情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラム
【課題】コンピュータのソフトウェアの状態を提示して、ソフトウェアの更新を支援する。
【解決手段】スコア情報記憶手段1dは、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。ソフトウェア状態検出手段1aは、ソフトウェアの状態を検出する。状態情報生成手段1bは、ソフトウェア状態検出手段1aによって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を電気通信回線2を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ3に通知する。スコア取得手段1cは、スコア送信手段3cから送信されたスコア情報を電気通信回線2を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶手段1dに記憶させる。
【解決手段】スコア情報記憶手段1dは、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。ソフトウェア状態検出手段1aは、ソフトウェアの状態を検出する。状態情報生成手段1bは、ソフトウェア状態検出手段1aによって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を電気通信回線2を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ3に通知する。スコア取得手段1cは、スコア送信手段3cから送信されたスコア情報を電気通信回線2を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶手段1dに記憶させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアは、数、種類共に膨大である。その上、ソフトウェアの障害は、潜在化している場合も多い。一方、ソフトウェアの障害を放置すればデータ破壊や起動不能等のような不具合が生じる可能性もある。したがって、コンピュータのユーザは、ソフトウェアの障害を排除し、コンピュータの最適な動作を維持するためにも、ソフトウェアのバージョン等、ソフトウェアの状態について管理を行って、状態を良好に維持することが望ましい。
【0003】
また、コンピュータ上で動作するプログラムを管理する技術として、以下のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−355340号公報
【特許文献2】特開平5−257675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザにとってコンピュータ上で動作しているソフトウェアについて、例えば更新状況や正常な動作が行われているか等、現在のソフトウェアの状態の把握が困難であり、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかを判断するのが容易でないという問題点がある。
【0006】
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンピュータのソフトウェアの状態を提示して、ソフトウェアの更新を支援する情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の情報処理装置は、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有する。
【0008】
開示のソフトウェア更新管理サーバは、情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有する。
【発明の効果】
【0009】
開示の情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムによれば、情報処理装置で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアの状態を評価して数値化することで、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかの判断を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態を示す図である。
【図2】第2の実施の形態のシステム構成を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】第2の実施の形態の情報処理装置およびソフトウェア更新管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態のエラースコア決定テーブルの構成例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の更新スコア決定テーブルの構成例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態のソフトウェアのエラー発生を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。
【図9】第2の実施の形態のソフトウェアの最終更新日を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。
【図10】第2の実施の形態のソフトウェアのスコアを問い合わせる処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】第2の実施の形態のソフトウェア選択更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のソフトウェア自動更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態の設定画面を示す図である。
【図14】第2の実施の形態のスコア表示画面を示す図である。
【図15】第3の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図16】第3の実施の形態のエラースコア決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態の更新スコア決定処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態を示す図である。図1に示す情報処理装置1は、ユーザに対して関心が高いコンテンツを提示する。情報処理装置1は、ソフトウェア状態検出手段1a、状態情報生成手段1b、スコア取得手段1c、スコア情報記憶手段1dを有する。また、ソフトウェア更新管理サーバ3は、状態情報取得手段3a、スコア決定手段3b、スコア送信手段3c、スコア決定情報記憶手段3d、サーバ側スコア情報記憶手段3eを有する。また、情報処理装置1およびソフトウェア更新管理サーバ3は、電気通信回線2で接続されている。
【0012】
ソフトウェア状態検出手段1aは、ソフトウェアの状態を検出する。情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態を示す要素として、例えば、エラーの発生頻度、ソフトウェアのバージョンの新しさ等がある。本実施の形態では、これらのソフトウェアの状態をソフトウェアの更新の必要性を判断する尺度として用いる。
【0013】
状態情報生成手段1bは、ソフトウェア状態検出手段1aによって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を電気通信回線2を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ3に通知する。
【0014】
スコア取得手段1cは、スコア送信手段3cから送信されたスコア情報を電気通信回線2を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶手段1dに記憶させる。
スコア情報記憶手段1dは、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0015】
状態情報取得手段3aは、電気通信回線2を通じて状態情報生成手段1bから通知された状態情報を取得する。
スコア決定手段3bは、スコア決定情報記憶手段3dに記憶されている状態情報に応じて情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報取得手段3aによって取得された状態情報に応じてスコアを決定し、決定したスコアを示すスコア情報をサーバ側スコア情報記憶手段3eに記憶させる。
【0016】
スコア送信手段3cが、サーバ側スコア情報記憶手段3eに記憶されているスコア情報を電気通信回線2を通じて情報処理装置1に送信する。
スコア決定情報記憶手段3dは、状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
【0017】
サーバ側スコア情報記憶手段3eは、情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。
これによって、情報処理装置1で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアを評価して数値化することで、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかの判断を支援し、ユーザに対して容易に把握させることができる。
【0018】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
図2は、第2の実施の形態のシステム構成を示す図である。図2に示すソフトウェア更新管理システムは、情報処理装置100のアプリケーションやドライバ等のソフトウェアの更新を、ソフトウェア更新管理サーバ300により管理するするシステムである。
【0019】
本実施の形態に係るソフトウェア更新管理システムにおいて、情報処理装置100は、インターネット(Internet)10を介してソフトウェア更新管理サーバ300と接続されている。
【0020】
情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。情報処理装置100は、電気通信回線であるインターネット10を介してソフトウェア更新管理サーバ300と通信することにより、情報処理装置100で動作するソフトウェアのエラー発生や、最終更新日を通知する。
【0021】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100の製造・販売元、オペレーションシステムやソフトウェアの製造・販売元、パーソナルコンピュータのメンテナンス業者等によって設置された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの更新を管理するサーバである。
【0022】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100からインターネット10を介して通知されたソフトウェアのエラー発生や最終更新日を取得する。また、ソフトウェア更新管理サーバ300は、ソフトウェアのエラー発生の回数であるエラー回数をカウントし、通知されたソフトウェアの最終更新日やカウントしたエラー回数に基づいて情報処理装置100で動作するソフトウェアのスコアを決定し、決定したスコアを記憶する。ソフトウェア更新管理サーバ300は、記憶したスコアを情報処理装置100からの問い合わせに応じてインターネット10を介して送信する。
【0023】
また、ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100に対してソフトウェアを更新する更新データを提供する。情報処理装置100は、提供された更新データによりソフトウェアを更新する。
【0024】
なお、これに限らず、情報処理装置100は、更新データを、他のWebサーバやその他の方法により取得してもよい。また、この場合、ソフトウェア更新管理サーバ300は、更新データの取得先サーバのURL(Uniform Resource Locator)や取得方法(添付の記録媒体名等)を情報処理装置100に提供してもよい。
【0025】
なお、本実施の形態の情報処理装置100では、パーソナルコンピュータについて説明したが、情報処理装置100は情報処理装置の一例であり、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)をはじめとする移動通信用端末装置、情報処理システムの端末装置等のように、各種の情報処理装置に適用することができる。
【0026】
図3は、第2の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。図3に示す情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
【0027】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが記憶される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが記憶される。
【0028】
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令にしたがって、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0029】
通信インタフェース106は、電気通信回線であるインターネット10等のネットワークに接続されている。通信インタフェース106は、これらのネットワークを介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0030】
なお、ソフトウェア更新管理サーバ300も、情報処理装置100と同様のハードウェア構成によって実現される。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
【0031】
図4は、第2の実施の形態の情報処理装置およびソフトウェア更新管理サーバの構成を示すブロック図である。図4に示す情報処理装置100は、ソフトウェア状態検出部111、状態情報生成部112、スコア取得部113、ソフトウェア更新部124、表示情報出力部125、入力受付部126、スコア情報記憶部160を有する。
【0032】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、状態情報取得部331、スコア決定部332、スコア送信部333、更新データ送信部344、スコア決定情報記憶部350、スコア情報記憶部360、更新データ記憶部370を有する。また、情報処理装置100およびソフトウェア更新管理サーバ300は、インターネット10で接続されている。
【0033】
ソフトウェア状態検出部111は、ソフトウェアの状態を検出する。情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を示す要素として、例えば、エラーの発生頻度、ソフトウェアのバージョンの新しさ等がある。具体的には、ソフトウェア状態検出部111は、ソフトウェアの実行によるエラー発生およびソフトウェアの更新時期(例えば、最終更新日)を検出する。本実施の形態では、これらのソフトウェアの状態をソフトウェアの更新の必要性を判断する尺度として用いる。
【0034】
状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成する。次に、状態情報生成部112は、生成した状態情報をインターネット10を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。具体的には、状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたエラー発生、またはソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を通知する。
【0035】
スコア取得部113は、スコア送信部333から送信されたスコア情報をインターネット10を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶部160に記憶させる。これにより、情報処理装置100は、ソフトウェア更新管理サーバ300で決定された情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを取得する。
【0036】
ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを更新する。
このとき、図13において後述する設定画面により手動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部124は、入力受付部126によって入力が受け付けられたソフトウェアについて更新するか否かの判定を行う。
【0037】
また、設定画面180により自動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアが所定の目標スコアよりも低いときは、ソフトウェアを更新する。
【0038】
ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じてソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データによりソフトウェアを更新する。また、このときソフトウェア更新部124は、ソフトウェアの最終更新日を更新する。また、このときソフトウェア状態検出部111は、このソフトウェアの更新を検出し、これに伴い情報処理装置100で動作する更新されたソフトウェアのスコアが決定される。
【0039】
表示情報出力部125は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報に基づいて、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを表示する表示情報を出力する。
入力受付部126は、ソフトウェア更新部124によって更新されるソフトウェアの入力を受け付ける。ユーザは、更新するソフトウェアを入力する場合に入力受付部126として、例えば、キーボード12、マウス13等を用いることができる。
【0040】
スコア情報記憶部160は、スコア取得部113で取得された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0041】
状態情報取得部331は、インターネット10を通じて状態情報生成部112から通知された情報処理装置100で動作するソフトウェアの実行によるエラー発生、またはソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を取得する。
【0042】
スコア決定部332は、スコア決定情報記憶部350に記憶されている状態情報に応じて情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報取得部331によって取得されたエラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定する。次に、スコア決定部332は、決定したスコアを示すスコア情報をスコア情報記憶部360に記憶させる。
【0043】
スコア送信部333が、スコア情報記憶部360に記憶されているスコア情報をインターネット10を通じて情報処理装置100に送信する。
更新データ送信部344は、インターネット10を通じて情報処理装置100から送信されたソフトウェアの更新を要求する更新要求を受信し、受信した更新要求に応じてインターネット10を通じて更新データ記憶部370に記憶されている更新データを送信する。
【0044】
スコア決定情報記憶部350は、エラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
スコア情報記憶部360は、スコア決定部332で決定された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。
【0045】
更新データ記憶部370は、ソフトウェアを更新する更新データおよび更新データのスコアを記憶する。このスコア情報記憶部360に記憶されている更新データのスコアに基づいて、情報処理装置100のソフトウェアが更新されるか否かの判定が行われる。また、判定の結果、ソフトウェアの更新が行われる場合には、更新データによりソフトウェアが更新される。
【0046】
次に、本実施の形態において用いられるテーブルについて説明する。
図5は、第2の実施の形態のエラースコア決定テーブルの構成例を示す図である。図5に示すエラースコア決定テーブル351は、スコア決定情報記憶部350に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。エラースコア決定テーブル351は、ソフトウェアのエラーの発生に基づくスコアであるエラースコアを決定するエラースコア決定情報を記憶するテーブルである。
【0047】
エラースコア決定テーブル351には、項目として“エラー回数”、“スコア”が設けられている。エラースコア決定テーブル351において、各項目の横方向に並べられた情報同士がエラースコア決定情報として互いに関連付けられている。
【0048】
エラー回数は、情報処理装置100においてそのソフトウェアでエラーが発生した回数であるエラー回数の範囲を示す。エラー回数は、ソフトウェア更新管理サーバ300において、情報処理装置100からソフトウェア毎に通知されたエラーの発生を、情報処理装置100のソフトウェア毎にカウントしたエラーカウントとして取得する。また、このエラーカウントは、他のコンピュータにおけるエラーの発生回数と合算してカウントしてもよい。
【0049】
スコアは、各エラー回数の範囲に対応して設定されるスコアであるエラースコアを示す。エラースコアは、スコアが高いほど、ソフトウェアの状態が良いことを示し、スコアが低いほど、ソフトウェアの状態が悪いことを示す。エラースコアは、エラー回数が少ないほど、高いスコアが設定され、エラー回数が増えるにしたがって、設定されるスコアが低くなる。
【0050】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるエラー発生をカウントしておき、エラースコア決定テーブル351に基づいてカウントされたエラー回数に応じて各ソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0051】
図6は、第2の実施の形態の更新スコア決定テーブルの構成例を示す図である。図6に示す更新スコア決定テーブル352は、スコア決定情報記憶部350に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。更新スコア決定テーブル352は、ソフトウェアの最終更新日に基づくスコアである更新スコアを決定する更新スコア決定情報を記憶するテーブルである。
【0052】
更新スコア決定テーブル352には、項目として“最終更新日”、“スコア”が設けられている。更新スコア決定テーブル352において、各項目の横方向に並べられた情報同士が更新スコア決定情報として互いに関連付けられている。
【0053】
最終更新日は、情報処理装置100においてそのソフトウェアが最後に更新された日付から経過した期間の範囲を示す。なお、最終更新日は、ソフトウェアの新しさを示すものであり、例えば各ソフトウェアにタイムスタンプで示されているような、ソフトウェアが作成者によって作成または改変された日もしくは公開された日を示す日付である。したがって、最終更新日は、ユーザや管理者等が情報処理装置100に対してソフトウェアの更新作業を行った日を示す日付ではない。ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100からソフトウェア毎に通知された最終更新日を、情報処理装置100のソフトウェア毎に取得する。
【0054】
スコアは、最終更新日から経過した期間の範囲に対応して設定されるスコアである更新スコアを示す。更新スコアは、スコアが高いほど、ソフトウェアの状態が良いことを示し、スコアが低いほど、ソフトウェアの状態が悪いことを示す。更新スコアは、最終更新日から経過した期間が短いほど、高いスコアが設定され、最終更新日から経過した期間が増えるにしたがって、設定されるスコアが低くなる。
【0055】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるソフトウェアの最終更新日を取得し、更新スコア決定テーブル352に基づいて取得した最終更新日に応じて各ソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0056】
図7は、第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。図7に示すスコアテーブル361は、スコア情報記憶部360に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。スコアテーブル361は、ソフトウェアのエラーの発生および最終更新日等の状態に基づいて決定されたスコアであるスコアを示すスコア情報を記憶するテーブルである。
【0057】
スコアテーブル361には、項目として“ソフトウェア名”、“スコア”が設けられている。スコアテーブル361において、各項目の横方向に並べられた情報同士がスコア情報として互いに関連付けられている。
【0058】
ソフトウェア名は、情報処理装置100で動作するアプリケーションソフトやドライバ等の各ソフトウェアの名称を示す。
スコアは、各ソフトウェアについて決定されたスコアを示す。スコアは、図13において後述する設定画面を操作して行う設定に基づいて、エラースコア、更新スコアならびにエラースコアおよび更新スコアの総合評価のいずれかによって決定された値が用いられる。
【0059】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるエラー発生をカウントしておき、スコアテーブル361に基づいてカウントされたエラー回数に応じて各ソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0060】
次に、本実施の形態で実行される処理について説明する。
図8は、第2の実施の形態のソフトウェアのエラー発生を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。図8に示す処理は、情報処理装置100で検出されたソフトウェアのエラー発生に応じて、ソフトウェア更新管理サーバ300が、エラースコアを決定する処理である。この処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において後述)においてエラー回数が評価項目に選択されている場合(エラー回数が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置100において動作するソフトウェアのエラー発生を検出することにより実行が開始される。
【0061】
[ステップS11]情報処理装置100が有する状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111が検出したエラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを示す状態情報を、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300に通知することにより、エラー発生およびエラーが発生したソフトウェアをソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。
【0062】
[ステップS12]ソフトウェア更新管理サーバ300が有する状態情報取得部331は、情報処理装置100からインターネット10を通じて通知された状態情報を取得する。これにより、状態情報取得部331は、エラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを取得する。次に、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定部332は、状態情報取得部331で取得された状態情報でエラー発生が通知されたソフトウェアのエラーカウントを1増加させる。
【0063】
[ステップS13]スコア決定部332は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定情報記憶部350に記憶されているエラースコア決定情報(図5において前述)に基づき、エラーカウントに応じて、通知されたソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0064】
[ステップS14]スコア決定部332は、決定したエラースコアをスコア情報記憶部360に記憶させる。その後、処理は終了する。
図9は、第2の実施の形態のソフトウェアの最終更新日を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。図9に示す処理は、情報処理装置100のソフトウェアの更新に応じて、ソフトウェア更新管理サーバ300が、情報処理装置100で動作するソフトウェアの最終更新日に基づいて更新スコアを決定する処理である。この処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において後述)において最終更新日が評価項目に選択されている場合(最終更新日が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置100において動作するソフトウェアの更新を検出することにより実行が開始される。
【0065】
[ステップS21]情報処理装置100が有する状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111が検出したソフトウェアの更新、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300に通知することにより、ソフトウェアの最終更新日および更新されたソフトウェアをソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。ここで、ソフトウェアの最終更新日は、図6において前述したように、ソフトウェアの新しさを示すものであり、ソフトウェアが作成者によって作成または改変された日もしくは公開された日を示す日付である。
【0066】
[ステップS22]ソフトウェア更新管理サーバ300が有する状態情報取得部331は、情報処理装置100からインターネット10を通じて通知された状態情報を取得する。これにより、状態情報取得部331は、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を取得する。
【0067】
[ステップS23]ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定部332は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定情報記憶部350に記憶されている更新スコア決定情報(図6において前述)に基づき、状態情報取得部331によって取得されたソフトウェアの最終更新日に応じて、通知されたソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0068】
[ステップS24]スコア決定部332は、決定した更新スコアをスコア情報記憶部360に記憶させる。その後、処理は終了する。
図10は、第2の実施の形態のソフトウェアのスコアを問い合わせる処理の手順を示すシーケンス図である。図10に示すソフトウェアのスコアを問い合わせる処理では、以下の処理が行われる。情報処理装置100は、情報処理装置100で動作するソフトウェアのスコアの問い合わせを行う。ソフトウェア更新管理サーバ300は、スコアの問い合わせに応じてスコアを情報処理装置100に送信する。これを受信した情報処理装置100は、受信したスコアを記憶する。
【0069】
このソフトウェアのスコアを問い合わせる処理は、情報処理装置100においてユーザの指示(図11において後述)に基づいてまたは自動的(図12において後述)にソフトウェアの更新の管理を行う場合等に、これらの処理に先立って予め実行される。
【0070】
[ステップS31]情報処理装置100が有するソフトウェア状態検出部111は、情報処理装置100において動作しているソフトウェアを検索する。
[ステップS32]ソフトウェア状態検出部111は、検索の結果得られたソフトウェアについてインターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300にソフトウェアのスコアの問い合わせを送信する。
【0071】
[ステップS33]ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア送信部333は、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア情報記憶部360に記憶されているスコア情報(図7において前述)を送信する。
【0072】
[ステップS34]情報処理装置100が有するスコア取得部113は、ソフトウェア更新管理サーバ300からインターネット10を通じて送信されたスコア情報を取得し、取得したスコア情報を情報処理装置100が有するスコア情報記憶部160に記憶させる。その後、処理は終了する。
【0073】
図11は、第2の実施の形態のソフトウェア選択更新処理の手順を示すフローチャートである。図11に示すソフトウェア選択更新処理は、情報処理装置100が、ソフトウェアのスコアをユーザに対して表示し、これを確認したユーザの入力に基づいてソフトウェアを更新する処理である。ソフトウェア選択更新処理は、情報処理装置100においてユーザによるソフトウェアの更新の管理が行われる際等に、ユーザの指示に基づいて実行が開始される。
【0074】
[ステップS41]ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているソフトウェアのスコアを示すスコア情報を取得する。
[ステップS42]表示情報出力部125は、ソフトウェア更新部124によって取得されたスコア情報に基づいて、情報処理装置100で動作するソフトウェアおよびソフトウェアのスコアをモニタ11に一覧表示する。また、図14において後述するように、一覧表示と共にスコア目標を表示してもよい。
【0075】
[ステップS43]入力受付部126は、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアの一覧表示を確認したユーザによる更新するソフトウェアの入力を受け付ける。
[ステップS44]ソフトウェア更新部124は、入力受付部126により入力が受け付けられたソフトウェアに対応する更新データのソフトウェアのスコアを取得する。この更新データのスコアは、ソフトウェア更新管理サーバ300によって決定され、ソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ記憶部370に記憶されているものとする。このときソフトウェア更新部124は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ送信部344と通信することにより、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ記憶部370からスコアを取得する。
【0076】
[ステップS45]ソフトウェア更新部124は、入力が受け付けられたソフトウェアのスコアと、更新データのスコアとを比較する。更新データの方がスコアがよい場合には、処理はステップS46に進められる。一方、動作しているソフトウェアのスコアと更新データのスコアとが等しいか、更新データの方がスコアが悪い場合には、処理は終了する。
【0077】
[ステップS46]ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じて更新データ送信部344と通信してソフトウェアの更新データをダウンロードして取得し、取得した更新データを用いてソフトウェアを更新する。この更新データは、ソフトウェアを更新するデータであり、差分ファイルであってもよく、ソフトウェアプログラムを全部書き換えるものであってもよい。その後、処理は終了する。
【0078】
図12は、第2の実施の形態のソフトウェア自動更新処理の手順を示すフローチャートである。図12に示すソフトウェア自動更新処理は、情報処理装置100が、ソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを自動的に更新する処理である。ソフトウェア自動更新処理は、例えば、情報処理装置100において定期的にソフトウェアの更新の管理が行われる際等に実行が開始される。
【0079】
[ステップS51]ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているソフトウェアのスコアを示すスコア情報を取得する。
[ステップS52]ソフトウェア更新部124は、設定情報(図13において後述)に含まれているスコア目標を取得する。
【0080】
[ステップS53]ソフトウェア更新部124は、取得したスコア情報とスコア目標とを比較して、スコア目標よりもスコアが低いソフトウェアを検索する。
[ステップS54]ソフトウェア更新部124は、検索の結果得られたソフトウェアに対応する更新データのソフトウェアのスコアを取得する。
【0081】
[ステップS55]ソフトウェア更新部124は、検索の結果得られたソフトウェアのスコアと、更新データのスコアとを比較する。更新データの方がスコアがよい場合には、処理はステップS56に進められる。一方、動作しているソフトウェアのスコアと更新データのスコアとが等しいか、更新データの方がスコアが悪い場合には、処理は終了する。
【0082】
[ステップS56]ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じて更新データ送信部344と通信してソフトウェアの更新データをダウンロードして取得し、取得した更新データを用いてソフトウェアを更新する。
【0083】
次に、本実施の形態で表示される表示画面について説明する。
図13は、第2の実施の形態の設定画面を示す図である。図13に示す設定画面180は、情報処理装置100のモニタ11に表示される画面である。設定画面180は、ユーザによるソフトウェア更新管理機能における設定情報の入力を受け付ける設定画面の一例である。
【0084】
設定画面180は、評価項目設定入力領域181、更新方法設定入力領域182、設定ボタン183、キャンセルボタン184を有する。
評価項目設定入力領域181は、情報処理装置100が有するソフトウェア更新管理機能における設定情報で示される設定のうち、評価項目の現在の設定を表示すると共に、評価項目の新たな設定を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、評価項目の設定を入力することができる。
【0085】
図13に示す例では、評価項目設定入力領域181により、ユーザは、評価項目として、エラー回数、最終更新日、エラー回数および最終更新日の総合評価のうち、いずれかをラジオボタンで選択することができる。
【0086】
エラー回数が選択された場合、エラースコアによってソフトウェアの状態が評価される。最終更新日が選択された場合、更新スコアによってソフトウェアの状態が評価される。エラー回数および最終更新日の総合評価が選択された場合、エラースコアおよび更新スコアを総合してソフトウェアの状態が評価される。この総合評価は、例えば、エラースコアおよび更新スコアの平均値、合計値等、エラースコアおよび更新スコアの演算結果として得られる値等を用いてもよい。なお、これらに限らず、ソフトウェアの状態の評価に適するスコアを用いてもよい。
【0087】
更新方法設定入力領域182は、情報処理装置100が有するソフトウェア更新管理機能における設定情報で示される設定のうち、更新方法の現在の設定を表示すると共に、更新方法の新たな設定を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、更新方法の設定を入力することができる。
【0088】
図13に示す例では、更新方法設定入力領域182により、ユーザは、更新方法として、手動更新、自動更新のうち、いずれかをラジオボタンで選択することができる。
手動更新が選択された場合、ソフトウェア選択更新処理(図11において前述)によってソフトウェアの更新が判定され、判定結果に基づいて更新が実行される。自動更新が選択された場合、ソフトウェア自動更新処理(図12において前述)によってソフトウェアの更新が判定され、判定結果に基づいて更新が実行される。
【0089】
また、ユーザは、更新方法設定入力領域182により、目標スコアを入力することができる。この目標スコアは、ソフトウェア選択更新処理でユーザに対してソフトウェアを更新するか否かの判断の参考として表示される。また、目標スコアは、ソフトウェア自動更新処理でソフトウェアを更新するか否かの判定基準として用いられる。
【0090】
設定ボタン183は、ユーザが設定画面180によって入力した内容で、設定情報を新たに作成または更新し、設定画面180の表示を終了するボタンである。キャンセルボタン184は、ユーザが設定画面180によって入力した設定の内容を無効にし、設定画面180の表示を終了するボタンである。
【0091】
図14は、第2の実施の形態のスコア表示画面を示す図である。図14に示すスコア表示画面190は、情報処理装置100のモニタ11に表示される画面である。スコア表示画面190は、ユーザによるソフトウェア更新管理機能で更新可能なソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを一覧表示すると共に更新するソフトウェアの入力を受け付けるスコア表示画面の一例である。
【0092】
スコア表示画面190は、一覧表示領域191、更新ソフトウェア選択領域192、更新ボタン193、OKボタン194、キャンセルボタン195を有する。
一覧表示領域191は、情報処理装置100で動作するソフトウェアのうち、更新可能であるソフトウェアについて、スコア情報(図7において前述)に基づいてソフトウェア名およびソフトウェアのスコアを一覧表示する領域である。更新ソフトウェア選択領域192は、一覧表示領域191に表示されているソフトウェア上を移動させることにより、ユーザが更新するソフトウェアの選択を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、更新するソフトウェアの選択を入力することができる。
【0093】
更新ボタン193は、ユーザが更新ソフトウェア選択領域192によって選択しているソフトウェアについて更新することを入力するボタンである。ユーザは、更新ソフトウェア選択領域192を一覧表示領域191に表示されているソフトウェアのうち更新するソフトウェアの上に移動させ、更新ボタン193を操作すると、ユーザによる更新するソフトウェアの選択の入力が完了する。また、ユーザは、OKボタン194を入力するまでに、これらの更新ソフトウェア選択領域の移動および更新ボタン193を繰り返すことにより、一度に複数のソフトウェアについて更新の選択を行うことができる。
【0094】
OKボタン194は、更新ソフトウェア選択領域192によるソフトウェアの更新の選択の入力を完了すると共に、スコア表示画面190の表示を終了するボタンである。ユーザによるOKボタン194の操作により、ユーザがスコア表示画面190によって入力した内容に基づいて、ソフトウェア選択更新処理(図11において前述)により、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。キャンセルボタン195は、ユーザがスコア表示画面190によって入力した内容を無効にし、スコア表示画面190の表示を終了するボタンである。
【0095】
以上のように、第2の実施の形態によれば、情報処理装置100上で動作するアプリケーションソフト、ドライバ等のソフトウェアに状態を示すスコアを決定して数値化して示すことで、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を改善または維持するために、どのソフトウェアを更新すべきであるのかの判断を支援して、ユーザに対して容易に把握させることができ、または自動的にソフトウェアを更新することができる。
【0096】
また、自動的にスコアの悪いソフトウェアをユーザの選択に基づいてまたは自動的に更新することで、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を更新して、情報処理装置100におけるソフトウェアの動作の状態を高く維持することができる。
【0097】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。上記の第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については同一の符号を用いると共に説明を省略する。
【0098】
第3の実施の形態は、情報処理装置が単独でソフトウェアのスコアを決定する点で、第2の実施の形態と異なる。
図15は、第3の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。図15に示す情報処理装置200は、ソフトウェア状態検出部111、表示情報出力部125、入力受付部126、状態情報生成部212、ソフトウェア更新部224、スコア決定部232、スコア決定情報記憶部250、スコア情報記憶部260を有する。また、情報処理装置200は、インターネット10と接続されている。
【0099】
ソフトウェア状態検出部111は、第2の実施の形態と同様、ソフトウェアの実行によるエラー発生およびソフトウェアの更新時期(例えば、最終更新日)を検出する。
表示情報出力部125は、第2の実施の形態と同様、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報に基づいて、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを表示する表示情報を出力する。
【0100】
入力受付部126は、第2の実施の形態と同様、ソフトウェア更新部224によって更新されるソフトウェアの入力を受け付ける。
状態情報生成部212は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたエラー発生、またはソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成する。
【0101】
ソフトウェア更新部224は、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを更新する。ソフトウェア更新部224は、インターネット10を介して図示しない更新サーバからソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データでソフトウェアを更新する。なお、本実施の形態では、第2の実施の形態のように更新データのスコアを取得して、情報処理装置200で動作するソフトウェアのスコアと比較して更新するか否かの判定をしてもよく、更新データのスコアとソフトウェアのスコアとの比較は行わずにソフトウェアを更新してもよい。
【0102】
このとき、設定画面180により手動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部224は、入力受付部126によって入力が受け付けられたソフトウェアについて更新する。
【0103】
また、設定画面180により自動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部224は、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアが所定の目標スコアよりも低いときは、ソフトウェアを更新する。
【0104】
ソフトウェア更新部224は、インターネット10を通じてソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データによりソフトウェアを更新する。また、このときソフトウェア更新部224は、ソフトウェアの最終更新日を更新する。また、このときソフトウェア状態検出部111は、このソフトウェアの更新を検出し、これに伴い情報処理装置200で動作する更新されたソフトウェアのスコアが決定される。
【0105】
スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250に記憶されている状態情報に応じて情報処理装置200で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報生成部212によって生成されたエラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定する。次に、スコア決定部232は、決定したスコアを示すスコア情報をスコア情報記憶部260に記憶させる。
【0106】
スコア決定情報記憶部250は、エラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
スコア情報記憶部260は、スコア決定部232で決定された、情報処理装置200で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0107】
図16は、第3の実施の形態のエラースコア決定処理の手順を示すフローチャートである。図16に示すエラースコア決定処理は、情報処理装置200が、検出したソフトウェアのエラー発生に応じてエラースコアを決定する処理である。エラースコア決定処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において前述)においてエラー回数が評価項目に選択されている場合(エラー回数が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置200において動作するソフトウェアのエラー発生を検出することにより実行が開始される。
【0108】
[ステップS61]状態情報生成部212は、ソフトウェア状態検出部111が検出したエラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを示す状態情報を生成する。次に、スコア決定部232は、ソフトウェア状態検出部111によってエラー発生が検出されたソフトウェアのエラーカウントを1増加させる。
【0109】
[ステップS62]スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250に記憶されているエラースコア決定情報(図5において前述)に基づき、エラーカウントに応じて、通知されたソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0110】
[ステップS63]スコア決定部232は、決定したエラースコアをスコア情報記憶部260に記憶させる。その後、処理は終了する。
図17は、第3の実施の形態の更新スコア決定処理の手順を示すフローチャートである。図17に示す更新スコア決定処理は、情報処理装置200が、検出したソフトウェアの最終更新日に応じて更新スコアを決定する処理である。更新スコア決定処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において前述)において最終更新日が評価項目に選択されている場合(最終更新日が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置200において動作するソフトウェアの更新を検出することにより実行が開始される。
【0111】
[ステップS71]状態情報生成部212は、ソフトウェアの更新に基づき、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を取得し、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成する。
【0112】
[ステップS72]スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250(図15において前述)に記憶されている更新スコア決定情報(図6において前述)に基づき、最終更新日に応じて、通知されたソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0113】
[ステップS73]スコア決定部232は、決定した更新スコアをスコア情報記憶部260に記憶させる。その後、処理は終了する。
以上のように、第3の実施の形態によれば、ソフトウェア更新管理サーバを設けなくても、第2の実施の形態と同様の機能を実現することができる。
【0114】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置100,200、ソフトウェア更新管理サーバ300が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0115】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto - Optical disk)等がある。
【0116】
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに記憶しておき、ネットワークを通じて、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0117】
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0118】
以上、開示の情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、開示の技術に他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、開示の技術は前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
【0119】
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、開示の技術は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【0120】
(付記1) 動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0121】
(付記2) 前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記エラー発生を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0122】
(付記3) 前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの更新時期を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記更新時期を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0123】
(付記4) 前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報が示す前記ソフトウェアの前記スコアに基づいて前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段を有することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0124】
(付記5) 前記ソフトウェア更新手段は、前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報が示す前記ソフトウェアの前記スコアが所定の値よりも低い場合、前記ソフトウェアを更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0125】
(付記6) 前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報に基づいて、前記ソフトウェアと前記ソフトウェアの前記スコアとを表示する表示情報を出力する表示情報出力手段と、
前記ソフトウェア更新手段によって更新される前記ソフトウェアの入力を受け付ける入力受付手段とを有し、
前記ソフトウェア更新手段は、前記入力受付手段によって前記入力が受け付けられた前記ソフトウェアについて更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0126】
(付記7) 前記ソフトウェア更新手段は、前記電気通信回線を通じて前記ソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した前記更新データにより前記ソフトウェアを更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0127】
(付記8) 動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報生成手段によって生成された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0128】
(付記9) 情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、
電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、
前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有することを特徴とするソフトウェア更新管理サーバ。
【0129】
(付記10) 前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0130】
(付記11) 前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの更新時期を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0131】
(付記12) 前記ソフトウェアを更新する更新データを記憶する更新データ記憶手段と、
前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から送信された前記ソフトウェアの更新を要求する更新要求を受信し、受信した前記更新要求に応じて前記電気通信回線を通じて前記更新データ記憶手段に記憶されている前記更新データを送信する更新データ送信手段とを有することを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0132】
(付記13) コンピュータを、
ソフトウェアの状態を検出するソフトウェア状態検出手段、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを示すスコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段として機能させることを特徴とするソフトウェア更新管理プログラム。
【0133】
(付記14) 情報処理装置が有するソフトウェア状態検出手段が、ソフトウェアの状態を検出し、
前記情報処理装置が有する状態情報生成手段が、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知し、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有する状態情報取得手段が、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置が有する前記状態情報生成手段から通知された前記状態情報を取得し、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有するスコア決定手段が、スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記状態情報に応じて前記情報処理装置で動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示すスコア情報をサーバ側スコア情報記憶手段に記憶させ、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有するスコア送信手段が、前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置が有するスコア取得手段が、前記ソフトウェア更新管理サーバが有する前記スコア送信手段から送信された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とするソフトウェア更新管理方法。
【符号の説明】
【0134】
1 情報処理装置
1a ソフトウェア状態検出手段
1b 状態情報生成手段
1c スコア取得手段
1d スコア情報記憶手段
2 電気通信回線
3 ソフトウェア更新管理サーバ
3a 状態情報取得手段
3b スコア決定手段
3c スコア送信手段
3d スコア決定情報記憶手段
3e サーバ側スコア情報記憶手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアは、数、種類共に膨大である。その上、ソフトウェアの障害は、潜在化している場合も多い。一方、ソフトウェアの障害を放置すればデータ破壊や起動不能等のような不具合が生じる可能性もある。したがって、コンピュータのユーザは、ソフトウェアの障害を排除し、コンピュータの最適な動作を維持するためにも、ソフトウェアのバージョン等、ソフトウェアの状態について管理を行って、状態を良好に維持することが望ましい。
【0003】
また、コンピュータ上で動作するプログラムを管理する技術として、以下のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−355340号公報
【特許文献2】特開平5−257675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザにとってコンピュータ上で動作しているソフトウェアについて、例えば更新状況や正常な動作が行われているか等、現在のソフトウェアの状態の把握が困難であり、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかを判断するのが容易でないという問題点がある。
【0006】
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンピュータのソフトウェアの状態を提示して、ソフトウェアの更新を支援する情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の情報処理装置は、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有する。
【0008】
開示のソフトウェア更新管理サーバは、情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有する。
【発明の効果】
【0009】
開示の情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムによれば、情報処理装置で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアの状態を評価して数値化することで、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかの判断を支援する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施の形態を示す図である。
【図2】第2の実施の形態のシステム構成を示す図である。
【図3】第2の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】第2の実施の形態の情報処理装置およびソフトウェア更新管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態のエラースコア決定テーブルの構成例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の更新スコア決定テーブルの構成例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態のソフトウェアのエラー発生を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。
【図9】第2の実施の形態のソフトウェアの最終更新日を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。
【図10】第2の実施の形態のソフトウェアのスコアを問い合わせる処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】第2の実施の形態のソフトウェア選択更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のソフトウェア自動更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態の設定画面を示す図である。
【図14】第2の実施の形態のスコア表示画面を示す図である。
【図15】第3の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図16】第3の実施の形態のエラースコア決定処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態の更新スコア決定処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態を示す図である。図1に示す情報処理装置1は、ユーザに対して関心が高いコンテンツを提示する。情報処理装置1は、ソフトウェア状態検出手段1a、状態情報生成手段1b、スコア取得手段1c、スコア情報記憶手段1dを有する。また、ソフトウェア更新管理サーバ3は、状態情報取得手段3a、スコア決定手段3b、スコア送信手段3c、スコア決定情報記憶手段3d、サーバ側スコア情報記憶手段3eを有する。また、情報処理装置1およびソフトウェア更新管理サーバ3は、電気通信回線2で接続されている。
【0012】
ソフトウェア状態検出手段1aは、ソフトウェアの状態を検出する。情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態を示す要素として、例えば、エラーの発生頻度、ソフトウェアのバージョンの新しさ等がある。本実施の形態では、これらのソフトウェアの状態をソフトウェアの更新の必要性を判断する尺度として用いる。
【0013】
状態情報生成手段1bは、ソフトウェア状態検出手段1aによって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を電気通信回線2を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ3に通知する。
【0014】
スコア取得手段1cは、スコア送信手段3cから送信されたスコア情報を電気通信回線2を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶手段1dに記憶させる。
スコア情報記憶手段1dは、動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0015】
状態情報取得手段3aは、電気通信回線2を通じて状態情報生成手段1bから通知された状態情報を取得する。
スコア決定手段3bは、スコア決定情報記憶手段3dに記憶されている状態情報に応じて情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報取得手段3aによって取得された状態情報に応じてスコアを決定し、決定したスコアを示すスコア情報をサーバ側スコア情報記憶手段3eに記憶させる。
【0016】
スコア送信手段3cが、サーバ側スコア情報記憶手段3eに記憶されているスコア情報を電気通信回線2を通じて情報処理装置1に送信する。
スコア決定情報記憶手段3dは、状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
【0017】
サーバ側スコア情報記憶手段3eは、情報処理装置1で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。
これによって、情報処理装置1で動作するアプリケーションソフトやドライバ等のソフトウェアを評価して数値化することで、ソフトウェアの状態を改善または最適な状態を維持するために、どのソフトウェアについて更新を行えばよいのかの判断を支援し、ユーザに対して容易に把握させることができる。
【0018】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。
図2は、第2の実施の形態のシステム構成を示す図である。図2に示すソフトウェア更新管理システムは、情報処理装置100のアプリケーションやドライバ等のソフトウェアの更新を、ソフトウェア更新管理サーバ300により管理するするシステムである。
【0019】
本実施の形態に係るソフトウェア更新管理システムにおいて、情報処理装置100は、インターネット(Internet)10を介してソフトウェア更新管理サーバ300と接続されている。
【0020】
情報処理装置100は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータである。情報処理装置100は、電気通信回線であるインターネット10を介してソフトウェア更新管理サーバ300と通信することにより、情報処理装置100で動作するソフトウェアのエラー発生や、最終更新日を通知する。
【0021】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100の製造・販売元、オペレーションシステムやソフトウェアの製造・販売元、パーソナルコンピュータのメンテナンス業者等によって設置された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの更新を管理するサーバである。
【0022】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100からインターネット10を介して通知されたソフトウェアのエラー発生や最終更新日を取得する。また、ソフトウェア更新管理サーバ300は、ソフトウェアのエラー発生の回数であるエラー回数をカウントし、通知されたソフトウェアの最終更新日やカウントしたエラー回数に基づいて情報処理装置100で動作するソフトウェアのスコアを決定し、決定したスコアを記憶する。ソフトウェア更新管理サーバ300は、記憶したスコアを情報処理装置100からの問い合わせに応じてインターネット10を介して送信する。
【0023】
また、ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100に対してソフトウェアを更新する更新データを提供する。情報処理装置100は、提供された更新データによりソフトウェアを更新する。
【0024】
なお、これに限らず、情報処理装置100は、更新データを、他のWebサーバやその他の方法により取得してもよい。また、この場合、ソフトウェア更新管理サーバ300は、更新データの取得先サーバのURL(Uniform Resource Locator)や取得方法(添付の記録媒体名等)を情報処理装置100に提供してもよい。
【0025】
なお、本実施の形態の情報処理装置100では、パーソナルコンピュータについて説明したが、情報処理装置100は情報処理装置の一例であり、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)をはじめとする移動通信用端末装置、情報処理システムの端末装置等のように、各種の情報処理装置に適用することができる。
【0026】
図3は、第2の実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。図3に示す情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
【0027】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが記憶される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが記憶される。
【0028】
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令にしたがって、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0029】
通信インタフェース106は、電気通信回線であるインターネット10等のネットワークに接続されている。通信インタフェース106は、これらのネットワークを介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0030】
なお、ソフトウェア更新管理サーバ300も、情報処理装置100と同様のハードウェア構成によって実現される。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
【0031】
図4は、第2の実施の形態の情報処理装置およびソフトウェア更新管理サーバの構成を示すブロック図である。図4に示す情報処理装置100は、ソフトウェア状態検出部111、状態情報生成部112、スコア取得部113、ソフトウェア更新部124、表示情報出力部125、入力受付部126、スコア情報記憶部160を有する。
【0032】
ソフトウェア更新管理サーバ300は、状態情報取得部331、スコア決定部332、スコア送信部333、更新データ送信部344、スコア決定情報記憶部350、スコア情報記憶部360、更新データ記憶部370を有する。また、情報処理装置100およびソフトウェア更新管理サーバ300は、インターネット10で接続されている。
【0033】
ソフトウェア状態検出部111は、ソフトウェアの状態を検出する。情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を示す要素として、例えば、エラーの発生頻度、ソフトウェアのバージョンの新しさ等がある。具体的には、ソフトウェア状態検出部111は、ソフトウェアの実行によるエラー発生およびソフトウェアの更新時期(例えば、最終更新日)を検出する。本実施の形態では、これらのソフトウェアの状態をソフトウェアの更新の必要性を判断する尺度として用いる。
【0034】
状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの状態を示す状態情報を生成する。次に、状態情報生成部112は、生成した状態情報をインターネット10を通じてソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。具体的には、状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたエラー発生、またはソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成し、生成した状態情報を通知する。
【0035】
スコア取得部113は、スコア送信部333から送信されたスコア情報をインターネット10を通じて取得し、取得したスコア情報をスコア情報記憶部160に記憶させる。これにより、情報処理装置100は、ソフトウェア更新管理サーバ300で決定された情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを取得する。
【0036】
ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを更新する。
このとき、図13において後述する設定画面により手動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部124は、入力受付部126によって入力が受け付けられたソフトウェアについて更新するか否かの判定を行う。
【0037】
また、設定画面180により自動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアが所定の目標スコアよりも低いときは、ソフトウェアを更新する。
【0038】
ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じてソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データによりソフトウェアを更新する。また、このときソフトウェア更新部124は、ソフトウェアの最終更新日を更新する。また、このときソフトウェア状態検出部111は、このソフトウェアの更新を検出し、これに伴い情報処理装置100で動作する更新されたソフトウェアのスコアが決定される。
【0039】
表示情報出力部125は、スコア情報記憶部160に記憶されているスコア情報に基づいて、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを表示する表示情報を出力する。
入力受付部126は、ソフトウェア更新部124によって更新されるソフトウェアの入力を受け付ける。ユーザは、更新するソフトウェアを入力する場合に入力受付部126として、例えば、キーボード12、マウス13等を用いることができる。
【0040】
スコア情報記憶部160は、スコア取得部113で取得された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0041】
状態情報取得部331は、インターネット10を通じて状態情報生成部112から通知された情報処理装置100で動作するソフトウェアの実行によるエラー発生、またはソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を取得する。
【0042】
スコア決定部332は、スコア決定情報記憶部350に記憶されている状態情報に応じて情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報取得部331によって取得されたエラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定する。次に、スコア決定部332は、決定したスコアを示すスコア情報をスコア情報記憶部360に記憶させる。
【0043】
スコア送信部333が、スコア情報記憶部360に記憶されているスコア情報をインターネット10を通じて情報処理装置100に送信する。
更新データ送信部344は、インターネット10を通じて情報処理装置100から送信されたソフトウェアの更新を要求する更新要求を受信し、受信した更新要求に応じてインターネット10を通じて更新データ記憶部370に記憶されている更新データを送信する。
【0044】
スコア決定情報記憶部350は、エラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
スコア情報記憶部360は、スコア決定部332で決定された、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。
【0045】
更新データ記憶部370は、ソフトウェアを更新する更新データおよび更新データのスコアを記憶する。このスコア情報記憶部360に記憶されている更新データのスコアに基づいて、情報処理装置100のソフトウェアが更新されるか否かの判定が行われる。また、判定の結果、ソフトウェアの更新が行われる場合には、更新データによりソフトウェアが更新される。
【0046】
次に、本実施の形態において用いられるテーブルについて説明する。
図5は、第2の実施の形態のエラースコア決定テーブルの構成例を示す図である。図5に示すエラースコア決定テーブル351は、スコア決定情報記憶部350に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。エラースコア決定テーブル351は、ソフトウェアのエラーの発生に基づくスコアであるエラースコアを決定するエラースコア決定情報を記憶するテーブルである。
【0047】
エラースコア決定テーブル351には、項目として“エラー回数”、“スコア”が設けられている。エラースコア決定テーブル351において、各項目の横方向に並べられた情報同士がエラースコア決定情報として互いに関連付けられている。
【0048】
エラー回数は、情報処理装置100においてそのソフトウェアでエラーが発生した回数であるエラー回数の範囲を示す。エラー回数は、ソフトウェア更新管理サーバ300において、情報処理装置100からソフトウェア毎に通知されたエラーの発生を、情報処理装置100のソフトウェア毎にカウントしたエラーカウントとして取得する。また、このエラーカウントは、他のコンピュータにおけるエラーの発生回数と合算してカウントしてもよい。
【0049】
スコアは、各エラー回数の範囲に対応して設定されるスコアであるエラースコアを示す。エラースコアは、スコアが高いほど、ソフトウェアの状態が良いことを示し、スコアが低いほど、ソフトウェアの状態が悪いことを示す。エラースコアは、エラー回数が少ないほど、高いスコアが設定され、エラー回数が増えるにしたがって、設定されるスコアが低くなる。
【0050】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるエラー発生をカウントしておき、エラースコア決定テーブル351に基づいてカウントされたエラー回数に応じて各ソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0051】
図6は、第2の実施の形態の更新スコア決定テーブルの構成例を示す図である。図6に示す更新スコア決定テーブル352は、スコア決定情報記憶部350に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。更新スコア決定テーブル352は、ソフトウェアの最終更新日に基づくスコアである更新スコアを決定する更新スコア決定情報を記憶するテーブルである。
【0052】
更新スコア決定テーブル352には、項目として“最終更新日”、“スコア”が設けられている。更新スコア決定テーブル352において、各項目の横方向に並べられた情報同士が更新スコア決定情報として互いに関連付けられている。
【0053】
最終更新日は、情報処理装置100においてそのソフトウェアが最後に更新された日付から経過した期間の範囲を示す。なお、最終更新日は、ソフトウェアの新しさを示すものであり、例えば各ソフトウェアにタイムスタンプで示されているような、ソフトウェアが作成者によって作成または改変された日もしくは公開された日を示す日付である。したがって、最終更新日は、ユーザや管理者等が情報処理装置100に対してソフトウェアの更新作業を行った日を示す日付ではない。ソフトウェア更新管理サーバ300は、情報処理装置100からソフトウェア毎に通知された最終更新日を、情報処理装置100のソフトウェア毎に取得する。
【0054】
スコアは、最終更新日から経過した期間の範囲に対応して設定されるスコアである更新スコアを示す。更新スコアは、スコアが高いほど、ソフトウェアの状態が良いことを示し、スコアが低いほど、ソフトウェアの状態が悪いことを示す。更新スコアは、最終更新日から経過した期間が短いほど、高いスコアが設定され、最終更新日から経過した期間が増えるにしたがって、設定されるスコアが低くなる。
【0055】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるソフトウェアの最終更新日を取得し、更新スコア決定テーブル352に基づいて取得した最終更新日に応じて各ソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0056】
図7は、第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。図7に示すスコアテーブル361は、スコア情報記憶部360に記憶されており、ソフトウェア更新管理サーバ300によって作成および管理されている。スコアテーブル361は、ソフトウェアのエラーの発生および最終更新日等の状態に基づいて決定されたスコアであるスコアを示すスコア情報を記憶するテーブルである。
【0057】
スコアテーブル361には、項目として“ソフトウェア名”、“スコア”が設けられている。スコアテーブル361において、各項目の横方向に並べられた情報同士がスコア情報として互いに関連付けられている。
【0058】
ソフトウェア名は、情報処理装置100で動作するアプリケーションソフトやドライバ等の各ソフトウェアの名称を示す。
スコアは、各ソフトウェアについて決定されたスコアを示す。スコアは、図13において後述する設定画面を操作して行う設定に基づいて、エラースコア、更新スコアならびにエラースコアおよび更新スコアの総合評価のいずれかによって決定された値が用いられる。
【0059】
本実施の形態のソフトウェア更新管理サーバ300では、インターネット10を介して情報処理装置100から送信されるエラー発生をカウントしておき、スコアテーブル361に基づいてカウントされたエラー回数に応じて各ソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0060】
次に、本実施の形態で実行される処理について説明する。
図8は、第2の実施の形態のソフトウェアのエラー発生を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。図8に示す処理は、情報処理装置100で検出されたソフトウェアのエラー発生に応じて、ソフトウェア更新管理サーバ300が、エラースコアを決定する処理である。この処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において後述)においてエラー回数が評価項目に選択されている場合(エラー回数が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置100において動作するソフトウェアのエラー発生を検出することにより実行が開始される。
【0061】
[ステップS11]情報処理装置100が有する状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111が検出したエラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを示す状態情報を、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300に通知することにより、エラー発生およびエラーが発生したソフトウェアをソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。
【0062】
[ステップS12]ソフトウェア更新管理サーバ300が有する状態情報取得部331は、情報処理装置100からインターネット10を通じて通知された状態情報を取得する。これにより、状態情報取得部331は、エラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを取得する。次に、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定部332は、状態情報取得部331で取得された状態情報でエラー発生が通知されたソフトウェアのエラーカウントを1増加させる。
【0063】
[ステップS13]スコア決定部332は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定情報記憶部350に記憶されているエラースコア決定情報(図5において前述)に基づき、エラーカウントに応じて、通知されたソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0064】
[ステップS14]スコア決定部332は、決定したエラースコアをスコア情報記憶部360に記憶させる。その後、処理は終了する。
図9は、第2の実施の形態のソフトウェアの最終更新日を通知する処理の手順を示すシーケンス図である。図9に示す処理は、情報処理装置100のソフトウェアの更新に応じて、ソフトウェア更新管理サーバ300が、情報処理装置100で動作するソフトウェアの最終更新日に基づいて更新スコアを決定する処理である。この処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において後述)において最終更新日が評価項目に選択されている場合(最終更新日が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置100において動作するソフトウェアの更新を検出することにより実行が開始される。
【0065】
[ステップS21]情報処理装置100が有する状態情報生成部112は、ソフトウェア状態検出部111が検出したソフトウェアの更新、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300に通知することにより、ソフトウェアの最終更新日および更新されたソフトウェアをソフトウェア更新管理サーバ300に通知する。ここで、ソフトウェアの最終更新日は、図6において前述したように、ソフトウェアの新しさを示すものであり、ソフトウェアが作成者によって作成または改変された日もしくは公開された日を示す日付である。
【0066】
[ステップS22]ソフトウェア更新管理サーバ300が有する状態情報取得部331は、情報処理装置100からインターネット10を通じて通知された状態情報を取得する。これにより、状態情報取得部331は、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を取得する。
【0067】
[ステップS23]ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定部332は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア決定情報記憶部350に記憶されている更新スコア決定情報(図6において前述)に基づき、状態情報取得部331によって取得されたソフトウェアの最終更新日に応じて、通知されたソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0068】
[ステップS24]スコア決定部332は、決定した更新スコアをスコア情報記憶部360に記憶させる。その後、処理は終了する。
図10は、第2の実施の形態のソフトウェアのスコアを問い合わせる処理の手順を示すシーケンス図である。図10に示すソフトウェアのスコアを問い合わせる処理では、以下の処理が行われる。情報処理装置100は、情報処理装置100で動作するソフトウェアのスコアの問い合わせを行う。ソフトウェア更新管理サーバ300は、スコアの問い合わせに応じてスコアを情報処理装置100に送信する。これを受信した情報処理装置100は、受信したスコアを記憶する。
【0069】
このソフトウェアのスコアを問い合わせる処理は、情報処理装置100においてユーザの指示(図11において後述)に基づいてまたは自動的(図12において後述)にソフトウェアの更新の管理を行う場合等に、これらの処理に先立って予め実行される。
【0070】
[ステップS31]情報処理装置100が有するソフトウェア状態検出部111は、情報処理装置100において動作しているソフトウェアを検索する。
[ステップS32]ソフトウェア状態検出部111は、検索の結果得られたソフトウェアについてインターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300にソフトウェアのスコアの問い合わせを送信する。
【0071】
[ステップS33]ソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア送信部333は、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300が有するスコア情報記憶部360に記憶されているスコア情報(図7において前述)を送信する。
【0072】
[ステップS34]情報処理装置100が有するスコア取得部113は、ソフトウェア更新管理サーバ300からインターネット10を通じて送信されたスコア情報を取得し、取得したスコア情報を情報処理装置100が有するスコア情報記憶部160に記憶させる。その後、処理は終了する。
【0073】
図11は、第2の実施の形態のソフトウェア選択更新処理の手順を示すフローチャートである。図11に示すソフトウェア選択更新処理は、情報処理装置100が、ソフトウェアのスコアをユーザに対して表示し、これを確認したユーザの入力に基づいてソフトウェアを更新する処理である。ソフトウェア選択更新処理は、情報処理装置100においてユーザによるソフトウェアの更新の管理が行われる際等に、ユーザの指示に基づいて実行が開始される。
【0074】
[ステップS41]ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているソフトウェアのスコアを示すスコア情報を取得する。
[ステップS42]表示情報出力部125は、ソフトウェア更新部124によって取得されたスコア情報に基づいて、情報処理装置100で動作するソフトウェアおよびソフトウェアのスコアをモニタ11に一覧表示する。また、図14において後述するように、一覧表示と共にスコア目標を表示してもよい。
【0075】
[ステップS43]入力受付部126は、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアの一覧表示を確認したユーザによる更新するソフトウェアの入力を受け付ける。
[ステップS44]ソフトウェア更新部124は、入力受付部126により入力が受け付けられたソフトウェアに対応する更新データのソフトウェアのスコアを取得する。この更新データのスコアは、ソフトウェア更新管理サーバ300によって決定され、ソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ記憶部370に記憶されているものとする。このときソフトウェア更新部124は、ソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ送信部344と通信することにより、インターネット10を通じてソフトウェア更新管理サーバ300が有する更新データ記憶部370からスコアを取得する。
【0076】
[ステップS45]ソフトウェア更新部124は、入力が受け付けられたソフトウェアのスコアと、更新データのスコアとを比較する。更新データの方がスコアがよい場合には、処理はステップS46に進められる。一方、動作しているソフトウェアのスコアと更新データのスコアとが等しいか、更新データの方がスコアが悪い場合には、処理は終了する。
【0077】
[ステップS46]ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じて更新データ送信部344と通信してソフトウェアの更新データをダウンロードして取得し、取得した更新データを用いてソフトウェアを更新する。この更新データは、ソフトウェアを更新するデータであり、差分ファイルであってもよく、ソフトウェアプログラムを全部書き換えるものであってもよい。その後、処理は終了する。
【0078】
図12は、第2の実施の形態のソフトウェア自動更新処理の手順を示すフローチャートである。図12に示すソフトウェア自動更新処理は、情報処理装置100が、ソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを自動的に更新する処理である。ソフトウェア自動更新処理は、例えば、情報処理装置100において定期的にソフトウェアの更新の管理が行われる際等に実行が開始される。
【0079】
[ステップS51]ソフトウェア更新部124は、スコア情報記憶部160に記憶されているソフトウェアのスコアを示すスコア情報を取得する。
[ステップS52]ソフトウェア更新部124は、設定情報(図13において後述)に含まれているスコア目標を取得する。
【0080】
[ステップS53]ソフトウェア更新部124は、取得したスコア情報とスコア目標とを比較して、スコア目標よりもスコアが低いソフトウェアを検索する。
[ステップS54]ソフトウェア更新部124は、検索の結果得られたソフトウェアに対応する更新データのソフトウェアのスコアを取得する。
【0081】
[ステップS55]ソフトウェア更新部124は、検索の結果得られたソフトウェアのスコアと、更新データのスコアとを比較する。更新データの方がスコアがよい場合には、処理はステップS56に進められる。一方、動作しているソフトウェアのスコアと更新データのスコアとが等しいか、更新データの方がスコアが悪い場合には、処理は終了する。
【0082】
[ステップS56]ソフトウェア更新部124は、インターネット10を通じて更新データ送信部344と通信してソフトウェアの更新データをダウンロードして取得し、取得した更新データを用いてソフトウェアを更新する。
【0083】
次に、本実施の形態で表示される表示画面について説明する。
図13は、第2の実施の形態の設定画面を示す図である。図13に示す設定画面180は、情報処理装置100のモニタ11に表示される画面である。設定画面180は、ユーザによるソフトウェア更新管理機能における設定情報の入力を受け付ける設定画面の一例である。
【0084】
設定画面180は、評価項目設定入力領域181、更新方法設定入力領域182、設定ボタン183、キャンセルボタン184を有する。
評価項目設定入力領域181は、情報処理装置100が有するソフトウェア更新管理機能における設定情報で示される設定のうち、評価項目の現在の設定を表示すると共に、評価項目の新たな設定を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、評価項目の設定を入力することができる。
【0085】
図13に示す例では、評価項目設定入力領域181により、ユーザは、評価項目として、エラー回数、最終更新日、エラー回数および最終更新日の総合評価のうち、いずれかをラジオボタンで選択することができる。
【0086】
エラー回数が選択された場合、エラースコアによってソフトウェアの状態が評価される。最終更新日が選択された場合、更新スコアによってソフトウェアの状態が評価される。エラー回数および最終更新日の総合評価が選択された場合、エラースコアおよび更新スコアを総合してソフトウェアの状態が評価される。この総合評価は、例えば、エラースコアおよび更新スコアの平均値、合計値等、エラースコアおよび更新スコアの演算結果として得られる値等を用いてもよい。なお、これらに限らず、ソフトウェアの状態の評価に適するスコアを用いてもよい。
【0087】
更新方法設定入力領域182は、情報処理装置100が有するソフトウェア更新管理機能における設定情報で示される設定のうち、更新方法の現在の設定を表示すると共に、更新方法の新たな設定を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、更新方法の設定を入力することができる。
【0088】
図13に示す例では、更新方法設定入力領域182により、ユーザは、更新方法として、手動更新、自動更新のうち、いずれかをラジオボタンで選択することができる。
手動更新が選択された場合、ソフトウェア選択更新処理(図11において前述)によってソフトウェアの更新が判定され、判定結果に基づいて更新が実行される。自動更新が選択された場合、ソフトウェア自動更新処理(図12において前述)によってソフトウェアの更新が判定され、判定結果に基づいて更新が実行される。
【0089】
また、ユーザは、更新方法設定入力領域182により、目標スコアを入力することができる。この目標スコアは、ソフトウェア選択更新処理でユーザに対してソフトウェアを更新するか否かの判断の参考として表示される。また、目標スコアは、ソフトウェア自動更新処理でソフトウェアを更新するか否かの判定基準として用いられる。
【0090】
設定ボタン183は、ユーザが設定画面180によって入力した内容で、設定情報を新たに作成または更新し、設定画面180の表示を終了するボタンである。キャンセルボタン184は、ユーザが設定画面180によって入力した設定の内容を無効にし、設定画面180の表示を終了するボタンである。
【0091】
図14は、第2の実施の形態のスコア表示画面を示す図である。図14に示すスコア表示画面190は、情報処理装置100のモニタ11に表示される画面である。スコア表示画面190は、ユーザによるソフトウェア更新管理機能で更新可能なソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを一覧表示すると共に更新するソフトウェアの入力を受け付けるスコア表示画面の一例である。
【0092】
スコア表示画面190は、一覧表示領域191、更新ソフトウェア選択領域192、更新ボタン193、OKボタン194、キャンセルボタン195を有する。
一覧表示領域191は、情報処理装置100で動作するソフトウェアのうち、更新可能であるソフトウェアについて、スコア情報(図7において前述)に基づいてソフトウェア名およびソフトウェアのスコアを一覧表示する領域である。更新ソフトウェア選択領域192は、一覧表示領域191に表示されているソフトウェア上を移動させることにより、ユーザが更新するソフトウェアの選択を入力する領域である。ユーザは、情報処理装置100と接続されたマウス13等を操作して、更新するソフトウェアの選択を入力することができる。
【0093】
更新ボタン193は、ユーザが更新ソフトウェア選択領域192によって選択しているソフトウェアについて更新することを入力するボタンである。ユーザは、更新ソフトウェア選択領域192を一覧表示領域191に表示されているソフトウェアのうち更新するソフトウェアの上に移動させ、更新ボタン193を操作すると、ユーザによる更新するソフトウェアの選択の入力が完了する。また、ユーザは、OKボタン194を入力するまでに、これらの更新ソフトウェア選択領域の移動および更新ボタン193を繰り返すことにより、一度に複数のソフトウェアについて更新の選択を行うことができる。
【0094】
OKボタン194は、更新ソフトウェア選択領域192によるソフトウェアの更新の選択の入力を完了すると共に、スコア表示画面190の表示を終了するボタンである。ユーザによるOKボタン194の操作により、ユーザがスコア表示画面190によって入力した内容に基づいて、ソフトウェア選択更新処理(図11において前述)により、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。キャンセルボタン195は、ユーザがスコア表示画面190によって入力した内容を無効にし、スコア表示画面190の表示を終了するボタンである。
【0095】
以上のように、第2の実施の形態によれば、情報処理装置100上で動作するアプリケーションソフト、ドライバ等のソフトウェアに状態を示すスコアを決定して数値化して示すことで、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を改善または維持するために、どのソフトウェアを更新すべきであるのかの判断を支援して、ユーザに対して容易に把握させることができ、または自動的にソフトウェアを更新することができる。
【0096】
また、自動的にスコアの悪いソフトウェアをユーザの選択に基づいてまたは自動的に更新することで、情報処理装置100で動作するソフトウェアの状態を更新して、情報処理装置100におけるソフトウェアの動作の状態を高く維持することができる。
【0097】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。上記の第2の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については同一の符号を用いると共に説明を省略する。
【0098】
第3の実施の形態は、情報処理装置が単独でソフトウェアのスコアを決定する点で、第2の実施の形態と異なる。
図15は、第3の実施の形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。図15に示す情報処理装置200は、ソフトウェア状態検出部111、表示情報出力部125、入力受付部126、状態情報生成部212、ソフトウェア更新部224、スコア決定部232、スコア決定情報記憶部250、スコア情報記憶部260を有する。また、情報処理装置200は、インターネット10と接続されている。
【0099】
ソフトウェア状態検出部111は、第2の実施の形態と同様、ソフトウェアの実行によるエラー発生およびソフトウェアの更新時期(例えば、最終更新日)を検出する。
表示情報出力部125は、第2の実施の形態と同様、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報に基づいて、ソフトウェアおよびソフトウェアのスコアを表示する表示情報を出力する。
【0100】
入力受付部126は、第2の実施の形態と同様、ソフトウェア更新部224によって更新されるソフトウェアの入力を受け付ける。
状態情報生成部212は、ソフトウェア状態検出部111によって検出されたエラー発生、またはソフトウェア状態検出部111によって検出されたソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成する。
【0101】
ソフトウェア更新部224は、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアに基づいてソフトウェアを更新する。ソフトウェア更新部224は、インターネット10を介して図示しない更新サーバからソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データでソフトウェアを更新する。なお、本実施の形態では、第2の実施の形態のように更新データのスコアを取得して、情報処理装置200で動作するソフトウェアのスコアと比較して更新するか否かの判定をしてもよく、更新データのスコアとソフトウェアのスコアとの比較は行わずにソフトウェアを更新してもよい。
【0102】
このとき、設定画面180により手動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部224は、入力受付部126によって入力が受け付けられたソフトウェアについて更新する。
【0103】
また、設定画面180により自動更新が設定されている場合、ソフトウェア更新部224は、スコア情報記憶部260に記憶されているスコア情報が示すソフトウェアのスコアが所定の目標スコアよりも低いときは、ソフトウェアを更新する。
【0104】
ソフトウェア更新部224は、インターネット10を通じてソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した更新データによりソフトウェアを更新する。また、このときソフトウェア更新部224は、ソフトウェアの最終更新日を更新する。また、このときソフトウェア状態検出部111は、このソフトウェアの更新を検出し、これに伴い情報処理装置200で動作する更新されたソフトウェアのスコアが決定される。
【0105】
スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250に記憶されている状態情報に応じて情報処理装置200で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、状態情報生成部212によって生成されたエラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定する。次に、スコア決定部232は、決定したスコアを示すスコア情報をスコア情報記憶部260に記憶させる。
【0106】
スコア決定情報記憶部250は、エラー発生または最終更新日を示す状態情報に応じてスコアを決定するスコア決定情報を記憶する。
スコア情報記憶部260は、スコア決定部232で決定された、情報処理装置200で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このソフトウェアのスコアに基づいて、ソフトウェアを更新するか否かが判定される。
【0107】
図16は、第3の実施の形態のエラースコア決定処理の手順を示すフローチャートである。図16に示すエラースコア決定処理は、情報処理装置200が、検出したソフトウェアのエラー発生に応じてエラースコアを決定する処理である。エラースコア決定処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において前述)においてエラー回数が評価項目に選択されている場合(エラー回数が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置200において動作するソフトウェアのエラー発生を検出することにより実行が開始される。
【0108】
[ステップS61]状態情報生成部212は、ソフトウェア状態検出部111が検出したエラー発生およびエラーが発生したソフトウェアを示す状態情報を生成する。次に、スコア決定部232は、ソフトウェア状態検出部111によってエラー発生が検出されたソフトウェアのエラーカウントを1増加させる。
【0109】
[ステップS62]スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250に記憶されているエラースコア決定情報(図5において前述)に基づき、エラーカウントに応じて、通知されたソフトウェアのエラースコアを決定する。
【0110】
[ステップS63]スコア決定部232は、決定したエラースコアをスコア情報記憶部260に記憶させる。その後、処理は終了する。
図17は、第3の実施の形態の更新スコア決定処理の手順を示すフローチャートである。図17に示す更新スコア決定処理は、情報処理装置200が、検出したソフトウェアの最終更新日に応じて更新スコアを決定する処理である。更新スコア決定処理は、ソフトウェア更新管理機能の設定(図13において前述)において最終更新日が評価項目に選択されている場合(最終更新日が総合評価に含まれている場合も含む)に、ソフトウェア状態検出部111が、情報処理装置200において動作するソフトウェアの更新を検出することにより実行が開始される。
【0111】
[ステップS71]状態情報生成部212は、ソフトウェアの更新に基づき、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を取得し、更新されたソフトウェアおよびソフトウェアの最終更新日を示す状態情報を生成する。
【0112】
[ステップS72]スコア決定部232は、スコア決定情報記憶部250(図15において前述)に記憶されている更新スコア決定情報(図6において前述)に基づき、最終更新日に応じて、通知されたソフトウェアの更新スコアを決定する。
【0113】
[ステップS73]スコア決定部232は、決定した更新スコアをスコア情報記憶部260に記憶させる。その後、処理は終了する。
以上のように、第3の実施の形態によれば、ソフトウェア更新管理サーバを設けなくても、第2の実施の形態と同様の機能を実現することができる。
【0114】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報処理装置100,200、ソフトウェア更新管理サーバ300が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0115】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、HDD、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ(MT)等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto - Optical disk)等がある。
【0116】
上記プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータに記憶しておき、ネットワークを通じて、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0117】
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0118】
以上、開示の情報処理装置、ソフトウェア更新管理サーバおよびソフトウェア更新管理プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、開示の技術に他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、開示の技術は前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
【0119】
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、開示の技術は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
【0120】
(付記1) 動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0121】
(付記2) 前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記エラー発生を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0122】
(付記3) 前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの更新時期を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記更新時期を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0123】
(付記4) 前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報が示す前記ソフトウェアの前記スコアに基づいて前記ソフトウェアを更新するソフトウェア更新手段を有することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0124】
(付記5) 前記ソフトウェア更新手段は、前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報が示す前記ソフトウェアの前記スコアが所定の値よりも低い場合、前記ソフトウェアを更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0125】
(付記6) 前記スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報に基づいて、前記ソフトウェアと前記ソフトウェアの前記スコアとを表示する表示情報を出力する表示情報出力手段と、
前記ソフトウェア更新手段によって更新される前記ソフトウェアの入力を受け付ける入力受付手段とを有し、
前記ソフトウェア更新手段は、前記入力受付手段によって前記入力が受け付けられた前記ソフトウェアについて更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0126】
(付記7) 前記ソフトウェア更新手段は、前記電気通信回線を通じて前記ソフトウェアを更新する更新データを取得し、取得した前記更新データにより前記ソフトウェアを更新することを特徴とする付記4記載の情報処理装置。
【0127】
(付記8) 動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報生成手段によって生成された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【0128】
(付記9) 情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、
電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、
前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有することを特徴とするソフトウェア更新管理サーバ。
【0129】
(付記10) 前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0130】
(付記11) 前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの更新時期を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0131】
(付記12) 前記ソフトウェアを更新する更新データを記憶する更新データ記憶手段と、
前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から送信された前記ソフトウェアの更新を要求する更新要求を受信し、受信した前記更新要求に応じて前記電気通信回線を通じて前記更新データ記憶手段に記憶されている前記更新データを送信する更新データ送信手段とを有することを特徴とする付記9記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【0132】
(付記13) コンピュータを、
ソフトウェアの状態を検出するソフトウェア状態検出手段、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを示すスコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段として機能させることを特徴とするソフトウェア更新管理プログラム。
【0133】
(付記14) 情報処理装置が有するソフトウェア状態検出手段が、ソフトウェアの状態を検出し、
前記情報処理装置が有する状態情報生成手段が、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知し、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有する状態情報取得手段が、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置が有する前記状態情報生成手段から通知された前記状態情報を取得し、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有するスコア決定手段が、スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記状態情報に応じて前記情報処理装置で動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを決定するスコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示すスコア情報をサーバ側スコア情報記憶手段に記憶させ、
前記ソフトウェア更新管理サーバが有するスコア送信手段が、前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置が有するスコア取得手段が、前記ソフトウェア更新管理サーバが有する前記スコア送信手段から送信された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とするソフトウェア更新管理方法。
【符号の説明】
【0134】
1 情報処理装置
1a ソフトウェア状態検出手段
1b 状態情報生成手段
1c スコア取得手段
1d スコア情報記憶手段
2 電気通信回線
3 ソフトウェア更新管理サーバ
3a 状態情報取得手段
3b スコア決定手段
3c スコア送信手段
3d スコア決定情報記憶手段
3e サーバ側スコア情報記憶手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記エラー発生を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの更新時期を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記更新時期を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報生成手段によって生成された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、
電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、
前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有することを特徴とするソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項6】
前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項7】
前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの更新時期を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項8】
コンピュータを、
ソフトウェアの状態を検出するソフトウェア状態検出手段、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを示すスコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段として機能させることを特徴とするソフトウェア更新管理プログラム。
【請求項1】
動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段と、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記エラー発生を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ソフトウェア状態検出手段は、前記ソフトウェアの更新時期を検出し、
前記状態情報生成手段は、前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記更新時期を示す前記状態情報を生成し、生成した前記状態情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶手段と、
前記ソフトウェアの前記状態を検出するソフトウェア状態検出手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報生成手段によって生成された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置で動作するソフトウェアの状態の評価であるスコアを示すスコア情報を記憶するサーバ側スコア情報記憶手段と、
電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を取得する状態情報取得手段と、
前記状態情報に応じて前記スコアを決定するスコア決定情報を記憶するスコア決定情報記憶手段と、
前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させるスコア決定手段と、
前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶されている前記スコア情報を前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置に送信するスコア送信手段とを有することを特徴とするソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項6】
前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの実行によるエラー発生を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記エラー発生を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項7】
前記状態情報取得手段は、前記電気通信回線を通じて前記情報処理装置から通知された前記情報処理装置における前記ソフトウェアの更新時期を示す前記状態情報を取得し、
前記スコア決定情報記憶手段は、前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定する前記スコア決定情報を記憶し、
前記スコア決定手段は、前記スコア決定情報記憶手段に記憶されている前記スコア決定情報に基づいて、前記状態情報取得手段によって取得された前記更新時期を示す前記状態情報に応じて前記スコアを決定し、決定した前記スコアを示す前記スコア情報を前記サーバ側スコア情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載のソフトウェア更新管理サーバ。
【請求項8】
コンピュータを、
ソフトウェアの状態を検出するソフトウェア状態検出手段、
前記ソフトウェア状態検出手段によって検出された前記ソフトウェアの前記状態を示す状態情報を生成し、生成した前記状態情報を電気通信回線を通じて前記ソフトウェアの更新を管理するソフトウェア更新管理サーバに通知する状態情報生成手段、
前記ソフトウェア更新管理サーバから送信された前記状態情報に応じて決定された動作する前記ソフトウェアの前記状態の評価であるスコアを示すスコア情報を前記電気通信回線を通じて取得し、取得した前記スコア情報をスコア情報記憶手段に記憶させるスコア取得手段として機能させることを特徴とするソフトウェア更新管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−34384(P2011−34384A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180454(P2009−180454)
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月3日(2009.8.3)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]