワード線信号WLに対応するゲート端子と、相補的なビット線信号(BXBとして示されている)に対応する第2の電流伝送端子とを有している。4T比較回路の左半分は、マッチ線(ML)とグラウンド基準線(Vss)との間に直列(すなわち、ソース−ドレイン)に接続されたNMOSトランジスタN5,N6によって形成されている。NMOSトランジスタN5は、PMOSプルアップトランジスタP2とNMOSプルダウントランジスタN2とによって形成される第2のインバータの出力である信号Xを受けるように構成されている。NMOSトランジスタN6は、検索作業中にターナリCAMセル10Aに対して加えられる被比較数の真のビットを表わす真のデータ信号(Dとして示されている)を受けるように構成されている。
【0016】
ターナリCAMセル10Aの右半分は、4T比較回路の左半分に対する出力を生成するY−SRAM記憶素子を含んでいる。Y−SRAM記憶素子は、PMOSプルアップトランジスタP3とNMOSプルダウントランジスタN3とからなる第3のインバータと、PMOSプルアップトランジスタP4とNMOSプルダウントランジスタN4とからなる第4のインバータとによって形成されている。第4のインバータの入力はラベルYで示されており、第3のインバータの入力はラベルYBで示されている。第4のインバータの入力Yは、NMOSアクセストランジスタN12の第1の電流伝送端子に対して電気的に接続されている。NMOSアクセストランジスタN12は、ワード線信号WLに対応するゲート端子と、真のビット線信号(BYとして示されている)に対応する第2の電流伝送端子とを有している。
【0017】
第3のインバータの入力YBは、NMOSアクセストランジスタN11の第1の電流伝送端子に対して電気的に接続されている。NMOSアクセストランジスタN11は、ワード線信号WLに対応するゲート端子と、相補的なビット線信号(BYBとして示されている)に対応する第2の電流伝送端子とを有している。4T比較回路の右半分は、マッチ線(ML)とグラウンド基準線(Vss)との間に直列(すなわち、ソース−ドレイン)に接続されたNMOSトランジスタN7,N8によって形成されている。NMOSトランジスタN8は、PMOSプルアップトランジスタP3とNMOSプルダウントランジスタN3とによって形成される第3のインバータの出力である信号Yを受けるように構成されている。NMOSトランジスタN7は、前述した被比較数の相補的なビットを表わす相補的なデータ信号(DBとして示されている)を受けるように構成されている。
【0018】
図1Aのセルの実施形態におけるトランジスタおよび配線の図示の構成に基づいて、ターナリCAMセル10Aは、表1にしたがって3つの有効な状態をサポートするように構成されている。
【0019】
【表1】

【0020】
同様に、CAMアレイ内の差動データ線(DおよびDB)の位置を逆にすることにより、CAMセル10Aは、表2によって示される3つの有効な状態をサポートする。
【0021】
【表2】

【0022】
図1Aによって示されるターナリCAMセル10Aの電気的な概略図は、図1Bによって示されるターナリCAMセル10Bのレイアウト概略図に対応している。したがって、図1Aにおいて、PMOSプルアップトランジスタP1−P4およびNMOSトランジスタN1−N8の横(左−右)方向は、図1Bによって示されるPMOSプルアップトランジスタP1−P4およびNMOSトランジスタN1−N8の横x方向の方位を表わしている。同様に、NMOSアクセストランジスタN9−N12の垂直(上−下)方向は、図1Bによって示されるNMOSアクセストランジスタN9−N12の垂直y方向の方位を表わしている。当業者でアレイば分かるように、図1Bのレイアウト中の空白の(すなわち、斜線が付けられていない)多角形は、ソース/ドレイン拡散パターンを表わしており、また、斜線が付けられた多角形は、ゲート「ポリ」パターン(すなわち、ポリシリコンパターン)を表わしている。したがって、図1Bにおいて、PMOSプルアップトランジスタP1−P4およびNMOSトランジスタN1−N8のソース−ドレイン方向(すなわち、チャンネル長さ方向)はx方向に対応しており、また、NMOSアクセストランジスタN9−N12のソース−ドレイン方向はy方向に対応している。
【0023】
ターナリCAMセル10Bにおいて、PMOSプルアップトランジスタP1、NMOSプルダウントランジスタN1、NMOSトランジスタN5に関連付けられたゲートポリパターンは、図1Aの信号線Xの一部を表わすため、互いに連結されて1つの連続するパターンとなる。同様に、PMOSプルアップトランジスタP2およびNMOSプルダウントランジスタN2に関連付けられた連続するゲートポリパターン(gate poly pattern)は、図1Aの信号線XBの一部を表わしている。PMOSプルアップトランジスタP3およびNMOSプルダウントランジスタN3に関連付けられた連続するゲートポリパターンは、図1Aの信号線YBの一部を表わしている。PMOSプルアップトランジスタP4およびNMOSプルダウントランジスタN4に関連付けられた連続するゲートポリパターンは、図1Aの信号線Yの一部を表わしている。NMOSトランジスタN6およびNMOSトランジスタN7に関連付けられたゲートポリパターンは、真のデータ線Dおよび相補的なデータ線DBに対する真の接続部の一部および相補的な接続部の一部をそれぞれ表わしている。ターナリCAMセル10Bの上端側を横切って横方向に延びる1つのゲートポリパターンは、ワード線(WL)を表わしている。
【0024】
ターナリCAMセル10Bの上端側に沿って延びる基準ラベルBXB,BX,BYB,BYは、2対の差動ビット線に対して(ビアにより)電気的に接続されるアクセストランジスタのソース領域を表わしている。基準ラベルMLは、一般的に更に高いレベルのメタライゼーションで形成されるマッチ線(図示せず)に対して(ビアにより)電気的に接続される2つのNMOSトランジスタN5,N8のドレイン領域を表わしている。基準ラベルVssは、グラウンド基準線に対して(ビアにより)電気的に接続されるNMOSトランジスタN1−N4,N6−N7のソース領域を表わしている。最後に、基準ラベルVddは、給電線に対して(ビアにより)電気的に接続されるPMOSプルアップトランジスタP1−P4のドレイン領域を表わしている(例えば、Vdd=1ボルト)。
【0025】
ここで、図1Cを参照すると、本発明の他の実施形態に係る16TターナリCAMセル10Cが示されている。このCAMセル10Cは、図1AのターナリCAMセル10Aと基本的に同一であるが、4T比較回路内のNMOSトランジスタN6,N7のソース端子が、固定されたグラウンド基準線(Vss)ではなく、切替可能な擬似グラウンド線(PGND)に対して接続されている。特定の用途においてターナリCAMアレイの性能を高めるために切替可能な擬似グラウンド線を使用することについては、米国特許第6,657,878号およびPark et al.の2002年12月18日に出願された米国特許出願第10/323,236号に更に十分に記載されている。
【0026】
図1DのターナリCAMセル10Dによって示されるように、図1A−1BのCAMセルのレイアウトは、2つの半分のセルを左右に含んでいる。これらの2つのハーフセルは等しい数のトランジスタを有しており、また、これらのハーフセルのソース/ドレイン拡散領域は互いに鏡像を成している。図1Fによって更に十分に示されるように、これらのハーフセルは、左/右のハーフセルを交互に連続して並べるように複製することにより、CAMセルの列を形成しても良い(例えば、a×80列)。また、図1DのCAMセル10Dおよびx軸を中心に回転させた際のこのセルの鏡像により、CAMアレイ内に2つの隣り合うCAMセルの列を形成するために並行して複製することができる一対のセルが得られる。これらの2つの隣り合うCAMセルの列は、CAMセル10Dの多数の行および列を内部に有するアレイを形成するために垂直に積み重ねられても良い。
【0027】
また、図1Dは、ターナリCAMセル10A−10Dのレイアウトの結果として略正方形の幅−高さレイアウトアスペクト比がどのようにして得られるのかも示している。特に、配線ピッチのスケーラビリティおよび均一性を(xおよびyの両方向で)高めるためには、幅/高さアスペクト比を、約1.08〜約1.20の範囲内にすることが好ましく、約1.14にすることが更に好ましい。アスペクト比に影響を与えるファクタとしては、1つのセル内の16個のトランジスタの配置、サイズ、方向を挙げることができる。以下で更に十分に説明するように、配置および方向は、結果として得られるCAMセルが略等しい左右のハーフセルを有するように選択される。これらのハーフセルは、全てのML,Vss,Vddビアを、CAMアレイの同じ行内の隣接するハーフセルと共有しても良く、また、全てのビット線ビアおよびデータ線ビア(例えば、BXB,BX,BYB,BY,D,DB)を、CAMアレイの同じ列内の隣接するセルと共有しても良い。また、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.によって開発されたNexsys(商標)90−ナノメートルプロセス技術を含む深いサブミクロンCMOSプロセスを使用することにより、ここで説明したCAMセルにおいて、約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内にある小さなレイアウトフットプリントを得ることができる。この90−ナノメートルプロセス技術は、1.8ボルト〜3.3ボルトの範囲の入出力およびアナログブロック供給電圧を用いて、1.0ボルト〜1.2ボルトの範囲のコア供給電圧(Vdd)をサポートする。
【0028】
また、ターナリCAMセル10D内の16個のトランジスタは、高いソフトエラーイミュニティ特性を含む好ましい作動特性を得るように寸法付けられている。ビット線、データ線、マッチ線キャパシタンスに対する各セルの寄与度とセル速度と間で適切なバランスもとられる。1つの重要な設計の検討は、各セルのマッチ線プルダウン強度と検索作業中のマッチ線出力の著しい消費源であるマッチ線キャパシタンスに対するその寄与度との間の速度/出力のトレードオフである。これら及び他の設計パラメータの適切なバランスを得るため、第1および第2の対のアクセストランジスタはサイズが等しいNMOSトランジスタであり、4T比較回路内のNMOSトランジスタもサイズが同じである。特に、第1および第2の対のアクセストランジスタN9−N10,N11−N12は、第1の幅/長さ(W/L)比を有するサイズが等しいNMOSトランジスタである。4T比較回路は、第1の幅/長さ比よりも大きい第2の幅/長さ比を有するサイズが等しい4つのNMOSトランジスタN5−N8を備えている。第1の幅/長さ比が約1.15よりも小さく且つ第2の幅/長さ比が約1.15よりも大きいことが好ましい。より好ましくは、図1Dによって示されるように、第1の幅/長さ比が約1.04であり且つ第2の幅/長さ比が約1.25である。
【0029】
また、第1および第2の対の交差結合インバータは、第3の幅/長さ比を有するサイズが等しいNMOSプルダウントランジスタN1−N2,N3−N4と、第4の幅/長さ比を有するサイズが等しいPMOSプルアップトランジスタP1−P2,P3−P4とを有するように構成されている。第3の幅/長さ比は第4の幅/長さ比よりも大きい。第3の幅/長さ比が約1.5よりも大きく且つ第4の幅/長さ比が約1.25よりも小さいことが好ましい。より好ましくは、図1Dによって示されるように、第3の幅/長さ比が約1.8であり且つ第4の幅/長さ比が約1.0である。
【0030】
ここで、図1Eを参照すると、図1Bおよび図1Dによって示されたCAMセル10B,10Dの4つの象限I〜IVに分けられたレイアウトパターンが示されている。なお、4つの象限は、3.3μm2のレイアウトフットプリントを占めている。象限Iは、右側の対のアクセストランジスタと4T比較回路の右半分部位とを含むように示されている。同様に、象限IIは、左側の対のアクセストランジスタと4T比較回路の左半分部位とを含むように示されている。象限IVは、SRAMセル内の記憶素子を形成する2つの交差結合インバータを含むように示されている。これらの2つの交差結合インバータは、図1A〜1CにN3−N4,P3−P4として示された2つのNMOSプルダウントランジスタおよび2つのPMOSプルアップトランジスタによって形成されている。同様に、象限IIIは、図1A〜1CにN1−N2,P1−P2として示された2つのNMOSプルダウントランジスタおよび2つのPMOSプルアップトランジスタを備える2つの交差結合インバータを含むように示されている。したがって、図1Eに示されるCAMセル10B,10Dの各象限は、等しい数のトランジスタを含んでいる。
【0031】
図1Fにおいては、CAMアレイの行内に配置されている2対のCAMハーフセルが、参照符号10Fによって特定されている。これらのハーフセルは、図1Dに示されたハーフセルと同様であるが、ハーフセルが互いに結合されてCAMセルの二次元アレイを形成するときに、xおよびyの両方向において隣接するハーフセル間で共有する広範囲のビアを強調するように多数のビア接続パターンが加えられている。これらのビア接続は、第1レベルメタライゼーション(M1)からポリゲートパターンまたはソース/ドレイン拡散パターンへと至るCO接点ホール、第1レベルメタライゼーションを第2レベルメタライゼーション(M2)(図示せず)に対して接続するVlA1ホール、または、第2レベルメタライゼーションを第3レベルメタライゼーション(図示せず)に対して接続するVlA2ホールを示していても良い。例えば、図1Bに参照ラベルC,DBによって示されるNMOSトランジスタN6,N7のポリゲートは、図1Fに加えられたそれぞれの第1レベルメタライゼーションパターンに対してCO接点ホールを介して接続されるように示されている。これらの第1レベルメタライゼーションパターンは、ポリゲートパターンに対して逆方向で斜線が付されている。また、これらのハーフセルレイアウトの好ましい態様においては、xおよびyの両方向において隣接するハーフセル間で高度のビア共有(1/2ビアまたは1/4ビア)を達成するため、給電線(Vdd)、グラウンド基準線(Vss)、マッチ線(ML)、ビット線およびデータ線(BYB,BY,BXB,BX,D,DBとして示されている)に対するビア接続は、各ハーフセルの外周に沿って位置されている。この高度のビア共有は、略正方形のアスペクト比を有する小さなレイアウトフットプリントに寄与する。
【0032】
図面および明細書中においては、本発明の典型的な好ましい実施形態が開示され、また、特定の用語が使用されているが、これらの用語は、包括的且つ記述的な意味でのみ使用されており、限定の目的で使用されていない。本発明の範囲は以下の請求項に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】本発明の一実施形態に係るターナリCAMセルの電気的な概略図である。
【図1B】図1AのターナリCAMセルのレイアウト概略図である。レイアウト概略図内のMOSトランジスタ左右および上下の方向は、図1Aの電気的な概略図のMOSトランジスタの方向と一致している。
【図1C】図1Aの実施形態に類似するが擬似グラウンド(PGND)接続が設けられたターナリCAMセルの電気的な概略図である。
【図1D】レイアウトアスペクト比およびトランジスタサイズ情報が与えられた図1BのターナリCAMセルのレイアウト概略図である。
【図1E】図1Bおよび図1DのターナリCAMセルのレイアウト概略図であり、破線は、略正方形のCAMセルの4つの象限内の様々なトランジスタの位置を示している。
【図1F】1/2ビアおよび1/4ビアパターンが図示された4つのハーフセルの別個のレイアウト図である。
【図1A−B】

【図1C−D】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板内の16T SRAM型ターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記ターナリCAMセルの第1の側に隣接して延びる第1および第2の対のアクセストランジスタと、
前記ターナリCAMセルの第2の側に隣接して延びる第1および第2の対の交差結合インバータと、
前記第1の対のアクセストランジスタと前記第1の対の交差結合インバータとの間で延びる4T比較回路の第1の半分部位と、
前記第2の対のアクセストランジスタと前記第2の対の交差結合インバータとの間で延びる4T比較回路の第2の半分部位と、
を備える集積回路装置。
【請求項2】
前記第1の対の交差結合インバータは、
第1の対のPMOSプルアップトランジスタと、
前記第1の対のPMOSプルアップトランジスタと前記4T比較回路の第1の半分部位との間で延びる第1の対のNMOSプルダウントランジスタと、
を備える請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の対の交差結合インバータは、
第2の対のPMOSプルアップトランジスタと、
前記第2の対のPMOSプルアップトランジスタと前記4T比較回路の第2の半分部位との間で延びる第2の対のNMOSプルダウントランジスタと、
を備える請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ターナリCAMセルは、トランジスタ等価ハーフセルを有する対称なセルである請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ターナリCAMセルは、マスク状態を1つだけ含む3つの有効状態をサポートするように構成されている請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ターナリCAMセルは、マスク状態を1つだけ含む3つの有効状態をサポートするように構成されている請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記ターナリCAMセルは、以下の真理値表をサポートするXY CAMセルである請求項6に記載の装置。
【表1】

【請求項8】
前記第1および第2の対のアクセストランジスタはサイズが等しいNMOSトランジスタであり、前記4T比較回路はサイズが等しい4つのNMOSトランジスタを備える請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1および第2の対のアクセストランジスタは、第1の幅/長さ比を有するサイズが等しいNMOSトランジスタであり、前記4T比較回路は、前記第1の幅/長さ比よりも大きい第2の幅/長さ比を有するサイズが等しい4つのNMOSトランジスタを備える請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の幅/長さ比が約1.15よりも小さく、前記第2の幅/長さ比が約1.15よりも大きい請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の幅/長さ比が約1.04であり、前記第2の幅/長さ比が約1.25である請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の対の交差結合インバータは、第3の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのNMOSプルダウントランジスタと、第4の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのPMOSプルアップトランジスタとを備える請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記第3の幅/長さ比が前記第4の幅/長さ比よりも大きい請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第3の幅/長さ比が約1.5よりも大きく、前記第4の幅/長さ比が約1.25よりも小さい請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第3の幅/長さ比が約1.8であり、前記第4の幅/長さ比が約1.0である請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記第1の対の交差結合インバータは、第3の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのNMOSプルダウントランジスタと、第4の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのPMOSプルアップトランジスタとを備える請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記第3の幅/長さ比が前記第4の幅/長さ比よりも大きい請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第3の幅/長さ比が約1.5よりも大きく、前記第4の幅/長さ比が約1.25よりも小さい請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記第3の幅/長さ比が約1.8であり、前記第4の幅/長さ比が約1.0である請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記半導体基板内の前記ターナリCAMセルの幅/高さアスペクト比が約1.08〜約1.20の範囲内にある請求項4に記載の装置。
【請求項21】
前記ターナリCAMセルのフットプリントが約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内にある請求項20に記載の装置。
【請求項22】
半導体基板と、
前記半導体基板内のターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記ターナリCAMセルの第1象限に設けられた第1の対のアクセストランジスタと、
前記ターナリCAMセルの第2象限に設けられた第2の対のアクセストランジスタと、
前記ターナリCAMセルの第4象限に設けられた第1の対の交差結合インバータと、
前記ターナリCAMセルの第3象限に設けられた第2の対の交差結合インバータと、
前記第1の対のアクセストランジスタと前記第1の対の交差結合インバータとの間に設けられた4T比較回路の第1の半分部位と、
前記第2の対のアクセストランジスタと前記第2の対の交差結合インバータとの間に設けられた4T比較回路の第2の半分部位と、
を備える集積回路装置。
【請求項23】
前記ターナリCAMセルは、トランジスタ等価ハーフセルを有する対称なセルである請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ターナリCAMセルは、マスク状態を1つだけ含む3つの有効状態をサポートするように構成されている請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1および第2の対のアクセストランジスタはサイズが等しいNMOSトランジスタであり、前記4T比較回路はサイズが等しい4つのNMOSトランジスタを備える請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記第1および第2の対のアクセストランジスタは、第1の幅/長さ比を有するサイズが等しいNMOSトランジスタであり、前記4T比較回路は、前記第1の幅/長さ比よりも大きい第2の幅/長さ比を有するサイズが等しい4つのNMOSトランジスタを備える請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記第1の幅/長さ比が約1.15よりも小さく、前記第2の幅/長さ比が約1.15よりも大きい請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1の対の交差結合インバータは、第3の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのNMOSプルダウントランジスタと、前記第3の幅/長さ比よりも小さい第4の幅/長さ比を有するサイズが等しい2つのPMOSプルアップトランジスタとを備える請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記第1の幅/長さ比が約1.15よりも小さく、前記第2の幅/長さ比が約1.15よりも大きく、前記第3の幅/長さ比が約1.5よりも大きく、前記第4の幅/長さ比が約1.25よりも小さい請求項28に記載の装置。
【請求項30】
半導体基板と、
前記半導体基板内のターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記半導体基板内で並行して延びる第1および第2の対のアクセストランジスタと、
前記半導体基板内で並行して延びる第1および第2の対の交差結合インバータと、
前記第1の対のアクセストランジスタと前記第1の対の交差結合インバータとの間で延びる比較回路の第1の半分部位と、
前記第2の対のアクセストランジスタと前記第2の対の交差結合インバータとの間で延びる比較回路の第2の半分部位と、
を備える集積回路装置。
【請求項31】
前記ターナリCAMセルは、マスク状態を1つだけ含む3つの有効状態をサポートするように構成されている請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記ターナリCAMセルは、以下の真理値表をサポートするXY CAMセルである請求項31に記載の装置。
【表2】

【請求項33】
前記ターナリCAMセルは、トランジスタ等価ハーフセルを有する対称なセルである請求項30に記載の装置。
【請求項34】
前記半導体基板内の前記ターナリCAMセルの幅/高さアスペクト比が約1.08〜約1.20の範囲内にある請求項30に記載の装置。
【請求項35】
前記ターナリCAMセルのフットプリントが約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内にある請求項34に記載の装置。
【請求項36】
半導体基板と、
前記半導体基板内のSRAM型ターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記半導体基板内で並行して位置された複数のNMOSアクセストランジスタと、
前記半導体基板内で並行して位置されているとともに、前記複数のアクセストランジスタの電流伝送端子に対して電気的に接続された一対のデータ記憶素子と、
前記複数のアクセストランジスタと前記一対のデータ記憶素子との間に位置された比較回路と、
を備える集積回路装置。
【請求項37】
前記半導体基板内の前記ターナリCAMセルの幅/高さアスペクト比が約1.08〜約1.20の範囲内にある請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記ターナリCAMセルのフットプリントが約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内にある請求項37に記載の装置。
【請求項39】
半導体基板と、
前記半導体基板内の16T SRAM型XYターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、約1.08〜約1.20の範囲内の幅/高さアスペクト比と、約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内のフットプリントとを有している集積回路装置。
【請求項40】
前記ターナリCAMセルは、以下の真理値表にしたがって3つの有効状態をサポートするX SRAMセルとY SRAMセルと4T比較回路とを備える請求項39に記載の装置。
【表3】

【請求項41】
前記ターナリCAMセルは、4つのPMOSトランジスタと、12個のNMOSトランジスタとを備える請求項39に記載の装置。
【請求項42】
半導体基板と、
前記半導体基板内のターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記ターナリCAMセルの第1象限内にy方向に配置された第1の対のNMOSアクセストランジスタと、
前記ターナリCAMセルの第2象限内にy方向に配置された第2の対のNMOSアクセストランジスタと、
前記ターナリCAMセルの第4象限内に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSプルダウントランジスタと2つのPMOSプルアップトランジスタとを備える第1の対の交差結合インバータと、
前記ターナリCAMセルの第3象限内に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSプルダウントランジスタと2つのPMOSプルアップトランジスタとを備える第2の対の交差結合インバータと、
前記第1の対のアクセストランジスタと前記第1の対の交差結合インバータとの間に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSトランジスタを備える4T比較回路の第1の半分部位と、
前記第2の対のアクセストランジスタと前記第2の対の交差結合インバータとの間に位置されているとともに、x方向に配置された2つのNMOSトランジスタを備える4T比較回路の第2の半分部位と、
を備える集積回路装置。
【請求項43】
前記第1象限および前記第4象限内のソース/ドレイン拡散パターンのレイアウトは、前記第2象限および前記第3象限内のソース/ドレインパターンのレイアウトに対する鏡像である請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記ターナリCAMセルは、約1.08〜約1.20の範囲内の幅/高さアスペクト比と、約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内のフットプリントとを有している請求項42に記載の装置。
【請求項45】
半導体基板と、
前記半導体基板内のSRAM型ターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
前記半導体基板内に並行して位置された4つのNMOSアクセストランジスタと、
前記半導体基板内で並行して位置されているとともに、前記4つのNMOSアクセストランジスタの電流伝送端子に対して電気的に接続される一対のデータ記憶素子と、
前記4つのNMOSアクセストランジスタと前記一対のデータ記憶素子との間に位置された4T NMOS型比較回路と、
を備える集積回路装置。
【請求項46】
前記半導体基板内の前記ターナリCAMセルの幅/高さアスペクト比が約1.08〜約1.20の範囲内であり、前記ターナリCAMセルのフットプリントが約3.0μm2〜約3.6μm2の範囲内である請求項45に記載の装置。
【請求項47】
半導体基板と、
前記半導体基板内のターナリCAMハーフセルと、
を備え、前記ターナリCAMハーフセルは、
前記CAMハーフセルの第1の側に隣接して位置された第1の対のNMOSアクセストランジスタと、
前記CAMハーフセルの第2の側に隣接して位置されているとともに、第1および第2のPMOSプルアップトランジスタと第1および第2のNMOSプルダウントランジスタとを備える第1の対の交差結合インバータと、
前記第1の対のNMOSアクセストランジスタと前記第1の対の交差結合インバータとの間に位置された4T比較回路の第1の半分部位と、
前記第1のPMOSプルアップトランジスタのソースに関連付けられた第1のVdd1/4ビアと、
前記第2のPMOSプルアップトランジスタのソースに関連付けられた第2のVdd1/4ビアと、
前記第1のNMOSプルダウントランジスタのソースに関連付けられた第1のVss1/2ビアと、
前記第2のNMOSプルダウントランジスタのソースに関連付けられた第2のVss1/2ビアと、
前記第1の対のNMOSアクセストランジスタのうちの第1のアクセストランジスタの電流伝送端子に関連付けられた第1のBL1/2ビアと、
前記第1の対のNMOSアクセストランジスタのうちの第2のアクセストランジスタの電流伝送端子に関連付けられた第2のBL1/2ビアと、
を備える集積回路装置。
【請求項48】
半導体基板と、
前記半導体基板内のSRAM型CAMセルと、
を備え、前記CAMセルが左右のトランジスタ等価ハーフセルを有し、これらの左右のハーフセルは、当前記左右のハーフセルが前記半導体基板内で並行に位置されるときにフルマッチ線ビアとして互いに結合される対応するマッチ線ハーフビアを有している集積回路装置。
【請求項49】
前記左右のハーフセルに関連付けられた全てのビット線ビアがハーフビアである請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記左右のハーフセルに関連付けられた全てのVssビアがハーフビアである請求項48に記載の装置。
【請求項51】
前記左右のハーフセルに関連付けられた全てのM1−M2データ線ビアがハーフビアである請求項48に記載の装置。
【請求項52】
前記左右のハーフセルに関連付けられた全てのVddビアが1/4ビアである請求項48に記載の装置。
【請求項53】
前記SRAM型CAMセルがターナリCAMセルである請求項48に記載の装置。
【請求項54】
半導体基板と、
前記半導体基板内の16T SRAM型ターナリCAMセルと、
を備え、前記ターナリCAMセルは、
x方向に配置された複数のトランジスタを内部に有する4T比較回路の左右の半分部位と、
x方向に配置されたプルダウントランジスタおよびプルアップトランジスタを内部に有する左右対の交差結合インバータと、
y方向に配置され且つ前記左右対の交差結合インバータに対して電気的に接続された左右対のアクセストランジスタと、
を備える集積回路装置。
【請求項55】
前記ターナリCAMセルは、約1.08〜約1.20の範囲内の幅/高さアスペクト比を有する請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記左右対のアクセストランジスタは、x軸を中心とする前記ターナリCAMセルの鏡像である他のCAMセル内の左右対のアクセストランジスタのN型ソース/ドレイン領域に隣接するように構成されるN型ソース/ドレイン領域を有するNMOSトランジスタである請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記プルアップトランジスタは、x軸を中心とする前記ターナリCAMセルの鏡像である他のCAMセル内のPMOSプルアップトランジスタのP型ソース・ドレイン領域に隣接するように構成されるP型ソース/ドレイン領域を有するPMOSトランジスタである請求項54に記載の装置。

【図1E】
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【図1F】
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【公表番号】特表2007−527591(P2007−527591A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518651(P2006−518651)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/019148
【国際公開番号】WO2005/006343
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(506004126)インテグレイテッド・デヴァイス・テクノロジー,インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】