説明

弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体

弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体が本明細書に記載されている。内部弁を伴う使用のための一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体は、内部弁に取り外し可能に連結されるものである本体(208)を含む。本体は、弁充填物(220)を受容するものである穿孔を画定する。加えて、現場で取り外し可能なボンネット組立体は、内部弁の軸部を回転可能に係合するものであるカム組立体(212)を有する心棒(210)を含む。心棒は本体に回転可能に連結され、かつ心棒は穿孔内に少なくとも部分的に位置付けられる。さらに、現場で取り外し可能なボンネット組立体は、本体に対する取り外し可能な調節器の調節により、弁充填物により心棒に及ぼされる力を変化させることが可能になるように外的に接近可能である、取り外し可能な調節器(222)を含む。取り外し可能な調節器は、弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許は概して現場で取り外し可能なボンネット組立体に関し、より具体的には、弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
内部弁は、流体貯蔵容器と、別の容器、ホース、輸送管などとの間における流体流を制御するために、様々な商業用途および工業用途において用いられる。典型的には、内部弁は、内部弁を開閉するように軸部を回転可能に係合するカムに連結された心棒を含むボンネット組立体を設けられる。
【0003】
既知の内部弁のボンネット組立体は、弁充填物に力を及ぼし、弁充填物を心棒の一部に押し付けるバネを含む。弁充填物と心棒との間における係合により、流体がボンネット組立体を通じて出ていくことを防ぐ気泡密封体が実質的に作り出される。やがて、弁充填物の弾性およびバネが弁充填物に及ぼす力の量は減少し、これにより、流体が心棒と弁充填物との間にあるボンネット組立体を通じて出ていくことが可能になり得る。
【0004】
場合によっては、その中に内部弁が取り付けられる流体貯蔵容器は、修理技師および/または交換部品が容易に利用可能でない地方の場所に位置する。結果として、気泡密封体が心棒と弁充填物との間に存在しない場合、内部弁が動作不能である場合があり、および/または、内部弁が修理および/または交換される前に、相当量の流体がボンネット組立体を通じて出ていく場合がある。
【発明の概要】
【0005】
開示されている例によれば、内部弁は、与圧室を有する別の本体を螺合可能に係合する外部ネジ山を有する第1本体を含む。第1本体は、第2室および座面を画定する。加えて、内部弁は、少なくとも1つの付勢要素を有する軸部組立体を含む。軸部組立体は、流体流制御部材に力を及ぼし、流体流制御部材を座面に向かって押し付けるものである。さらに、内部弁は、第1本体に取り外し可能に連結され、かつ第2室の中に少なくとも部分的に位置付けられる、現場で取り外し可能なボンネット組立体を含む。現場で取り外し可能なボンネット組立体は、穿孔を画定する第2本体と、与圧室と第2室との間における流体流を制御する第1本体に対して、流体流制御部材の少なくとも一部を動かすように、軸部組立体の一部を回転可能に係合するものであるカム組立体を有する心棒とを含む。心棒は第2本体に回転可能に連結され、心棒は穿孔内に部分的に位置付けられる。加えて、現場で取り外し可能なボンネット組立体は、第2本体に対する取り外し可能な調節器の調節により、弁充填物により心棒に及ぼされる力を変化させることが可能になるように外的に接近可能である、取り外し可能な調節器を含む。取り外し可能な調節器は、弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である。
【0006】
別の開示されている例によれば、内部弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体は、内部弁に取り外し可能に連結されるものである本体を含む。本体は、弁充填物を受容するものである穿孔を画定する。加えて、現場で取り外し可能なボンネット組立体は、内部弁の軸部を回転可能に係合するものであるカム組立体を有する心棒を含む。心棒は本体に回転可能に連結され、心棒は穿孔内に少なくとも部分的に位置付けられる。さらに、現場で取り外し可能なボンネット組立体は、本体に対する取り外し可能な調節器の調節により、弁充填物により心棒に及ぼされる力を変化させることが可能になるように外的に接近可能である、取り外し可能な調節器を含む。取り外し可能な調節器は、弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】既知の内部弁を描写する。
【図2A】一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を含む、一例の内部弁の一部を描写する。
【図2B】取り外し可能な調節器の複数の溝穴が図2Aの内部弁の縦軸に対して実質的に垂直である、図2Aの一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を実装するために用いることができる、一例の取り外し可能な調節器の上面図を描写する。
【図2C】取り外し可能な調節器の複数の溝穴が図2Aの内部弁の縦軸に対して実質的に平行である、図2Aの一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を実装するために用いることができる、一例の取り外し可能な調節器の上面図を描写する。
【図3】図2Aの一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を描写する。
【図4】図2Aおよび図3の現場で取り外し可能なボンネット組立体を実装するために用いることができる、代替的な一例の取り外し可能な調節器を描写する。
【図5】図2Aの内部弁を実装するために用いることができる、代替的な一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を描写する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特定の例が上記に示されている図に示されており、かつ以下に詳細に記載されている。これらの例を記載する際に、同様または同一の参照番号が同じまたは同様の要素を識別するために用いられている。図は必ずしも原寸に比例せず、明瞭性および/または簡潔性のために、規模を誇張して、または概略的に、図の特定の観点を誇張して示している場合がある。加えて、いくつかの例が本明細書の全体を通じて記載されている。任意の例からの任意の特徴を、他の例からの他の特徴の代替とともに含め、またはそうでなければ、そうした特徴と組み合わせることができる。
【0009】
本明細書に記載されている一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体により、技術者が弁充填物により内部弁の心棒に及ぼされる力を外的に調節し、流体が内部弁から大気に出ていくことを実質的に防ぐことが有利に可能になり、これにより、既知の内部弁のボンネット組立体と関連する問題が解消される。具体的には、本明細書に記載されている例は、弁充填物により心棒に及ぼされる力を変化させるように外的に調節することができる、取り外し可能な調節器を設けられる。加えて、内部弁が、一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体の内部で弁充填物、バネおよび/または充填輪を交換および/または修理するための引込線または引込室に連結されている間、取り外し可能な調節器を現場で有利に取り外すことができる。さらに、内部弁が現場で取り外し可能なボンネット組立体を交換および/または修理するための引込線または引込室に連結されている間、一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体を内部弁から現場で有利に取り外すことができる。
【0010】
本明細書に記載されているいくつかの例では、取り外し可能な調節器は、技術者が内部弁に対して取り外し可能な調節器を外的に調節することを可能にする、複数の溝穴を画定する。内部弁に対するこれらの溝穴の位置は、取り外し可能な調節器の位置を示し、具体的には、弁充填物をさらに圧縮するように取り外し可能な調節器を調節することができる程度を示すことができる。本明細書に記載されている他の例では、取り外し可能な調節器は、技術者が内部弁に対して取り外し可能な調節器を外的に調節することを可能にするように、ボンネットの本体から延在する細長部材を含む。この細長部材は、取り外し可能な調節器の位置を示し、具体的には、弁充填物をさらに圧縮するように取り外し可能な調節器を調節することができる程度を示す、レーザ標識または他の標識を有する場合がある。
【0011】
図1は、本体102と、ポペット104と、ボンネット組立体106とを有する、既知の内部弁100を描写する。ボンネット組立体106は本体102に連結され、ポペット104は、内部弁100を通じて流体流を制御するように、本体102の表面108を封止して係合する。
【0012】
本体102は、揚水システム、固定貯槽、輸送トラックなどのような室または槽(図示せず)の開口部(図示せず)を係合する外部ネジ山110を含む。加えて、本体102は、室または槽を別の室、ホース、輸送管などに流動的に連結する第1開口部114および第2開口部116を有する穿孔112を画定する。具体的には、穿孔112は、例えば、LPGホースの連結のように、別の本体(図示せず)を螺合して係合する内部ネジ山118を含む。
【0013】
ボンネット組立体106は、板120を介して本体102に連結される。ボンネット組立体106は、ボンネット124の内部に部分的に位置付けられ、かつボンネット124に回転して連結される心棒122を含む。具体的には、心棒122の一部は、心棒122に弁充填物130を押し付け、心棒122と弁充填物130との間にあるボンネット組立体106を通じて流体が出ていくことを実質的に防ぐように弁充填物130に対して力を及ぼすバネ128に沿って、ボンネット124により画定された穿孔126の内部に位置付けられる。加えて、充填輪131は弁充填物130の両側に位置付けられ、板120およびバネ128を係合する。板120は、穿孔126の中で、バネ128、弁充填物130、および充填輪131を位置付ける。典型的には、新たに製造されたボンネット組立体106の心棒122と弁充填物130との間における係合により、流体がボンネット組立体106を通じて出ていくことを防ぐ気泡密封マットが作り出される。しかしながら、物質および/または化学物質への曝露はバネ128および/または弁充填物130を腐食させ、これはこの気泡密封体を劣化させ、結果として、流体がボンネット組立体106を通じて出ていくことを可能にし得る。
【0014】
心棒122は、ボンネット124および本体102に対して心棒122を回転させる外部レバー132を含む。カム134は、外部レバー132に対向して心棒122に連結され、かつ穿孔112の中に位置付けられる。心棒122が回転する際に、カム134は穿孔112の中で軸部組立体138を動かすように表面136を係合する。
【0015】
軸部組立体138は、軸部140と、第1バネ142と、第2バネ144と、栓146とを含む。第1バネ座部148は軸部140の端部150に連結され、かつ、軸部140を包囲する第2バネ座部152に対向して位置付けられる。第2バネ座部152の表面154は、本体102に対して軸部140を誘導するガイドブラケット156を係合する。第1バネ142は第1バネ座部148と第2バネ座部152との間に位置付けられ、第2バネ144は第2バネ座部152とポペット104との間に位置付けられる。栓146は第1バネ座部148に対向して軸部140に連結され、かつポペット104により画定された座面158を係合する。加えて、軸部140の一部は、座面158に隣接するポペット104により画定された隙間160の中に位置付けられる。
【0016】
実際には、その中に内部弁100が取り付けられる室または槽と、第2開口部116に連結された他の室、ホース、輸送管などとの間における圧力を均一にするために、外部レバー132がカム134を中間点に位置付けるように回転し(例えば、70°の移動)、これは栓146を座面158から離脱させるように軸部組立体138を動かし、軸部140の切欠部分つまり溝162を隙間160に隣接して位置付ける。切欠部分つまり溝162を隙間160に隣接して位置付けることにより、軸部140と隙間160の表面166との間における流体流路164の大きさが増加し、これにより、室または槽と、他の室、ホース、輸送管などとの間に流出する比較的大量の流体が、内部弁100の全域にわたって圧力を均一にすることが可能になる。
【0017】
流圧が均一にされた時点で、内部弁100を完全に開放することができる。具体的には、カム134を高地点に位置付けるように外部レバー132を回転することができ、これにより、ポペット104の座面168が表面108を離脱させ、その中で内部弁100が第1開口部114を通じて第2開口部116に取り付けられる室、槽などから流体を流れさせることを可能にするように、軸部組立体138が動かされる。しかしながら、流体流が所定の流体流(例えば、過剰流動限界)より大きい規模に増加する場合、ポペット104の外面170に対して流体流により及ぼされる力は、第2バネ144により及ぼされる力を圧倒し、かつ、たとえカム134が高地点に位置付けられる場合であっても、ポペット104の座面168に表面108を再係合させる。この位置では、ポペット104の座面168が表面108を係合する間、栓146は座面158から離れており、軸部140の円筒部分172は隙間160に隣接して位置付けられる。円筒部分172を隙間160に隣接して位置付けることにより、軸部140と隙間160の表面166との間における流体流路164の大きさが減少し、これにより、比較的少量の流体が、その中に内部弁100が取り付けられる室または槽と、第2開口部116との間に流出することが可能になる。
【0018】
図2Aは、本体202と、一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体204とを含む、内部弁200の一部を描写する。現場で取り外し可能なボンネット組立体204は、本体208と、カム212に連結された心棒210とを有するボンネット206を含む。加えて、現場で取り外し可能なボンネット組立体204は、バネ214と、第1充填輪216と、第2充填輪218と、弁充填物220と、一例の取り外し可能な調節器222とを含む。明瞭性のために、例えば、図1の軸部組立体138およびポペット104等の、内部弁200の特定の部分は除外されている。
【0019】
上記で検討されているように、本体202は、揚水システム、固定貯槽、輸送トラックなどのような室または槽(図示せず)の開口部(図示せず)を係合する外部ネジ山224を含む。加えて、本体202は、室または槽を別の室、ホース、輸送管などに流動的に連結する第1開口部(図示せず)(例えば、図1の第1開口部114と実質的に同様)および第2開口部228を有する第1穿孔226を画定する。具体的には、第1穿孔226は、例えば、LPGホースの連結のように、別の本体(図示せず)を螺合して係合する内部ネジ山230を含む。
【0020】
本体202は、その中に現場で取り外し可能なボンネット組立体204が位置付けられる第2穿孔232を画定する。第2穿孔232の直径は、本体208の直径と実質的に一致する。加えて、第2穿孔232は階段状部分234を画定し、これは本体208の階段状部分235により封止体237を介して係合され、現場で取り外し可能なボンネット組立体204を第2穿孔232の中に正しく位置付ける。封止体237(例えば、Oリングまたはガスケット)は階段状部分234および235の間に位置付けられ、内部弁200の本体202と、流体が第2穿孔232を通じて大気に出ていくことを実質的に防ぐ封止体を、ボンネット206の本体208との間に作り出す。
【0021】
ボンネット206の本体208は、第1穿孔236と、第1穿孔236より小さい第2穿孔238とを画定する。概して、第1穿孔236の直径は、第1穿孔236の中に位置付けられるバネ214の直径と実質的に一致し、第2穿孔238の直径は心棒210の直径と一致する。加えて、本体208は、取り外し可能な調節器222のネジ山242に対応する内部ネジ山240を画定する。階段状部分241は内部ネジ山240と第1穿孔236との間に画定され、取り外し可能な調節器222の動きを制限する。具体的には、階段状部分241は、取り外し可能な調節器222がバネ214および/または弁充填物220を過圧縮することを防ぐ。
【0022】
バネ214は心棒210を包囲し、かつ、第1穿孔236の表面244と第1充填輪216との間にある第1穿孔236の中に位置付けられる。弁充填物220は心棒210を包囲し、かつ、第1充填輪216と第2充填輪218との間にある第1穿孔236の中に位置付けられ、当該充填輪はそれぞれ少なくとも部分的に心棒210を包囲する。第2充填輪218は、弁充填物220と取り外し可能な調節器222との間に位置付けられる。
【0023】
現場で取り外し可能なボンネット組立体204を本体202に連結するために、内部弁200は、複数の締結具246を介して本体202に連結される板245を設けられる。
【0024】
実際には、バネ214は、弁充填物220を圧縮し、弁充填物220を心棒210に押し付け、流体が心棒210と弁充填物220との間における大気に出ていくことを実質的に防ぐ気泡密閉体を作り出すように、第1充填輪216を介して弁充填物220に対して力を及ぼす。取り外し可能な調節器222は第1穿孔236と同軸上に整列しており、心棒210を包囲する隙間247を画定する。加えて、取り外し可能な調節器222は、バネ214と、第1充填輪216および第2充填輪218と、弁充填物220とを第1穿孔236の中に位置付けるように、内部ネジ山240を螺合して係合する。
【0025】
図1に戻ると、バネ128が物質および/または化学物質に曝露される際に、バネ128のバネ力は減少し、これにより、弁充填物130を心棒122に押し付けるように充填輪131に対して及ぼされる力が減る。加えて、弁充填物130が物質および/または化学物質に曝露される際に、弁充填物130と心棒122との間にある気泡密封体は縮小し、これにより、流体がボンネット組立体106を通じて出ていくことが可能になり得る。実際には、その中に内部弁100が取り付けられる流体貯蔵容器が、修理技師および/または交換部品が容易に利用可能でない地方の場所に位置する場合がある。残念ながら、気泡密封体が心棒122と弁充填物130との間に存在しない場合、内部弁100が動作不能である場合があり、および/または、内部弁100が修理および/または交換される前に、相当量の流体がボンネット組立体106を通じて出ていく場合がある。
【0026】
対照的に、図2Aの一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体204は、本体208に対して取り外し可能な調節器222を調節するように外的に接近可能である、取り外し可能な調節器222を設けられる。具体的には、いくつかの例において、取り外し可能な調節器222は、取り外し可能な調節器222の調節を可能にする工具(図示せず)に対応する複数の溝穴248を画定する。実際には、気泡密閉体が心棒210と弁充填物220との間に存在せず、および/または、流体が大気にボンネット206の本体208を通じて出て行っている場合、取り外し可能な調節器222を手動で回し(例えば、回転ささせ)、弁充填物220に対する力を増加させることができる。具体的には、取り外し可能な調節器222を手動で回すことにより、弁充填物220が圧縮され、弁充填物220に心棒210をより堅く係合させ、心棒210と弁充填物220との間に実質的に気泡密閉体を再び作り出し、流体の大気への流れを少なくとも部分的に除去する。取り外し可能な調節器222が手動で回される場合、取り外し可能な調節器222の円筒部材250は、弁充填物220を圧縮する際に、第1穿孔236の中で少なくとも部分的に動く場合がある。
【0027】
いくつかの例では、溝穴248の位置は、本体208に対する取り外し可能な調節器222の位置を示す。実際には、例えば、溝穴248が内部弁200の本体202の縦軸251に対してほぼ垂直である場合、図2Aおよび図2Bに示されているように、取り外し可能な調節器222は、取り外し可能な調節器222が階段状部分241を係合する前に、弁充填物220をさらに16分の1インチ圧縮することができる場合がある。代替的には、例えば、溝穴248が内部弁200の本体202の縦軸251に対してほぼ平行である場合、図2Cに示されているように、取り外し可能な調節器222は、取り外し可能な調節器222が階段状部分241を係合する前に、弁充填物220をさらに32分の1インチ圧縮することができる場合がある。
【0028】
心棒210は、ボンネット206の本体208に対して心棒210を回転させる外部レバー252を含む。カム212は、外部レバー252に対向する締結具254を介して心棒210に連結され、かつ第1穿孔226の中に位置付けられる。心棒210が回転する際に、カム212は、穿孔112(図1)内で軸部組立体138(図1)を動かすように表面136(図1)を係合する。
【0029】
実際には、その中に内部弁200が取り付けられる室または槽と、第2開口部228に連結された他の室、ホース、輸送管などとの間における圧力を均一にするために、外部レバー252はカム212を中間点に位置付けるように回転し(例えば、70°の移動)、これは栓146(図1)を座面158(図1)から離脱させるように軸部組立体138(図1)を動かし、かつ、軸部140(図1)の切欠部分つまり溝162(図1)を隙間160(図1)に隣接して位置付ける。上記で検討されているように、切欠部分つまり溝162(図1)を隙間160(図1)に隣接して位置付けることにより、軸部140(図1)と隙間160(図1)の表面166(図1)との間にある流体流路164(図1)の大きさが増加し、これにより、室または槽と、他の室、ホース、輸送管などとの間に流出する比較的大量の流体が、内部弁200の全域にわたって圧力を均一にすることが可能になる。
【0030】
流圧が均一にされた時点で、内部弁200を完全に開放することができる。具体的には、カム212を高地点に位置付けるように外部レバー252を回転することができ、これにより、ポペット104(図1)の座面168(図1)が表面108(図1)を離脱させ、その中で内部弁200が第1開口部114(図1)を通じて取り付けられる室、槽などから流体を流れさせることを可能にするように、軸部組立体138(図1)が動かされる。しかしながら、流体流が所定の流体流(例えば、過剰流動限界)より大きい規模に増加する場合、ポペット104(図1)の外面170(図1)に対して流体流により及ぼされる力は、第2バネ144(図1)により及ぼされる力を圧倒し、かつ、たとえカム212が高地点に位置付けられる場合であっても、ポペット104(図1)の座面168(図1)に表面108(図1)を再係合させる。この位置では、ポペット104(図1)の座面168(図1)が表面108(図1)を係合する間、栓146(図1)は座面158(図1)から離れており、軸部140(図1)の円筒部分172(図1)は隙間160(図1)に隣接して位置付けられる。上記で検討されているように、円筒部分172(図1)を隙間160(図1)に隣接して位置付けることにより、軸部140(図1)と隙間160(図1)の表面166(図1)との間における流体流路164(図1)の大きさが減少し、これにより、比較的少量の流体が、室または槽と第2開口部228との間に流出することが可能になる。
【0031】
内部弁200上にある一例の現場で取り外し可能なボンネット組立体204を設置(例えば、改造)および/または交換するために、流圧が室または槽から減らされ(例えば、排出され)、その後、複数の締結具246が板245から取り外される。その後、板245は本体202から取り外され、その後、現場で取り外し可能なボンネット組立体204は第2穿孔232から取り外される。次に、封止体237は取り外しかつ交換され、その後、交換用の現場で取り外し可能なボンネット組立体204は、本体208の階段状部分235が封止体237に隣接するまで第2穿孔232に挿入される。その後、板245を本体202に再び取り付けることができ、心棒210と弁充填物220との間で実質的な気泡密封を確実にするように、取り外し可能な調節器222を調節することができる。
【0032】
代替的には、現場で取り外し可能なボンネット組立体204が内部弁200の本体202に連結される間、現場で取り外し可能なボンネット組立体204のバネ214、充填輪216と218、および/または弁充填物220を交換するために、流圧が室または槽から減らされ(例えば、排出され)、その後、取り外し可能な調節器222がボンネット206の本体208から取り外される。次に、第2充填輪218、弁充填物220、第1充填輪216、およびバネ214が取り外され、その後交換される。その後、取り外し可能な調節器222を本体208に再び取り付け、バネ214を圧縮し、弁充填物220に対して力を及ぼし、心棒210と弁充填物220との間に実質的な気泡密封体を作り出すように調節することができる。
【0033】
図3は、図2Aの現場で取り外し可能なボンネット組立体204を描写し、これは内部弁200(図2A)から分離される。具体的には、図3は、内部弁200(図2A)上に設置される前の、現場で取り外し可能なボンネット組立体204を描写する。図3で用いられる参照番号は、現場で取り外し可能なボンネット組立体204を記載することにおいて、図2Aで用いられる参照番号と同じである。そのようなものとして、これらの参照番号に関する記載をここで繰り返すことはない。
【0034】
図4は、図2Aおよび図3の現場で取り外し可能なボンネット組立体204を実装するために用いることができる、代替的な一例の取り外し可能な調節器400を描写する。当該取り外し可能な調節器は、円筒部材404と、中央部分406と、細長部材408とを有する本体402を含む。本体402は、軸部210(図2A)を受容する隙間410を画定する。
【0035】
取り外し可能な調節器400が調節される際に、円筒部材404をボンネット206(図2A)の第1穿孔236(図2A)内で動かすことができる。加えて、円筒部材404は、第2充填輪218(図2A)を係合する表面412を有する。中央部材406は、ボンネット206(図2A)の内部ネジ山240(図2A)を螺合して係合するものである外部ネジ山414を設けられる。
【0036】
取り外し可能な調節器400が内部ネジ山240(図2A)を螺合して係合する場合、細長部材408はボンネット206から延在する。細長部材408は、ボンネット206(図2A)に対して取り外し可能な調節器400を回す(例えば、回転させる)工具および/またはレンチ(図示せず)により係合することができる表面416を有する。いくつかの例では、細長部材408は六角形の輪郭を有する場合がある。しかしながら、細長部材408は任意の他の適切な輪郭を有してよい。加えて、表面416は、レーザ標識418、または、本体208(図2A)に対する取り外し可能な調節器400の位置を示す、任意の他の適切な計器を含む場合がある。実際には、例えば、レーザ標識418が本体402の縦軸420に対して実質的に平行であり、かつレーザ標識418が第1開口部114(図1)に向かって位置付けられる場合、取り外し可能な調節器400の表面422が階段状部分241(図2A)を係合する前に、弁充填物220(図2A)をさらに16分の1インチ圧縮するように、取り外し可能な調節器400を調節することができる。代替的には、例えば、レーザ標識418が本体402の縦軸420に対して実質的に平行であり、かつレーザ標識418が第2開口部228(図2A)に向かって位置付けられる場合、取り外し可能な調節器400の表面422が階段状部分241(図2A)を係合する前に、弁充填物220をさらに32分の1インチ圧縮するように、取り外し可能な調節器400を調節することができる。
【0037】
図5は、図2Aの内部弁200を実装するために用いることができる、代替的な一つの現場で取り外し可能なボンネット組立体500を描写する。現場で取り外し可能なボンネット組立体500は、現場で取り外し可能なボンネット組立体204(図2A)と実質的に同様である。図2Aで用いられる参照番号と同じである、図5で用いられる参照番号は、現場で取り外し可能なボンネット組立体204(図2A)上の部分と同じか実質的に同様である、現場で取り外し可能なボンネット組立体500上の部分に対応する。そのようなものとして、これらの参照番号に関する記載をここで繰り返すことはない。
【0038】
上記に記載されているように、現場で取り外し可能なボンネット組立体500は、本体504を有するボンネット502と、カム212に連結された心棒210とを含む。加えて、現場で取り外し可能なボンネット組立体500は、バネ214と、第1充填輪216と、第2充填輪218と、弁充填物220と、取り外し可能な調節器222とを含む。
【0039】
図2Aの現場で取り外し可能なボンネット組立体204とは対照的に、本体504は、現場で取り外し可能なボンネット組立体500を内部弁200(図2A)に連結する、第2穿孔232(図2A)上の内部ネジ山(図示せず)に対応する外部ネジ山506を含む。実際には、現場で取り外し可能なボンネット組立体500を内部弁200に連結するために、外部ネジ山506が第2穿孔232(図2A)の内部ネジ山に螺入される。この例では、ボンネット502の一部508が本体202から延在し、工具(図示せず)が内部弁200(図2A)に対して現場で取り外し可能なボンネット組立体500を回転させるように一部508を係合することを可能にし、現場で取り外し可能なボンネット組立体500が第2穿孔232(図2A)の中に正しく位置付けられることを保証することができる。
【0040】
特定の例の方法、装置、および製造品が本明細書に記載されてきたが、本特許の保護の範囲はそれらに限定されない。そうではなく、本特許は、文字通りもしくは均等論を考慮して、添付の特許請求の範囲内に適正に含まれる全ての方法、装置、および製造品に及ぶ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
与圧室を有する別の本体を螺合して係合する外部ネジ山を有する第1本体であって、前記第1本体は第2室および座面を画定する、第1本体と、
少なくとも1つの付勢要素を有する軸部組立体であって、前記軸部組立体は、流体流制御部材を前記座面に向かって押し付ける力を前記流体流制御部材に及ぼすものである、軸部組立体と、
前記第1本体に取り外し可能に連結され、かつ前記第2室内に少なくとも部分的に位置付けられる現場で取り外し可能なボンネット組立体であって、前記現場で取り外し可能なボンネット組立体は、
穿孔を画定する第2本体と、
前記与圧室と前記第2室との間における流体流を制御する前記第1本体に対して、前記流体流制御部材の少なくとも一部を動かすように、前記軸部組立体の一部を回転可能に係合するものであるカム組立体を有する心棒であって、前記心棒は前記第2本体に回転可能に連結され、かつ、前記心棒は前記穿孔内に部分的に位置付けられる、心棒と、
前記第2本体に対する取り外し可能な調節器の調節により、弁充填物により前記心棒に及ぼされる力を変化させることが可能になるように外的に接近可能である、前記取り外し可能な調節器であって、前記取り外し可能な調節器は、前記弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である、取り外し可能な調節器と、
を備える、現場で取り外し可能なボンネット組立体と、
を備える、内部弁。
【請求項2】
前記取り外し可能な調節器が、前記第2本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節位置を示す計器をさらに備える、請求項1に記載の内部弁。
【請求項3】
前記取り外し可能な調節器が、前記第2本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節を可能にする工具により係合される少なくとも1つの溝穴をさらに画定する、請求項1に記載の内部弁。
【請求項4】
前記少なくとも1つの溝穴の位置が、前記第2本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節位置を示すものである、請求項3に記載の内部弁。
【請求項5】
前記取り外し可能な調節器が、前記第2本体に対する前記取り外し可能な調節器の前記調節を可能にする、前記第2本体から延在する細長部材を備える、請求項1に記載の内部弁。
【請求項6】
前記取り外し可能な調節器が前記第2本体を螺合して係合する、請求項1に記載の内部弁。
【請求項7】
前記取り外し可能な調節器が前記心棒を受容する隙間を画定する、請求項1に記載の内部弁。
【請求項8】
前記取り外し可能な調節器が前記第2本体の前記穿孔と同軸上に整列する、請求項1に記載の内部弁。
【請求項9】
前記穿孔が、前記第2本体に対する前記取り外し可能な調節器の動きを制限するように階段状部分を画定する、請求項1に記載の内部弁。
【請求項10】
前記ボンネット組立体が、前記弁充填物に力を及ぼすように前記穿孔内に位置付けられたバネをさらに備える、請求項1に記載の内部弁。
【請求項11】
前記ボンネット組立体が板を介して前記本体に取り外し可能に連結される、請求項1に記載の内部弁。
【請求項12】
前記第2本体が、前記ボンネット組立体を前記第1本体に取り外し可能に連結する外部ネジ山を設けられる、請求項1に記載の内部弁。
【請求項13】
内部弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体であって、
前記内部弁に取り外し可能に連結されるものである本体であって、前記本体は弁充填物を受容するものである穿孔を画定する、本体と、
前記内部弁の軸部を回転可能に係合するものであるカム組立体を有する心棒であって、前記心棒は前記本体に回転可能に連結され、かつ、前記心棒は前記穿孔内に少なくとも部分的に位置付けられる、心棒と、
前記本体に対する取り外し可能な調節器の調節により、前記弁充填物により前記心棒に及ぼされる力を変化させることが可能になるように外的に接近可能である、前記取り外し可能な調節器であって、前記取り外し可能な調節器は、前記弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である、取り外し可能な調節器と、
を備える、現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項14】
前記取り外し可能な調節器が、前記本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節位置を示す計器をさらに備える、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項15】
前記取り外し可能な調節器が、前記本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節を可能にする工具により係合される少なくとも1つの溝穴をさらに画定する、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項16】
前記少なくとも1つの溝穴の位置が、前記本体に対する前記取り外し可能な調節器の調節位置を示すものである、請求項15に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項17】
前記取り外し可能な調節器が、前記本体に対する前記取り外し可能な調節器の前記調節を可能にする、前記本体から延在する細長部材を備える、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項18】
前記取り外し可能な調節器が前記本体を螺合して係合する、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項19】
前記取り外し可能な調節器が前記心棒を受容する隙間を画定する、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項20】
前記取り外し可能な調節器が前記穿孔と同軸上に整列する、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項21】
前記穿孔が、前記本体に対する前記取り外し可能な調節器の動きを制限するように階段状部分を画定する、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項22】
前記本体が、前記ボンネット組立体を前記内部弁に取り外し可能に連結する外部ネジ山を設けられる、請求項13に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項23】
内部弁を伴う使用のための現場で取り外し可能なボンネット組立体であって、
前記内部弁に取り外し可能に連結されるものである本体であって、前記本体は弁充填物を受容するための手段を備える、本体と、
前記内部弁の軸部を回転可能に係合するための手段を備える心棒であって、前記心棒は前記弁充填物を受容するための前記手段の中に少なくとも部分的に位置付けられ、かつ、前記心棒は前記本体に回転可能に連結される、心棒と、
前記本体に対して前記心棒を回転させるための手段と、
前記弁充填物により前記心棒に及ぼされる力を外的に調節するための手段と、
を備える、現場で取り外し可能なボンネット組立体。
【請求項24】
前記弁充填物により前記心棒に及ぼされる前記力を外的に調節するための前記手段が、前記弁充填物を交換または修理するために現場で取り外し可能である取り外し可能な調節器を備える、請求項23に記載の現場で取り外し可能なボンネット組立体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−505360(P2012−505360A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531046(P2011−531046)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2009/054628
【国際公開番号】WO2010/042278
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(510279033)エマーソン プロセス マネージメント レギュレーター テクノロジーズ インコーポレイテッド (15)
【Fターム(参考)】