説明

微小可動デバイス

【課題】帯電による可動部の支持基板への張り付きを防止する。
【解決手段】導電性の支持基板11とデバイス層13とで中間絶縁層12が挟まれた三層構造を少なくとも有し、デバイス層13に固定部33とその固定部33に連結支持された可動部Mとが形成され、可動部Mは支持基板11の板面と平行な面内方向に静電駆動される微小可動デバイスにおいて、デバイス層13に、固定部33に連結支持され、中間絶縁層12を除去した空間を挟んで支持基板11に対向し、その対向する部分の支持基板11からの静電引力に応答する最大変位が可動部Mよりも大きい第2可動部51が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はSOI(Silicon On Insulator)基板等の三層構造を有する基板を使用して作製され、可動部が基板板面と平行な面内方向に静電駆動される構造とされた微小可動デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
導電性を有する2枚の単結晶シリコン層の間に、シリコン酸化膜よりなる中間絶縁層が挟まれてなるSOI基板を使用して各種微小可動デバイスが作製されている。この場合、2枚の単結晶シリコン層のうち、一方は一般に支持基板とされ、他方は各種構成要素が形成されるデバイス層とされ、このデバイス層及び中間絶縁層を適宜、エッチングすることによって可動部や固定部といった所要の構成要素が形成されている。
【0003】
特許文献1にはこのような構造を有する微小可動デバイスの一例として、光導波手段として光ファイバを用いる1×2型の光スイッチの構成が記載されている。この光スイッチは一端に可動ミラーが形成された可動ロッド、その可動ロッドを支持するヒンジ及び可動ロッドに連結形成された可動櫛歯電極を可動部として有し、可動櫛歯電極を静電的に吸引するための固定櫛歯電極及び固定ミラー等を固定部として有し、さらに固定部分に光ファイバを位置決め固定するためのファイバガイド(ファイバ溝)が形成されたものとなっている。
【0004】
デバイス層によって形成された可動部はその下の中間絶縁層がエッチング除去されることによって支持基板から浮いた状態となり、変位可能とされており、可動櫛歯電極と固定櫛歯電極よりなる櫛歯型静電アクチュエータを駆動することにより、可動ミラーを一端に有する可動ロッドが基板板面と平行な面内方向(水平方向)に駆動され、この可動ミラーの駆動により光路が切り替えられるものとなっている。
【0005】
ところで、この種の微小可動デバイスにおいては、可動部と支持基板や固定部との間で張り付き(スティッキング)が発生するという問題がある。
【0006】
この張り付きが発生する原因の1つは帯電であり、例えば微小可動デバイスの製造過程において、可動部が形成されてから電極に所定の配線が接続されるまでの間におけるハンドリング時に、そのハンドリングによって可動部(デバイス層)や支持基板が局所的に帯電してしまうことによって発生する。
【0007】
帯電により、可動部と支持基板との間に電位差が生じた場合には、両者間に静電引力が作用し、可動部は支持基板に引き付けられて張り付いてしまう。この張り付いた状態ではファン・デル・ワールス力が作用していると言われており、張り付きの原因となった帯電状態が解消されたとしても、張り付き状態が持続し、剥離困難な状況に陥る。
【0008】
このような帯電(静電引力)に起因する張り付きを防止するための一構成例が特許文献2に記載されている。
【0009】
特許文献2ではSOI基板を使用して作製される半導体力学量センサ(半導体加速度センサ)において、センサ部の外周に、センサ部と絶縁したハンドリング部を設けた構成となっている。そして、ハンドリング時には治具がハンドリング部のみにふれるようにし、つまりハンドリング時に治具がセンサ部にふれることのないようにし、これによりセンサ部の帯電を防止し、センサ部内の可動部(可動電極)と固定部(固定電極)の静電引力による張り付きを防止するものとなっている。
【特許文献1】特開2007−316628号公報
【特許文献2】特開2000−206142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかるに、上述した特許文献2では可動部が形成されている領域においては、支持基板(第1の半導体層)に開口が形成され、支持基板が除去されているため、可動部が支持基板に張り付くといった問題は生じない構成となっているものの、可動部下に支持基板が存在するような構成を有するデバイスでは特許文献2のようなハンドリング部を設ける構成では可動部の支持基板への張り付きを防止することはできない。
【0011】
即ち、作製されたデバイス(チップ)は通常、トレー等に入れて保管されるが、この時のハンドリングにおいて例えばトレーを介して支持基板が帯電する危険性が高く、可動部下の支持基板が帯電してしまった場合には可動部が支持基板に張り付くといった状況が生じる。特許文献2の構成ではこのような問題に対しては対処することができない。
【0012】
加えて、特許文献2の構成ではハンドリング部の内周に溝を介して位置するセンサ部は、そのハンドリング部と向かい合う部分が可動部ではないことが要求される。つまり、ハンドリング部と向かい合う部分に可動部が存在すると、帯電したハンドリング部にその可動部が静電引力により引き付けられて張り付いてしまうといった状況が生じるためであり、この点で可動部の構成が制約を受けるものとなっている。
【0013】
この発明の目的はこのような状況に鑑み、可動部の構成が制限されず、静電気(帯電)による可動部の支持基板への張り付きを防止することができるようにした微小可動デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明によれば、導電性の支持基板とデバイス層とで中間絶縁層が挟まれた三層構造を少なくとも有し、デバイス層に固定部とその固定部に連結支持された可動部とが形成され、可動部は支持基板の板面と平行な面内方向に静電駆動される微小可動デバイスにおいて、デバイス層に、前記固定部に連結支持され、中間絶縁層を除去した空間を挟んで支持基板に対向し、その対向する部分の支持基板からの静電引力に応答する最大変位が前記可動部よりも大きい第2可動部が設けられる。
【0015】
請求項2の発明では請求項1の発明において、第2可動部は前記固定部に連結された梁部と、その梁部の先端に形成された重錘部とからなるものとされる。
【0016】
請求項3の発明では請求項2の発明において、梁部は渦巻き状に形成され、その渦巻きの略中心に重錘部が位置しているものとされる。
【0017】
請求項4の発明では請求項2又は3の発明において、支持基板を鉛直下方とし、デバイス層を鉛直上方とした時、重錘部は自重によって支持基板の表面に接触するものとされる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、支持基板やデバイス層が帯電した場合に、第2可動部がすみやかに支持基板に引き付けられて接触し、これにより可動部と支持基板とが同電位となるため、帯電による可動部の支持基板への張り付きを防止することができる。なお、第2可動部は可動部が連結支持されている固定部に連結形成されていればよく、その形成位置は特に制限されないため、このような第2可動部を設けることによって可動部の構成が制限されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による微小可動デバイスの一実施例として、1×2型の光スイッチの構成を示したものであり、光スイッチは後述の図3−1に示すように、支持基板11、中間絶縁層12及びデバイス層13の三層構造よりなるSOI基板10を使用して作製されている。
【0020】
まず、この光スイッチの基本構成及び動作について説明する。各構成要素は支持基板11上のデバイス層13、中間絶縁層12を適宜、エッチングすることによって形成されている。
【0021】
光導波手段としてこの例では光ファイバを用いるものとされ、光ファイバの端部を位置決め収容する3つのファイバガイド(ファイバ溝)21〜23が支持基板11の内陸から外周に達するように形成されている。これらファイバガイド21〜23はそれらの内端が図1に示したように一箇所に併合され、ミラー収容室24を形成している。
【0022】
ミラー収容室24には固定ミラー25と可動ミラー26が配置されている。固定ミラー25はミラー収容室24の内側壁から突出するように形成されており、可動ミラー26は長尺の可動ロッド27の先端に一体形成されている。
【0023】
可動ロッド27はミラー収容室24に連通するロッド溝28及びそのロッド溝28に連通する凹部29内に位置されており、その凹部29内に位置する部分の幅方向両側には二対のヒンジ31a,31b及び32a,32bが突出形成されている。可動ロッド27はこれらヒンジ31a,31b,32a,32bにより、その長手方向に変位可能に支持されている。各ヒンジ31a,31b,32a,32bは板ばねとして機能するもので、それらの可動ロッド27と反対側の端部は固定部33に連結支持されている。
【0024】
ヒンジ31a,31bと32a,32bとの間において、可動ロッド27には櫛歯型静電アクチュエータが配設されている。櫛歯型静電アクチュエータは第1及び第2固定櫛歯電極34,35と可動櫛歯電極36とよりなるもので、可動櫛歯電極36は可動ロッド27の幅方向両側に突出形成された支持ビーム37a,37bにそれぞれそのヒンジ31a,31b側とヒンジ32a,32b側とに突出されて形成されている。可動櫛歯電極36は支持ビーム37a,37b、可動ロッド27及びヒンジ31a,31b,32a,32bを介して固定部33と電気的に導通されている。
【0025】
可動ロッド27の長手方向において、可動櫛歯電極36を挟む両側には第1固定櫛歯電極34と第2固定櫛歯電極35とが可動櫛歯電極36と噛み合うように配置され、これら第1、第2固定櫛歯電極34,35はそれぞれ固定部38a,38b及び39a,39bから突出されて形成されている。なお、図1中、41a,41b,42a,42bはそれぞれ固定部38a,38b,39a,39bに連続して設けられた端子部を示す。
【0026】
各ファイバガイド21〜23には図1には示していないが、光ファイバの端部がそれぞれ収容配置される。この場合、ファイバガイド21に配置される光ファイバの先端部が例えば入力ポートとされ、ファイバガイド22,23に配置される光ファイバの先端部がそれぞれ第1及び第2の出力ポートとされ、この例ではこれら出力ポートへの光路切り替えが櫛歯型静電アクチュエータを駆動することにより行われるものとなっている。
【0027】
以下、この光スイッチの動作について説明する。光スイッチ作製後の初期状態(第1安定状態)では可動ミラー26は図1に示した位置に位置し、この時、入力ポート(ファイバガイド21の光ファイバ)から入射された光は固定ミラー25で反射され、その反射光が第1の出力ポート(ファイバガイド22の光ファイバ)に入射される。
【0028】
可動櫛歯電極36と導通している固定部33及び第1固定櫛歯電極34をそれぞれアース(接地)した状態で第2固定櫛歯電極35に電圧を印加すれば、第2固定櫛歯電極35と可動櫛歯電極36との間に静電引力が働き、その力が第1安定状態におけるヒンジ31a,31b,32a,32bの保持力よりも大きい場合、ヒンジ31a,31b,32a,32bは第2安定状態へと反転し、電圧の印加を絶ってもその状態で自己保持される。この時、可動ロッド27は可動ミラー26をミラー収容室24内にさらに進入させるように変位し、これにより入力ポートから入射された光は可動ミラー26によって反射され、その反射光が第2の出力ポート(ファイバガイド23の光ファイバ)に入射される。
【0029】
一方、固定部33及び第2固定櫛歯電極35をそれぞれアースした状態で第1固定櫛歯電極34に電圧を印加すれば、第1固定櫛歯電極34と可動櫛歯電極36との間に静電引力が働き、その力が第2安定状態におけるヒンジ31a,31b,32a,32bの保持力よりも大きい場合、ヒンジ31a,31b,32a,32bは反転し、再び第1安定状態へと戻る。
【0030】
このように、ヒンジ31a,31b,32a,32bは双安定型の構造となっており、櫛歯型静電アクチュエータを駆動することにより、可動ミラー26が駆動され、固定ミラー25の手前の位置に挿抜されて光路が切り替えられるものとなっている。なお、第1固定櫛歯電極34及び第2固定櫛歯電極35への電圧の印加は端子部41a,41b,42a,42bにそれぞれボンディングワイヤを接続し、それらボンディングワイヤを介して行われる。
【0031】
上記のような構成及び動作を有する光スイッチにおいて、この例ではデバイス層13に第2可動部51が形成される。第2可動部51は図1に示したように固定部33に形成された方形状の凹部52内に位置しており、梁部51aとその梁部51aの先端に形成された重錘部51bとからなるものとされる。梁部51aの基端は固定部33に連結されて支持されている。
【0032】
梁部51aはこの例では渦巻き状に形成されており、重錘部51bは円形の平面形状を有するものとされて、梁部51aの渦巻きのほぼ中心に位置されている。
【0033】
上記のような形状を有する第2可動部51はその下の中間絶縁層12が除去され、その除去された空間を挟んで支持基板11と対向されており、その対向する部分の支持基板11からの静電引力に応答する最大変位が、光路切り替えのために動作する(光スイッチとして機能する)可動ミラー26、可動ロッド27、ヒンジ31a,31b,32a,32b、支持ビーム37a,37b、可動櫛歯電極36といった構成要素よりなる可動部Mよりも大きくなるように構成されている。
【0034】
即ち、基端が固定部33に連結支持された渦巻き状・長尺の梁部51aの先端に、円形とされ、面積大とされた重錘部51bを備える第2可動部51は、可動部Mと比較して支持基板11の板面と垂直方向の剛性が小さく、また面積大の重錘部51bを有することにより静電引力が大きく発生するものとなっており、これにより支持基板11からの静電引力に応答する最大変位が可動部Mよりも大きくされ、言い換えればデバイス層13や支持基板11が帯電した際に、第2可動部51は可動部Mより小さな力で支持基板11に引き付けられるものとなっている。
【0035】
従って、この例によれば、デバイス層13や支持基板11が帯電した際には、第2可動部51が可動部Mよりもすみやかに支持基板11に引き付けられて支持基板11に接触し、支持基板11と第2可動部51及びその第2可動部51と固定部33を介して導通している可動部Mが同電位となることで、可動部Mの支持基板11への張り付きを防止することができるものとなっている。
【0036】
第2可動部51は固定部33に連結形成されていればよく、その形成位置は特に制限されず、よってこのような第2可動部51を設けることによって可動部Mの構成が制限されることはない。
【0037】
次に、図2に示した実施例について説明する。
この例では図1と同様の構成を有する光スイッチに図1における第2可動部51とは異なる形状の第2可動部51’が形成されている。
【0038】
この第2可動部51’は基端が固定部33に連結支持された梁部51a’と、その梁部51a’の先端に形成された重錘部51b’とよりなり、重錘部51b’は図1における第2可動部51の重錘部51bと同様、円形形状とされているが、この例ではさらに大きな面積を有するものとされている。
【0039】
一方、梁部51a’はこの例では極めて長尺とされ、図2に示したように方形外形を有する光スイッチの、その方形の2辺に沿うように延伸されて形成されている。梁部51a’及び重錘部51b’は固定部33に形成された凹部53,54内にそれぞれ位置されている。
【0040】
第2可動部51’は上記のような形状を有することにより、この例では支持基板11を鉛直下方とし、デバイス層13が鉛直上方となるように光スイッチを位置させた時、梁部51a’がたわみ、重錘部51b’が自重によって支持基板11の表面に接触するものとされる。
【0041】
光スイッチの製造工程においては、通常、支持基板11は鉛直方向下側に位置され、またそのような向きでハンドリングされるため、この例では第2可動部51’や可動部Mが形成された直後から第2可動部51’が支持基板11に自重により接触し、よって支持基板11と第2可動部51’及び可動部Mとを同電位にすることができるため、帯電による可動部Mの支持基板11への張り付きを防止することができる。
【0042】
なお、このように動作する第2可動部51’の寸法の一例を下記に示す。
・梁部51a’ 幅 2.0μm
長さ 1.0cm
・重錘部51b’ 半径 200μm
図3−1,3−2は上述したような構成を有する光スイッチの作製工程を模式的に示したものであり、以下、各工程について説明する。
(1)SOI基板10を熱酸化する。デバイス層13表面及び支持基板11表面にそれぞれシリコン酸化膜14,15が形成される。
(2)シリコン酸化膜14上にレジスト16を塗布し、フォトリソグラフィによりレジスト16に可動部M(可動ミラー26、可動ロッド27、ヒンジ31a,31b,32a,32b、可動櫛歯電極36等)、第2可動部51、第1、第2固定櫛歯電極34,35、ファイバガイド21〜23、穴52等のパターニングをする。
(3)レジスト16をマスクとしてRIE(反応性イオンエッチング)によりシリコン酸化膜14をパターニングする。
(4)レジスト16を除去する。
(5)パターニングされたシリコン酸化膜14をマスクとしてデバイス層13をほぼ垂直に中間絶縁層12が露出するまでエッチングする。エッチングは例えばICP−RIE(誘導結合プラズマを利用した反応性イオンエッチング)によって行う。
(6)HF溶液に浸し、シリコン酸化膜14,15及び中間絶縁層12をエッチング除去する。この時のエッチング時間は可動部M、第2可動部51の下に位置する中間絶縁層12は十分に除去され、固定部F(固定部33,38a,38b,39a,39b等)の下には中間絶縁層12が残る時間とする。
(7)ミラーや電極パッドといった必要な部分にスパッタにより金属膜17を形成する。金属膜17は例えばAu/Pt/Ti多層膜とする。
【0043】
以上により光スイッチが作製され、ファイバガイド21〜23に光ファイバを実装することによって光スイッチが完成する。
【0044】
第2可動部51(51’)はデバイスの通常の作製工程中に同時に作製することができるため、第2可動部51(51’)を設けることによって工数が増加することはない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明による微小可動デバイスの一実施例を示す平面図。
【図2】この発明による微小可動デバイスの他の実施例を示す平面図。
【図3−1】図1に示した微小可動デバイスの作製方法を説明するための工程図(その1)。
【図3−2】図1に示した微小可動デバイスの作製方法を説明するための工程図(その2)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性の支持基板とデバイス層とで中間絶縁層が挟まれた三層構造を少なくとも有し、前記デバイス層に固定部とその固定部に連結支持された可動部とが形成され、前記可動部は前記支持基板の板面と平行な面内方向に静電駆動される微小可動デバイスにおいて、
前記デバイス層に、前記固定部に連結支持され、前記中間絶縁層を除去した空間を挟んで前記支持基板に対向し、その対向する部分の前記支持基板からの静電引力に応答する最大変位が前記可動部よりも大きい第2可動部が設けられていることを特徴とする微小可動デバイス。
【請求項2】
請求項1記載の微小可動デバイスにおいて、
前記第2可動部は前記固定部に連結された梁部と、その梁部の先端に形成された重錘部とからなることを特徴とする微小可動デバイス。
【請求項3】
請求項2記載の微小可動デバイスにおいて、
前記梁部は渦巻き状に形成され、その渦巻きの略中心に前記重錘部が位置していることを特徴とする微小可動デバイス。
【請求項4】
請求項2又は3記載の微小可動デバイスにおいて、
前記支持基板を鉛直下方とし、前記デバイス層を鉛直上方とした時、前記重錘部は自重によって前記支持基板の表面に接触することを特徴とする微小可動デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【公開番号】特開2010−15081(P2010−15081A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−176656(P2008−176656)
【出願日】平成20年7月7日(2008.7.7)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】