説明

平面均一伝送線路

【課題】ストリップ伝送線路、絶縁体層および電磁波遮蔽層が積層型でなされ、平面化された均一伝送線路が形成されるため、従来の技術のツイストペアケーブルおよび同軸ケーブルを代替することが可能な平面均一伝送線路の提供。
【解決手段】機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するための複数のストリップ線路が形成されてなるストリップ伝送線路と、前記ストリップ伝送線路を絶縁するために前記ストリップ伝送線路の上部に形成される絶縁体層と、前記絶縁体層の上部と前記ストリップ伝送線路の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含んでなる、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリップ伝送線路、絶縁体層および電磁波遮蔽層が積層型でなされ、平面化された均一伝送線路を形成することができるため、建物の室内外空間の床に用いられる床材に本発明に係る平面均一伝送線路を内蔵させて既存の電源ケーブル、伝送ケーブルの代わりに使用することができ、これにより日増しに複雑になる機器間の配線を簡単に構成することができるようにした平面均一伝送線路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術に係る図1の不均一平面伝送線路及びその製造方法(Non-uniform transmission line and method of fabricating the same)は、不均一平面伝送線路1と、これを平面化するために誘電体層4を中心として上部と下部に伝送線路3、5を形成し、前記伝送線路3、5の上部と下部に絶縁体層2、6を形成することにより、ツイストペアケーブルの特性である長距離特性を維持することができた(特許文献1)。
【0003】
ところが、前記不均一平面伝送線路は、実際環境で誘電体層の上部と下部に形成されるツイストペアケーブルの構造的特性である不均一性及び不連続性による雑音損失によって信号伝送距離の短縮と伝送信号の損失が多くなるため、信号の伝送に制約が伴うという問題点が発生する。
【0004】
また、前記不均一平面伝送線路は、低周波信号の伝送にのみ主に用いられるものであって、高周波信号の伝送に主に用いられる同軸ケーブルなどの伝送特性を得ることができないという問題点がある。
しかも、前記不均一平面伝送線路は、電磁波遮蔽に対する機能がないため、各種雑音に露出し易いという問題点がある。
【0005】
従って、前記不均一平面伝送線路は、雑音信号に同一に露出して共通モード雑音排除に対する制約があって、伝送帯域における伝送損失が高く、同軸ケーブルによって単一信号を伝送する特性を持つ平面伝送線路を実現することが難しいという問題点と、伝送線路に必須的な電磁波遮蔽機能がないという問題点を抱えている。
【特許文献1】米国特許第6,774,741号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたもので、その目的とするところは、ストリップ伝送線路、絶縁体層および電磁波遮蔽層が積層型でなされ、平面化された均一伝送線路が形成されるため、従来の技術のツイストペアケーブルおよび同軸ケーブルを代替することが可能な平面均一伝送線路を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、前記ストリップ伝送線路のストリップ線路が誘電体層を中心として上部と下部に形成されることによりインピーダンスを分散させるため、動作周波数帯域で低損失の伝送特性を得ることができるとともに前記平面均一伝送線路の全体大きさを小型化することができるうえ、電磁波遮蔽層によって電磁波遮蔽機能を持つ、平面均一伝送線路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のある観点によれば、機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するための複数のストリップ線路が形成されてなるストリップ伝送線路と、前記ストリップ伝送線路を絶縁するために前記ストリップ伝送線路の上部に形成される絶縁体層と、前記絶縁体層の上部と前記ストリップ伝送線路の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含んでなる、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路を提供する。
【0009】
また、本発明の他の観点によれば、機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために複数のストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために複数のストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、前記第1ストリップ伝送線路の上部と第2ストリップ伝送線路の下部に形成される絶縁体層と、前記絶縁体層の上部と下部に形成される電磁波遮蔽層とを含んでなる、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路に関するもので、高周波帯域で使用される同軸ケーブルと低周波帯域で使用されるツイストペアケーブルの伝送特性を全て満足させる平面均一伝送線路を実現することができ、良好な広帯域インピーダンス特性を持つ。
【0011】
また、本発明は、二重に形成されたストリップ線路によって平面均一伝送線路の全体大きさが小型化され、電磁波遮蔽層が形成されているので、前記平面均一伝送線路から放射される電磁波および外部からの雑音も遮蔽することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路の好適な実施の形態について詳細に説明する。ところが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0013】
図2は本発明の第1実施例に係る平面均一伝送線路10の構成図、図3は図2による平面均一伝送線路10の断面図である。図示の如く、図2は従来のツイストペアケーブルによって差動信号を伝送する特性を持つように誘電体層15の共通断面上に2本のストリップ線路111、112を構成して平面化した伝送線路を示す。
【0014】
図2のような第1実施例に係る平面均一伝送線路10は、機能性高分子材質からなる誘電体層105の上部に、信号を伝送するために2本のストリップ線路111、112が形成されてなるストリップ伝送線路100と、前記ストリップ伝送線路100を絶縁するために前記ストリップ伝送線路100の上部に形成される絶縁体層200と、前記絶縁体層200の上部と前記ストリップ伝送線路100の下部に形成される電磁波遮蔽層300とから構成される。
【0015】
前記ストリップ伝送線路100は、前記誘電体層105の上部に信号を伝送するために前記2本のストリップ線路111、112が形成された構造である。
前記誘電体層105は、0.1μm〜5000μmの範囲で一定の厚さを有し、比誘電率1〜10の範囲で任意の比誘電率を有するポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミドおよびポリプロピレンのうちいずれか一つの材料で形成される。前記材料は柔軟な性質を持つので、全体的に前記平面均一伝送線路も柔軟な特性を持つ軟性構造である。
前記2本のストリップ線路としては、前記誘電体層105の上部に形成され、金属、ポリシリコン、セラミック、カーボンファイバー、伝導性インクおよび伝導性ペーストのいずれか一つからなる第1ストリップ線路111と第2ストリップ線路112が形成される。前記ストリップ伝送線路100は、第1ストリップ線路111と第2ストリップ線路112を一組とし、複数形成できる。
【0016】
前記第1および第2ストリップ線路111、112は、前記ストリップ伝送線路100の長さに沿って一定の間隔で離隔して平行に並設される。前記平面均一伝送線路10が撓んでも、前記第1および第2ストリップ線路111、112間の一定の離隔間隔は前記ストリップ伝送線路100に沿って一定に維持される。
しかも、前記ストリップ伝送線路100に第1マイナス/プラス差動信号が印加され、さらに詳しくは、前記第1マイナス差動信号は前記第1ストリップ線路111に印加され、前記第1プラス差動信号は前記第2ストリップ線路112に印加される。
前記絶縁体層200は、前記ストリップ伝送線路100の上部に形成され、前記第1及び第2ストリップ線路111、112を絶縁する被覆の役割を果たし、前記誘電体層105と同じ性質の材料のうちいずれか一つを用いても構わない。
前記電磁波遮蔽層300は、前記ストリップ伝送線路100が放射する電磁波および外部からの雑音も遮蔽する機能を有し、より詳しくは、前記絶縁体層200の上部に形成される第1電磁波遮蔽層310と、前記ストリップ伝送線路100の下部に形成される第2電磁波遮蔽層320とからなる。
【0017】
ここで、前記第1電磁波遮蔽層310と第2電磁波遮蔽層320は、ポリチオフェンなどの伝導性高分子に高分子バインダー、増粘剤、分散剤、接着剤、潤滑剤および溶媒などを添加して伝導性高分子コーティング組成物を作った後、グラビア、オフセット、キスバー、ナイフ、メイヤバーまたはコーマー法を用いて0.1〜10μmの厚さにコーティングして50〜250℃に放置し、約30秒〜1時間乾燥させると、前記伝導性高分子コーティング組成物が揮発しながら透明な伝導性高分子コーティング層が前記絶縁体層200の上部と前記ストリップ伝送線路100の下部に形成されて前記第1電磁波遮蔽層310と第2電磁波遮蔽層320になる。
【0018】
他の方法によれば、前記絶縁体層200の上部と前記ストリップ伝送線路100の下部に、伝導性高分子モノマー、酸化剤およびドーパントを混合して得た溶液を塗布した後、加熱して伝導性高分子コーティング層を形成した後、乾燥させると、前記第1電磁波遮蔽層310と第2電磁波遮蔽層320になる。
【0019】
図4は本発明の第2実施例に係る平面均一伝送線路10−1の構成図、図5は図4に係る平面均一伝送線路10−1の断面図である。図示の如く、図4は従来と同様の同軸ケーブルによって単一信号を伝送する特性を持つように、誘電体層105−1の共通断面上に3本のストリップ線路111−1〜113−1を構成して平面化した伝送線路を示す。
【0020】
図4のような第2実施例に係る平面均一伝送線路10−1は、図2のストリップ伝送線路100に単一信号を印加した構成であって、図2と重複する構成については同一の特性を持つようので、その詳細な説明は省略する。
したがって、図4に示すように、前記ストリップ伝送線路100−1は、誘電体層105−1の上部に、信号を伝送するための3本のストリップ線路111−1〜113−1が形成されたものである。
【0021】
前記3本のストリップ線路111−1〜113−1は、前記誘電体層105−1の上部に形成され、第1ストリップ線路111−1、第2ストリップ線路112−1および第3ストリップ線路113−1からなり、図2の2本のストリップ線路111、112と同じ性質の材料のうちいずれか一つを用いても構わない。
前記第1〜第3ストリップ線路111−1〜113−1は、前記ストリップ伝送線路100−1の長さに沿って一定の間隔で離隔して平行に並設され、前記平面均一伝送線路10−1が撓んでも、前記第1〜第3ストリップ伝送線路111−1〜113−1間の一定の離隔間隔は前記ストリップ伝送線路100−1に沿って一定に維持される。
【0022】
しかも、前記ストリップ伝送線路100−1に単一信号が印加される。より詳しくは、前記第1ストリップ線路111−1は接地線路であり、前記第2ストリップ線路112−1には前記単一信号が印加され、前記第3ストリップ線路113−1は接地線路であるため、CPW(Coplanar Waveguide)構造になる。また、前記ストリップ伝送線路100−1は、第1ストリップ線路111−1、第2ストリップ線路112−1および第3ストリップ線路113−1を一組とし、複数形成できる。
前述したように、残りの構成は図2と同一の構成および特性を持つので、その詳細な説明は省略する。
【0023】
図6は本発明の第3実施例に係る平面均一伝送線路40の構成図、図7は図6による平面均一伝送線路40の断面図であって、図2と同様に、ツイストペアケーブルによって差動信号を伝送する特性を持つ平面均一伝送線路10にストリップ線路を二重に構成した平面均一伝送線路40を示す。
したがって、平面均一伝送線路40は、図6に示すように、機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために複数本のストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路420と、前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために複数本のストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路430と、前記第1ストリップ伝送線路420の上部と第2ストリップ伝送線路430の下部に形成される絶縁体層500と、前記絶縁体層500の上部と下部に形成される電磁波遮蔽層600とから構成される。
【0024】
前記第1ストリップ伝送線路420は、前記誘電体層405の上部に、信号を伝送するために5本のストリップ線路421〜425が形成されてなる構造である。
より詳しくは、前記第1ストリップ伝送線路420は、第1ストリップ線路421、第2ストリップ線路422、第3ストリップ線路423、第4ストリップ線路424および第5ストリップ線路425から構成される。
前記第2ストリップ伝送線路430は、前記誘電体層405の下部に、信号を伝送するために5本のストリップ線路431〜435が形成されてなる構造である。
より詳しくは、前記第2ストリップ伝送線路430は、第1ストリップ線路431、第2ストリップ線路432、第3ストリップ線路433、第4ストリップ線路434および第5ストリップ線路435から構成される。
【0025】
したがって、前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430は、前記誘電体層405を中心として上部と下部に形成されるため、前記平面均一伝送線路40の全体大きさの小型化および広帯域インピーダンス特性を得ることができる。
また、前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430をなす複数本のストリップ線路421〜425、431〜435それぞれは、一定の幅と厚さを有し、前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430の長さに沿って一定の間隔で互いに離隔して平行に並設される。これと同時に、前記平面均一伝送線路40が撓んでも、前記複数本のストリップ線路421〜425、431〜435間の一定の離隔間隔は前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430に沿って一定に維持される。
【0026】
前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430には、第1マイナス/プラス差動信号と第2マイナス/プラス差動信号が同時に印加される。より詳しくは、前記第1ストリップ伝送線路420の第1ストリップ線路421と前記第2ストリップ伝送線路430の第1ストリップ線路431には前記第1マイナス差動信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420の第2ストリップ線路422と前記第2ストリップ伝送線路430の第2ストリップ伝送線路432には第1プラス差動信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420の第3ストリップ線路423と前記第2ストリップ伝送線路430の第3ストリップ線路433は接地線路である。また、前記第1ストリップ伝送線路420の第4ストリップ線路424と前記第2ストリップ伝送線路430の第4ストリップ線路434には第2マイナス差動信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420の第5ストリップ線路425と前記第2ストリップ伝送線路430の第5ストリップ線路435には第2プラス差動信号が同時に印加される。
【0027】
前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430を構成する複数本のストリップ線路421〜425、431〜435は、金属、ポリシリコン、セラミック、カーボンファイバー、伝導性インクおよび伝導性ペーストのいずれか一つで形成される。
【0028】
前記誘電体層405は、0.1μm〜5000μmの範囲で一定の厚さを有し且つ比誘電率1〜10の範囲で任意の比誘電率を有するポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミドおよびポリプロピレンのいずれか一つの機能性高分子材質で形成される。前記材料は柔軟な性質を持つので、全体的に前記平面均一伝送線路40も柔軟な特性を持つ軟性構造である。
前記絶縁体層500は、前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430を絶縁する被覆の役割を果たすものであって、前記第1ストリップ伝送線路420の上部に形成される第1絶縁体層510と、前記第2ストリップ線路430の下部に形成される第2絶縁体層520とからなり、前記誘電体層405と同じ性質の材料のうちいずれか一つを用いても構わない。
前記電磁波遮蔽層600は、前記絶縁体層500の上部と下部に形成され、前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430から放射される電磁波および外部からの雑音も遮蔽する機能を持つ。
より詳しくは、前記電磁波遮蔽層600は、前記第1絶縁体層510の上部に形成される第1電磁波遮蔽層610と、前記第2絶縁体層520の下部に形成される第2電磁波遮蔽層620とからなる。
【0029】
ここで、前記第1電磁波遮蔽層610と前記第2電磁波遮蔽層620は、ポリチオフェンなどの伝導性高分子に高分子バインダー、増粘剤、分散剤、接着剤、潤滑剤および溶媒などを添加して伝導性高分子コーティング組成物を作った後、グラビア、オフセット、キスバー、ナイフ、メイヤバーまたはコーマー法を用いて0.1〜10μmの厚さにコーティングして50〜250℃に放置し、約30秒〜1時間乾燥させると、前記伝導性高分子コーティング組成物が揮発しながら透明な伝導性高分子コーティング層が前記第1絶縁体層510の上部と第2絶縁体層520の下部に形成されて前記第1電磁波遮蔽層610と前記第2電磁波遮蔽層620になる。
【0030】
別の方法によれば、前記第1絶縁体層510の上部と前記第2絶縁体層520の下部に、伝導性高分子モノマー、酸化剤およびドーパントを混合して得た溶液を塗布した後、加熱して伝導性高分子コーティング層を形成した後、乾燥させると、前記第1電磁波遮蔽層610と前記第2電磁波遮蔽層620になる。
【0031】
次に、本発明に対する理解を助けるために、図6を参照して各部分の詳細仕様をより詳しく考察する。
前記誘電体層405は、8の比誘電率、0.05mmの厚さおよび50mmの幅を有し、ポリエチレンの機能性高分子材質からなる。
前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430を構成する複数本のストリップ線路421〜425、431〜435の材質は銅であり、前記複数本のストリップ線路421〜425、431〜435それぞれは0.01mmの厚さおよび8mmの幅を有し、前記複数本のストリップ線路間の間隔は1mmである。
前記絶縁体層500は、0.05mmの厚さおよび50mmの幅を有し、ポリエチレンの機能性高分子材質からなる。
【0032】
前記電磁波遮蔽層600は、厚さ5μm以下の超薄膜からなり、表面抵抗0.01〜10E1Ω/cmの伝導性高分子材質で出来ている。
ここで、前述した仕様は、本発明に対する理解を助けるために実施例を挙げて設計された平面均一伝送線路の仕様なので、それに限定されない。後述する図12と図13の平面均一伝送線路の特性はいずれも、図6で説明した仕様に設計された平面均一伝送線路40を用いて分析および測定した平面均一伝送線路の特性である。
【0033】
図8は本発明の第4実施例に係る平面均一伝送線路40−1の構成図、図9は図8による平面均一伝送線路40−1の断面図であって、図4と同様に、同軸ケーブルによって単一信号を伝送する特性の平面均一伝送線路10−1にストリップ線路を二重に構成した平面均一伝送線路40−1を示す。
図8のような第4実施例に係る平面均一伝送線路40−1は、図6に示した第1および第2ストリップ伝送線路420、430に2つの単一信号を同時に印加する構成であって、図6と重複する構成に対しては同一の特性を持つので、その詳細な説明は省略する。
したがって、図8に示すように、第1ストリップ伝送線路420−1と第2ストリップ伝送線路430−1は、誘電体層405−1の上部と下部に信号を伝送するための10本のストリップ線路421−1〜425−1、431−1〜435−1が形成されたものである。
【0034】
前記第1ストリップ伝送線路420−1は、前記誘電体層405−1の上部に形成され、第1ストリップ線路421−1、第2ストリップ線路422−1、第3ストリップ線路423−1、第4ストリップ線路424−1および第5ストリップ線路425−1からなる。
前記第2ストリップ伝送線路430−1は、前記誘電体層405−1の下部に形成され、第1ストリップ431−1、第2ストリップ線路432−1、第3ストリップ線路433−1、第4ストリップ線路434−1および第5ストリップ線路435−1からなる。
したがって、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1は、前記誘電体層405−1を中心として上部と下部に形成されるため、前記平面均一伝送線路40−1の全体大きさの小型化および広帯域インピーダンス特性を得ることができる。
また、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1を成す複数本のストリップ線路421−1〜425−1、431−1〜435−1それぞれは、一定の幅と厚さを有し、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1の長さに沿って一定の間隔で互いに離隔して平行に並設される。これと共に、前記平面均一伝送線路40−1が撓んでも、前記複数本のストリップ線路421−1〜425−1、431−1〜435−1間の一定の離隔間隔は前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1に沿って一定に維持される。
【0035】
前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1には、第1単一信号と第2単一信号が同時に印加される。より詳しくは、前記第1ストリップ伝送線路420−1の第1ストリップ線路421−1と前記第2ストリップ伝送線路430−1の第1ストリップ線路431−1は接地線路であり、前記第1ストリップ伝送線路420−1の第2ストリップ線路422−1と前記第2ストリップ伝送線路430−1の第2ストリップ線路432−1には第1単一信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420−1の第3ストリップ線路423−1と前記第2ストリップ伝送線路430−1の第3ストリップ線路433−1は接地線路である。また、前記第1ストリップ伝送線路420−1の第4ストリップ線路424−1と前記第2ストリップ伝送線路430−1の第4ストリップ線路434−1には第2単一信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420−1の第5ストリップ線路425−1と前記第2ストリップ伝送線路430−1の第5ストリップ線路435−1は接地線路である。
【0036】
前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1は、図6の前記第1および第2ストリップ伝送線路420、430と同じ性質の材料のうちいずれか一つを用いても構わない。
前述したように、残りの構成は図6と同一の構成および特性を持つので、その詳細な説明は省略する。
【0037】
また、本発明に対する理解を助けるために、図8を参照して各部分の詳細仕様をより詳しく考察する。
前記誘電体層405−1は、8の比誘電率、0.05mmの厚さおよび50mmの幅を有し、ポリエチレンの機能性高分子材質からなる。
前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1を構成する複数本のストリップ線路421−1〜425−1、431−1〜435−1それぞれは、銅材質からなり、0.01mmの厚さおよび8mmの幅を有する。前記複数本のストリップ線路421−1〜425−1、431−1〜435−1間の間隔は1mmである。
前記絶縁体層500−1は、0.05mmの厚さおよび50mmの幅を有し、ポリエチレンの機能性高分子材質からなる。
前記電磁波遮蔽層600−1は、厚さ5μm以下の超薄膜からなり、表面抵抗0.01〜10E1Ω/cmの伝導性高分子材質で出来ている。
【0038】
ここで、前述した仕様は、本発明に対する理解を助けるために実施例を挙げて設計された平面均一伝送線路の仕様なので、それに限定されない。後述する図14と図15の平面均一伝送線路特性はいずれも、図8で説明した仕様に設計された平面均一伝送線路40−1を用いて分析および測定した平面均一伝送線路の特性である。
図10は本発明の第5実施例に係る平面均一伝送線路40−2の構成図、図11は図10による平面均一伝送線路40−2の断面図であって、図8に示した第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1に3つの単一信号が印加される構成であり、図8と重複する構成については同一の特性を持つので、その詳細な説明は省略する。
したがって、平面均一伝送線路40−2は、図10に示すように、誘電体層405−2の上部に形成される第1ストリップ伝送線路420−2と、前記誘電体層405−2の下部に形成される第2ストリップ伝送線路430−2とからなる。
【0039】
より詳しくは、前記第1ストリップ伝送線路420−2は、第1ストリップ線路421−2、第2ストリップ線路422−2、第3ストリップ線路423−2、第4ストリップ線路424−2および第5ストリップ線路425−2からなり、前記第2ストリップ伝送線路430−2は、第1ストリップ線路431−2、第2ストリップ線路432−2、第3ストリップ線路433−2、第4ストリップ線路434−2および第5ストリップ線路435−2からなる。
【0040】
また、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2は、前記誘電体層405−2を中心として上部と下部に形成されるため、前記平面均一伝送線路40−2の全体大きさの小型化および広帯域インピーダンス特性を得ることができる。
しかも、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2を成す複数本のストリップ線路421−2〜425−2、431−2〜435−2それぞれは、一定の幅と厚さを有し、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2の長さに応じて一定の間隔で互いに離隔して平行に並設される。これと共に、前記平面均一伝送線路40−2が撓んでも、前記複数本のストリップ線路421−2〜425−2、431−2〜435−2間の一定の離隔間隔は、前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2に沿って一定に維持される。
【0041】
前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2には、第1単一信号、第2単位信号および第3単一信号が同時に印加される。より詳しくは、前記第1ストリップ伝送線路420−2の第1ストリップ線路421−2と前記第2ストリップ伝送線路430−2の第1ストリップ線路431−2には第1単一信号が同時に印加され、前記第1ストリップ伝送線路420−2の第2ストリップ線路422−2と前記第2ストリップ伝送線路430−2の第2ストリップ線路432−2は接地線路であり、前記第1ストリップ伝送線路420−2の第3ストリップ線路423−2と前記第2ストリップ伝送線路430−2の第3ストリップ線路433−2には第2単一信号が同時に印加される。また、前記第1ストリップ伝送線路420−2の第4ストリップ線路424−2と前記第2ストリップ伝送線路430−2の第4ストリップ線路434−2は接地線路であり、前記第1ストリップ伝送線路420−2の第5ストリップ線路425−2と前記第2ストリップ伝送線路430−2の第5ストリップ線路435−2には第3単一信号が同時に印加される。
前記第1および第2ストリップ伝送線路420−2、430−2は、図8の前記第1および第2ストリップ伝送線路420−1、430−1と同じ性質の材料のうちいずれか一つを用いても構わない。
【0042】
図12は本発明の図6に係る差動インピーダンスの特性図である。第3実施例で前述したように、図12および図13は図6の各部分の詳細仕様に設計された平面均一伝送線路40を用いて分析及び測定した特性図である。
図6に示したような第3実施例に係る平面均一伝送線路40に対して0〜1GHzの周波数帯域でインピーダンスを測定した結果を示す。
測定した平面均一伝送線路40のインピーダンスは、通常100Ωの差動インピーダンス伝送線路のインピーダンス誤差範囲である10%以内に入るので、本発明に係る平面均一伝送線路は、高周波帯域で得難い広帯域インピーダンス同一特性を得ることができる。
【0043】
図13は本発明の図6による挿入損失と反射係数の特性図であって、図6に示したような第3実施例に係る平面均一伝送線路40に対して0〜1GHzの周波数帯域で反射係数と挿入損失を測定した結果を示す。
ここで、前記第1、第2、第4および第5ストリップ線路421、422、424、425、431、432、434、435の長さが200mmのとき、100MHz周波数での挿入損失は0.02dBであり、通常、UTP(Unshielded Twist Pair)ケーブルの伝送規格の場合、100MHz周波数での挿入損失が22dB/100mと規定されており、本発明の平面均一伝送線路の長さが100mのとき、挿入損失は10dB程度である。このことから、挿入損失が大幅向上することが分かる。
【0044】
図14は本発明の図8による単一インピーダンスの特性図である。第4実施例で前述したように、図14および図15は図8の各部分の詳細仕様に設計された平面均一伝送線路40−1を用いて分析および測定した特性図である。
図8に示したような第4実施例に係る平面均一伝送線路40−1に対して0〜1GHzの周波数帯域でインピーダンスを測定した結果を示す。
したがって、通常、HDTVが動作する周波数帯域54MHz〜800MHzの周波数で信号伝送を行うための75Ω同軸ケーブルの場合、全帯域にわたって均一なインピーダンス特性を持っていれば伝送特性を保障するので、本発明に係る平面均一伝送線路は広帯域インピーダンス同一特性を得ることができる。
【0045】
図15は本発明の図8による挿入損失と反射係数の特性図であって、図8に示したような第3実施例に係る平面均一伝送線路40−1に対して0〜1GHzの周波数帯域で反射係数と挿入損失を測定した結果を示す。
ここで、通常、HDTVが動作する周波数帯域54MHz〜800MHzの周波数で信号伝送を行うための75Ω同軸ケーブルの場合、同軸ケーブルの種類によって異なるが、一般に用いられるL−4CFBケーブルは、100m当りの挿入損失は25dB以下、反射係数は15dB以上なので、本発明の平面均一伝送線路の長さが100mのとき、挿入損失は25dB以下、反射係数は15dB程度であって、良好な特性を得ることができる。
【0046】
以上、本発明について詳細に説明したが、その過程で言及した実施例は例示的なものに過ぎず、限定的なものではないことを明きからにし、本発明は特許請求の範囲によって提供される本発明の技術的思想または分野から外れない範囲内で、均等に対処できる程度の構成要素変更は本発明の範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来の不均一平面伝送線路に対する構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る平面均一伝送線路の構成図である。
【図3】図2に係る平面均一伝送線路の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る平面均一伝送線路の構成図である。
【図5】図4に係る平面均一伝送線路の断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る平面均一伝送線路の構成図である。
【図7】図6に係る平面均一伝送線路の断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る平面均一伝送線路の構成図である。
【図9】図8に係る平面均一伝送線路の断面図である。
【図10】本発明の第5実施例に係る平面均一伝送線路の構成図である。
【図11】図10による平面均一伝送線路の断面図である。
【図12】本発明の図6による差動インピーダンスの特性図である。
【図13】本発明の図6による挿入損失と反射係数の特性図である。
【図14】本発明の図8による単一インピーダンスの特性図である。
【図15】本発明の図8による挿入損失と反射係数の特性図である。
【符号の説明】
【0048】
10、10−1、40、40−1、40−2 平面均一伝送線路
100、100−1 ストリップ伝送線路
105、105−1、405、405−1、405−2 誘電体層
420、420−1、420−2 第1ストリップ伝送線路
430、430−1、430−2 第2ストリップ伝送線路
111、111−1、421、431、421−1、431−1、421−2、431−2 第1ストリップ線路
112、112−1、422、432、422−1、432−1、422−2、432−2 第2ストリップ線路
113−1、423、433、423−1、433−1、423−2、433−2 第3ストリップ線路
424、434、424−1、434−1、424−2、434−2 第4ストリップ線路
425、435、425−1、435−1、425−2、435−2 第5ストリップ線路
200、200−1、500、500−1、500−2 絶縁体層
510、510−1、520−1 第1絶縁体層
520、520−1、520−2 第2絶縁体層
300、300−1、600、600−1、600−2 電磁波遮蔽層
310、310−1、610、610−1、610−2 第1電磁波遮蔽層
320、320−1、620、620−1、620−2 第2電磁波遮蔽層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、接地線路としての第1ストリップ線路、単一信号が印加される第2ストリップ線路、および接地線路としての第3ストリップ線路を一組として複数のストリップ線路が形成されてなるストリップ伝送線路と、
前記ストリップ伝送線路の上部に形成される絶縁体層と、
前記絶縁体層の上部と前記ストリップ伝送線路の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項2】
前記第1ストリップ線路、前記第2ストリップ線路および前記第3ストリップ線路は、前記第1〜第3ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項1に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項3】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために複数のストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために複数のストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部と前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される絶縁体層と、
前記絶縁体層の上部と下部に形成される電磁波遮蔽層とを含んでなることを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項4】
前記第1ストリップ伝送線路と前記第2ストリップ伝送線路には、差動信号が同時に印加されることを特徴とする、請求項3に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項5】
前記第1ストリップ伝送線路は、第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項4に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項6】
前記第1ストリップ伝送線路を形成する前記第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項5に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項7】
前記第2ストリップ伝送線路は、前記第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、前記第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および前記第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項4に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項8】
前記第2ストリップ伝送線路を形成する前記第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項7に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項9】
前記第1ストリップ伝送線路と前記第2ストリップ伝送線路には、2つの単一信号が同時に印加されることを特徴とする、請求項3に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項10】
前記第1ストリップ伝送線路は、接地線路としての第1ストリップ線路、第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項9に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項11】
前記第1ストリップ伝送線路を形成する第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項10に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項12】
前記第2ストリップ伝送線路は、接地線路としての第1ストリップ線路、第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項9に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項13】
前記第2ストリップ伝送線路を形成する第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項12に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項14】
前記第1ストリップ伝送線路と前記第2ストリップ伝送線路には、3つの単一信号が同時に印加されることを特徴とする、請求項3に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項15】
前記第1ストリップ伝送線路は、第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および第3単一信号が印加される第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項14に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項16】
前記第1ストリップ伝送線路を形成する第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項15に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項17】
前記第2ストリップ伝送線路は、前記第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および前記第3単一信号が印加される第5ストリップ線路からなることを特徴とする、請求項14に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項18】
前記第2ストリップ伝送線路を形成する第1〜第5ストリップ線路は、前記第1〜第5ストリップ線路間の一定の離隔間隔が前記ストリップ伝送線路の長さに沿って変わりなく維持されることを特徴とする、請求項17に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項19】
前記絶縁体層は、前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層とからなることを特徴とする、請求項3に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項20】
前記電磁波遮蔽層は、前記第1絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、前記第2絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とからなることを特徴とする、請求項3に記載の電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項21】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、前記第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および前記第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部と前記第2絶縁体層の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項22】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、前記第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および前記第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部と前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される絶縁体層と、
前記絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項23】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1マイナス差動信号が印加される第1ストリップ線路、前記第1プラス差動信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2マイナス差動信号が印加される第4ストリップ線路、および前記第2プラス差動信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記第2絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項24】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、前記第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地信号としての第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部と前記第2絶縁体層の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項25】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、前記第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部と前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される絶縁体層と、
前記絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項26】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、接地線路としての第1ストリップ線路、前記第1単一信号が印加される第2ストリップ線路、接地線路としての第3ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第4ストリップ線路、および接地線路としての第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記第2絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項27】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および前記第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成された第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部と前記第2絶縁体層の下部に形成される電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項28】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および前記第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部と前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される絶縁体層と、
前記絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。
【請求項29】
機能性高分子材質からなる誘電体層の上部に、信号を伝送するために、第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第1ストリップ伝送線路と、
前記誘電体層の下部に、信号を伝送するために、前記第1単一信号が印加される第1ストリップ線路、接地線路としての第2ストリップ線路、前記第2単一信号が印加される第3ストリップ線路、接地線路としての第4ストリップ線路、および前記第3単一信号が印加される第5ストリップ線路が形成されてなる第2ストリップ伝送線路と、
前記第1ストリップ伝送線路の上部に形成される第1絶縁体層と、
前記第2ストリップ伝送線路の下部に形成される第2絶縁体層と、
前記第1絶縁体層の上部に形成される第1電磁波遮蔽層と、
前記第2絶縁体層の下部に形成される第2電磁波遮蔽層とを含むことを特徴とする、電磁波遮蔽機能を持つ平面均一伝送線路。

【図1】
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【図3】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−27714(P2009−27714A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187074(P2008−187074)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【出願人】(508220065)ブロコリ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Brocoli Ltd.
【Fターム(参考)】