説明

情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システム

【課題】 画像形成装置を用いた出退勤処理、及び画像形成装置の利用処理を行うことができ、且つこれらを2つの処理を容易に切り替えることの出来る情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】 画像形成装置においてICカードを検知した時間と回数を用いて、画像形成装置の利用の為の認証処理と、画像形成装置を用いた出退勤処理のいずれの処理を行うかを判断し、検知回数を用いて、出退勤処理の種別を特定して実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、その制御方法及びプログラム、並びに情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、従業員の出勤・退勤等の勤怠情報を登録する方法として、従業員に、専用の勤務管理装置に対してキー操作によるIDの入力等を行わせることにより出退勤の登録を行わせるという方法があった。しかしながら、上記の方法では、出勤の度に、ログイン名とパスワードの入力を行う必要がある為、出勤登録を完了するまでに手間隙が掛かる。また、出勤時間には勤務者が集中して出勤処理を試みるため、勤務者が一人ずつログイン名とパスワードとを入力していては、勤務管理装置の前に長蛇の列ができ出勤自体に時間がかかるという問題があった。
【0003】
上記の問題を解決するために、特許文献1においては、ファクシミリ装置を勤務管理装置として用い、RFタグよりIDユーザ識別情報であるIDを受信することで、IDに紐付いてファクシミリ装置に記憶されている勤怠情報の状態が出勤か退勤かを判断し、勤怠情報の状態を入れ替えることで出勤と退勤の勤怠情報の管理を行う仕組みが公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】2006−92045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のファクシミリ装置においては、出勤と退勤の勤怠情報の管理を行うことしか出来ず、IDを用いてファクシミリ装置を利用することが出来ない。というのは、現在広く使われている複合機等の装置では、使用者を特定し、その使用者の複合機の使用履歴等を管理している。よって、ファクシミリ装置や、複合機等で勤務管理を行う際には、IDを勤務管理にのみ使用するのではなく、複合機の使用履歴の管理にも使うことが好ましい。
【0006】
そこで本発明は、画像形成装置を用いた出退勤処理、及び画像形成装置の利用処理を行うことができ、且つこれらを2つの処理を容易に切り替えることの出来る情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明の情報処理装置は、認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置と、ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバとを含む情報処理システムであって、前記画像形成装置において、前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する判定手段と、前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行うべく勤怠管理サーバに前記認識情報を送信し、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバにユーザ識別情報を送信することを決定する決定手段と、前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を前記認証サーバに、前記ユーザ識別情報を少なくとも含む認識情報を勤怠管理サーバに、それぞれ送信する送信手段とを備え、前記勤怠管理サーバにおいて、前記送信手段で送信した前記認識情報から特定される、前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う更新手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、画像形成装置を用いた出退勤処理、及び画像形成装置の利用処理を行うことができ、且つこれらを2つの処理を容易に切り替えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態における情報処理システムの構成の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100と、クライアントPC120のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態における複合機150のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における、ICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100が行う、事前申請データを用いた出退勤処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態における事前申請データの申請処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態における、複合機150の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100に記憶されるIDと事前申請データの関連付けを示すデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態における、勤怠管理サーバ100が出退勤処理の種別を特定する為に用いる条件データテーブルの構成の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶される出退勤の記録及び状態を示すデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態における各種装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態、及び第2の実施形態につき詳細に説明する。尚、単に実施形態という場合には、第1、第2の実施形態において共通の形態を表すものとする。まず、図1を参照して、本発明の実施形態における情報処理システムの構成の一例について説明する。図1は、本発明の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0011】
本発明の情報処理システムは、図1に示すように、勤怠管理サーバ100、クライアントPC120、複合機150(複合機150−1、複合機150−2)、認証サーバ170等を備えて構成されている。LAN103は上記の各装置を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。
【0012】
複合機150は、ID情報を保持したカードの検知を行う、例えばICカードの検知機能を有する装置であり、ICカードを検知した時間、回数及び、ICカードから取得したID情報を含んだカード情報を勤怠管理サーバ100に送信する。
【0013】
クライアントPC120は、勤怠管理サーバ100に対して、クライアントPC120にログイン中のID情報と、勤怠情報の更新に関する情報である午前休(AM休)、午後休(PM休)、立寄後出勤、不帰社退勤等の申請である勤怠申請情報の指示をユーザより受け付け、勤怠管理サーバ100に送信する。
【0014】
勤怠管理サーバ100は、複合機150よりID情報を取得し、ID情報に紐付いて記憶している勤怠情報の内容を、複合機150がICカードを検知した時間、回数に従って変更する。また、勤怠管理サーバ100は、クライアントPC120よりID情報と勤怠申請情報を取得し、取得した情報に基づいて前記勤怠情報を更新する。
【0015】
認証サーバ170は、ユーザ識別情報であるIDやパスワードの情報を受信することで、クライアントPC120、複合機150へのログイン処理を行う。
【0016】
尚、本実施形態では複合機150を複合機150−1と150−2の2つとして記載しているが、ネットワークに接続される複合機150の台数は限定されない。また、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。以上が図1の本発明の情報処理システムのシステム構成の一例の説明である。
【0017】
次に、図2を参照して、図1に示す勤怠管理サーバ100、クライアントPC120、認証サーバ170のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100とクライアントPC120、認証サーバ170のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0019】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0020】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0021】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0022】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0023】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0024】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる定義ファイル213及び各種情報テーブル214は外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。以上が、図2に示す本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100とクライアントPC120、認証サーバ170のハードウェア構成の説明である。
【0026】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における複合機150のハードウェア構成の一例の詳細について説明する。図3は、本発明の実施形態における複合機150のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
図3に示すように、画像形成装置300(複合機150)は、コントローラユニット320と、操作部330と、カードリーダ340と、プリンタ350と、スキャナ360の各ハードウェア構成を有して構成されている。
【0028】
また、コントローラユニット320は、CPU301と、RAM(Randam Access Memory)302と、ROM(Read Only Memory)303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、Network I/F(ネットワークインターフェース)305と、MODEM(変調装置)306と、操作部I/F(操作部インターフェース)307と、IMAGE BUS I/F(イメージバスインターフェース)308と、外部I/F(外部インターフェース)309と、システムバス310と、RIP(Raster Image Processor)311と、プリンタI/F(プリンタインターフェース)312と、スキャナI/F(スキャナインターフェース)313と、画像処理部314と、画像バス315の各ハードウェア構成を有して構成されている。
【0029】
コントローラユニット320は、画像入力装置として機能するスキャナ360や、画像出力装置として機能するプリンタ350と接続する一方、図1におけるLAN(ローカルエリアネットワーク)103や、例えばPSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等のWAN(公衆回線、図1のWAN105)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0030】
CPU301は、システムバス310に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0031】
また、ROM303あるいはHDD304には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各複合機或いは各プリンタの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0032】
なお、HDD304は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0033】
CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM302にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、外部I/F308は、カードリーダ340等からの入力を制御する。
【0034】
RAM302は、CPU301が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ340で読み取ったカードIDなどが記憶される。
【0035】
NetworkI/F305は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0036】
操作部I/F307は、ユーザインターフェース(UI)である操作部330におけるインターフェースであり、操作部330に表示する画像データを操作部330に対して出力する表示制御を行う。
【0037】
なお、操作部330は、キーボードに相当するタッチパネル機能を備え、該表示部に表示されたボタンがユーザにより押下されることで、操作部330を有する装置(例えば本発明の実施形態における複合機150)に対する各種指示を行うことが可能である。
【0038】
IMAGE BUS I/F308は、システムバス310と、画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0039】
外部I/F308は、USB、IEEE1384、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインターフェースである。本発明における実施形態では、外部I/F308は、ICカードにてユーザ認証を行う為のICカード情報を読み取るカードリーダ340が接続されている。
【0040】
また、CPU301は、前記外部I/F308を介して前記カードリーダからの情報の読み取りを制御し、該ICカードから前記認証の為の情報を取得することが可能である。以上の301〜308に示すデバイスがシステムバス310上に配置され、相互に通信可能となっている。
【0041】
RIP311は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
【0042】
プリンタI/F312は、プリンタ350とコントローラユニット320とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0043】
スキャナI/F313は、スキャナ360とコントローラユニット320とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0044】
画像処理部314は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部314は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bilevel Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
【0045】
以上の308、311〜314に示すデバイスが画像バス315上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス315は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1384で構成されている。
【0046】
操作部330は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F307を介してCPU301に伝えられる。また、操作部330は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
【0047】
ここで、操作部330のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。
【0048】
また、操作部330のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部330のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部330のリセットキーは、例えば、操作部330による設定を初期化する際などに操作される。
【0049】
カードリーダ340は、CPU301からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ340で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F308を介してCPU301へ通知される。
【0050】
プリンタ350は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。
【0051】
プリンタ350のプリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始される。なお、プリンタ350には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
【0052】
スキャナ360は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。
【0053】
原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機150のユーザが操作部330から読み取り起動指示を行うことにより、CPU301がスキャナ360に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。
【0054】
以上のような構成によって、複合機150は、スキャナ360から読み込んだ画像データをLAN103上に送信したり、LAN103から受信した印刷データをプリンタ350で印刷出力したりすることができる。以上が図3の、本発明の実施形態における複合機150のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0055】
次に図4を参照して、本発明の第1の実施形態における各種装置の機能構成の一例について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態における各種装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0056】
複合機150のカード情報取得部452は、カードリーダ340で検知したICカードから、ID情報を含むカード情報を取得する取得部である。
【0057】
検知回数特定部453は、複合機150のCPU301が、ICカードを何回検知したかを特定する特定部である。検知時間特定部454は、複合機150のCPU301がICカードを継続的に検知した時間を特定する特定部である。
【0058】
データ送信部451は、カード情報取得部452で取得したカード情報、検知回数特定部453で特定した検知回数、検知時間特定部454で特定した検知時間のデータを勤怠管理サーバ100に送信する、又は、カードIDを含むカード情報を認証サーバ170に送信する送信部である。
【0059】
複合機利用判定部455は、複合機150のCPU301が、カード情報取得部452、検知回数特定部453、検知時間特定部454で取得した情報に基づいて、認証処理を行うか、複合機150を用いた出退勤処理を行うかを判定する判定部である。
【0060】
複合機利用判定部455で認証処理を行うと判定した場合には、複合機150のCPU301は認証サーバ170にカードIDを含むカード情報を送信してログイン処理を行う。
【0061】
複合機利用判定部455で出退勤処理を行うと判定した場合には、勤怠管理サーバ100にカード情報取得部452、検知回数特定部453で取得、特定した情報等を送信することで出退勤処理を行う。
【0062】
勤怠管理サーバ100のデータ送受信部401は、複合機150、クライアントPC120から送信される情報を受信する機能を有する。勤怠管理サーバ100の勤怠情報記憶部402は、外部メモリ211等の記録装置を、ID情報と勤怠情報を紐付けて記憶する記憶部として機能させる。
【0063】
クライアントPC120の勤怠申請情報送信部421は、勤怠申請受付部でユーザからの入力指示を受け付けることで申請を受け付けた、勤怠申請情報のデータを勤怠管理サーバ100に送信する送信部である。
【0064】
勤怠申請受付部422は、勤怠情報の更新に関する情報である午前休(AM休)、午後休(PM休)、立寄後出勤、不帰社退勤等の申請である勤怠申請情報の入力指示をユーザより受け付ける受付部である。
【0065】
認証サーバ170の認証部471は、複合機150から送信される認証情報を受信して認証を行う。以上が図4に示す、本発明の第1の実施形態における各種装置の機能構成の一例についての説明である。
【0066】
次に図5を参照して、本発明の第1の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0067】
複合機150のCPU301はICカードを検知することで(ステップS501)ICカードからユーザ識別情報(カードID)を取得し、検知回数、検知時間を記憶する。
【0068】
複合機150のCPU301は、ICカードを継続的に検知した時間である検知時間が所定の時間以上か否かを判定する(ステップS502)。該所定の時間とは、図8に示す検知時間定義データ820に定義されている時間である。
【0069】
ここで図8を参照して、本発明の第1の実施形態における、複合機150の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例について説明する。図8は、本発明の第1の実施形態における、複合機150の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0070】
図8は、条件データテーブル810、検知時間定義データ820、検知回数A定義データ830、処理定義データ840、検知回数A記録データテーブル850等から構成される。
【0071】
条件データテーブル810は、複合機150のCPU301が、ICカードを検知することで取得した情報を用いて、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する為の条件データテーブルである。
【0072】
検知時間811は、複合機150のCPU301が、カードリーダ340を介してICカードを継続的に検知した時間のデータを設定する。本発明の第1の実施形態の説明においては、検知時間定義データ820に定義されているように、a=ICカードを継続的に検知した時間が3秒未満、b=ICカードを継続的に検知した時間が3秒以上、とする。
【0073】
検知回数A812には、複合機150のCPU301が、ICカードの検知が同日中で何度目であるかによって、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する際の判断基準となる検知回数のデータを設定する。
【0074】
本発明の第1の実施形態の説明においては、検知回数A定義データ830に定義されているように、1=1度目の検知、2=2度目以降の検知とする。尚、前記のような特定のデータを設定しない場合は、Nullを設定するものとする。
【0075】
検知回数B813には、ICカードを連続的に検知した回数が何回かによって、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する際の判断基準となる検知回数のデータを設定する。尚、特定のデータを設定しない場合は、Nullを設定するものとする。
【0076】
処理814には、検知時間811、検知回数A812、検知回数B813に設定されたデータの組み合わせに従って、複合機150のCPU301が行う処理の種別のデータを設定する。本発明の第1の実施形態の説明においては、処理定義データ840に定義されているように、1=複合機の利用の為の認証処理、2=出退勤処理とする。
【0077】
検知回数A記録データテーブル850は、カードID851に示すカードIDを有するICカードの検知が同日中で何度目であるかを記録する為のデータテーブルである。検知回数A記録データテーブル850は、カードID851、検知回数B852、検知回数A853等から構成される。
【0078】
カードID851には、複合機150のCPU301が検知したICカードより取得したカードIDが記録される。検知回数B852には、カードID851に記録されたIDを有するICカードが連続的に検知された回数を記録する。
【0079】
検知回数A853には、カードID851に記録されたカードIDを有するICカードの検知が、何度目かを記録する。検知回数A853のデータと条件データテーブル810の検知回数A812のデータとを照合し、複合機150のCPU301は、認証処理を行うか、出退勤処理を行うかを判断する。
【0080】
検知回数A853に設定される値は、検知回数A定義データ830のデータに基づいて更新されるものとする。具体的には、例えば、カードID851に設定された値を持つICカードを検知した回数が同日中で1度目であった場合には、検知回数A853には1の値が設定され、2度目以降であった場合には2の値が設定される。
【0081】
つまり、例えば、カードID851のカードIDを有するICカードの検知が同日中で3度目であって、検知時間が3秒未満の場合は、複合機150のCPU301は、該ICカードを連続して検知した回数(検知回数B813にあたる検知回数)に関わらず、複合機150への認証(ログイン)処理を行うことを決定する。以上が図8に示す、本発明の第1の実施形態における、複合機150の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0082】
図5の説明に戻る。検知時間が所定の時間以上であった場合(ステップS502でYES:本発明の実施形態の説明においては、図8の検知時間定義データ820を参照し、所定時間を3秒として説明する)、認証サーバと通信することで認証処理を行い、表示画面に不図示のメインメニュー画面を表示する(ステップS505)。
【0083】
検知時間が所定の時間より短かった場合(ステップS502でNO)、複合機150のCPU301は処理をステップS503に移行し、検知したICカードの検知が、同日中で1度目の検知か否かを、ID情報を用いて判定する(ステップS503)。
【0084】
同日中で2度目以降の検知であると判定した場合に(ステップS503でNO)、複合機150のCPU301は、処理をステップS504へ移行し、ステップS501で行ったカードの検知が、退勤処理後に行われたものか否かを判定する。
【0085】
退勤後であると判定した場合、複合機150のCPU301は検知したICカードから特定されるIDと紐付いて記憶している、検知回数A記録データテーブル850の検知回数A853に設定された値を0に修正して(ステップS513)、処理をステップS501に戻す。
【0086】
カードの検知が退勤後でなかった場合には、認証サーバと通信を行うことにより認証処理を行い、表示画面に不図示のメインメニュー画面を表示する(ステップS505)。尚、ステップS503、ステップS504の処理については、図8の検知回数A記録データテーブル1450を参照することで実行してもよいし、図11に示す、出退勤の記録を示す勤怠情報記録データテーブル1110のようなデータテーブルを複合機150のHDD340等の記憶装置に記憶し、該データテーブルを参照することで実行してもよい。勤怠情報記録データテーブルの構成については図11の説明で後述する。
【0087】
一方、ステップS501で行ったカードの検知が同日中で1度目の検知であると判定した場合(ステップS503でYES)、複合機150のCPU301は勤怠情報の更新処理を行うものと判断し、ICカードを検知することにより取得した、カードID、カードの検知回数の情報を検知情報として、勤怠管理サーバ100に送信する(ステップS506)。
【0088】
勤怠管理サーバ100のCPU201は、複合機150から送信されたIDと検知回数の情報を取得すると、取得したID情報と紐付いて記憶している、事前に登録された勤怠情報の更新の申請データである事前申請データがあるか否かを判定する(ステップS507)。
【0089】
事前申請データとは、クライアントPC120のCPU201がユーザからの指示に従って、勤怠管理サーバ100に送信する、午前休(AM休)、午後休(PM休)、立ち寄り後出勤、不帰社退勤等の申請のデータである。
【0090】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における事前申請データの申請処理の詳細について説明する。図7は、本発明の実施形態における事前申請データの申請処理の詳細を示すフローチャートである。
【0091】
クライアントPC120のCPU201は不図示のログイン画面においてIDとパスワード等のユーザ識別情報の入力を受け付けて、IDとパスワードを認証サーバ170に送信することでログイン処理を行い(ステップS701)、ユーザからの操作指示を受け付け(ステップS702)、受け付けた操作指示が事前申請データの申請か否かを判定する(ステップS703)。
【0092】
クライアントPC120のCPU201は、受け付けた操作指示が事前申請データの申請ではないと判定した場合には処理を終了し、受け付けた操作指示が事前申請データの申請であると判定した場合、クライアントPC120にログインする際に用いたにIDと事前申請データと、事前申請データの内容を適用する対象日である申請対象日のデータを勤怠管理サーバ100に送信する(ステップS704)。
【0093】
尚、本発明の実施形態の説明においては、クライアントPC120にログインする際に用いるIDと、複合機150にログインする際に用いるカードIDとが同一のものであることとする。
【0094】
勤怠管理サーバ100のCPU201は、クライアントPC120より送信されたIDと事前申請データを受信し(ステップS705)、該事前申請とデータ受信したIDとを紐付けて、RAM203等の一時記憶装置に記憶する(ステップS706)。IDと事前申請データの関連付けについては、図9を参照して後述する。
【0095】
ここで図9を参照して、本発明の実施形態における、IDと事前申請データの関連付けを示すデータテーブルの構成の一例について説明する。図9は、本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100に記憶されるIDと事前申請データの関連付けを示すデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0096】
事前申請データ関連付データテーブル910は、クライアントPC120より受信したIDと事前申請データの関連付けの状態を示すデータテーブルである。事前申請データ関連付データテーブル910は、ID911、事前申請データ912、申請対象日913等から構成される。
また、処理定義データ920は、勤怠管理サーバ100のCPU201が行う出退勤処理の内容を特定の数値と対応付けて定義した定義データである。
【0097】
ID911にはクライアントPC120から受信したIDを設定する。事前申請データ912には、クライアントPC120から受信した事前申請データの種別に対応する値を、処理定義データ1020の値を参照して設定する。
【0098】
申請対象日913は、クライアントPC120より受信した、事前申請データの申請内容を適用する日付である申請対象日を設定する。申請対象日とは、例えば、PM休の申請を受け付けた場合、PM休の対象となる日のことである。
【0099】
具体的には、例えば、クライアントPC120へのログインにID:A0001が使用され、2010年12月28日にAM休を行う旨の事前申請データを、勤怠管理サーバ100のCPU201が受信した場合、ID911にはA0001が、事前申請データ912にはAM休を示す値である“5”が、申請対象日913には2010/12/28が設定される。
【0100】
以上が図10に示す、本発明の実施形態における、IDと事前申請データの関連付けを示すデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0101】
図7の説明に戻る。勤怠管理サーバ100のCPU201は、事前申請データの記憶の処理(ステップS706)が終了すると、事前申請データの申請処理を終了する。
以上が図7に示す、本発明の実施形態における事前申請データの申請処理の詳細についての説明である。
【0102】
図5の説明に戻る。ステップS507において、事前申請データが存在すると判定した場合(ステップS507でYES)、事前申請データを用いた出退勤処理を行う(ステップS508)。事前申請データを用いた出退勤処理の詳細については、図6を参照して後述する。
【0103】
ここで図6を参照して、本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100が行う、事前申請データを用いた出退勤処理の詳細について説明する。図6は、本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100が行う、事前申請データを用いた出退勤処理の詳細を示すフローチャートである。
【0104】
勤怠管理サーバ100のCPU201は、事前申請データを用いた出退勤処理を行うにあたり、複合機150から受信したカードID及び検知回数、事前申請データ関連付データテーブル910のデータを参照して、図10に示す勤怠管理条件データテーブル1010のデータと照合し、いずれの種別の出退勤処理を行うかを判断する。
【0105】
ここで図10を参照して、本発明の第1の実施形態における勤怠管理サーバ100が、出退勤処理の種別を特定する為に用いる条件データテーブルの構成の一例について説明する。図10は、本発明の第1の実施形態における勤怠管理サーバ100が、出退勤処理の種別を特定する為に用いる条件データテーブルの構成の一例を示す図である。
【0106】
勤怠管理条件データテーブル1010は、検知回数B1011、事前申請データ1012、処理1013等から構成されている。
【0107】
検知回数Bは、ICカードを連続して検知した回数の値が設定される(1回検知か、2回検知か)。事前申請データ1012には、事前申請データの種別を示す値を、図9の処理定義データ920を参照して設定する。
【0108】
処理1013は、同じく処理定義データ920を参照して、勤怠管理サーバが実行する出退勤処理の種別を設定する。勤怠管理サーバ100のCPU201は、勤怠管理条件データテーブル1010に設定された数値に基づいて、実行する出退勤処理の種別を特定し、実行する。以上が図10に示す、本発明の第1の実施形態における勤怠管理サーバ100が、出退勤処理の種別を特定する為に用いる条件データテーブルの構成の一例についての説明である。
【0109】
図6の説明に戻る。勤怠管理サーバ100のCPU201は、複合機150から取得した検知回数の情報が、検知回数が1回であることを示しているかを判定する(ステップS601)。
【0110】
検知回数が1回を示していると判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、申請されている事前申請データはAM休か否かを判定する(ステップS603)。
【0111】
事前申請データがAM休でなく、立ち寄り後出勤を示している場合(ステップS603でNO)、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDと紐付いて記憶されている勤怠状態管理データテーブル1120(図11)の出退勤状態1122を出勤=“1”に更新し、勤怠情報記録データテーブル1110に、該出勤処理を実行した時間と共に、出勤のデータを記憶する(ステップS604)。
【0112】
ここで図11を参照して、本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶される出退勤の記録及び状態を示すデータテーブルの構成の一例について説明する。図11は、本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶される出退勤の記録及び状態を示すデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0113】
勤怠情報記録データテーブル1110は、出退勤の記録を各IDに紐付けて記録するデータテーブルである。勤怠情報記録データテーブル1110は、ID1111、出退勤時刻1112、出退勤記録1113等から構成される。
【0114】
ID1111には、勤怠管理サーバ100のCPU201が出退勤処理を行う際に用いたIDを挿入する。出退勤時刻1112には、勤怠管理サーバ100のCPU201が出退勤処理を行った時刻を挿入する。
【0115】
出退勤記録1113は、出退勤時刻1112に挿入された時刻に、ID1111に設定されたIDを用いて、いずれの種別の出勤又は退勤がなされたかを示す数値が設定される。該数値は、図9の処理定義データ920に定義される、各出退勤処理に対応した数理が設定されるものとする。
【0116】
勤怠状態管理データテーブル1120は、各IDに紐付けて各IDを用いた出退勤の状態を記録・更新するデータテーブルである。勤怠状態管理データテーブル1120は、ID1121、出退勤状態1122等から構成される。
【0117】
ID1121は、出退勤状態の更新の対象となるIDが設定されている。出退勤状態1122は、ID1121に設定されたIDの出退勤の状態が、出勤か退勤かを示す数値が挿入される。ここでは、図9の処理定義データ920を参照して、出勤及び退勤に対応した各数値を設定するものとする。
【0118】
勤怠管理サーバ100のCPU201は、出勤処理を行うと決定した場合は、該出勤処理の対象となるIDがID1121に設定された、勤怠状態管理データテーブル1120の出退勤状態1122のデータを、出勤を示す数値である“1”に更新し、該出勤処理の種別を特定して、IDと出勤処理を行った時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する。退勤処理の場合も、前記出勤処理の場合の処理手順に準ずるものとする。
【0119】
以上が図11の、本発明の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶される出退勤の記録及び状態を示すデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0120】
図6の説明に戻る。事前申請データがAM休であった場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDがID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を出勤として更新し、AM休後出勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS605)。
【0121】
一方、勤怠管理サーバ100のCPU201は、検知回数が1回でないと判定した場合には(ステップS601でNO)、検知回数が2回であるか否かを判定する(ステップS602)。
【0122】
検知回数が2回でないと判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は処理を終了する。検知回数が2回であると判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、申請されている事前申請データがPM休か否かを判定する(ステップS606)。
【0123】
事前申請データがPM休でなく、不帰社後退勤を示している場合(ステップS606でNO)、取得したカードIDがID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を退勤として更新し、不帰社後退勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS608)。
【0124】
事前申請データがPM休であると判定した場合(ステップS606でYES)、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDがID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を退勤として更新し、PM休退勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS607)。以上が図6に示す、本発明の実施形態における勤怠管理サーバ100が行う、事前申請データを用いた出退勤処理の詳細についての説明である。
【0125】
図5の説明に戻る。ステップS507で事前申請データが存在しないと判定した場合(ステップS507でNO)、勤怠管理サーバ100のCPU201は検知回数が1回であるか否かを判定する(ステップS509:図10の勤怠管理条件データテーブル参照)。
【0126】
検知回数が1回であった場合は(ステップS509でYES)、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDがID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を出勤として更新し、通常出勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS510)。
【0127】
検知回数が1回でないと判定した場合は(ステップS509でNO)、検知回数が2回であるか否かを判定する(ステップS511)。
【0128】
検知回数が2回であった場合は、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDがID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を退勤として更新し、通常退勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS512)。
【0129】
検知回数が2回でないと判定した場合、処理を終了する。以上が図5に示す、本発明の第1の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細についての説明である。
【0130】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、第1の実施形態では複合機150のCPU301が行っていた、認証処理を行うか、出退勤処理を行うかの判断処理を勤怠管理サーバ100のCPU201が行うように構成される。
【0131】
以下、図12を参照して、本発明の第2の実施形態における各種装置の機能構成の一例について説明する。図12は、本発明の第2の実施形態における各種装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0132】
複合機150のカード情報取得部1252は、カードリーダ340で検知したICカードから、ID情報を含むカード情報を取得する取得部である。
【0133】
データ送信部1251は、カード情報取得部452で取得したカード情報から特定されるカードID及び、ICカードの検知回数、検知時間を1つの検知情報として勤怠管理サーバ100に送信する送信部である。
【0134】
勤怠管理サーバ100のデータ送受信部1201は、複合機150、クライアントPC120から送信される情報を受信し、複合機利用判定部で認証処理を行うと判定した場合に認証情報としてカードIDを認証サーバ170に送信する機能を有する。勤怠管理サーバ100の勤怠情報記憶部1202は、外部メモリ211等の記録装置を、ID情報と勤怠情報を紐付けて記憶する記憶部として機能させる。
【0135】
検知回数特定部1203は、勤怠管理サーバ100のCPU201が、ICカードを何回検知したかを特定する特定部である。検知時間特定部1204は、複合機150のCPU301がICカードを継続的に検知した時間を特定する特定部である。
【0136】
複合機利用判定部1205は、勤怠管理サーバ100のCPU201が、検知回数特定部1203、検知時間特定部1204で特定した情報、及びデータ送受信部1201で受信したカードIDに基づいて、認証処理を行うべくカードIDを認証サーバ170に送信するか、複合機150を用いた出退勤処理を行うかを判定する判定部である。
【0137】
複合機利用判定部1205で認証処理を行うと判定した場合には、勤怠管理サーバ100のCPU201は認証サーバ170にカードIDを含むカード情報を送信してログイン処理を行う。複合機利用判定部1205で出退勤処理を行うと判定した場合には、図13に示す手順で出退勤処理を行う。
【0138】
クライアントPC120の勤怠申請情報送信部1221は、勤怠申請受付部でユーザからの入力指示を受け付けることで申請を受け付けた、勤怠申請情報のデータを勤怠管理サーバ100に送信する送信部である。
【0139】
勤怠申請受付部1222は、勤怠情報の更新に関する情報である午前休(AM休)、午後休(PM休)、立寄後出勤、不帰社退勤等の申請である勤怠申請情報の入力指示をユーザより受け付ける受付部である。
【0140】
認証サーバ170の認証部1271は、勤怠管理サーバ100から送信される認証情報(カードID)を受信して認証を行う。以上が図12に示す、本発明の第2の実施形態における各種装置の機能構成の一例についての説明である。
【0141】
次に図13を参照して、本発明の第2の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0142】
複合機150のCPU301はICカードを検知することで(ステップS1301)ICカードからユーザ識別情報(カードID)取得し、検知回数、検知時間と共に、検知情報として勤怠管理サーバ100に送信する(ステップS1302)。
【0143】
勤怠管理サーバ100のCPU201は、複合機150より検知情報を受信し(ステップS1303)、受信した検知情報より取得する、ICカードを継続的に検知した時間である検知時間が所定の時間以上か否かを判定する(ステップS1304)。ここでいう所定の時間とは、図14に示す検知時間定義データ1420に定義されている時間である。
【0144】
ここで図14を参照して、本発明の第2の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例について説明する。図14は、本発明の第2の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例を示す図である。(データの構成としては図8に示すデータテーブル及び定義データと同様である)。
【0145】
図14は、条件データテーブル1410、検知時間定義データ1420、検知回数A定義データ1430、処理定義データ1440、検知回数A記録データテーブル1450等から構成される。
【0146】
条件データテーブル1410は、複合機150より受信した検知情報に基づいて、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する為の条件データテーブルである。
【0147】
検知時間1411は、複合機150より受信した検知情報から特定される検知時間のデータを設定する。本発明の第2の実施形態の説明においては、検知時間定義データ1420に定義されているように、a=ICカードを継続的に検知した時間が3秒未満、b=ICカードを継続的に検知した時間が3秒以上、とする。
【0148】
検知回数A1412には、複合機150より受信したカードIDより、該カードIDを有するICカードの検知が同日中で何度目であるかによって、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する際の判断基準となる検知回数のデータを設定する。
【0149】
本発明の第2の実施形態の説明において、検知回数A定義データ1430に定義されているように、1=1度目の検知、2=2度目以降の検知とする。尚、前記のような特定のデータを設定しない場合は、Nullを設定するものとする。
【0150】
検知回数B1413には、ICカードを連続的に検知した回数が何回かによって、認証処理を行うか出退勤処理を行うかを判断する際の判断基準となる検知回数のデータを設定する。尚、特定のデータを設定しない場合は、Nullを設定するものとする。
【0151】
処理1414には、検知時間1411、検知回数A1412、検知回数B1413に設定されたデータの組み合わせに従って、勤怠管理サーバ100のCPU201が行う処理である、出退勤処理又は認証処理のどちらかを示すデータを設定する。本発明の第2の実施形態の説明においては、処理定義データ1440に定義されているように、1=複合機の利用の為の認証処理、2=出退勤処理とする。
【0152】
検知回数A記録データテーブル1450は、カードID1451に示すカードIDを有するICカードの検知が同日中で何度目であるかを記録する為のデータテーブルである。検知回数A記録データテーブル1450は、カードID1451、検知回数B1452、検知回数A1453等から構成される。
【0153】
カードID1451には、勤怠管理サーバ100のCPU201が複合機150より受信した検知情報より特定されるカードIDが記録される。検知回数B1452には、カードID1451に記録されたIDを有するICカードが連続的に検知された回数を記録する。
【0154】
検知回数A1453には、カードID1451に記録されたカードIDを有するICカードの検知が、同日中において何度目かを記録する。検知回数A1453のデータと条件データテーブル1410の検知回数A1412のデータとを照合し、勤怠管理サーバ100のCPU201は、認証処理を行うか、出退勤処理を行うかを判断する。
【0155】
検知回数A1453に設定される値は、検知回数A定義データ1430のデータに基づいて更新されるものとする。具体的には、例えば、カードID1451に設定された値を持つICカードを検知した回数が同日中で1度目であった場合には、検知回数A1453には1の値が設定され、2度目以降であった場合には2の値が設定される。
【0156】
つまり、例えば、カードID1451のカードIDを有するICカードの検知が同日中で3度目であって、検知時間が3秒未満の場合は、勤怠管理サーバ100のCPU201は、該ICカードを連続して検知した回数(検知回数B1413にあたる検知回数)に関わらず、認証サーバにカードIDを送信することで、ユーザに複合機を利用させるべく認証(ログイン)処理を行うことを決定する。以上が図14に示す、本発明の第2の実施形態における、勤怠管理サーバ100の記憶装置に記憶されるデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0157】
図13の説明に戻る。検知時間が所定の時間以上であった場合(ステップS1304でYES)、認証サーバ170にカードIDを送信し、認証サーバ170が受信したカードIDを以って認証処理を行い、認証を受け付けた旨のデータを複合機150に送信することで、複合機150のCPU301は表示画面に不図示のメインメニュー画面を表示する(ステップS1312)。
【0158】
検知時間が所定の時間より短かった場合(ステップS1304でNO)、勤怠管理サーバ100のCPU201は、処理をステップS1305に移行し、ステップS1303で受信した検知情報から特定されるカードIDと紐付いて記憶している、事前申請データがあるか否かを判定する(ステップS1305)。
【0159】
事前申請データがあると判定した場合には、勤怠管理サーバ100のCPU201は処理をステップS1306に移行し、図7に示す、事前申請データを用いた出退処理を行う。
【0160】
事前申請データがないと判定した場合には、勤怠管理サーバ100のCPU201は、複合機150より受信した検知情報から特定される、ICカードを連続して検知した場合の検知回数が2回か否かを判定する(ステップS1307)。
【0161】
検知回数が2回であると判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDが、図11に示す勤怠状態管理データテーブル1120におけるID1121に設定されたデータの、出退勤状態1122を退勤として更新し、通常退勤として、IDと退勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS1308)。
【0162】
検知回数が2回でないと判定した場合、検知回数が1回であると判断し、複合機150より受信した検知情報より特定されるIDを有するICカードを検知した回数が、同日中で2回目以降か否かを判定する(ステップS1309)。
【0163】
2度目の検知ではなく、1度目の検知であると判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、取得したカードIDが、図11に示す勤怠状態管理データテーブル1120におけるID1121に設定されたデータの出退勤状態1122を出勤として更新し、通常出勤として、IDと出勤時刻と共に勤怠情報記録データテーブル1110に記録を追加する(ステップS1310)。
【0164】
一方、ステップS1309で検知回数が2回であると判定した場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、検知情報から特定されるカードIDが、図11における勤怠状態管理データテーブル1120のID1121に設定されたデータの、出退勤状態1122に設定された値が退勤を示しているか否かを判定する(ステップS1311)。出退勤状態1122に設定された値が退勤を示している場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は処理をステップS1301に戻す。
【0165】
一方、出退勤状態1122に設定された値が退勤を示していない場合、勤怠管理サーバ100のCPU201は、認証処理を行うことを決定して認証サーバ170にカードIDを送信し、認証サーバ170が受信したカードIDを以って認証処理を行い、認証を受け付けた旨のデータを複合機150に送信することで、複合機150のCPU301は表示画面に不図示のメインメニュー画面を表示する(ステップS1312)。
【0166】
尚、認証サーバ170のCPU201が、受信したカードIDを以って認証処理を行った後に、勤怠管理サーバ100に認証を受け付けた旨のデータを送信し、勤怠管理サーバのCPU201が複合機150に該データを送信する構成をとってもよい。
【0167】
また、勤怠管理サーバ100のCPU201は、認証処理を行うことを決定した場合に、認証処理を行う旨を示すデータを複合機150に送信し、複合機150のCPU301が、該データに基づいて認証サーガ170に認証要求を行う構成をとってもよい。以上が図13に示す、本発明の第2の実施形態におけるICカードの検知回数の情報を用いた、勤怠情報の更新の処理の詳細についての説明である。
【0168】
以上のように、上記第1の実施形態、第2の実施形態によれば、画像形成装置を用いた出退勤処理、及び画像形成装置の利用処理を行うことができ、且つこれらを2つの処理を容易に切り替えることの出来る情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供することが出来る。
【0169】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0170】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0171】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0172】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0173】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0174】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0175】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0176】
以下、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについて説明する。
【0177】
第1の実施形態においては・・・、
【0178】
また、第2の実施形態においては・・・、
以上が、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態における各装置の何れの処理を指すかについての説明である。
【符号の説明】
【0179】
100 勤怠管理サーバ
120 クライアントPC
150−1 複合機
150−2 複合機
170 認証サーバ
401 データ送受信部
402 勤怠情報記憶部
421 勤怠申請情報送信部
422 勤怠情報入力受付部
451 データ送信部
452 カード情報取得部
453 検知回数特定部
454 検知時間特定部
455 複合機利用判定部
471 認証部
1201 データ送受信部
1202 勤怠情報記憶部
1203 検知回数特定部
1204 検知時間特定部
1205 複合機利用判定部
1221 勤怠申請情報送信部
1222 勤怠情報入力受付部
1251 データ送信部
1252 カード情報取得部
1271 認証部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置と、ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバとを含む情報処理システムであって、
前記画像形成装置において、
前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する判定手段と、
前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行うべく勤怠管理サーバに前記認識情報を送信し、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバにユーザ識別情報を送信することを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を前記認証サーバに、前記ユーザ識別情報を少なくとも含む認識情報を勤怠管理サーバに、それぞれ送信する送信手段とを備え、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記送信手段で送信した前記認識情報から特定される、前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う更新手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記画像形成装置において、
前記送信手段は、前記勤怠管理サーバに認識情報を送信する場合に、ユーザ識別情報を認識した回数である認識回数の情報を含む認識情報を送信することを特徴とし、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記認識情報より取得する前記認識回数を特定する第1の特定手段と、
前記第1の特定手段で特定した前記認識回数を以って、前記更新手段で更新する勤怠情報の種別を特定する第2の特定手段とを備え、
前記更新手段は、前記認識情報より特定される前記ユーザ識別情報に紐付いて記憶されている勤怠情報を、前記第2の特定手段で特定した出退勤処理の種別の内容に従って更新することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記画像形成装置には、予め設定された期間内での認識回数を特定する為に用いる所定の期間が設定されており、
前記画像形成装置において、
前記第1の特定手段は、前記所定の期間内に何回ユーザ識別情報を認識したかを特定することを特徴とし、
前記決定手段は、前記所定の期間内に、前記第1の特定手段で特定した認識回数が2回以上であった場合に前記送信手段によるユーザ識別情報の送信を行うことを決定し、前記特定手段で特定した認識回数が1回であった場合に前記勤怠情報を更新すべく、前記勤怠管理サーバに前記認識情報を送信することを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記画像形成装置には、予め設定された時間内での認識回数を特定する為に用いる、前記所定の期間よりも短い所定の時間が設定されており、
前記画像形成装置において、
前記第1の特定手段は、前記所定の時間内に何回ユーザ識別情報を認識したかを特定することを特徴とし、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記第2の特定手段は、前記所定の時間内に前記第1の特定手段で特定した前記認識回数が1回の場合に前記更新手段で更新する勤怠情報の種別を出勤として特定し、認識回数が2回の場合に前記更新手段で更新する勤怠情報の種別を退勤として特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
クライアントPCと通信可能に接続される前記勤怠管理サーバにおいて、
クライアントPCより勤怠情報の更新種別を事前に指定する事前データを受信して一時的に記憶する記憶手段と、
前記取得手段で認識情報を取得した場合に、前記認識情報より特定されるユーザ識別情報に紐付いて、前記記憶手段で記憶されている事前データが存在するか否かを判定するデータ存否判定手段と
を備え、
前記更新手段は、前記データ存否判定手段で事前データが存在すると判定した場合に、前記決定手段で決定した更新内容に優先して、前記事前データの示す更新内容を用いて勤怠情報を更新することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置であって、
前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する判定手段と、
前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行うべく勤怠管理サーバに前記認識情報を送信し、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバにユーザ識別情報を送信することを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を前記認証サーバに、前記ユーザ識別情報を少なくとも含む認識情報を勤怠管理サーバに、それぞれ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置と、ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバとを含む情報処理システムであって、
前記画像形成装置において、
前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する認識情報取得手段と、
前記ユーザ識別情報を含む認識情報を前記勤怠管理サーバへ送信する認識情報送信手段と、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記画像形成装置より受信した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する記録存否判定手段と、
前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行い、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバ又は前記画像形成装置にユーザ識別情報を送信することを決定する処理決定手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を送信する識別情報送信手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記認識情報から特定される前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う勤怠情報更新手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項8】
前記画像形成装置において、
前記認識情報送信手段は、前記勤怠管理サーバに認識情報を送信する場合に、ユーザ識別情報を認識した回数である認識回数の情報を含む認識情報を送信することを特徴とし、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記認識情報より取得する前記認識回数を特定する回数特定手段と、
前記第回数特定手段で特定した前記認識回数を以って、前記勤怠情報更新手段で更新する勤怠情報の種別を特定する種別特定手段とを備え、
前記勤怠情報更新手段は、前記認識情報より特定される前記ユーザ識別情報に紐付いて記憶されている勤怠情報を、前記種別特定手段で特定した出退勤処理の種別の内容に従って更新することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記勤怠管理サーバには、前記種別特定手段において、予め設定された期間内での認識回数を特定する為に用いる所定の期間が設定されており、
前記勤怠合管理サーバにおいて、
前記回数特定手段は、前記所定の期間内にユーザ識別情報を何回認識したかを特定することを特徴とし、
前記決定手段は、前記所定の期間内に、前記回数特定手段で特定した認識回数が2回以上であった場合に前記送信手段によるユーザ識別情報の送信を行うことを決定し、前記回数特定手段で特定した認識回数が1回であった場合に前記勤怠情報を更新すべく、前記勤怠管理サーバに前記認識情報を送信することを決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記画像形成装置には、前記特定手段において、予め設定された時間内での認識回数を特定する為に用いる、前記所定の期間よりも短い所定の時間が設定されており、
前記画像形成装置において、
前記回数特定手段は、前記所定の時間内に何回ユーザ識別情報を認識したかを特定することを特徴とし、
前記勤怠管理サーバにおいて、
前記種別特定手段は、前記所定の時間内に前記回数特定手段で特定した前記認識回数が1回の場合に前記勤怠情報更新手段で更新する勤怠情報の種別を出勤として特定し、認識回数が2回の場合に前記勤怠情報更新手段で更新する勤怠情報の種別を退勤として特定することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
クライアントPCと通信可能に接続される前記勤怠管理サーバにおいて、
クライアントPCより勤怠情報の更新種別を事前に指定する事前データを受信して一時的に記憶する事前データ記憶手段と、
前記認識情報取得手段で認識情報を取得した場合に、前記認識情報より特定されるユーザ識別情報に紐付いて、前記事前データ記憶手段で記憶されている事前データが存在するか否かを判定する事前データ存否判定手段と
を備え、
前記勤怠情報更新手段は、前記事前データ存否判定手段で事前データが存在すると判定した場合に、前記処理決定手段で決定した更新内容に優先して、前記事前データの示す更新内容を用いて勤怠情報を更新することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバであって、
前記画像形成装置より受信した、ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する記録存否判定手段と、
前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行い、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバ又は前記画像形成装置にユーザ識別情報を送信することを決定する処理決定手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を送信する識別情報送信手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記認識情報から特定される前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う勤怠情報更新手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項13】
認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置と、ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバとを含む情報処理システムの制御方法であって、
前記画像形成装置において、
取得手段が、前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する取得工程と、
判定手段が、前記取得工程で取得した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する判定工程と、
決定手段が、前記判定工程で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行うべく勤怠管理サーバに前記認識情報を送信し、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバにユーザ識別情報を送信することを決定する決定工程と、
送信手段が、前記決定工程で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を前記認証サーバに、前記ユーザ識別情報を少なくとも含む認識情報を勤怠管理サーバに、それぞれ送信する送信工程とを備え、
前記勤怠管理サーバにおいて、
更新手段が、前記送信工程で送信した前記認識情報から特定される、前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う更新工程と
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項14】
認証サーバと通信可能に接続された、ユーザ識別情報を認識する機能を有する画像形成装置と、ユーザ識別情報と勤怠情報を紐付けて記憶する勤怠管理サーバとを含む情報処理システムのプログラムであって、
前記画像形成装置を、
前記ユーザ識別情報を認識することにより取得する情報である認識情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した認識情報より特定されるユーザ識別情報と同一のユーザ識別情報の出勤記録の存否を判定する判定手段と、
前記判定手段で出勤記録が存在しないと判定した場合に、勤務の状態を示す情報である勤怠情報の更新を行うべく勤怠管理サーバに前記認識情報を送信し、出勤記録が存在すると判定した場合に、認証処理を行うべく前記認証サーバにユーザ識別情報を送信することを決定する決定手段と、
前記決定手段で決定した結果に応じて、前記ユーザ識別情報を前記認証サーバに、前記ユーザ識別情報を少なくとも含む認識情報を勤怠管理サーバに、それぞれ送信する送信手段として機能させ、
前記勤怠管理サーバを、
前記送信手段で送信した前記認識情報から特定される、前記ユーザ識別情報と紐付いて記憶される前記勤怠情報の更新を行う更新手段として機能させることを特徴とする情報処理システムのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−141766(P2012−141766A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−293681(P2010−293681)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】