説明

屋内インフラ機能を装備した電力量計器

【課題】わが国も超高齢化社会がやってきた。23年7月の厚労省発表によると女性の平均寿命は26年間連続世界一で女性は86、39歳、男子は世界第4位で79,64歳とまさに健康長寿国である。最近では個性を生かした己の生活をエンジョイすることが重要課題になり女性にとって結婚は二の次となりその傾向は都会においてはより顕著で有るが問題は高齢化後の独居老人の生活スタイルである。
【解決手段】幸いに何処の家庭にも必ずその家の、全電力の入出力の元締めともなる電力量計器が備わっており、この電力量計器盤をベースとした家屋内の全電気機器のインタラクティブ装置を装備すれば、安価で短時日での取付が可能となり、留守宅でも遠隔地から我が家を容易に且つ自在のコントロールすることが可能となり、仕事にもゆとりをもって何時も快適な生活環境の実現が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は今日スマートシティ化する社会状況において、国内法の計量法で定められた電力計量器に装備する屋内ライフラインに於けるインフラ機能に関するものである。
【背景技術】
【0002】
先進国は何処の国でもそうであるようにわが国も同様に超高齢化社会がやってきた。
23年7月の厚労省発表によると女性の平均寿命は26年間連続世界一で女性は86、39歳、男子は世界第4位で79,64歳とまさに健康長寿国である。戦後の平和憲法に元づく戦争を避けることによる戦死者がいないことも少なからず一因の要素であろうが、その最大要素はやはり健康が基本であるが医療制度の発達や保険制度の充実なども大きな要素である。又最近では女性の自立化,男性の中性化というか弱体化による結婚をしない若者が急激に増えている。男女平等は特に女性の自立化に拍車をかけ最近では個性を生かした己の生活をエンジョイすることが最重要課題になり女性にとって結婚は二の次となりその傾向は都会において益々拍車が掛かってきた。
【0003】
しかし今は若くて元気でも、いづれ必ず老化する。ましてや寿命が延びれば延びるほど高齢者人口は多くなる。即ち女性の独居老人、勿論男性をも含めた独居老人は今後人口比率的にも益々増えるであろうがこれ等の人々は元気な内はやはり自力で稼がなければならない。昔と比較して最近では超福祉社会実現による医療費の負担減はもとより手厚い福祉が充実されてきた。しかし積み立て年金など国家財政を当てにした各種福祉の数々も、今後予想される負担すべき若年層の減少は国家財政の疲弊を招くのは時間の問題であり、高齢者は国家財政に何時までも頼る事の出来ない社会情勢の現実は今や目の前である。
【0004】
もはや誰もが国に頼る事無く自ら自立し稼ぐ術を今から身につけるべき時代に来ている。誰も他人の世話を出来る状態ではない。己の生活で一杯である。厳しい世知辛い世の中が急に一度に来たようである。グローバル社会は多くの長所も有るが弱者にとっては短所も多い。これからの社会は国家に頼る事無く高齢者といえども自ら収入を確保しなければならない社会がもう目の前である。今や共稼ぎは常識であり、今後予想される単身高齢者或いは独居家庭の急速な増加は留守家庭の急速な増加を招くであろう。これ等留守家族や働く独居家庭の増加に対し、出来るだけ暖かく迎える家屋環境或いは今日の疲れを取り去り明日のエネルギー体力を再生するためには癒される家庭内雰囲気は今後重要な要素となる。
【0005】
幸いにして今日では電気による各種装置技術や機器が開発され、独身にも不自由なく楽しく過すためのマッサージ機など疲労快復用機器や癒し系機器、あるいは独身者用の各種電子調理器等或いは空気清浄機や空調機器をはじめ屋内環境調整機器などまさに家中電化製品のオンパレードである。そこでこれ等満ち足りた家屋内環境機器や調理器などあらゆる電化製品或いは留守宅の安全性を仕事先や出張先から或いは帰宅途中から自在にコントロールできれば正に独身天国である。対して電力会社側の立場からの見方は又違う。従来の需要家の家屋側に設置してある電力会社側資産である積算電力量計は主に低圧にあっては計量法の規定により10年毎に検定を受け新規の電力量計と交換しなければならない。この場合当該電力量計の検査や取替えの場合、通常では必ず一度電源を切るため外部電源傍に備え付けのブレーカーを遮断する。この時通常の一般家庭では冷蔵庫や家電製品などがほとんどの家庭内で作動中である。又、事業所などでは通信機器やパソコンなどの使用中が多い。或いは当該現場の実情では事業所などでは日中の留守宅は少ないが、一般家庭の場合在宅者があれば良いのだが、最近では共稼ぎなどで留守宅家族が多い。この電力量計の取替えや検査方法の実態は今や大きな問題である。電力量計の取替作業の際、需要家の不在により取替作業が出来ない事がしばしばある。
事前了解のもとに需要家不在のまま電力量計器取替を行った場合、たまに屋内側における開閉器の同時遮断の結果、屋内は停電したまま作業を終えなければならない事がありロックされた屋内では諸問題が起る。
【0006】
そこで浮上するのが電力量計器である。現在独立家庭の全ての電源元にあるのが電力量計器であり、屋内電気の発信元であり設備如何により全ての指令が可能である。即ち電力量計器はあらゆる電気的情報の集中且つ発信するいわゆる双方向機能を持つ各家屋内のハードアンドソフト情報の受発信を可能とする最も利便性が高く且つ安価で設置できる貴重な箇所であり基地であるが、計量法で定められた電力計量器を勝手に改造する訳にはいかない。しかしその電力計量器と同一場所に附帯して他の装置いわゆるインタラクティブ機能を持った他の装置を設置することは可能である。
即ち電力量計と切り離しても電気の入出力を無停電で可能とする電力量計端子ボックスとバイパスケーブル装置のお陰であらゆるハイテク機能の導入が可能となる。
【0007】
即ち居住する住人にとって電気計量器は家族を中心とした仲間或いは日常の電気関係者や電力メーター検査人や機器調査目的の関係者などいわゆる安心仲間以外にはほとんど触る事の無い装置である。本発明で取り上げるのは、この電力量計の隠れた利便性である。いわゆる電源そのものが其処にあり、一般的に居宅や事務所の電源機能はその箇所に集まり発信する。或いは使用済の電気的エネルギー即ち電気的静脈分野が電力量に換算されメーター機に数値として表示される。例えば一般家庭では冷蔵庫や家電製品など又、事業所などでは通信機器やパソコンなどの使用によるエネルギー使用量が電力量で表示される。また太陽光発電(再生可能なエネルギー等)による売電電力量も同様である。特に太陽光発電の場合その設置後の作動前約5分間の停電が必要な為、停電による双方のリスクは想像以上のものがあり、電力量計計器の定期取替えを無停電で可能とすることは新産業の誕生ともいえる。
【0008】
又最近の昼間は、独居家庭や共稼ぎなどで留守宅が多いがこの留守宅の場合は通常では不審者の侵入防止の為、通常の家では鍵が掛かっているにも関らず留守中のエネルギーの使用量は無言で表示する誠に重宝な代物である。本発明ではこれ等従来の機能にくわえて電力発信元という利便性を生かしあらゆる機能を持つ付加価値の高い電力量計付属インタラクティブ装置を提案するものである。従来技術としては下記のような先願特許がある。
【0009】
【特許文献1】 特許公開平9−237392電気器具の機種判別方法及び装置。
先願特許としては上記先願特許などがあるが、これは外部から電源を再供給する場合の安全性に関する先願特許であり、その他宇宙衛星を使った監視システムなどあるが本発明とはいずれも思想を異にするものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上述べたように本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、電力会社から各需要顧客用に配線された電気の引込線と、その引込み線終点に取り付けられた電力量計こそ電力会社から送電の終点であり各電気需要家にとっては始点であると共に電力の需要家にとっては検問所ともいえる。この始点で有り終点であり電気エネルギーの凝集箇所ともいえる電気計量器の取り付け箇所若しくは傍らの専属盤にあらゆるインフラ的利便性を持たせる事によりより高度な付加価値の高い電気計量器が誕生する。例えばマスメディアなどへ高いコマーシャル料金を払わなくても、本装置に有線若しくは無線によるインタラクティブ機能を付加すれば直接末端家庭に音声や文字や画像による情報伝達が可能となる。
【0011】
或いは電気計量器盤に併設装備された遠隔自動操作盤に携帯電話で指定番号をメールするだけで家庭内の電気釜のスイッチオンや風呂の準備など屋外で他の業務をしながら或いは、田舎に独り残された高齢者の日常生活のおける異常感知及びその通知、或は留守宅での漏電などによる突然の発火段階による異常高温の予備段階での危険通知や、深夜或いは留守宅に周辺を徘徊する異常者への警告発信などまさにハイテク満載の電気計量器が誕生する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題に関して鋭意、実験並びに研究を行った結果、次の知見を得た。
但しこれ等電子機器は複雑なほど故障も多いが、請求項6ではアース用の端子棒を他の端子棒より少し永めにする事で作業の効率性を高めると共に端子間連結の確実性が高まり請求項7では端子先端をフック形状にする事により接続端子の脱落防止や抜け落ち防止効果があり、端子棒を丸棒形状から少し平面部を設ける事により接触面積が大きくなり端子間接触の確実性と、より抵抗値の少ない接続が可能となる。またこれ等電力量計器周辺の付加価値を高めた電力量計器取り付け盤を中継基地とし、双方向性通信機能を付加する事により屋内各種通知や広告案内など各種機能を取り付ける事が可能になり、この中継基地機能を持つ電力量計器取り付け盤装置を各家庭に無償で設置することも可能となるばかりか装置そのものが稼げる能力を持つ機能性電力量計若しくは電力量計器盤となる。
【0013】
以下は本発明の実施の形態であるが、本実施の形態は発明の趣旨をよりよく理解するために具体的に説明するものであり、本発明がこれのみに限定されるものでないことはもちろんである。その解決法として電源と電力量計の入力並びに出力配線間に別途に点検用の電力量計端子ボックスを、かませる事により、電力量計取替時或いは点検時に、ブレーカーを切らずに別部品のバイパスケーブルを接続するだけで、電流の点検作業が可能となるが、同時に当該電力量計端子ボックス盤を少し広めの盤を使用する事により当該盤上にあらゆる通信機器装置或いは電気部品を取り付けることが出来る。或いは当該電力量計端子ボックスを特別に使用しなくても別途電力量計取付箇所の上下或いは側面設置は十分可能である。或いは特殊マンションなどで設置が困難な箇所でも必要面積は僅か0,020m以上有れば十分である。
【発明の効果】
【0014】
数年前、安心安全という言葉が巷にあふれた。敗戦から65年を経過した今日、社会に漂うムードは何か変である。世界的には中東の政変、国内では東日本の大震災や原発問題、これ等は余りにも大きすぎて短期間では解答さえ出せない個人では到底対処できない問題である。こんな不安定な社会情勢の時には先ず身の回りから確り安心安全を固める事が肝要である。本発明は個人的には少額の投資で可能であるばかりかスポンサー次第では無償で設置可能である。本発明により具体的には次の様なインタラクティブ的メリットが考えられる。
【0015】
1、電力量計定期取替に於いて需要家に停電の負担を強いる事なく実施できる為、電力会社は電力量計器取替通知のみで取替え作業が可能となる
2、仮に本装置をスマート端子と名を付けるならスマート端子の形状は、通信機器を組み込めるスペースがある為、電力量使用実績等を情報として取り出す情報端末機能をも付加することが可能となる。
3、将来のスマートメーター化においてスマート端子に情報端末の機能を付加すれば電力量計量部と情報端末部の分割が可能となり機器製造原価の大幅低減につながる。
4、スマート端子を使用すればスマートメーターも従来の計量器も共通した端子構造にする事により計量器選択に利便性が出来る。
本発明装置の設置方法次第では大規模普及の可能性は十分である。ましてや利用法次第では未開の通信手段の可能性があり、国内全所帯に無線配信通信網の可能性要素も充分あり、個別には少額でも一旦普及し始めれば大型投資を派生する可能性は十分である。
【0016】
又具体的な関係機器いわゆる端子台についても接続用端子棒のアース用の2本を他の端子より少し長めにした事により端子の接続に際し、挿入の確実性や作業効率があがり、作業の慣れや油断から発生する間違い事故率が極端に減少し、新入社員でも安心して作業に取り組めるようになった、尚電力量計器取り扱いに際しても、計器側金属ケース下部に絶縁テープをあらかじめ添付する事により作業中の油断から起る接触事故を未然に防ぐ事が可能となった。
【実施例】
【0017】
電気工事は専門の業者に依頼する必要がある為、関係者の倉庫でこれ等に必要な通信機器やマイコン装置を装備し各種実証テストを実施した結果、次の様なほぼ関係者が満足する結果が得られた。[図1]の如く電力量計端子ボックスの下方に150mm×200mm程度の取り付け用板材を連結し電力量計器1の下方に双方向通信機能をもつ通信機器8と9を取り付け屋内家電の遠隔操作テストをした結果予想通りの結果が得られた。
尚[図1]はあくまでも実施化の一例でのあり本図に限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0018】
上述したように本発明は、わが国の代表的な仕事人間ともいえる単身赴任の独居者が夜遅くまで残業し疲れて帰宅した場合、静に玄関を開け改めて室内灯を点灯し、一杯始めるか又は遅い夕飯の支度かコンビニ料理という侘しい独居型から一変し、本装置の利用により、帰宅途中或いは退社時の遠隔操作で、帰宅し玄関を開けた途端たとえ独身でも明るく健康的な夜を迎えることが可能となり、確り疲れが取れ英気のみなぎる明るい出社は会社全体の活力にも影響する。又家事や育児を兼ねながら勤務するシングルマザーでも他に劣る事のない元気な笑顔での出社が可能となる。企業は人で成り立つ。元気な人々の社会は活力ある社会を生み産業はもとより社会を活性化する。
本装置を量産すれば廉価で供給が可能となり今後全所帯に普及する事も決して夢ではない。又本装置の機能性を公共的に利用した場合例えば災害や非常時通報などのライフライン、或いは端末顧客からの要望によっては自宅に在宅のまま各種ガイドやサービス機能或いは不動産情報や音楽サービスなど無償や有償による各種サービスも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1上方は電力量計器正面概要図であり下方は電力量計器接続端子ボックスと本発明品の各種操作機能を内蔵した指令ボックスの全体概要図である。
【図2】図2は本発明品電力量計器側面概要図であり下方は電力量計器接続端子ボックスと本発明品の各種操作機能を内蔵した指令ボックスの全体概要図である。
【図3】図3は本発明品電力量計器に付随する丸棒に接触面積を大にする為丸棒に少し平面部を加え且つ差し込み側端子棒先端を抜け落ち防止用にフック形状にした図である。
【図4】図4は接続端子棒を下方から見た図である。
【図5】図5は電力量計器に絶縁テープを張る状態である、
【符号の説明】
【0020】
1、電力量計
1−1 ガラス部分
1−2 金属製部分
2、 電力量計器側接続端子
3−1 アース用挿入側接続端子棒
3−2 アース用挿入側接続端子棒
4、 電力量計器接続端子ボックス
5、 挿入側接続端子棒
6、 電源一次側電線挿入端子
7、 電源二次側電線挿入端子
8、 電力量計付属指令ボックス
9、 遠隔操作型受発信装置
10、 絶縁テープ
11、 接続用端子棒
12、 接続用端子棒断面
13、 電線押えビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般家庭或いは事業所等における電力計量器に付属する電力量計端子ボックス若しくは端子台或いは類する装置に付随して設備された、送電線端末と受電元の接点に装備された電力計量器とは独立した電力量計端子ボックス若しくは端子台或いは類する装置に関連する装置であって電源ブレーカーに左右されないインタラクティブ装置。
【請求項2】
一般家庭或いは事業所等における電力計量器設置箇所に配置され、不慮の火災発生その他による室内温度の異変を感知し、家屋内電源の自動切断機能並びに屋内温度異常告知警報機を備えたインタラクティブ装置
【請求項3】
居宅の浴槽や冷暖房装置を含む屋内家電類或いは水道やガスなど居宅インフラ機器の遠隔自動操作機能を装備した請求項1又は2に記載のインタラクティブ装置。
【請求項4】
音声や画像による情報や告知等の連絡機能が持つ情報代価により請求項1又は2に記載のインタラクティブ装置を無料で設置するビジネスモデル。
【請求項5】
敷設敷地内や敷設配線又は敷設無線管内に於ける異常を感知し警報や警告或いは通報機能を装備した請求項1又は2に記載のインタラクティブ装置
【請求項6】
余震・地震・津波・竜巻等の告知情報による避難警報を屋内居住者に警報告知する装置又は機能を装備した請求項1又は2に記載のインタラクティブ装置。
【請求項7】
電力量計に付随する端子台において電気の入出力接続端子棒のうちアース用端子1本又は2本を他の端子より数ミリ長くする事により挿入接続の際のガイド機能と、他の端子間接触による短絡事故防止機能を持たせた一般家庭或いは事業所等に設置された電力量計器用端子。
【請求項8】
電力量計に付随する端子台において電気の入出力接続端子棒の先端をフック形状若しくは鍵形状にすると共に、接続端子棒断面の丸棒形状に少し平面部を設ける事により接続部通電の確実性安定性を高めた接続端子棒。
【請求項9】
計量器取り扱い作業の危険防止を目的とした計器側金属ケース下部(端子穴下部)を絶縁テープで保護した電力量計端子台
【請求項10】
屋内異常を外部に緊急通達する赤色又は黄色の回転灯を装備した請求項1に記載のインタラクティブ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−54713(P2013−54713A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208072(P2011−208072)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(511093960)
【出願人】(591273672)株式会社テラボンド (42)
【Fターム(参考)】