説明

平坦底部を有する袋の製造方法

鉛直直立袋、フラットボトムバッグ、即ち可撓性を有するパッケージと、その製造方法とは、現存する直立形成充填密封装置に対する迅速交換モジュールによる変更を含む。本発明は、包装フィルムチューブ上に横方向シールを形成する前に、チューブに沿って鉛直方向に延びる1個または2個の襞を形成することにより、包装フィルムの単一シートから鉛直直立袋またはフラットボトムバッグを形成する。この襞は、先行技術による直立形成充填密封装置に、形成チューブの底部に対して容易に取り付けられる迅速交換モジュール(94)による従来の直立した形成充填密封装置の一部改良部材(104,105)により形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、直立した形成充填密封装置の改良品を用いて形成され、かつ鉛直方向に延びるガセットを有する、鉛直直立袋、および平坦底部を備えた袋と、同袋を製造する方法とに関する。本発明により、販売用スナック食品を陳列するのに適切な、直立する袋の単一体が提供される。本発明では、現存するフィルムコンバータと密封技術とに、僅かなコストおよび最小の変更を加えるのみで、直立パッケージを製造し得る。
【背景技術】
【0002】
直立する形成充填密封包装装置は、通常スナック食品工業界において、ポテトチップス等の製品の袋を形成、充填、および密封するために使用されている。この包装装置は、シート巻回体から包装フィルムを取り出し、同フィルムを製品供給シリンダの周囲にて鉛直方向に延びるチューブに形成する。鉛直チューブは、その全長に沿って鉛直方向に密封されて、後部シールが形成される。この装置は、一対の熱封止顎部、即ち熱封止面をチューブに当てて、水平方向に延びる横方向シールを形成する。この横方向シールは、下方の袋の頂部シールとしての役割をし、上方にて充填および形成されているパッケージの底部シールとしての役割をする。包装されるべき製品、例えばポテトチップス等は、製品供給シリンダおよび形成されたチューブを介して落下されて、チューブ内で底部横方向シールの上方に保持される。包装材が充填された後、フィルムチューブは下方向に押されて、別の一個のパッケージの長さが引き出される。製品の上方に横方向シールが形成されて、製品をフィルムチューブ内に密封し、製品パッケージが形成される。横方向シールの下方のパッケージは、シール領域を横切って水平方向に切断することにより、残りのフィルムチューブから分離される。
【0003】
この工程に使用される包装フィルムは一般に、フィルムコンバータにより製造される複合ポリマー材料からなる。例えば、ポテトチップ等の包装に使用される、先行技術の一つによる複合フィルムを図1に示す。図1は、個々の実質層の各々を示す概略断面図である。図1に、通常、金属被覆されたポリプロピレン(“OPP”)、または金属被覆されたポリエチレンテレフタレート(“PET”)を含む、内側、即ち製品側の層16を示す。この層上に、通常、ポリエチレン押出成形物であるラミネート層14と、インク層またはグラフィック層12とが存在する。インク層12は、一般に、通常OPPまたはPETからなる透明な外側層10を介して視認し得るグラフィックスを表示するために使用される。
【0004】
図1に示す先行技術によるフィルムの構成は、食品を包装する直立形成充填装置に使用されるのに適している。通常アルミニウム層により被覆された金属被覆内側層16は、卓越した遮断特性を有する。さらにOPPまたはPETを外側層10および内側層16に使用することによって、パッケージの横方向シールおよび後部シールのいずれを形成するにしても、フィルムの任意の面を他の面に対して熱封止することが可能になる。代替的に、それ自体上には封止されない、例えば紙層または非密封性ポリマー層等を外側層12上に使用することも可能であり、内側層16のみが封止面として使用される。
【0005】
図1に示したフィルム構成を使用して形成された一般的な後部シールを、図2aおよび図2bに示す。図2aは、フィルムチューブ上に形成された後部シールの“重なり状シール”の実施形態を概略的に示す。この重なり状シールは、外側層と内側層とが互いに封止可能である場合に使用され得る。図2bは、フィルムチューブ上に形成された後部シールの“ひれ状シール”の実施形態を示す。このひれ状シールは、外側層が封止面として適さない場合に使用され得る。
【0006】
図2aを参照すると、内側金属被覆層26の一部分が、矢印で示す領域にて外側層20の一部と重なって、重なり状シールを形成している。この領域内の封止は、該領域内のフィルムに、熱および圧力を適用して実行される。図2aに示した重なり状シールの構成は、形成されたパッケージ内に配置されるべき製品は、金属被覆内側層26によってインク層から確実に保護される。
【0007】
図2bに示したひれ状シールの別例も、形成されたパッケージ内に配置されるべき製品を、金属被覆内側層26によってインク層から保護するであろう。
外側層20は、製品には全く接触しない。しかしながら、図2bに示した実施形態において、内側層26を折り畳んだ後、矢印に示す領域内にて内側層26自体上に封止される。この封止もまた、図示された領域内に、熱および圧力を適用することにより実行される。
【0008】
直立した形成充填包装装置を使用して、重なり状シールおよびひれ状シールのいずれかにより標準的なパッケージを形成するにしても、最終的に、図3aに示すような、水平に配向された頂部横方向シール31と底部横方向シール33とを有するパッケージが形成される。このパッケージは、当該技術分野では“直立フレキシブル袋(vertical flex bag)”または“クッション型袋(pillow pouch)”と称されており、通常、ポテトチップス、
とうもろこしチップス、および他のシート状押出し製品等のスナック食品の包装に使用されている。図2aおよび図2bを参照にして説明した後部シールは、袋に沿って鉛直方向に延び、一般には図3aに示すパッケージの後部中央部に配置される。このため、図3aでは視認し得ない。底部横方向シール33で形成される端部の基部は、細く、単一である。このため、この先行技術によるパッケージは、一端部上にて直立させる場合には、特に安定性を有さない。このような不都合に対して、パッケージ製造業者は、図4a、図4bおよび図4cに示す実施形態による水平直立袋を開発することにより解決を目指してきた。これらの図面を参照すると、この水平直立袋は、2個の接触端部を備え、かつ比較的幅広く平坦な基部47を有する。この構成により、袋は基部47上にて直立状態に支持されることが可能になる。
【0009】
しかしながら、この水平直立袋を製造する際、標準的な直立形成充填密封装置は使用されず、高価で、比較的速度の遅い、3個の部品からなる袋形成充填封止装置が使用される。
【0010】
図4b,4cを参照すると、先行技術による水平直立袋は、前部シート41、後部シート43および基部シート45の3個の個別の部品を互いに重ね合わせることによって構成される。前部シート41および後部シート43は、一般に、熱封止によって端部の周囲を互いに封止される。しかしながら、基部シート45は、図4cに最良に示されるように、最初に外側端部に沿って前部シート41の底部の外側端部と、後部シート43の底部の外側端部とに固定される。基部シート45を前部シート41および後部シート43に重ね合わせることも同様に、一般に熱封止により行われる。3個の部品から水平直立袋が製造されるため、このパッケージの製造は、標準的な直立フレキシブル袋を製造するよりも相当高価なものになっている。
【0011】
水平直立袋の使用の更なる不都合は、水平直立袋を製造する装置の初期資本金、直立フレキシブル袋と比較すると包装の際に更なるガス噴出が必要であること、袋の大きさを変更するためダウン時間が増大すること、袋の形成速度が比較的遅いこと、袋の寸法範囲が減少されること等がある。例えば、1分間につき袋60〜100個の容量容積を有する、クリックロックウッドマン(Klick Lock Woodman)[米国ジョージア州所在]製のPolaris型の直立形成充填密封装置は、1台につき75,000.00ドル前後の費用を要する。1
分間につき40〜60個の袋の容積を有する、ロバートパッケージング(Roberts Packaging)[米国ミシガン州バトルクリーク所在]製の、一般的な水平直立袋製造装置は、通常500,000.00ドルの費用を要する。標準的な直立形成充填密封装置のフィルムは、袋1個につき約0・04ドルを要し、同袋と同等の水平直立袋の場合、約2倍の費用を要する。また水平直立袋は、2倍の酸素または窒素のガス噴出を必要とする。また、水平直立袋の袋の寸法を変更する際、一般に2時間以上の超過時間を要し、一方、直立形成充填装置の袋の寸法の変更は分単位で可能である。さらに、水平直立袋製造装置の袋寸法の一般的な範囲は4〜10オンスであるのに対し、直立形成充填装置では、一般に1〜24オンスの範囲内の袋を形成することが可能である。
【0012】
しかし、直立形成充填装置に対する水平直立袋製造装置の利点の一つは、袋を再閉鎖するジッパー式シールを袋の頂部に追加する付加的工程が比較的単純であることである。直立形成充填装置は一般に、かなり変更される必要があるか、および/または、水平横方向シールに使用されるシール面に対して、ジッパー式シールを水平方向に配向させてフィルム上に前もって装着する必要がある。
【0013】
直立袋の別例を製造する先行技術の代替的方法は、図3bに示す、平坦な底部を有する袋の製造である。この袋は、先行技術のクッション型袋に関して上述した方法と非常に類似した方法で製造される。しかしながら、袋の両側に鉛直方向に延びるガセット37を形成するために、直立形成充填密封装置は、包装フィルムのチューブと接触するよう内外に移動する封止キャリッジの両側に2個の可動装置を追加して、図3bに示すガセット37を構成する襞を形成するように相当変更される必要がある。特に、チューブが下方向に押されて次の袋が形成される間、移動する三角形装置との接触によって包装フィルムチューブの横方向シールの上方に2個の鉛直方向に延びる襞が形成されるまで、2個の三角形状を備えた装置は包装フィルムチューブに向かって水平に移動される。2個の三角形状の装置がこのように包装チューブに接触する間、底部横方向シール33が形成される。
【0014】
このパッケージは、紙等の、非密封性の外側層30により形成される。従って、横方向シール31,33が形成される際、鉛直方向に延びるパッケージの端部に沿って、V形状を備えたガセット37が形成される。三角形状の装置が包装材料のチューブとなお接触している間、形成チューブを介して製品が包装フィルムのチューブ内に落下されて、該チューブは低部横方向シール33によりその一端が封止される。その後、三角形状の装置の包装フィルムチューブとの接触が解除されて、フィルムは下方向に押されて次のパッケージが形成される。この工程は繰り返され、従って次に、上方のパッケージの低部横方向シール33と、下方のパッケージの上部横方向シール31とが形成される。その後、横方向シールが切断されて充填されたパッケージが装置から解放される。このパッケージは、図3bに示される明確な鉛直方向に延びるガセット37を備えている。
【0015】
上述の先行技術による方法では、V形状を備え、かつ鉛直方向に延びるガセット37によって比較的幅広い基部が形成される。従って、通常、当該技術分野ではフラットボトムバッグと称されている。このようなフラットボトムバッグは、大幅な変更を有するにも関わらず、直立形成充填密封装置上で形成される点において、前述の水平直立袋よりも有利である。しかしながら、フラットボトムバッグの先行技術による製造方法には、多数の重大な不都合がある。例えば、直立形成充填密封装置に、移動する三角形状装置を追加する変更は、1台につき約30000ドルの資本コストを要する。直立形成充填密封装置を標準的なクッション型袋の構成から、直立袋の構成に変換するには、かなりの時間を要し、一般に1/4人時間を必要とする。各パッケージ形成サイクル中に、三角形状装置を内外に移動させるのに必要な移動部品の全てを加えることも、直立形成充填密封装置に複雑さを追加し、メンテナンスの問題を生じることが避けられない。重要な点は、移動する三角形状の装置を追加された直立形成充填密封装置は、同装置が追加されていない直立形成充
填密封装置と比較して、鉛直方向に延びるガセットを形成する構成要素が移動するため、かなり遅くなる。例えば、6×9インチ(約15.24×22.86cm)の袋の形成において、三角形状の移動装置を使用する変更された直立形成充填密封装置の最大稼動速度は、分速約15〜20袋の範囲内にある。変更されていない標準的な直立形成充填密封装置は、同様の寸法のクッション型袋を、分速約40袋の速度で形成することが可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
従って、直立形成充填密封装置の技術と、包装フィルムの単一シートとを使用して、先行技術の水平直立袋、または先行技術のフラットボトムバッグと類似した外観および機能を有する直立袋を形成する方法に対する必要性が存在している。この方法は、直立形成充填密封装置のクッション型袋の製造に一般的である袋形成速度を維持する一方で、水平直立袋と比較してフィルムのコストが低減され、袋寸法の変更が容易であり、かつ資本費用を殆ど必要としないものである必要がある。このような方法によって、標準的な直立形成充填密封装置に複雑さ、または移動部品を追加せずに、標準的な直立フレキシブル袋に通常使用される材料を用いて、鉛直直立袋またはフラットボトムバッグが理想的に製造されるものと思われる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、迅速交換モジュールにより僅かに変更された直立形成充填密封装置を使用して材料の単一シートにより鉛直直立袋またはフラットボトムバッグを製造することに関する。迅速交換モジュールは、形成チューブの下方に位置する少なくとも一対の形成板と、同装置の枠に装着された少なくとも1個の静止襞形成機構とを備える。各襞形成機構は一対の形成板の間に配置されて、袋が形成される間、袋の全長に沿って鉛直方向に延びる襞を形成する。本発明を使用して鉛直直立袋を形成した場合、袋上のグラフィックスは、標準の表示から90°回転された配向を有する。従って、本発明により形成された袋の横方向シールは、袋が陳列棚上に配置されると鉛直方向に配向する。逆に、本発明により形成されたフラットボトムバッグ上の横方向シールは、袋が陳列棚上に配置されると水平方向に配向する。本発明により形成された袋は、袋の鉛直する側部にて“V”字のガセットを有するため、安定した“平坦な底部”が提供される。
【0018】
ここに開示する方法と、同方法により形成された袋とは、従来の水平直立袋とフラットボトムバッグとを相当の改良するものである。本発明は、現存する直立した形成充填装置上を殆ど変更することなく利用することが可能である。本発明において、移動部品は存在せず、または顎部キャリッジの変更がなされない。袋の製造装置は、単純な変更を加えるのみで、元のクッション型の形態に戻すことが可能である。クッション型袋に用いられる金属被覆された、または透明な積層体を用いることが可能であり、従って袋1個当たりの製造費用が節約される。
【0019】
本発明では、形成板と、鉛直直立袋を製造する際には、形成チューブにおいて形成板の対向側に位置する緊張バーとを有する迅速交換モジュールを使用する。このモジュールは、形成チューブの底部に対して容易に取り付けられ、従って、装置に加えた変更を、単純かつ迅速に、クッション型袋の製造形態に戻すことができる。
【0020】
上記および本発明の更なる特徴と利点とは、以下の詳細な説明にて明白になるであろう。
本発明に特徴的であると思われる新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に記述される。しかしながら、本発明は、好ましい使用形態と共に、更に本発明の目的および利点と共に、それ自体が、説明を目的とする実施形態の以下の詳細な説明を、付随する図面と共に参
照して最もよく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
A.鉛直直立袋
図5aおよび図6aに、鉛直直立袋の製造に関連した、本発明に提案される方法に使用される基本的な構成要素を示す。特に記述しない限り、全図面において同一の参照番号は同一の対応する要素を示すものとする。図5aは、本発明による方法で形成された包装材料(フィルム)のチューブを示す概略断面図である。図5aに示す包装フィルムのチューブは、図6aの形成チューブ101の直下の領域に存在するものとして図示されている。包装フィルムのチューブは、外側層116および内側層110から構成され、一般に、図1に関して説明した標準的な直立フレキシブル袋の製造に使用される材料から形成され得る。図5aのチューブは、先行技術の直立充填形成方法で説明したように、一つのフィルムシートを鉛直する後部シールで封止して形成されている。
【0022】
図6aに、先行技術の直立形成充填密封装置にてほぼ一般的に使用されている形成チューブ101を示す。この形成チューブ101は、円筒状で、断面が矩形であってもよく、または任意数の形状を有し得るが、図示される円筒形が好ましい。
【0023】
図5aに示されるフィルムは、最初、図6aの形成チューブ101の周囲に形成される。この形成チューブ101は、立面にて図示されているが、通常、直立形成充填密封装置に対して一体的に取り付けられるであろう。図6aには、同様に立面にて図示された先行技術による一対の封止顎部108も示される。形成チューブ101の下方に、上部に封止顎部108が設置され得る封止顎部キャリッジが存在するが、図6aに図示されていない。
【0024】
前述したように、直立フレキシブル袋の製造に関する先行技術では、連続包装フィルムを形成チューブ101の周囲に指向させて、供給することを含む。
形成チューブ101の周囲にてフィルムチューブを形成するために、フィルムの単一層上に後部シールを形成する。このように形成された包装フィルムチューブ上にて封止顎部108を閉鎖して、底部横方向シールを形成する。その後、形成チューブ101を介して製品を包装フィルムチューブ内に落下させる。その後、チューブを回転ベルト(図示せず)に対する摩擦により下方向に移動させ、封止顎部108により、チューブ内の製品の高さの上方にて別の横方向シールを形成する。次いで、このシールを、下方の充填された袋の頂部に頂部横方向シールが形成され、かつ上方の包装フィルムチューブに底部横方向シーフが形成されるように、水平に切断する。上述した先行技術による操作中、包装フィルムは、フィルムが形成チューブ101を下方向に移動する間、装置の操作者により判読可能であるように配向される。この配向によって、形成された先行技術の袋上のグラフィックス39が、図3aに示すように、形成された袋が底部横方向シール上に支持されて販売陳列棚上に配置されるときに、消費者により判読可能となる。以下により詳細に説明するように、フィルムパッケージ上のグラフィックスの配向は、本発明によれば、先行技術による配向に対して90°回転している。従って、グラフィックスは、フィルムが図6aの形成チューブ101を下方向に牽引される際、グラフィックスは直立形成充填装置の操作者から見て横向きになっている。換言すれば、包装フィルム上のグラフィックスは、フィルムの移動方向に対して直交した配向を有する。
【0025】
本発明は、先行技術の直立形成充填密封装置に対して、3個の基本的な構成要素を追加している。図5aの矢印に示すように、2個の形成板104と1個の緊張バー102とを使用して、包装フィルムチューブをチューブの内側から緊張状態に保持する。図6aに示すように、形成板104と緊張バー102とは、その形成板104と緊張バー102とが包装材料のチューブ内にて、形成チューブ101の底部の下方、かつ熱封止顎部108の
上方に配置される限りは、形成チューブ101に直接取り付けられても、または代替的に、直立形成充填密封装置上の任意の支持構造に取り付けられてもよい。
【0026】
フィルムの外側上において、形成板104により付与される緊張とは反対方向に、形成板104間に配置された、本願で襞形成バー106と称される固定された、または静止した襞形成機構106によって緊張が付与される。襞形成バー106は、直立形成充填密封装置の封止キャリッジに取り付けられることが好ましく、3つの軸線(内/外、上/下、前/後)の全方向において調節可能である。代替的に、襞形成バー106は、直立形成充填密封装置の枠、または襞形成バー106の機能を外部から支持し得る任意の他の地点に取り付けられてもよい。この3つの軸線における調節は、襞形成バー106をその場所から容易に移動して、直立形成充填装置を標準操作に戻すことを可能にする。このことは、図6aの実施形態において、締め付けによって襞形成バー106を定位置に固定し得る緊張ねじ162を使用して遂行される。襞形成バー106は調節可能である一方、先行技術と異なり、操作中に固定されているか、または静止している。従って、本発明は、袋形成中に襞形成機構には移動する部品が全く存在しない点で、先行技術と比較するとかなり改良されている。このような改良は、本願発明者らが、襞形成バー106を“静止”または“固定”バーと称する際に説明される。この静止襞形成バーの特徴によって、袋の製造速度は、一般的なクッション型袋の製造速度と一致し得る。
【0027】
襞形成バー106は、(形成板104に向かって)定位置に前進される際、2個の形成板104の間において包装フィルムのチューブ内に襞、即ち折り目を形成する。この襞は、封止顎部108により横方向シールが形成される前に形成される。従って、横方向シールが形成された後、襞はパッケージの片側において一体構造となる。その後、直立形成充填装置は、基本的に先行技術で説明されたように作動して、封止顎部108が低部横方向シールを形成し、製品が形成チューブ101を介して封止された包装フィルムチューブ(この時点で、片側にガセットを有する)内に導入され、上部横方向シールが形成されて、パッケージが完成する。しかしながら、先行技術のパッケージと本願発明者らのパッケージとの主な相違点は、固定機構を使用して襞が片側(後に、形成パッケージの底部になる)に形成されることと、本発明に使用される包装フィルム上のグラフィックスは、形成パッケージが襞の端部上にて直立されると、グラフィックスが消費者により判読可能になるよう配向されることにある。
【0028】
本発明により形成されたパッケージの例を図7a,7bに示す。図において、前述のように配向したグラフィックスを備えた包装フィルム116の外側層を示す。図7a,7bから明らかなように、本発明の鉛直直立袋の構成は、図3aに示した先行技術の直立フレキシブル袋の構成と類似している。しかしながら、本発明による直立袋の横方向シール131,133は、図7bに示すように、袋がその一端上で直立すると鉛直に配向される。図7aには、図5a,6aで説明した襞形成バー106と形成板104とによって形成された襞176が示されている。
【0029】
図6aに戻り、本発明に包含される別の任意の特徴は、形成チューブ101内で進路変更板160を使用することである。図示される実施形態において、進路変更板160は、形成チューブ101の内部に対して鉛直方向に溶接された平坦板であり、形成チューブ101の底部から、形成チューブ101底部の上方へある距離だけ延び(例えば、2〜3インチ(約5.0〜7.5cm)、形成チューブ101の内側に対して封止されている。
【0030】
好ましい実施形態において、進路変更板160は2つの機能を有する。第一に、進路変更板160は、形成チューブ101を介して落下する製品が、包装フィルムチューブ上に形成される襞の領域に入らないようにする。第二に、進路変更板160は、ガス、即ち窒素噴出のためのチャネルとして使用され得る。このとき、進路変更板160は、形成チュ
ーブ101の底部から上方のある地点において、進路変更板160の頂部が形成チューブ101に対して封止されている。このシール(図示せず)の下方にて、形成チューブ101内にオリフィスを形成して、外部ガス(例、窒素または酸素)源と、進路変更板160と形成チューブ101の内部との間のキャビティとの間に気体の連通を形成し得る。図6aに示すように、進路変更板160は平坦な板であるが、例えば、湾曲面を有する等、製品をフィルムチューブ上の襞形成領域から逸らす機能を有する任意の形状を有してもよい。
【0031】
本発明では、進路変更板160をガス噴出用チャネルとして使用することにより、先行技術で通常、同一機能を行うガスを分離するためのガスチューブを形成チューブ101内に配置する必要性が排除される。進路変更板160と形成チューブ101の内部とによって形成された、比較的大きい容積を有するチャネルを提供することによる利点は、先行技術のガスチューブと比較すると、比較的体積の大きい噴出ガスを、かなり低速度で、充填され部分的に形成されたパッケージ内に導入し得ることにある。この利点により、本発明の実施形態では、先行技術の噴出チューブを使用すると形成チューブ内に吹き戻される可能性のある低重量の製品を、パッケージに充填することが可能となる。
【0032】
図8は、襞形成バー106の好ましい実施形態である。本実施形態による襞形成バー106は、支持部182に取り付けられた頭部180を有する。支持部182および頭部180の内部に、図8に想像線にて示されるガスチャネル184が形成されている。ガスチャネル184は、支持部182、頭部180、および3個のオリフィス186を介して、外部ガス源(図示せず)からの気体の連通を提供する。ガスチャネル184は、加圧ガス(一般には、空気)を定量的に吹き付けて、袋形成中に襞形成バーを内外に移動させる必要なく、袋の形成封止操作の間中、図5aに示した襞を緊張状態に保持する助けを行う。(袋形成)操作中、襞形成バー106は常に静止していることに留意すべきである。さらに、頭部180は、必ずしも襞形成バー106と形成板104とによって形成される襞の全長に沿って延び得ないことも留意すべきである。さらに、封止顎部108がフィルムチューブ上で閉鎖するとき、フィルムチューブの横方向寸法が変化することを理解するべきである。これらの事実の全ては、オフィリス186から吹き付ける加圧空気の使用により補償される。加圧空気は、形成封止工程の様々な段階で、襞が形成される際に襞上にかかる圧力を一定に保持する。空気の吹き付けは連続していてもよいが、次の袋のフィルムが下方向に引き出されてから横方向シールが完成するまでの間、供給されることが好ましい。
【0033】
頭部180は、汚れがすぐに落ちる任意の材料、好ましくはテフロン(登録商標)から形成され得る。代替的な実施形態において、襞形成バー106は、頭部180がテフロン(登録商標)で被覆された金属製の一体部品からなり得る。頭部180の湾曲した接触領域は、包装フィルムが形成チューブの下方に押圧される際に、包装フィルムを断裂させずに、図5aに示した襞を連続的に形成することを可能にする。3個のオリフィスが示され
ているが、頭部180は1個以上の任意数のオリフィスを備え得る。
【0034】
さらに、図6aの封止顎部108によって横方向シールが形成される際にフィルムチューブの幅が変更されるのを補償するため、緊張バー102は、緊張バー102の長さに沿ってフィルムチューブの中心に対して外方向に湾曲し、かつ形成板104には水平蝶番105が取り付けられている。緊張バー102が異なる形態を有する場合(堅固に鉛直している場合)、フィルムチューブの横方向シール近辺の領域において過剰な緩みが発生する。形成板104は水平蝶番105を有し、この蝶番は、低部横方向シールが形成される間、形成板が僅かに内側方向へ(互いに向かって)屈曲することを可能にする。さもなければ、包装フィルムチューブは、この工程中に、形成板104の先端によって裂かれるものと想定される。
【0035】
本発明は、従来技術の水平直立袋と比較して数々の利点を有する直立袋を製造するための経済的方法と、その直立袋を形成するための方法とを提供する。
これらの利点の例を、下の表1に記す。
【0036】
【表1】

上記から明らかなように、本出願人らの発明では、現存する直立形成充填密封装置技術では不可能であった連続供給ジッパーのオプションが可能である。これは、本発明の包装フィルム上に使用されるグラフィックスの配向によるものである。即ち、グラフィックスは、先行技術のグラフィックスから90°回転した配向を有するため、包装フィルムがチューブに形成され、ひいてはパッケージに形成される際に、ジッパーシールは包装フィルムと共に形成チューブの鉛直ラインに沿って連続的に下方向に延びることが可能である。このことは、ジッパーシールの連続する鉛直細長片の配向により、パッケージが形成され、陳列のため直立されたときにジッパーシールが鉛直方向に配向するため、先行技術では不可能であった。
【0037】
本発明ではさらに、先行技術のフラットボトムバッグの改良された製造方法を提供する。本発明では、本出願人らの発明による襞形成機構は、袋が形成される間静止状態を保つため、ガセットを形成するようフィルムチューブに押圧される移動部品の必要性が排除される。移動部品が排除されることによって、袋の製造速度が向上し、クッション型袋の製造構成への変換に要求される時間とメンテナンス事項とがかなり低減される。
B.フラットボトムバッグ
図5bおよび図6bに、フラットボトムバッグの製造に関連する、提案された発明の方法に使用される基本的な構成要素を示す。図5bは、本発明の方法で形成された包装材料(フィルム)チューブの概略断面図である。図5bに示す包装フィルムチューブは、図6bの形成チューブ101(図5bに想像線にて示す)直下の断面領域を示している。包装フィルムチューブは、外側層116および内側層110を有し、かつ図1に関して説明した、当該技術分野において、一般に標準的な直立フレキシブル袋の製造に使用される材料から形成され得る。しかしながら、下記の説明から明らかとなるように、本発明の袋の好ましい実施形態は、紙等の、それ自体では封止が不可能な外側層116を有する。図5bのチューブは、先行技術の直立形成充填装置の方法に関して説明したように、鉛直方向に延びる後部シールによってフィルムの一シートを封止することにより形成されたものであ
る。
【0038】
図6bに、先行技術の直立形成充填密封装置にてほぼ一般的に使用されている形成チューブ101を示す。この形成チューブ101は、円筒状で、断面が矩形であってもよく、または任意数の形状を有し得るが、図示される円筒形が好ましい。
【0039】
図5bに示すフィルムは、最初、図6bの形成チューブ101の周囲に形成される。この形成チューブ101は立面にて示されているが、通常、直立形成充填密封装置に対して一体的に取り付けられるであろう。図6bには、同様に立面にて図示された、先行技術による一対の封止顎部108も示される。形成チューブ101の下方に、上部に封止顎部108が設置され得る封止顎部キャリッジが存在するが、図6bには図示されていない。
【0040】
前述したように、直立フレキシブル袋の製造に関する先行技術では、形成チューブ101の周囲に指向させて連続包装フィルムを供給することを含む。
形成チューブ101の周囲にてフィルムチューブを形成するために、フィルムの単一層上に後部シールを形成する。このように形成された包装フィルムチューブ上にて封止顎部108を閉鎖して、底部横方向シールを形成する。その後、形成チューブ101を介して製品を包装フィルムチューブ内に落下させる。その後、チューブを回転ベルト(図示せず)に対する摩擦により下方向に移動させ、封止顎部108により、チューブ内の製品の高さの上方にて別の横方向シールを形成する。次いで、このシールを、下方の充填された袋の頂部に頂部横方向シールが形成され、かつ上方の包装フィルムチューブに底部横方向シールが形成されるように、水平に切断する。上述した先行技術による操作中、包装フィルムは、フィルムが形成チューブ101を下方向に移動する間、装置の操作者により判読可能であるように配向される。この配向によって、形成された先行技術の袋上のグラフィックス39が、図3aに示すように、形成された袋が底部横方向シール上に支持されて販売陳列棚上に配置されるときに、消費者により判読可能となる。
【0041】
本発明では、先行技術の直立形成充填密封装置に対して、2個の基本的な構成要素を追加している。図5bの矢印に示すように、2個の静止した、または固定された形成板104,105を使用して、包装フィルムチューブをチューブの内側から緊張状態に保持する。図6bに示すように、形成板104,105は、その形成板104,105が包装材料のチューブ内にて、形成チューブ101の底部の下方、かつ熱封止顎部108の上方に配置される限りは、形成チューブ101に直接取り付けられても、または代替的に、直立形成充填密封装置上の任意の支持構造に取り付けられてもよい。
【0042】
フィルムの外側上において、形成板104,105により付与される緊張とは反対方向に、形成板104,105間に配置された、本願で襞形成バー106,107と称される静止、または固定された2個の襞形成機構106,107によって緊張が付与される。襞形成バー106,107は、直立形成充填密封装置の封止キャリッジに取り付けられることが好ましく、3つの軸線(内/外、上/下、前/後)の全方向において調節可能である。代替的に、襞形成バー106,107は、直立形成充填密封装置の枠、または襞形成バー106の機能を外部から支持し得る任意の他の地点に取り付けられてもよい。3つの軸線における調節は、襞形成バー106,107をその場所から容易に移動して、直立形成充填装置を標準操作に戻すことを可能にする。このことは、図6bの実施形態において、締め付けによって襞形成バー106,107を定位置に固定し得る緊張ねじ162を使用して遂行される。襞形成バー106,107は、調節可能である一方、先行技術と異なり、操作中、固定されているか、または静止している。従って、本発明は、袋形成中に襞形成機構には移動する部品が全く存在しない点で、先行技術と比較するとかなり改良されている。このような改良は、本願発明者らが、襞形成バー106,107を“静止”または“固定”バーと称する際に、説明される。この静止襞形成バーの特徴によって、袋の製造
速度は、一般的なクッション型袋の製造速度と一致し得る。
【0043】
襞形成バー106,107は、(形成板104,105に向かって)定位置に前進される際、2個の形成板104,105の間において包装フィルムのチューブ内に襞、即ち折り目を形成する。この襞は、封止顎部108により横方向シールが形成される前に形成される。従って、横方向シールが形成された後、襞はパッケージの両側においてガセット(折り込み)と称される一体構造となる。図3bに示すように、これらのガセット37は、袋の形成に使用されている包装フィルムの外側層が、紙等の、それ自体上で封止しない材料から形成されているため、水平横方向シール31,33の各端部にて「V」字を形成する。代替的な実施形態では、フィルムの外側層30は、それ自体上で封止する材料を含むため、図3bに示す「V」字のガセットの端部は閉鎖する。
【0044】
横方向シールが形成された後、基本的には先行技術で説明されているように直立形成充填装置が作動して封止顎部108により低部横方向シールが形成され、封止された包装フィルムチューブ(この時点で、対向する両側に鉛直する襞を有する)内に製品が形成チューブ101を介して導入され、上部横方向シールが形成されて、パッケージが完成する。しかしながら、先行技術のパッケージと本願発明者らのパッケージとの主な相違点は、固定機構を使用してガセットが両側に形成されることである。
【0045】
本発明により形成されたパッケージの例を図3bに示す。図において、前述のように配向したグラフィックスを備えた包装フィルム30の外側層を示す。図3bから明らかなように、本発明のフラットボトムバッグの構成は、図3aに示した先行技術の直立フレキシブル袋の構成と類似している。
【0046】
図3bには、図5b,6bに関して説明した襞形成バー106,107および形成板104,105によって形成されたガセット37が示されている。
図6bに戻り、本発明に包含される別の任意の特徴は、形成チューブ101内で1個または2個の進路変更板を使用することである。図示される実施形態において、進路変更板160は、形成チューブ101の内部に対して鉛直方向に溶接された平坦板を備え、形成チューブ101の底部から、形成チューブ101底部の上方へある距離だけ延び(例えば、2〜3インチ(約5〜6.5cm)、形成チューブ101の内側に対して封止されている。
【0047】
好ましい実施形態において、進路変更板160は2つの機能を有する。第一に、進路変更板160は、形成チューブ101を介して落下する製品が、包装フィルムチューブ上に形成される襞の領域に入らないようにする。第二に、進路変更板160は、形成チューブ101に対して適切に封止されている場合、ガス、即ち窒素噴出のためのチャネルとして使用され得る。このとき、少なくとも片方、好ましくは双方の進路変更板160は、形成チューブ101の底部から上方のある地点において、進路変更板160の頂部が形成チューブ101に対して封止されている。このシール(図示せず)の下方にて、形成チューブ101内に1個以上のオリフィスを形成して、外部ガス(例、窒素または酸素)源と、進路変更板160と形成チューブ101の内部との間のキャビティとの間に気体の通を形成し得る。図6bには進路変更板160が平坦な板として示されているが、例えば、湾曲面を有する等、製品をフィルムチューブ上の襞形成領域から逸らす機能を有する任意の形状を有してもよい。
【0048】
本発明では、1個以上の進路変更板160をガス噴出用チャネルとして使用することにより、先行技術で通常、同一機能を行うガスを分離するガスチューブを形成チューブ101内に配置する必要性が排除される。進路変更板160と形成チューブ101の内部とによって形成された、比較的大きい容積を有するチャネルを提供することの利点は、先行技
術のガスチューブと比較すると、比較的体積の大きい噴出ガスを、かなり低速度で、充填され部分的に形成されたパッケージ内に導入し得ることにある。この利点により、本発明の実施形態では、先行技術による噴出チューブを使用すると形成チューブ内に吹き戻される可能性のある低重量の製品を、パッケージに充填することが可能となる。
【0049】
図8は、襞形成バー106の好ましい実施形態である。本実施形態による襞形成バー106は、支持部182に取り付けられた頭部180を有する。支持部182および頭部180の内部に、図8に想像線にて示されるガスチャネル184が形成されている。ガスチャネル184は、支持部182、頭部180、および3個のオリフィス186を介して外部ガス源(図示せず)から気体の連通を提供する。ガスチャネル184は、加圧ガス(一般に、空気)を定量的に吹き付けることによって、袋形成中に襞形成バーを内外に移動させる必要なく、袋の形成封止操作の間中、図5bに示した襞を緊張状態に保持する助けを行う。(袋形成)操作中、襞形成バー106は常に静止していることに留意すべきである。さらに、頭部180は、必ずしも襞形成バー106と形成板104とによって形成される襞の全長に沿って延び得ないことにも留意すべきである。さらに、封止顎部108がフィルムチューブ上で閉鎖するとき、フィルムチューブの横方向寸法が変化することを理解するべきである。これら事実の全ては、オフィリス186から吹き付ける加圧空気の使用により補償される。加圧空気は、形成封止工程の様々な段階で、襞が形成される際に襞上にかかる圧力を一定に保持する。空気の吹き付けは連続していてもよいが、次の袋のフィルムが下方向に引き出されてから横方向シールが完成するまでの間、供給されることが好ましい。
【0050】
頭部180は、汚れがすぐに落ちる任意の材料、好ましくはテフロン(登録商標)から形成され得る。代替的な実施形態において、襞形成バー106は、頭部180がテフロン(登録商標)で被覆された金属製の一体部品からなり得る。頭部180の湾曲した接触領域は、包装フィルムが形成チューブの下方に押圧される際に、包装フィルムを断裂させずに、図5bに示した襞を連続的に形成することを可能にする。3個のオリフィスが示されているが、頭部180は1個以上の任意数のオリフィスを備え得る。
【0051】
さらに、図6bの封止顎部108によって横方向シールが形成される際にフィルムチューブ幅が変更されるのを補償するため、形成板104,105には水平蝶番165が取り付けられている。形成板104,105は水平蝶番165を有し、この蝶番は、低部横方向シールが形成される間、形成板が僅かに内側方向へ(互いに向かって)屈曲することを可能にする。さもなければ、包装フィルムチューブは、この工程中に、形成板104,105の先端によって引き裂かれるものと想定される。
【0052】
本発明は、従来技術による水平直立袋と比較して数々の利点を備えたフラットボトムバッグを製造するための経済的方法と、該袋を形成するための方法とを提供する。
これらの利点の例を、下の表2に記す。
【0053】
【表2】

また、作動中に内外に移動する三角形状装置を用いてフラットボトムバッグを製造するよう変更が加えられた先行技術の場合とは異なり、本出願人らの発明による変更された形成充填密封装置の改良品は、その変更により作動速度が損なわれることはない。事実、本出願人らの発明は、同一タイプの袋を、先行技術による製造方法の約2倍の速度で製造し得る。
【0054】
これに加えて、本出願人らの発明の襞形成機構に移動部品が存在しないことは、フラットボトムバッグを製造するために直立形成充填密封装置を変換する費用と、それに関連するメンテナンス事項とを著しく低減させる。例えば、直立形成充填密封装置を、作動中に内外に移動する先行技術による装置を用いてフラットボトム製造形態に変換するための費用は、装置1台につき30,000.00ドル前後を要する。本出願人らの発明は、現存する直立形成充填密封装置をその約1/10の費用にて改装する。
C.迅速交換モジュール
本発明の別の一実施形態は、形成チューブの底部に搭載されて、直立形成充填密封装置をクッション型袋の製造形態から、本発明の所望の直立袋の製造形態に迅速変換させ得る迅速交換モジュールに関し、これは本発明の鉛直直立袋の実施形態およびフラットボトムバッグの実施形態のいずれにも使用することができる。特に鉛直直立袋に関する迅速交換モジュールの一実施形態を、図9a,9bおよび9cに示す。図9aは、形成チューブ91の底部の下方に懸垂される迅速交換モジュール94の、内部構造を示すために部分的に切除された立面斜視図である。図9bは、形成チューブ91底部に取り付けられた同一実施形態による迅速交換モジュール94の断面図である。図9bの断面図は、図9aの線9b−9bに沿ったものである。図9cは、迅速交換モジュールの同一の実施形態の側面図である。
【0055】
図9a,9bおよび9cを参照すると、迅速交換モジュール94は、一対の形成板104と、1個の緊張バー92とを備え、鉛直直立袋に関して上述した同様の構成要素と同一の機能を実行する。このモジュール94は、以下に説明するように、形成チューブ91の底部に取り付けられる。図9a,9bに示す形成チューブ91は、矩形の形状を有するよう示されている。従って、モジュール94も同様に矩形の形状を備える。しかしながら、形成チューブ91と対応するモジュール94の形状とは、円形、楕円形、四角形等、任意数の形状を備え得る。
【0056】
図示される実施形態のモジュール94を形成チューブに取り付ける際には、最初、形成チューブに一体化されている1個以上のタブ96を、モジュール94に一体化されている
対応する孔93内に挿入する。次に、進路変更板161に一体化されているタブ95を進路変更タング163に一体化されているタブ案内96内に配置することによって、モジュール94が固定される。図9bから明らかなように、進路変更タング163は、鍔166を介して延びるピン168を中心として回転する。進路変更タング163が図9bに示す矢印の方向に回転されると、タブ案内96がタブ95上に上昇する。タブ案内96は、ばね170によって図9bの矢印で示される回転方向とは反対の方向に付勢されている。形成チューブ91の対向する側部の内壁上に突き当たる1個以上のタング164により、形成チューブ91の内側領域のタブ96の周辺上に圧力が保持される。従って、一旦モジュール94が形成チューブ91の基部に対して適切に装着されると、タブ96は、その位置を対応する孔93内に維持する。同様に、進路変更板タブ95は、その位置をタブ案内96内に維持する。
【0057】
上述した本発明の以前の実施形態と同様に、説明したモジュールの実施形態は進路変更板161を備えている。進路変更板は進路変更タング163と組み合わせて使用されて、製品を鉛直ガセット領域に入らないようにする。進路変更板161はさらに、上述したように、形成板104で形成されたガセットから製品を隔離する役割を果たすとともに、ガス噴出チャネルとしても使用され得る。
【0058】
また前述した実施形態と同様、形成板104は、蝶番105の周囲に回転することによって互いの方向に揺動し得る。蝶番105はボルト167を備え、肩部169が同ボルト167を中心として回転する。肩部169は、形成板104に取り付けられている。この構成により、形成板104はボルト167を中心として回転可能となり、形成板の下方にて横方向封止顎部(図示せず)によって横方向シールが形成される際に、包装フィルムの裂けが防止される。
【0059】
図9a,9bおよび9cに示された実施形態は、鉛直直立袋を形成するために使用されるが、形成板104、進路変更板161、進路変更タング163、および全ての付随する全構成要素を、本図面にて緊張バー92が図示されるモジュール94の側部上に重複させたモジュール94の第二実施形態は、フラットボトムバッグの製造に使用され得ることが理解されるであろう。即ち、フラットボトムバッグ用のモジュールの実施形態は、図9bの中心に鉛直ラインを描くことによって容易に理解され得る。次に、鉛直ラインの右側の全構成要素の鏡像体を鉛直ラインの左側に再現することによって、緊張バー92要素が、もう一対の形成板104、もう1個の進路変更タング163等と交換される。
【0060】
本願に説明した迅速交換モジュール94は、図6bに関して説明したように、緊張ねじ162を使用して襞形成バー106を包装フィルムチューブから移動させる能力とともに使用されて、単純な数個の工程により分単位で、直立形成充填密封装置を標準的なクッション型袋の製造形態から、鉛直直立袋の製造形態(またはフラットボトムバッグの製造形態)に変換し、また元の形態に戻すことを可能にする。さらに、説明された本発明には、袋製造中に移動する部品を追加する必要が全くない。従って、本発明は、従来の直立形成充填密封装置に単純かつ効率的で有効な変更を加えた改良品であり、本発明により操作者は、標準的なクッション型袋、鉛直直立袋またはフラットボトムバッグを、容易な変換と、それに付随する僅かなメンテナンス問題とを有して製造することが可能になる。
【0061】
本発明を、好ましい実施態様を参照に説明してきたが、当業者は本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、本発明の形態および詳細において様々な変更を為し得ることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】先行技術による包装フィルムの概略断面図。
【図2a】先行技術による重なり状シールの形成を示す、包装フィルムのチューブの概略断面図。
【図2b】先行技術による重なり状シールの形成を示す、包装フィルムのチューブの概略断面図。
【図3a】先行技術による直立フレキシブル袋の斜視図。
【図3b】先行技術によるフラットボトムバッグの斜視図。
【図4a】先行技術の水平直立袋の斜視図。
【図4b】先行技術の水平直立袋の斜視図。
【図4c】先行技術の水平直立袋の斜視図。
【図5a】本発明の方法の鉛直直立袋の実施形態により形成された包装フィルムチューブの概略断面図。
【図5b】本発明の方法のフラットボトムバッグの実施形態により形成された包装フィルムチューブの概略断面図。
【図6a】襞形成機構、形成板、および緊張バーの斜視図
【図6b】直立形成充填装置の形成チューブと封止顎部とに関連する、本発明のフラットボトムバッグ実施形態の襞形成機構と形成板との立面斜視図。
【図7a】本発明の鉛直直立袋の斜視図。
【図7b】本発明の鉛直直立袋の斜視図。
【図8】本発明による襞形成機構の一実施形態の斜視図。
【図9a】形成チューブの底部における、本発明による迅速交換モジュールの実施形態の斜視図。
【図9b】形成チューブ底部に取り付けられた迅速交換モジュールの一実施形態の、図9aの線9b−9bによる断面図。
【図9c】本発明による迅速交換モジュールの実施形態の側面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置に包装フィルムを供給する工程と、同包装フィルムは、該フィルム上にそのフィルムの移動方向と直交するように配向されたグラフィックスを備えることと、
b) 前記直立した形成充填密封装置上において包装フィルムをチューブに形成し、かつ長手方向に延びるシールを形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
d)前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第一シールを形成する工程と、e) 工程a)から工程d)によって襞が形成され、かつ部分的に形成されたパッケージの内部に製品を落下させる工程と、
f)前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第二シールを形成する工程と、工程d)および工程f)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、g) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する袋を形成する工程とを含み、
前記2個のガセットは、前記水平方向に延びる第一シールおよび第二シールの箇所のみで熱封止されて、更なる折り込み工程を要することなく直立袋が形成される方法。
【請求項2】
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した調節可能な襞形成バーによって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置上にて包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動させて、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、工程c)および工程d)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する、可撓性を備えた袋を形成する工程とを含み、
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した襞形成バーによって形成され、
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる方法。
【請求項5】
工程c)は、直立した形成充填密封装置上の形成チューブの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも4個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付
与し、前記鉛直方向に延びる襞は、2個の静止装置がチューブの外側から同チューブの2地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記2地点は、少なくとも4個の延長部のうちの2個の間に配置されている方法。
【請求項6】
前記チューブ上を内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記装置は、襞形成バーの一部として形成された、少なくとも1個の加圧ガス孔を備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1の方法で形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項10】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びる2対の形成板と、
前記形成板の各対の間に配置された、少なくとも1個の調節可能な静止襞形成バーと、前記襞形成バーは、1個以上のガス孔を有し、かつ同孔から所定量のガスを吹き付けるよう接続されていることとを備える、直立した形成充填封止装置の改良品。
【請求項11】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項12】
前記各形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装チューブの狭まりを補償する、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項13】
形成チューブを有する直立した形成充填密封装置上で可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置の形成チューブの周囲において包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、前記チューブの底部に取り付けられ、かつ少なくとも1対の形成板を有する迅速交換モジュールを備える少なくとも1個の静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、製造中に、チューブの配向に対して鉛直方向に延びる少なくとも1個のガセットを有する可撓性を備えたパッケージを形成する工程と、を含む方法。
【請求項14】
工程b)の少なくとも1個の襞は、迅速交換モジュールの少なくとも1対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止襞形成バーによって形成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる請求項13に記載の方法。
【請求項17】
工程b)は、直立した形成充填密封装置上の迅速交換モジュールの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも3個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付与し、前記鉛直方向に延びる襞は、少なくとも1個の静止装置がチューブの外側から同チューブの少なくとも1地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記1地点は、少なくとも3個の延長部のうちの2個の間に存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記チューブを内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記装置は少なくとも1個の加圧ガス孔を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
請求項13に記載の方法により形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項22】
請求項13に記載の方法により形成された鉛直直立袋。
【請求項23】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びるモジュールと、同モジュールは少なくとも1対の形成板を有することと、
前記少なくとも1対の形成板の間に配置された、1個の調節可能な静止襞形成バーとを備える、形成チューブを有する直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項24】
前記形成チューブおよびモジュールの周囲においてチューブに形成された包装フィルムに対して加圧ガスを吹き付ける装置をさらに備え、同ガスは、前記少なくとも1対の形成板の間の地点において前記包装フィルムチューブの外側に対して吹き付けられる、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項25】
前記加圧ガスを吹き付ける装置は、襞形成バー内のガス孔を有し、同ガス孔は加圧ガス源と連通する、請求項24に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項26】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項27】
前記少なくとも1対の形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において少なくとも1個の形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装フィルムの狭まりを補償する、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置に包装フィルムを供給する工程と、同包装フィルムは、該フィルム上にそのフィルムの移動方向と直交するレタリングを備えることと、
b) 前記直立した形成充填密封装置上において包装フィルムをチューブに形成し、かつ長手方向に延びるシールを形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
d)前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第一シールを形成する工程と、e) 工程a)から工程d)によって襞が形成され、かつ部分的に形成されたパッケージの内部に製品を落下させる工程と、
f)前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第二シールを形成する工程と、工程d)および工程f)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、g) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する袋を形成する工程と、
h) 前記袋を、前記レタリングが鉛直するように、襞上にて直立させる工程とを含み、
前記2個のは、前記水平方向に延びる第一シールおよび第二シールの箇所のみで熱封止されて、更なる折り込み工程を要することなく直立袋が形成される方法。
【請求項2】
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した調節可能な襞形成バーによって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置上にて包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動させて、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、工程c)および工程d)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する、可撓性を備えた袋を形成する工程とを含み、
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した襞形成バーによって形成され、
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる方法。
【請求項5】
工程c)は、直立した形成充填密封装置上の形成チューブの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも4個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付与し、前記鉛直方向に延びる襞は、2個の静止装置がチューブの外側から同チューブの2地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記2地点は、少なくとも4個の延長部のうちの2個の間に配置されている方法。
【請求項6】
前記チューブ上を内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記装置は、襞形成バーの一部として形成された、少なくとも1個の加圧ガス孔を備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1の方法で形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項10】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びる2対の形成板と、
前記形成板の各対の間に配置された、少なくとも1個の調節可能な静止襞形成バーと、前記襞形成バーは、1個以上のガス孔を有し、かつ同孔から所定量のガスを吹き付けるよう接続されていることとを備える、直立した形成充填封止装置の改良品。
【請求項11】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項12】
前記各形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装チューブの狭まりを補償する、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項13】
形成チューブを有する直立した形成充填密封装置上で可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置の形成チューブの周囲において包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、前記チューブの底部に取り付けられ、かつ少なくとも1対の形成板を有する迅速交換モジュールを備える少なくとも1個の静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、製造中に、チューブの配向に対して鉛直方向に延びる少なくとも1個のガセットを有する可撓性を備えたパッケージを形成する工程と、を含む方法。
【請求項14】
工程b)の少なくとも1個の襞は、迅速交換モジュールの少なくとも1対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止襞形成バーによって形成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる請求項13に記載の方法。
【請求項17】
工程b)は、直立した形成充填密封装置上の迅速交換モジュールの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも3個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付与し、前記鉛直方向に延びる襞は、少なくとも1個の静止装置がチューブの外側から同チューブの少なくとも1地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記1地点は、少なくとも3個の延長部のうちの2個の間に存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記チューブを内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記襞形成バーはテフロン(登録商標)を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記装置は少なくとも1個の加圧ガス孔を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
請求項13に記載の方法により形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項22】
請求項13に記載の方法により形成された鉛直直立袋。
【請求項23】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びるモジュールと、同モジュールは少なくとも1対の形成板を有することと、
前記少なくとも1対の形成板の間に配置された、1個の静止襞形成バーとを備える、形成チューブを有する直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項24】
前記形成チューブおよびモジュールの周囲においてチューブに形成された包装フィルムに対して加圧ガスを吹き付ける装置をさらに備え、同ガスは、前記少なくとも1対の形成板の間の地点において前記包装フィルムチューブの外側に対して吹き付けられる、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項25】
前記加圧ガスを吹き付ける装置は、襞形成バー内のガス孔を有し、同ガス孔は加圧ガス源と連通する、請求項24に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項26】
前記襞形成バーはテフロン(登録商標)を含む、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項27】
前記少なくとも1対の形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において少なくとも1個の形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装フィルムの狭まりを補償する、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置に包装フィルムを供給する工程と、同包装フィルムは、該フィルム上にそのフィルムの移動方向と直交するように配向されたグラフィックスを備えることと、
b) 前記直立した形成充填密封装置上において包装フィルムをチューブに形成し、かつ長手方向に延びるシールを形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第一シールを形成する工程と、
e) 工程a)から工程d)によって襞が形成され、かつ部分的に形成されたパッケージの内部に製品を落下させる工程と、
f) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含み、かつチューブの層全体を封止する第二シールを形成する工程と、工程d)および工程f)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、
g) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する袋を形成する工程とを含み、
前記2個のガセットは、前記水平方向に延びる第一シールおよび第二シールの箇所のみで熱封止されて、更なる折り込み工程を要することなく直立袋が形成される方法。
【請求項2】
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した調節可能な襞形成バーによって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置上にて包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムチューブを水平方向に封止するに先立ち、静止した襞形成装置を介して同チューブを移動させて、鉛直方向に延びる2個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる2個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、工程c)および工程d)によって鉛直方向に延びる2個のガセットが形成されることと、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、鉛直方向に延びる2個の対向する端部に沿って鉛直方向に延びる2個のガセットを有する、可撓性を備えた袋を形成する工程とを含み、
工程b)の襞は、一対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止した襞形成バーによって形成され、
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる方法。
【請求項5】
工程c)は、直立した形成充填密封装置上の形成チューブの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも4個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付与し、前記鉛直方向に延びる襞は、2個の静止装置がチューブの外側から同チューブの2地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記2地点は、少なくとも4個の延長部のうちの2個の間に配置されている方法。
【請求項6】
前記チューブ上を内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記装置は、襞形成バーの一部として形成された、少なくとも1個の加圧ガス孔を備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
請求項1の方法で形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項10】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びる2対の形成板と、
前記形成板の各対の間に配置された、少なくとも1個の調節可能な静止襞形成バーと、前記襞形成バーは、1個以上のガス孔を有し、かつ同孔から所定量のガスを吹き付けるよう接続されていることとを備える、直立した形成充填封止装置の改良品。
【請求項11】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項12】
前記各形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装チューブの狭まりを補償する、請求項10に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項13】
形成チューブを有する直立した形成充填密封装置上で可撓性を備えたパッケージを形成する方法であって、
a) 直立した形成充填密封装置の形成チューブの周囲において包装フィルムのチューブを形成する工程と、
b) 前記包装フィルムのチューブを水平方向に封止するに先立ち、前記チューブの底部に取り付けられ、かつ少なくとも1対の形成板を有する迅速交換モジュールを備える少なくとも1個の静止した襞形成装置を介して同チューブを移動して、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞をチューブ内に形成する工程と、
c) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第一シールを形成する工程と、
d) 前記包装フィルムのチューブ上に、水平方向に延びるとともに、鉛直方向に延びる少なくとも1個の襞の一部分を含む第二シールを形成する工程と、
e) 前記包装フィルムのチューブ部分を、第二シールにおいてチューブの残りの部分から切り離して、製造中に、チューブの配向に対して鉛直方向に延びる少なくとも1個のガセットを有する可撓性を備えたパッケージを形成する工程と、を含む方法。
【請求項14】
工程b)の少なくとも1個の襞は、迅速交換モジュールの少なくとも1対の形成板の間に配置された少なくとも1個の静止襞形成バーによって形成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記襞形成バーは1個以上のガス孔を有し、工程b)中に、該ガス孔からの所定量のガス吹き付けが行われる請求項13に記載の方法。
【請求項17】
工程b)は、直立した形成充填密封装置上の迅速交換モジュールの底部の下方において、前記包装チューブを少なくとも3個の延長部を使用して緊張状態に保持する工程をさらに含み、同延長部は、チューブの内側から同チューブを外方向に押圧して該チューブに緊張を付与し、前記鉛直方向に延びる襞は、少なくとも1個の静止装置がチューブの外側から同チューブの少なくとも1地点において該チューブを内方向に押圧することにより形成され、前記1地点は、少なくとも3個の延長部のうちの2個の間に存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記チューブを内方向に押圧する装置は、襞形成バーを備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記装置は少なくとも1個の加圧ガス孔を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
請求項13に記載の方法により形成された、フラットボトムバッグ。
【請求項22】
請求項13に記載の方法により形成された鉛直直立袋。
【請求項23】
前記形成チューブに取り付けられ、かつ該チューブの下方に延びるモジュールと、同モジュールは少なくとも1対の形成板を有することと、
前記少なくとも1対の形成板の間に配置された、1個の調節可能な静止襞形成バーとを備える、形成チューブを有する直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項24】
前記形成チューブおよびモジュールの周囲においてチューブに形成された包装フィルムに対して加圧ガスを吹き付ける装置をさらに備え、同ガスは、前記少なくとも1対の形成板の間の地点において前記包装フィルムチューブの外側に対して吹き付けられる、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項25】
前記加圧ガスを吹き付ける装置は、襞形成バー内のガス孔を有し、同ガス孔は加圧ガス源と連通する、請求項24に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項26】
前記襞形成バーはフッ素重合体を含む、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。
【請求項27】
前記少なくとも1対の形成板は蝶番を備え、同蝶番は、蝶番の周囲において少なくとも1個の形成板を互いの方向に回転させることによって、横方向シールの形成時の包装フィルムの狭まりを補償する、請求項23に記載の直立した形成充填密封装置の改良品。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図8】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【公表番号】特表2006−500287(P2006−500287A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−586031(P2003−586031)
【出願日】平成15年4月4日(2003.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2003/010494
【国際公開番号】WO2003/089304
【国際公開日】平成15年10月30日(2003.10.30)
【出願人】(500208519)フリトーレイ ノース アメリカ インコーポレイテッド (51)
【氏名又は名称原語表記】FRITO−LAY NORTH AMERICA,INC.
【Fターム(参考)】