屋上緑化装置および屋上緑化構造
【課題】本発明は、重量を軽減させながら簡単かつ確実に屋上を緑化することができる屋上緑化構造の提供を課題とする。
【解決手段】本屋上緑化装置1は、底部11aと該底部11aから上方に立ち上がる周壁部11bとを備えた容器11と、該容器11の底部11aに10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌12と、該土壌12の上方に10〜50mmの範囲の深さで張られた水13と、容器11内において水面上で広がる状態で土壌12に植えられた湿性植物とを備える。
【解決手段】本屋上緑化装置1は、底部11aと該底部11aから上方に立ち上がる周壁部11bとを備えた容器11と、該容器11の底部11aに10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌12と、該土壌12の上方に10〜50mmの範囲の深さで張られた水13と、容器11内において水面上で広がる状態で土壌12に植えられた湿性植物とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋上を緑化するための屋上緑化装置および該装置を用いた屋上緑化構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化やヒートアイランド現象が問題となり、その対策として屋上緑化が注目されている。例えば、東京都では1000平方メートル以上の民間建物について、その屋上の20%以上を緑化することが義務付けられている。このような屋上緑化は主に都市部で急速に進められており、大手企業から中小・ベンチャー企業まで多くの企業が参入することにより、屋上緑化に関する技術が数多く提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−81070号公報
【特許文献2】特開平10−4804号公報
【特許文献3】特開2002−305960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これら屋上緑化を実現するための技術的課題は多岐にわたるが、屋上緑化には次のような固有の問題が指摘されている。
【0005】
第1に、屋上緑化では必然的に土壌と植物体を使用するが、それら土壌と植物体の重量が問題となる。すなわち、一般に、土壌を屋上面の相当な範囲において植栽が可能な程度の厚さで敷き詰めるが、植物体(特に樹木)も含めて相当な重量となり、既存の建物には大きな負担になるという問題があった。もとより、新築建物の場合にはあらかじめ土壌と植物体の重量を想定した設計・施工がなされればよいが、建築コストが増大するという問題が生じる。
【0006】
第2に、屋上緑化のために土壌と植物体を屋上まで運搬しなければならず、そのための労力や費用が増大するという問題があった。このことは特に屋上緑化が求められる都市部の高層ビルになるほど重要な問題である。
【0007】
第3に、屋上は夏期の晴天時には70度にも達する上、風雨などの影響を強く受ける過酷な環境下にあるが、従来の屋上緑化に使用されていた植物体ではこのような過酷な環境に耐え、しかも旺盛に繁茂するのは難しいという問題があった。
【0008】
第4に、従来の屋上緑化に使用されていた植物体では、病害虫に弱いという問題があった。もとより、病害虫を駆除するために農薬を散布し得るが、近隣への農薬の飛散の恐れがあるため、オフィス街や居住区に近接するビルでは使用できないという問題がある。
【0009】
第5に、屋上緑化に常緑植物を使用すると、増大するバイオマスを一定期間ごとに人為的に減じる必要があり、労力がかかるという問題があった。一方、落葉植物を使用すれば、秋季の落葉が屋上面から飛散して近隣に迷惑をかけるだけでなく、自建物の配水管を詰まらせるという問題があった。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、重量を軽減させながら簡単かつ確実に屋上を緑化することができる屋上緑化構造の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために、屋上を緑化するために用いられる屋上緑化装置であって、底部と該底部から上方に立ち上がる周壁部とを備えた容器と、該容器の底部に10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌と、該土壌の上方に10mm〜50mmの範囲の深さで張られた水と、前記容器内において水面上で広がる状態で前記土壌に植えられた湿性植物とを備えることを特徴とする。
【0012】
これによれば、土壌と水が少なく、湿性植物も軽いため、屋上緑化の最大の課題である建物や運搬に対する負担を軽減することができる。しかも、湿性植物は、夏季の過酷な環境にも旺盛に繁茂し、また病害虫にも強く、さらに飛散することもなく、簡単かつ確実に屋上を緑化することができる。
【0013】
また、前記湿性植物はデンジソウであるのが好ましい。
【0014】
また、前記土壌は、ピートモス、またはピートモスが混合されているものであるのが好ましい。あるいは、前記土壌は、炭素繊維、または炭素繊維が混合されているものであるのが好ましい。
【0015】
また、前記容器は、周壁部において容器内の水を排出する排出口が形成されていてもよい。また、前記容器は発泡スチロールからなるのが好ましい。
【0016】
本発明に係る屋上緑化構造は、建物の屋上の所定エリアにおいて、請求項1に記載の屋上緑化装置が複数並んで配置されていることを特徴とする。
【0017】
また、隣り合う屋上緑化装置の間において、両装置の容器内を連通する筒状体が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、土壌と水が少なく、湿性植物も軽いため、装置全体として軽量化を図ることができる。このため、建物や運搬に対する負担を軽減することができるとともに、施工に際しての運搬の労力を軽減することもできる。
【0019】
また、湿性植物は、夏期の晴天時における高温や風雨などの影響を強く受ける過酷な環境下でも旺盛に繁茂することができ、また病害虫にも強く、さらに飛散することもなく、簡単かつ確実に屋上を緑化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明の一実施形態について説明する。
【0021】
図1は本実施形態に係る屋上緑化装置(1)の(a)縦断面図と(b)平面図である。
【0022】
この屋上緑化装置(1)は、上方が開口された容器(11)と、該容器(11)の底部(11a)に敷き詰められた土壌(12)と、該土壌(12)の上方に張られた水(13)と、容器(11)内において水面上で広がる状態で前記土壌(12)に植えられた湿性植物(14)とを備えてなる。
【0023】
前記容器(11)は、底部(11a)と該底部(11a)の周縁部から上方の立ち上がる周壁部(11b)とを備える。容器(11)の大きさは、特に限定されるものではないが、持ち運びやすい大きさ(例えば、縦500mm×横400mm×深さ200mmなど)が好ましい。容器(11)の材質は、より一層の軽量化を図るために発泡スチロールからなるのが好ましい。容器(11)の形状は、本実施形態のように直方体状のものに限定されるものではなく、円筒状などその他の形状であってもよい。容器(11)の上部は、通常、日光を多く取り入れるために開口されているが、透明又は半透明な蓋材等により閉蓋するものであってもよい。
【0024】
前記土壌(12)は、容器(11)の底部(11a)に10mm〜50mmの範囲の厚さ(h1)で敷き詰められている。このように土壌(12)の厚さ(h1)を10mm以上としたのは、湿性植物(14)が土壌(12)に十分根を張ること出来るようにするためである。一方、土壌(12)の厚さ(h1)を50mm以下としたのは、装置の重量を軽くするためである。また、前記土壌(12)は、軽量でありながら湿性植物(14)を十分成長させるピートモスや炭素繊維、あるいはそれらが混合されているものが好ましい。
【0025】
前記水(13)は、土壌(12)の上方に10〜50mmの範囲の深さ(h2)で張られている。このように水(13)の深さ(h2)を10mm以上としたのは、湿性植物(14)を十分生育させるためである。一方、水(13)の深さ(h2)を50mm以下としたのは、装置の重量を軽くするためである。
【0026】
前記湿性植物(14)は、容器(11)内において水(13)面上で広がる状態で前記土壌(12)に植えられている。湿性植物(14)は土壌(12)に種をまいて生育するものとしてもいし、別の場所で生育したものを容器(11)内に移植するものとしてもよい。湿性植物(14)は、特に夏季の過酷な環境にも旺盛に繁茂し、さらに病害虫にも強いデンジソウであるのが好ましい。なお、土壌(12)に湿性植物(14)が完全に根を張ることにより湿性植物(14)がマット化された状態になる。
【0027】
図2は、本装置(1)を建物の屋上に配置した状態を示す図である。このように本装置(1)を複数並んで配置することにより、屋上の所望のエリアを簡単かつ確実に屋上緑化することができる。
【0028】
図3は、他の実施形態に係る本装置(1)の縦断面図である。本装置(1)では、前記容器(11)の周壁部(11b)において容器(11)内の水(13)を排出する排出口(101)が形成されている。これにより降雨などにより水位が増しても、余分な水(13)が排出口(101)から自動的に排出されるので、水位の増大を防止することができる。
【0029】
図4は、さらに他の実施形態に係る本装置(1)の縦断面図である。隣り合う屋上緑化装置(1)の間において、両容器(11)内を連通する筒状体(102)が設けられている。これにより一の装置(1)の容器(11)内に水(13)を注入すれば、水(13)が筒状体(102)を介して容器(11)に注入され、それがさらに別の筒状体(102)を介して他に隣接する容器(11)に注入されるというように、各装置(1)の容器(11)に水が順次注入されていき、水(13)を均一な水位で簡単に張ることができる。
【実施例1】
【0030】
次に本発明に係る実施例1について説明する。
【0031】
本実施例は、デンジソウをマット化するための土壌の最低厚さを実験したものである。
【0032】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、半年間日陰で放置して乾燥したあとに砕いた土壌を、それぞれ厚さ(a)10mm、(b)20mm、(c)30mm、(d)40mm、(e)50mmになるように敷き詰めた。そして、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、それぞれ水深が30mmになるように水を張り、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0033】
本実験結果は、図5(a)〜(e)に示すとおり、いずれのものも生育状況にほとんど差がない。これにより土壌の厚さが10mmであっても、デンジソウが水面上に広がる状態で旺盛に繁茂することが判明した。
【実施例2】
【0034】
次に本発明に係る実施例2について説明する。
【0035】
本実施例は、デンジソウをマット化するのに最適な土壌を実験したものである。
【0036】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、それぞれ(a)ピートモス、(b)鹿沼土、(c)赤玉土、(d)ピートモス:赤玉土:粉状パーライト=2:1:1の土壌(ピートモス混合土壌)を30mmの厚さで敷き詰めた。そして、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、それぞれ水深が30mmになるように水を張り、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0037】
本実験結果は、図6に示すとおり、特に(a)ピートモスと(d)ピートモス混合土壌の各容器において、デンジソウが水面を覆い尽くしマット化が完了した。
【0038】
ピートモスは形状が複雑で表面積が大きく、湿性植物の根茎に絡まりやすいことが、ピートモスやピートモスが混合された土壌においてデンジソウが旺盛に生育できた原因であると思われる。
【実施例3】
【0039】
次に本発明に係る実施例3について説明する。
【0040】
本実施例は、デンジソウをマット化するためのピートモスの厚さと水の深さとを実験したものである。
【0041】
実施例1の実験において30mmの厚さのピートモス単独培地に対して、培地上水位を30mmにすれば、デンジソウが十分にマット化することが判明した。この状態での重量は、実際の水量が培地浸透分もあるので装置全体で約71kg/m2となるが、屋上の加重制限は十分にクリアしている。ただ、デンジソウがマット化することによりその重量が加わるので、ピートモスの厚さと水の深さをさらに減らすことができればなお好ましい。本実験は、このピートモスの厚さと水の深さの可能性について実験を行った。
【0042】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表1に示す深さのピートモスと水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0043】
【表1】
【0044】
本実験結果は、図7に示すとおり、いずれのものも生育状況に大差がない。特に(b)(d)(f)の水位10mmのものについては、デンジソウの葉が水面上に出て多くの空中葉を形成していることが判明した。さらに(f)のピートモスの厚さが10mmのものについては、重量が30kg/m2以下となり、より一層の軽量化が可能であることが判明した。
【実施例4】
【0045】
次に本発明に係る実施例4について説明する。
【0046】
本実施例は、実際の都市部(大阪)の夏季における屋上の環境下で実験したものである。
【0047】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表2に示す深さのピートモスおよび水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植した。そして、各装置を都市部(大阪)の屋上に置き、生育過程を観察した。
【0048】
【表2】
【0049】
本実験結果は、図8に示すとおり、移植から12日後にはデンジソウのマット化が十分に完成し(図8の(a))、その後、日を追うごとにデンジソウが生育し、移植後72日目(図8の(e))でも旺盛に生育していることが判明した。
【実施例5】
【0050】
次に本発明に係る実施例5について説明する。
【0051】
本実施例は、マット化されたデンジソウの根茎の状態を観察したものである。
【0052】
図9(a)は、ピートモスが10mm土壌における根茎の状態を示し、図9(b)は、ピートモスが30mm土壌における根茎の状態を示す。これらの図からもわかるようにピートモスを土壌としたデンジソウマットでは、根茎が土壌を包み込むように発達する。特徴的なことは、太い根茎がつる状にピートモスを包み、その間に細い根が伸長することである。根茎と根の協調作用とピートモス自身の連続性から、マットは非常に強固なものとなり、水分を十分含んだ状態でもほとんど剥落することはない。非常に短期間でマット化が完成するのは、移植直後から根茎が土壌中を平面方向に伸長することと、その根茎のいたるところから芽が出て立ち上がり立体的に伸長することが同時に著しい勢いで起こるからと考えられる。マットはペーパーナイフや薄い金属板のようなもので必要な面積に正確かつ簡単に切断でき、移植の際の苗を計画的に無駄なく育成できることも特色である。
【実施例6】
【0053】
次に本発明に係る実施例6について説明する。
【0054】
本実施例は、本装置の重量を測定したものである。
【0055】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表3に示す深さのピートモスおよび水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、日当たりの良い場所に置いて生育させたものについて、容器を含む装置全体の1平方メートル当たりの重量と、デンジソウマット自体の1平方メートル当たりの重量を測定した。
【0056】
【表3】
【0057】
本測定結果は、上表3のとおりである。本測定結果からも明らかなように、発砲スチロールにピートモスを土壌としたデンジソウマットは、非常に軽量で建物の荷重制限を十分にクリアするものとなっている。これは土壌のピートモスが非常に軽量な上に少量しか使用していないこと、葉が薄く背丈も低いことからデンジソウ自体が軽いこと、容器の発砲スチロールが軽量であること、水位も低いためである。
【実施例7】
【0058】
次に本発明に係る実施例7について説明する。
【0059】
本実施例は、本装置におけるデンジソウマットの崩壊率を測定したものである。
【0060】
本測定では、ピートモス土壌30mmのものと、ピートモス土壌10mmのデンジソウマットについて、100mmに切り取った上で10分程放置して水分を取り、1m上からコンクリート面に落とした上で、下記式により崩壊率を測定した。
【0061】
崩壊率=(元の重量−落下後の重量)/元の重量×100%
【0062】
本測定結果は、下表4(ピートモス土壌30mm)および表5(ピートモス土壌10mm)のとおりである。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
崩壊率は土壌30mmの方が高く、土壌10mmの方は低かった。これは、土壌10mmでは根茎がピートモスを包み込んでいるのに対して、土壌30mmでは下部のピートモスがデンジソウの比較的弱い根に支持されているためであると考えられる。
【実施例8】
【0066】
次に本発明に係る実施例8について説明する。
【0067】
本実施例は、2005年8月25日、8月29日、9月9日における屋上表面温度、本装置の容器下温度、および気温を測定したものである。
【0068】
本測定結果は、図10のとおり、屋上表面温度は60度前後まで上昇したが、本装置の容器下温度は気温とほぼ同じ温度を辿り、顕著な温度上昇抑制が判明した。
【0069】
また、本測定を行ったうち快晴であった各日(2005年8月22日から9月9日)において、屋上表面温度と本装置の容器温度との最大温度差を測定したものが、図11のとおりである。このことからも、屋上表面温度に対して15度以上も温度上昇が抑制できることが判明した。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、建物の屋上緑化に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施形態に係る屋上緑化装置の(a)縦断面図と(b)平面図である。
【図2】本装置を建物の屋上に配置した状態を示す図である。
【図3】他の実施形態に係る本装置の縦断面図である。
【図4】さらに他の実施形態に係る本装置の縦断面図である。
【図5】デンジソウをマット化するための土壌の最低厚さの実験結果である。
【図6】デンジソウをマット化するのに最適な土壌の実験結果である。
【図7】デンジソウをマット化するためのピートモスの厚さと水の深さとの実験結果である。
【図8】実際の都市部(大阪)の夏季における屋上の環境下での実験結果である。
【図9】マット化されたデンジソウの根茎の状態の観察結果である。
【図10】屋上表面温度、本装置の容器下温度、および気温の測定結果である。
【図11】屋上表面温度と本装置の容器温度との最大温度差の測定結果である。
【符号の説明】
【0072】
1・・・屋上緑化装置
11・・・容器
12・・・土壌
13・・・水
14・・・湿性植物
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋上を緑化するための屋上緑化装置および該装置を用いた屋上緑化構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化やヒートアイランド現象が問題となり、その対策として屋上緑化が注目されている。例えば、東京都では1000平方メートル以上の民間建物について、その屋上の20%以上を緑化することが義務付けられている。このような屋上緑化は主に都市部で急速に進められており、大手企業から中小・ベンチャー企業まで多くの企業が参入することにより、屋上緑化に関する技術が数多く提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−81070号公報
【特許文献2】特開平10−4804号公報
【特許文献3】特開2002−305960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これら屋上緑化を実現するための技術的課題は多岐にわたるが、屋上緑化には次のような固有の問題が指摘されている。
【0005】
第1に、屋上緑化では必然的に土壌と植物体を使用するが、それら土壌と植物体の重量が問題となる。すなわち、一般に、土壌を屋上面の相当な範囲において植栽が可能な程度の厚さで敷き詰めるが、植物体(特に樹木)も含めて相当な重量となり、既存の建物には大きな負担になるという問題があった。もとより、新築建物の場合にはあらかじめ土壌と植物体の重量を想定した設計・施工がなされればよいが、建築コストが増大するという問題が生じる。
【0006】
第2に、屋上緑化のために土壌と植物体を屋上まで運搬しなければならず、そのための労力や費用が増大するという問題があった。このことは特に屋上緑化が求められる都市部の高層ビルになるほど重要な問題である。
【0007】
第3に、屋上は夏期の晴天時には70度にも達する上、風雨などの影響を強く受ける過酷な環境下にあるが、従来の屋上緑化に使用されていた植物体ではこのような過酷な環境に耐え、しかも旺盛に繁茂するのは難しいという問題があった。
【0008】
第4に、従来の屋上緑化に使用されていた植物体では、病害虫に弱いという問題があった。もとより、病害虫を駆除するために農薬を散布し得るが、近隣への農薬の飛散の恐れがあるため、オフィス街や居住区に近接するビルでは使用できないという問題がある。
【0009】
第5に、屋上緑化に常緑植物を使用すると、増大するバイオマスを一定期間ごとに人為的に減じる必要があり、労力がかかるという問題があった。一方、落葉植物を使用すれば、秋季の落葉が屋上面から飛散して近隣に迷惑をかけるだけでなく、自建物の配水管を詰まらせるという問題があった。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、重量を軽減させながら簡単かつ確実に屋上を緑化することができる屋上緑化構造の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために、屋上を緑化するために用いられる屋上緑化装置であって、底部と該底部から上方に立ち上がる周壁部とを備えた容器と、該容器の底部に10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌と、該土壌の上方に10mm〜50mmの範囲の深さで張られた水と、前記容器内において水面上で広がる状態で前記土壌に植えられた湿性植物とを備えることを特徴とする。
【0012】
これによれば、土壌と水が少なく、湿性植物も軽いため、屋上緑化の最大の課題である建物や運搬に対する負担を軽減することができる。しかも、湿性植物は、夏季の過酷な環境にも旺盛に繁茂し、また病害虫にも強く、さらに飛散することもなく、簡単かつ確実に屋上を緑化することができる。
【0013】
また、前記湿性植物はデンジソウであるのが好ましい。
【0014】
また、前記土壌は、ピートモス、またはピートモスが混合されているものであるのが好ましい。あるいは、前記土壌は、炭素繊維、または炭素繊維が混合されているものであるのが好ましい。
【0015】
また、前記容器は、周壁部において容器内の水を排出する排出口が形成されていてもよい。また、前記容器は発泡スチロールからなるのが好ましい。
【0016】
本発明に係る屋上緑化構造は、建物の屋上の所定エリアにおいて、請求項1に記載の屋上緑化装置が複数並んで配置されていることを特徴とする。
【0017】
また、隣り合う屋上緑化装置の間において、両装置の容器内を連通する筒状体が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、土壌と水が少なく、湿性植物も軽いため、装置全体として軽量化を図ることができる。このため、建物や運搬に対する負担を軽減することができるとともに、施工に際しての運搬の労力を軽減することもできる。
【0019】
また、湿性植物は、夏期の晴天時における高温や風雨などの影響を強く受ける過酷な環境下でも旺盛に繁茂することができ、また病害虫にも強く、さらに飛散することもなく、簡単かつ確実に屋上を緑化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明の一実施形態について説明する。
【0021】
図1は本実施形態に係る屋上緑化装置(1)の(a)縦断面図と(b)平面図である。
【0022】
この屋上緑化装置(1)は、上方が開口された容器(11)と、該容器(11)の底部(11a)に敷き詰められた土壌(12)と、該土壌(12)の上方に張られた水(13)と、容器(11)内において水面上で広がる状態で前記土壌(12)に植えられた湿性植物(14)とを備えてなる。
【0023】
前記容器(11)は、底部(11a)と該底部(11a)の周縁部から上方の立ち上がる周壁部(11b)とを備える。容器(11)の大きさは、特に限定されるものではないが、持ち運びやすい大きさ(例えば、縦500mm×横400mm×深さ200mmなど)が好ましい。容器(11)の材質は、より一層の軽量化を図るために発泡スチロールからなるのが好ましい。容器(11)の形状は、本実施形態のように直方体状のものに限定されるものではなく、円筒状などその他の形状であってもよい。容器(11)の上部は、通常、日光を多く取り入れるために開口されているが、透明又は半透明な蓋材等により閉蓋するものであってもよい。
【0024】
前記土壌(12)は、容器(11)の底部(11a)に10mm〜50mmの範囲の厚さ(h1)で敷き詰められている。このように土壌(12)の厚さ(h1)を10mm以上としたのは、湿性植物(14)が土壌(12)に十分根を張ること出来るようにするためである。一方、土壌(12)の厚さ(h1)を50mm以下としたのは、装置の重量を軽くするためである。また、前記土壌(12)は、軽量でありながら湿性植物(14)を十分成長させるピートモスや炭素繊維、あるいはそれらが混合されているものが好ましい。
【0025】
前記水(13)は、土壌(12)の上方に10〜50mmの範囲の深さ(h2)で張られている。このように水(13)の深さ(h2)を10mm以上としたのは、湿性植物(14)を十分生育させるためである。一方、水(13)の深さ(h2)を50mm以下としたのは、装置の重量を軽くするためである。
【0026】
前記湿性植物(14)は、容器(11)内において水(13)面上で広がる状態で前記土壌(12)に植えられている。湿性植物(14)は土壌(12)に種をまいて生育するものとしてもいし、別の場所で生育したものを容器(11)内に移植するものとしてもよい。湿性植物(14)は、特に夏季の過酷な環境にも旺盛に繁茂し、さらに病害虫にも強いデンジソウであるのが好ましい。なお、土壌(12)に湿性植物(14)が完全に根を張ることにより湿性植物(14)がマット化された状態になる。
【0027】
図2は、本装置(1)を建物の屋上に配置した状態を示す図である。このように本装置(1)を複数並んで配置することにより、屋上の所望のエリアを簡単かつ確実に屋上緑化することができる。
【0028】
図3は、他の実施形態に係る本装置(1)の縦断面図である。本装置(1)では、前記容器(11)の周壁部(11b)において容器(11)内の水(13)を排出する排出口(101)が形成されている。これにより降雨などにより水位が増しても、余分な水(13)が排出口(101)から自動的に排出されるので、水位の増大を防止することができる。
【0029】
図4は、さらに他の実施形態に係る本装置(1)の縦断面図である。隣り合う屋上緑化装置(1)の間において、両容器(11)内を連通する筒状体(102)が設けられている。これにより一の装置(1)の容器(11)内に水(13)を注入すれば、水(13)が筒状体(102)を介して容器(11)に注入され、それがさらに別の筒状体(102)を介して他に隣接する容器(11)に注入されるというように、各装置(1)の容器(11)に水が順次注入されていき、水(13)を均一な水位で簡単に張ることができる。
【実施例1】
【0030】
次に本発明に係る実施例1について説明する。
【0031】
本実施例は、デンジソウをマット化するための土壌の最低厚さを実験したものである。
【0032】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、半年間日陰で放置して乾燥したあとに砕いた土壌を、それぞれ厚さ(a)10mm、(b)20mm、(c)30mm、(d)40mm、(e)50mmになるように敷き詰めた。そして、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、それぞれ水深が30mmになるように水を張り、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0033】
本実験結果は、図5(a)〜(e)に示すとおり、いずれのものも生育状況にほとんど差がない。これにより土壌の厚さが10mmであっても、デンジソウが水面上に広がる状態で旺盛に繁茂することが判明した。
【実施例2】
【0034】
次に本発明に係る実施例2について説明する。
【0035】
本実施例は、デンジソウをマット化するのに最適な土壌を実験したものである。
【0036】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、それぞれ(a)ピートモス、(b)鹿沼土、(c)赤玉土、(d)ピートモス:赤玉土:粉状パーライト=2:1:1の土壌(ピートモス混合土壌)を30mmの厚さで敷き詰めた。そして、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、それぞれ水深が30mmになるように水を張り、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0037】
本実験結果は、図6に示すとおり、特に(a)ピートモスと(d)ピートモス混合土壌の各容器において、デンジソウが水面を覆い尽くしマット化が完了した。
【0038】
ピートモスは形状が複雑で表面積が大きく、湿性植物の根茎に絡まりやすいことが、ピートモスやピートモスが混合された土壌においてデンジソウが旺盛に生育できた原因であると思われる。
【実施例3】
【0039】
次に本発明に係る実施例3について説明する。
【0040】
本実施例は、デンジソウをマット化するためのピートモスの厚さと水の深さとを実験したものである。
【0041】
実施例1の実験において30mmの厚さのピートモス単独培地に対して、培地上水位を30mmにすれば、デンジソウが十分にマット化することが判明した。この状態での重量は、実際の水量が培地浸透分もあるので装置全体で約71kg/m2となるが、屋上の加重制限は十分にクリアしている。ただ、デンジソウがマット化することによりその重量が加わるので、ピートモスの厚さと水の深さをさらに減らすことができればなお好ましい。本実験は、このピートモスの厚さと水の深さの可能性について実験を行った。
【0042】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表1に示す深さのピートモスと水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、日当たりの良い場所において生育を実験した。
【0043】
【表1】
【0044】
本実験結果は、図7に示すとおり、いずれのものも生育状況に大差がない。特に(b)(d)(f)の水位10mmのものについては、デンジソウの葉が水面上に出て多くの空中葉を形成していることが判明した。さらに(f)のピートモスの厚さが10mmのものについては、重量が30kg/m2以下となり、より一層の軽量化が可能であることが判明した。
【実施例4】
【0045】
次に本発明に係る実施例4について説明する。
【0046】
本実施例は、実際の都市部(大阪)の夏季における屋上の環境下で実験したものである。
【0047】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表2に示す深さのピートモスおよび水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植した。そして、各装置を都市部(大阪)の屋上に置き、生育過程を観察した。
【0048】
【表2】
【0049】
本実験結果は、図8に示すとおり、移植から12日後にはデンジソウのマット化が十分に完成し(図8の(a))、その後、日を追うごとにデンジソウが生育し、移植後72日目(図8の(e))でも旺盛に生育していることが判明した。
【実施例5】
【0050】
次に本発明に係る実施例5について説明する。
【0051】
本実施例は、マット化されたデンジソウの根茎の状態を観察したものである。
【0052】
図9(a)は、ピートモスが10mm土壌における根茎の状態を示し、図9(b)は、ピートモスが30mm土壌における根茎の状態を示す。これらの図からもわかるようにピートモスを土壌としたデンジソウマットでは、根茎が土壌を包み込むように発達する。特徴的なことは、太い根茎がつる状にピートモスを包み、その間に細い根が伸長することである。根茎と根の協調作用とピートモス自身の連続性から、マットは非常に強固なものとなり、水分を十分含んだ状態でもほとんど剥落することはない。非常に短期間でマット化が完成するのは、移植直後から根茎が土壌中を平面方向に伸長することと、その根茎のいたるところから芽が出て立ち上がり立体的に伸長することが同時に著しい勢いで起こるからと考えられる。マットはペーパーナイフや薄い金属板のようなもので必要な面積に正確かつ簡単に切断でき、移植の際の苗を計画的に無駄なく育成できることも特色である。
【実施例6】
【0053】
次に本発明に係る実施例6について説明する。
【0054】
本実施例は、本装置の重量を測定したものである。
【0055】
縦500mm×横400mm×高さ200mmの発泡スチロール製の容器に、下記表3に示す深さのピートモスおよび水を入れ、各容器の土壌に100mm×100mmの大きさデンジソウ根茎を移植し、日当たりの良い場所に置いて生育させたものについて、容器を含む装置全体の1平方メートル当たりの重量と、デンジソウマット自体の1平方メートル当たりの重量を測定した。
【0056】
【表3】
【0057】
本測定結果は、上表3のとおりである。本測定結果からも明らかなように、発砲スチロールにピートモスを土壌としたデンジソウマットは、非常に軽量で建物の荷重制限を十分にクリアするものとなっている。これは土壌のピートモスが非常に軽量な上に少量しか使用していないこと、葉が薄く背丈も低いことからデンジソウ自体が軽いこと、容器の発砲スチロールが軽量であること、水位も低いためである。
【実施例7】
【0058】
次に本発明に係る実施例7について説明する。
【0059】
本実施例は、本装置におけるデンジソウマットの崩壊率を測定したものである。
【0060】
本測定では、ピートモス土壌30mmのものと、ピートモス土壌10mmのデンジソウマットについて、100mmに切り取った上で10分程放置して水分を取り、1m上からコンクリート面に落とした上で、下記式により崩壊率を測定した。
【0061】
崩壊率=(元の重量−落下後の重量)/元の重量×100%
【0062】
本測定結果は、下表4(ピートモス土壌30mm)および表5(ピートモス土壌10mm)のとおりである。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
崩壊率は土壌30mmの方が高く、土壌10mmの方は低かった。これは、土壌10mmでは根茎がピートモスを包み込んでいるのに対して、土壌30mmでは下部のピートモスがデンジソウの比較的弱い根に支持されているためであると考えられる。
【実施例8】
【0066】
次に本発明に係る実施例8について説明する。
【0067】
本実施例は、2005年8月25日、8月29日、9月9日における屋上表面温度、本装置の容器下温度、および気温を測定したものである。
【0068】
本測定結果は、図10のとおり、屋上表面温度は60度前後まで上昇したが、本装置の容器下温度は気温とほぼ同じ温度を辿り、顕著な温度上昇抑制が判明した。
【0069】
また、本測定を行ったうち快晴であった各日(2005年8月22日から9月9日)において、屋上表面温度と本装置の容器温度との最大温度差を測定したものが、図11のとおりである。このことからも、屋上表面温度に対して15度以上も温度上昇が抑制できることが判明した。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、建物の屋上緑化に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施形態に係る屋上緑化装置の(a)縦断面図と(b)平面図である。
【図2】本装置を建物の屋上に配置した状態を示す図である。
【図3】他の実施形態に係る本装置の縦断面図である。
【図4】さらに他の実施形態に係る本装置の縦断面図である。
【図5】デンジソウをマット化するための土壌の最低厚さの実験結果である。
【図6】デンジソウをマット化するのに最適な土壌の実験結果である。
【図7】デンジソウをマット化するためのピートモスの厚さと水の深さとの実験結果である。
【図8】実際の都市部(大阪)の夏季における屋上の環境下での実験結果である。
【図9】マット化されたデンジソウの根茎の状態の観察結果である。
【図10】屋上表面温度、本装置の容器下温度、および気温の測定結果である。
【図11】屋上表面温度と本装置の容器温度との最大温度差の測定結果である。
【符号の説明】
【0072】
1・・・屋上緑化装置
11・・・容器
12・・・土壌
13・・・水
14・・・湿性植物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋上を緑化するために用いられる屋上緑化装置であって、
底部と該底部から上方に立ち上がる周壁部とを備えた容器と、該容器の底部に10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌と、該土壌の上方に10mm〜50mmの範囲の深さで張られた水と、前記容器内において水面上で広がる状態で前記土壌に植えられた湿性植物とを備えることを特徴とする屋上緑化装置。
【請求項2】
前記湿性植物はデンジソウである請求項1に記載の屋上緑化装置。
【請求項3】
前記土壌は、ピートモス、またはピートモスが混合されているものである請求項1または請求項2に記載の屋上緑化装置。
【請求項4】
前記土壌は、炭素繊維、または炭素繊維が混合されているものである請求項1または請求項2に記載の屋上緑化装置。
【請求項5】
前記容器は、周壁部において容器内の水を排出する排出口が形成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の屋上緑化装置。
【請求項6】
前記容器は、発泡スチロールからなる請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の屋上緑化装置。
【請求項7】
建物の屋上の所定エリアにおいて、請求項1に記載の屋上緑化装置が複数並んで配置されていることを特徴とする屋上緑化構造。
【請求項8】
隣り合う屋上緑化装置の間において、両装置の容器内を連通する筒状体が設けられている請求項7に記載の屋上緑化構造。
【請求項1】
屋上を緑化するために用いられる屋上緑化装置であって、
底部と該底部から上方に立ち上がる周壁部とを備えた容器と、該容器の底部に10mm〜50mmの範囲の厚さで敷き詰められた土壌と、該土壌の上方に10mm〜50mmの範囲の深さで張られた水と、前記容器内において水面上で広がる状態で前記土壌に植えられた湿性植物とを備えることを特徴とする屋上緑化装置。
【請求項2】
前記湿性植物はデンジソウである請求項1に記載の屋上緑化装置。
【請求項3】
前記土壌は、ピートモス、またはピートモスが混合されているものである請求項1または請求項2に記載の屋上緑化装置。
【請求項4】
前記土壌は、炭素繊維、または炭素繊維が混合されているものである請求項1または請求項2に記載の屋上緑化装置。
【請求項5】
前記容器は、周壁部において容器内の水を排出する排出口が形成されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の屋上緑化装置。
【請求項6】
前記容器は、発泡スチロールからなる請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の屋上緑化装置。
【請求項7】
建物の屋上の所定エリアにおいて、請求項1に記載の屋上緑化装置が複数並んで配置されていることを特徴とする屋上緑化構造。
【請求項8】
隣り合う屋上緑化装置の間において、両装置の容器内を連通する筒状体が設けられている請求項7に記載の屋上緑化構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−244277(P2007−244277A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−71733(P2006−71733)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(506089075)
【出願人】(506089086)
【出願人】(506089097)
【出願人】(506089101)
【出願人】(506089112)
【出願人】(505053512)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(506089075)
【出願人】(506089086)
【出願人】(506089097)
【出願人】(506089101)
【出願人】(506089112)
【出願人】(505053512)
【Fターム(参考)】
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